JP2023096310A - 手押し車 - Google Patents

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Yoshihiro Shima
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Abstract

【課題】収納袋の開口縁の取付作業を簡単に行うことができる上、収納袋を嵩張ったり内外径差による開口縁の内側部分の弛みが生じないように取り付けて見栄えの優れた手押し車を提供する。【解決手段】手押し車1の着座可能な座席部を支持する座部フレーム21に、両前輪脚体フレーム13にそれぞれ支持された前後方向へ延びる左右両側フレーム片212,212と、この左右両側フレーム片212,212の前後両端にそれぞれ連結された左右方向へ延びる前後両側フレーム片213,214とを設ける。そして、座部フレーム21に、その各フレーム片212~214のうちの左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213の下側に沿うように配されかつ当該左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213よりも断面形状の小さい棒材24の両端を取り付けるとともに、この棒材24に、上方に開口する収納袋42の開口縁を取り付けている。【選択図】図6

Description

本発明は、シルバーカーや歩行車などの手押し車に関する。
この種の手押し車は、利用者が両手でそれぞれ把持する操舵部より下方へ延びる左右の操舵フレームと、この両操舵フレームの下端に連結され、前後両輪をそれぞれ転動自在に支持する左右の脚体フレームとを備えている。また、左右の脚体フレームの下端部前後両位置は、それぞれ左右方向へ延びる連結フレームにより連結されている。
また、このような手押し車にあっては、左右の両脚体フレームの間に使用者が着座可能な座席部が設けられたものが従来より知られている(特許文献1参照)。更に、左右の両脚体フレームの後面に買物用のバッグなどの袋状物が設けられている。
一方、左右の両脚体フレームの間に設けた座席部の座面の下方に袋状物が設けられたものもある(特許文献2参照)。
特開2002-225719号公報 特開2015-221183号公報
ところで、座席部の下方には、その座席部の剛性を確保する上で平面視で略ロの字状に形成された座部フレームが設けられることがあり、袋状物を座席部の下方に設けるに当たって、座部フレームを利用し、当該座部フレームに対し上方に開口する袋状物の開口縁を折り返して巻き付けるように取り付けることが考えられる。その場合、座席部の座面が座部フレームに対し使用状態と格納状態とに姿勢変換可能に支持されていると、座部フレームに開口縁を取り付けた際に袋状物の開口が座面の姿勢変換により開閉するために非常に好適である。
しかし、座部フレームは、座面の他に、左右の両脚体フレームや他のフレームに対して支持されているため、それらの支持部との干渉を回避しながら袋状物の開口縁を折り返して巻き付けるように取り付ける作業が非常に煩わしいものとなる。
しかも、座部フレームは、着座時の剛性を確保する上で径が太くなっているため、径の太い座部フレームの周囲に袋状物の開口縁を折り返して巻き付けるように取り付けると、非常に嵩張ったものとなる。その上、座部フレームの互いに相隣なるフレーム片同士の角部が湾曲していると、径が太い故の内外径差によって袋状物の折り返した開口縁の内側部分に弛みが生じてしまう。その結果、手押し車の見栄えが著しく悪化する。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、袋状物の開口縁の取付作業を簡単に行うことができる上、袋状物を嵩張ったり内外径差による開口縁の内側部分の弛みが生じないように取り付けて見栄えの優れた手押し車を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、利用者が両手でそれぞれ把持する操舵部より下方へ延びる左右の操舵フレームと、この両操舵フレームの下端に連結され、前後両輪をそれぞれ転動自在に支持する左右の脚体フレームとが設けられた手押し車を前提とする。また、前記両脚体フレームの間に、前記利用者が着座可能な座席部を支持する座部フレームを設ける。更に、前記座部フレームに、前記両脚体フレームにそれぞれ支持された前後方向へ延びる左右両側フレーム片と、この左右両側フレーム片の前後両端にそれぞれ連結された左右方向へ延びる前後両側フレーム片とを設ける。そして、前記座部フレームに、その各フレーム片のうちの少なくとも前記左右両側フレーム片及び前記前側フレーム片の下側に沿うように配されかつ当該左右両側フレーム片及び前側フレーム片よりも断面形状の小さい棒材の両端を取り付けるとともに、この棒材に、上方に開口する袋状物の開口縁を取り付けることを特徴としている。
また、前記棒材を、前記座部フレームの各フレーム片のうちの少なくとも左右両側フレーム片及び前側フレーム片の真下に沿うように配していてもよい。
これに対し、前記棒材を、前記座部フレームの各フレーム片のうちの少なくとも左右両側フレーム片及び前側フレーム片の真下よりも当該左右両側フレーム片及び前側フレーム片の外側に沿うように配していてもよい。
一方、前記棒材を、前記座部フレームの各フレーム片のうちの少なくとも左右両側フレーム片及び前側フレーム片の真下よりも当該左右両側フレーム片及び前側フレーム片の内側に沿うように配していてもよい。
また、前記座部フレームに、上方に開口するバスケットの開口縁を支持するとともに、前記バスケットを、前記袋状物によって外方から覆っていてもよい。
更に、前記座部フレームに、店舗内での購入予定品を入れる買い物カゴを載置可能としていてもよい。
以上、要するに、両端が座部フレームの各フレーム片の下端に取り付けられ、かつ座部フレームの各フレーム片のうちの少なくとも左右両側フレーム片及び前側フレーム片の下側に沿うように配した断面形状の小さい棒材に、上方に開口する袋状物の開口縁が取り付けられている。このため、座部フレームに支持される座面、左右の両脚体フレームやリンクなどの可動部材やこれらの軸となる回転軸との支持部との干渉を回避しながら、袋状物の開口縁を取り付ける必要がない。これにより、少なくとも左右両側フレーム片及び前側フレーム片に両端が取り付けられた状態で当該左右両側フレーム片及び前側フレーム片の下側に沿って延びる棒材に対して可動部材や回転軸などの干渉物との干渉を回避することなく開口縁を折り返して巻き付けるようにするだけで、袋状物を簡単に取り付けることができる。
しかも、袋状物の開口縁を断面形状の小さい棒材に取り付けることで、袋状物の開口縁を径の太い座部フレームに取り付けたもののように非常に嵩張ったり、座部フレームに沿って湾曲する角部においても径が太い故の内外径差による弛みが袋状物の内側に生じることもない。これにより、袋状物の開口縁を美観よく取り付けることができ、見栄えの優れた手押し車を提供することができる。
また、棒材を左右両側フレーム片及び前側フレーム片の真下に沿うように配することで、袋状物の開口縁を座部フレームの少なくとも左右両側フレーム片及び前側フレーム片のそれぞれの径内に収めることができ、袋状物の開口縁をより美観よく取り付けることができる。
これに対し、棒材を左右両側フレーム片及び前側フレーム片の真下よりも外側に沿うように配することで、袋状物の開口縁が左右両側フレーム片及び前側フレーム片の外側に拡げられ、袋状物の容積を拡大させることができる。
一方、棒材を左右両側フレーム片及び前側フレーム片の真下よりも内側に沿うように配することで、座部フレームの各フレーム片のうちの少なくとも左右両側フレーム片及び前側フレーム片の付近に配されるリンク類などに対する袋状物の干渉が容易に回避でき、リンク類などの動作を支障なく円滑に行うことができる。
また、座部フレームに開口縁を支持したバスケットを袋状物によって外方から覆うことで、バスケットの中身を袋状物によって遮蔽することができ、手押し車の使用者のプライバシーを守ることができる。
更に、店舗内での購入予定品を入れる買い物カゴを座部フレームに載置可能とすることで、店舗内での買い物を効率よく行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る手押し車を載置フレームの前方倒伏位置で斜め前方から見た斜視図である。 図1の手押し車を前方から視た正面図である。 図1の手押し車を側方から視た側面図である。 図1の手押し車を後方から視た背面図である。 図1の手押し車を載置フレームの後方倒伏位置で側方から視た側面図である。 図1の手押し車の棒材に袋状物を取り付けた状態での斜視図である。 図6の手押し車を前方から視た正面図である。 図6の手押し車を側方から視た側面図である。 図6の手押し車を後方から視た背面図である。 図1の手押し車の座部フレームを上方から見た平面図である。 図10の座部フレームを前方から見た正面図である。 図10の座部フレームをA-A線で切断した断面図である。 第1の実施の形態の変形例に係る手押し車を斜め前方から見た斜視図である。 図13の手押し車の座部フレームを上方から見た平面図である。 図14の座部フレームを前方から見た正面図である。 図14の座部フレームをB-B線で切断した断面図である。 図13の手押し車の棒材に袋状物を取り付けた状態での斜視図である。 第1の実施の形態のその他の変形例に係る手押し車を斜め前方から見た斜視図である。 図18の手押し車の座部フレームを上方から見た平面図である。 図19の座部フレームを前方から見た正面図である。 図19の座部フレームをC-C線で切断した断面図である。 図18の手押し車の棒材に袋状物を取り付けた状態での斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る手押し車を載置フレームの前方倒伏位置で斜め前方から見た斜視図である。 図23の手押し車を側方から視た側面図である。 図23の手押し車を後方から視た背面図である。 図23の手押し車にバスケットを取り付けた状態での斜視図である。 図26の手押し車を側方から視た側面図である。 図26の手押し車を後方から視た背面図である。 図26の手押し車の棒材に袋状物を取り付けた状態の斜視図である。 図23の手押し車の座部フレームを上方から見た平面図である。 図30の座部フレームを側方から見た側面図である。 図30の座部フレームをD-D線で切断した断面図である。 図29の手押し車の座部フレームに買い物カゴを載せた状態での斜視図である。 図33の手押し車を側方から視た側面図である。 図33の手押し車を後方から視た背面図である。 図29の手押し車を載置フレームの後方倒伏位置で座席部が着座姿勢に変換された状態を示す斜視図である。 第2の実施の形態の変形例に係る手押し車を斜め前方から見た斜視図である。 図37の手押し車の座部フレームを上方から見た平面図である。 図38の座部フレームを側方から見た側面図である。 図38の座部フレームをE-E線で切断した断面図である。 第2の実施の形態のその他の変形例に係る手押し車を斜め前方から見た斜視図である。 図41の手押し車の座部フレームを上方から見た平面図である。 図42の座部フレームを側方から見た側面図である。 図42の座部フレームをF-F線で切断した断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る手押し車を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る手押し車を斜め前方から見た斜視図、図2は図1の手押し車を前方から視た正面図をそれぞれ示している。また、図3は図1の手押し車を側方から視た側面図、図4は図1の手押し車を後方から視た背面図をそれぞれ示している。更に、図5は図1の手押し車1を載置フレーム22の後方倒伏位置で側方から視た側面図を示している。
図1~図5に示すように、手押し車1は、シルバーカーとして用いられ、上端に操舵部としてのハンドル部11を備えている。このハンドル部11は、利用者が把持し易いように左右方向へ延びている。また、手押し車1は、ハンドル部11の左右両端よりそれぞれ下方へ延びる操舵フレームとしてのハンドルフレーム12,12を備えている。
各ハンドルフレーム12は、その下端に対し上下方向へ延びる左右一対の前輪脚体フレーム13,13(脚体フレーム)の上端がそれぞれ長さ調整可能に挿通された状態で最適位置において固定されている。この各前輪脚体フレーム13は、ハンドルフレーム12の下端より上下方向へ延びる上側直線部131と、上側直線部131の下端より屈曲部132を挟んで斜め前方下向きに延びる下側直線部133とを備えている。
下側直線部133の下端には、前輪14Fがそれぞれ転動自在に支持されている。各下側直線部133の下端部同士は、左右方向へ延びる横フレーム130によって強固に連結されている。
各前輪脚体フレーム13の上側直線部131の下端には脚体ブラケット134が固定され、この脚体ブラケット134には、斜め後方下向きに延びる左右一対の後輪脚体フレーム15,15(脚体フレーム)の上端がそれぞれ水平軸151回りに回動自在に支持されている。この各後輪脚体フレーム15の下端には、後輪14Rがそれぞれ転動自在に支持されている。各後輪脚体フレーム15の下端部同士は、左右方向へ延びる横フレーム152によって強固に連結されている。
また、各後輪脚体フレーム15の下端部には、各後輪14Rをそれぞれ制動するブレーキ16が回動自在に支持されている。ハンドル部11の前側には、左右方向へ延びるブレーキレバー10が左右両端の水平軸回りに回動自在に支持されている。そして、ブレーキレバー10をハンドル部11側に引き寄せるように回動操作すると、各ブレーキ16がブレーキ操作ワイヤー(図示せず)を介して作動し、後輪14Rを制動するようになっている。
各前輪脚体フレーム13の上側直線部131の下端同士の間には、利用者が着座可能でかつ店舗内での購入予定品を入れる買い物カゴ(図示せず)を載置可能とする座席部2が設けられている。座席部2は、後方に開口する略Uの字状の座部フレーム21を備えている。この場合、座部フレーム21としては、直径約14~16mm程度の管材が適用されている。
座部フレーム21は、各前輪脚体フレーム13の上側直線部131の下端つまり各脚体ブラケット134にそれぞれ水平軸211を介して前後方向中央部よりも後側寄り位置がそれぞれ回動自在に支持された左右両側フレーム片212,212と、この左右両側フレーム片212の先端同士(前端同士)の間を左右方向へ延びて連結する前側フレーム片213とを備えている。また、座部フレーム21の左右両側フレーム片212,212の基端同士(後端同士)は、左右方向へ延びる後側フレーム片214によって連結されている。この後側フレーム片214としては、直径約6~7mm程度の丸棒が適用されている。
また、各前輪脚体フレーム13の下側直線部133の下端部と、各後輪脚体フレーム15の下端部との間には、各前輪脚体フレーム13に対し各後輪脚体フレーム15を折り畳む左右一対の折り畳みリンク3,3が設けられている。各折り畳みリンク3は、前輪脚体フレーム13の下側直線部133の下端部に前端が回転自在に支持されて後方へ延びる前側リンク31と、後輪脚体フレーム15の下端部に後端が回転自在に支持されて前方へ延びる後側リンク32と、を備えている。
前側リンク31と後側リンク32とは、左右方向へ延びる水平軸33を介して回転自在に支持され、前側リンク31の後端より略水平に突出する突起34に対し後側リンク32の前端を当接させることで、各前輪脚体フレーム13に対し各後輪脚体フレーム15を走行可能な状態に保持するようにしている。また、前側リンク31の後端ピン311と後側リンク32の前端ピン321との間には付勢スプリング35が掛け渡され、この付勢スプリング35の付勢力によって、各前輪脚体フレーム13に対し各後輪脚体フレーム15を走行可能な状態と折り畳んだ状態とに保持するようにしている。
そして、各前側リンク31の途中位置と座部フレーム21の左右両側フレーム片212の前側寄りとの間には、上下方向へ延びる左右一対の縦リンク36,36がそれぞれ上下の水平軸37,38を介して回動自在に連結されている。この各縦リンク36は、座部フレーム21を水平軸211回りに回動させると、この回動に連動して前側リンク31と後側リンク32とが屈伸し、各前輪脚体フレーム13に対し各後輪脚体フレーム15を走行可能な状態と折り畳んだ状態とに変換させるようにしている。
また、座席部2は、両端が座部フレーム21の左右両側フレーム片212の前側寄りにそれぞれ水平軸37(各縦リンク36上端の水平軸)を介して回転自在に支持された略コの字状の載置フレーム22を備えている。この載置フレーム22は、基端がそれぞれ水平軸37により前後方向に回転する左右一対の側部フレーム片222,222と、各側部フレーム片222の先端同士を連結する連結フレーム片223とを備えている。この場合、左右の側部フレーム片222,222の先端と連結フレーム片223の左右両端との連結部分は、R面取りされている。
そして、載置フレーム22は、水平軸37回りに上方へ略180°回転し、連結フレーム片223が座部フレーム21よりも前方に倒伏する前方倒伏位置(図1~図4に示す位置)と、後方に倒伏する後方倒伏位置(図5に示す位置)とに変換される。このとき、載置フレーム22は、前方倒伏位置に変換された際に左右の側部フレーム片222,222が座部フレーム21に上方から当接することで当該位置に位置決めされ、図示しない買い物カゴが載置可能となる。一方、載置フレーム22は、後方倒伏位置に変換された際に連結フレーム片223が座部フレーム21の後側フレーム片214に当接することで当該位置に位置決めされ、利用者が着座可能な姿勢に変換される。
また、各側部フレーム片222には、当該各側部フレーム片222に左右の基端がそれぞれ水平軸231を介して回転自在に支持された略Uの字状の座面フレーム23が設けられている。この座面フレーム23は、載置フレーム22が前方倒伏位置に変換された際に水平軸231を支点にして下方へ垂下した状態に位置決めされる。一方、座面フレーム23は、載置フレーム22が後方倒伏位置に変換された際に座部フレーム21に沿って倒伏し、先端側が座部フレーム21の前側フレーム片213に当接することで倒伏した状態に位置決めされる。
図6は図1の手押し車1の棒材に袋状物を取り付けた状態での斜視図、図7は図6の手押し車1を前方から視た正面図をそれぞれ示している。また、図8は図6の手押し車1を側方から視た側面図、図9は図6の手押し車1を後方から視た背面図をそれぞれ示している。
図6~図9に示すように、座部フレーム21の下側には、上方に開口する平面視で略矩形状の開口部41を有する袋状物としての布製の収納袋42が設けられている。また、座部フレーム21には、収納袋42の開口部41を上方から塞ぐように略矩形状の座面としての座面クッション5が被せられている。この座面クッション5は、その四辺が塞がれた袋状に形成され、中央部付近の前後2個所に左右方向へ直線状に延びる切欠(図示せず)がそれぞれ設けられている。
そして、座面クッション5は、座面フレーム23に対し前側の切欠を介して前側部分51を挿通させて取り付けられているとともに、載置フレーム22の連結フレーム片223に対し後側の切欠を介して後側部分52を挿通させて取り付けられている。この場合、座面フレーム23は、座部フレーム21に対し前方倒伏位置に変換された際に載置フレーム22が水平軸231を支点にして下方へ垂下した状態に位置決めされ、座面クッション5(座面)が格納された格納状態に姿勢変換される。一方、座面フレーム23は、座部フレーム21に対し後方倒伏位置に変換された際に載置フレーム22が座部フレーム21に沿って倒伏した状態に位置決めされ、座面クッション5が着座可能な使用状態に姿勢変換される。このとき、収納袋42の開口部41が座面クッション5の姿勢変換により開閉する。
図10は図1の手押し車1の座部フレーム21を上方から見た平面図、図11は図10の座部フレーム21を前方から見た正面図、図12は図10の座部フレーム21をA-A線で切断した断面図をそれぞれ示している。この図10~図12に示すように、座部フレーム21には、その各フレーム片212~214のうちの少なくとも左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213の下側に沿うように配されかつ当該左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213よりも断面形状の小さい棒材24,24が取り付けられている。この場合、各棒材24としては、直径約4mm程度の丸棒が適用されている。
棒材24,24の両端は、前側フレーム片213の中央部の下端と左右両側フレーム片212,212の後端部の下端とにそれぞれ個別に連結されている。つまり、棒材24,24は、前側フレーム片213の中央部において互いに左右方向に10mm程度離間した位置よりそれぞれ約20mm程度下方へ突出し、それぞれ前側フレーム片213の下方を当該前側フレーム片213に沿って左右方向外方向きに延びている。そして、前側フレーム片213の下方を延びる棒材24,24は、左右両側フレーム片212,212の下方を当該左右両側フレーム片212,212に沿うように湾曲した状態で後方へ延び、左右両側フレーム片212,212の後端部において真直ぐ上方へ突出した状態で連結されている。
また、棒材24,24は、その長手方向略中間部より上方へ延びる突起214を介して左右両側フレーム片212,212の略中央部付近の下端に連結されている。この場合、棒材24,24は、左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213の真下に沿うように配されている。
そして、左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213の下側に沿って配された各棒材24には、収納袋42の開口縁のうちの前側及び左右両側の縁部が取り付けられているとともに、収納袋42の開口縁の後側の縁部が後側フレーム片214に取り付けられている。この場合、収納袋42の開口縁の前後両側及び左右両側の縁部は、各棒材24及び後側フレーム片214に対しそれぞれ折り返して巻き付けるように取り付けられ、図示しないホックにより止着されている。このとき、各棒材24が左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213に対し20mm程度下方に配されているのは、収納袋42の開口縁の前後両側及び左右両側の縁部を折り返して各棒材24に巻き付ける際にホックを無理なく通過させるためである。なお、ホックに限らず両面テープなどの固定具であってもよく、このような固定具が通過可能であれば、各棒材と左右両側フレーム片及び前側フレーム片との間隔を小さくしてもよい。
また、各側部フレーム片222,222の先端部同士の間には、上方へ衝立状に突出した状態で左右方向に連結する連結フレーム224が設けられている。この連結フレーム224は、載置フレーム22に買い物カゴを載置した際に当該買い物カゴの下部に対し前方から当接するようになっている。この場合、買い物カゴの底面には、その周縁に沿って略矩形枠状に下方へ突出する周縁リブが突出している。
載置フレーム22の各側部フレーム片222の前端部には、買い物カゴを載置フレーム22に載置した際に当該買い物カゴをその底部の前端部左右両位置においてのみ係止する左右一対の係止具6,6がそれぞれ設けられている。各係止具6は、側面視で略Uの字状に上方向きに突出する突起としての前側及び後側突起61,62を有し、載置フレーム22の各側部フレーム片222の前端部の内側に沿って固設されている。この前側及び後側突起61,62は、それぞれ上方へ10mm~12mm程度突出している。
そして、周縁リブの前側部分は、買い物カゴを載置フレーム22に載置した際に、載置フレーム22の連結フレーム224と左右の係止具6,6(前側及び後側突起61,62)との間に位置している。このとき、買い物カゴの前方への移動は、連結フレーム224に対する下部の当接により制限される一方、買い物カゴの後方への移動は、左右の係止具6,6に対する周縁リブの前側部分の当接により制限される。一方、買い物カゴの左右方向への移動は、左右の係止具6,6に対する周縁リブの左右両側部分の当接により制限される。
したがって、本実施の形態では、両端が座部フレーム21の左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213の下端に取り付けられ、かつ座部フレーム73の各フレーム片212~213の下方に沿うように配した断面形状の小さい棒材24,24に、上方に開口する収納袋44の開口縁が取り付けられている。このため、座部フレーム21に支持される載置フレーム22、左右の両前輪脚体フレーム13,13や左右の縦リンク36,36などの可動部材の他にこれらの軸となる水平軸211,37などの回転軸との干渉を回避しながら、収納袋42の開口縁を取り付ける必要がない。
これにより、左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213に両端が取り付けられた状態で当該左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213の下側に沿って延びる棒材24,24に対して可動部材や回転軸などの干渉物との干渉を回避する必要がない。よって、棒材24,24に対して長手方向略中央部付近の突起241のみを回避しつつ開口縁を折り返して巻き付けるようにするだけで、収納袋42を簡単に取り付けることができる。
しかも、収納袋42の開口縁の各縁部が断面形状の小さい棒材24,24及び後側フレーム片214に取り付けられていることにより、収納袋42の開口縁を径の太い座部フレームに取り付けたもののように非常に嵩張ったり、座部フレームに沿って湾曲する角部においても径が太い故の内外径差による弛みが収納袋42の内側に生じることもない。これにより、収納袋42の開口縁を美観よく取り付けることができ、見栄えの優れた手押し車1を提供することができる。
また、棒材24,24が左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213の真下に沿うように配されているので、収納袋42の開口縁を座部フレーム21の左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213のそれぞれの径内に収めることができ、収納袋42の開口縁をより美観よく取り付けることができる。
なお、本実施の形態では、棒材24,24を左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213の真下に沿うように配したが、図13~図17に示すように、直径約4mm程度の丸棒よりなる棒材25,25が左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213の真下よりも外側に沿うように配されていてもよい。具体的には、棒材25,25は、それぞれの両端がそれぞれ前側フレーム片213の中央部及び左右両側フレーム片212,212の後端部より約20mm程度下方へ突出したのちに水平方向外方向きに約10mm程度屈曲させた状態で、左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213の真下よりも外側に沿うように配されている。この場合、収納袋42の開口縁が左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213の外側に拡げられ、収納袋42の容積を拡大させることができる。
これに対し、図18~図22に示すように、直径約4mm程度の丸棒よりなる棒材26,26が左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213の真下よりも内側に沿うように配されていてもよい。具体的には、棒材26,26は、それぞれの両端がそれぞれ前側フレーム片213の中央部及び左右両側フレーム片212,212の後端部より約20mm程度下方へ突出したのちに水平方向内方向きに約10mm程度屈曲させた状態で、左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213の真下よりも内側に沿うように配されている。この場合、座部フレーム21の左右両側フレーム片212,212及び前側フレーム片213の付近に配される左右の折り畳みリンク3,3などの可動部材に対する収納袋42の干渉が容易に回避でき、各折り畳みリンク3などの動作を支障なく円滑に行うことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態では、座部フレームにバスケットを設けるようにしている。なお、座部フレーム及びバスケットを除くその他の構成は、前記第1の実施の形態と同じであるので、同一部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図23は本発明の第2の実施の形態に係る手押し車を斜め前方から見た斜視図、図24は図23の手押し車を側方から視た側面図、図25は図23の手押し車を後方から視た背面図をそれぞれ示している。なお、図23~図25では、前側リンク31の後端ピン311と後側リンク32の前端ピン321との間に掛け渡される付勢スプリングを図示省略している。
すなわち、本実施の形態では、図23~図25に示すように、手押し車7の各前輪脚体フレーム71(脚体フレーム)は、ハンドルフレーム12の下端より上下方向へ延びる上側直線部711と、上側直線部711の下端より屈曲部712を挟んで斜め前方下向きに延びる下側直線部713とを備えている。この場合、上側直線部711は非常に短い長さに設定され、ハンドルフレーム12の直下方より屈曲部712を挟んで下側直線部713が斜め前方下向きに延びている。
各前輪脚体フレーム71の下側直線部713の上部同士の間には利用者が着座可能でかつ後述する買い物カゴKの載置可能な座席部72が設けられ、この座席部72は、円菅パイプ材を平面視で略矩形枠状に形成した座部フレーム73を備えている。座部フレーム73は、各前輪脚体フレーム71の下側直線部713の上部にそれぞれ水平軸211を介して前後方向中央部よりも後側寄り位置がそれぞれ回動自在に支持された左右両側フレーム片731,731と、この左右両側フレーム片731,731の前後両端を連結する前後両側フレーム片732,733とを備えている。この場合、左右両側フレーム片731,731の前後両端と前後両側フレーム片732,733の左右両端との連結部分(角部)は、後述するバスケット8の開口縁80の四隅の形状に合わせて僅かにR面取りされている。
図26は図23の手押し車7にバスケットを取り付けた状態での斜視図、図27は図26の手押し車7を側方から視た側面図、図28は図26の手押し車7を後方から視た背面図をそれぞれ示している。この図26~図28においても、前側リンク31の後端ピン311と後側リンク32の前端ピン321との間に掛け渡される付勢スプリングを図示省略している。
図26~図28に示すように、座部フレーム73は、上方に開口する略矩形状の開口縁80を有するバスケット8が上方から挿通されるように当該バスケット8の開口縁80と略一致する大きさに設定されている。また、バスケット8の開口縁80の内側には、手提げ可能な一対の持手81,81が設けられている。各持手81は、不使用時に互いに離反する方向へ倒すと、開口縁80の内側に沿ってそれぞれ格納される。そして、バスケット8は、その開口縁80がそれぞれ外方へ略水平に突出し、開口縁80のみが座部フレーム73の左右両側フレーム片731,731及び前後両側フレーム片732,733に対し上方から載置された状態で脱着自在に支持されている。このとき、座部フレーム73からのバスケット8の離脱は、使用者の自由である。
各前輪脚体フレーム71の下側直線部713の下端には、前輪14Fがそれぞれ転動自在に支持されている。各下側直線部713の下端部同士は、左右方向へ延びる横フレーム710によって強固に連結されている。また、座部フレーム73の左右両側フレーム片731,731の後端部(水平軸211よりも後側)には、斜め後方下向きに延びる左右一対の後輪脚体フレーム74,74(脚体フレーム)の上端がそれぞれ水平軸741回りに回動自在に支持されている。この各後輪脚体フレーム74の下端には、後輪14Rがそれぞれ転動自在に支持されている。各後輪脚体フレーム74の下端部同士は、左右方向へ延びる横フレーム742によって強固に連結されている。
各前輪脚体フレーム71の下側直線部713の下端部と、各後輪脚体フレーム74の下端部との間には、各前輪脚体フレーム71に対し各後輪脚体フレーム74を折り畳む左右一対の折り畳みリンク3,3が設けられている。そして、各後側リンク32の前端部と座部フレーム73の左右両側フレーム片731,731の前側寄りとの間には縦リンク36がそれぞれ水平軸37,38を介して回動自在に連結されている。
座席部72は、両端が座部フレーム73の左右両側フレーム片731,731の前側寄りにそれぞれ水平軸751を介して回転自在に支持された略コの字状の載置フレーム75を備えている。この載置フレーム75は、基端がそれぞれ水平軸751により前後方向に回転する左右一対の側部フレーム片752,752と、各側部フレーム片752の先端同士を連結する連結フレーム片753とを備えている。この場合、左右の側部フレーム片752,752の先端と連結フレーム片753の左右両端との連結部分は、R面取りされている。
図29は図26の手押し車7の棒材に袋状物を取り付けた状態の斜視図を示している。図29に示すように、座部フレーム73の下側には、上方に開口する平面視で略矩形状の開口部43を有する袋状物としての収納袋44が設けられている。また、座部フレーム73には、収納袋44の開口部43を上方から塞ぐように略矩形状の座面としての座面クッション5が被せられている。この座面クッション5は、その四辺が塞がれた袋状に形成され、中央部付近の前後2個所に左右方向へ直線状に延びる切欠(図示せず)がそれぞれ設けられている。
そして、座面クッション5は、座面フレーム23に対し前側の切欠を介して前側部分51を挿通させて取り付けられているとともに、載置フレーム75の連結フレーム片753に対し後側の切欠を介して後側部分52を挿通させて取り付けられている。この場合、座面フレーム23は、座部フレーム73に対し前方倒伏位置に変換された際に載置フレーム75が水平軸751を支点にして下方へ垂下した状態に位置決めされ、座面クッション5(座面)が格納された格納状態に姿勢変換される。
一方、座面フレーム23は、座部フレーム73に対し後方倒伏位置に変換された際に載置フレーム75が座部フレーム73に沿って倒伏した状態に位置決めされ、座面クッション5が着座可能な使用状態に姿勢変換される。このとき、収納袋44の開口部43が座面クッション5の姿勢変換により開閉する。
図30は図23の手押し車7の座部フレーム73を上方から見た平面図、図31は図30の座部フレーム73を側方から見た側面図、図32は図30の座部フレーム73をD-D線で切断した断面図をそれぞれ示している。この図30~図32に示すように、座部フレーム73には、その各フレーム片731~733の下側に沿うように配されかつ当該各フレーム片731~733よりも断面形状の小さい棒材27,27が取り付けられている。この場合、各棒材27としては、直径約4mm程度の丸棒が適用されている。
棒材27,27の両端は、前側フレーム片732の中央部の下端と後側フレーム片733の中央部の下端とにそれぞれ個別に連結されている。つまり、棒材27,27は、前側フレーム片732の中央部において互いに左右方向に10mm程度離間した位置よりそれぞれ約20mm程度下方へ突出し、それぞれ前側フレーム片732の下方を当該前側フレーム片732に沿って左右方向外方向きに延びている。
この前側フレーム片732の下方を延びる棒材27,27は、左右両側フレーム片731,731の下方を当該左右両側フレーム片731,731に沿うように湾曲した状態で後方へ延びている。そして、左右両側フレーム片731,731の下方を後方へ延びる棒材27,27は、後側フレーム片733の下方を当該後側フレーム片733に沿うように湾曲した状態で左右方向内方向きに延び、前側フレーム片732の中央部において真直ぐ上方へ突出した状態で連結されている。
このとき、後側フレーム片733の下方を左右方向内方向きに延びる棒材27,27は、後側フレーム片733の中央部において互いに左右方向に10mm程度離間した位置にそれぞれ連結されている。この場合、棒材27,27は、それぞれの両端のみが前後両側フレーム片732,733に対して連結され、左右両側フレーム片731,731及び前後両側フレーム片732,733の真下に沿うように配されている。
そして、左右両側フレーム片731,731及び前後両側フレーム片732,733の下側に沿って配された各棒材27には、収納袋44の開口縁のうちの左右両側及び前後両側の縁部がそれぞれ取り付けられている。この場合、収納袋44の開口縁の前後両側及び左右両側の縁部は、各棒材27に対しそれぞれ折り返して巻き付けるように取り付けられ、図示しないホックにより止着されている。このとき、各棒材27が左右両側フレーム片731,731及び前後両側フレーム片732,733に対し20mm程度下方に配されているのは、収納袋44の開口縁の前後両側及び左右両側の縁部を折り返して各棒材27に巻き付ける際にホックを無理なく通過させるためである。なお、ホックに限らず両面テープなどの固定具であってもよく、このような固定具が通過可能であれば、各棒材と左右両側フレーム片及び前後両側フレーム片との間隔を小さくしてもよい。
図33は図29の手押し車7の座部フレーム73に買い物カゴを載せた状態での斜視図、図34は図33の手押し車7を側方から視た側面図、図35は図33の手押し車7を後方から視た背面図をそれぞれ示している。図33~図35に示すように、載置フレーム75には、当該載置フレーム75を前方倒伏位置に変換した状態で買い物カゴKが載置される。
買い物カゴKは、載置フレーム75に載置した際に、買い物カゴKの底部の前端部左右両位置が載置フレーム75の各側部フレーム片752の各係止具6に係止されるようになっている。
そして、買い物カゴKの底面の周縁に沿って略矩形枠状に下方へ突出する周縁リブK1の前側部分は、買い物カゴKを載置フレーム75に載置した際に、載置フレーム75の連結フレーム224と左右の係止具6,6との間に位置している。このとき、買い物カゴKの前方への移動は、連結フレーム224に対する下部の当接により制限される一方、買い物カゴKの後方への移動は、左右の係止具6,6に対する周縁リブK1の前側部分の当接により制限される。一方、買い物カゴKの左右方向への移動は、左右の係止具6,6に対する周縁リブK1の左右両側部分の当接により制限される。
図36は図29の手押し車7の座席部72を着座姿勢に変換した状態での斜視図を示している。この図36に示すように、座面クッション5は、座面フレーム23を座部フレーム73に対し後方倒伏位置に変換した際に載置フレーム75が座部フレーム73に沿って倒伏した状態に位置決めされると、座面クッション5が着座可能な使用状態に姿勢変換される。このとき、収納袋4の開口が座面クッション5の姿勢変換により開閉する。
したがって、本実施の形態では、両端のみが座部フレーム73の前後両側フレーム片732,733の中央部の下端に取り付けられ、かつ座部フレーム73の各フレーム片731~733の下方に沿うように配した断面形状の小さい棒材27,27に、上方に開口する収納袋44の開口縁が取り付けられている。このため、座部フレーム73に支持される左右の前輪脚体フレーム71,71、左右の後輪脚体フレーム74,74、載置フレーム75や左右の縦リンク36,36などの可動部材の他にこれらの軸となる水平軸211,37,741などの回転軸との干渉を回避しながら、収納袋44の開口縁を取り付ける必要がない。
これにより、前後両側フレーム片732,733に両端が取り付けられた状態で当該前後両側フレーム片732,733及び左右両側フレーム片731,731の真下に沿って延びる棒材27,27に対して可動部材や回転軸などの干渉物との干渉を回避する必要がない。よって、棒材27,27に対して開口縁を折り返して巻き付けるようにするだけで、収納袋44を美観よく簡単に取り付けることができる。
しかも、収納袋44の開口縁の各縁部が断面形状の小さい棒材27,27に取り付けられていることにより、座部フレーム73に沿って湾曲する角部においても径が太い故の内外径差による弛みが収納袋44の内側に生じることもない。これにより、収納袋44の開口縁を美観よく取り付けることができ、見栄えの優れた手押し車7を提供することができる。
なお、本実施の形態では、棒材27,27を前後両側フレーム片732,733及び左右両側フレーム片731,731の真下に沿うように配したが、図37~図40に示すように、直径約4mm程度の丸棒よりなる棒材28,28が前後両側フレーム片732,733及び左右両側フレーム片731,731の真下よりも外側に沿うように配されていてもよい。具体的には、棒材28,28は、それぞれの両端がそれぞれ前後両側フレーム片732,733の中央部よりそれぞれ約20mm程度下方へ突出したのちに水平方向外方向きに約10mm程度屈曲させた状態で、前後両側フレーム片732,733及び左右両側フレーム片731,731の真下よりも外側に沿うように配されている。この場合、収納袋44の開口縁が前後両側フレーム片732,733及び左右両側フレーム片731,731の外側に拡げられ、収納袋44の容積を拡大させることができる。
これに対し、図18~図22に示すように、直径約4mm程度の丸棒よりなる棒材29,29が前後両側フレーム片732,733及び左右両側フレーム片731,731の真下よりも内側に沿うように配されていてもよい。具体的には、棒材29,29は、それぞれの両端がそれぞれ前後両側フレーム片732,733の中央部より約20mm程度下方へ突出したのちに水平方向内方向きに約10mm程度(バスケット8と干渉しない程度)屈曲させた状態で、前後両側フレーム片732,733及び左右両側フレーム片731,731の真下よりも内側に沿うように配されている。この場合、座部フレーム73の前後両側フレーム片732,733及び左右両側フレーム片731,731の付近に配される左右の折り畳みリンク3,3などの可動部材に対する収納袋44の干渉が容易に回避でき、各折り畳みリンク3などの動作を支障なく円滑に行うことができる。
また、前記各実施の形態では、直径約4mm程度の丸棒よりなる棒材24~29を用いたが、棒材の断面形状及び直径についてはこれに限定されるものではなく、座部フレームよりも断面形状が小さければよい。
また、前記各実施の形態では、袋状物として布製の収納袋42,44を適用したが、保温・保冷可能な断熱構造を有する収納袋が適用されていてもよい。つまり、断熱効果のある素材により形成された収納袋や、保温剤や保冷剤を収容するポケットを備えた収納袋であってもよい。
更に、前記各実施の形態では、手押し車1,7をシルバーカーとして用いた場合について述べたが、歩行車やショッピングカートなどの手押し車に適用してもよいのはいうまでもない。
1 手押し車
11 ハンドル部(操舵部)
12 ハンドルフレーム(操舵フレーム)
13 前輪脚体フレーム(脚体フレーム)
14F 前輪
14R 後輪
15 後輪脚体フレーム(脚体フレーム)
2 座席部
21 座部フレーム
212 左右両側フレーム片
213 前側フレーム片
214 後側フレーム片
42 収納袋(袋状物)
44 収納袋(袋状物)
7 手押し車
71 前輪脚体フレーム(脚体フレーム)
72 座席部
73 座部フレーム
731 左右両側フレーム片
732 前側フレーム片
733 後側フレーム片
74 後輪脚体フレーム(脚体フレーム)
8 バスケット
80 開口縁
K 買い物カゴ

Claims (6)

  1. 利用者が両手でそれぞれ把持する操舵部より下方へ延びる左右の操舵フレームと、この両操舵フレームの下端に連結され、前後両輪をそれぞれ転動自在に支持する左右の脚体フレームとが設けられた手押し車であって、
    前記両脚体フレームの間には、前記利用者が着座可能な座席部を支持する座部フレームが設けられ、
    前記座部フレームは、前記両脚体フレームにそれぞれ支持された前後方向へ延びる左右両側フレーム片と、この左右両側フレーム片の前後両端にそれぞれ連結された左右方向へ延びる前後両側フレーム片とを備え、
    前記座部フレームには、その各フレーム片のうちの少なくとも前記左右両側フレーム片及び前記前側フレーム片の下側に沿うように配されかつ当該左右両側フレーム片及び前側フレーム片よりも断面形状の小さい棒材の両端が取り付けられているとともに、この棒材には、上方に開口する袋状物の開口縁が取り付けられていることを特徴とする手押し車。
  2. 前記棒材は、前記座部フレームの各フレーム片のうちの少なくとも左右両側フレーム片及び前側フレーム片の真下に沿うように配されている請求項1に記載の手押し車。
  3. 前記棒材は、前記座部フレームの各フレーム片のうちの少なくとも左右両側フレーム片及び前側フレーム片の真下よりも当該左右両側フレーム片及び前側フレーム片の外側に沿うように配されている請求項1に記載の手押し車。
  4. 前記棒材は、前記座部フレームの各フレーム片のうちの少なくとも左右両側フレーム片及び前側フレーム片の真下よりも当該左右両側フレーム片及び前側フレーム片の内側に沿うように配されている請求項1に記載の手押し車。
  5. 前記座部フレームには、上方に開口するバスケットの開口縁が支持されており、
    前記バスケットは、前記袋状物によって外方から覆われている請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の手押し車。
  6. 前記座部フレームには、店舗内での購入予定品を入れる買い物カゴが載置可能とされている請求項1~請求項5のいずれか1つに記載の手押し車。
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