JP3234134U - 手押し車 - Google Patents

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義弘 島
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Abstract

【課題】使用時のハンドル支柱部に対する使用者の押す力とは無関係な単独の動作のみで閉脚動作が行えるようにして、閉脚動作時の操作性を図り得る手押し車を提供する。【解決手段】手押し車Aは、各後輪脚部12の上端を各前輪脚部11の中途部に回転自在に支持し、両各脚部11、12の下端部同士の間を中折れ可能な連結フレーム3で連結する。各後輪脚部12の上端部付近に回転自在に設けた起伏フレーム24を倒伏位置と起立位置とに変換可能とする。起伏フレーム24と連結フレーム3とに連結アーム36を回転自在に連結する。各連結フレーム3の前側リンク32と後側リンク34との間に伸縮部材39を設け、起伏フレーム24の倒伏位置から起立位置への変換動作に伴い連結アーム36及び連結フレーム3を介して各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置から閉脚位置に変換させ、当該両位置で伸縮部材39の収縮力により保持する。【選択図】図2

Description

本考案は、シルバーカーや歩行車等の手押し車に関する。
この種の手押し車は、下端に前輪を転動自在に支持する左右の前輪脚部と下端に後輪を転動自在に支持する左右の後輪脚部とが互いに左右方向へ延びる水平軸回りに回転自在に支持されているとともに、ハンドルを下方から支持しかつ当該ハンドルを上下方向にスライド自在に支持する左右のハンドル支柱部を備え、使用者がハンドルを持つことによって手押し車を押しながら安全に歩行できるようにしている。
そして、このような手押し車としては、各ハンドル支柱部を前輪脚部又は後輪脚部の上端に取り付けてハンドルを各ハンドル支柱部に対し上下方向にスライド自在に支持するとともに、各前輪脚部の下部と各後輪脚部の下部との間を中折れ可能な左右の連結フレームにより連結したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、この種の手押し車にあっては、各ハンドル支柱部のスライド動作に連動して各前輪脚部及び各後輪脚部を開閉動作させるようにしたものもある。具体的には、各ハンドル支柱部に対しハンドルを押し下げることによって、走行可能状態の各前輪脚部と各後輪脚部とを各連結フレームの中折れに伴い閉脚位置に折り畳め、この閉脚位置(折り畳み状態)からハンドルを引き上げることで各前輪脚部と各後輪脚部とを再び走行可能な開脚位置に変換にできるようにしている。すなわち、この種の手押し車では、各前輪脚部と各後輪脚部とを閉脚位置に変換すれば、前後方向の寸法を小さくでき、非使用時にコンパクトになり、小さな収納スペースで済むという利点がある。
更に、この種の手押し車にあっては、各前輪脚部に腰掛部を設け、疲れた際に腰掛部に着座することができるようにするとともに、各後輪脚部同士の間に、買い物した荷物などを本体部内に収納する収納用バスケットを設けたものもある(たとえば、特許文献2参照)。
これに対し、各前輪脚部に設けた腰掛部を各ハンドル支柱部に沿って起立する起立位置と前方に倒伏して着座可能な倒伏位置とに変換できるようにしたものもある。
特開2014−177219号公報 特開2012−56537号公報
ところで、各ハンドル支柱部のスライド動作に連動して各前輪脚部及び各後輪脚部を開閉動作させるようにしたものでは、使用時に各ハンドル支柱部に対し使用者の押す力がハンドルを介して作用している。このため、各前輪脚部及び各後輪脚に、開脚位置から閉脚位置に不慮に切り換わらないように閉脚位置への変換を確実に規制するストッパを設ける必要がある。
その場合、各前輪脚部及び各後輪脚部を閉脚動作する際にこの閉脚動作とは別にストッパを解除するストッパ解除動作が必要となり、各前輪脚部及び各後輪脚部の閉脚動作をするに当たり2つの異なる動作が必要となる。このため、手押し車を必要とする使用者にとっては閉脚動作時の操作性が非常に煩わしいものとなる。
本考案は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各前輪脚部及び各後輪脚部を閉脚動作する際に各ハンドル支柱部のスライド動作やストッパ解除動作といった異なる2つの動作を廃止し、使用時のハンドル支柱部に対する使用者の押す力とは無関係な単独の動作のみで閉脚動作が行えるようにして、手押し車を必要とする使用者にとって閉脚動作時の操作性を図ることができる手押し車を提供することにある。
前記目的を達成するため、本考案では、下端に前輪を転動自在に支持する左右の前輪脚部と下端に後輪を転動自在に支持する左右の後輪脚部とが互いに左右方向へ延びる水平軸回りに回転自在に支持されているとともに、ハンドルを下方から支持しかつ当該ハンドルを上下方向にスライド自在に支持する左右のハンドル支柱部と、前記各前輪脚部の下部と前記各後輪脚部の下部との間に連結された左右の連結フレームとを備えた手押し車を前提とする。更に、前記各前輪脚部又は前記各後輪脚部のいずれか一方に回転自在に支持され、上向きに起立する起立位置と略水平に倒伏する倒伏位置とに変換される起伏フレームと、前記起伏フレームの倒伏位置から起立位置への変換動作に伴い前記各前輪脚部及び各後輪脚部が使用状態の開脚位置から折り畳み状態の閉脚位置に変換可能となるように前記起伏フレームと前記連結フレームとにそれぞれ左右方向へ延びる水平軸回りに回転自在に連結された左右の連結アームとを備えている。また、前記各連結フレームは、前記各前輪脚部の下部と前記各後輪脚部の下部との間に左右方向へ延びる水平軸回りに回転自在に連結され、前記起伏フレームの倒伏位置から起立位置への動作に伴い前記連結アームを介して中折れする前側リンク及び後側リンクを備えている。そして、前記前側リンクの他端部付近に、当該前側リンクの左右方向内側面に基部が固定されて先端部が左右方向外方へ突出する断面略L字状の突出具を取り付け、この突出具の先端部を、前記起伏フレームが倒伏位置に変換された際に前記後側リンクの前端が上方から当接するように構成し、前記後側リンクのそれ以上の水平軸回りの回動を規制することで、前記各前輪脚部及び前記各後輪脚部を開脚位置に保持するようにしている。加えて、前記前側リンクと前記後側リンクとの間に、前記各前輪脚部及び前記各後輪脚部を開脚位置と閉脚位置とにそれぞれ保持するように付勢する付勢手段を設けることを特徴としている。
また、前記付勢手段を、伸縮可能な伸縮部材により構成する。更に、前記伸縮部材を、前記各前輪脚部及び前記各後輪脚部の開脚位置と閉脚位置との変換途中に前記前側リンク及び前記後側リンクの間で最伸長させる一方、前記各前輪脚部及び前記各後輪脚部の開脚位置と閉脚位置とに変換したときに最収縮させていてもよい。
更に、前記起伏フレームに、着座可能な座面部を取り付けていてもよい。
以上、要するに、各前輪脚部又は各後輪脚部のいずれか一方に回転自在に支持された起伏フレームを、略水平に倒伏する倒伏位置から上向きに起立する起立位置まで変換する動作を行うと、その動作に伴い各前輪脚部の下部と各後輪脚部の下部との間を連結する各連結フレームの前側リンク及び後側リンクが連結アームを介して中折れする。このため、各前輪脚部及び各後輪脚部を閉脚動作する際に各ハンドル支柱部のスライド動作やストッパ解除動作といった異なる2つの動作を廃止して、使用時のハンドルに対する使用者の押す力とは無関係な起伏フレームの倒伏位置から起立位置までの単独の変換動作のみで閉脚動作が行える。これにより、手押し車を必要とする使用者にとって閉脚動作時の操作性を図ることができる。
しかも、前側リンクと後側リンクとの間に設けた付勢手段によって、各前輪脚部及び各後輪脚部を開脚位置と閉脚位置とにそれぞれ保持するように付勢することで、ストッパのように開脚位置から閉脚位置への変換を確実に規制し得るものではないものの、前輪脚部及び各後輪脚部を開脚位置と閉脚位置とに円滑に保持することができる。
また、付勢手段を伸縮可能な伸縮部材により構成し、この伸縮部材を、各前輪脚部及び各後輪脚部の開脚位置と閉脚位置との変換途中で最伸長させる一方、各前輪脚部及び各後輪脚部の開脚位置と閉脚位置とに変換したときに最収縮させることで、前側リンク及び後側リンクの間で最も付勢力が高い伸縮部材の最伸長位置を越え難くなる。これにより、単純な構成の伸縮部材を用いて各前輪脚部及び各後輪脚部を開脚位置と閉脚位置とに効果的に保持することができる。
更に、起伏フレームに着座可能な座面部を取り付けることで、座面部を倒伏位置から起立位置まで単独で変換動作させれば、各前輪脚部及び各後輪脚部の閉脚動作を簡単に行うことができる。
本考案の第1の参考例に係る手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の開脚位置への変換状態で斜め前方から見た斜視図である。 図1の手押し車を側方から視た側面図である。 図1の手押し車を正面から見た正面図である。 図2の手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の閉脚位置への変換途中状態で側方から視た側面図である。 図1の手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の閉脚位置への変換状態で斜め前方から見た斜視図である。 図5の手押し車を側方から視た側面図である。 図5の手押し車を正面から見た正面図である。 本考案の第2の参考例に係る手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の開脚位置への変換状態で斜め前方から見た斜視図である。 図8の手押し車を側方から視た側面図である。 図8の手押し車を正面から見た正面図である。 図9の手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の閉脚位置への変換途中状態で側方から視た側面図である。 図8の手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の閉脚位置への変換状態で斜め前方から見た斜視図である。 図12の手押し車を側方から視た側面図である。 図12の手押し車を正面から見た正面図である。 本考案の実施の形態に係る手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の開脚位置への変換状態で側方から見た側面図である。 図15の手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の閉脚位置への変換途中状態で側方から視た側面図である。 図15の手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の閉脚位置への変換状態で側方から視た側面図である。 本考案の第3の参考例に係る手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の開脚位置への変換状態で側方から見た側面図である。 図18の手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の閉脚位置への変換途中状態で側方から視た側面図である。 図18の手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の閉脚位置への変換状態で側方から視た側面図である。
以下、本考案の参考例及び実施の形態に係る手押し車を図面に基づいて説明する。
図1は本考案の第1の参考例に係る手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の開脚位置への変換状態で斜め前方から見た斜視図、図2は図1の手押し車を側方から視た側面図、図3は図1の手押し車を正面から見た正面図をそれぞれ示している。
図1〜図3に示すように、この手押し車Aは、歩行車として用いられ、左右一対の前輪脚部11,11と、左右一対の後輪脚部12,12と、ハンドルフレーム13とを備えている。
左右の前輪脚部11,11は、それぞれの下端に転動自在に支持された前輪14,14を備えている。一方、左右の後輪脚部12,12は、それぞれの下端に転動自在に支持された後輪15,15を備えている。また、左右の後輪脚部12,12の下端部には、各後輪15をそれぞれ制動するブレーキ16が回動自在に支持されている。
ハンドルフレーム13は、略コの字状のハンドル17と、このハンドル17の両端(図では下端)を下方から支持する左右のハンドル支柱部18,18とで構成されている。ハンドル17は、その底部(図では上端部)を左右方向に延びるハンドル部材171と、このハンドル部材171の両端よりそれぞれ下方へ延びるハンドル支持部材172とを備えている。
また、ハンドル17は、ハンドル部材171の下側を左右方向へ延びるブレーキレバー173と、このブレーキレバー173により操作されるブレーキ操作ワイヤー(図示せず)とを備えている。ブレーキレバー173は、その左右両端がハンドル17の両端に支持され、操作時にブレーキ操作ワイヤーを介してブレーキ16を回動させて後輪15を制動するようになっている。
また、左右のハンドル支柱部18,18は、略円筒状に形成され、各前輪脚部11の上端に取り付けられている。各ハンドル支柱部18は、ハンドル支持部材172の下部を内壁面でガイドしながら上下方向へスライド自在に支持している。そして、各ハンドル支柱部18は、左右方向へ延びる横フレーム19により一体的に連結され、この横フレーム19と共にアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、又は鉄鋼等を押出成形したパイプから形成されている。
左右の前輪脚部11,11の長手方向略中間位置よりも上部側には、それぞれ左右個別のブラケット21,21が固着されている。左右の後輪脚部12,12の上端には、前方へ延びる肘掛け22が一体的に設けられている。そして、各前輪脚部11のブラケット21には、左右方向へ延びる水平軸23を介して各後輪脚部12の肘掛け22の基端(後端)が回転自在に支持されている。
また、左右の後輪脚部12,12の上端部付近には、各ハンドル支柱部18に沿って上向きに起立する起立位置と略水平に倒伏する倒伏位置とに変換される起伏フレーム24が設けられている。この起伏フレーム24は、略コの字状に形成され、その両端(基端)が左右方向に延びる水平ピン25,25を介して各後輪脚部12の上端部付近に回転自在に支持されている。この起伏フレーム24には、使用者が着座可能な座面部26が取り付けられている。座面部26は、起伏フレーム24を着座可能に区画する複数の区画フレーム部27,27,…により形成されている。
各前輪脚部11の下部同士の間は、左右方向へ延びる前側横フレーム28により連結されているとともに、各後輪脚部12の下部同士の間は、左右方向へ延びる後側横フレーム29により連結されている。また、前側横フレーム28の直上方に対応する各前輪脚部11の下部対応位置と、後側横フレーム29の直上方に対応する各後輪脚部12の下部対応位置との間には、当該各前輪脚部11と各後輪脚部12との間を前後方向へ延びて連結する左右の連結フレーム3が設けられている。
各連結フレーム3は、各前輪脚部11の下部対応位置に前端が左右方向へ延びる水平ピン31(水平軸)に回転自在に支持されて後方へ延びる前側リンク32と、各後輪脚部12の下部対応位置に後端が左右方向へ延びる水平ピン33(水平軸)に回転自在に支持されて前方へ延びる後側リンク34とを備えている。左右の後側リンク34,34は、各前輪脚部11の下部対応位置を越えて更に前方へ延び、前側横フレーム28の前方で左右方向へ延びる横フレーム35により一体的に連結されて略コの字状に形成されている。
起伏フレーム24の先端側(前端側)の左右両位置と各連結フレーム3の後側リンク34の前端側の左右両位置とには、略直線状に伸びる左右の連結アーム36,36の両端がそれぞれ左右方向へ延びる水平軸としての水平ピン37,37を介して回転自在に連結されている。この各連結アーム36は、起伏フレーム24の倒伏位置から起立位置への変換動作に伴い各前輪脚部11及び各後輪脚部12が使用状態の開脚位置から折り畳み状態の閉脚位置に水平軸23回りに回転して変換可能となるように起伏フレーム24と各連結フレーム3とに連結されている。
そして、各連結フレーム3の前側リンク32及び後側リンク34は、後側リンク34の長手方向略中間部に対し前側リンク32の前端が左右方向へ延びる水平ピン38を介して回転自在に支持され、起伏フレーム24の倒伏位置から起立位置への動作に伴い連結アーム36を介して中折れするように構成されている。また、左右の後側リンク34,34は、水平ピン33回りに回動して各前輪脚部11及び各後輪脚部12が開脚位置に変換されたときに前側横フレーム28に対し上方から当接してそれ以上の回動を規制することで、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置に保持するようにしている。
図4は図2の手押し車Aを各前輪脚部11及び各後輪脚部12の閉脚位置への変換途中状態で側方から視た側面図を示している。また、図5は図1の手押し車Aを各前輪脚部11及び各後輪脚部12の閉脚位置への変換状態で斜め前方から見た斜視図、図6は図5の手押し車Aを側方から視た側面図、図7は図5の手押し車Aを正面から見た正面図をそれぞれ示している。
図4〜図7にも示すように、各前側リンク32と各後側リンク34との間には、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とにそれぞれ保持するように付勢する付勢手段としての伸縮部材39が設けられている。この伸縮部材39は、伸縮可能な伸縮スプリングにより構成されている。そして、伸縮部材39(伸縮スプリング)の両端は、各前側リンク32の後端部寄りから上方へ突出する突片321の突出端と、各前側リンク32の後端よりも後方に位置する各後側リンク34の後部側位置より外方へ突出する突起部341とに係止されている。
この場合、伸縮部材39は、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の開脚位置と閉脚位置との変換途中において、その伸縮軸線上に水平ピン38の軸芯が位置(図4に示す位置)する際に最も伸長し、この位置を越えると収縮による付勢力によって、開脚位置側又は閉脚位置側へ付勢される。要するに、伸縮部材39は、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置(図2に示す位置)へ変換した状態、並びに各前輪脚部11及び各後輪脚部12を閉脚位置(図6に示す位置)へ変換した状態にあるときに、最も収縮し、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置又は閉脚位置に付勢力(収縮力)によって保持するようにしている。
したがって、本参考例では、各後輪脚部12の上端部付近に水平ピン25を介して回転自在に支持された起伏フレーム24は、略水平に倒伏する倒伏位置から上向きに起立する起立位置まで変換する動作を行うと、その動作に伴い各前輪脚部11の下部対応位置と各後輪脚部12の下部対応位置との間を連結する各連結フレーム3の前側リンク32及び後側リンク34が連結アーム36を介して中折れする。このため、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を閉脚動作する際に各ハンドル支柱部18のスライド動作やストッパ解除動作といった異なる2つの動作を廃止して、使用時のハンドル17に対する使用者の押す力とは無関係な起伏フレーム24の倒伏位置から起立位置までの単独の変換動作のみで閉脚動作が行える。これにより、手押し車Aを必要とする使用者にとって閉脚動作時の操作性を図ることができる。
また、各前側リンク32と各後側リンク34との間に設けた伸縮部材39の収縮力によって、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とにそれぞれ保持するように付勢されているので、ストッパのように開脚位置から閉脚位置への変換を確実に規制し得るものではないものの、前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とに円滑に保持することができる。
しかも、伸縮部材39が、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の開脚位置と閉脚位置との変換途中で最伸長するので、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の開脚位置と閉脚位置とに変換したときに最収縮する収縮力でもって、各前側リンク32及び各後側リンク34の間で最も付勢力が高い伸縮部材39の最伸長位置を越え難くなる。これにより、単純な構成の伸縮部材39を用いて各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とに効果的に保持することができる。
更に、起伏フレーム24に着座可能な座面部26が取り付けられているので、座面部26により起伏フレーム24を倒伏位置から起立位置まで単独で変換動作させれば、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の閉脚動作を簡単に行うことができる。
次に、本考案の第2の参考例を図8〜図14に基づいて説明する。
この参考例では、着座部、連結フレーム及び連結アームの構成を変更している。なお、着座部、連結フレーム及び連結アームを除くその他の構成は、前記第1の参考例の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図8は本考案の第2の参考例に係る手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の開脚位置への変換状態で斜め前方から見た斜視図、図9は図8の手押し車を側方から視た側面図、図10は図8の手押し車を正面から見た正面図をそれぞれ示している。
図8〜図10に示すように、手押し車Bは、歩行車として用いられ、左右一対の前輪脚部11,11と、左右一対の後輪脚部12,12と、ハンドルフレーム13とを備えている。
各ハンドルフレーム13は、略コの字状のハンドル41と、このハンドル41の左右の角部を下方から支持する左右のハンドル支柱部42,42とで構成されている。ハンドル41は、その底部(図では上端部)を左右方向に延びたのちにその両端より後方へ延びるハンドル部材43と、このハンドル部材43の左右の角部よりそれぞれ下方へ延びるハンドル支持部材(図示せず)とを備えている。
また、ハンドル41は、ハンドル部材43の左右の角部より後方へ延びる後方延設部の下側をそれぞれ前後方向へ延びるブレーキレバー44,44と、この各ブレーキレバー44により操作されるブレーキ操作ワイヤー(図示せず)とを備えている。各ブレーキレバー44は、その前端がハンドル部材43の左右の角部に支持され、操作時にブレーキ操作ワイヤーを介してブレーキ16を回動させて後輪15を制動するようになっている。
左右のハンドル支柱部42,42は、略円筒状に形成され、各前輪脚部11の上端に取り付けられている。各ハンドル支柱部42は、ハンドル支持部材の下部がそれぞれ長さ調整可能に内壁面にスライド自在に挿通された状態で上下方向の最適位置において固定されている。各ハンドル支柱部42は、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、又は鉄鋼等を押出成形したパイプから形成されている。
左右の前輪脚部11,11の長手方向略中間位置よりも上部側には、それぞれ左右個別のブラケット45,45が固着されている。各前輪脚部11のブラケット45は、断面略U字状に形成され、このブラケット45の後方に開口する取付部には、左右の後輪脚部12,12の上端がそれぞれ左右方向へ延びる水平軸23を介して回転自在に支持されている。
左右の前輪脚部11,11の間には、購入した商品を収容する収容容器46が設けられている。この収容容器46は、上下両側において互いに対峙するように配置され、かつ上方へ起立する起立位置と略水平に倒伏する倒伏位置とに変換される倒伏自在な上下の起伏フレーム47,47を備えている。この上下の起伏フレーム47,47は、後方へ開口する略U字状に形成されている。そして、各起伏フレーム47は、その前部の左右両側において略四分の一円弧状に湾曲する湾曲部471,471と、この両湾曲部471,471の一端(内方端)同士を連結する左右方向中央の前側直線部472と、両湾曲部471,471の他端(後端)よりそれぞれ後方へ延びる左右直線部473,473とを備えている。
各前輪脚部11の下部同士の間は、左右方向へ延びる前側横フレーム28により連結されている。この前側横フレーム28には、上下の起伏フレーム47,47が倒伏位置に変換された際に下側の起伏フレーム47の各左右直線部473の前端部が上方から当接するように構成され、各起伏フレーム47のそれ以上の水平ピン52回りの回動を規制することで、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置に保持するようにしている。一方、各後輪脚部12の下部同士の間は、後方へ開口する略コの字状の後側横フレーム48の両端(後端)により連結されている。
また、収容容器46は、後側横フレーム48の底部左右両位置よりそれぞれ上方へ延びる容器後端フレーム49,49と、上下の起伏フレーム47,47の前側直線部472を上下両端においてそれぞれ左右方向へ延びる水平な軸回りに回転自在に支持する左右一対の容器前端フレーム50,50と、上下の起伏フレーム47,47間において当該各起伏フレーム47とほぼ同一形状で上下方向に略等間隔置きに配置された5本の柵状部材51,51,…とを備えている。各柵状部材51は、それぞれの後端同士が左右方向に延びて環状を呈する形状に連結され、各容器後端フレーム49及び各容器前端フレーム50に対しそれぞれ左右方向へ延びる水平な軸回りに回転自在に支持されている。
各柵状部材51は、左右の容器後端フレーム49,49同士の間においても後端同士が左右方向へ延びて環状を呈するように連結されている。また、上下の起伏フレーム47,47の両端(左右直線部473の後端)は、左右の後輪脚部12,12に対しそれぞれ後側横フレーム48及び各容器後端フレーム49を介して支持されている。具体的には、各起伏フレーム47の両端は、各容器後端フレーム49の上下両端部にそれぞれ左右方向へ延びる水平ピン52,52を介して回動自在に支持されている。
上側の起伏フレーム47には、使用者が着座可能な板状の座面部53が載置されている。この座面部53は、上側の起伏フレーム47の各左右直線部473の後端に左右方向へ延びる水平な軸を介して回転自在に支持され、収容容器46の開口部つまり上側の起伏フレーム47の周縁を開閉可能に閉塞する蓋体として兼用されている。また、下側の起伏フレーム47には、当該起伏フレーム47に周縁を則した形状の底板54が取り付けられている。
前側横フレーム28の直上方に対応する各前輪脚部11の下部対応位置と、後側横フレーム48の直上方に対応する各後輪脚部12の下部対応位置との間には、当該各前輪脚部11と各後輪脚部12との間を前後方向へ延びて連結する左右の連結フレーム55,55が設けられている。
各連結フレーム55は、各前輪脚部11の下部対応位置に一端(図9では前端)が左右方向へ延びる水平ピン561(水平軸)に回転自在に支持されて他側(図9では後側)へ延びる前側リンク56と、各後輪脚部12の下部対応位置に他端(図9では後端)が左右方向へ延びる水平ピン571(水平軸)に回転自在に支持されて一側(図9では前側)へ延びる後側リンク57とを備えている。左右の前側リンク56,56の他端は、左右の後側リンク57,57の長手方向中途部に左右方向へ延びる水平ピン58(水平軸)を介して回転自在に支持されている。
左右の後側リンク57,57の一端には、当該各後側リンク57の軸線方向へ長い長孔572が設けられている。この長孔572には、下側の起伏フレーム47の各左右直線部473の前後方向略中間位置より外方へ略水平に突出する水平ピン475が摺動自在に挿通されている。この場合、各後側リンク57の一端から長孔572を含む前後方向中途部(各前側リンク56の他端の水平ピン58まで部位)は、上下の起伏フレーム47,47の倒伏位置から起立位置への変換動作に伴い各前輪脚部11及び各後輪脚部12が使用状態の開脚位置から折り畳み状態の閉脚位置に変換可能となるように各起伏フレーム47と各連結フレーム55の前側リンク56とにそれぞれ左右方向へ延びる水平ピン561,58回りに回転自在に連結された左右の連結アームとしての機能を有している。
そして、各連結フレーム55の前側リンク56及び後側リンク57は、上下の起伏フレーム47,47の倒伏位置から起立位置への動作に伴い前側リンク56後端の水平ピン58回りに中折れするように構成されている。
図11は図9の手押し車Bを各前輪脚部11及び各後輪脚部12の閉脚位置への変換途中状態で側方から視た側面図を示している。また、図12は図8の手押し車Bを各前輪脚部11及び各後輪脚部12の閉脚位置への変換状態で斜め前方から見た斜視図、図13は図12の手押し車Bを側方から視た側面図、図14は図12の手押し車Bを正面から見た正面図をそれぞれ示している。
図11〜図14にも示すように、各前側リンク56と各後側リンク57との間には、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とにそれぞれ保持するように付勢する付勢手段としての伸縮部材59が設けられている。この伸縮部材59は、伸縮可能な伸縮スプリングにより構成されている。そして、伸縮部材59(伸縮スプリング)の両端は、各前側リンク56の後端部寄りから上方へ突出する突片562の突出端と、各前側リンク56の他端よりも軸線方向他側に位置する各後側リンク57の軸線方向略中間位置より外方へ突出する突起部573とに係止されている。
この場合、伸縮部材59は、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の開脚位置と閉脚位置との変換途中において、その伸縮軸線上に前側リンク56後端の水平ピン58の軸芯が位置(図11に示す位置)する際に最も伸長し、この位置を越えると収縮による付勢力によって、開脚位置側又は閉脚位置側へ付勢される。要するに、伸縮部材59は、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置(図9に示す位置)へ変換した状態、並びに各前輪脚部11及び各後輪脚部12を閉脚位置(図13に示す位置)へ変換した状態にあるときに、最も収縮し、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置又は閉脚位置に付勢力によって保持するようにしている。
更に、左右の容器後端フレーム49,49の上端部には、後方へ略水平に突出するフレーム状の後側着座部490がブラケット491を介して固着されている。この後側着座部490は、各容器後端フレーム49の長手方向略中間位置よりそれぞれ斜め上方へ延びるリンク492,492によって保持されている。そして、後側着座部490には、図示しない板状の着座板が取り付けられ、使用者の後方からの着座も可能にしている。
したがって、本参考例では、各後輪脚部12に対し後側横フレーム48及び各容器後端フレーム49を介して水平ピン52回りに両端が回動自在に支持された上下の起伏フレーム47,47は、略水平に倒伏する倒伏位置から上向きに起立する起立位置まで変換する動作を行うと、その動作に伴い各前輪脚部11の下部対応位置と各後輪脚部12の下部対応位置との間を連結する各連結フレーム55の前側リンク56及び後側リンク57が連結アームを介して中折れする。このため、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を閉脚動作する際に各ハンドル支柱部42のスライド動作やストッパ解除動作といった異なる2つの動作を廃止して、使用時のハンドル41に対する使用者の押す力とは無関係な各起伏フレーム47の倒伏位置から起立位置までの単独の変換動作のみで閉脚動作が行える。これにより、手押し車Bを必要とする使用者にとって閉脚動作時の操作性を図ることができる。
また、各前側リンク56と各後側リンク57との間に設けた伸縮部材59の収縮力によって、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とにそれぞれ保持するように付勢されているので、ストッパのように開脚位置から閉脚位置への変換を確実に規制し得るものではないものの、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とに円滑に保持することができる。
しかも、伸縮部材59が、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の開脚位置と閉脚位置との変換途中で最伸長するので、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の開脚位置と閉脚位置とに変換したときに最収縮する収縮力でもって、各前側リンク56及び各後側リンク57の間で最も付勢力が高い伸縮部材59の最伸長位置を越え難くなる。これにより、単純な構成の伸縮部材59を用いて各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とに効果的に保持することができる。
次に、本考案の実施の形態を図15〜図17に基づいて説明する。
この実施の形態では、着座部、連結フレーム及び連結アームの構成を変更している。なお、着座部、連結フレーム及び連結アームを除くその他の構成は、前記第1の参考例の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図15は本考案の実施の形態に係る手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の開脚位置への変換状態で側方から見た側面図、図16は図15の手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の閉脚位置への変換途中状態で側方から視た側面図、図17は図15の手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の閉脚位置への変換状態で側方から視た側面図をそれぞれ示している。
図15〜図17に示すように、手押し車Cは、歩行車として用いられ、左右一対の前輪脚部11,11と、左右一対の後輪脚部12,12と、ハンドルフレーム13とを備えている。各ハンドルフレーム13は、略コの字状のハンドル41と、左右のハンドル支柱部42,42とで構成されている。
左右の後輪脚部12,12の上端には、それぞれ左右個別のブラケット61,61が固着されている。この各ブラケット61は、左右方向へ延びる水平軸62,62を介して左右の前輪脚部11,11の長手方向略中間位置付近に回転自在に支持されている。また、各ブラケット61には、水平軸62の軸回りに回転する回転ブラケット63が前方へ突出した状態で支持されている。
各回転ブラケット63の突出部分には、左右の前輪脚部11,11の間において上方へ起立する起立位置と略水平に倒伏する倒伏位置とに変換される倒伏自在な略Uの字状の起伏フレーム64の左右両端部が左右方向へ延びる水平ピン65を介して回転自在に支持されている。また、起伏フレーム64には、使用者が着座可能な板状の座面部(図示せず)が取り付けられている。
各前輪脚部11の下端部と各後輪脚部12の下端部との間には、当該各前輪脚部11と各後輪脚部12との間を前後方向へ延びて連結する左右の連結フレーム66,66が設けられている。各連結フレーム66は、各前輪脚部11の下端部に一端(図15では前端)が左右方向へ延びる水平ピン671(水平軸)に回転自在に支持されて他側(図15では後側)へ延びる前側リンク67と、各後輪脚部12の下端部に他端(図15では後端)が左右方向へ延びる水平ピン681(水平軸)に回転自在に支持されて一側(図15では前側)へ延びる後側リンク68とを備えている。左右の前側リンク67,67の他端は、左右の後側リンク68,68の一端に左右方向へ延びる水平ピン69(水平軸)を介して回転自在に支持されている。
各起伏フレーム64と各連結フレーム66とには、それぞれ連結アーム70(図では一方のみ示す)が連結されている。各連結アーム70の上端は、各起伏フレーム64の前端部付近に左右方向へ延びる水平ピン701(水平軸)を介して回転自在に支持されている。一方、各連結アーム70の下端は、各前側リンク67の他端と各後側リンク68の一端とに対し水平ピン69を介して回転自在に支持されている。
そして、各連結アーム70は、起伏フレーム64の倒伏位置から起立位置への変換動作に伴い各前輪脚部11及び各後輪脚部12が使用状態の開脚位置から折り畳み状態の閉脚位置に変換可能となるように各起伏フレーム64の水平ピン701及び各連結フレーム66の水平ピン69回りに回転自在に連結されている。各連結フレーム66の前側リンク67及び後側リンク68は、起伏フレーム64の倒伏位置から起立位置への動作に伴い水平ピン69回りに連結アーム70を介して中折れするように構成されている。
また、各前側リンク67の他端部付近には、当該各前側リンク67の左右方向内側面に基部が固定されて先端部が左右方向外方へ突出する断面略L字状の突出具673がそれぞれ取り付けられている。この各突出具673の先端部には、起伏フレーム64が倒伏位置に変換された際に各後側リンク68の前端が上方から当接するように構成され、各後側リンク68のそれ以上の水平ピン681回りの回動を規制することで、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置に保持するようにしている。
各前側リンク67と各後側リンク68との間には、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とにそれぞれ保持するように付勢する付勢手段としての伸縮部材71が設けられている。この伸縮部材71は、伸縮可能な伸縮スプリングにより構成されている。そして、伸縮部材71(伸縮スプリング)の両端は、各前側リンク67の後端部寄りから上方へ突出する突片672の突出端と、各後側リンク68の前端部寄りから外方へ突出する突起部682とに係止されている。
この場合、伸縮部材71は、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の開脚位置と閉脚位置との変換途中において、その伸縮軸線上に各前側リンク67と各後側リンク68との水平ピン69の軸芯が位置(図16に示す位置)する際に最も伸長し、この位置を越えると収縮による付勢力によって、開脚位置側又は閉脚位置側へ付勢される。要するに、伸縮部材71は、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置(図15に示す位置)へ変換した状態、並びに各前輪脚部11及び各後輪脚部12を閉脚位置(図17に示す位置)へ変換した状態にあるときに、最も収縮し、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置又は閉脚位置に付勢力によって保持するようにしている。
したがって、本実施の形態では、各後輪脚部12の上端を各前輪脚部11の長手方向略中間位置付近に回転自在に支持するブラケット61の水平軸62の軸回りに回転する回転ブラケット63に対し水平ピン65を介して左右両端部が回転自在に支持された起伏フレーム64は、略水平に倒伏する倒伏位置から上向きに起立する起立位置まで変換する動作を行うと、その動作に伴い各前輪脚部11の下部対応位置と各後輪脚部12の下部対応位置との間を連結する各連結フレーム66の前側リンク67及び後側リンク68が連結アーム70を介して中折れする。このため、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を閉脚動作する際に各ハンドル支柱部42のスライド動作やストッパ解除動作といった異なる2つの動作を廃止して、使用時のハンドル41に対する使用者の押す力とは無関係な各起伏フレーム64の倒伏位置から起立位置までの単独の変換動作のみで閉脚動作が行える。これにより、手押し車Cを必要とする使用者にとって閉脚動作時の操作性を図ることができる。
また、各前側リンク67と各後側リンク68との間に設けた伸縮部材71の収縮力によって、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とにそれぞれ保持するように付勢されているので、ストッパのように開脚位置から閉脚位置への変換を確実に規制し得るものではないものの、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とに円滑に保持することができる。
しかも、伸縮部材71が、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の開脚位置と閉脚位置との変換途中で最伸長するので、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の開脚位置と閉脚位置とに変換したときに最収縮する収縮力でもって、各前側リンク67及び各後側リンク68の間で最も付勢力が高い伸縮部材71の最伸長位置を越え難くなる。これにより、単純な構成の伸縮部材71を用いて各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とに効果的に保持することができる。
更に、起伏フレーム64に着座可能な座面部が取り付けられているので、座面部により起伏フレーム64を倒伏位置から起立位置まで単独で変換動作させれば、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の閉脚動作を簡単に行うことができる。
次に、本考案の第3の参考例を図18〜図20に基づいて説明する。
この参考例では、起伏フレーム、連結フレーム及び連結アームの構成を変更している。なお、起伏フレーム、連結フレーム及び連結アームを除くその他の構成は、前記第1の参考例の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図18は本考案の第3の参考例に係る手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の開脚位置への変換状態で側方から見た側面図、図19は図18の手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の閉脚位置への変換途中状態で側方から視た側面図、図20は図18の手押し車を各前輪脚部及び各後輪脚部の閉脚位置への変換状態で側方から視た側面図をそれぞれ示している。
図18〜図20に示すように、手押し車Dは、歩行車として用いられ、左右一対の前輪脚部11(図では一方のみ示す)と、左右一対の後輪脚部12(図では一方のみ示す)と、ハンドルフレーム13とを備えている。各ハンドルフレーム13は、略コの字状のハンドル41と、左右のハンドル支柱部42(図では一方のみ示す)とで構成されている。
各後輪脚部12の上端は、左右方向へ延びる水平軸81を介して各前輪脚部11の長手方向略中間位置付近に回転自在に支持されている。また、水平軸81の直上方に位置する各前輪脚部11の上部寄り位置には、各後輪脚部12の間において上方へ起立する起立位置と略水平に倒伏する倒伏位置とに変換される倒伏自在な略Uの字状の起伏フレーム82の左右両端部が左右方向へ延びる水平ピン83を介して回転自在に支持されている。また、起伏フレーム82には、買い物などした荷物を本体部841内に収納する収納用バスケット84の上方に開口する開口部842の開口縁843が取り付けられている。この収納用バスケット84は、本体部841の自重や荷物の重量によって下方に垂下している。
各前輪脚部11の下端部と各後輪脚部12の下端部との間には、当該各前輪脚部11と各後輪脚部12との間を前後方向へ延びて連結する左右の連結フレーム85(図では一方のみ示す)が設けられている。各連結フレーム85は、各前輪脚部11の下端部に一端(図18では前端)が左右方向へ延びる水平ピン861(水平軸)に回転自在に支持されて他側(図18では後側)へ延びる前側リンク86と、各後輪脚部12の下端部に他端(図18では後端)が左右方向へ延びる水平ピン871(水平軸)に回転自在に支持されて一側(図18では前側)へ延びる後側リンク87とを備えている。各前側リンク86,86の他端は、各後側リンク87の一端に左右方向へ延びる水平ピン88(水平軸)を介して回転自在に支持されている。
起伏フレーム82と各連結フレーム85とには、それぞれ連結アーム89(図では一方のみ示す)が連結されている。各連結アーム89の上端は、起伏フレーム82の前端部付近に左右方向へ延びる水平ピン891(水平軸)を介して回転自在に支持されている。一方、各連結アーム89の下端は、各前側リンク86の他端と各後側リンク87の一端とに対し水平ピン88を介して回転自在に支持されている。
そして、各連結アーム89は、起伏フレーム82の倒伏位置から起立位置への変換動作に伴い各前輪脚部11及び各後輪脚部12が使用状態の開脚位置から折り畳み状態の閉脚位置に変換可能となるように起伏フレーム82の水平ピン891及び各連結フレーム85の水平ピン88回りに回転自在に連結されている。各連結フレーム85の前側リンク86及び後側リンク87は、起伏フレーム82の倒伏位置から起立位置への動作に伴い水平ピン88回りに連結アーム89を介して中折れするように構成されている。
また、各前輪脚部11の水平軸81と水平ピン83との間には、当該各前輪脚部11に対しその間を左右方向へ延びる略コの字状の連結具80の両端が固定されている。この連結具80には、起伏フレーム82が倒伏位置に変換された際に各後輪脚部12の上端が下方から当接するように構成され、各後輪脚部12のそれ以上の水平軸81回りの回動を規制することで、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置に保持するようにしている。
各前側リンク86と各後側リンク87との間には、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とにそれぞれ保持するように付勢する付勢手段としての伸縮部材90が設けられている。この伸縮部材90は、伸縮可能な伸縮スプリングにより構成されている。そして、伸縮部材90(伸縮スプリング)の両端は、各前側リンク86の後端部寄りから上方へ突出する突片862の突出端と、各後側リンク87の前端部寄りから外方へ突出する突起部872とに係止されている。
この場合、伸縮部材90は、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の開脚位置と閉脚位置との変換途中において、その伸縮軸線上に各前側リンク86と各後側リンク87との水平ピン88の軸芯が位置(図19に示す位置)する際に最も伸長し、この位置を越えると収縮による付勢力によって、開脚位置側又は閉脚位置側へ付勢される。要するに、伸縮部材90は、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置(図18に示す位置)へ変換した状態、並びに各前輪脚部11及び各後輪脚部12を閉脚位置(図20に示す位置)へ変換した状態にあるときに、最も収縮し、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置又は閉脚位置に付勢力によって保持するようにしている。
また、水平軸81の直下方に位置する各前輪脚部11の下部寄り位置には、略Uの字状の着座部91の左右両端部が左右方向へ延びるピン911を介して固着されている。着座部91には、使用者が着座可能な板状の座面部(図示せず)が載置されている。また、着座部91は、アーム機構92を介して各前輪脚部11の下端部に保持されている。アーム機構92は、着座部91の前部寄りの位置に一端(図18では上端)が固着された第1アーム921と、各前輪脚部11の下端部の水平ピン861に一端(図18では下端)が固着された第2アーム922とを備え、両アーム921,922の他端同士は固着されている。この場合、着座部91は、アーム機構92によって各前輪脚部11及び各後輪脚部12の開脚位置では略水平に保持されている。
したがって、本参考例では、各後輪脚部12の上端を支持する水平軸81の直上方に位置する各前輪脚部11の上部寄り位置に水平ピン83を介して左右両端部が回転自在に支持された起伏フレーム82は、略水平に倒伏する倒伏位置から上向きに起立する起立位置まで変換する動作を行うと、その動作に伴い各前輪脚部11の下部対応位置と各後輪脚部12の下部対応位置との間を連結する各連結フレーム85の前側リンク86及び後側リンク87が連結アーム89を介して中折れする。このため、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を閉脚動作する際に各ハンドル支柱部42のスライド動作やストッパ解除動作といった異なる2つの動作を廃止して、使用時のハンドル41に対する使用者の押す力とは無関係な起伏フレーム82の倒伏位置から起立位置までの単独の変換動作のみで閉脚動作が行える。これにより、手押し車Dを必要とする使用者にとって閉脚動作時の操作性を図ることができる。
また、各前側リンク86と各後側リンク87との間に設けた伸縮部材90の収縮力によって、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とにそれぞれ保持するように付勢されているので、ストッパのように開脚位置から閉脚位置への変換を確実に規制し得るものではないものの、各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とに円滑に保持することができる。
しかも、伸縮部材90が、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の開脚位置と閉脚位置との変換途中で最伸長するので、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の開脚位置と閉脚位置とに変換したときに最収縮する収縮力でもって、各前側リンク86及び各後側リンク87の間で最も付勢力が高い伸縮部材90の最伸長位置を越え難くなる。これにより、単純な構成の伸縮部材90を用いて各前輪脚部11及び各後輪脚部12を開脚位置と閉脚位置とに効果的に保持することができる。
更に、起伏フレーム82に、収納用バスケット84の開口縁843が取り付けられているので、収納用バスケット84の開口縁843を開口部842が上方に開口する起伏フレーム82の倒伏位置から起立位置まで単独で変換動作させれば、各前輪脚部11及び各後輪脚部12の閉脚動作を簡単に行うことができる。
なお、本考案は、前記各参考例及び実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、前記第2及び第3の参考例では、後輪脚部12に後側横フレーム48及び各容器後端フレーム49を介して後側着座部490を固着し、各前輪脚部11の下部寄り位置に着座部91を固着したが、これらの後側着座部が後輪脚部に後側横フレーム及び各容器後端フレームを介して回転自在に支持されていたり、各前輪脚部の下部寄り位置に着座部が回転自在に支持されていてもよい。
また、前記各参考例及び実施の形態では、各後輪脚部12の上端を各前輪脚部11の長手方向略中間位置付近に回転自在に支持したが、各前輪脚部の上端が各後輪脚部の長手方向略中間位置付近に回転自在に支持されていてもよい。
更に、各参考例及び実施の形態では、手押し車A〜Dを歩行車として用いた場合について述べたが、シルバーカー等の手押し車であってもよい。
11 前輪脚部
12 後輪脚部
14 前輪
15 後輪
17 ハンドル
18 ハンドル支柱部
23 水平軸
24 起伏フレーム
26 座面部
3 連結フレーム
31 水平ピン(水平軸)
32 前側リンク
33 水平ピン(水平軸)
34 後側リンク
36 連結アーム
37 水平ピン(水平軸)
39 伸縮部材(付勢手段)
41 ハンドル
42 ハンドル支柱部
47 起伏フレーム
53 座面部
55 連結フレーム
56 前側リンク
561 水平ピン(水平軸)
57 後側リンク
571 水平ピン(水平軸)
58 水平ピン(水平軸)
59 伸縮部材(付勢手段)
64 起伏フレーム
66 連結フレーム
67 前側リンク
671 水平ピン(水平軸)
673 突出具
68 後側リンク
681 水平ピン(水平軸)
69 水平ピン(水平軸)
70 連結アーム
701 水平ピン(水平軸)
71 伸縮部材(付勢手段)
81 水平軸
82 起伏フレーム
84 収納用バスケット
841 本体部
842 開口部
843 開口縁
85 連結フレーム
86 前側リンク
861 水平ピン(水平軸)
87 後側リンク
871 水平ピン(水平軸)
88 水平ピン(水平軸)
89 連結アーム
891 水平ピン(水平軸)
90 伸縮部材(付勢手段)
A〜D 手押し車

Claims (3)

  1. 下端に前輪を転動自在に支持する左右の前輪脚部と下端に後輪を転動自在に支持する左右の後輪脚部とが互いに左右方向へ延びる水平軸回りに回転自在に支持されているとともに、ハンドルを下方から支持しかつ当該ハンドルを上下方向にスライド自在に支持する左右のハンドル支柱部と、前記各前輪脚部の下部と前記各後輪脚部の下部との間に連結された左右の連結フレームとを備えた手押し車であって、
    前記各前輪脚部又は前記各後輪脚部のいずれか一方に回転自在に支持され、上向きに起立する起立位置と略水平に倒伏する倒伏位置とに変換される起伏フレームと、
    前記起伏フレームの倒伏位置から起立位置への変換動作に伴い前記各前輪脚部及び各後輪脚部が使用状態の開脚位置から折り畳み状態の閉脚位置に変換可能となるように前記起伏フレームと前記連結フレームとにそれぞれ左右方向へ延びる水平軸回りに回転自在に連結された左右の連結アームとを備えているとともに、
    前記各連結フレームは、前記各前輪脚部の下部と前記各後輪脚部の下部との間に左右方向へ延びる水平軸回りに回転自在に連結され、前記起伏フレームの倒伏位置から起立位置への動作に伴い前記連結アームを介して中折れする前側リンク及び後側リンクを備え、
    前記前側リンクの他端部付近には、当該前側リンクの左右方向内側面に基部が固定されて先端部が左右方向外方へ突出する断面略L字状の突出具が取り付けられ、この突出具の先端部には、前記起伏フレームが倒伏位置に変換された際に前記後側リンクの前端が上方から当接するように構成され、前記後側リンクのそれ以上の水平軸回りの回動を規制することで、前記各前輪脚部及び前記各後輪脚部を開脚位置に保持するようにしており、
    前記前側リンクと前記後側リンクとの間には、前記各前輪脚部及び前記各後輪脚部を開脚位置と閉脚位置とにそれぞれ保持するように付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする手押し車。
  2. 前記付勢手段は、伸縮可能な伸縮部材により構成されており、
    前記伸縮部材は、前記各前輪脚部及び前記各後輪脚部の開脚位置と閉脚位置との変換途中に前記前側リンク及び前記後側リンクの間で最伸長する一方、前記各前輪脚部及び前記各後輪脚部の開脚位置と閉脚位置とに変換されたときに最収縮している請求項1に記載の手押し車。
  3. 前記起伏フレームには、着座可能な座面部が取り付けられている請求項1又は請求項2に記載の手押し車。
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