JP3230215U - 小型電動車両 - Google Patents

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佳弘 池田
ゴピナート ラージャー
ゴピナート ラージャー
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Abstract

【課題】シートバックを、使用者が乗車して走行する乗車形態と使用者が手押しで使用するカート又は歩行補助車形態の2つの形態に変更して使用できる小型電動車両を提供する。【解決手段】小型電動車両Cは、車体1上に配置され、使用者が着座するシート4と、車体1上でシート4の車両前後方向の後方に起伏可能に配置され、起立されて背もたれをなすシートバック機能と、倒伏されて荷台6Bをなすキャリア機能とを有するシートバック6とを備える。シートバック6が、車両Cの乗車形態又はカート又は歩行補助車形態に合わせて、背もたれ又は荷台6Bに変更できるようになっている。【選択図】図2

Description

本考案は、小型電動車両に関し、特に、使用者が乗車して走行する乗車形態と使用者が手押しで使用するカート又は歩行補助車形態の2つの車体の形態に変更して使用できる小型電動車両に関する。
この種の小型電動車両が本願出願人から特許文献1により提案されている。
この文献1の小型電動車両は、車体の前部に配置され且つハンドルによって操舵される少なくとも1つの前輪と、車体の後部に配置され且つモータによって駆動される左右一対の後輪と、車体の前後方向で前輪の近傍に配置されるフロアと、車体におけるフロアよりも後側で且つフロアよりも高い位置に配置されるシートと、荷物を収納すべく車体の後部に配置されるバスケットと、後輪を車体に連結するとともにその中間部で山形に折れ曲がる第1リンク機構とを備え、人を乗せて走行するための乗車形態と物を運ぶために人が手押しで使用するカート形態とに車体の形態が変更可能になっている。
この小型電動車両では、特に、第1リンク機構よりも下側に第1リンク機構と連動してその折曲部で上側を山にして山形に折れ曲がる第2リンク機構を配置し、第2リンク機構には第2リンク機構が折曲部で折れ曲がるにつれてその位置が上方へ移動するブラケットを取り付け、このブラケットにバスケットを取り付けている。
このようにすることで、車両を乗車形態からカート形態に変更する場合に、バスケットの位置を斜め上方へ移動させ、ハンドルに近づけることができる。このため、カートとして使用する際に、使用者が腰を屈めずにバスケットに荷物を出し入れでき、カートとしての機能性を向上させることができる。
特許第6485737号公報
ところで、上記特許文献1の小型電動車両においては、シートの後方に背もたれが配置されている。この背もたれは、正面視で逆U字形状に配置され、第1リンク機構が中間部で折れ曲がるにつれてシート側に倒れるようになっている。
しかしながら、この背もたれは、背もたれとしての単独の機能部品で、車両の乗車形態でしか使用することができない、という問題がある。
本考案はこのような従来の問題を解決するものである。そこで、本考案は、この種の小型電動車両において、シートバックを、車両の乗車形態でもカート又は歩行補助車形態でも、各形態に応じた機能部品として可変できるようにして、有用な機能を増設すること、併せて、シートバックを共通の機能部品として可変構造とすることで、その構成部品を最低限にかつシンプルにして、車両の軽量化を図ること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案は、
前輪を有する前側ベース及び後輪を有する後側ベースからなる車体を備え、使用者が乗車して走行する乗車形態と使用者が手押しで使用するカート又は歩行補助車形態に変更可能な小型電動車両であって、
前記車体上に配置され、使用者が着座するシートと、
前記車体上で前記シートの車両前後方向の後方に起伏可能に配置され、起立されて背もたれをなすシートバック機能と、倒伏されて荷台をなすキャリア機能とを有するシートバックと、
を備え、
前記シートバックは、前記乗車形態又は前記カート又は前記歩行補助車形態に合わせて、前記背もたれ又は前記荷台に可変される、
ことを要旨とする。
本考案の小型電動車両によれば、シートバックを、車両の乗車形態でもカート又は歩行補助車形態でも、各形態に応じた機能部品として可変して、有用な機能を増設することができ、併せて、シートバックを共通の機能部品として可変構造にして構成することで、その構成部品を最低限にかつシンプルにして、車両の軽量化を図ることができる、という本考案独自の格別な効果を奏する。
本考案の一実施の形態に係る小型電動車両の車体が乗車形態の構成を示す斜視図 同小型電動車両の車体がカート又は歩行補助車形態の構成を示す斜視図 同小型電動車両の車体がカート又は歩行補助車形態の構成を示す正面図 同小型電動車両の特にシートバックの構成を示す側面断面図(図3のA−A線断面図) 同小型電動車両の特にシートバックの構成を示す側面断面斜視図(図3のA−A線断面斜視図) 同小型電動車両の特にシートバックの固定フレームにおける取り付け状態を示す部分斜視図 同小型電動車両の車体が乗車形態に変更されたときのシートバックの機能を示す側面図 同小型電動車両の車体がカート又は歩行補助車形態に変更されたときのシートバックの機能を示す側面図
図1、図2に示すように、本考案の一実施の形態に係る小型電動車両C(以下、単に車両Cという。)は、前輪113を有する前側ベース11及び後輪124を有する後側ベース12からなる車体1を備え、使用者が乗車して走行する乗車形態と使用者が手押しで使用するカート又は歩行補助車形態に変更可能になっている。この車両Cでは、特に、車体1上でシート4の車両前後方向の後方に、シートバック6が起伏可能に配置され、起立されて背もたれ6Aをなすシートバック機能と、倒伏されて荷台6Bをなすキャリア機能とを有する。これらの機能を有することにより、シートバック6は、車両Cの乗車形態又はカート又は歩行補助車形態に合わせて、背もたれ6A又は荷台6Bに可変されるものとなっている。このようにしてシートバック6を、車両Cの乗車形態でもカート又は歩行補助車形態でも、各形態に応じた機能部品として可変して、車両Cに有用な機能を増設し、併せて、シートバック6を共通の機能部品として可変構造にして構成することで、その構成部品を最低限にかつシンプルにして、車両Cの軽量化を図る。
図1、図2に示すように、この車両Cは、車体1、シート4、シートバック6と、を備えて構成される。
図1、図2に示すように、車体1は、前輪113を有する前側ベース11及び後輪124を有する後側ベース12からなり、使用者が乗車して走行する乗車形態と使用者が手押しで使用するカート又は歩行補助車形態に変更可能に構成される。
シート4は、車体1上に配置され、使用者が着座するもので、シートバック6は、車体1上でシート4の車両前後方向の後方に起伏可能に配置され、起立されて背もたれ6Aをなすシートバック機能と、倒伏されて荷台6Bをなすキャリア機能とを有する。
この車両Cはかかる構成を備え、シートバック6は、乗車形態又はカート又は歩行補助車形態に合わせて、背もたれ6A又は荷台6Bに可変されるようになっている。
このようにしてシートバック6を、車両Cの乗車形態では背もたれ(シートバック)6Aとして、カート又は歩行補助車形態では荷台(キャリア)6Bとして、使用することができる。
この車両Cにおいて、シートバック6は、図3、図4及び図5に示すように、背面に荷物を載荷可能な基体601と、基体601に配設され、荷物の移動を規制する支持体602とを有する。
このようにすることで、車両Cのカート又は歩行補助車形態で、シートバック6を倒伏することにより、シートバック6背面の基体601と支持体602とにより、荷物を安定して支持することができ、荷物を車両Cにより安定して運搬することができる。
また、シートバック6の車両前後方向の前方で、倒伏されたシートバック6の基体601の延長上に、図2に示すように、シートバック6の基体601とともに荷物を支持可能な支持フレーム5を有する。
このようにすることで、大型の荷物でもシートバック6の基体601と支持フレーム5の2箇所で安定して支持することができ、大型の荷物でも車両Cにより安定して運搬することができる。
この場合、支持フレーム5は、車体1に車両前後方向に移動可能に連結され、シート4を車体1上で車両前後方向に移動自在に支持するシート・荷物支持フレームとして有し、シート4を車両前後方向後方で支持する位置で、支持フレーム5の上部が倒伏されたシートバック6に対して離間可能に構成されることが好ましい。
このようにすることで、シートバック6が倒伏位置に倒伏されたままで、支持フレーム5(シート・荷物支持フレーム5)を車両前後方向後方に移動しても、支持フレーム5とシートバック6との間に手指を挟むことがなく、支持フレーム5の操作を安全に行うことができる。
また、この場合、シートバック6は、シート4の後方に配置される起伏可動支点71を介して起伏可能に配設され、起伏可動支点71は配線(図示省略)とともにカバー73で隠蔽されることが好ましい。
このようにして、起伏可動支点71をカバー73で覆い、このカバー73に配線を通すことにより、起伏可動支点71とともに配線も覆い隠すことができ、これにより、車両Cの意匠的デザインの維持、向上を図ることができる。
この車両Cにおいて、シート4は、図1、図2に示すように、車体1上に、車両Cの乗車形態又はカート又は歩行補助車形態に合わせて車両前後方向に移動自在に配置されるとともに、車体1に、シート4の車両前後方向の移動に連動して、車体1の前側ベース11又は後側ベース12の一方が他方に対して伸縮可能に作動連結され、シート4の車両前後方向の前後の移動により、車体1のホイールベースが伸縮される。
このようにすることで、シート4の車両前後方向の後方向又は前方向の移動操作により、車体1のホイールベースを伸長又は収縮させて、車両Cを乗車形態又はカート又は歩行補助車形態に適合させて変形することができる。
図1乃至図5、さらに図6に車体1、シート4、シートバック6を、車両Cのその他の各部とともに、それぞれの一例として、より具体的に示している。
図1、図2に示すように、車体1は前側ベース11と後側ベース12とにより構成される。
前側ベース11は、車体1の前部において車両前後方向前面視で上面を開放される断面コ字形の溝形に形成され、車両前後方向の前後に延びる前側ベースフレーム110、前側ベースフレーム110の前部に前輪操舵機構の一部をなす前輪支持部111(図3参照)を介して軸支される前輪113、前側ベースフレーム110の後部側に車両左右方向の左右に突出される支持フレーム係合部114、前側ベースフレーム110の上方に設置される車体フロア115などからなる。
後側ベース12は、車体1の後部において車両前後方向前面視で上面を開放される断面コ字形の溝形に形成されかつ車両前後方向の前後に延び、高さ、幅が前側ベースフレーム110よりも少し小さく形成されて、前側ベースフレーム110内に嵌挿可能な後側ベースフレーム120、後側ベースフレーム120の後部側に支持され、両端部が車両左右方向の左右に張り出される後部フレーム121、後部フレーム121の後部に設置され、車両左右方向の左右に向けて延びる電動モータを収容されたモータケース122、モータケース122の上部に設置されるバッテリを収容されたバッテリケース123、モータケース122の左右両端に配置され、電動モータに作動連結される後輪124、後側ベースフレーム120の上方で車体フロア115の高さよりも少し高い位置に設置されるトレイ125などからなる。そして、前側ベース11と後側ベース12は後側ベースフレーム120が前側ベースフレーム110内に車両前後方向の前後方向に延びるガイドGを介して嵌挿されて前側ベースフレーム110が後側ベースフレーム120の外面に沿って車両前後方向の前後にスライド可能に、併せて、車体フロア115がトレイ125の直下で車両前後方向の前後にスライド可能に組み立てられる。
このようにして車体1は前側ベース11が後側ベース12に対して伸縮可能に構成される。前側ベース11が後側ベース12に対して車両前後方向の前方に最長までスライドされることで車体1のホイールベースが最大に伸長されて、車体1が乗車形態となる。前側ベース11が後側ベース12に対して車両前後方向の後方に前側ベースフレーム110と後側ベースフレーム120、車体フロア115とトレイ125、それぞれが、上下に重合されるまでスライドされることで、車体1のホイールベースが最小に短縮されて、車体1がカート又は歩行補助車形態となる。
なお、ここでは、特に詳しい説明を省略するが、車体1には、車体1の乗車形態、カート又は歩行補助形態を固定保持するため、それぞれの形態で、前側ベース11と後側ベース12とをロックするロック装置が併せて取り付けられる。
この車体1には、固定フレーム2、シート・荷物支持フレーム5が取り付けられて、車体1上に配置される。固定フレーム2にさらに、アームレストフレーム25が取り付けられて、車体1上に配置される。
固定フレーム2は所定の高さを有する下部を開放される略コ字形、つまり略門形に形成されて、車両左右方向の左右に延びるアッパーフレーム201と、アッパーフレーム201の左右両端から車両上下方向の上下にくの字形に延びる一対のサイドフレーム202とからなる。アッパーフレーム201は直線的な形状に形成される。両サイドフレーム202はそれぞれ、車両前後方向の前方に凸のくの字形に形成されて、上部側のサイドアッパーフレーム202Uと下部側のサイドロアフレーム202Lとからなる。各サイドフレーム22は車両上下方向の上下方向中間が最も前方に突出され、ここに一対のプレート31からなるブラケット3が取り付けられて前方に突出される。この固定フレーム2は両サイドフレーム22の下端が車体1の後側ベース12の後部フレーム121の両端部に設置固定されて、後側ベース12上に立ち上げられる。
この固定フレーム2のアッパーフレーム201にはハンドル取付部フレーム22が取り付けられ、このハンドル取付部フレーム22を介して車両Cのカート又は歩行補助形態での操作具をなすハンドル23が取り付けられる。ハンドル取付部フレーム22は車両上下方向の上下に直線状に延びるフレームで、アッパーフレーム201の車両左右方向の左右方向中央に貫通して溶接接合され、アッパーフレーム201上に立ち上げられる。このハンドル取付部フレーム22の上部にハンドル23が取り付けられる。このハンドル23は、ハンドル取付部フレーム22の上部に取り付けられる中央の取付部232と、この取付部232から車両左右方向の左右に延びる一対のグリップ部231とからなり、アッパーフレーム201の上方に並列に配置される。
このハンドル取付部フレーム22にはまた、後述するシートバック6の起立状態を保持する留め具24が設けられる。この場合、留め具24はクリップ(以下、クリップ24という。)が用いられる。このクリップ24は、図8を参照すると、シートバック6の後述するベースフレーム603の前フレーム603Fが嵌合可能な略C字形の保持部240と保持部240の両(前)端部から車両前後方向の前方に突出される一対の開閉部241とからなる。このクリップ24は、ハンドル取付部フレーム22の正面で車両上下方向の上下中央に取り付けられ、ベースフレーム603の前フレーム603Fを開閉部241間に押し入れることにより開閉部241が押し開かれて、前フレーム603Fが保持部240内に挿入され、この保持部240内に嵌合保持されるようになっている。
シート・荷物支持フレーム5は固定フレーム2の高さよりも高い所定の高さを有する下部を開放される略コ字形、つまり略門形に形成されて、車両左右方向の左右に延びるアッパーフレーム501と、アッパーフレーム501の左右両端から車両上下方向の上下に直線状に延びる一対のサイドフレーム502とからなる。各サイドフレーム502の車両上下方向の上下方向中間部に、連結ピン挿通孔(図示省略)を有する。このシート・荷物支持フレーム5は車体1上において固定フレーム2の前側に近接配置され、各サイドフレーム502が固定フレーム2の各サイドフレーム202から前方に突出して配置される各ブラケット3の各プレート31間に通される。各プレート31の先端には連結ピン挿通孔を有する。各プレート31先端の各連結ピン挿通孔とシート・荷物支持フレーム5の各サイドフレーム502の各連結ピン挿通孔が合わせられて、これらの連結ピン挿通孔間に連結ピン51が挿通されて、シート・荷物支持フレーム5が固定フレーム2にリンク機構を介して連結される。これにより、シート・荷物支持フレーム5とブラケット3との連結部、すなわち、リンク機構の回動中心が固定フレーム2のブラケット3固定位置よりも車両前後方向の前方にオフセットされた位置に設定配置されることで、各サイドフレーム202と各サイドフレーム502との間に所定の隙間が確保されて、シート・荷物支持フレーム5が固定フレーム2に車両前後方向の前後方向に回動可能に連結される。そして、このシート・荷物支持フレーム5は両サイドフレーム502の下端が、図示されない各サイドフレーム502の下端に形成される上下方向に長孔状のガイド孔503と前側ベース11の支持フレーム係合部114の両端面に車両左右方向の左右に突出されるガイドピン(図示省略)との係合により、車体1の前側ベース12の支持フレーム係合部114の両端面に連結されて、車体1上に立ち上げられる。
アームレストフレーム25は一対の直線形のフレーム251からなる。各フレーム251は固定フレーム2の各サイドロアフレーム202Lの延長上に配置され、各フレーム251と各サイドロアフレーム202Lとを合わせた全高がシート・荷物支持フレーム5の各サイドフレーム502と略同じ高さを有する。各フレーム251は下端が固定フレーム2の各ブラケット3固定位置に各ブラケット3を介して取り付けられて、各サイドロアフレーム202Lの延長上に配置される。
シート4は、シート・荷物支持フレーム5に取り付けられ、シート・荷物支持フレーム5を介して車体1上に配置される。シート4はシート・荷物支持フレーム5に固定される支持フレーム41と、支持フレーム41上に載置固定される座部42とからなり、座部42の上面が着座面になっている。シート4は支持フレーム41の一端がシート・荷物支持フレーム5の各サイドフレーム502の上部側に接合されてシート・荷物支持フレーム5に取り付けられる。
このようにしてシート4は、車体1上に、車両Cの乗車形態又はカート又は歩行補助車形態に合わせて車両前後方向の前後に移動自在に配置されるとともに、車体1に、シート4の車両前後方向の前後の移動に連動して、車体1の前側ベース11又は後側ベース12の一方が他方に対して伸縮可能に作動連結され、シート4の車両前後方向の前後の移動により、車体1のホイールベースが伸縮可能に構成される。
すなわち、シート4は、シート・荷物支持フレーム5の各サイドフレーム502の上部側に固定されて車体1上に配置され、シート・荷物支持フレーム5の上部側が固定フレーム2のブラケット3の先端を回動中心として車両前後方向の前後に回動されることにより、後側ベース12の前側上方の着座位置と後側ベース12の前側下方の退避位置との間で、車体1の前後方向に移動可能となる。
そして、シート・荷物支持フレーム5の上部側が後方に回動され、シート4が車両前後方向の後方へ移動されると、シート4は座部42の着座面を車両Cの上方に向けて着座位置に配置されるとともに、シート・荷物支持フレーム5の下部側が車体1の前方に向けて回動されることにより、シート・荷物支持フレーム5の各サイドフレーム502の下端に連結された前側ベース11が後側ベース12に対して車両前後方向の前方にスライドされる。シート・荷物支持フレーム5の各サイドフレーム502が固定フレーム2の各サイドアッパーフレーム202Uと略平行に配置されると、前側ベース11は後側ベース12に対して車両前後方向の前方に最長までスライドされて車体1のホイールベースが最大に伸長され、車体1が乗車形態となる。この車体1の乗車形態は図示されない既述のロック装置により固定保持される。
反対に、シート・荷物支持フレーム5の上部側が前方に回動され、シート4が車両前後方向の前方へ移動されると、シート4は座部42の着座面を車両Cの前方に向けて退避位置に配置されるとともに、シート・荷物支持フレーム5の下部側が車体1の後方に向けて回動されることにより、シート・荷物支持フレーム5の各サイドフレーム502の下端に連結された前側ベース11が後側ベース12に対して車両前後方向の後方にスライドされる。シート・荷物支持フレーム5の各サイドフレーム502が固定フレーム2の各サイドロアフレーム202Lと略平行に配置されると、前側ベース11が後側ベース12に対して車両前後方向の後方に前側ベースフレーム110と後側ベースフレーム120、車体フロア115とトレイ125、それぞれが、上下に重合されるまでスライドされて車体1のホイールベースが最小に短縮され、車体1がカート又は歩行補助車形態となる。この車体1のカート又は歩行補助形態は図示されない既述のロック装置により固定保持される。
このシート4の車両左右方向の左右にアームレスト26が併設される。アームレスト26は対にしてアームレストフレーム25の各フレーム251の上部に取り付けられて、車両前後方向の前方に向けて延ばされる。なお、シート・荷物支持フレーム5の上部側が前方にシート4の退避位置まで回動され、シート・荷物支持フレーム5の各サイドフレーム502がアームレストフレーム25の前側に近接して並列に配置されると、シート・荷物支持フレーム5のアッパーフレーム501はこれらアームレスト26の間に配置される。これらのアームレスト26の上面先端に車両Cの乗車形態時の操作具としてジョイスティック27が立設される。
シートバック6は、図4、図5に示すように、固定フレーム2のアッパーフレーム201に取り付けられ、固定フレーム6を介して車体1上でシート4の車両前後方向の後方に配置される。シートバック6は、背面側のシートバックフレーム61と、正面側のシートバッククッション62とを有してなり、固定フレーム2のアッパーフレーム201にヒンジ7を介して車両上下方向の上下方向に起伏可能に回動可能に取り付けられる。
シートバックフレーム61は、シートバック6の背面を構成するベース601と、ベース601上から車両左右方向の左右方向に突出されてベース601の下部(後部)及び左右両側を取り囲み配置される補助フレーム602と、ベース601上に配置固定されてベース601の下方(後方)に延びるベースフレーム603とからなる。この場合、ベース601は正面視横長の角丸長方形のプレートからなる。このベース601により既述の基体601が構成され、ベース601の背面が荷物を載荷可能になっている。補助フレーム602は、ベース601の背面で車両左右方向の左右両側の下部(後部)側から左右方向外側に略逆L字形に延びる一対の後部フレーム602R、各後部フレーム602Rの外側端から前方に延びる一対の側部フレーム602S、各側部フレーム602Sの前端からベース601の背面で上部(前部)に向けて略L字形に延びる一対の前部フレーム602Fからなる。この補助フレーム602により既述の支持体602が構成され、一対の後部、側部、前部の各フレーム602R、602S、602Fでキャリア面上の荷物の移動を規制するようになっている。ベースフレーム603は全体が略U字形に形成されて、ベース601の背面上で前部中央に左右方向に延びる前フレーム603Fと前フレーム603Fの両側にベース601の背面上で下部(後部)方向に延び、下部(後部)から突出される一対の側フレーム603Sとからなり、各側フレーム603Sのベース601の下部(後部)から突出する部分は後方に向けて略L字形に屈曲されて延ばされる。このベースフレーム603はベース601の一部として、既述の基体601をなす。このようにしてシートバックフレーム61は、ベース(基体)601と補助フレーム(支持体)602とベースフレーム(基体)603とによりキャリア面を構成されて、荷台6Bとなすキャリア機能を有する。
シートバッククッション62は、弾性材料からなるクッション部材とクッション部材を包囲するカバーとからなり、シートバッククッション62はシートバックフレーム61のベース601の正面に固定される。このようにしてシートバッククッション62は背もたれ6Aをなすシートバック機能を有する。
ヒンジ7は、図5、図6に示すように、支軸(既述の起伏可動支点)71と支軸71の回りを回転可能な回転部72とこれらを覆うカバー73とからなる。なお、カバー73は配線のカバーも兼ねており、このカバー73に図示されない配線が通される。かかるヒンジ7は、固定フレーム2のアッパーフレーム201の下面で車両左右方向の左右方向中央に、このアッパーフレーム201に貫通して固定されるハンドル取付部フレーム22の下端に近接して、取り付けられる。
しかしてシートバック6は、ベースフレーム603の一対の側フレーム603Sの各端部側が固定フレーム2のアッパーフレーム201下面のヒンジ7の回転部72に固定され、かつ各側フレーム603Sの各端部がアッパーフレーム201を貫通されたハンドル取付部フレーム22の下端に衝接可能に、固定フレーム2に取り付けられる。このようにしてシートバック6は、ヒンジ7を介して、固定フレーム2のハンドル取付部フレーム22の直前に立ち上げられる起立位置と、ベースフレーム603の各側フレーム603Sの各端部と固定フレーム2のハンドル取付部フレーム22の下端との係合により回動規制されて、シートバック6のベース601の背面を車両上下方向の上方に向けてヒンジ7の前方に傾倒される倒伏位置との間に回動可能に取り付けられる。
また、この場合、シートバック6の倒伏位置はシートバック6の上部がシート・荷物支持フレーム5のアッパーフレーム501の上部に向けて斜めの位置で、シート・荷物支持フレーム5の上部側が前方に回動されたときに、このシート・荷物支持フレーム5のアッパーフレーム501の上面がシートバック6背面のベース601上のベースフレーム603の上部面の延長上に配置されるようになっている。つまり、シートバック6背面のベース601上のベースフレーム603の上部面とシート・荷物支持フレーム5のアッパーフレーム501の上面が同一平面上(側面断面で見た場合、同一直線上)に配置される。すなわち、シート・荷物支持フレーム5のアッパーフレーム501が、シートバック6の車両前後方向の前方で、倒伏されたシートバック6のキャリア面の延長上に、シートバック6のキャリア面とともに荷物を支持可能な既述の支持フレームになっている。
また併せて、このシートバック6の倒伏位置で、図4、図5に示すように、シート・荷物支持フレーム5の上部側が後方に回動されたときに、シートバック6背面のベース601のレベル(高さ)はシート・荷物支持フレーム5のアッパーフレーム501に対して低い位置にあり、ベース601面とアッパーフレーム501の下面との間には比較的広い間隔を有する。さらに、このシートバック6の倒伏位置で、シート・荷物支持フレーム5の上部側が後方に回動されたときに、シート・荷物支持フレーム5のアッパーフレーム501と各サイドフレーム502との間の上部各角部又はその近傍とシートバックフレーム61背面の補助フレーム602の各側部フレーム602Sと前部フレーム602Fとの間の各角部又はその近傍が接触されるようになっている。このようにしてシート・荷物支持フレーム5の上部側が後方に回動操作された際に、シートバック6が倒伏位置に傾倒されたままの場合でも、シート・荷物支持フレーム5の上部とシートバック6との間に手指を挟まない構造になっている。
さらに、この場合、シートバック6は使用者毎に適した大きさ、形状のものに取り替え可能としてもよい。シートバック6はベース601面で荷物を支えるため、シートバック6自体は大きさ、形状を変更しても機能に問題はない。シートバック6のサイズを大きくした場合には、荷物の支持面積を拡張することもできる。
このようにしてシートバック6は、車両Cの乗車形態又はカート又は歩行補助車形態に合わせて、背もたれ6A又は荷台6Bに可変されるものとして構成される。
図7、図8にこの車両Cの使用例を示している。
図7は車両Cの乗車状態で、この乗車形態では、シート4(シート・荷物支持フレーム5のアッパーアーム501)がシート4の着座位置にあって、車体1の前側ベース11は後側ベース12の車両の前後方向前部から最大限まで延びている。なお、この車体1の乗車形態はロック装置により固定される。使用者はシート4に座り、左右の各アームレスト26に両腕を置き、各アームレスト26上の各ジョイスティック27を握って、乗車する。この場合、シート4後方のシートバック6は起立状態でシートバックフレーム61の前フレーム603F(図4、図5参照)がハンドル取付部フレーム22正面のクリップ24に係合(嵌合保持)されて起立状態が固定され、シートバック機能になっている。使用者はシート4に座って背中をシートバック6のシートバッククッション62にもたれ掛けることで、安楽な着座姿勢を取ることができる。使用者は、各ジョイスティック27を使って、車両Cを駆動し、操縦する。車体1は、前側ベース11が後側ベース12の車両前後方向の前部から最大限まで延びて、ホイールベースが長くなっているので、使用者は車両Cを安定良く走行させることができる。また、この乗車形態でも、シート4下方のトレイ125上に荷物を安定的に載せることができ、荷物を安心して運搬することができる。
図8は車両Cのカート又は歩行補助車形態で、図7の乗車形態からこのカート又は歩行補助車形態の状態に変更するときは、シート・荷物支持フレーム5のアッパーアーム501(シート4)をシート4の着座位置からシート4の退避位置まで回動する。シート・荷物支持フレーム5のアッパーアーム501をシート4の着座位置からシート4の退避位置に向けて回動すると、シート・荷物支持フレーム5の各サイドフレーム502の回動とともに、前側ベース11が後側ベース12に向けて移動される。このシート・荷物支持フレーム5をシート4の退避位置まで回動すると、前側ベース11が後側ベース12まで移動され、後側ベース12に重合されて、車体1がカート又は歩行補助車形態に変更される。なお、この車体1のカート又は歩行補助車形態はロック装置により固定される。このカート又は歩行補助車形態により、使用者はこの車両Cをカート又は歩行補助車として使用しハンドル23の左右のグリップ部231を握って押していくことができる。この場合、車体1は、前側ベース11が後側ベース12に重合されてホイールベースが短くなっているので、使用者にとって車両Cの取り扱いが容易で、押しやすくなっている。
また、このカート又は歩行補助車形態では、シートバック6をシートバック機能からキャリア機能に変更して、シートバック6を荷台6Bとして使用することができる。この場合、シートバック6をハンドル取付部フレーム22から前方に押し出すことにより、シートバックフレーム61の前フレーム603Fをハンドル取付部フレーム22のクリップ24から外して、シートバック6を前方に向けて回動させる。このようにすると、シートバック6は前方に所定の倒伏位置まで傾倒されて、この位置でシートバックフレーム61の各側フレーム603Sの各端部が固定フレーム2のアッパーフレーム201の中央下面に貫通されたハンドル取付部フレーム22の下端に衝接係合し、シートバック6がこの倒伏位置に保持される。シートバック6がこの倒伏位置に傾倒されると、シートバック6の背面が上方に向けられて、シートバック6は背面をキャリア面(荷台)とするキャリア機能に変更される。このキャリア面に荷物を直接載せて又は荷物を入れたカゴを載せて運搬することができる。この場合、荷物が鞄や袋などの柔らかい形状のものであれば、ベース601及びベースフレーム603と補助フレーム602で支持することができ、荷物がカゴなどの箱状のものであれば、ベースフレーム603と補強フレーム602で支持することができる。また、この場合、このベース601上のベースフレーム603の上部面とシート・荷物支持フレーム5のアッパーアーム501の上面は同一平面上(側面断面で見ると、同一直線上)にあるので、荷物やカゴがキャリア面よりも大きい場合は、荷物やカゴをこのベース601上のベースフレーム603の上部面とシート・荷物支持フレーム5のアッパーアーム501の上面の2面間に跨って載せることができ、大きい荷物やカゴにも柔軟に対応することができる。また、この場合、左右のアームレスト26で荷物やカゴの左右を支持することができる。これにより、荷物やカゴをシートバック6背面のベース601面とシート・荷物支持フレーム5の上部面の2面間に安定して載せることができる。このようにして使用者は荷物を安定的に運搬することもできる。
また他面で、車両Cを乗車形態からカート又は歩行補助車形態の状態に変更するときに、シートバック6が倒伏位置に傾倒されたままになっている場合でも、シート・荷物支持フレーム5の上部とシートバック6との間に手指を挟まない構造になっている。すなわち、使用者はシート・荷物支持フレーム5の上部中央部を握って、このシート・荷物支持フレーム5の上部を回動操作する。そしてこのとき、シートバック6が倒伏位置に傾倒されていて、シート・荷物支持フレーム5の上部側が後方に回動されても、シートバック6背面のベース601のレベルはシート・荷物支持フレーム5のアッパーフレーム501に対して低い位置にある。これにより、ベース601面とアッパーフレーム501の下面との間には比較的広い間隔がある。したがって、シート・荷物支持フレーム5の上部中央部を握る手指がシートバック6とシート・荷物支持フレーム5のアッパーフレーム501との間に挟まることがない。さらに、このシートバック6の倒伏位置で、シート・荷物支持フレーム5の上部側が後方に回動されたときに、シート・荷物支持フレーム5のアッパーフレーム501と各サイドフレーム502との間の上部各角部又はその近傍とシートバック6背面の補助フレーム602の各側部フレーム602Sと前部フレーム602Fとの間の各角部又はその近傍のみが接触される。したがって、シート・荷物支持フレーム5の上部中央部を握る手指がシートバック6とシート・荷物支持フレーム5のアッパーフレーム501との間に挟まることがない。よって、車両Cの取り扱い上の安全性の向上が図られる。
なお、車両Cを図8のカート又は歩行補助車形態から図7の乗車形態に変更するときは、シート・荷物支持フレーム5のアッパーアーム501(シート4)をシート4の退避位置からシート4の着座位置まで回動する。シート・荷物支持フレーム5のアッパーアーム501をシート4の退避位置からシート4の着座位置に向けて回動すると、シート・荷物支持フレーム5の各サイドフレーム502の回動とともに、前側ベース11が後側ベース12に対して前方に移動され、シート・荷物支持フレーム5のアッパーアーム501をシート4の着座位置まで回動すると、車体1の前側ベース11は後側ベース12の車両前後方向の前部から最大限まで延ばされて、乗車形態に変更される。なお、この車体1の乗車形態はロック装置により固定される。その後は既述のとおりである。
以上説明したように、この車両Cは、車体1上でシート4の車両前後方向の後方に、シートバック6が起伏可能に配置され、起立されて背もたれ6Aをなすシートバック機能と、倒伏されて荷台6Bをなすキャリア機能とを有する。このようにしてシートバック6が車両Cの乗車形態又はカート又は歩行補助車形態に合わせて、背もたれ6A又は荷台6Bに可変されるようになっている。これにより、シートバック6を、車両Cの乗車形態でもカート又は歩行補助車形態でも、各形態に応じた機能部品として可変して使用することができる。すなわち、シートバック6を、車両の乗車形態では背もたれ(シートバック)6Aとして、カート又は歩行補助車形態では荷台(キャリア)6Bとして使用することができる。
この車両Cでは、シートバック6は、背面側に荷物を載荷可能なベース601及びベースフレーム603と、ベース601に配設され、荷物の移動を規制する補助フレーム602とを有する。これにより、車両Cのカート又は歩行補助車形態で、シートバック6を倒伏することにより、シートバック6背面のベース601及びベースフレーム603と補助フレーム602とにより、荷物を安定して支持することができ、荷物を車両Cにより安定して運搬することができる。
この車両Cでは、シートバック6の車両前後方向の前方で、倒伏されたシートバック6のベース601上のベースフレーム603の上部面の延長上に、シートバック6のキャリア面とともに荷物を支持可能なシート・荷物支持フレーム5を有する。これにより、大型の荷物でもシートバック6のベース601上及びベースフレーム603の上部面とシート・荷物支持フレーム5の上面の2箇所で安定して支持することができ、大型の荷物でも車両Cにより安定して運搬することができる。
この車両Cでは、シート4は、シート・荷物支持フレーム5を介して、車体1上に、乗車形態又はカート又は歩行補助車形態に合わせて車両前後方向の前後に移動自在に配置されるとともに、車体1に、シート4の車両前後方向の前後の移動に連動して、車体1の前側ベース11又は後側ベース12の一方が他方に対して伸縮可能に作動連結される。これにより、シート4の車両前後方向の後方向又は前方向の移動操作により、車体1のホイールベースを伸長又は収縮させて、車両Cを乗車形態又はカート又は歩行補助車形態に適合させて変形することができる。
この車両Cにおいては、人を乗せて走行するための乗車形態と、人が手押しで使用し、物を運べるカート又は歩行補助形態とに車体1の形態が変更可能になっている。そして、車両Cの乗車形態では、車体1上でシートバック6が起立され、ハンドル取付部フレーム22に設けられたクリップ24で固定されてハンドル取付部フレーム22に沿って保持され、シートバック6として機能する。車両Cのカート又は歩行補助車形態では、車体1上でシートバック6はクリップ24による固定が解除されてハンドル取付部フレーム22から倒伏され、荷台(荷物置き)6Bとして機能する。このようなクリップ24でシートバック6をハンドル取付部フレーム22に係合離脱するようにしたので、車両Cの乗車形態時のシートバック6の起立姿勢から車両Cのカート又は歩行補助車形態時のシートバック6の倒伏姿勢への変更操作、又はその反対の変更操作を、片手でも、簡単に素早く行うことができる。しかも、クリップ24はシンプルな形状でシンプルな固定形式になっているので、大きさ、重量共に小さくてすみ、車両Cの軽量化に資することができる。
この車両Cにおいては、カート又は歩行補助車形態で、シートバック6を倒伏させて荷台6Bとした場合に、シートバック6背面のキャリア面の延長線上に、シート・荷物支持フレーム5の上部面が配置される構造としている。これにより、シートバック6の背面の面積よりも大きい荷物やカゴでも、シートバック6背面のベース601上及びベースフレーム603の上部面とシート・荷物支持フレーム5の上部面の2面間に跨って支持することができ、この2面間に安定して置くことができる。また、この場合、左右の各アームレスト26で荷物やカゴの左右方向を支持できるので、荷物やカゴをシートバック6背面のベース601面とシート・荷物支持フレーム5の上部面の2面間により安定的に載せ、運搬することができる。
この車両Cにおいては、シートバック6自体を使用者毎に適した大きさ、形状のものに取り替え可能とすることができる。シートバック6のサイズを大きくした場合は、荷物の支持面積を拡張することもできる。
この車両Cにおいては、乗車形態からカート又は歩行補助車形態の状態に変更するときに、シートバック6が倒伏位置に傾倒されたままになっている場合でも、シート・荷物支持フレーム5の上部とシートバック6との間に手指を挟まない構造になっている。このようにして車両Cの取り扱い上の安全性の向上を図ることができる。
この車両Cにおいては、ハンドル取付部フレーム22は下端が固定フレーム2のアッパーフレーム201の上部中央に貫通されて溶接接合される。このようにしてシートバック6が倒伏位置に傾倒された際の位置決めは、ベースフレーム603の両端部とハンドル取付部フレーム22の下端との係合によりなされる。このため、この位置決めがフレーム同士の接触であり、シートバック6上に荷物を置いた際の荷重に対する耐久性が高く、シートバック6のキャリアとしての信頼性を十分に高めることができる。
なお、その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
C 小型電動車両(車両)
1 車体
11 前側ベース
113 前輪
12 後側ベース
124 後輪
4 シート
5 シート・荷物支持フレーム(支持フレーム)
6 シートバック
6A 背もたれ(シートバック)
6B 荷台(キャリア)
601 ベース(基体)
602 補助フレーム(支持体)

Claims (6)

  1. 前輪を有する前側ベース及び後輪を有する後側ベースからなる車体を備え、使用者が乗車して走行する乗車形態と使用者が手押しで使用するカート又は歩行補助車形態に変更可能な小型電動車両であって、
    前記車体上に配置され、使用者が着座するシートと、
    前記車体上で前記シートの車両前後方向の後方に起伏可能に配置され、起立されて背もたれをなすシートバック機能と、倒伏されて荷台をなすキャリア機能とを有するシートバックと、
    を備え、
    前記シートバックは、前記乗車形態又は前記カート又は歩行補助車形態に合わせて、前記背もたれ又は前記荷台に可変される、
    ことを特徴とする小型電動車両。
  2. シートバックは、背面に荷物を載荷可能な基体と、前記基体に配設され、荷物の移動を規制する支持体とを有する請求項1に記載の小型電動車両。
  3. シートバックの車両前後方向の前方で、倒伏された前記シートバックの基体の延長上に、前記シートバックの前記基体とともに荷物を支持可能な支持フレームを有する請求項2に記載の小型電動車両。
  4. 支持フレームは、車体に車両前後方向に移動可能に連結され、シートを前記車体上で車両前後方向に移動自在に支持するシート・荷物支持フレームとして有し、前記シートを車両前後方向後方で支持する位置で、前記支持フレームの上部が倒伏されたシートバックに対して離間可能に構成される請求項3に記載の小型電動車両。
  5. シートバックは、シートの後方に配置される起伏可動支点を介して起伏可能に配設され、前記起伏可動支点は配線とともにカバーで隠蔽される請求項1乃至4のいずれかに記載の小型電動車両。
  6. シートは、車体上に、乗車形態又はカート又は歩行補助車形態に合わせて車両前後方向に移動自在に配置されるとともに、前記車体に、前記シートの車両前後方向の移動に連動して、前記車体の前側ベース又は後側ベースの一方が他方に対して伸縮可能に作動連結され、前記シートの車両前後方向の移動により、前記車体のホイールベースが伸縮される請求項1乃至5のいずれかに記載の小型電動車両。
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