JP6131166B2 - ガスセンサ用の電極及びそれを用いたガスセンサ素子 - Google Patents

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Description

本発明は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するガスセンサ素子が備える酸素イオン伝導性の固体電解質体に設けられるガスセンサ用の電極及びそれを用いたガスセンサ素子に関する。
従来、自動車の内燃機関の排気管等に配設され、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するためのガスセンサ素子を備えたガスセンサが知られている。具体的には、例えば、排ガス中の酸素濃度を検出するための空燃比センサ、酸素センサ等がある。
ガスセンサ素子としては、例えば、酸素イオン伝導性の固体電解質体、その固体電解質体に設けた被測定ガス側電極及び基準ガス側電極等を備えたものがある。
ガスセンサ素子において、固体電解質体上に形成される被測定ガス側電極には、固体電解質体に対する密着性と導電性との両立が要求される。
そこで、特許文献1には、導電性に優れた貴金属の白金(以下、適宜、Ptという)と、固体電解質体と同質の材料である酸素イオン伝導性を有する固体電解質のイットリア安定化ジルコニア(以下、適宜、YSZという)とからなるガスセンサ用の電極が開示されている。
特開平10−26603号公報
上記特許文献1等の従来のガスセンサ用の電極は、走査型電子顕微鏡(以下、適宜、SEMという)によって断面を観察した場合、図7〜図9に示すごとく、貴金属のPtからなる貴金属領域921と、固体電解質のYSZからなる固体電解質領域922とが両者の境界部に当たる界面920できれいに二分化された状態となっている。
ここで、電極において、被測定ガス中の分子(酸素分子)をイオン(酸素イオン)に変換する反応が生じる反応点となるのは、電極部分(Pt)と固体電解質部分(YSZ)と被測定ガス(気相)との三相界面である。
しかしながら、同図に示すような電極の構造では、上述の反応点となる三相界面が貴金属領域921と固体電解質領域922との界面920のみに存在しており、その三相界面が十分に存在するとは言えない。つまり、被測定ガス中の分子(酸素分子)をイオン(酸素イオン)に変換する効率が十分とは言えない。そのため、電極抵抗(電極界面抵抗)が大きくなり、センサ出力のばらつきが大きくなるおそれがある。
なお、図8、図9(倍率:3万倍)は、図7(倍率:1万倍)に示したa部分、b部分をそれぞれ拡大して観察したものである。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、センサ出力の安定化を図ることができるガスセンサ用の電極及びそれを用いたガスセンサ素子を提供しようとするものである。
本発明の一の態様は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するガスセンサ素子が備える酸素イオン伝導性の固体電解質体に設けられるガスセンサ用の電極であって、
貴金属と固体電解質とを含有してなり、かつ、断面を観察した場合に、上記貴金属からなる貴金属領域と、上記固体電解質からなる固体電解質領域と、上記貴金属と上記固体電解質とがナノレベルで三次元的に相互に入り込んだ状態で接触し、混在してなる混在領域とを有し、
該混在領域は、上記貴金属領域と上記固体電解質領域との境界部に沿って存在することを特徴とするガスセンサ用の電極にある。
本発明の他の態様は、酸素イオン伝導性の固体電解質体と、
該固体電解質体の一方の面と他方の面とにそれぞれ設けた被測定ガス側電極及び基準ガス側電極とを備え、
上記被測定ガス側電極は、上記本発明の一の態様のガスセンサ用の電極であることを特徴とするガスセンサ素子にある。
上記ガスセンサ用の電極は、貴金属と固体電解質とを含有してなる。そして、上記電極は、断面を観察した場合に、貴金属からなる貴金属領域と、固体電解質からなる固体電解質領域と、貴金属と固体電解質とが混在してなる混在領域とを有する。すなわち、上記電極は、貴金属と固体電解質とが混在してなる混在領域を有することにより、電極部分(貴金属)と固体電解質部分(固体電解質)と被測定ガス(気相)との三相界面を十分に大きくすることができる。
そのため、被測定ガス中の分子をイオンに変換する反応が生じる反応点を多くすることができる。つまり、被測定ガス中の分子をイオンに変換する効率を高めることができる。これにより、電極抵抗(電極界面抵抗)を小さくすることができ、センサ出力(例えば、限界電流値IL)のばらつきを抑制することができる。そして、センサ出力の安定化を図ることができる。
また、上記電極の混在領域は、貴金属領域と固体電解質領域との境界部に沿って存在する。そのため、電極抵抗のばらつき、さらにはセンサ抵抗のばらつきを抑制することができる。これにより、センサ出力のばらつきをより一層抑制することができる。そして、センサ出力の安定化をより確実に図ることができる。
上記ガスセンサ素子は、固体電解質体と、被測定ガス側電極及び基準ガス側電極とを備えている。そして、被測定ガス側電極は、上記ガスセンサ用の電極である。そのため、被測定ガス側電極における電極抵抗を小さくすることができ、センサ出力のばらつきを抑制することができる。これにより、ガスセンサにおけるセンサ出力の安定化を図ることができる。
このように、センサ出力の安定化を図ることができるガスセンサ用の電極及びそれを用いたガスセンサ素子を提供することができる。
実施例1における、ガスセンサ全体の構造を示す断面説明図。 実施例1における、ガスセンサ素子の構造を示す断面説明図。 実施例1における、ガスセンサ用の電極(被測定ガス側電極)の断面を示すSEM写真。 実施例1における、図3のA部分を拡大して示すSEM写真。 実施例1における、図3のB部分を拡大して示すSEM写真。 実施例1における、混在領域の幅を示すSEM写真。 背景技術における、ガスセンサ用の電極の断面を示すSEM写真。 背景技術における、図7のa部分を拡大して示すSEM写真。 背景技術における、図7のb部分を拡大して示すSEM写真。 実施例2における、ガスセンサ用の電極の混在領域の存在範囲と、センサ抵抗ばらつきとの関係を示す説明図。 実施例2における、ガスセンサ用の電極の混在領域の存在範囲と、センサ出力ばらつきとの関係を示す説明図。 実施例2における、ガスセンサ用の電極の混在領域の幅の比と、センサ抵抗ばらつきとの関係を示す説明図。 実施例2における、ガスセンサ用の電極の混在領域の幅の比と、センサ出力ばらつきとの関係を示す説明図。 実施例2における、ガスセンサ用の電極の直径1μmの円形領域内における混在領域の存在割合と、静電容量比率との関係を示す説明図。 実施例2における、ガスセンサ用の電極の直径1μmの円形領域内における混在領域の存在割合と、気筒間インバランスの検出精度との関係を示す説明図。
上記ガスセンサ用の電極は、例えば、排ガス中の酸素濃度を検出するための空燃比センサや酸素センサ、NOx濃度を検出するためのNOxセンサ、水素濃度を検出するための水素センサ等のガスセンサ素子に適用することができる。
また、上記ガスセンサ用の電極は、上記ガスセンサ素子の上記固体電解質体上に形成して用いることができる。
また、上記固体電解質体は、上記ガスセンサ用の電極に含有されている上記固体電解質からなることが好ましい。この場合には、ガスセンサ用の電極の固体電解質体に対する密着性を向上させることができる。
また、上記ガスセンサ用の電極は、貴金属と固体電解質とを含有してなる。
上記貴金属としては、例えば、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、金(Au)等を用いることができる。
上記固体電解質としては、例えば、酸素イオン伝導性を有する安定化ジルコニア、部分安定化ジルコニア等を用いることができる。
また、上記ガスセンサ用の電極は、断面を観察した場合に、貴金属領域と固体電解質領域と混在領域とを有する。そして、混在領域は、貴金属と固体電解質とが混在してなる領域である。具体的には、貴金属と固体電解質とが、ナノレベルで三次元的に相互に入り込んだ状態で接触しており、この状態における貴金属又は固体電解質の少なくとも一部が、それぞれミクロレベルでの貴金属(貴金属領域)又は固体電解質(固体電解質領域)と連続した連続相を形成している領域をいう。即ち、混在領域中の貴金属と固体電解質は、ナノ共連続構造を形成している。さらに詳細には、混在領域で貴金属と固体電解質がナノレベルで三次元的に相互に入り込んだ状態で接触しているとは、該当領域の断面を観察した場合に、例えば直径200nmの円形領域内が、1本の連続した曲線で貴金属と固体電解質に2分されないことを意味する。
なお、上記ガスセンサ用の電極の断面の観察は、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)等を用いて行うことができる。
また、上記ガスセンサ用の電極の断面を観察した場合に、上記混在領域は、上記貴金属領域と上記固体電解質領域との境界部に沿って存在する。すなわち、混在領域は、貴金属領域と固体電解質領域との境界部の少なくとも一部において、その境界部に沿って存在する。また、混在領域は、できるだけ貴金属領域と固体電解質領域との境界部全体に存在することが好ましい。
また、上記ガスセンサ用の電極の断面を観察した場合に、上記混在領域が上記貴金属領域と上記固体電解質領域との境界部全体に形成されている5μm角の領域が上記電極内において少なくとも存在することが好ましい。
この場合には、電極抵抗のばらつき、センサ抵抗のばらつきをより一層抑制することができる。これにより、センサ出力のばらつきをより一層抑制することができ、センサ出力の安定化をさらに図ることができる。
ここで、「混在領域が貴金属領域と固体電解質領域との境界部全体に沿って形成されている5μm角の領域が電極内において少なくとも存在する」とは、電極の断面を観察した場合に、電極内には、混在領域が貴金属領域と固体電解質領域との境界部に沿って、その境界部全体に形成されている5μm角(5μm四方)の領域が必ず存在することをいう。
また、上記混在領域の最大幅は、該混在領域の最小幅の50倍以下であることが好ましい。
この場合には、混在領域の幅のばらつきを抑制することができる。つまり、混在領域を貴金属領域と固体電解質領域との境界部においてより均一に形成することができる。これにより、電極抵抗のばらつき、センサ抵抗のばらつきをより一層抑制することができ、センサ出力の安定化をさらに図ることができる。
上記混在領域の最大幅が最小幅の50倍を超える場合には、混在領域の幅のばらつきを十分に抑制することができないおそれがある。そして、電極抵抗のばらつき、さらにはセンサ抵抗のばらつきを十分に抑制することができないおそれがある。
また、上記ガスセンサ用の電極の断面を観察した場合に、上記混在領域を含む直径1μmの円形の領域内には、上記貴金属領域及び上記固体電解質領域の少なくともいずれか一方が存在することが好ましい。
この場合には、電極静電容量を小さくすることができ、ガス応答性を高めることができる。また、ガス応答性を高めることにより、例えば、内燃機関の気筒間インバランス(気筒間の空燃比のばらつき)の検出精度を高めることができる。
ここで、「混在領域を含む直径1μmの円形の領域内に貴金属領域及び固体電解質領域の少なくともいずれか一方が存在する」とは、言い換えると、電極の断面を観察した場合に、その電極中における混在領域を含む任意の直径1μmの円形の領域において、その領域のすべてが混在領域である場所は存在しないということである。
上記混在領域を含む直径1μmの円形の領域内に上記貴金属領域及び上記固体電解質領域のどちらも存在しない場合、すなわち、混在領域を含む任意の直径1μmの円形の領域において、その領域のすべてが混在領域である場所が存在する場合には、電極静電容量が大きくなり、ガス応答性の低下を招くおそれがある。また、内燃機関の気筒間インバランスの検出精度の低下を招くおそれがある。
また、上記固体電解質は、酸素イオン伝導性を有していてもよい。
この場合には、被測定ガス中の酸素分子を酸素イオンに変換する効率を高めることができる。
また、上記貴金属は、白金であり、上記固体電解質は、イットリア安定化ジルコニアであってもよい。
この場合には、センサ出力の安定化を図るという上述の効果をより有効に発揮することができる。
上記ガスセンサ素子は、少なくとも、上記固体電解質体、上記被測定ガス側電極及び基準ガス側電極を備えている。
上記固体電解質体としては、例えば、酸素イオン伝導性の安定化ジルコニア、部分安定化ジルコニア等を用いることができる。
上記被測定ガス側電極及び上記基準ガス側電極は、上記固体電解質体上に形成することができる。例えば、被測定ガス側電極及び基準ガス側電極は、固体電解質体の対向する一対の面にそれぞれ形成することができる。
上記被測定ガス側電極は、上記ガスセンサ用の電極である。また、上記基準ガス側電極についても、上記ガスセンサ用の電極とすることができる。
また、上記ガスセンサ素子は、上記被測定ガス側電極を覆うと共に被測定ガスを透過させる多孔質の拡散抵抗層を備えていてもよい。
また、上記ガスセンサ素子において、被測定ガスを導入する部分となる上記抵抗拡散層の外表面上には、例えば、Pt、Pd、Rh等の貴金属触媒粒子とアルミナ等からなる担体粒子とを有し、被測定ガス中の水素ガスを燃焼させるための触媒層や、気孔率等を調整したアルミナ等からなり、被測定ガス中の被毒成分を捕獲するための被毒トラップ層等が設けられていてもよい。
(実施例1)
上記ガスセンサ用の電極及びそれを用いたガスセンサ素子にかかる実施例について、図を用いて説明する。
本例では、特に、空燃比センサ用のガスセンサ素子及びそれに適用するガスセンサ用の電極について説明する。
まず、本例のガスセンサ素子を備えたガスセンサの構成について説明する。
なお、本例において、「先端側」とは、ガスセンサの軸方向の一方側であり、ガスセンサが被測定ガスに晒される側をいう。また、「基端側」とは、その反対側をいう。
図1に示すごとく、本例のガスセンサ2は、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するためのガスセンサ素子1と、ガスセンサ素子1を内側に挿通して保持する絶縁碍子21と、絶縁碍子21を内側に挿通して保持するハウジング22と、ハウジング22の基端側に配設された大気側カバー23と、ハウジング22の先端側に配設されると共にガスセンサ素子1を保護する素子カバー24とを備えている。
同図に示すごとく、素子カバー24は、ガスセンサ素子1の先端部を覆う内側カバー25とその内側カバー25の外側を覆う外側カバー26とを有する二重構造となっている。内側カバー25及び外側カバー26には、被測定ガスを導通させるための複数の導通孔251、261が設けられている。
次に、本例のガスセンサ素子1について説明する。
図2に示すごとく、本例のガスセンサ素子1は、被測定ガス(排ガス)中の特定ガス濃度(酸素濃度)に依存して電極(後述する被測定ガス側電極12、基準ガス側電極13)間を流れる限界電流をもとに内燃機関に供給される混合気の空燃比(A/F)を検出するための空燃比センサ用のガスセンサ素子である。
ガスセンサ素子1は、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)からなる酸素イオン伝導性の固体電解質体11を有する。板状の固体電解質体11の一方の面には、被測定ガスを接触させる被測定ガス側電極12が設けられ、他方の面には、基準ガス(大気)を接触させる基準ガス側電極13が設けられている。
同図に示すごとく、固体電解質体11の基準ガス側電極13の側には、アルミナからなる基準ガス室形成層14が積層されている。基準ガス室形成層14には、溝部141が設けられており、この溝部141によって基準ガス室149が形成されている。基準ガス室149は、基準ガスを導入することができるよう構成されている。
基準ガス室形成層14における固体電解質体11とは反対側の面には、ヒータ基板15が積層されている。ヒータ基板15には、通電により発熱する発熱体(ヒータ)151が設けられている。発熱体151は、通電によって発熱させることにより、ガスセンサ素子1を活性温度まで加熱することができるよう構成されている。
同図に示すごとく、固体電解質体11の被測定ガス側電極12の側には、アルミナからなる絶縁層16が積層されている。絶縁層16は、開口部161を有する。また、絶縁層16における固体電解質体11とは反対側の面には、被測定ガスを透過させるアルミナ多孔体からなる多孔質の拡散抵抗層17が積層されている。
固体電解質体11と絶縁層16と拡散抵抗層17とにより覆われた場所には、被測定ガス室169が形成されている。被測定ガス室169は、拡散抵抗層17を透過した被測定ガスを導入することができるよう構成されている。また、拡散抵抗層17における絶縁層16とは反対側の面には、アルミナからなる遮蔽層18が積層されている。
なお、本例では図示を省略したが、拡散抵抗層17の外表面171上には、例えば、Pt、Pd、Rh等の貴金属触媒粒子とアルミナ等からなる担体粒子とを有し、被測定ガス中の水素ガスを燃焼させるための触媒層や、気孔率等を調整したアルミナ等からなり、被測定ガス中の被毒成分を捕獲するための被毒トラップ層等が設けられていてもよい。
次に、本例の電極(被測定ガス側電極12、基準ガス側電極13)について説明する。
本例では、被測定ガス側電極12について説明する。なお、基準ガス側電極13は、被測定ガス側電極12と同様の構成であるため、説明を省略する。
図3〜図5に示すごとく、本例の電極(被測定ガス側電極12)は、貴金属と固体電解質とを含有してなり、かつ、断面を観察した場合に、貴金属からなる貴金属領域121と、固体電解質からなる固体電解質領域122と、貴金属と固体電解質とが混在してなる混在領域123とを有する。混在領域123は、貴金属領域121と固体電解質領域122との境界部120に沿って存在する。
以下、これを詳説する。
図3〜図5に示すごとく、被測定ガス側電極12は、その断面を走査型電子顕微鏡(SEM)(株式会社日立ハイテクノロジーズ製:S−5500)によって観察した場合に、貴金属領域121(図中の白色部分)と、固体電解質領域122(図中の灰色部分)と、混在領域123(図中の白色部分と灰色部分とが混在した部分)とを有する。
なお、図4、図5(倍率:3万倍)は、図3(倍率:1万倍)に示したA部分、B部分をそれぞれ拡大して観察したものである。
図3に示すごとく、貴金属領域121は、貴金属である白金(Pt)からなる。また、固体電解質領域122は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質であるイットリア安定化ジルコニア(YSZ)からなる。
図4、図5に示すごとく、混在領域123は、貴金属領域121と固体電解質領域122との境界部分である境界部120に沿って形成されている。ここで、混在領域123とは、貴金属(Pt)と固体電解質(YSZ)とが、ナノレベルで三次元的に相互に入り込んだ状態で接触しており、この状態における貴金属又は固体電解質の少なくとも一部が、それぞれミクロレベルでの貴金属(貴金属領域)又は固体電解質(固体電解質領域)と連続した連続相(本例では、Pt/YSZナノ共連続構造)を形成している領域をいう。さらに詳細には、混在領域で貴金属と固体電解質がナノレベルで三次元的に相互に入り込んだ状態で接触しているとは、該当領域の断面を観察した場合に、例えば直径200nmの円形領域内が、1本の連続した曲線で貴金属と固体電解質に2分されないことを意味する。
また、被測定ガス側電極12の断面を観察した場合に、混在領域123が貴金属領域121と固体電解質領域122との境界部120全体に形成されている5μm角の領域Cが被測定ガス側電極12内において少なくとも存在する(図3参照)。すなわち、被測定ガス側電極12の断面を観察した場合に、被測定ガス側電極12内には、混在領域123が貴金属領域121と固体電解質領域122との境界部120に沿って、その境界部120全体に形成されている5μm角(5μm四方)の領域Cが必ず存在する。なお、図3においては、5μm角の領域C内において、混在領域123が境界部120に沿って連続的に形成された部分を点線Xにて示してある。
また、被測定ガス側電極12の断面を観察した場合に、混在領域123を含む直径1μmの円形の領域D内には、貴金属領域121及び固体電解質領域122の少なくともいずれか一方が存在する(図6参照)。すなわち、被測定ガス側電極12の断面を観察した場合に、その被測定ガス側電極12中における混在領域123を含む任意の直径1μmの円形の領域Dにおいて、その領域Dのすべてが混在領域123である場所は存在しない。
また、混在領域123の最大幅は、最小幅の50倍以下である。本例においては、混在領域123の最大幅は0.793μm、最小幅は0.09μmである。したがって、混在領域123の最大幅は、最小幅の9倍以下である。
なお、混在領域123の最大幅、最小幅は、図3のSEM写真において示す領域内において、混在領域123の幅を10点測定し、その最大、最小をそれぞれ混在領域123の最大幅、最小幅とした。
ここで、混在領域123の幅について、図6を用いて説明する。なお、図6は、図5と同様のSEM写真である。
図6に示すごとく、貴金属領域121とPt/YSZナノ共連続構造を形成している領域(混在領域123)との境界にラインC1を引く。また、固体電解質領域122とPt/YSZナノ共連続構造を形成している領域(混在領域123)との境界にラインC2を引く。そして、ラインC1とラインC2との幅をPt/YSZナノ共連続構造を形成している領域の幅、つまり混在領域123の幅Wとする。換言すれば、貴金属領域121と混在領域123との境界線上の任意の点から、固体電解質領域122と混在領域123との境界線に向けて引く最短の線の長さが混在領域の幅Wである。
次に、本例のガスセンサ素子1の製造方法について簡単に説明する。
まず、固体電解質体11を形成する固体電解質体用グリーンシートを作製する。
具体的には、ジルコニア(ZrO2)粉末とイットリア(Y23)粉末とをモル比が94:6となるように混合したイットリア部分安定化ジルコニア(ZrO2−6mol%Y23)粉末、α−アルミナ(Al23)粉末、有機バインダ、有機溶剤等をボールミル中にて混合し、スラリーを得る。このスラリーを用いてドクターブレード法により固体電解質体用グリーンシートを作製する。
次いで、被測定ガス側電極12及び基準ガス側電極13を形成する電極用ペーストを作製し、これを固体電解質体用グリーンシート上に塗布する。
具体的には、レーザーアブレーション装置を用いて、ZrO2−6mol%Y23粉末に、モル比(Zr:Y)が1:0.1〜0.15となるようにZrとYを均一に付着させた粉末を作製する。すなわち、レーザー光源としてNd−YAGレーザー装置を用い、集光レンズとして焦点距離100mmのレンズを用い、処理容器として石英窓付の真空容器(ステンレス鋼製、容量350cc)を用いる。また、ターゲットとしてZr板及びY板(ZrとYとのモル比が1:0.1〜0.15(Zr:Y)となるようにZr板とY板を配置)を使用し、ZrO2−6mol%Y23粉末としてはこの粉末を50cc使用する。また、回転手段としてはステッピングモータを用いる。そして、先ず、チャンバ及び処理容器の内部を圧力4×10-3Torrの真空度とする。次に、処理容器を回転手段により1回転/分の回転速度で回転させながら、Nd−YAGレーザー装置からレーザー光を出射する。そして、Nd−YAGレーザー装置からのパルスレーザー光(波長:532nm、エネルギー:0.92J/shot、パルス幅:7ns)を、集光レンズによりターゲット上に直径2mmになるように集光して照射し、転動しているZrO2−6mol%Y23粉末に飛散粒子を付着させることにより、ZrとYとを両者のモル比(Zr:Y)が1:0.1〜0.15となるように均一に付着させた粉末を作製する。その後、この粉末10wt%にPt粉末90wt%を混合し、得られた混合粉末を水素雰囲気中において温度800〜1000℃で熱処理する。この熱処理により、ZrO2−6mol%Y23とPtの界面のみにPt-Zr−Yが形成された粉末(Pt−Zr−Y粉末)を得る。そして、この得られた粉末に有機バインダ、有機溶剤等を混合し、電極用ペーストを作製する。その後、この電極用ペーストを固体電解質体用グリーンシート上にスクリーン印刷法により塗布する。
次いで、電極用ペーストを塗布した固体電解質体用グリーンシートのほか、基準ガス室形成層14、ヒータ基板15、絶縁層16、拡散抵抗層17、遮蔽層18等を形成する各グリーンシートを積層し、中間積層体を作製する。そして、この中間積層体を1450℃で焼成する。
これにより、図2に示したガスセンサ素子1を得る。また、固体電解質体11上に形成された被測定ガス側電極12及び基準ガス側電極13は、上述の焼成工程の際に、PtとYSZとの界面においてPt−Zr−YがPtとYSZとに分相し、図3〜図5に示したような構造を有するものとなる。
なお、被測定ガス側電極12及び基準ガス側電極13の形成方法については、本例の方法に限定されるものではない。
次に、本例のガスセンサ用の電極(被測定ガス側電極12、基準ガス側電極13)及びそれを用いたガスセンサ素子1における作用効果について説明する。
ここでは、被測定ガス側電極12における作用効果について説明するが、基準ガス側電極13も同様の作用効果を有する。
本例のガスセンサ素子1において、電極(被測定ガス側電極12)は、貴金属(Pt)と酸素イオン伝導性を有する固体電解質(YSZ)とを含有してなる。そして、電極(被測定ガス側電極12)は、断面を観察した場合に、貴金属(Pt)からなる貴金属領域121と、固体電解質(YSZ)からなる固体電解質領域122と、貴金属(Pt)と固体電解質(YSZ)とが混在してなる混在領域123とを有する。すなわち、電極(被測定ガス側電極12)は、貴金属(Pt)と固体電解質(YSZ)とが混在してなる混在領域123を有することにより、電極部分(貴金属:Pt)と固体電解質部分(固体電解質:YSZ)と被測定ガス(気相)との三相界面を十分に大きくすることができる。
そのため、被測定ガス中の分子(酸素分子)をイオン(酸素イオン)に変換する反応が生じる反応点を多くすることができる。つまり、被測定ガス中の分子(酸素分子)をイオン(酸素イオン)に変換する効率を高めることができる。これにより、電極抵抗(電極界面抵抗)を小さくすることができ、センサ出力(限界電流値IL)のばらつきを抑制することができる。そして、センサ出力の安定化を図ることができる。
また、電極(被測定ガス側電極12)の混在領域123は、貴金属領域121と固体電解質領域122との境界部120に沿って存在する。そのため、電極抵抗のばらつき、さらにはセンサ抵抗のばらつきを抑制することができる。これにより、センサ出力のばらつきをより一層抑制することができる。そして、センサ出力の安定化をより確実に図ることができる。
また、本例において、電極(被測定ガス側電極12)の断面を観察した場合に、混在領域123が貴金属領域121と固体電解質領域122との境界部120全体に存在する5μm角の領域Cが電極(被測定ガス側電極12)内において少なくとも存在する(図3参照)。そのため、電極抵抗のばらつき、センサ抵抗のばらつきをより一層抑制することができる。これにより、センサ出力のばらつきをより一層抑制することができ、センサ出力の安定化をさらに図ることができる。
また、電極(被測定ガス側電極12)の混在領域123の最大幅は、混在領域123の最小幅の50倍以下(本例では9倍以下)である。そのため、混在領域123の幅のばらつきを抑制することができる。つまり、混在領域123を貴金属領域121と固体電解質領域122との境界部120においてより均一に形成することができる。これにより、電極抵抗のばらつき、さらにはセンサ抵抗のばらつきをより一層抑制することができ、センサ出力の安定化をさらに図ることができる。
また、電極(被測定ガス側電極12)の断面を観察した場合に、混在領域123を含む直径1μmの円形の領域内には、貴金属領域121及び固体電解質領域122の少なくともいずれか一方が存在する。そのため、電極静電容量を小さくすることができ、ガス応答性を高めることができる。また、ガス応答性を高めることにより、例えば、内燃機関の気筒間インバランス(気筒間の空燃比のばらつき)の検出精度を高めることができる。
このように、本例によれば、センサ出力の安定化を図ることができるガスセンサ用の電極(被測定ガス側電極12、基準ガス側電極13)及びそれを用いたガスセンサ素子1を提供することができる。
(実施例2)
本例は、混在領域の形成状態とガスセンサの性能との関係を評価する例である。なお、本例において、実施例1と同じ符号は、実施例1と同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
まず、境界部における連続的な混在領域123の存在範囲と、センサ抵抗及びセンサ出力のばらつきとの関係を評価する。具体的には、まず、実施例1におけるPt−Zr−Y粉末の製造条件を変えて複数の電極用ペーストを作製した。次いで、これらの電極用ペーストを用いて、混在領域123の存在範囲が異なる複数のガスセンサ素子1を作製した(図6参照)。
より具体的には、電極12の断面を観察した場合に、混在領域123が貴金属領域121と固体電解質領域122との境界部120全体に存在する領域が、それぞれ3μm角未満、3μm角以上かつ5μm角未満、5μm角以上かつ8μm角未満、8μm角以上かつ10μm角未満、10μm角以上となる電極12を有するガスセンサ素子1を作製した。ここで、混在領域123が境界部120全体に存在する領域が例えば5μm角以上かつ8μm角未満となる電極12とは、混在領域123が境界部120に沿って連続的に存在する最大の領域が5μm角以上かつ8μm角未満となる電極のことを意味する(図3参照)。その他の領域範囲についても同様の規定である。なお、実施例1において示した図3は、混在領域123の上述の領域が5μm角以上かつ8μm角未満となる電極のSEM写真の例である。
次に、電極12における混在領域123の存在範囲が上述のごとく異なる各ガスセンサ素子1を用いて、実施例1と同様の構成のガスセンサ2をそれぞれ作製した。そして、各ガスセンサ2について、センサ抵抗のばらつき、及びセンサ出力のばらつきを測定した。具体的には、まず、ガスセンサ2を温度700℃に昇温させ、電極12のV−I波形を測定した。このV−I波形から所定電圧値(0.05V)における電流値を求め、センサ抵抗を算出した。また、V−I波形から所定電圧値(0.5V)における電流値(センサ出力:mA)を求めた。そして、30個のガスセンサ2についてセンサ抵抗とセンサ出力をそれぞれ求め、これらの標準偏差/平均値によりばらつきを求めた。その結果を図10及び図11に示す。
図10及び図11より知られるごとく、混在領域の存在範囲が5μm角以上の場合には、センサ抵抗のばらつき及びセンサ出力のばらつきをより抑制することができる。したがって、電極12の断面を観察した場合に、混在領域123が貴金属領域121と固体電解質領域122との境界部120全体に存在する5μm角の領域Cが電極12内において少なくとも存在することが好ましいことがわかる(図3参照)。
次に、混在領域123の幅とセンサ抵抗及びセンサ出力のばらつきとの関係を評価する。具体的には、まず、実施例1におけるPt−Zr−Y粉末の製造条件を変えて複数の電極用ペーストを作製した。次いで、これらの電極用ペーストを用いて、混在領域123の幅が異なる複数のガスセンサ素子1を作製した(図6参照)。より具体的には、混在領域123の最小幅に対する最大幅の比(最大幅/最小幅)がそれぞれ20、25、50、100、130、150となる電極12を有するガスセンサ素子1作製した。なお、混在領域の幅の比(最大幅/最小幅)の測定方法は、実施例1の通りである。
次に、これらのガスセンサ素子1をそれぞれ用いて実施例1と同様の構成のガスセンサ2を作製した。各ガスセンサ2について、センサ抵抗のばらつき、及びセンサ出力のばらつきを測定した。センサ抵抗のばらつき、及びセンサ出力のばらつきの測定方法は、上述の通りである。その結果を図12及び図13に示す。
図12及び図13より知られるごとく、最大幅/最小幅を50倍以下にすることにより、センサ抵抗のばらつき、センサ出力のばらつきをより抑制することができる。したがって、混在領域123の最大幅は、該混在領域123の最小幅の50倍以下であることが好ましいことがわかる(図6参照)。
次に、所定面積当たりの混在領域の存在割合と、ガスセンサの静電容量及び気筒間インバランスの検出精度との関係を評価する。具体的には、まず、Pt−Zr−Y粉末の製造条件を変えて作製した複数の電極用ペーストを用いて、混在領域123の幅が異なる複数のガスセンサ素子1を作製した(図6参照)。そして、これらのガスセンサ素子1について電極12の断面を観察し、直径1μmの円形領域D内における混在領域123の存在割合(面積割合:%)の最大値を測定した。このようにして、直径1μmの円形領域D内における混在領域の存在割合(最大値)が10%、30%、50%、70%、80%、100%となる電極12をそれぞれ有する複数のガスセンサ素子1を得た。
次に、これらのガスセンサ素子1をそれぞれ用いて実施例1と同様の構成のガスセンサ2を作製した。各ガスセンサ2を温度700℃に昇温させ、大気中にて複素インピーダンスを測定した。なお、複素インピーダンスは、ソーラトロン(Solartron社)製の測定装置により、周波数:0.1Hz〜51kHz、電圧印加振幅:50mV、オフセット電圧:0Vという条件で測定した。そして、得られたコールコールプロット(Cole−Cole Plot)から静電容量を求めた。上述の直径1μmの円形領域D内における混在領域123の存在割合が10%のときの静電容量の値を1としたときの静電容量比率と混在領域123の存在割合との関係を図14に示す。
また、電極12における混在領域の存在割合が異なる上述の複数のガスセンサ2について、気筒間インバランスの検出精度を測定した。
具体的には、排ガスのモデルガスを20ミリ秒(ms)間隔(1周期)で流し、このときの各ガスセンサ2のセンサ出力を経時的に測定した。より具体的には、空燃比(A/F;Air/Fuel)13のモデルガス(CH38:3ml/min、O2:63ml/min、N2:2904ml/min)を5ms間1回流し、次いで空燃比15のモデルガス(O2:22ml/min、N2:2978ml/min)を5ms間3回流すという合計20msのモデルガスの流れを1周期として、この周期を複数回繰り返し行って、経時的にセンサ出力を測定した。そして、このときのセンサ出力の振幅V1を気筒間インバランスとした。理論センサ出力の振幅V0(理論値)に対するセンサ出力の振幅V1(実測値)の割合(百分率:%)を算出し、これを気筒間インバランスの検出精度とした。その結果を図15に示す。
図14より知られるごとく、直径1μmの円形領域D内における混在領域123の存在割合を小さくすることにより、静電容量比率を小さくすることができる。また、図15より知られるごとく、上述の混在領域123の存在割合を小さくすることにより、気筒間インバランスの検出精度を高めることができる。したがって、ガスセンサ用の電極12の断面を観察した場合に、混在領域123を含む直径1μmの円形領域D内には、貴金属領域121及び固体電解質領域122の少なくともいずれか一方が存在することが好ましいことがわかる(図6参照)。また、図14及び図15より知られるごとく、静電容量比率をより一層小さくし、気筒間インバランスの検出精度をより一層高めるという観点から、上述の円形領域D内における混在領域123の存在割合の最大値は、80%以下が好ましく、50%以下がより好ましい。
1 ガスセンサ素子
11 固体電解質体
12 電極(被測定ガス側電極)
120 境界部(貴金属領域と固体電解質領域との境界部)
121 貴金属領域
122 固体電解質領域
123 混在領域

Claims (7)

  1. 被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するガスセンサ素子(1)が備える酸素イオン伝導性の固体電解質体(11)に設けられるガスセンサ用の電極(12)であって、
    貴金属と固体電解質とを含有してなり、かつ、断面を観察した場合に、上記貴金属からなる貴金属領域(121)と、上記固体電解質からなる固体電解質領域(122)と、上記貴金属と上記固体電解質とがナノレベルで三次元的に相互に入り込んだ状態で接触し、混在してなる混在領域(123)とを有し、
    該混在領域(123)は、上記貴金属領域(121)と上記固体電解質領域(122)との境界部(120)に沿って存在することを特徴とするガスセンサ用の電極(12)。
  2. 請求項1に記載の電極(12)において、該電極(12)の断面を観察した場合に、上記混在領域(123)が上記貴金属領域(121)と上記固体電解質領域(122)との境界部(120)全体に存在する5μm角の領域(C)が上記電極(12)内において少なくとも存在することを特徴とするガスセンサ用の電極(12)。
  3. 請求項1又は2に記載の電極(12)において、上記混在領域(123)の最大幅は、該混在領域(123)の最小幅の50倍以下であることを特徴とするガスセンサ用の電極(12)。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電極(12)において、該電極(12)の断面を観察した場合に、上記混在領域(123)を含む直径1μmの円形の領域(D)内には、上記貴金属領域(121)及び上記固体電解質領域(122)の少なくともいずれか一方が存在することを特徴とするガスセンサ用の電極(12)。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電極(12)において、上記固体電解質は、酸素イオン伝導性を有することを特徴とするガスセンサ用の電極(12)。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電極(12)において、上記貴金属は、白金であり、上記固体電解質は、イットリア安定化ジルコニアであることを特徴とするガスセンサ用の電極(12)。
  7. 酸素イオン伝導性の固体電解質体(11)と、
    該固体電解質体(11)の一方の面と他方の面とにそれぞれ設けた被測定ガス側電極(12)及び基準ガス側電極(13)とを備え、
    上記被測定ガス側電極(12)は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のガスセンサ用の電極(12)であることを特徴とするガスセンサ素子(1)。
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