JP6129496B2 - 鞍乗り型車両の収納構造 - Google Patents

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Description

本発明は、収納物として、特に電子機器の収納に適した鞍乗り型車両の収納構造に関する。
鞍乗り型車両の収納構造として、乗員前方に対向するレッグシールドの壁面に収納部が設けられ、この収納部の開口を覆うリッドにナビゲーションユニットが設けられ、リッドを閉じたときに収納部内にナビゲーションユニットが収納される技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−106607号公報
上記従来技術では、ナビゲーションユニットに備える表示部を確認するために、リッドを開けた状態で上方を指向する表示部を運転者が上方から覗き込む必要があり、視認性の向上が求められる。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、表示部を有する機器等が収納部に収納された場合に、その表示部の視認性向上が図れる鞍乗り型車両の収納構造を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、メータ(61)の後方に収納部(30)が設けられ、この収納部(30)の開口(71A)がリッド(64)で覆われた鞍乗り型車両の収納構造において、ハンドルカバー(26)の車幅方向中央部に前記メータ(61)を備えるとともに、このメータ(61)の後方に隣接して前記収納部(30)が設けられ、前記リッド(64)は、上部が前上がり、下部が前下がりに傾斜した断面くの字形状である透過性素材で形成され、前記透過性素材で形成されるリッド(64)とは別に、前記リッド(64)の前部、又は前記メータ(61)と前記収納部(30)との間に回動軸(72)を有し、この回動軸(72)周りに回動可能に庇部(66)が設けられ、この庇部(66)が前記リッド(64)の前記上部を上方から覆うように配置され、前記庇部(66)は、不透明又は有色で透明な素材で形成されることを特徴とする。
この構成によれば、収納部内に表示部を有する収納物を収納した場合であっても、視線の移動量を可及的に抑制し、視認性を向上させることができる。
また、太陽光の入射による収納部内の熱影響の抑制と、太陽光や外部光源による透過性素材の反射を庇部で抑制し、視認性の向上を図ることができる。
上記構成において、前記収納部(30)の底壁(73)は、後方にいくほど下がる傾斜面に形成されるようにしても良い。この構成によれば、底壁に沿って表示部を有する収納物を収納した場合の視認性を向上させることができる。
また、上記構成において、前記透過性素材の前端より前方に前記収納部(30)の底壁(73)が形成されるようにしても良い。この構成によれば、透過性素材の前端より前方は鉛直方向の光に対して影になることから、このような領域に収納部を設けることで、太陽光による熱影響を低減することができる。
また、上記構成において、前記メータ(61)のパネル面(61a)に対する直交視にて、前記庇部(66)が前記メータ(61)より後方に配置されるようにしても良い。この構成によれば、メータの視認性を確保しながら、底壁に沿って表示部を有する収納物を収納した場合の視認性を向上させることができる。
また、上記構成において、平面視で前記庇部(66)は、前記底壁(73)と重なるようにしても良い。この構成によれば、底壁に沿って表示部を有する収納物を収納した場合の視認性を更に向上させることができる。
また、上記構成において、前記底壁(73)は、角度調整可能な可動壁(73E)を備えるようにしても良い。この構成によれば、表示部を備える収納物を収納する場合は、視認性が良い角度に調整できるとともに、大型の収納物の場合は、収納部の空間を最大限に広げることができる。
また、上記構成において、前記庇部(66)は、後下がりに閉じた状態では、前記リッド(64)の上部に沿うように重ねられて配置されていても良い。
また、上記構成において、前記リッド(63)の前記庇部(66)で覆われていない部分は、平面視で前記底壁(73)と重ならないようにしても良い。
また、上記構成において、前記底壁(73)は、前記収納部(30)内の底部を構成する固定壁(73C)を備え、前記固定壁(73C)は、その後端部から後方斜め上方に一体に延びる突出部(73d)が設けられ、前記突出部(73d)に支軸(81)を介して前記可動壁(73E)が回動可能に取付けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記庇部(66)が、前記リッド(64)の前記上部の上半部のみを上方から覆うように配置されるようにしても良い。
本発明は、ハンドルカバーの車幅方向中央部にメータを備えるとともに、このメータ61の後方に隣接して収納部30が設けられ、リッド63が透過性素材で形成されているので、収納部内に表示部を有する収納物を収納した場合であっても、視線の移動量を可及的に抑制し、視認性を向上させることができる。
また、収納部の底壁は、後方にいくほど下がる傾斜面に形成されるので、底壁に沿って表示部を有する収納物を収納した場合の視認性を向上させることができる。
また、透過性素材の前端より前方に収納部の底壁が形成されるので、透過性素材の前端より前方は鉛直方向の光に対して影になることから、このような領域に収納部を設けることで、太陽光による熱影響を低減することができる。
また、透過性素材で形成されるリッドとは別に、リッドの前部又はメータと収納部との間に回動軸を有し、この回動軸周りに回動可能に庇部が設けられ、この庇部が透過性素材を上方から覆う位置に固定されるので、太陽光の入射による収納部内の熱影響の抑制と、太陽光や外部光源による透過性素材の反射を庇部で抑制し、視認性の向上を図ることができる。
また、メータのパネル面に対する直交視にて、庇部がメータより後方に配置されるので、メータの視認性を確保しながら、底壁に沿って表示部を有する収納物を収納した場合の視認性を向上させることができる。
また、平面視で庇部は、底壁と重なるので、底壁に沿って表示部を有する収納物を収納した場合の視認性を更に向上させることができる。
また、収納部内に角度調整可能な底壁が設けられるので、表示部を備える収納物を収納する場合は、視認性が良い角度に調整できるとともに、大型の収納物の場合は、収納部の空間を最大限に広げることができる。
本発明の第1実施形態を適用した自動二輪車を示す左側面図である。 自動二輪車のハンドルカバー及びその周囲を示す斜視図である。 図2のIII−III線断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 ハンドルカバー及びその周囲を示す背面図である。 収納部の作用を示す第1作用図である。 収納部の作用を示す第2作用図である。 スマートフォンへの充電電力供給構造を示す説明図である。 第2実施形態の収納部を示す断面図である。 第3実施形態の収納部を示す断面図である。 収納部に特定の収納物を収納する際の専用ホルダーを示す斜視図である。 第4実施形態の収納部を備えた車両のハンドルカバーを示す断面図である。 第5実施形態の収納部を示す車体前部の斜視図である。 第6実施形態の収納部を示す車体前部の斜視図である。 第7実施形態の収納部を示す断面図である。 第8実施形態の収納部を示す断面図である。 第9実施形態の収納部を示す断面図である。 第10実施形態の収納部を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LEは車体左方を示している。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態を適用した自動二輪車10を示す左側面図である。
自動二輪車10は、車体の前部に、前輪11と、この前輪11を車軸12を介して支持するフロントフォーク13と、このフロントフォーク13を操舵するバーハンドル14とが設けられ、車体の後部に、後輪16と、この後輪16を出力軸17を介して支持するとともに駆動させるパワーユニット18と、骨格となる車体フレーム(不図示)及びパワーユニット18にそれぞれ渡されたリヤクッションユニット19とが設けられ、これらの前輪11、後輪16間に、運転者21が足を載せるフロアステップ22と、運転者21及び同乗者が着座するシート23とが設けられたスクータ型車両である。
車体を覆う車体カバー25は、バーハンドル14の中央部を覆うハンドルカバー26と、フロントフォーク13の上部の前方を覆うフロントカバー27と、このフロントカバー27の左右側方を覆う左右一対のフロントサイドカバー28,28(手前側のフロントサイドカバー28のみ図示)と、これらのフロントサイドカバー28,28を左右に連結するとともにフロントフォーク13の後方を覆うフロントインナーカバー31と、これらのフロントサイドカバー28,28及びフロントインナーカバー31の下端から後方に延びるフロアステップ22と、このフロアステップ22の両側縁から下方に延びる左右一対のフロアサイドカバー32,32(手前側のフロアサイドカバー32のみ図示)と、これらのフロアサイドカバー32,32から後方斜め上方に延びる左右一対のリヤサイドカバー33,33(手前側のリヤサイドカバー33のみ図示)と、シート23の前部下方及び両側部下方を覆うボディカバー34と、ボディカバー34の左右後端を連結するテールカバー36とからなる。
ハンドルカバー26は、その後部に、小物、特に表示部を有する電子機器(スマートフォンを含む携帯電話、電子ブックリーダー、PDA(携帯情報端末:Personal Digital Assistants)、携帯型ナビゲーション装置等)を収納可能な収納部30が設けられている。本実施形態の収納部30では、収納された電子機器の表示部が従来よりも運転者21から視認しやすくなるような収納構造を有している。
図中の符号41は前輪11の上方を覆うフロントフェンダ、42はハンドルカバー26の前部に取付けられたヘッドライト、43はバックミラー、44はサイドスタンド、46は同乗者が足を載せる同乗者用ステップ、47はエアクリーナボックス、48はメインスタンド、51は同乗者が手で掴むグラブレール、52はテールランプ、53は後輪16の上方を覆うリヤフェンダである。
図2は、自動二輪車10のハンドルカバー26及びその周囲を示す斜視図である。
ハンドルカバー26の上部及び後部には、メータ61と、このメータ61の後方に隣接した収納部30とが配置されている。
収納部30は、その後部に、開口(不図示)と、この開口を開閉可能に塞ぐリッド63とを備える。リッド63は、透明な樹脂(透過性素材)からなるリッド本体64と、このリッド本体64の上部に開閉可能に取付けられた不透明又は有色で透明な庇部66とからなる。
収納部30内にはスマートフォン68が収納され、収納部30の外部からリッド本体64を通じて(、また、庇部66が有色で透明な場合は、庇部66側からも)スマートフォン68の存在が確認可能である。
図3は、図2のIII−III線断面図である。
メータ61の後方には収納部30が設けられている。
収納部30は、ハンドルカバー26内に配置された箱体71と、この箱体71の後部に形成された開口71Aを開閉可能に塞ぐように箱体71の後部上部に回動軸72を介して取付けられたリッド63とからなる。
箱体71は、収納物を載置する底壁73と、この底壁73の前端から立ち上げられた前壁74と、この前壁74の上端から後方斜め上方に延びる傾斜壁76と、これらの底壁73、前壁74及び傾斜壁76のそれぞれの左端及び右端に接続するように形成された左壁(不図示)及び右壁78とからなる。
メータ61の後壁61bは、収納部30の傾斜壁76から離間され、メータ61の後壁61bと収納部30の傾斜壁76との間に連通するように傾斜壁76の上端部に換気口79が設けられている。この換気口79によって、収納部30内を換気することができ、収納物への熱影響やリッド63の曇りを抑制することができ、また、収納部30の傾斜壁76の上端部に換気口79を設けることで、換気口79からの雨水等の浸入を抑制することができる。
底壁73は、車体後方にいくにつれて次第に低くなるように形成された傾斜部73a及びこの傾斜部73aの前部に形成された前部段部73bからなる固定壁73Cと、この固定壁73Cの後端部から後方斜め上方に一体に延びる左右一対の突出部73d,73dに支軸81を介して回動可能に取付けられた可動壁73Eとからなり、可動壁73Eには、可動壁73Eの前上がりの傾斜角度を多段階に調整可能な傾斜角度調整機構82が付設されている。
傾斜角度調整機構82は、可動壁73Eの底面に取付けられるとともに固定壁73Cを貫通する円弧状のストッパプレート84と、このストッパプレート84の下端位置を段階的に変更することで可動壁73Eの角度調整を可能にするために固定壁73Cの底面に取付けられた角度調整部材86とからなる。
可動壁73Eは、スマートフォン68の下端位置(又は後端位置)を規制する左右一対の下端規制部73f、73g(奥側の下端規制部73gのみ図示)と、スマートフォン68の上端位置(又は前端位置)を規制する上端規制部73hとが設けられている。下端規制部73f,73gは、収納物としてのスマートフォン68の大きさに合わせて車幅方向に移動可能に可動壁73Eに設けられ、可動壁73Eの車幅方向中心に向かって付勢される弾性部材で形成されている。上端規制部73hは、スマートフォン68の大きさに合わせて前後方向に移動可能に可動壁73Eに設けられ、車両後方に向かって付勢される弾性部材により形成されている。従って、スマートフォン68は、下端規制部73f,73gと上端規制部73hとによって前後左右にがたつきなく保持され、安定に支持される。
箱体71の傾斜壁76の上部及び前壁74の下部には、スマートフォン68を充電するUSBソケット69が設けられている。2つのUSBソケット69は、共にメータ61の下方に配置され、車幅方向では、可動壁73Eより外方で且つ一方のUSBソケット69がメータ61の下方に隣接し、他方のUSBソケット69がヘッドライト42の下方に隣接するように配置されている。このような位置にUSBソケット69を配置することで、デッドスペースを有効利用するとともに、収納部30内でのUSBソケット69の差し込み口の視認性が良好になり、使い勝手を向上させることができる。なお、USBソケット69の代わりにアクセサリーソケットを設けても良い。
傾斜壁76は、回動軸72に取付けられるリッド63の基部63aを収納するとともに両端部で回動軸72を支持する断面半円形の軸支持部83を上端部に備える。
可動壁73Eのヒンジとして作用する突出部73d、支軸81及び可動壁73Eのいずれかの間に弾性部材を介在させ、且つ可動壁73Eとストッパプレート84との間に弾性部材を介在させることで、車体側から可動壁73Eを介してスマートフォン68に振動を伝わりにくくすることができ、スマートフォン68を保護することができる。あるいは、可動壁73Eの上面に振動を低減するシートを配置し、可動壁73Eにそのシートを介してスマートフォン68を載せてスマートフォン68への振動伝達を抑制しても良い。
リッド63は、断面くの字形状で、リッド本体64と庇部66とは同じ回動軸72に支持されている。リッド本体64は、開口71Aの下端よりも下方まで延びている。また、リッド本体64は、回動軸72に一体的に取付けられ、回動軸72は、回動する際に軸支持部83に対して回動抵抗が発生するように取付けられているため、任意の回動位置で停止させることができる。リッド本体64の下端部には、ハンドルカバー26に設けられた被係合部26aに着脱自在に係合する係合部64aを備え、リッド本体64の上部には、庇部66を開ける際に指が庇部66の先端に掛けやすくなるように指を挿入する挿入凹部64bを備える。
庇部66は、リッド本体64の上部に沿うように重ねられて配置され、回動軸72に対して回動可能に支持されるとともに庇部66を回動させる際には回動軸72に対して回動抵抗が発生するように支持されている。従って、庇部66は任意の回動位置で停止させることができる。また、庇部66には最大回動位置を規制するストッパ構造(不図示)が設けられている。
図中の符号80は庇部66の先端部から下方に延ばした延直線であり、この延直線80よりも車体前方に収納部30の底壁73(固定壁73C及び可動壁73E)が配置され、平面視で庇部66と底壁73とは重なっている。即ち、庇部66を上方に回動させない状態(図3の状態)では、リッド63の透明な部分は、平面視で底壁73と重ならない。従って、底壁73に置かれた収納物としてのスマートフォン68には太陽光が当たりにくくなり、熱影響を抑制することが可能になる。
上記したように、メータ61の後方で収納物としてのスマートフォン68が最も見やすい位置に収納部30が形成されるので、ユーザーが車両から離れる際にスマートフォン68を置き忘れることを抑制できる。
本実施形態の車両は、アナログ式のメータ61を備えるが、デジタル式のメータを備える場合は、更にメータの小型化・薄肉化ができるため、収納部30の容量を確保することができる。
収納部30は、バーハンドル14の中央部の近傍に設けられるため、バーハンドル14の端部に比べて振動が少なく、表示部を有する電子機器の収納に好適であり、振動による表示部の視認性の悪化を抑制することができる。
図4は、図3のIV−IV線断面図であり、可動壁73Eの傾斜角度調整機構82の断面を示している。
ストッパプレート84は、下端に側方に突出する側方突起部84aを備える。角度調整部材86は、固定壁73Cの下面にラバー製の弾性部材85を介してビス87及びナット92で取付けられた部材であり、ストッパプレート84の側方突起部84aに係合する複数の係合凹部86aを備え、側方突起部84aが各係合凹部86aに係合することで、ストッパプレート84を介して可動壁73Eが所定の傾斜角度で保持されるとともに可動壁73Eの傾斜角度が変更可能になる。
図3において、可動壁73Eを倒すために可動壁73Eを固定壁73C側へ押し付けると、白抜き矢印で示したように、その押し付け力がストッパプレート84に伝わって、側方突起部84aが隣の係合凹部86aに移動し、可動壁73Eの傾斜角度が変わる。
図5は、ハンドルカバー26及びその周囲を示す背面図であり、収納部30からリッド63(図3参照)を外した状態を示している。
ハンドルカバー26の車幅方向中央部にはメータ61を備える。
収納部30は、その開口71Aの縁に沿って連続するようにシール支持部88が設けられ、このシール支持部88に無端状のシール部材89が取付けられている。リッド63を閉めた際にはリッド63の内面にシール部材89が当たり、収納部30が外部に対して密封される。なお、図中の符号68aはスマートフォン68の表示部、91は図3及び図5において、リッド63の係合部64aとハンドルカバー26の被係合部26aとの係合を解除してリッド63を開けるリッドオープナーである。
以上に述べた収納部30の作用を次に説明する。
図6は、収納部30の作用を示す第1作用図である。
リッド63を閉じたまま、収納されているスマートフォン68の表示部に表示されている内容を確認する場合には、リッド63のリッド本体64に対して庇部66を上方に回動させる。図6に示した庇部66は、最も上方に回動された最大回動位置にある。この場合、メータ61のパネル面61aに対する直交視にて、庇部66は、メータ61より後方に配置される。
このように庇部66を上方に回動させることで、矢印で示すように、運転者は透明なリッド本体64を通してスマートフォン68の表示を確認することができる。このとき、庇部66は、庇部66を閉じた場合と同様に太陽光をスマートフォン68に当たりにくくするのでスマートフォン68への熱影響を抑制することができるとともに、太陽光や外部の光がリッド本体64に映るのを抑制するのでスマートフォン68の視認性を向上させることができる。
図中の符号93は庇部66の先端から下方に延ばした延直線であり、収納部30の固定壁73Cや、可動壁73Eで保持されたスマートフォン68よりも後方に位置している。従って、庇部66で影を作ることができ、太陽光はスマートフォン68に届きにくい。
図中の符号96はメータ61の後端から鉛直に下方へ延ばした鉛直補助線であり、鉛直補助線96は、可動壁73E及び固定壁73Cと重なっている。即ち、平面視でメータ61と、可動壁73E及び固定壁73Cの両方とが重なっている。この構成により、メータ61の下方のデッドスペースを有効利用することができ、ハンドルカバー26(図2参照)内のコンパクト化を図ることができる。また、庇部66を設けなくても、メータ61の影に可動壁73Eが配置されることから、スマートフォン68の表示部に太陽光や外部の光が映るのを抑制することができ、スマートフォン68の視認性を向上させることができる。
図7は、収納部30の作用を示す第2作用図である。
スマートフォン68を収納部30に出し入れする際にはリッド63を矢印Aで示すように上方に開ける。収納部30の開口71Aの縁には全周にシール部材89が設けられているので、リッド63を閉めた際には収納部30の気密性を高めることができる。
可動壁73Eに付設された傾斜角度調整機構82の係合を解除して、矢印Bで示すように、可動壁73Eを想像線の位置から実線の位置に倒せば、可動壁73Eが固定壁73C上に載置されて、収納部30の底壁73は前部段部73bも含めて平らになるとともに後下がりに傾斜し、スマートフォン68より大型の収納物でも収納することが可能になる。
図8は、スマートフォン68への充電電力供給構造を示す説明図である。
固定壁73Cの下面には、非接触充電器95が取付けられ、この非接触充電器95は、バーハンドル14のY字形状に形成された中央部14aの上方に配置されている。可動壁73Eを固定壁73Cに倒した状態にすれば、非接触充電器95にスマートフォン68が近接配置され、非接触充電器95でスマートフォン68を非接触の状態で且つ充電コードを接続することなく充電することができる。また、非接触充電器95をバーハンドル14の中央部14aの上方に配置することで、ハンドルカバー26(図2参照)内のコンパクト化を図ることができる。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態の収納部100を示す断面図であり、図9(A)は収納部100の庇部106を閉じた状態を示す断面図、図9(B)は庇部106を上方に回動させた状態を示す断面図である。なお、図3に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図9(A),(B)において、収納部100は、ハンドルカバー26内に配置された箱体71と、この箱体71の後部に形成された開口71Aを開閉可能に塞ぐように箱体71の後部上部に回動軸72を介して取付けられたリッド103とからなる。
リッド103は、透明な樹脂からなるリッド本体104と、このリッド本体104の上部に開閉可能に取付けられた不透明又は有色で透明な庇部106とからなる。
収納部100内にはスマートフォン68が収納され、収納部30の外部からリッド本体104を通じて(、また、庇部106が有色で透明な場合は、庇部106側からも)スマートフォン68の存在が確認可能である。
リッド本体104は、断面くの字形状で、リッド本体104と庇部106とは同じ回動軸72に支持されている。リッド本体104は、回動軸72に一体的に取付けられ、回動軸72は、回動する際に軸支持部83に対して回動抵抗が発生するように取付けられているため、任意の回動角度で停止させることができる。リッド本体104の下端部には、ハンドルカバー26に設けられた被係合部26aに着脱自在に係合する係合部64aを備え、リッド本体104の上部には、庇部106で開閉可能に覆われる開口107が開けられている。矢印Cで示すように庇部106が上方に回動された際には、矢印Dで示すように、開口107を通じて外部からスマートフォン68を視認したりスマートフォン68のタッチパネルに触って操作したりすることが可能である。
庇部66は、回動軸72に対して回動可能に支持されるとともに庇部66を回動させる際には回動軸72に対して回動抵抗が発生するように支持されている。従って、庇部66は任意の回動角度で停止させることができる。また、庇部66には最大回動角度(図8(B)で示された位置)を規制するストッパ構造(不図示)が設けられている。
図中の符号108はメータ61のパネル面61aから垂直に延ばした補助線であり、庇部66を図示したように全開(最大回動角度)にした状態では、庇部66は、補助線108の後方に位置する。従って、庇部66を全開にしてもメータ61の視認性を確保することができる。
<第3実施形態>
図10は、第3実施形態の収納部110を示す断面図である。
ハンドルカバー26の後部に設けられた収納部110は、収納物を載せる収納壁部111と、この収納壁部111の後端部に設けられた開口112に開閉可能に覆うリッド113とからなる。
収納壁部111は、その下端に設けられた底壁部115と、この底壁部115から一体に上方斜め前方に延びる傾斜壁部116とからなり、底壁部115の前端に一体に上方斜め前方に突出する後端壁117が形成されている。後端壁117は、収納物としてスマートフォン68を収納した場合に、スマートフォン68の下端位置を規制する部分である。
リッド113は、傾斜壁部116の上端部に設けられた回動軸118に開閉可能に取付けられ、断面くの字形状の透明なリッド本体121と、このリッド本体121の上端部に支軸122を介して回動可能に取付けられた不透明又は有色で透明な庇部123とから構成されている。
リッド本体121は、回動軸118に一体的に取付けられ、回動軸118は傾斜壁部116に対して回動抵抗を発生しながら回動するため、リッド本体121を任意の回動角度で停止させることができる。リッド本体121の内面の上部にはラバー製の突起125が設けられ、リッド本体121を閉じたときに、収納されたスマートフォン68の上部を突起125で押えることができる。また、リッド本体121の下端部には後端壁117の上端と着脱可能に係合する係合部121aが設けられている。
庇部123は、平板状に形成されたリッド本体121の平板部121bに沿うように形成され、庇部123の後端に、指を掛けて庇部123を上方へ回動するための指掛け部123aが形成されている。庇部123は、支軸122に対して回動抵抗が発生するように取付けられているため、庇部123を任意の回動位置で停止させることができる。庇部123を図9の位置(最大回動位置)で停止させた場合には、運転者がリッド本体121を通してスマートフォン68の表示部を視認する際に、庇部123によってスマートフォン68に太陽光を当たりにくくすることができ、熱影響を抑制することができるとともに、リッド本体121への太陽光、外部の光の映り込みを抑制することができ、視認性を向上させることができる。
図11は、収納部に特定の収納物を収納する際の専用ホルダー131を示す斜視図である。
専用ホルダー131は、収納部110(図9参照)内に特定のスマートフォン132等を収納する場合に使用し、特定のスマートフォン132に合わせた形状を有するものであって、パイプ部材133と、このパイプ部材133に取付けられたプレート部材134とから構成されている。パイプ部材133は、真直部133aと、この真直部133aの下端から一体に側面視L字形状に延びるL字延出部133bとからなり、L字延出部133bにスマートフォン132を載せる。プレート部材134は、パイプ部材133の真直部133aに取付けられた背板134aと、この背板134aの両側端からほぼ直角に曲げられた一対の側板134b,134bとからなるコ字形状の部品であり、側板134b,134bでスマートフォン132の両側部を規制する。
専用ホルダー131は、パイプ部材133又はプレート部材134、あるいはパイプ部材133とプレート部材134の両方が収納部110内に固定され、スマートフォン132は、上記したように、L字延出部133b、一対の側板134b,134bによって保持される。
このような専用ホルダー131を用いることで、スマートフォン132を良好に保持することができるとともに、スマートフォン132を収納しない場合には、収納部110から専用ホルダー131を外すことで収納部110の収納スペースを拡大して利用することができる。
<第4実施形態>
図12は、第4実施形態の収納部140を備えた車両のハンドルカバー141を示す断面図であり、図12(A)はリッド153を閉じた状態を示す断面図、図12(B)はリッド153を開けた状態を示す断面図である。
図12(A),(B)において、ハンドルカバー141は、前側カバー143及び後側カバー144からなり、前側カバー143にヘッドライト146が取付けられ、後側カバー144に、メータ147と、このメータ147の後方に配置された収納部140とが設けられている。なお、符号148は前輪を操舵するバーハンドルであり、ハンドルカバー141によって覆われている。
収納部140は、箱体151と、スマートフォン68を保持するために箱体151内に着脱自在に取付けられたホルダー152と、箱体151の開口151aを開閉可能に覆う透明なリッド153とからなる。
リッド153は、箱体151の前部上部に設けられた回動軸155に一体的に取付けられ、回動軸155が箱体151に回動可能に支持されている。
矢印Eで示すように、リッド153を開けて収納物としてのスマートフォン68を出し入れする。リッド153は透明であるため、リッド153を閉じた状態でも収納部140内に収納されたスマートフォン68の表示部を外部から視認することができる。
例えば、リッド153を有色で透明にすれば、リッド153を閉じた状態では外部からスマートフォン68が収納されていることが確認でき、リッド153を開けることで矢印Fで示すようにスマートフォン68の表示部を確認することができる。
メータ147の下端とホルダー152の上端とは、上下方向で長さLだけ重なっている。メータ147の下方にスペースが取れない場合は、バーハンドル148の後方に収納部140を下方に膨出するように設け、収納スペースを拡大している。この場合、スマートフォン68を収納する際には、縦長のスマートフォン68を横置きするのが好ましい。
<第5実施形態>
図13は、第5実施形態の収納部160を示す車体前部の斜視図である。図2に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
収納部160は、収納部30(図2参照)に対して可動壁160Eのみ異なる。可動壁160Eは、その長手方向が横長に配置され、この可動壁160Eに縦長のスマートフォン68が横置きされている。
可動壁160Eは、横置きされたスマートフォン68の下端位置(又は後端位置)を規制する左右一対の下端規制部160f、160gと、横置きされたスマートフォン68の上端位置(又は前端位置)を規制する上端規制部160hとが設けられている。
下端規制部160f,160gは、収納物としてのスマートフォン68の大きさに合わせて車幅方向に移動可能に可動壁160Eに設けられ、可動壁160Eの車幅方向中心に向かって付勢される弾性部材で形成されている。上端規制部160hは、スマートフォン68の大きさに合わせて前後方向に移動可能に可動壁160Eに設けられ、車両後方に向かって付勢される弾性部材により形成されている。従って、スマートフォン68は、下端規制部160f,160gと上端規制部160hとによって前後左右にがたつきなく保持され、安定に支持される。
<第6実施形態>
図14は、第6実施形態の収納部170を示す車体前部の斜視図である。図2に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
収納部170は、収納部30(図2参照)に対してリッド171のみが異なる。
リッド171は、透明な樹脂(透過性素材)からなる開閉可能な部品であり、収納されたスマートホン68の全体をリッド171を閉じた状態で視認することが可能になる。なお、符号173はスマートフォン68とUSBソケット69とを接続して充電するための充電コードである。
<第7実施形態>
図15は、第7実施形態の収納部180を示す断面図である。図3に示した第1実施形態、図14に示した第6実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
収納部180は、リッド171の上部内側にルーバー181が設けられている。
ルーバー181は、その内側に設けられた枠部材182と、この枠部材182に平行に並べて固定された複数の羽板183とからなる。羽板183は車幅方向に長くなるように配置された薄板であり、可動壁73Eにほぼ直交するように断面が後方斜め上方に延びるため、運転者からは、透明なリッド171と、ルーバー181の羽板183と羽板183との間の隙間とを通して内部のスマートフォン68を視認することが可能になるとともに、ルーバー181で太陽光がスマートフォン68に当たらないように遮光することが可能になる。
従って、ルーバー181によって視認性と遮光性の両立を良好に図ることができる。
<第8実施形態>
図16は、第8実施形態の収納部190を示す断面図である。図2に示した第1実施形態、図13に示した第5実施形態、図14に示した第6実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
収納部190は、収納部30(図2参照)に対してリッド171及び可動壁160Eが異なる。可動壁160Eを横長に設け、この可動壁160Eに縦長のスマートフォン68を横置きにすることで、スマートフォン68の表示部に表示された横長の画像の全体を透明なリッド171を介して視認することができる。また、横長の地図データを表示させることで、スマートフォン68をナビゲーションステムとして利用することができ、更には、可動壁160Eに電子機器として横長のナビゲーション用表示装置を載せることもできる。
<第9実施形態>
図17は、第9実施形態の収納部200を示す断面図であり、図17(A)は、リッド201を全閉した状態を示す断面図、図17(B)はリッド201を全開した状態を示す断面図である。図2に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
図17(A),(B)において、収納部200は、収納部30(図2参照)に対してリッド201のみ異なる。
リッド201は、透明な樹脂からなる後面壁202と、不透明又は有色で透明な樹脂からなる上面壁203とからなり、図17(B)に示すように、全開状態で固定可能な機構を有する。なお、204は後面壁202と上面壁203との境界部である。
図17(A)において、境界部204から下方に鉛直に延ばした鉛直補助線206は可動壁73Eよりも後方に位置する。また、図17(B)において、境界部204から下方に鉛直に延ばした鉛直補助線207は可動壁73Eよりも後方に位置する。従って、上面壁203を庇として機能させることができる。
このように、リッド201を透過性の異なる2つの後面壁202及び上面壁203で一体的に形成することで、構造を簡素化することができ、遮光性及び視認性も両立することができる。
<第10実施形態>
図18は、第10実施形態の収納部210を示す断面図である。図2に示した第1実施形態、と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
収納部210は、収納部30(図3参照)の傾斜角度調整機構82(図3参照)の代わりに傾斜角度調整部211を設けたものである。
傾斜角度調整部211は、箱体71の傾斜壁76の内面に設けられて可動壁73Eの傾斜角度を段階的に調整可能な弾性部材であり、傾斜壁76に取付けられた基部211aと、この基部211aに一体に且つ可動壁73Eの回動方向に一定の間隔で形成された複数の位置決め突起211bとからなる。
可動壁73は、その上端位置が傾斜角度調整部211の複数の位置決め突起211bに位置決めされ、傾斜状態が保持される。従って、傾斜角度調整部211により可動壁73Eの支持安定性を向上させることができる。また、位置決め突起211bは容易に弾性変形するため、位置決め突起211bによる可動壁73Eの位置決め及び位置決め解除を容易に行うことができる。
上記したように、可動壁73Eの角度調整は、ユーザーの任意位置で可能であり、角度を固定する場合は、メータ61のパネル面61aと水平線との角度α0、可動壁73E
と水平線との角度α1とすると、α0>α1の関係にある場合にはスマートフォン68の視認性が高まる。
以上の図1、図3及び図5に示したように、メータ61の後方に収納部30が設けられ、この収納部30の開口71Aがリッドとしてのリッド本体64で覆われた鞍乗り型車両車両としての自動二輪車10の収納構造において、ハンドルカバー26の車幅方向中央部にメータ61を備えるとともに、このメータ61の後方に隣接して収納部30が設けられ、リッド本体64が透過性素材(例えば、透明な樹脂)で形成されている。この構成によれば、収納部30内に、例えば、表示部68aを有する収納物としてのスマートフォン68を収納した場合であっても、運転者21の視線の移動量を可及的に抑制し、視認性を向上させることができる。
また、収納部30の底壁73(固定壁73C及び倒した状態の可動壁73E)は、後方にいくほど下がる傾斜面に形成されるので、底壁73に沿って、例えば、表示部68aを有するスマートフォン68を収納した場合の視認性を向上させることができる。
また、透過性素材の前端より前方に収納部30の底壁73が形成されるので、透過性素材の前端より前方は鉛直方向の光に対して影になることから、このような領域に収納部30を設けることで、太陽光が収納物に当たりにくくなり、太陽光による熱影響を低減することができる。
また、透過性素材で形成されるリッド本体64とは別に、リッド本体64の前部又はメータ61と収納部30との間に回動軸72を有し、この回動軸72周りに回動可能に庇部66が設けられ、この庇部66が透過性素材で形成されたリッド本体64を上方から覆う位置に固定されるので、太陽光の入射によって収納部30内の収納物が熱影響を受けるのを抑制し、また、太陽光や外部光源が透過性素材であるリッド本体64に映るのを庇部66で抑制して、収納された収納物の視認性の向上を図ることができる。
また、図6に示したように、メータ61のパネル面61aに対する直交視にて、庇部66がメータ61より後方に配置されるので、メータ61の視認性を確保しながら、底壁73に沿って、例えば、表示部68aを有するスマートフォン68を収納した場合の視認性を向上させることができる。
また、図3及び図6に示したように、平面視で庇部66は、閉じた状態及び上方に最も回動させた回動位置においても底壁73と重なるので、底壁73に沿って、例えば、表示部68aを有するスマートフォン68を収納した場合に、スマートフォン68の表示部68a(図5参照)に太陽光や外部の光を当たりにくくすることができ、視認性を更に向上させることができる。
また、収納部30内に角度調整可能な底壁としての可動壁73Eが設けられるので、例えば、表示部68aを備えるスマートフォン68を収納する場合は、視認性がより良い角度に調整できるとともに、大型の収納物を収納する場合は、可動壁73Eを倒して収納部30の空間を最大限に広げることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、図3に示したように、収納部30の底壁73を後方にいくほど下がる傾斜面に形成したが、これに限らず、底壁73を水平又は略水平になるように形成しても良い。
また、図4に示したように、傾斜角度調整機構82を構成する角度調整部材86の係合突起86aを一山としたが、これに限らず、角度調整部材86の係合突起86aを複数山にしても良い。これにより、図3に示した可動壁78Eの傾斜角度を多段階に調整することができる。
また、本発明は、自動二輪車10に適用する場合に限らず、自動二輪車10以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。
10 自動二輪車(鞍乗り型車両)
26 ハンドルカバー
30,100,110,140,160,170,180,190,200,210 収納部
61,147 メータ
64,104,121 リッド本体(リッド)
66,106,123 庇部
71A,101,151a 開口
72,118,155 回動軸
73 底壁
73E,160E 可動壁(底壁)
153,171,201 リッド

Claims (10)

  1. メータ(61)の後方に収納部(30)が設けられ、この収納部(30)の開口(71A)がリッド(64)で覆われた鞍乗り型車両の収納構造において、
    ハンドルカバー(26)の車幅方向中央部に前記メータ(61)を備えるとともに、このメータ(61)の後方に隣接して前記収納部(30)が設けられ、
    前記リッド(64)は、上部が前上がり、下部が前下がりに傾斜した断面くの字形状である透過性素材で形成され、
    前記透過性素材で形成されるリッド(64)とは別に、前記リッド(64)の前部、又は前記メータ(61)と前記収納部(30)との間に回動軸(72)を有し、この回動軸(72)周りに回動可能に庇部(66)が設けられ、この庇部(66)が前記リッド(64)の前記上部を上方から覆うように配置され、
    前記庇部(66)は、不透明又は有色で透明な素材で形成されることを特徴とする鞍乗り型車両の収納構造。
  2. 前記収納部(30)の底壁(73)は、後方にいくほど下がる傾斜面に形成されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  3. 前記透過性素材の前端より前方に前記収納部(30)の底壁(73)が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  4. 前記メータ(61)のパネル面(61a)に対する直交視にて、前記庇部(66)が前記メータ(61)より後方に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  5. 平面視で前記庇部(66)は、前記底壁(73)と重なることを特徴とする請求項2又は3に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  6. 前記底壁(73)は、角度調整可能な可動壁(73E)を備えることを特徴とする請求項2、3、5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  7. 前記庇部(66)は、後下がりに閉じた状態では、前記リッド(64)の上部に沿うように重ねられて配置されていることを特徴とする請求項2、3、5、6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  8. 前記リッド(6)の前記庇部(66)で覆われていない部分は、平面視で前記底壁(73)と重ならないことを特徴とする請求項7に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  9. 前記底壁(73)は、前記収納部(30)内の底部を構成する固定壁(73C)を備え、前記固定壁(73C)は、その後端部から後方斜め上方に一体に延びる突出部(73d)が設けられ、前記突出部(73d)に支軸(81)を介して前記可動壁(73E)が回動可能に取付けられることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  10. 前記庇部(66)が、前記リッド(64)の前記上部の上半部のみを上方から覆うように配置されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
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