JP6033003B2 - 鞍乗り型車両の収納構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ハンドル後方でレッグシールドの車幅方向中央部に設けられた鞍乗り型車両の収納構造に関する。
収納部を透明な蓋で覆い、収納物を外から確認できるようにする構造が特許文献1に開示されている。上記収納物は、専用のオーディオ機器であるため、太陽光による影響は機器側で対処することができる。
特開2004−136734号公報
上記特許文献1の技術に対し、収納物として専用の機器以外の表示部付き電子機器を収納部に収納し、外から表示部を確認したいニーズが高まってきているが、汎用の収納物は、車両に特化した熱影響の低減を図ることが考慮されていないため、収納部側で太陽光による熱影響を低減する必要がある。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、太陽光による熱影響を抑制することが可能な鞍乗り型車両の収納構造を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、ハンドル(25)の後方で、レッグシールド(53)の車幅方向中央部に後方に膨出する膨出部(71,121A)が形成された鞍乗り型車両の収納構造において、前記膨出部(71,121A)のシート(10)側壁面に、車両前後方向に回動可能、且つ乗員に対向する側の面の少なくとも一部が透過性素材で形成された収納ホルダ(70,160)が設けられ、前記収納ホルダ(70,160)は、ホルダ回動軸(70d,160a)に回動可能に取付けられ、前記収納ホルダ(70,160)の上方には、庇として機能するサブリッド(91,162)が設けられ、前記サブリッド(91,162)は、リッド回動軸(104,161)に回動可能に取付けられ、前記サブリッド(91,162)の前記リッド回動軸(104,161)は、前記収納ホルダ(70,160)の前記ホルダ回動軸(70d,160a)より上方に配置され、前記サブリッド(91,162)が前記収納ホルダ(70,160)を上方から覆い、この収納ホルダ(70,160)の回動により太陽光の入射を抑制する入射抑制機能を有することを特徴とする。
この構成によれば、ハンドル後方の膨出部の乗員対向面に収納ホルダを設けることで、太陽光の入射を低減することができるとともに、収納ホルダを車両のデッドスペースを利用して配置することができ、コンパクト化を図ることができる。また、収納ホルダを回動させることにより太陽光の入射を抑制する入射抑制機能を有するので、収納ホルダへの太陽光による熱的な影響を乗員側でより任意に抑制することができる。
上記構成において、前記膨出部(71,121A)の左右両側方にそれぞれフロアステップ(68)が設けられるようにしても良い。この構成によれば、膨出部を形成しても、乗員の足に干渉することなく、快適性を損なうことがない。
また、上記構成において、側面視で、前記収納ホルダ(70)を回動させることによって、前記収納ホルダ(70)の上方に位置する前記膨出部(71)の後端を通る延直線(115)よりも前記収納ホルダ(70)の前記透過性素材が車両前方に位置する面積を可変可能にしても良い。この構成によれば、膨出部の後端が庇として機能するため、太陽光の入射による熱影響の低減や、太陽光や外部の光が透過性素材に映って収納ホルダ内の視認性が低下するのを抑制することができる。
また、上記構成において、前記膨出部(71)には中央開口(53c)が形成され、前記収納ホルダ(70)を回動させることにより、前記収納ホルダ(70)の下端が前記中央開口(53c)より前記シート(10)側に突出する位置と、突出しない位置とに回動を固定可能にしても良い。この構成によれば、収納ホルダの下端がシート側に突出する位置に固定することにより、収納物を乗員側に近づけて見せることができるとともに、乗降時は、突出しない位置に固定することにより、乗員の足跨ぎ性を損なうことがない。
また、上記構成において、前記収納ホルダ(70)の回動中心は、収納ホルダ(70)の上下方向上側に位置するようにしても良い。この構成によれば、収納ホルダ周辺に視線が届きやすく、視認性を良好にできる。
また、上記構成において、前記収納ホルダ(70)の回動中心は、収納ホルダ(70)の上下方向下側に位置するようにしても良い。この構成によれば、透過性素材への映り込みを抑制し、視認性を良好にできる。
また、前記収納ホルダ(70)の回動中心は、上下方向にスライド可能に設けられるようにしても良い。この構成によれば、回動中心をスライドさせることにより、収納ホルダ周辺に視線を届きやすくする、又は透過性素材への映り込みを抑制し、視認性を良好にできる。
また、上記構成において、前記膨出部(71)には中央開口(53c)が形成され、前記中央開口(53c)内に前記収納ホルダ(70)が設けられ、前記収納ホルダ(70)は、その両側部に設けられたホルダ回動軸(70d)を有し、前記収納ホルダ(70)は、回動可能とされるようにしても良い。
また、上記構成において、前記収納ホルダ(70)は、その両側部に設けられた前記ホルダ回動軸(70d)によって前記膨出部(71)が形成された上部インナーカバー(53)に回動可能に取付けられ、前記収納ホルダ(70)の回動位置が、ロック機構(95)によって規制されていても良い。
また、上記構成において、前記膨出部(71)には中央開口(53c,53g)が形成され、前記中央開口(53c,53g)に前記収納ホルダ(70,160)が回動可能に設けられ、前記収納ホルダ(70,160)が、前記中央開口(53c,53g)が形成された面に沿った状態から前記収納ホルダ(70,160)を透過性素材の面を乗員に向けた状態に回動させたときに、前記収納ホルダ(70,160)の一部が、前記中央開口(53c,53g)内に配置されるとともに、上方から前記サブリッド(91,162)で覆われるようにしても良い。
本発明は、膨出部のシート側壁面に、車両前後方向に回動可能、且つ乗員に対向する側の面の少なくとも一部が透過性素材で形成された収納ホルダが設けられ、この収納ホルダの回動により太陽光の入射を抑制する入射抑制機能を有するので、ハンドル後方の膨出部の乗員対向面に収納ホルダを設けることで、太陽光の入射を低減することができるとともに、収納ホルダを車両のデッドスペースを利用して配置することができ、コンパクト化を図ることができる。また、収納ホルダを回動させることにより太陽光の入射を抑制する入射抑制機能を有するので、収納ホルダへの太陽光による熱的な影響を乗員側でより任意に抑制することができる。
また、膨出部の左右両側方にそれぞれフロアステップが設けられるので、膨出部を形成しても、乗員の足に干渉することなく、快適性を損なうことがない。
また、収納ホルダを回動させることによって、収納ホルダの上方に位置する膨出部の後端を通る延直線よりも収納ホルダの透過性素材が前方に位置する面積を可変可能であるので、膨出部の後端が庇として機能するため、太陽光の入射による熱影響の低減や、太陽光や外部の光が透過性素材に映って収納ホルダ内の視認性が低下するのを抑制することができる。
また、収納ホルダを回動させることにより、収納ホルダの下端がシート側に突出する位置と、突出しない位置とに回動を固定可能であるので、収納ホルダの下端がシート側に突出する位置に固定することにより、収納物を乗員側に近づけて見せることができるとともに、乗降時は、突出しない位置に固定することにより、乗員の足跨ぎ性を損なうことがない。
また、収納ホルダの回動中心は、収納ホルダの上下方向上側に位置するので、収納ホルダ周辺に視線が届きやすく、視認性を良好にできる。
また、収納ホルダの回動中心は、収納ホルダの上下方向下側に位置するので、透過性素材への映り込みを抑制し、視認性を良好にできる。
また、収納ホルダの回動中心は、上下方向にスライド可能に設けられるので、回動中心をスライドさせることにより、収納ホルダ周辺に視線を届きやすくする、又は透過性素材への映り込みを抑制し、視認性を良好にできる。
本発明の第1実施形態を適用した自動二輪車を示す左側面図である。 自動二輪車の前部を示す背面図である。 自動二輪車の前部を示す斜視図である。 収納ホルダの上方を開放させた状態を示す斜視図である。 自動二輪車の前部を示す断面図である。 収納ホルダの回動をロックするロック機構を説明する説明図である。 収納ホルダの回動軸の支持構造を示す断面図である。 第1実施形態の収納構造の変形例(第1参考例)を示す斜視図である。 第1実施形態の収納構造の変形例(第1参考例)を示す断面図である。 第1参考例の収納ホルダの作用を説明する作用図である。 第2参考例の収納ホルダを示す車体前部の斜視図である。 収納ホルダの上部の開口部を露出させた状態を示す斜視図である。 収納ホルダの作用を示す第1作用図である。 収納ホルダの作用を示す第2作用図である。 第3参考例の収納ホルダを示す車体前部の斜視図である。 収納ホルダを示す斜視図である。 収納ホルダの構造及び作用を示す断面図である。 収納ホルダを構成するシール部材を示す斜視図である。 収納ホルダのロック部材を示す斜視図である。 実施形態の収納ホルダを示す断面図である。 収納ホルダ及び連動機構の作用を示す作用図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LEは車体左方を示している。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態を適用した自動二輪車を示す左側面図である。
自動二輪車1(鞍乗り型車両)は、シート10に着座した乗員が足を載せる左右一対の低床のフロアステップ68を有するスクータ型車両であり、車体フレームの前方に前輪2を有し、駆動輪である後輪3は、車両後部に配置されるユニットスイングエンジン20(ユニットスイングパワーユニット)の後部に軸支されている。車体フレームは、樹脂製の車体カバー15によって覆われている。
前輪2を操向する操舵系260は、ハンドル25と、このハンドル25の下部に設けられたフロントフォーク26と、このフロントフォーク26の下端に軸支された前輪2とを有している。
ユニットスイングエンジン20は、エンジン21と、ベルト式の無段変速機構(不図示)が収容された伝動ケース22とが一体化されたユニットスイング式であり、後輪3を支持するスイングアームとしての機能も有している。ユニットスイングエンジン20は、その前部に連結されるリンク部材27を介して、車体フレームの後部下部に連結され、リンク部材27に設けられるピボット軸28を中心にして上下に揺動自在である。
エンジン21は、水冷式の4サイクル単気筒エンジンであり、ユニットスイングエンジン20(ユニットスイングパワーユニット)の前部に配置されるクランクケース30の前面に、シリンダ(不図示)及びシリンダヘッド(不図示)を結合して構成されている。
伝動ケース22は、クランクケース30の後部から後輪3の左側方を通って後方に延びている。クランクケース30の後部には、後輪3の右側方を通って後方に延びるアーム部(不図示)が設けられており、後輪3は、伝動ケース22の後部とアーム部の後部との間に設けられる車軸3aに支持されている。エンジン21の出力は、上記無段変速機構を介して後輪3に伝達される。
伝動ケース22の後端及びアーム部の後端と車体フレームの後部上部との間には、左右一対のリヤサスペンション34,34(手前側の符号34のみ図示)が掛け渡されている。
伝動ケース22の上面には、外気を吸い込むエアクリーナボックス35が設けられている。シリンダヘッドの下面の排気ポートに接続された排気管37は、エンジン21の下方を通って後方に延び、アーム部の外側面に固定されたマフラー(不図示)に接続される。伝動ケース22の後部の下部には、車両を直立状態に支持可能なメインスタンド39が設けられている。
シート10は、運転者が着座する前部シート10Aと、前部シート10Aよりも一段高く形成されて同乗者が着座する後部シート10Bとを有している。
車体カバー15は、車体前部を覆うフロントカバー50と、ハンドル25の下方でフロントカバー50の上部に連結される上部カバー52と、フロントカバー50の左右の縁部に連結されて車体前部を後方及び側方から覆う上部インナーカバー53と、上部インナーカバー53の下縁に連結された左右一対の下部インナーカバー54,54(手前側の下部インナーカバー54のみ図示)と、フロントカバー50の下部及び下部インナーカバー54,54の下縁に連結された左右一対のステップカバー55,55(手前側のステップカバー55のみ図示)と、フロントカバー50の下部及びステップカバー55,55の下部に連結された左右一対のフロアステップ68,68(手前側のフロアステップ68のみ図示)と、ステップカバー55,55の下部及びフロアステップ68,68の外側縁に連結された左右一対の前部フロアスカート56,56(手前側の前部フロアスカート56のみ図示)と、前部フロアスカート56,56に連続して後方へ延びる左右一対の後部フロアスカート57,57(手前側の後部フロアスカート57のみ図示)と、車体下部を下方から覆うアンダーカバー58と、下部インナーカバー54,54及びステップカバー55,55の後部に連結され、シート10の下方を側方から覆う左右一対のボディサイドカバー59,59(手前側のボディサイドカバー59のみ図示)と、ボディサイドカバー59,59の後部に連結されるテールカバー60とを有している。
左右一対のフロアステップ68,68は、前部シート10Aに着座した運転者が足を載せる部分であり、フロアステップ68は、水平またはわずかに前下がりに形成された水平部68aと、この水平部68aの前端から前方斜め上方に延びる傾斜部68bとから構成され、左右の傾斜部68bは、膨出部71の左右両側方に位置している。
上記の上部インナーカバー53、下部インナーカバー54,54及びステップカバー55,55は、ハンドル25、シート10間の下方に配置されるセンタートンネル250を形成する部品である。
上記の上部インナーカバー53には、小物、特にスマートフォンを含む携帯電話、電子ブックリーダー、PDA(携帯情報端末:Personal Digital Assistants)、携帯型ナビゲーション装置等の表示部を有する電子表示装置を収納可能な収納ホルダ70が設けられている。この収納ホルダ70は、上部インナーカバー53の車幅方向中央部に形成された後方に膨出する膨出部71に設けられ、この膨出部71の上部が庇の役目をして、収納ホルダ70に太陽光を当たりにくくしている。
フロントカバー50の前部には、後上方に延びるウインドスクリーン61が設けられている。フロントカバー50の前端には、ヘッドライト62が設けられ、左右一対のウインカー63は、ヘッドライト62の上部に連続して設けられている。ヘッドライト62とウインドスクリーン61との間には、板状のガーニッシュ64が設けられている。
フロントフォーク26には、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー65が設けられている。ボディサイドカバー59,59の下方には、後部シート10Bの同乗者が足を載せる可倒式の一対のタンデムステップ67,67(手前側のタンデムステップ67のみ図示)と、後輪3を上方から覆うリヤフェンダー66とが設けられている。なお、符号47はサイドスタンド、48はグラブレールである。
図2は、自動二輪車1の前部を示す背面図である。
フロントカバー50、上部カバー52及び上部インナーカバー53は、車両の前部を覆う前部カバー72を構成している。前部カバー72内には、収納物を収納可能な前部収納ボックス73が設けられている。前部収納ボックス73は、左側に設けられる物品収納部74と、右側に設けられる物品収納部76とを備える。
上部インナーカバー53は、物品収納部74,76にそれぞれ対応して左開口53a及び右開口53bが形成され、左開口53aを開閉可能に塞ぐ左リッド81と、右開口53bを開閉可能に塞ぐ右リッド82とが設けられている。左リッド81は、物品収納部74の一部を構成し、右リッド82は、物品収納部76の一部を構成している。
車体フレームの前端部を構成するヘッドパイプ98(図5参照)に支持されるステアリングシャフト99(図5参照)の上端にはハンドルポスト84が取付けられ、このハンドルポスト84にハンドル25が取付けられている。
ハンドルポスト84の後方で左右の物品収納部74,76の間の上部インナーカバー53(詳しくは膨出部71)には中央開口53cが形成され、この中央開口53c内に収納ホルダ70が設けられ、この収納ホルダ70に収納物としてのスマートフォン86が収納されている。なお、符号86aはスマートフォン86の表示部、88は上部カバー52に設けられたメータ(不図示)の前方を覆うメータバイザである。
図3は、自動二輪車1の前部を示す斜視図であり、上部インナーカバー53に対して収納ホルダ70を回動させて運転者から視認しやすいように傾けた状態を示している。図4は、収納ホルダ70の上方を開放させた状態を示す斜視図である。
図3に示すように、収納ホルダ70は、扁平な箱形の収納部であり、その後壁70Aが透過性素材としての透明な樹脂からなり、その透明な後壁70Aを通して内部のスマートフォン86の表示部86aに表示された内容を視認することが可能である。
収納ホルダ70の上方には、中央開口53cの上端部を開閉可能に塞ぐサブリッド91が設けられ、このサブリッド91が庇の役目をして収納ホルダ70の一部を上方から覆うことが可能である。
サブリッド91とハンドルポスト84との間の上部カバー52には、収納ホルダ70の回動位置を規制するロック機構(後で詳述する。)を構成するプッシュボタン92が設けられている。
図4に示すように、収納ホルダ70に対して収納物(スマートフォン86)を出し入れする場合には、サブリッド91を開けて収納ホルダ70の上方を開放させる。なお、符号70cは収納ホルダ70の上端に設けられた開口部である。
図5は、自動二輪車1の前部を示す断面図である。
収納ホルダ70は、その両側部に設けられた回動軸70d,70d(手前側の回動軸70dのみ図示)によって上部インナーカバー53に回動可能に取付けられ、通常は収納ホルダ70の後壁70Aを上部インナーカバー53に面一となるように回動位置が、プッシュボタン92を備えるロック機構95(ロック機構95については後に詳述する。)によって規制されている。
プッシュボタン93を押し下げると、ロック機構95のロックが解除され、収納ホルダ70は、想像線の位置から実線の位置に回動できるようになり、実線の位置においても位置決め機構97によって、収納ホルダ70の前上がりに傾斜した状態が維持される。
位置決め機構97は、ヘッドパイプ98に取付けられた支持プレート101と、この支持プレート101の先端部に取付けられたピン102と、収納ホルダ70の前部膨出部70eとからなり、収納ホルダ70の上部が車体前方に回動したときの回動力により支持プレート101が撓んでピン102が前部膨出部70eに挿入され、収納ホルダ70の回動位置がロックされる。
このように、収納ホルダ70が前上がりに傾斜した状態では、収納ホルダ70の後壁70Aが運転者側を向くため、視認性を向上させることができる。
この状態で、収納ホルダ70の下端を手で前方斜め下方に押せば、その押圧力によりピン102が前部膨出部70eから外れるため、収納ホルダ70を回動させて通常の後上りの位置に戻すことができる。
サブリッド91は、上部インナーカバー53に設けられた回動軸104に回動可能に取付けられ、図の想像線のように、サブリッド91を上方に開けた状態で保持することが可能である。従って、サブリッド91を開けた状態で、収納ホルダ70を前上がりの回動位置に保持させた場合には、スマートフォン86の視認領域を拡大させながら、サブリッド91を庇として機能させて、スマートフォン86の表示部に太陽光や外部の光が映りにくくすることができ、運転者からのスマートフォン86の視認性をより一層向上させることができる。
図6は、収納ホルダ70の回動をロックするロック機構95を説明する説明図であり、図6(A)は収納ホルダ70の上部の斜視図、図6(B)はロック機構95の断面を示す断面図である。
図6(A)に示すように、収納ホルダ70の前壁70Bにおける上部の車幅方向中央部に車両前方に膨出する前部膨出部70eが一体に形成され、この前部膨出部70eの上面に、プッシュロッド96(図6(B)参照)が挿入されるロッド挿通穴70fが開けられている。
図6(B)に示すように、ロック機構95は、上部カバー52の凹部52a、詳しくは凹部52aの前壁52c及び後壁52d(不図示)に取付けられた回動軸106と、この回動軸106に回動可能に支持されたプッシュボタン92と、このプッシュボタン92の下部に設けられたプッシュロッド96と、このプッシュロッド96の先端が挿入されるように収納ホルダ70(図6(A)参照)の前壁70Bに設けられた前部膨出部70eと、プッシュロッド96を前部膨出部70eのロッド挿通穴70f内に挿入する方向にプッシュボタン92を付勢するねじりコイルばね107とからなる。
プッシュボタン92は、下方に突出する一対の下方突出部92b,92b(奥側の下方突出部92bのみ図示)を備え、これらの下方突出部92b,92bが、回動軸106に回動可能に取付けられている。なお、符号52hは凹部52aの底部52bにプッシュロッド96を通すために開けられたロッド挿通穴である。
プッシュボタン92の山部92aを指で押し下げると、ねじりコイルばね107の付勢力に抗して回動軸106を中心にしてプッシュボタン92が時計回りに回動し、プッシュロッド96が、上方に移動してロッド挿通穴70fから外れ、収納ホルダ70の回動ロックが解除される。
図7は、収納ホルダ70の回動軸70dの支持構造を示す断面図である。
収納ホルダ70の回動軸70dは、収納ホルダ70の側端面から一体に突出形成された円柱状の部分であり、上部インナーカバー53に設けられた側部凹部53eに、筒状のラバー111と、円筒及びこの円筒の一端面に一体成形されたフランジからなるカラー112とを介して回動可能に支持されている。このような支持構造により、上部インナーカバー53に対して収納ホルダ70はラバーマウントされるため、車体から収納ホルダ70内のスマートフォン86に振動を伝わりにくくすることができる。
図8は、第1実施形態の収納構造の変形例(第1参考例)を示す斜視図である。
上部インナーカバー53に中央開口53fが形成され、この中央開口53fに収納ホルダ70が設けられている。図4に示した第1実施形態に対してサブリッド91を廃止した収納構造である。図8において、収納ホルダ70に対して収納物としてのスマートフォン86を出し入れする際には、収納ホルダ70の上部の開口部70cが上部インナーカバー53から手前に露出するように収納ホルダ70を回動させる。この変形例では、サブリッド91を設けない分、部品数を減らすことができる。
図9は、図8に示した第1実施形態の収納構造の変形例(第1参考例)を示す断面図であり、上部カバー52及びロック機構95Aの断面を示す。
ロック機構95Aは、図6(B)に示したロック機構95に対してプッシュロッド96Aのみが異なっている。即ち、プッシュロッド96Aが、図6(B)のプッシュロッド96と異なっている。プッシュロッド96は、図5に示したようにクランク状に屈曲していますが、プッシュロッド96Aはストレート状になっている。
図9において、上部カバー52の凹部52aは、前壁52c、後壁52d及び左右の側壁52e,52f(側壁52eは図6(B)参照)と、これらの前壁52c、後壁52d、側壁52e,52fの下端に設けられた底壁52gとから構成され、前壁52c及び後壁52dに回動軸106が貫通するように取付けられ、この回動軸106にプッシュボタン92の下部に一体に設けられた一対の下方突出部92b,92aが回動可能に支持されている。
以上に述べた収納ホルダ70の作用を次に説明する。
図10は、収納ホルダ70の作用を説明する作用図であり、図10(A)は回動軸70dが上方(収納ホルダ70の高さ方向中央より上方)に配置された場合の作用を示す作用図、図10(B)は回動軸70dが下方(収納ホルダ70の高さ方向中央より下方)に配置された場合の作用を示す作用図である。
図10(A)に示すように、収納ホルダ70の回動軸70dを上方に設けると、収納ホルダ70が上部インナーカバー53に沿って配置された状態から収納ホルダ70の上部を反時計回りに角度θだけ回動させて前上がりの状態に傾斜させると、収納ホルダ70の下部の一部は、膨出部71の後端を通る延直線115に対して車両後方に突出する。L1は、延直線115から収納ホルダ70の後端までの距離である。このように、収納ホルダ70は、上部インナーカバー53の開口から大きく後方へ突出し、より車両後方に配置される、換言すれば、運転者により近く配置されるため、運転者の視認性を向上させることができる。また、着座位置が高い車両でも運転者から収納ホルダ70内の収納物を視認可能である。
図10(B)に示すように、収納ホルダ70の回動軸70dを下方に設けると、収納ホルダ70が上部インナーカバー53に沿って配置された状態から収納ホルダ70の上部を反時計回りに角度θだけ回動させて前上がりの状態に傾斜させると、収納ホルダ70は、延直線115に対して車両前方に配置される。L2は、延直線115から収納ホルダ70の後端までの距離である。このように、収納ホルダ70は、上部インナーカバー53の開口から後方へ大きく突出しなくなり、より車両前方に配置される、換言すれば、膨出部71に対して奥まった位置に配置されるため、膨出部71の庇効果が高められ、太陽光が収納ホルダ70に当たりにくくなるので、熱影響をより抑制することができる。また、太陽光や外部の光が収納ホルダ70の後壁70Aに映りにくくなり、収納ホルダ70にスマートフォンを収納した場合に、その表示部を確認しやすくすることができる。運転者の着座位置が低い車両に適する構造である。
上記図10(A),(B)では、回動軸70dの位置を、収納ホルダ70の上方及び下方にそれぞれ設けた例を示したが、同一の収納ホルダ70で回動軸70dの位置を変更できるようにしても良い。即ち、収納ホルダ70の両側壁に回動軸70dがスライド可能に取付けられる。これにより、同一の収納ホルダ70により、上記図10(A),(B)で説明した効果を得ることができ、天候、外部の明るさ、運転者、車両の着座位置等に応じて収納物に対する熱影響や視認性に良好に対処することができる。
上記の図1、図3及び図5に示したように、ハンドル25の後方で、レッグシールドとしての上部インナーカバー53の車幅方向中央部に後方に膨出する膨出部71が形成された鞍乗り型車両としての自動二輪車1の収納構造において、膨出部71のシート10側壁面に、車両前後方向に回動可能、且つ乗員に対向する側の面の少なくとも一部が透過性素材で形成された収納ホルダ70が設けられ、この収納ホルダ70の回動により太陽光の入射を抑制する入射抑制機能を有する。
この構成によれば、ハンドル25の後方の膨出部71の乗員対向面に収納ホルダ70を設けることで、太陽光の入射を低減することができるとともに、収納ホルダ70を車両のデッドスペースを利用して配置することができ、車体前部のコンパクト化を図ることができる。また、収納ホルダ70を回動させることにより太陽光の入射を抑制する入射抑制機能を有するので、収納ホルダ70への太陽光による熱的な影響を乗員側でより任意に抑制することができる。従って、種々の電子表示装置等を収納ホルダ70に容易に収納することができる。
また、膨出部71の左右両側方にそれぞれフロアステップ68が設けられるので、膨出部71を形成しても、膨出部71の左右両側方に配置される乗員の足に干渉することがなく、快適性を損なうことがない。
また、図5及び図10(A)に示したように、収納ホルダ70を回動させることによって、収納ホルダ70の上方に位置する膨出部71の後端71aを通る延直線115よりも収納ホルダ70の透過性素材、即ち後壁70Aが前方に位置する面積を可変可能であるので、膨出部71の後端71aが庇として機能するため、収納ホルダ70内への太陽光の入射による収納物(スマートフォン86)への熱影響の低減や、太陽光や外部の光が透過性素材である後壁70Aに映って収納ホルダ70内の視認性が低下するのを抑制することができる。
また、図5に示したように、収納ホルダ70を回動させることにより、収納ホルダ70の下端がシート10(図1参照)側に突出する位置と、突出しない位置とに回動をロック機構95及び位置決め機構97で固定可能であるので、収納ホルダ70の下端がシート10側に突出する位置に固定することにより、収納物を乗員側に近づけて見せることができるとともに、乗降時は、突出しない位置に固定することにより、乗員の乗降性及び足跨ぎ性を損なうことがない。
また、図10(A)に示したように、収納ホルダ70の回動中心としての回動軸70dは、収納ホルダ70の上下方向上側に位置するので、収納ホルダ70及びその周辺に視線が届きやすく、視認性を良好にできる。
また、図10(B)に示したように、収納ホルダ70の回動中心としての回動軸70dは、収納ホルダ70の上下方向下側に位置するので、収納ホルダ70の後壁70A(透過性素材)への太陽光や外部の光の映り込みを抑制し、収納ホルダ70内の収納物の視認性を良好にできる。
また、図10(A),(B)に示したように、収納ホルダ70の回動中心としての回動軸70dは、収納ホルダ70に対して上下方向にスライド可能に設けられるので、回動軸70dをスライドさせることにより、収納ホルダ70及びその周辺に視線を届きやすくする、又は収納ホルダ70の後壁70A(透過性素材)への太陽光や外部の光の映り込みを抑制し、収納物の視認性を良好にできる。
<第2参考例
図11は、第2参考例の収納ホルダ120を示す車体前部の斜視図である。図3に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
車体前部の上部インナーカバー121の車幅方向中央部に設けられた後方に膨出する膨出部121Aが鉛直又は後下がりに傾斜した車両において、上部インナーカバー121の左右に物品収納部122及び物品収納部123が設けられ、上部インナーカバー121に、物品収納部122,123のそれぞれに対応する位置に左開口121a及び右開口121bが開けられ、これらの左開口121a及び右開口121bを開閉可能に塞ぐ左リッド125及び右リッド126が、左開口121a及び右開口121bのそれぞれの縁に取付けられている。
物品収納部122,123間の上部インナーカバー121の膨出部121Aには、中央開口121cが形成され、この中央開口121c内にスマートフォン等の薄型の電子表示装置を収納する収納ホルダ120が設けられている。上部インナーカバー121の下端は、左右のフロアステップ68,68(図1参照)間に設けられたセンタートンネル250に接続され、センタートンネル250の上面であって収納ホルダ120に近接して、給油口の給油キャップを上方から覆う給油リッド128が設けられている。
収納ホルダ120は、通常は上部インナーカバー121に沿って配置されるが、図示したように、下方に移動させるとともに前上がりの角度を小さくして運転者の視認性を高めるように配置することも可能である。
図12は、収納ホルダ120の上部の開口部120aを露出させた状態を示す斜視図である。
収納ホルダ120は、上部に、開口部120aと、前面に設けられたレールガイド120bとを備える。開口部120aは、収納物としてのスマートフォン等を出し入れする部分である。レールガイド120bは、上部インナーカバー121内に設けられたレール131に着脱可能に係合する部分である。また、収納ホルダ120の両側面には、ガイドピン120c,120c(手前側のガイドピン120cのみ図示)が設けられ、上部インナーカバー121内に設けられた左右の側壁のガイド溝(不図示)に挿入されている。
収納ホルダ120に対してスマートフォン等を出し入れする場合は、図示するように収納ホルダ120の上部を手前に引いて、レール131からレールガイド120bを外して収納ホルダ120を後上りに傾斜させた状態を保持することが可能である。このように、収納ホルダ120を後上りに傾斜させることで、スマートフォン等の出し入れが非常に楽になり、使い勝手を向上させることができる。
以上に述べた収納ホルダ120の作用を次に説明する。
図13は、収納ホルダ120の作用を示す第1作用図であり、図13(A)は収納ホルダ120の通常位置を示す断面図、図13(B)は収納ホルダ120を下方に移動させるとともに倒した状態を示す断面図である。
図13(A)に示すように、上部インナーカバー121内には前部内壁132が設けられ、この前部内壁132に沿ってレール131が設けられている。
収納ホルダ120は、上部インナーカバー121の膨出部121Aの後面に沿った通常位置に図示せぬ位置決め機構によって保持されている。収納ホルダ120の下端には鉤状の鉤部120dが設けられ、この鉤部120dが、上部インナーカバー121側に設けられたヒンジ軸133に当てられて支持されている。従って、収納ホルダ120をヒンジ軸133で支持した状態でレール131に沿って矢印で示すように倒すことが可能である。符号134は収納ホルダ120を後方に倒す際にヒンジ軸133と協働して所定角度を越える回動を規制するストッパであり、上部インナーカバー121側に設けられている。
上記のヒンジ軸133は、給油リッド128の回動軸を兼ねている。
図13(B)に示すように、収納ホルダ120を、図13(A)の状態からわずかに倒すと、想像線で示すように、ガイドピン120cとガイド溝との滑り、及び収納ホルダ120の前壁120Fとヒンジ軸133との滑りによって、収納ホルダ120の下端がヒンジ軸133を乗り越える。そして更に収納ホルダ120を矢印Aで示すように倒すと、収納ホルダ120の前壁120Fが矢印Bで示すように、ヒンジ軸133上を滑るように移動して、収納ホルダ120の下端が中央開口121cから後方へせり出す。図中の符号136は収納ホルダ120の最小傾斜位置を規制する傾斜位置ストッパであり、図中に示した実線の収納ホルダ120は、傾斜位置ストッパ136によって傾斜位置が規制されている。
図14は、収納ホルダ120の作用を示す第2作用図であり、図14(A)は収納ホルダ120を通常位置から車両後方に倒した状態を示す作用図、図14(B)は給油リッド128を開けた状態を示す作用図である。
図14(A)に示すように、収納ホルダ120は、レールガイド120bをレール131の上端部から外すことが可能であり、また、収納ホルダ120の下端に設けられた鉤部120dは、ヒンジ軸133で回動可能に支持されているので、矢印で示すように、収納ホルダ120をヒンジ軸133を中心にして車体後方に倒すことができるとともに、鉤部120dをストッパ134で規制できるため、収納ホルダ120を、図示の位置で停止させることができる。これにより、収納ホルダ120内のスマートフォン86を白抜き矢印で示すように取り出したり、又は収納ホルダ120内に収納したりすることができる。
図14(B)に示すように、収納ホルダ120を通常位置に配置した状態では、矢印で示すように、給油リッド128を開けることができる。これにより、給油キャップを開けて給油口から給油することができる。このように、ヒンジ軸133は、収納ホルダ120及び給油リッド128の回動軸を兼ねるため、部品点数を減らすことができ、組付工数及びコストを削減することができる。
<第3参考例
図15は、第3参考例の収納ホルダ140を示す車体前部の斜視図である。図11に示した第2参考例と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
物品収納部122,123間の上部インナーカバー121に中央開口121cが形成され、この中央開口121c内にスマートフォン等の薄型の電子表示装置を収納する収納ホルダ140が設けられている。
収納ホルダ140は、両面の一方が透明な樹脂で形成されているため、内部に収納された収納物を視認することが可能であり、また、両側面に設けられた回動軸140c,140cが上部インナーカバー121側に設けられた左右の側壁に回動可能に支持されているため、収納ホルダ140の両面を入れ替えるように回動させることが可能である。
図16は、収納ホルダ140を示す斜視図である。
収納ホルダ140は、箱状のホルダ本体141と、このホルダ本体141の開口141Aを開閉可能に塞ぐリッド142と、ホルダ本体141及びリッド142のそれぞれの間をシールするシール部材143とを備える。
ホルダ本体141は、上壁141d、下壁141e、左右の側壁141f,141g及びこれらの上壁141d、下壁141e、左右の側壁141f,141gに接続された底壁141hとを有し、少なくとも底壁141hは、透過性素材としての透明な樹脂からなる。上壁141dの後端面(手前側の端面)には、リッド142側に係合する被係合穴141jが形成されている。側壁141f,141gにはそれぞれ、回動軸140cと、リッド142の回動をガイドするガイドピン141kが形成されている。
リッド142は、平板部142aと、この平板部142aの左右下部縁部から平板部142aに直角に延びる延出部142b,142bとからなり、少なくとも平板部142aは不透明な樹脂又は有色で透明な樹脂からなる。平板部142aは、その前面(奥側の面)の上端部中央部にホルダ本体141の被係合穴141jに着脱可能に係合する係合突起142cを有する。この係合突起142cを被係合穴141jに係合させることで、ホルダ本体141に対してリッド142を閉じた状態が維持される。延出部142bは、ガイドピン141kにガイドされるガイド穴142dを有する。
図17は、収納ホルダ140の構造及び作用を示す断面図であり、図17(A)はホルダ本体141を後側(シート側)に配置した状態を示す断面図、図17(B)はリッド142を後側(シート側)に配置した状態を示す断面図である。
図17(A)に示すように、収納ホルダ140のホルダ本体141は、上壁141d及び下壁141eがそれぞれ底部141m及び側部141nからなる断面L字形状に形成され、これらの上壁141d及び下壁141eに底壁141hが一体に形成され、ホルダ本体141の全体、又は少なくとも底壁141hが透過性素材としての透明な樹脂から形成されている。
上壁141dと底壁141hの上端部とで車幅方向に延びる上溝145が形成され、下壁141eと底壁141hの下端部とで車幅方向に延びる下溝146が形成され、これらの上溝145及び下溝146の底壁141h側にそれぞれゴム製の緩衝部材147が取付けられている。
リッド142は、シール部材143の溝143aが形成された端面側に当てられるとともに上壁141d及び下壁141eの各側部141nに沿うように閉じられ、ホルダ本体141とリッド142との間がシールされている。
上部インナーカバー121の中央開口121cの下縁には回転式のロック機構151が取付けられている。ロック機構151は、収納ホルダ140の回動を規制するものであり、収納ホルダ140の上溝145又は下溝146に対して挿入又は退出されて収納ホルダ140の回動軸141c回りの回動をロックする又はロック解除を行うロック片153と、このロック片153に取付けられるとともに上部インナーカバー121の下縁に形成された穴部121fに回転可能に挿入された軸部154と、この軸部154の外側端部に設けられた摘み部155とからなる。ロック片153が上溝145又は下溝146に挿入された状態では、ロック片153が、上壁141d及び下壁141eの各側部141nと各緩衝部材147との間に配置されるため、上部インナーカバー121側の振動を緩衝部材147で減衰させることができ、収納ホルダ140内の収納物であるスマートフォン86に振動を伝わりにくくすることができ、スマートフォン86を保護することができる。
上記したように、底壁141hは透明であるため、運転者は、矢印Cで示すように、収納ホルダ140内にスマートフォン86を収納した状態でスマートフォン86の表示部に表示された内容を確認することができ、視認性を向上させることができる。
ロック機構151の摘み部155を回してロック片153を上溝145内から上溝145の外部に移動させて収納ホルダ140の回動のロックを解除し、そして、例えば、収納ホルダ140の下端を押して収納ホルダ140を矢印Dで示すように180°回動させ、更に、ロック機構151の摘み部155を回してロック片153を下溝146内に移動させて収納ホルダ140の回動をロックすると、図17(B)の状態になる。即ち、ホルダ本体141が前側に配置され、リッド142が後側に配置される。リッド142は、不透明な樹脂又は有色で透明な樹脂からなるため、収納ホルダ140内に収納されたスマートフォン86に太陽光が当たらない又は当たりにくくすることができ、スマートフォン86への熱影響を抑制することができる。
図17(B)の状態から、矢印Eで示すように、リッド142を開ければ、スマートフォン86を矢印Fで示すように取り出すことができ、また、再度収納することもできる。
図18は、収納ホルダを構成するシール部材143を示す斜視図である。
シール部材143は、矩形状に連続するように形成されたゴム製の枠状部材であり、一方の面に、連続する溝143aが形成されている。このように溝143aを形成することで、溝143aの内側に位置する溝内側部143bの幅と溝143aの外側に位置する溝外側部143cの幅がそれぞれ小さくなるため、溝内側部143b及び溝外側部143cのそれぞれを撓みやすくすることができ、リッド142(図17参照)への密着性を向上させることができる。
図19は、収納ホルダのロック機構151を示す斜視図である。
ロック機構151のロック片153は、ブロック状の部分であり、その先端部153aがほぼ円弧面に形成され、図17(A),(B)に示した収納ホルダ140の上溝145又は下溝146に挿入しやすくなっている。
摘み部155は、ほぼ円錐形の部材であり、その表面であって、軸部154からロック片153が延びる方向と対応する位置に「・」及び「LOCK」の表示が設けられている。
<第実施形態>
図20は、第実施形態の収納ホルダ160を示す断面図である。なお、図5に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
上部インナーカバー53の車幅方向中央に中央開口53gが形成され、この中央開口53g内に収納ホルダ160が配置され、この収納ホルダ160の上方を覆うように上部カバー52に回動軸161を介してサブリッド162が回動可能に取付けられている。
収納ホルダ160には、サブリッド162を開けたときに連動して収納ホルダ160を回動させる連動機構163が付設されている。
収納ホルダ160は、左右に回動軸160a,160a(奥側の回動軸160aのみ図示)を有するとともにこれらの回動軸160a,160aが上部インナーカバー53側に回動可能に取付けられたホルダ本体165と、このホルダ本体165の開口165aを開閉可能に塞ぐリッド166とから構成されている。
ホルダ本体165は、前壁165b、上壁165c、下壁165d及び側壁165e,165f(奥側の側壁165fのみ図示)からなり、側壁165e,165fからそれぞれ外側方に回動軸160aが突出している。
リッド166は、透明な樹脂からなり、後壁166aと、上壁166bと、後壁166aの下端部の左右から前方にそれぞれ突出する突出部166c,166c(奥側の突出部166cのみ図示)とから構成され、突出部166c,166cが、ホルダ本体165の側壁165e,165fの下端部に取り付けられた回動軸168に回動可能に取付けられている。
連動機構163は、サブリッド162の回動軸161側に設けられた扇状のリッド側歯車171と、ヘッドパイプ98に取付けられた回転軸172に回転可能に支持されるとともにリッド側歯車171に噛み合う中間歯車173と、ホルダ本体165の前壁165bに取付けられるとともに中間歯車173に噛み合うホルダ側歯車174とからなり、リッド側歯車171は回動軸161を中心にして回動し、ホルダ側歯車174は回動軸160aを中心にして回動する。
図21は、収納ホルダ160及び連動機構163の作用を示す作用図であり、図21(A)は連動機構163を作動させた状態を示す作用図、図21(B)は収納ホルダ160のリッド166の作用を示す作用図である。
収納ホルダ160を図20に示した状態に対して運転者から視認可能な状態にするために、図21(A)において、サブリッド162を、矢印Gで示すように、上方に回動させる。この結果、リッド側歯車171が矢印Hで示す向きに回動し、リッド側歯車171に噛み合う中間歯車173が矢印Jで示す向きに回動し、ホルダ側歯車174が矢印Kで示す向きに回動するため、収納ホルダ160は、矢印Lで示すように回動して、リッド166側が前上がりに傾斜した状態になり、リッド166を通して収納ホルダ160内のスマートフォン86の表示部を視認することができる。
また、図20の状態から収納ホルダ160内に収納されているスマートフォン86を取り出す場合は、図21(B)において、リッド166を矢印Mで示すように後方に開けることで、スマートフォン86を矢印Nで示すように取り出すことができる。
上記した連動機構163は、サブリッド162を開けなければ、収納ホルダ160を回動しない状態に保持するので、保持機構としても機能する。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、各実施形態では、回動軸を用いて収納ホルダを回動させるようにしたが、これに限らず、収納ホルダの前面を、凸状で且つ断面円弧状の曲面に形成し、上部インナーカバー内に凹状で且つ断面円弧形状の曲面を形成し、これら2つの曲面を摺動させて相対回動させることにより収納ホルダを回動させるようにしても良い。また、長手方向に円弧状のレール上をローラが転がることを利用して、収納ホルダの前面にローラ及びレールの一方を設け、上部インナーカバー内にローラ及びレールの他方を設け、収納ホルダを回動させるようにしても良い。
また、本実施形態では、収納ホルダの回動軸を、収納ホルダに対して上下方向にスライド可能に設けたが、これに限らず、収納ホルダの回動軸を、上部インナーカバーに対して前後に移動可能に設けても良い。具体的には、例えば、回動軸を支持するために上部インナーカバーに設けられる軸受部を、上部インナーカバーに前後移動可能に取付ける構造である。その場合は、回動軸を、正規の位置、前側の位置、後側の位置にそれぞれ保持可能な構造を有する。このような構造にすることで、収納ホルダに対する熱影響や収納ホルダ内の収納物の視認性に関して以上に述べたのと同様、あるいはそれ以上の良好な効果を得ることができる。
また、本発明は、自動二輪車1に適用する場合に限らず、自動二輪車以外も含む鞍乗り型車両に適用可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
25 ハンドル
53 上部インナーカバー(レッグシールド)
68 フロアステップ
70,120,140,160 収納ホルダ
71,121A 膨出部
115 延直線

Claims (10)

  1. ハンドル(25)の後方で、レッグシールド(53)の車幅方向中央部に後方に膨出する膨出部(71,121A)が形成された鞍乗り型車両の収納構造において、
    前記膨出部(71,121A)のシート(10)側壁面に、車両前後方向に回動可能、且つ乗員に対向する側の面の少なくとも一部が透過性素材で形成された収納ホルダ(70,160)が設けられ、
    前記収納ホルダ(70,160)は、ホルダ回動軸(70d,160a)に回動可能に取付けられ、
    前記収納ホルダ(70,160)の上方には、庇として機能するサブリッド(91,162)が設けられ、
    前記サブリッド(91,162)は、リッド回動軸(104,161)に回動可能に取付けられ、前記サブリッド(91,162)の前記リッド回動軸(104,161)は、前記収納ホルダ(70,160)の前記ホルダ回動軸(70d,160a)より上方に配置され、
    記サブリッド(91,162)が前記収納ホルダ(70,160)を上方から覆い、
    この収納ホルダ(70,160)の回動により太陽光の入射を抑制する入射抑制機能を有することを特徴とする鞍乗り型車両の収納構造。
  2. 前記膨出部(71,121A)の左右両側方にそれぞれフロアステップ(68)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  3. 側面視で、前記収納ホルダ(70)を回動させることによって、前記収納ホルダ(70)の上方に位置する前記膨出部(71)の後端を通る延直線(115)よりも前記収納ホルダ(70)の前記透過性素材が車両前方に位置する面積を可変可能にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  4. 前記膨出部(71)には中央開口(53c)が形成され、
    前記収納ホルダ(70)を回動させることにより、前記収納ホルダ(70)の下端が前記中央開口(53c)より前記シート(10)側に突出する位置と、突出しない位置とに回動を固定可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  5. 前記収納ホルダ(70)の回動中心は、収納ホルダ(70)の上下方向上側に位置することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  6. 前記収納ホルダ(70)の回動中心は、収納ホルダ(70)の上下方向下側に位置することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  7. 前記収納ホルダ(70)の回動中心は、上下方向にスライド可能に設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  8. 前記膨出部(71)には中央開口(53c)が形成され、前記中央開口(53c)内に前記収納ホルダ(70)が設けられ、前記収納ホルダ(70)は、その両側部に設けられたホルダ回動軸(70d)を有し、前記収納ホルダ(70)は、回動可能とされたことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  9. 前記収納ホルダ(70)は、その両側部に設けられた前記ホルダ回動軸(70d)によって前記膨出部(71)が形成された上部インナーカバー(53)に回動可能に取付けられ、前記収納ホルダ(70)の回動位置が、ロック機構(95)によって規制されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
  10. 前記膨出部(71)には中央開口(53c,53g)が形成され、前記中央開口(53c,53g)に前記収納ホルダ(70,160)が回動可能に設けられ、前記収納ホルダ(70,160)が、前記中央開口(53c,53g)が形成された面に沿った状態から前記収納ホルダ(70,160)を透過性素材の面を乗員に向けた状態に回動させたときに、前記収納ホルダ(70,160)の一部が、前記中央開口(53c,53g)内に配置されるとともに、上方から前記サブリッド(91,162)で覆われることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の収納構造。
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