JP6022875B2 - 鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造 - Google Patents

鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、運転席の前方に配置されるメーター装置と、メーター装置の前方に配置されるメーターバイザーとを備えた鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造に関する。
従来、車両の携帯型情報端末の取付構造において、スマートフォンに代表されるような携帯型の情報通信端末を、車両に予め設定された端末支持部に固定することで、メーターなどのインジケーターや、双方向通信のためのインターフェースとして利用する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
独国特許出願公開第102009033186号明細書
しかし、上記従来の携帯型情報端末の取付構造では、ユーザーが携帯型情報端末を利用することを前提に、上記端末支持部を車両側に予め設けているが、ユーザーによっては携帯型情報端末を所有していなかったり、所有していても車両に乗る際には携帯型情報端末を使用しなかったりする場合も考えられ、携帯型情報端末を使用しない場合であっても見栄えの良い取付構造が望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、携帯型情報端末を使用しない場合であっても見栄えの良い鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、運転席(10)の前方に配置されるメーター装置(31,331)と、前記メーター装置(31,331)の前方に配置され、その後面(44,244)が後上方に指向するように形成されるメーターバイザー(35,235)と、携帯型情報端末(S)を収納する収納ケース(41,141,241)とを備えた鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造において、前記収納ケース(41,141,241)は、収納した携帯型情報端末(S)の画面(S1)を視認可能にする視認可能部(58A,281)を後面部(58)に備えるとともに、その上部を、前記メーターバイザー(35,235)の上部に対して、左右方向に指向する回動軸(62)回りに回動可能に支持され、前記収納ケース(41,141,241)は、前記メーターバイザー(35,235)に沿うように配置されるケース収納状態と、前記ケース収納状態よりも前記視認可能部(58A,281)を前記運転席(10)の運転者側に向くように回動した端末使用状態とに使い分け可能に支持され、前記メーター装置(31,331)はアナログ式のスピードメーター(32)を備え、前記スピードメーター(32)は、当該スピードメーター(32)の針(32B)の可動範囲が、前記端末使用状態において前記収納ケース(41,141,241)に覆われないように、前記収納ケース(41,141,241)に対し側方にオフセットして配置されることを特徴とする。
本発明によれば、端末使用状態では運転者は視認可能部を介して携帯型情報端末の画面を視認できるとともに、ケース収納状態では、後上方に指向するメーターバイザーに沿わせて収納ケースを収納できるので、運転者から見た場合に収納ケースの存在が目立たなくなる。これにより、携帯型情報端末の取付構造の見栄えを向上できる。また、収納ケースの配置スペースの確保とスピードメーターの視認性の確保を両立できる。
らにまた、運転席(10)の前方に配置されるメーター装置(31,331)と、前記メーター装置(31,331)の前方に配置され、その後面(44,244)が後上方に指向するように形成されるメーターバイザー(35,235)と、携帯型情報端末(S)を収納する収納ケース(41,141,241)とを備えた鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造において、前記収納ケース(41,141,241)は、収納した携帯型情報端末(S)の画面(S1)を視認可能にする視認可能部(58A,281)を後面部(58)に備えるとともに、その上部を、前記メーターバイザー(35,235)の上部に対して、左右方向に指向する回動軸(62)回りに回動可能に支持され、前記収納ケース(41,141,241)は、前記メーターバイザー(35,235)に沿うように配置されるケース収納状態と、前記ケース収納状態よりも前記視認可能部(58A,281)を前記運転席(10)の運転者側に向くように回動した端末使用状態とに使い分け可能に支持され、前記収納ケース(41,241)の下部は、前記端末使用状態では、前記メーター装置(31,331)の上面のメーターパネル(22)に係合して支持されることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で効果的に収納ケースを支持できる。
また、本発明は、運転席(10)の前方に配置されるメーター装置(31,331)と、前記メーター装置(31,331)の前方に配置され、その後面(44,244)が後上方に指向するように形成されるメーターバイザー(35,235)と、携帯型情報端末(S)を収納する収納ケース(41,141,241)とを備えた鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造において、前記収納ケース(41,141,241)は、収納した携帯型情報端末(S)の画面(S1)を視認可能にする視認可能部(58A,281)を後面部(58)に備えるとともに、その上部を、前記メーターバイザー(35,235)の上部に対して、左右方向に指向する回動軸(62)回りに回動可能に支持され、前記収納ケース(41,141,241)は、前記メーターバイザー(35,235)に沿うように配置されるケース収納状態と、前記ケース収納状態よりも前記視認可能部(58A,281)を前記運転席(10)の運転者側に向くように回動した端末使用状態とに使い分け可能に支持され、前記携帯型情報端末(S)に電力を供給するためのソケット(36)が前記メーター装置(31,331)の上面のメーターパネル(22)に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、ソケットがメーター装置の上面のメーターパネルに配置されるため、携帯型情報端末に電力を供給し易い。
また、本発明は、運転席(10)の前方に配置されるメーター装置(31,331)と、前記メーター装置(31,331)の前方に配置され、その後面(44,244)が後上方に指向するように形成されるメーターバイザー(35,235)と、携帯型情報端末(S)を収納する収納ケース(41,141,241)とを備えた鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造において、前記収納ケース(41,141,241)は、収納した携帯型情報端末(S)の画面(S1)を視認可能にする視認可能部(58A,281)を後面部(58)に備えるとともに、その上部を、前記メーターバイザー(35,235)の上部に対して、左右方向に指向する回動軸(62)回りに回動可能に支持され、前記収納ケース(41,141,241)は、前記メーターバイザー(35,235)に沿うように配置されるケース収納状態と、前記ケース収納状態よりも前記視認可能部(58A,281)を前記運転席(10)の運転者側に向くように回動した端末使用状態とに使い分け可能に支持され、前記収納ケース(41,141)には、その上面部に前記携帯型情報端末(S)を出し入れ可能とする開口部(61)が形成され、前記端末使用状態では、前記開口部(61)が前記メーターバイザー(35)の前記後面(44)に対向することで、前記携帯型情報端末(S)の出し入れが不能になることを特徴とする。
本発明によれば、端末使用状態において携帯型情報端末が開口部から外側に外れることを防止でき、見栄えの良い携帯型情報端末の外れ防止機構を簡単な構造で実現できる。
さらに、本発明は、運転席(10)の前方に配置されるメーター装置(31,331)と、前記メーター装置(31,331)の前方に配置され、その後面(44,244)が後上方に指向するように形成されるメーターバイザー(35,235)と、携帯型情報端末(S)を収納する収納ケース(41,141,241)とを備えた鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造において、前記収納ケース(41,141,241)は、収納した携帯型情報端末(S)の画面(S1)を視認可能にする視認可能部(58A,281)を後面部(58)に備えるとともに、その上部を、前記メーターバイザー(35,235)の上部に対して、左右方向に指向する回動軸(62)回りに回動可能に支持され、前記収納ケース(41,141,241)は、前記メーターバイザー(35,235)に沿うように配置されるケース収納状態と、前記ケース収納状態よりも前記視認可能部(58A,281)を前記運転席(10)の運転者側に向くように回動した端末使用状態とに使い分け可能に支持され、前記収納ケース(41,141,241)の上部の前記回動軸(62)は、前記ケース収納状態から上方に移動可能なように、前記メーターバイザー(35,235)に上下方向に摺動可能に支持され、前記メーターバイザー(35,235)には、前記収納ケース(41,141,241)の前記後面部(58)の下部に当接することで前記ケース収納状態から回動しないように前記収納ケース(41)の位置を規制する規制部(48)が設けられ、前記収納ケース(41,141,241)を前記ケース収納状態から前記端末使用状態に回動する際は、前記収納ケース(41,141,241)の上部の前記回動軸(62)を上方に摺動させて、前記収納ケース(41,141,241)を前記規制部(48)よりも上方に移動させた回動可能状態にした後に、前記収納ケース(41,141,241)が回動されることを特徴とする。
本発明によれば、規制部によって簡単な構造で収納ケースの姿勢をケース収納状態に規制しておくことができる。また、収納ケースを上方に移動させる簡単な操作で収納ケースを回動可能状態にでき、操作性が良い。
また、本発明は、前記メーターバイザー(35,235)は、左右方向の中央部が上に凸になるように湾曲して形成され、前記収納ケース(41,141,241)は前記左右方向の中央部に取り付けられることを特徴とする。
本発明によれば、メーターバイザーの中央のスペースを有効に利用して収納ケースを配置できる。
さらに、本発明は、前記端末使用状態において、前記視認可能部(58A,281)は、前記メーターバイザー(35,235)の上部の後縁部よりも前方に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、メーターバイザーによって光を遮ることができ、携帯型情報端末の視認性を向上できる。
また、本発明は、前記収納ケース(41,141)は下面に開口(63)を備え、前記メーターバイザー(35)は前記開口(63)に対応する位置に突起部(53)を備え、前記収納ケース(41,141)を前記ケース収納状態にした際に、前記開口(63)を通して内部に前記突起部(53)が挿入されることで、前記収納ケース(41,141)に収納されている前記携帯型情報端末(S)に前記突起部(53)が当接することを特徴とする。
本発明によれば、ケース収納状態にした際に、携帯型情報端末が突起部に押されて開口部側に移動するため、携帯型情報端末を取り出し易いとともに、携帯型情報端末の存在に気付きやすくでき、運転者が車両から離れる際等に携帯型情報端末の外し忘れを防止することができる。
本発明に係る鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造では、端末使用状態では運転者は視認可能部を介して携帯型情報端末の画面を視認できるとともに、ケース収納状態では、後上方に指向するメーターバイザーに沿わせて収納ケースを収納できるので、運転者から見た場合に収納ケースの存在が目立たなくなる。これにより、携帯型情報端末の取付構造の見栄えを向上できる。
また、メーターバイザーの中央のスペースを有効に利用して収納ケースを配置できる。
また、収納ケースの配置スペースの確保とスピードメーターの視認性の確保を両立できる。
さらに、メーターバイザーによって光を遮ることができ、携帯型情報端末の視認性を向上できる。
また、簡単な構成で効果的に収納ケースを支持できる。
また、携帯型情報端末に電力を供給し易い。
また、端末使用状態において携帯型情報端末が開口部から外側に外れることを防止でき、見栄えの良い携帯型情報端末の外れ防止機構を簡単な構造で実現できる。
さらに、規制部によって簡単な構造で収納ケースの姿勢をケース収納状態に規制しておくことができる。また、収納ケースを上方に移動させる簡単な操作で収納ケースを回動可能状態にでき、操作性が良い。
また、ケース収納状態にした際に、携帯型情報端末が突起部に押されて開口部側に移動するため、携帯型情報端末を取り出し易いとともに、携帯型情報端末の存在に気付きやすくでき、運転者が車両から離れる際等に携帯型情報端末の外し忘れを防止することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図1のZ矢視図である。 図2のIII−III断面図である。 図3のIV−IV断面図である。 携帯型情報端末取付部の位置状態を変更した状態のZ矢視図である。 図5のVI−VI断面図である。 収納ケースをケース収納状態から上方に移動させた状態を示す断面図である。 第2の実施の形態における図2のIII−III断面図である。 図8のIX−IX断面図である。 第2の実施の形態における図5のVI−VI断面図である。 図10のXI−XI断面図である。 収納ケースをケース収納状態から上方に移動させた状態を示す断面図である。 第3の実施の形態における図1のZ矢視図である。 図13のXIV−XIV断面図である。 収納ケースの分解斜視図である。 第4の実施の形態における図1のZ矢視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る自動二輪車について図面を参照して説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示している。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。
自動二輪車1(鞍乗り型車両)は、シート10(運転席)に着座した乗員が足を載せる低床のステップフロア24Aを有するスクータ型車両であり、車体フレームFの前方に前輪2を有し、駆動輪である後輪3は、車体フレームFの後部に連結されるユニットスイングエンジンU(ユニットスイングパワーユニット)に軸支されている。車体フレームFは、樹脂製の車体カバーCによって覆われている。
車体フレームFは、前部に設けられるヘッドパイプ11、ヘッドパイプ11から後下方に延出するダウンチューブ12、及び、シート10の下方を前後方向に延びるシートレール(不図示)等を備えている。
前輪2を操向する操舵系13は、ヘッドパイプ11に回動自在に軸支されるステアリングシャフト14と、このステアリングシャフト14の上部に連結されるバーハンドル15と、ステアリングシャフト14の下端に連結される左右一対のフロントフォーク16とを有している。前輪2は、フロントフォーク16の下端に軸支され、バーハンドル15による操作によって操向される。
ユニットスイングエンジンUは、エンジンEと、ベルト式の無段変速機構(不図示)が収容された伝動ケースMとが一体化されたユニットスイング式であり、後輪3を支持するスイングアームとしての機能も有している。
シート10は、自動二輪車1の前後の中央部から後部まで延びており、運転者が着座する前部シート10Aと、前部シート10Aよりも一段高く形成されて同乗者が着座する後部シート10Bとを有している。シート10の下方には、シート10によって上面を塞がれる収納ボックス(不図示)が設けられている。
車体カバーCは、操舵系13の前方及び左右側方を覆うフロントカバー20と、フロントカバー20の左右の縁部に連結されて操舵系13を後方から覆う上部インナーカバー21と、バーハンドル15の下方でフロントカバー20及び上部インナーカバー21の上部に連結される上面カバー22(メーターパネル)と、上部インナーカバー21の下部に連結される下部インナーカバー23と、ステップフロア24Aを有するステップカバー24と、ステップカバー24の下方を覆うフロアスカート25と、シート10の下方で上記収納ボックス及びシートレールを側方から覆うボディサイドカバー26とを有している。
フロントカバー20の前面の上部には、後上方に傾斜して延びるウインドスクリーン27が設けられている。フロントカバー20の前端には、ヘッドライト28が設けられている。フロントフォーク16には、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー29が設けられている。
図2は、図1のZ矢視図である。ここで、Z矢視の方向は、前部シート10Aに着座した運転手がメーターユニット31(メーター装置)を目視する際の視線の方向である。
図1及び図2に示すように、上面カバー22は、前部シート10Aに着座した運転者の顔にその上面が略対向するように、後下がりに傾斜して設けられている。上面カバー22の後部の上方には、ステアリングシャフト14の上部に設けられたハンドルポスト30が露出し、バーハンドル15は、車幅方向の中央に位置するハンドルポスト30に固定されている。
上面カバー22の前部においてハンドルポスト30の前方には、自動二輪車1の速度等を表示するメーターユニット31が、上面カバー22に埋め込まれるようにして一体的に配置されている。メーターユニット31は、自動二輪車1の速度を表示するスピードメーター32と、エンジンEの回転数を表示するタコメーター33と、燃料の残量を示す燃料メーター34とを有している。メーターユニット31は、各メーター32〜34が収容されるメーターケース31Aと、メーターケース31Aの上面の開口を塞ぐ透明な板状のメーターレンズ31Bとを有している。詳細には、スピードメーター32及びタコメーター33は円形の文字盤と文字盤の目盛を指し示す針32Bとを備えたアナログ式であり、スピードメーター32は車幅方向の中心線Lに対して一側(左側)に配置され、タコメーター33は中心線Lに対して他側(右側)に配置されている。メーターユニット31は、上面カバー22の前部の車幅方向のスペースの略全体に亘って設けられている。
ウインドスクリーン27は、メーターユニット31の前方に配置されており、走行風の抵抗を低減するように、後上方に傾斜して設けられている。ウインドスクリーン27の後方且つメーターユニット31の前方には、メーターユニット31を前上方から覆うメーターバイザー35が設けられている。メーターバイザー35は、ウインドスクリーン27の傾斜に沿って後上方に指向するように傾斜して配置されており、その上部が、メーターユニット31を上方から覆っている。メーターバイザー35によって、上方からの日光や雨水等がメーターレンズ31Bに直接当たることが抑制され、メーターユニット31の視認性が確保される。また、メーターバイザー35は、左右方向の中央部が上方に凸となるように湾曲して形成されており、メーターバイザー35の後面側の中央にはスペースが形成されている。
メーターバイザー35には、板状の携帯型情報端末Sを取り付け可能な携帯型情報端末取付部40が設けられている。ここで、携帯型情報端末Sは、携帯電話やスマートフォン、または、携帯型ナビゲーション装置やPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯型電子機器である。
上面カバー22においてメーターバイザー35とタコメーター33との間には、携帯型情報端末Sに接続した電源コード(不図示)を接続可能な電源ソケット36が設けられている。
図3は、図2のIII−III断面図である。図4は、図3のIV−IV断面図である。図5は、携帯型情報端末取付部40の位置状態を変更した状態のZ矢視図である。図6は、図5のVI−VI断面図である。
図2〜図6に示すように、携帯型情報端末取付部40は、メーターバイザー35と、携帯型情報端末Sが収納される箱型の収納ケース41とを備えて構成される。
本第1の実施の形態の携帯型情報端末取付部40では、収納ケース41は、収納ケース41をメーターバイザー35に沿う姿勢で配置するケース収納状態(図3参照)と、このケース収納状態よりも収納ケース41の後面を前部シート10Aの運転者側に向かせた姿勢で収納ケース41を配置する端末使用状態(図6参照)とのいずれかの状態で使い分けて使用可能なように支持されている。
図2〜図4に示すように、メーターバイザー35は、上記ケース収納状態でウインドスクリーン27の後面に面する板状のバイザー前部43と、バイザー前部43の後側に連結されて前部シート10A側に面する板状のバイザー後部44(後面)とを一体に組み合せて中空の板状に形成されており、メーターバイザー35の内側には空間Kが形成されている。バイザー前部43とバイザー後部44との連結部35Aは、メーターバイザー35の上縁部に形成されている。バイザー後部44の傾斜方向は、Z矢視の方向に略一致しており、上面カバー22の上面に略直交する方向である。
バイザー後部44において車幅方向の中央部には、バイザー後部44を空間K側に前方へ膨出させるようにして、ポケット状のケース収納部45が形成されている。ケース収納部45は、バイザー後部44の上端よりも前方に膨出した位置でバイザー後部44の傾斜方向に延びる後壁部46と、後壁部46の下端から後下がりに延びてケース収納部45の底面を構成する底壁部47と、底壁部47の後端から後壁部46と略平行に後上方に突出する規制壁部48(規制部)と、ケース収納部45の上部において後壁部46の左右の縁部から後方に突出する一対の側壁部49,49とを有している。後壁部46の上端と規制壁部48の上端との間には、後方に開放した開放部50が形成されており、収納ケース41は、開放部50を介してケース収納部45に出し入れされる。
底壁部47には、後上方に突出する軸状の突起部53が左右方向の一方側に寄せて形成されている。突起部53は、底壁部47に略垂直に立設されてZ矢視の方向に略一致するようにバイザー後部44の傾斜方向に延びており、突起部53の高さは、底壁部47を基準にすると、規制壁部48の高さと略等しい高さに形成されている。
メーターユニット31の前部の中央部には後方に窪んだ凹部31Cが形成されており、ケース収納部45の規制壁部48は凹部31Cに沿って形成されている。これにより、ケース収納部45の下部の空間の前後方向の幅が確保されている。
ケース収納部45の側壁部49,49の内側面には、収納ケース41を支持する支持部としての溝部54,54がそれぞれ形成されている。溝部54は、バイザー後部44に沿って後上方に傾斜して上下に延びている。
収納ケース41は、上下に長く厚さ方向に薄い箱型のケース状に形成されており、ケース収納部45の後壁部46に面する前壁57(前面部)と、前壁57に対向する後壁58(後面部)と、前壁57と後壁58とを繋ぐ左右の側壁59,59と、前壁57、後壁58及び側壁59,59の下縁を繋ぐ底壁60(下面)とを有している。収納ケース41の上面部には、携帯型情報端末Sを収納ケース41内に出し入れ可能にする開口部61が形成されている。
収納ケース41の後壁58には、収納ケース41の上面側から略矩形状に切り欠かれた視認用開口58A(視認可能部)が形成されている。視認用開口58Aは、収納ケース41に収納された携帯型情報端末Sの表示画面S1(図5)を前部シート10A側に露出させる大きさに形成されており、視認用開口58Aを介して運転者は表示画面S1を視認可能である。
収納ケース41の左右の側壁59,59の上部には、左右方向(車幅方向)に指向して延びる回動軸62,62が立設されている。収納ケース41は、回動軸62,62がバイザー後部44の側壁部49,49の溝部54,54に嵌合されることで、バイザー後部44の上部に連結される。収納ケース41は、回動軸62,62が溝部54,54に沿って移動することで移動可能であるとともに、回動軸62,62を中心に回動可能である。
収納ケース41の底壁60には、ケース収納部45の突起部53に対応する位置に開口63が形成されており、上記ケース収納状態では、底壁部47の突起部53が開口63に挿通されて収納ケース41内に突出することで、収納ケース41の位置が規制される。
また、収納ケース41は、上記ケース収納状態では、後壁58の下部が規制壁部48の前面に当接することによっても位置を規制される。
図4に示すように、収納ケース41内の底壁60には、上方に突出するコネクタ72が設けられている。コネクタ72は、携帯型情報端末Sの下面の左右の中央に設けられた接続端子(不図示)に接続されるコネクタであり、底壁60の左右の中央に配置されており、携帯型情報端末Sが収納ケース41に収納されると携帯型情報端末Sの上記接続端子に接続可能になる。
収納ケース41の一方の側壁59には、収納ケース41の外側方に露出するジャック73が設けられており、ジャック73は、底壁60及び側壁59に沿う電線74によってコネクタ72に接続されている。ここで、ジャック73は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格の接続端子であり、このジャック73に、後述する電源ソケット36(図5)に接続される電源コード(不図示)を接続することで、電線74及びコネクタ72を介して、携帯型情報端末Sに対して電力及び情報の入出力を行うことができる。このように、側壁59にジャック73を設けることで、収納ケース41の下方にスペースが少ない場合であっても、上記電源コード等を容易に携帯型情報端末Sに接続することができる。
また、ジャック73は、自動二輪車1の各種制御を行うECU(不図示)との接続に用いてエンジン回転数や車速等の車両情報を携帯型情報端末Sに取り入れたり、或いは、携帯型情報端末Sから上記ECU側に指令を出すものとしても良い。
収納ケース41の下部には、前壁57と底壁60との角部から前方に突出する軸状の係合突起71が形成されている。係合突起71は、収納ケース41の左右方向の中央に形成されている。係合突起71は略鉛直に立てた状態では、前下方へ斜めに突出する。
図2、図3及び図6に示すように、上面カバー22に一体に設けられたメーターユニット31においてケース収納部45の後方には、前下方へ斜めに窪んだ係合穴22Aが形成されている。図6に示す端末使用状態では、収納ケース41は、係合突起71が係合穴22Aに係合されることで上面カバー22に支持される。
次に、携帯型情報端末取付部40のケース収納状態と端末使用状態との切り替えの操作について説明する。
図3に示すように、上記ケース収納状態は、運転者が携帯型情報端末Sの表示画面S1を視認しない際に用いられる状態である。携帯型情報端末Sは、ケース収納状態において、上面の開口部61から収納ケース41に挿入される。
ケース収納状態では、収納ケース41は、ケース収納部45内に収納され、バイザー後部44の傾斜に沿って後上がりに傾斜して配置されており、運転者が表示画面S1を視認するための視認用開口58Aは後下方を向いている。
このように、携帯型情報端末Sの表示画面S1を視認する必要がない場合には、ケース収納状態にしておくことで、収納ケース41がバイザー後部44に沿って配置されて運転者側から目立たなくなるため、運転者側から見た携帯型情報端末取付部40の周辺部をすっきりと見せることができ、見栄えを向上できる。
なお、ケース収納状態において携帯型情報端末Sが収納ケース41に収納されるのは、通常、携帯型情報端末Sを収納ケース41に出し入れする時のみであり、携帯型情報端末Sが収納ケース41に挿入された後には、速やかに上記端末使用状態に移行される。
ケース収納状態では、収納ケース41は、自重によってケース収納部45の下部に留まっており、突起部53及び規制壁部48によって、回動軸62,62を中心とした回動を規制されている。また、ケース収納状態では、収納ケース41の係合突起71は、ケース収納部45内で僅かに前方に突出しているだけであり、収納ケース41は収納ケース41をケース収納部45に設けるに際してほとんど邪魔にならない。
図7は、収納ケース41をケース収納状態から上方に移動させた状態を示す断面図である。
図7に示すように、運転者によってケース収納状態(図3)から収納ケース41が上方に引き上げられ、突起部53及び規制壁部48よりも上方に移動されると、突起部53及び規制壁部48による収納ケース41の回動の規制が解除され、収納ケース41は、溝部54,54内の上部に位置する回動軸62,62を中心とした回動が可能な回動可能状態になる。
収納ケース41が上記回動可能状態とされた後、回動軸62,62を中心に収納ケース41が後ろ上方に回動され、その後、収納ケース41が下方に移動させられ、係合突起71が上面カバー22の係合穴22Aに係合されることで、収納ケース41は上記端末使用状態(図6)にセットされる。
端末使用状態では、収納ケース41は略鉛直の姿勢で支持され、視認用開口58Aが後方を向いて運転者側に面するようになるため、携帯型情報端末Sの視認性が良好になる。すなわち、本実施の形態によれば、端末使用状態にセットすることで、収納ケース41の視認用開口58Aを運転者側に向けて携帯型情報端末Sの視認性を良好にでき、一方、携帯型情報端末Sを視認する必要がない場合は、ケース収納状態にすることで、収納ケース41をバイザー後部44に沿わせて目立たなくすることができ、見栄えを良くすることができる。
また、端末使用状態では、収納ケース41は、メーターバイザー35の上部の後縁部から下方に延びる鉛直線V(図6)よりも前方に配置され、携帯型情報端末Sに当たる日光をメーターバイザー35によって遮ることができるため、携帯型情報端末Sの温度上昇を防止できるとともに、携帯型情報端末Sの視認性を向上できる。さらに、収納ケース41は、メーターユニット31の近傍に設けられるため、メーターユニット31を視認する際等に、少ない視線移動量で携帯型情報端末Sの状態も視認することができ、携帯型情報端末Sの状態を容易に確認することができる。
図6に示すように、後壁部46の上部には、端末使用状態にセットされた収納ケース41の開口部61に対して僅かに間隔を開けて対向する蓋板部46Aが形成されている。端末使用状態では、蓋板部46Aによって上面の開口部61が塞がれることで、収納ケース41に対する携帯型情報端末Sの出し入れが不能となり、収納されている携帯型情報端末Sが収納ケース41から外れることを簡単な構造で防止できる。
また、端末使用状態では、図5に示すように、収納ケース41はメーターユニット31の中央部、詳しくはスピードメーター32及びタコメーター33の文字盤に上方から重なるが、スピードメーター32が収納ケース41側とは反対側の側方にオフセットして配置されているとともに、スピードメーター32の最高速度の目盛32Aは、端末使用状態における収納ケース41の側縁部よりも車幅方向の外側に設けられている。このため、上記文字盤の形状の自由度を確保しつつ、端末使用状態であってもスピードメーター32の視認性を確保できる。ここで、最高速度の目盛32Aは、スピードメーター32の針32Bの可動範囲の終端である。
また、図6に示すように、端末使用状態では、収納ケース41に収納された携帯型情報端末Sの表示画面S1は、後下がりのメーターユニット31の上面の傾斜よりも、より鉛直に近い立ち気味の角度で後下がりに傾斜した姿勢で、メーターユニット31の前部を上方から覆うように配置されている。このため、携帯型情報端末Sがメーターユニット31の上面を覆う面積を小さくでき、運転者がZ矢視の方向で見た場合のメーターユニット31の視認性を確保できるとともに、Z矢視の視線に対して表示画面S1及びメーターユニット31の両方を視認に適切な角度で配置することができ、視認性が良い。さらに、収納ケース41及びメーターユニット31が前後方向に占めるスペースを小さくでき、コンパクト化を図ることができる。
端末使用状態では、収納ケース41に収納した携帯型情報端末Sを電源コード(不図示)で電源ソケット36(図5)に接続することで、携帯型情報端末Sに電力を供給できる。電源ソケット36は、ハンドルポスト30よりも前方で収納ケース41の近傍に設けられているため、電源コードの配索が容易である。USB(Universal Serial Bus)規格の電源コードを用いれば、電力及び情報の入出力を行うことができる。
端末使用状態(図6)からケース収納状態(図3)にセットする場合には、運転者は、収納ケース41を上方に移動させて係合突起71と係合穴22Aとの係合を解除し、収納ケース41を回動軸62,62を中心に前方へ回動させ、その後、溝部54,54に沿って収納ケース41を下方に移動させ、開口63を突起部53に嵌合させる。この際、突起部53が開口63から収納ケース41内に突出し、収納ケース41に収納されている携帯型情報端末Sは、突起部53に押されることで、図4に示すように収納ケース41に対して相対的に上方に移動し、開口部61から上方に露出し、携帯型情報端末Sが取り出し可能になる。このため、携帯型情報端末Sを取り出し易いとともに、携帯型情報端末Sの存在に気付き易くでき、運転者が車両から離れる際等に携帯型情報端末Sの外し忘れを防止することができる。
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施の形態によれば、携帯型情報端末Sの収納ケース41は、収納した携帯型情報端末Sの表示画面S1を視認可能にする視認用開口58Aを後壁58に備えるとともに、その上部を、バイザー後部44が後上方に指向するように形成されるメーターバイザー35の上部の溝部54,54に対して、左右方向に指向する回動軸62,62回りに回動可能に支持され、収納ケース41は、メーターバイザー35に沿うように配置されるケース収納状態と、ケース収納状態よりも視認用開口58Aをシート10の運転者側に向くように回動した端末使用状態とに使い分け可能に支持されるため、端末使用状態では運転者は視認用開口58Aを介して携帯型情報端末Sの表示画面S1を視認できるとともに、ケース収納状態では、後上方に指向するメーターバイザー35に沿わせて収納ケース41を収納できるので、運転者から見た場合に収納ケース41の存在が目立たなくなる。これにより、携帯型情報端末Sの取付構造の見栄えを向上できる。
また、メーターバイザー35は、左右方向の中央部が上に凸になるように湾曲して形成され、収納ケース41はメーターバイザー35の左右方向の中央部に取り付けられるため、メーターバイザー35の中央のスペースを有効に利用して収納ケース41を配置できる。
また、スピードメーター32は、スピードメーター32の針32Bの可動範囲が、端末使用状態において収納ケース41に覆われないように、収納ケース41に対し側方にオフセットして配置されるため、収納ケース41の配置スペースの確保とスピードメーター32の視認性の確保を両立できる。
さらに、端末使用状態において、視認用開口58Aは、メーターバイザー35の上部の後縁部よりも前方に配置されるため、メーターバイザー35によって日光を遮ることができ、収納ケース41に収納された携帯型情報端末Sの視認性を向上できる。
さらにまた、収納ケース41の下部は、端末使用状態では、係合突起71が上面カバー22におけるメーターユニット31の上面の係合穴22Aに係合して支持されるため、簡単な構成で効果的に収納ケース41を支持できる。
また、携帯型情報端末Sに電力を供給するための電源ソケット36がメーターユニット31の上面の上面カバー22に配置され、電源ソケット36と収納ケース41との距離が近くなるめ、収納ケース41に収納された携帯型情報端末Sに電力を供給し易い。
また、収納ケース41には、その上面部に携帯型情報端末Sを出し入れ可能とする開口部61が形成され、端末使用状態では、開口部61がバイザー後部44の蓋板部46Aに対向することで、携帯型情報端末Sの出し入れが不能になるため、端末使用状態において携帯型情報端末Sが開口部61から外側に外れることを防止でき、見栄えの良い携帯型情報端末Sの外れ防止機構を簡単な構造で実現できる。
さらに、収納ケース41の上部の回動軸62,62は、ケース収納状態から上方に移動可能なように、メーターバイザー35の溝部54,54に上下方向に摺動可能に支持され、メーターバイザー35には、収納ケース41の後壁58の下部に当接することでケース収納状態から回動しないように収納ケース41の位置を規制する規制壁部48が設けられるため、規制壁部48によって簡単な構造で収納ケース41の姿勢をケース収納状態に規制しておくことができる。また、収納ケース41をケース収納状態から端末使用状態に回動する際は、収納ケース41の上部の回動軸62,62を上方に摺動させて、収納ケース41を規制壁部48よりも上方に移動させた回動可能状態にした後に、収納ケース41が回動されるため、収納ケース41を上方に移動させる簡単な操作で収納ケース41を回動可能状態にでき、操作性が良い。
また、収納ケース41は下面の底壁60に開口63を備え、メーターバイザー35は開口63に対応する位置に突起部53を備え、収納ケース41をケース収納状態にした際に、開口63を通して内部に突起部53が挿入されることで、収納ケース41に収納されている携帯型情報端末Sの下面に突起部53が当接し、携帯型情報端末Sが突起部53に押されて開口部61側に移動するため、携帯型情報端末Sを取り出し易いとともに、携帯型情報端末Sの存在に気付き易くでき、運転者が車両から離れる際等に携帯型情報端末Sの外し忘れを防止することができる。
なお、上記第1の実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記第1の実施の形態に限定されるものではない。
上記第1の実施の形態では、視認可能部として、収納ケース41の後壁58に設けた視認用開口58Aを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、視認可能部として後壁58に透明部を設け、この透明部を介して携帯型情報端末Sの表示画面S1を視認可能な構成としても良い。
また、上記第1の実施の形態では、収納ケース41の下部は、係合突起71が上面カバー22におけるメーターユニット31の上面の係合穴22Aに係合して支持されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものでない。本発明では、収納ケース41の下部が上面カバー22に係合して支持される構成であれば良く、例えば、収納ケース41の下部に係合穴を設け、この係合穴に係合する係合突起を上面カバー22に設けても良い。
また、上記第1の実施の形態では、自動二輪車に設けられる携帯型情報端末取付部40について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、三輪又は四輪を越える車輪数の鞍乗り型車両に本発明を適用しても良い。
[第2の実施の形態]
以下、図8〜図12を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
上記第1の実施の形態では、収納ケース41の下部は、係合突起71が上面カバー22におけるメーターユニット31の上面の係合穴22Aに係合して支持されるものとして説明したが、本第2の実施の形態は、主として、収納ケース141の下部に連結されるリンク42を介して収納ケース141が支持される点が、上記第1の実施の形態と異なる。
図8は、第2の実施の形態における図2のIII−III断面図である。図9は、図8のIX−IX断面図である。図10は、第2の実施の形態における図5のVI−VI断面図である。ここで、第2の実施の形態は、第1の実施の形態の一部を変更したものであり、図2及び図5に図示される部分については、第2の実施の形態は第1の実施の形態と同一である。
図8〜図10に示すように、携帯型情報端末取付部140は、メーターバイザー35と、携帯型情報端末Sが収納される箱型の収納ケース141と、この収納ケース141をメーターバイザー35に対して回動可能に連結するリンク42とを備えて構成される。
第2の実施の形態の携帯型情報端末取付部140では、収納ケース141は、収納ケース141をメーターバイザー35に沿う姿勢で配置するケース収納状態(図8参照)と、このケース収納状態よりも収納ケース141の後面を前部シート10Aの運転者側に向いた姿勢で収納ケース141を配置する端末使用状態(図10参照)とのいずれかの状態で使い分けて使用可能なように支持されている。
収納ケース141は、開放部50を介してケース収納部45に出し入れされる。
ケース収納部45の底壁部47には、ケース収納部45とリンク42とを連結するヒンジ部51が設けられている。詳細には、底壁部47には、ヒンジ部51におけるケース収納部45側の連結部52が形成されている。連結部52は、底壁部47に立設された凸部であり、車幅方向に貫通する支持孔52Aを有している。連結部52は、前後方向及び左右方向において底壁部47の中央部に設けられている。
底壁部47には、連結部52の右側方に隣接して後上方に突出する軸状の突起部53が形成されている。突起部53は、底壁部47に略垂直に立設されてZ矢視の方向に略一致するようにバイザー後部44の傾斜方向に延び、連結部52よりも高い位置まで延びている。突起部53の高さは、底壁部47を基準にすると、規制壁部48の高さと略等しい高さに形成されている。
ケース収納部45の側壁部49,49の内側面には、収納ケース141を支持する支持部としてのL字状の溝部154,154がそれぞれ形成されている。溝部154は、バイザー後部44に沿って後上方に傾斜して上下に延びる縦溝部55と、縦溝部55の上端から屈曲し、後下方に傾斜して前後に延びる横溝部56とを有している。
収納ケース141は、上下に長く厚さ方向に薄い箱型のケース状に形成されており、前壁57と、後壁58と、左右の側壁59,59と、底壁60とを有している。収納ケース41の上面部には、開口部61が形成され、後壁58には、視認用開口58Aが形成されている。
収納ケース141は、回動軸62,62を有し、回動軸62,62がバイザー後部44の側壁部49,49の溝部154,154に嵌合されることで、バイザー後部44の上部に連結される。収納ケース141は、回動軸62,62が溝部154,154に沿って移動することで移動可能であるとともに、回動軸62,62を中心に回動可能である。
収納ケース141の底壁60には、開口63が形成されており、上記ケース収納状態では、底壁部47の突起部53が開口63に挿通されて収納ケース141内に突出することで、収納ケース141の位置が規制される。
また、収納ケース141は、上記ケース収納状態では、後壁58の下部が規制壁部48の前面に当接することによっても位置を規制される。
収納ケース141の前壁57には、リンク42の上端が連結される前面側連結部64が形成されている。前面側連結部64は、前壁57から前方に突出した凸部であり、リンク42が連結される連結孔64Aを有している。連結孔64Aは、車幅方向に貫通しているとともに、側面視では前壁57の傾斜に沿って延びる長孔状に形成されている。連結孔64Aは、車幅方向において収納ケース141の中央に形成され、上下方向では、収納ケース141の下端から中間部まで連続して形成されている。
図11は、図10のXI−XI断面図である。
図8、図10及び図11に示すように、リンク42は、収納ケース141の前部の下部に沿うように側面視で略L字状に形成されており、上記ケース収納状態で底壁60に沿って前上方に延びる下側板部65と、下側板部65の前端から略直角に屈曲し、前壁57に沿って後上方に延びる上側板部66とを有している。
下側板部65の下端には、ケース収納部45の連結部52の支持孔52Aの左右の側方に延びるアーム部67,67(図11)が形成されており、リンク42は、アーム部67,67及び支持孔52A(図9)に挿通される軸68によって、ケース収納部45の底壁部47に回動可能に連結される。詳細には、軸68は、鍔部68Aが突起部53とは反対側のアーム部67側に位置するように挿通され、突起部53側の先端に係合される固定リング68Bによって抜け止めされる。
リンク42の上側板部66の上端には、収納ケース141の前面側連結部64の連結孔64Aの左右の側方に延びるアーム部69,69(図11)が形成されており、リンク42は、アーム部69,69及び連結孔64Aに挿通される軸70によって、収納ケース141の前壁57に回動可能に連結される。軸70は、鍔部70Aと、鍔部70Aとは反対側の先端に係合される固定リング70Bによって抜け止めされる。詳細には、連結孔64Aが長孔であり、軸70が連結孔64A内を前壁57に沿うように摺動可能であるため、収納ケース141は、軸70を中心に回動可能であるとともに、リンク42に対して摺動してスライド移動が可能である。
本第2の実施の形態では、リンク42が収納ケース141の前部の下部に沿うように略L字状に収納ケース141の前方に配置されているため、リンク42をコンパクトに配置できるとともに、収納ケース141の前面側連結部64を大きく前方に出っ張らせる必要が無く、携帯型情報端末取付部140を省スペースに設けることができる。
次に、携帯型情報端末取付部140のケース収納状態と端末使用状態との切り替えの操作について説明する。
図8に示すように、上記ケース収納状態は、運転者が携帯型情報端末Sの表示画面S1を視認しない際に用いられる状態である。携帯型情報端末Sは、ケース収納状態において、上面の開口部61から収納ケース141に挿入される。
ケース収納状態では、収納ケース141は、ケース収納部45内に収納され、バイザー後部44の傾斜に沿って後上がりに傾斜して配置されており、運転者が表示画面S1を視認するための視認用開口58Aは後下方を向いている。
このように、携帯型情報端末Sの表示画面S1を視認する必要がない場合には、ケース収納状態にしておくことで、収納ケース141がバイザー後部44に沿って配置されて運転者側から目立たなくなるため、運転者側から見た携帯型情報端末取付部140の周辺部をすっきりと見せることができ、見栄えを向上できる。
ケース収納状態では、収納ケース141は、自重によってケース収納部45の下部に留まっており、突起部53及び規制壁部48によって、回動軸62,62を中心とした回動を規制されている。また、ケース収納状態では、リンク42の上端部の軸70は、収納ケース141の連結孔64Aの上端部に位置しているとともに、収納ケース141の回動軸62,62は、縦溝部55の下部に位置しており、収納ケース141は、運転者によって上方に引き上げられることで、縦溝部55に沿って上方にスライド移動が可能である。
図12は、収納ケース141をケース収納状態から上方に移動させた状態を示す断面図である。
図12に示すように、運転者によってケース収納状態から収納ケース141が上方に引き上げられ、突起部53及び規制壁部48よりも上方に移動されると、突起部53及び規制壁部48による収納ケース141の回動の規制が解除され、収納ケース141は、回動軸62,62を中心とした回動が可能な回動可能状態になる。
収納ケース141を上記回動可能状態とした後、回動軸62,62が横溝部56の下端に位置するように収納ケース141を移動させるとともに、収納ケース141を後ろ上方に回動させることで、リンク42が軸68を中心に後下方に回動し、リンク42の軸70は、軸68よりも下方に位置する連結孔64Aの下端に移動し、収納ケース141は上記端末使用状態(図10)にセットされる。
携帯型情報端末取付部140では、端末使用状態において、リンク42の上端部の軸70及び下端部の軸68を結ぶ直線Xと、収納ケース141の上部の回動軸62,62及びリンク42の軸70とを結ぶ直線Yとが交差して成す角度Wが鋭角となるように、収納ケース141及びリンク42の設定が行われている。このため、端末使用状態に一旦セットされると、収納ケース141は端末使用状態に維持され、車両の振動等によって収納ケース141が揺動することが防止される。
また、リンク42が略L字状に湾曲していることで、リンク42の剛性を適度に下げてリンク42に柔軟性を持たせることができるため、車両の振動の影響をリンク42によって吸収でき、ヒンジ部51、軸70及び回動軸62,62等に作用する負荷を低減できる。
さらに、端末使用状態では、収納ケース141の後壁58は後下がりの姿勢となり、視認用開口58Aが後上方を向いて運転者の顔側に面するようになるため、携帯型情報端末Sの視認性が良好になる。すなわち、本実施の形態によれば、端末使用状態にセットすることで、収納ケース141の視認用開口58Aを運転者側に向けて携帯型情報端末Sの視認性を良好にでき、一方、携帯型情報端末Sを視認する必要がない場合は、ケース収納状態にすることで、収納ケース141をバイザー後部44に沿わせて目立たなくすることができ、見栄えを良くすることができる。
図10に示すように、端末使用状態では、蓋板部46Aによって上面の開口部61が塞がれることで、収納ケース141に対する携帯型情報端末Sの出し入れが不能となり、収納されている携帯型情報端末Sが収納ケース141から外れることを簡単な構造で防止できる。
端末使用状態(図10)からケース収納状態(図8)にセットする場合には、運転者は、リンク42の軸70を前面側連結部64の連結孔64A内で上方へ摺動させるようにして、収納ケース141を回動軸62,62を中心に前方へ回動させ、収納ケース141を回動可能状態(図12)とする。その後、縦溝部55に沿って収納ケース141を下方に移動させ、開口63を突起部53に嵌合させる。この際、突起部53が開口63から収納ケース141内に突出し、収納ケース141に収納されている携帯型情報端末Sは、突起部53に押されることで、図9に示すように収納ケース141に対して相対的に上方に移動し、開口部61から上方に露出し、携帯型情報端末Sが取り出し可能になる。このため、携帯型情報端末Sを取り出し易いとともに、携帯型情報端末Sの存在に気付き易くでき、運転者が車両から離れる際等に携帯型情報端末Sの外し忘れを防止することができる。
以上説明したように、本発明を適用した第2の実施の形態によれば、収納ケース141をメーターバイザー35側に連結するリンク42は、下端部の軸68がメーターバイザー35側に回動可能に連結されるとともに、上端部に設けられた左右方向に指向する軸70が収納ケース141の前面部に対し上下方向に摺動可能かつ回動可能に連結され、リンク42は、端末使用状態において、リンク42の上端部の軸68及び下端部の軸70を結ぶ直線Xと、収納ケース141の上部の回動軸62,62及びリンク42の上端部の軸70とを結ぶ直線Yとが成す角度Wが鋭角となるように設定されるため、端末使用状態の収納ケース141の姿勢をリンク42によって規制することができ、見栄えの良い携帯型情報端末Sの取付構造を簡単な構造で実現できる。また、収納ケース141をケース収納状態にする際には、リンク42を上方に回動させてから収納ケース141を回動させれば良く、収納ケース141の収納操作が容易である。
また、リンク42の下端部は、ケース収納状態における収納ケース141の前壁57よりも前方に配置されるとともに、収納ケース141の外形に沿って湾曲しているため、リンク42と収納ケース141との干渉を避けつつ、収納ケース141の前壁57でリンク42の上端部の軸70が摺動する部分である前面側連結部64の大きさをコンパクトにできる。また、リンク42が湾曲していることでリンク42の剛性を適度に下げて柔軟性を持たすことができ、リンク42の軸68,70や収納ケース141の回動軸62,62にかかる負荷を低減できる。
[第3の実施の形態]
以下、図13〜図15を参照して、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
上記第1の実施の形態では、携帯型情報端末Sは、収納ケース41の上面部の開口部61を介して収納ケース41内に出し入れ可能であるとともに、後壁58の視認用開口58Aから視認可能であるものとして説明したが、本第3の実施の形態は、主として、収納ケース241の後面に開閉可能かつ透明な蓋を設け、この蓋を介して携帯型情報端末Sを収納ケース241に出し入れ可能且つ視認可能に構成されている点が、上記第1の実施の形態と異なる。
図13は、第3の実施の形態における図1のZ矢視図である。図14は、図13のXIV−XIV断面図である。
図13及び図14に示すように、携帯型情報端末取付部240は、メーターバイザー235と、携帯型情報端末Sが収納される箱型の収納ケース241とを備えて構成される。
収納ケース241は、収納ケース241をメーターバイザー235に沿う姿勢で配置するケース収納状態(図14参照)と、このケース収納状態よりも収納ケース241の後面を前部シート10Aの運転者側に向かせた姿勢で収納ケース241を配置する端末使用状態とのいずれかの状態で使い分けて使用可能なように支持されている。なお、収納ケース241の端末使用状態の姿勢は不図示であるが、図6の状態と同様である。
第3の実施の形態のメーターバイザー235は、バイザー前部43と、バイザー前部43の後側に連結されて前部シート10A側に面する板状のバイザー後部244(後面)とを有している。メーターバイザー235は、左右方向の中央部が上方に凸となるように湾曲して形成されており、バイザー後部244の後面側の中央にケース収納部45が形成されている。
バイザー後部244の上部244Aの後縁は、上記第1の実施の形態のバイザー後部44の上部の後縁よりも後方に延出している。詳細には、上部244Aの後縁は、Z矢視の方向で見た場合に、ケース収納部45が上部244Aによって隠れて、ケース収納部45に収納された収納ケース241が運転者側から視認されない位置まで延出されている。
図15は、収納ケース241の分解斜視図である。
収納ケース241は、上下に長く厚さ方向に薄い箱型のケース状に形成されており、一面が開口した箱型のケース本体280と、ケース本体280の開口を開閉自在に塞ぐ板状の蓋281(視認可能部)とを有している。
ケース本体280は、ケース収納状態においてケース収納部45の後壁部46に面する略矩形の前壁257と、前壁257の左右の縁部に立設される左右の側壁259,259と、前壁257の下縁に立設される底壁260と、前壁257の上縁に立設される上壁258とを有し、蓋281は、前壁257に対向する開口面を塞ぐ。
ケース本体280の左右の側壁259,259の上部には、左右方向(車幅方向)に指向して延びる回動軸62,62が立設されている。収納ケース241は、回動軸62,62がバイザー後部244の側壁部49,49の溝部54,54に嵌合されることで、バイザー後部244の上部に連結される。収納ケース241は、回動軸62,62が溝部54,54に沿って移動することで移動可能であるとともに、回動軸62,62を中心に回動可能である。
底壁260にはコネクタ72が設けられ、一方の側壁259にはジャック73が設けられている。
収納ケース241の底壁260には、ケース収納部45の突起部53に対応する位置に開口263が形成されており、上記ケース収納状態では、突起部53が開口263に挿通されて収納ケース241内に突出することで、収納ケース241の位置が規制される。
また、収納ケース241は、上記ケース収納状態では、収納ケース241の後壁を構成する蓋281の下部が規制壁部48の前面に当接することによっても位置を規制される。
ケース本体280の左右の側壁259,259の下部には、左右方向に突出するピボット軸282がそれぞれ形成されている。
蓋281の下部の左右の縁部には、各ピボット軸282に連結される連結板部283がそれぞれ設けられている。連結板部283はピボット軸282が挿通される長孔状の連結孔283Aを有しており、蓋281は、ケース本体280の下部のピボット軸282を中心に前後に回動することで開閉される。
ケース本体280内の上部には、蓋281の上部に形成された係止片285が係止される係止部284が設けられており、係止片285が係止部284に係止されることで、蓋は閉じた状態にロックされる。係止部284は係止片285を両側から挟む板ばねによって構成される。
携帯型情報端末Sは、蓋281が開かれることで露出した開口から収納ケース241内に収納される。
収納ケース241の下部には、前壁257と底壁260との角部から前方に突出する軸状の係合突起271が形成されている。係合突起271は、収納ケース241の左右方向の中央に形成されている。
上記ケース収納状態から収納ケース241を上方に引き上げて突起部53及び規制壁部48の規制を解除し、係合突起271をメーターユニット31の係合穴22Aに係合させることで、収納ケース241は上記端末使用状態となる。
運転者は、上記端末使用状態において蓋281を開けて携帯型情報端末Sを収納ケース241に収納することができる。また、ケース収納状態において蓋281を開けて携帯型情報端末Sを収納ケース241に収納しても良い。
蓋281は透光性を有する透明な樹脂により構成されており、端末使用状態において、運転者は、収納ケース241に収納された携帯型情報端末Sの表示画面S1を蓋281を介して視認することができる。
本第3の実施の形態では、携帯型情報端末Sの表示画面S1を視認する必要がない場合には、ケース収納状態にしておくことで、収納ケース241がバイザー後部44に沿って配置され、バイザー後部244の上部244Aによって収納ケース241が隠されて運転者側から視認されなくなるため、運転者側から見た携帯型情報端末取付部240の周辺部をすっきりと見せることができ、見栄えを向上できる。また、バイザー後部244の上部244Aが後方に延びていることで、携帯型情報端末Sを上方に引き出すようにして出し入れすることは難しくなったが、収納ケース241の後面部を透明な蓋281による開閉式としたため、蓋281を介して携帯型情報端末Sを視認可能としながら、携帯型情報端末Sを前後方向に引き出すようにして収納でき、容易に携帯型情報端末Sを収納ケース241に収納できる。
[第4の実施の形態]
以下、図16を参照して、本発明を適用した第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
上記第1の実施の形態では、タコメーター33は中心線Lに対してスピードメーター332を一側(左側)とするときの他側(右側)に配置されているものとして説明したが、本第4の実施の形態は、主として、タコメーター333が、車幅方向の中央に設けられて、端末使用状態では収納ケース41の下方に位置する点が、上記第1の実施の形態と異なる。
図16は、第4の実施の形態における図1のZ矢視図である。図16では、収納ケース41は端末使用状態にセットされている。
図16に示すように、メーターユニット331は、上面カバー22の左右の幅方向の略一杯に亘って設けられており、デジタル表示式の略矩形のスピードメーター332と、エンジンEの回転数を表示する略円形のタコメーター333と、アナログ式の燃料計334と、時刻等の情報を表示する表示部335とを有している。
スピードメーター332は、車幅方向の中央に配置された収納ケース41に対して左側方にオフセットして配置され、収納ケース41に上方から覆われない位置にある。このため、スピードメーター332の視認性は、端末使用状態として携帯型情報端末Sを使用している場合であっても何ら変わりがない。
タコメーター333を車幅方向の中央部に設けることで空いた右側のスペースには、燃料計334及び表示部335が設けられている。
車幅方向の中央でメーターユニット331の上方に収納ケース41を配置した場合には、メーターユニット331の一部が上方から覆われることになるが、タコメーター333を収納ケース41の下方に配置することで、スピードメーター332、燃料計334及び表示部335等を配置するスペースを確保することができる。
また、第4の実施の形態において、例えば、タコメーター333が表示するエンジン回転数の情報を車両から前述のジャック73を介して取り入れて、携帯型情報端末Sの表示画面S1に、ルートマップ表示336等の他の情報とともに、或いは単独に、エンジン回転数表示337を表示しても良い。
また、第4の実施の形態の変形例として、スピードメーター332及びタコメーター333の配置は、上記第1の実施の形態と同様にし、携帯型情報端末Sを右側に偏寄させて支持し、スピードメーター332の視認性を確保する構成としても良い。
また、タコメーター333ではなく、燃料計334や時刻等の表示部335の上方に携帯型情報端末Sを支持する構成としても良く、この場合、携帯型情報端末Sに燃料の残量や時刻等の情報を表示させても良い。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
10 シート(運転席)
22 上面カバー(メーターパネル)
31,331 メーターユニット(メーター装置)
32 スピードメーター
32B 針
35,235 メーターバイザー
36 電源ソケット(ソケット)
41,141,241 収納ケース
44,244 バイザー後部(後面)
48 規制壁部(規制部)
53 突起部
58 後壁(後面部)
58A 視認用開口(視認可能部)
61 開口部
62,62 回動軸
63 開口
281 蓋(視認可能部)
S 携帯型情報端末
S1 表示画面(画面)

Claims (8)

  1. 運転席(10)の前方に配置されるメーター装置(31,331)と、前記メーター装置(31,331)の前方に配置され、その後面(44,244)が後上方に指向するように形成されるメーターバイザー(35,235)と、携帯型情報端末(S)を収納する収納ケース(41,141,241)とを備えた鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造において、
    前記収納ケース(41,141,241)は、収納した携帯型情報端末(S)の画面(S1)を視認可能にする視認可能部(58A,281)を後面部(58)に備えるとともに、その上部を、前記メーターバイザー(35,235)の上部に対して、左右方向に指向する回動軸(62)回りに回動可能に支持され、
    前記収納ケース(41,141,241)は、前記メーターバイザー(35,235)に沿うように配置されるケース収納状態と、前記ケース収納状態よりも前記視認可能部(58A,281)を前記運転席(10)の運転者側に向くように回動した端末使用状態とに使い分け可能に支持され、
    前記メーター装置(31,331)はアナログ式のスピードメーター(32)を備え、前記スピードメーター(32)は、当該スピードメーター(32)の針(32B)の可動範囲が、前記端末使用状態において前記収納ケース(41,141,241)に覆われないように、前記収納ケース(41,141,241)に対し側方にオフセットして配置されることを特徴とする鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造。
  2. 運転席(10)の前方に配置されるメーター装置(31,331)と、前記メーター装置(31,331)の前方に配置され、その後面(44,244)が後上方に指向するように形成されるメーターバイザー(35,235)と、携帯型情報端末(S)を収納する収納ケース(41,141,241)とを備えた鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造において、
    前記収納ケース(41,141,241)は、収納した携帯型情報端末(S)の画面(S1)を視認可能にする視認可能部(58A,281)を後面部(58)に備えるとともに、その上部を、前記メーターバイザー(35,235)の上部に対して、左右方向に指向する回動軸(62)回りに回動可能に支持され、
    前記収納ケース(41,141,241)は、前記メーターバイザー(35,235)に沿うように配置されるケース収納状態と、前記ケース収納状態よりも前記視認可能部(58A,281)を前記運転席(10)の運転者側に向くように回動した端末使用状態とに使い分け可能に支持され、
    前記収納ケース(41,241)の下部は、前記端末使用状態では、前記メーター装置(31,331)の上面のメーターパネル(22)に係合して支持されることを特徴とする鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造。
  3. 運転席(10)の前方に配置されるメーター装置(31,331)と、前記メーター装置(31,331)の前方に配置され、その後面(44,244)が後上方に指向するように形成されるメーターバイザー(35,235)と、携帯型情報端末(S)を収納する収納ケース(41,141,241)とを備えた鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造において、
    前記収納ケース(41,141,241)は、収納した携帯型情報端末(S)の画面(S1)を視認可能にする視認可能部(58A,281)を後面部(58)に備えるとともに、その上部を、前記メーターバイザー(35,235)の上部に対して、左右方向に指向する回動軸(62)回りに回動可能に支持され、
    前記収納ケース(41,141,241)は、前記メーターバイザー(35,235)に沿うように配置されるケース収納状態と、前記ケース収納状態よりも前記視認可能部(58A,281)を前記運転席(10)の運転者側に向くように回動した端末使用状態とに使い分け可能に支持され、
    前記携帯型情報端末(S)に電力を供給するためのソケット(36)が前記メーター装置(31,331)の上面のメーターパネル(22)に配置されることを特徴とする鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造。
  4. 運転席(10)の前方に配置されるメーター装置(31,331)と、前記メーター装置(31,331)の前方に配置され、その後面(44,244)が後上方に指向するように形成されるメーターバイザー(35,235)と、携帯型情報端末(S)を収納する収納ケース(41,141,241)とを備えた鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造において、
    前記収納ケース(41,141,241)は、収納した携帯型情報端末(S)の画面(S1)を視認可能にする視認可能部(58A,281)を後面部(58)に備えるとともに、その上部を、前記メーターバイザー(35,235)の上部に対して、左右方向に指向する回動軸(62)回りに回動可能に支持され、
    前記収納ケース(41,141,241)は、前記メーターバイザー(35,235)に沿うように配置されるケース収納状態と、前記ケース収納状態よりも前記視認可能部(58A,281)を前記運転席(10)の運転者側に向くように回動した端末使用状態とに使い分け可能に支持され、
    前記収納ケース(41,141)には、その上面部に前記携帯型情報端末(S)を出し入れ可能とする開口部(61)が形成され、前記端末使用状態では、前記開口部(61)が前記メーターバイザー(35)の前記後面(44)に対向することで、前記携帯型情報端末(S)の出し入れが不能になることを特徴とする鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造。
  5. 運転席(10)の前方に配置されるメーター装置(31,331)と、前記メーター装置(31,331)の前方に配置され、その後面(44,244)が後上方に指向するように形成されるメーターバイザー(35,235)と、携帯型情報端末(S)を収納する収納ケース(41,141,241)とを備えた鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造において、
    前記収納ケース(41,141,241)は、収納した携帯型情報端末(S)の画面(S1)を視認可能にする視認可能部(58A,281)を後面部(58)に備えるとともに、その上部を、前記メーターバイザー(35,235)の上部に対して、左右方向に指向する回動軸(62)回りに回動可能に支持され、
    前記収納ケース(41,141,241)は、前記メーターバイザー(35,235)に沿うように配置されるケース収納状態と、前記ケース収納状態よりも前記視認可能部(58A,281)を前記運転席(10)の運転者側に向くように回動した端末使用状態とに使い分け可能に支持され、
    前記収納ケース(41,141,241)の上部の前記回動軸(62)は、前記ケース収納状態から上方に移動可能なように、前記メーターバイザー(35,235)に上下方向に摺動可能に支持され、前記メーターバイザー(35,235)には、前記収納ケース(41,141,241)の前記後面部(58)の下部に当接することで前記ケース収納状態から回動しないように前記収納ケース(41)の位置を規制する規制部(48)が設けられ、
    前記収納ケース(41,141,241)を前記ケース収納状態から前記端末使用状態に回動する際は、前記収納ケース(41,141,241)の上部の前記回動軸(62)を上方に摺動させて、前記収納ケース(41,141,241)を前記規制部(48)よりも上方に移動させた回動可能状態にした後に、前記収納ケース(41,141,241)が回動されることを特徴とする鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造。
  6. 前記収納ケース(41,141)は下面に開口(63)を備え、前記メーターバイザー(35)は前記開口(63)に対応する位置に突起部(53)を備え、前記収納ケース(41,141)を前記ケース収納状態にした際に、前記開口(63)を通して内部に前記突起部(53)が挿入されることで、前記収納ケース(41,141)に収納されている前記携帯型情報端末(S)に前記突起部(53)が当接することを特徴とする請求項記載の鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造。
  7. 前記メーターバイザー(35,235)は、左右方向の中央部が上に凸になるように湾曲して形成され、前記収納ケース(41,141,241)は前記左右方向の中央部に取り付けられることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造。
  8. 前記端末使用状態において、前記視認可能部(58A,281)は、前記メーターバイザー(35,235)の上部の後縁部よりも前方に配置されることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の鞍乗り型車両の携帯型情報端末の取付構造。
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