JP5907779B2 - 車両の収納ボックス構造 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明によれば、蓋体が閉じられた収納状態でも、窓部を通し携帯情報端末を視認できるため、雨等から防ぎながら携帯情報端末を確認することができ、利便性を向上させることができる。そして、レッグシールド部の上端部に窓部を設けることで、携帯情報端末を視認し易くすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、蓋体を開いた際に、携帯情報端末を着脱し易くすることができ、また、閉じた際に、窓部から携帯情報端末を視認し易くすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、第1視野角(θ1)+第2視野角(θ2)+第3視野角(θ3)<90度、の関係が成立する場合、インストルメントパネルと携帯情報端末に跨る運転者の視野領域が集約されるので、運転者にとって良好な視認性を確保できる。
また、通常、人は下方に視認対象物を見る場合に、視線と視認対象物とがなす角度を90度以上として見易い位置に自然と視認対象物を見ようとする傾向があるため、90度≦第1アイポイント角(θα)≦180度、90度≦第2アイポイント角(θβ)≦180度、の関係が成立する場合には、インストルメントパネル及び携帯情報端末がともに視線となす角度が90度以上となることで、見易くなり、視認性が確保される。
請求項5に記載の発明によれば、運転者から見て手前にある携帯情報端末が、インストルメントパネルよりも、鉛直方向に対して前方に向けて大きく傾く状態となるため、特に、携帯情報端末の視認性が確保される。
請求項6に記載の発明によれば、収納ボックス本体内における携帯情報端末の下方の空間を収納空間として有効活用できる。
そして、図中θ1は、視線V1と視線V2とがなす第1視野角であり、θ2は、視線V2と視線V3とがなす第2視野角であり、θ3は、視線V3と視線V4とがなす第3視野角である。
また、図中θα’は、運転者が地面と平行な水平方向に沿って前方を見た水平視線Hと、直線Liと、が側面視でなすパネル傾斜角を示し、図中θβ’は、運転者が地面と平行な水平方向に沿って前方を見た水平視線Hと、直線Lpと、が側面視でなす端末傾斜角を示している。なお、端末傾斜角θβ’については、説明便宜上、水平視線Hを下方にずらして示している。また、veは、運転者の視点で水平視線Hと直交する鉛直線を示している。
ここで、本実施形態では、90度≦θα≦180度、90度≦θβ≦180度の関係が成立している。また、θα’>θβ’の関係が成立し、携帯情報端末Pが、インストルメントパネル33よりも側面視で、鉛直線veに対して前方に向けて大きく傾く状態となる関係が成立するようになっている。
なお、ここで説明した運転者の視点と、インストルメントパネル33及び携帯情報端末Pとの位置関係では、車両の構成上、携帯情報端末Pが見え難い位置にあるが、例えば、ボックス側窓部37W及びパネル側窓部34Wを拡大したり、更に、蓋体38にも外側から内部を視認可能な窓部を形成したりして、携帯情報端末Pを全体的に視認できるようにしてもよい。さらには、収納ボックス35内における携帯情報端末Pの支持位置を例えば前方にずらしたり、車体カバーの形状を変更したりして、携帯情報端末Pを全体的に視認できるようにしてもよい。
このような非接触式給電コネクタ60では、コイル62に電流を流し、これにより生じた磁束を、携帯情報端末P側にあるコイルに通すようにする。この際、コイル保持板63が移動可能とされることで、携帯情報端末P側のコイルの位置に応じて、コイル62を最適な位置に調整することが可能となる。なお、調整は、手動で行うものであってもよく、あるいは自動調整を行うものであってもよい。ここで、図8には、ケース61に収容され、上記コイル保持板63を移動可能とし、自動調整する機構例が示されている。
この例では、ケース61において、携帯情報端末Pの上記面方向に沿うことになる底面に、コイル保持板63を移動可能とするX軸ガイド151とY軸ガイド152が設置されている。X軸ガイド151は、ケース61の底面にケース61の短手方向に移動可能に設置され、ケース61の長手方向に沿って延び、その長手方向に沿って移動可能なスライダを備え、該スライダにY軸ガイド152が、その長手方向をX軸ガイド151と直交させる状態で、ケース61の長手方向に移動可能に設置されている。そして、Y軸ガイド152は、その長手方向に沿って移動可能なスライダを備え、当該スライダにコイル保持板63が設けられている。これにより、この機構では、コイル保持板63が、X軸ガイド151及びY軸ガイド152に沿って、紙面において上下左右方向(ケース61の長手・短手方向)に移動可能とされる。なお、153は、コイル保持板63を介してコイル62に接続する制御部を示し、この制御部153は、コイル62に供給する電流を調整したり、図示省略する位置確認装置からの携帯情報端末側のコイルの位置の情報に応じて、コイル保持板63の位置を調整したりする。なお、コイル保持板62はモータM1,M2によってY軸ガイド152に沿って延びるネジ154,X軸ガイド151に沿って延びるネジ155を介して移動され、制御部153が、上記モータM1,M2を制御する。
34W パネル側窓部
35 収納ボックス
36 開口
37 収納ボックス本体
37W ボックス側窓部
38 蓋体
45 ブラケット部
50 コネクタ
P 携帯情報端末
Claims (6)
- 物品を内部に受け入れる開口(36)を有する収納ボックス本体(37)と、前記開口(36)を開閉可能に覆う蓋体(38)と、を備える収納ボックス(35)が車両に設置され、前記蓋体(38)が前記収納ボックス本体(37)又は前記車両側に回動可能に支持される車両の収納ボックス構造であって、
前記蓋体(38)の内面に携帯情報端末(P)を着脱可能に支持するブラケット部(45)が設けられ、
前記収納ボックス本体(37)は、前記ブラケット部(45)に前記携帯情報端末(P)が支持されて前記蓋体(38)が閉じられた際に、前記ブラケット部(45)に支持された状態の前記携帯情報端末(P)が収納されるようになっており、
前記収納ボックス本体(37)又は前記蓋体(38)には、前記ブラケット部(45)に前記携帯情報端末(P)が支持された状態の該携帯情報端末(P)と、外部装置と、を有線又は無線で接続するコネクタ(50)が設けられており、
前記収納ボックス本体(37)は、車体カバー(34)に覆われ、
前記収納ボックス(35)及び前記車体カバー(34)にはそれぞれ、前記ブラケット部(45)に前記携帯情報端末(P)が支持され前記蓋体(38)が閉じられた際に前記収納ボックス(35)内に位置する前記携帯情報端末(P)を、外側から視認可能とする窓部(37W,34W)が形成されていることを特徴とする車両の収納ボックス構造。 - 物品を内部に受け入れる開口(36)を有する収納ボックス本体(37)と、前記開口(36)を開閉可能に覆う蓋体(38)と、を備える収納ボックス(35)が車両に設置され、前記蓋体(38)が前記収納ボックス本体(37)又は前記車両側に回動可能に支持される車両の収納ボックス構造であって、
前記蓋体(38)の内面に携帯情報端末(P)を着脱可能に支持するブラケット部(45)が設けられ、
前記収納ボックス本体(37)は、前記ブラケット部(45)に前記携帯情報端末(P)が支持されて前記蓋体(38)が閉じられた際に、前記ブラケット部(45)に支持された状態の前記携帯情報端末(P)が収納されるようになっており、
前記収納ボックス本体(37)又は前記蓋体(38)には、前記ブラケット部(45)に前記携帯情報端末(P)が支持された状態の該携帯情報端末(P)と、外部装置と、を有線又は無線で接続するコネクタ(50)が設けられており、
前記車両は、着座した運転者が足を載せる低床のフロア(20)と、該フロア(20)に載せた運転者の足を前方から覆う、車体カバーであるレッグシールド部(22,23,24,34)と、を有する低床式鞍乗型車両であり、
前記収納ボックス本体(37)は、前記レッグシールド部(22,23,24,34)に覆われ、
前記収納ボックス本体(37)及び前記レッグシールド部(22,23,24,34)にはそれぞれ、前記ブラケット部(45)に前記携帯情報端末(P)が支持され前記蓋体(38)が閉じられた際に前記収納ボックス本体(37)内に位置する前記携帯情報端末(P)を、外側から視認可能とする窓部(37W,34W)が形成され、
前記レッグシールド部(22,23,24,34)の窓部(34W)は、該レッグシールド(22,23,24,34)の上端部に形成されていることを特徴とする車両の収納ボックス構造。 - 前記収納ボックス本体(37)が、その開口(36)を運転者側である後方に向けて配置され、
前記蓋体(38)が、前記開口(36)の下方に回動可能に支持されて、運転者側に向けて開けられるようにし、
前記ブラケット部(45)に前記携帯情報端末(P)が支持され前記蓋体(38)が閉じられた際の該携帯情報端末(P)の画面が、前記蓋体(38)が開けられた際の、該携帯情報端末(P)の画面よりも水平方向に沿うように、前記蓋体(38)が、前記携帯情報端末(P)を支持する構成とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両の収納ボックス構造。 - 前記車体カバー(34)の上方に、インストルメントパネル(33)が配置され、
前記蓋体(38)は、閉じられた際に、前記ブラケット部(45)に支持された前記携帯情報端末(P)の画面が運転者側に向けて後上方に向くように、その内面に、前記ブラケット部(45)を設け、
前記携帯情報端末(P)が前記ブラケット部(45)に支持され、前記蓋体(38)が閉じられた場合において、
運転者が前記インストルメントパネル(33)の上端を見た場合の視線(V1)と、運転者が前記インストルメントパネル(33)の下端を見た場合の視線(V2)と、がなす角度を、第1視野角(θ1)とし、
運転者が前記インストルメントパネル(33)の下端を見た場合の視線(V2)と、運転者が前記携帯情報端末(P)の上端を見た場合の視線(V3)と、がなす角度を、第2視野角(θ2)とし、
運転者が前記携帯情報端末(P)の上端を見た場合の視線(V3)と、運転者が前記携帯情報端末(P)の下端を見た場合の視線(V4)と、がなす角度を、第3視野角(θ3)とした場合に、
前記第1視野角(θ1)+前記第2視野角(θ2)+前記第3視野角(θ3)<90度、の関係が成立し、
前記インストルメントパネル(33)の表示部面方向おいて前上方に延びる直線(Li)と、運転者が前記インストルメントパネル(33)の上端を見た場合の前記視線(V1)と、がなす角度を、第1アイポイント角(θα)とし、
前記携帯情報端末(P)の面方向において前上方に延びる直線(Lp)と、運転者が前記携帯情報端末(P)の上端を見た場合の前記視線(V3)と、がなす角度を、第2アイポイント角(θβ)とした場合に、
90度≦前記第1アイポイント角(θα)≦180度、
90度≦前記第2アイポイント角(θβ)≦180度、の関係が成立するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両の収納ボックス構造。 - 前記車体カバー(34)の上方に、インストルメントパネル(33)が配置され、
前記蓋体(38)は、閉じられた際に、前記ブラケット部(45)に支持された前記携帯情報端末(P)の画面が運転者側に向けて後上方に向くように、その内面に、前記ブラケット部(45)を設け、該ブラケット部(45)に前記携帯情報端末(P)を支持し、前記蓋体(38)が閉じられた状態で、前記携帯情報端末(P)は、前記インストルメントパネル(33)よりも後方に位置し、
前記携帯情報端末(P)が前記ブラケット部(50)に支持され、前記蓋体(38)が閉じられた場合において、
運転者が地面と平行な水平方向に沿って前方を見た水平視線(H)と、前記インストルメントパネル(33)の表示部面方向おいて前上方に延びる直線(Li)と、がなす角度を、パネル傾斜角(θα’)とし、
運転者が地面と平行な水平方向に沿って前方を見た水平視線(H)と、前記携帯情報端末(P)の面方向において前上方に延びる直線(Lp)と、がなす角度を、端末傾斜角(θβ’)とした場合に、
前記パネル傾斜角(θα’)>前記端末傾斜角(θβ’)の、関係が成立するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両の収納ボックス構造。 - 前記収納ボックス本体(37)は、前記ブラケット部(45)に前記携帯情報端末(P)が支持されて前記蓋体(38)が閉じられた際に、前記ブラケット部(45)の下方に物品の収納空間(S)を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両の収納ボックス構造。
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