JP6839531B2 - 作業車両 - Google Patents

作業車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6839531B2
JP6839531B2 JP2016237292A JP2016237292A JP6839531B2 JP 6839531 B2 JP6839531 B2 JP 6839531B2 JP 2016237292 A JP2016237292 A JP 2016237292A JP 2016237292 A JP2016237292 A JP 2016237292A JP 6839531 B2 JP6839531 B2 JP 6839531B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
smartphone
mobile phone
seat
multifunctional mobile
driver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016237292A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018090183A (ja
Inventor
英知 渡部
英知 渡部
馬場 馨一
馨一 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd
Priority to JP2016237292A priority Critical patent/JP6839531B2/ja
Publication of JP2018090183A publication Critical patent/JP2018090183A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6839531B2 publication Critical patent/JP6839531B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Passenger Equipment (AREA)
  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、トラクタや乗用型田植機等の主に農業用の作業車両に関し、詳しくは、車体上の運転席の周囲に多機能携帯電話の置き場を設ける作業車両に関する。
多機能携帯電話を構成するスマートフォン(smartphone)は、インターネットやメール、地図、動画や音楽再生といったパソコンの機能性をベースに通話機能を備える。また、スマートフォンは、4〜6インチ程度のタッチパネルディスプレイをその前面いっぱいに搭載し、文字入力もタッチパネル操作で行うので操作性に優れ、これまでの携帯電話やパソコンに代わって広く普及してきている。
さらに、スマートフォンは、その外形が薄型の直方体状に形成され、一般的に携帯電話より大型となるため、バックに入れたり衣服のポケットに入れて常時、持ち歩き、必要に応じて取り出して使用する。そのため、例えば、トラクタで耕起作業を行ったり移動走行する場合にも、作業者はスマートフォンを携帯することが多い。
しかし、この場合、スマートフォンをポケットに入れたまま作業等を行うと、スマートフォンが操縦操作の邪魔になったり汗で濡れる虞がある。また、作業状態を確認したり作業機の降下速度を変更するといった機体各部の調整を行う際に作業者が屈むと、ポケットから不測にスマートフォンが飛び出して落下させる虞がある。そのため、このようなことがないようにスマートフォンを作業車両に置いておく場所を設けて欲しいという要望が昨今よく聞かれる。
そこで、この要望に応えてユーザーの利便性向上のためにスマートフォン置き場を設ける必要があり、例えば、ステアリングコラムカバーの一側面に携帯電話やスマートフォンを収容する収容部を形成することが知られている(特許文献1参照)。また、作業車両ではないが自動車分野では、スマートフォンをカーナビとして使用するために端末ホルダを用いて保持したり、コンソールボックスのリッドの裏面側に置くことが知られている(特許文献2参照)。
一方、作業車両を運転する際に、持ち歩いていた小物や、飲料水が入った缶やカップが邪魔になる問題を解決すべく、座席の側方に配置したカバー体に小物を収容する収容部やカップホルダを設けることが知られている。なお、このものでは、小物として燃料タンクのタンクキャップや給油タンクの給油キャップが例示されている(特許文献3参照)。
特開2014−15058号公報 特許第5968670号公報 特許第5690601号公報
前述のようにスマートフォンの普及によって、作業車両にスマートフォンの置き場を設けることが望ましい。しかし、例えば、特許文献3に記載されている小物入れでは、従来の携帯電話は縦置きできるものの、これより幅広のスマートフォンは収納部に差し入れることができない。また、小物入れより幅広になしたカップホルダではスマートフォンを差し込むことはできるが、機体傾斜や走行振動によってホルダから落下したり、がたついたりする虞がある。
さらに、自動車分野で市販されている例えば、特許文献2に記載されている端末ホルダを購入し、作業車両の適当な場所に設置することが考えられる。しかし、これではユーザーに端末ホルダの購入費用の負担を強いることになると共に、端末ホルダの設置場所によっては、作業車両の操作の邪魔になったり、スマートフォンを損傷させる虞がある。
従って、作業車両にあっては、操作の邪魔にならず確実に置いておくことができるスマートフォンの収容部を設けることが望ましい。しかし、特許文献1に記載されているようにスマートフォンの収容部をステアリングコラムカバーの一側面等に設けると、当然にしてコストアップを避けて通ることができない。また、この収容部はスマートフォンの外形と同様な例えば、手帳等を収納できたとしても、スマートフォン専用の収容部となり易く、そのためだけに製品価格がアップしてユーザーに負担を強いるのは好ましくない。
なお、スマートフォンを収容しておく場合、収容と同時にスマートフォンを充電できるようにすることが知られている。例えば、前述の特許文献1では、スマートフォンの収容部内にバッテリーに接続した携帯電話用の充電コネクターを備える。しかし、ここで充電コネクターを常設すれば、更なるコストアップが避けられない。また、スマートフォンを所有しなかったり作業時に持ち歩かないユーザーにとって、携帯電話用の充電コネクターは全く無用の長物となる。
そこで、本発明は、上述のような問題点に鑑み、作業車両に多機能携帯電話(スマートフォン)の置き場を設けるに際して、作業車両の操作に問題のない位置に多機能携帯電話を安全で確実に置いておくことができ、また、その設置のためのコストを必要最小限に抑え、しかも、多機能携帯電話を同時に充電する際にも充電装置の汎用性を高めて、全体として安価に構成することができる作業車両を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、前輪と後輪を備える車体に運転席を設け、この運転席の側方に操作レバーを配置するサイドパネルと、小物入れを一体成型するフェンダカバーを前後させて設ける作業車両において、前記運転席の側方に設ける小物入れは、フェンダカバーから上方に向けて突出させた周壁により取り囲んだ凹部によって形成され、収容部を複数備えて小物を複数収容可能になすと共に、この複数の収容部の内、少なくとも一つは、多機能携帯電話を収容するものであり、前記凹部に前記多機能携帯電話の長辺を車体幅方向に向けて直立させて差し入れた際、前記周壁の前壁と後壁に対する多機能携帯電話の下部との当接で直立状態を保持するように形成され、前記運転席の近傍に外部電源取出部を設けて多機能携帯電話を充電可能とし、前記収容部の車体内側の周壁に充電用のコネクタを通す切り欠き部を前記収容部の車体内側の周壁の上部から下方に向けた凹部により形成したことを特徴とする。
また、本発明は、前記複数の収容部の内、少なくとも一つはシートベルトの金具を保持するシートベルトホルダであり、前記多機能携帯電話を保持する周壁に連設されていることを特徴とする。
本発明の作業車両によれば、前輪と後輪を備える車体に運転席を設け、この運転席の側方に操作レバーを配置するサイドパネルと、小物入れを一体成型するフェンダカバーを前後させて設ける作業車両において、前記運転席の側方に設ける小物入れは、フェンダカバーから上方に向けて突出させた周壁により取り囲んだ凹部によって形成され、収容部を複数備えて小物を複数収容可能になすと共に、この複数の収容部の内、少なくとも一つは、多機能携帯電話を収容するものであり、前記凹部に前記多機能携帯電話の長辺を車体幅方向に向けて直立させて差し入れた際、前記周壁の前壁と後壁に対する多機能携帯電話の下部との当接で直立状態を保持するように形成され、前記運転席の近傍に外部電源取出部を設けて多機能携帯電話を充電可能とし、前記収容部の車体内側の周壁に充電用のコネクタを通す切り欠き部を前記収容部の車体内側の周壁の上部から下方に向けた凹部により形成したので、略直方体状の多機能携帯電話をその上方から差し入れて収容可能になすから、多機能携帯電話を小物入れの収容部の一つに落下を防止しながら確実に収容しておくことができる。

また、多機能携帯電話は、運転席側方のサイドパネルの後方となるフェンダカバーに形成した小物入れの左右方向となる収容部に差し入れて収納することができ、サイドパネルに配置した操作レバーの操作を邪魔することはなく、逆にレバー操作に伴って肘等が多機能携帯電話に当たり、これを損傷させることがない。
しかも、新たに多機能携帯電話専用の収容部を独立して設ける必要がなく、フェンダカバーを制作する金型の改造だけで済むから、コストを必要最小限に抑えてユーザーの利便性を向上させることができる。
さらに、多機能携帯電話を差し入れる収容部を、多機能携帯電話を横置きするに足りる横幅となすと、収容部における多機能携帯電話の突出高さを低くして、操作レバーの操作をより支障なく行うことができ、また、これにより多機能携帯電話の損傷をより防止することができる。
また、着信等の表示や異常確認が多機能携帯電話を取り出さなくとも確認することができる。また、多機能携帯電話を取り出し易くすると共に、適度に多機能携帯電話を外気にさらして熱を発散させることによって、発熱による故障や寿命の低下を防止することができる。
そして、多機能携帯電話を収容部に収容した状態で充電することができる
そして、前記複数の収容部の内、少なくとも一つはシートベルトの金具を保持するシー トベルトホルダであり、前記多機能携帯電話を保持する周壁に連設されているので、多機能携帯電話の収容部をフェンダカバーに作ることによって行き場を失ったシートベルトホルダを、多機能携帯電話の収容部に併設することができる。そのため、フェンダカバーの取付スペースを殊更拡大することなく、従来と同様にフェンダカバーに小物入れやシートベルトホルダを一体成型して部品点数を減少させ、従って、製造コストを従来と同様に低く抑えて作業車両を安価に提供することができる。
トラクタの側面図である。 操縦部の斜視図である。 別仕様の操縦部の斜視図である。 第1実施形態のスマートフォンの収容状態を示す斜視図である。 タングプレートの収容状態を示す断面図である。 右フェンダカバーの斜視図である。 右フェンダカバーを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 右フェンダカバーの収容部の断面を示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 第2実施形態の右フェンダカバーの斜視図である。 第2実施形態の右フェンダカバーを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 第2実施形態の右フェンダカバーの収容部の断面を示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように作業車両としてのトラクタ1は、前方からエンジン2、クラッチハウジング3、ミッションケース4等を一体的に連結して車体(機体)を構成する。また、車体の前部側には、アッパーグリル5を前面に備えエンジン2や燃料タンクやバッテリー等の補器類を覆うボンネット6と、ボンネット6下方の左右のサイドカバー7と、ヘッドライト8及びコーナーライト9を備えるロアグリル10を設ける。
さらに、エンジン2に固定して前方に延びるフロントブラケット11には、フロントアクスルケースを左右揺動自在に軸支する。このフロントアクスルケースの左右端には前車軸ケース(キングピンケース及びファイナルケース)を取り付ける。また、前車軸ケースは前輪12を取り付ける前車軸13を軸支し、操縦部に設けるステアリングホイール14によって左右の前輪12は操舵される。一方、車体の後部側にはミッションケース4の左右に連結したリアアクスルケースを設け、リアアクスルケースに軸支した後車軸15に左右の後輪16を取り付ける。
また、車体の後部には、図示しないトップリンク及び左右のロワリンクからなる周知の三点リンク機構を設ける。この三点リンク機構は、モーアやロータリ耕耘装置等の作業機を連結するものであり、作業機はミッションケース4の上部に取り付ける油圧ハウジングの左右のリフトアームと、左右のリフトアームの先端と左右のロワリンクの中途にそれぞれ一端を連結したリフトロッドを介して昇降される。また、ミッションケース4の後部に軸支したPTO軸(動力取出軸)からエンジン動力が作業機に伝達される。
さらに、エンジン2より後方の車体には、フロア17を防振具を介して取り付ける。このフロア17の前部寄りのステアリングコラムにはステアリングホイール14を設け、また、計器盤等を備えるメーターパネル18とその下方側を覆うリヤパネルカバー19を設ける。さらに、フロア17の後端に設けるシート下部カバー上には運転席20を設け、運転席20の側方には後輪16の前方から上方に亘る範囲を覆う左右の金属製のフェンダ21を設ける。そして、運転席20の後部寄りには、リアアクスルケースに防振具を介して取り付ける左右の下部支柱22と、この下部支柱22の上部に取り付ける逆U字状のロールバー23によって構成する安全フレームを設ける。
なお、24はフロア17から垂下した乗降時の踏み台となるサブステップ、25は左右のフェンダ21の上部寄りに設ける乗降時のアシストバー、26は同じく左右のフェンダ21の上部寄りに取り付ける合成樹脂製のフェンダカバーであって、このフェンダカバー26の後端はフェンダ21の後端から更に後方に向けて延びて、後輪16が跳ね上げた泥水の運転席20側への飛散を阻止する。
また、運転席20周りの操縦部には各種の操作具を設ける。即ち、リヤパネルカバー19の左上部寄りに前後進切替えレバー27を、右側のステアリングコラムにはエンジンコントロールレバー28を設ける。また、フロア17の前部寄りの左側にはクラッチペダル29を設け、他側には図示しない左右のブレーキペダルを設ける。さらに、左右のフェンダ21の運転席20側に臨む上部寄りは凹部に形成し、この凹部を覆う合成樹脂製のサイドパネル(レバーガイド)に作業機を昇降する油圧コントロールレバー、PTO変速レバー、車速を変更する主変速レバー、副変速レバー等を設ける。
より詳述すると、作業機の昇降を専ら電子制御ユニットによって自動制御する仕様のトラクタでは、図2に示すように運転席20の右側に設けるサイドパネル30に、ポジションコントロールレバー(油圧コントロールレバー)31と深さ設定ボリューム32と開閉自在な蓋33によって覆う図示しない上げ高さボリューム、作業切替スイッチ、及び傾斜設定ボリュームを設ける。なお、34はサイドパネル30の前部寄りに一体成型して設けるカップホルダである。
また、運転席20の左側に設ける左レバーガイド35には、主変速レバー36と副変速レバー37とPTO変速レバー38等を配置し、各レバー36、37、38はレバーガイド35に夫々形成したガイド溝に案内されて、所定の変速位置に操作することができる。
一方、作業機の昇降を機械的な連携機構を用いて行う仕様のトラクタでは、図3に示すように運転席20の右側に設ける右レバーガイド39に、ポジションコントロールレバー40と深さ自動レバー41を左右方向に併設して配置する。なお、運転席20の左側に設ける左レバーガイド35には、前述の仕様と全く同じレバーを配置するので説明は省略する。また、シート下部カバーの下部寄りには、作業機降下速度調節グリップや4WDレバーを設け、作業者は運転席20に座った状態でやや前屈みでこれらの操作具を操作することができる。
次に、左右のサイドパネル(レバーガイド)30、39、35の後方に設ける左右のフェンダカバー26について、更に詳しく説明する。すなわち、図2又は図3に示すように、左右のフェンダカバー26は、左右のフェンダ21の上部寄りに設ける左右のサイドパネル(レバーガイド)30、39、35とアシストバー25の後端から、その中央部に設ける開孔26aに、下部支柱22の上部に取り付けてロールバー23を起倒自在に支持するブラケット42を貫通させ、さらに、フェンダ21の後端から後方に延出するオーバーフェンダ部26bまでを一体成型する。
また、フェンダカバー26の開孔26aの周囲は、図6に示すようにブラケット42及びロールバー23の下部を覆うように上方に向けて膨出させ、その機体内側に向かう側壁には挿通孔26cを設ける。なお、この挿通孔26cは、図4に示すように左右の下部支柱22を連結するサポートフレーム、及びサポートフレームに上部を取り付けるリヤカバー43の左右端部寄りを通すために設ける。また、上記リヤカバー43の下端は、運転席20を設けるシート下部カバーの後端に取り付け、リヤカバー43の背面と、その更に後方に設けるカバーとの間には電子制御ユニットを設ける。
さらに、フェンダカバー26の開孔26aの膨出させた後壁には、方形状の取付部26dを成型し、この取付部26dに図示しないリフレクタを取り付ける。なお、図2又は図3に示すように、ロールバー23の中途部には、左右のフラッシャランプ44とテールランプ45をブラケットを介して取り付ける。
そして、左右のフェンダカバー26の内、一方の左フェンダカバー26には、図2又は図3に示すようにカップホルダ46とバックルを保持するシートベルトホルダ47を設ける。また、他方の右フェンダカバー26には、小物入れ48とタングプレートを保持するシートベルトホルダ49を設ける。
この内、左フェンダカバー26に設けるカップホルダ46は、安全フレームを貫通させる開孔26aの前側に上方に向けて突出させて成型する円筒部26eによって構成し、この円筒部26eの凹部にペットボトルや飲料水が入った缶やカップ等を、上方から差し入れて収容保持することができる。また、運転席20に設けるシートベルト50は、左右のベルト50aの端部をシート下部カバーに固定し、右ベルト50aの他端側にタングプレート50bを設けると共に、左ベルト50aの他端側にバックル50c(不図示)を設け、二点式のシートベルトに構成する。
そして、バックル50cからタングプレート50bを外して降車する際には、タングプレート50bとバックル50cをシートベルトホルダ47、49に収容する。そこで、左フェンダカバー26には、バックル50cを収容保持するシートベルトホルダ47を設け、このシートベルトホルダ47は、カップホルダ46と反対の機体内側となる左フェンダカバー26の傾斜面にバックル50cを下向きにして、それに結合するベルト50aも係止しながら嵌挿する筒状の保持部26fによって形成する。
一方、右フェンダカバー26に設ける小物入れ48とタングプレート50bを収容保持するシートベルトホルダ49は、図2乃至図8に示すように、安全フレームを貫通させる開孔26aの前側に一体成型して設ける。即ち、小物入れ48は複数の小物を収容する3つの収容部を備え、その内、2つの収容部48a、48bは、アシストバー25の後方側となる機体外側方側に左右方向に併設して設け、残る1つの収容部48cは、サイドパネル(レバーガイド)30、39の後方側にその長手方向が左右方向となるように設ける。
また、上記3つの収容部48a、48b、48cは、右フェンダカバー26から上方に向けて突出させた周壁によって取り囲んだ凹部によって形成し、機体外側方側に併設する収容部48a、48bは、その左右長(奥行)より前後長(横幅)が長い平面視で矩形状の開口を備え、例えば、従来技術と同様に燃料タンクのタンクキャップや給油タンクの給油キャップを収容したり、携帯電話や工具、或いは機体の点検によって取り外したカバーの取付ボルト等を収容することができる。
なお、機体最外側方側に設ける収容部48aの周壁は、それより内側の収容部48bより高くして、この収容部48aの深さを深くすることによって収容した小物の機外への落下を防止する。また、機体外側方側に左右方向に併設する収容部48a、48bより機体内側となり、且つ後方の安全フレームより前方に設ける残る1つの収容部48cは、左右方向となる比較的長尺な横幅(左右長)と狭い奥行(前後長)と所定の深さを備える。
そのため、この収容部48cにタンクキャップ等は奥行が狭くて収容することができず、また、取付ボルト等を収容できても取り出し難いものとなるが、図4に示すように略直方体状の厚さの薄いスマートフォンSを横向きにして、その上方に設ける平面視で矩形状の開口から差し入れて横置きすると、収容部48cにスマートフォンSを突出高さを低くして操作レバーの操作に邪魔にならず、しっかり確実に収容することができる。
また、収容部48cの横幅、奥行、並びに深さは、普及している多種のスマートフォンSのサイズを考慮して、それらに適合するように予め設定する。そして、この場合の収容部48cの深さは、スマートフォンSが機体傾斜や走行振動等によって不測に収容部48cから落下しないことが前提であるが、横置きにしたスマートフォンSを略半分程度、凹部に収容し、残る半分を収容部48cから突出させるようになすことによって、スマートフォンSの収容や取り出しを容易にすることができる。
しかも、このような深さになすと、着信等の表示や異常確認が収容部48cからスマートフォンSを取り出さなくとも行うことができ、また、完全に収容部48cにスマートフォンSを密閉して収容すると、スマートフォンSの発熱によって故障や寿命の低下の原因となり易いが、適度にスマートフォンSを外気にさらして熱を発散させることによって、これを防止することができる。
さらに、運転席20の後方のリヤカバー43には電子制御ユニットを設けており、この電子制御ユニットに付設する7セグメントディスプレイDと数個のスイッチBを用いて、作業機自動制御時の感度や速度等の微調整を行う場合がある。その場合、運転席20を前方に倒して作業空間を確保し、リヤカバー43に設けるカバー43aを捲ると、7セグメントディスプレイDと数個のスイッチBが現れる。
そこで、リヤカバー43に貼付したマークMを参照しながらスイッチBを操作して微調整作業を行うが、マークMの説明文では調整方法が慣れないと解り難い。しかし、その時はスマートフォンSを取り出して、例えば、メーカーのWebサイトから作業車両の取扱い説明書を開いて詳細な調整方法を表示させる。そして、スマートフォンSを収容部48cに縦置きしておけば、そのディスプレイの大半をハンズフリーで見ることができ、この説明を参照しながら微調整を正確に行うことができる。なお、調整作業を終えて走行する際には元通りスマートフォンSを収容部48cに横置きしておく。
一方、運転席20の後方のリヤカバー43の右側上部寄りには、車体に搭載するバッテリーに接続するシガーソケット51を設ける。このシガーソケット51は、通常、シガープラグを介して燃料補給ポンプ、作業灯、作業機等に電源を供給する外部電源取出ポートとして機能する。そこで、このシガーソケット51を利用して収容部48cに収容するスマートフォンSを充電することができる。即ち、スマートフォンSを充電するシガーソケット専用のUSBmicro−BコネクタC等を装備した充電アダプタAを用意して、両者を繋げば車体に搭載するバッテリーから電源を供給してスマートフォンSを充電することができる。
また、収容部48cの機体内側となる側壁にはコネクタCを通す切り欠きkを設け、充電中もスマートフォンSを収容部48cに確実に収容することができるようにする。なお、充電アダプタAは、自家用車用等においてスマートフォンSを充電するために購入した市販のものを兼用して使うことができ、さらに、シガーソケット51に接続するシガープラグ部とUSBmicro−Bコネクタ部を別体とし、ここで両者を接続して充電アダプタAとして使用してもよい。
また、右フェンダカバー26に設けるシートベルトホルダ49は、スマートフォンSを収容する収容部48cの左側後方に併設する。即ち、収容部48cの左側の奥側に設ける後壁は、後方に向けてタングプレート50bの厚さt相当分張り出すと共に、その部分の突出高さをh1だけ低くし、且つ、底面はスマートフォンSを収容する底面よりh2だけ高くし、さらに、その底面にタングプレート50bの挿通孔48dを設け、係る凹部48eをシートベルトホルダ49になす。
そして、このように収容部48cの奥側に成型する凹部48eをシートベルトホルダ49になすと、スマートフォンSとタングプレート50bを最小のスペースをもってコンパクトに収容することができ、右フェンダカバー26にシートベルトホルダ49を設けるために殊更、右フェンダカバー26を前後又は左右方向に拡張する必要がなくなり、従来の右フェンダカバー26の小物入れ部分の金型を改造するだけで済むから、右フェンダカバー26を安価に製作することができる。
また、図5に示すように、シートベルトホルダ49にタングプレート50bを収容する際、挿通孔48dにタングプレート50bの先端を差し込んで、基部側に設ける樹脂モールド部の端面を凹部48eの底面に載置し、且つ樹脂モールド部からベルト50aを後方側に向けて延出すると、タングプレート50bをガタツキや飛び出しを防止して確実に収容しておくことができる。また、収容部48cの後壁は、シートベルトホルダ49になす左部分のみ、その高さをh1だけ低くするから、タングプレート50bをシートベルトホルダ49から取り出し易くすることができる。
なお、後壁の高さをそのままの高さにしてもよく、その場合は、高い後壁によってタングプレート50bの保持力が増し、収容時のガタツキをより一層なくすことができる。そして、収容部48cにスマートフォンSとタングプレート50bを同時に収容する場合、タングプレート50bに連結するベルト50aは後方側に向かうようになすから、スマートフォンSをベルト50aに邪魔されることなく収容することができる。
しかも、タングプレート50bを収容する底面は、スマートフォンSを収容する底面よりh2だけ高くするから、スマートフォンSの左側部分を保持する後壁は高さがh2と低くなるものの、収容部48cの右側から連続させて後壁を残してあるから、収容部48cにスマートフォンSのみを収容する場合であっても、スマートフォンSのガタツキを防止して、これを確実に収容することができる。
次に、第2実施形態に係るフェンダカバー26について説明すると、第1実施形態に対して第2実施形態のフェンダカバー26は、右フェンダカバー26の構成のみを一部変更する。即ち、第2実施形態に係る右フェンダカバー26は、図9乃至図11に示すように、小物入れ48となす3つの収容部48a、48b、48cの内、スマートフォンSを収容する収容部48cを他の収容部48a、48bを利用して設ける。
詳述すると、機体外側方側に併設する右収容部48aと左収容部48bを仕切る隔壁に略V字状の切欠部48fを設けると共に、左収容部48bとスマートフォンSを収容する収容部48cとの間の隔壁を無くして、3つの収容部48a、48b、48cに亘る凹部を形成し、この凹部にスマートフォンSを収容する新たなスマートフォンSの収容部48cに構成する。
従って、第1実施形態のスマートフォンSの収容部48cに対して、第2実施形態のスマートフォンSの収容部48cは、右フェンダカバー26の右側にずらして配置することができ、また、第1実施形態のスマートフォンSを収容する収容部48cの左側後方にシートベルトホルダ49を併設することを廃止して、右フェンダカバー26の機体内側となる傾斜面に従来と同様、独立してシートベルトホルダ49を設けることができる。
なお、上記シートベルトホルダ49は、従来と同様に傾斜面に成型される断面鉤型状の一対の係止片26gと、係止片26gの間に位置して傾斜面から膨出する規制部26hから構成し、タングプレート50bを一対の係止片26gの間に上方から差し込んでこれを保持する。また、スマートフォンSは、収容部48cの略V字状に切り欠いた隔壁の後方側上部Pに立て掛けて傾斜させて置くと、作業者が運転席20から振り向いた際に、スマートフォンSのディスプレイ面を良好に視認することができ、これによって着信等の表示を確認し易くなる。
さらに、収容部48cにスマートフォンSを置くと、スマートフォンSの右端側は収容部48aの機体最外側方側に設ける高い周壁に阻まれて、スマートフォンSの機外への落下が防止される。なお、スマートフォンSを置く収容部48cの底面を機体外側方側に設ける収容部48aに向けて若干下り傾斜になすと、機体傾斜や走行振動に伴ってスマートフォンSが右方向に移動して、その右端側が収容部48aの機体最外側方側に設ける高い周壁に当たって止まるため、以後の左右動が阻止されてスマートフォンSのガタツキが防止される。
なお、以上説明した実施形態では、スマートフォンSを置く収容部48cの底面を、その全面に亘って塞いだが、底面の一部に水抜き孔や通風孔を設けてもよい。また、スマートフォンSにストラップを装着している際には、このストラップを係止するフックを収容部48cの近傍に一体成型したり、止め金具をシートベルトホルダ49に取り付けてもよい。さらに、スマートフォンSを置く収容部48cに、手帳やデジタルカメラやデジタルオーディオプレーヤー等を置いてもよく、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
1 トラクタ(作業車両)
12 前輪
16 後輪
20 運転席
26 フェンダカバー
30 サイドパネル
35 レバーガイド(左)
39 レバーガイド(右)
48 小物入れ
49 シートベルトホルダ
51 シガーソケット
S スマートフォン(多機能携帯電話)

Claims (2)

  1. 前輪と後輪を備える車体に運転席を設け、この運転席の側方に操作レバーを配置するサイドパネルと、小物入れを一体成型するフェンダカバーを前後させて設ける作業車両において、前記運転席の側方に設ける小物入れは、フェンダカバーから上方に向けて突出させた周壁により取り囲んだ凹部によって形成され、収容部を複数備えて小物を複数収容可能になすと共に、この複数の収容部の内、少なくとも一つは、多機能携帯電話を収容するものであり、前記凹部に前記多機能携帯電話の長辺を車体幅方向に向けて直立させて差し入れた際、前記周壁の前壁と後壁に対する多機能携帯電話の下部との当接で直立状態を保持するように形成され、前記運転席の近傍に外部電源取出部を設けて多機能携帯電話を充電可能とし、前記収容部の車体内側の周壁に充電用のコネクタを通す切り欠き部を前記収容部の車体内側の周壁の上部から下方に向けた凹部により形成したことを特徴とする作業車両。
  2. 前記複数の収容部の内、少なくとも一つはシートベルトの金具を保持するシートベルトホルダであり、前記多機能携帯電話を保持する周壁に連設されていることを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
JP2016237292A 2016-12-07 2016-12-07 作業車両 Active JP6839531B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016237292A JP6839531B2 (ja) 2016-12-07 2016-12-07 作業車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016237292A JP6839531B2 (ja) 2016-12-07 2016-12-07 作業車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018090183A JP2018090183A (ja) 2018-06-14
JP6839531B2 true JP6839531B2 (ja) 2021-03-10

Family

ID=62565063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016237292A Active JP6839531B2 (ja) 2016-12-07 2016-12-07 作業車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6839531B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7097262B2 (ja) * 2018-08-27 2022-07-07 三菱マヒンドラ農機株式会社 作業車両
WO2020152786A1 (ja) * 2019-01-22 2020-07-30 ヤマハモーターパワープロダクツ株式会社 オフハイウェイ車両
JP7111091B2 (ja) * 2019-12-25 2022-08-02 井関農機株式会社 作業車の給電設備
JP7413240B2 (ja) * 2020-11-27 2024-01-15 株式会社クボタ 旋回作業機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6025557U (ja) * 1983-07-29 1985-02-21 スズキ株式会社 シ−トベルトのバツクル保持装置
JP2005178480A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 車両用収納装置
KR200462859Y1 (ko) * 2010-12-24 2012-10-05 안영철 지지부가 형성된 슬립방지패드
JP5690601B2 (ja) * 2011-01-24 2015-03-25 三菱農機株式会社 作業車両
JP2013169968A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Napolex Co 自動車用携帯機器ホルダ
JP2014015058A (ja) * 2012-07-05 2014-01-30 Yanmar Co Ltd 作業車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018090183A (ja) 2018-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6839531B2 (ja) 作業車両
WO2013133087A1 (ja) 鞍乗り型車両における携帯情報端末の取り付け構造
EP3521148B1 (en) Structure of electric vehicle
EP2168849A1 (en) Motorcycle
JP2014015058A (ja) 作業車両
EP3006317A1 (en) Article storage structure for automatic two-wheeled vehicles
EP2003045A1 (en) Motorcycle
JPH0569862A (ja) 車両装備品の配設構造
TWI725366B (zh) 跨坐型車輛
JP5907779B2 (ja) 車両の収納ボックス構造
JP2008149767A (ja) トラクタ
JP5690601B2 (ja) 作業車両
WO2019193797A1 (ja) 鞍乗り型車両
JP2013133075A (ja) 鞍乗型車両のシート下収納構造
EP3450292A1 (en) Motorcycle
JP2019500271A (ja) 二輪車
JPWO2019207776A1 (ja) 鞍乗り型車両のエアバッグ装置
JP6417279B2 (ja) 作業車
JP2008143433A (ja) トラクタ
JP7510484B2 (ja) 作業機
JP3627477B2 (ja) 自動車のカップホルダ装置
JP4824614B2 (ja) 作業車両のシートベルト保持構造
CN111094070A (zh) 车辆的收纳结构
JP7190510B2 (ja) 鞍乗型車両
JP2004196269A (ja) トラクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201013

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210215

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6839531

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151