JP6126694B2 - 基板搬送装置 - Google Patents

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Description

この発明は、基板搬送装置に関し、特に、ガイドレールに沿って電子回路基板を搬送する基板搬送装置に関する。
従来、電子回路基板の製造ラインにおいてガイドレールに沿って基板搬送を行う基板搬送装置が知られている。このような基板搬送装置は、たとえば、特許第5084661号公報に開示されている。
上記特許第5084661号公報には、搬送方向と直交する基板幅方向に対向する一対のガイドレールと、一対のガイドレールにそれぞれ設けられ、搬送方向に基板を搬送する一対のコンベアとを備えた基板搬送装置が開示されている。一対のガイドレールは、固定レールと可動レールとからなり、可動レールがエアシリンダによって固定レール側に移動されるように構成されている。これにより、上記特許第5084661号公報の基板搬送装置は、可動レールと固定レールとの間に基板を挟み込むことにより、基板の水平面内の傾きや基板幅方向の位置ずれを矯正して位置決めを行うように構成されている。
また、この基板搬送装置は、可動レールが基板の側端面を均等に押圧する(基板を平行に挟み込む)ことを可能とするために、複数のエアシリンダと複数の変位センサとを設けて、各変位センサの検出結果に基づいて複数のエアシリンダの各々の空気圧を精密に調整するように構成されている。
特許第5084661号公報
しかしながら、従来の基板搬送装置では、搬送される基板の幅に合わせて一対のガイドレール(および一対のコンベア)の間隔を可変にする構成が採用される場合があり、その場合には、上記特許第5084661号公報では、レール間隔の可変機構に加えて、さらに可動レールを移動させるための機構(エアシリンダや変位センサなど)を設ける必要があるため、部品点数が増加して装置構成が複雑化するという問題点がある。また、上記特許第5084661号公報の基板搬送装置において複数のエアシリンダおよび複数の変位センサを設ける必要があることから分かるように、空気圧制御によって可動レールを移動させる構成では、基板を平行に押圧するのが難しく、基板の水平面内の傾きを精度よく矯正するのが困難であるという問題点もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、装置構成を複雑化することなく、基板の傾き矯正を容易に行うことが可能な基板搬送装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における基板搬送装置は、基板を搬送方向に搬送するコンベア部と、搬送方向と直交する基板幅方向に間隔を隔てて互いに平行に設けられた第1ガイドレールおよび第2ガイドレールと、基板幅方向に、第1ガイドレールを第2ガイドレールに対して相対的に平行移動させるモータと、第1ガイドレールと第2ガイドレールとの間のレール間隔を基板の幅よりも大きい第1間隔にして所定の作業が行われる作業位置までコンベア部により基板搬送を行うとともに、作業位置での作業の際に、モータの検出値に基づいて、レール間隔を第1間隔よりも小さい第2間隔にして基板の傾きを矯正するように、第1ガイドレールを第2ガイドレールに対して相対移動させる制御を行うように構成された制御部とを備え、第1ガイドレールおよび第2ガイドレールの少なくとも一方は、搬送方向の所定の作業領域におけるレール間隔が作業領域以外におけるレール間隔よりも小さくなるように、作業領域において基板幅方向内側に突出する突出部を有する。
この発明の一の局面による基板搬送装置では、上記のように、第1ガイドレールと第2ガイドレールとの間のレール間隔を基板の幅よりも大きい第1間隔にしてコンベア部により基板搬送を行うとともに、モータの検出値に基づいて、レール間隔を第1間隔よりも小さい第2間隔にして基板の傾きを矯正するように、第1ガイドレールを第2ガイドレールに対して相対移動させる制御を行うように構成された制御部を設けることによって、基板搬送時には、レール間隔を搬送される基板の幅に対応させた搬送用の第1間隔にしながら、モータの検出値に基づいてレール間隔を第2間隔に調整する制御によって基板の傾き矯正を実施することができる。これにより、搬送される基板幅に合わせてレール間隔を調整するためのモータ(レール間隔調整用モータ)および機構と、基板の傾き矯正を行うためのモータおよび機構とを共用することができるので、装置構成を複雑化することがない。また、モータの検出値に基づいてレール間隔を制御する本発明によれば、空気圧を用いるような精密な位置制御が困難なレール移動手段を用いる構成とは異なり、基板の傾き矯正を容易に行うことができる。以上から、本発明によれば、装置構成を複雑化することなく、基板の傾き矯正を容易に行うことができる。
上記一の局面による基板搬送装置において、好ましくは、モータは、エンコーダを含むサーボモータであり、制御部は、サーボモータのエンコーダの出力値に基づいて、基板の幅寸法と第1間隔との差分量だけ第1ガイドレールを第2ガイドレールに近づけるように相対移動させることにより、レール間隔を第2間隔にするように構成されている。このように構成すれば、サーボモータの位置検出値(エンコーダの出力値)に基づいて、容易に、レール間隔を基板の幅寸法(第2間隔)に合わせて基板の傾き矯正を行うことができる。
上記一の局面による基板搬送装置において、好ましくは、制御部は、第1ガイドレールを第2ガイドレールに近づけるように相対移動させ、モータの電流値が第1閾値以上か否かに基づいて第1ガイドレールの相対移動を停止させることにより、レール間隔を第2間隔にするように構成されている。ここで、相対移動によって第1ガイドレールと第2ガイドレールとの間に基板が挟まれると、それ以上第1ガイドレールが第2ガイドレール側に近づけなくなることから、より大きいトルクを発生させるためにモータの電流値が上昇する。そのため、このモータ電流値が第1閾値に達することに基づいて、第1ガイドレールと第2ガイドレールとの間に基板が挟まれたこと(基板の傾きが矯正されたこと)を確実に検知することができる。これにより、たとえば個々の基板の寸法が製造上の誤差に起因してばらつく場合でも、確実に基板をレール間に挟み込んで傾き矯正を行うことが可能となる。
上記一の局面による基板搬送装置において、好ましくは、制御部は、第1ガイドレールを第2ガイドレールに近づけるように相対移動させ、モータの電流値を、第1ガイドレールと第2ガイドレールとにより基板を所定圧力で押圧するための第2閾値近傍に維持することにより、基板を固定する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、基板をレール間に挟み込んで傾き矯正を行うだけでなくさらにレール間で基板を押圧して基板を固定する際に発生するモータの電流値を第2閾値として用いることにより、容易に基板を固定することができる。これにより、基板搬送装置上で回路基板の製造工程上の各種作業(部品実装や、外観検査など)が行われる場合に、基板を固定するための固定機構を設けることなく、作業中の基板の位置ずれを防止することができる。
上記一の局面による基板搬送装置において、好ましくは、第1ガイドレールおよび第2ガイドレールの少なくとも一方に設けられ、基板との接触圧力を検出する圧力検出部をさらに備え、制御部は、第1ガイドレールを第2ガイドレールに近づけるように相対移動させ、モータの検出値および圧力検出部の検出値に基づいて、第1ガイドレールと第2ガイドレールとにより基板を所定圧力で押圧して固定する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、モータの検出値に加えて、基板とレールとの接触圧力をも検出して監視することができるので、たとえば薄型の回路基板などの搬送を行う場合にも、レール間に挟み込んだ基板を撓ませることなく基板の傾き矯正および固定を行うことができる。
この場合、好ましくは、基板の搬入位置から作業領域までの搬入領域と、作業領域から基板の搬出位置までの搬出領域とにおけるレール間隔は、突出部を有する作業領域におけるレール間隔よりも大きい。このように構成すれば、作業領域において基板の傾き矯正を行いながら作業領域の直前まで後続の基板を搬入して待機させることができるとともに、作業領域において基板の傾き矯正を行いながら先行する基板の搬出を行うことができる。
上記突出部を設ける構成において、好ましくは、突出部は、突出部以外の部分との境界が滑らかに連続するように形成されている。このように構成すれば、作業領域におけるレール間隔を小さくするために突出部を設ける場合にも、レール間を搬送される基板が突出部に引っかかることがなく、突出部が基板搬送の妨げになることを防止することができる。
上記一の局面による基板搬送装置において、好ましくは、第1ガイドレールは、搬送方向の所定の作業領域を含むとともに、作業領域以外の部分とは別個に設けられた作業レール部を有し、モータは、作業レール部と作業レール部以外の部分とにそれぞれ設けられるとともに、作業レール部と作業レール部以外の部分とを基板幅方向に個別に移動させるように構成されている。このように構成すれば、作業領域でのレール間隔を第2間隔にして基板の傾き矯正を行った状態で、作業領域以外におけるレール間隔を、第2間隔よりも大きくすることができるので、作業領域において基板の傾き矯正を行いながら、作業領域以外において後続する基板の搬入や、先行する基板の搬出を行うことができる。これにより、レール間隔を変更して基板の傾き矯正を行う構成においても、基板の搬入搬出に要する時間を短縮して、いわゆるタクトタイムの短縮を図ることができる。
この場合、好ましくは、第1ガイドレールは、基板の搬入位置から作業領域までの搬入領域を含む搬入レール部と、作業領域から基板の搬出位置までの搬出領域を含む搬出レール部とをさらに有し、モータは、作業レール部と、搬入レール部と、搬出レール部とにそれぞれ設けられるとともに、作業レール部と、搬入レール部と、搬出レール部とを基板幅方向に個別に移動させるように構成されている。このように構成すれば、作業領域において基板の傾き矯正を行いながら作業領域の直前まで後続の基板を搬入して待機させることができるとともに、作業領域において基板の傾き矯正を行いながら先行する基板の搬出を行うことができる。
本発明によれば、上記のように、装置構成を複雑化することなく、基板の傾き矯正を容易に行うことができる。
本発明の第1および第2実施形態による基板搬送装置の全体構成を概略的に示した上面図である。 本発明の第1および第2実施形態による基板搬送装置を搬送方向上流側から見た模式的な側面図である。 本発明の第1および第2実施形態による基板搬送装置の傾き矯正動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による基板搬送装置の基板の搬入出処理を説明するためのフロー図である。 本発明の第2実施形態による基板搬送装置におけるモータ電流値に基づく制御を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による基板搬送装置の基板の搬入出処理を説明するためのフロー図である。 本発明の第3実施形態による基板搬送装置の全体構成を概略的に示した上面図である。 本発明の第3実施形態による基板搬送装置におけるモータ電流値に基づく制御を説明するための図である。 本発明の第3実施形態による基板搬送装置の基板の搬入出処理を説明するためのフロー図である。 本発明の第4実施形態による基板搬送装置の全体構成を概略的に示した上面図である。 本発明の第5実施形態による基板搬送装置の全体構成を概略的に示した上面図である。 本発明の第5実施形態による基板搬送装置の傾き矯正動作を説明するための図である。 本発明の第5実施形態による基板搬送装置の基板の搬入出処理を説明するためのフロー図である。 本発明の第6実施形態による基板搬送装置の全体構成を概略的に示した上面図である。 本発明の第7実施形態による基板搬送装置を備えた外観検査装置の全体構成を概略的に示した上面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態による基板搬送装置100の構造について説明する。
図1に示すように、本実施形態による基板搬送装置100は、基板製造ラインの一部として設けられ、基板製造プロセスにおける製造中のプリント回路基板(以下、「基板」という)CBを搬送する装置である。
基板製造プロセスの概要としては、まず、配線パターンが形成された基板CB上に、ハンダ印刷装置(図示せず)によって所定のパターンでハンダペーストの印刷(塗布)が行われる(ハンダ印刷工程)。続いて、ハンダ印刷後の基板CBに、表面実装機(図示せず)によって電子部品が搭載(実装)される(実装工程)。その後、実装済みの基板CBがリフロー炉(図示せず)に搬送されてハンダの溶融および硬化(冷却)が行われる(リフロー工程)ことにより、電子部品の端子部が基板CBの配線に対して半田接合される。これにより、電子部品が配線に対して電気的に接続された状態で基板CB上に固定され、基板製造が完了する。また、これらの各工程の前後では、基板検査装置(図示せず)によって基板CBの検査が行われることがある。たとえば、ハンダ印刷工程後の基板上のハンダの印刷状態の検査や、実装工程後における電子部品の実装状態の検査や、リフロー工程後における電子部品の実装状態の検査などである。
基板搬送装置100は、上記の各工程を担当するハンダ印刷装置、表面実装機および基板検査装置などの基板搬送部として組み込まれ、各装置における基板CBの搬入搬出を行うほか、各工程の作業(ハンダ印刷、部品実装、検査)実施時において基板CBを所定の作業領域に位置決めして保持(固定)する機能を有する。すなわち、これらの装置において、基板搬送装置100は、基板搬入、基板保持(各装置による作業実施)および基板搬出からなる一連の動作を単位として、基板製造ラインに供給される基板CBを順次搬送する機能を果たす。
図1に示すように、基板搬送装置100は、基板CBを搬送方向Xに搬送するコンベア部1と、基板搬送をガイドする一対のガイドレール(可動レール2および固定レール3)と、搬送方向Xと直交する基板幅方向Yに可動レール2を移動させるモータ4および駆動機構5と、モータ4を含む各部の制御を行う制御部6とを主として備えている。また、基板搬送装置100は、基板CBを作業領域Aに停止させるストッパ機構7と、作業領域Aに配置された基板CBを固定するクランプ機構8とを備えている。以下、基板搬送装置100の具体的な構造を説明する。なお、可動レール2および固定レール3は、それぞれ、本発明の「第1ガイドレール」および「第2ガイドレール」の一例である。
コンベア部1は、たとえばモータ(図示せず)駆動のベルトコンベアなどからなり、基板CBのY方向の両端を載せて(支持して)搬送方向Xに搬送するように、一対設けられている。これらの一対のコンベア部1は、それぞれ、可動レール2と固定レール3とに設けられている。コンベア部1は、上流端(X1方向端部)の搬入位置で、基板製造ラインの上流側の装置から基板CBを受け取り搬入する。そして、コンベア部1は、下流端(X2方向端部)の搬出位置から基板CBを搬出し、基板製造ラインの下流側の装置へ基板CBを受け渡す。
一対のガイドレールを構成する可動レール2および固定レール3は、搬送方向Xと直交する基板幅方向Yに間隔を隔てて互いに平行に設けられている。これらの可動レール2および固定レール3は、共に、搬送方向Xに沿って直線状に延びるように形成されている。可動レール2および固定レール3は、図2に示すように、基板CBをガイドするガイド部分のみならず、設置面に対して直立するように設けられた脚部を含んでいる。そして、これらの可動レール2および固定レール3には、上述の一対のコンベア部1が設けられている。
可動レール2は、図1および図2に示すように、基板搬送装置100の一方側(Y1方向側)に配置され、基板幅方向Y(Y方向)に移動可能に構成されている。具体的には、可動レール2は、設置面上に設けられたY方向に延びるスライドレール21とスライダ22とから構成される直動機構上(スライダ22上)に設置されている。また、固定レール3は、基板搬送装置100の他方側(Y2方向側)に配置され、設置面上に固定的に設置されている。これらの可動レール2および固定レール3には、それぞれ、クランプ機構8が設けられている。
クランプ機構8は、搬送方向に沿って延びるように設けられた昇降部81と、ガイドレール(可動レール2および固定レール3)の上面上でY方向内側に向けて突出するように設けられた係止部82とを含んでいる。昇降部81は、エアシリンダ(図示せず)などにより昇降可能に構成され、コンベア部1上の基板CBのY方向両縁部を下方から上方に押し上げるクランプ動作を行うように構成されている。昇降部81により押し上げられた基板CBは、上面側が係止部82に当接し、昇降部81と係止部82とによって上下方向(Z方向)に挟み込まれるようにして、クランプ(固定)される。
また、固定レール3には、ストッパ機構7が設けられている。ストッパ機構7は、エアシリンダ(図示せず)などにより昇降可能に構成され、下降位置ではコンベア部1上を搬送される基板CBと非接触となり、上昇位置ではコンベア部1上を搬送される基板CBと接触するように構成されている。これにより、ストッパ機構7を上昇させると、基板CBはX2方向側端面の固定レール3側(Y2方向側)の位置でストッパ機構7と接触して、基板CBの搬送方向の位置が作業領域A内に位置決めされる。なお、第1実施形態では、ストッパ機構7は可動レール2には設けられておらず、固定レール3にのみ設けられている。
モータ4は、基板幅方向Yに、可動レール2を固定レール3に対して相対的に平行移動させる機能を有する。このモータ4は、エンコーダ41を有するサーボモータであり、制御部6によってエンコーダ41の出力値に基づく位置制御が行われるように構成されている。また、駆動機構5は、ベルト51およびプーリ52を有するベルト−プーリ機構からなる。
具体的には、モータ4の出力軸が、プーリ52間に掛け渡されたベルト51を介して、一対のボールネジ軸53に連結されている。一対のボールネジ軸53は、Y方向に沿って互いに平行に延びるように設けられており、可動レール2に固定されたボールナット(図示せず)と螺合している。なお、図示していないが、固定レール3はボールネジ軸53を逃がすように形成されている。このような構成により、モータ4は、駆動機構5を介して一対のボールネジ軸53を回転駆動することにより、ボールネジ軸53と螺合する可動レール2をY方向に平行移動(直線移動)させるように構成されている。
制御部6は、モータの駆動制御を行うモータコントローラユニットであり、コンベア部1の駆動用モータ(コンベア軸)の駆動制御を行うとともに、可動レール2の駆動用のモータ4(レール間隔調整軸)の駆動制御を行う機能を有する。本実施形態では、制御部6は、搬入される各種の基板CBの幅寸法W(Y方向寸法)に対応したレール間隔(Y方向の間隔)となるように可動レール2をY方向移動させる制御を行うほか、可動レール2のY方向移動によって、作業領域Aに搬送された基板CBの水平面内(X−Y面内)の傾きを矯正する制御を行うように構成されている。したがって、基板搬送装置100は、基板CBの幅寸法Wに応じたレール間隔調整と、基板CBの傾き矯正との両方を共通のモータ4によって行うように構成されている。
具体的には、制御部6は、図1に示すように、可動レール2と固定レール3との間のレール間隔を基板CBの幅よりも大きい第1間隔D1にしてコンベア部1により基板搬送を行うように可動レール2を移動させるように構成されている。第1間隔D1は、搬送される基板CBの幅寸法Wに、予め設定された所定量Cを加えた間隔(D1=W+C)である。この所定量は、基板搬送をスムーズに行うために基板CBとガイドレール(可動レール2および固定レール3)との間に設けられる隙間であり、たとえばC=0.5mm程度(片側0.25mm程度)に設定される。制御部6は、基板搬送時には、レール間隔が搬送される幅寸法Wに応じた第1間隔D1となるように、可動レール2を移動させる。なお、図面上では、便宜的に、所定量Cの大きさを誇張して示している。
ここで、上記の通り、ストッパ機構7が固定レール3側にのみ設けられているため、基板CBがストッパ機構7に接触すると、基板CBはストッパ機構7を中心として水平面内で回動するように傾く(図1の二点鎖線参照)。基板搬送時にはレール間隔が第1間隔D1となっておりY方向に余裕があるため、基板CBは、第1間隔D1の状態の可動レール2および固定レール3にそれぞれ接触する状態を限度として、傾斜し得ることになる。
そこで、第1実施形態では、図3に示すように、制御部6は、モータ4の検出値に基づいて、レール間隔を第1間隔D1よりも小さい第2間隔D2にして基板CBの傾きを矯正するように、可動レール2を固定レール3に対して移動させる制御を行うように構成されている。より詳細には、第1実施形態では、制御部6は、モータ4のエンコーダ41の出力値に基づいて、基板CBの幅寸法Wと第1間隔D1との差分量(すなわち、所定量C)だけ可動レール2を固定レール3に近づけるように移動させることにより、レール間隔を第2間隔D2にするように構成されている。レール間隔が基板CBの幅寸法Wに略一致する第2間隔D2になるまで狭められる結果、可動レール2および固定レール3の間で基板CBがレールと略平行な状態になるように基板CBの傾斜が矯正される。
次に、図4を参照して、本発明の第1実施形態による基板搬送装置100の傾き矯正動作を含む一連の搬入出の処理について説明する。
図4のステップS1に示すように、まず、搬送方向上流端の搬入位置から、基板CBがコンベア部1に搬入される。この際、制御部6は、搬入される基板CBの幅寸法Wに合わせて、予めレール間隔を第1間隔D1にする。
次に、ステップS2において、制御部6は、基板CBを作業領域Aまで搬送して停止させる。すなわち、上昇位置のストッパ機構7と当接するまで基板CBを搬送する。これにより、基板CBの搬送方向の位置が作業領域A内の所定位置に位置決めされる。また、ストッパ機構7との当接によって、基板CBは、ストッパ機構7を中心に回動して傾いた姿勢となる(図1の二点鎖線参照)。
ステップS3において、制御部6は、エンコーダ41の出力値に基づく位置制御によって、可動レール2を基板CBの幅寸法Wと第1間隔D1との差分量(すなわち、所定量C)だけY2方向に移動させるとともに、所定量Cだけ移動させた後、ステップS4において、可動レール2を停止させる。この結果、図3に示すように、レール間隔は基板CBの幅寸法Wに略等しい第2間隔D2となり、基板CBの傾きが矯正される。
その後、図4のステップS5において、クランプ機構8が動作され、基板CBが作業領域A内の所定位置で固定される。ステップS6では、制御部6により、搬出を開始するか否かが判断される。たとえば、基板搬送装置100が表面実装機や基板検査装置に組み込まれている場合には、所定の作業(部品実装や検査)が終了した後に、搬出開始を指示する制御信号が制御部6に出力される。制御部6は、ステップS6において制御信号が入力されるのを待機し、制御信号を受信すると、搬出開始と判断して、ステップS7以降の処理に進む。
ステップS7では、クランプ機構8による固定(クランプ)が解除される。そして、ステップS8において、コンベア部1によって基板CBが搬送方向下流端の搬出位置から搬出される。以上により、基板搬送装置100の一連の搬入出処理が実施される。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、可動レール2と固定レール3との間のレール間隔を基板CBの幅よりも大きい第1間隔D1にしてコンベア部により基板CB搬送を行うとともに、モータ4の検出値に基づいて、レール間隔を第1間隔D1よりも小さい第2間隔D2にして基板CBの傾きを矯正するように、可動レール2を固定レール3に対して相対移動させる制御を行うように構成された制御部6を設けることによって、基板搬送時には、レール間隔を搬送される基板CBの幅寸法Wに対応させた搬送用の第1間隔D1となるようにモータ4を制御しながら、モータ4の検出値に基づいてレール間隔を第2間隔D2に調整する制御によって基板の傾き矯正を実施することができる。これにより、搬送される基板CBの幅寸法Wに合わせてレール間隔を調整するためのモータ(レール間隔調整用モータ)および機構(駆動機構5)と、基板の傾き矯正を行うためのモータおよび機構とを共用することができるので、装置構成を複雑化することがない。また、モータ4の検出値に基づいてレール間隔を制御する第1実施形態の基板搬送装置100によれば、空気圧を用いるような精密な位置制御が困難なレール移動手段を用いる構成とは異なり、基板CBの傾き矯正を容易に行うことができる。以上から、第1実施形態の基板搬送装置100では、装置構成を複雑化することなく、基板CBの傾き矯正を容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、エンコーダ41を含むサーボモータによりモータ4を構成し、モータ4のエンコーダ41の出力値に基づいて、基板CBの幅寸法Wと第1間隔D1との差分量(所定量C)だけ可動レール2を固定レール3に近づけるように移動させることにより、レール間隔を第2間隔D2にするように制御部6を構成する。これにより、(サーボ)モータ4の位置検出値(エンコーダ41の出力値)に基づいて、容易に、レール間隔を基板CBの幅寸法W(第2間隔D2)に合わせて基板CBの傾き矯正を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、図1〜3、図5および図6を参照して、本発明の第2実施形態による基板搬送装置200について説明する。第2実施形態では、エンコーダ41の出力値に基づいて所定量Cだけ可動レール2を移動させることにより、レール間隔を第2間隔D2に変更するように構成した上記第1実施形態とは異なり、モータの電流値に基づいてレール間隔を第2間隔D2に変更する制御を行う基板搬送装置の例について説明する。なお、第2実施形態において、装置構成は上記第1実施形態と同様であるので、同一の符号を用いるとともに説明を省略する。
第2実施形態では、基板搬送装置200の制御部106(図1参照)は、モータ4の駆動時の電流値を監視して、モータ4の検出値としての電流値に基づいて、基板CBの傾き矯正の制御を行うように構成されている。具体的には、制御部106は、傾き矯正を行う際に、可動レール2を固定レール3に近づけるように移動させ、モータ4の電流値が第1閾値Th1以上か否かに基づいて可動レール2の相対移動を停止させることにより、レール間隔を第2間隔D2にするように構成されている。
電流値の第1閾値Th1は、可動レール2と固定レール3との間に基板CBが挟まれた(接触した)状態で、可動レール2をさらに固定レール3側に移動させようとするときに発生する電流値の立ち上がりの開始直後の値として設定されている。この第1閾値Th1について、図5のグラフを用いて説明する。
まず、傾き矯正を行う際に、制御部106は可動レール2がたとえば所定の一定速度でY2方向に移動するようにモータ4を駆動する。基板幅方向Yへの移動時のモータ4の負荷は略一定であるので、所定速度に達した後で電流値は略一定値になる。その後、可動レール2の移動によってレール間隔が基板幅Wと一致すると、可動レール2と固定レール3との間に基板CBが挟まれることにより、基板CBの傾きはレール間で完全に矯正されるとともに、可動レール2のY2方向への移動が基板CBによって妨げられる(モータ4の負荷が増大する)ようになる。これ以降、可動レール2をさらにY2方向側に移動させようとすると、より大きな駆動トルクを発生させるためにモータ4の電流値が上昇する。なお、図5のグラフにおいて、第1閾値Th1以降の点線の部分は、電流値が第1閾値Th1に達した後もモータ4の駆動を継続した場合のモータ電流値の変化を参考として示している。
したがって、可動レール2と固定レール3との間に基板CBが挟まれた後のモータ4の電流値の立ち上がりに基づいて、可動レール2と固定レール3との間に基板CBが挟まれたこと(基板の傾きが矯正されたこと)を検知することが可能である。第1閾値Th1は、この制御を実際に行った試験結果などに基づいて決定することができ、確実に基板の傾きを矯正することが可能な電流値として設定される。そして、制御部106は、モータ4の電流値が第1閾値Th1以上になった場合に、レール間隔が第2間隔D2になったと判断して、可動レール2の移動(モータ4の駆動)を停止するように構成されている。
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態による基板搬送装置200の傾き矯正動作を含む一連の搬入出の処理について説明する。なお、図6において、図4に示した上記第1実施形態と同様の処理については、説明を省略する。
図6のステップS1で基板搬入、ステップS2で基板停止が行われた後、制御部106は、ステップS11で可動レール2を固定レール3側(Y2方向)に移動させる。そして、ステップS12において、制御部106は、モータ4の電流値を監視して、電流値が第1閾値Th1以上になったか否かを判断する。制御部106は、電流値が第1閾値Th1に達するまで可動レール2の移動を継続する。上記のように、可動レール2のY2方向移動によって可動レール2と固定レール3との間に基板CBが挟まれる(レール間隔が第2間隔D2になる)と、モータ4の電流値が上昇し、第1閾値Th1に達する。
電流値が第1閾値Th1以上になった場合、制御部106はレール間隔が第2間隔D2になったと判断し、ステップS13において、可動レール2を停止させる。これにより、基板CBの傾き矯正が完了する。その後のステップS5〜S8の処理は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、可動レール2を固定レール3に近づけるように移動させ、モータ4の電流値が第1閾値Th1以上か否かに基づいて可動レール2の移動を停止させることにより、レール間隔を第2間隔D2にするように制御部106を構成する。これにより、モータ電流値が第1閾値Th1に達することに基づいて、可動レール2と固定レール3との間に基板CBが挟まれたこと(基板CBの傾きが矯正されたこと)を確実に検知することができる。その結果、たとえば個々の基板CBの寸法が製造上の誤差に起因してばらつく場合でも、確実に基板CBをレール間に挟み込んで傾き矯正を行うことが可能となる。
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図7〜図9を参照して、本発明の第3実施形態による基板搬送装置300について説明する。第3実施形態では、モータ4の電流値が第1閾値Th1以上か否かに基づいて可動レール2の移動を停止させることにより、レール間隔を第2間隔D2にするように構成した上記第2実施形態とは異なり、レール間隔を第2間隔D2にした後、さらに可動レール2と固定レール3とによって基板CBの固定(クランプ)を行う制御を行う基板搬送装置の例について説明する。なお、第3実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いるとともに説明を省略する。
図7に示すように、第3実施形態による基板搬送装置300には、上記第1(第2)実施形態の基板搬送装置100(200)とは異なり、クランプ機構8(図1および図2参照)が設けられていない。第3実施形態による基板搬送装置300は、このクランプ機構8の代わりに、可動レール2と固定レール3とによって基板CBの固定(クランプ)を行うように構成されている。
具体的には、制御部206は、レール間隔を第2間隔D2にした状態で、モータ4の電流値を所定の第2閾値Th2近傍に維持することにより、基板CBを固定する制御を行うように構成されている。すなわち、制御部206は、レール間隔を第2間隔D2にして基板CBをレール間に挟み込んだ後もモータ4による可動レール2の駆動を継続し、可動レール2によって基板CBを固定レール3側(Y2方向)に押圧させる制御を行う。これにより、基板CBは、可動レール2と固定レール3とによって挟まれて水平方向(Y方向)に押圧されることにより、作業領域Aにおいて固定(クランプ)される。したがって、第3実施形態では、基板CBの端面をY方向に挟み込んでクランプする方式(エッジクランプ)でのクランプとなる。
第2閾値Th2は、可動レール2と固定レール3とにより基板CBを所定圧力で押圧することが可能な所定値として設定される。図8に示すように、電流値が第1閾値Th1に達した場合(レール間隔が第2間隔D2になった場合)に、可動レール2をさらにY2方向側に移動させようとすると、モータ4の電流値の上昇(駆動トルクの増大)に伴って、可動レール2を介して基板CBに加えられる押圧力が大きくなる。そのため、モータ4の電流値を第2閾値Th2の近傍に維持する(可動レール2をY2方向に駆動し続ける)ことによって、基板CBに押圧力を継続的に加えることができるので、この押圧力によって基板CBを固定(クランプ)することが可能である
第2閾値Th2は、この制御を実際に行った試験結果などに基づいて決定することができ、確実に基板を固定(クランプ)することが可能な電流値として設定される。そして、制御部206は、モータ4の電流値が第2閾値Th2に達すると、基板搬出を開始するまで(作業領域Aでの作業が終了するまで)の間、電流値をこの第2閾値Th2の近傍に維持して基板CBを固定状態に維持するように構成されている。なお、図8では、説明のために第1閾値Th1を図示しているが、この第3実施形態では、モータ電流値が第2閾値Th2に達した場合には確実に基板CBがレール間に挟み込まれて、基板CBの傾き矯正が完了した状態となっていることが分かるため、電流値が第1閾値Th1以上になったか否かを判断する必要はない。
第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
次に、図9を参照して、本発明の第3実施形態による基板搬送装置300のクランプ動作を含む一連の搬入出の処理について説明する。なお、図9において、図4に示した上記第1実施形態と同様の処理については、説明を省略する。
図9のステップS1で基板搬入、ステップS2で基板停止が行われた後、制御部206は、ステップS21で可動レール2を固定レール3側(Y2方向)に移動させる。そして、ステップS22において、制御部206は、モータ4の電流値を監視して、電流値が第2閾値Th2に達したか否かを判断する。制御部206は、電流値が第2閾値Th2に達するまで可動レール2の移動を継続する。したがって、可動レール2と固定レール3との間に基板CBが挟まれる(レール間隔が第2間隔D2になる)ことにより基板CBの傾きが矯正された後、基板CBを固定可能な押圧力が基板CBに加えられる第2閾値Th2までモータ4の電流値が上昇すると、処理がステップS23に進む。
ステップS23では、制御部206は、モータ4の電流値を第2閾値Th2近傍に維持して、可動レール2(モータ4)を駆動し続けることにより、基板CBを固定(クランプ)する。その後、ステップS5において基板CBの搬出を開始すると判断されるまで、クランプは継続される。基板CBの搬出を開始する場合、ステップS24において、制御部206は、第2閾値Th2近傍での可動レール2(モータ4)の駆動を停止し、レール間隔を第1間隔D1に戻すことにより、クランプを解除する。その後、ステップS8で基板CBが搬出される。
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、可動レール2を固定レール3に近づけるように移動させ、モータ4の電流値を第2閾値Th2近傍に維持することにより、基板CBを固定する制御を行うように制御部206を構成する。これにより、基板CBをレール間に挟み込んで傾き矯正を行うだけでなくさらにレール間で基板CBを押圧して基板CBを固定(クランプ)する際に発生するモータ4の電流値を第2閾値Th2として用いることにより、容易に基板CBを固定することができる。この結果、基板CBの傾き矯正に加えて、基板CBを固定するためのクランプ機構8(図1参照)を設けることなく、作業中の基板CBの位置ずれを防止することができる。
第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、図10を参照して、本発明の第4実施形態による基板搬送装置400について説明する。第4実施形態では、モータの電流値に基づき可動レール2を駆動することによって、可動レール2と固定レール3とによる基板CBの固定(クランプ)を行う制御を行うように構成した上記第3実施形態に加えて、さらに圧力検出部の検出値にも基づいて基板CBの固定(クランプ)を行う制御を行う基板搬送装置の例について説明する。なお、第4実施形態において、上記第3実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いるとともに説明を省略する。
図10に示すように、第4実施形態による基板搬送装置400は、可動レール2に圧力検出部310が設けられている。圧力検出部310は、ロードセルや歪みセンサなどからなり、搬送方向Xに沿って間隔を隔てて並ぶように、可動レール2に複数(第4実施形態では、2つ)設けられている。圧力検出部310は、可動レール2の内側(Y2方向側)に設けられており、レール間隔を第2間隔D2にした場合に基板CBの端面と接触して、基板CBとの接触圧力を検出するように構成されている。圧力検出部310の検出値は、制御部306に出力される。
そして、第4実施形態では、制御部306は、モータ4の検出値(エンコーダ出力値またはモータ電流値)に加えて、さらに圧力検出部310の検出値にも基づいて、基板CBの傾き矯正および固定(クランプ)を行うように構成されている。すなわち、制御部306は、可動レール2を固定レール3に近づけるように移動させ、モータ4の検出値および圧力検出部310の検出値に基づいて、可動レール2と固定レール3とにより基板CBを所定圧力で押圧して固定する制御を行うように構成されている。
なお、圧力検出部310の検出値に基づく可動レール2(モータ4)の駆動制御は、たとえば上記第2実施形態や第3実施形態と同様に行うことができる。すなわち、基板CBの傾き矯正を行う場合、モータ電流値の第1閾値Th1に対応する圧力検出値の第1閾値を設定し、圧力検出値が第1閾値以上となったか否かを考慮して、傾き矯正を行う。また、基板CBのクランプを行う場合、モータ電流値の第2閾値Th2に対応する圧力検出値の第2閾値を設定し、圧力検出値が第2閾値近傍となるように維持する制御を行う。
ここで、基板搬送装置400が搬送する基板CBは、厚み1mm〜2mm程度の比較的硬いもののほか、厚み0.5mm程度の薄型で柔軟なものが存在する。そのため、たとえば薄型の基板CBについては、レール間隔を狭めて基板CBを挟み込む際に、可動レール2の押圧力によって撓んでしまう可能性がある。そのため、モータ電流値だけでなく、圧力検出値にも基づいて傾き矯正や固定(クランプ)を行うことによって、基板CBを撓ませることなく傾き矯正や固定(クランプ)を行うことが可能である。
第4実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、上記のように、モータ4の検出値(エンコーダ出力値またはモータ電流値)および圧力検出部310の検出値に基づいて、可動レール2と固定レール3とにより基板CBを固定する制御を行うように制御部306を構成する。これにより、モータ4の検出値に加えて、基板CBとレールとの接触圧力をも検出して監視することができるので、たとえば薄型の回路基板などの搬送を行う場合にも、レール間に挟み込んだ基板CBを撓ませることなく基板CBの傾き矯正および固定を行うことができる。
第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第5実施形態)
次に、図11〜図13を参照して、本発明の第5実施形態による基板搬送装置500について説明する。第5実施形態では、直線状のガイドレール(可動レール2および固定レール3)を設けた上記第1実施形態とは異なり、基板幅方向Yの内側に突出する突出部をガイドレールに設けた例について説明する。なお、第5実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いるとともに説明を省略する。
図11に示すように、第5実施形態による基板搬送装置500の可動レール402および固定レール403は、搬送方向Xの作業領域Aにおけるレール間隔が作業領域A以外におけるレール間隔よりも小さくなるように、作業領域Aにおいて基板幅方向Yの内側に突出する突出部410を有する。第5実施形態では、基板搬送装置500は、作業領域Aと、基板CBの搬入位置(X1方向端部)から作業領域Aまでの搬入領域Enと、作業領域Aから基板CBの搬出位置(X2方向端部)までの搬出領域Exとに分けられる。そして、可動レール402および固定レール403は、搬入領域Enと、搬出領域Exとにおけるレール間隔が、それぞれ、突出部410を有する作業領域Aにおけるレール間隔よりも大きくなるように形成されている。なお、可動レール402および固定レール403は、それぞれ、本発明の「第1ガイドレール」および「第2ガイドレール」の一例である。
可動レール402および固定レール403の突出部410は、突出部410以外の内側表面421(431)に対して、突出部410における内側表面が所定量だけ突出するように形成されている。突出部410の突出量は、レール幅を第1間隔D1にする際に、搬送される基板CBの幅寸法Wに加えられる所定量Cと等しい。つまり、第5実施形態の場合、一対の突出部410の突出量の合計が所定量Cと等しくなるように、突出部410の突出量が設定されている。このため、図12に示すように、突出部410が設けられた作業領域Aにおけるレール間隔を第2間隔D2にして基板CBの基板幅Wと一致させた場合に、搬入領域Enおよび搬出領域Exでは、レール間隔が基板幅W(第2間隔D2)に所定量Cを加えた大きさ(W+C)となり、第1間隔D1と等しくなる。
また、突出部410は、可動レール402および固定レール403にそれぞれ一体的に形成されており、構造上は、突出部410以外の部分のレール幅(Y方向の幅)を突出部410のレール幅よりも小さくすることにより、形成されている。また、突出部410は、突出部410以外の部分との境界(作業領域Aと、搬入領域Enおよび搬出領域Exとのそれぞれの境界)が滑らかに連続するように形成されている。具体的には、突出部410は、なだらかに傾斜した傾斜面411を含み、この傾斜面411によって、作業領域Aと搬入領域Enおよび搬出領域Exとの境界部分が滑らかに接続されている。
以上の構成により、作業領域Aにおいて実装作業などの対象となる基板CBに対して傾き矯正や基板固定を行っている場合でも、これらと並行して、搬入領域Enへの基板搬入や、搬出領域Exからの基板搬出を行うことが可能である。このために、第5実施形態では、搬入領域Enの搬送方向Xの長さを基板CBよりも大きくしている。これにより、次の基板CBを搬入領域En内の待機位置まで搬送して先行する基板CBに対する作業終了まで待機させておくことが可能であり、作業領域Aでの作業終了後に次の基板搬入を行う場合と比較して、搬送効率を向上させること(搬送に要する時間の短縮)が可能となっている。なお、搬入領域En内に待機位置を設定したことに伴い、第5実施形態では、ストッパ機構7が作業位置と待機位置とにそれぞれ1つずつ配置されている。
第5実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
次に、図13参照して、本発明の第5実施形態による基板搬送装置500の一連の搬入出の処理について説明する。なお、図13において、図4に示した上記第1実施形態と同様の処理については、説明を省略する。
図13のステップS1で基板搬入、ステップS2で作業領域Aへの基板停止が行われた後、制御部406は、ステップS31で基板CBの傾き矯正を行う。なお、傾き矯正の処理は、上記各実施形態において示した制御のいずれによって行ってもよい。その後、ステップS5において、基板CBが固定(クランプ)される。この基板固定の処理も、上記各第3または第4実施形態で説明した制御によってもよいし、上記第1および第2実施形態において示したクランプ機構8によってもよい。これにより、基板CBがクランプされ、基板CBに対して所定の作業(部品実装など)が実施される。
次に、ステップS32において、制御部406は、図12に示すように、コンベア部1を駆動して、後続する次の基板CBの搬入を行う。後続の基板CBは、搬入領域Enのストッパ機構7によって、搬入領域En内の所定の待機位置まで搬送されて停止される。なお、作業領域Aの基板CBは、ストッパ機構7によって係止されているため、ステップS5のクランプの前に後続の基板搬入を開始してもよい。
その後、図13のステップS6において搬出を開始すると判断されると、制御部406は、ステップS7において作業領域Aの基板CBに対する基板固定を解除し、ステップS33において、基板搬出および次基板CBの作業領域Aへの搬送とを同時に行う。なお、図11に示すように、作業領域Aにおけるレール間隔を第1間隔D1にした場合、搬入領域Enおよび搬出領域Exでは、第1間隔D1よりもさらに所定量Cの分だけレール間隔が大きくなるが、この所定量Cは基板搬送をスムーズに行うのに必要なだけの十分小さい値(C=0.5mm程度)であるので、基板搬送を行う上で問題はない。
第5実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第5実施形態では、上記のように、可動レール402および固定レール403に、それぞれ、作業領域Aにおいて基板幅方向Yの内側に突出する突出部410を設ける。これにより、作業領域Aでのレール間隔を第2間隔D2にして基板CBの傾き矯正を行った状態で、作業領域A以外におけるレール間隔を、第2間隔D2よりも大きくすることができる。その結果、作業領域A以外では、基板CBと可動レール402および固定レール403との間に十分な隙間を設けることができるので、作業領域Aにおいて基板CBの傾き矯正を行いながら、作業領域A以外において後続する基板CBの搬入や、先行する基板CBの搬出を行うことができる。
また、第5実施形態では、上記のように、搬入領域Enと搬出領域Exとにおけるレール間隔が、突出部410を有する作業領域Aにおけるレール間隔よりも大きくなるように、基板搬送装置500を構成する。これにより、作業領域Aにおいて基板CBの傾き矯正を行いながら作業領域Aの直前まで後続の基板CBを搬入して待機位置に待機させておくことができるとともに、作業領域Aにおいて基板CBの傾き矯正を行いながら先行する基板CBの搬出を行うことができる。その結果、タクトタイムの短縮を図ることができる。
また、第5実施形態では、上記のように、突出部410以外の部分との境界が滑らかに連続するように突出部410を形成する。これにより、作業領域Aにおけるレール間隔を小さくするために突出部410を設ける場合にも、レール間を搬送される基板CBが突出部410に引っかかることがなく、突出部410が基板搬送の妨げになることを防止することができる。
第5実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第6実施形態)
次に、図14を参照して、本発明の第6実施形態による基板搬送装置600について説明する。第6実施形態では、ガイドレール(可動レール402および固定レール403)に突出部410を設けることにより傾き矯正および基板固定中にも基板の搬入出を行えるように構成した上記第5実施形態とは異なり、可動レールおよび固定レールを分割することにより、傾き矯正および基板固定中の基板搬入出を可能にした例について説明する。なお、第6実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いるとともに説明を省略する。
図14に示すように、第6実施形態による基板搬送装置600の可動レール502および固定レール503は、それぞれ、搬送方向Xに沿って分割されている。すなわち、可動レール502は、それぞれ、搬送方向Xの所定の作業領域Aを含むとともに、作業領域A以外の部分とは別個に設けられた作業レール部521を有している。より具体的には、第6実施形態では、可動レール502は、搬入領域Enを含む搬入レール部522と、搬出領域Exを含む搬出レール部523と、作業領域Aを含む作業レール部521とに3分割されており、それぞれのレール部が別個に設けられている。また、固定レール503は、可動レール502に対応して、作業レール部531と、搬入レール部532と、搬出レール部533とを個別に有している。固定レール503の作業レール部531と搬入レール部532とには、それぞれ、基板CBを作業位置と待機位置とに停止させるためのストッパ機構7が設けられている。また、コンベア部501が各レール部にそれぞれ設けられ、個別に駆動可能となっている。なお、可動レール502および固定レール503は、それぞれ、本発明の「第1ガイドレール」および「第2ガイドレール」の一例である。
また、モータは、作業レール部521と作業レール部以外の部分とにそれぞれ設けられるとともに、作業レール部521と作業レール部以外の部分とを基板幅方向Yに個別に移動させるように構成されている。すなわち、第6実施形態では、モータ541と、モータ542と、モータ543とが、可動レール502の作業レール部521と、搬入レール部522と、搬出レール部523とに対応してそれぞれ設けられるとともに、作業レール部521と、搬入レール部522と、搬出レール部523とを基板幅方向Yに個別に移動させるように構成されている。これらのモータ541〜543は、制御部506によって個別に制御される。
以上の構成により、基板搬送装置600は、作業領域A、搬入領域Enおよび搬出領域Exのそれぞれにおいて、独立してレール間隔を変更することが可能なように構成されている。これにより、作業領域Aにおいて、レール間隔を第2間隔D2にして実装作業などの対象となる基板CBに対して傾き矯正や基板固定を行っている場合でも、これらと並行して、搬入領域Enおよび搬出領域Exでは、レール間隔を第1間隔D1にして基板搬入および基板搬出を行うことが可能である。また、第6実施形態においても、上記第5実施形態と同様、作業位置に配置された基板CBに後続する次の基板CBを搬入領域En内の待機位置まで搬送して待機させておくことが可能である。
第6実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
第6実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第6実施形態では、上記のように、搬送方向Xの所定の作業領域Aを含むとともに、作業領域A以外の部分とは別個に設けられた作業レール部521を可動レール502に設ける。そして、作業レール部521と作業レール部521以外の部分とを基板幅方向Yに個別に移動させる。これにより、作業領域Aでのレール間隔を第2間隔D2にして基板CBの傾き矯正を行った状態で、作業領域A以外におけるレール間隔を、第2間隔D2よりも大きくすることができるので、作業領域Aにおいて基板CBの傾き矯正を行いながら、作業領域A以外において後続する基板CBの搬入や、先行する基板CBの搬出を行うことができる。
また、第6実施形態では、上記のように、可動レール502に搬入レール部522と搬出レール部523とをさら設ける。そして、作業レール部521と、搬入レール部522と、搬出レール部523とを基板幅方向Yに個別に移動させる。これにより、作業領域Aにおいて基板CBの傾き矯正を行いながら作業領域Aの直前まで後続の基板CBを搬入して待機させることができるとともに、作業領域Aにおいて基板CBの傾き矯正を行いながら先行する基板CBの搬出を行うことができる。その結果、レール間隔を変更して基板CBの傾き矯正を行う構成においても、基板CBの搬入搬出に要する時間を短縮して、いわゆるタクトタイムの短縮を図ることができる。
第6実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第7実施形態)
次に、図15を参照して、本発明の第7実施形態による外観検査装置700について説明する。第7実施形態では、基板搬送装置の適用例として、基板CBの検査を行う基板検査装置の一種である外観検査装置700の基板搬送部として、上記第1実施形態による基板搬送装置100を設けた例について説明する。なお、第7実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いるとともに説明を省略する。
図15に示すように、第7実施形態による外観検査装置700は、基板CBの上面画像を撮像して画像認識を行うことにより、基板CBに対するハンダの印刷状態や電子部品の実装状態の検査、および、基板CBに付着する異物の検出などの外観検査を行う装置である。
外観検査装置700は、基板CBを搬送および保持するための基板搬送部601と、基板搬送部601の上方(矢印Z1方向、図2参照)をXY方向(水平方向)およびZ方向(上下方向)に移動可能なヘッド移動機構602と、ヘッド移動機構602によって保持された撮像ヘッド部603と、外観検査装置700の制御を行う制御装置604とを備えている。
基板搬送部601は、上記第1実施形態による基板搬送装置100からなり、外観検査装置700の基台605上に設置されている。
ヘッド移動機構602は、基板搬送部601の上方に設けられ、たとえばボールネジ軸とサーボモータとを用いた直交3軸(XYZ軸)ロボットにより構成されている。直交3軸ロボットの構成自体は公知であるので、詳細な説明は省略する。ヘッド移動機構602は、撮像ヘッド部603を、基板搬送部601(基板CB)の上方でXY方向(水平方向)およびZ方向(上下方向)に移動させることが可能なように構成されている。
撮像ヘッド部603は、撮像部631と、照明部(図示せず)とを備えている。この撮像ヘッド部603が基板CBおよび基板CB上の電子部品などの外観検査のための撮像を行うように構成されている。したがって、基板搬送部601が基板CBを作業領域A内の所定の作業位置で固定(クランプ)すると、基板CBに対する作業として、この撮像ヘッド部603による基板CBの撮像動作が実施される。
制御装置604は、外観検査装置700の全体の制御を行う。制御装置604は、基板搬送部601(基板搬送装置100)の制御部6に制御信号を出力することにより、基板搬送部601に、基板搬送および基板CBの傾き矯正や、基板CBの固定(クランプ)および基板搬出などを実行させる。
第7実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
この第7実施形態のように、上記第1〜第6実施形態による基板搬送装置100〜600は、基板製造ラインを構成する各種の基板作業装置(外観検査装置700のほか、表面実装機など)に組み込まれる基板搬送部601として、好適に用いることができる。すなわち、第7実施形態の外観検査装置700では、撮像ヘッド部603により撮像された基板CBの撮像画像において基板CBが傾いている場合には、その角度補正のためのデータ処理を制御装置604により実行する必要がある。そのため、基板CBが傾いている場合には、基板CBの傾斜角度補正のための処理時間が余分に必要になり、作業効率が低下してしまう。これに対して、上記第1〜第6実施形態による基板搬送装置100〜600によれば、装置構成を複雑化することなく、基板CBの傾き矯正を容易に行うことができるので、外観検査装置700において余計な処理時間が発生することを抑制し、作業効率の向上を図ることが可能である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第6実施形態では、可動レールと固定レールとを備えた基板搬送装置の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、固定レールに代えて可動レールを設けてもよい。この場合、基板の傾き矯正の際には、両方の可動レールを同時に移動させてもよいし、片側の可動レールのみを移動させてもよい。本発明では、少なくとも1つのガイドレールが可動レールとなっていればよい。
また、上記第5実施形態では、可動レールおよび固定レールの両方に突出部を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、可動レールおよび固定レールの一方のみに突出部を設けてもよい。
また、上記第5実施形態では、直線状の可動レールおよび固定レールに、内側に突出する凸状の突出部410を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、可動レールおよび固定レールを内側に屈曲させることにより、突出部を形成してもよい。
また、上記第6実施形態では、可動レールを3分割したのに対応して、固定レールも3分割した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、可動レールを3分割した場合に、固定レール側が直線状の単一のガイドレールであってもよい。
また、上記第6実施形態では、可動レールの作業レール部と、搬入レール部と、搬出レール部とにそれぞれ対応するモータを設けて、各レール部を個別に移動可能に構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、可動レールのうち、搬入レール部と、搬出レール部とは、共通のモータによって駆動してもよい。この場合、搬入領域と搬出領域とのレール間隔は、常に同じ間隔となる。
また、上記第6実施形態では、可動レールを3分割して個別に移動するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、可動レールを作業領域と作業領域以外の領域とで2分割してもよい。
1、501 コンベア部
2、402、502 可動レール(第1ガイドレール)
3、403、503 固定レール(第2ガイドレール)
4、541、542、543 モータ
6、106、206、306、406、506 制御部
41 エンコーダ
100、200、300、400、500、600 基板搬送装置
310 圧力検出部
410 突出部
521 作業レール部
522 搬入レール部
523 搬出レール部
A 作業領域
CB 基板
D1 第1間隔
D2 第2間隔
En 搬入領域
Ex 搬出領域

Claims (9)

  1. 板を搬送方向に搬送するコンベア部と
    前記搬送方向と直交する基板幅方向に間隔を隔てて互いに平行に設けられた第1ガイドレールおよび第2ガイドレールと
    前記基板幅方向に、前記第1ガイドレールを前記第2ガイドレールに対して相対的に平行移動させるモータと
    前記第1ガイドレールと前記第2ガイドレールとの間のレール間隔を前記基板の幅よりも大きい第1間隔にして所定の作業が行われる作業位置まで前記コンベア部により基板搬送を行うとともに、前記作業位置での作業の際に、前記モータの検出値に基づいて、前記レール間隔を前記第1間隔よりも小さい第2間隔にして前記基板の傾きを矯正するように、前記第1ガイドレールを前記第2ガイドレールに対して相対移動させる制御を行うように構成された制御部とを備え
    前記第1ガイドレールおよび前記第2ガイドレールの少なくとも一方は、前記搬送方向の所定の作業領域における前記レール間隔が前記作業領域以外における前記レール間隔よりも小さくなるように、前記作業領域において前記基板幅方向内側に突出する突出部を有する、基板搬送装置。
  2. 前記モータは、エンコーダを含むサーボモータであり、
    前記制御部は、前記サーボモータの前記エンコーダの出力値に基づいて、前記基板の幅寸法と前記第1間隔との差分量だけ前記第1ガイドレールを前記第2ガイドレールに近づけるように相対移動させることにより、前記レール間隔を前記第2間隔にするように構成されている、請求項1に記載の基板搬送装置。
  3. 前記制御部は、前記第1ガイドレールを前記第2ガイドレールに近づけるように相対移動させ、前記モータの電流値が第1閾値以上か否かに基づいて前記第1ガイドレールの相対移動を停止させることにより、前記レール間隔を前記第2間隔にするように構成されている、請求項1に記載の基板搬送装置。
  4. 前記制御部は、前記第1ガイドレールを前記第2ガイドレールに近づけるように相対移動させ、前記モータの電流値を、前記第1ガイドレールと前記第2ガイドレールとにより前記基板を所定圧力で押圧するための第2閾値近傍に維持することにより、前記基板を固定する制御を行うように構成されている、請求項1に記載の基板搬送装置。
  5. 前記第1ガイドレールおよび前記第2ガイドレールの少なくとも一方に設けられ、前記基板との接触圧力を検出する圧力検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1ガイドレールを前記第2ガイドレールに近づけるように相対移動させ、前記モータの検出値および前記圧力検出部の検出値に基づいて、前記第1ガイドレールと前記第2ガイドレールとにより前記基板を所定圧力で押圧して固定する制御を行うように構成されている、請求項1に記載の基板搬送装置。
  6. 前記基板の搬入位置から前記作業領域までの搬入領域と、前記作業領域から前記基板の搬出位置までの搬出領域とにおけるレール間隔は、前記突出部を有する前記作業領域における前記レール間隔よりも大きい、請求項に記載の基板搬送装置。
  7. 前記突出部は、前記突出部以外の部分との境界が滑らかに連続するように形成されている、請求項に記載の基板搬送装置。
  8. 前記第1ガイドレールは、前記搬送方向の所定の作業領域を含むとともに、前記作業領域以外の部分とは別個に設けられた作業レール部を有し、
    前記モータは、前記作業レール部と前記作業レール部以外の部分とにそれぞれ設けられるとともに、前記作業レール部と前記作業レール部以外の部分とを前記基板幅方向に個別に移動させるように構成されている、請求項1に記載の基板搬送装置。
  9. 前記第1ガイドレールは、前記基板の搬入位置から前記作業領域までの搬入領域を含む搬入レール部と、前記作業領域から前記基板の搬出位置までの搬出領域を含む搬出レール部とをさらに有し、
    前記モータは、前記作業レール部と、前記搬入レール部と、前記搬出レール部とにそれぞれ設けられるとともに、前記作業レール部と、前記搬入レール部と、前記搬出レール部とを前記基板幅方向に個別に移動させるように構成されている、請求項に記載の基板搬送装置。
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