JP2013145532A - 加工装置、ツール、加工方法および加工位置の設定方法 - Google Patents

加工装置、ツール、加工方法および加工位置の設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加工位置を正確に取得することが可能な加工装置を提供する。
【解決手段】このロボット100は、ガラス基板301を覆う第1の接着シート302および第2の接着シート304のガラス基板301からのはみ出し部分306を加工するヒートカッタ刃部34と、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置を機械的または電気的に検出するとともに、ヒートカッタ刃部34が基体に当接した位置に基づいて加工位置を取得する制御を行う制御部41とを備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、加工装置、ツール、加工方法および加工位置の設定方法に関する。
従来、はみ出し部分を加工するツールを備える加工装置(シート切断装置)が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、ロボットアームを有するロボットと、ロボットアームの先端に取り付けられるチャックと、チャックに保持されるカッタ刃と、チャックに取り付けられる撮像カメラとを備えるシート切断装置が開示されている。このシート切断装置は、半導体ウェハからはみ出すように貼付されたシートのはみ出し部分を、半導体ウェハの外周に沿ってカッタ刃により切断するように構成されている。なお、このシート切断装置では、撮像カメラによって撮像されたカッタ刃、シートおよび半導体ウェハの撮像データに基づいて、カッタ刃によるはみ出し部分の切断位置(加工位置)が決定されている。
特開2007−288010号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のシート切断装置では、はみ出し部分の加工位置が、撮像カメラによって撮像された撮像データに基づいて決定されているため、撮像領域内に外乱光が入射した場合には、半導体ウェハの位置(外周)を正確に撮像できない場合があると考えられる。その結果、はみ出し部分の加工位置を正確に取得することができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、加工位置を正確に取得することが可能な加工装置、ツール、加工方法および加工位置の設定方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による加工装置は、基体を覆うシート状部材の基体からのはみ出し部分を加工するツールと、ツールが基体に当接した位置を機械的または電気的に検出するとともに、ツールが基体に当接した位置に基づいて加工位置を取得する制御を行う制御部とを備えている。
この第1の局面による加工装置では、上記のように、ツールが基体に当接した位置を機械的または電気的に検出するとともに、ツールが基体に当接した位置に基づいて加工位置を取得する制御を行う制御部を備えている。これにより、撮像カメラによって撮像された撮像データに基づいて基体の位置を検出する場合と異なり、外乱光の影響を受けずにツールが基体に当接した位置が検出されるので、加工位置を正確に取得することができる。
この発明の第2の局面によるツールは、基体を覆うシート状部材の基体からのはみ出し部分を加工するツールと、ツールが基体に当接した位置を機械的または電気的に検出するとともに、ツールが基体に当接した位置に基づいて加工位置を取得する制御を行う制御部とを備えた、加工装置に適用される。
この発明の第2の局面によるツールは、ツールが基体に当接した位置を機械的または電気的に検出するとともに、ツールが基体に当接した位置に基づいて加工位置を取得する制御を行う制御部を備えている加工装置に適用される。これにより、撮像カメラによって撮像された撮像データに基づいて基体の位置を検出する場合と異なり、外乱光の影響を受けずにツールが基体に当接した位置が検出されるので、加工位置を正確に取得することができるツールを提供することができる。
この発明の第3の局面による加工方法は、ツールを用いて基体を覆うシート状部材の基体からのはみ出し部分を加工位置に沿って加工する加工方法であって、ツールが基体に当接した位置を機械的または電気的に検出する工程と、ツールが基体に当接した位置に基づいて、加工位置を取得する工程とを備えている。
この発明の第3の局面による加工方法では、上記のように、ツールが基体に当接した位置に基づいて、加工位置を取得する工程を備えている。これにより、撮像カメラによって撮像された撮像データに基づいて基体の位置を検出する場合と異なり、外乱光の影響を受けずにツールが基体に当接した位置が検出されるので、加工位置を正確に取得することができる加工方法を提供することができる。
この発明の第4の局面による加工位置の設定方法は、ツールを用いて基体を覆うシート状部材の基体からのはみ出し部分を加工するための加工位置の設定方法であって、ツールが基体に当接した位置を機械的または電気的に検出する工程と、ツールが基体に当接した位置に基づいて、加工位置を取得して設定する工程とを備えている。
この発明の第4の局面による加工位置の設定方法では、上記のように、ツールが基体に当接した位置に基づいて、加工位置を取得して設定する工程を備えている。これにより、撮像カメラによって撮像された撮像データに基づいて基体の位置を検出する場合と異なり、外乱光の影響を受けずにツールが基体に当接した位置が検出されるので、加工位置を正確に取得することができる加工位置の設定方法を提供することができる。
本発明によれば、上記のように、加工位置を正確に取得することができる。
本発明の第1実施形態によるロボットの側面図である。 本発明の第1実施形態によるロボットの上面図である。 本発明の第1実施形態によるロボットの斜視図である。 本発明の第1実施形態によるロボットによってトリミングされる基板の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態によるロボットによってトリミングされる基板の断面図である。 本発明の第1実施形態によるロボットのエンドエフェクタ部の側面図である。 本発明の第1実施形態によるロボットのエンドエフェクタ部のヒートカッタ刃部がガラス基板に当接した状態を示す図である。 本発明の第1実施形態によるロボットのヒートカッタ刃部の正面図である。 本発明の第1実施形態によるロボットのブロック図である。 本発明の第1実施形態によるロボットのトリミング位置を取得する動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態によるロボットのトリミング位置を取得する動作を説明するための上面図である。 本発明の第1実施形態によるロボットのトリミング動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態によるロボットの切り込み動作を説明するための上面図である。 本発明の第1実施形態によるロボットのトリミング動作を説明するための上面図である。 本発明の第1実施形態によるロボットのヒートカッタ刃部によってトリミングしている状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態によるロボットのヒートカッタ刃部によってトリミングしている状態を示す上面図である。 本発明の第2実施形態によるロボットのエンドエフェクタ部の側面図である。 本発明の第2実施形態によるロボットのヒートカッタ刃部の正面図である。 本発明の第1および第2実施形態の変形例による加工装置を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の変形例によるヒートカッタ刃部の拡大図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図9を参照して、第1実施形態によるロボット100の構成について説明する。なお、ロボット100は、本発明の「加工装置」の一例である。つまり、図1に示すような多関節ロボットではなく、スカラロボットや直交ロボットのようなものでもよく、また、少なくとも3軸が直交するステージ上に加工ツールが配置される構成でもよい。
図1〜図3に示すように、ロボット100は、基台1と、基台1に取り付けられるロボットアーム2と、ロボットアーム2の先端に取り付けられるエンドエフェクタ部3と、ロボット100の全体の動作を制御するロボットコントローラ4とを備えている。また、ロボット100に隣接するように、基板300を搬送するためのコンベア200と、トリミングを行う際に基板300を載置する載置部210とが配置されている。
コンベア200は、台部201と、台部201上に配置され基板300を移動させるためのローラ部(コロ部)202とを含む。図2および図3に示すように、ローラ部202は、基板300が搬送される方向(X方向)に沿って延びるように、2列設けられている。なお、ローラ部202は、本発明の「搬送部」の一例である。また、図1に示すように、載置部210は、2列のローラ部202の間に配置されている。また、載置部210は、基板300を上下移動可能に昇降する昇降部211と、基板300が載置される載置台212とを含む。そして、後述する基板300のはみ出し部分306のトリミングを行う際には、昇降部211が上昇して載置台212に基板300が載置され、基板300がローラ部202から離間した状態(図1参照)となる。また、基板300を移動させる際には、昇降部211が下降して基板300が載置台212から離間するとともに、2列のローラ部202の上に載置された状態となる。
図4に示すように、基板300は、ガラス基板301と、ガラス基板301上に配置される第1の接着シート302と、ガラス基板301の下に配置される第2の接着シート304と、から構成されている。また、第1の接着シート302および第2の接着シート304は、たとえばEVA(エチレン・ビニル・アセテート)からなる。また、ガラス基板301、第1の接着シート302および第2の接着シート304は、平面視で矩形状に形成されている。
第1の接着シート302および第2の接着シート304は、ガラス基板301よりも大きくなるように形成されている。そして、図5に示すように、ガラス基板301に、第1の接着シート302および第2の接着シート304を重ねてラミネート処理した状態では、第1の接着シート302および第2の接着シート304は、ガラス基板301の四方から外側にはみ出すように配置されている。
図1に示すように、ロボット100は、3つのアーム部2a、2bおよび2cからなるロボットアーム2を含むたとえば6自由度を有する垂直多関節ロボットである。また、3つのアーム部2a、2bおよび2cを接続する関節5には、アーム部2a、2bおよび2cを駆動するためのサーボモータ(図示せず)が内蔵されている。アーム部2a、2bおよび2cの駆動は、ロボットコントローラ4によりこれらのサーボモータを駆動制御することにより行われるように構成されている。
また、図6に示すように、エンドエフェクタ部3は、アーム部2aの先端に取り付けられている。エンドエフェクタ部3は、アーム取付部31と、エアスライドテーブル部32と、ヒートカッタ本体33と、ヒートカッタ刃部34とを含んでいる。アーム取付部31は、アーム部2aに固定的に取り付けられているとともに、エアスライドテーブル部32の上方に配置されている。ヒートカッタ本体33は、エアスライドテーブル部32の下方に配置されている。また、ヒートカッタ刃部34は、ヒートカッタ本体33の先端に、鉛直方向(Z方向)に沿うように、取り付けられている。なお、ヒートカッタ刃部34は、本発明の「ツール」の一例である。
ここで、第1実施形態では、エンドエフェクタ部3のアーム取付部31には、ヒートカッタ刃部34が基板300のガラス基板301に当接したことを電気的に検知する当接検知部35が取り付けられている。当接検知部35は、板状の検知片35aと、検知片35aによって光が遮られたことを検知する光センサ35bとを含んでいる。具体的には、図7に示すように、エンドエフェクタ部3が矢印X1方向に移動している際、ヒートカッタ刃部34が基板300のガラス基板301に当接してヒートカッタ刃部34(ヒートカッタ本体33)が停止する。このとき、エアスライドテーブル部32の上方に配置されるアーム部2a(アーム取付部31)は、エアスライドテーブル部32の下方に配置されるヒートカッタ刃部34(ヒートカッタ本体33)に対して矢印X1方向に移動する。これにより、当接検知部35の検知片35aが光センサ35b内に挿入されて、光センサ35b内の光が遮られる。その結果、ヒートカッタ刃部34が基板300のガラス基板301に当接したことを後述するロボットコントローラ4の制御部41により検出するように構成されている。
また、図8に示すように、ヒートカッタ刃部34は、平面視において、略U字形状に形成されており、略U字形状のヒートカッタ刃部34の一方側(矢印X1方向側)の端部34aと他方側(矢印X2方向側)の端部34bとの両方によって、基板300のガラス基板301を覆う第1の接着シート302および第2の接着シート304のガラス基板301の側面から外側にはみ出したはみ出し部分306(第1の接着シート302のはみ出し部分302a、第2の接着シート304のはみ出し部分304a、図5参照)を切削可能に構成されている。具体的には、ヒートカッタ刃部34のヒートカッタ本体33側の部分34cは、たとえば銅合金により棒状に形成されている。また、部分34cは、2つ設けられ、先端側(矢印Z1方向側)に向かって2つの部分34cの間隔が小さくなるように、屈曲している。また、ヒートカッタ刃部34の先端側の部分34dは、U字形状に形成されている。また、ヒートカッタ刃部34の部分34dは、たとえばニクロムにより構成されており、約400℃以上約500℃以下の温度に発熱可能に構成されている。また、ヒートカッタ刃部34の部分34dは、外側(矢印X1方向側および矢印X2方向側)に向かって徐々に厚みが小さくなるように構成されている。そして、ヒートカッタ刃部34の部分34dの端部34aまたは端部34bを第1の接着シート302および第2の接着シート304に当接させることによって、ヒートカッタ刃部34の部分34dの熱(約400℃以上約500℃以下)および形状により、第1の接着シート302および第2の接着シート304のガラス基板301からのはみ出し部分306を切削するように構成されている。
また、図9に示すように、ロボットコントローラ4は、制御部41と、記憶部42と、通信インターフェイス43と、入出力信号インターフェイス44とを含んでいる。記憶部42は、制御部41に接続されている。通信インターフェイス43は、制御部41に接続されているとともに、サーボドライブ(図示せず)を介してロボットアーム2に接続されている。入出力信号インターフェイス44は、制御部41に接続されているとともに、エンドエフェクタ部3に取り付けられる当接検知部35の光センサ35bに接続されている。
また、記憶部42には、予め教示されたロボット100の動作が記憶されるように構成されている。具体的には、記憶部42には、矩形状を有する基板300のガラス基板301の2つの辺(辺301aおよび301d、図11参照)の合計3点においてヒートカッタ刃部34を当接させる動作が予め記憶されている。また、記憶部42には、ガラス基板301の寸法(X方向およびY方向の幅など)も記憶されている。
ここで、第1実施形態では、制御部41は、ヒートカッタ刃部34が基板300のガラス基板301に当接した位置を検出したことに基づいて、ロボット100(ロボットアーム2)の移動を即座に停止させ、ロボット100を停止させたロボット停止位置を、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置として記憶部42に記憶するように構成されている。さらに、制御部41は、記憶部42に記憶されたロボット停止位置に基づいて、ガラス基板301を覆う第1の接着シート302および第2の接着シート304のガラス基板301からのはみ出し部分306をヒートカッタ刃部34によりトリミングするトリミング位置を取得する制御を行うように構成されている。また、制御部41は、矩形状を有する基板300のガラス基板301の複数(第1実施形態では2つ)の辺(辺301aおよび301d)においてヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置を検出するとともに、検出された複数の当接した位置に基づいて、トリミング位置を算出して取得するように構成されている。なお、基板300(ガラス基板301)は、コンベア200によって順次搬送されるように構成されており、制御部41は、順次搬送される複数のガラス基板301毎に、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置を検出するとともに、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置に基づいてトリミング位置を取得する制御を行うように構成されている。
また、第1実施形態では、制御部41は、取得したトリミング位置に基づいて、基板300のガラス基板301を覆う第1の接着シート302および第2の接着シート304のガラス基板301からのはみ出し部分306をヒートカッタ刃部34によりトリミングする際に、矩形状を有するガラス基板301の辺(辺301a、301b、301cおよび301d、図11参照)から角(角301e、301f、301gおよび301h、図11参照)に向かって第1の接着シート302および第2の接着シート304のガラス基板301からのはみ出し部分306をヒートカッタ刃部34により切削することによりトリミングする制御を行うように構成されている。具体的には、後述する図14の軌跡C1〜C8に示すように、はみ出し部分306の外側(矢印X1、X2、Y1およびY2方向)の端部から、矩形状を有するガラス基板301の辺(辺301a、301b、301cおよび301d)に向かった後、角(角301e、301f、301gおよび301h)に向かってはみ出し部分306をヒートカッタ刃部34により切削することによりトリミングするように構成されている。
また、第1実施形態では、制御部41は、取得したトリミング位置に基づいて、ガラス基板301を覆う第1の接着シート302および第2の接着シート304のガラス基板301からのはみ出し部分306をトリミングする前に、ガラス基板301を搬送するコンベア200の2列のローラ部202に対応する第1の接着シート302および第2の接着シート304のはみ出し部分306に切り込み307(図13参照)を形成する制御を行うように構成されている。具体的には、図13に示すように、2列のローラ部202の上方に位置するはみ出し部分306の位置B1およびB2の2ヶ所に切り込み307(307a、307b)を形成する制御を行うように構成されている。
次に、図10および図11を参照して、第1実施形態によるはみ出し部分306をヒートカッタ刃部34によりトリミングするトリミング位置を取得する際の制御部41の動作について説明する。
図10のフローチャートに示すように、ステップS1では、制御部41によりアーム部2a、2bおよび2cが移動されることにより、エンドエフェクタ部3が基板300の近傍(トリミング位置の検出位置)に移動される。
次に、ステップS2において、図11に示すように、アーム部2a、2bおよび2cが移動されることにより、切り込み動作が行われる。具体的には、約400℃以上約500℃以下の温度に加熱されたエンドエフェクタ部3のヒートカッタ刃部34により、第1の接着シート302および第2の接着シート304のはみ出し部分306が、はみ出し部分306の外側の端部(たとえばガラス基板301の辺301a上の点A1に対応する位置)から、内側に向かって切り込まれる。そして、ステップS3において、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接したことが検出されたか否かが判断され、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接するまで、ステップS2の動作が繰り返される。そして、ヒートカッタ刃部34が基板300のガラス基板301に当接(図7参照)してヒートカッタ刃部34(ヒートカッタ本体33)が停止するとともに、アーム部2a(アーム取付部31)は、ヒートカッタ刃部34(ヒートカッタ本体33)に対して矢印X1方向に移動する。これにより、当接検知部35の検知片35aが光センサ35b内に挿入されて、ヒートカッタ刃部34が基板300のガラス基板301に当接したことが光センサ35bからの出力により検出される。
次に、ステップS3において、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接したことが検出された場合、ステップS4において、ロボット100(ロボットアーム2)の移動が即座に停止される。次に、ステップS5において、ロボット100を停止させたロボット停止位置が、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置として記憶部42に記憶される。なお、図7に示すように、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接してヒートカッタ刃部34が停止した後、アーム部2aは、ヒートカッタ刃部34に対して矢印X1方向に移動するので、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置と、ロボット100を停止させたロボット停止位置とは、少し異なる。しかしながら、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置と、ロボット100を停止させたロボット停止位置との差は微差であるため、ロボット100を停止させたロボット停止位置を、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置とみなす。
次に、ステップS6に進んで、ガラス基板301の辺上の3点におけるヒートカッタ刃部34の当接位置の検出、および、当接位置の記憶部42への記憶が終わったか否かが判断される。なお、第1実施形態では、図11に示すように、ガラス基板301の矢印X2方向側の辺301a上の2ヶ所(点A1およびA2)と、矢印Y2方向側の辺301d上の1ヶ所(点A3)の合計3ヶ所において、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置が検出される。ステップS6において、ガラス基板301の辺上の3点におけるヒートカッタ刃部34の当接位置の検出、および、当接位置の記憶部42への記憶が終了していないと判断された場合には、ステップS7に進んで、まだ当接位置の検出が行われていない残りの位置にロボットアーム2が移動され、ステップS2〜S6の動作が繰り返される。
一方、ステップS6において、ガラス基板301の辺上の3点おいて、ヒートカッタ刃部34の当接位置の検出および記憶部42への記憶が終了したと判断された場合には、ステップS8に進んで、ガラス基板301を覆う第1の接着シート302および第2の接着シート304のガラス基板301からのはみ出し部分306の切削位置の算出が行われる。具体的には、記憶部42に記憶されているヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した3点(点A1、A2およびA3)の位置(ロボット座標)から、ガラス基板301の角301e(図11参照)の座標が算出される。さらに、予め記憶されているガラス基板301の寸法(X方向およびY方向の幅など)と、角301eの座標とからガラス基板301の辺301a、301b、301cおよび301dの位置が切削位置(トリミング位置)として算出される。そして、ステップS9に進んで、算出された切削位置に基づいて、はみ出し部分306の切削動作(トリミング)が開始される。なお、上記ステップS1〜S9のトリミング位置を取得する動作は、コンベア200によって順次搬送されてくる基板300(ガラス基板301)毎に行われる。
次に、図12〜図16を参照して、取得したトリミング位置に基づいて、はみ出し部分306をトリミングする際の制御部41の動作について説明する。
図12のフローチャートに示すように、ステップS11では、制御部41によりアーム部2a、2bおよび2cが移動されることにより、ヒートカッタ刃部34が切り込み位置に移動される。そして、ステップS12において、図13に示すように、はみ出し部分306をトリミングする前に、ガラス基板301を搬送するコンベア200のローラ部202に対応する第1の接着シート302および第2の接着シート304のはみ出し部分306に切り込み307が形成される。具体的には、はみ出し部分306の矢印X2方向側の位置B1と、矢印X1方向側の位置B2の2ヶ所に切り込み307(切り込み307aおよび307b)が形成される。切り込み307aは、はみ出し部分306の外側(矢印X2方向)の端部から、ガラス基板301の辺301aに向かった後、角301fに向かって切り込みされる。なお、切り込み307aは、角301fまで切り込まれずに、辺301aの途中まで切り込まれる。その後、切り込み時の軌跡と同じ軌跡を戻ることにより、ヒートカッタ刃部34がはみ出し部分306から離間される。同様に、切り込み307bは、はみ出し部分306の外側(矢印X1方向)の端部から、ガラス基板301の辺301cに向かった後、角301hに向かって切り込みされる。
そして、ステップS13において、切り込み307が2ヶ所形成されたか否かが判断される。ステップS13において、切り込み307が2ヶ所形成されていないと判断された場合には、ヒートカッタ刃部34が残りの切り込み位置に移動(ステップS14)されて、切り込み307を形成する動作が繰り返される。
また、ステップS13において、切り込み307が2ヶ所形成されたと判断された場合には、ステップS15に進んで、トリミングが開始される。具体的には、図14および図15に示すように、はみ出し部分306の外側(矢印X2方向)の端部から、ガラス基板301の辺301aに向かった後、角301eに向かって(軌跡C1)、はみ出し部分306がヒートカッタ刃部34により切削される。なお、図16に示すように、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301の辺301aに対して所定の角度θ1傾斜させた状態ではみ出し部分306がヒートカッタ刃部34により切削される。その後、はみ出し部分306の外側(矢印X2方向)の端部から、ガラス基板301の辺301aに向かった後、角301fに向かって(軌跡C2)、はみ出し部分306をヒートカッタ刃部34により切削する。これにより、矢印X2方向側のはみ出し部分306が切削される。なお、軌跡C1と軌跡C2とは、交差するように構成されている。また、はみ出し部分306の矢印X2方向側には、切り込み307aが形成されているので、切削されたはみ出し部分306は、切り込み307aの矢印Y1方向側と、矢印Y2方向側とに分離される。これにより、切削されたはみ出し部分306が、コンベア200の2列のローラ部202に跨った状態で引っ掛かるのが抑制されて、切削されたはみ出し部分306は、床面上に落下する。
そして、ステップS16において、はみ出し部分306の切削がはみ出し部分306の四方(矢印X1、X2、Y1およびY2方向)の4ヶ所において行われたか否かが判断される。はみ出し部分306の切削がはみ出し部分306の四方の4ヶ所において行われていないと判断された場合には、ヒートカッタ刃部34が切削位置に移動(ステップS17)されてはみ出し部分306の切削の動作が繰り返される。すなわち、軌跡C3(辺301bから角301gに向かう軌跡)および軌跡C4(辺301bから角301fに向かう軌跡)に沿って、矢印Y1方向側のはみ出し部分306の切削が行われるとともに、軌跡C5(辺301cから角301gに向かう軌跡)および軌跡C6(辺301cから角301hに向かう軌跡)に沿って、矢印X1方向側のはみ出し部分306の切削が行われる。さらに、軌跡C7(辺301dから角301eに向かう軌跡)および軌跡C8(辺301dから角301hに向かう軌跡)に沿って、矢印Y2方向側のはみ出し部分306の切削が行われる。
そして、ステップS16において、はみ出し部分306の切削が、はみ出し部分306の四方(矢印X1、X2、Y1およびY2方向)の4ヶ所において行われたと判断された場合には、はみ出し部分306のヒートカッタ刃部34によるトリミングが終了される。なお、第1実施形態では切り込み307が2ヶ所形成されたか否かの判断や切削が行われたかの判断がされた例で説明したが、ロボットの自動運転によりトリミングの開始および終了を進行させることも可能である。
第1実施形態では、上記のように、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置を電気的に検出するとともに、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置に基づいてトリミング位置を取得する制御を行う制御部41を設ける。これにより、撮像カメラによって撮像された撮像データに基づいてガラス基板301の位置を検出する場合と異なり、外乱光の影響を受けずにヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置が検出されるので、トリミング位置を正確に取得することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接したことを検知する当接検知部35を設けて、制御部41を、当接検知部35の出力に基づいて、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置を検出するように構成する。これにより、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接したことを当接検知部35の出力に基づいて、容易に検出することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部41を、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置を検出したことに基づいて、ヒートカッタ刃部34の移動を即座に停止する制御を行うように構成する。これにより、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した後にヒートカッタ刃部34が移動し続けることに起因して、ガラス基板301が破損するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置を記憶する記憶部42を設けて、制御部41を、記憶部42に記憶されたヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置に基づいてトリミング位置を取得するように構成する。これにより、記憶部42に記憶されたヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置に基づいて、容易に、トリミング位置を取得することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部41を、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置を検出したことに基づいて、ロボット100の移動を即座に停止させ、ロボット100を停止させたロボット停止位置を、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置として記憶部42に記憶するとともに、記憶部42に記憶されたロボット停止位置に基づいてトリミング位置を取得するように構成する。これにより、ロボット停止位置が、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置とみなされるので、ロボット停止位置に基づいてヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置を改めて算出する場合と異なり、迅速にトリミング位置を取得することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部41を、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接してヒートカッタ刃部34が停止した際に、ロボットアーム2がヒートカッタ刃部34に対して移動することを検出することにより、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接したことを検出するように構成する。これにより、ロボットアーム2がヒートカッタ刃部34に対して移動する動作に基づいて、確実に、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接したことを検出することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部41を、矩形状を有するガラス基板301の複数(2つ)の辺301aおよび301dにおいてヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置を検出するとともに、検出された複数の当接した位置に基づいて、トリミング位置を算出して取得するように構成する。これにより、複数の辺301aおよび301dにおいてヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置が検出されるので、その検出した辺301aおよび301dの当接位置の情報と、ガラス基板301の寸法情報とを用いて、容易に、トリミング位置を取得することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部41を、複数のガラス基板301毎に、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置を検出するとともに、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301に当接した位置に基づいてトリミング位置を取得する制御を行うように構成する。これにより、ガラス基板301の位置やサイズがガラス基板301毎に異なった場合でも、正確にトリミング位置を取得することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部41を、取得したトリミング位置に基づいて、ガラス基板301を覆う第1の接着シート302および第2の接着シート304のガラス基板301からのはみ出し部分306をヒートカッタ刃部34によりトリミングする際に、矩形状を有するガラス基板301の辺から角に向かって第1の接着シート302および第2の接着シート304をヒートカッタ刃部34により切削することによりトリミングする制御を行うように構成する。これにより、ガラス基板301の角から辺に向かってはみ出し部分306をヒートカッタ刃部34により切削する場合と異なり、ヒートカッタ刃部34がガラス基板301の角に衝突して破損するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部41を、取得したトリミング位置に基づいて、ガラス基板301を覆う第1の接着シート302および第2の接着シート304のガラス基板301からのはみ出し部分306をトリミングする前に、ガラス基板301が載置されガラス基板301を搬送するローラ部202に対応する第1の接着シート302および第2の接着シート304のはみ出し部分306に切り込み307を形成する制御を行うように構成する。これにより、切削されたはみ出し部分306が切り込み307の一方側と他方側とに分かれて落下するので、切削されたはみ出し部分306がローラ部202に引っ掛かるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、先端が熱を発するヒートカッタ刃部34によって、第1の接着シート302および第2の接着シート304のはみ出し部分306を切削する。これにより、レーザや超音波によってはみ出し部分306を切削する場合と異なり、簡易な構成ではみ出し部分306を切削することができる。また、回転刃によって切削する場合と異なり、回転刃による振動に起因して、ガラス基板301が破損するかまたは経年劣化しやすくなるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ヒートカッタ刃部34を、略U字形状に形成して、略U字形状のヒートカッタ刃部34の一方側の端部34aと他方側の端部34bとの両方によって、ガラス基板301を覆う第1の接着シート302および第2の接着シート304のガラス基板301からのはみ出し部分306を切削可能に構成する。これにより、ヒートカッタ刃部34の一方側の端部のみによってはみ出し部分306を切削する場合と異なり、ヒートカッタ刃部34の寿命を長くすることができる。
(第2実施形態)
次に、図17および図18を参照して、第2実施形態のエンドエフェクタ部6について説明する。この第2実施形態では、エンドエフェクタ部3に略U字形状のヒートカッタ刃部34が含まれていた上記第1実施形態と異なり、エンドエフェクタ部6にカッタ刃形状のヒートカッタ刃部64が含まれている。なお、ヒートカッタ刃部64は、本発明の「ツール」の一例である。
図17に示すように、第2実施形態のエンドエフェクタ部6は、アーム取付部61と、エアスライドテーブル部62と、ヒートカッタ本体63と、ヒートカッタ刃部64とを含んでいる。アーム取付部61は、アーム部2aに固定的に取り付けられているとともに、エアスライドテーブル部62の上方に配置されている。ヒートカッタ本体63は、エアスライドテーブル部62の下方に配置されている。また、ヒートカッタ刃部64は、ヒートカッタ本体63の先端側に、鉛直方向(Z方向)に所定の角度θ2だけ交差した方向に沿って、取り付けられている。
また、図18に示すように、ヒートカッタ刃部64は、平面視において、カッタ刃形状に形成されており、カッタ刃形状のヒートカッタ刃部64の先端部64aによって、基板300のガラス基板301を覆う第1の接着シート302および第2の接着シート304のガラス基板301からのはみ出し部分を切削可能に構成されている。具体的には、ヒートカッタ刃部64のヒートカッタ本体63側の部分64bは、たとえば銅合金により棒状に形成されている。また、ヒートカッタ刃部64の先端側の先端部64aは、カッタ刃形状に形成されている。また、ヒートカッタ刃部64の先端部64aは、たとえばニクロムにより構成されており、約400℃以上約500℃以下の温度に発熱可能に構成されている。また、ヒートカッタ刃部64の先端部64aは、先端側に向かって徐々に厚みが小さくなるように構成されている。
なお、第2実施形態のその他の構成および効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、基板において、ガラス基板からの接着シートおよびバックシートのはみ出し部分を切削するためのトリミング位置を取得するように制御部を構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、制御部を、基板以外のたとえば半導体基板からはみ出るシート状部材を切削するためのトリミング位置を取得するように構成してもよい。また、切削(トリミング)以外の加工位置を取得するための制御部に本発明を適用してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、光センサと検知片とを備える当接検知部により、ヒートカッタ刃部が基板のガラス基板に当接したことを電気的に検出する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ヒートカッタ刃部がガラス基板に当接(衝突)した際にスイッチがオンされる機械的な当接検知部により、ヒートカッタ刃部がガラス基板に当接したことを検出するように構成してもよい。また、ヒートカッタ刃部がガラス基板に当接してヒートカッタ刃部の移動が抑制されることに起因するサーボモータの電流値の増大を検出することにより、ヒートカッタ刃部がガラス基板に当接したことを電気的に検出するように構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、本発明の加工装置の一例としてのヒートカッタ刃部を有する垂直多関節ロボットに本発明を適用する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図19に示すように、エンドエフェクタ部3(ヒートカッタ刃部34)を有するXYθ方向に移動(回転)可能な加工装置101に本発明を適用してもよい。また、ヒートカッタ刃部を有する垂直多関節ロボット以外のたとえばスカラロボットなどに本発明を適用してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ヒートカッタ刃部をガラス基板の2辺に当接させることにより検出される当接位置に基づいて、トリミング位置を算出する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ヒートカッタ刃部をガラス基板の3辺以上に当接させることにより検出される当接位置に基づいて、トリミング位置を算出してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ヒートカッタ刃部をガラス基板の3点に当接させることにより検出される当接位置に基づいて、トリミング位置を算出する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ヒートカッタ刃部をガラス基板の1点、2点または4点以上に当接させることにより検出される当接位置に基づいて、トリミング位置を算出してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、複数の基板(ガラス基板)毎にヒートカッタ刃部を当接させてトリミング位置を取得する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、複数の基板のうちの1つの基板(ガラス基板)にヒートカッタ刃部を当接させてトリミング位置を取得するとともに、このトリミング位置に基づいて、複数の基板のうちの他の基板のトリミングを行ってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、トリミングに先立って、カラス基板からのはみ出し部分に切り込みを2ヶ所形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、切り込みを1ヶ所または3ヶ所以上形成してもよい。すなわち、搬送部(ローラ部)の数に応じて切り込みを形成すればよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ヒートカッタ刃部の熱によってガラス基板からの接着シートおよびバックシートのはみ出し部分を切削する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、カッタ刃などのヒートカッタ刃部以外のツールによってはみ出し部分を切削してもよい。
また、本発明では、上記第1実施形態の略U字形状に形成されているヒートカッタ刃部に対して、たとえば、図20に示すように、略U字形状を有するヒートカッタ刃部134の一方側の端部134aおよび他方側の端部134bのそれぞれに、窪み部134cを形成してもよい。これにより、ヒートカッタ刃部134によって切削された第1の接着シート302および第2の接着シート304のはみ出し部分306がヒートカッタ刃部134に付着するのを抑制することができる。なお、ヒートカッタ刃部134は、本発明の「ツール」の一例である。
2 ロボットアーム
34、64、134 ヒートカッタ刃部(ツール)
34a、34b、134a、134b 端部
41 制御部
42 記憶部
35 当接検知部
100 ロボット(加工装置、多関節ロボット)
101 加工装置
202 ローラ部(搬送部)
301 ガラス基板(基体)
301a、301b、301c、301d 辺
301e、301f、301g、301h 角
302 第1の接着シート(シート状部材)
304 第2の接着シート(シート状部材)
306 はみ出し部分
307、307a、307b 切り込み

Claims (18)

  1. 基体を覆うシート状部材の前記基体からのはみ出し部分を加工するツールと、
    前記ツールが前記基体に当接した位置を機械的または電気的に検出するとともに、前記ツールが前記基体に当接した位置に基づいて加工位置を取得する制御を行う制御部とを備えた、加工装置。
  2. 前記ツールが前記基体に当接したことを機械的または電気的に検知する当接検知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記当接検知部の出力に基づいて、前記ツールが前記基体に当接した位置を検出するように構成されている、請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記制御部は、前記ツールが前記基体に当接した位置を検出したことに基づいて、前記ツールの移動を即座に停止する制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載の加工装置。
  4. 前記ツールが前記基体に当接した位置を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記ツールが前記基体に当接した位置に基づいて前記加工位置を取得するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の加工装置。
  5. 前記ツールを有する多関節ロボットをさらに備え、
    前記制御部は、前記ツールが前記基体に当接した位置を検出したことに基づいて、前記多関節ロボットの移動を即座に停止させ、前記多関節ロボットを停止させたロボット停止位置を、前記ツールが前記基体に当接した位置として前記記憶部に記憶するとともに、前記記憶部に記憶された前記ロボット停止位置に基づいて前記加工位置を取得するように構成されている、請求項4に記載の加工装置。
  6. 前記多関節ロボットは、前記ツールが取り付けられるロボットアームを含み、
    前記制御部は、前記ツールが前記基体に当接して前記ツールが停止した際に、前記ロボットアームが前記ツールに対して移動することを検出することにより、前記ツールが前記基体に当接したことを検出するように構成されている、請求項5に記載の加工装置。
  7. 前記制御部は、矩形状を有する前記基体の複数の辺において前記ツールが前記基体に当接した位置を検出するとともに、検出された複数の前記当接した位置に基づいて、前記加工位置を算出して取得するように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の加工装置。
  8. 前記基体は、複数配置され、
    前記制御部は、前記複数の基体毎に、前記ツールが前記基体に当接した位置を検出するとともに、前記ツールが前記基体に当接した位置に基づいて前記加工位置を取得する制御を行うように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の加工装置。
  9. 前記制御部は、前記ツールが前記基体に当接した位置を検出するとともに、前記ツールが前記基体に当接した位置に基づいて、前記基体を覆うシート状部材の前記基体からのはみ出し部分を前記ツールによりトリミングするトリミング位置を取得する制御を行うように構成されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の加工装置。
  10. 前記制御部は、取得した前記トリミング位置に基づいて、前記基体を覆うシート状部材の前記基体からのはみ出し部分を前記ツールによりトリミングする際に、矩形状を有する前記基体の辺から角に向かって前記シート状部材を前記ツールにより切削することによりトリミングする制御を行うように構成されている、請求項9に記載の加工装置。
  11. 前記制御部は、取得した前記トリミング位置に基づいて、前記基体を覆うシート状部材の前記基体からのはみ出し部分をトリミングする前に、前記基体が載置され前記基体を搬送する搬送部に対応する前記シート状部材のはみ出し部分に切り込みを形成する制御を行うように構成されている、請求項9または10に記載の加工装置。
  12. 前記ツールは、略U字形状に形成されており、前記略U字形状のツールの一方側の端部と他方側の端部との両方によって、前記基体を覆う前記シート状部材の前記基体からのはみ出し部分を切削可能に構成されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の加工装置。
  13. 基体を覆うシート状部材の前記基体からのはみ出し部分を加工するツールと、前記ツールが前記基体に当接した位置を機械的または電気的に検出するとともに、前記ツールが前記基体に当接した位置に基づいて加工位置を取得する制御を行う制御部とを備えた、加工装置に適用される、ツール。
  14. ツールを用いて基体を覆うシート状部材の前記基体からのはみ出し部分を加工位置に沿って加工する加工方法であって、
    前記ツールが前記基体に当接した位置を機械的または電気的に検出する工程と、
    前記ツールが前記基体に当接した位置に基づいて、前記加工位置を取得する工程とを備えた、加工方法。
  15. 前記ツールが前記基体に当接した位置を検出する工程は、前記ツールが前記基体に当接したことを機械的または電気的に検知する工程を含む、請求項14に記載の加工方法。
  16. 前記ツールが前記基体に当接した位置を検出したことに基づいて、前記ツールの移動を即座に停止する工程をさらに備える、請求項14または15に記載の加工方法。
  17. 取得した前記加工位置に基づいて、矩形状を有する前記基体の辺から角に向かって前記シート状部材を前記ツールにより切削することにより加工する工程をさらに備える、請求項14〜16のいずれか1項に記載の加工方法。
  18. ツールを用いて基体を覆うシート状部材の前記基体からのはみ出し部分を加工するための加工位置の設定方法であって、
    前記ツールが前記基体に当接した位置を機械的または電気的に検出する工程と、
    前記ツールが前記基体に当接した位置に基づいて、前記加工位置を取得して設定する工程とを備えた、加工位置の設定方法。
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