JP2007307655A - シート切断装置及び切断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウエハ等の板状部材に貼付されたシートを板状部材の形状に合わせて切断する際に、ノッチ等の細部形状部が存在していても、これに対応した切り込みを先行して形成し、その後に、板状部材の形状に合わせてシートを切断するシート切断装置及びその方法を提供する。
【解決手段】外周部分に略V字状のノッチNを有するウエハWをシートSの貼付対象としたときに、前記シートSをウエハWに貼付する前に、ノッチNに対応する切り込みPCを細部切断ユニット200で形成する。切り込みPCが形成されたシートSがウエハW上に供給されてプレスロール14で押圧することで切り込みPCがノッチNに対応した位置で貼付され、当該貼付後に、カッター刃16を保持するロボット17を介してウエハWの外周に沿って切断を行うことで、当該ウエハWの形状に合わせてシートSの切断を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明はシート切断装置及び切断方法に係り、更に詳しくは、外周部分及び/又は面内に細部形状部を備えた板状部材をシート貼付対象とし、当該板状部材の外周からはみ出る大きさのシートに対して先に細部形状部に対応する切り込みを設けておき、シートを貼付した後に、板状部材の形状に合わせてシートを切断することができるシート装置及び切断方法に関する。
従来より、半導体ウエハ(以下、単に、「ウエハ」と称する)には、その表面となる回路面を保護するための保護シートを貼付することが行われている。
このような保護シートの貼付は、ウエハの外周よりはみ出る大きさの保護シートをウエハに貼付することによって行われ、シートを貼付した後に、ウエハ外周に沿ってカッター刃を移動させることにより、ウエハの形状に合わせてシートが切断されることとなる。
ところで、ウエハは平面形状が略円形をなしており、その外周部分に結晶方位を示す略V字状のノッチが形成されている場合が多い、従って、略円形の軌跡に沿ってカッター刃を回転させてシートの切断を行った場合には、ノッチ部分にシートが残ってしまうことなる。このように、ノッチ部分にシートが残されると、その粘着面に埃等が付着してしまう他、シート貼付後にウエハの裏面を研削する場合には、研削面側に粘着面が露出することとなり、その粘着剤がグラインダに転着して研削面の平滑精度に悪影響を及ぼすという不都合を招来する。そこで、特許文献1には、ウエハ外周に沿って移動可能なカッター刃をノッチの形成縁に沿って移動させることで、当該ノッチ領域にシートが残らないようにするシート切断装置及び方法が提案されている
特開2006−15453号公報
しかしながら、前述したノッチは、非常に小さな細部形状部となるものであり、ノッチ形成縁に沿ってカッター刃の向きを変えながら切断を行うことは実質的に困難な制御となる。そのため、特許文献1の切断方法を採用しても、ノッチ形成縁領域に少量のシートがはみ出して残り、Vノッチに完全に対応した切り込み形成は期待できない、という不都合がある。また、カッター刃の移動制御を高精度に実現してシートの残りを完全に解消しようとすると、ノッチ形成縁に無理な負荷が加わってウエハ割れ等の損傷を惹起せしめる、という不都合を招来する。
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、ウエハ等の板状部材に貼付されたシートを板状部材の形状に合わせて切断する際に、例えば、略V字状のノッチ等からなる細部形状部が存在していても、シートを板状部材に貼付する前の段階で、細部形状部に対応した切り込みを形成し、その後に切り込み以外の領域を板状部材の形状に合わせて切断することのできるシート切断装置及びその方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、外周部分及び/又は面内に細部形状部を有する板状部材を支持した状態で、当該板状部材の外周からはみ出る大きさのシートを板状部材に貼付した後に、切断手段を介してシートを板状部材の形状に合わせて切断するシート切断装置において、
前記切断手段は、前記シートを板状部材に貼付する前の段階で前記細部形状部に略対応した切り込みを当該シートに形成する細部切断ユニットと、前記シートを板状部材に貼付した状態で前記細部を除く外周に対応してシートを切断する外周切断ユニットとを備える、という構成を採っている。
本発明において、前記細部切断ユニットは、前記細部形状部の輪郭に略対応する切断刃を含み、当該切断刃は、前記シートの面に対して略直交する方向に進退可能に設けられる、という構成を採ることが好ましい。
また、前記シートは剥離テープに仮着された帯状をなし、前記シートを剥離テープから剥離するためのピールプレート上に前記細部切断ユニットが設けられる、という構成を採ることができる。
更に、前記細部切断ユニットは、前記細部形状部の輪郭に合わせてシートを切り込み可能なレーザカッターにより構成することもできる。
また、前記外周切断ユニットは、数値制御可能な多関節型のロボットに支持されて前記板状部材の外周に沿って移動可能なカッター刃により構成される。
更に、前記細部切断ユニットと前記外周切断ユニットは、数値制御可能な多関節型のロボットに交互に支持されるように設けることができる。
また、前記切断装置は、前記シートを検査する検査手段を更に含み、当該検査手段がシートの異常を検出したときに、当該異常部分が前記板状部材に貼付されないように前記シートを空送りするように設けることができる。
また、本発明は、外周部分及び/又は面内に細部形状部を有する板状部材を支持した状態で、当該板状部材の外周からはみ出る大きさのシートを板状部材に貼付した後に、切断手段を介してシートを板状部材の形状に合わせて切断するシート切断装置において、
前記シートを板状部材に貼付する前の段階で前記細部形状部に略対応した切り込みをシートに形成しておき、次いで、前記切り込みが細部形状部に対応するように前記シートを板状部材に貼付し、その後に、前記細部を除く外周に対応してシートを切断する、という方法を採っている。
本発明によれば、シートをウエハに貼付する前に、細部切断ユニットにより、板状部材に形成された細部形状部に略対応した切り込みをシートに形成できるため、シートを板状部材に貼付した後に細部形状部に対応する切り込み若しくは切断を行う際に生じる不都合、すなわち、不完全な切断や、板状部材の損傷等を確実に防止することができる。
また、細部切断ユニットは細部形状部の輪郭に略対応する切断刃を備えてシートの面に対して進退可能とされているため、スタンプを押すような動きで瞬時に切り込みが形成できることとなり、切り込み形成時間を短縮することができる。
更に、ピールプレート上に細部切断ユニットが設けられた構成とすれば、切り込み形成時のシート支持面としてピールプレートを有効利用することができ、専用のカッターダイを不要とすることができる。
また、前記細部切断ユニットがレーザカッターにより構成された場合には、細部形状が種々異なる板状部材にシートを貼付して切断する場合でも容易に対応することができる。すなわち、レーザの走査軌跡はプログラムにより制御できるので、細部形状部に応じた走査軌跡を簡単に設定、変更することで種々の細部形状部に対応した切断が可能となる。
更に、外周切断ユニットが数値制御可能な多関節型のロボットに支持される構成では、カッター刃を姿勢調整しながら移動させることも容易となり、半導体ウエハのような外周の断面形状が面取り加工されているような形状であっても、板状部材からはみ出すことなくシートを切断することが可能となる。
また、細部切断ユニットと前記外周切断ユニットがロボットに交互に支持される構成とすれば、ロボットを共通の駆動源として有効利用することができ、また、細部切断位置を変更した場合の対応も容易となる。
なお、本明細書において、「細部」とは、輪郭が入り組んでいる場合を勿論含む他、板状部材が平面視で屈曲した領域を有する場合の当該屈曲領域等も含む概念として用いられる。つまり、カッター刃が移動する方向における刃縁の向きを細かく変更若しくは制御することが難しい領域は本発明の細部に含めることができる。従って、結晶方位を示すノッチに替えて、オリエンテーションフラットが形成されたウエハの場合にあっては、円弧状の領域と直線領域とが交わる屈曲部間の直線状部も細部に含めれば、シート貼付後の切断は円弧状の軌跡に沿った移動のみとなる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、本実施形態に係るシート切断装置及び切断方法が適用されたウエハ処理装置の概略正面図が示され、図2には、その概略斜視図が示されている。これらの図において、ウエハ処理装置10は、ベース11の上部に配置されたシート繰出ユニット12と、外周部分に細部形状部となる略V字状のノッチNが形成された板状部材としてのウエハWを支持するテーブル13と、ウエハWの上面側に繰り出された接着性のシートSに押圧力を付与してウエハWに貼付するプレスローラ14を含む貼付手段15と、ウエハWにシートSを貼付する前に前記ノッチNに略対応する切り込みPC(図4参照)を形成する切断手段としての細部切断ユニット200と、ウエハWにシートSを貼付した後に、前記切り込みPCを除くウエハW外縁に沿ってシートSを切断する切断手段としての外周切断ユニットを構成するカッター刃16と、このカッター刃16を着脱自在に装着するロボット17と、カッター刃16及び後述する吸着アーム100を収納するストック装置18と、ウエハWの外側の不要シートS1をテーブル13の上面から剥離して巻き取る巻取装置19とを備えて構成されている。
前記シート繰出ユニット12は、帯状の剥離シートPSの一方の面に帯状のシートSが仮着されたロール状の原反Lを支持する支持ローラ20と、この支持ローラ20から繰り出された原反Lの剥離シートPSを急激に反転してシートSを剥離するピールプレート22と、剥離シートPSを巻き取って回収する回収ローラ23と、支持ローラ20と回収ローラ23との間に配置された複数のガイドローラ25〜31と、ガイドローラ25,26間に配置されたバッファローラ33と、ガイドローラ27,28間に配置されるとともに、ロードセル39及び当該ロードセル39に支持されて前記ピールプレート22の基部側に位置する張力測定ローラ40とを含む張力測定手段35と、ピールプレート22、ガイドローラ27,28,29及び張力測定手段35を一体的に支持して前記プレスローラ14と相互に作用してウエハWに対するシートSの貼付角度θを一定に保つ貼付角度維持手段37とを備えて構成されている。前記ガイドローラ27,29には、ブレーキシュー32,42が併設されており、これらブレーキシュー32,42は、シートSをウエハWに貼付する際に、シリンダ38、48によって対応するガイドローラ27,29に対して進退することによってシートSを挟み込んでその繰出を抑制するようになっている。
なお、前記シート繰出ユニット12並びに当該ユニットを構成する前記張力測定手段35及び貼付角度維持手段37は、本出願人によって出願された特願2005−198806号に開示されたものと同一であり、ここでは、それらの詳細な説明を省略する。
前記テーブル13は、図2に示されるように、平面視略方形の外側テーブル51と、平面視略円形の内側テーブル52とにより構成されている。外側テーブル51は内側テーブル52の外縁との間に隙間Cを形成する状態で当該内側テーブル52を受容可能な凹状に設けられているとともに、図示しない単軸ロボットを介してベース11に対して昇降可能に設けられている。この一方、内側テーブル52は、図示しない単軸ロボットを介して外側テーブル51に対して昇降可能に設けられている。従って、外側テーブル51と内側テーブル52は、一体的に昇降可能であるとともに、相互に独立して昇降可能とされ、これにより、シートSの厚み、ウエハWの厚みに応じて所定の高さ位置に調整できるようになっている。
前記貼付手段15は、前記プレスローラ14と、これを回転可能に支持する門型フレーム57と、当該門型フレーム57の上面側に設けられるとともに、前記プレスローラ14を上下に昇降させるシリンダ59と、これらシリンダ59の中間に設けられた係合部材60と、門型フレーム57を図2中X軸方向に移動可能に案内して前記プレスローラ14でシートSに貼付圧力を付与する一対のガイドレール61とを備えて構成されている。
前記細部切断ユニット200は、図3及び図4にも示されるように、前記ピールプレート22に掛け渡されたフレーム201と、このフレーム201の上平面部202の略中央に配置されたシリンダ203と、このシリンダ203の下部に設けられるとともに先端縁(下端縁)の形状が前述したノッチNの形状に略対応する領域を含む切断刃204とにより形成されている。切断刃204は、前記シリンダ203の駆動によりシートSの面に対して略直交する方向に進退可能とされており、これにより、ピールプレート22をカッターダイとして略V字状の切り込みPCを形成するようになっている。なお、切り込みPCの形成部位は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、シートSの幅方向略中央部に設定され、所定のタイミングでシリンダ203が上下動を行うことによって切断動作を行うようになっている。また、フレーム201は、図示しない治具によってX軸方向へ位置調整可能に設けられており、これにより、ウエハWの直径に応じて切り込みPCを形成すべき位置が調整可能とされる。
前記外周切断ユニットを構成するカッター刃16は、略円筒軸状の刃ホルダ16Aと、この刃ホルダ16Aの先端に着脱自在に設けられた刃16Bとからなり、当該カッター刃16は、ロボット17の自由端側に装着されてシートSが貼付されたウエハWの外周に沿って移動可能に設けられている。
前記ロボット17は、ベース部64と、当該ベース部64の上面側に配置された第1アーム65A〜第6アーム65Fと、第6アーム65Fの先端側すなわち自由端側に取り付けられた工具保持チャック69とを含む複数の関節を有する多関節型ロボットである。第2、第3及び第5アーム65B、65C、65Eは、図2の状態で言えばY×Z面内で回転可能に設けられているとともに、第1、第4及び第6アーム65A、65D、65Fは、その軸周りに回転可能に設けられている。本実施形態におけるロボット17は数値制御(NCコントロール)されるものである。すなわち、対象物(本実施形態ではウエハW)に対する各関節の移動量がそれぞれに対応する数値情報で制御され、全てその移動量がプログラムにより制御されるものである。
前記工具保持チャック69は、略円筒状をなす受容体70と、当該受容体70の周方向略120度間隔を隔てた位置に配置された三つのチャック爪71とを備えて構成されている。各チャック爪71は、空圧によって受容体70の中心に対して径方向に進退可能となっている。ロボット17は、前記工具保持チャック69にカッター刃16の刃ホルダ16Aを受容して支持することができる他、貼付手段15における前記係合部材60を受容して貼付手段15の駆動機構として作用し、更に、巻取装置19における後述する係合部材94を受容して当該巻取装置19の駆動装置として作用するようになっている。また、図2に示されるように、ストック装置18に収容された搬送用部材としての吸着アーム100をカッター刃16から持ち替えてウエハWを搬送することもできるように設けられている。
前記巻取装置19は、図1及び図2に示されるように、2つのローラ80、81と、これらローラを支持する移動フレームFと、当該移動フレームFに支持された駆動ローラ90と、回転アーム91の自由端側に支持され、ばね92を介して駆動ローラ90の外周面に接して不要シートS1をニップする巻取ローラ93と、駆動ローラ90の軸端に配置された駆動モータMとを含む。移動フレームFは、図2中Y軸方向に沿って相対配置された前部フレームF1と、この前部フレームF1に連結パイプ83を介して連結された後部フレームF2とからなり、後部フレームF2には、前記ロボット17の工具保持チャック69に連結するための係合部材94が設けられている。また、前部フレームF1と後部フレームF2は、前記貼付手段15の門型フレーム57を移動可能に案内するガイドレール61にそれぞれ支持されており、これにより、フレームFは、門型フレーム57と同様に移動可能となっている。前記駆動モータMは、駆動ローラ90を介してフレームFの移動に同期して不要シートS1を巻き取るように設定されている。なお、前記ローラ81は、図1に示されるように、アーム部材84に支持されているとともに、当該アーム部材84はシリンダ88によってローラ81がローラ80に対して離間、接近する方向に変位可能とされている。
次に、本実施形態におけるシートSの貼付並びに切断方法について説明する。
初期設定において、支持ローラ20から繰り出される原反Lは、ピールプレート22の先端位置で剥離シートPSからシートSが剥離され、剥離シートPSのリード端は、ガイドローラ28,29を経由して回収ローラ23に固定される。この一方、シートSのリード端は、プレスローラ14の外周下部を通って巻取装置19の巻取ローラ93に固定される。そして、図1に示されるように、プレスローラ14と、ピールプレート22との間に位置するシートSと、テーブル13の上面とでなす角度が設定角度θとなるように張力調整が行われ、当該張力が設定値であることを条件として、細部切断ユニット200が駆動して切断刃204で切り込みPCを形成する。
なお、プレスローラ14とピールプレート22との間のシートS領域は、ウエハWに貼付される領域を含むものであるが、原反Lを掛け回す作業を完了して装置を最初に駆動させる初期動作においては、当該領域にノッチNに対応する切り込みPCが形成されていない。そのため、当該領域分を1ストローク空送りすることとなり、この空送りによって、上流側で切り込みPCが形成されたシートSの領域がプレスローラ14とピールプレート22との間に位置することとなる。
この一方、ロボット17は、その自由端側に取り付けられた工具保持チャック69によって吸着アーム100を装着し、図示しないウエハストッカからウエハWを取り出し、図示しないアライメント装置に移載する。アライメント装置に載置されたウエハWは、その中心とノッチNの検出が行われ、その後に、ロボット17を介して当該ウエハWの中心とノッチNがテーブル13の所定の位置に載置されるように移載される。本実施形態では、図2に示されるように、ノッチNが内側テーブル52のY軸方向中心であって、X軸方向におけるシートSの繰出方向下流側に位置するように設定され、前記プレスローラ14及びピールプレート22間のシートSをプレスローラ14の押圧力でウエハWに貼付したときに、ノッチNの形成縁に切り込みPCが一致する態勢が整うこととなる(図4参照)。
この後、ロボット17は、吸着アーム100をストッカ18に戻し、工具保持チャック69を介して貼付手段15を構成する門型フレーム57上の係合部材60に嵌合する。そして、門型フレーム57を図1中左側に移動させることで、プレスローラ14が回転しながらウエハW上を転動する。このプレスローラの転動に伴って、シートSに加わる張力を測定しつつ貼付角度θが常に一定となるように所定制御してシート貼付が行われ、貼付完了後は、切り込みPCがノッチNに略一致した状態となる。なお、貼付角度θを維持しながら貼付する態様は、特願2005−198806号に詳述されている。
シートSの貼付が完了すると、ロボット17は、前記係合部材60との連結を解除し、ストッカ18に収容されているカッター刃16に持ち替え動作する。そして、このカッター刃16がウエハWの前記切り込みPCを除く外周縁に沿って移動するようにロボット17が動作することで、ウエハWの形状に合わせてシートSの切断を行うことができる。この切断が行われた後に、ロボット17は、カッター刃16を吸着アーム100に再び持ち替えて当該吸着アーム100でウエハWを吸着保持しつつ図示しない後工程若しくはウエハストッカに移載する。そして、この移載が終了した後に、吸着アーム100をストッカ18に戻す一方、ロボット17の工具保持チャック69が、前記巻取装置19の後部フレームF2に設けられた係合部材94に連結する。次いで、ロボット17の動作を介してフレームFが図1中左側に移動し、ローラ80,81がフレームFと共に左側に移動するとともに、駆動ローラ90がその移動に同期駆動して不要シートS1の巻き取りを開始することで、不要シートS1をテーブル13の上面から剥離しつつ当該不要シートS1を巻き取ることができる。
このようにしてシートSの貼付と、不要シートS1の巻き取りが行われた後は、新たなウエハWにシートSを貼付するために、細部切断ユニット200を駆動して次の切り込みPCを形成してシートSが所定量繰り出されるとともに、ピールプレート22、貼付手段15及び巻取装置19が図1に示される位置に戻り、以後、同様の動作を繰り返すことで、順次ウエハWにシートSを貼付して切断を行う。
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
例えば、前記実施形態では、細部切断ユニット200が独立駆動するタイプである場合を図示、説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、細部切断ユニット200を構成する切断刃204を適宜なストッカに収納できるようにし、前記ロボット17が、その自由端に切断刃204を着脱可能としてカッター刃16と持ち替え動作できるようにしてもよい。この場合には、切り込みPCの形成位置が変更されても、ロボットにその変更された切り込みPCの形成位置データを再入力することで難なく対応することが可能となる。
更に、シートSをウエハW上に臨ませた状態、つまり、プレスローラ14とピールプレート22との間にシートSを繰り出した状態において、シートSにノッチNに対応する切り込みPCを形成するようにしてもよい。このような構成では、原反Lを掛け回わした後の初期動作において、シートSを1ストローク分空送りする必要がなくなり、ランニングコストを低減することができる。
また、細部切断ユニット200は、細部形状部の輪郭に合わせてシートSに切り込みを形成可能なレーザカッターにより構成してもよい。この場合には、細部形状が変更されても、危険なカッター刃の交換は必要なく、プログラムの変更で済むので安全なうえ、カッター刃の磨耗や損傷による切断不良の発生を防止できる。また、複雑な外周形状に対応でき、ノッチ等が非常に小さくても微細加工が可能となる。
更に、前記実施形態では、細部形状部としてノッチNが形成されたウエハWについて図示、説明したが、オリエンテーションフラットと円弧状外周形状を備えたウエハを対象とすることもできる。この場合の細部は、オリエンテーションフラット部を細部形状部とすることができ、当該オリエンテーションフラット部の長さ若しくはそれ以上の長さを有する切断刃を細部切断ユニットに装着すればよい。また、細部の形状は、特に限定されるものではなく、カッター刃の移動方向の向きが制御困難な部位であれば、種々の細部形状を含む。更に、細部は複数箇所であってもよく、それに対応して細部切断ユニット200の数を増やせばよい。
また、前記シートSの繰出経路上に撮像カメラ等による検査手段を配置し、当該検査手段でシートの領域内に傷や異物等の異常箇所を検出したときに、シートSをウエハWに貼付する前に駆動ローラ90を回転させることによって、その異常箇所がウエハWに貼付されないように空送りする構成を採用することもできる。このような構成とした場合、例えば、裏面研削工程でウエハWを極薄に研削するときに、シートSの傷や異物等が原因によるウエハWの破損を確実に防止することができる。
更に、板状部材として光ディスク等のその面内に小さな穴が設けられた形状の板状部材も対象とすることができる。このような場合は、シートを貼付する前の段階でその中心穴を細部形状部として、それに略対応した穴(切り込み)をシートに形成してから光ディスクに貼付し、その後外周に対応してシートを切断すればよい。
また、本発明における板状部材は半導体ウエハWに限定されるものではなく、シートが貼付されるガラス、鋼板、または、樹脂板等、その他の板状部材も対象とすることができ、半導体ウエハは、シリコンウエハや化合物ウエハであってもよい。
本実施形態に係るシート貼付装置の概略正面図。 前記シート貼付装置の概略斜視図。 図1における細部切断ユニット領域の拡大斜視図。 切り込みPCがノッチNに略一致して貼付された状態を示す概略平面図。
符号の説明
10 ウエハ処理装置
16 カッター刃(外周切断ユニット)
17 ロボット
200 細部切断ユニット
204 切断刃
PC 切り込み
N ノッチ
S シート
W 半導体ウエハ(板状部材)

Claims (8)

  1. 外周部分及び/又は面内に細部形状部を有する板状部材を支持した状態で、当該板状部材の外周からはみ出る大きさのシートを板状部材に貼付した後に、切断手段を介してシートを板状部材の形状に合わせて切断するシート切断装置において、
    前記切断手段は、前記シートを板状部材に貼付する前の段階で前記細部形状部に略対応した切り込みを当該シートに形成する細部切断ユニットと、前記シートを板状部材に貼付した状態で前記細部を除く外周に対応してシートを切断する外周切断ユニットとを備えていることを特徴とするシート切断装置。
  2. 前記細部切断ユニットは、前記細部形状部の輪郭に略対応する切断刃を含み、当該切断刃は、前記シートの面に対して略直交する方向に進退可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート切断装置。
  3. 前記シートは剥離テープに仮着された帯状をなし、前記シートを剥離テープから剥離するためのピールプレート上に前記細部切断ユニットが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のシート切断装置。
  4. 前記細部切断ユニットは、前記細部形状部の輪郭に合わせてシートを切り込み可能なレーザカッターにより構成されることを特徴とする請求項1記載のシート切断装置。
  5. 前記外周切断ユニットは、数値制御可能な多関節型のロボットに支持されて前記板状部材の外周に沿って移動可能なカッター刃により構成されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のシート切断装置。
  6. 前記細部切断ユニットと前記外周切断ユニットは、数値制御可能な多関節型のロボットに交互に支持されることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載のシート切断装置。
  7. 前記シートを検査する検査手段を更に含み、当該検査手段がシートの異常を検出したときに、当該異常部分が前記板状部材に貼付されないように前記シートを空送りすることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載のシート切断装置。
  8. 外周部分及び/又は面内に細部形状部を有する板状部材を支持した状態で、当該板状部材の外周からはみ出る大きさのシートを板状部材に貼付した後に、切断手段を介してシートを板状部材の形状に合わせて切断するシート切断装置において、
    前記シートを板状部材に貼付する前の段階で前記細部形状部に略対応した切り込みをシートに形成しておき、次いで、前記切り込みが細部形状部に対応するように前記シートを板状部材に貼付し、その後に、前記細部を除く外周に対応してシートを切断することを特徴とするシート切断方法。
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