JP4680818B2 - シート切断装置及び切断方法 - Google Patents

シート切断装置及び切断方法 Download PDF

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本発明はシート切断装置及び切断方法に係り、更に詳しくは、板状部材の外周からはみ出る大きさのシートを板状部材に貼付した後に、当該シートを板状部材の外周に沿って切断することができるシート切断装置及び切断方法に関する。
従来より、半導体ウエハ(以下、単に、「ウエハ」と称する)には、その表面となる回路面を保護するための保護シートを貼付することが行われている。
保護シートが貼付されたウエハは、後工程にて裏面研削(バックグラインド)が行われるため、保護シートを貼付する際に、ウエハ外周からはみ出ることがないように切断して裏面研削時のシート巻き込みによるウエハ破損を防止することが要求される。そこで、特許文献1には、ウエハ外周からはみ出ることがない大きさに保護シートを切断しておき、この切断の後に保護シートをウエハに貼付する方法が提案されている。
特開2001−148412号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたシート切断方法は、ウエハの外周からはみ出る大きさのシートを吸着装置に吸着させておき、その状態で、ウエハの大きさよりも小さい円周軌跡に沿ってカッター刃を平面内で回転させることでシート切断を行い、この切断の後に、前記シートをウエハに貼付する構成となっている。
このように、特許文献1に開示されたシート切断方法は、シートをウエハに貼付した状態で行うものではないため、前記吸着装置等、シート切断用の専用装置が必要になり、ウエハ処理装置全体としての構造の大型化、複雑化や、ウエハ処理工程の煩雑性を惹起する、という不都合がある。
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、ウエハ等の板状部材の外周からはみ出る大きさのシートを板状部材に貼付した状態で、前記シートを板状部材の外周より内側で切断することのできるシート切断装置及び切断方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、板状部材の外周からはみ出る大きさのシートを前記板状部材の面に貼付した後に、保持手段に保持されたカッター刃を介して前記シートを板状部材の外周に沿って切断するシート切断装置において、
前記板状部材とシートとの間に介装されるとともに、前記板状部材とシートとの間に所定の隙間を形成する隙間形成手段を含み、
前記隙間形成手段は、内側開放形状とされ、その内側開放端面の所定高さ位置に設けられた底部を含む段部を備え、前記内側開放形状に沿ってカッター刃相対的に移動させることで前記シートを板状部材よりも小さく切断するとともに、前記底部が前記カッター刃の先端と板状部材との間に位置して切断時にシートを突き抜けるカッター刃の先端が前記板状部材に接触することを防止する、という構成を採っている。
更に、前記カッター刃の移動方向に対する後部に押圧部材が併設され、当該押圧部材は、前記カッター刃によるシート切断後の未圧着領域を押圧して前記板状部材に貼付する、という構成を採ることができる。
また、本発明は、板状部材の外周からはみ出る大きさのシートを前記板状部材の面に貼付した後に、保持手段に保持されたカッター刃を介して前記シートを板状部材の外周に沿って切断するシート切断装置において、
前記板状部材とシートとの間に介装されるとともに、前記板状部材とシートとの間に所定の隙間を形成する隙間形成手段を含み、
前記隙間形成手段は、内側開放形状とされ、その内側開放端面に、上端開放形状が下端開放形状よりも小さい段部を備え、前記内側開放形状に沿ってカッター刃を相対的に移動させることで前記シートを板状部材よりも小さく切断するとともに、前記段部が前記カッター刃の先端を受容して切断時にシートを突き抜けるカッター刃の先端が前記板状部材に接触することを防止する、という構成を採っている。
また、本発明は、板状部材の外周からはみ出る大きさのシートを前記板状部材に貼付した後に、カッター刃を介して前記シートを板状部材の外周に沿って切断するシート切断方法において、
内側開放形状を備え、その内側開放端面の所定高さ位置に設けられた底部を含む段部を有する隙間形成手段を前記板状部材に対面配置しておき、
当該隙間形成手段側にシートを供給して貼付し、
次いで、前記隙間形成手段の内側開放形状に沿ってカッター刃を用いてシートを切断することで、前記底部が前記カッター刃の先端と板状部材との間に位置して切断時にシートを突き抜けるカッター刃の先端が前記板状部材に接触することを防止し、前記板状部材の大きさよりも小さい大きさにシートを切断する、という方法を採っている。
更に、本発明は、板状部材の外周からはみ出る大きさのシートを前記板状部材に貼付した後に、カッター刃を介して前記シートを板状部材の外周に沿って切断するシート切断方法において、
内側開放形状を備え、その内側開放端面に、上端開放形状が下端開放形状よりも小さい段部を有する隙間形成手段を前記板状部材に対面配置しておき、
当該隙間形成手段側にシートを供給して貼付し、
次いで、前記隙間形成手段の内側開放形状に沿ってカッター刃を用いてシートを切断することで、前記段部がカッター刃の先端を受容して切断時にシートを突き抜けるカッター刃の先端が前記板状部材に接触することを防止し、前記板状部材の大きさよりも小さい大きさにシートを切断する、という方法を採っている。
本発明によれば、板状部材に貼付されたシートを切断する際に、板状部材とシートとの間に内側開放形状を備えた隙間形成手段を介装して隙間を形成し、この内側開放形状に沿ってカッター刃を移動させることで板状部材の大きさよりも小さい大きさでシートを切断できることとなる。この際、カッター刃の先端側がシートを突き抜ける状態であっても、当該シートは隙間形成手段に乗り上がることで当該板状部材の面に対して浮き上がって隙間を形成するため、刃先を板状部材に接触させることなく確実にシートを切断することができ、当該板状部材を傷つけてしまうことが防止される
更に、前記隙間形成手段の内側開放端面に切欠部を設けた構成では、当該切欠部にカッター刃の先端が受容されるので、カッター刃の先端が板状部材に接触してしまうおそれを確実に回避することができる。
また、前記カッター刃の移動方向に対する後部に押圧部材を設けた構成によれば、カッター刃によるシート切断後の未圧着領域を板状部材に押しつけることができるので、貼付不良を生ずることはない
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1及び図2には、本実施形態に係るシート切断装置10と、当該シート切断装置10の側方に位置するとともに、板状部材としてのウエハWを支持して当該ウエハWの上面(回路面)に保護用接着性のシートS(図2参照)を貼付するテーブルTの概略斜視図が示されている。これらの図において、シート切断装置10は、保持手段を構成するロボット11と、当該ロボット11の自由端側に支持されたカッター刃12と、前記シートSをウエハWに貼付する際に当該ウエハWの外周側とシートSとの間に介装される隙間形成手段13とを備えて構成されている。
前記ロボット11は、図3にも示されるように、ベース部14と、当該ベース部14の上面側に配置されて矢印A〜F方向に回転可能に設けられた第1アーム15A〜第6アーム15Fと、第6アーム15Fの先端側すなわちロボット11の自由端側に取り付けられた工具保持チャック19とを含む。第2、第3及び第5アーム15B、15C、15Eは、図3中Y×Z面内で回転可能に設けられているとともに、第1、第4及び第6アーム15A、15D、15Fは、その軸周りに回転可能に設けられている。本実施形態におけるロボット11は数値制御(Numerical Control)により制御されるものである。すなわち、加工物(ウエハW)に対する各関節の移動量がそれぞれに対応する数値情報で制御され、全てその移動量がプログラムにより制御されるものであって、従来の切断装置のようにウエハサイズが変更になるごとにカッター刃の位置を手作業で変更するものとは全く違う方式を利用するものである。更に、従来の切断装置では、カッター刃の姿勢変更(後述するトウイン角α1、キャンバ角α2、キャスタ角α3)に伴い、切断径をその都度再調整する必要があったが、本実施形態のロボット11は、どのようにカッター刃の姿勢が変更になったとしても、切断径を高精度に設定値に保つことができる。
前記工具保持チャック19は、図1ないし図3に示されるように、略円筒状をなすカッター刃受容体20と、当該カッター刃受容体20の周方向略120度間隔を隔てた位置に配置されてカッター刃12を着脱自在に保持する三つのチャック爪21とを備えて構成されている。各チャック爪21は、内方端が鋭角となる先尖形状部21Aとされており、空圧によってカッター刃受容体20の中心に対して径方向に進退可能となっている。
前記カッター刃12は、図4に示されるように、基部領域を形成する刃ホルダ12Aと、当該刃ホルダ12Aの先端側に着脱自在に固定された刃12Bとにより構成されている。刃ホルダ12Aは略円柱状をなし、その外周面の周方向略120度間隔位置における基端側に溝22が軸方向に沿って形成され、これらの溝22に前記チャック爪21の先尖形状部21Aが係合することで、工具保持チャック19に対するカッター刃12の位置が一定に保たれるようになっている。
図1及び図4に示されるように、カッター刃12は、切断動作を終了して所定の位置において、刃先検査装置としてのカメラ26により刃12Bの先端側が検査されるように構成されている。カメラ26は、刃12Bの先端領域を撮像するとともに画像処理して基準長さに対する刃12Bの長さ変化を検出するようになっており、刃12Bの先端が折れたり摩耗したりすることによって短くなった変化を検出したときに、前記ロボット11は、その変化量を補完するように次の切断時の差し込み深さを調整し、これにより、カッター刃12の差し込み深さ量が不足することがないようになっている。また、刃12Bが前記検査によって短くなったと判断された場合は、直前に切断されたシートSは完全に切断されていない可能性があるため、当該シートSを検査するように外部へ信号を出力できるようになっている。
前記隙間形成手段13は、ウエハWの外形に略対応する略円形の内周を形成するように内側開放形状を備えた板状のリング部材30と、このリング部材30の外周部分から略水平面内に延びるアーム部31と、当該アーム部31を支持して前記リング部材30をZ軸方向に昇降させるZ軸ロボット35と、このZ軸ロボット35を支持するスライダ36を介して前記リング部材30をX軸方向に移動させるX軸ロボット37とを備えて構成されている。この隙間形成手段13は、前記シートSがウエハWの上面側に供給される直前に前記リング部材30がウエハWの外周側上面に位置するように動作させる一方(図2参照)、ウエハWにシートSが貼付されて当該シートSを切断した後に、図示しない搬送手段を介してテーブルTからウエハWが搬送される直前にテーブルTの側方(図1参照)に退避するように動作可能となっている。
前記リング部材30は、図5(A)、(B)に示されるように、その内側開放形状の周直径がウエハWの直径より小さいとともに、ウエハWの外周側に位置してシートSがウエハWに貼付されたときに、当該ウエハWとシートSとの間に隙間C1を形成してシート傾斜領域S1を形成するようになっている。また、リング部材30における内周は、その上端開放形状が下端開放形状よりも小さい傾斜面30Aとされ、当該傾斜面30Aとシート傾斜領域S1とウエハWとで形成される隙間C1に、切断時のシートSを突き抜けたカッター刃12の先端が受容されるようになっている。すなわち、カッター刃12は、図5(B)に示されるように、キャンバ角α2をもってシートSを切断するように構成され、これにより、シートSの面に対して略直角に切断を行うことができる。なお、キャンバ角α2は任意に設定が可能なため、シートSの面に対して任意に切断角度を変更することも可能である。
前記テーブルTは、図3に示されるように、平面視略方形の外側テーブル41と、平面視略円形の内側テーブル42とにより構成されている。外側テーブル41は内側テーブル42の外縁との間に隙間Cを形成する状態で当該内側テーブル42を受容可能な凹状に設けられているとともに、単軸ロボット44を介してベース45に対して昇降可能に設けられている。この一方、内側テーブル42は、単軸ロボット46を介して外側テーブル41に対して昇降可能に設けられている。従って、外側テーブル41と内側テーブル42は、一体的に昇降可能であるとともに、相互に独立して昇降可能とされ、これにより、シートSの厚み、ウエハWの厚みに応じて所定の高さ位置に調整できるようになっている。
前記テーブルTの上部側には、ウエハW上にシートSを繰り出す図示しないシート繰出ユニットが配置されるようになっており、当該シート繰出ユニットからウエハW上に繰り出されたシートSは、図1、図2に示されるように、貼合ローラ50がシートS上を回転しながら矢印a方向に移動することで当該シートSがウエハWの上面に貼付されるようになっている。
次に、本実施形態におけるシートSの切断方法について、図6及び図7をも参照しながら説明する。なお、シートSは、特願2005−198806号に開示された要領にてウエハWに貼付される。
初期設定として、図示しない入力装置にウエハWの外形寸法と、図6に示されるように、切断方向上面視においてカッター刃12の中心線が切断方向に対して傾斜したトウイン角α1、図5(B)に示されるように、切断方向正面視においてカッター刃12の中心線が傾斜したキャンバ角α2、図7に示されるように、切断方向側面視においてカッター刃12の中心線が切断方向に傾斜したキャスタ角α3をそれぞれ入力する。このようなトウイン角α1、キャンバ角α2及びキャスタ角α3を設定する理由は、シートSの厚みや、剛性等に応じて最適な条件にて切断を行えるようにするためである。なお、ウエハWの外形寸法又はリング部材30の内周直径の入力により、カッター刃12の回転半径は概ね決定されるが、前記隙間C1内であれば任意に設定することも可能である。
前記シートSをウエハWに貼付する間は、切断装置10は、カッター刃12がテーブルTの側方位置に待避した位置に保たれ、ウエハWの上面にシートSが貼付された後に、カッター刃12がテーブルTの上方位置に移動するようにロボット11が所定動作する。また、シートSをウエハWに貼付する際には、前記リング部材30が図1に示される待機位置からX軸ロボット37の駆動によって図2に示されるようにウエハW上に移動され、Z軸ロボット35によってウエハWの外周側の上面に対面配置される。そして、上方にシートSが繰り出された後に、貼合ローラ50がシートS上を矢印a方向に回転しながら押し付けて当該シートSをウエハWに貼付することによって、図5(B)に示されるような隙間C1が形成される。
次いで、前記入力装置に入力されたデータを基に、図示しない制御装置の記憶部に格納された移動データを読み出し、刃12Bは、トウイン角α1、キャンバ角α2及びキャスタ角α3を保持しながらウエハWの外縁よりも内側位置、すなわち、前記隙間C1内に差し込まれる。この差し込み量は、刃12Bの先端がシートSを突き抜けた状態でウエハWの上面に非接触となる程度であり(図5(B)参照)、前記ロボット11によって制御される。
そして、ロボット11の動作によりカッター刃12がリング部材30の内側開放形状に沿って略360度回転したときに、ウエハWの輪郭に略対応するようにシートSを切断することができる。この切断が終了すると、カッター刃12は、ロボット11の動作によって待機位置に戻り、カメラ26により刃先検査を受ける。この刃先検査において、刃12Bが摩耗等により長さが短くなったことが検出されると、次の切断に際して、長さの変化量が補正される。すなわち、カッター刃12の差し込み深さがロボット11によって前回よりも深く設定され、これにより、差し込み深さが不十分なことに起因した切断不良が回避される。なお、カメラ26は、刃12Bが継続使用できるか否かを併せて判定する機能を備えており、刃12Bの先端検査により所定長さ以上短くなったことを検出した場合には、継続使用不可と判断し、図示しないカッター刃ストッカに収納されている他のカッター刃12をロボット11が自動的に付け替えるようになっている。また、カメラ26によるカッター刃12の刃先検査のタイミングは、切断動作が終了した時点に限らず、切断動作前であってもよいし、切断動作前と動作後の両時点で行うようにしてもよい。
シートSの切断が終了した後は、当該切断によって生じた外側の不要シート部分が図示しない巻取装置に巻き取られた後に、前記隙間形成手段13のリング部材30が後退し、ウエハWは図示しない搬送装置によって搬送され、次のウエハWがテーブルT上に移載されるまで待機することとなる。
従って、このような実施形態によれば、ウエハWの大きさよりも小さくなる状態でシートSを切断することが可能となり、ウエハWの外周からシートSがはみ出る場合に生じる不都合を確実に防止することができる、という効果を得る。
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
例えば、本発明に係るリング部材30は、前記実施形態に限定されるものではなく、図8(A)及び(B)に示されるように、リング部材30の内側開放端面に段部30Bを形成し、当該段部30B内に刃12Bの先端側が受容される状態で切断を行うように構成することができる。
このような構成とした場合には、何らかの原因で刃12Bの差し込み深さに誤差が生じたとしても、ウエハWを傷つけることを確実に防止することができる、という効果が付加される。また、刃12Bの先端が段部30Bの底部に所定の押圧力で接しながらシートSを切断するようにしてもよい。
更に、図9及び図10に示されるように、カッター刃12の移動方向に対する後部に押圧部材としてのローラ60を併設する構成を採用してもよい。ここで、ローラ60は、弾力性のある材質によって構成し、刃ホルダ12Aに装着されたブラケット61に支持することができ、これにより、ローラ60は、前述したシートSの傾斜領域S1、すなわちシートの貼付が完全でない未圧着領域を、切断直後にウエハWの上面に押し付けて完全に貼付することができる。このような構成とすれば、前述した効果はもとより、シートSの外周側の貼付が不十分なことに起因した後工程で不具合の発生を防止することができる。なお、この変形例では、説明の便宜上、カッター刃12は、その中心線が略鉛直方向に示されているが、前記実施形態で示したように、トウイン角α1、キャンバ角α2、キャスタ角α3が付けられる場合に対応して、ローラ60は、その中心軸線がウエハWの面と平行となるように姿勢調整可能に設けることが必要となる。
また、押圧部材はローラ60に代えて、ハケやブラシ状のものも使用できる、この場合ローラ60のようなカッター刃12の姿勢変化に伴う姿勢調整は不要となる。
更に、リング部材30における内周は、その上端開放形状が下端開放形状よりも小さい傾斜面30Aとしたが、図11に示されるように、上端開放形状が下端開放形状よりも小さくなるような段部30Bとしてもよい。このようにすることによってキャンバ角α2の自由度が大きくなる効果もある。
更に、前記実施形態では、関節が数値制御されるロボット11をカッター刃12の保持手段として用いた場合を図示、説明したが、カッター刃12の昇降動作と平面内での回転動作とを実現可能な簡易な装置を採用してもよい。
また、板状部材は、半導体ウエハWに限定されるものではなく、ガラス、鋼板、または、樹脂板等、その他の板状部材も対象とすることができ、半導体ウエハは、シリコンウエハや化合物ウエハであってもよい。
本実施形態に係るシート切断装置及びテーブルの概略斜視図。 隙間形成手段がウエハ上に位置してシートSが貼付される状態を示す概略斜視図。 ウエハ上にシートSが貼付された状態を示す一部断面図。 カッター刃とカメラの拡大斜視図。 (A)はカッター刃でシートを切断している状態を示す動作説明図、(B)は図5(A)のb部拡大図であってキャンバ角を示す動作説明図。 トウイン角を保ってシートを切断する動作説明図。 キャスタ角を保ってシートを切断する動作説明図。 (A)は本発明の変形例を示す図5(A)と同様の動作説明図、(B)は、図8(A)のc部拡大図。 本発明の更に異なる変形例を示す要部正面図。 図9の右側面図。 隙間形成手段の変形例を示す要部拡大図
符号の説明
10 シート切断装置
11 ロボット(保持手段)
12 カッター刃
12A 刃ホルダ
12B 刃
13 隙間形成手段
26 カメラ(刃先検査装置)
30 リング部材
30A 傾斜面
30B 段部
C1 隙間
S シート
S1 シート傾斜領域
W 半導体ウエハ(板状部材)

Claims (5)

  1. 板状部材の外周からはみ出る大きさのシートを前記板状部材の面に貼付した後に、保持手段に保持されたカッター刃を介して前記シートを板状部材の外周に沿って切断するシート切断装置において、
    前記板状部材とシートとの間に介装されるとともに、前記板状部材とシートとの間に所定の隙間を形成する隙間形成手段を含み、
    前記隙間形成手段は、内側開放形状とされ、その内側開放端面の所定高さ位置に設けられた底部を含む段部を備え、前記内側開放形状に沿ってカッター刃相対的に移動させることで前記シートを板状部材よりも小さく切断するとともに、前記底部が前記カッター刃の先端と板状部材との間に位置して切断時にシートを突き抜けるカッター刃の先端が前記板状部材に接触することを防止することを特徴とするシート切断装置。
  2. 前記カッター刃の移動方向に対する後部に押圧部材が併設され、当該押圧部材は、前記カッター刃によるシート切断後の未圧着領域を押圧して前記板状部材に貼付することを特徴とする請求項1記載のシート切断装置。
  3. 板状部材の外周からはみ出る大きさのシートを前記板状部材の面に貼付した後に、保持手段に保持されたカッター刃を介して前記シートを板状部材の外周に沿って切断するシート切断装置において、
    前記板状部材とシートとの間に介装されるとともに、前記板状部材とシートとの間に所定の隙間を形成する隙間形成手段を含み、
    前記隙間形成手段は、内側開放形状とされ、その内側開放端面に、上端開放形状が下端開放形状よりも小さい段部を備え、前記内側開放形状に沿ってカッター刃を相対的に移動させることで前記シートを板状部材よりも小さく切断するとともに、前記段部が前記カッター刃の先端を受容して切断時にシートを突き抜けるカッター刃の先端が前記板状部材に接触することを防止することを特徴とするシート切断装置。
  4. 板状部材の外周からはみ出る大きさのシートを前記板状部材に貼付した後に、カッター刃を介して前記シートを板状部材の外周に沿って切断するシート切断方法において、
    内側開放形状を備え、その内側開放端面の所定高さ位置に設けられた底部を含む段部を有する隙間形成手段を前記板状部材に対面配置しておき、
    当該隙間形成手段側にシートを供給して貼付し、
    次いで、前記隙間形成手段の内側開放形状に沿ってカッター刃を用いてシートを切断することで、前記底部が前記カッター刃の先端と板状部材との間に位置して切断時にシートを突き抜けるカッター刃の先端が前記板状部材に接触することを防止し、前記板状部材の大きさよりも小さい大きさにシートを切断することを特徴とするシート切断方法。
  5. 板状部材の外周からはみ出る大きさのシートを前記板状部材に貼付した後に、カッター刃を介して前記シートを板状部材の外周に沿って切断するシート切断方法において、
    内側開放形状を備え、その内側開放端面に、上端開放形状が下端開放形状よりも小さい段部を有する隙間形成手段を前記板状部材に対面配置しておき、
    当該隙間形成手段側にシートを供給して貼付し、
    次いで、前記隙間形成手段の内側開放形状に沿ってカッター刃を用いてシートを切断することで、前記段部がカッター刃の先端を受容して切断時にシートを突き抜けるカッター刃の先端が前記板状部材に接触することを防止し、前記板状部材の大きさよりも小さい大きさにシートを切断することを特徴とするシート切断方法。
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