JP2009123984A - 処理機、および該処理機を管理する基板生産管理装置 - Google Patents

処理機、および該処理機を管理する基板生産管理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マーク認識の失敗頻度を抑制して、サイクルタイムの短縮を可能とする技術を提供する。
【解決手段】基板3に付されたマークを認識して得られる認識結果に基づき基板に処理を施す上位処理機(P)から搬送されてきた処理後の基板3に対して、処理機(1A〜1C)はマークを認識して得られる認識結果に基づき基板3にさらに処理を施す。上位処理機(P)においてマーク認識に成功した際にマークを認識するために用いた成功認識条件に対応する認識実行条件を用いて、処理機(1A〜1C)はマーク認識を行なう。
【選択図】図9

Description

本発明は、基板に付されたマークを認識して得られる認識結果に基づいて基板に処理を行う処理機、および該処理機を管理する基板生産管理装置に関するものである。
印刷機や実装機等の複数の処理機を備えた基板生産ラインが、従来から知られている。この基板生産ラインでは、複数の処理機の間で基板が搬送されるとともに、各処理機が順次基板に対して所定の処理を実行する。例えば印刷機と実装機とを備える基板生産ラインでは、次のような動作が一般的に行われている。まず、印刷機において、搬送されてきた基板が固定されるとともに、基板に対して半田の印刷処理が実行される。この印刷処理が完了すると、基板は印刷機から実装機へと搬送される。そして、実装機において、搬送されてきた基板が固定されるのに続いて、基板に対して部品の実装処理が実行される。
また、このような基板生産ラインの各処理機では、必要に応じて、基板に付されたフィデューシャルマーク等のマークの認識動作が実行される(特許文献1)。例えば、印刷機では、半田を適切な印刷位置に印刷するために、フィデューシャルマークがCCD(Charge Coupled Devices)カメラ等で撮影されて、この撮影結果からフィデューシャルマークが認識される。そして、この認識結果に基づいて基板の位置が求められるとともに、この位置情報に基づいて印刷処理を行うことで、半田を適切な印刷位置に印刷することが可能となっている。また、実装機においても、部品を適切な実装位置に実装するために、同様のフィデューシャルマーク認識が実行されて、基板の位置が求められる。そして、こうして求められた基板の位置情報に基づいて実装処理を行うことで、部品を適切な実装位置に実装することが可能となっている。
特開2002−100899号公報
ところで、マーク撮影時の照明の明るさ等の認識実行条件が適切でないために、上述のマーク認識は失敗する場合がある。このようにマーク認識が失敗したような場合は、例えば、認識実行条件を段階的に変更しながらマーク認識を再実行する作業を、マーク認識が成功するまで繰り返すことで、適切にマーク認識を行なうことができる。しかしながら、このような作業は、サイクルタイムの増加の一因となる。したがって、サイクルタイム短縮の観点からは、マーク認識の失敗頻度を抑制することが求められる。
本発明は、上記に課題に鑑みてなされたもので、マーク認識の失敗頻度を抑制して、サイクルタイムの短縮を可能とする技術の提供を目的とする。
本発明の第1態様にかかる処理機は、基板に付されたマークを認識して得られる認識結果に基づいて基板に処理を行う処理機であって、上記目的を達成するために、マーク認識に成功した際にマークを認識するために用いた認識実行条件を成功認識条件とし、マークを認識して得られる認識結果に基づき基板にさらに処理を施す下位処理機においてマーク認識を行なう際の認識実行条件を設定するための情報として、成功認識条件を外部に転送することを特徴としている。
このように構成された本発明の第1態様にかかる処理機は、マークを認識して得られる認識結果に基づき基板にさらに処理を施す下位処理機においてマーク認識を行なう際の認識実行条件を設定するための情報として、成功認識条件を外部に転送する。これにより下位処理機では、成功認識条件に対応する認識実行条件が設定されるとともに、このように設定された認識実行条件でマーク認識が実行できる。つまり、下位処理機は、マーク認識の成功実績がある成功認識条件に対応する認識実行条件で、マーク認識を実行可能である。よって、この発明では、下位処理機におけるマーク認識の失敗頻度を抑制することができ、サイクルタイムの短縮が可能となっている。
このとき、下位処理機に成功認識条件を転送するように構成しても良い。かかる構成では、下位処理機は、転送されてきた成功認識条件に対応する認識実行条件でマーク認識を行なうことができる。したがって、下位処理機におけるマーク認識の失敗頻度を抑制することができ、サイクルタイムの短縮が可能となる。
あるいは、下位処理機を管理する管理装置に成功認識条件を転送するように構成しても良い。かかる構成では、管理装置は、転送されてきた成功認識条件に対応する認識実行条件で、下位処理機にマーク認識を実行させることができる。したがって、下位処理機におけるマーク認識の失敗頻度を抑制することができ、サイクルタイムの短縮が可能となる。
また、本発明の第2態様にかかる処理機は、基板に付されたマークを認識して得られる認識結果に基づき基板に処理を施す上位処理機から搬送されてきた処理後の基板に対し、マークを認識して得られる認識結果に基づき基板にさらに処理を施す処理機であって、上記目的を達成するために、上位処理機においてマーク認識に成功した際にマークを認識するために用いた成功認識条件に対応する認識実行条件を用いてマーク認識を行なうことを特徴としている。
このように構成された本発明の第2態様にかかる処理機は、上位処理機で用いられた成功認識条件に対応する認識実行条件を用いてマーク認識を行なう。したがって、マーク認識の失敗頻度を抑制することができ、サイクルタイムの短縮が可能となる。
ところで、本発明の第2態様にかかる処理機と上位処理機との間では、例えばマーク撮影時の照明の照らし方が異なる等の機差がある場合がある。そこで、上位処理機との機差に基づき成功認識条件を調整して得られる認識条件を認識実行条件として用いてマーク認識を行うように構成しても良い。かかる構成では、上位処理機との間に機差がある場合であっても、マーク認識を高い成功確度で実行することが可能となる。
また、マークは、基板の位置決めに用いられるフィデューシャルマークであっても良い。つまり、このフィデューシャルマークの認識は、処理機において基板の位置決めの度毎に実行される。したがって、このフィデューシャルマーク認識の成功確度を向上させることは、サイクルタイム短縮の観点から重要である。そこで、処理機においてフィデューシャルマーク認識を行なうに際しては、本発明を適用することが特に好適である。
また、本発明にかかる基板生産管理装置は、基板に付されたマークを認識して得られる認識結果に基づいて基板に対して処理を行う、複数の処理機の間で搬送される基板に対して各処理機が行う処理を管理して基板生産を行う基板生産管理装置であって、上記目的を達成するために、マーク認識に成功した処理機からマーク認識に用いられた成功認識条件を取得する条件取得部と、複数の処理機のうち基板の搬送順序がN番目(ただしN≧2)の下位処理機に対して搬送順序において上位で且つマーク認識に成功した、上位処理機でマーク認識に用いられた成功認識条件に対応する認識実行条件を下位処理機に与える条件設定部とを備え、条件設定部からの認識実行条件を用いて下位処理機にマーク認識を実行させた後に、基板に対する処理を実行させることを特徴としている。
このように構成された発明(基板生産管理装置)では、基板の搬送順序がN番目(ただしN≧2)の下位処理機は、当該下位処理機に対して搬送順序において上位で且つマーク認識に成功した、上位処理機でマーク認識に用いられた成功認識条件に対応する認識実行条件を用いてマーク認識を行う。つまり、本発明では、上記処理機においてマーク認識の成功実績がある成功認識条件に対応する認識実行条件で、下位処理機はマーク認識を行なう。したがって、この発明では、下位処理機におけるマーク認識の失敗頻度を抑制することができ、サイクルタイムの短縮が可能となっている。
図1は本発明を適用可能である基板生産ラインPLの一例を示す図である。この基板生産ラインPLでは、印刷機Pと3台の表面実装機1A〜1CがローカルエリアネットワークLANに接続されている。また、このローカルエリアネットワークLANには、基板生産ラインPL全体の動作を管理するサーバーPCが接続されている。そして、サーバーPC、印刷機P、および表面実装機1A〜1Cの間で各種データや情報などがローカルエリアネットワークLANを介して通信可能となっている。なお、この基板生産ラインPLでは、有線LANによりサーバーPC、印刷機P、および表面実装機1A〜1Cの間での通信が実行されているが、通信方式や態様はこれに限定されるものではない。
印刷機Pと表面実装機1A〜1Cは、同図の白抜き矢印で示す基板搬送方向Xに沿って一列に配列されている。つまり、基板は(+X)方向に移動して印刷機P、表面実装機1A〜1Cにこの順序で搬送される。そして、印刷機Pでは基板に印刷材料としての半田が印刷されるとともに、各表面実装機1A〜1Cでは基板に電子部品が実装される。以下、図面を参照しつつ印刷機Pおよび表面実装機1A〜1Cの構成について説明する。
図2および図3は印刷機の概略を示しており、図2は側面図で、図3は正面図でそれぞれ印刷機を示している。図4は印刷機の電気的構成を示すブロック図である。この印刷機Pの印刷制御ユニット300には、主制御部302が設けられており、この主制御部302が印刷機P全体の動作を統括的にコントロールする。また、印刷制御ユニット300には、通信制御部304が設けられており、この通信制御部304を介して、印刷機Pと外部のサーバーPCおよび実装機1A〜1Cとの通信が実行される。
印刷機Pは印刷ハウジング100を有するとともに、印刷ハウジング100内の下方部には基台102が設けられている。この基台102上には、基板3を載置するための印刷ステージ130が配置されるとともに、印刷ステージ130の上方には基板3に対向してマスクシートを保持するマスク保持手段160と、マスクシートを介して基板3に半田を塗布するスキージ手段180とが配置されている。印刷ステージ130を挟んで両側には、上流側コンベア104および下流側コンベア106が基板搬送方向Xに沿って配置されている。そして、印刷制御ユニット300の駆動制御部306が各コンベア104,106の駆動を制御することで、印刷ステージ130に対して基板3が搬入出される。
印刷ステージ130では、基板3を移動可能に支持するために、Y軸テーブル132、X軸テーブル134、R軸テーブル136および昇降テーブル138からなる移動機構が設けられている。基台102の上にはY軸方向に沿ってY軸レール140が固着されており、このY軸レール140に対してY軸テーブル132がスライド自在に取り付けられている。そして、Y軸サーボモータ203からの駆動力を受けると、Y軸テーブル132がY軸方向に移動する。このY軸テーブル132の上には、X軸テーブル134がX軸方向に移動自在に取り付けられており、X軸サーボモータ205からの駆動力を受けたX軸テーブル134がX軸方向に移動する。また、X軸テーブル134の上には、R軸テーブル136がZ軸回りに回転自在に取り付けられており、R軸サーボモータ207からの回転駆動力を受けたR軸テーブル136がZ軸中心に回転する。さらに、R軸テーブル136の上には、昇降テーブル138が昇降自在に設けられており、Z軸サーボモータ209からの駆動力を受けた昇降テーブル138がZ軸方向に昇降する。これらのサーボモータ203,205,207,209には印刷制御ユニット300の駆動制御部306が接続されており、駆動制御部306が各サーボモータを制御することで、基板3を所望の位置に移動することができる。
昇降テーブル138にはX軸方向に沿って一対のメインコンベア142、142が設けられている。このメインコンベア142、142は、昇降テーブル138が降下した状態において、上流側コンベア104および下流側コンベア106と略同じ高で並ぶ。よって、この状態において、印刷制御ユニット300の駆動制御部306が各コンベア104,106,142を駆動制御することで、メインコンベア142と両側のコンベア104,106との間での基板3の受け渡しが可能となる。
昇降テーブル138上には、載置台144が一対のメインコンベア142、142の間に配置されており、この載置台144は載置台駆動部211の駆動力を受けて昇降可能である。基板3がメインコンベア142に搬送されてきた状態で載置台144が上昇すると、メインコンベア142から載置台144に基板3が移載されるとともに、載置台144の上昇に伴って基板3が上方に移動する。これにより、スキージ手段180等による半田印刷処理が基板3に対して実行可能となる。一方、印刷処理が終了した状態から載置台144が下降すると、載置台144からメインコンベア142に基板3が移載されて、基板3の印刷機Pからの搬出が可能となる。
さらに昇降テーブル138には、一対のクランプ片146a,146bからなるクランパー148が設けられている。クランプ片146aは昇降テーブル138に固定されている一方、クランプ片146bはクランパー駆動部213の駆動力を受けてクランプ片146aに対して接離可能に構成されている。そして、基板3を載置した載置台144が上昇すると、クランプ片146bがクランプ片146aに近づいて、基板3が両クランプ片146a,146bに挟み込まれる。これにより、基板3をしっかりと固定することが可能となっている。このように、載置台144、クランパー148およびこれらの駆動部211,213は基板保持するための機構として機能しており、駆動制御部306により制御される。
印刷ステージ130とマスク保持手段160との間には、X−Y平面内を移動可能であるマーク撮影手段190が設けられており、このマーク撮影手段190により基板3およびマスクシートに付されたフィデューシャルマーク等のマークが撮影される。
図5はマーク撮影手段の概略を示す斜視図である。マーク撮影手段190は、上方向きに設置されてマスクシートを撮影可能なマスク用カメラ192と、下方向きに設置されて基板3を撮影可能な基板用カメラ194とを有している。さらに、マーク撮影手段190には、撮影時においてマスクシートおよび基板3を照らすための照明部材(図示省略)が設けられている。これらのカメラ192,194としては、例えばCCD(Charge Coupled Devices)カメラを用いることができる。各カメラ192、194が撮影した映像は、図4に示す印刷制御ユニット300の画像処理部308へと送られるとともに、画像処理部308では送られてきた映像を基に、マークが認識される。パラメータ設定部310はマーク認識で用いる認識実行パラメータ(マークに照射される照明の明るさ等)を設定可能であり、マーク認識はこの認識実行パラメータに基づいて行なわれる。そして、画像処理部308では、認識したマークに基づいて種々の処理が実行可能であり、例えば基板3およびマスクシートに付された各フィデューシャルマークに基づいて、基板3およびマスクシートの位置を算出することができる。
再び図2〜図4を用いて説明を続ける。マスク保持手段160は、印刷ステージ130の上方において、基板3に対向してマスクシートを保持する。このマスクシートには基板3に印刷すべきパターンに対応してパターン孔が形成されている。そして、上述の画像処理部308が算出したマスクシートおよび基板3の位置に基づいて、主制御部302が印刷機Pの各部を制御することで、マスクシートと基板3とが位置合わせされた状態でもって、マスクシートの下面に基板3の表面が当接する。スキージ手段180はマスクシートの上面を摺動するスキージ部材182を有しており、マスクシートと基板3とが当接した状態で、このスキージ部材182がマスクシートの上面に半田を塗り広げることで、基板3に半田が印刷される。
このように印刷機Pでは、搬送されてきた基板3に対して印刷材料としての半田が印刷される。そして、印刷処理が完了した基板3は、基板搬送方向Xにおいて下流側の複数の表面実装機1A〜1Cへと搬出される。次に、表面実装機について説明するが、表面実装機1A〜1Cは同一構成を有しているため、表面実装機1Aについて説明し、他の表面実装機1B、1Cの構成については、同一あるいは相当符号を付して説明を省略する。
図6は表面実装機の概略構成を示す平面図である。また、図7は図6の表面実装機が有するヘッドユニットの概略図であり、Y軸方向からヘッドユニットを見た場合に相当する。さらに、図8は図6に示す表面実装機の電気的構成を示すブロック図である。この表面実装機1の実装制御ユニット4には、主制御部41が設けられており、この主制御部41が表面実装機1全体の動作を統括的にコントロールする。また、実装制御ユニット4には、通信制御部42が設けられており、この通信制御部42を介して外部のサーバーPC、実装機1B,1Cおよび印刷機Pとの通信が実行される。
この表面実装機1(実装機)では、基台11の上に基板搬送機構2が配置されており、基板3を基板搬送方向Xに搬送可能となっている。より詳しくは、基板搬送機構2は、基台11上において基板3を図6の右側から左側へ搬送する一対のコンベア21,21を有している。これらのコンベア21,21は表面実装機全体を制御する実装制御ユニット4の駆動制御部43により制御させる。すなわち、コンベア21,21は駆動制御部43からの駆動指令に応じて作動し、搬入されてきた基板3を所定の実装作業位置(同図に示す基板3の位置)で停止させる。そして、このように搬送されてきた基板3は図略の保持装置により固定保持される。この基板3に対して部品収容部5から供給される電子部品(図示省略)がヘッドユニット6に搭載された吸着ノズル61(図7)により移載される。また、基板3に実装すべき部品の全部について実装処理が完了すると、基板搬送機構2は駆動制御部43からの駆動指令に応じて基板3を搬出する。
基板搬送機構2の両側には、上記した部品収容部5が配置されている。これらの部品収容部5は多数のテープフィーダ51を備えている。また、各テープフィーダ51には、電子部品を収納・保持したテープを巻回したリール(図示省略)が配置されており、電子部品を供給可能となっている。すなわち、各テープには、集積回路(IC)、トランジスタ、コンデンサ等の小片状のチップ電子部品が所定間隔おきに収納、保持されている。そして、テープフィーダ51がリールからテープをヘッドユニット6側に送り出すことによって該テープ内の電子部品が間欠的に繰り出され、その結果、ヘッドユニット6の吸着ノズル61による電子部品のピックアップが可能となる。
また、この基板搬送機構2の他に、ヘッド駆動機構7が設けられている。このヘッド駆動機構7はヘッドユニット6を基台11の所定範囲にわたりX軸方向およびY軸方向(X軸およびY軸に直交する方向)に移動するための機構である。そして、ヘッドユニット6の移動により吸着ノズル61で吸着された電子部品が部品収容部5の上方位置から基板3の上方位置に搬送される。すなわち、ヘッド駆動機構7は、X軸方向に伸びる実装用ヘッド支持部材71を有しており、この実装用ヘッド支持部材71はヘッドユニット6をX軸に沿って移動可能に支持している。また、実装用ヘッド支持部材71は、両端部がY軸方向の固定レール72に支持され、この固定レール72に沿ってY軸方向に移動可能になっている。さらに、ヘッド駆動機構7は、ヘッドユニット6をX軸方向に駆動する駆動源たるX軸サーボモータ73と、ヘッドユニット6をY軸方向に駆動する駆動源たるY軸サーボモータ74とを有している。モータ73はボールねじ75に連結されており、駆動制御部43からの動作指令に応じてモータ73が作動することでヘッドユニット6がボールねじ75を介してX軸方向に駆動される。一方、モータ74はボールねじ76に連結されており、駆動制御部43からの動作指令に応じてモータ74が作動することで実装用ヘッド支持部材71がボールねじ76を介してY軸方向へ駆動される。
ヘッド駆動機構7によりヘッドユニット6は電子部品を吸着ノズル61により吸着保持したまま基板3に搬送するとともに、所定位置に移載する。より詳しく説明すると、ヘッドユニット6は次のように構成されている。このヘッドユニット6では、鉛直方向Zに延設された実装用ヘッド62が8本、X軸方向に等間隔で列状配置されている。実装用ヘッド62のそれぞれの先端部には吸着ノズル61が装着されている。
また、ヘッドユニット6では、吸着ノズル61を上下方向Zに昇降させるZ軸サーボモータ64が設けられており、実装制御ユニット4の駆動制御部43からの動作指令に基づきZ軸サーボモータ64が作動して吸着ノズル61を上下方向Zに移動させる。また、吸着ノズル61をR方向に回転させるR軸サーボモータ65が設けられており、実装制御ユニット4の駆動制御部43からの動作指令に基づきR軸サーボモータ65が作動して吸着ノズル61をR方向に回転させる。したがって、上記のようにヘッド駆動機構7によってヘッドユニット6が部品収容部5に移動されるとともに、Z軸サーボモータ64およびR軸サーボモータ65を駆動することによって、部品収容部5から供給される電子部品に対して吸着ノズル61の先端部が適正な姿勢で当接する。
この表面実装機1では、さらにマーク撮影手段9がヘッドユニット6に取り付けられており、このマーク撮影手段9により基板3に付されたフィデューシャルマーク等のマークを撮影することができる。このマーク撮影手段9は、基板3を撮影する基板用カメラ91と、撮影時において基板3を照らすための照明部材(図示省略)とを有している。カメラ91が撮影した映像は、実装制御ユニット4の画像処理部44へと送られるとともに、画像処理部44では送られてきた映像をもとにマークが認識される。パラメータ設定部45はマーク認識で用いる認識実行パラメータ(例えば、マークに照射される照明の明るさ等)を設定可能であり、マーク認識はこの認識実行パラメータに基づいて行なわれる。そして、画像処理部44では、認識したマークに基づいて種々の処理が実行可能であり、例えばフィデューシャルマークからは基板3の位置が算出される。そして、主制御部41が、この基板3の位置情報を参照しつつ表面実装機1の各部を制御することで、適切な位置に電子部品を実装することができる。
このように実装機1Aでは、印刷済みの基板3に対して電子部品が実装される。そして、実装処理が完了した基板3は、基板搬送方向Xにおいて下流側の表面実装機1B,1Cへと搬出されるとともに、各表面実装機1B,1Cにおいて同様に電子部品の実装処理が行われる。
そして、基板生産ラインPLは、上述の印刷機P、表面実装機1A〜1C等の複数の処理機の間で基板3を搬送しつつ、基板3に対して所定の処理を実行する。特に、次に説明する本発明の実施形態では、基板3の搬送順序がN番目(N≧2)の下位処理機は、上位処理機でマーク認識に用いられた成功認識パラメータに対応する認識実行パラメータを用いてマーク認識を実行する。ここで、「上位処理機」あるいは「下位処理機」との用語は、一の処理機と他の処理機との関係を示すために用いるものである。つまり、一の処理機による処理(印刷処理あるいは実装処理)後の基板3に対して、さらに処理を施す他の処理機が「下位処理機」である。また、一の処理機による処理よりも先に、基板3に付されたフィデューシャルマークを認識して得られる認識結果に基づいて基板3に処理を施す他の処理機が「上位処理機」である。また、「成功認識パラメータ」は、成功したマーク認識で用いられた認識実行パラメータである。さらに、以下の実施形態において説明するとおり、「成功認識パラメータに対応する認識実行パラメータを用いたマーク認識」とは、成功認識パラメータをそのまま認識実行パラメータとして用いるマーク認識(第1・第2実施形態)のみならず、成功認識パラメータを調整して得られる認識パラメータを認識実行パラメータとして用いるマーク認識(第3・第4実施形態)をも含む概念である。
第1実施形態
図9は第1実施形態において基板生産ラインで実行される動作を示す図である。図10は基板生産ラインの印刷機で実行される動作を示すフローチャートであり、図11は基板生産ラインの表面実装機で実行される動作を示すフローチャートである。各フローチャートには、何れの処理機で実行されるフローであるかを示すために、処理機の名前(印刷機、表面実装機1A〜1C)が付されており、以降に示すフローチャートにおいても必要に応じて同様の表記が付される。また、これらの図に示す動作は、サーバーPCが各処理機の動作を制御することで実行される。図9では、基板3の搬送順序に従って右から各処理機(印刷機P、表面実装機1A〜1C)が並べて記載されている(同図の「処理機」の欄)。同図の「処理機の関係」の欄では、処理機同士の上位・下位の関係が示されている。同図の「認識実行パラメータ」の欄では、下位処理機においてマーク認識に用いる認識実行パラメータの内容が示されている。また、同欄における、「成功認識パラメータ(処理機)」との表記は、括弧内の処理機での成功認識パラメータを認識実行パラメータとして用いることを意味する。以降の説明において図9と同様の動作図を示す場合があるが、この動作図の各欄の意味は同じである。以下、図9〜図11を用いて、基板生産ラインPLで実行される動作について説明する。
図10に示すように、印刷機Pでは、搬入されてきた基板3が印刷ステージ130に固定される(ステップS101)。次に、印刷制御ユニット300のパラメータ設定部310に設定されている認識実行パラメータを用いて、基板3に付されたフィデューシャルマークが認識される(ステップS102)。ステップS103では、このフィデューシャルマーク認識が成功したか否かが判断される。そして、成功したと判断される場合(ステップS103で「YES」の場合)は、印刷機Pの下位処理機に相当する各表面実装機1A〜1Cにおいてフィデューシャルマーク認識を行なう際の認識実行パラメータを設定するための情報として、成功認識パラメータが、各下位処理機(表面実装機1A〜1C)に転送される(ステップS106)。一方、失敗したと判断される場合(ステップS103で「NO」の場合)は、ステップS200に進んで認識パラメータの設定が行なわれて、認識パラメータが変更される。
図12は、認識パラメータの設定手順を示すフローチャートであり、この認識パラメータの設定はオペレータにより実行可能である。本実施形態では、認識パラメータとして、マーク形状、マーク寸法、照明レベル、閾値およびノイズカット数が設定される。図13はマーク形状設定およびマーク寸法設定の説明図であり、図14は照明設定の説明図であり、図15は閾値設定およびノイズカット数設定の説明図である。ステップS201(図12)では、認識すべきフィデューシャルマークの形状に合わせて、マーク形状が入力設定される。このマーク形状としては「円」「四角」「正三角形」およびこれら以外の「特殊形状」等が設定可能である(図13)。このマーク形状の設定に続いて、マーク寸法が設定される(ステップS202)。この際、マーク形状として「円」が設定された場合はマーク寸法として直径d1が設定され、マーク形状として「四角」が設定された場合はマーク寸法として縦横各辺の長さd2,d3が設定され、マーク形状として「正三角形」が設定された場合はマーク寸法として1辺の長さd4が設定され、マーク形状として「特殊形状」が設定された場合はマーク寸法として該特殊形状の縦横それぞれの長さd5,d6が設定される(図13)。
続いて、ステップS203において照明設定が実行される。この照明設定は、フィデューシャルマークを照らす各種の照明の明るさ(レベル)を設定するものであり、図14に示すように5パターンの照明L1〜L5がフィデューシャルマークMKに照射される。同軸照明L1はフィデューシャルマークMKをZ軸方向から照らす照明である。また、この同軸照明L1の外側から内輪照明L2がフィデューシャルマークMKに照射されるとともに、この内輪照明L2と略平行なIR内輪照明L3がフィデューシャルマークMKに照射される。ここで「IR」は「Infrared」の略であり赤外光を意味する。また、内輪照明L2およびIR内輪照明L3は、それぞれZ軸に対して傾きをもってフィデューシャルマークMKに照射される。内輪照明L2等の更に外側からは外輪照明L4がフィデューシャルマークMKに照射されるとともに、この外輪照明L4と略平行なIR外輪照明L5がフィデューシャルマークMKに照射される。これら外輪照明L4およびIR内輪照明L5は、それぞれZ軸に対して傾きをもってフィデューシャルマークMKに照射される。
ステップS204では閾値が設定される。この閾値設定は、基板用カメラ91,194が撮影した映像を画像処理部44,308で二値化する際に用いる閾値を設定するものであり、二値化後の映像を確認しながら実行される。具体的には、映像全体が白い場合は閾値を上げる一方、映像全体が黒い場合は閾値を下げる。続くステップS205では、ノイズカット数が設定される。このノイズカット数は、映像に写るノイズの除去レベルを表すものであり、ノイズカット数を上げることで映像中のノイズを減らすことができる。具体的には、フィデューシャルマークMKの内部にノイズが目立つ場合はマーク内ノイズカット数を上げるとともに、フィデューシャルマークMKの外部にノイズが目立つ場合はマーク外ノイズカット数を上げる。
図10に示すように、ステップS200を実施して認識パラメータ(マーク形状、マーク寸法、照明レベル、閾値およびノイズカット数)の設定が完了すると、この設定後の認識パラメータを認識実行パラメータとして用いてフィデューシャルマーク認識が再度実行される(ステップS104)。続くステップS105では、このマーク認識が成功したか否かが判断されて、失敗したと判断される場合(ステップS105で「NO」の場合)は、ステップS200に戻って認識パラメータの設定を再度行なう。一方、マーク認識が成功したと判断されると(ステップS105で「YES」の場合)、この成功したマーク認識で用いられた認識パラメータが成功認識パラメータとして各下位処理機(表面実装機1A〜1C)に転送される(ステップS106)。そして、ステップS107では、印刷機Pにおいて、フィデューシャルマークの認識結果に基づいて基板3が位置決めされるとともに、続くステップS108において基板3に対して印刷処理が実行される。この印刷処理が完了すると、基板3は固定が解除されて、搬送順序が2番目の表面実装機1Aに向けて搬出される(ステップS109)。
図11に示すように、表面実装機1Aでは、搬入されてきた基板3が固定される(ステップS301)。また、第1実施形態では、ステップS302において、この表面実装機1Aの上位処理機にあたる印刷機Pから転送されてきた成功認識パラメータが認識実行パラメータとして、実装制御ユニット4のパラメータ設定部310に設定される。次に、こうして設定された認識実行パラメータを用いて、基板3に付されたフィデューシャルマークが認識される(ステップS303)。このように第1実施形態では、印刷機P(上位処理機)での成功認識パラメータを用いて、表面実装機1A(下位処理機)はマーク認識を行なう(図9「認識実行パラメータ」の欄参照)。ステップS304では、このフィデューシャルマーク認識が成功したか否かが判断され、成功したと判断される場合(ステップS304で「YES」の場合)は、そのままステップS308に進んで基板3に対する実装処理が実行される。一方、失敗したと判断される場合(ステップS304で「NO」の場合)は、ステップS200に進んで認識パラメータの設定が行なわれる。なお、この認識パラメータの設定は、図12等を用いて既に説明したとおりである。こうして、認識パラメータの設定が終了すると、この設定後の認識パラメータを認識実行パラメータとして、フィデューシャルマーク認識が再度実行される(ステップS305)。続くステップS306では、このマーク認識が成功したか否かが判断されて、失敗したと判断される場合(ステップS306で「NO」の場合)は、ステップS200に戻って認識パラメータの設定を再度行なう。一方、マーク認識が成功したと判断されると(ステップS306で「YES」の場合)、基板3に対して部品の実装処理が実行される(ステップS308)。この実装処理が完了すると、基板3は固定が解除されて、搬送順序が3番目の表面実装機1B搬出される(ステップS309)。
表面実装機1B(搬送順序が3番目)、およびこれに続く表面実装機1C(搬送順序4番目)においても、表面実装機1Aと同様に、印刷機P(上位処理機)での成功認識パラメータを用いて、表面実装機1B,1C(下位処理機)はマーク認識を行なう(図9「認識実行パラメータ」の欄参照)。つまり、ステップS302において、各表面実装機1B,1Cでは、当該各表面実装機1B,1Cの上位処理機にあたる印刷機Pから転送されてきた成功認識パラメータが認識実行パラメータとして、実装制御ユニット4のパラメータ設定部310に設定される。次に、こうして設定された認識実行パラメータを用いて、基板3に付されたフィデューシャルマークが認識される(ステップS303)。そして、マーク認識が成功すると(ステップS304)、実装処理が実行されて(ステップS308)、基板3が搬出される(ステップS309)。
このように第1実施形態では、印刷機Pが本発明の第1態様にかかる「処理機」として機能するとともに、表面実装機1A〜1Cのそれぞれが本発明の第2態様にかかる「処理機」として機能している。また、サーバーPCが本発明の「基板生産管理装置」として機能している。また、フィデューシャルマークが本発明の「マーク」に相当している。また、認識パラメータが本発明の「認識条件」に相当し、成功認識パラメータが本発明の「成功認識条件」に相当し、認識実行パラメータが本発明の「認識実行条件」に相当している。
上述してきたように、第1実施形態における印刷機Pは、該印刷機Pの下位処理機に相当する表面実装機1A〜1Cにおいてマーク認識を行なう際の認識実行パラメータを設定するための情報として、成功認識パラメータを印刷機Pの外部にある各表面実装機1A〜1Cに転送する。これにより各表面実装機1A〜1C(印刷機Pの下位処理機)では、成功認識パラメータが認識実行パラメータとして設定されるとともに、このように設定された認識実行パラメータでフィデューシャルマーク認識が実行できる。つまり、各表面実装機1A〜1Cは、フィデューシャルマーク認識の成功実績がある成功認識パラメータで、フィデューシャルマーク認識を実行可能である。よって、各表面実装機1A〜1Cにおけるフィデューシャルマーク認識の失敗頻度を抑制することができ、サイクルタイムの短縮が可能となっている。
また、第1実施形態における基板生産ラインPLでは、基板3の搬送順序がN番目(ただしN≧2)の下位処理機(表面実装機1A〜1C)は、上位処理機(印刷機P)でマーク認識に用いられた成功認識パラメータを認識実行パラメータとしてマーク認識を行う。つまり、第1実施形態における基板生産ラインPLでは、上位処理機においてマーク認識の成功実績がある成功認識パラメータを認識実行パラメータとして用いて、下位処理機はマーク認識を行なう。したがって、下位処理機におけるマーク認識の失敗頻度を抑制することができ、サイクルタイムの短縮が可能となっている。
また、第1実施形態の表面実装機1A〜1Cは、マーク認識に失敗したと判断した場合、認識実行パラメータを変更した上でマーク認識を再度行っている(ステップS200、S305)。このような構成は、表面実装機1A〜1Cにおいてマーク認識が失敗した場合であっても、再実行されるマーク認識を適切に実行することが可能となり、好適である。
また、第1実施形態に示したように、フィデューシャルマークの認識は各処理機において基板の位置決めの度毎に実行される。したがって、このフィデューシャルマーク認識の成功確度を向上させることは、サイクルタイム短縮の観点から重要である。したがって上に示したように、処理機においてフィデューシャルマーク認識を行なうに際しては、本発明を適用することが特に好適である。
第2実施形態
図16は第2実施形態において基板生産ラインで実行される動作を示す図である。また、図17は第2実施形態において表面実装機で実行される動作を示すフローチャートである。これらの図に示す動作は、サーバーPCが各処理機の動作を制御することで実行される。印刷機の動作は、第1実施形態と第2実施形態とでは同様であるので、説明を省略する。また、表面実装機の動作についても、第1実施形態と第2実施形態との差異部分は主にステップS304のマーク認識以降であるので、以下では、共通する動作については相当符号(S301等)を付して説明を省略し、差異部分について主に説明する。
表面実装機1AでのステップS304においてマーク認識が失敗すると、認識パラメータの設定が実行される(ステップS200)。この認識パラメータの設定は、図12等を用いて既に説明したとおりである。こうして、認識パラメータの設定が終了すると、設定後の認識パラメータを認識実行パラメータとして用いて、フィデューシャルマーク認識が再度実行される(ステップS305)。続くステップS306では、このマーク認識が成功したか否かが判断されて、失敗したと判断される場合(ステップS306で「NO」の場合)は、ステップS200に戻って認識パラメータの設定を再度行なう。ここまでの動作においては、第2実施形態と第1実施形態とは共通する。しかしながら、次の点で、第2実施形態と第1実施形態とは異なる。
つまり、第2実施形態では、マーク認識が成功したと判断されると(ステップS306で「YES」の場合)、この表面実装機1Aにおいて成功したマーク認識で用いられた認識実行パラメータが成功認識パラメータとして、該表面実装機1Aの下位処理機(表面実装機1B,1C)に転送される(ステップS307)。詳述すると、表面実装機1Aの下位処理機に相当する各表面実装機1B、1Cにおいてフィデューシャルマーク認識を行なう際の認識実行パラメータを設定するための情報として、この成功認識パラメータは表面実装機1A外部にある各表面実装機1B、1Cに転送される。一方、下位処理機では次のような動作が実行される。表面実装機1Bで代表してこの動作を説明すると、表面実装機1Bでは、該表面実装機1Bの上位処理機である表面実装機1Aから転送されてきた成功認識パラメータが、認識実行パラメータとして設定される(ステップS302)。そして、表面実装機1Bでは、このように設定された認識実行パラメータを用いて、フィデューシャルマーク認識が実行される(ステップS303)。こうして、第2実施形態では、表面実装機1A(上位処理機)での成功認識パラメータを用いて、表面実装機1B(下位処理機)はマーク認識を行なう(図16中の「認識実行パラメータ」の欄参照)。なお、以降の表面実装機1B,1Cでの動作は、図17に示すとおりであり表面実装機1Aと同様であるので、その説明を省略する。
このように第2実施形態では、表面実装機1Aが本発明の第1態様にかかる「処理機」として機能している。表面実装機1B、1Cのそれぞれが本発明の第2態様にかかる「処理機」として機能している。
つまり、第2実施形態における表面実装機1Aは、該表面実装機1Aの下位処理機に相当する表面実装機1B、1Cにおいてマーク認識を行なう際の認識実行パラメータを設定するための情報として、成功認識パラメータを表面実装機1Aの外部にある各表面実装機1B、1Cに転送する。これにより各表面実装機1B、1C(表面実装機1Aの下位処理機)では、成功認識パラメータが認識実行パラメータとして設定されるとともに、このように設定された認識実行パラメータでフィデューシャルマーク認識が実行できる。よって、各表面実装機1B、1Cにおけるフィデューシャルマーク認識の失敗頻度を抑制することができ、サイクルタイムの短縮が可能となっている。
また第2実施形態の基板搬送ラインPLでは、基板3の搬送順序がN番目(ただしN≧2)の下位処理機(表面実装機1B)は、上位処理機(表面実装機1A)でマーク認識に用いられた成功認識パラメータを認識実行パラメータとしてマーク認識を行う。したがって、第2実施形態においても、下位処理機(表面実装機1B)におけるマーク認識の失敗頻度を抑制することができ、サイクルタイムの短縮が可能となっている。
第3実施形態
上記実施形態では、下位処理機は、上位処理機での成功認識パラメータをそのまま認識実行パラメータとして用いている。しかしながら、下位処理機と上位処理機との間では、照明の照らし方が異なるなどの機差が存在する場合ある。そこで、この第3実施形態では、この機差を考慮して、各処理機でのフィデューシャルマーク認識が実行される。
図18は、第3実施形態において基板生産ラインで実行される動作を示す図である。図19は第3実施形態において印刷機で実行される動作を示すフローチャートである。図20は第3実施形態においてサーバーPCで実行される動作を示すフローチャートである。図21は第3実施形態において表面実装機で実行される動作を示すフローチャートである。また、図22は、第3実施形態におけるサーバーPCの構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、主に第1実施形態と第3実施形態との差異点について説明するものとし、共通部分については相当符号を付してその説明を省略する。
図22が示すように、サーバーPC(管理装置)には、通信制御部403が設けられており、この通信制御部403を介して、外部の印刷機Pおよび実装機1A〜1Cとの通信が実行される。また、サーバーPCには、成功認識パラメータを取得する取得部405(条件取得部)と、該取得部405が取得した成功認識パラメータを機差に基づいて調整する調整部407(条件設定部)とが設けられている。そして、以下の基板生産ラインPLの動作説明で明らかとなるように、このサーバーPCが各処理機の動作を制御することで、機差を考慮したフィデューシャルマーク認識が可能となっている。
上記第1実施形態では、ステップS103、S105において印刷機Pのフィデューシャルマーク認識が成功すると、ステップS106において成功認識パラメータがそのまま各表面実装機1A〜1Cに転送されていた。これに対して、第3実施形態では、このステップS103、S105に続くステップS406において、印刷機Pでの成功認識パラメータはサーバーPCに転送される(図19)。詳述すると、印刷機Pの下位処理機に相当する各表面実装機1A〜1Cにおいてフィデューシャルマーク認識を行なう際の認識実行パラメータを設定するための情報として、この成功認識パラメータは印刷機P外部にあるサーバーPCに転送される。そして、図20に示すようにサーバーPCでは、印刷機Pでの成功認識パラメータが取得部405により取得されると(ステップS501)、印刷機Pの下流処理機である表面実装機1A〜1Cそれぞれと当該印刷機Pとの間の機差に基づいて成功認識パラメータが調整される(ステップS502)。そして、各表面実装機1A〜1Cとの機差に応じて成功認識パラメータを調整して得られる認識パラメータが、表面実装機1A〜1C(下位処理機)それぞれに転送される(ステップS503)。なお、このステップS502、S503の動作は、調整部407において実行される。
つまり、例えば印刷機Pと表面実装機1Aとの間で照明の照らし方が異なるために、印刷機Pと比較して表面実装機1Aではより多くの外輪照明が必要となる場合がある。このような場合は、外輪照明レベルが増加するように、成功認識パラメータは調整部407により調整される(ステップS502)。そして、こうして成功認識パラメータを表面実装機1A用に調整した認識パラメータが、表面実装機1Aに転送される(ステップS503)。あるいは、印刷機Pと表面実装機1Bとの間で、マーク認識に用いるカメラの経年変化の程度が異なる場合があり、その結果、印刷機Pと比較して表面実装機1Bではカメラのノイズレベルが高い場合がある。このような場合は、マーク内ノイズカット数やマーク外ノイズカット数が高くなるように、成功認識パラメータは調整部407により調整される(ステップS502)。そして、こうして成功認識パラメータを表面実装機1B用に調整した認識パラメータが、表面実装機1Bに転送される(ステップS503)。また、表面実装機1Cについても、該表面実装機1C用に同様の調整が行われた認識パラメータが転送される。
そして、表面実装機1A〜1Cでは、各実装機用に成功認識パラメータを調整した認識パラメータが認識実行パラメータとして設定され(ステップS602)、フィデューシャル認識が実行される(ステップS303)。こうして、印刷機P(上位処理機)での成功認識パラメータを各表面実装機1A〜1C用に調整した認識パラメータを用いて、表面実装機1A〜1C(下位処理機)がマーク認識を行なう(図18中の「認識実行パラメータ」の欄参照)。
このように第3実施形態では、印刷機Pが本発明の第1態様にかかる「処理機」として機能するとともに、表面実装機1A〜1Cのそれぞれが本発明の第2態様にかかる「処理機」として機能している。
つまり、第3実施形態における印刷機Pは、該印刷機Pの下位処理機に相当する表面実装機1A〜1Cにおいてマーク認識を行なう際の認識実行パラメータを設定するための情報として、成功認識パラメータを印刷機Pの外部にある各表面実装機1A〜1Cに転送する。これにより各表面実装機1A〜1C(印刷機Pの下位処理機)では、成功認識パラメータを機差に基づき調整した認識パラメータが認識実行パラメータとして設定されるとともに、このように設定された認識実行パラメータでフィデューシャルマーク認識が実行できる。よって、各表面実装機1A〜1Cにおけるフィデューシャルマーク認識の失敗頻度を抑制することができ、サイクルタイムの短縮が可能となっている。
また、第3実施形態における基板生産ラインPLでは、基板3の搬送順序がN番目(ただしN≧2)の下位処理機(表面実装機1A〜1C)は、上位処理機(印刷機P)でマーク認識に用いられた成功認識パラメータを機差に基づき調整した認識パラメータを、認識実行パラメータとしてマーク認識を行う。したがって、第3実施形態においても、下位処理機(表面実装機1A〜1C)におけるマーク認識の失敗頻度を抑制することができ、サイクルタイムの短縮が可能となっている。
さらに、第3実施形態では、上位処理機との機差に応じて成功認識パラメータが調整されるとともに、表面実装機1A〜1Cでのマーク認識はこの調整された認識パラメータに基づいて実行される。したがって、上位処理機との間に上述のような機差がある場合であっても、表面実装機1A〜1Cにおけるマーク認識を高い確度で実行することが可能となっている。
第4実施形態
図23は第4実施形態において基板生産ラインで実行される動作を示す図である。また、図24は第4実施形態において表面実装機で実行される動作を示すフローチャートである。これらの図に示す動作は、サーバーPCが各処理機の動作を制御することで実行される。印刷機の動作は、第3実施形態と第4実施形態とでは同様であるので、説明を省略する。また、表面実装機の動作についても、第3実施形態と第4実施形態との差異部分は主にステップS304のマーク認識以降であるので、以下では、共通する動作については相当符号(S301等)を付して説明を省略し、差異部分について主に説明する。
表面実装機1AでのステップS304においてマーク認識が失敗すると、認識パラメータの設定が実行される(ステップS200)。この認識パラメータの設定は、図12等を用いて既に説明したとおりである。こうして、認識パラメータの設定が終了すると、設定後の認識パラメータを認識実行パラメータとして用いて、フィデューシャルマーク認識が再度実行される(ステップS305)。続くステップS306では、このマーク認識が成功したか否かが判断されて、失敗したと判断される場合(ステップS306で「NO」の場合)は、ステップS200に戻って認識パラメータの設定を再度行なう。ここまでの動作においては、第3実施形態と第4実施形態とは共通する。しかしながら、次の点で、第3実施形態と第4実施形態とは異なる。
つまり、第4実施形態では、マーク認識が成功したと判断されると(ステップS306で「YES」の場合)、この表面実装機1Aにおいて成功したマーク認識で用いられた認識実行パラメータが成功認識パラメータとして、サーバーPCに転送される(ステップS707)。詳述すると、表面実装機1Aの下位処理機に相当する各表面実装機1B、1Cにおいてフィデューシャルマーク認識を行なう際の認識実行パラメータを設定するための情報として、この成功認識パラメータは表面実装機1A外部にあるサーバーPCに転送される。一方、サーバーPCでは、表面実装機1Aから取得した成功認識パラメータに対して、図20に示したのと同様の動作が実行される。すなわち、表面実装機1Aの下流処理機である表面実装機1B,1Cそれぞれと当該表面実装機1Aとの間の機差に基づいて成功認識パラメータが調整される(ステップS502)。そして、各表面実装機1B,1Cとの機差に応じて成功認識パラメータを調整して得られる認識パラメータが、表面実装機1B,1C(下位処理機)それぞれに転送される(ステップS503)。そして、表面実装機1Bでは、このように設定された認識実行パラメータを用いて、フィデューシャルマーク認識が実行される(ステップS303)。こうして、第4実施形態では、表面実装機1A(上位処理機)での成功認識パラメータを表面実装機1B用に調整した認識パラメータを用いて、表面実装機1B(下位処理機)がマーク認識を行なう(図23「認識実行パラメータ」の欄参照)。なお、以降の表面実装機1B,1Cでの動作は、図24に示すとおりであり表面実装機1Aと同様であるので、その説明を省略する。
このように、第4実施形態では表面実装機1Aが本発明の第1態様にかかる「処理機」として機能するとともに、表面実装機1B、1Cのそれぞれが本発明の第2態様にかかる「処理機」として機能している。
つまり、第4実施形態における表面実装機1Aは、該表面実装機1Aの下位処理機に相当する表面実装機1B、1Cにおいてマーク認識を行なう際の認識実行パラメータを設定するための情報として、成功認識パラメータを表面実装機1Aの外部にある各表面実装機1B、1Cに転送する。これにより各表面実装機1B、1C(表面実装機1Aの下位処理機)では、成功認識パラメータを機差に基づいて調整した認識パラメータが認識実行パラメータとして設定されるとともに、このように設定された認識実行パラメータでフィデューシャルマーク認識が実行できる。よって、各表面実装機1B、1Cにおけるフィデューシャルマーク認識の失敗頻度を抑制することができ、サイクルタイムの短縮が可能となっている。
また、第4実施形態における基板生産ラインPLでは、基板3の搬送順序がN番目(ただしN≧2)の下位処理機(表面実装機1B)は、上位処理機(表面実装機1A)でマーク認識に用いられた成功認識パラメータを機差に基づいて調整した認識パラメータを認識実行パラメータとして用いてマーク認識を行う。したがって、第4実施形態においても、下位処理機(表面実装機1B)におけるマーク認識の失敗頻度を抑制することができ、サイクルタイムの短縮が可能となっている。
また、第4実施形態においても第3実施形態と同様に、上位処理機との間の機差に応じて成功認識パラメータが調整されるとともに、表面実装機1B、1Cでのマーク認識はこの調整された認識パラメータに基づいて実行される。したがって、上位処理機との間に上述のような機差がある場合であっても、表面実装機1B、1Cにおけるマーク認識を高い確度で実行することが可能となっている。
その他
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、印刷機Pおよび表面実装機1A〜1Cの各処理機に本発明を適用した場合について説明したが、本発明を適用可能な処理機はこれに限られず、例えば、印刷機による印刷状態を検査する印刷検査機や、表面実装機による実装状態を検査する実装検査機等の処理機に対して本発明を適用しても良い。
また、上記実施形態では、印刷機Pおよび表面実装機1A〜1Cを「処理機」として備える基板生産ラインに本発明を適用した場合について説明したが、本発明の適用範囲はこれに限られない。つまり、例えば、印刷機の印刷状態を検査する印刷検査機等の処理機を備えるとともに、この印刷検査機においてフィデューシャルマーク認識を行なうような基板生産ラインPL対しても、本発明を適用することができる。あるいは、例えば、表面実装機1A〜1Cのみを「処理機」として備え、印刷機Pを備えない基板生産ラインPL対しても、本発明を適用することができる。要するに、基板3の搬送順序がN番目(ただしN≧2)の下位処理機が、上位処理機でマーク認識に用いられた成功認識パラメータを認識実行パラメータとしてマーク認識を行うように構成することで、本発明の効果を奏することができる。
また、上記実施形態では、図12に示す手順で認識パラメータの設定が実行されているが、認識パラメータの設定手順はこれに限られず、例えば、閾値設定(ステップS204)とノイズカット数の設定(ステップS205)を入れ替えても良い。
また、図12の認識パラメータ設定において、マーク形状、マーク寸法、照明レベル、閾値およびノイズカット数の全ての認識パラメータを設定する必要は必ずしも無く、マーク認識への影響が小さいと推測される認識パラメータについては、設定動作を省略するように構成しても良い。或いは、列挙したこれらの認識パラメータ以外のパラメータを、認識パラメータとして設定するように構成することもできる。
また、上記実施形態では、フィデューシャルマーク認識が成功すると、直ちに成功認識パラメータが下位処理機に転送されている(図10のステップS106等)。しかしながら、成功認識パラメータの転送タイミングはこれに限られず、例えば、基板3の搬出動作に伴って成功認識パラメータを下位処理機に転送しても良い。
また、上記第3・第4実施形態では、上位処理機との間の機差に応じた成功認識パラメータの調整動作がサーバーPCで行われている(図20、ステップS502)。しかしながら、この調整動作はサーバーPCで行われる必要は必ずしも無く、サーバーPC以外においてこの調整動作を実行するように構成しても良い。
また、上記実施形態では、フィデューシャルマークの認識に対して本発明を適用した場合について説明したが、基板3に付された他のマークの認識動作に対して本発明を適用することもできる。
つまり、例を挙げると、同一形状の多数の小さい基板(単位基板)を一体的に形成したいわゆる多面取り基板に対する部品実装が、一般的に行なわれている。この多面取り基板では、例えば一部の単位基板に不良がある場合があり、このような場合には、不良のある単位基板に「バッドマーク」と称される識別マークが付される。そして、処理機において、各単位基板についてバッドマークの有無が認識されて、バッドマークが付されていない単位基板にのみ部品実装が実行される。そこで、かかるバッドマーク認識に対して、本発明を適用することで、このバッドマーク認識を高い成功確度でもって実行することが可能となる。
さらに、本発明の特許請求の範囲内で種々の設計変更が可能であることはいうまでもない。
本発明を適用可能である基板生産ラインの一例を示す図である。 印刷機の概略を示す側面図である。 印刷機の概略を示す正面図である。 印刷機の電気的構成を示すブロック図である。 マーク撮影手段の概略を示す斜視図である。 表面実装機の概略構成を示す平面図である。 図6の表面実装機が有するヘッドユニットの概略図である。 図6に示す表面実装機の電気的構成を示すブロック図である。 第1実施形態において基板生産ラインで実行される動作を示す図である。 基板生産ラインの印刷機で実行される動作を示すフローチャートである。 基板生産ラインの表面実装機で実行される動作を示すフローチャートである。 認識パラメータの設定手順を示すフローチャートである。 マーク形状設定およびマーク寸法設定の説明図である。 照明設定の説明図である。 閾値設定およびノイズカット数設定の説明図である。 第2実施形態において基板生産ラインで実行される動作を示す図である。 第2実施形態において表面実装機で実行される動作を示すフローチャートである。 第3実施形態において基板生産ラインで実行される動作を示す図である。 第3実施形態において印刷機で実行される動作を示すフローチャートである。 第3実施形態においてサーバーPCで実行される動作を示すフローチャートである。 第3実施形態において表面実装機で実行される動作を示すフローチャートである。 第3実施形態におけるサーバーPCの構成を示すブロック図である。 第4実施形態において基板生産ラインで実行される動作を示す図である。 第4実施形態において表面実装機で実行される動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1,1A,1B,1C…表面実装機
190…マーク撮影手段
194…基板用カメラ
3…基板
300…印刷制御ユニット
308…画像処理部
4…実装制御ユニット
44…画像処理部
405…取得部
407…調整部
6…ヘッドユニット
62…実装用ヘッド
9…マーク撮影手段
91…基板用カメラ
LAN…ローカルエリアネットワーク
P…印刷機
PC…サーバー
PL…基板生産ライン
X…基板搬送方向

Claims (7)

  1. 基板に付されたマークを認識して得られる認識結果に基づいて前記基板に処理を行う処理機であって、
    マーク認識に成功した際に前記マークを認識するために用いた認識実行条件を成功認識条件とし、
    前記マークを認識して得られる認識結果に基づき前記基板にさらに処理を施す下位処理機においてマーク認識を行なう際の認識実行条件を設定するための情報として、前記成功認識条件を外部に転送することを特徴とする処理機。
  2. 前記下位処理機に前記成功認識条件を転送する請求項1記載の処理機。
  3. 前記下位処理機を管理する管理装置に前記成功認識条件を転送する請求項1記載の処理機。
  4. 基板に付されたマークを認識して得られる認識結果に基づき前記基板に処理を施す上位処理機から搬送されてきた前記処理後の前記基板に対し、前記マークを認識して得られる認識結果に基づき前記基板にさらに処理を施す処理機であって、
    前記上位処理機においてマーク認識に成功した際に前記マークを認識するために用いた成功認識条件に対応する認識実行条件を用いて前記マーク認識を行なうことを特徴とする処理機。
  5. 前記上位処理機との機差に基づき前記成功認識条件を調整して得られる認識条件を前記認識実行条件として用いて前記マーク認識を行なう請求項4記載の処理機。
  6. 前記マークは、前記基板の位置決めに用いられるフィデューシャルマークである請求項1ないし5のいずれか一項に記載の処理機。
  7. 基板に付されたマークを認識して得られる認識結果に基づいて前記基板に対して処理を行う、複数の処理機の間で搬送される前記基板に対して前記各処理機が行う処理を管理して基板生産を行う基板生産管理装置において、
    前記マーク認識に成功した前記処理機から前記マーク認識に用いられた成功認識条件を取得する条件取得部と、
    前記複数の処理機のうち前記基板の搬送順序がN番目(ただしN≧2)の下位処理機に対して前記搬送順序において上位で且つマーク認識に成功した、上位処理機で前記マーク認識に用いられた成功認識条件に対応する認識実行条件を前記下位処理機に与える条件設定部とを備え、
    前記条件設定部からの前記認識実行条件を用いて前記下位処理機にマーク認識を実行させた後に、基板に対する処理を実行させることを特徴とする基板生産管理装置。
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