JP2006086515A - 電子部品実装用の基準位置決定方法及び基準位置決定装置、接合材料の印刷方法及び印刷装置、電子部品の実装方法、並びに電子部品実装用の処理制御方法 - Google Patents

電子部品実装用の基準位置決定方法及び基準位置決定装置、接合材料の印刷方法及び印刷装置、電子部品の実装方法、並びに電子部品実装用の処理制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 回路基板への電子部品の実装に関連する処理を行う際の基準位置を精度よく決定することができる電子部品実装用の基準位置決定方法を提供する。
【解決手段】 印刷装置1において、画像取得ユニットにて取得された画像に基づいて、マーク位置取得部51により搬送用トレイ8に保持された複数のFPC9上に設けられた4個の対象マークのそれぞれの位置が取得される。位置ズレマーク特定部では4個の対象マークの相対的な位置関係を求め、基準となる位置関係と比較することにより位置ズレが生じた対象マークが特定される。そして、基準位置決定部53では4個の対象マークから位置ズレが生じた対象マークを除外した複数の対象マークに基づいて搬送用トレイ8上の複数のFPCに対する基準位置が求められる。
【選択図】図1

Description

本発明は、回路基板への電子部品の実装に関連する処理を行う際に回路基板に対する基準位置を取得する技術、および、回路基板への電子部品の実装に関連する処理を行うか否かを決定する技術に関する。このような技術は、主として、回路基板に電子部品実装用の接合材料を印刷する技術や電子部品を実装する技術に利用される。
従来において、プリント配線基板である回路基板への電子部品実装用のはんだペーストの印刷や電子部品の実装等、回路基板への電子部品の実装に関連する処理を行う際には、回路基板を撮像することにより取得した画像に基づいて回路基板上の所定の印刷位置や実装位置の特定が行われている。
例えば、特許文献1では、回路基板上に予め設けられた2個のマークの位置を取得することにより当該回路基板の伸縮率を算出し、この伸縮率に基づいて補正された上記回路基板上における電子部品の実装位置を求める技術が開示されている。また、特許文献2では、回路基板上の4個以上のマークの位置を取得し、これらのマークから3個のマークを選択した複数の組み合わせのそれぞれから位置補正量を求め、全ての組み合わせの位置補正量の平均値を用いて補正された実装位置を求める技術が開示されている。
特開昭63−74530号公報 特開平11−154799号公報
ところで、近年では、可撓性のある回路基板(例えば、FPC(Flexible Printed Circuit Board))が多く用いられつつあり、FPCでは、従来のいわゆるリジッド基板に比べて反りや変形が生じ易いという問題がある。例えば、FPCに反りが生じている場合には、可撓性を有するFPCをその上面に配置させて保持する搬送用トレイにおいてFPCが部分的に浮いてしまい、一部のマークの位置が正確に取得できないことがある。また、1つの搬送用トレイに複数のFPCが保持され、これらのFPCの全部に対する1つの基準位置を複数のマークを用いて決定し、この基準位置に基づいて電子部品の実装に関連する処理を施す場合に、マークの位置が検出される一部のFPCに反り、回転や変形が生じていると、上記基準位置を正確に決定することができず、大部分のFPCに対して位置ズレが生じた状態で処理が施されてしまう可能性がある。
また、近年、高精度な電子部品の実装も実用化されており、この場合はリジッド基板においても実装用の基準位置を取得する際にFPCと同様の上記問題が生じる。
従って、本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、回路基板への電子部品の実装に関連する処理を行う際の基準位置を精度よく決定することができ、さらに回路基板への電子部品の実装に関連する処理を無駄に行うことを防止することができる電子部品実装用の基準位置決定方法及び基準位置決定装置、電子部品実装用の接合材料の印刷方法及び印刷装置、電子部品の実装方法、並びに電子部品実装用の処理制御方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、以下のように構成している。
本発明の第1態様によれば、回路基板への電子部品の実装に関連する処理を行う際に、当該回路基板についての基準位置を(コンピュータを用いて)決定する電子部品実装用の基準位置決定方法において、
上記処理の際に一体的に取り扱われる1又は複数の上記回路基板に設けられた3以上の基準位置決定用マークのそれぞれの位置を取得し、
上記3以上のマークについての上記それぞれの位置の相対的な位置関係を求め、当該位置関係を、予め定められた基準となる位置関係と比較することにより位置ズレが生じた上記マークを特定し、
上記3以上のマークの中から上記位置ズレが生じたマークを除外した2以上の上記マークの上記それぞれの位置を用いて、上記1又は複数の回路基板に対する上記基準位置を決定する電子部品実装用の基準位置決定方法を提供する。
本発明の第2態様によれば、上記位置ズレが生じたマークの特定において、上記3以上のマークの上記それぞれの位置を結ぶ複数の線分の長さ寸法を求め、当該各々の線分の長さ寸法を、予め定められた上記各々の線分に対応する長さ寸法のしきい値と比較することにより、上記位置ズレが生じたマークを特定する第1態様に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法を提供する。
本発明の第3態様によれば、上記位置ズレが生じたマークの特定において、上記3以上のマークについての上記相対的な位置関係として、上記それぞれのマークの位置についての基準中心と当該各々のマークの位置との間の距離を求め、上記それぞれの距離を、予め定められたそれぞれの距離に対応するしきい値と比較することにより、上記位置ズレが生じたマークを特定する第1態様に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法を提供する。
本発明の第4態様によれば、上記それぞれのマークの位置についての基準中心は、上記それぞれの位置についての重心又は外心である第3態様に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法を提供する。
本発明の第5態様によれば、上記位置ズレが生じたマークの特定よりも前に、上記複数の回路基板の中から電子部品の実装対象として予め除外された不良回路基板を特定し、
上記位置ズレが生じたマークの特定において、上記複数の回路基板のうちの上記特定された不良回路基板以外の上記回路基板に設けられた上記それぞれのマークのみが、上記3以上のマークとして扱われる第1態様に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法を提供する。
本発明の第6態様によれば、上記それぞれのマークの位置を取得した後、上記位置ズレが生じたマークを特定する前に、上記3以上のマークの相対的な位置関係を求め、上記基準となる位置関係と比較することにより、上記位置ズレが生じたマークを特定する処理を実行するか否かを決定する第1態様に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法を提供する。
本発明の第7態様によれば、上記位置ズレが生じたマークを特定する処理を実行するか否かの決定において、上記基準となる位置関係との比較結果が、第1の許容範囲内にあることを基準として上記位置ズレが生じたマークを特定する処理の実行を決定し、
上記位置ズレが生じたマークの特定において、上記基準となる位置関係との比較結果が、上記第1の許容範囲とは別の第2の許容範囲を超えている上記マークを、上記位置ズレが生じたマークとして特定する第6態様に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法を提供する。
本発明の第8態様によれば、印刷パターンに基づいて電子部品実装用の接合材料を回路基板に印刷する接合材料の印刷方法において、
上記1又は複数の回路基板を保持して、当該保持された状態の上記1又は複数の回路基板に対して、第1態様に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法を実施して、上記基準位置を決定し、
上記接合材料を通過可能であり、かつ上記印刷パターンに相応して形成された開口部を有するスクリーンと、上記保持された状態の1又は複数の回路基板との位置合わせを当該基準位置に基づいて行って、上記1又は複数の回路基板上に上記スクリーンを配置し、
その後、上記スクリーンの上記開口部を通して、上記1又は複数の回路基板上に上記接合材料を供給して、上記印刷パターンに応じた上記接合材料の印刷を行う接合材料の印刷方法を提供する。
本発明の第9態様によれば、回路基板における電子部品の実装位置に当該電子部品を実装する電子部品の実装方法において、
上記1又は複数の回路基板を保持して、当該保持された状態の上記1又は複数の回路基板に対して、第1態様に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法を実施して、上記基準位置を決定し、
上記回路基板における上記実装位置と、上記電子部品との位置合わせを当該基準位置に基づいて行い、
その後、当該電子部品を上記回路基板の上記実装位置に実装する電子部品の実装方法を提供する。
本発明の第10態様によれば、回路基板への電子部品の実装に関連する処理を行う際に、当該回路基板についての基準位置を決定する電子部品実装用の基準位置決定装置において、
上記処理の際に一体的に取り扱われる1又は複数の上記回路基板の画像を、当該回路基板が保持された状態にて撮像する撮像部と、
上記撮像装置にて撮像された画像から、上記1又は複数の回路基板に設けられた3以上の基準位置決定用マークのそれぞれの位置を取得するマーク位置取得部と、
上記3以上のマークについて上記それぞれの位置の相対的な位置関係を求め、当該位置関係を、予め定められた基準となる位置関係と比較することにより位置ズレが生じた上記マークを特定する位置ズレマーク特定部と、
上記3以上のマークの中から上記位置ズレが生じたマークを除外した2以上の上記マークの上記それぞれの位置を用いて、上記1又は複数の回路基板に対する上記基準位置を決定する基準位置決定部とを備える電子部品実装用の基準位置決定装置を提供する。
本発明の第11態様によれば、印刷パターンに基づいて電子部品実装用の接合材料を回路基板に印刷する印刷装置において、
上記1又は複数の回路基板を保持する保持装置と、
上記保持装置により保持された状態の上記1又は複数の回路基板に対して、第10態様に記載の電子部品実装用の基準位置決定装置と、
上記接合材料を通過可能であり、かつ、上記印刷パターンに相応して形成された開口部を有するスクリーンと、
上記基準位置決定装置にて決定された上記基準位置に基づいて、上記スクリーンと上記保持装置との位置合わせを行い、上記保持装置により保持された上記1又は複数の回路基板上に上記スクリーンを配置させる位置合わせ装置と、
上記位置合わせ装置により上記回路基板上に配置された上記スクリーンの上記開口部を通して、上記回路基板上に上記接合材料を供給して、上記印刷パターンの印刷を行う接合材料供給装置とを備える印刷装置を提供する。
本発明の第12態様によれば、回路基板への電子部品の実装に関連する処理を開始する前に、当該処理を行うか否かを(コンピュータを用いて)決定する電子部品実装用の処理制御方法において、
上記処理の際に一体的に取り扱われる1又は複数の上記回路基板に設けられた3以上の基準位置決定用マークのそれぞれの位置を取得し、
上記3以上のマークについての上記それぞれの位置の相対的な位置関係を求め、当該位置関係を、予め定められた基準となる位置関係と比較し、
上記比較の結果に基づいて、上記1又は複数の回路基板に対する上記処理を開始するか否かを決定する電子部品実装用の処理制御方法を提供する。
本発明によれば、回路基板への電子部品の実装に関連する処理を行う際に、当該回路基板についての基準位置を決定する電子部品実装用の基準位置決定方法において、当該処理の際に一体的に取り扱われる1又は複数の上記回路基板に設けられた3以上の基準位置決定用マークを用いて、精度良くかつ簡便な手法にて、上記1又は複数の回路基板についての基準位置を決定することができる。
具体的には、上記3以上の基準位置決定用マークの位置を認識し、当該認識されたそれぞれの位置の相対的な位置関係を、基準となる位置関係と比較することで、効率的に位置ズレが生じた上記マークを特定することができる。例えば、上記回路基板がFPCであるような場合にあっては、FPCの反り、収縮、浮き上がり等により上記マークに位置ズレが生じるような状況が考えられるが、このような場合であっても、上記位置ズレが生じたマークを確実に特定することができる。
その後、位置ズレが生じたマークを除外した残りのマークを用いて基準位置を算出することで、上記1又は複数の回路基板に対する上記処理のための基準位置を精度良くかつ効率的に決定することができる。このように高精度に基準位置が決定されることで、高精度な位置決めを実現することでき、上記処理を確実に行うことができる。
また、上記相対的な位置関係の比較を2段階の判断基準を用いて行うことで、大幅な位置ズレが生じたマークを包含する回路基板に対しては、その後の処理を行なわず、必要のない処理を無駄に行うことを防止することができる。
また、このような基準位置決定方法は、電子部品の実装のための処理である接合材料の印刷や電子部品の実装に適用することができる。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下、図面を参照して本発明における一の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一の実施の形態に係る印刷装置1の構成を示す図である。図1の印刷装置1は、複数の可撓性を有する回路基板(以下、「FPC」という。)9を表面に保持する搬送用トレイ8を搬送する搬送ユニット2、FPC9の画像を取得する画像取得ユニット3、FPC9に電子部品実装用の粘性材料であるはんだペーストを印刷する印刷ユニット4、および、印刷装置1の全体制御を行う制御装置5を備える。
搬送ユニット2は、搬送用トレイ8を印刷装置1内へと搬入するローダ21、搬入された搬送用トレイ8を保持するステージ部22、ステージ部22を図1中のY方向に移動するステージ部移動装置23、および、はんだペースト印刷後のFPC9を印刷装置1から搬出するアンローダ24を有し、ステージ部22上の搬送用トレイ8はステージ部移動装置23により画像取得ユニット3および印刷ユニット4へと移動する。
制御装置5は、画像取得ユニット3から入力される画像データから情報を抽出することでFPC9上に設けられた複数の基準位置決定用マーク(以降、「マーク」という。)のそれぞれの位置を取得するマーク位置取得部51、複数のマークのうち位置ズレが生じたマークを特定する位置ズレマーク特定部52、および、複数のマークから位置ズレが生じたマークを除外した残りのマークに基づいて搬送用トレイ8上の複数のFPC9に対する基準位置を求める基準位置決定部53を有する。
図2は画像取得ユニット3の構成を示す図であり、(−Y)側から(+Y)方向を向いて見た様子を示している。画像取得ユニット3は、搬送用トレイ8に保持された複数のFPC9の画像を取得する撮像部31、および、撮像部31を図2中のX方向に移動する撮像部移動装置32を有する。撮像部31は、照明光を出射する光源311、光源311からの照明光を搬送用トレイ8上のFPC9へと導くとともにFPC9からの光が入射する光学系312、および、光学系312により結像されたFPC9の像を電気信号に変換する撮像素子313を有し、撮像素子313からFPC9の画像データが制御装置5に出力される。撮像部移動装置32はモータ321に接続されたボールねじ機構322を有し、モータ321が回転することにより撮像部31がステージ部22の移動方向(すなわち、Y方向)に垂直な水平方向(X方向)に移動する。
図3は印刷ユニット4の構成を示す正面図であり、図4は印刷ユニット4を(+X)側から(−X)方向を向いて見た右側面図である。図3および図4ではステージ部22が印刷ユニット4に位置された状態を示している。なお、図3および図4では、その構成の理解を容易なものとするために部分的に断面にて示しており、スクリーン41の厚さも強調している。
印刷ユニット4は、印刷パターンに対応して形成された開口部411を有する薄板状のスクリーン41、および、スクリーン41上に盛られたはんだペースト(接合材料の一例)81(図4参照)を押して移動する(すなわち、スキージする)ことによりスクリーン41の開口部411にはんだペースト81を充填するスキージ機構42(接合材料供給装置の一例)を備える。スクリーン41は周囲に設けられたフレーム410がシリンダ412および支持部413に挟持されることにより取り替え可能に固定される。
スキージ機構42は、ヘッド部43、および、ヘッド部43をY方向に移動するヘッド部移動機構44を備え、ヘッド部移動機構44はボールねじ機構441に駆動源であるモータを接続した構造を有する。ヘッド部43は、図4に示すように、スクリーン41上に盛られたはんだペースト81を挟んでY方向(ヘッド部43の移動方向)に対向して配列される2つのスキージ(以下、(−Y)側のスキージを「第1スキージ」431a、(+Y)側のスキージを「第2スキージ」431bという。)を備える。第1スキージ431aおよび第2スキージ431bは、ウレタンゴムにより形成される。スキージ機構42では、ヘッド部移動機構44がヘッド部43をY方向に移動することにより、第1スキージ431aおよび第2スキージ431bが共に(すなわち、一体的に)Y方向に移動する。
ヘッド部43は、第1スキージ431aおよび第2スキージ431bをそれぞれ個別にZ方向に移動する(昇降する)2つのスキージ昇降機構432a,432b、並びに、第1スキージ431aおよび第2スキージ431bをそれぞれ個別にスクリーン41の(+Z)側の面に押圧する2つの押圧機構433a,433bを備える。
図3に示すように、押圧機構433aは、Z方向に伸びる2つのガイドロッド434を備えるフレーム435に取り付けられ、ガイドロッド434はブッシュ436によりZ方向に案内される。フレーム435の下側((−Z)側)には、フレーム437が、Y方向に伸びる軸438を中心に回動可能にフレーム435に取り付けられており、ストッパ439によりフレーム437の回動範囲が制限される。図4に示す押圧機構433bも同様に、もう1つのフレーム435に取り付けられており、フレーム435の下側には、第2スキージ431bがもう1つのフレーム437を介して取り付けられる。
また、図3および図4に示すように、ステージ部22は、吸着プレート(図示省略)を介して搬送用トレイ8を保持するステージ221、ステージ221を、Z方向を向く軸を中心にXY平面内にて回動するステージ回動機構222、X方向にステージ221を僅かに移動するステージ位置補正機構223、および、ステージ221をZ方向に移動するとともにステージ部移動装置23に接続されたステージ昇降機構224を備える。
図5はFPC9にはんだペースト81を印刷する処理の流れを示す図である。図1の印刷装置1では、まず、ローダ21によりFPC9を保持する搬送用トレイ8が印刷装置1内へと搬入される(ステップS11)。
図6は搬送用トレイ8に保持された複数のFPC9を例示する図である。図6に示すように、複数のFPC9は所定の方向に配列して搬送用トレイ8上の貼着性ゴムに貼着されており、各FPC9には配線パターンが形成されている。また、各FPC9の四隅には基準位置決定用(位置認識用)の所定のマーク91がそれぞれ形成されている。以下の説明において、予め定められた間隔および姿勢(向き)で並ぶ複数のFPC9の理想的な(すなわち、設計上の)配列を基準配列という。
搬送用トレイ8はローダ21により(+X)方向へと搬送され、ローダ21とアンローダ24との間の1対の搬送レール部25a,25bによりさらに搬送されて印刷ユニット4の正面(以下、「初期位置」という。)へと到達する。このとき、ストッパにより印刷ユニット4の正面にて搬送用トレイ8の移動が係止される。そして、搬送用トレイ8に設けられた穴部(図示省略)にステージ部22が有する規正ピンが挿入されて搬送用トレイ8の位置決めが行われる。その後、搬送レール部25a,25bの間が狭められて搬送用トレイ8の側面に搬送レール部25a,25bを当接させることにより搬送用トレイ8の姿勢が規正され、ステージ221が上昇して吸着プレートを介してステージ221上に搬送用トレイ8がセットされる(ステップS12)。
ステージ部22はステージ部移動装置23により搬送レール部25a,25bと共に画像取得ユニット3へと移動し(ステップS13)、複数のFPC9に対する印刷用の基準位置が取得される(決定される)(ステップS14)。FPC9の基準位置は、印刷ユニット4における後述する処理においてスクリーン41に対する位置決めに利用されるものである。なお、このステップS14における基準位置を決定する処理については、印刷装置1における全体処理の説明後に詳述する。ここで「基準位置」とは、搬送用トレイ8上に配置保持されて互いに一体的な配置関係が保たれているそれぞれのFPC9に対して、その後の処理、例えば印刷処理の際にこの一体的な状態のFPC9の位置決めのために用いられる共通の基準位置のことである。
基準位置が決定されると、ステージ部22が印刷ユニット4へと移動し(ステップS15)、基準位置に基づいて図3および図4に示すスクリーン41と搬送用トレイ8との位置合わせが行われる(ステップS16)。具体的には、複数のFPC9が占める領域の中心がスクリーン41の中心に一致するように、ステージ221がステージ部移動装置23によりY方向に僅かに移動するとともに、ステージ位置補正機構223によりX方向に僅かに移動する。また、必要に応じてステージ回動機構222も制御され、複数のFPC9の姿勢(回転角に相当する)がスクリーン41に対して合わせられる。続いて、ステージ昇降機構224によりステージ221が上昇し、FPC9を挟んで搬送用トレイ8がスクリーン41の(−Z)側の主面に当接する(ステップS17)。なお、図3および図4では搬送用トレイ8がスクリーン41に当接した状態を示しており、搬送レール部25a,25bの図示を省略している。実際には、搬送レール部25a,25bはスクリーン41に干渉しない高さになっている。
ステージ221上のFPC9がスクリーン41に当接すると、図4に示すように予め開口部411の(−Y)側に位置するヘッド部43において、スキージ昇降機構432aにより第1スキージ431aが下降し、第1スキージ431aの下端がスクリーン41の(+Z)側の主面に当接する。このとき、第2スキージ431bは、予めスクリーン41の(+Z)側の主面から離れた所定の高さに位置する。そして、押圧機構433aにより、第1スキージ431aがスクリーン41に所定の押圧力にて押圧される。
続いて、ヘッド部43と共に第1スキージ431aおよび第2スキージ431bがスクリーン41の主面に沿って(+Y)側へと移動する。このとき、第1スキージ431aはスクリーン41に当接した(押圧された)状態で移動し、スクリーン41上のはんだペースト81を(+Y)方向へと押し出して(スキージして)スクリーン41の開口部411に充填する。このように、ヘッド部移動機構44がスクリーン41上にて第1スキージ431aを移動することにより、スクリーン41上に盛られたはんだペースト81が開口部411を介して複数のFPC9上に印刷される(ステップS18)。
第1スキージ431aによるはんだペーストの開口部411への充填が終了すると、押圧機構433aにおいて第1スキージ431aのスクリーン41に対する押圧が解除され、スキージ昇降機構432aにより第1スキージ431aが上昇してスクリーン41から離れる。その後、ステージ昇降機構224によりステージ221が下降し、開口部411に充填されたはんだペーストが主面上に付着したままFPC9がスクリーン41から離れ、ステージ部22が初期位置へと移動する(ステップS19)。搬送用トレイ8はステージ221上からアンローダ24へと移載され、搬送用トレイ8が搬出される(ステップS20)。
なお、詳細については説明を省略するが、次の搬送用トレイ8上のFPC9に対して印刷が行われる際には、上記印刷動作における第1スキージ431aと第2スキージ431bとを入れ替えた動作が行われる。
図7は印刷後のFPC9を例示する図である。図7に示すように、複数のFPC9のそれぞれには、所定の位置にはんだペーストによるパターン82(例えば、400μmピッチで形成された複数の電極パターン)が印刷される。アンローダ24から搬出されたFPC9は、後続の装置により電子部品の装着およびリフローが順次行われることにより、FPC9への電子部品の実装が完了する。図7では実装された1つの電子部品90を二点鎖線にて例示しており、全ての必要箇所に電子部品90が実装されることにより、FPC9が電子部品90を含む回路が設けられた回路基板となる。
次に、図5のステップS14における基準位置を決定する処理について説明する。図8は基準位置を決定する処理の流れを示す図であり、ステップS14にて行われる処理を示している。
ステージ221上の搬送用トレイ8が画像取得ユニット3に移動すると(図5:ステップS13)、複数のFPC9上の予め定められた複数の基準位置決定用マーク(以下、「対象マーク」という。)91がそれぞれ撮像される。例えば、図9に示すように左側のFPC9上の左側の2個のマーク91a,91b、並びに、右側のFPC9上の右側の2個のマーク91c,91dが、対象マークとして用いられることが予め定められており、図2のステージ部移動装置23および撮像部移動装置32により、撮像部31の撮像位置が4個の対象マーク91a〜91dの近傍に順次合わせられ、4個の対象マーク91a〜91dのそれぞれの画像(以下、「マーク画像」という。)が取得される。マーク画像は制御装置5へと出力され、マーク位置取得部51において各マーク画像に対して制御装置5に予め登録されたパターンとのパターンマッチングを行うことにより、複数のFPC9上に設けられた4個の対象マーク91a〜91dのそれぞれの位置、すなわちXY平面における位置座標が取得される(ステップS21)。以下、複数のFPC9上に4個の対象マーク91a〜91dが設定されているものとして説明を行うが、対象マークは3個以上であれば、その個数は限定されない。また、複数のマーク91の中からどのマーク91を対象マークとして選択するのかについては特に制限はないが、選択されたマーク91を用いて基準位置が決定されることを考えれば、互いにより離れた位置にあるマーク91を対象マークとして選択する方が、より高精度に基準位置を決定することができ、好ましいと言える。
ここで、搬送用トレイ8上におけるFPC9の保持状態と対象マーク91a〜91dの位置との関係について説明する。図10は搬送用トレイ8上に配置保持された3枚のFPC9の一例を示す図である。図11A及び図11Bは搬送用トレイ8に保持されたFPC9の一部を例示する図であり、図11AはFPC9の一部を主面側から見た様子を示す図であり、図11Bは側面から見た様子を示す図である。
図10において一点鎖線にて示すように、搬送トレイ8上に配置保持された3枚のFPC9のうちの右側に配置されたFPC9が僅かに回転した姿勢(向き)で搬送用トレイ8上に保持されている場合には、対象マーク91c,91dの位置も同様に回転してしまい、これら3枚のFPC9の基準配列における位置(すなわち、図10中に実線にて示す対象マーク91c,91dの位置)からそれぞれずれてしまう。また、図10において破線にて示すように、右側のFPC9の大きさが伸縮変形した場合にも、対象マーク91c,91dの位置が基準配列における位置からそれぞれずれてしまう。さらに、図11Bに示すように、搬送用トレイ8上においてFPC9に反りが生じている場合には、図11Aに示すように主面側から見た対象マーク91の位置が、FPC9に反りが生じていない場合の位置(すなわち、基準配列における位置であり、図11A及び図11Bにおいて二点鎖線にて図示)から距離d1だけずれてしまう。また、このようなFPC9に生じる反りや曲がりは、搬送用トレイ8自体の反りや曲がりによっても生じる場合がある。
位置ズレマーク特定部52では、図9に示す4個の対象マーク91a〜91dのうちの2個の対象マークを結ぶことにより6個の線分L1〜L6が取得され、各線分L1〜L6の長さ(長さ寸法)が求められる。そして、各線分L1〜L6の長さが予め設定された対応するしきい値である上限値および下限値、すなわち第1の許容範囲と比較され、各線分L1〜L6の長さが上記第1の許容範囲であるか否かが確認される(ステップS22)。ここで、各線分の長さの許容範囲は基準配列における対象マーク間の各線分の長さを基準として設定される。よって、図10または図11のように、対象マーク91a〜91dを有するFPC9に変形、回転、反り等が生じている場合に、その程度によっては、長さが許容範囲外であると判定される。この場合、搬送用トレイ8上のそれぞれのFPC9に対して印刷を行わないと決定され(ステップS23)、それぞれのFPC9に対する印刷処理が停止される(ステップS24)。判定結果は(必要に応じてマーク画像と共に)操作者へと通知され、不適切に保持されているFPC9の搬送用トレイ8への張り替えが行われてステップS21へと動作を戻す、あるいは、全てのFPC9が搬送用トレイ8から剥がされてこのトレイに対する処理をスキップしてステップS11へと動作が戻される。さらに、印刷装置1における処理の前に行われる搬送用トレイ8上にFPC9を載置する工程等、FPC9の変形、回転、反り等の原因となっている工程の調整が、必要に応じて行われる。すなわち、ステップS23においては、上記第1の許容範囲内の条件を満たすかどうか基準として、後続のステップにおいて実行される予定の印刷処理を実行開始可能であるかどうかを判断するステップであるということができる。
次に、図9のFPC9において、全ての線分L1〜L6の長さが第1の許容範囲内であることが確認されると(ステップS23)、各線分L1〜L6の長さが、上記第1の許容範囲よりも実質的に狭いもう1つの範囲を定める上限値および下限値、すなわち第2の許容範囲と比較される。そして、長さが第2の許容範囲外となる異常な線分が存在するような場合には、当該異常な線分が特定され、異常な線分の組み合わせから位置ズレが生じた対象マークが特定される(ステップS25)。
このような複数の異常な線分から位置ズレが生じた対象マークを特定する具体的な手法について、図14に示す位置ズレ対象マーク特定用の表を用いて説明する。なお、図14に示す表においては、各線分L1〜L6について、上限値以上または下限値以下となる場合(すなわち、第2の許容範囲外の場合)に「×」と表し、上限値より小さく、かつ、下限値より大きい場合(すなわち、第2の許容範囲内の場合)に「○」と表し、除外マークの欄に特定される位置ズレが生じた対象マークを符号にて示している。また、図14では想定される全ての組み合わせのうちの一部のみを示している。例えば、線分L1,L2,L5が異常な線分として特定された場合には、図14より対象マーク91aが、位置ズレが生じた対象マークとして特定される。
複数のFPC9がほぼ基準配列で並ぶ場合や、対象マーク91a〜91dを有するFPC9に変形、回転、反り等が生じていてもその程度が小さい場合等には、位置ズレが生じた対象マークが特定されず(すなわち、位置ズレが生じた対象マークが0個となり)(ステップS26)、4個の対象マーク91a〜91dから基準位置が求められる(ステップS27)。図11A及び図11Bに示すFPC9のように一部に反りが生じた場合等には、位置ズレが生じた対象マークが1個特定され(ステップS28)、残りの3個の対象マークから基準位置が求められる(ステップS29)。さらに、図10のように1つのFPC9に大きな回転や変形等が生じた場合等には、位置ズレが生じた対象マークが2個特定され(ステップS30)、残りの2個の対象マークから基準位置が求められる(ステップS31)。
また、このように複数の対象マークから基準位置を決定する手法としては、様々な手法を適用することができる。例えば、2個の対象マークから基準位置を決定するような場合にあっては、2個の対象マークを結ぶ線分を2等分する点からこの線分に対して、所定の方向に所定の距離だけ離れた位置を基準位置として決定する。より具体的には、上記2個の対象マークが対象マーク91a、91bであるような場合にあっては、両者を結ぶ線分の中点より、当該線分に垂直な方向であって、かつ、搬送トレイ8の中心に向かう向きに、基準配列から求められる設計上の距離だけ離れた位置が基準位置として決定される。また、この基準位置の決定とともに、上記2個の対象マークを結ぶ線分と、基準配列における当該線分に相当する線分とが比較されて、XY平面における角度ズレ量が算出され、当該算出された角度ズレ量が、上記基準位置と関連付けて記憶保持され、その後位置合わせにおいて利用される。
また、例えば、3個以上の対象マークから基準位置を決定するような場合にあっては、それらの対象マークの中から互いにより離れた位置にある2個の対象マークを選択し、上述の2個の対象マークより基準位置を決定する手法を用いることで、基準位置を決定することもできる。
あるいは、このような場合に代えて、3個以上の対象マークより重心を求めて、この重心を基準位置して決定することもできる。例えば、図9に示す4個の対象マーク91a、91b、91c、及び91dより基準位置を決定するような場合にあっては、これらの重心である重心P1を基準位置として決定することができる。なお、複数の対象マークより求められる基準中心を基準位置として決定することができればよく、重心が用いられるような場合に代えて、例えば外心が用いられるような場合であってもよい。
このように基準位置が決定されると、図5のフローチャートにおけるステップS15以降の処理が順次行われる。また、このような手法にて基準位置を決定しているため、少なくとも回転や変形等が生じていない他のFPC9には、はんだペーストによるパターン82を適切に印刷することが可能となる。特に、印刷処理においては、それぞれのFPC9の上面にスクリーン41が配置されることで、FPC9に生じていた浮き上がりや反りについては、スクリーン41にて押さえ付けることで矯正されることとなるため、当該印刷を適切に実施することができる。
一方、位置ズレが生じたものとして特定された対象マークが3個以上存在する場合、すなわち、位置ズレが生じていないと判断された対象マークが1個以下である場合には(ステップS30)、対象マークより基準位置を決定することが不可と判断され、FPC9に対する印刷処理が停止される(ステップS32)。なお、このような判定結果は、操作者へと通知される。このような通知を受けた操作者は、不適切に保持されているFPC9の搬送用トレイ8への張り替えを行って、その後ステップS21へと動作を戻す、あるいは、全てのFPC9を搬送用トレイ8から剥がして、このトレイ8に対する処理をスキップさせて、ステップS11へと動作が戻す等の処置を行うことができる。
以上のような基準位置決定処理においては、3個以上の対象マークのうちの2個の対象マークを結ぶ複数の線分のそれぞれの長さが対応する(第2の)しきい値と比較される。これにより、位置ズレが生じた対象マークを容易かつ的確に特定することができ、電子部品のFPC9への実装に係る印刷を行う際の基準位置を精度よく決定することができる。なお、位置ズレが生じた対象マークは必ずしも各線分の長さとしきい値との比較結果を用いて図14に示すようなテーブルを参照することにより特定される必要はなく、例えば、各線分の長さとしきい値との比較結果から、所定の演算的手法により位置ズレが生じた対象マークが特定されてもよい。また、上述においては、4個の対象マークをそれぞれ結ぶ6本の線分を全て用いて位置ズレが生じた対象マークの特定を行う処理について説明したが、当該位置ズレが生じた対象マークを特定することができれば、全ての線分を必ずしも用いる必要はない。例えば、4個の対象マークについては、これら4個の対象マークより形成される四角形を構成する4本の線分と、1本の対角線を構成する線分を用いて、上記位置ズレが生じた対象マークを特定することもできる。
このような位置ズレが生じた対象マークの特定方法(ステップS25)は、上述のような場合にのみ限定されるものではない。ここで、位置ズレが生じた対象マークの特定方法として別の例について説明する。
まず、図8のステップS23において、全ての線分L1〜L6の長さが第1の許容範囲内であると判定される(すなわち、FPC9に対する印刷処理を行うと決定される)場合には、図9に示すように4個の対象マーク91a〜91dの位置の重心P1が演算により求められて準備される。そして、重心P1と4個の対象マーク91a〜91dのそれぞれとの間の距離が求められ、予め定められた対応するしきい値である上限値および下限値(すなわち、第2の許容範囲)と比較されることにより、当該第2の許容範囲内か否かが確認される。
ここで、上記第2の許容範囲における上限値および下限値は、基準配列における対象マークの位置の重心と各対象マークとの間の距離を基準として定められる。そして、4個の対象マーク91a〜91dのうち求められた距離が許容範囲外となるものを位置ズレが生じた対象マークとして特定する(ステップS25)。図9に示す例では、対象マーク91a〜91dが長方形の頂点に位置するため、重心P1と4個の対象マークのそれぞれとの間の距離が同一となり、各対象マーク91a〜91dの位置ズレを同一の上限値および下限値を用いて適切に(すなわち、同程度の精度で)検出することができる。
なお、上記手法ではいずれかの対象マークの位置がずれることにより、それぞれの位置から求められる重心P1の位置もずれるが、ステップS22,S23により全ての対象マークがおよそ所定の位置に存在すること(すなわち、第1の許容範囲内という条件を満たすこと)が保証されているため、重心P1と各対象マーク91a〜91dとの間の距離を求めることにより、簡易に精度よく対象マークの位置ズレを具体的に特定することが可能となる。また、重心P1を利用することにより、位置ズレが生じた対象マークのみならずFPC9の変形の種類(いわゆる、変形モード)も同時に把握することができ、操作者により多くの情報を提供することができる。特に、このような重心を用いる手法では、より簡便に位置ズレが生じた対象マークを特定することができるため、当該処理に伴う制御装置5における演算負荷を低減することができるという利点がある。特に位置ズレが生じた対象マークが複数個存在する可能性が低いような場合には、このような演算負荷を低減できる重心を用いる手法が有効であり、逆により高い精度でもって確実に位置ズレマークを特定したいような場合にあっては、上述の線分の長さを用いる手法が有効である。また、このような重心を用いる手法においては、それぞれの対象マークの基準中心の一例として重心を用いており、当該重心を用いるような場合に代えて他の基準中心、例えば対象マークの個数等によっては外心等の基準中心を用いることもできる。
また、このような別の例以外にも位置ズレが生じた対象マークを特定する方法がある。例えば、複数個の対象マークにおいて、それぞれを結ぶ線分を用いるような場合に代えて、2本1組の線分がなす角度を求め、この角度を基準配列におけるものと比較するようなことも考えられる。ただし、角度のデータだけを用いて上記比較判断するような場合には、相似図形を同一図形と判断してしまう場合を排除するために、上記角度データに線分の長さのデータを組み合わせて上記比較を行うことが望ましい。例えば、4個の対象マークが用いられるような場合において、4本の線分の長さと1組の線分のなす角が求められる、あるいは3個の線分の長さと2組の線分のなす角が求められて、基準配列におけるものと比較されてもよい。すなわち、位置ズレマーク特定部52では、搬送用トレイ8に保持された複数のFPC9上の3個以上の対象マークの相対的な位置関係を求め、予め定められた基準となる位置関係と比較することにより位置ズレが生じた対象マークが特定されるのであれば、いかなる手法が用いられてもよい。また、図8のステップS23でも同様に、対象マーク同士を結ぶ線分の長さを用いる以外の手法により、3個以上の対象マークの相対的な位置関係が求められ、予め定められた基準となる位置関係と比較することにより後続の工程を実行するか否かが決定されてもよい。
そして、3個以上の対象マークから位置ズレが生じた対象マークを除外した2個以上の対象マークに基づいて複数のFPC9に対する基準位置が求められる。これにより、位置ズレが生じた対象マークを容易に特定し、電子部品のFPC9への実装に関連する処理の一つである印刷処理を行う際の基準位置を、FPC9の変形、回転、反り等の影響を低減しつつ、精度よく決定することができる。その結果、決定された基準位置に基づいてスクリーン41とFPC9との位置合わせが行われることにより、FPC9上の所定の位置にはんだペースト81を精度よく印刷することができる。その結果、電子部品実装後のFPC9(回路基板)の質を向上することができる。
さらに、印刷装置1では、印刷ユニット4における処理の前に、3個以上の対象マークのうちの2個の対象マークを結ぶことにより得られる複数の線分の長さが、基準配列における対応する長さと比較され、比較結果に基づいて複数のFPC9に対する後続の印刷ユニット4における処理を実行するか否かが決定される。これにより、電子部品の実装に係る印刷を無駄に行うことを防止することができるだけでなく、必要が無くなった基準位置決定処理を最後まで実行するという無駄を無くすことができる。なお、このような処理においても基準配列における4個の対象マークから想定される基準中心、例えば重心(すなわち、設計上の4個の対象マークの重心)が準備され、当該重心と実際の各対象マークとの間の距離を用いて、後続の印刷ユニット4における処理を実行するか否かを比較判断するような場合であってもよい。
図12は、基準位置を決定する処理のさらに他の例を示す図であり、図8のステップS21とステップS22との間に追加される処理を示している。基準位置決定処理のさらに他の例では、印刷に対して先行する工程において、形成されたパターンに大きなずれが生じたFPC9や、パターンが欠陥を有するFPC9等、電子部品の実装対象から予め除外された不良基板には、その旨を示す不良マーク(バッドマーク)が所定の位置に予め付与されている。FPC9上の対象マークの位置が取得される際には(図8:ステップS21)、撮像部31により各FPC9上の不良マークの位置(正確には、不良基板である場合に存在する不良マーク位置)も撮像され、印刷装置1の制御装置5において不良マークが存在するFPC9が不良基板と特定される(ステップS41)。このように印刷装置1において不良基板が特定されることにより、以降に実行される処理において、不良基板上の対象マークが無視される。
例えば、搬送トレイ8に保持された3枚のFPC9のうちの1枚のFPCが不良基板として特定された(すなわち、他の2枚のFPCは不良基板ではない)場合にあっては、図8のステップS22において当該不良基板上に設けられた対象マークに係る線分の長さの演算が省略され、ステップS23における判定対象とされない。また、ステップS25においても当該不良基板上の対象マークに対しては位置ズレが生じたか否かの判断はされない。例えば、搬送用トレイ8上の複数のFPC9の全体で4個の対象マークが設定されており、そのうち2個の対象マークを有するFPC9が不良基板である場合には、残りの2個の対象マークに対して位置ズレが生じたか否かが特定される。そして、2個の対象マークのいずれにも位置ズレが生じていない場合には(ステップS30)、2個の対象マークから基準位置が求められ(ステップS31)、1つでも位置ズレが生じている場合には(ステップS30)、それぞれのFPC9に対する印刷処理が停止され(ステップS32)、既述のように必要に応じてFPC9の張り替えが行われる、あるいは全てのFPC9が剥がされて、その後ステップS11へと戻る。
以上のように、図8のそれぞれのステップに図12のステップを加えた例では、搬送用トレイ8上の各FPC9の所定の位置を撮像することにより不良基板が特定され、複数のFPC9のうち不良基板以外のものに設けられた対象マークのみが、位置ズレマーク特定部52での演算対象として扱われる。これにより、基準位置の決定に利用すべき対象マークを効率よく決定することが可能となる。
なお、ステップS41の不良基板を特定する処理は、位置ズレが生じた対象マークを特定する処理(ステップS25)の前に行われるのであれば他の段階で行われてもよい。例えば、図5のステップS13と図8のステップS21との間に行われてもよい。この場合、不良基板上の対象マークの撮像を省略して、ステップS21に要する時間を短縮することができる。また、電子部品の実装対象から予め除外された不良基板は、必ずしも不良マークにより特定される必要はなく、例えば、搬送用トレイ8に対応付けて不良基板を示す情報が上流の装置から制御装置5に入力されることにより、不良基板が特定されてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
搬送用トレイ8上に保持されたFPC9は、必ずしも図6、図7および図10のように独立したFPC9である必要はなく、図13に示すように、複数のFPC9が一連となったシート状のものであってもよい。また、印刷対象である回路基板は必ずしもFPCである必要はなく、例えば、配線が形成されたリジッド基板であってもよい。
印刷装置1において、スクリーン41をX方向およびY方向に微少移動する機構が設けられ、スクリーン41と搬送用トレイ8との位置合わせが行われてもよい。また、印刷装置1は、はんだペーストの印刷以外に他の導電性材料や電子部品他固定用の接着剤等の電子部品実装用の他の接合材料の印刷にも利用可能である。
回路基板を保持する部材は、搬送用トレイ8以外に、例えば回路基板の外縁部のみを保持するものとすることもできる。また、搬送用トレイ8上には、必ずしも複数の回路基板が保持される必要はなく、1つの回路基板のみが保持されてもよい。
上記実施形態では、撮像部31並びに制御装置5のマーク位置取得部51、位置ズレマーク特定部52および基準位置決定部53により、搬送用トレイ8に保持された複数の回路基板に対する基準位置を決定する基準位置決定装置としての機能が実現され、当該機能は複数の回路基板に対して一括して処理を行う印刷に特に適しているといえるが、例えば、セラミック基板への電子部品のフリップチップ実装等、搬送用トレイ8に保持された回路基板への電子部品の実装に関連する他の処理にも利用することができる。
また、図8の電子部品実装用の基準位置決定処理において、ステップS21〜S23の回路基板(FPC9)に印刷を行うか否かを決定する処理も、電子部品の実装に関連する他の処理に適用されてもよい。
(実施例)
ここで、上記実施形態における基準位置決定処理(図8のフローチャートに示す処理)について、具体的な数値を用いた実施例について以下に説明する。なお、本実施例は、当該処理の理解を容易なものとすることを目的として、使用される数値や許容範囲等についてより強調された数値例を用いている。
まず、図15に本実施例にて用いられる基準配列(すなわち設計上)におけるそれぞれの対象マークの位置関係(基準データ)を模式的に示す。図15に示すように、本実施例では、対象マークA、B、C、及びDの合計4個の対象マークが用いられ、それぞれの対象マークを用いて、次のような線分の長さ及び重心の位置が基準データとして設定されている。
[基準データ]
対象マークA=(0,0)
対象マークB=(100,0)
対象マークC=(100,100)
対象マークD=(0,100)
線分C=100
線分A=100
線分A=100
線分B=100
線分B=141.4
線分A=141.4
重心G=(50,50)
次に、このような基準データに基づいて製造されたFPCにおける4個の対象マークA、B、C、及びDの位置関係を図16の模式図に示す。当該位置関係は図8におけるステップS21の処理にて取得されたもの、すなわち、撮像された画像に基づいて取得されたものである。なお、図15に示す基準配列としての対象マークA、B、C、及びDは、図16の実際の位置としての対象マークA、B、C、及びDに対応している。
図16に示すように、4個の対象マークのうちの対象マークCについてはその実際の位置座標が(90,90)となっており、基準データに対してその位置座標にズレが生じている。このようなズレは、例えばFPCにおける対象マークC付近に浮き上がり等が発生することにより生じる。このような状況のもとで、第1の許容範囲として、線分長さの許容範囲を±8%を基準として図8のステップS22及びS23の比較処理を行う。当該比較処理の結果データ1は次の通りである。
[比較処理結果データ1]
線分C=90.6(−9.4%) → 許容範囲外
線分A=100(0%)
線分A=100(0%)
線分B=90.6(−9.4%) → 許容範囲外
線分B=141.4(0%)
線分A=127.3(−10.0%) → 許容範囲外
上記比較処理結果データ1に示すように、線分C、線分B、線分Aの長さ寸法が上記第1の許容範囲を超えているため、ステップS24において処理の停止、すなわちFPCに対してその後行われる予定であった印刷処理が停止される。
ここで同様なFPCに対して取得されたそれぞれの対象マークの位置関係の別の例について、図17の模式図に示す。なお、図15に示す基準配列としての対象マークA、B、C、及びDは、図17の実際の位置としての対象マークA、B、C、及びDに対応している。
図17に示すように、4個の対象マークのうちの対象マークCについてはその実際の位置座標が(95,95)となっており、基準データに対してその座標にズレが生じている。このような状況のもとで、第1の許容範囲として、線分長さの許容範囲を±8%を基準として図8のステップS22及びS23の比較処理を行う。当該比較処理の結果データ2は次の通りである。
[比較処理結果データ2]
線分C=95.1(−4.9%)
線分A=100(0%)
線分A=100(0%)
線分B=95.1(−4.9%)
線分B=141.4(0%)
線分A=134.4(−5.0%)
上記比較結果データ2に示すように、全ての線分についてその長さが第1の許容範囲内に入っていることが判断される(ステップS23)。このように第1の許容範囲内に入っていると判断されると、次にステップS25において、位置ズレが生じた対象マークの特定の処理が行われる。なお、当該特定方法としては、上述のように種々の手法が適用可能であるが、その一例として重心を用いて特定する手法を適用して当該処理の説明を行うものとする。
具体的には、4つの対象マークA、B、C、及びDの位置座標を用いて重心Gの座標を求め、この重心G2と各対象マークA、B、C、及びDとの間の距離を求め、当該距離を図15の基準配列における基準データと比較する。当該比較における判断基準として、第2の許容範囲を±4%とした。当該比較処理結果データ3は次の通りである。
[比較処理結果データ3]
重心G2=(48.75,48.75)
線分A=68.94(−2.50%)
線分B=70.73(+0.03%)
線分C=65.40(−7.50%) → 許容範囲外
線分D=70.73(+0.03%)
上記比較結果データ3に示すように、線分Cの長さ寸法が上記第2の許容範囲を超えているため、ステップS25において、位置ズレが生じた対象マークとして対象マークCが特定される。その後、ステップS28において位置ズレが生じたマークが1個であると判断され、残りの3個のマーク、すなわち対象マークA、B、及びDを用いて基準位置が算出されて決定される。
例えば、FPCの浮き上がりにより上記対象マークCに位置ズレが生じているような場合にあっては、その後のスクリーンをFPCに載置しての印刷処理においては、FPCの浮き上がりは矯正されることとなるが、対象マークCを用いて基準位置が決定されるような場合においては、浮き上がりが矯正されたFPCにおける基準位置と、上記決定された基準位置との間に誤差が生じることとなり、精度の高い位置決めを行うことが困難となる。
しかしながら、このように対象マークCに位置ズレが生じているような場合であっても、位置ズレが生じた対象マークCを除外して、残りの対象マークから基準位置を決定することで、精度の高い位置決めを確実かつ簡便に行うことができる。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明は、1又は複数の回路基板に対して位置決めのための基準位置を利用する電子部品の実装に関連する様々な処理に利用可能である。
本発明における実施形態の印刷装置の構成を示す図である。 図1の印刷装置が備える画像取得部の構成を示す図である。 図1の印刷装置が備える印刷部の構成を示す正面図である。 上記印刷部の構成を示す右側面図である。 上記印刷装置によりそれぞれの回路基板に対してはんだペーストを印刷する処理の流れを示すフローチャートである。 上記印刷装置の搬送用トレイに保持されたそれぞれの回路基板(印刷前の回路基板)を示す図である。 印刷後のそれぞれの回路基板を示す図である。 上記印刷装置において、それぞれの回路基板の基準位置を取得する処理の流れを示すフローチャートである。 搬送用トレイ上のそれぞれの回路基板を示す図であって、それぞれの対象マークを結んで構成される線分を表示した図である。 搬送用トレイ上のそれぞれの回路基板を示す図であって、1枚の回路基板に位置ズレが生じている状態を示す図である。 搬送用トレイ上の回路基板の一部を示す図であって、当該回路基板の端部に浮き上がりが生じている状態を示す平面図である。 搬送用トレイ上の回路基板の一部を示す図であって、当該回路基板の端部に浮き上がりが生じている状態を示す側面図である。 不良基板を特定するステップを追加した基準位置決定処理の流れの一部を示すフローチャートである。 搬送用トレイ上に配置されたそれぞれのリジッド基板を示す図である。 FPCにおいて位置ズレが生じた対象マークを、長さ寸法に異常がある線分から特定するための表を示す図である。 上記実施形態にかかる基準位置決定処理の実施例を説明するための模式図であり、FPCの基準配列におけるそれぞれの対象マークの位置関係(基準データ)を示す図である。 上記実施例において、認識取得されたそれぞれの対象マークの位置関係を示す模式図である。 上記実施例において、認識取得されたそれぞれの対象マークの位置関係の別の例を示す模式図である。
符号の説明
1 印刷装置
8 搬送用トレイ
9 回路基板(FPC)
23 ステージ部移動装置
31 撮像部
41 スクリーン
44 ヘッド部移動機構
51 マーク位置取得部
52 位置ズレマーク特定部
53 基準位置決定部
81 はんだペースト
91,91a〜91d 対象マーク
223 ステージ位置補正機構
411 開口
431a,431b スキージ
L1〜L6 線分
P1 重心

Claims (12)

  1. 回路基板への電子部品の実装に関連する処理を行う際に、当該回路基板についての基準位置を決定する電子部品実装用の基準位置決定方法において、
    上記処理の際に一体的に取り扱われる1又は複数の上記回路基板に設けられた3以上の基準位置決定用マークのそれぞれの位置を取得し、
    上記3以上のマークについての上記それぞれの位置の相対的な位置関係を求め、当該位置関係を、予め定められた基準となる位置関係と比較することにより位置ズレが生じた上記マークを特定し、
    上記3以上のマークの中から上記位置ズレが生じたマークを除外した2以上の上記マークの上記それぞれの位置を用いて、上記1又は複数の回路基板に対する上記基準位置を決定する電子部品実装用の基準位置決定方法。
  2. 上記位置ズレが生じたマークの特定において、上記3以上のマークの上記それぞれの位置を結ぶ複数の線分の長さ寸法を求め、当該各々の線分の長さ寸法を、予め定められた上記各々の線分に対応する長さ寸法のしきい値と比較することにより、上記位置ズレが生じたマークを特定する請求項1に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法。
  3. 上記位置ズレが生じたマークの特定において、上記3以上のマークについての上記相対的な位置関係として、上記それぞれのマークの位置についての基準中心と当該各々のマークの位置との間の距離を求め、上記それぞれの距離を、予め定められたそれぞれの距離に対応するしきい値と比較することにより、上記位置ズレが生じたマークを特定する請求項1に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法。
  4. 上記それぞれのマークの位置についての基準中心は、上記それぞれの位置についての重心又は外心である請求項3に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法。
  5. 上記位置ズレが生じたマークの特定よりも前に、上記複数の回路基板の中から電子部品の実装対象として予め除外された不良回路基板を特定し、
    上記位置ズレが生じたマークの特定において、上記複数の回路基板のうちの上記特定された不良回路基板以外の上記回路基板に設けられた上記それぞれのマークのみが、上記3以上のマークとして扱われる請求項1に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法。
  6. 上記それぞれのマークの位置を取得した後、上記位置ズレが生じたマークを特定する前に、上記3以上のマークの相対的な位置関係を求め、上記基準となる位置関係と比較することにより、上記位置ズレが生じたマークを特定する処理を実行するか否かを決定する請求項1に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法。
  7. 上記位置ズレが生じたマークを特定する処理を実行するか否かの決定において、上記基準となる位置関係との比較結果が、第1の許容範囲内にあることを基準として上記位置ズレが生じたマークを特定する処理の実行を決定し、
    上記位置ズレが生じたマークの特定において、上記基準となる位置関係との比較結果が、上記第1の許容範囲とは別の第2の許容範囲を超えている上記マークを、上記位置ズレが生じたマークとして特定する請求項6に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法。
  8. 印刷パターンに基づいて電子部品実装用の接合材料を回路基板に印刷する接合材料の印刷方法において、
    上記1又は複数の回路基板を保持して、当該保持された状態の上記1又は複数の回路基板に対して、請求項1に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法を実施して、上記基準位置を決定し、
    上記接合材料を通過可能であり、かつ上記印刷パターンに相応して形成された開口部を有するスクリーンと、上記保持された状態の1又は複数の回路基板との位置合わせを当該基準位置に基づいて行って、上記1又は複数の回路基板上に上記スクリーンを配置し、
    その後、上記スクリーンの上記開口部を通して、上記1又は複数の回路基板上に上記接合材料を供給して、上記印刷パターンに応じた上記接合材料の印刷を行う接合材料の印刷方法。
  9. 回路基板における電子部品の実装位置に当該電子部品を実装する電子部品の実装方法において、
    上記1又は複数の回路基板を保持して、当該保持された状態の上記1又は複数の回路基板に対して、請求項1に記載の電子部品実装用の基準位置決定方法を実施して、上記基準位置を決定し、
    上記回路基板における上記実装位置と、上記電子部品との位置合わせを当該基準位置に基づいて行い、
    その後、当該電子部品を上記回路基板の上記実装位置に実装する電子部品の実装方法。
  10. 回路基板への電子部品の実装に関連する処理を行う際に、当該回路基板についての基準位置を決定する電子部品実装用の基準位置決定装置において、
    上記処理の際に一体的に取り扱われる1又は複数の上記回路基板の画像を、当該回路基板が保持された状態にて撮像する撮像装置と、
    上記撮像装置にて撮像された画像から、上記1又は複数の回路基板に設けられた3以上の基準位置決定用マークのそれぞれの位置を取得するマーク位置取得部と、
    上記3以上のマークについて上記それぞれの位置の相対的な位置関係を求め、当該位置関係を、予め定められた基準となる位置関係と比較することにより位置ズレが生じた上記マークを特定する位置ズレマーク特定部と、
    上記3以上のマークの中から上記位置ズレが生じたマークを除外した2以上の上記マークの上記それぞれの位置を用いて、上記1又は複数の回路基板に対する上記基準位置を決定する基準位置決定部とを備える電子部品実装用の基準位置決定装置。
  11. 印刷パターンに基づいて電子部品実装用の接合材料を回路基板に印刷する印刷装置において、
    上記1又は複数の回路基板を保持する保持装置と、
    上記保持装置により保持された状態の上記1又は複数の回路基板に対して、請求項10に記載の電子部品実装用の基準位置決定装置と、
    上記接合材料を通過可能であり、かつ、上記印刷パターンに相応して形成された開口部を有するスクリーンと、
    上記基準位置決定装置にて決定された上記基準位置に基づいて、上記スクリーンと上記保持装置との位置合わせを行い、上記保持装置により保持された上記1又は複数の回路基板上に上記スクリーンを配置させる位置合わせ装置と、
    上記位置合わせ装置により上記回路基板上に配置された上記スクリーンの上記開口部を通して、上記回路基板上に上記接合材料を供給して、上記印刷パターンの印刷を行う接合材料供給装置とを備える印刷装置。
  12. 回路基板への電子部品の実装に関連する処理を開始する前に、当該処理を行うか否かを決定する電子部品実装用の処理制御方法において、
    上記処理の際に一体的に取り扱われる1又は複数の上記回路基板に設けられた3以上の基準位置決定用マークのそれぞれの位置を取得し、
    上記3以上のマークについての上記それぞれの位置の相対的な位置関係を求め、当該位置関係を、予め定められた基準となる位置関係と比較し、
    上記比較の結果に基づいて、上記1又は複数の回路基板に対する上記処理を開始するか否かを決定する電子部品実装用の処理制御方法。
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