JP6111670B2 - 積層コモンモードフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、積層コモンモードフィルタに関する。
積層コモンモードフィルタとして、複数の非磁性体層が積層された非磁性体部を有する素体と、スルーホール導体により接続された渦巻き状の一対のコイル導体により構成される第一コイルと、スルーホール導体により接続された渦巻き状の一対のコイル導体により構成される第二コイルと、複数の非磁性体層の積層方向から見て第一及び第二コイルの内側に位置するように非磁性体部内に配置され、磁性材料からなる磁性芯部と、を備えたものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2012−124470号公報
しかしながら、特許文献1に記載された積層コモンモードフィルタでは、以下のような問題点が生じる懼れがある。特許文献1に記載された積層コモンモードフィルタでは、第一コイルにおけるスルーホール導体と第二コイルにおけるスルーホール導体とが、磁性芯部を挟んで配置されている。このため、第一コイルにおけるスルーホール導体と第二コイルにおけるスルーホール導体とが離れて位置することとなり、スルーホール導体同士が磁気的に結合し難く、第一コイルと第二コイルとの間の磁気結合が低下する懼れがある。
本発明は、第一コイルと第二コイルとの間の磁気結合を高めることが可能な積層コモンモードフィルタを提供することを目的とする。
本発明に係る積層コモンモードフィルタは、複数の非磁性体層が積層された非磁性体部を有する素体と、渦巻き状の第一及び第二コイル導体を有し、第一コイル導体と第二コイル導体とが第一スルーホール導体により接続されることにより構成される第一コイルと、渦巻き状の第三及び第四コイル導体を有し、第三コイル導体と第四コイル導体が第二スルーホール導体により接続されることにより構成される第二コイルと、複数の非磁性体層の積層方向から見て第一コイル及び第二コイルの内側に位置するように非磁性体部内に配置され、磁性材料からなる磁性芯部と、を備え、第一コイルと第二コイルとは、第一コイル導体と第三コイル導体とが積層方向で互いに隣り合い且つ第二コイル導体と第四コイル導体とが積層方向で互いに隣り合うように、非磁性体部内に配置され、非磁性体部における第一コイル及び第二コイルの内側に位置する部分は、積層方向から見て互いに隣り合う第一領域部分と第二領域部分とを含んでおり、第一スルーホール導体と第二スルーホール導体とは、積層方向から見て、互いに隣り合うように第一領域部分に位置しており、磁性芯部は、積層方向から見て、第二領域部分に位置していることを特徴とする。
本発明に係る積層コモンモードフィルタでは、非磁性体部における第一コイル及び第二コイルの内側に位置する部分は、積層方向から見て互いに隣り合う第一領域部分と第二領域部分とを含んでいる。積層方向から見て、第一スルーホール導体と第二スルーホール導体とは、互いに隣り合うように第一領域部分に位置し、磁性芯部は、第二領域部分に位置している。このため、第一スルーホール導体と第二スルーホール導体との間の距離が短く、第一スルーホール導体と第二スルーホール導体とが磁気的に結合し易い。この結果、本発明によれば、第一コイルと第二コイルとの間の磁気結合を高めることができる。
素体は、略直方体形状を呈し、非磁性体部における第一コイル及び第二コイルの内側に位置する部分は、積層方向から見て、素体の長手方向に延びた形状を呈しており、第一スルーホール導体と第二スルーホール導体とは、積層方向から見て、長手方向に並ぶように位置していてもよい。この場合、各スルーホール導体と各コイル導体との短絡を防ぎつつ、第一スルーホール導体と第二スルーホール導体とを容易に近づけて配置することができる。この結果、第一コイルと第二コイルとの間の磁気結合をより一層高めることができる。
素体は、磁性材料からなり且つ非磁性体部を積層方向で挟むよう配置された一対の磁性体部を更に有していてもよい。この場合、第一コイルと第二コイルとの間の磁気結合をより一層高めることができる。
第一コイルと第二コイルとは、更に第二コイル導体と第三コイル導体とが積層方向で互いに隣り合うように、非磁性体部内に配置されていてもよい。この場合、第一コイル導体と第三コイル導体との間及び第二コイル導体と第四コイル導体との間だけでなく、第二コイル導体と第三コイル導体との間でも磁気的な結合が図られることとなり、第一コイルと第二コイルとの間の磁気結合をより一層高めることができる。
本発明によれば、第一コイルと第二コイルとの間の磁気結合を高めることが可能な積層コモンモードフィルタを提供することができる。
本実施形態に係る積層コモンモードフィルタを示す斜視図である。 素体の断面構成を説明するための図である。 素体の構成を示す分解斜視図である。 第一コイル導体を示す平面図である。 第二コイル導体を示す平面図である。 第三コイル導体を示す平面図である。 第四コイル導体を示す平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図3を参照して、本実施形態に係る積層コモンモードフィルタCFの構成を説明する。図1は、本実施形態に係る積層コモンモードフィルタを示す斜視図である。図2は、素体の断面構成を説明するための図である。図3は、素体の構成を示す分解斜視図である。
積層コモンモードフィルタCFは、図1〜図3に示されるように、素体1と、素体1の外表面に配置される第一〜第四端子電極11〜14と、を備えている。 素体1は、非磁性体部3と、素体1の高さ方向で非磁性体部3を挟むように配置された一対の磁性体部5と、を有している。
素体1は、略直方体形状を呈している。素体1は、その外表面として、互いに対向する略長方形状の第一及び第二主面1a,1bと、互いに対向する第一及び第二側面1c,1dと、互いに対向する第三及び第四側面1e,1fと、を有している。素体1の長手方向は、第三側面1eと第四側面1fとの対向方向である。素体1の幅方向は、第一側面1cと第二側面1dとの対向方向である。素体1の高さ方向は、第一主面1aと第二主面1bとの対向方向である。
素体1の長手方向の長さ(L)は、たとえば、0.3〜2.0mm程度に設定される。素体1の幅方向の長さ(W)は、たとえば、0.2〜1.2mm程度に設定される。素体1の高さ方向の長さ(H)は、たとえば、0.1〜1.0mm程度に設定される。積層コモンモードフィルタCFは、小型低背の積層コモンモードフィルタである。
第一及び第二側面1c,1dは、第一及び第二主面1a,1bの間を連結するように第一主面1aと第二主面1bとの対向方向に延びている。第一及び第二側面1c,1dは、第三側面1eと第四側面1fとの対向方向(第一及び第二主面1a,1bの長辺方向)にも延びている。第三及び第四側面1e,1fは、第一及び第二主面1a,1bの間を連結するように第一主面1aと第二主面1bとの対向方向に延びている。第三及び第四側面1e,1fは、第一側面1cと第二側面1dとの対向方向(第一及び第二主面1a,1bの短辺方向)にも延びている。
素体1は、非磁性体部3と、素体1の高さ方向で非磁性体部3を挟むように配置された一対の磁性体部5と、を有している。非磁性体部3では、図3にも示されるように、複数の非磁性体層4が積層されている。すなわち、非磁性体部3は、積層された複数の非磁性体層4により構成されている。本実施形態では、非磁性体部3は、5層の非磁性体層4により構成されている。各磁性体部5では、図3にも示されるように、複数の磁性体層6が積層されている。すなわち、磁性体部5は、積層された複数の磁性体層6により構成されている。
各非磁性体層4は、たとえば非磁性材料(Cu−Zn系フェライト材料、誘電体材料、又はガラスセラミック材料など)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。各磁性体層6は、たとえば磁性材料(Ni−Cu−Zn系フェライト材料、Ni−Cu−Zn−Mg系フェライト材料、又はNi−Cu系フェライト材料など)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。実際の素体1では、各非磁性体層4及び各磁性体層6は、層間の境界が視認できない程度に一体化されている。素体1の高さ方向、すなわち第一主面1aと第二主面1bとの対向方向は、複数の非磁性体層4の積層方向及び複数の磁性体層6の積層方向(以下、単に「積層方向」と称する。)と一致する。
第一端子電極11及び第三端子電極13は、素体1の第一側面1c側に配置されている。第一端子電極11及び第三端子電極13は、第一側面1cの一部を第一及び第二主面1a,1bの対向方向に沿って覆うように、第一及び第二主面1a,1bにわたって形成されている。第一端子電極11は、第三側面1e側に位置し、第三端子電極13は、第四側面1f側に位置している。
第二端子電極12及び第四端子電極14は、素体1の第二側面1d側に配置されている。第二端子電極12及び第四端子電極14は、第二側面1dの一部を第一及び第二主面1a,1bの対向方向に沿って覆うように、第一及び第二主面1a,1bにわたって形成されている。第二端子電極12は、第三側面1e側に位置し、第四端子電極14は、第四側面1f側に位置している。
各端子電極11〜14は、導電材(たとえば、Ag又はPdなど)を含んでいる。各端子電極11〜14は、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。各端子電極11〜14の表面にはめっき層が形成されている。めっき層は、たとえば電気めっきにより形成される。電気めっきには、Cu,Ni,Sn又はNi,Snなどが用いられる。
積層コモンモードフィルタCFは、図2及び図3に示されるように、第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、第四コイル導体24、第一引出導体31、第二引出導体32、第三引出導体33、及び第四引出導体34を、非磁性体部3内に備えている。各導体21〜24,31〜34は、導電材(たとえば、Ag又はPdなど)を含んでいる。各導体21〜24,31〜34は、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。
第一コイル導体21は、図4にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第一コイル導体21の一端部(外側端部)21aは、第一コイル導体21と同じ層に位置する第一引出導体31に接続されている。第一引出導体31は、端部が第一側面1cに露出している。第一引出導体31は、第一側面1cに露出している端部で第一端子電極11に接続されている。第一コイル導体21の他端部(内側端部)21bは、第一コイル導体21と同じ層に位置する第一パッド導体41に接続されている。
第二コイル導体22は、図5にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第二コイル導体22の一端部(外側端部)22aは、第二コイル導体22と同じ層に位置する第二引出導体32に接続されている。第二引出導体32は、端部が第二側面1dに露出している。第二引出導体32は、第二側面2dに露出している端部で第二端子電極12に接続されている。第二コイル導体22の他端部(内側端部)22bは、第二コイル導体22と同じ層に位置する第二パッド導体42に接続されている。
第三コイル導体23は、図6にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第三コイル導体23の一端部(外側端部)23aは、第三コイル導体23と同じ層に位置する第三引出導体33に接続されている。第三引出導体33は、端部が第一側面2cに露出している。第三引出導体33は、第一側面2cに露出している端部で第三端子電極13に接続されている。第三コイル導体23の他端部(内側端部)23bは、第三コイル導体23と同じ層に位置する第三パッド導体43に接続されている。
第四コイル導体24は、図7にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第四コイル導体24の一端部(外側端部)24aは、第四コイル導体24と同じ層に位置する第四引出導体34に接続されている。第四引出導体34は、端部が第二側面2dに露出している。第四引出導体34は、第二側面2dに露出している端部で第四端子電極14に接続されている。第四コイル導体24の他端部(内側端部)24bは、第四コイル導体24と同じ層に位置する第四パッド導体44に接続されている。
第一コイル導体21と第三コイル導体23とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合い、第三コイル導体23と第二コイル導体22とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合い、第二コイル導体22と第四コイル導体24とが非磁性体層4を介して積層方向で互いに隣り合っている。すなわち、第一〜第四コイル導体21〜24は、積層方向において、第一コイル導体21、第三コイル導体23、第二コイル導体22、第四コイル導体24の順に配置されている。第一〜第四コイル導体21〜24は、積層方向から見て、同じ方向に巻き回されていると共に互いに重なり合うように位置している。
第一パッド導体41と第二パッド導体42とは、積層方向から見て、互いに重なり合うように位置している。第一パッド導体41と第二パッド導体42との間には、第三コイル導体23と同じ層に位置する第五パッド導体45が、積層方向から見て、第一及び第二パッド導体41,42と互いに重なり合うように配置されている。すなわち、第一パッド導体41と第五パッド導体45とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合い、第五パッド導体45と第二パッド導体42とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合っている。
第一パッド導体41と第五パッド導体45と第二パッド導体42とは、それぞれ第一スルーホール導体51を介して接続されている。第一スルーホール導体51は、第一パッド導体41と第五パッド導体45との間に位置する非磁性体層4と、第五パッド導体45と第二パッド導体42との間に位置する非磁性体層4と、を貫通している。
第三パッド導体43と第四パッド導体44とは、積層方向から見て、互いに重なり合うように位置している。第三パッド導体43と第四パッド導体44との間には、第二コイル導体22と同じ層に位置する第六パッド導体46が、積層方向から見て、第三及び第四パッド導体43,44と互いに重なり合うように配置されている。すなわち、第三パッド導体43と第六パッド導体46とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合い、第六パッド導体46と第四パッド導体44とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合っている。
第三パッド導体43と第六パッド導体46と第四パッド導体44とは、それぞれ第二スルーホール導体52を介して接続されている。第二スルーホール導体52は、第三パッド導体43と第六パッド導体46との間に位置する非磁性体層4と、第六パッド導体46と第四パッド導体44との間に位置する非磁性体層4と、を貫通している。
第一コイル導体21と第二コイル導体22とは、第一パッド導体41、第五パッド導体45、第二パッド導体42、及び第一スルーホール導体51を通して、電気的に接続されており、第一コイルC1を構成している。第三コイル導体23と第四コイル導体24とは、第三パッド導体43、第六パッド導体46、第四パッド導体44、及び第二スルーホール導体52を通して、電気的に接続されており、第二コイルC2を構成している。すなわち、積層コモンモードフィルタCFは、素体1(非磁性体部3)内に、第一コイルC1と第二コイルC2を備える。第一コイルC1と第二コイルC2とは、第一コイル導体21と第三コイル導体23とが積層方向で互いに隣り合い且つ第三コイル導体23と第二コイル導体22とが積層方向で互いに隣り合い且つ第二コイル導体22と第四コイル導体24とが積層方向で互いに隣り合うように、非磁性体部3内に配置されている。
第五及び第六パッド導体45,46並びに第一及び第二スルーホール導体51,52は、導電材(たとえば、Ag又はPdなど)を含んでいる。第五及び第六パッド導体45,46並びに第一及び第二スルーホール導体51,52は、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。第一及び第二スルーホール導体51,52は、対応する非磁性体層4を構成することとなるセラミックグリーンシートに形成された貫通孔に充填された導電性ペーストが焼結することにより形成される。
図2及び図4〜図7に示されるように、非磁性体部3における第一コイルC1及び第二コイルC2の内側に位置する部分Rは、積層方向から見て互いに隣り合う第一領域部分R1と第二領域部分R2とを含んでいる。非磁性体部3における第一コイルC1及び第二コイルC2の内側に位置する部分Rは、積層方向から見て、素体1の長手方向に延びた形状を呈している。すなわち、上記部分Rは、積層方向から見て、第三側面1eと第四側面1fとの対向方向での長さが、第一側面1cと第二側面1dとの対向方向での長さよりも長い。
第一スルーホール導体51と第二スルーホール導体52とは、積層方向から見て、互いに隣り合うように第一領域部分R1に位置している。本実施形態では、第五パッド導体45と第二パッド導体42とに接続される第一スルーホール導体51と、第三パッド導体43と第六パッド導体46とに接続される第二スルーホール導体52と、が互いに隣り合うように位置している。第一スルーホール導体51と第二スルーホール導体52とは、積層方向から見て、素体1の長手方向、すなわち第三側面1eと第四側面1fとの対向方向に並ぶように位置している。第一スルーホール導体51は、積層方向から見て、第二スルーホール導体52よりも第四側面1f側に位置している。
積層コモンモードフィルタCFは、図2〜図7に示されるように、磁性芯部61を、非磁性体部3内に備えている。磁性芯部61は、積層方向で互いに隣り合うように配置された複数の磁性体層63により構成される。各磁性体層63は、積層方向から見て、互いに重なり合うように配置されている。すなわち、各磁性体層63は、積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合っている。磁性体層63と非磁性体層4とは、磁性芯部61において、積層方向に交互に位置することとなる。
本実施形態では、一方の磁性体部5と非磁性体部3との間に位置する磁性体層63(一方の磁性体部5に接している磁性体層63)を除き、各磁性体層63は、各コイル導体21〜24と同じ層に位置している。磁性芯部61(磁性体層63)は、積層方向から見て、第二領域部分R2に位置している。各磁性体層63は、積層方向から見て、矩形状を呈している。磁性体層63は、たとえば磁性材料(Ni−Cu−Zn系フェライト材料、Ni−Cu−Zn−Mg系フェライト材料、又はNi−Cu系フェライト材料など)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。
以上のように、本実施形態では、非磁性体部3における第一コイルC1及び第二コイルC2の内側に位置する部分Rは、第一領域部分R1と第二領域部分R2とを含んでいる。積層方向から見て、第一スルーホール導体51と第二スルーホール導体52とは、互いに隣り合うように第一領域部分R1に位置し、磁性芯部61は、第二領域部分R2に位置している。このため、第一スルーホール導体51と第二スルーホール導体52との間の距離が短く、第一スルーホール導体51と第二スルーホール導体52とが磁気的に結合し易い。この結果、積層コモンモードフィルタCFでは、第一コイルC1と第二コイルC2との間の磁気結合を高めることができる。
第一スルーホール導体51と第二スルーホール導体52とが、同じ工程内で形成される場合には、第一スルーホール導体51の位置精度と第二スルーホール導体52との位置精度とが極めて高く確保される。このため、第一スルーホール導体51と第二スルーホール導体52との間の距離がより一層短く設定することが可能となり、第一コイルC1と第二コイルC2との間の磁気結合を更に高めることができる。
素体1は、略直方体形状を呈し、非磁性体部3における第一コイルC1及び第二コイルC2の内側に位置する部分Rは、積層方向から見て、素体1の長手方向に延びた形状を呈しており、第一スルーホール導体51と第二スルーホール導体52とは、積層方向から見て、長手方向に並ぶように位置している。これにより、各スルーホール導体51,52と各コイル導体21〜24との短絡を防ぎつつ、第一スルーホール導体51と第二スルーホール導体52とを容易に近づけて配置することができる。この結果、第一コイルC1と第二コイルC2との間の磁気結合をより一層高めることができる。
第一スルーホール導体51は、第一コイルC1を構成する第一コイル導体21と第二コイル導体22とを電気的に接続し且つ第一コイル導体21と第二コイル導体22との間に位置することから、第一コイルC1の一部として機能する。第二スルーホール導体52も、第二コイルC2を構成する第三コイル導体23と第四コイル導体24とを電気的に接続し且つ第三コイル導体23と第四コイル導体24との間に位置することから、第二コイルC2の一部として機能する。したがって、第一スルーホール導体51と第二スルーホール導体52とは、近づけて配置されることにより、互いに磁気的に結合することとなり、第一コイルC1と第二コイルC2との間の磁気結合の向上に効果的に寄与する。
素体1は、非磁性体部3を積層方向で挟むよう配置された一対の磁性体部5を更に有していている。これにより、第一コイルC1と第二コイルC2との間の磁気結合をより一層高めることができる。
積層コモンモードフィルタCFでは、第二コイル導体22と第三コイル導体23とが積層方向で互いに隣り合っている。これにより、第一コイル導体21と第三コイル導体23との間及び第二コイル導体22と第四コイル導体24との間だけでなく、第二コイル導体22と第三コイル導体23との間でも磁気的な結合が図られることとなり、第一コイルC1と第二コイルC2との間の磁気結合をより一層高めることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
第一コイルC1が二つのコイル導体21,22により構成されると共に、第二コイルC2が二つのコイル導体23,24により構成されているが、これに限られない。たとえば、各コイルC1,C2は、三つ以上のコイル導体により構成されていてもよい。各コイル導体21〜24の形状も、図示された形状に限られない。
第一スルーホール導体51と第二スルーホール導体52とは、積層方向から見て、素体1の長手方向に並ぶように位置しているが、これに限られない。たとえば、第一スルーホール導体51と第二スルーホール導体52とは、積層方向から見て、第一側面1cと第二側面1dとの対向方向と第三側面1eと第四側面1fとの対向方向とに交差する方向に並ぶように位置していてもよい。
磁性芯部61は、積層方向に非磁性体層4を介して配置される複数の磁性体層63により構成されているが、これに限られない。たとえば、磁性芯部61は、積層方向に非磁性体層4を介することなく連続して配置される複数の磁性体層63により構成されていてもよい。各磁性体層63は、積層方向から見て、矩形状を呈しているがこれに限られない。たとえば、各磁性体層63は、積層方向から見て、円形状、又は、矩形状以外の多角形状を呈していてもよい。
非磁性体部3における第一コイルC1及び第二コイルC2の内側に位置する部分Rは、積層方向から見て、素体1の長手方向に延びた形状を呈しているがこれに限られない。部分Rは、積層方向から見て、第一側面1cと第二側面1dとの対向方向での長さと、第三側面1eと第四側面1fとの対向方向での長さと、が同等であってもよい。
第一コイルC1と第二コイルC2とは、第二コイル導体22と第三コイル導体23とが積層方向で互いに隣り合うように、非磁性体部3内に配置されているが、これに限られない。たとえば、第一コイルC1と第二コイルC2とは、第三コイル導体23と第四コイル導体24とが積層方向で互いに隣り合うように、非磁性体部3内に配置されていてもよい。
1…素体、3…非磁性体部、5…磁性体部、21…第一コイル導体、22…第二コイル導体、23…第三コイル導体、24…第四コイル導体、51…第一スルーホール導体、52…第二スルーホール導体、61…磁性芯部、C1…第一コイル、C2…第二コイル、CF…積層コモンモードフィルタ、R1…第一領域部分、R2…第二領域部分。

Claims (3)

  1. 複数の非磁性体層が積層された非磁性体部を有する素体と、
    渦巻き状の第一及び第二コイル導体を有し、前記第一コイル導体と前記第二コイル導体とが第一スルーホール導体により接続されることにより構成される第一コイルと、
    渦巻き状の第三及び第四コイル導体を有し、前記第三コイル導体と前記第四コイル導体が第二スルーホール導体により接続されることにより構成される第二コイルと、
    前記複数の非磁性体層の積層方向から見て前記第一コイル及び前記第二コイルの内側に位置するように前記非磁性体部内に配置され、磁性材料からなる磁性芯部と、を備え、
    前記第一コイルと前記第二コイルとは、前記第一コイル導体と前記第三コイル導体とが前記積層方向で互いに隣り合い且つ前記第二コイル導体と前記第四コイル導体とが前記積層方向で互いに隣り合うように、前記非磁性体部内に配置され、
    前記素体は、前記積層方向で互いに対向する第一及び第二主面と、前記素体の幅方向で互いに対向する第一及び第二側面と、前記素体の長手方向で互いに対向する第三及び第四側面とを有していると共に、略直方体形状を呈し、
    前記第三側面と前記第四側面との対向方向での前記素体の長さが、前記第一側面と前記第二側面との対向方向での前記素体の長さよりも長く、
    前記非磁性体部における前記第一コイル及び前記第二コイルの内側に位置する部分は、 前記積層方向から見て、前記第三側面と前記第四側面との対向方向での長さが、前記第一側面と前記第二側面との対向方向での長さよりも長く、かつ、
    前記積層方向から見て、前記第三側面と前記第四側面との対向方向で互いに隣り合う第一領域部分と第二領域部分とを含んでおり、
    前記第一スルーホール導体と前記第二スルーホール導体とは、前記積層方向から見て、前記第三側面と前記第四側面との対向方向で互いに隣り合うように前記第一領域部分に位置しており、
    前記磁性芯部は、前記積層方向から見て、前記第二領域部分に位置していることを特徴とする積層コモンモードフィルタ。
  2. 前記素体は、磁性材料からなり且つ前記非磁性体部を前記積層方向で挟むよう配置された一対の磁性体部を更に有することを特徴とする請求項に記載の積層コモンモードフィルタ。
  3. 前記第一コイルと前記第二コイルとは、更に前記第二コイル導体と前記第三コイル導体とが前記積層方向で互いに隣り合うように、前記非磁性体部内に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層コモンモードフィルタ。
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