JP6753091B2 - 積層コモンモードフィルタ - Google Patents

積層コモンモードフィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP6753091B2
JP6753091B2 JP2016056909A JP2016056909A JP6753091B2 JP 6753091 B2 JP6753091 B2 JP 6753091B2 JP 2016056909 A JP2016056909 A JP 2016056909A JP 2016056909 A JP2016056909 A JP 2016056909A JP 6753091 B2 JP6753091 B2 JP 6753091B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
coil conductor
coil
dummy
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016056909A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017174888A (ja
Inventor
琢生 服部
琢生 服部
多之 鈴木
多之 鈴木
齋藤 淳
淳 齋藤
真央 佐々木
真央 佐々木
佐藤 善光
善光 佐藤
真 吉野
真 吉野
和広 海老名
和広 海老名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2016056909A priority Critical patent/JP6753091B2/ja
Publication of JP2017174888A publication Critical patent/JP2017174888A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6753091B2 publication Critical patent/JP6753091B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Description

本発明は、積層コモンモードフィルタに関する。
複数の絶縁体層が積層されており、第一方向で互いに対向している一対の側面を有している素体と、一対の側面にそれぞれ複数ずつ配置されている端子電極と、素体内に配置されており、互いに磁気結合する一対のコイルと、を備えている積層コモンモードフィルタが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された積層コモンモードフィルタでは、一対のコイルそれぞれは、対応する側面に露出し、かつ、対応する端子電極に接続される端部を有するコイル導体を含んでいる。
特開2009−081231号公報
積層コモンモードフィルタでは、一般に、以下の過程により素体が得られる。まず、絶縁体層となるグリーンシートが用意され、コイル導体となる導体パターンがグリーンシートに形成され、導体パターンが形成されたグリーンシート及び導体パターンが形成されていないグリーンシートが所望の順序で積層され、グリーンシートの積層体が得られる。その後、得られたグリーンシートの積層体が所定の大きさの複数のチップに切断され、得られたチップが焼成され、素体が得られる。
グリーンシートの積層体が切断される際に、切断位置にずれが生じると、素体の側面と、コイル導体との位置関係がずれてしまう。すなわち、一方の側面とコイル導体との間隔と、他方の側面とコイル導体との間隔とが異なり、一方の側面とコイル導体との間隔が他方の側面とコイル導体との間隔よりも短くなってしまう。
一方の側面には、各コイルに対し、コイル導体が電気的に接続される端子電極と、コイル導体が電気的に接続されていない端子電極とが配置されている。したがって、一方の側面とコイル導体との間隔が短い場合、コイル導体と、当該コイル導体が電気的に接続されていない端子電極との間隔も短いため、これらのコイル導体と端子電極とが短絡し、絶縁耐圧不良が生じるおそれがある。
本発明の一つの態様は、切断位置にずれが生じている製品を確実に判別し得ると共に、絶縁耐圧不良の発生が抑制されている積層コモンモードフィルタを提供することを目的とする。
本発明の一つの態様に係る積層コモンモードフィルタは、複数の絶縁体層が積層されており、第一方向で互いに対向している一対の側面を有している素体と、一対の側面にそれぞれ複数ずつ配置されている端子電極と、素体内に配置されており、互いに磁気結合する一対のコイルと、を備え、一対のコイルそれぞれは、対応する側面に露出し、かつ、対応する端子電極に接続される端部を有するコイル導体を含み、コイル導体と同じ層には、コイル導体の端部が露出している側面とコイル導体との間であり、かつ、コイル導体の端部が接続されていない端子電極とコイル導体とに第一方向で挟まれる第一領域を含まない領域に、コイル導体と離間したダミー導体が配置されている。
本発明の一つの態様に係る積層コモンモードフィルタでは、コイル導体と同じ層における、当該コイル導体の端部が露出している側面と当該コイル導体との間の領域に、ダミー導体が配置されている。このため、切断位置にずれが生じている製品では、ダミー導体が素体の側面に露出し、切断位置にずれが生じていない製品では、ダミー導体が素体の側面に露出しない。このように、本態様に係る積層コモンモードフィルタによれば、ダミー導体の露出の有無により、切断位置にずれが生じている製品を確実に判別することができる。
ダミー導体が、コイル導体と当該コイル導体の端部が接続されていない端子電極とに第一方向で挟まれる第一領域に位置している場合、コイル導体と、当該コイル導体の端部が接続されていない端子電極とがダミー導体を通して短絡するおそれがある。この場合、絶縁耐圧不良が生じてしまう。しかしながら、本態様に係る積層コモンモードフィルタでは、ダミー導体は、第一領域を含まない領域に配置されているので、第一領域にダミー導体が位置することはない。したがって、本態様に係る積層コモンモードフィルタによれば、コイル導体と、当該コイル導体の端部が接続されていない端子電極とがダミー導体を通して短絡するのが抑制され、絶縁耐圧不良の発生が抑制される。
ダミー導体は、コイル導体の端部が接続されている端子電極とコイル導体とに第一方向で挟まれる第二領域に一部が位置しているように配置されていてもよい。この場合、切断位置にずれが生じている製品では、コイル導体の端部が接続されている端子電極とダミー導体とが接続される。このため、たとえば、端子電極がめっき層を含む構成では、ダミー導体における側面に露出している部分にもめっき層が形成されるので、ダミー導体の露出の有無を容易に判別することができる。
ダミー導体は、環状を呈していてもよい。たとえば、ベタ状のダミー導体を得るためには、導電性ペーストをベタ状に付与する必要があるため、環状のダミー導体を得るよりも、導電性ペーストの使用量が多くなる。また、付与された導電性ペーストは、表面張力などの影響を受けて、ベタ状に付与される場合では、環状に付与される場合に比して、厚みが大きくなってしまう。したがって、ダミー導体が環状である場合、ダミー導体がベタ状である場合に比して、ダミー導体を形成するための材料(導電性ペーストなど)の使用量が低減されると共に、厚みが大きくなるのを防ぐことができる。
ダミー導体は、第一方向に沿うように延びており、第一方向と直交する第二方向で離間している一対の導体部分を有し、一方の導体部分は、第二領域に位置し、他方の導体部分は、第一領域と第二領域との間に位置していてもよい。この場合、他方の導体部分の第二方向での幅は、一方の導体部分の第二方向での幅よりも大きい。本形態によれば、切断位置にずれが生じている製品では、コイル導体の端部が接続されている端子電極とダミー導体の一方の導体部分とが接続され、ダミー導体の他方の導体部分が側面に露出する。他方の導体部分の第二方向での幅が、一方の導体部分の第二方向での幅よりも大きいので、露出している他方の導体部分が比較的大きく、ダミー導体の露出の有無をより一層容易に判別することができる。
一方のコイルは、コイル導体として渦巻き状の第一及び第二コイル導体を有していると共に、第一コイル導体と第二コイル導体とが電気的に接続されることにより構成され、他方のコイルは、コイル導体として渦巻き状の第三及び第四コイル導体を有していると共に、第三コイル導体と第四コイル導体とが電気的に接続されることにより構成されていてもよい。この場合、第一コイル導体の端部と第三コイル導体の端部とは、一方の側面に露出し、第二コイル導体の端部と第四コイル導体の端部とは、他方の側面に露出し、第一コイル導体と一方の側面との第一方向での間隔は、第一コイル導体と他方の側面との第一方向での間隔よりも大きく、第二コイル導体と他方の側面との第一方向での間隔は、第二コイル導体と一方の側面との第一方向での間隔よりも大きく、第一コイル導体と一方の側面との間と、第二コイル導体と他方の側面との間とのそれぞれに、ダミー導体が配置されている。本形態では、ダミー導体が、第一方向での間隔が広い領域に配置される。したがって、ダミー導体と第一コイル導体との第一方向での間隔、ダミー導体と第一端子電極との第一方向での間隔、ダミー導体と第二コイル導体との第一方向での間隔、及びダミー導体と第二端子電極との第一方向での間隔が確保された状態でのダミー導体の配置が容易とされる。
第一コイル導体と第三コイル導体とは、複数の絶縁体層が積層されている方向で互いに隣り合い、第二コイル導体と第四コイル導体とは、複数の絶縁体層が積層されている方向で互いに隣り合っていてもよい。この場合、第三コイル導体は、複数の絶縁体層が積層されている方向で第一コイル導体と第二コイル導体との間に位置している。本形態では、第一コイルと第二コイルとの磁気結合を高めることができる。
本発明の一つの態様によれば、切断位置にずれが生じている製品を確実に判別し得ると共に、絶縁耐圧不良の発生が抑制されている積層コモンモードフィルタを提供することができる。
一実施形態に係る積層コモンモードフィルタを示す斜視図である。 素体の断面構成を説明するための図である。 素体の構成を示す分解斜視図である。 第一コイル導体及びダミー導体を示す平面図である。 第二コイル導体及びダミー導体を示す平面図である。 第三コイル導体を示す平面図である。 第四コイル導体を示す平面図である。 切断位置にずれが生じている積層コモンモードフィルタの一例を示す斜視図である。 切断位置にずれが生じている積層コモンモードフィルタの一例を示す斜視図である。 第一コイル導体及びダミー導体を示す平面図である。 第二コイル導体及びダミー導体を示す平面図である。 第四コイル導体及びダミー導体を示す平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図3を参照して、本実施形態に係る積層コモンモードフィルタCFの構成を説明する。図1は、本実施形態に係る積層コモンモードフィルタを示す斜視図である。図2は、素体の断面構成を説明するための図である。図3は、素体の構成を示す分解斜視図である。
積層コモンモードフィルタCFは、図1〜図3に示されるように、素体1と、素体1の外表面に配置される第一端子電極11、第二端子電極12、第三端子電極13、及び第四端子電極14と、を備えている。積層コモンモードフィルタCFは、第一端子電極11、第二端子電極12、第三端子電極13、及び第四端子電極14がそれぞれ信号ラインに接続されるように、電子機器(たとえば、回路基板又は電子部品など)に実装される。
素体1は、直方体形状を呈している。素体1は、その外表面として、互いに対向する長方形状の第一主面1a及び第二主面1bと、互いに対向する第一側面1c及び第二側面1dと、互いに対向する第三側面1e及び第四側面1fと、を有している。素体1の長手方向DLは、第三側面1eと第四側面1fとが対向している方向である。素体1の幅方向DWは、第一側面1cと第二側面1dとが対向している方向である。素体1の高さ方向DHは、第一主面1aと第二主面1bとが対向している方向である。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状が含まれる。長手方向DLは、幅方向DWに直交すると共に、高さ方向DHに直交している。幅方向DWは、高さ方向DHと直交している。
第一及び第二側面1c,1dは、第一主面1aと第二主面1bとを連結するように素体1の高さ方向DHに延びている。第一及び第二側面1c,1dは、素体1の長手方向DL(第一及び第二主面1a,1bの長辺方向)にも延びている。第三及び第四側面1e,1fは、第一主面1aと第二主面1bとを連結するように素体1の高さ方向DHに延びている。第三及び第四側面1e,1fは、素体1の幅方向DW(第一及び第二主面1a,1bの短辺方向)にも延びている。
素体1は、非磁性体部3と、素体1の高さ方向DHで非磁性体部3を挟むように配置された一対の磁性体部5と、を有している。素体1は、積層されている複数の絶縁体層により構成されている。非磁性体部3では、絶縁体層として、複数の非磁性体層4が積層されている。すなわち、非磁性体部3は、積層された複数の非磁性体層4により構成されている。各磁性体部5では、絶縁体層として、複数の磁性体層6が積層されている。すなわち、磁性体部5は、積層された複数の磁性体層6により構成されている。複数の絶縁体層は、複数の非磁性体層4と複数の磁性体層6とを含んでいる。
各非磁性体層4は、たとえば非磁性材料(Cu−Zn系フェライト材料、誘電体材料、又はガラスセラミック材料など)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。各磁性体層6は、たとえば磁性材料(Ni−Cu−Zn系フェライト材料、Ni−Cu−Zn−Mg系フェライト材料、又はNi−Cu系フェライト材料など)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。
実際の素体1では、各非磁性体層4及び各磁性体層6は、層間の境界が視認できない程度に一体化されている。素体1の高さ方向DH、すなわち第一主面1aと第二主面1bとが対抗している方向は、複数の絶縁体層、すなわち、複数の非磁性体層4及び複数の磁性体層6が積層されている方向(以下、単に「積層方向」と称する。)と一致する。
第一端子電極11及び第三端子電極13は、素体1の第一側面1c側に配置されている。第一端子電極11及び第三端子電極13は、第一側面1cの一部を素体1の高さ方向DHに沿って覆うように形成されていると共に、第一主面1aの一部と第二主面1bの一部とに形成されている。第一端子電極11は、第三側面1e側に位置し、第三端子電極13は、第四側面1f側に位置している。
第二端子電極12及び第四端子電極14は、素体1の第二側面1d側に配置されている。第二端子電極12及び第四端子電極14は、第二側面1dの一部を素体1の高さ方向DHに沿って覆うように形成されていると共に、第一主面1aの一部と第二主面1bの一部とに形成されている。第二端子電極12は、第三側面1e側に位置し、第四端子電極14は、第四側面1f側に位置している。
各端子電極11〜14は、導電材(たとえば、Ag又はPdなど)を含んでいる。各端子電極11〜14は、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。各端子電極11〜14の表面にはめっき層が形成されている。めっき層は、たとえば電気めっきにより形成される。めっき層は、Cuめっき層、Niめっき層、及びSnめっき層からなる層構造、又は、Niめっき層及びSnめっき層からなる層構造などを有する。
積層コモンモードフィルタCFは、図2及び図3に示されるように、第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、第四コイル導体24、ダミー導体25、及びダミー導体26を、非磁性体部3に備えている。各導体21〜26は、導電材(たとえば、Ag又はPdなど)を含んでいる。各導体21〜26は、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。
第一コイル導体21は、図4にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第一コイル導体21の一端部(外側端部)21aは、第一側面1cに露出している。第一コイル導体21は、第一側面1cに露出している端部で第一端子電極11に接続されている。第一コイル導体21の一端部21aは、第一端子電極11との接続導体として機能する。第一コイル導体21の他端部(内側端部)21bは、第一コイル導体21と同じ層に位置する第一パッド導体41に接続されている。本実施形態では、第一コイル導体21と第一パッド導体41とは、一体的に形成されている。
第二コイル導体22は、図5にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第二コイル導体22の一端部(外側端部)22aは、第二側面1dに露出している。第二コイル導体22は、第二側面1dに露出している端部で第二端子電極12に接続されている。第二コイル導体22の一端部22aは、第二端子電極12との接続導体として機能する。第二コイル導体22の他端部(内側端部)22bは、第二コイル導体22と同じ層に位置する第二パッド導体42に接続されている。本実施形態では、第二コイル導体22と第二パッド導体42とは、一体的に形成されている。
第三コイル導体23は、図6にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第三コイル導体23の一端部(外側端部)23aは、第一側面1cに露出している。第三コイル導体23は、第一側面1cに露出している端部で第三端子電極13に接続されている。第三コイル導体23の一端部23aは、第三端子電極13との接続導体として機能する。第三コイル導体23の他端部(内側端部)23bは、第三コイル導体23と同じ層に位置する第三パッド導体43に接続されている。本実施形態では、第三コイル導体23と第三パッド導体43とは、一体的に形成されている。
第四コイル導体24は、図7にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第四コイル導体24の一端部(外側端部)24aは、第二側面1dに露出している。第四コイル導体24は、第二側面1dに露出している端部で第四端子電極14に接続されている。第四コイル導体24の一端部24aは、第四端子電極14との接続導体として機能する。第四コイル導体24の他端部(内側端部)24bは、第四コイル導体24と同じ層に位置する第四パッド導体44に接続されている。本実施形態では、第四コイル導体24と第四パッド導体44とは、一体的に形成されている。
第一コイル導体21(渦巻き状の導体部分)と第一側面1cとの素体1の幅方向DW(第一方向)での間隔S11は、第一コイル導体21(渦巻き状の導体部分)と第二側面1dとの素体1の幅方向DWでの間隔S12よりも大きい。第二コイル導体22(渦巻き状の導体部分)と第二側面1dとの素体1の幅方向DWでの間隔S21は、第二コイル導体22(渦巻き状の導体部分)と第一側面1cとの素体1の幅方向DWでの間隔S22よりも大きい。間隔S11は、第三コイル導体23(渦巻き状の導体部分)と第一側面1cとの素体1の幅方向DWでの間隔、第三コイル導体23(渦巻き状の導体部分)と第二側面1dとの素体1の幅方向DWでの間隔、第四コイル導体24(渦巻き状の導体部分)と第一側面1cとの素体1の幅方向DWでの間隔、第四コイル導体24(渦巻き状の導体部分)と第二側面1dとの素体1の幅方向DWでの間隔それぞれよりも大きい。
第一コイル導体21と第三コイル導体23とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合い、第二コイル導体22と第四コイル導体24とが非磁性体層4を介して積層方向で互いに隣り合っている。積層方向で第三コイル導体23が第一コイル導体21と第二コイル導体22との間に位置している。すなわち、第一〜第四コイル導体21〜24は、積層方向において、第一コイル導体21、第三コイル導体23、第二コイル導体22、第四コイル導体24の順に配置されている。第一〜第四コイル導体21〜24は、積層方向から見て、同じ方向に巻き回されていると共に互いに重なり合うように位置している。
第一パッド導体41と第二パッド導体42とは、積層方向から見て、互いに重なり合うように位置している。第一パッド導体41と第二パッド導体42との間には、第三コイル導体23と同じ層に位置する第五パッド導体45が、積層方向から見て、第一及び第二パッド導体41,42と互いに重なり合うように配置されている。すなわち、第一パッド導体41と第五パッド導体45とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合い、第五パッド導体45と第二パッド導体42とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合っている。
第一パッド導体41と第五パッド導体45と第二パッド導体42とは、それぞれ第一スルーホール導体51を介して接続されている。第一スルーホール導体51は、第一パッド導体41と第五パッド導体45との間に位置する非磁性体層4と、第五パッド導体45と第二パッド導体42との間に位置する非磁性体層4と、を貫通している。
第三パッド導体43と第四パッド導体44とは、積層方向から見て、互いに重なり合うように位置している。第三パッド導体43と第四パッド導体44との間には、第二コイル導体22と同じ層に位置する第六パッド導体46が、積層方向から見て、第三及び第四パッド導体43,44と互いに重なり合うように配置されている。すなわち、第三パッド導体43と第六パッド導体46とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合い、第六パッド導体46と第四パッド導体44とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合っている。
第三パッド導体43と第六パッド導体46と第四パッド導体44とは、それぞれ第二スルーホール導体52を介して接続されている。第二スルーホール導体52は、第三パッド導体43と第六パッド導体46との間に位置する非磁性体層4と、第六パッド導体46と第四パッド導体44との間に位置する非磁性体層4と、を貫通している。
第一コイル導体21と第二コイル導体22とは、第一パッド導体41、第五パッド導体45、第二パッド導体42、及び第一スルーホール導体51を通して、電気的に接続されている。第一コイル導体21と第二コイル導体22とは、第一コイルC1を構成している。第三コイル導体23と第四コイル導体24とは、第三パッド導体43、第六パッド導体46、第四パッド導体44、及び第二スルーホール導体52を通して、電気的に接続されている。第三コイル導体23と第四コイル導体24とは、第二コイルC2を構成している。
積層コモンモードフィルタCFは、素体1(非磁性体部3)内に、第一コイルC1と第二コイルC2を備える。第一コイルC1と第二コイルC2とは、第一コイル導体21と第三コイル導体23とが積層方向で互いに隣り合い且つ第三コイル導体23と第二コイル導体22とが積層方向で互いに隣り合い且つ第二コイル導体22と第四コイル導体24とが積層方向で互いに隣り合うように、非磁性体部3内に配置されている。第一コイルC1と第二コイルC2とは、互いに磁気結合する。
第五及び第六パッド導体45,46並びに第一及び第二スルーホール導体51,52は、導電材(たとえば、Ag又はPdなど)を含んでいる。第五及び第六パッド導体45,46並びに第一及び第二スルーホール導体51,52は、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。第一及び第二スルーホール導体51,52は、対応する非磁性体層4を構成することとなるセラミックグリーンシートに形成された貫通孔に充填された導電性ペーストが焼結することにより形成される。
ダミー導体25は、第一コイル導体21と同じ層に配置されている。ダミー導体25は、第一コイル導体21と離間している。ダミー導体26は、第二コイル導体22と同じ層に配置されている。ダミー導体26は、第二コイル導体22と離間している。ダミー導体25,26は、環状を呈している。本実施形態では、ダミー導体25,26は、矩形環状を呈している。
第一コイル導体21の一端部21aが露出している第一側面1cと第一コイル導体21(渦巻き状の導体部分)との間の領域は、図4に示されるように、領域R11(第一領域)、領域R12(第二領域)、及び領域R13を含んでいる。領域R11は、素体1の幅方向DW(第一方向)で、第一コイル導体21の一端部21aが接続されていない第三端子電極13と、第一コイル導体21(渦巻き状の導体部分)とに挟まれている。領域R12は、第一コイル導体21の一端部21aが接続されている第一端子電極11と、第一コイル導体21(渦巻き状の導体部分)とに挟まれている。領域R13は、素体1の長手方向DL(第二方向)で、領域R11と領域R12とに挟まれている。すなわち、領域R13は、領域R11と領域R12との間に位置している。
ダミー導体25は、第一側面1cと第一コイル導体21(渦巻き状の導体部分)との間であり、領域R11を含まない領域R12,R13に配置されている。すなわち、ダミー導体25は、領域R11には配置されておらず、一部が領域R12に位置しているように配置されている。
ダミー導体25は、一対の導体部分25a,25bを有している。導体部分25aと導体部分25bとは、素体1の幅方向DWに沿うように延びており、素体1の長手方向DLで離間している。導体部分25aは、領域R12に位置している。導体部分25bは、領域R13に位置している。素体1の長手方向DLでの導体部分25bの幅W1bは、素体1の長手方向DLでの導体部分25aの幅W1aよりも大きい。
第二コイル導体22の一端部22aが露出している第二側面1dと第二コイル導体22(渦巻き状の導体部分)との間の領域は、図5に示されるように、領域R21(第一領域)、領域R22(第二領域)、及び領域R23を含んでいる。領域R21は、素体1の幅方向DWで、第二コイル導体22の一端部22aが接続されていない第四端子電極14と、第二コイル導体22(渦巻き状の導体部分)とに挟まれている。領域R22は、第二コイル導体22の一端部22aが接続されている第二端子電極12と、第二コイル導体22(渦巻き状の導体部分)とに挟まれている。領域R23は、素体1の長手方向DLで、領域R21と領域R22とに挟まれている。すなわち、領域R23は、領域R21と領域R22との間に位置している。
ダミー導体26は、第二側面1dと第二コイル導体22(渦巻き状の導体部分)との間であり、領域R21を含まない領域R22,R23に配置されている。すなわち、ダミー導体26は、領域R21には配置されておらず、一部が領域R22に位置しているように配置されている。
ダミー導体26は、一対の導体部分26a,26bを有している。導体部分26aと導体部分26bとは、素体1の幅方向DWに沿うように延びており、素体1の長手方向DLで離間している。導体部分26aは、領域R22に位置している。導体部分26bは、領域R23に位置している。素体1の長手方向DLでの導体部分26bの幅W2bは、素体1の長手方向DLでの導体部分26aの幅W2aよりも大きい。
以上のように、本実施形態では、第一コイル導体21と同じ層における、第一コイル導体21の一端部21aが露出している第一側面1cと第一コイル導体21との間の領域に、ダミー導体25が配置されている。第二コイル導体22と同じ層における、第二コイル導体22の一端部22aが露出している第二側面1dと第二コイル導体22との間の領域に、ダミー導体26が配置されている。このため、切断位置にずれが生じている製品では、図8又は図9に示されるように、ダミー導体25又はダミー導体26が素体1の側面1c,1dに露出し、切断位置にずれが生じていない製品では、いずれのダミー導体25,26も素体1の側面1c,1dに露出しない。このように、積層コモンモードフィルタCFによれば、ダミー導体25,26の露出の有無により、切断位置にずれが生じている製品を確実に判別することができる。
図8及び図9は、切断位置にずれが生じている積層コモンモードフィルタの一例を示す斜視図である。図8は、切断位置が図4に示された二点鎖線TD1に対応する位置にずれた場合に得られる積層コモンモードフィルタを示している。図9は、切断位置が図4に示された二点鎖線TD2に対応する位置にずれた場合に得られる積層コモンモードフィルタを示している。図8及び図9では、ダミー導体25,26上に形成されるめっき層の図示が省略されている。
ダミー導体25が領域R11に位置している場合、第一コイル導体21と、第一コイル導体21の一端部21aが接続されていない第三端子電極13とがダミー導体25を通して短絡するおそれがある。ダミー導体26が領域R21に位置している場合、第二コイル導体22と、第二コイル導体22の一端部22aが接続されていない第四端子電極14とがダミー導体26を通して短絡するおそれがある。いずれの場合も、絶縁耐圧不良が生じてしまう。
積層コモンモードフィルタCFでは、ダミー導体25は、領域R11を含まない領域R12,R13に配置されているので、領域R11にダミー導体25が位置することはない。ダミー導体26は、領域R21を含まない領域R22,R23に配置されているので、領域R21にダミー導体26が位置することはない。したがって、積層コモンモードフィルタCFによれば、第一コイル導体21と第三端子電極13とがダミー導体25を通して短絡するのが抑制されると共に、第二コイル導体22と第四端子電極14とがダミー導体26を通して短絡するのが抑制される。この結果、絶縁耐圧不良の発生が抑制される。
ダミー導体25は、第一コイル導体21と同じ層に配置されている。ダミー導体26は、第二コイル導体22と同じ層に配置されている。したがって、積層コモンモードフィルタCFの製造過程において、ダミー導体25,26となる導体パターンと、コイル導体21,22となる導体バターンとは、同じ過程(たとえば、導電体ペーストのスクリーン印刷過程)で形成される。したがって、積層コモンモードフィルタCFの製造過程を複雑化することなく、ダミー導体25,26を形成することができる。
間隔S11は、間隔S12よりも大きい。ダミー導体25は、第一コイル導体21と同じ層で、かつ、素体1の幅方向DWでの第一コイル導体21と第一側面1cとの間に配置されている。したがって、素体1の幅方向DWでのダミー導体25と第一コイル導体21との間隔、及び、素体1の幅方向DWでのダミー導体25と第一側面1c(第一端子電極11)との間隔が確保された状態でのダミー導体25の配置が容易とされる。間隔S21は、間隔S22よりも大きい。ダミー導体26は、第二コイル導体22と同じ層で、かつ、素体1の幅方向DWでの第二コイル導体22と第二側面1dとの間に配置されている。したがって、素体1の幅方向DWでのダミー導体26と第二コイル導体22との間隔、及び、素体1の幅方向DWでのダミー導体26と第二側面1d(第二端子電極12)との間隔が確保された状態でのダミー導体26の配置が容易とされる。
ダミー導体25は、領域R12に一部が位置しているように配置されている。ダミー導体26は、領域R22に一部が位置しているように配置されている。ダミー導体25が切断されるように切断位置にずれが生じている製品では、図8及び図9に示されるように、第一端子電極11とダミー導体25とが接続される。このため、第一端子電極11がめっき層を含む構成では、ダミー導体25における第一側面1cに露出している部分にもめっき層が形成されるので、ダミー導体25の露出の有無を容易に判別することができる。ダミー導体26が切断されるように切断位置にずれが生じている製品では、第二端子電極12とダミー導体26とが接続される。このため、第二端子電極12がめっき層を含む構成では、ダミー導体26における第二側面1dに露出している部分にもめっき層が形成されるので、ダミー導体26の露出の有無を容易に判別することができる。
本実施形態では、ダミー導体25,26は、環状を呈している。ダミー導体25,26は、図10及び図11に示されるように、ベタ状であってもよい。図10及び図11に示されたダミー導体25,26は、矩形ベタ状を呈している。ベタ状のダミー導体25,26を得るためには、導電性ペーストをベタ状に付与する必要があるため、環状のダミー導体25,26を得るよりも、導電性ペーストの使用量が多くなる。また、付与された導電性ペーストは、表面張力などの影響を受けて、ベタ状に付与される場合では、環状に付与される場合に比して、厚みが大きくなってしまう。したがって、ダミー導体25,26が環状である場合、ダミー導体25,26がベタ状である場合に比して、ダミー導体25,26を形成するための材料(導電性ペーストなど)の使用量が低減されると共に、厚みが大きくなるのを防ぐことができる。
環状を呈しているダミー導体25は、一対の導体部分25a,25bを有し、導体部分25aは、領域R12に位置し、導体部分25bは、領域R13に位置している。導体部分25bの幅W1bは、導体部分25aの幅W1aよりも大きい。環状を呈しているダミー導体26は、一対の導体部分26a,26bを有し、導体部分26aは、領域R22に位置し、導体部分26bは、領域R23に位置している。導体部分26bの幅W2bは、導体部分26aの幅W2aよりも大きい。
ダミー導体25が切断されるように切断位置にずれが生じている製品では、第一端子電極11と導体部分25aとが接続され、導体部分25bが第一側面1cに露出する。導体部分25bの幅W1bは、導体部分25aの幅W1aよりも大きいので、露出している導体部分25bが比較的大きく、この導体部分25bに形成されるめっき層の面積も比較的大きい。したがって、ダミー導体25の露出の有無をより一層容易に判別することができる。
ダミー導体26が切断されるように切断位置にずれが生じている製品では、第二端子電極12と導体部分26aとが接続され、導体部分26bが第二側面1dに露出する。導体部分26bの幅W2bは、導体部分26aの幅W2aよりも大きいので、露出している導体部分26bが比較的大きく、この導体部分26bに形成されるめっき層の面積も比較的大きい。したがって、ダミー導体26の露出の有無をより一層容易に判別することができる。
第一コイルC1は、渦巻き状の第一コイル導体21及び第二コイル導体22を有していると共に、第一コイル導体21と第二コイル導体22とが電気的に接続されることにより構成されている。第二コイルC2は、渦巻き状の第三コイル導体23及び第四コイル導体24を有していると共に、第三コイル導体23と第四コイル導体24とが電気的に接続されることにより構成されている。第一コイル導体21と第三コイル導体23とは、積層方向で互いに隣り合い、第二コイル導体22と第四コイル導体24とは、積層方向で互いに隣り合い、第三コイル導体23は、積層方向で第一コイル導体21と第二コイル導体22との間に位置している。これにより、第一コイルC1と第二コイルC2との磁気結合を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
上記実施形態では、第一コイルC1を構成している第一コイル導体21及び第二コイル導体22と同じ層にダミー導体25,26が配置されているが、ダミー導体25,26の配置例は、これに限られない。たとえば、図12に示されるように、ダミー導体26は、第二コイルC2を構成している第四コイル導体24と同じ層に位置していてもよい。
図12に示された配置例では、ダミー導体26は、第二側面1dと第四コイル導体24(渦巻き状の導体部分)との間に配置されている。ダミー導体26は、第三端子電極13と第四コイル導体24(渦巻き状の導体部分)とに素体1の幅方向DWで挟まれる領域を含まらない領域に配置されている。ダミー導体26の一部(たとえば、導体部分26a)は、第四端子電極14と第四コイル導体24(渦巻き状の導体部分)とに素体1の幅方向DWで挟まれる領域に位置している。
ダミー導体25,26の形状は、環状又は矩形状に限られない。ダミー導体25,26の形状は、たとえば、L字状、T字状、U字状、多角形状、又は円状であってもよい。
第一コイル導体21と第二コイル導体22とが積層方向で互いに隣り合い、第三コイル導体23と第四コイル導体24とが積層方向で互いに隣り合い、第二コイル導体22と第三コイル導体23とが積層方向で互いに隣り合っていてもよい。第一コイルC1は、一つの渦巻き状のコイル導体により構成されていてもよく、第二コイルC2も、一つの渦巻き状のコイル導体により構成されていてもよい。
1…素体、1c…第一側面、1d…第二側面、4…非磁性体層、6…磁性体層、11…第一端子電極、12…第二端子電極、13…第三端子電極、14…第四端子電極、21…第一コイル導体、21a…第一コイル導体の一端部、22…第二コイル導体、22a…第二コイル導体の一端部、23…第三コイル導体、23a…第三コイル導の一端部、24…第四コイル導体、24a…第四コイル導体の一端部、25…ダミー導体、25a,25b…導体部分、26…ダミー導体、26a,26b…導体部分、C1…第一コイル、C2…第二コイル、CF…積層コモンモードフィルタ、DL…長手方向、DW…幅方向、W1a,W1b,W2a,W2b…導体部分の幅。

Claims (6)

  1. 複数の絶縁体層が積層されており、第一方向で互いに対向している一対の側面を有している素体と、
    前記一対の側面にそれぞれ複数ずつ配置されている端子電極と、
    前記素体内に配置されており、互いに磁気結合する一対のコイルと、を備え、
    前記一対のコイルそれぞれは、対応する前記側面に露出し、かつ、対応する前記端子電極に接続される端部を有するコイル導体を含み、
    前記コイル導体と同じ層には、前記コイル導体の前記端部が露出している前記側面と前記コイル導体との間であり、かつ、前記コイル導体の前記端部が接続されていない前記端子電極と前記コイル導体とに前記第一方向で挟まれる第一領域を含まない当該第一領域と前記コイル導体の前記端部との間の領域に、前記コイル導体と離間したダミー導体が配置されている、積層コモンモードフィルタ。
  2. 前記ダミー導体は、前記コイル導体の前記端部が接続されている前記端子電極と前記コイル導体とに前記第一方向で挟まれる第二領域に一部が位置しているように配置されている、請求項1に記載の積層コモンモードフィルタ。
  3. 前記ダミー導体は、環状を呈している、請求項2に記載の積層コモンモードフィルタ。
  4. 前記ダミー導体は、前記第一方向に沿うように延びており、前記第一方向と直交する第二方向で離間している一対の導体部分を有し、
    一方の前記導体部分は、前記第二領域に位置し、
    他方の前記導体部分は、前記第一領域と前記第二領域との間に位置しており、
    前記他方の導体部分の前記第二方向での幅は、前記一方の導体部分の前記第二方向での幅よりも大きい、請求項3に記載の積層コモンモードフィルタ。
  5. 前記一方のコイルは、前記コイル導体として渦巻き状の第一及び第二コイル導体を有していると共に、前記第一コイル導体と前記第二コイル導体とが電気的に接続されることにより構成され、
    前記他方のコイルは、前記コイル導体として渦巻き状の第三及び第四コイル導体を有していると共に、前記第三コイル導体と前記第四コイル導体とが電気的に接続されることにより構成され、
    前記第一コイル導体の端部と前記第三コイル導体の端部とは、一方の前記側面に露出し、
    前記第二コイル導体の端部と前記第四コイル導体の端部とは、他方の前記側面に露出し、
    前記第一コイル導体と前記一方の側面との前記第一方向での間隔は、前記第一コイル導体と前記他方の側面との前記第一方向での間隔よりも大きく、
    前記第二コイル導体と前記他方の側面との前記第一方向での間隔は、前記第二コイル導体と前記一方の側面との前記第一方向での間隔よりも大きく、
    前記第一コイル導体と前記一方の側面との間と、前記第二コイル導体と前記他方の側面との間とのそれぞれに、前記ダミー導体が配置されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層コモンモードフィルタ。
  6. 前記第一コイル導体と前記第三コイル導体とは、前記複数の絶縁体層が積層されている方向で互いに隣り合い、
    前記第二コイル導体と前記第四コイル導体とは、前記複数の絶縁体層が積層されている前記方向で互いに隣り合い、
    前記第三コイル導体は、前記複数の絶縁体層が積層されている前記方向で前記第一コイル導体と前記第二コイル導体との間に位置している、請求項5に記載の積層コモンモードフィルタ。
JP2016056909A 2016-03-22 2016-03-22 積層コモンモードフィルタ Active JP6753091B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016056909A JP6753091B2 (ja) 2016-03-22 2016-03-22 積層コモンモードフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016056909A JP6753091B2 (ja) 2016-03-22 2016-03-22 積層コモンモードフィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017174888A JP2017174888A (ja) 2017-09-28
JP6753091B2 true JP6753091B2 (ja) 2020-09-09

Family

ID=59972181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016056909A Active JP6753091B2 (ja) 2016-03-22 2016-03-22 積層コモンモードフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6753091B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6683183B2 (ja) * 2017-10-16 2020-04-15 株式会社村田製作所 積層コイル部品
JP2019106413A (ja) * 2017-12-11 2019-06-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ
JP7318592B2 (ja) * 2020-06-16 2023-08-01 株式会社村田製作所 コモンモードチョークコイル

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05226178A (ja) * 1992-02-18 1993-09-03 Taiyo Yuden Co Ltd 積層セラミックコンデンサおよびその製造法
JPH06120064A (ja) * 1992-10-06 1994-04-28 Taiyo Yuden Co Ltd 積層チップ部品の製造方法
JPH0856062A (ja) * 1994-08-10 1996-02-27 Taiyo Yuden Co Ltd 積層型電子部品の積層ずれ検査用マーク
JP3011174B2 (ja) * 1998-02-26 2000-02-21 株式会社村田製作所 薄膜型コイル部品の方向性認識方法
JP2002164240A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Koa Corp 積層チップ部品及びその製造方法
JP4375006B2 (ja) * 2003-12-10 2009-12-02 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサおよびその製造方法
JP4518103B2 (ja) * 2007-05-21 2010-08-04 Tdk株式会社 コモンモードチョークコイル
JP2009099699A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Panasonic Corp 電子部品の製造方法
JP2012182285A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Fdk Corp コイル部品
JP5964583B2 (ja) * 2011-12-28 2016-08-03 太陽誘電株式会社 積層コイル及びそれを利用した電子部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017174888A (ja) 2017-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6111670B2 (ja) 積層コモンモードフィルタ
JP6740854B2 (ja) 積層コモンモードフィルタ
JP5598492B2 (ja) 積層コイル部品
JP6565555B2 (ja) 積層コモンモードフィルタ
JP6780589B2 (ja) 電子部品
JP6962129B2 (ja) 積層コイル部品及びその製造方法
JP6464614B2 (ja) 積層コイル部品
US20110163832A1 (en) Laminated electronic component
JP6763416B2 (ja) 電子部品
JP6528075B2 (ja) 積層コイル部品
JP6753091B2 (ja) 積層コモンモードフィルタ
JP6248461B2 (ja) 積層型コモンモードフィルタ
JP2019197783A (ja) 積層コイル部品
JP6111681B2 (ja) 積層コイル部品
JP7234552B2 (ja) 積層コイル部品
JP6784183B2 (ja) 積層コイル部品
WO2018070105A1 (ja) 積層型lcフィルタアレイ
JP6252024B2 (ja) 積層型コモンモードフィルタ
JP4295660B2 (ja) バラントランス
JP6354220B2 (ja) 積層型電子部品
JP6668913B2 (ja) 電子部品
JP2016157897A (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2018098701A (ja) 平衡不平衡変換器
JP5119837B2 (ja) コモンモードノイズフィルタ
JP2013046038A (ja) 積層コイル部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200310

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200721

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6753091

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250