JP6354220B2 - 積層型電子部品 - Google Patents

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本発明は、積層型電子部品に関する。
従来より、チップビーズなどの積層型電子部品として、フェライトからなるシートとコイル導体とを積層して積層体を形成し、形成した積層体の両端面に導電ペーストを塗布して端子電極を形成したものが知られている。
例えば、下記特許文献1には、略直方体形状の素体内にコイルを備えて構成された積層型電子部品が開示されている。コイルの引出部は、コイルの中心軸に沿って延びており、素体の端面に形成された端子電極に接続されている。このような電子部品では、実装面に対してコイルが平行となり、端子電極とコイルとの間の浮遊容量を低減できるため、高周波帯域でのノイズ除去機能を確保できる。
特開2009−99572号公報
上述のような積層型電子部品は、コイルを形成する内部導体(コイル導体)を備えた絶縁体層と、引出部を形成する内部導体(引出導体)を備えた絶縁体層と、コイルと引出部を接続する内部導体(接続導体)を備えた絶縁体層とを所定の順序で積層して圧着し、部品の寸法に切断した後、焼結することで作製される。
部品の寸法に切断する際、切断位置が所定の位置からずれた場合には、切断面とコイル導体との距離が短くなり、シート同士の密着性が悪化する。その結果、十分な焼結性が得られないことから強度が低下し、部品外部からの応力によりクラックが生じる虞がある。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、クラックの抑制が図られた積層型電子部品を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る積層型電子部品は、実装面に実装されるべき積層型電子部品であって、複数のフェライト層を積層してなるフェライト素体と、フェライト素体内に形成され、フェライト層に形成されたコイルパターンが接続されて構成されたコイルと、フェライト素体の端部に形成された外部端子とを備え、コイルの軸方向が実装面に対して平行であり、積層方向に直交する断面における素体の断面形状が矩形状であり、積層方向からの平面視でのコイルが矩形環状であり、積層方向からの平面視においてコイルの辺の延在方向とフェライト素体の側面の面方向とが交差する。
このような積層型電子部品においては、切断ずれが生じたときに、フェライト素体の側面とコイルの辺との間に肉厚な部分が形成されるため、この部分において強度を確保することができ、クラックを抑制することができる。
なお、コイルパターンは、1/2ターン以上のターン数のコイルパターンであることが好適である。
本発明の一側面及び実施形態によれば、クラックの抑制が図られた積層型電子部品が提供される。
本発明に係る積層型電子部品の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示した積層型電子部品の層構成を示す分解斜視図である。 図1におけるIII−III線断面図である。 図1におけるIV−IV線断面図である。 従来技術に係る積層型電子部品の断面図である。 シート積層時の層構成を示す要部拡大図である。 異なる態様の積層型電子部品の層構成を示す分解斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る積層型電子部品の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る積層型電子部品の一実施形態を示す斜視図である。また、図2は、図1に示した積層型電子部品の層構成を示す分解斜視図である。図3は、図1におけるIII−III線断面図であり、図4は、図1におけるIV−IV線断面図である。
積層型電子部品1は、たとえばチップビーズであり、その内部に、積層方向に対して軸Lが平行であるコイルMが形成されている。図1〜図3に示すように、積層型電子部品1は、略直方体形状のフェライト素体2と、フェライト素体2の表面に設けられた一対の外部端子3,3とを備えている。
フェライト素体2は、複数の矩形状のフェライト層11(図2参照)を積層することによって構成されている。フェライト層11は、例えばFe、Ni、Cu、Znなどを主成分としたフェライト材料のグリーンシートを用いて形成される。フェライト素体2は、各グリーンシートに所定の導体パターン及びスルーホールを形成し、これらを所定の順序で積層及び圧着して得られた積層体を焼成することによって作製される。なお、フェライト素体2において、各フェライト層11は、互いの境界が視認できない程度に一体化されている。
外部端子3は、フェライト素体2における積層方向の端面2aを覆う端面部分3aと、4つの側面2bそれぞれの端部近傍を覆う側面部分3bとを有し、フェライト素体2における積層方向の端部における端面2aと側面2bとを一体的に覆っている。外部端子3は、フェライト素体2の形成後に、例えばAgやガラスを主成分とした導電性ペーストをディップ法などによって塗布し、これを焼成することによって得られる。外部端子3の表面には、必要に応じてメッキ処理が施される。
フェライト素体2の内部には、図1及び図2に示すように、コイルMを形成するコイル導体12と、コイルMを外部端子3側に引き出す引出導体13と、コイル導体12と引出導体13との間に介在する接続導体14とが配置されている。
コイル導体12を形成する導体パターン21は、いずれも略コの字状に形成されている。導体パターン21の一端部及び他端部には、スルーホール22に対応する略円形のパッド部23がそれぞれ形成されている。各導体パターン21は、図2に示すように、90度ずつ位相をずらした状態でスルーホール22を介して直列に接続されており、積層方向に延在するコイルMを形成している。なお、コイル導体12を構成する導体パターン21の繰り返し数は適宜増減することができ、それにより、コイルMの巻数を増減することができる。
このようなコイルMにおいては、積層方向(すなわち、コイル軸Lの方向)からの平面視において、コイル導体12(導体パターン21の形成領域の外形)は矩形環状となる。コイル導体12の4つの辺12aのうち、3つの辺12aを構成する導体パターン21は、そのターン数が3/4ターンである。
なお、上述したように、フェライト層11が矩形状であるため、その外縁に沿うように矩形環状断面のコイル導体12を設けると、円環状断面のコイル導体を設ける場合に比べて、コイルMの内径を大きく設計することができる。それにより、円環状断面のコイル導体を設ける場合に比べて、L値の増大を図ることができ、積層型電子部品をフィルターとして利用する際、高いインピーダンスが実現される。
引出導体13を形成する導体パターン24は、スルーホール25に対応する略円形のパッド部26からなる。パッド部26は、コイル導体12のパッド部23より大径となっており、コイル導体12によって形成されるコイルMのコイル軸L(図3参照)と同軸に配置されている。各導体パターン24は、図2に示すように、スルーホール25を介して直列に接続されており、コイルMのコイル軸Lに沿って延在する引出導体13を形成している。引出導体13の外側端部は、フェライト素体2の積層方向の端面に露出し、上述した外部端子3に接続されている。
接続導体14を形成する導体パターン27は、コイル導体12の一方のパッド部23に対応する位置と、引出導体13のパッド部26に対応する位置とを結ぶように直線状に形成されている。導体パターン27の一端部には、スルーホール25に対応する略円形のパッド部28が引出導体13のパッド部26と同軸かつ略同形に形成され、導体パターン27の他端部には、スルーホール22に対応する略円形のパッド部29がコイル導体12のパッド部23と同軸かつ略同形に形成されている。図2に示すように、導体パターン27の一端部は、スルーホール25を介して引出導体13の他端部に接続され、導体パターン27の他端部は、スルーホール22を介してコイル導体12の端部に接続されている。
以上のような導体パターン21、導体パターン24、及び導体パターン27は、例えばAgを主成分とした導電性ペーストをスクリーン印刷などを用いてグリーンシートにパターン形成し、これを焼成することによって得られる。
ここで、矩形環状断面のコイル導体12は、図4に示す積層方向に直交する断面において、矩形断面のフェライト素体2に対して傾けられている。より詳しくは、コイル導体12の辺12aの延在方向と、フェライト素体2の側面2bの面方向とが、所定角度θ(0°<θ<90°)を形成するように交差している。一例として、この角度θは10°である。
一方、従来技術に係る積層型電子部品では、図5に示す積層方向に直交する断面において、矩形環状断面のコイル導体112は、矩形断面のフェライト素体102に対して傾いておらず、コイル導体112の辺112aの延在方向と、フェライト素体102の側面102bの面方向とは平行である。
そのため、図5に示すように、フェライト素体102に対してコイル導体112が下側に偏るような切断ずれが生じた場合には、その切断ずれに起因して、フェライト素体102の側面102bとコイル導体112の辺112aとの間が、その側面102bの全幅にわたって肉薄になる。この場合、図3に示したコイルMから素体側面2bまでの距離Dが短くなる。
このようにコイルMから素体側面2bまでの距離Dが短い部分(肉薄部分)では、十分な強度を確保することが難しい。図6に示すように、フェライト層11となるべきグリーンシート間に、コイル導体12の導体パターン21となるべき導電性ペーストが介在するときには、導体パターン21の端部21a近傍には隙間が生じる。そのため、グリーンシートの積層体を圧着しても、導体パターン21の端部21a近傍は十分な圧着ができず、グリーンシート間の密着力が弱くなる。そのため、図6に示すように、実用上十分な密着力を確保するためには、導体パターン21の端部21a近傍の切断位置C1、C2ではなく、端部21aからある程度離れた切断位置C1で切断する必要がある。
そして、肉薄部分では密着力が弱くなるために、図3に示すように、部品外部からの応力によりクラックCが生じやすい。部品外部からの応力としては、たとえば、積層型電子部品1が実装される基板40の膨張や撓みなどに起因するものが想定され得る。
図3に示すように、積層型電子部品1が実装される基板40には、一対のパターン電極42、42が形成されている。そして、パターン電極42上にはんだを形成した後、積層型電子部品1は、コイル軸Lの方向が基板40の実装面40aに対して平行となるように、基板40上に搭載される。このとき、積層型電子部品1の外部端子3と、基板40のパターン電極42とが位置合わせされる。そして、リフロー処理により、はんだを溶融させた後に冷却して、積層型電子部品1の外部端子3と基板40のパターン電極42とをはんだ44で接合することで、積層型電子部品1が基板40に実装される。
そして、基板40に実装した後、基板40が高温環境下に曝される等により基板40に膨張や撓み等が生じた場合、積層型電子部品1には図3に示すような向きの引張応力が生じ、その引張応力により、積層型電子部品1(たとえば中央部分)にクラックCが生じることが考えられる。
一方、上述した積層型電子部品1においては、コイル導体12の辺12aの延在方向と、フェライト素体2の側面2bの面方向とが交差することで、図4に示すように肉厚部分Sが形成される。この肉厚部分Sにおいては、コイル導体12の導体パターン21の端部21aから十分に離れた位置で切断されているため、実用上十分な密着力が確保されている。そのため、積層型電子部品1では、強度の向上が図られており、部品外部からの応力によるクラックCの発生を抑制することができる。
なお、上述した積層型電子部品1では、導体パターン21のターン数が3/4ターンであるが、1/2ターン以上のターン数のコイルパターンであればよい。
図7には、導体パターン21のターン数が1/2ターンである積層型電子部品の層構成を示す。
図7に示すコイル導体12を形成する導体パターン21は、いずれも略L字状に形成されている。各導体パターン21は、180度ずつ位相をずらした状態でスルーホール22を介して直列に接続されており、積層方向に延在するコイルMを形成している。コイル導体12を構成する導体パターン21の繰り返し数は適宜増減することができ、それにより、コイルMの巻数を増減することができる。
このような導体パターン21でも、積層方向からの平面視において、コイル導体12は矩形環状となる。
図7に示した層構成を示す積層型電子部品においても、コイル導体12の辺12aの延在方向と、フェライト素体2の側面2bの面方向とが、所定角度θ(0°<θ<90°)を形成するように交差している。
そのため、上述した積層型電子部品1同様、図4に示すような肉厚部分Sが形成され、強度の向上が図られ、部品外部からの応力によるクラックCの発生を抑制することができる。
1…積層型電子部品、2…フェライト素体、3…外部端子、11…フェライト層、12…コイル導体、13…引出導体、14…接続導体、M…コイル、L…コイル軸。

Claims (2)

  1. 実装面に実装されるべき積層型電子部品であって、
    複数のフェライト層を積層してなるフェライト素体と、
    前記フェライト素体内に形成され、前記フェライト層に形成されたコイルパターンが接続されて構成されたコイルと、
    前記フェライト素体の端部に形成された外部端子と
    を備え、
    前記コイルの軸方向が前記実装面に対して平行であり、
    積層方向に直交する断面における前記素体の断面形状が矩形状であり、
    積層方向からの平面視での前記コイルが、前記フェライト素体の外縁に沿う矩形環状であり、
    前記コイルの内径が、円環状にコイルを設けた場合のコイルの内径より大きく、
    積層方向からの平面視において前記コイルの辺の延在方向と前記フェライト素体の側面の面方向とが交差する、積層型電子部品。
  2. 前記コイルパターンが、1/2ターン以上のターン数のコイルパターンである、請求項1に記載の積層型電子部品。
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