JP2010080550A - コモンモードチョークコイル - Google Patents

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Takumi Takahashi
巧 高橋
Masabumi Tsukada
正文 塚田
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Abstract

【課題】螺旋状の一対のコイルの中心の磁性体の外周を周回するコイル長の差が小さいコモンモードチョークコイルを提供する。
【解決手段】コモンモードチョークコイル20は、第1のコイルの層間接続導体12e1と第2のコイルの層間接続導体13e1とが、中心の磁性体16cの外周を周回する領域のうちの第2のコイルの一方の引出部13aと他方の引出部13bとで挟まれる領域内に互いに隣接して配設されていることにより、中心の磁性体16cを周回する第1のコイルと第2のコイルのコイル長の差を小さくすることができる。このため、結合度が優れたコモンモードチョークコイルを提供することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、コモンモードチョークコイルに関し、特に、差動信号ラインに適した積層コモンモードチョークコイルに関する。
従来のチップ型のコモンモードチョークコイルとしては、積層タイプが知られている。ほぼ同一形状の一対の螺旋状のコイル導体を間に絶縁体層を挟んで厚み方向で互いに対向するように配置するとともに、これらのコイル導体の外側を一対の磁性体板で挟んだ構造である。積層型コモンモードチョークコイルが提案されている。
特許文献1に示されるコモンモードチョークコイル8は、図19に示すように、第1の磁性基板1aの主面上にインピーダンス値調整用絶縁体層2aが全面に成膜され、更にその上層よりコイル導体と絶縁体層とが交互に成膜されたものである。そして、インピーダンス値調整用絶縁体層2a以外の各絶縁体層2b、2c、2d、2eのコイルパターンに囲まれる中央領域とコイルパターン外周領域との一方又は両方の絶縁体層部分が除去され、最上層の絶縁体層2e上及び絶縁体層除去部に磁性粉含有の樹脂が設けられ、接着層6を介して第2の磁性基板1bが接着された構成である。
上記のコモンモードチョークコイル8において、第1のコイル3は、螺旋状の1層目のコイル導体片3aと2層目のコイル導体片3bとが第1の絶縁体層2bを挟んで配設されるとともに、該第1の絶縁体層2bを貫通するように形成された第1の層間接続導体により前記1層目のコイル導体片3aと2層目のコイル導体片3bとが接続されてなる。同様に第2のコイル4は、螺旋状の1層目のコイル導体片4aと2層目のコイル導体片4bとが第2の絶縁体層2dを挟んで配設されるとともに、該第2の絶縁体層2dを貫通するように形成された第2の層間接続導体により前記1層目のコイル導体片4aと2層目のコイル導体片4bとが接続されてなる。そして、前記第1のコイル3と第2のコイル4とを備えた略矩形状の積層体と、該積層体を挟むように上下に対向して配置された一対の板状の磁性体1a,1bと、前記積層体の対向する一対の端面に形成されるとともに前記第1のコイルの引出部及び第2のコイルの引出部にそれぞれ接続された4個の端子電極と、を有する。そして、前記第1及び第2のコイルの渦巻き状のコイル導体片3a,4aの内周側に中心の磁性体が配設されている。
特開2005−44952号公報
しかしながら、上記背景技術に記載のコモンモードチョークコイル8においては、第1のコイルの1層目のコイル導体片3aと2層目のコイル導体片3bとを接続する層間接続導体としてのスルーホール接続部が第1のコイルの一方の端子電極寄りに形成されている。また、第2のコイルの1層目のコイル導体片4aと2層目のコイル導体片4bとを接続する層間接続導体としてのスルーホール接続部は、前記第1のコイルのスルーホール接続部と離間して、第2のコイルの一方の端子電極寄りに形成されている。
このため、螺旋状の第1のコイルと第2のコイルとで、中心の磁性体の外周を周回するコイル長に大きな差を生じ、第1のコイルと第2のコイルとの結合度を低下させるという課題があった。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであって、螺旋状の一対のコイルの中心の磁性体の外周を周回するコイル長の差が小さいコモンモードチョークコイルを提供することを目的とする。
本発明のコモンモードチョークコイルは、(1)螺旋状の1層目のコイル導体片と2層目のコイル導体片とが第1の絶縁体層を挟んで配設されるとともに、該第1の絶縁体層を貫通するように形成された第1の層間接続導体により前記1層目のコイル導体片と2層目のコイル導体片とが接続されてなる第1のコイルと、同様に螺旋状の1層目のコイル導体片と2層目のコイル導体片とが第2の絶縁体層を挟んで配設されるとともに、該第2の絶縁体層を貫通するように形成された第2の層間接続導体により前記1層目のコイル導体片と2層目のコイル導体片とが接続されてなる第2のコイルと、を備えた略矩形状の積層体と、
該積層体を積層方向の上下から挟むように対向配置された一対の板状の磁性体と、
前記第1のコイルの一方の引出部と前記第2のコイルの一方の引出部とが露出される前記積層体の一方の端面と該端面に対向して前記第1のコイルの他方の引出部と前記第2のコイルの他方の引出部とが露出される前記積層体の他方の端面とに形成され前記引出部にそれぞれ接続された4個の端子電極と、を有し、
前記第1及び第2のコイルの螺旋状のコイル導体片の内周側に中心の磁性体が配設されているコモンモードチョークコイルにおいて、
前記第1のコイルの層間接続導体と前記第2のコイルの層間接続導体とが、前記中心の磁性体の外周を周回する領域のうちのいずれか一方のコイルの一方の引出部と他方の引出部とで挟まれる領域内に互いに隣接して配設されている。(以下、第1の課題解決手段と称する。)
上記コモンモードチョークコイルの主要な形態の一つは、上記(1)に加えてさらに、(2)前記第1及び第2のコイルのそれぞれ2層目のコイル導体片は、前記中心の磁性体の外周を周回する螺旋状のコイル導体の内周側と外周側とを跨ぐ跨線パターンである。(以下、第2の課題解決手段と称する。)
また、上記コモンモードチョークコイルの他の形態の一つは、上記(1)又は(2)のいずれかに加えてさらに、(3)一方の板状の磁性体の前記積層体に向かう側の表面に前記中心の磁性体の一端側が挿入される凹部が形成されている。(以下、第3の課題解決手段と称する。)
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、前記第1のコイルの層間接続導体と前記第2のコイルの層間接続導体とが、前記中心の磁性体の外周を周回する領域のうちのいずれか一方のコイルの一方の引出部と他方の引出部とで挟まれる領域内に互いに隣接して配設されている。第1のコイルの一方の引出部と前記第2のコイルの一方の引出部とが露出される略矩形状の前記積層体の一方の端面と該端面に対向して前記第1のコイルの他方の引出部と前記第2のコイルの他方の引出部とが露出される前記積層体の他方の端面とに形成され前記引出部にそれぞれ接続された4個の端子電極を有するコモンモードチョークコイルにおいて、上記いずれか一方のコイルの一方の引出部と他方の引出部とで挟まれる領域は、螺旋状のコイル導体片に周回の端数が生じた場合でも、第1のコイル、第2のコイルともに必ず通過することになる。このため、この領域に第1のコイル及び第2のコイルの層間接続部を互いに隣接して配設することにより、中心の磁性体を周回する第1のコイルと第2のコイルのそれぞれのコイル長のうちの非対向部分の長さを小さくすることができる。
上記第2の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、前記第1及び第2のコイルのそれぞれ2層目のコイル導体片は、前記中心の磁性体の外周を周回する螺旋状のコイル導体の内周側と外周側とを跨ぐ跨線パターンである。このため、コイルの2つの端子電極をそれぞれ同一層に形成することができるとともに、跨線パターンが位置ズレしたとしても、実質的にコイル長の変化が抑制される。これにより、特性ばらつきが抑制されたコモンモードチョークコイルを提供することができる。
また、上記第3の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、一方の板状の磁性体の前記積層体に向かう側の表面に前記中心の磁性体の一端側が挿入される凹部が形成されている。このため、中心の磁性体と一方の板状磁性体との磁気的な結合が安定して得られる。これにより特性ばらつきが抑制されたコモンモードチョークコイルを提供することができる。
本発明のコモンモードチョークコイルによれば、中心の磁性体を周回する第1のコイルと第2のコイルのコイル長の差を小さくすることができる。これにより、結合度が優れたコモンモードチョークコイルを提供することができる。
本発明の上記目的とそれ以外の目的、構成特徴、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなろう。
まず、図1〜図3を用いて本発明のコモンモードチョークコイルの第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態のコモンモードチョークコイル20の全体構造を示す外観斜視図である。図2は、本実施形態のコモンモードチョークコイル20の内部構造を示す分解斜視図である。図3は、本実施形態のコモンモードチョークコイル20の内部構造の詳細を示す要部の分解斜視図である。
本実施形態のコモンモードチョークコイル20は、図1に示すように、外観が略矩形状の積層体10と、該積層体10を挟むように配設された一対の板状の磁性体16a,16bと、前記積層体10の対向する一対の端面及び該端面に隣接する板状の磁性体16a,16bの端面およびこれと接する両主面に亘ってそれぞれ形成された端子電極18a,18b,19a,19bと、を有する。一対の板状の磁性体16a,16bに挟まれる積層体10は、第1の絶縁体層14a,第2の絶縁体層14b、第3の絶縁体層15a,及び第4の絶縁体層15bを備える。
図3に示すように、第1の絶縁体層14aの一方の主面上には、第1のコイルの螺旋状のコイル導体片12c1、12c2が形成されており、該コイル導体片12c1,12c2の端部には前記第1の絶縁体層14aの対向する一対の端面側にそれぞれ露出するように引出部12a,12bがそれぞれ形成されている。また、前記第1の絶縁体層14aを挟んで他方の主面側には、前記螺旋状のコイル導体片12c1,12c2を内周側から外周側に跨ぐ跨線パターンからなる2層目のコイル導体片12dが形成されている。そして、前記第1の絶縁体層14aを厚み方向に貫通するように形成された第1の層間接続導体12e1,12e2により,前記第1のコイルの螺旋状の1層目のコイル導体片12c1,12c2と2層目のコイル導体片12dとが接続されている。
第1のコイルは、一方の引出部12aから約2.25ターンの螺旋状のコイル導体片12c1で外周側から内周側に至り、層間接続導体12e1を介して上述の跨線パターンからなる2層目のコイル導体片12dに接続され、層間接続導体12e2を介して約0.25ターンの部分螺旋状のコイル導体片12c2に接続され他方の引出部12bに至る。
同様に、第2の絶縁体層14bの一方の主面上には、第2のコイルの螺旋状のコイル導体片13c1、13c2が形成されており、該コイル導体片13c1,13c2の端部には前記第2の絶縁体層14bの対向する一対の端面側にそれぞれ露出するように引出部13a,13bがそれぞれ形成されている。また、前記第2の絶縁体層14bを挟んで他方の主面側には、前記螺旋状のコイル導体片13c1,13c2を内周側から外周側に跨ぐ跨線パターンからなる2層目のコイル導体片13dが形成されている。そして、前記第2の絶縁体層14bを厚み方向に貫通するように形成された第2の層間接続導体13e1,13e2により、前記第2のコイルの螺旋状の1層目のコイル導体片13c1,13c2と2層目のコイル導体片13dとが接続されている。
第2のコイルは、一方の引出部13aから約2.25ターンの螺旋状のコイル導体片13c1で外周側から内周側に至り、層間接続導体13e1を介して上述の跨線パターンからなる2層目のコイル導体片13dに接続され、層間接続導体13e2を介して約0.25ターンの部分螺旋状のコイル導体片13c2に接続され他方の引出部13bに至る。
また、前記第1〜第4の絶縁体層14a,14b,15a,15bの略中央部分には、それぞれ厚み方向に貫通する切欠きが形成されており、前記第1及び第2のコイルの内周側には、前記第1〜第4の絶縁体層14a,14b,15a,15bを厚み方向に貫通するように中心の磁性体16cが配設されている。前記積層体10を挟む一対の板状の磁性体16a,16bのうち一方の板状の磁性体16bには、前記積層体10と接する面側に前記絶縁体層の切欠きと対応する位置に凹部16dが形成されており、前述の中心の磁性体16cの一端側が挿入されている。
上記第1及び第2のコイルの引出部12a,12b,13a,13bは、図2に示すように、積層体10の対向する一対の端面側に露出されており、前記端子電極18a,18b,19a,19bにそれぞれ接続されている。
本実施形態のコモンモードチョークコイル20は、螺旋状の1層目のコイル導体片12c1,12c2と2層目のコイル導体片12dとが第1の絶縁体層14aを挟んで配設されるとともに、該第1の絶縁体層14aを貫通するように形成された第1の層間接続導体12e1,12e2により前記1層目のコイル導体片12c1,12c2と2層目のコイル導体片12dとが接続されてなる第1のコイルと、同様に螺旋状の1層目のコイル導体片13c1,13c2と2層目のコイル導体片13dとが第2の絶縁体層14bを挟んで配設されるとともに、該第2の絶縁体層14bを貫通するように形成された第2の層間接続導体13e1,13e2により前記1層目のコイル導体片13c1,13c2と2層目のコイル導体片13dとが接続されてなる第2のコイルと、を備えた略矩形状の積層体10と、該積層体10を積層方向の上下から挟むように対向配置された一対の板状の磁性体16a,16bと、前記第1のコイルの一方の引出部12aと前記第2のコイルの一方の引出部13aとが露出される前記積層体10の一方の端面10Tと該端面10Tに対向して前記第1のコイルの他方の引出部12bと前記第2のコイルの他方の引出部13bとが露出される前記積層体の他方の端面10Tとに形成され前記引出部12a,12b,13a,13bにそれぞれ接続された4個の端子電極18a,18b,19a,19bと、を有し、前記第1及び第2のコイルの螺旋状のコイル導体片12c1,12c2,13c1,13c2の内周側に中心の磁性体16cが配設されている。
そして、本実施形態のコモンモードチョークコイル20においては、前記第1のコイルの層間接続導体12e1と前記第2のコイルの層間接続導体13e1とが、前記中心の磁性体16cの外周を周回する領域のうちのいずれか一方のコイル(本実施形態では第2のコイル)の一方の引出部(13a)と他方の引出部(13b)とで挟まれる領域内に互いに隣接して配設されている。また、前記第1のコイルの層間接続導体12e2と前記第2のコイルの層間接続導体13e2とが互いに隣接して配設されている。
次に、図4〜図6を用いて本発明のコモンモードチョークコイルの第2の実施形態について説明する。図4は第2の実施形態のコモンモードチョークコイル40の全体構造を示す外観斜視図である。図5は、本実施形態のコモンモードチョークコイル40の内部構造を示す分解斜視図である。図6は、本実施形態のコモンモードチョークコイル40の内部構造の詳細を示す要部の分解斜視図である。
本実施形態のコモンモードチョークコイル40は、図4に示すように、外観が略矩形状の積層体30と、該積層体30を挟むように配設された一対の板状の磁性体36a,36bと、前記積層体30の対向する一対の端面及び該端面に隣接する板状の磁性体36a,36bの端面およびこれと接する両主面に亘ってそれぞれ形成された端子電極38a,38b,39a,39bと、を有する。一対の板状の磁性体36a,36bに挟まれる積層体30は、第1の絶縁体層34a,第2の絶縁体層34b、及び絶縁性の基板31を備える。
図6に示すように、第1の絶縁体層34aの一方の主面上には、第1のコイルの一方の引出部32aから内周側に至る螺旋状のコイル導体片32c1が形成されており、前記一方の引出部32aは、前記第1の絶縁体層34aの対向する一対の端面側のうちの一方に露出するように前記コイル導体片32c1の端部に形成されている。また、前記第1の絶縁体層34a及び絶縁性の基板31を挟んで他方の主面側には、前記螺旋状のコイル導体片32c1と同じ周回方向で内周側から外周側の前記第1の絶縁体層34aの対向する一対の端面側のうちの他方に露出するように形成された他方の引出部32bに至る2層目の螺旋状のコイル導体片32c2が形成されている。そして、前記第1の絶縁体層34a及び絶縁性の基板31を厚み方向に貫通するように形成された第1の層間接続導体32eにより,前記第1のコイルの螺旋状の1層目のコイル導体片32c1と2層目の螺旋状のコイル導体片32c2とが接続されている。
第1のコイルは、一方の引出部32aから約2.75ターンの螺旋状のコイル導体片32c1で外周側から内周側に至り、層間接続導体32eを介して、約2.75ターンの2層目の螺旋状のコイル導体片32c2で内周側から外周側に戻り、他方の引出部32bに至る。
同様に、第2の絶縁体層34bの一方の主面上には、絶縁性の基板31を挟んで、第2のコイルの一方の引出部33aから内周側に至る螺旋状のコイル導体片33c1が形成されており、前記一方の引出部33aは、前記第2の絶縁体層34bの対向する一対の端面側のうちの一方に露出するように該コイル導体片33c1の端部に形成されている。また、前記絶縁性の基板31及び第2の絶縁体層34bを挟んで他方の主面側には、前記螺旋状のコイル導体片33c1と同じ周回方向で内周側から外周側の前記第2の絶縁体層34bの対向する一対の端面側のうちの他方に露出するように形成された他方の引出部33bに至る2層目の螺旋状のコイル導体片33c2が形成されている。そして、前記絶縁性の基板31及び第2の絶縁体層34bを厚み方向に貫通するように形成された第2の層間接続導体33eにより、前記第2のコイルの螺旋状の1層目のコイル導体片33c1と2層目の螺旋状のコイル導体片33c2とが接続されている。
第2のコイルは、一方の引出部33aから約2.75ターンの螺旋状のコイル導体片33c1で外周側から内周側に至り、層間接続導体33eを介して、約2.75ターンの2層目の螺旋状のコイル導体片33c2で内周側から外周側に戻り、他方の引出部33bに至る。
また、前記第1、第2の絶縁体層34a,34b及び絶縁性の基板31の略中央部分には、それぞれ厚み方向に貫通する切欠きが形成されており、前記第1及び第2のコイルの内周側には、前記第1、第2の絶縁体層34a,34b及び絶縁性の基板31を厚み方向に貫通するように中心の磁性体36cが配設されている。前記積層体30を挟む一対の板状の磁性体36a,36bのうち一方の板状の磁性体36bには、前記積層体30と接する面側に前記絶縁体層の切欠きと対応する位置に凹部36dが形成されており、前述の中心の磁性体36cの一端側が挿入されている。
上記第1及び第2のコイルの引出部32a,32b,33a,33bは、図5に示すように、積層体30の対向する一対の端面に露出されており、前記端子電極38a,38b,39a,39bにそれぞれ接続されている。
本実施形態のコモンモードチョークコイル40は、螺旋状の1層目のコイル導体片32c1と螺旋状の2層目のコイル導体片32c2とが第1の絶縁体層34a及び絶縁性の基板31を挟んで配設されるとともに、前記第1の絶縁体層34a及び絶縁性の基板31を貫通するように形成された第1の層間接続導体32eにより前記1層目のコイル導体片32c1と2層目のコイル導体片32c2とが接続されてなる第1のコイルと、同様に螺旋状の1層目のコイル導体片33c1と螺旋状の2層目のコイル導体片33c2とが絶縁性の基板31及び第2の絶縁体層34bを挟んで配設されるとともに、前記絶縁性の基板31及び第2の絶縁体層34bを貫通するように形成された第2の層間接続導体33eにより前記1層目のコイル導体片33c1と2層目のコイル導体片33c2とが接続されてなる第2のコイルと、を備えた略矩形状の積層体30と、該積層体30を積層方向の上下から挟むように対向配置された一対の板状の磁性体36a,36bと、前記第1のコイルの一方の引出部32aと前記第2のコイルの一方の引出部33aとが露出される前記積層体30の一方の端面30Tと該端面に対向して前記第1のコイルの他方の引出部32bと前記第2のコイルの他方の引出部33bとが露出される前記積層体30の他方の端面30Tとに形成され前記引出部32a,32b,33a,33bにそれぞれ接続された4個の端子電極38a,38b,39a,39bと、を有し、前記第1及び第2のコイルの螺旋状のコイル導体片32c1,32c2,33c1,33c2の内周側に中心の磁性体36cが配設されている。
そして、本実施形態のコモンモードチョークコイル40においては、前記第1のコイルの層間接続導体32eと前記第2のコイルの層間接続導体33eとが、前記中心の磁性体36cの外周を周回する領域のうちのいずれか一方のコイル(本実施形態では第2のコイル)の一方の引出部(33a)と他方の引出部(33b)とで挟まれる領域内に互いに隣接して配設されている。
次に、本発明のコモンモードチョークコイルの第3の実施形態について、図7〜図12を参照して説明する。図7は第3の実施形態のコモンモードチョークコイル60Aの内部構造を示す縦断面図である。図8は上記実施形態の内部構造を示す図7のB1−B1線における一部の内部構造を透視した横断面図である。図9は同様に上記実施形態の内部構造を示す図7のB2−B2線における横断面図である。図10は同様に上記実施形態の内部構造を示す図7のB3−B3線における横断面図である。図11は同様に上記実施形態の内部構造を示す図7のB4−B4線における横断面図である。図12は上記実施形態の内部構造を示す図8のC−C線における縦断面図である。
本実施形態のコモンモードチョークコイル60Aは、図示省略するが、先の第1及び第2の実施形態と同様に、外観が略矩形状の積層体50Aと、該積層体50Aを挟むように配設された一対の板状の磁性体56a,56bと、前記積層体50Aの対向する一対の端面及び該端面に隣接する板状の磁性体56a,56bの端面およびこれと接する両主面に亘ってそれぞれ形成された端子電極58a,58b,59a,59bと、を有する。一対の板状の磁性体56a,56bに挟まれる積層体50Aは、厚み方向の略中央に絶縁性の基板51を備え、該基板51の一方の主面側に、第1の絶縁体層54a、及び第3の絶縁体層55aが順次積層され、前記基板51の他方の主面側に、第2の絶縁体層54b、及び第4の絶縁体層55bが順次積層されている。
第1の絶縁体層54aの一方の主面上には、図8に示すように、第1のコイルの一方の引出部52aから内周側に至る螺旋状のコイル導体片52c1が形成されており、前記一方の引出部52aは、前記第1の絶縁体層54aの対向する一対の端面側のうちの一方に露出するように前記コイル導体片52c1の端部に形成されている。また、前記第1の絶縁体層54a及び絶縁性の基板51を挟んで他方の主面側には、図10に示すように、前記螺旋状のコイル導体片52c1と同じ周回方向で内周側から外周側の前記対向する一対の端面側のうちの他方に露出するように形成された他方の引出部52bに至る2層目の螺旋状のコイル導体片52c2が形成されている。そして、図7及び図12に示すように、前記第1の絶縁体層54a及び絶縁性の基板51を厚み方向に貫通するように形成された層間接続導体52eにより,前記第1のコイルの螺旋状の1層目のコイル導体片52c1と2層目の螺旋状のコイル導体片52c2とが接続されている。
第1のコイルは、一方の引出部52aから約2.75ターンの螺旋状のコイル導体片52c1で外周側から内周側に至り、第1の層間接続導体52eを介して、約2.75ターンの2層目の螺旋状のコイル導体片52c2で内周側から外周側に戻り、他方の引出部52bに至る。
同様に、前記絶縁性の基板51の一方の主面上には、図9に示すように、第2のコイルの一方の引出部53aから内周側に至る螺旋状のコイル導体片53c1が形成されており、前記一方の引出部53aは、前記絶縁性の基板51の対向する一対の端面側のうちの一方に露出するように該コイル導体片53c1の端部に形成されている。また、前記絶縁性の基板51及び第2の絶縁体層54bを挟んで他方の主面側には、図11に示すように、前記螺旋状のコイル導体片53c1と同じ周回方向で内周側から外周側の前記第2の絶縁体層54bの対向する一対の端面側のうちの他方に露出するように形成された他方の引出部53bに至る2層目の螺旋状のコイル導体片53c2が形成されている。そして、図12に示すように、前記絶縁性の基板51及び第2の絶縁体層54bを厚み方向に貫通するように形成された第2の層間接続導体53eにより、前記第2のコイルの螺旋状の1層目のコイル導体片53c1と2層目の螺旋状のコイル導体片53c2とが接続されている。
第2のコイルは、一方の引出部53aから約2.75ターンの螺旋状のコイル導体片53c1で外周側から内周側に至り、層間接続導体53eを介して、約2.75ターンの2層目の螺旋状のコイル導体片53c2で内周側から外周側に戻り、他方の引出部53bに至る。
また、前記積層体50Aを構成する絶縁性の基板51、第1の絶縁体層54a、第2の絶縁体層54b、第3の絶縁体層55a、第4の絶縁体層55bのそれぞれ略中央部分には、厚み方向に貫通する切欠きが形成されており、前記第1及び第2のコイルの内周側には、中心の磁性体56cが配設されている。また、前記積層体50Aを挟む一対の板状の磁性体56a,56bのうち一方の板状の磁性体56bには、前記積層体50Aと接する面側に前記絶縁体層の切欠きと対応する位置に凹部が形成されており、前述の中心の磁性体56cの一端側が挿入されている。
また、前記積層体50Aを構成する絶縁性の基板51、第1の絶縁体層54a、第2の絶縁体層54b、第3の絶縁体層55a、第4の絶縁体層55bのそれぞれ対向する一対の側辺近傍には、厚み方向に貫通する一対の切欠きが形成されており、前記第1及び第2のコイルを挟んで対向するように、略μ字状の一対の外側の磁性体56d、56dが配設されている。そして、前記積層体50Aを挟む一対の板状の磁性体56a,56bのうち一方の板状の磁性体56bには、前記積層体50Aと接する面側に前記絶縁体層の切欠きと対応する位置に凹部が形成されており、前述の一対の外側の磁性体56d,56dのそれぞれ一端側が挿入されている。
上記第1及び第2のコイルの引出部52a,52b,53a,53bは、例えば図12に示すように、積層体50Aの対向する一対の端面に露出されており、前記端子電極58a,58b,59a,59bにそれぞれ接続されている。
本実施形態のコモンモードチョークコイル60Aは、螺旋状の1層目のコイル導体片52c1と螺旋状の2層目のコイル導体片52c2とが第1の絶縁体層54a及び絶縁性の基板51を挟んで配設されるとともに、前記第1の絶縁体層54a及び絶縁性の基板51を貫通するように形成された第1の層間接続導体52eにより前記1層目のコイル導体片52c1と2層目のコイル導体片52c2とが接続されてなる第1のコイルと、同様に螺旋状の1層目のコイル導体片53c1と螺旋状の2層目のコイル導体片53c2とが絶縁性の基板51及び第2の絶縁体層54bを挟んで配設されるとともに、前記絶縁性の基板51及び第2の絶縁体層54bを貫通するように形成された第2の層間接続導体53eにより前記1層目のコイル導体片53c1と2層目のコイル導体片53c2とが接続されてなる第2のコイルと、を備えた略矩形状の積層体50Aと、
該積層体50Aを積層方向の上下から挟むように対向配置された一対の板状の磁性体56a,56bと、
前記第1のコイルの一方の引出部52aと前記第2のコイルの一方の引出部53aとが露出される前記積層体50の一方の端面50Tと該端面に対向して前記第1のコイルの他方の引出部52bと前記第2のコイルの他方の引出部53bとが露出される前記積層体50の他方の端面50Tとに形成され前記引出部52a,52b,53a,53bにそれぞれ接続された4個の端子電極58a,58b,59a,59bと、を有し、
前記第1及び第2のコイルの螺旋状のコイル導体片52c1,52c2,53c1,53c2の内周側に中心の磁性体56cが、また両側に一対の外側の磁性体56d、56dが配設されている。
そして、本実施形態のコモンモードチョークコイル60Aにおいては、前記第1のコイルの層間接続導体52eと前記第2のコイルの層間接続導体53eとが、前記中心の磁性体56cの外周を周回する領域のうちのいずれか一方のコイル(本実施形態では第2のコイル)の一方の引出部(53a)と他方の引出部(53b)とで挟まれる領域内に互いに隣接して配設されている。
次に上記第3の実施形態の変形例について図13及び図14を参照して説明する。上記第3の実施形態のコモンモードチョークコイル60Aにおいては、積層体50Aの上面に第3の絶縁体層55aの上面が露出しており、その上に接着剤層Adを介して他方の板状体の磁性体56aが接着されているが、本発明はこれに限定するものではなく、種々の変更が可能である。
図13は本実施形態の第1の変形例のコモンモードチョークコイル60Bの内部構造を示す縦断面図である。
本変形例が先の第3の実施形態と異なる点は、前記積層体50Bが第3の絶縁体層55aの上面を被覆する磁性体層56eを有し、該磁性体層56eにより前記中心の磁性体56cと一対の外側の磁性体56d、56dとが連結されている点にある。
図14は本実施形態の第2の変形例のコモンモードチョークコイル60Cの内部構造を示す縦断面図である。
本変形例が先の第1の変形例と異なる点は、前記積層体50Cが第3の絶縁体層55aの代わりに磁性体層56e’を有し、該磁性体層56e’により前記中心の磁性体56cと一対の外側の磁性体56d、56とが連結されている点にある。
次に本発明のコモンモードチョークコイルの第4の実施形態について、図15及び図16を参照して説明する。図15は第4の実施形態のコモンモードチョークコイル80Aの内部構造を示す縦断面図であり、図16は上記実施形態の内部構造を示す上記図15のE1−E1線における一部の内部構造を透視した横断面図である。
本実施形態のコモンモードチョークコイル80Aは、図示省略するが、先の第1〜第3の実施形態と同様に、外観が略矩形状の積層体70Aと、該積層体70Aを挟むように配設された一対の板状の磁性体76a,76bと、前記積層体70Aの対向する一対の端面及び該端面に隣接する板状の磁性体76a,76bの端面およびこれと接する両主面に亘ってそれぞれ形成された端子電極78a,78b,79a,79bと、を有する。一対の板状の磁性体76a,76bに挟まれる積層体70Aは、厚み方向の略中央に絶縁性の基板71を備え、該基板71の一方の主面側に、第1の絶縁体層74a、及び第3の絶縁体層75aが順次積層され、前記基板71の他方の主面側に、第2の絶縁体層74b、及び第4の絶縁体層75bが順次積層されている。
第1の絶縁体層74aの一方の主面上には、図16に示すように、第1のコイルの一方の引出部72aから内周側に至る螺旋状のコイル導体片72c1が形成されており、前記一方の引出部72aは、前記第1の絶縁体層74aの対向する一対の端面側のうちの一方に露出するように前記コイル導体片72c1の端部に形成されている。また、前記第1の絶縁体層74a及び絶縁性の基板71を挟んで他方の主面側には、前記螺旋状のコイル導体片72c1と同じ周回方向で内周側から外周側の前記対向する一対の端面側のうちの他方に露出するように形成された他方の引出部72bに至る2層目の螺旋状のコイル導体片72c2が形成されている。そして、図15に示すように、前記第1の絶縁体層74a及び絶縁性の基板71を厚み方向に貫通するように形成された層間接続導体72eにより,前記第1のコイルの螺旋状の1層目のコイル導体片72c1と2層目の螺旋状のコイル導体片72c2とが接続されている。
第1のコイルは、一方の引出部72aから約2.75ターンの螺旋状のコイル導体片72c1で外周側から内周側に至り、第1の層間接続導体72eを介して、約2.75ターンの2層目の螺旋状のコイル導体片72c2で内周側から外周側に戻り、他方の引出部72bに至る。
同様に、前記絶縁性の基板71の一方の主面上には、第2のコイルの一方の引出部73aから内周側に至る螺旋状のコイル導体片73c1が形成されており、前記一方の引出部73aは、前記絶縁性の基板71の対向する一対の端面側のうちの一方に露出するように該コイル導体片73c1の端部に形成されている。また、前記絶縁性の基板71及び第2の絶縁体層74bを挟んで他方の主面側には、前記螺旋状のコイル導体片73c1と同じ周回方向で内周側から外周側の前記第2の絶縁体層74bの対向する一対の端面側のうちの他方に露出するように形成された他方の引出部73bに至る2層目の螺旋状のコイル導体片73c2が形成されている。そして、前記絶縁性の基板71及び第2の絶縁体層74bを厚み方向に貫通するように形成された第2の層間接続導体73eにより、前記第2のコイルの螺旋状の1層目のコイル導体片73c1と2層目の螺旋状のコイル導体片73c2とが接続されている。
第2のコイルは、一方の引出部73aから約2.75ターンの螺旋状のコイル導体片73c1で外周側から内周側に至り、層間接続導体73eを介して、約2.75ターンの2層目の螺旋状のコイル導体片73c2で内周側から外周側に戻り、他方の引出部73bに至る。
また、前記積層体70Aを構成する絶縁性の基板71、第1の絶縁体層74a、第2の絶縁体層74b、第3の絶縁体層75a、第4の絶縁体層75bのそれぞれ略中央部分には、厚み方向に貫通する切欠きが形成されており、前記第1及び第2のコイルの内周側には、中心の磁性体76cが配設されている。また、前記積層体70Aを挟む一対の板状の磁性体76a,76bのうち一方の板状の磁性体76bには、前記積層体70Aと接する面側に前記絶縁体層の切欠きと対応する位置に凹部が形成されており、前述の中心の磁性体76cの一端側が挿入されている。
また、前記積層体70Aを構成する絶縁性の基板71、第1の絶縁体層74a、第2の絶縁体層74b、第3の絶縁体層75a、第4の絶縁体層75bのそれぞれ対向する一対の側辺近傍には、厚み方向に貫通する一対の切欠きが形成されており、前記第1及び第2のコイルを挟んで対向するように、略μ字状の一対の外側の磁性体76d、76dが配設されている。そして、前記積層体70Aを挟む一対の板状の磁性体76a,76bのうち一方の板状の磁性体76bには、前記積層体70と接する面側に前記絶縁体層の切欠きと対応する位置に凹部が形成されており、前述の一対の外側の磁性体76d,76dのそれぞれ一端側が挿入されている。
上記第1及び第2のコイルの引出部72a,72b,73a,73bは、例えば図16に示すように、積層体70Aの対向する一対の端面に露出されており、前記端子電極78a,78b,79a,79bにそれぞれ接続されている。
本実施形態のコモンモードチョークコイル80Aは、螺旋状の1層目のコイル導体片72c1と螺旋状の2層目のコイル導体片72c2とが第1の絶縁体層74a及び絶縁性の基板71を挟んで配設されるとともに、前記第1の絶縁体層74a及び絶縁性の基板71を貫通するように形成された第1の層間接続導体72eにより前記1層目のコイル導体片72c1と2層目のコイル導体片72c2とが接続されてなる第1のコイルと、同様に螺旋状の1層目のコイル導体片73c1と螺旋状の2層目のコイル導体片73c2とが絶縁性の基板71及び第2の絶縁体層74bを挟んで配設されるとともに、前記絶縁性の基板71及び第2の絶縁体層74bを貫通するように形成された第2の層間接続導体73eにより前記1層目のコイル導体片73c1と2層目のコイル導体片73c2とが接続されてなる第2のコイルと、を備えた略矩形状の積層体70Aと、
該積層体70Aを積層方向の上下から挟むように対向配置された一対の板状の磁性体76a,76bと、
前記第1のコイルの一方の引出部72aと前記第2のコイルの一方の引出部73aとが露出される前記積層体70の一方の端面70Tと該端面に対向して前記第1のコイルの他方の引出部72bと前記第2のコイルの他方の引出部73bとが露出される前記積層体70の他方の端面70Tとに形成され前記引出部72a,72b,73a,73bにそれぞれ接続された4個の端子電極78a,78b,79a,79bと、を有し、
前記第1及び第2のコイルの螺旋状のコイル導体片72c1,72c2,73c1,73c2の内周側に中心の磁性体76cが、また両側に一対の外側の磁性体76d、76dが配設されている。
そして、本実施形態のコモンモードチョークコイル80Aにおいては、前記第1のコイルの層間接続導体72eと前記第2のコイルの層間接続導体73eとが、前記中心の磁性体76cの外周を周回する領域のうちのいずれか一方のコイル(本実施形態では第2のコイル)の一方の引出部(73a)と他方の引出部(73b)とで挟まれる領域内に互いに隣接して配設されている。
本実施形態のコモンモードチョークコイル80Aが先の第3の実施形態のコモンモードチョークコイル60Aと異なる点は、前記中心の磁性体76cの外周が前記第1のコイル及び第2のコイルの螺旋状のコイル導体片72c1,73c1の内周側と接するように拡大されている点にある。また、前記一対の外側の磁性体76d、76dの内周側が前記第1のコイル及び第2のコイルの螺旋状のコイル導体片72c1,73c1の外周側と接するように拡大されている点にある。尚、本実施形態のコモンモードチョークコイル80Aを得る際には、例えば前記第1のコイル及び第2のコイルの螺旋状のコイル導体片72c1,73c1の最内周の縁部及び最外周の縁部をそれぞれマスクとして用いることにより、前記積層体70Aに中心の磁性体76c及び一対の外側の磁性体76d、76dを挿入するための切欠きを、例えばレーザ光の照射により正確かつ容易に形成することができる。
次に上記第4の実施形態の変形例について図17及び図18を参照して説明する。上記第4の実施形態のコモンモードチョークコイル80Aにおいては、積層体70Aの上面に第3の絶縁体層75aの上面が露出しており、その上に接着剤層Adを介して他方の板状体の磁性体76aが接着されているが、本発明はこれに限定するものではなく、種々の変更が可能である。
図17は本実施形態の第1の変形例のコモンモードチョークコイル80Bの内部構造を示す縦断面図である。
本変形例が先の第4の実施形態と異なる点は、前記積層体70Bが第3の絶縁体層75aの上面を被覆する磁性体層76eを有し、該磁性体層76eにより前記中心の磁性体76cと一対の外側の磁性体76d、76dとが連結されている点にある。
図18は本実施形態の第2の変形例のコモンモードチョークコイル80Cの内部構造を示す縦断面図である。
本変形例が先の第1の変形例と異なる点は、前記積層体70Cが第3の絶縁体層75aの代わりに磁性体層76e’を有し、該磁性体層76e’により前記中心の磁性体76cと一対の外側の磁性体76d、76とが連結されている点にある。
次に、本発明のコモンモードチョークコイルの各部の好ましい実施形態について、説明する。
先ず、上記絶縁性の基板31の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記基板31の材料としては、例えば、エポキシ系の未硬化樹脂をガラス繊維布に含浸させたもの(FR−4、FR−5)や、ガラス繊維布にさらにガラス不織布を複合使用したもの(CEM−3)等、所謂プリプレグと呼ばれるBステージ基板を硬化して得られる所謂Cステージの基板から選択して用いることが好ましい。前記基板31の厚みは、例えば40〜60μmであることが好ましい。また、前記基板31は、複数のコモンモードチョークコイルを一括して作成するために、例えば長さ50〜120mm、幅50〜120mmであることが好ましい。また、該基板31を貫通する層間接続導体を形成するために、前記基板31に予めドリル加工やレーザ光照射等により下孔を形成しておくことが好ましい。
次に、上記1層目のコイル導体片、引出部及び2層目のコイル導体片の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記1層目のコイル導体片、引出部及び2層目のコイル導体片の材料としては、例えば銅が好ましい。前記1層目のコイル導体片、引出部及び2層目のコイル導体片の厚みは、例えば5〜20μmであることが好ましい。また、前記1層目のコイル導体片、2層目のコイル導体片の線幅は例えば10〜30μmであることが好ましい。上記1層目のコイル導体片、引出部及び2層目のコイル導体片の形成方法は、例えばシード層上に銅メッキすることにより形成することが好ましい。また、銅箔にエッチングすることにより形成してもよい。
次に、上記層間接続導体の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記層間接続導体の材料としては、銅が好ましい。前記層間接続導体の厚みは、例えば5〜10μmであることが好ましい。また、前記層間接続導体の直径は例えば30〜100μmであることが好ましい。上記層間接続導体の形成方法は、例えば銅を化学めっきすることにより形成することが好ましい。また、銅メッキ膜上にさらに銅を電解メッキすることが好ましい。
次に、上記第1の絶縁体層、第2の絶縁体層、第3の絶縁体層及び第4の絶縁体層の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記第1の絶縁体層、第2の絶縁体層、第3の絶縁体層及び第4の絶縁体層の材料としては、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の絶縁性に優れ、加工性の良い材料であることが好ましい。また、FR−4のようにエポキシ系の未硬化樹脂をガラス繊維布に含浸させた所謂プリプレグと呼ばれるBステージ基板から選択して用いることが好ましい。前記第1の絶縁体層、第2の絶縁体層、第3の絶縁体層及び第4の絶縁体層の厚みは、例えば10〜40μmであることが好ましい。また、前記絶縁体層の形成方法は、例えば上記基板、もしくは後述する板状の磁性体の主面上に上記プリプレグを積層し熱プレスすることにより形成することが好ましい。
次に、上記板状の磁性体及び中心の磁性体の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記板状の磁性体及び中心の磁性体の材料としては、例えばフェライト磁性粉や金属磁性粉と樹脂とを混合してなる複合磁性体シートや焼結フェライト板等から選択して用いることが好ましい。前記板状の磁性体の厚みは、例えば200〜400μmであることが好ましい。また、前記コモンモードチョークコイル用の積層体の両主面への上記板状の磁性体の貼着は、例えばエポキシ樹脂やポリフェニレンエーテル(PPE)等を主成分とする接着シートや接着剤を接着手段として用い、例えば180℃で熱プレス等の熱処理を施すことにより貼着することができる。
次に、上記端子電極の好ましい実施形態は次の通りである。すなわち、上記端子電極の材料としては、銀、銅、ニッケル等から選択された金属、または前記金属の粒子を樹脂中に含有させた導電性樹脂を用いることが好ましい。前記端子電極の厚みは、例えば20〜80μmであることが好ましい。また、前記端子電極の形成方法は、例えば前記金属の粉末と樹脂とを混合して電極材料ペーストとし、これを塗布した後、例えば150℃で熱処理して硬化することが好ましい。また、得られた電極膜上に、さらに、例えばSnメッキ等のはんだ付け性の良好な膜を形成することが好ましい。また、前記電極材料ペーストの塗布・硬化に限定するものではなく、例えば銅をスパッタしてシード層を形成した後、該シード層上に例えば電解メッキにより前記金属からなる電極膜を成長させてもよい。
(実施例1)
次に、上記第1の実施形態のコモンモードチョークコイル20の実施例について図1〜図3を参照して説明する。
まず、フェライト焼結体からなる一対の板状の磁性体16a,16bを準備した。そして、一方の板状の磁性体16bの主面全面にエポキシ系樹脂の塗液を例えばスピンコート法により塗布して例えば厚さ10μmの第4の絶縁体層15bを形成した。
次に、上記第4の絶縁体層15b上に例えば予めシード層を形成し、さらにCuメッキ処理を施して例えば厚さ5μmのCuからなる導体膜を形成し、その後、フォトリソグラフィーを用いたエッチングにより第2のコイルの1層目のコイル導体片13c1、13c2、一方の引出部13a及び他方の引出部13bを形成した。
次に、上記第2のコイルの1層目のコイル導体を被覆するように前記と同様にして例えば厚さ10μmの第2の絶縁体層14bを形成した。
次に、上記第2の絶縁体層14bの第2の層間接続導体13e1,13e2を形成する箇所に、エッチングにより下孔を形成した。
次に、上記第2の絶縁体層14bの下孔内にCuメッキ処理を施して、厚さ10μmの第2の層間接続導体13e1,13e2を形成した。
次に、上記第2の絶縁体層14b上にシード層を形成し、さらにCuメッキ処理を施しさらにエッチング処理して例えば厚さ5μmの第1のコイルの2層目のコイル導体片12d及び第2のコイルの2層目のコイル導体片13dを形成した。
次に、上記第1及び第2のコイルの2層目のコイル導体片を被覆するように上記と同様にして第1の絶縁体層14aを形成した。
次に、上記第1の絶縁体層14aの第1の層間接続導体12e1,12e2を形成する箇所に、エッチングにより下孔を形成して第1のコイルの2層目のコイル導体片の内周側及び外周側の端部を露出させた。
次に、上記第1の絶縁体層14aの下孔内にCuメッキ処理を施して、厚さ10μmの第1の層間接続導体12e1,12e2を形成した。
次に、上記第1の絶縁体層上にシード層を形成し、さらにCuメッキ処理を施し、さらにエッチング処理して例えば厚さ5μmの第1のコイルの1層目のコイル導体片12c1、12c2、一方の引出部12a及び他方の引出部12bを形成した。
次に、上記第1のコイルの1層目のコイル導体片を被覆するように、上記と同様にして第3の絶縁体層15aを形成した。
次に、上記で得られた積層体10の前記第1のコイル及び第2のコイルの内周側に例えばレーザ光照射により前記板状の磁性体16bの前記積層体10に向かう側の表面に凹部を形成するように開口を設けた。
次に、上記で得られた積層体10の開口内に磁性粉含有樹脂ペーストを充填・硬化した後、表面を前記第3の絶縁体層15aの表面と同じ高さとなるように研磨により平坦化して一端側が前記板状の磁性体16bに挿入された中心の磁性体16cを形成した。
次に、上記積層体10の上にエポキシ系の接着剤を塗布し、もうひとつの板状の磁性体を貼り付けた。
得られた積層体を前記引出部が対向する一対の端面に露出するように素子単位にダイサーにより切断した。
次に、前記引出部に接続するように、Ag粉を含有する導電性樹脂ペーストを転写法により塗布し、硬化して、端子電極18a,18b,19a,19bを形成した。
次に、上記端子電極18a,18b,19a,19bの表面にNiメッキ、Snメッキを施し、チップ状のコモンモードチョークコイルを得た。
(実施例2)
次に、上記第2の実施形態のコモンモードチョークコイル40の実施例について図4〜図6を参照して説明する。
まず、FR−4からなり、例えば厚さ30μmの非磁性の絶縁性の基板31を用意した。
次に、絶縁性の基板31の、後に層間接続導体32e,33eを形成する位置に予め例えば直径60μmの下孔をレーザ光照射により形成した。
次に、該基板31の両主面及び前記下孔の内周面に、Cuを化学メッキしてシード層を形成し、シード層上に感光性樹脂からなる例えば厚さ20μmのフィルムを接着してレジスト膜を形成した。
次に、所定のマスクを用いて露光し、不要なレジスト膜を除去した後、Cuを電解メッキして、厚さ10μmの第2のコイルの1層目のコイル導体片33c1,一方の引出部33a,及び第1のコイルの2層目のコイル導体片32c2、一方の引出部32bを形成した。
次に、エッチング処理して不要なシード層を除去した。
次に、前記基板31の両主面にそれぞれFR−4からなるプリプレグを積層体し、例えば180℃で80分間熱プレスして、例えば厚さ20μmの第1の絶縁体層34a及び第2の絶縁体層34bを形成した。
次に、前記絶縁体層のそれぞれ層間接続導体を形成する箇所に、レーザ光を照射して下孔を形成した。
次に、Cuをメッキして、上記下孔から露出されたコイル導体片に接続するように、層間接続導体32e,33eを形成した。
次に、前記と同様にCuをメッキして、第1のコイルの1層目のコイル導体片32c1、一方の引出部32a,第2のコイルの2層目のコイル導体片33c2及び他方の引出部33bを形成した。
上記で得られた積層体30を一方の板状の磁性体36bの主面上に接着剤により貼り付けた。
上記積層体30の上面から前記第1のコイルの1層目のコイル導体片32c1の内周縁がマスクの縁となるようにレーザ光を照射して前記一方の板状の磁性体36bの前記積層体30に向かう側の表面に凹部36dを形成するように開口部を形成した。
次に、NiZn系フェライト等の磁性粉含有樹脂ペーストを前記開口内に充填・硬化した後、表面を周囲のコイル導体片と同じ高さとなるように研磨により平坦化して、一端側が前記板状の磁性体の凹部に挿入された中心の磁性体36cを形成した。
次に前記と同様にして他方の板状の磁性体36aを貼り付けた後、素子単位に分割し、端子電極を形成して、チップ状のコモンモードチョークコイル40を得た。
尚、上記実施例1及び実施例2は、本発明のコモンモードチョークコイルの実施形態の一例を示すものであって、本発明はこれに限定するものではなく、種々の構造及び製造方法を選択して用いてもよい。
本発明のコモンモードチョークコイルの第1の実施形態を示す外観斜視図である。 上記実施形態の内部構造を示す分解斜視図である。 上記実施形態の内部構造を示す要部の分解斜視図である。 本発明のコモンモードチョークコイルの第2の実施形態を示す外観斜視図である。 上記実施形態の内部構造を示す分解斜視図である。 上記実施形態の内部構造を示す要部の分解斜視図である。 本発明のコモンモードチョークコイルの第3の実施形態の内部構造を示す縦断面図である。 上記実施形態の内部構造を示す横断面図である。 上記実施形態の内部構造を示す横断面図である。 上記実施形態の内部構造を示す横断面図である。 上記実施形態の内部構造を示す横断面図である。 上記実施形態の内部構造を示す縦断面図である。 上記実施形態の変形例の一例の内部構造を示す縦断面図である。 上記実施形態の変形例の他の例の内部構造を示す縦断面図である。 本発明のコモンモードチョークコイルの第4の実施形態の内部構造を示す縦断面図である。 上記実施形態の内部構造を示す横断面図である。 上記実施形態の変形例の一例の内部構造を示す縦断面図である。 上記実施形態の変形例の他の例の内部構造を示す縦断面図である。 背景技術のコモンモードチョークコイルを示す分解斜視図である。
符号の説明
10:積層体
10T:積層体の端面
12:第1のコイル
12a、12b:引出部
12c1,12c2:1層目のコイル導体片
12d:2層目のコイル導体片
12e1,12e2:層間接続導体
13:第2のコイル
13a,13b:引出部
13c1,13c2:1層目のコイル導体片
13d:2層目のコイル導体片
13e1,13e2:層間接続導体
14a:第1の絶縁体層
14b:第2の絶縁体層
15a:第3の絶縁体層
15b:第4の絶縁体層
16a,16b:板状の磁性体
16c:中心の磁性体
18a、18b、19a、19b:端子電極
20:コモンモードチョークコイル
30:積層体
30T:積層体の端面
31:絶縁性の基板
32:第1のコイル
32a、32b:引出部
32c1:1層目のコイル導体片
32c2:2層目のコイル導体片
32e:層間接続導体
33:第2のコイル
33a,33b:引出部
33c1:1層目のコイル導体片
33c2:2層目のコイル導体片
33e:層間接続導体
34a:第1の絶縁体層
34b:第2の絶縁体層
36a,36b:板状の磁性体
36c:中心の磁性体
38a、38b、39a、39b:端子電極
40:コモンモードチョークコイル
50A,50B,50C:積層体
50T:積層体の端面
51:絶縁性の基板
52:第1のコイル
52a、52b:引出部
52c1:1層目のコイル導体片
52c2:2層目のコイル導体片
52e:層間接続導体
53:第2のコイル
53a,53b:引出部
53c1:1層目のコイル導体片
53c2:2層目のコイル導体片
53e:層間接続導体
54a:第1の絶縁体層
54b:第2の絶縁体層
55a:第3の絶縁体層
55b:第4の絶縁体層
56a,56b:板状の磁性体
56c:中心の磁性体
56d:外側の磁性体
56e:磁性体層
56e’:磁性体層
58a、58b、59a、59b:端子電極
60A,60B,60C:コモンモードチョークコイル
70A,70B,70C:積層体
70T:積層体の端面
71:絶縁性の基板
72:第1のコイル
72a、72b:引出部
72c1:1層目のコイル導体片
72c2:2層目のコイル導体片
72e:層間接続導体
73:第2のコイル
73a,73b:引出部
73c1:1層目のコイル導体片
73c2:2層目のコイル導体片
73e:層間接続導体
74a:第1の絶縁体層
74b:第2の絶縁体層
75a:第3の絶縁体層
75b:第4の絶縁体層
76a,76b:板状の磁性体
76c:中心の磁性体
76d:外側の磁性体
76e:磁性体層
76e’:磁性体層
78a、78b、79a、79b:端子電極
80A,80B,80C:コモンモードチョークコイル

Claims (3)

  1. 螺旋状の1層目のコイル導体片と2層目のコイル導体片とが第1の絶縁体層を挟んで配設されるとともに、該第1の絶縁体層を貫通するように形成された第1の層間接続導体により前記1層目のコイル導体片と2層目のコイル導体片とが接続されてなる第1のコイルと、同様に螺旋状の1層目のコイル導体片と2層目のコイル導体片とが第2の絶縁体層を挟んで配設されるとともに、該第2の絶縁体層を貫通するように形成された第2の層間接続導体により前記1層目のコイル導体片と2層目のコイル導体片とが接続されてなる第2のコイルと、を有する略矩形状の積層体と、
    該積層体を積層方向の上下から挟むように対向配置された一対の板状の磁性体と、
    前記第1のコイルの一方の引出部と前記第2のコイルの一方の引出部とが露出される前記積層体の一方の端面と該端面に対向して前記第1のコイルの他方の引出部と前記第2のコイルの他方の引出部とが露出される前記積層体の他方の端面とに形成され前記引出部にそれぞれ接続された4個の端子電極と、を有し、
    前記第1及び第2のコイルの螺旋状のコイル導体片の内周側に中心の磁性体が配設されているコモンモードチョークコイルにおいて、
    前記第1のコイルの層間接続導体と前記第2のコイルの層間接続導体とが、前記中心の磁性体の外周を周回する領域のうちのいずれか一方のコイルの一方の引出部と他方の引出部とで挟まれる領域内に互いに隣接して配設されていることを特徴とするコモンモードチョークコイル。
  2. 前記第1及び第2のコイルのそれぞれ2層目のコイル導体片は、前記中心の磁性体の外周を周回する螺旋状のコイル導体の内周側と外周側とを跨ぐ跨線パターンであることを特徴とする請求項1に記載のコモンモードチョークコイル。
  3. 一方の板状の磁性体の前記積層体に向かう側の表面に前記中心の磁性体の一端側が挿入される凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のコモンモードチョークコイル。
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