JP2019036698A - コモンモードノイズフィルタ - Google Patents

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健志 市原
Takeshi Ichihara
健志 市原
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Abstract

【課題】本発明は、コモンモードノイズの除去特性を向上させることができるコモンモードノイズフィルタを提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明のコモンモードノイズフィルタは、第1ビア電極20と第2ビア電極21とを結ぶ線に対して、第1、第3内側接続部16d、18dおよび第1、第3外側接続部16f、18fを、同じ側に位置させ、第2、第4内側接続部17d、19dおよび第2、第4外側接続部17f、19fを、他の側に位置させ、第1パッド部16aと第1外部電極接続パッド部16bとの距離t1、第2パッド部17aと第2外部電極接続パッド部17bとの距離t2、第3パッド部18aと第3外部電極接続パッド部18bとの距離t3、第4パッド部19aと第4外部電極接続パッド部19bとの距離t4をそれぞれ実質的に同一としたものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、デジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器に使用されるコモンモードノイズフィルタに関するものである。
従来のこの種のコモンモードノイズフィルタは、積層された複数の絶縁体層に形成された第1のコイルと第2のコイルとを有し、第1のコイルは第1、第2のコイル導体を接続して構成され、第2のコイルは第3、第4のコイル導体を接続して構成され、さらに、第1のコイルを構成するコイル導体と第2のコイルを構成するコイル導体を交互に配置した構成となっていた。
このとき、第1、第2のコイル導体は第1のビア電極を介して互いに接続し、第3、第4のコイル導体は第2のビア電極を介して互いに接続しており、上面視にて第1のビア電極と第2のビア電極は異なる位置に配置していた。
また、第1のコイル導体と第3のコイル導体とを上面視にて重なるようにして磁気結合させ、かつ第2のコイル導体と第4のコイル導体とを上面視にて重なるようにして磁気結合させて、コモンモードノイズを除去するようにしていた。
そして、第1〜第4のコイル導体の一端部は外部電極と接続され、他端部はビア電極に接続され、この接続部分の幅は他の部分の幅より広いパッド部となっている。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2013−122940号公報
上記した従来のコモンモードノイズフィルタにおいては、互いに磁気結合する第1のコイル導体の巻き数と第3のコイル導体の巻き数、第2のコイル導体の巻き数と第4のコイル導体の巻き数が異なるため、第1のコイル導体と第3のコイル導体とが上面視にて重なる部分、第2のコイル導体と第4のコイル導体とが上面視にて重なる部分の長さが短くなる。
これらの結果、コモンモードインピーダンスを大きくすることができないため、コモンモードノイズの除去特性が向上しないという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、コモンモードノイズの除去特性を向上させることができるコモンモードノイズフィルタを提供することを目的とするものである。
第1の態様に係るコモンモードノイズフィルタは、複数の方形状の絶縁体層と、前記絶縁体層に形成された第1、第2のコイルと、前記絶縁体層および前記第1、第2のコイルを有する直方体形状の積層体と、前記積層体の外部に形成された第1〜第4の外部電極と
を備え、前記第1のコイルをスパイラル状の第1のコイル導体および第2のコイル導体で構成するとともに、前記第2のコイルをスパイラル状の第3のコイル導体および第4のコイル導体で構成し、前記第1のコイル導体と前記第3のコイル導体とを互いに対向させて磁気結合させ、前記第2のコイル導体と前記第4のコイル導体とを互いに対向させて磁気結合させ、さらに、前記第1のコイル導体と前記第2のコイル導体とは前記絶縁体層に形成された第1ビア電極を介して接続し、前記第3のコイル導体と前記第4のコイル導体とは前記絶縁体層に形成された第2ビア電極を介して接続し、前記第1〜第4のコイル導体それぞれに、前記第1、第2ビア電極と接続される第1〜第4パッド部を形成し、前記第1〜第4の外部電極と接続され、前記絶縁体層の一方辺に位置する第1〜第4外部電極接続パッド部を形成し、前記第1〜第4のコイル導体の巻き方向は、上面視ですべて同じとし、前記第1、第3パッド部それぞれから前記一方辺に向かって延在する第1、第3内側接続部と、前記第1、第3外部電極接続パッド部それぞれから前記一方辺と対向する他方辺に向かって延在する第1、第3外側接続部と、前記第2、第4パッド部それぞれから前記他方辺に向かって延在する第2、第4内側接続部と、前記第2、第4外部電極接続パッド部それぞれから前記一方辺に向かって延在する第2、第4外側接続部とを有し、前記第1〜第4のコイル導体それぞれを、前記第1〜第4内側接続部の端部と前記第1〜第4外側接続部の端部とを接続して形成し、前記第1ビア電極と第2ビア電極とを結ぶ線に対して、前記第1、第3内側接続部および前記第1、第3外側接続部を、同じ側に位置させ、前記第2、第4内側接続部および前記第2、第4外側接続部を、他の側に位置させ、前記絶縁体層の前記一方辺から前記他方辺に向かう方向から見て、前記第1パッド部と前記第1外部電極接続パッド部との距離、前記第2パッド部と前記第2外部電極接続パッド部との距離、前記第3パッド部と前記第3外部電極接続パッド部との距離、前記第4パッド部と前記第4外部電極接続パッド部との距離をそれぞれ実質的に同一とした。
第2の態様に係るコモンモードノイズフィルタでは、第1の態様において、前記第1〜第4のコイル導体はそれぞれ、第1〜第4内側接続部と接続する内側端部、および第1〜第4外側接続部と接続する外側端部を有し、前記絶縁体層の前記一方辺から前記他方辺に向かう方向から見て、前記第1のコイル導体の前記内側端部と前記外側端部との距離、前記第2のコイル導体の前記内側端部と前記外側端部との距離、前記第3のコイル導体の前記内側端部と前記外側端部との距離、前記第4のコイル導体の前記内側端部と前記外側端部との距離を実質的に同一とした。
第3の態様に係るコモンモードノイズフィルタでは、第1の態様において、前記第1〜第4のコイル導体それぞれの前記内側接続部と前記外側接続部とを一直線上に並べ、この直線は前記絶縁体層の前記一方辺から前記他方辺に向かう方向と略平行になるようにした。
以上のように本発明のコモンモードノイズフィルタは、第1〜第4のコイル導体の外部電極に接続される位置、ビア電極に接続される位置の差を少なくすることができるため、第1のコイル導体の巻き数と第3のコイル導体の巻き数、第2のコイル導体の巻き数と第4のコイル導体の巻き数が略同一となり、これにより、コモンモードインピーダンスを大きくすることができるため、コモンモードノイズの除去特性を向上させることができるという優れた効果を奏するものである。
本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図 同コモンモードノイズフィルタの斜視図 同コモンモードノイズフィルタの主要部の上面図 同コモンモードノイズフィルタの他の例の主要部の上面図 比較例のコモンモードノイズフィルタの分解斜視図 同コモンモードノイズフィルタの主要部の上面図
図1は本実施形態におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図、図2は同コモンモードノイズフィルタの斜視図である。
本実施形態におけるコモンモードノイズフィルタは、図1、図2に示すように、第1〜第5の絶縁体層11a〜11eと、第1〜第5の絶縁体層11a〜11eに形成された第1のコイル12、第2のコイル13と、第1〜第5の絶縁体層11a〜11e、第1、第2のコイル12、13を有する直方体形状の積層体14と、積層体14の外部に形成された第1〜第4の外部電極15a〜15dとを備えている。
また、第1のコイル12を渦巻状の第1のコイル導体16および第2のコイル導体17で構成するとともに、第2のコイル13を渦巻状の第3のコイル導体18および第4のコイル導体19で構成し、第1のコイル12を構成する第1、第2のコイル導体16、17と第2のコイル13を構成する第3、第4のコイル導体18、19とを交互に配置している。
さらに、第1のコイル導体16と第2のコイル導体17とは第2、第3の絶縁体層11b、11cに形成された第1ビア電極20を介して接続し、第3のコイル導体18と第4のコイル導体19とは第3、第4の絶縁体層11c、11dに形成された第2ビア電極21を介して接続している。
そして、第1の絶縁体層11aの下面、第5の絶縁体層11eの上面に、それぞれ第6の絶縁体層22が設けられているもので、この第6の絶縁体層22は、方形状のシート状に構成され、Ni−Cu−Znフェライト等の磁性材料で形成されている。なお、第1〜第6の絶縁体層11a〜11e、22の枚数は、図1に示された枚数に限られるものではない。
上記構成において、第1〜第5の絶縁体層11a〜11eは、下から第1の絶縁体層11a、第2の絶縁体層11b、第3の絶縁体層11c、第4の絶縁体層11d、第5の絶縁体層11eの順に積層され、また、Cu−Znフェライト、ガラスセラミック等の非磁性材料により方形状のシート状に構成されている。
さらに、前記第1〜第4のコイル導体16〜19は、それぞれ銀等の導電材料を渦巻状にめっきまたは印刷することにより形成され、一辺(長辺)および一辺と略直交する他辺(短辺)とを連続させて1ターン以上の渦巻状、スパイラル状に形成される。なお、第1〜第4のコイル導体16〜19の巻き方向(電流の流れる方向)は、上面視ですべて同じである。また、この渦巻きの一辺、他辺は、第1〜第5の絶縁体層11a〜11e(積層体14)の一辺、他辺とそれぞれ略平行である。
そして、第1のコイル導体16は第1の絶縁体層11aの上面、第2のコイル導体17は第3の絶縁体層11cの上面、第3のコイル導体18は第2の絶縁体層11bの上面、第4のコイル導体19は第4の絶縁体層11dの上面にそれぞれ形成されている。すなわち、第1のコイル12を構成するコイル導体と第2のコイル13を構成するコイル導体を交互に積層している。
このとき、対向する第1のコイル導体16と第3のコイル導体18とが上面視で重なり互いに磁気結合し、対向する第2のコイル導体17と第4のコイル導体19とが上面視で
重なり互いに磁気結合する。なお、第1のコイル導体16の最外周は第3のコイル導体18の最外周と上面視にて重ならず、第2のコイル導体17の最外周は第4のコイル導体19の最外周と上面視にて重ならない。
なお、第1のコイル導体16と第3のコイル導体18との重なり状態、第2のコイル導体17と第4のコイル導体19との重なり状態は上記に限定されるものではない。
また、第1のコイル導体16と第2のコイル導体17とは、第2の絶縁体層11b、第3の絶縁体層11cにそれぞれ形成された2つの第1ビア電極20を介して互いに直列に接続され、第1のコイル12が構成される。さらに、第3のコイル導体18と第4のコイル導体19とは、第3の絶縁体層11c、第4の絶縁体層11dに形成された2つの第2ビア電極21を介して互いに直列に接続され、第2のコイル13が構成される。
なお、図面では、第3の絶縁体層11cに形成された第1ビア電極20、第4の絶縁体層11dに形成された第2ビア電極21は、それぞれ第2のコイル導体17、第4のコイル導体19に隠れている。
ここで、前記第1ビア電極20はそれぞれ上面視にて同じ位置に設けられ前記第2ビア電極21もそれぞれ上面視にて同じ位置に設けられている。また、第1ビア電極20、第2ビア電極21は、絶縁体層の所定の箇所に、レーザまたはパンチング機等により孔あけ加工をし、この孔に銀を充填して形成する。
このとき、第1ビア電極20と第2ビア電極21は、上面視にて異なる位置に設けられ、第1〜第4のコイル導体16〜19の渦巻きの内側に位置する。
そして、上記した構成により、直方体形状の積層体14が形成される。また、この積層体14の両側面には、図2に示すように、第1〜第4の外部電極15a〜15dが設けられ、そしてこの第1〜第4の外部電極15a〜15dはそれぞれ第1〜第4のコイル導体16〜19と接続されている。
さらに、前記第1〜第4の外部電極15a〜15dは、積層体14の端面に銀を印刷することにより形成され、またこれらの表面にめっきによってニッケルめっき層を形成するとともに、このニッケルめっき層の表面にめっきによってすずやはんだ等の低融点金属めっき層を形成する。
次に、図3を用いて、第1〜第4のコイル導体16〜19について詳細に説明する。
図3は、第4の絶縁体層11dに形成された第4のコイル導体19、第3の絶縁体層11cに形成された第2のコイル導体17、第2の絶縁体層11bに形成された第3のコイル導体18、第1の絶縁体層11aに形成された第1のコイル導体16の上面図を順に並べたものを表している。
ここで、第1、第2ビア電極20、21と接続される第1〜第4パッド部16a〜19aを形成し、第1〜第4の外部電極15a〜15dと接続される第1〜第4外部電極接続パッド部16b〜19bを形成している。
さらに、第1、第3パッド部16a、18aそれぞれから一方辺(長辺)23に向かって延在する第1、第3内側接続部16d、18dと、第2、第4パッド部17a、19aから他方辺24に向かって延在する第2、第4内側接続部17d、19dを有している。
また、第1、第3外部電極接続パッド部16b、18bそれぞれから他方辺24に向かって延在する第1、第3外側接続部16f、18fと、第2、第4外部電極接続パッド部17b、19bから一方辺23に向かって延在する第2、第4外側接続部17f、19fを有している。
ここで、第1〜第4の絶縁体層11a〜11dは、一方辺23と一方辺23と対向する他方辺24を有している。なお、一方辺23と他方辺24の符号は第1の絶縁体層11a、第4の絶縁体層11dのみに示している。
第1〜第4パッド部16a〜19a、第1〜第4外部電極接続パッド部16b〜19bは、第1〜第4のコイル導体16〜19の他の部分より幅が広くなっている。
第4のコイル導体19は、第4内側接続部19dの端部19cと、第4外側接続部19fの端部19eとを接続して形成される。
ここで、端部19c、19eは、第4のコイル導体19のうち、渦巻状となっている部分の両端部を言い、第4内側接続部19dの端部19cは内側端部19cとなり、第4外側接続部19fの端部19eは外側端部19eとなる。したがって、内側端部19cは第4内側接続部19dと接続され、外側端部19eは第4外側接続部19fと接続されることになる。これは、以下の第1〜第3のコイル導体16〜18についても同じである。
同様に、第2のコイル導体17は、第2内側接続部17dの端部17cと、第2外側接続部17fの端部17eとを接続して形成される。
第3のコイル導体18は、第3内側接続部18dの端部18cと、第3外側接続部18fの端部18eとを接続して形成される。
第1のコイル導体16は、第1内側接続部16dの端部16cと、第1外側接続部16fの端部16eとを接続して形成される。
さらに、互いに対向する第1のコイル導体16と第3のコイル導体18において、第1、第3内側接続部16d、18dおよび第1、第3外側接続部16f、18fを、第1ビア電極20と第2ビア電極21とを結ぶ線(A−A線)に対して、同じ側に位置させている。
互いに対向する第2のコイル導体17と第4のコイル導体19においても、第2、第4内側接続部17d、19dおよび第2、第4外側接続部17f、19fを、A−A線に対して他の同じ側に位置させている。
そして、積層体14の第1〜第4の外部電極15a〜15dが形成された側面(第1〜第4の絶縁体層11a〜11dの一方辺23から他方辺24に向かう方向)から見て、第1のコイル導体16の第1パッド部16aと第1外部電極接続パッド部16bとの距離t1、第2のコイル導体17の第2パッド部17aと第2外部電極接続パッド部17bとの距離t2、第3のコイル導体18の第3パッド部18aと第3外部電極接続パッド部18bとの距離t3、第4のコイル導体19の第4パッド部19aと第4外部電極接続パッド部19bとの距離t4をそれぞれ実質的に同一としている。
上記したように本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタにおいては、第1ビア電極20と第2ビア電極21とを結ぶ線(A−A線)に対して、第1、第3内側接続部16d、18dおよび第1、第3外側接続部16f、18fを、同じ側に位置さ
せ、第2、第4内側接続部17d、19dおよび第2、第4外側接続部17f、19fを、A−A線に対して他の側に位置させ、さらに、第1のコイル導体16の第1パッド部16aと第1外部電極接続パッド部16bとの距離t1、第2のコイル導体17の第2パッド部17aと第2外部電極接続パッド部17bとの距離t2、第3のコイル導体18の第3パッド部18aと第3外部電極接続パッド部18bとの距離t3、第4のコイル導体19の第4パッド部19aと第4外部電極接続パッド部19bとの距離t4をそれぞれ実質的に同一としているため、第1〜第4のコイル導体16〜19の外部電極15a〜15dに接続される位置、ビア電極20、21に接続される位置の差を少なくすることができ、これにより、第1のコイル導体16の巻き数と第3のコイル導体18の巻き数、第2のコイル導体17の巻き数と第4のコイル導体19の巻き数が略同一(本実施例では例えば全長の違いが10%以内(これに限定されない))となるため、コモンモードインピーダンスを大きくすることができ、コモンモードノイズの除去特性を向上させることができるという効果が得られるものである。
すなわち、互いに磁気結合する第1のコイル導体16と第3のコイル導体18において、その第1、第3内側接続部16d、18dおよび第1、第3外側接続部16f、18fを、第1ビア電極20と第2ビア電極21とを結ぶ線に対して同じ側に位置させ、さらに、第1のコイル導体16の第1パッド部16aと第1外部電極接続パッド部16bとの距離t1、第3のコイル導体18の第3パッド部18aと第3外部電極接続パッド部18bとの距離t3を略同一にしているため、第1〜第4の外部電極15a〜15dが形成された側面から(第1〜第4の絶縁体層11a〜11dの一方辺23から他方辺24に向かう方向から)見て、その内側端部16c、18cと外側端部16e、18eを略同じ位置にすることができ、これにより、巻数も第1、第3のコイル導体16、18で略同一にすることができる。
このとき、第1〜第4の絶縁体層11a〜11dの一方辺23から他方辺24に向かう方向から見て、第1のコイル導体16の内側端部16cと外側端部16eとの距離と、第3のコイル導体18の内側端部18cと外側端部18eとの距離を実質的に同一にすれば、第1のコイル導体16の巻き数と第3のコイル導体18の巻き数をより近づけ易くなる。
互いに磁気結合する第2のコイル導体17と第4のコイル導体19においても同様である。
図3では、第1〜第4のコイル導体16〜19が約3ターンになっている。
一方、図5、図6に示す比較例では、互いに磁気結合する第1のコイル導体4aの巻き数と第3のコイル導体5aの巻き数を比較した場合、外部電極に接続される位置の差およびビア電極6に接続される位置の差によって、第1のコイル導体4aの巻き数は第3のコイル導体5aの巻き数より少なく、また同様に、第2のコイル導体4bの巻き数が第4のコイル導体5bの巻き数より少なくなるため、第1のコイル導体4aと第3のコイル導体5aとが上面視にて重なる部分、第2のコイル導体4bと第4のコイル導体5bとが上面視にて重なる部分の長さが短くなる。
すなわち、第3のコイル導体5aの巻き数が約3.5ターンであるのに対し、第1のコイル導体4aの巻き数は約3ターンとなっている。その結果、第1のコイル導体4aと第3のコイル導体5aとが上面視にて重なる長さは、巻き数が小さい方の第1のコイル導体4aと略同じの約3ターンとなってしまう。このことは、第2のコイル導体4bと第4のコイル導体5bとの関係にも言える。
さらに、巻き数の少ない第1のコイル導体4aと第2のコイル導体4bからなる第1のコイル2の長さは、巻き数の多い第3のコイル導体5aと第4のコイル導体5bからなる第2のコイル3の長さより短くなる。これらの結果、コモンモードインピーダンスを大きくすることができないため、コモンモードノイズの除去特性が向上しない。
なお、図4に示すように、渦巻状の第1のコイル導体16の第1内側接続部16dと第1外側接続部16fとを結ぶ線を、第1の絶縁体層11aの一方辺23から他方辺24に向かう方向と略平行になるようにしてもよい。このとき、第1内側接続部16dと第1外側接続部16fの一部は一直線上に並び、この直線は第1のコイル導体16の第1の絶縁体層11aの一方辺23から他方辺24に向かう方向と略平行である。
この場合、第1のコイル導体16の巻き始める部分となる内側端部16cと、巻き終わり部分となる外側端部16eとを結ぶ線が、第1の絶縁体層11aの一方辺23から他方辺24に向かう方向と略平行になる。
そして、第2〜第4のコイル導体17〜19についても同様に、それぞれの内側接続部17d〜19dと外側接続部17f〜19fとを結ぶ線は、第2〜第4のコイル導体17〜19の第2〜第4の絶縁体層11b〜11dの一方辺23から他方辺24に向かう方向と略平行になるようにする。
また、第2〜第4のコイル導体17〜19の巻き始める部分となる内側端部17c〜19cと、巻き終わり部分となる外側端部17e〜19eとを結ぶ線が、第2〜第4の絶縁体層11b〜11dの一方辺23から他方辺24に向かう方向と略平行になる。
上記の構成により、第1〜第4のコイル導体16〜19の巻数をより確実に同一にすることができる。図4では第1〜第4のコイル導体16〜19すべてが3ターンになっている。
なお、上記した本発明の一実施の形態においては、第1のコイル12、第2のコイルと13をそれぞれ1つ設けたものについて説明したが、2つ以上設けてアレイタイプとしてもよい。
また、第1〜第4のコイル導体16〜19の巻き数が約3ターンのものについて説明したが、他のターン数のものであってもよい。
そしてまた、第1のコイル12を構成するコイル導体と第2のコイル13を構成するコイル導体を交互に積層するのではなく、第1のコイル12を構成する第1のコイル導体16と第2のコイル導体17との間に、第2のコイル13を構成する第3のコイル導体18、第4のコイル導体19を積層してもよい。
本発明に係るコモンモードノイズフィルタは、コモンモードノイズの除去特性を向上させることができるという効果を有するものであり、特にデジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器のノイズ対策として使用されるコモンモードノイズフィルタ等において有用となるものである。
11a〜11e 第1〜第5の絶縁体層
12 第1のコイル
13 第2のコイル
14 積層体
15a〜15d 第1〜第5の外部電極
16 第1のコイル導体
16a 第1パッド部
16b 第1外部電極接続パッド部
16d 第1内側接続部
16f 第1外側接続部
17 第2のコイル導体
17a 第2パッド部
17b 第2外部電極接続パッド部
17d 第2内側接続部
17f 第2外側接続部
18 第3のコイル導体
18a 第3パッド部
18b 第3外部電極接続パッド部
18d 第3内側接続部
18f 第3外側接続部
19 第4のコイル導体
19a 第4パッド部
19b 第4外部電極接続パッド部
19d 第4内側接続部
19f 第4外側接続部
20 第1ビア電極
21 第2ビア電極

Claims (3)

  1. 複数の方形状の絶縁体層と、前記絶縁体層に形成された第1、第2のコイルと、前記絶縁体層および前記第1、第2のコイルを有する直方体形状の積層体と、前記積層体の外部に形成された第1〜第4の外部電極とを備え、
    前記第1のコイルをスパイラル状の第1のコイル導体および第2のコイル導体で構成するとともに、前記第2のコイルをスパイラル状の第3のコイル導体および第4のコイル導体で構成し、
    前記第1のコイル導体と前記第3のコイル導体とを互いに対向させて磁気結合させ、前記第2のコイル導体と前記第4のコイル導体とを互いに対向させて磁気結合させ、
    さらに、前記第1のコイル導体と前記第2のコイル導体とは前記絶縁体層に形成された第1ビア電極を介して接続し、前記第3のコイル導体と前記第4のコイル導体とは前記絶縁体層に形成された第2ビア電極を介して接続し、
    前記第1〜第4のコイル導体それぞれに、前記第1、第2ビア電極と接続される第1〜第4パッド部を形成し、前記第1〜第4の外部電極と接続され、前記絶縁体層の一方辺に位置する第1〜第4外部電極接続パッド部を形成し、
    前記第1〜第4のコイル導体の巻き方向は、上面視ですべて同じとし、
    前記第1、第3パッド部それぞれから前記一方辺に向かって延在する第1、第3内側接続部と、前記第1、第3外部電極接続パッド部それぞれから前記一方辺と対向する他方辺に向かって延在する第1、第3外側接続部と、
    前記第2、第4パッド部それぞれから前記他方辺に向かって延在する第2、第4内側接続部と、前記第2、第4外部電極接続パッド部それぞれから前記一方辺に向かって延在する第2、第4外側接続部とを有し、
    前記第1〜第4のコイル導体それぞれを、前記第1〜第4内側接続部の端部と前記第1〜第4外側接続部の端部とを接続して形成し、
    前記第1ビア電極と第2ビア電極とを結ぶ線に対して、前記第1、第3内側接続部および前記第1、第3外側接続部を、同じ側に位置させ、前記第2、第4内側接続部および前記第2、第4外側接続部を、他の側に位置させ、
    前記絶縁体層の前記一方辺から前記他方辺に向かう方向から見て、前記第1パッド部と前記第1外部電極接続パッド部との距離、前記第2パッド部と前記第2外部電極接続パッド部との距離、前記第3パッド部と前記第3外部電極接続パッド部との距離、前記第4パッド部と前記第4外部電極接続パッド部との距離をそれぞれ実質的に同一としたコモンモードノイズフィルタ。
  2. 前記第1〜第4のコイル導体はそれぞれ、第1〜第4内側接続部と接続する内側端部、および第1〜第4外側接続部と接続する外側端部を有し、前記絶縁体層の前記一方辺から前記他方辺に向かう方向から見て、前記第1のコイル導体の前記内側端部と前記外側端部との距離、前記第2のコイル導体の前記内側端部と前記外側端部との距離、前記第3のコイル導体の前記内側端部と前記外側端部との距離、前記第4のコイル導体の前記内側端部と前記外側端部との距離を実質的に同一とした請求項1に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  3. 前記第1〜第4のコイル導体それぞれの前記内側接続部と前記外側接続部とを一直線上に並べ、この直線は前記絶縁体層の前記一方辺から前記他方辺に向かう方向と略平行になるようにした請求項1に記載のコモンモードノイズフィルタ。
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US11854734B2 (en) 2019-12-13 2023-12-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multilayer coil component

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