JP2016225394A - 積層コモンモードフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性における減衰ピークが高周波数側にシフトすると共に当該減衰ピークの深さが大きく、かつ、コモンモードインピーダンスの低下を抑制することが可能な積層コモンモードフィルタを提供する。
【解決手段】一対の磁性体部5A,5Bが対向している方向(以下、「対向方向」と称する)で第一コイルC1と隣り合っている第一導体層25は、対向方向から見たときに第一コイルC1の一部と重なるように配置され、かつ、互いに離間している第一及び第二導体26,27を有している。対向方向で第二コイルC2と隣り合っている第二導体層28は、対向方向から見たときに第二コイルC2の一部と重なるように配置され、かつ、互いに離間している第三及び第四導体29,30を有している。
【選択図】図2
【解決手段】一対の磁性体部5A,5Bが対向している方向(以下、「対向方向」と称する)で第一コイルC1と隣り合っている第一導体層25は、対向方向から見たときに第一コイルC1の一部と重なるように配置され、かつ、互いに離間している第一及び第二導体26,27を有している。対向方向で第二コイルC2と隣り合っている第二導体層28は、対向方向から見たときに第二コイルC2の一部と重なるように配置され、かつ、互いに離間している第三及び第四導体29,30を有している。
【選択図】図2
Description
本発明は、積層コモンモードフィルタに関する。
非磁性材料からなる非磁性体部と、磁性材料からなり、かつ、非磁性体部を挟んで対向するように配置されている一対の磁性体部と、を有している素体と、一対の磁性体部が対向している方向で対向するように非磁性体部に配置され、互いに磁気結合する第一及び第二コイルと、第一及び第二コイルを一対の磁性体部が対向している方向で挟むように素体に配置され、グラウンドに接続される第一及び第二導体層と、を備えている積層コモンモードフィルタが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された積層コモンモードフィルタでは、第一コイルと第二導体層との間、及び、第二コイルと第二導体層との間に浮遊容量が生じるため、コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性における減衰ピーク(減衰極)が高周波側にシフトすると共に、その深さが大きくなる。
特許文献1に記載された積層コモンモードフィルタでは、第一及び第二導体層は、一対の磁性体部が対向している方向から見て環状を呈しているため、以下のような問題点が生じるおそれがある。
第一及び第二コイルにより発生した磁束が、環状を呈している第一及び第二導体層を通ると、第一及び第二導体層に逆起電力が生じ、第一及び第二導体層には、第一及び第二コイルにより発生した磁束を相殺する向きに磁束が発生する。このため、積層コモンモードフィルタでは、インダクタンスが低下すると共に、コモンモードインピーダンスが低下する。コモンモードインピーダンスが低下すると、所望の減衰特性が得られる周波数帯域が狭くなってしまう。
本発明は、コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性における減衰ピークが高周波数側にシフトすると共に当該減衰ピークの深さが大きく、かつ、コモンモードインピーダンスの低下を抑制することが可能な積層コモンモードフィルタを提供することを目的とする。
本発明に係る積層コモンモードフィルタは、非磁性材料からなる非磁性体部と、磁性材料からなり、かつ、非磁性体部を挟んで対向するように配置されている一対の磁性体部と、を有している素体と、一対の磁性体部が対向している方向で対向するように非磁性体部に配置され、互いに磁気結合する第一及び第二コイルと、第一及び第二コイルを一対の磁性体部が対向している方向で挟むように非磁性体部に配置されており、グラウンドに接続される第一及び第二導体層と、を備えており、第一導体層は、一対の磁性体部が対向している方向で第一コイルと隣り合っていると共に、一対の磁性体部が対向している方向から見たときに第一コイルの一部と重なるように配置され、かつ、互いに離間している第一及び第二導体を有し、第二導体層は、一対の磁性体部が対向している方向で第二コイルと隣り合っていると共に、一対の磁性体部が対向している方向から見たときに第二コイルの一部と重なるように配置され、かつ、互いに離間している第三及び第四導体を有している。
本発明に係る積層コモンモードフィルタでは、一対の磁性体部が対向している方向で第一コイルと隣り合っている第一導体層が、一対の磁性体部が対向している方向から見たときに第一コイルの一部と重なるように配置されている第一及び第二導体を有している。このため、第一導体層の第一及び第二導体と第一コイルとの間に浮遊容量が生じる。一対の磁性体部が対向している方向で第二コイルと隣り合っている第二導体層が、一対の磁性体部が対向している方向から見たときに第二コイルの一部と重なるように配置されている第三及び第四導体を有している。このため、第二導体層の第三及び第四導体と第二コイルとの間に浮遊容量が生じる。したがって、本発明によれば、コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性における減衰ピーク(減衰極)が高周波側にシフトすると共に、その深さが大きくなる。
第一導体と第二導体とは互いに離間している。したがって、第一及び第二コイルにより発生した磁束が、第一導体層(第一及び第二導体)を通る場合でも、第一導体層には逆起電力が生じ難い。第三導体と第四導体とは互いに離間している。したがって、第一及び第二コイルにより発生した磁束が、第二導体層(第三及び第四導体)を通る場合でも、第二導体層には逆起電力が生じ難い。これらにより、本発明では、積層コモンモードフィルタのコモンモードインピーダンスが低下するのを抑制することができる。
第一導体と第一コイルとが重なり合う面積と、第二導体と第一コイルとが重なり合う面積と、第三導体と第二コイルとが重なり合う面積と、第四導体と第二コイルとが重なり合う面積とは同等であってもよい。この場合、第一コイルの一端から信号が入る場合と、第一コイルの他端から信号が入る場合とで、特性インピーダンスの変化が小さい。第二コイルの一端から信号が入る場合と、第二コイルの他端から信号が入る場合とでも、特性インピーダンスの変化が小さい。これらにより、積層コモンモードフィルタを実装する際の方向性を無くすことができる。
第一、第二、第三、及び第四導体は、一対の磁性体部が対向している方向から見たときに第一及び第二コイルの内径領域と重なっていなくてもよい。この場合、第一、第二、第三、及び第四導体は、第一及び第二コイルにより発生する磁束を遮り難い。これにより、積層コモンモードフィルタのインダクタンスが低下するのをより一層抑制することができる。
第一コイルは、渦巻き状の第一及び第二コイル導体を有していると共に、第一コイル導体と第二コイル導体とが電気的に接続されることにより構成され、第二コイルは、渦巻き状の第三及び第四コイル導体を有していると共に、第三コイル導体と第四コイル導体とが電気的に接続されることにより構成され、第一コイル導体と第三コイル導体とは、一対の磁性体部が対向している方向で互いに隣り合い、第二コイル導体と第四コイル導体とは、一対の磁性体部が対向している方向で互いに隣り合い、第三コイル導体は、一対の磁性体部が対向している方向で第一コイル導体と第二コイル導体との間に位置していてもよい。この場合、第一コイルと第二コイルとの磁気結合を高めることができる。
素体の外表面に配置され、第一導体と第三導体とが接続されている第一グラウンド用端子電極と、素体の外表面に配置され、第二導体と第四導体とが接続されている第二グラウンド用端子電極と、素体内に配置され、第一グラウンド用端子電極と第二グラウンド用端子電極とを電気的に接続する第三導体層と、を更に備えていてもよい。この場合、第一グラウンド用端子電極と第二グラウンド用端子電極とが、第三導体層を通して電気的に接続されているので、第一及び第二グラウンド用端子電極を形成する際に、電気めっきを施すことができる。
互いに離間するように素体内に配置されている第一及び第二放電電極を更に備えており、第一及び第二放電電極のいずれか一方と第三導体層とが電気的に接続されていてもよい。この場合、積層コモンモードフィルタは、ESD(Electro-Static Discharge)を吸収するESD吸収機能を有する。静電気を逃がすグラウンドと、第三導体層が接続されるグラウンドとの共通化が図られ、積層コモンモードフィルタの構成が複雑化するのを防ぐことができる。
本発明は、コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性における減衰ピークが高周波数側にシフトすると共に当該減衰ピークの深さが大きく、かつ、コモンモードインピーダンスの低下を抑制することが可能な積層コモンモードフィルタを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図5を参照して、本実施形態に係る積層コモンモードフィルタCFの構成を説明する。図1は、本実施形態に係る積層コモンモードフィルタを示す斜視図である。図2は、素体の構成を示す分解斜視図である。図3は、素体の、第一及び第二グラウンド用端子電極を含む断面構成を説明するための図である。図4は、素体の、第一及び第三ギャップ部を含む断面構成を説明するための図である。図5は、素体の、第二及び第四ギャップ部を含む断面構成を説明するための図である。
積層コモンモードフィルタCFは、図1〜図5に示されるように、素体1と、素体1の外表面に配置される第一端子電極11、第二端子電極12、第三端子電極13、第四端子電極14、第一グラウンド用端子電極15、及び第二グラウンド用端子電極16と、を備えている。積層コモンモードフィルタCFは、第一端子電極11、第二端子電極12、第三端子電極13、及び第四端子電極14がそれぞれ信号ラインに接続されると共に、第一グラウンド用端子電極15及び第二グラウンド用端子電極16がそれぞれグラウンドに接続されるように、電子機器(たとえば、回路基板又は電子部品など)に実装される。
素体1は、直方体形状を呈している。素体1は、その外表面として、互いに対向する長方形状の第一及び第二主面1a,1bと、互いに対向する第一及び第二側面1c,1dと、互いに対向する第三及び第四側面1e,1fと、を有している。素体1の長手方向は、第三側面1eと第四側面1fとが対向している方向である。素体1の幅方向は、第一側面1cと第二側面1dとが対向している方向である。素体1の高さ方向は、第一主面1aと第二主面1bとが対向している方向である。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状が含まれる。
第一及び第二側面1c,1dは、第一主面1aと第二主面1bとを連結するように素体1の高さ方向に延びている。第一及び第二側面1c,1dは、素体1の高さ方向(第一及び第二主面1a,1bの長辺方向)にも延びている。第三及び第四側面1e,1fは、第一主面1aと第二主面1bとを連結するように素体1の高さ方向に延びている。第三及び第四側面1e,1fは、素体1の幅方向(第一及び第二主面1a,1bの短辺方向)にも延びている。
素体1は、三つの非磁性体部3A,3B,3Cと、素体1の高さ方向で各非磁性体部3A,3B,3Cを挟むように配置された四つの磁性体部5A,5B,5C,5Dと、を有している。三つの非磁性体部3A,3B,3Cと四つの磁性体部5A,5B,5C,5Dとは、素体1の高さ方向で、磁性体部5C、非磁性体部3B、磁性体部5A、非磁性体部3A、磁性体部5B、非磁性体部3C、磁性体部5Dの順に配置されている。一対の磁性体部5A,5Bは、非磁性体部3Aを挟んで対向するように配置されている。一対の磁性体部5A,5Cは、非磁性体部3Bを挟んで対向するように配置されている。一対の磁性体部5B,5Dは、非磁性体部3Cを挟んで対向するように配置されている。素体1は、積層されている複数の絶縁体層により構成されている。
各非磁性体部3A,3B,3Cでは、絶縁体層として、複数の非磁性体層4が積層されている。すなわち、各非磁性体部3A,3B,3Cは、積層された複数の非磁性体層4により構成されている。各磁性体部5A,5B,5C,5Dでは、絶縁体層として、複数の磁性体層6が積層されている。すなわち、各磁性体部5A,5B,5C,5Dは、積層された複数の磁性体層6により構成されている。複数の絶縁体層は、それぞれ複数の非磁性体層4及び磁性体層6を含んでいる。図2では、構造の明確化のため、複数の非磁性体層4のうちいくつかの非磁性体層4の図示を省略し、複数の磁性体層6のうちいくつかの磁性体層6の図示を省略している。
各非磁性体層4は、たとえば非磁性材料(Cu−Zn系フェライト材料、誘電体材料、又はガラスセラミック材料など)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。各磁性体層6は、たとえば磁性材料(Ni−Cu−Zn系フェライト材料、Ni−Cu−Zn−Mg系フェライト材料、又はNi−Cu系フェライト材料など)を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。
実際の素体1では、各非磁性体層4及び各磁性体層6は、層間の境界が視認できない程度に一体化されている。素体1の高さ方向、すなわち第一主面1aと第二主面1bとが対抗している方向は、複数の絶縁体層、すなわち、それぞれ複数の非磁性体層4及び磁性体層6が積層されている方向(以下、単に「積層方向」と称する。)と一致する。一対の磁性体部5A,5Bが対向している方向も、積層方向と一致する。
第一端子電極11及び第三端子電極13は、素体1の第一側面1c側に配置されている。第一端子電極11及び第三端子電極13は、第一側面1cの一部を素体1の高さ方向に沿って覆うように形成されていると共に、第一主面1aの一部と第二主面1bの一部とに形成されている。第一端子電極11は、第三側面1e側に位置し、第三端子電極13は、第四側面1f側に位置している。
第二端子電極12及び第四端子電極14は、素体1の第二側面1d側に配置されている。第二端子電極12及び第四端子電極14は、第二側面1dの一部を素体1の高さ方向に沿って覆うように形成されていると共に、第一主面1aの一部と第二主面1bの一部とに形成されている。第二端子電極12は、第三側面1e側に位置し、第四端子電極14は、第四側面1f側に位置している。
第一グラウンド用端子電極15は、素体1の第三側面1e側に配置されている。第一グラウンド用端子電極15は、第三側面1eの一部を素体1の高さ方向に沿って覆うように形成されていると共に、第一主面1aの一部と第二主面1bの一部とに形成されている。第二グラウンド用端子電極16は、素体1の第四側面1f側に配置されている。第二グラウンド用端子電極16は、第四側面1fの一部を素体1の高さ方向に沿って覆うように形成されていると共に、第一主面1aの一部と第二主面1bの一部とに形成されている。
各端子電極11〜16は、導電材(たとえば、Ag又はPdなど)を含んでいる。各端子電極11〜16は、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。各端子電極11〜16の表面にはめっき層が形成されている。めっき層は、たとえば電気めっきにより形成される。めっき層は、Cuめっき層、Niめっき層、及びSnめっき層からなる層構造、又は、Niめっき層及びSnめっき層からなる層構造などを有する。
積層コモンモードフィルタCFは、図2〜図5に示されるように、第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、第四コイル導体24、第一接続導体31、第二接続導体32、第三接続導体33、第四接続導体34、第一導体層25、第二導体層28を、非磁性体部3Aに備えている。各導体21〜24,31〜34及び各導体層25,28は、導電材(たとえば、Ag又はPdなど)を含んでいる。各導体21〜24,31〜34及び各導体層25,28は、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。
第一コイル導体21は、図6の(a)にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第一コイル導体21の一端部(外側端部)21aは、第一コイル導体21と同じ層に位置する第一接続導体31に接続されている。第一接続導体31は、端部が第一側面1cに露出している。第一接続導体31は、第一側面1cに露出している端部で第一端子電極11に接続されている。第一コイル導体21の他端部(内側端部)21bは、第一コイル導体21と同じ層に位置するパッド導体41に接続されている。本実施形態では、第一コイル導体21、第一接続導体31、及びパッド導体41は、一体的に形成されている。
第二コイル導体22は、図6の(b)にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第二コイル導体22の一端部(外側端部)22aは、第二コイル導体22と同じ層に位置する第二接続導体32に接続されている。第二接続導体32は、端部が第二側面1dに露出している。第二接続導体32は、第二側面1dに露出している端部で第二端子電極12に接続されている。第二コイル導体22の他端部(内側端部)22bは、第二コイル導体22と同じ層に位置するパッド導体42に接続されている。本実施形態では、第二コイル導体22、第二接続導体32、及びパッド導体42は、一体的に形成されている。
第三コイル導体23は、図7の(a)にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第三コイル導体23の一端部(外側端部)23aは、第三コイル導体23と同じ層に位置する第三接続導体33に接続されている。第三接続導体33は、端部が第一側面1cに露出している。第三接続導体33は、第一側面1cに露出している端部で第三端子電極13に接続されている。第三コイル導体23の他端部(内側端部)23bは、第三コイル導体23と同じ層に位置するパッド導体43に接続されている。本実施形態では、第三コイル導体23、第三接続導体33、及びパッド導体43は、一体的に形成されている。
第四コイル導体24は、図7の(b)にも示されるように、渦巻き状であり、積層方向に隣り合う一対の非磁性体層4の間に配置されている。第四コイル導体24の一端部(外側端部)24aは、第四コイル導体24と同じ層に位置する第四接続導体34に接続されている。第四接続導体34は、端部が第二側面1dに露出している。第四接続導体34は、第二側面1dに露出している端部で第四端子電極14に接続されている。第四コイル導体24の他端部(内側端部)24bは、第四コイル導体24と同じ層に位置するパッド導体44に接続されている。本実施形態では、第四コイル導体24、第四接続導体34、及びパッド導体44は、一体的に形成されている。
第一コイル導体21と第三コイル導体23とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合い、第二コイル導体22と第四コイル導体24とが非磁性体層4を介して積層方向で互いに隣り合っている。積層方向で第三コイル導体23が第一コイル導体21と第二コイル導体22との間に位置している。すなわち、第一〜第四コイル導体21〜24は、積層方向において、第一コイル導体21、第三コイル導体23、第二コイル導体22、第四コイル導体24の順に配置されている。第一〜第四コイル導体21〜24は、積層方向から見て、同じ方向に巻き回されていると共に互いに重なり合うように位置している。
パッド導体41とパッド導体42とは、積層方向から見て、互いに重なり合うように位置している。パッド導体41とパッド導体42との間には、第三コイル導体23と同じ層に位置するパッド導体45が配置されている。パッド導体45は、積層方向から見て、第一及びパッド導体41,42と互いに重なり合うように位置している。すなわち、パッド導体41とパッド導体45とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合い、パッド導体45とパッド導体42とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合っている。
パッド導体41とパッド導体45とパッド導体42とは、それぞれスルーホール導体51を通して接続されている。スルーホール導体51は、パッド導体41とパッド導体45との間に位置する非磁性体層4と、パッド導体45とパッド導体42との間に位置する非磁性体層4と、を貫通している。
パッド導体43とパッド導体44とは、積層方向から見て、互いに重なり合うように位置している。パッド導体43とパッド導体44との間には、第二コイル導体22と同じ層に位置するパッド導体46とが配置されている。パッド導体46と、積層方向から見て、第三及びパッド導体43,44と互いに重なり合うように位置している。すなわち、パッド導体43とパッド導体46とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合い、パッド導体46とパッド導体44とが積層方向で非磁性体層4を介して互いに隣り合っている。
パッド導体43とパッド導体46とパッド導体44とは、それぞれスルーホール導体52を通して接続されている。スルーホール導体52は、パッド導体43とパッド導体46との間に位置する非磁性体層4と、パッド導体46とパッド導体44との間に位置する非磁性体層4と、を貫通している。
第一コイル導体21と第二コイル導体22とは、パッド導体41、パッド導体45、パッド導体42、及びスルーホール導体51を通して、電気的に接続されており、第一コイルC1を構成している。第三コイル導体23と第四コイル導体24とは、パッド導体43、パッド導体46、パッド導体44、及びスルーホール導体52を通して、電気的に接続されており、第二コイルC2を構成している。すなわち、積層コモンモードフィルタCFは、素体1内に、第一コイルC1と第二コイルC2を備える。第一コイルC1と第二コイルC2とは、第一コイル導体21と第三コイル導体23とが積層方向で互いに隣り合うと共に第二コイル導体22と第四コイル導体24とが積層方向で互いに隣り合い、かつ、積層方向で第三コイル導体23が第一コイル導体21と第二コイル導体22との間に位置するように、非磁性体部3Aに配置されている。
パッド導体41,42,43,44,45,46及びスルーホール導体51,52は、導電材(たとえば、Ag又はPdなど)を含んでいる。パッド導体41,42,43,44,45,46及びスルーホール導体51,52は、導電性材料(たとえば、Ag粉末又はPd粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。スルーホール導体51,52は、対応する非磁性体層4を構成することとなるセラミックグリーンシートに形成された貫通孔に充填された導電性ペーストが焼結することにより形成される。
第一導体層25と第二導体層28とは、第一及び第二コイルC1,C2を積層方向で挟むように非磁性体部3Aに配置されている。第一導体層25は、積層方向で第一コイルC1(第一コイル導体21)と隣り合っている。すなわち、第一導体層25は、積層方向で第一コイルC1(第一コイル導体21)と磁性体部5Aとの間に位置している。第二導体層28は、積層方向で第二コイルC2(第四コイル導体24)と隣り合っている。すなわち、第二導体層28は、積層方向で、第二コイルC2(第四コイル導体24)と磁性体部5Bとの間に位置している。
第一導体層25は、第一導体26と第二導体27とを有している。本実施形態では、第一導体26と第二導体27とは、同じ層に位置している。すなわち、第一導体26と第二導体27とは、積層方向で隣り合う一対の非磁性体層4の間に位置している。第一導体26と第二導体27とは、積層方向から見て互いに離間して配置されている。本実施形態では、第一導体26と第二導体27は、積層方向から見て、素体1の長手方向に離間している。
第一導体26は、図8に示されるように、第一導体部分26aと第二導体部分26bとを有している。第一導体部分26aは、積層方向から見たときに、第一コイルC1の一部、すなわち第一コイル導体21の一部と重なるように位置している。第二導体部分26bは、第一導体部分26aに接続されている一端と、第三側面1eに露出している他端とを含んでいる。第二導体部分26bの他端は、第一グラウンド用端子電極15に接続されている。すなわち、第一導体26は、第一グラウンド用端子電極15に接続されている。第一導体部分26aと第二導体部分26bとは、一体的に形成されている。
第二導体27は、第一導体部分27aと第二導体部分27bとを有している。第一導体部分27aは、積層方向から見たときに、第一コイルC1の一部、すなわち第一コイル導体21の一部と重なるように位置している。第二導体部分27bは、第一導体部分27aに接続されている一端と、第四側面1fに露出している他端とを含んでいる。第二導体部分27bの他端は、第二グラウンド用端子電極16に接続されている。すなわち、第二導体27は、第二グラウンド用端子電極16に接続されている。第一導体部分27aと第二導体部分27bとは、一体的に形成されている。
第二導体層28は、第三導体29と第四導体30とを有している。本実施形態では、第三導体29と第四導体30とは、同じ層に位置している。すなわち、第三導体29と第四導体30とは、積層方向で隣り合う一対の非磁性体層4の間に位置している。第三導体29と第四導体30とは、積層方向から見て互いに離間して配置されている。本実施形態では、第三導体29と第四導体30は、積層方向から見て、素体1の長手方向に離間している。
第三導体29は、図9に示されるように、第一導体部分29aと第二導体部分29bとを有している。第一導体部分29aは、積層方向から見たときに、第二コイルC2の一部、すなわち第四コイル導体24の一部と重なるように位置している。第二導体部分29bは、第一導体部分29aに接続されている一端と、第三側面1eに露出している他端とを含んでいる。第二導体部分29bの他端は、第一グラウンド用端子電極15に接続されている。すなわち、第三導体29は、第一グラウンド用端子電極15に接続されている。第一導体部分29aと第二導体部分29bとは、一体的に形成されている。
第四導体30は、第一導体部分30aと第二導体部分30bとを有している。第一導体部分30aは、積層方向から見たときに、第二コイルC2の一部、すなわち第四コイル導体24の一部と重なるように位置している。第二導体部分30bは、第一導体部分30aに接続されている一端と、第四側面1fに露出している他端とを含んでいる。第二導体部分30bの他端は、第二グラウンド用端子電極16に接続されている。すなわち、第四導体30は、第二グラウンド用端子電極16に接続されている。第一導体部分30aと第二導体部分30bとは、一体的に形成されている。
第一導体26と第一コイルC1(第一コイル導体21)とが重なり合う面積と、第二導体27と第一コイルC1(第一コイル導体21)とが重なり合う面積と、第三導体29と第二コイルC2(第四コイル導体24)とが重なり合う面積と、第四導体30と第二コイルC2(第四コイル導体24)とが重なり合う面積とは同等である。本明細書において、同等とは、等しいことに加えて、予め設定した範囲での微差又は製造誤差などを含んだ値を同等としてもよい。たとえば、複数の値が、当該複数の値の平均値の±5%の範囲内に含まれているのであれば、当該複数の値は同等であると規定する。
第一導体26、第二導体27、第三導体29、及び第四導体30の各厚みTH1は、第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、及び第四コイル導体24の各厚みTH2よりも小さい。第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、及び第四コイル導体24の各厚みTH2は、たとえば、9〜11μmである。各導体26,27,29,30の厚みTH1は、4〜6μmである。
積層コモンモードフィルタCFは、図4、図5、及び図10にも示されるように、放電電極60,62,64,66,68、及び放電誘発部70〜73を備えている。一対の放電電極60,68と放電誘発部70とは、ESD吸収性能を有するESDサプレッサとして機能する。一対の放電電極62,68と放電誘発部71とは、ESD吸収性能を有するESDサプレッサとして機能する。一対の放電電極64,68と放電誘発部72とは、ESD吸収性能を有するESDサプレッサとして機能する。一対の放電電極66,68と放電誘発部73とは、ESD吸収性能を有するESDサプレッサとして機能する。各ESDサプレッサは、非磁性体部3Bに配置されている。
放電電極60は、素体1の長手方向における、第四側面1fよりも第三側面1eに近い位置で、かつ、素体1の幅方向における、第二側面1dよりも第一側面1cに近い位置に配置されている。放電電極60は、第一接続部60a及び第一対向部60bを有している。第一接続部60aと第一対向部60bとは、互いに異なる非磁性体層4に配置されている。
第一接続部60aは、素体1の幅方向に沿って延在している。第一接続部60aの一端60cは、素体1の第一側面1cに露出しており、第一端子電極11に接続されている。第一対向部60bは、素体1の長手方向に沿って延在している。第一対向部60bの一端60dは、スルーホール導体61を通して第一接続部60aの他端60eに電気的に接続されている。これにより、第一対向部60bは、スルーホール導体61及び第一接続部60aを通して、第一端子電極11に電気的に接続される。
放電電極62は、素体1の長手方向における、第三側面1eよりも第四側面1fに近い位置で、かつ、素体1の幅方向における、第二側面1dよりも第一側面1cに近い位置に配置されている。放電電極62は、第一接続部62a及び第一対向部62bを有している。第一接続部62aは、第一接続部60aが配置されている非磁性体層4に配置されている。第一対向部62bは、第一対向部60bが配置されている非磁性体層4に配置されている。すなわち、第一接続部62aと第一対向部62bとは、互いに異なる非磁性体層4に配置されている。
第一接続部62aは、素体1の幅方向に沿って延在している。第一接続部62aの一端62cは、素体1の第一側面1cに露出しており、第三端子電極13に接続されている。第一対向部62bは、素体1の長手方向に沿って延在している。第一対向部62bの一端62dは、スルーホール導体63を通して第一接続部62aの他端62eに電気的に接続されている。これにより、第一対向部62bは、スルーホール導体63及び第一接続部62aを通して、第三端子電極13に電気的に接続される。
放電電極64は、素体1の長手方向における、第四側面1fよりも第三側面1eに近い位置で、かつ、素体1の幅方向における、第一側面1cよりも第二側面1dに近い位置に配置されている。放電電極64は、第一接続部64a及び第一対向部64bを有している。第一接続部64aは、第一接続部60a,62aが配置されている非磁性体層4に配置されている。第一対向部64bは、第一対向部60b,62bが配置されている非磁性体層4に配置されている。すなわち、第一接続部64aと第一対向部64bとは、互いに異なる非磁性体層4に配置されている。
第一接続部64aは、素体1の幅方向に沿って延在している。第一接続部64aの一端64cは、素体1の第二側面1dに露出しており、第二端子電極12に接続されている。第一対向部64bは、素体1の長手方向に沿って延在している。第一対向部64bの一端64dは、スルーホール導体65を通して第一接続部64aの他端64eに電気的に接続されている。これにより、第一対向部64bは、スルーホール導体65及び第一接続部64aを通して、第二端子電極12に電気的に接続される。
放電電極66は、素体1の長手方向における、第三側面1eよりも第四側面1fに近い位置で、かつ、素体1の幅方向における、第一側面1cよりも第二側面1dに近い位置に配置されている。放電電極66は、第一接続部66a及び第一対向部66bを有している。第一接続部66aは、第一接続部60a,62a,64aが配置されている非磁性体層4に配置されている。第一対向部66bは、第一対向部60b,62b,64bが配置されている非磁性体層4に配置されている。すなわち、第一接続部66aと第一対向部66bとは、互いに異なる非磁性体層4に配置されている。
第一接続部66aは、素体1の幅方向に沿って延在している。第一接続部66aの一端66cは、素体1の第二側面1dに露出しており、第四端子電極14に接続されている。第一対向部66bは、素体1の長手方向に沿って延在している。第一対向部66bの一端66dは、スルーホール導体67を通して第一接続部66aの他端66eに電気的に接続されている。これにより、第一対向部66bは、スルーホール導体67及び第一接続部66aを通して、第四端子電極14に電気的に接続される。
放電電極68は、第二接続部68a、第二対向部68b、及び第二対向部68cを有している。第二接続部68aは、第一接続部60a,62a,64a,66aが配置されている非磁性体層4に配置されている。第二対向部68b,68cは、第一対向部60b,62b,64b,66bが配置されている非磁性体層4に配置されている。すなわち、第二接続部68aと第二対向部68b,68cとは、互いに異なる非磁性体層4に配置されている。
第二接続部68aは、素体1の幅方向における、略中央の位置に配置されている。第二接続部68aは、素体1の長手方向に延在している。第二接続部68aの一端68eは、素体1の第三側面1e側に露出しており、第一グラウンド用端子電極15に接続されている。第二接続部68aの他端68fは、素体1の第四側面1f側に露出しており、第二グラウンド用端子電極16に接続されている。
第二対向部68bと第二対向部68cとは、積層方向から見て、素体1の幅方向に離間している。第二対向部68b,68cは、素体1の長手方向に延在している。第二対向部68bと第二対向部68cとは、接続部68dを通して電気的に接続されている。接続部68dの一端は、第二対向部68bにおける素体1の長手方向での略中央に接続されている。接続部68dの他端は、第二対向部68cにおける素体1の長手方向での略中央に接続されている。第二対向部68b,68cと接続部68dとは、一体に形成されている。接続部68dは、素体1の幅方向に延在している。
接続部68dは、スルーホール導体69を通して第二接続部68aに電気的に接続される。これにより、第二対向部68b,68cは、接続部68d、スルーホール導体69、及び第二接続部68aを通して、第一及び第二グラウンド用端子電極15,16に電気的に接続される。第二接続部68aは、第一グラウンド用端子電極15と第二グラウンド用端子電極16とを電気的に接続する導体層として機能する。
第二対向部68bは、第一対向部60b,62bと素体1の幅方向で対向配置されている。すなわち、第二対向部68bと第一対向部60b,62bとは、素体1の幅方向で離間している。第一対向部60b,62bと第二対向部68bとは、厚みを有している。このため、第一対向部60b,62bの側面と第二対向部68bの側面とが対向する。
第一対向部60bと第二対向部68bとの間に、第一ギャップ部GP1が形成されている(図4参照)。第一対向部62bと第二対向部68bとの間に、第二ギャップ部GP2が形成されている(図5参照)。第一端子電極11と第一及び第二グラウンド用端子電極15,16との間に所定以上の電圧が印加されると、第一ギャップ部GP1で放電が生じる。第三端子電極13と第一及び第二グラウンド用端子電極15,16との間に所定以上の電圧が印加されると、第二ギャップ部GP2で放電が生じる。各ギャップ部GP1,GP2の幅は、所望の放電特性が得られるように、所定の値に設定されている。
第二対向部68cは、第一対向部64b,66bと素体1の幅方向で対向配置されている。すなわち、第二対向部68cと第一対向部64b,66bとは、素体1の幅方向で離間している。第一対向部64b,66bと第二対向部68cとは、厚みを有している。このため、第一対向部64b,66bの側面と第二対向部68cの側面とが対向する。
第一対向部64bと第二対向部68cとの間に、第三ギャップ部GP3が形成されている(図4参照)。第一対向部66bと第二対向部68cとの間に、第四ギャップ部GP4が形成される(図5参照)。第二端子電極12と第一及び第二グラウンド用端子電極15,16との間に所定以上の電圧が印加されると、第三ギャップ部GP3で放電が生じる。第四端子電極14と第一及び第二グラウンド用端子電極15,16との間に所定以上の電圧が印加されると、第四ギャップ部GP4で放電が生じる。各ギャップ部GP3,GP4の幅は、所望の放電特性が得られるように、所定の値に設定されている。
放電電極60,62,64,66,68、及びスルーホール導体61,63,65,67,69は、導電材(たとえば、Ag、Pd、Au、Pt、Cu、Ni、Al、Mo、又はWなど)を含んでいる。各放電電極60,62,64,66,68及び各スルーホール導体61,63,65,67,69は、導電性材料(たとえば、Ag粉末、Pd粉末、Au粉末、Pt粉末、Cu粉末、Ni粉末、Al粉末、Mo粉末、又はW粉末など)を含む導電性ペーストの焼結体として構成される。スルーホール導体61,63,65,67,69は、対応する非磁性体層4を構成することとなるセラミックグリーンシートに形成された貫通孔に充填された導電性ペーストが焼結することにより形成される。
放電誘発部70は、第一対向部60bと第二対向部68bとを接続するように、第一対向部60bと第二対向部68bとに接している。放電誘発部70は、第一対向部60bと第二対向部68bとを接続するように形成され、第一ギャップ部GP1での放電を発生し易くする機能を有する。放電誘発部71は、第一対向部62bと第二対向部68bとを接続するように、第一対向部62bと第二対向部68bとに接している。放電誘発部71は、第一対向部62bと第二対向部68bとを接続するように形成され、第二ギャップ部GP2での放電を発生し易くする機能を有する。
放電誘発部72は、第一対向部64bと第二対向部68cとを接続するように、第一対向部64bと第二対向部68cとに接している。放電誘発部72は、第一対向部64bと第二対向部68cとを接続するように形成され、第三ギャップ部GP3での放電を発生し易くする機能を有する。放電誘発部73は、第一対向部66bと第二対向部68cとを接続するように、第一対向部66bと第二対向部68cとに接している。放電誘発部73は、第一対向部66bと第二対向部68cとを接続するように形成され、第四ギャップ部GP4での放電を発生し易くする機能を有する。
放電誘発部70〜73は、Fe2O3、NiO、CuO、ZnO、MgO、SiO2、TiO2、Mn2O3、SrO、CaO、BaO、SnO2、K2О、Al2O3、ZrO2、及びB2O3からなる群より選ばれる少なくとも一種の材料を含んで構成される。放電誘発部70〜73は、上記群より選ばれる二種類以上の材料を含んで構成されてもよい。放電誘発部70〜73には、Ag、Pd、Au、Pt、Ag/Pd合金、Ag/Cu合金、Ag/Au合金、又はAg/Pt合金などの金属粒子が含有されている。放電誘発部70〜73には、RuO2などの半導体粒子が含有されていてもよい。放電誘発部70〜73には、ガラス又は酸化錫(SnO又はSnO2)が含有されていてもよい。
素体1は、空洞部74〜77を有している(図4及び図5参照)。
空洞部74を画成する面は、第一対向部60b及び第二対向部68b、並びに、放電誘発部70(第一及び第二対向部60b,68bから露出する部分)の表面と、当該表面に対向する面と、を含んでいる。空洞部74は、第一及び第二対向部60b,68bと、放電誘発部70(第一及び第二対向部60b,68bから露出する部分)と、に接している。空洞部74は、放電時における第一対向部60b、第二対向部68b、非磁性体層4及び放電誘発部70の熱膨張を吸収する機能を有する。
空洞部75を画成する面は、第一対向部62b及び第二対向部68b、並びに、放電誘発部71(第一及び第二対向部62b,68bから露出する部分)の表面と、当該表面に対向する面と、を含んでいる。空洞部75は、第一及び第二対向部62b,68bと、放電誘発部71(第一及び第二対向部60b,68bから露出する部分)と、に接している。空洞部75は、放電時における第一対向部62b、第二対向部68b、非磁性体層4及び放電誘発部71の熱膨張を吸収する機能を有する。
空洞部76を画成する面は、第一対向部64b及び第二対向部68c、並びに、放電誘発部72(第一及び第二対向部64b,68cから露出する部分)の表面と、当該表面に対向する面と、を含んでいる。空洞部76は、第一及び第二対向部64b,68cと、放電誘発部72(第一及び第二対向部64b,68cから露出する部分)と、に接している。空洞部76は、放電時における第一対向部64b、第二対向部68c、非磁性体層4及び放電誘発部72の熱膨張を吸収する機能を有する。
空洞部77を画成する面は、第一対向部66b及び第二対向部68c、並びに、放電誘発部73(第一及び第二対向部66b,68cから露出する部分)の表面と、当該表面に対向する面と、を含んでいる。空洞部77は、第一及び第二対向部66b,68cと、放電誘発部73(第一及び第二対向部66b,68cから露出する部分)と、に接している。空洞部77は、放電時における第一対向部66b、第二対向部68c、非磁性体層4及び放電誘発部73の熱膨張を吸収する機能を有する。
非磁性体部3Cには、第一コイルC1と第二コイルC2とが配置されている非磁性体部3A及びESDサプレッサが配置されている非磁性体部3Bと異なり、導体などが配置されていない。非磁性体部3Cは、三つの非磁性体部3A,3B,3Cの関係において、非磁性体部3Aを挟んで非磁性体部3Bとは反対側に位置している。非磁性体部3Cは、焼成の際に素体1に発生する内部応力を緩和する。
以上のように、本実施形態では、第一及び第三導体26,29は、第一グラウンド用端子電極15に接続されており、第二及び第四導体27,30は、第二グラウンド用端子電極16に接続されている。すなわち、第一及び第二導体層25,28(第一、第二、第三、及び第四導体26,27,29,30)は、第一及び第二グラウンド用端子電極15,16を通してグラウンドに接続される。
積層方向で第一コイルC1(第一コイル導体21)と隣り合っている第一導体層25が、積層方向から見たときに第一コイルC1(第一コイル導体21)の一部と重なるように配置されている第一及び第二導体26,27を有している。このため、第一導体層25の第一及び第二導体26,27と第一コイルC1との間に浮遊容量が生じる。積層方向で第二コイルC2(第四コイル導体24)と隣り合っている第二導体層28が、積層方向から見たときに第二コイルC2(第四コイル導体24)の一部と重なるように配置されている第三及び第四導体29,30を有している。このため、第二導体層28の第三及び第四導体29,30と第二コイルC2との間に浮遊容量が生じる。したがって、積層コモンモードフィルタCFでは、コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性における減衰ピーク(減衰極)が高周波側にシフトすると共に、その深さが大きくなる。
第一導体26と第二導体27とは互いに離間している。したがって、第一及び第二コイルC1,C2により発生した磁束が、第一導体層25(第一及び第二導体26,27)を通る場合でも、第一導体層25には逆起電力が生じ難い。第三導体29と第四導体30とは互いに離間している。したがって、第一及び第二コイルC1,C2により発生した磁束が、第二導体層28(第三及び第四導体29,30)を通る場合でも、第二導体層28には逆起電力が生じ難い。これらの結果、積層コモンモードフィルタCFのコモンモードインピーダンスが低下するのを抑制することができる。
本実施形態では、第一導体26と第一コイルC1(第一コイル導体21)とが重なり合う面積と、第二導体27と第一コイルC1(第一コイル導体21)とが重なり合う面積と、第三導体29と第二コイルC2(第四コイル導体24)とが重なり合う面積と、第四導体30と第二コイルC2(第四コイル導体24)とが重なり合う面積とは同等である。これにより、第一コイルC1の一端、すなわち第一端子電極11から信号が入る場合と、第一コイルC1の他端、すなわち第二端子電極12から信号が入る場合とで、特性インピーダンスの変化が小さい。同じく、第二コイルC2の一端、すなわち第四端子電極14から信号が入る場合と、第二コイルC2の他端、すなわち第三端子電極13から信号が入る場合とで、特性インピーダンスの変化が小さい。これらの結果、積層コモンモードフィルタCFを実装する際の方向性を無くすことができる。
本実施形態では、第一コイルC1は、渦巻き状の第一及び第二コイル導体21,22を有していると共に、第一コイル導体21と第二コイル導体22とが電気的に接続されることにより構成されている。第二コイルC2は、渦巻き状の第三及び第四コイル導体23,24を有していると共に、第三コイル導体23と第四コイル導体24とが電気的に接続されることにより構成されている。第一コイル導体21と第三コイル導体23とは、積層方向で互いに隣り合い、第二コイル導体22と第四コイル導体24とは、積層方向で互いに隣り合い、第三コイル導体23は、積層方向で第一コイル導体21と第二コイル導体22との間に位置している。これにより、第一コイルC1と第二コイルC2との磁気結合を高めることができる。
本実施形態では、第一及び第二導体層25,28は、積層方向で第一コイルC1と第二コイルC2との間には位置していない。このため、第一及び第二導体層25,28が第一コイルC1と第二コイルC2との磁気結合を阻害することはない。
積層コモンモードフィルタCFは、第一グラウンド用端子電極15と第二グラウンド用端子電極16とを電気的に接続する第二接続部68aを備えている。この場合、第一グラウンド用端子電極15と第二グラウンド用端子電極16とが、第二接続部68aを通して電気的に接続されているので、第一及び第二グラウンド用端子電極15,16を形成する際に、電気めっきを施すことができる。
積層コモンモードフィルタCFでは、放電電極60,62,64,66(第一対向部60b,62b,64b,66b)と放電電極68(第二対向部68b)とが、互いに離間するように素体1内に配置されている。放電電極68が、第一及び第二グラウンド用端子電極15,16に接続されている。すなわち、放電電極68は、第一及び第二グラウンド用端子電極15,16を通してグラウンドに接続される。これにより、積層コモンモードフィルタCFは、ESD吸収機能を有する。静電気を逃がすグラウンドと、第一及び第二導体層25,28が接続されるグラウンドとの共通化が図られ、積層コモンモードフィルタCFの構成が複雑化するのを防ぐことができる。
積層コモンモードフィルタCFでは、第一導体26、第二導体27、第三導体29、及び第四導体30の各厚みTH1は、第一コイル導体21、第二コイル導体22、第三コイル導体23、及び第四コイル導体24の各厚みTH2よりも小さいので、厚みTH1が厚みTH2以上である積層コモンモードフィルタに比して、積層方向での一対の磁性体部5A,5Bの間隔が小さい。これにより、積層コモンモードフィルタCFのインダクタンスが低下するのを抑制することができる。
ここで、本実施形態の積層コモンモードフィルタCFと、比較例の積層コモンモードフィルタとの、コモンモードインピーダンスの周波数特性とコモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性とを比較する試験を行った。コモンモードインピーダンスの周波数特性を比較した試験結果を図11に示し、減衰量の周波数特性を比較した試験結果を図12に示す。
比較例1の積層コモンモードフィルタは、第一及び第二導体層25,28(第一、第二、第三、及び第四導体26,27,29,30)を備えていない点で、積層コモンモードフィルタCFと相違する。比較例2の積層コモンモードフィルタは、第一及び第二導体層25,28の形状が、特許文献1に記載された積層コモンモードフィルタのように環状を呈している点で、積層コモンモードフィルタCFと相違する。比較例3の積層コモンモードフィルタは、第一及び第二導体層25,28がベタ状である点で、積層コモンモードフィルタCFと相違する。比較例1〜3の各積層コモンモードフィルタと積層コモンモードフィルタCFとは、上述した相違点以外の構成に関しては同じである。第一及び第二導体層25,28がベタ状であるとは、第一及び第二導体層25,28が第一及び第二コイルC1,C2だけでなく、第一及び第二コイルC1,C2の内径領域も覆っている形状であることを意味している。
図11に示された試験結果からわかるように、積層コモンモードフィルタCFは、比較例2及び3の積層コモンモードフィルタに比して、コモンモードインピーダンスの低下が極めて少ない。すなわち、比較例2及び3の積層コモンモードフィルタでは、第一及び第二導体層に生じる逆起電力(渦電流)の影響により、コモンモードインピーダンスが大きく低下している。図11において、特性I1は、積層コモンモードフィルタCFのコモンモードインピーダンスの周波数特性を示している。特性I2〜I4は、それぞれ比較例1〜3のコモンモードインピーダンスの周波数特性を示している。
図12に示された試験結果からわかるように、積層コモンモードフィルタCFは、比較例1の積層コモンモードフィルタに比して、コモンモードノイズに対する減衰量の周波数特性における減衰ピークの深さが大きく、かつ、減衰ピークの位置が高周波数側にシフトしている。比較例2及び3の積層コモンモードフィルタは、積層コモンモードフィルタCFに対して、急峻な減衰特性を有している。すなわち、積層コモンモードフィルタCFは、比較例2及び3の積層コモンモードフィルタは、所望の減衰特性が得られる周波数帯域が広い。図12において、特性L1は、積層コモンモードフィルタCFの減衰特性を示している。特性L2〜L4は、それぞれ比較例1〜3の減衰特性を示している。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
第一、第二、第三、及び第四導体26,27,29,30の形状は、図8及び9に示された形状に限られない。たとえば、図13に示されるように、第一及び第二導体26,27は、第一コイル導体21の形状に沿って湾曲している形状を呈していてもよい。また、図14に示されるように、第三及び第四導体29,30は、第四コイル導体24の形状に沿って湾曲している形状を呈していてもよい。これらの場合、第一導体部分26a,27a,29a,30aは、U字状を呈する。
第一、第二、第三、及び第四導体26,27,29,30は、図15及び図16に示されるように、積層方向から見たときに第一及び第二コイルC1,C2の内径領域と重なっていなくてもよい。この場合、第一、第二、第三、及び第四導体26,27,29,30は、第一及び第二コイルC1,C2により発生する磁束を遮り難い。これにより、積層コモンモードフィルタCFのインダクタンスが低下するのをより一層抑制することができる。
第一、第二、第三、及び第四導体26,27,29,30は、図17及び図18に示されるように、複数に分割されていてもよい。図17及び図18に示された変形例では、第一、第二、第三、及び第四導体26,27,29,30は、それぞれ二つに分割されている。
本実施形態では、第一コイルC1は、渦巻き状の第一及び第二コイル導体21,22を有していると共に、第一コイル導体21と第二コイル導体22とが電気的に接続されることにより構成されている。第二コイルC2は、渦巻き状の第三及び第四コイル導体23,24を有していると共に、第三コイル導体23と第四コイル導体24とが電気的に接続されることにより構成されている。
第一コイル導体21と第二コイル導体22とが積層方向で互いに隣り合い、第三コイル導体23と第四コイル導体24とが積層方向で互いに隣り合い、第二コイル導体22と第三コイル導体23とが積層方向で互いに隣り合っていてもよい。第一コイルC1は、一つの渦巻き状のコイル導体により構成されていてもよく、第二コイルC2も、一つの渦巻き状のコイル導体により構成されていてもよい。
積層コモンモードフィルタCFは、放電電極60,62,64,66,68、及び放電誘発部70〜73を備えていなくてもよい。すなわち、積層コモンモードフィルタCFは、ESD吸収性能を有していなくてもよい。
1…素体、3A,3B,3C…非磁性体部、5A,5B,5C,5D…磁性体部、11…第一端子電極、12…第二端子電極、13…第三端子電極、14…第四端子電極、15…第一グラウンド用端子電極、16…第二グラウンド用端子電極、21…第一コイル導体、22…第二コイル導体、23…第三コイル導体、24…第四コイル導体、25…第一導体層、26…第一導体、27…第二導体、28…第二導体層、29…第三導体、30…第四導体、60,62,64,66,68…放電電極、68a…第二接続部、C1…第一コイル、C2…第二コイル、CF…積層コモンモードフィルタ。
Claims (6)
- 非磁性材料からなる非磁性体部と、磁性材料からなり、かつ、前記非磁性体部を挟んで対向するように配置されている一対の磁性体部と、を有している素体と、
前記一対の磁性体部が対向している方向で対向するように前記非磁性体部に配置され、互いに磁気結合する第一及び第二コイルと、
前記第一及び第二コイルを前記一対の磁性体部が対向している前記方向で挟むように前記非磁性体部に配置されており、グラウンドに接続される第一及び第二導体層と、を備えており、
前記第一導体層は、前記一対の磁性体部が対向している前記方向で前記第一コイルと隣り合っていると共に、前記一対の磁性体部が対向している前記方向から見たときに前記第一コイルの一部と重なるように配置され、かつ、互いに離間している第一及び第二導体を有し、
前記第二導体層は、前記一対の磁性体部が対向している前記方向で前記第二コイルと隣り合っていると共に、前記一対の磁性体部が対向している前記方向から見たときに前記第二コイルの一部と重なるように配置され、かつ、互いに離間している第三及び第四導体を有している、積層コモンモードフィルタ。 - 前記第一導体と前記第一コイルとが重なり合う面積と、前記第二導体と前記第一コイルとが重なり合う面積と、前記第三導体と前記第二コイルとが重なり合う面積と、前記第四導体と前記第二コイルとが重なり合う面積とは同等である、請求項1に記載の積層コモンモードフィルタ。
- 前記第一、第二、第三、及び第四導体は、前記一対の磁性体部が対向している前記方向から見たときに前記第一及び第二コイルの内径領域と重なっていない、請求項1又は2に記載の積層コモンモードフィルタ。
- 前記第一コイルは、渦巻き状の第一及び第二コイル導体を有していると共に、前記第一コイル導体と前記第二コイル導体とが電気的に接続されることにより構成され、
前記第二コイルは、渦巻き状の第三及び第四コイル導体を有していると共に、前記第三コイル導体と前記第四コイル導体とが電気的に接続されることにより構成され、
前記第一コイル導体と前記第三コイル導体とは、前記一対の磁性体部が対向している前記方向で互いに隣り合い、
前記第二コイル導体と前記第四コイル導体とは、前記一対の磁性体部が対向している前記方向で互いに隣り合い、
前記第三コイル導体は、前記一対の磁性体部が対向している前記方向で前記第一コイル導体と前記第二コイル導体との間に位置している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層コモンモードフィルタ。 - 前記素体の外表面に配置され、前記第一導体と前記第三導体とが接続されている第一グラウンド用端子電極と、
前記素体の外表面に配置され、前記第二導体と前記第四導体とが接続されている第二グラウンド用端子電極と、
前記素体内に配置され、前記第一グラウンド用端子電極と前記第二グラウンド用端子電極とを電気的に接続する第三導体層と、を更に備えている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層コモンモードフィルタ。 - 互いに離間するように前記素体内に配置されている第一及び第二放電電極を更に備えており、
前記第一及び第二放電電極のいずれか一方と前記第三導体層とが電気的に接続されている、請求項5に記載の積層コモンモードフィルタ。
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