JP6102385B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体に記録されたインクを乾燥させるヒーターを備える記録装置に関する。
従来から、被記録媒体に記録されたインクを乾燥させるヒーターを備える記録装置が使用されている。このうち、インクを被記録媒体に吐出して記録するインクジェット記録装置においては、被記録媒体に記録されたインクを乾燥させるために、該インクが記録された部分と非接触で乾燥させるヒーターを備える記録装置が一般的に使用されている。例えば、特許文献1には、媒体支持部であるプラテン側からヒーターにより加熱して被記録媒体を温めて、記録がなされた被記録媒体のインクを乾燥することが可能な記録装置が開示されている。
また、インクを被記録媒体に吐出して記録する方式以外の方式の記録装置として例えば、転写式の記録装置が使用されており、例えば、特許文献2には、転写材上に転写されたトナー画像をヒーターに相当する加熱ローラーと接触させた際の水蒸気を凝縮する除湿手段を備える装置が開示されている。
特開2010−280828号公報 特開2000−75773号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるような、従来の、インクが記録された部分と非接触で乾燥させるヒーターを備える記録装置では、ヒーターにより該インクから蒸発した蒸気が媒体支持部に結露し、被記録媒体が濡れてしまう場合があった。特に、媒体支持部と対向する側から被記録媒体に記録されたインクを乾燥させるヒーターを備える記録装置では、媒体支持部で蒸気が結露して被記録媒体が濡れてしまう場合が多くあった。なお、インクを被記録媒体に吐出して記録するインクジェット記録装置においては、特許文献2の技術は採用できない。インクが記録された部分と接触して乾燥させるヒーターを用いると、該記録された部分とヒーターとの接触により、該記録された部分の画質が低下するためである。
そこで、本発明の目的は、インクを被記録媒体に吐出して該被記録媒体に記録されたインクを被記録媒体と非接触で乾燥させるヒーターを備える記録装置において、ヒーターにより該インクから蒸発した蒸気が媒体支持部に結露することを抑制することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドにより前記被記録媒体に吐出された前記インクを、前記被記録媒体と非接触で乾燥させるヒーターと、前記ヒーターにより前記インクから蒸発した蒸気を通す開口部が設けられた媒体支持部と、前記開口部を通った前記蒸気を結露させる結露誘導部と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、媒体支持部には前記インクから蒸発した蒸気を通す開口部が設けられ、前記開口部を通った前記蒸気を結露させる結露誘導部を備えている。このため、媒体支持部に前記インクから蒸発した蒸気が結露する前に、結露誘導部に該蒸気を誘導して、結露誘導部で該蒸気を結露させることができる。すなわち、インクを被記録媒体に吐出して該被記録媒体に記録された該インクを該インクが記録された部分と非接触で乾燥させるヒーターを備える記録装置において、ヒーターにより該インクから蒸発した蒸気が媒体支持部に結露することを抑制することができる。
本発明の第2の態様の記録装置は、前記第1の態様において、前記結露誘導部における温度伝導率は、前記媒体支持部における温度伝導率よりも高いことを特徴とする。
本態様によれば、前記結露誘導部における温度伝導率は、前記媒体支持部における温度伝導率よりも高い。このため、結露誘導部は媒体支持部よりも蒸気を結露させやすく、高い精度で、媒体支持部に前記インクから蒸発した蒸気が結露する前に結露誘導部で該蒸気を結露させることができ、前記蒸気が媒体支持部に結露することを抑制することができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、前記第1又は第2の態様において、前記結露誘導部における熱伝導率は、前記媒体支持部における熱伝導率よりも高いことを特徴とする。
本態様によれば、前記結露誘導部における熱伝導率は、前記媒体支持部における熱伝導率よりも高い。このため、前記結露誘導部における温度伝導率を前記媒体支持部における温度伝導率よりも高くすることが容易となり、ねらいとする結露誘導構造を製造しやすい。
本発明の第4の態様の記録装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、前記媒体支持部における前記蒸気が結露して生じた液滴との接触角は、前記結露誘導部における前記液滴との接触角よりも大きいことを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体支持部における前記蒸気が結露して生じた液滴との接触角は、前記結露誘導部における前記液滴との接触角よりも大きい。前記液滴との接触角が大きいということは、前記液滴をはじきやすいということであり、前記液滴を結露させにくいということである。すなわち、結露誘導部は媒体支持部よりも蒸気を結露させやすく、高い精度で、媒体支持部に前記インクから蒸発した蒸気が結露する前に結露誘導部で該蒸気を結露させることができ、前記蒸気が媒体支持部に結露することを抑制することができる。なお、例え、前記媒体支持部において前記蒸気が結露して液滴が生じても、前記媒体支持部の接触角は大きいので、該液滴を前記結露誘導部に誘導することも可能になる。
本発明の第5の態様の記録装置は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、前記結露誘導部は、前記媒体支持部との間隔が2mm以上20mm以下となるように配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記結露誘導部は、前記媒体支持部との間隔が2mm以上20mm以下となるように配置されている。結露誘導部と媒体支持部との間隔が2mm以上であることにより、結露誘導部で結露した液滴が媒体支持部に付着することを抑制できる。また、結露誘導部と媒体支持部との間隔が20mm以下であることにより、媒体支持部で蒸気が結露することを高い精度で抑制できる。
本発明の第6の態様の記録装置は、前記第1から第5のいずれか1つの態様において、前記媒体支持部は、少なくとも一部が直径0.3mm以下の線状部材で構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体支持部は少なくとも一部が直径0.3mm以下の線状部材で構成されているので被記録媒体との接触部分で蒸気が結露しづらく、媒体支持部で蒸気が結露することを高い精度で抑制できる。
本発明の第7の態様の記録装置は、前記第1から第6のいずれか1つの態様において、前記媒体支持部に対する前記開口部の開口率は、40%以上であることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体支持部に対する前記開口部の開口率は40%以上と高いので蒸気を結露誘導部まで通し易く、媒体支持部で蒸気が結露することを高い精度で抑制できる。
本発明の第8の態様の記録装置は、前記第1から第7のいずれか1つの態様において、前記結露誘導部を複数備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記結露誘導部を様々な構成で配置できる。例えば、温度伝導率の異なる結露誘導部を複数備え、媒体支持部から離れた位置に設けられた結露誘導部ほど温度伝導率が高くなるように構成することで、高い精度で、前記蒸気が媒体支持部に結露することを抑制することができる。
本発明の第9の態様の記録装置は、前記第1から第8のいずれか1つの態様において、前記媒体支持部は、少なくとも一部がステンレスで構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体支持部は少なくとも一部がステンレスで構成されているので、前記蒸気が結露しづらい媒体支持部とすることができる。
本発明の第10の態様の記録装置は、前記第1から第9のいずれか1つの態様において、前記結露誘導部は、少なくとも一部がアルミニウムで構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記結露誘導部は少なくとも一部がアルミニウムで構成されているので、前記蒸気を結露させやすく、高い精度で、前記蒸気が媒体支持部に結露することを抑制することができる。
本発明の実施例1に係る記録装置を表す概略側面図。 本発明の実施例1に係る記録装置における媒体支持部及び結露誘導部を表す概略斜視図。 本発明の実施例2に係る記録装置における媒体支持部及び結露誘導部を表す概略斜視図。
[実施例1](図1〜図2)
以下に、本発明の実施例に係る記録装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
最初に、本発明の実施例1に係る記録装置について説明する。該記録装置は水性インクによって被記録媒体に記録可能な記録装置であるが、水性インクを使用可能な記録装置に限定されない。
図1は本発明の実施例1に係る記録装置1の概略側面図を表している。
本実施例の記録装置1は、記録を行うための被記録媒体PのロールR1を送り出すことが可能な被記録媒体Pのセット部2を備えている。なお、本実施例の記録装置1は被記録媒体Pとしてロール式の被記録媒体を使用しているが、このようなロール式の被記録媒体を使用する記録装置に限定されない。例えば、単票式の被記録媒体を用いてもよい。
本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送する際、セット部2は回転方向Cに回転する。
また、本実施例の記録装置1は、ロール式の被記録媒体Pを搬送方向Aに搬送するための不図示の複数の搬送ローラーを備える搬送機構15を備えている。
また、本実施例の記録装置1は、被記録媒体Pの搬送方向Aと交差する走査方向Bに記録ヘッド4を往復走査させて記録する記録機構16を備えている。記録ヘッド4は、インクを被記録媒体Pに吐出する。記録ヘッド4から吐出されたインクにより、被記録媒体Pに画像が形成(記録)される。なお、本実施例の記録装置1は、記録ヘッド4を往復走査させて記録する記録機構16を備えているが、インクを吐出するノズルを搬送方向Aと交差する方向に複数設けた所謂ラインヘッドを備える記録装置でもよい。
記録ヘッド4の被記録媒体Pの搬送方向Aにおける下流側には、媒体支持部6と対向する位置に設けられた赤外線ヒーターで構成されるヒーター7により媒体支持部6に搬送された被記録媒体Pを乾燥させる乾燥機構17を備えている。乾燥機構17には、媒体支持部6の下部に結露誘導部8が備えられている。なお、ヒーター7は、記録ヘッド4により被記録媒体Pに記録されたインクを該インクが記録された部分と非接触で乾燥させるヒーターであれば、その種類、形状及び設置場所等に特に限定はない。換言すれば、記録ヘッド4により被記録媒体Pに吐出されたインクを、被記録媒体と非接触で乾燥させるヒーターであればよい。ただし、媒体支持部と対向する位置にヒーターが設けられる構成の記録装置では媒体支持部に結露が生じやすいが、本発明はこのような構成の記録装置において特に結露抑制の効果が大きい。
また、乾燥機構17の被記録媒体Pの搬送方向Aにおける下流側には、被記録媒体Pを巻き取る際の該被記録媒体Pの張力を調整する役割の張力調整部13が備えられている。そして、張力調整部13の被記録媒体Pの搬送方向Aにおける下流側には、被記録媒体Pを巻き取り可能な巻取部14が備えられている。なお、本実施例の記録装置1では、被記録媒体Pを巻き取る際、巻取部14は回転方向Cに回転する。
次に、媒体支持部6及び結露誘導部8について詳細に説明する。
図2は、本発明の実施例1に係る記録装置1における媒体支持部6及び結露誘導部8を表す概略斜視図である。
本実施例の媒体支持部6は、ヒーター7によりインクから蒸発した蒸気を通す開口部19が設けられている。なお、このような開口部19が設けられていればその形状等に特に限定はない。
ただし、少なくとも一部が直径0.3mm以下の線状部材で構成されていることが好ましい。媒体支持部6における被記録媒体Pとの接触部分で蒸気が結露することを高い精度で抑制できるためである。
下記表1は、線状部材の直径を変えていった場合に、被記録媒体Pに記録されたインクから蒸発した蒸気が媒体支持部6で結露するか否かを評価した評価結果である。目視において媒体支持部6に結露が発生しなかった場合がOKであり、媒体支持部6に結露が発生した場合がNGである。
Figure 0006102385
また、媒体支持部6に対する開口部19の開口率は、40%以上であることが好ましい。媒体支持部6で蒸気が結露することを高い精度で抑制できるためである。
下記表2は、媒体支持部6に対する開口部19の開口率を変えていった場合に、被記録媒体Pに記録されたインクから蒸発した蒸気が媒体支持部6で結露するか否かを評価した評価結果である。目視において媒体支持部6に結露が発生しなかった場合がOKであり、媒体支持部6に結露が発生した場合がNGである。
Figure 0006102385
さらに、媒体支持部6は少なくとも一部がステンレス製であることが好ましい。ステンレスは、安価で頑丈であるうえ、温度伝導率及び熱伝導率が低く、前記蒸気が結露して生じた液滴との接触角が大きく濡れにくいため、媒体支持部6で蒸気が結露することを高い精度で抑制できるためである。
また、媒体支持部6には、ステンレス以外の金属(例えば鋼や鉄)に、ニッケルメッキやクロムメッキを施した部材を用いてもよい。このような部材も、温度伝導率及び熱伝導率が低く、前記蒸気が結露して生じた液滴との接触角が大きく濡れにくいため、媒体支持部6で蒸気が結露することを高い精度で抑制できる。
なお、温度伝導率とは、熱拡散率や温度拡散率等とも呼ばれ、熱伝導率を密度と比熱容量との積で除したものである。
本実施例の結露誘導部8は、開口部19を通った前記蒸気を結露させるための構成部材であり、前記蒸気が結露して生じた液滴を受ける液受9が下部に設けられている。また、液受9の下部には、液受9に溜まった液を、チューブ10を介して回収するための廃液ボトル11が備えられている。
本実施例の結露誘導部8の形状等に特に限定はないが、結露誘導部8における温度伝導率は、媒体支持部6における温度伝導率よりも高いことが好ましい。媒体支持部6で蒸気が結露することを高い精度で抑制できるためである。また、結露誘導部8における熱伝導率は、媒体支持部6における熱伝導率よりも高いことが好ましい。ねらいとする結露誘導構造を製造しやすいためである。
また、結露誘導部8は、媒体支持部6よりも前記蒸気が結露して生じた液滴との接触角が小さいことが好ましい。媒体支持部6で蒸気が結露することを高い精度で抑制できるためである。
また、結露誘導部8は、媒体支持部6との間隔L1が2mm以上20mm以下となるように配置されており、このように配置されていることが好ましい。ここで、媒体支持部6との間隔L1が一定でない場合、いずれの部分においても間隔L1が2mm以上20mm以下となるように配置されていることが好ましい。結露誘導部8と媒体支持部6との間隔が2mm以上であることにより、結露誘導部8で結露した液滴が媒体支持部6に付着することを抑制でき、結露誘導部8と媒体支持部6との間隔が20mm以下であることにより、媒体支持部6で蒸気が結露することを高い精度で抑制できるためである。
下記表3は、結露誘導部8と媒体支持部6との間隔を変えていった場合に、被記録媒体Pに記録されたインクから蒸発した蒸気が媒体支持部6で結露するか否かを評価した評価結果である。目視において媒体支持部6に結露が発生しなかった場合がOKであり、媒体支持部6に結露が発生した場合がNGである。なお、結露誘導部8と媒体支持部6との間隔が2mm未満の場合は、結露誘導部8で結露した液滴が媒体支持部6に付着してしまった。
Figure 0006102385
さらに、結露誘導部8は、少なくとも一部がアルミニウム製であることが好ましい。アルミニウムは、安価で軽量であるため頑丈な構成とすることが可能であるうえ、温度伝導率及び熱伝導率が高く、前記蒸気が結露して生じた液滴との接触角が小さく濡れ易い。このため、媒体支持部6で蒸気が結露する前に結露誘導部8に蒸気を誘導し、結露誘導部8で蒸気を結露させることができ、媒体支持部6で蒸気が結露することを高い精度で抑制できるためである。
[実施例2](図3)
次に、本発明の実施例2に係る記録装置について説明する。
図3は本発明の実施例2に係る記録装置1における媒体支持部6及び結露誘導部8及び12を表す概略斜視図である。なお、上記実施例と共通する構成部材は同じ符号で示しており、詳細な説明は省略する。
本実施例の記録装置1は、複数の結露誘導部8及び12を備える点のみにおいて実施例1の記録装置1と相違する。なお、本実施例の記録装置1は、2つの結露誘導部を備えるが、3つ以上結露誘導部を備えていてもよい。
本実施例の記録装置1は、媒体支持部6と結露誘導部8との間に、結露誘導部8と搬送方向Aの一方の末端で繋げて構成され、搬送方向Aの両端付近に結露誘導部8に前記蒸気を通すことが可能な連通孔18が設けられた結露誘導部12を備える。
なお、結露誘導部8は、媒体支持部6との間隔L2は、全体にわたって2mm以上20mm以下となるように配置されている。
このとき、結露誘導部8は第1の結露誘導部であり、結露誘導部12は第2の結露誘導部であるといえる。
本実施例の記録装置1は、複数の結露誘導部8及び12を備えている。このため、実施例1の記録装置1よりも結露誘導部としての効果は大きく、さらに媒体支持部6で蒸気が結露することを高い精度で抑制できる構成となっている。
なお、上記実施例1及び2の記録装置1は、水溶性有機溶剤を含有する水性インクを用いて記録可能な記録装置である。このようなインクを用いた記録装置においては、前記蒸気として水溶性有機溶剤が含まれ、媒体支持部6に該蒸気が結露すると該水溶性有機溶剤が揮発しづらいために被記録媒体を該水溶性有機溶剤で濡らしてしまう場合がある。このため、本発明は、特に、水溶性有機溶剤を含有する水性インクを用いて記録可能な記録装置において有効であるが、このような記録装置に限定されない。
また、搬送部としての該搬送機構15には、被記録媒体Pをプラテン3において加熱可能なプラテンヒーター5を設けてもよい。
なお、本実施例のプラテンヒーター5はプラテン3と対向する位置に設けられた赤外線ヒーターであるが、このようなヒーターに限定されず、プラテン3側から被記録媒体Pを加熱可能なヒーターを用いてもよい。
なお、記録装置におけるヒーターがヒーター7のみであるときは、ヒーターとはヒーター7のことを指す。また、ヒーター7に加え、プラテンヒーター5が設けられているときは、プラテンヒーター5を第1のヒーター、ヒーター7を第2のヒーターと区分する。
1 記録装置、2 セット部、3 プラテン、4 記録ヘッド、
5 プラテンヒーター、6 媒体支持部、7 ヒーター、8 結露誘導部、
9 液受、10 チューブ、11 廃液ボトル、12 結露誘導部、
13 張力調整部、14 巻取部、15 搬送機構、16 記録機構、
17 乾燥機構、18 連通孔、19 開口部、P 被記録媒体、
R1 被記録媒体のロール、R2 被記録媒体のロール

Claims (9)

  1. 被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドにより前記被記録媒体に吐出された前記インクを、前記被記録媒体と非接触で乾燥させるヒーターと、
    前記ヒーターにより前記インクから蒸発した蒸気を通す開口部が設けられた媒体支持部と、
    前記開口部を通った前記蒸気を結露させる結露誘導部と、を備え
    前記結露誘導部は、前記媒体支持部との間隔が2mm以上20mm以下となるように配置されていることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記結露誘導部における温度伝導率は、前記媒体支持部における温度伝導率よりも高いことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、
    前記結露誘導部における熱伝導率は、前記媒体支持部における熱伝導率よりも高いことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記媒体支持部における前記蒸気が結露して生じた液滴との接触角は、前記結露誘導部における前記液滴との接触角よりも大きいことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記媒体支持部は、少なくとも一部が直径0.3mm以下の線状部材で構成されていることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記媒体支持部に対する前記開口部の開口率は、40%以上であることを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記結露誘導部を複数備えることを特徴とする記録装置。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記媒体支持部は、少なくとも一部がステンレスで構成されていることを特徴とする記録装置。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載の記録装置において、
    前記結露誘導部は、少なくとも一部がアルミニウムで構成されていることを特徴とする記録装置。
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