JP5546570B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体上に転写されたトナーの画像を記録媒体に熱と圧力で定着させる定着装置、及びこの定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来の電子写真記録装置等の画像形成装置では、記録媒体上に転写された現像剤画像(トナー画像)を定着装置により熱と圧力で記録媒体に定着するようにしているが、定着後の記録媒体を確実に定着部材から分離させるために、分離部材を配設して、記録媒体を定着部材から剥がしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−175538号公報
この種の画像形成装置では、分離部材に結露が発生することがあるが、上述した従来の技術においては、分離部材に発生する結露対策が充分ではなく、定着後の記録媒体や画像に結露による変形、変質等が発生するという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そのため、本発明の定着装置は、加熱部材と、前記加熱部材とニップを形成する加圧部材と、前記ニップ部の媒体搬送方向における下流側に配置された分離部材とを有し、前記分離部材は、搬送される記録媒体をガイドするガイド面を有するガイド部と、搬送される媒体に対して、前記ガイド面よりも離れた位置に形成された結露部と、媒体搬送方向における前記分離部材の上流端に配置され、前記媒体搬送方向と直交する方向に延在する先端部と、を有し、前記結露部は、前記ガイド面から離れる方向に傾斜する傾斜面と、前記傾斜面の下方側の一端から延在する平面部と、を有し、前記先端部は、媒体搬送方向における前記平面部の上流端部との間において所定の間隙をあけて配設され、前記ガイド部と前記先端部は、樹脂部材で一体に形成され、前記平面部は、金属部材で形成されていることを特徴とする。
このようにした本発明は、分離部材のガイド面より低い位置に形成された結露部に結露による水滴の発生を促し、発生した水滴を結露部で気化させることができるので、定着後の記録媒体や画像に結露による変形、変質等が発生するのを防止できるという効果が得られる。
第1の実施例の内部構成を概略的に示した側面図 第1の実施例における定着装置の構成例を示す側断面図 第1の実施例における分離部材の斜視図 第1の実施例における分離部材の要部拡大図 第1の実施例の分離部材における結露の発生を示す要部拡大図 第1の実施例の分離部材における結露の発生直後の状態を示す要部拡大図 第2の実施例における分離部材の組立前の斜視図 第2の実施例における分離部材の組立後の斜視図 図8の分離部材の要部拡大図 第2の実施例の分離部材における結露の発生を示す要部拡大図 第2の実施例の分離部材における結露の発生直後の状態を示す要部拡大図
以下、図面を参照して本発明による定着装置及び画像形成装置の実施例を説明する。
図1は第1の実施例の内部構成を概略的に示した側面図、図2は定着装置10の構成例を示す側断面図で、図において40は画像形成装置であり、一例として電子写真プリンタを示し、この画像形成装置40は内部機構を制御するための図示しない記録制御部を備えている。画像形成装置40内の下部には用紙等の記録媒体1を収納した記録媒体カセット2が着脱自在に装着されており、この記録媒体カセット2を媒体搬送方向の最上流側とし、記録媒体カセット2の記録媒体1の排出側から画像形成装置40上部の下流側にかけて、記録媒体1を搬送するための搬送ローラ対からなる複数の記録媒体搬送部3a、3b、3c、3dが順に配設されている。
記録媒体搬送部3bと3cとの間には、記録媒体1の搬送順に現像剤(例えば、トナー)による画像1tを形成する現像材画像形成部4と定着装置10が、現像材画像形成部4が上流側、定着装置10が下流側に位置するように設けられており、そして現像材画像形成部4と隣接して記録用露光装置としての発光ダイオードヘッド(以下、LEDヘッド)5が設けられている。
現像材画像形成部4は、LEDヘッド5から出射される記録光により感光体上に画像を形成し、その画像を現像剤で現像することにより現像材画像1t(図2参照)を形成して、その現像材画像1tを記録媒体1上に転写する装置である。この下流側に配置された定着装置10は、記録媒体1上に付着した現像材画像1tを過熱及び加圧して定着させた後、下流の記録媒体搬送部3cへと排出する装置である。
記録媒体1に対する記録が片面記録の場合、現像材画像1tの定着後、記録媒体1はそのまま記録媒体搬送部3dに送られ、装置外へ排出されるが、両面記録を行う場合には、記録媒体1は記録媒体反転ユニット6に送られる。そして、この記録媒体反転ユニット6で表裏反転されて記録媒体搬送部3aに送られ、再び現像材画像1tの形成、定着の工程を経た後、記録媒体搬送部3dに送られ、装置外へ排出される。
図2に示したように本実施例の定着装置10は、記録媒体1に熱を供給するための定着ローラ12と、記録媒体1を加圧するための加圧ローラ11と、加圧ローラ11及び定着ローラ12から記録媒体1を剥離するための分離部材13、20とで構成され、定着ローラ12と加圧ローラ11は圧接状態で配設されている。定着ローラ12は、ローラ、加圧パッド、ベルトのいずれか、または複数の組み合わせで構成されていてもよく、また、加圧ローラ11も定着ローラ12と同様にローラ、加圧パッド、ベルトによる複数の組み合わせで構成されていてもよい。
尚、定着ローラ12と加圧ローラ11には、ローラ表面の温度を上昇させるためのハロゲンヒータ等の何らかの加熱手段が設けられており、図示しない温度検知手段により温度検知され、図示しない記録制御部により所定の温度に保つことができるものとなっている。この場合のそれぞれの温度検知手段は、定着ローラ12及び加圧ローラ11の外周または内周面に当接あるいは微小なギャップを設けた非接触のものであってもよい。
ここで、加圧ローラ11と定着ローラ12について更に説明すると、加圧ローラ11はその中心軸が図示しないフレームにベアリングをして回転自在に支持されており、ばね等の弾性体により定着ローラ12に押圧されている。定着ローラ12はその中心軸が加圧ローラ11と同様に図示しないフレームにベアリングをして回転自在に支持されており、この定着ローラ12はその中心軸には図示しないギアが設けられている。このギアに記録媒体搬送部3cから回転力が伝達されることで定着ローラ12は矢印A−1方向に回転駆動され、そして加圧ローラ11はその表面に定着ローラ12の表面からの摩擦力が働くので、加圧ローラ11は定着ローラ12に従動し、矢印A−2方向に回転する。尚、記録媒体搬送部3cから回転力が伝達されるのは加圧ローラ11として、定着ローラ12が従動するようにしてもよい。
加圧ローラ11と定着ローラ12は、アルミニウム、鉄等の金属芯金の外周にフッ素ゴム、シリコンゴム等の弾性体層とフッ素系樹脂からなる表面離型層を備えており、これらにより定着ローラ12と加圧ローラ11の圧接部には、圧接範囲においてニップ部Nが形成され、このニップ部Nに記録媒体1を挟持することで、記録媒体1の搬送を行うことができる。
分離部材13、20について説明すると、分離部材13は、媒体搬送方向におけるニップ部Nの下流側に配置され、先端部が定着ローラ12に近接するように設けられている。この分離部材13は、主にニップ部Nを通過した記録媒体1を定着ローラ12から分離させ、媒体搬送方向の定着ローラ12より下流側にある記録媒体搬送部3cへの記録媒体1の搬送をガイドするものである。分離部材20も、媒体搬送方向におけるニップ部Nの下流側に配置され、先端部が加圧ローラ11に近接するように設けられている。この分離部材20も分離部材13と同様に、主にニップ部Nを通過した記録媒体1を加圧ローラ11から分離させ、記録媒体1を加圧ローラ11より下流側にある記録媒体搬送部3cへの記録媒体1の搬送をガイドするものである。
分離部材13としては、アルミニウム、銅、ステンレス等の熱伝導性、耐食性の高い金属、またはこれらを主成分とする合金である金属部材と、PET(ポリエチレンテレフタレート)等にガラス繊維を充填して耐熱性を向上させた樹脂部材を組み合わせたものが用いられ、また分離部材20には、PET(ポリエチレンテレフタレート)等にガラス繊維を充填して耐熱性を向上させた樹脂で一体に形成されている樹脂部材が用いられている。
図3は本実施例における分離部材20の斜視図で、分離部材20は両端に形成した突起部20aを支点として回動可能に図示しないフレーム等に支持されており、突起部20aに取り付けられた図示しないトーションスプリング等のばねにより分離部材20は先端が加圧ローラ11側へ接近するように付勢され、先端と加圧ローラ11の間に一定の隙間ができるように両端部に形成したストッパ部20bが図示しないフレーム部に当接している。
図4は分離部材20の要部拡大図で、同図(a)は図3のB部の拡大斜視図、同図(b)は同図(a)を矢印C方向から見た断面図である。図4(a)に示したように分離部材20には、記録媒体1を案内するガイド面を有するガイド部としての記録媒体案内用のリブ20cが複数平行に設けられ、各リブ20cは媒体搬送方向の上流側が低く、下流側になるにつれて高さが高くなるように形成されている。つまり各リブ20cは分離部材20の先端側で高さが低く、後端側で高くなるように形成されている。尚、リブ20cは分離部材20の長手方向全体にわたって設けられている。
隣り合うリブ20c間は結露部Xとなっていて、この結露部Xはリブ20cの高さより低く形成される。つまり、搬送される記録媒体1から見たとき、リブ20cが有するガイド面から離れた位置に結露部Xが形成される。また、結露部Xは上流側から下流側に向かって高くなるように傾斜させることで記録媒体1の搬送方向と対向するようにした結露を促すための第1の面部である傾斜面20dと、この傾斜面20dの下端側に設けられた第2の面部である平面20eとで構成されている。このように傾斜面20dと平面20eを、共に記録媒体案内用のリブ20cの高さより低い位置になるように形成することで記録媒体1と接触しないようにしてある。また、傾斜面20dと平面20eにより構成される結露部Xの幅は、媒体搬送方向と直交する方向におけるリブ20cの幅より大きく形成されている。
この結露部Xの平面20eと分離部材20の先端部20gとの間には開口20fが形成され、分離部材20の先端部20gは、記録媒体1を加圧ローラ11から分離させるための部分で、各リブ20cの上流側の端部と一体に形成されており、先端部20gの全長は記録媒体1の搬送方向と直交する辺の長さより長い長さを有している。
上述した構成の作用について説明する。
尚、以下に説明する各部の動作は、図示しない記憶部に格納された制御プログラムに基づいて図示しない記録制御部により制御されるものとする。
まず、定着動作について説明すると、記録動作時に定着装置10の定着ローラ12が図2に示した矢印A1方向に回転すると、加圧ローラ11はニップ部Nにより定着ローラ12に摺動しながら矢印A2方向に回転する。このとき既に電力が供給されて発熱している状態の加熱手段により定着ローラ12が加熱される。図示しない温度検知手段により定着ローラ12の表面温度を検知し、これを基に記録制御部によって加熱手段への供給電力が制御され、定着ローラ12の表面が適正温度に維持される。
現像剤画像1tが転写された記録媒体1が定着装置10に搬送されてくると、記録媒体1は定着ローラ12と加圧ローラ11との圧接部であるニップ部Nを通過する。このニップ部Nを通過中に、記録媒体1上の現像剤画像1tが、定着ローラ12及び加圧ローラ11により加熱及び加圧され、これにより現像剤画像1tは記録媒体1上に定着される。ニップ部Nを通過した記録媒体1は分離部材13及び20により加圧ローラ11と定着ローラ12から剥離され、定着装置10から排出される。
ところで、記録媒体1がニップ部Nを通過する際に分離部材20に結露が発生する。すなわち記録媒体1がニップ部Nを通過する際、現像材画像1tを定着するために記録媒体1に与えられる熱によって、記録媒体1が含有する水分が水蒸気となり、記録媒体1と共にニップ部Nから排出され、これによりニップ部N付近の雰囲気中の水分量が多くなる。分離部材20が高温状態においては、結露は発生しにくいが、分離部材20が低温の状態においては、その分離部材20周辺の雰囲気温度が低いために、ニップ部N付近の雰囲気中の水分量雰囲気の飽和水蒸気量を上回り、これにより分離部材20に結露が発生する。
図5は分離部材20における結露の発生を示す要部拡大図で、同図(a)は拡大斜視図、同図(b)は同図(a)を矢印C方向から見た断面図である。記録媒体1のニップ部N通過と共に発生する多量の水蒸気は、図5(b)記録媒体1の搬送方向と同様の向きで流れてくる。これと対向するように傾斜を持って設けられている傾斜面20dには多くの水蒸気が広い面積であたるために、この傾斜面20dでは図5(a)、(b)に示したように結露による多くの水滴50が発生するよう促され、記録媒体案内用のリブ20cと記録媒体分離用の先端部20gへの結露の発生は抑制される。
記録媒体案内用のリブ20cのガイド面(上面)は、記録媒体1の搬送方向と直交する方向にR形状の曲面を形成することで、ガイド面と記録媒体1との接触を少なくし、結露が発生しにくいようにしている。また、記録媒体分離用の先端部20gは、加圧ローラ11に接近しているので、加圧ローラ11及び定着ローラ12からの放射熱の影響を受けやすく、他の部分より温度上昇しやすいようになっている。加えて、先端部20gには、平面20eとの間に開口20fがあるため、先端部20gに蓄えられた熱は他の部分に逃げにくくなっていることも温度上昇を加速させる要因となる。
図6は分離部材20における結露の発生直後の状態を示す要部拡大図で、同図(a)は拡大斜視図、同図(b)は同図(a)を矢印C方向から見た断面図である。上述したように傾斜面20dは、媒体搬送方向における上流側が低い位置、下流側が高い位置となるように配置されている。そのため傾斜面20dに発生した結露による水滴50は、図6(a)、(b)に示したように傾斜面20dに沿って矢印D方向に流れ落ちてニップ部Nの近傍に位置する平面20eに移動し、この平面20eにおいて水滴50は気化することになるが、ニップ部Nに近づくほど温度は高くなるため、結露による水滴50を効率的に気化することが可能になる。そのため、傾斜面20dに結露による水滴50が大量に溜まることはなく、傾斜面20dで再び結露による水滴50の発生が促される。
また、平面20eと先端部20gとの間に開口20fが形成されているため、平面20eの水滴50の量が増して先端部方向に流れた場合でも、開口20fから水滴50が流れ落ち、そのため先端部20gに水滴50が付着することはない。
以上の動作により、傾斜面20dへの結露による水滴50の発生を効率的に促進させて雰囲気中の水分を減らすことにより、記録媒体案内用のリブ20cと、記録媒体分離用の先端部20gへの結露による水滴50の発生を防ぐことが可能になる。
以上説明したように、第1の実施例では、定着動作の際に発生する記録媒体1の水蒸気を分離部材20の傾斜面20dに結露を発生させることにより記録媒体1が接触する記録媒体案内用のリブ20cと、記録媒体分離用の先端部20gへの結露の発生を抑制することができ、そして傾斜面20dに発生した結露による水滴50は、傾斜面20dに沿って流れ落ちて平面20eに移動するようしているため、再び結露の発生を促すことが可能になる。また、記録媒体案内用のリブ20cのガイド面をR形状として記録媒体1との接触を少なくし、結露の発生による水滴50が付着しにくい形状にしており、記録媒体分離用の先端部20gは平面20eとの間に設けた開口20fにより熱の流出を抑えて優先的に温度上昇させることにより結露による水滴50の発生を抑制している。そのため、定着装置10の分離部材20への結露による水滴50の付着が原因で発生する記録媒体1や現像剤画像1tの変形、変質等を防止することができるという効果が得られる。
次に、第2の実施例について説明する。この第2の実施例における画像形成装置の構成は、第1の実施例における分離部材20に代えて分離部材30を用いる以外は第1の実施例と同様であるので、その説明を省略する。
図7は本発明の第2の実施例における分離部材30の組立前の斜視図、図8は本発明の第2の実施例における分離部材30の組立後の斜視図であり、本実施例における分離部材30は、アルミニウム、銅、ステンレス等の熱伝導性、耐食性の高い金属、またはこれらを主成分とする合金である金属部材32と、PET(ポリエチレンテレフタレート)等にガラス繊維を充填して耐熱性を向上させた樹脂部材31とで構成され、樹脂部材31の下面に金属部材32を当接させ、両者の両端部付近を樹脂部材31側から通したネジ34により固定されている。
金属部材32の両端にはポスト33がかしめ付け等によって固定されており、このポスト33が図示しないフレームに取り付けられていて、分離部材30はポスト33を支点として回動可能になっている。
ポスト33には図示しないトーションスプリング等のばねが取り付けられており、このばねにより分離部材30は先端が図2に示す加圧ローラ11側へ接近するように付勢され、先端と加圧ローラ11の間に一定の隙間ができるように金属部材32の両端部に形成したストッパ部32aが図示しないフレーム部に当接している。
図9は分離部材30の要部拡大図で、同図(a)は図8のE部の拡大斜視図、同図(b)は同図(a)を矢印F方向から見た断面図である。図9(a)に示したように樹脂部材31には、記録媒体1を案内するガイド面を有するガイド部としての記録媒体案内用のリブ31aが複数平行に設けられ、各リブ31aは下流側になるにつれて高さが高くなるように形成されている。つまり各リブ31aは分離部材30の先端側で高さが低く、後端側で高くなるように形成されている。尚、リブ31aは分離部材30の長手方向全体にわたって設けられている。
隣り合うリブ31a間は結露部Xとなっていて、この結露部Xはリブ31aの高さより低く形成され、上流側から下流側に向かって高くなるように傾斜させることで記録媒体1の搬送方向と対向するようにした結露を促すための第1の面部である傾斜面31bと、この傾斜面31bの下端側に位置する第2の面部である平面32bとで構成されており、ここで平面32bは、樹脂部材31の下面に当接させた金属部材32の前部側部分であり、金属部材32の樹脂部材31から露出した部分である。つまり、本実施例では金属部材32は樹脂部材31の傾斜面31b下部に当接しており、一部が平面32bとして樹脂部材31から露出している。金属部材32は、剛性を得るためL字上に曲げられている。
このように傾斜面31bと平面32bを、共に記録媒体案内用のリブ31aの高さより低い位置になるように形成することで記録媒体1と接触しないようにしてある。また、傾斜面31bと平面32bにより構成される結露部Xの幅は、媒体搬送方向と直交する方向におけるリブ31aの幅より大きく形成されている。
この結露部Xの平面32bと分離部材30の先端部31dとの間には開口31cが形成され、分離部材30の先端部31dは、記録媒体1を加圧ローラ11から分離させるための部分で、各リブ31aの上流側の端部と一体に形成されており、先端部31dの全長は記録媒体1の搬送方向と直交する辺の長さより長い長さを有している。
上述した構成の作用について説明する。この第2の実施例における各部の動作も、第1の実施例と同様に図示しない記憶部に格納された制御プログラムに基づいて図示しない記録制御部により制御されるものとする。また、第2の実施例における定着動作は第1の実施例と同様であるので、その説明を省略する。
本実施例においても、記録媒体1が定着ローラ12と加圧ローラ11との圧接部であるニップ部Nを通過する際に分離部材30に第1の実施例と同様に結露が発生する。図10は分離部材30における結露50の発生を示す要部拡大図で、同図(a)は拡大斜視図、同図(b)は同図(a)を矢印F方向から見た断面図である。記録媒体1のニップ部N通過と共に発生する多量の水蒸気は、図10(b)に示したように記録媒体1の搬送方向と同様の向きで流れてくる。これと対向するように傾斜を持って設けられている傾斜面31bには、多くの水蒸気が広い面積であたるために、この傾斜面31bでは図10(a)、(b)に示したように結露による多くの水滴50が発生するよう促され、記録媒体案内用のリブ31aと、記録媒体分離用の先端部31dへの結露の発生は抑制される。
記録媒体案内用のリブ31aのガイド面(上面)は、記録媒体1の搬送方向と直交する方向にR形状の曲面を形成することで、ガイド面と記録媒体1との接触を少なくし、結露が発生しにくいようにしている。また、記録媒体分離用の先端部31dは、加圧ローラ11に接近しているので、加圧ローラ11及び定着ローラ12からの放射熱の影響を受けやすく、他の部分より温度上昇しやすいようになっている。加えて、先端部31dには、金属部材32の露出した平面32bとの間に開口31cがあるため、先端部31dに蓄えられた熱は他の部分に逃げにくくなっていることも温度上昇を加速させる要因となる。
図11は分離部材30における結露の発生直後の状態を示す要部拡大図で、同図(a)は拡大斜視図、同図(b)は同図(a)を矢印F方向から見た断面図である。上述したように傾斜面31bは、媒体搬送方向における上流側が低い位置、下流側が高い位置となるように配置されている。そのため傾斜面31bに発生した結露による水滴50は、図11(a)、(b)に示したように傾斜面31bに沿って矢印G方向に流れ落ちてニップ部Nの近傍に位置する金属部材32の露出した平面32bに移動し、この平面32bにおいて結露50は気化することになるが、ニップ部Nに近づくほど温度は高くなるため、結露した水滴50を効率的に気化することが可能になる。そのため、傾斜面31bに結露による水滴50が大量に溜まることはなく、傾斜面31bで再び結露による水滴50の発生が促される。加えて、本実施例では、金属部材32の露出した平面32bは、樹脂部材31に比べて熱伝導性が高いために結露50が気化しやすくなり、その結果、結露による水滴50が傾斜面31bから流れる効率が上がり、傾斜面31bに結露50の発生を効率的に促しやすくなる。
また、平面32bと先端部31dとの間に開口31cが形成されているため、平面32bの水滴50の量が増して先端部方向に流れた場合でも、開口31cから水滴50が流れ落ち、そのため先端部31dに水滴50が付着することはない。
以上の動作により、傾斜面31bへの結露による水滴50の発生を効率的に促進させて雰囲気中の水分を減らすことにより、記録媒体案内用のリブ31aと、記録媒体分離用の先端部31dへの結露の発生を防ぐことが可能になる。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加えて、定着動作の際に発生する記録媒体1の水蒸気による分離部材30の傾斜面31bへの結露50の発生を促進させる効率を高めることができるという効果が得られる。また、金属部材32と樹脂部材31を組み合わせることで、記録媒体1と接触のある樹脂部材31の総熱量を減らすことができ、分離部材30をより短時間で結露50の発生しない温度まで上昇させることができるという効果も得られる。
尚、上述した第1、第2の実施例では、画像形成装置として電子写真プリンタを例にして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、ファクシミリ装置、複写機、プリンタ、複合機等にも適用可能である。
1 記録媒体
1t 現像材画像
2 記録媒体カセット
3a〜3d 記録媒体搬送部
4 現像材画像形成部
5 発光ダイオードヘッド(LEDヘッド)
6 記録媒体反転ユニット
10 定着装置
11 加圧ローラ
12 定着ローラ
13 分離部材
20 分離部材
20a 突起部
20b ストッパ部
20c リブ
20d 傾斜面
20e 平面
20f 開口
20g 先端部
30 分離部材
31 樹脂部材
31a リブ
31b 傾斜面
31c 開口
31d 先端部
32 金属部材
32a ストッパ部
32b 平面
33 ポスト
34 ネジ
40 画像形成装置
50 水滴

Claims (10)

  1. 加熱部材と、
    前記加熱部材とニップを形成する加圧部材と、
    前記ニップ部の媒体搬送方向における下流側に配置された分離部材とを有し、
    前記分離部材は、
    搬送される記録媒体をガイドするガイド面を有するガイド部と、
    搬送される媒体に対して、前記ガイド面よりも離れた位置に形成された結露部と
    媒体搬送方向における前記分離部材の上流端に配置され、前記媒体搬送方向と直交する方向に延在する先端部と、
    を有し、
    前記結露部は、
    前記ガイド面から離れる方向に傾斜する傾斜面と、
    前記傾斜面の下方側の一端から延在する平面部と、
    を有し、
    前記先端部は、媒体搬送方向における前記平面部の上流端部との間において所定の間隙をあけて配設され、
    前記ガイド部と前記先端部は、樹脂部材で一体に形成され、前記平面部は、金属部材で形成されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記傾斜面は樹脂材料で形成され、前記ガイド部および前記先端部と共に一体で形成されていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記ガイド部は媒体搬送方向と直交する方向に複数形成され、
    前記結露部は隣り合うガイド部間に設けられていて、この結露部は前記ガイド部の媒体搬送方向と直交する方向の幅より大きい幅を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の定着装置。
  4. 前記傾斜面は、媒体搬送方向と対向するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記傾斜面は、媒体搬送方向における上流側が低く、下流側が高くなるように形成されていることを特徴とする請求項4記載の定着装置。
  6. 前記平面部は、前記傾斜面の下部に当接していることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記平面部は、前記傾斜面と前記先端部の間に前記金属板が露出することで形成されていることを特徴とする請求項記載の定着装置。
  8. 前記ガイド部は、媒体の搬送方向に延在するリブであって、
    前記リブは、媒体搬送方向と直交する方向に複数配置され、
    前記先端部は、
    少なくとも、2つの隣り合うリブのうち一方のリブから他方のリブに向かって媒体搬送方向と直交する方向に延在することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記ガイド部は、媒体の搬送方向に延在するリブであって、
    前記リブは、媒体搬送方向と直交する方向においてR形状の曲面を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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