JP6969204B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の印刷装置は、印刷時に媒体を支持するプラテン(媒体支持部)と、印刷後の媒体が巻き取られる巻取り軸と、巻取り軸と媒体支持部との間に配置され、媒体に接触し張力を与えるテンションバー(接触部材)と、接触部材を支持する支持アームと、支持アームを揺動可能に支持する支軸と、支持アームに対し上方に揺動する向きの力を与えるスプリングと、を備え、支軸の軸方向視において、支軸の中心が巻取り軸の輪郭の内側に位置し、支軸の中心と巻取り軸の中心とを一致させることで、巻取り時の媒体の蛇行が抑制されている。
テンションバーは、媒体に張力を与える役割に加えて、媒体が適正に巻取り軸に巻き取られるよう媒体をガイドするガイド部の役割を有する。さらに、媒体支持部と接触部材との間に媒体の乾燥を促進するヒーターが設けられ、印刷後の媒体をヒーターで加熱することにより、媒体に吐出されるインクを素早く硬化(乾燥)させ、印刷品質の向上が図られている。
さらに、非接触領域に低熱伝導率部材が取付けられると、低熱伝導率部材によって接触領域に余分な凹凸が生じないので、当該余分な凹凸によって媒体のガイド(媒体の搬送)が阻害されるおそれを抑制することができる。
すなわち、被加熱領域支持部と接触部材とを繋ぐ第3接続部を設けることによって、媒体がガイド部(接触部材)によってガイドされる場合、媒体が第1加熱部から排出された以降において媒体が加熱されるので、媒体が第1加熱部から排出された以降において媒体が加熱されない場合と比べて、媒体の温度を高め、媒体が第1加熱部から排出された以降におけるインクの乾燥能力をさらに高めることができる。
「印刷装置の概要」
図1は、実施形態1に係る印刷装置の概略断面図である。
最初に、図1を参照し、本実施形態に係る印刷装置100の概要を説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る印刷装置100は、長尺の媒体(用紙)Mを扱うラージフォーマットプリンター(LFP)である。印刷装置100は、媒体Mの搬送方向Fに沿って順に配置された、繰出し部30と、搬送部20及び記録部10(記録ヘッド11)と、ガイド部60と、巻取り部40とを備えている。
換言すれば、印刷装置100は、搬送方向Fに搬送される媒体Mに印刷を行う記録部10(記録ヘッド11)と、記録部10(記録ヘッド11)よりも搬送方向Fにおける下流側に設けられ、媒体Mをガイドするガイド部60とを備えている。
なお、下流側支持部17は、「被加熱領域支持部」の一例である。
ここで、走査方向Xは、「接触部材の長手方向」の一例であり、媒体Mの幅方向に相当する。
なお、本実施形態では、記録ヘッド11として、往復移動するキャリッジ12に搭載され走査方向X(媒体Mの幅方向)に移動しながらインクを吐出するシリアルヘッド式を例示するが、記録ヘッド11は、走査方向X(媒体Mの幅方向)に延在し固定された状態でインクを吐出するラインヘッド式であってもよい。
なお、ガイド部60の詳細は後述する。
第1加熱部51で加熱される下流側支持部17の温度は、ユーザーが下流側支持部17に接触してもユーザーに悪影響が生じにくい温度(例えば、40〜50℃)となっている。そして、下流側支持部17に支持される媒体Mも、概略40〜50℃に加熱される。
なお、第1加熱部51は、チューブヒーターに限定されず、例えば面状ヒーターであってもよい。詳しくは、第1加熱部51は、発熱体がフレキシブルな絶縁シートによってラミネートされた面状ヒーターであってもよく、発熱体がアルミや不織布などに貼り付けられた面状ヒーターであってもよい。
なお、下流側支持部17に第1加熱部51を取付け、熱伝導によって媒体Mの裏側から媒体Mを加熱する構成に限定されず、例えば、第1加熱部51を赤外線ヒーターで構成し、第1加熱部51は、下流側支持部17の媒体Mを支持する面に対向するように配置され、輻射によって媒体Mの表側から媒体Mを加熱する構成であってもよい。
例えば、媒体Mが全体的に緩く巻き取られた場合や、媒体Mが部分的に緩く巻き取られた場合では、巻取り途中にズレが生じやすく、巻取り側ロール体41における巻き姿の乱れ(型崩れ)が生じやすい。
巻取り側ロール体41における媒体Mのシワや巻き姿の乱れを抑制するためには、媒体Mは、全体的に巻取り部40に強く巻き取られ、さらに紙管43に近い側で固く(より強く)巻き取られることが好ましい。
このため、ガイド部60が媒体Mをガイドする際、媒体Mからガイド部60に対して強い力が作用する。ガイド部60は、媒体Mから作用する力によってガイド部60の位置が変化しないように、本体フレーム8に固定支持されている。
かかる構成によって、巻取り部40における媒体Mの巻取り精度が高められている。さらに、他の装置に対して巻取り側ロール体41が適正にセットされるように、媒体Mは、シワなどの不具合や巻き姿の乱れなどが抑制された状態で巻取り部40に巻取られている。
例えば、媒体Mに着弾したインクの乾燥が不十分であり、生乾きの状態で媒体Mが巻取り部40に巻き取られると、巻取り側ロール体41において、巻取り済みの媒体Mと、新たに巻取られる媒体Mとが貼り付くという不具合が生じるおそれがある。さらに、媒体Mに着弾したインクの乾燥が不十分である場合、媒体Mに着弾したインクの乾燥が十分である場合と比べて、インクの滲みやボケなどの不具合が生じやすくなり、媒体Mに印刷された画像の品位が低下するおそれがある。
このため、第1加熱部51によって加熱された下流側支持部17に媒体Mが支持されている間に、媒体Mに着弾したインクを完全に乾燥させることが好ましい。ところが、媒体Mが乾きにくい材料で構成される場合、記録ヘッド11から媒体Mに吐出されるインクの量が多い場合、媒体Mの搬送速度を遅くしないと、媒体Mが下流側支持部17に支持されている間に媒体Mに着弾したインクを完全に乾燥させることが難しくなり、印刷装置100の効率(処理能力)が悪化する。
本実施形態は、下流側支持部17から巻取り部40に向けて送り出された媒体Mが、接触部材61に接触しても、接触部材61によって冷やされにくい構成を有している。すなわち、本実施形態は、媒体Mが下流側支持部17から送り出され、巻取り部40に巻き取られる間において、媒体Mの温度が低下しにくく、余熱によって媒体Mに着弾したインクを乾燥させやすい状態を維持することが可能な構成を有している。かかる構成によって、媒体Mの乾燥不十分に起因する不具合(巻取り側ロール体41における媒体Mの貼り付き、画像の滲み、画像のボケなど)を抑制しつつ、印刷装置100の効率(処理能力)を向上させることができるという優れた効果を奏することができる。以下にその詳細を説明する。
図2は、本実施形態に係るガイド部の斜視図である。図3は、図2のA−A間におけるガイド部の概略断面図である。図4は、図3に対応する図であり、ガイド部の分解図である。なお、図2では、ガイド部60の状態を分かりやすくするために、下流側支持部17が破線で図示され、媒体Mが二点鎖線で図示されている。また、図4では接着剤69の図示が省略されている。
次に、図2乃至図4を参照し、ガイド部60の概要を説明する。
なお、媒体Mの接触領域CAは、「被加熱領域」の一例である。
このように、ガイド部60は、媒体Mと接触することで媒体Mをガイドする接触部材61と、接触部材61に接続された接続部62と、接続部62を介して接触部材61を保持する保持部63と、を有している。
接触部材61は、搬送方向Fと交差する交差方向(走査方向X)が長手方向となるように形成されている。すなわち、接触部材61は、走査方向Xに長い円筒形状の部材であり、走査方向Xにおける一方側の端部61Aと、走査方向Xにおける他方側の端部61Bとを有する。接触部材61は、例えばアルミニウムで構成され、内部に空洞が設けられ、軽量化が図られている。すなわち、接触部材61は、走査方向Xに長い中空のパイプである。接触部材61は、媒体Mに接触するので、媒体Mによって加熱され、媒体Mの温度(概略40〜50℃)付近まで温められる。
さらに、保持部63に下流側支持部17が取付けられた場合、接触部材61は下流側支持部17から離間し、接触部材61と下流側支持部17との間に隙間19が形成される。接触部材61と下流側支持部17との間の隙間19は、下流側支持部17を保持部63に取付ける場合や、下流側支持部17を保持部63から取り外す場合の作業スペースとなる。すなわち、接触部材61と下流側支持部17との間に隙間19を設けることで、下流側支持部17の取付けや下流側支持部17の取り外しが容易になる。
なお、保持部63が下流側支持部17を支持する構成でなく、本体フレーム8が下流側支持部17を支持する構成であってもよい。本体フレーム8が下流側支持部17を支持する場合、保持部63が下流側支持部17を支持する場合と同様に、本体フレーム8と下流側支持部17とが接触する部分の面積を小さくし、さらに接触する部分に熱が伝搬されにくい材料を配置することが好ましい。
第1接続部62Aは、保持部63の凸部64に嵌合可能な凹部62CAと、接触部材61の一方側の端部61Aに嵌合可能な凹部62DAとを有している。保持部63の凸部64は第1接続部62Aの凹部62CAに嵌め込まれ、接触部材61の一方側の端部61Aは第1接続部62Aの凹部62DAに嵌め込まれ、保持部63と第1接続部62Aと接触部材61とが、接着剤69によって固定(締結)されている。
第2接続部62Bは、保持部63の凸部64に嵌合可能な凹部62CBと、接触部材61の他方側の端部61Bに嵌合可能な凹部62DBとを有している。保持部63の凸部64は第2接続部62Bの凹部62CBに嵌め込まれ、接触部材61の他方側の端部61Bは第2接続部62Bの凹部62DBに嵌め込まれ、保持部63と第2接続部62Bと接触部材61とが、接着剤69によって固定(締結)されている。
なお、接着剤69によって、接続部62を接触部材61及び保持部63に相互に接続固定することに限定されない。例えば、相互に接続固定される一方の部材に雄ネジを形成し、相互に接続固定される他方の部材に雌ネジを形成し、雄ネジと雌ネジとを螺合させて、接続固定してもよい。例えば、カシメなどの機械的方法によって相互に接続固定してもよい。例えば、溶接(溶着)などの方法によって相互に接続固定してもよい。
接続部62(樹脂)の熱伝導率は、保持部63(鉄、ステンレス鋼)の熱伝導率より低く、また、接触部材61(アルミニウム)の熱伝導率よりも低い。なお、接続部62の熱伝導率が保持部63の熱伝導率よりも低いのであれば、接続部62の構成材料は樹脂に限定されず、例えばセラミックであってもよい。
従って、接触部材61と保持部63との間に、熱伝導率が低い接続部62(熱が伝搬されにくい接続部62)を設けることで、下流側支持部17を介して第1加熱部51によって加熱された媒体Mの温度は下がりにくくなる。
なお、保持部63と接触部材61との間に接続部62が設けられず、接触部材61が接着剤69によって保持部63に固定され、例えば接着剤69が厚膜化され、実質的に接着剤69によって媒体Mの熱が保持部63に伝搬されにくい場合、接触部材61が接着剤69によって保持部63に固定された構成を採用してもよい。
図5は、図3に対応する図であり、実施形態2に係る印刷装置に搭載されるガイド部の概略断面図である。図6は、図5のB−B間におけるガイド部の概略断面図である。また、図5では接着剤69の図示が省略され、図6では媒体Mが二点鎖線で図示されている。
本実施形態に係る印刷装置100Aでは、ガイド部60Aの構成要素である接続部621の形状が、実施形態1と異なる。詳しくは、本実施形態に係るガイド部60Aの接続部621は、走査方向Xに長い一つの部材であり、実施形態1に係るガイド部60の接続部62は、第1接続部62Aと第2接続部62Bとで構成される二つの部材であり、この点が本実施形態と実施形態1との主な相違点である。
以下、図5及び図6を参照し、本実施形態に係る印刷装置100Aの概要を、実施形態1との相違点を中心に説明する。また、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
接続部621の部分621Aは、保持部63の側に凹部62CA,62CBを有し、保持部63の凸部64が接続部621の凹部62CA,62CBに嵌め込まれ、保持部63と接続部621の部分621Aとが、接着剤69(図示省略)によって固定(締結)されている。
接触部材61は、搬送方向Fと交差する走査方向Xが長手方向となるように形成されており、内部に空洞を有している。接触部材61の空洞の中には、接続部621の部分621Bが挿入されている。換言すれば、接続部621の部分621Bは、接触部材61の走査方向Xにおける一方側の端部61Aから、接触部材61の走査方向Xにおける他方側の端部61Bまでを貫通するように設けられている。
さらに、接続部621の部分621Bが接触部材61に挿入された部分では、部分621Bと接触部材61との間に接着剤69が配置され、接着剤69によって接触部材61が接続部621の部分621Bに固定されている。
なお、部分621Bと接触部材61との間に接着剤69を設けず、接続部621の部分621Bを回動軸として接触部材61が回動可能な構成であってもよい。
本実施形態では、接触部材61の中に接続部621が挿入され、走査方向Xに長くなった接触部材61の全体が接続部621によって支えられているので、接続部621によって接触部材61の機械的強度が高められ、媒体Mから作用する力によって接触部材61が変形しにくくなる。よって、実施形態1と比べて、接触部材61を薄くし、接触部材61の熱容量を小さくすることができる。接触部材61の熱容量が小さくなると、媒体Mが接触部材61に接触した場合に、媒体Mから接触部材61に伝搬される熱量が小さくなり、媒体Mの熱が接触部材61に奪われにくくなり、媒体Mの温度がさらに変化しにくくなる(低下しにくくなる)、という効果を得ることができる。
図7は、図5に対応する図であり、実施形態3に係る印刷装置に搭載されるガイド部の概略断面図である。また、図7では、接着剤69の図示が省略されている。
本実施形態に係るガイド部60Bは、実施形態2における接触部材61を有していなく、接続部622と保持部63とで構成される。すなわち、本実施形態に係るガイド部60Bにおける接続部622は、接触部材61の役割を兼ねる。この点が、本実施形態と実施形態2との主な相違点である。
以下、図7を参照し、本実施形態に係る印刷装置100Bの概要を、実施形態2との相違点を中心に説明する。また、実施形態2と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
接続部622は、機械的強度が高い樹脂で構成され、媒体Mに接触し、媒体Mが適正に巻取り部40で巻き取られるように媒体Mをガイドする。接続部622の構成材料は、例えば、ガラス繊維強化樹脂(例えば、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂などを使用することができる。また、接続部622(機械的強度が高い樹脂)の熱伝導率は、保持部63(鉄、ステンレス鋼)の熱伝導率より低い。
さらに、本実施形態に係るガイド部60Bは、接触部材61を有しておらず、接続部622が接触部材61の役割を兼ねているので、接触部材61を有する実施形態2に係るガイド部60Aと比べて部品数が少なくなり、低コスト化を図ることができる。
図8は、図2に対応する図であり、実施形態4に係る印刷装置に搭載されるガイド部の斜視図である。図9は、図6に対応する図であり、本実施形態に係るガイド部の概略断面図である。
本実施形態に係るガイド部60Cでは、接続部623の形状や接続部623の位置が実施形態1と異なり、接触部材61が保持部63に直接固定されている。この点が、本実施形態と実施形態1との主な相違点である。
以下、図8及び図9を参照し、本実施形態に係る印刷装置100Cの概要を、実施形態1との相違点を中心に説明する。また、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
さらに、保持部63と接触部材61とは、ネジ(図示省略)によって相互に固定されている。
本実施形態に係る印刷装置100Cでは、媒体Mと接触部材61との間に、熱伝導率が低い接続部623が配置されるので、媒体Mの熱は接触部材61に伝搬されにくくなり、媒体Mの温度が下がりにくくなり、下流側支持部17と巻取り部40との間において、媒体Mの温度が高い状態が維持され、余熱によって媒体Mに着弾したインクを乾燥させやすい状態を維持することが可能になるので、媒体Mの乾燥不十分に起因する不具合を抑制しつつ、印刷装置100Cの効率を向上させることができる、という実施形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、媒体Mと接触部材61との間に接続部623が配置されていればよく、接触部材61の表面の全体を覆うように接続部623が設けられる構成であってもよく、接触部材61の表面の一部を覆うように接続部623が設けられる構成であってもよい。
図10は、図2に対応する図であり、実施形態5に係る印刷装置に搭載されるガイド部の斜視図である。図11は、図6に対応する図であり、本実施形態に係るガイド部の概略断面図である。図12は、図11に対応する図であり、本実施形態に係る他のガイド部の概略断面図である。
本実施形態に係るガイド部60DA,60DBは、接触部材61を加熱する第2加熱部52を有している。この点が実施形態1との主な相違点である。
図10及び図11に示すように、本実施形態に係る印刷装置100Dに搭載されるガイド部60DAは、接触部材61と保持部63との間に接続部62を有することに加えて、接触部材61を加熱する第2加熱部52をさらに有している。
接触部材61は、走査方向Xに長い中空のパイプであり、内部に空洞を有している。接触部材61は、ガイド部60DAが媒体Mをガイドする際に媒体Mと接触する接触領域71と、媒体Mをガイドする際に媒体Mと接触しない非接触領域72とを有する。図11において、網掛けが施されていない領域は、媒体Mと接触するガイド部60DAの接触領域71であり、網掛けが施された領域は、媒体Mと接触しないガイド部60DAの非接触領域72である。
接触部材61の走査方向Xにおける他方側の端部61Bにおいて、第2加熱部52は、第2接続部62Bと保持部63とを貫通し、保持部63の外側に配置される電源53に接続されている。そして、電源53から第2加熱部52に通電することで、第2加熱部52が加熱され、第2加熱部52によって接触部材61の内側から接触部材61を加熱することができる。
第2加熱部52は、接触部材61の空洞の中心に位置するので、第2加熱部52が接触部材61の空洞の中心に位置しない場合と比べて、接触部材61の内側から接触部材61を均一に加熱することができる。さらに、第2加熱部52を接触部材61の内部(内側)に設けると、第2加熱部52を接触部材61の外部(外側)に設ける場合と比べて、ガイド部60DAの省スペース化を図ることができる。
このように、第2加熱部52は、少なくとも、接触部材61の内部に設けられていればよく、例えば接触部材61の空洞の中心に配置される構成(図11の構成)であってもよく、例えば接触部材61の接触領域71に接触するように配置される構成(図12の構成)であってもよい。
図13は、図12に対応する図であり、実施形態6に係る印刷装置に搭載されるガイド部の概略断面図である。
実施形態5に係るガイド部60DA,60DBでは、第2加熱部52が中空の接触部材61の内側に配置されていたが、本実施形態に係るガイド部60Eでは、第2加熱部52Aが中空の接触部材61の外側に配置されている。この点が、本実施形態と実施形態5との主な相違点である。
以下、図13を参照し、実施形態5との相違点を中心に、本実施形態に係る印刷装置100Eの概要を説明する。また、実施形態5と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
換言すれば、接触部材61は、媒体Mをガイドする際に媒体Mと接触する接触領域71と、媒体Mをガイドする際に媒体Mと接触しない非接触領域72と、を有しており、第2加熱部52Aは、少なくとも、非接触領域72に設けられている。
従って、第2加熱部52Aは、非接触領域72に設ける構成が好ましい。
また、例えば、実施形態5の構成と実施形態6の構成とを組み合わせ、接触部材61の内側と接触部材61の外側との両方に第2加熱部52,52Aを設ける構成としてもよい。
図14は、図11に対応する図であり、実施形態7に係る印刷装置に搭載されるガイド部の概略断面図である。図15は、図13に対応する図であり、本実施形態に係る他のガイド部の概略断面図である。
本実施形態に係るガイド部60FA,60FBは、新たにカバー75を有している。この点が、本実施形態と実施形態5及び実施形態6との主な相違点である。
以下、図14及び図15を参照し、実施形態5及び実施形態6との相違点を中心に、本実施形態に係る印刷装置100Fの概要を説明する。また、実施形態5及び実施形態6と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
カバー75は、実施形態1の接続部62と同じ材料(樹脂)で構成され、カバー75の熱伝導率は、接触部材61(アルミニウム)の熱伝導率よりも低く、また、保持部63(鉄、ステンレス鋼)の熱伝導率よりも低い。
換言すれば、接触部材61は、媒体Mをガイドする際に媒体Mと接触する接触領域71と、媒体Mをガイドする際に媒体Mと接触しない非接触領域72と、を有しており、非接触領域72には、接触部材61よりも熱伝導率が低いカバー75が取付けられている。
従って、接触部材61にカバー75が取付けられていない構成(実施形態5の構成)と比べて、下流側支持部17と巻取り部40との間において、第2加熱部52によって加熱された接触部材61の温度が下がりにくくなり、効率的に媒体Mの温度を高くし、媒体Mに着弾したインクを素早く乾燥させ、媒体Mの搬送速度を速くすることが可能となり、印刷装置100Fの効率(処理能力)をさらに高めることができる、という効果を得ることができる。
すなわち、接触部材61は、媒体Mをガイドする際に媒体Mと接触する接触領域71と、媒体Mをガイドする際に媒体Mと接触しない非接触領域72と、を有しており、非接触領域72には、接触部材61よりも熱伝導率が低いカバー75が取付けられている。
接触部材61の熱が保持部63の側に伝搬されにくい構成(接続部62が設けられた構成)を有すると、接触部材61の熱が保持部63の側に伝搬されやすい構成(接続部62が設けられていない構成)と比べて、第2加熱部52,52Aの熱エネルギー(消費電力)を小さくしても、接触部材61の温度を所望の温度に上昇させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
さらに、接触部材61の熱が保持部63の側に伝搬されにくいので、接触部材61における保持部63に近い側と保持部63に遠い側との間で温度差が小さくなり、接触部材61の温度の均一性を高めることができる。従って、実施形態5乃至7では、第2加熱部52,52Aで加熱された接触部材61の温度の均一性が高められ、接触部材61によって加熱される媒体Mの温度の均一性も高められ、媒体Mに着弾したインクが素早く乾燥されるという効果に加えて、媒体Mに着弾したインクが均一に乾燥されやすくなる、という効果を得ることができる。
従って、接触部材61と保持部63との間に熱伝導率が低い接続部62が設けられず、接触部材61を加熱する第2加熱部52,52Aだけが設けられている構成を採用してもよい。
図16は、図2に対応する図であり、実施形態8に係る印刷装置に搭載されるガイド部の斜視図である。図17は、図6に対応する図であり、本実施形態に係るガイド部の概略断面図である。図18は、本実施形態に係る他のガイド部の斜視図である。
本実施形態に係るガイド部60GA,60GBは、下流側支持部17と接触部材61との両方に接触するように、新たに伝熱部81,82が設けられている。この点が、本実施形態と実施形態1との主な相違点である。
以下、図16及び図17を参照し、本実施形態に係る印刷装置100Gの概要を、実施形態1との相違点を中心に説明する。また、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
伝熱部81は、走査方向Xに長いシート状の部材であり、下流側支持部17と接触部材61との間の隙間19(図2参照)を埋めるように配置されている。伝熱部81は、耐熱性を有する両面テープによって、下流側支持部17及び接触部材61の両方に固定され、下流側支持部17及び接触部材61の両方に接触する。なお、伝熱部81を、ネジや接着剤などによって、下流側支持部17及び接触部材61に固定してもよい。
伝熱部81としては、黒鉛シートの他に、炭素繊維を使用した織物(炭素繊維シート)を使用することができる。また、伝熱部81を構成する材料は、接続部62(樹脂)よりも高い熱伝導率を有する材料であればよく、上述した黒鉛シートや炭素繊維シートの他に、例えば金属であってもよい。
また、媒体Mの接触領域CAは、媒体Mにおける第1加熱部51により加熱される領域である。下流側支持部17は、媒体Mの接触領域CAを支持する被加熱領域支持部である。伝熱部81は、下流側支持部17(被加熱領域支持部)と接触部材61とを繋ぐ第3接続部と読み替えることができ、「第3接続部」の一例である。そして、印刷装置100Gは、媒体Mにおける第1加熱部51により加熱される領域である接触領域CAを支持する下流側支持部17を有し、本願における「伝熱部」は、下流側支持部17と接触部材61とを繋ぐ第3接続部(伝熱部81)を含む。
このように、本願における「伝熱部」は、下流側支持部17と異なる部材(伝熱部81)によって構成される。
かかる構成によっても、第1加熱部51の熱エネルギーが、下流側支持部17と伝熱部82を介して接触部材61に伝えられ、接触部材61の温度が高められるので、接触部材61が加熱されない構成(実施形態1の印刷装置100)と比べて、下流側支持部17と巻取り部40との間において媒体Mの温度を高くし、媒体Mの搬送速度を速くすることが可能となり、印刷装置100Gの効率(処理能力)を高めることができる。
さらに、伝熱部81,82の他方が取付けられる接触部材61も、走査方向Xに長い部材であり、例えば寸法交差によって変形が生じやすい。
図17に示すように、伝熱部81が走査方向Xに長い形状を有していると、下流側支持部17や接触部材61の捻じれに追随させるように伝熱部81を変形させた状態で、伝熱部81が下流側支持部17及び接触部材61に取付けられるので、伝熱部81に対して余分な応力が作用し、伝熱部81を安定的に下流側支持部17及び接触部材61に取付けることが難しくなる。
従って、下流側支持部17の変形及び接触部材61の変形が軽微でなく、下流側支持部17の伝熱部81の一方が取付けられる部分と、接触部材61の伝熱部81の他方が取付けられる部分とが、捻じれている場合、走査方向Xの寸法が短い部材82A,82B,82C,82Dによって伝熱部82が構成されることが好ましい。
図19は、図2に対応する図であり、実施形態9に係る印刷装置に搭載されるガイド部の斜視図である。図19では、下流側支持部18が太い破線で示されている。
本実施形態に係るガイド部60Hと実施形態1に係るガイド部60とは、同じである。本実施形態に係る下流側支持部18の形状が実施形態1と異なり、この点が本実施形態と実施形態1との主な相違点である。
以下、図19を参照し、本実施形態に係る印刷装置100Hの概要を、実施形態1との相違点を中心に説明する。また、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
このように、下流側支持部18は、実施形態1に係る下流側支持部17と同じ形状の本体部18Aと、本体部18Aから接触部材61の側に張り出した接続部18Bとを有している。そして、接続部18Bを設けることによって、下流側支持部18は接触部材61に接触する。一方、実施形態1に係る下流側支持部17は、接触部材61との間に隙間19を有し、接触部材61に接触していない(図2参照)。この点が本実施形態と実施形態1との主な相違点である。
なお、接続部18Bは、「伝熱部」及び「第3接続部」の一例である。
このように、本願における「伝熱部」は、下流側支持部17と同じ部材(接続部18B)によって構成される。
このように、被加熱領域支持部(下流側支持部17、下流側支持部18の本体部18A)と接触部材(接触部材61)とを繋ぐ第3接続部、すなわち本願における「伝熱部」は、下流側支持部17と接触部材61との間に設けられた別部材(伝熱部81,82)であってもよく、下流側支持部18を延長して形成された下流側支持部18の一部(下流側支持部18の接続部18B)であってもよい。
被加熱領域支持部を延長し被加熱領域支持部の一部を第3接続部にすると、被加熱領域支持部と異なる部材(別部材)を第3接続部にする場合と比べて、新たに被加熱領域支持部と異なる部材を設ける必要がないので、本願における「伝熱部(第3接続部)」の低コスト化を図ることができる。
さらに、実施形態8では、第1加熱部51によって発生した熱エネルギーを接触部材61に伝える伝熱部として、被加熱領域支持部(下流側支持部17)と接触部材(接触部材61)とを繋ぐ第3接続部(伝熱部81,82)が設けられ、第3接続部(伝熱部81,82)が下流側支持部17を介して第1加熱部51に間接的に繋がれていた。しかし、第3接続部(伝熱部81,82)が下流側支持部17を介して第1加熱部51に間接的に繋がれる構成に限定されず、第3接続部(伝熱部81,82)が第1加熱部51に直接繋がれる構成であってもよい。すなわち、第1加熱部51と接触部材61とを繋ぐように、伝熱部81,82を設けてもよい。
さらに、第3接続部(伝熱部81,82)が第1加熱部51に間接的に繋がれる部分に加えて、第3接続部(伝熱部81,82)が第1加熱部51に直接的に繋がれる部分が含まれる構成であってもよい。
接触部材61の熱が保持部63の側に伝搬されにくい構成(接続部62が設けられた構成)を有すると、接触部材61の熱が保持部63の側に伝搬されやすい構成(接続部62が設けられていない構成)と比べて、第1加熱部51の熱エネルギー(消費電力)を小さくしても、接触部材61の温度を所望の温度に上昇させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
さらに、接触部材61の熱が保持部63の側に伝搬されにくいので、接触部材61における保持部63に近い側と保持部63に遠い側との間で接触部材61の温度差が小さくなり、接触部材61の温度の均一性を高めることができる。従って、実施形態8及び9では、接触部材61の温度の均一性が高められ、接触部材61によって加熱される媒体Mの温度の均一性も高められるので、媒体Mに着弾したインクが素早く乾燥されるという効果に加えて、媒体Mに着弾したインクが均一に乾燥されやすくなるという効果を得ることができる。
従って、接触部材61と保持部63との間に熱伝導率が低い接続部62が設けられず、第1加熱部51の熱エネルギーを接触部材61に伝える伝熱部(伝熱部81,82、下流側支持部18の接続部18B)だけが設けられている構成を採用してもよい。
図20は、図2に対応する図であり、実施形態10に係る印刷装置に搭載されるガイド部の斜視図である。図21は、図2に対応する図であり、本実施形態に係る印刷装置に搭載される他のガイド部の斜視図である。
本実施形態に係るガイド部60JA、60JBは、第1加熱部51と接触部材61との間で「流体」の一例である気体を循環させる循環部90,90A,90Bを有している。この点が本実施形態と実施形態1との主な相違点である。
以下、図20及び図21を参照し、本実施形態に係る印刷装置100Jの概要を、実施形態1との相違点を中心に説明する。また、実施形態1と同一の構成部位については、同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
さらに、気体が流動する貫通孔が設けられた走査方向Xにおける一方の保持部63Aと、気体が流動する貫通孔が設けられた走査方向Xにおける他方の保持部63Bとを結ぶように、ダクト91が設けられている。ダクト91は、一方の端部が保持部63Aの貫通孔に接続され、他方の端部が保持部63Aの貫通孔に接続され、一方の端部と他方の端部との間の部分が下流側支持部17の裏側に固定されている。ダクト91の内部は空洞であり、ダクト91の空洞は気体が流動する流路になる。
そして、他方の保持部63Bと第2接続部62Bと接触部材61の他方側の端部61Bとに設けられた貫通孔と、ダクト91と、送風ファン92と、一方の保持部63Aと第1接続部62Aと接触部材61の一方側の端部61Aとに設けられた貫通孔とによって、気体が流動する循環部90(気体の流路)が形成される。
さらに、接触部材61も気体が流動する流路を形成するので、接触部材61と循環部90とで、環状の気体の流路が形成される。送風ファン92を作動させると、循環部90と接触部材61とで形成される環状の気体の流路の中を気体が循環し、図中の矢印で示されるように、接触部材61における他方側の端部61Bから一方側の端部61Aに向けて、接触部材61の中を気体が流動する。
このように、本実施形態に係るガイド部60JAは、接触部材61と接続部62と保持部63A,63Bとを有することに加えて、循環部90をさらに有し、送風ファン92を作動させると、接触部材61における他方側の端部61Bから一方側の端部61Aに向けて、接触部材61の中を気体が流動する。
このように、循環部90は、加熱された気体を流動させることで、第1加熱部51の熱エネルギーを接触部材61に伝える「伝熱部」として機能する。すなわち、本実施形態に係る印刷装置100Jは、第1加熱部51と接触部材61との間で気体を循環させる循環部90を有し、循環部90が第1加熱部51の熱エネルギーを接触部材61に伝える「伝熱部」として機能する。換言すれば、本願における「伝熱部」は、第1加熱部51と接触部材61との間で気体を循環させる循環部90を含む。
ガイド部60JBには、走査方向Xにおける一方の保持部63Aと第1接続部62Aと接触部材61の一方側の端部61Aとが相互に接続された部分と、接触部材61の分岐部61Cとを結ぶダクト91Aが設けられている。ダクト91Aの一方の保持部63Aに近い側には、送風ファン92Aが設けられている。そして、ダクト91Aと、送風ファン92Aと、走査方向Xにおける一方の保持部63Aと第1接続部62Aと接触部材61の一方側の端部61Aとが接続された部分とによって、第1循環部90Aが形成される。
第1循環部90Aは接触部材61の分岐部61Cに接続固定され、第1循環部90Aと接触部材61とで環状の気体の流路が形成され、送風ファン92Aを作動させると、図中の矢印で示されるように、接触部材61における一方側の端部61Aから分岐部61Cに向けて、接触部材61の中を気体が流動する。
第2循環部90Bは接触部材61の分岐部61Cに接続固定され、第2循環部90Bと接触部材61とで環状の気体の流路が形成され、送風ファン92Bを作動させると、図中の矢印で示されるように、接触部材61における他方側の端部61Bから分岐部61Cに向けて、接触部材61の中を気体が流動する。
このように、本実施形態に係るガイド部60JBは、接触部材61と接続部62と保持部63A,63Bとに加えて、二つの循環部90A,90Bをさらに有し、送風ファン92A,92Bを作動させると、接触部材61における一方側の端部61Aから分岐部61Cに向かう方向と、接触部材61における他方側の端部61Bから分岐部61Cに向かう方向とに、それぞれ接触部材61の中を気体が流動する。
よって、二つの循環部90A,90Bを有するガイド部60JBは、一つの循環部90を有するガイド部60JAと比べて、加熱された接触部材61の温度の均一性を高めることができる。従って、ガイド部60JBでは、ガイド部60JAと比べて、接触部材61の温度の均一性が高められ、接触部材61によって加熱される媒体Mの温度の均一性も高められるので、媒体Mに着弾したインクが素早く乾燥されるという効果に加えて、媒体Mに着弾したインクが均一に乾燥されやすくなるという効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、接触部材61の内部に形成された空洞を気体の流路として活用することで接触部材61を加熱したが、接触部材61の内部に形成された空洞を気体の流路として活用する構成に限定されず、接触部材61の外側に気体の流路を設け、当該外側の流路によって接触部材61を加熱する構成であってもよい。
さらに、循環部90に加熱部を設け、当該加熱部によって加熱された気体が循環部90,90A,90Bの中を流動し、接触部材61が加熱される構成であってもよい。
さらに、循環部90,90A,90Bの中を流動する流体は、気体に限定されず、例えば液体であってもよい。
接触部材61の熱が保持部63A,63Bの側に伝搬されにくい構成(接続部62が設けられた構成)を有すると、接触部材61の熱が保持部63A,63Bの側に伝搬されやすい構成(接続部62が設けられていない構成)と比べて、第1加熱部51の熱エネルギー(消費電力)を小さくしても、接触部材61の温度を所望の温度に上昇させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
さらに、接触部材61の熱が保持部63A,63Bの側に伝搬されにくいので、接触部材61における保持部63A,63Bに近い側と保持部63A,63Bに遠い側との間で温度差が小さくなり、接触部材61の温度の均一性を高めることができる。従って、実施形態10では、接触部材61の温度の均一性が高められ、接触部材61によって加熱される媒体Mの温度の均一性も高められるので、媒体Mに着弾したインクが素早く乾燥されるという効果に加えて、媒体Mに着弾したインクが均一に乾燥されやすくなるという効果を得ることができる。
従って、接触部材61と保持部63との間に熱伝導率が低い接続部62が設けられず、第1加熱部51の熱エネルギーを接触部材61に伝える伝熱部(循環部90,90A,90B)の構成を採用してもよい。
また、例えば、実施形態8の構成と実施形態10の構成とを組み合わせ、ガイド部が伝熱部82と循環部90とを共に備える構成としてもよい。
Claims (12)
- 搬送方向に搬送される媒体に印刷を行う印刷部と、
前記印刷部よりも前記搬送方向における下流側に設けられ、前記媒体をガイドするガイ
ド部と、
前記搬送方向において、前記印刷部と前記ガイド部との間に設けられ、前記媒体を加熱
する第1加熱部と、
を備え、
前記ガイド部は、前記媒体と接触することで前記媒体をガイドする接触部材と、前記接
触部材に接続された接続部と、前記接続部を介して前記接触部材を保持する保持部と、を
有し、
前記接続部の熱伝導率は、前記保持部の熱伝導率より低く、
前記接続部は、前記接触部材の前記長手方向における一方側の端部に接続される第1接
続部と、前記接触部材の前記長手方向における他方側の端部に接続される第2接続部と、
を含むことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記ガイド部は、前記接触部材を加熱する第2加熱部を有することを特徴とする印刷装
置。 - 請求項2に記載の印刷装置であって、
前記第2加熱部は、少なくとも、前記接触部材の内部に設けられることを特徴とする印
刷装置。 - 請求項2又は3に記載の印刷装置であって、
前記接触部材は、前記媒体をガイドする際に前記媒体と接触する接触領域と、前記媒体
をガイドする際に前記媒体と接触しない非接触領域と、を有しており、
前記第2加熱部は、少なくとも、前記非接触領域に設けられることを特徴とする印刷装
置。 - 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記接触部材は、前記媒体をガイドする際に前記媒体と接触する接触領域と、前記媒体
をガイドする際に前記媒体と接触しない非接触領域と、を有しており、
前記非接触領域には、前記接触部材よりも熱伝導率が低い低熱伝導率部材が取付けられ
ていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷装置であって、
前記ガイド部は、前記第1加熱部によって発生した熱エネルギーを前記接触部材に伝え
る伝熱部を有することを特徴とする印刷装置。 - 請求項6に記載の印刷装置であって、
前記媒体における前記第1加熱部により加熱される領域である被加熱領域を支持する被
加熱領域支持部を有し、
前記伝熱部は、前記被加熱領域支持部と前記接触部材とを繋ぐ第3接続部を含むことを
特徴とする印刷装置。 - 請求項6又は7に記載の印刷装置であって、
前記伝熱部は、前記第1加熱部と前記接触部材との間で流体を循環させる循環部を含む
ことを特徴とする印刷装置。 - 搬送方向に搬送される媒体に印刷を行う印刷部と、
前記印刷部よりも前記搬送方向における下流側に設けられ、前記媒体をガイドするガイ
ド部と、
前記搬送方向において、前記印刷部と前記ガイド部との間に設けられ、前記媒体を加熱
する第1加熱部と、
を備え、
前記ガイド部は、前記媒体と接触することで前記媒体をガイドする接触部材と、前記接
触部材に接続された接続部と、前記接続部を介して前記接触部材を保持する保持部と、前
記接触部材を加熱する第2加熱部と、を有し、
前記接続部の熱伝導率は、前記保持部の熱伝導率より低く、
前記第2加熱部は、少なくとも、前記接触部材の内部に設けられることを特徴とする印
刷装置。 - 搬送方向に搬送される媒体に印刷を行う印刷部と、
前記印刷部よりも前記搬送方向における下流側に設けられ、前記媒体をガイドするガイ
ド部と、
前記搬送方向において、前記印刷部と前記ガイド部との間に設けられ、前記媒体を加熱
する第1加熱部と、
を備え、
前記ガイド部は、前記媒体と接触することで前記媒体をガイドする接触部材と、前記接
触部材に接続された接続部と、前記接続部を介して前記接触部材を保持する保持部と、前
記接触部材を加熱する第2加熱部と、を有し、
前記接続部の熱伝導率は、前記保持部の熱伝導率より低く、
前記接触部材は、前記媒体をガイドする際に前記媒体と接触する接触領域と、前記媒体
をガイドする際に前記媒体と接触しない非接触領域と、を有しており、
前記第2加熱部は、少なくとも、前記非接触領域に設けられることを特徴とする印刷装
置。 - 搬送方向に搬送される媒体に印刷を行う印刷部と、
前記印刷部よりも前記搬送方向における下流側に設けられ、前記媒体をガイドするガイ
ド部と、
前記搬送方向において、前記印刷部と前記ガイド部との間に設けられ、前記媒体を加熱
する第1加熱部と、
を備え、
前記ガイド部は、前記媒体と接触することで前記媒体をガイドする接触部材と、前記接
触部材に接続された接続部と、前記接続部を介して前記接触部材を保持する保持部と、前
記接触部材を加熱する第2加熱部と、を有し、
前記接続部の熱伝導率は、前記保持部の熱伝導率より低く、
前記接触部材は、前記媒体をガイドする際に前記媒体と接触する接触領域と、前記媒体
をガイドする際に前記媒体と接触しない非接触領域と、を有しており、
前記非接触領域には、前記接触部材よりも熱伝導率が低い低熱伝導率部材が取付けられ
ていることを特徴とする印刷装置。 - 搬送方向に搬送される媒体に印刷を行う印刷部と、
前記印刷部よりも前記搬送方向における下流側に設けられ、前記媒体をガイドするガイ
ド部と、
前記搬送方向において、前記印刷部と前記ガイド部との間に設けられ、前記媒体を加熱
する第1加熱部と、
を備え、
前記ガイド部は、前記媒体と接触することで前記媒体をガイドする接触部材と、前記接
触部材に接続された接続部と、前記接続部を介して前記接触部材を保持する保持部と、前
記第1加熱部によって発生した熱エネルギーを前記接触部材に伝える伝熱部と、を有し、
前記接続部の熱伝導率は、前記保持部の熱伝導率より低く、
前記伝熱部は、前記第1加熱部と前記接触部材との間で流体を循環させる循環部を含む
ことを特徴とする印刷装置。
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