JP2020143891A - 装置、吸気ユニット、及び液体吐出装置 - Google Patents

装置、吸気ユニット、及び液体吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020143891A
JP2020143891A JP2020026566A JP2020026566A JP2020143891A JP 2020143891 A JP2020143891 A JP 2020143891A JP 2020026566 A JP2020026566 A JP 2020026566A JP 2020026566 A JP2020026566 A JP 2020026566A JP 2020143891 A JP2020143891 A JP 2020143891A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature control
control member
base material
film
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020026566A
Other languages
English (en)
Inventor
佐藤 敏哉
Toshiya Sato
敏哉 佐藤
禎一郎 石川
Teiichiro Ishikawa
禎一郎 石川
昌也 濱口
Masaya Hamaguchi
昌也 濱口
裕介 小峯
Yusuke Komine
裕介 小峯
フイジー テン
Hui Zee Then
フイジー テン
戸田 直博
Naohiro Toda
直博 戸田
柴崎 英尚
Hidenao Shibazaki
英尚 柴崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to EP20160104.4A priority Critical patent/EP3702164B1/en
Priority to US16/804,235 priority patent/US11235598B2/en
Publication of JP2020143891A publication Critical patent/JP2020143891A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0015Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
    • B41J11/002Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating
    • B41J11/0024Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using conduction means, e.g. by using a heated platen
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0085Using suction for maintaining printing material flat

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

【課題】温度調節部材と基材との密着性の低下を抑制すること。【解決手段】開示の技術の一態様に係る装置は、液体が付与されて搬送される基材に外周面を接触させ、前記基材を加熱又は冷却する温度調節部材と、前記基材と前記温度調節部材との接触位置の搬送方向における上流側で、前記基材と前記温度調節部材との間の空気を吸い込む接触開始側吸気部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、装置、吸気ユニット、及び液体吐出装置に関する。
液体吐出方式を用いた印刷装置等の液体吐出装置が普及し、近年は、ポスターや食品包装等の基材への印刷等、産業用途でも利用が広がっている。
液体吐出装置では基材上の液体が乾燥し難いことに起因して、印刷の生産性を低下させる場合がある。これに対し、液体が付与された基材を外周面に接触させて加熱しつつ、外周面上の搬送経路に沿って基材を搬送する加熱ドラムを配置することで、乾燥を促進させる加熱装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の装置では、基材の搬送速度が速くなると、加熱ドラム等の温度調節部材と基材の移動に伴う空気の流れが大きくなり、搬送される基材が温度調節部材に接触する際に、温度調節部材と基材との間に空気が引き込まれる場合があった。そして、温度調節部材と基材との間に空気が介在することで、温度調節部材と基材との密着性が低下し、乾燥効率が低下する場合があった。また冷却効率についても同様である。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、温度調節部材と基材との密着性の低下を抑制することを課題とする。
開示の技術の一態様に係る装置は、液体が付与されて搬送される基材に外周面を接触させ、前記基材を加熱又は冷却する温度調節部材と、前記基材と前記温度調節部材との接触位置の搬送方向における上流側で、前記基材と前記温度調節部材との間の空気を吸い込む接触開始側吸気部と、を有する。
本発明の実施形態によれば、温度調節部材と基材との密着性の低下を抑制することができる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。 温水温度維持機構の構成の一例を示す図である。 温度調節部材とフィルムとの間への空気の引き込みを説明する図である。 温度調節部材とフィルムとの間に空気が介在する状態を説明する図である。 温度調節部材とフィルムとの間に空気が介在しない状態を説明する図である。 比較例に係る空気の引き込みの抑制方法を説明する図である。 接触開始側吸気部の構成の一例を示す部分拡大図である。 フィルムの擦過性の実験結果の一例を示す図である。 フィルムのしわの実験結果の一例を示す図であり、(a)は空気の吸込みを行わなかった場合を示す図、(b)は空気の吸込みを行った場合を示す図である。 フィルムの収縮の実験結果の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置の要部の構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置の要部の構成の一例を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置の要部の構成の一例を示す断面図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置の要部の構成の一例を示す図であり、(a)は要部を上方から見た図、(b)は要部の断面図である。 比較例に係る画像形成装置の構成を示す図である。 第3の実施形態に係る画像形成装置の要部の構成の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。 第4の実施形態の変形例に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。 第5の実施形態に係る画像形成装置の要部の構成例を示す図である。 オプションユニットの構成例を示す図である。 第6の実施形態に係る画像形成装置の要部の構成例を示す図であり、(a)は加熱部材の軸方向から画像形成装置の要部を見た断面図、(b)は加熱部材の半径方向から画像形成装置の要部を見た図である。 第7の実施形態に係る画像形成装置の要部の構成例を示す図である。 比較例に係る加熱部材とフィルムとの接触状態を示す図である。 実施形態に係る加熱部材とフィルムとの接触状態例を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一の構成部には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
実施形態の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形はいずれも同義語とする。
また実施形態において、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。なお、「液体を吐出する装置」と「液体吐出装置」は同義である。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インク等の液体を吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置等がある。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに機能部品、機構が一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、ヘッドタンク若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。このチューブを介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
「液体吐出ヘッド」とは、ノズルから液体を吐出・噴射する機能部品である。
液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
以下、「液体が付着可能なもの」をフィルムとし、「液体」をインクとし、「液体を吐出する装置」をインクジェット方式の画像形成装置とした場合を一例として、実施形態を説明する。なお、フィルムとは、食品包装用途等で用いられ、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックを材質とする薄い膜である。
また、フィルムは「基材」の一例である。但し、これに限定されるものではなく、「基材」はコート紙や普通紙等の記録媒体であってもよい。
[第1の実施形態]
<第1の実施形態に係る画像形成装置の構成>
第1の実施形態に係る画像形成装置について説明する。図1は、本実施形態の画像形成装置の構成の一例を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、インク吐出ユニット1と、乾燥ユニット2とを有する。画像形成装置100において、フィルムFは供給ユニットから供給され、搬送精度を確保するために供給ユニットにより矢印20の方向に張力を加えられながら、搬送方向10に沿って搬送ユニットにより搬送される。なお、供給ユニット及び搬送ユニットは、図1では図示が省略されている。
画像形成装置100は、搬送されるフィルムFに対してインク吐出ユニット1からインクを吐出し、フィルムFの表面にインクを付与させて画像を形成する。図1におけるインク5は、フィルムFの表面に付与されたインクを示している。
フィルムFは、巻き取り可能なロール状の連帳のフィルムである。例えば、延伸ポリプロピレン(OPP;Oriented Poly-Propylene)を材質とした食品包装等の軟包装用途で用いられるフィルムである。
また、インク吐出ユニット1から吐出されるインクは、例えば水性インクである。水性インクは、溶剤と着色剤を主成分とし、溶剤として主に水を使用したインクである。
インク吐出ユニット1は、ホワイト用のインク吐出ヘッド1Wと、ブラック用のインク吐出ヘッド1Kと、シアン用のインク吐出ヘッド1Cと、マゼンタ用のインク吐出ヘッド1Mと、イエロー用のインク吐出ヘッド1Yとを有する。
インク吐出ヘッド1Wはホワイト(W)のインクを吐出し、インク吐出ヘッド1Kはブラック(K)のインクを吐出して、フィルムFの表面にそれぞれインクを付与する。また、インク吐出ヘッド1Cはシアン(C)のインクを吐出し、インク吐出ヘッド1Mはマゼンタ(M)のインクを吐出し、インク吐出ヘッド1Yはイエロー(Y)のインクを吐出して、フィルムFの表面にそれぞれインクを付与する。ここで、インク吐出ヘッド1W、1K、1C、1M、及び1Yは、それぞれ「液体付与部」の一例である。
但し、実施形態では、ホワイト(W)、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の5色のインク吐出ヘッドを有する画像形成装置100を説明するが、これに限定されるものではない。画像形成装置100は、グリーン(G)、レッド(R)、ライトシアン(LC)及び/又はその他の色に対応するインク吐出ヘッドを更に備えても良い。また、ブラック用のインク吐出ヘッド1Kのみを備えてもよい。
「装置」の一例としての乾燥ユニット2は、温度調節部材3と、温風発生部4と、接触開始側吸気部6とを有し、フィルムFの表面に付与されたインク5を乾燥させる。
温度調節部材3は、回転可能な円筒状部材であり、フィルムFの液体が付与された面とは反対側の面(以下、裏面という)を外周面に接触させながら回転し、フィルムFを搬送方向10に沿って搬送する。
また、温度調節部材3の内部は、所定の温度に保たれた温水が充填されている。温度調節部材3は、温水の熱を裏面からフィルムFに伝達することで、フィルムFの温度を所定の温度に維持することができる。この所定の温度は、一例として70度である。
温風発生部4は、ヒータ等により加熱して発生させた温風を、フィルムFの液体が付与された面(以下、表面という)に吹き送り、フィルムを加熱するとともにインク温度を上昇させて乾燥を促進させることができる。なお、乾燥ユニット2は、温風発生部4に代えて、又は温風発生部4に加えて、赤外線加熱器を備え、フィルムFの表面に赤外線を照射することで、乾燥を促進させても良い。
ここで、実施形態では、温度調節部材3によりフィルムFの裏面に伝熱し、温風発生部4によりフィルムFの表面を加熱するが、フィルムFの厚み方向における全体的な温度は、熱容量が大きい温度調節部材3の温度に支配される。
一例として、温度調節部材3の内部の温水の温度を70度とし、温風発生部4の温風の温度を300度とした場合、フィルムFの裏面の温度は85度で、フィルムFの表面のインクの温度は150度となった。従って、フィルムFの表面のインクは、温風発生部4により水性インクの沸点である100度以上にし、フィルムFの温度は温度調節部材3により一般的な耐熱温度である100度以下にすることができる。これにより、フィルムFの熱のダメージを防止しつつ、インクの乾燥を促進させることが可能となる。
なお、本実施形態では、温度調節部材3が温水を循環させる例を示すが、より低い温度の冷却水を循環させて、フィルムF等の基材の冷却作用が得られるように構成することもできる。
接触開始側吸気部6は、搬送されるフィルムFが温度調節部材3との接触を開始する箇所(以下、接触開始箇所という)の搬送方向の上流側で、フィルムFと温度調節部材3との間の空気を吸い込む機能を有する。この接触開始側吸気部6については、図7を用いて別途詳述する。
図2は、温度調節部材3の内部の温水を所定の温度に維持するための温水温度維持機構の構成の一例を示す図である。図2に示すように、温水温度維持機構30は、チラー31と、入口側ホース32と、出口側ホース33とを有し、温度調節部材3の内部に充填された温水を循環させて温水の温度を一定に維持する機能を有する。
より詳しくは、チラー31は、熱交換により所定の温度に制御した温水を、入口側ホース32を介して温度調節部材3の内部に温水を送り込むことができる。また、チラー31は、出口側ホース33を介して温度調節部材3の内部の温水を引き込み、引き込んだ温水を熱交換により所定の温度に制御することができる。このようなチラー31による温度制御技術は、公知の技術が適用できるため、ここでは、更に詳細な説明は省略する。
次に、温度調節部材3とフィルムFとの間への空気の引き込みについて、図3を参照して説明する。
フィルムFを搬送する搬送速度が速くなると、温度調節部材3とフィルムFの移動に伴う空気の流れが大きくなる。そして、図3に示すように、接触開始箇所3aの搬送方向の上流側において、フィルムFと温度調節部材3の間に引き込まれる気流7が大きくなる。その結果、フィルムFと温度調節部材3との間に空気が入り込んで、温度調節部材3に接触して巻き回されたフィルムFと温度調節部材3との間に空気が介在しやすくなる。
図4は、図3で破線の丸で囲った部分Eの部分拡大図であり、温度調節部材とフィルムとの間に空気が介在する状態を説明する図である。図4の2aは、フィルムFと温度調節部材3との間に介在する空気を示し、この部分では、フィルムFと温度調節部材3は非接触の状態となる。
温度調節部材3から伝達される熱量は、フィルムFと温度調節部材3との接触部分2bから主になされ、非接触の部分から伝達される熱量は極めて少なくなる。そのため、フィルムFと温度調節部材3との間の空気の介在が多くなり、非接触部分の面積が大きくなると、温度調節部材3からフィルムFに伝達される熱量が減少して乾燥効率が低下する場合がある。
また、実施形態では、上述したように、温度調節部材3の外周面に裏面が接触したフィルムFの表面に、温風発生部4から温風を吹き送って乾燥を促進させる。この構成では、温度調節部材3の外周面の温度より温風発生部4からの温風の温度が高くなると、温度調節部材3とフィルムFの非接触部分において、温度調節部材3による温風に対する冷却効果が低下し、フィルムFの厚み方向における全体的な温度は温風の温度に近くなる。そして、温風の温度がフィルムFの軟化点より高い場合、フィルムFが熱変形し、フィルムFにしわが発生する場合がある。
さらに、フィルムFの温度調節部材3と接触する部分では、白抜きの矢印2cで示す方向に静摩擦力が生じる。この静摩擦力が反力となり、供給ユニットから矢印20の方向に張力を加えても、フィルムFに対する引っ張り応力は低減される。しかしながら、フィルムFと温度調節部材3との間の空気の介在が多くなり、非接触部分の面積が大きくなると、静摩擦力が減少し、フィルムFへの引っ張り応力の低減効果が小さくなる。その結果、フィルムFに温風発生部4からの温風で熱量が伝達された状態で、大きな引っ張り応力が加えられ、熱量と引っ張り応力の相乗的なストレスで、フィルムFが更に変形しやすくなる場合がある。
一例として、フィルムFを搬送速度2mpm(meter per minute)で搬送している時に、温風発生部4から300度の温風をフィルムFに吹き送った場合は、フィルムFに変形が見られなかった。しかし、搬送速度を32mpmに上げると、フィルムFにしわが発生し、しわの発生を防ぐには温風の温度を180度まで下げる必要があった。この条件では、温風の温度が低いため、インクの乾燥効率が低下する。
これに対し、図5は、図3で破線の丸で囲った部分Eの部分拡大図であり、温度調節部材とフィルムとの間に空気が介在しない状態を説明する図である。温度調節部材3とフィルムFとの間に空気が介在しないため、フィルムFと温度調節部材3との接触部分2bの面積が大きくなり、温度調節部材3からフィルムFに伝達される熱量の増大により、乾燥効率が向上する。
また、接触部分の面積が大きいため、温度調節部材3とフィルムFの非接触部分において、温度調節部材3による温風に対する冷却効果を確保できる。その結果、フィルムFの厚み方向における全体的な温度を温度調節部材3の温度に近づけることができ、フィルムFにしわが発生することを抑制することができる。
さらに、接触面積の増大により、白抜きの矢印2cで示す方向への静摩擦力も大きくなるため、静摩擦力が反力となってフィルムFに対する引っ張り応力が低減され、熱量と引っ張り応力の相乗的なストレスによるフィルムFの変形を抑制することができる。
ここで、図6は、比較例に係る空気の引き込みの抑制方法を説明する図である。図6では、接触開始箇所の搬送方向の上流側に、スポンジローラ8が設けられている。フィルムFにスポンジローラ8を押し当てることで、温度調節部材3とフィルムFとの間の空気をしごくようにすると、空気の引き込みを抑制し、温度調節部材3とフィルムFとの間の空気の介在を抑制することができる。しかし、この構成では、フィルムFのインクが付与された面にスポンジローラ8を接触させるため、乾燥する前のインクがスポンジローラ8に接触し、フィルムF上の画像が乱れる場合がある。
そこで、本実施形態に係る画像形成装置100は、接触開始側吸気部6を備えている。図7は、接触開始側吸気部の構成の一例を示す部分拡大図である。この接触開始側吸気部6は「上流側吸気部」の一例である。図7に矢印で示したX方向は、フィルムFの搬送方向であるY方向に交差する方向であり、以下では幅方向と称する。Z方向はX方向及びY方向の両者に直交する方向である。
図7に示すように、接触開始側吸気部6は、ノズル部61と、チューブ62と、ブロア63とを備える。
ノズル部61は、空気を吸い込むための吸込口61nを備え、接触開始箇所3aの搬送方向の上流側で、接触開始箇所3aに吸込口61nが対向するように配置されている。またノズル部61は、接触開始箇所3aの上流側に隣接して設けられた搬送ローラ13と、接触開始箇所3aとの間に配置されている。この搬送ローラ13は、「上流側支持部材」の一例である。吸込口61nの幅方向における長さ(幅)は、フィルムFの幅と同じか、又はそれより大きいことが好適である。このようにすることで、接触開始箇所3aの幅の全体に亘って空気を吸い込むことができる。
また接触開始箇所3aは「接触位置」の一例である。より具体的には、「接触位置」は温度調節部材3とフィルムFとが接触を開始する接触開始箇所3aから、温度調節部材3とフィルムFとが接触を終了する接触終了箇所までの接触領域を指す。但し、温度調節部材3とフィルムFとが接触と離間を複数回行う構成では、「接触位置」は温度調節部材3とフィルムFとが最も早く接触する箇所から、温度調節部材3とフィルムFとが最も遅く離間する箇所までの領域を指す。
チューブ62は、ノズル部61の吸込口61nとは異なる端部に一端が接続され、他端がブロア63に接続されている。ノズル部61で吸い込まれた空気は、矢印64の方向に進み、チューブ62の中空の内部を通過してブロア63に到達することができる。
ブロア63は、所定の方向に空気を送風する送風機である。ブロア63は、矢印65の方向に空気を送風して気流を生成し、チューブ62を介して接続されたノズル部61の吸込口61nから空気を吸い込む吸引力を発生させることができる。
接触開始側吸気部6は、このような構成により、接触開始箇所3aの搬送方向の上流側で、フィルムFと温度調節部材3との間の空気を吸い込む。接触開始側吸気部6が空気を吸い込むことで、フィルムFと温度調節部材3の間に引き込まれる空気の量を減らし、温度調節部材3に接触して巻き回されたフィルムFと温度調節部材3との間に空気が介在することを抑制することができる。
<作用効果>
次に、本実施形態に係る画像形成装置の作用効果について説明する。
図8は、画像形成装置100によるフィルムの擦過性の実験結果の一例を示す図である。図8は、接触開始側吸気部6による空気の吸込みを行った場合と、行わなかった場合の実験結果を示している。
図8の横軸は、フィルムFの搬送速度を示し、図8の右に向かうほど搬送速度が速い。また、縦軸は擦過性ランクを示す。ここで、擦過性とは、フィルムFの表面に付着されたインクの擦りに対する堅牢性である。擦過性ランクの数値が大きいほど擦りに対する堅牢性が高く、擦過性ランクの数値が小さいほど擦りに対する堅牢性が低いことを示す。また、フィルムF上のインクが乾燥するほど擦りに対する堅牢性が高くなるため、擦過性ランクの数値が大きいほど、乾燥性が良いことを表す。
主な実験条件は以下の通りである。
インク:インクジェット用水性インク(シアン色)
インクの付着量:3g/m
フィルム:OPP
フィルムの厚み:20μm
温度調節部材の温度:95度
温風の風速:20m/s
温風の温度:25℃(室温)
図8において、丸プロット81は、接触開始側吸気部6による空気の吸込みを行った場合の実験結果を示し、三角プロット82は、接触開始側吸気部6による空気の吸込みを行わなかった場合の実験結果を示している。また、破線で示した直線83は、擦過性の合否基準の一例を示している。
図8に示されているように、何れの搬送速度においても、丸プロット81は三角プロット82と比較して擦過性ランクが高い。従って、接触開始側吸気部6による空気の吸込みを行った場合のほうが、空気の吸込みを行わなかった場合に対して乾燥性が良いことが分かる。
次に、図9は、画像形成装置100によるフィルムのしわの実験結果の一例を示す図である。(a)は空気の吸込みを行わなかった場合、(b)は空気の吸込みを行った場合の実験結果をそれぞれ示す。
図9の横軸は、図8と同様に、フィルムFの搬送速度を示し、図8の右に向かうほど搬送速度が速い。また、縦軸はしわランクを示す。しわランクが高いほど、しわが少なく、低いほど、しわが多いことを表す。破線で示した直線90は、しわの合否基準の一例を示している。
主な実験条件は以下の通りである。
温度調節部材の温度:70度
温風の温度:350度
他の条件は、図8の場合と同じ。
空気の吸込みを行わなかった場合、図9(a)に示すように、フィルムの搬送速度が速くなるにつれ、しわランクが低くなる(しわが増える)。これに対し、空気の吸込みを行った場合は、図9(a)に示すように、フィルムの搬送速度によらず、しわランクが高く(しわが少なく)維持されている。
次に、図10は、フィルムの収縮の実験結果の一例を示す図である。図10の横軸は、実験条件A〜Dを示す。実験条件毎に3つの棒グラフが示されているが、3回行われた実験結果を示すものである。縦軸はフィルムF上に付与されたインクのパターン間距離を示す。パターン間距離が大きいほどフィルムFの収縮が小さいことを表し、パターン間距離が小さいほどフィルムFの収縮が大きいことを表す。破線で示した直線101は、収縮の合否基準の一例を示している。
実験条件A〜Dは以下の通りである。
(実験条件A)
フィルムの搬送速度:2mpm
乾燥の促進を行わない(温度調節部材3による温度制御、及び温風発生部4による温風の吹き送りを行わない)。
(実験条件B)
フィルムの搬送速度:20mpm
温風の吹き送りは行わない。
温度調節部材の温度:95度
接触開始側吸気部6による空気の吸込みを行わない。
(実験条件C)
フィルムの搬送速度:20mpm
温風の吹き送りは行わない。
温度調節部材の温度:95度
接触開始側吸気部6による空気の吸込みを行う。
(実験条件D)
フィルムの搬送速度:2mpm
温風の温度:250度(3本の温風ノズルを使用)
温度調節部材の温度:95度
接触開始側吸気部6による空気の吸込みを行う。
図10に示されているように、実験条件Aでは、乾燥の促進を行わないため、パターン間距離は大きく、フィルムFの収縮は少ない。接触開始側吸気部6による空気の吸込みを行わなかった実験条件Bでは、パターン間距離が小さくなり、フィルムFの収縮が大きくなっている。
実験条件C及びDでは、接触開始側吸気部6による空気の吸込みを行ったことにより、パターン間距離が大きく、フィルムFの収縮は少ない。
以上説明してきたように、本実施形態では、接触開始側吸気部6を備え、接触開始箇所の搬送方向の上流側で、フィルムFと温度調節部材3との間の空気を吸い込む。これにより、フィルムFと温度調節部材3の間に引き込まれる空気の量を減らし、空気の介在による温度調節部材3とフィルムFとの密着性の低下を抑制することができる。そして、密着性の低下に起因する乾燥効率の低下、しわの発生、及びフィルムの収縮等を防ぐことができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る画像形成装置を説明する。なお、既に説明した実施形態と同一の構成部についての説明は省略する。
<第2の実施形態に係る画像形成装置の要部の構成>
本実施形態に係る画像形成装置100aの要部の構成を、図11〜13を参照して説明する。図11は、本実施形態に係る画像形成装置の要部の構成の一例を示す図である。図11は、要部として、接触開始側吸気部6aの周辺の構成を示している。また、図12は接触開始側吸気部6aの周辺の構成の斜視図、図13は接触開始側吸気部6aの周辺の構成の断面図である。
図11において、フィルムFは、搬送ローラ11に接触した後、温度調節部材3に接触し、温度調節部材3に巻き回される。
画像形成装置100aは、接触開始箇所3aの搬送方向10の上流側に、フィルムFと温度調節部材3との間の空気を吸い込む接触開始側吸気部6aを備える。また、接触開始側吸気部6aは、吸気ダクト66と、ダクトホース67とを備える。
吸気ダクト66は、空気を吸い込むための吸込口66nを備え、接触開始箇所3aの搬送方向の上流側で、接触開始箇所3aに吸込口66nが対向するように配置されている。
吸気ダクト66の外周の一部である正のZ方向側の面は、接触開始箇所3aの搬送方向の上流側において、搬送されるフィルムFの裏面に接触している。また、吸気ダクト66の外周の一部である負のZ方向側の面は、接触開始箇所3aの搬送方向の上流側において、温度調節部材3に接触している。さらに、吸気ダクト66のX方向における両方の側部には、それぞれ側面カバーが設けられている。側面カバーは搬送ローラ11の回転軸近傍にまで伸び、フィルムFと温度調節部材3との間の空間を覆っている。
また、図13に示すように、吸気ダクト66のYZ断面の断面形状はくさび形の形状をしており、接触開始箇所3aの搬送方向の上流側における、YZ断面がくさび形の空間内に、吸気ダクト66が収まるようになっている。吸込口66nから接触開始箇所3aまでの距離は、30mm以内が好適であり、10mm以内であると更に好適である。このような距離にすることで、吸気ダクト66に接触するフィルムFの張力に起因して、吸気ダクト66が傾いたり、移動したりして、フィルムFと温度調節部材3との間の空間が広がることを防ぐことができる。
また、吸気ダクト66の正のX方向側の側面には開口部が設けられ(図11、図12参照)、開口部にはダクトホース67の一端が接続されている。ダクトホース67の他端には図示を省略するブロアが接続され、第1の実施形態と同様に、ブロアが所定の方向に空気を送風することで、吸気ダクト66の吸込口66nから空気を吸い込む吸引力を発生させることができる。
図11〜13に示した白抜き矢印12は、ブロアにより発生させられた吸引力により、吸気ダクト66の吸込口66nから吸い込まれ、ダクトホース67から排出される空気の流れを示している。
接触開始側吸気部6aは、このような吸気ダクト66を備え、接触開始箇所3aの搬送方向の上流側で、フィルムFと温度調節部材3との間の空間を覆いながら、フィルムFと温度調節部材3との間の空気を吸い込むことができる。
また、吸気ダクト66は、外周のフィルムFと接触する部分、及び温度調節部材3と接触する部分に、それぞれ接触層68を備えている(図11、図12参照)。フィルムFと接触層68との摩擦係数は、フィルムFと吸気ダクト66との摩擦係数に対して低い。接触層68は、具体的には摩擦係数の低いPTFE(ポリテトラフルオロエチレン;polytetrafluoroethylene)を材質とするテープを吸気ダクト66の外周に貼るか、或いはPTFEを塗装によりコートすることで構成することができる。
さらに、図14に示すように、吸気ダクト66の吸込口66nの幅は、フィルムFの幅より広くなるように構成されている。図14(a)は接触開始側吸気部6aの周辺を上方(正のZ方向)から見た図、図14(b)は接触開始側吸気部6aの周辺のYZ断面の断面図である。
<作用効果>
第1の実施形態では、接触開始側吸気部6の吸込口61nを接触開始箇所3aに十分に近づけられない場合に、吸込口61nと接触開始箇所3aとの間の空間の空気を吸い込むことで、フィルムFと温度調節部材3との間の空気を吸い込むための吸引力が低下する場合があった。
これに対し、本実施形態では、接触開始側吸気部6aに含まれる吸気ダクト66は、外周の一部がフィルムF及び温度調節部材3にそれぞれ接触し、また側部が側面カバーで覆われている。これにより、接触開始箇所3aの搬送方向の上流側で、フィルムFと温度調節部材3との間の空間を、吸気ダクト66で覆うことができ、フィルムFと温度調節部材3との間の空間以外から空気が引き込まれることを防ぐことができる。
また、吸気ダクト66は、YZ断面の断面形状はくさび形の形状をしており、接触開始側吸気部6aの吸込口66nを接触開始箇所3aに近づけることができる。
このようにして、フィルムFと温度調節部材3との間の空気を吸い込むための吸引力の低下を防ぎ、温度調節部材3とフィルムFとの間における空気の介在を防ぐ吸引力を確保することができる。
また、本実施形態では、吸気ダクト66は、外周のフィルムFと接触する部分に、接触層68を備えている。接触層68により、フィルムFと吸気ダクト66との接触でフィルムFの搬送が阻害されたり、フィルムFがダメージを受けたりすることを防ぐことができる。また、温度調節部材3と吸気ダクト66との接触で、温度調節部材3の回転が阻害されたり、温度調節部材3がダメージを受けたりすることを防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、吸気ダクト66の吸込口66nの幅を、フィルムFの幅より広くなるように構成する。これにより、接触開始箇所3aの幅の全体に亘って、フィルムFと温度調節部材3との間の空気を吸い込むことができ、空気の介在による温度調節部材3とフィルムFとの密着性の低下を抑制することができる。
また、フィルムFを搬送する過程でフィルムFが幅方向に蛇行する場合があるが、このような蛇行時においても、接触開始箇所3aの幅の全体に亘って、フィルムFと温度調節部材3との間の空気を吸い込み、空気の介在による温度調節部材3とフィルムFとの密着性の低下を抑制することができる。
なお、上述した以外の効果は、第1の実施形態で説明したものと同様である。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態に係る画像形成装置を説明する。図15は、本実施形態の比較例としての第2の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図であり、接触開始側吸気部6aの周辺を上方(正のZ方向)から見た図である。
図15において、破線で示した直線は接触開始箇所3aの位置を表し、一点鎖線の直線は、接触開始箇所3aに近づけられた吸気ダクト66の吸込口66nの位置を表す。吸気ダクト66の吸込口66nの幅はフィルムFの幅より広くなっている。
この場合、温度調節部材3の幅方向の両端部付近のフィルムFが巻き回されていない部分では、温度調節部材3とフィルムFとの間の空間以外からの空気の吸込みが多くなる。図15の矢印151は、フィルムFが巻き回されていない部分、つまり温度調節部材3とフィルムFとの間の空間以外から吸い込まれる空気の流れを示している。
温度調節部材3とフィルムFとの間の空間以外からの空気の吸込みは、接触開始側吸気部6aによる吸引力の低下の要因となる場合がある。また、吸引力を確保するために、送風出力の大きいブロアを設けると、画像形成装置のコストの増大や消費電力の増大を招来させる場合がある。
そこで、本実施形態では、図16に示すように、一点鎖線で示した吸気ダクト66bの吸込口66bnの幅方向における両端に、吸込口66bnによる空気の吸込みを規制する規制部材69bを備える。
規制部材69bにより、吸込口66bnの幅方向における両端部では、吸込口66bnで吸い込まれた空気をフィルムFの幅方向の中央側に流れさせることができる。これにより、吸込口66bnの幅方向における両端の温度調節部材3とフィルムFとの間の空間以外からの空気の吸い込みを減らし、接触開始側吸気部6bによる吸引力の低下を抑制することができる。そして、送風出力の大きいブロアを用いなくても吸引力を確保でき、画像形成装置のコストの増大や消費電力の増大を防ぐことができる。
なお、上述した以外の効果は、第1〜2の実施形態で説明したものと同様である。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態に係る画像形成装置を説明する。
図17は、本実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。図17に示すように、画像形成装置100cは、接触終了側吸気部9を備える。また接触終了側吸気部9は、接触終了箇所3bの下流側に隣接して設けられた搬送ローラ14と、接触終了箇所3bとの間に配置されている。接触終了側吸気部9は、フィルムFが温度調節部材3との接触を終了した箇所3bの搬送方向における下流側で、フィルムFと温度調節部材3との間における空気を吸い込むことができる。
ここで、接触終了側吸気部9は「下流側吸気部」の一例である。また、接触を終了した箇所3bは、「接触位置」の一例であり、搬送ローラ14は、「下流側支持部材」の一例である。
図17に示した例では、接触開始側吸気部6は、ノズル部61と、チューブ62と、ブロア63を備え、接触終了側吸気部9は、ノズル部91と、チューブ92と、ブロア93とを備える。なお、チューブ62、ブロア63、チューブ92、及びブロア93は図示を省略している。チューブ62及び92は接続されておらず独立し、また、ブロア63及び93もそれぞれ独立している。
一方、図18は、本実施形態の変形例に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。図18に示すように、画像形成装置100dは、接触開始側吸気部6と接触終了側吸気部9とを接続するダクトホース181を有する。ダクトホース181には、図示を省略する1つのブロアが接続され、ブロアが所定の方向に空気を送風することで、ダクトホース181を介して、ノズル部61の吸込口、及びノズル部91の吸込口からそれぞれ空気を吸い込む吸引力を発生させることができる。
図17及び図18に示したように、本実施形態では、フィルムFが温度調節部材3との接触を開始する側と終了した側の両側で、フィルムFと温度調節部材3との間における空気を吸い込むことができる。これにより、フィルムFと温度調節部材3との密着性を更に向上させることができる。
なお、上述した以外の効果は、第1〜3の実施形態で説明したものと同様である。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態に係る画像形成装置について説明する。
ここで、第4の実施形態で示した画像形成装置100cでは、温度調節部材3及びフィルムFが密集して配置されているため、接触開始側吸気部6又は接触終了側吸気部9を配置するスペースが狭く、配置するために制約が生じる場合がある。
また接触開始側吸気部6又は接触終了側吸気部9の吸込口を接触開始箇所3aの近傍に精度よく配置しないと、温度調節部材3とフィルムFとの間の空気を吸い込めず、温度調節部材3とフィルムFとの密着性を確保できない場合がある。温度調節部材3とフィルムFとの密着性が低下すると、温度調節部材3による乾燥効率が低下する。
また、画像形成装置の両側板に橋渡しするように、ダクトホース67等の接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9を構成する部品を配置すると、側板周辺のスペースが、接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9により占有される。その結果、他の部品や、画像形成装置の制御で使用される配線等を側板周辺のスペースに配置することが困難になり、画像形成装置の構成や構成部品の配置が制約される場合がある。
これに対し、本実施形態では、加熱部材40の軸心部45に対して接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9を位置決めして固定することで、加熱部材40における円筒部46の外周面に対し、接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9を所定の位置に高精度に配置する。また側板110a及び110bにおける接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9を固定するためのスペースを不要とし、側板110a及び110bに他の部品や配線等を配置するための制約を抑制して、画像形成装置の構成や構成部品の配置の制約を抑制する。
図20は、本実施形態に係る画像形成装置100dの要部構成の一例を説明する図である。図20に示すように、画像形成装置100dは、加熱部材40と、加熱部材40の軸心部45に取り付けられた軸心部用ブラケット48とを備えている。図20(a)は加熱部材40の軸方向から画像形成装置100dの要部を見た断面図を示し、図20(b)は加熱部材40の半径方向から画像形成装置100dの要部を見た図を示している。なお、図の見方における図19と重複する部分については適宜説明を省略する。この点は以降に示す図においても同様である。
加熱部材40は、比較例に係る画像形成装置100Xで説明したものと同様の部材である。上述したように加熱部材40の軸心部45は、加熱部材40の円筒部46が回転している時でも、回転せず固定される。そのため、軸心部用ブラケット48を軸心部45に取り付けることで、軸心部用ブラケット48を静止した状態で加熱部材40の周囲に配置できる。
また加熱部材40における軸心部45と円筒部46は、搬送精度を確保するために元々高い同軸度で構成されているため、軸心部45に対する円筒部46の外周面の位置精度も高くなっている。換言すると、軸心部45は加熱部材40の外周面を基準にして所定位置に高精度に配置されている。
そのため、軸心部45に対して軸心部用ブラケット48を固定し、この軸心部用ブラケット48に接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9を固定することで、部品誤差の積み上げを低減し、接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9のそれぞれが備えるノズル部の先端を、円筒部46の外周面から百分の数mm程度の距離だけ離れた近接位置に配置可能になる。ここで、加熱部材40は、「温度調節部材」の一例であり、また軸心部45は「固定部」の一例である。また軸心部用ブラケット48は「保持部」の一例である。
ノズル部の先端を円筒部46の外周面に近接配置するほど、フィルムFと加熱部材40の表面との間以外の空間からの空気の吸引を抑制できるため、フィルムFと加熱部材40の表面との間からより効率よく空気を吸引し、フィルムFと加熱部材40との密着性を確保することが可能になる。密着性の確保により、乾燥効率を向上させるとともに、フィルムFのコックリング等を防止できる。
また、軸心部45に軸心部用ブラケット48を取り付けることで、接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9を画像形成装置100dの側板に取り付ける必要がなくなるため、側板に他の部品や配線等を配置するための制約を抑制し、画像形成装置100dの構成や構成部品の配置の制約を抑制することができる。
なお、加熱部材40の回転方向における接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9の位置決めと固定は、隙間ゲージ等の計測器を用いて位置調整をしながらネジ止め部49により軸心部45に軸心部用ブラケット48を固定することで行うことができる。
また、画像形成装置100dの構成では、接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9の取付孔等を画像形成装置100dの側板に設ける必要がないため、接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9が設けられていない既存の画像形成装置に、接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9を後付で設けることができる。従って、接触開始側吸気部6と接触終了側吸気部9とを含むユニットを、既存の画像形成装置を機能向上させるためのオプションユニットとして提供することも可能になる。
図21は、このようなオプションユニットの構成の一例を説明する図である。オプションユニット200は、接触開始側吸気部6と、接触終了側吸気部9と、軸心部用ブラケット48と、ネジ止め部49とを含んで構成されている。オプションユニット200は、接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9が設けられていない既存の画像形成装置の加熱部材における軸心部に対して、軸心部用ブラケット48を取り付け、ネジ止め部49を用いて位置決めして固定できる。またネジ止め部49による固定を解除することで、オプションユニット200を軸心部から離脱させることができる。換言すると、オプションユニット200は軸心部に対して着脱可能に構成されている。このオプションユニット200は「吸気ユニット」の一例である。
このようにオプションユニット200を用いることで、加熱部材の円筒部の外周に後付で、接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9を高精度に配置できる。
なお、本実施形態で説明したもの以外の効果は、上述した実施形態で説明したものと同様である。
[第6の実施形態]
次に、第6の実施形態に係る画像形成装置について説明する。
本実施形態では、接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9を一体化して1つの両側吸気部を構成することで、さらなる省スペース化を図る。
ここで、図22は、本実施形態に係る画像形成装置100eの要部構成の一例を説明する図である。図22(a)は加熱部材40の軸方向から画像形成装置100eの要部を見た断面図を示し、図22(b)は加熱部材40の半径方向から画像形成装置100eの要部を見た図を示している。
図22に示すように、画像形成装置100eは、両側吸気部50と、ダクト51とを備えている。また、図22(a)に示すように、両側吸気部50は円筒の一部が欠落したような円筒状の形状に形成され、円筒内に加熱部材40を配置できるように構成されている。両側吸気部50における円筒の欠落部分の端部が加熱部材40の円筒部46の外周に近接するように、両側吸気部50内に加熱部材40を配置する。そして両側吸気部50内の空気を、ダクト51を介して吸引することで、図22(a)に矢印で示すような空気の流れを生成し、この空気の流れによって、フィルムFと加熱部材40との間の空気を吸い込めるようになっている。
この構成により、接触開始側吸気部6及び接触終了側吸気部9の機能を1つの両側吸気部50で実現できるため、構成を簡略化することができる。また加熱部材40を覆うようにして両側吸気部50の内部に加熱部材40を配置するため、両側吸気部50の内面全体と、加熱部材40の円筒部46の外周面全体とを近接させることができる。これにより無駄な空気の流れをなくし、フィルムFと加熱部材40との間の空気を効率よく吸い込むことができる。
なお、これ以外の効果は、上述した実施形態で説明したものと同様である。
[第7の実施形態]
次に、第7の実施形態に係る画像形成装置について説明する。
本実施形態では、複数の加熱部材をとぐろ状に配置して乾燥炉長を長くすることで、限られた乾燥スペース内で効率良く乾燥させる。また複数のとぐろ状に配置された加熱部材に1対1で対応して、第6の実施形態で説明した両側吸気部50(図22参照)を設けることで、各加熱部材とフィルムとの密着性を確保し、加熱部材による乾燥効率を向上させる。ここで乾燥炉長とは、フィルムに付与されたインクを乾燥させるためにフィルムを搬送する距離をいう。
図23は、本実施形態に係る画像形成装置100fの要部構成の一例を説明する図である。図23に示すように、画像形成装置100fは、複数の加熱部材40a〜40hと、複数の両側吸気部50a〜50hと、複数の搬送ローラ60a〜60gと、複数のダクト51a〜51oと、複数のホース52a〜52fと、ブロア53とを備えている。
複数の加熱部材40a〜40hは、とぐろ状に配置され、それぞれが第5及び第6の実施形態で説明した加熱部材40と同様の構成及び機能を備えている。但し、加熱部材40a〜40gに対して、とぐろの中心に配置された加熱部材40hのみ、直径が大きくなっている。
フィルムFは、複数の加熱部材40a〜40hのそれぞれの円筒部の外周面に接触して加熱されながら、搬送方向10に沿って搬送される。そして搬送方向10における加熱部材40hの下流側では、フィルムFは複数の搬送ローラ60a〜60gに接触して搬送される。
また、複数の両側吸気部50a〜50hは、複数の加熱部材40a〜40hに1対1で対応し、各加熱部材を円筒の内部に配置するようにして設けられている。両側吸気部50a〜50hのそれぞれは、第6の実施形態で説明した加熱部材40と同様の構成及び機能を備えている。
複数のダクト51a〜51oは、第6の実施形態で説明したダクト51と同様に、両側吸気部50内の空気を吸引するために設けられている。
複数のホース52a〜52fは、隣接するダクト間で空気が流れるように両者を接続する「配管」の一例である。隣接する2つの両側吸気部間には、1つのホースが設けられ、1つのホースの両端にはそれぞれダクトが設けられている。隣接する2つの両側吸気部は、2つのダクトと1つのホースを介して接続され、相互に空気が流れるようになっている。また全ての隣接する両側吸気部同士を2つのダクト及び1つのホースを介して接続することで、全ての両側吸気部50a〜50hが流体的に接続された構成になっている。
ブロア53は空気の吸引力を発生させる装置であり、ダクト51pとホース52gとを介して両側吸気部50dに接続されている。全ての両側吸気部50a〜50hは、流体的に接続されているため、ブロア53で発生させた吸引力を駆動源にして、両側吸気部50dを介して全ての両側吸気部50a〜50hが吸引できるようになっている。ここで、ブロア53は「吸引力発生部」の一例である。
<画像形成装置100fの作用効果>
以上説明したように、本実施形態では、複数の加熱部材40a〜40hをとぐろ状に配置する。これにより乾燥炉長が長くなり、限られた乾燥スペース内で効率良く乾燥させることができる。
また本実施形態では、複数の加熱部材40a〜40hに1対1で対応して両側吸気部50a〜50hを設け、複数の加熱部材40a〜40hのそれぞれとフィルムFとの間の空気を吸い込む。これにより加熱部材40a〜40hのそれぞれとフィルムFとの間の密着性を確保できる。また密着性の確保により乾燥効率をさらに向上させ、フィルムFのコックリングを防止できる。
また本実施形態では、全ての両側吸気部50a〜50hを流体的に接続し、1つのブロア53で発生させた吸引力を駆動源にして全ての両側吸気部50a〜50hが吸引できるように構成する。これによりブロアの数を減らし、装置構成の簡略化及び部品配置のための省スペース化を図ることができる。
またフィルムFの搬送経路をホース52a〜52f等が塞がない構成となっているため、フィルムFの円滑な搬送を維持するためのメンテナンス作業において、メンテナンス作業者はフィルムFにアクセスしやすい。これにより、メンテナンスの作業性を向上させることができる。
ここで、画像形成装置100fのさらなる作用効果について、図24〜図25を参照して説明する。
図24は、比較例に係る加熱部材とフィルムとの接触状態を説明する図である。フィルムが加熱部材に巻き付いて両者が接触する部分における熱伝導により、フィルムが加熱されて乾燥が促進される。接触部分41は、フィルムが加熱部材に巻き付いて両者が接触する部分を示している。
しかし、画像形成装置を複数の加熱部材40a〜40hを備えて構成すると、一般に、1つ1つの加熱部材に対するフィルムFの巻き付け量は少なく、接触部分41は狭く(短く)なる。これに伴い、1つ1つの加熱部材による乾燥効率は低くなる。
これに対し、画像形成装置100fでは、複数の加熱部材40a〜40hに1対1で対応して複数の両側吸気部50a〜50hを設けている。両側吸気部50a〜50hを設けて空気を吸引すると、フィルムFが加熱部材に吸い付けられることで、図25に示すように、フィルムFが加熱部材との接触部分42は、図24における接触部分41と比較して長くなる。そして接触部分が長くなった分、加熱効率が上がり、乾燥効率が上がる。
従って、本実施形態では、複数の加熱部材40a〜40hをとぐろ状に配置して乾燥炉長を長くすることで、省スペース化しつつ乾燥効率を上げるとともに、1つ1つの加熱部材とフィルムFとの接触部分の長さを両側吸気部50a〜50hによる吸引によって長くする。これにより、さらに乾燥効率を上げることができる。
なお、これ以外の効果は、上述した実施形態で説明したものと同様である。
以上、実施形態を説明したが、本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100 画像形成装置(液体吐出装置の一例)
1 インク吐出ユニット
1W、1K、1Y、1C、1M インク吐出ヘッド(液体付与部の一例)
2 乾燥ユニット(装置の一例)
3 温度調節部材
3a 接触開始箇所(接触位置の一例)
3b 接触終了箇所(接触位置の一例)
4 温風発生部
40 加熱部材(温度調節部材の一例)
41、42 接触部分
45 軸心部(固定部の一例)
46 円筒部
47 側板用ブラケット
48 軸心部用ブラケット(保持部の一例)
49 ネジ止め部
5 インク(液体の一例)
50 両側吸気部
51 ダクト
52 ホース
53 ブロア(吸引力発生部の一例)
6 接触開始側吸気部(上流側吸気部の一例)
9 接触終了側吸気部(下流側吸気部の一例)
10 搬送方向
11 搬送ローラ
13 搬送ローラ(上流側支持部材の一例)
14 搬送ローラ(下流側支持部材の一例)
61 ノズル部
61n 吸込口
62 チューブ
63 ブロア
66 吸気ダクト
66n 吸込口
67 ダクトホース
68 接触層
69b 規制部材
200 オプションユニット(吸気ユニットの一例)
F フィルム(基材の一例)
特開2018−66552号公報

Claims (15)

  1. 液体が付与されて搬送される基材に外周面を接触させ、前記基材を加熱又は冷却する温度調節部材と、
    前記基材と前記温度調節部材との接触位置の搬送方向における上流側で、前記基材と前記温度調節部材との間の空気を吸い込む上流側吸気部と、を有する
    装置。
  2. 前記上流側吸気部は、前記搬送方向における前記接触位置の上流側に隣接して設けられた上流側支持部材と、前記接触位置と、の間に設けられている
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記上流側吸気部は、外周の一部が前記基材及び前記温度調節部材に接触し、前記接触位置の前記搬送方向における上流側で、前記基材と前記温度調節部材との間の空間を覆う吸気ダクトを含む
    請求項1、又は2に記載の装置。
  4. 前記吸気ダクトは、前記外周の前記基材と接触する部分に、前記吸気ダクトと前記基材との摩擦係数に対し、前記基材に対する摩擦係数が低い接触層を含む
    請求項3に記載の装置。
  5. 前記吸気ダクトは前記基材と前記温度調節部材との間の空気を吸い込む吸込口を含み、
    前記吸込口の前記基材の前記搬送方向と交差する幅方向における幅は、前記基材の前記幅より広い
    請求項3、又は4に記載の装置。
  6. 前記上流側吸気部は、前記吸込口の前記幅方向における両端に、前記吸込口による空気の吸い込みを規制する規制部材を有する
    請求項5に記載の装置。
  7. 前記搬送方向における前記接触位置の下流側で、前記基材と前記温度調節部材との間における空気を吸い込む下流側吸気部を有する
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の装置。
  8. 前記下流側吸気部は、前記搬送方向における前記接触位置の下流側に隣接して設けられた下流側支持部材と、前記接触位置と、の間に設けられている
    請求項6に記載の装置。
  9. 前記温度調節部材は、前記外周面を基準にして所定位置に配置された固定部を含み、
    前記上流側吸気部、又は前記下流側吸気部の少なくとも一方は、前記固定部に対して固定されている
    請求項7、又は8に記載の装置。
  10. 前記搬送方向における前記接触位置の上流側で、前記基材と前記温度調節部材との間の空気を吸い込み、且つ前記搬送方向における前記接触位置の下流側で、前記基材と前記温度調節部材との間における空気を吸い込む両側吸気部を備える
    請求項7、又は8に記載の装置。
  11. 前記温度調節部材は、前記外周面を基準にして所定位置に配置された固定部を含み、
    前記両側吸気部は、前記固定部に対して固定されている
    請求項10に記載の装置。
  12. 前記搬送方向における前記接触位置の上流側で、前記基材と前記温度調節部材との間の空気を吸い込み、且つ前記搬送方向における前記接触位置の下流側で、前記基材と前記温度調節部材との間における空気を吸い込む複数の両側吸気部を備える
    請求項7、又は8に記載の装置。
  13. 空気を吸引する吸引力を発生させる吸引力発生部を備え、
    前記複数の両側吸気部のそれぞれは、相互に空気が流れるように配管で接続され、前記吸引力を駆動源にして吸引する
    請求項12に記載の装置。
  14. 外周面を基準にして所定位置に配置された固定部を含み、液体が付与されて搬送される基材に前記外周面を接触させ、前記基材を加熱又は冷却する複数の温度調節部材を備える装置に着脱可能な吸気ユニットであって、
    搬送方向における前記基材と前記温度調節部材との接触位置の上流側で、前記基材と前記温度調節部材との間の空気を吸い込む上流側吸気部、又は前記搬送方向における前記接触位置の下流側で、前記基材と前記温度調節部材との間における空気を吸い込む下流側吸気部の少なくとも一方と、
    前記上流側吸気部、又は前記下流側吸気部の少なくとも一方を保持し、前記固定部に対して着脱可能な保持部と、を備える
    吸気ユニット。
  15. 前記基材に液体を付与する液体付与部と、
    請求項1乃至13の何れか1項に記載の装置と、を有する
    液体吐出装置。
JP2020026566A 2019-03-01 2020-02-19 装置、吸気ユニット、及び液体吐出装置 Pending JP2020143891A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP20160104.4A EP3702164B1 (en) 2019-03-01 2020-02-28 Apparatus, inlet air unit and liquid discharging apparatus
US16/804,235 US11235598B2 (en) 2019-03-01 2020-02-28 Apparatus, inlet air unit and liquid discharging apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019037949 2019-03-01
JP2019037949 2019-03-01

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020143891A true JP2020143891A (ja) 2020-09-10

Family

ID=72353959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020026566A Pending JP2020143891A (ja) 2019-03-01 2020-02-19 装置、吸気ユニット、及び液体吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020143891A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11760104B2 (en) 2021-05-18 2023-09-19 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus, and liquid discharge method
US11993882B2 (en) 2021-03-23 2024-05-28 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus, embroidery system, method of controlling liquid discharge apparatus, and storage medium

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11993882B2 (en) 2021-03-23 2024-05-28 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus, embroidery system, method of controlling liquid discharge apparatus, and storage medium
US11760104B2 (en) 2021-05-18 2023-09-19 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus, and liquid discharge method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11235598B2 (en) Apparatus, inlet air unit and liquid discharging apparatus
US11090949B2 (en) Dryer, printer, and liquid applicator
JP6214571B2 (ja) 記録基材処理装置、印刷システム及び乾燥方法
US10144227B2 (en) Recording substrate treatment apparatus, printing system and method of drying
JP2020143891A (ja) 装置、吸気ユニット、及び液体吐出装置
US8714683B2 (en) Image recording apparatus and image recording method including a humidifying unit
JP6481343B2 (ja) 乾燥装置、印刷装置、及び、乾燥方法
JP6221259B2 (ja) 液体吐出装置
JP7338254B2 (ja) 装置、及び液体吐出装置
JP7155945B2 (ja) 記録媒体加熱装置、液体吐出装置
US10053323B2 (en) Sheet handling apparatus with rotary drum
JP7351198B2 (ja) 液体吐出装置
JP2021021552A (ja) 乾燥装置、印刷装置
JP7238442B2 (ja) 給気装置、乾燥装置および印刷装置
JP2019209594A (ja) 搬送装置、液体を吐出する装置
JP7384002B2 (ja) 乾燥装置および液体吐出システム
JP7024486B2 (ja) 加熱装置、乾燥装置、印刷装置
JP7183691B2 (ja) 液体を吐出する装置
JP2024068068A (ja) 気体吹き出し装置、加熱装置、乾燥装置、印刷装置、液体を吐出する装置
JP2024044664A (ja) 加湿装置、画像形成装置及び液体吐出装置
JP5729452B2 (ja) 液体吐出装置
JP2022128032A (ja) 画像形成装置
JP2021187678A (ja) 加熱装置、乾燥装置、液体を吐出する装置、印刷装置
JP2020146924A (ja) 記録媒体加熱装置、液体吐出装置