JP2021187678A - 加熱装置、乾燥装置、液体を吐出する装置、印刷装置 - Google Patents

加熱装置、乾燥装置、液体を吐出する装置、印刷装置 Download PDF

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一暁 神原
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雅人 小川
Masahito Ogawa
幸輝 浅田
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佳弘 ▲高▼橋
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Abstract

【課題】シート材を効率的に加熱できる【解決手段】液体が付与されたシート材Pを搬送する無端状の搬送ベルト511と、搬送ベルト511で搬送されるシート材Pを加熱する第1加熱手段502と、搬送ベルト511の表面のうちのシート材Pを載せて搬送するシート材の搬送面に対して、第1加熱手段502と反対側に配置された第2加熱手段550を備え、第2加熱手段550は、従動ローラ513内部に配置された発熱体551を有し、発熱体551で従動ローラ513を加熱して、従動ローラ513に接触している搬送ベルト511を加熱する。【選択図】図3

Description

本発明は加熱装置、乾燥装置、液体を吐出する装置、印刷装置に関する。
シート材などの印刷対象に液体を付与して印刷を行う印刷装置として、液体が付与されたシート材を加熱する加熱手段を備えて、付与された液体の乾燥を促進するものがある。
従来、光硬化インクが付与された記録媒体を搬送する搬送ベルトと、搬送ベルト上に載置されて搬送される記録媒体に対して紫外線を照射して光硬化インクを硬化させる光照射部と、光照射部の上流側で、記録媒体の光硬化インクを加熱する加熱部とを有するものが知られている(特許文献1)。
特開2002−347232号公報
しかしながら、液体が付与されたシート材を加熱しても、シート材を搬送する搬送部材側に熱が逃げてしまい、加熱効率が低下するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、効率的に加熱できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る加熱装置は、
液体が付与されたシート材を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段で搬送されている前記シート材を加熱する第1加熱手段と、
シート材の搬送面に対して前記第1加熱手段と反対側に配置され、前記シート材を搬送する前記搬送手段の搬送部材を加熱する第2加熱手段と、を備えている
構成とした。
本発明によれば、効率的に加熱できる。
本発明の第1実施形態に係る液体を吐出する装置としての印刷装置の概略説明図である。 同印刷装置の吐出ユニットの平面説明図である。 本発明の第1実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 同じく正面説明図である。 紫外線照射手段の一例の斜視説明図である。 同実施形態の作用効果の確認結果の説明に供する説明図である。 同じく作用効果の確認結果の説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第3実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第4実施形態に係る加熱装置の正面説明図である。 本発明の第5実施形態に係る加熱装置の説明図である。 伝熱手段の目標温度とシート材の目標温度の説明に供する説明図である。 搬送ベルトの第1例の斜視説明図である。 搬送ベルトの第2例の斜視説明図である。 搬送ベルトの第3例の斜視説明図である。 搬送ベルトの熱特性の説明に供する説明図である。 同じく搬送ベルトの熱特性の説明に供する説明図である。 本発明の第6実施形態における加熱制御に係る部分の説明に供するブロック図である。 テーブルの一例の説明に供する説明図である。 乾燥制御手段による制御の一例の説明に供するフロー図である。 本発明の第7実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第8実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第9実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第10実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第11実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第12実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第13実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第14実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第15実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第16実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第17実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第18実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第19実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。 本発明の第20実施形態に係る加熱装置の側面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態に係る液体を吐出する装置としての印刷装置について図1及び図2を参照して説明する。図1は同印刷装置の概略説明図、図2は同印刷装置の吐出ユニットの平面説明図である。
印刷装置1は、シート材Pを搬入する搬入部10と、塗布部である前処理部20と、印刷部30と、第1乾燥部40と、第2乾燥部50と、反転機構部60と、搬出部70とを備えている。
印刷装置1は、搬入部10から搬入(供給)されるシート材Pに対し、前処理部20で必要に応じて塗布液としての前処理液を付与(塗布)し、印刷部30でシート材Pに対して所要の液体を付与して所要の印刷を行う。
そして、印刷装置1は、第1乾燥部40、第2乾燥部50でシート材Pに付着した液体を乾燥させた後、反転機構部60を介して、そのまま、又は、シート材Pの両面に印刷を行った後、シート材Pを搬出部70に排出する。
搬入部10は、複数のシート材Pを収容する搬入トレイ11(下段搬入トレイ11A、上段搬入トレイ11B)と、搬入トレイ11からシート材Pを1枚ずつ分離して送り出す給送装置12(12A、12B)とを備え、シート材Pを前処理部20に供給する。
前処理部20は、例えば処理液をシート材Pの印刷面に付与する処理液付与手段である塗布手段21などを備えている。
印刷部30は、シート材Pを周面に担持して回転する担持部材(回転部材)であるドラム31と、ドラム31に担持されたシート材Pに向けて液体を吐出する液体吐出部32を備えている。
印刷部30は、前処理部20から送り込まれたシート材Pを受け取ってドラム31との間でシート材Pを渡す渡し胴34と、ドラム31によって搬送されたシート材Pを受け取って第1乾燥部40に渡す受け渡し胴35を備えている。
前処理部20から印刷部30へ搬送されてきたシート材Pは、渡し胴34に設けられた把持手段(シートグリッパ)によって先端が把持され、渡し胴34の回転に伴って搬送される。渡し胴34により搬送されたシート材Pは、ドラム31との対向位置でドラム31へ受け渡される。
ドラム31の表面にも把持手段(シートグリッパ)が設けられており、シート材Pの先端が把持手段(シートグリッパ)によって把持される。ドラム31の表面には、複数の吸引穴が分散して形成され、吸引手段によってドラム31の所要の吸引穴から内側へ向かう吸い込み気流を発生させる。
そして、渡し胴34からドラム31へ受け渡されたシート材Pは、シートグリッパによって先端が把持されるとともに、吸引手段による吸い込み気流によってドラム31上に吸着担持され、ドラム31の回転に伴って搬送される。
液体吐出部32は、液体付与手段としての液体吐出手段である吐出ユニット33(33A〜33D)を備えている。例えば、吐出ユニット33Aはシアン(C)の液体を、吐出ユニット33Bはマゼンタ(M)の液体を、吐出ユニット33Cはイエロー(Y)の液体を、吐出ユニット33Dはブラック(K)の液体を、それぞれ吐出する。また、その他、白色、金色(銀色)などの特殊な液体の吐出を行う吐出ユニットを使用することもできる。
吐出ユニット33は、例えば、図2に示すように、複数のノズル111を配列したノズル列を複数列有する複数の液体吐出ヘッド(以下、単に「ヘッド」という。)101をベース部材103に千鳥状に配置したフルライン型ヘッドを含むヘッドモジュール100を有している。
液体吐出部32の各吐出ユニット33は、印刷情報に応じた駆動信号によりそれぞれ吐出動作が制御される。ドラム31に担持されたシート材Pが液体吐出部32との対向領域を通過するときに、吐出ユニット33から各色の液体が吐出され、当該印刷情報に応じた画像が印刷される。
乾燥部50は、乾燥装置であり、加熱手段52を備え、搬送部51で搬送される液体が付与されたシート材Pを加熱乾燥する。
反転機構部60は、乾燥部50を通過して一面に液体が付与されて乾燥されたシート材Pに対して両面印刷を行うときに、スイッチバック方式で、シート材Pを反転する反転部61と、反転されたシート材Pを印刷部30の渡し胴34よりも上流側に逆送する両面搬送部62とを備えている。
搬出部70は、複数のシート材Pが積載される搬出トレイ71を備えている。反転機構部60から搬送されてくるシート材Pは、搬出トレイ71上に順次積み重ねられて保持される。
なお、本実施形態では、シート材がカットシート材である例で説明しているが、連帳紙、ロール紙などの連続体(ウェブ)を使用する装置、壁紙などのシート材を使用する装置などにも本発明を適用することができる。
次に、本発明の第1実施形態に係る加熱装置について図3及び図4を参照して説明する。図3は同加熱装置の側面説明図、図4は同じく正面説明図である。
加熱装置500は、搬送部51を構成する搬送手段である搬送機構部501と、乾燥手段を兼ねる第1加熱手段502とを有している。本実施形態の加熱装置500は乾燥部50を構成し、搬送機構部501で搬送部51を、第1加熱手段502で加熱手段52を構成している。
搬送機構部501は、シート材Pを担持して搬送する無端状の搬送部材である搬送ベルト511を有している。搬送ベルト511は、駆動ローラ512と従動ローラ513との間に掛け回されて、周回移動する。なお、搬送機構部501は、本実施形態では、図1に示すように、印刷部30から反転機構部60に跨ってシート材Pを搬送する機構としている。
搬送ベルト511は、内側に配置された吸引機構である吸引チャンバ514によって吸引される複数の開口を有するベルトである。例えば、メッシュベルト、吸引穴を有した平織ベルトなどを使用している。吸引チャンバ514は、吸引ブロワ、ファンなどで吸引を行う。なお、搬送手段は、吸引方式で搬送するものに限らず、例えば静電吸着方式、グリッパによる把持方式などでシート材Pを搬送するものでもよい。
第1加熱手段502は、ハウジング503内にシート材搬送方向に沿って配置された複数の紫外線照射手段521を備えている。紫外線照射手段521は、搬送機構部501で搬送されるシート材Pに対して紫外線を照射して加熱する。
ハウジング503は、図3に示すように、搬送方向に沿う方向では搬送ベルト511との間に隙間を置いて配置され、図4に示すように、搬送方向と直交する方向では、高さ方向で搬送ベルト511よりも下方まで延びている部分503aを有している。
ここで、紫外線照射手段の一例について図5を参照して説明する。図5は同紫外線照射手段の一例の斜視説明図である。
紫外線照射手段521は、照射面522に粒状のUV−LED発光素子523が格子状に並んで配置されている。各UV−LED発光素子523が同一の照度で発光することで、全体としては照射面522に沿って均一に発光している状態になる。紫外線光(UV光)の波長としてはピーク波長が395nmで、波長分布は半値全幅が約15nmのものを使用しているが、これに限定されるものではない。
紫外線照射を行うことで、選択的な加熱が可能であり、画像部(液体が付与された部分)のみを加熱して白紙部(液体が付与されていない部分)の温度を過度に上げないという効果が得られる。
UV−LEDとIRヒータ(IRランプ)とを比較した結果、次のようになった。
加熱条件(IRランプやUV−LEDの出力設定)を振って乾燥部を通過した後のシート材の表面温度を測定し、画像部の温度と白紙部の温度を確認したところ、画像部の温度が90℃前後まで上昇すると、水性インクの水分・溶剤の蒸発が進んで乾燥する。
IRランプによる加熱では、画像部の温度が90℃になる設定にしたとき、同時に白紙部の温度が105℃になっていた。これに対し、UV−LEDによる加熱では、画像部の温度を同様に90℃になるように設定したとき、白紙部の温度が45℃となり、IRランプに比べて約60℃低かった。
このような白紙部の温度の差により、IRランプ加熱では、白紙部の含水率が6.1%から1.4%まで低下していたのに対して、UV−LEDによる加熱では、白紙部の含水率が6.1%から2.9%への低下にとどまっていた。つまり、紫外線加熱を行うことで、乾燥後に白紙部の水分をより多く保持できることが確認された。
図3に戻って、搬送機構部501の従動ローラ513内には、搬送部材である搬送ベルト511を加熱する第2加熱手段550を構成する発熱体551を配置している。
ここで、搬送ベルト511の搬送方向に移動する部分(シート材Pを載せて移動する部分)を往路部分511aとし、往路部分511aの表面をシート材の搬送面とする。このとき、第2加熱手段550は、シート材の搬送面に対して、第1加熱手段502とは反対側(対向するという意味に限定されない。)に配置されている。
第2加熱手段550の発熱体551は、例えば、赤外線ヒータ(IRランプ)などで構成した発熱手段であり、従動ローラ513内部を加熱することで、従動ローラ513と接触している搬送部材(搬送ベルト511)が加熱される。
発熱体551としての赤外線ヒータは、例えば、カーボンヒータ、タングステンヒータ、ハロゲンヒータ、セラミックヒータなどであるが、これらに限定されるものではない。また、従動ローラ511内に発熱体551(第2加熱手段550)を配置することで、発熱体551の熱をもれなく、外周方向の従動ローラ513表面に伝えることが可能となり、効率が良い。
本実施形態の加熱装置500においては、上流側から搬送ベルト511上に移送されたシート材Pが、吸引チャンバ514による吸引によって搬送ベルト511に吸着される。
このとき、従動ローラ513内の発熱体551によって従動ローラ513が加熱されることで、従動ローラ513からハウジング503を通過するまでの搬送ベルト511が加熱された状態になっている。これにより、搬送ベルト511に吸引されて接触したシート材Pは、搬送ベルト511側から伝熱を受けて温度が上昇する。つまり、搬送ベルト511は、第2加熱手段550の発熱体551で発生した熱をシート材Pに熱を伝える伝熱手段となる。
そして、第1加熱手段502の複数の紫外線照射手段521によってシート材Pに向けて紫外線が照射されることで、シート材Pに付与された液体としてのインクが紫外線を吸収し、インク内の顔料が発熱し、インクの溶媒や水分が蒸発し、インクが乾燥する。
このように、シート材Pが搬送部材である搬送ベルト511からの伝熱によって温度が上昇している状態で液体(インク)内の顔料の発熱が生じることで、効率的にインクを加熱することができる。
これに対して、搬送部材を加熱する第2加熱手段を備えない構成にあっては、シート材Pの温度が上昇していない状態で、インク内の顔料の発熱が起きる。このとき、顔料の発熱に伴って画像部(液体が付与された部分)の温度が上昇しても、画像部の温度よりも、相対的に、シート材Pと搬送部材の温度が低いため、シート材Pや搬送部材への伝熱現象が発生してしまい、温度上昇が抑制されることになる。
そこで、紫外線照射手段521の出力を上げ、あるいは、紫外線照射手段521の数を増やなどして熱エネルギーを増加する構成を採用すると、消費電力が増加し、装置本体のサイズが大きくなる。
本実施形態では、加熱装置500は、上流から移送されるシート材Pの温度を、第2加熱手段550の発熱体551を使用して加熱した搬送部材としての搬送ベルト511との接触で上昇させることができる。
これにより、紫外線照射により、発熱した画像部の熱が、シート材Pや搬送部材側へ伝熱することがなくなるか、抑制される。したがって、インク内の溶媒や水分の蒸発現象に対して、画像部の熱を効果的に作用させることができる。
この結果、紫外線照射手段の出力を下げ、あるいは、紫外線照射手段の数を少なくすることができ、消費電力の削減や装置本体サイズの低減につなげることができる。さらに、搬送部材からシート材Pと画像部側に、熱を与えることができるので、インク内の溶媒や水分の蒸発現象を更に促進することもできる。
また、紫外線照射手段521を多数並べる場合、照射面522が搬送方向に沿って、つなぎ目がなく連続するように設置することは、物理的にもレイアウト的にもできない。そのため、紫外線が照射されない、あるいは、照度が弱くなる区間Gaが発生し、この区間Gaでは、画像部の温度が下がってしまうことになる。
これに対し、本実施形態では、搬送部材である搬送ベルト511が加熱されて温度が上がっていることで、シート材Pを温めることができ、画像部の温度低下を抑制することができ、効率の良い乾燥ができる。
次に、本実施形態の作用効果の確認結果について図6及び図7を参照して説明する。図6及び図7は同説明に供する説明図である。なお、図6ではシート材は「用紙」と表記している。
ここでは、図6に示すように、シート材Pの温度が、30〜110℃まで変化するように、第2加熱手段550の発熱体551の出力を制御したときの、シート材Pの画像部Paの乾燥性と、シート材Pのしわの関係を評価した。このとき、紫外線照射手段521の出力、シート材Pの搬送速度、シート材Pの画像部Paのインク量(液体付与量)などはすべて同じに条件に設定した。
このとき使用した出力物(サンプル)であるシート材Pは、図7に示すように、画像部Paと白紙部Pbとを交互に配置したものである。
ここで、画像部の乾燥性とは、サンプルのシート材Pを加熱装置500にて乾燥し、画像部Pa(被擦過側)に別のシート材P(擦過側)を重ねて、所定の条件で擦過した後に、擦過側のシート材Pに付着した画像部Paの濃度を確認することで、剥がれ具合としている。これが所定基準以内であれば、十分乾燥していると判定する。
図6において、「〇」は剥がれ具合が所定基準以内であり、十分に乾燥している状態、「△」は剥がれ具合が所定基準を少し上回る状態、「×」は剥がれ具合が所定基準を大きく上回り、乾燥が不十分である状態、をそれぞれ示している。
シート材Pのしわとは、サンプルのシート材Pを加熱装置500にて乾燥した後に、レーザー変位計などで、白紙部Pbの領域の表面形状をスキャンして凹凸のデータに変換し、凹凸の高さや山の数を算出する。その上で、所定基準以内の変形であれば、シート材Pが変形していないと判定している。
図6において、「〇」はしわがない、もしくは若干のしわがみられるが所定基準以内の状態、「△」は若干のしわがみられ、所定基準を少し上回る状態、「×」はしわが目立ち、所定基準を大きく上回る状態、をそれぞれ示している。
図6に示す結果から、乾燥性は、シート材Pの温度が高くなるほど向上する。これは、温度が高いほど、インク内の水分や溶媒が良く蒸発するためである。また、インク内に含まれる樹脂などの成分もよく溶けて画像面を保護するためである。
一方、シート材Pのしわは、温度が高いほど大きく変形して目立つようになる。加熱装置500において、シート材Pの温度が100℃に近づくか、100℃を超えるほどに、画像部Paだけでなく、白紙部Pbの水分まで、よく乾燥させる。その後、サンプルのシート材Pを放置しておいた場合、大気中の水分を白紙部Paが徐々に吸湿して、シート材Pの内部のセルロースの水素結合を切ってしまうことが原因で、白紙部Pbが伸びてしまうことがある。特に、図7に示すように、白紙部Pbなどの画像部Paで挟まれたような領域では、このしわが顕著に表れる。
これらの結果から、加熱装置500内におけるシート材Pの温度が100℃を超えない温度に、搬送ベルト511の温度及び第1加熱手段502に加熱温度を制御することが好ましい。
また、図7の例では、搬送ベルト511のベルト温度は、シート材Pの温度が70℃になるように制御することで、シート材Pが十分乾燥し、シート材Pのしわの発生も抑制できることが分かる。
次に、本実施形態で使用しているインクについて説明する。
ヘッド101から吐出する液体として、水性顔料インクを使用している。水性顔料インクの典型的な成分構成としては、水及び他の高沸点溶剤が約90%であり、樹脂が約5%、そして顔料の色材が約5%である。
顔料の色材として、具体的には、Kはカーボンブラック、Cは銅フタロシアニン、Mはキナクリドン、Yはモノアゾイエローなどを用いることができる。このような顔料の色材を採用することで、染料の色材を採用したインクと異なり、紫外線照射手段521で紫外線光を照射しても、退色しない鮮やかな印刷画像が得られる。
いわゆる水性顔料インクは、前述した顔料の色材が紫外線光を吸収して熱エネルギーに変換し、発熱する。インクの温度が上昇することで、水及び他の高沸点溶剤が蒸発し、樹脂が溶融した結果、印字画像がシート材に定着する。
このように水性顔料インクの乾燥プロセスでは、活性状態になる物質が十分少ない、又は全く無いため、安全性(フードセーフティー)が確保できる。さらに、いわゆる紫外線硬化型インクに含まれる重合開始剤や重合モノマーのような高コストな材料が不必要な分、インクのランニングコストが低減できるというメリットがある。
また、水性顔料インク以外では、油性顔料インクなど、顔料が含まれていれば、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る加熱装置について図8を参照して説明する。図8は同加熱装置の側面説明図である。
加熱装置500の加熱手段502は、赤外線照射手段531を備えている。赤外線照射手段531は、近赤外線(NIR)ヒータ532を備えている。NIRヒータ532は、近赤外領域(0.78μm〜1.5μm程度)にピーク波長を持つ赤外線を照射する。
シート材Pに含まれる水分は、1.5μm、1.9μm、2.5μm付近に大きな吸収帯があり、低波長に向けて少しずつ全体の吸収も大きい。したがって、1.5μmを下回る波長領域にピーク波長をもつNIRヒータであれば、紫外線照射手段と同様の作用効果を得ることができる。
また、NIRヒータ532を用いる場合は、シート材Pを搬送部材側(搬送ベルト511側)から温めることができるので、NIRヒータ532の出力を下げたり、NIRヒータ532の個数を減らしたりすることができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る加熱装置について図9を参照して説明する。図9は同加熱装置の側面説明図である。
加熱装置500の加熱手段502は、温風吹き出し手段541を備えている。温風吹き出し手段541は、外気を吸気するファン542と、流路部材543と、吹き出し口(ノズル部)544と、赤外線ヒータ545とを含む。
温風吹き出し手段541は、流路部材543内にファン542で吸気した空気を赤外線ヒータ545で温めてノズル544からシート材Pに向かって温風546を吹き出す。これにより、シート材Pに付与されたインク中の溶媒や水分の温度を上げつつ、シート材P近傍の蒸気密度を下げることで、蒸発を促す。
本実施形態では、シート材Pの白紙部Pbにも温風546がかかるため、白紙部Pbの水分も蒸発するが、IRヒータを用いて、水の吸収波長に直接作用させる場合よりは、過度な蒸発が抑制され、シート材Pの波打ちを抑えることができる。
また、温風吹き出し手段541を用いる場合は、発熱体551などによってシート材Pを搬送部材(搬送ベルト511)側から温めることができる分、温風吹き出し手段541の設定温度を搬送部材側から温めない場合よりも低温にして乾燥させることができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る加熱装置について図10を参照して説明する。図10は同加熱装置の正面説明図である。
本実施形態では、紫外線照射手段521の側面に、外気を吸気するためのファン561と、ファン561で吸気した空気を、気流564として、搬送方向上流側に向けて吹き出させる流路562及びノズル開口563を備えている。
加熱手段502によってシート材Pを乾燥中、シート材Pの画像部Paからは、インク起因の蒸気が立ち上る。この蒸気が、紫外線照射手段521の照射面522に付着すると、汚れとなって、紫外線照射手段521の寿命が低下するおそれがある。
ここで、インクからの蒸気は、紫外線照射手段521側へ向かって立ち上るので、ノズル開口563からの気流564によって、搬送方向上流に流され、各紫外線照射手段521の照射面522や紫外線照射手段521の内部には到達しない。
そして、この蒸気を含んだ気流564は、シート材P間で、搬送ベルト511を介して、吸引チャンバ514によって吸引される。これにより、次のシート材Pが到達する前に蒸気を含んだ空気は排気される。また、シート材Pの表面付近の蒸気を取り去ることは、インク極近傍の蒸気密度を下げ、インク内からの更なる蒸発を促進するために効果的であり、乾燥性を向上できる。
なお、本実施形態では、加熱手段502が第1実施形態の紫外線照射手段521の例で説明しているが、第2実施形態、あるいは、第3実施形態にも適用することができる。
次に、本発明の第5実施形態に係る加熱装置について図11を参照して説明する。図11は同加熱装置の説明図である。
本実施形態では、電力供給系を含む発熱制御手段801からサーモスタット802を介して第2加熱手段550の発熱体551に発熱用の電力供給を行っている。また、従動ローラ513の近傍には温度検出手段803が配置され、検出温度が発熱制御手段801に入力されている。
温度検出手段803としては、例えば、放射温度計を使用しており、搬送ベルト511と従動ローラ513からなる系の略同一で平均化された搬送ベルト511の温度を検出して、発熱体551の発熱制御で使用する検出温度としている。
発熱制御手段801による温度の取得に関しては、温度検出手段803で複数回の取得を行い、その平均値を制御に使用し、発熱体551のON/OFF制御、PID制御に基づいて、搬送ベルト511の目標温度に追従するように制御を行う。
また、サーモスタット802は、従動ローラ513の周囲温度を感知し、あらかじめ設定した温度に達したときに接点が自動的に閉路するようになっている。そのため、想定以上に出力が上がりすぎて、高温になった場合に、自動的に閉路になることで、それ以上、出力が上がり高温になることを防止できる。
発熱制御手段801は、印刷の指示が与えられると、発熱体551の発熱制御(搬送ベルト511の加熱制御)を開始する。
このとき、短時間で目標温度に到達させるために、制御の初期段階では、ON/OFF制御で発熱体551への出力を制御する。
その後、温度検出手段803による検出温度が、予め設定された温度マージンを下回って、目標温度をよりも低い場合は、予め設定された上限のDutyで出力を上げて制御する。一方、検出温度が、予め設定された温度マージンを上回って、目標温度を超えた場合は、予め設定された下限のDutyで出力を下げて制御する。検出温度が、予め設定された温度マージンの中に収まっている場合は、前回と同じDutyで制御を行う。
続いて、所定の温度範囲内に安定的に収まったときには、温度の上下変動を抑えるために、PIDによる制御に移行する。検出温度と目標温度の差分に応じて、予め設定されたPIDの各種パラメータを用いて、発熱体551への出力を制御する。
そして、予め設定された加熱時間を超え、かつ、検出温度が目標の温度範囲に内に収まっていれば、印刷を許可する。
このように、発熱体551の出力を直接制御することで、搬送ベルト511の温度を目標温度に到達させることができる。
なお、ON/OFF制御、PID制御は、一方のみを使用することも、両方を組み合わせ使用することもできる。
次に、搬送ベルトの目標温度とシート材の目標温度について図12を参照して説明する。図12は同説明に供する説明図である。
本実施形態では、印刷条件に応じて、搬送ベルト511からシート材Pへの伝熱効率が変わるため、印刷条件によって、制御上の搬送ベルト511の目標温度を変更する。印刷条件とは、例えば、搬送速度、紙種、シート材の厚みなどである。
このように、印刷条件に応じて搬送ベルト511の目標温度を制御することで、印刷条件が異なってもシート材の温度を目標とする温度(図12の例では70℃)に到達させることができ、ばらつきの無い乾燥性の向上を達成できる。
つまり、図12に示す例では、条件Aの場合は、搬送ベルト511の搬送線速が高速、シート材Pの種類(紙種)が板紙、シート材Pの厚さ(紙厚)が厚いという条件である。
搬送ベルト511の搬送線速が速いと、従動ローラ513の回転速度が上がるため、従動ローラ513と搬送ベルト511、搬送ベルト511とシート材Pのそれぞれの接触時間が短くなり、熱が伝わりにくい。そこで、搬送ベルト511の搬送線速が低速の場合に比べて、搬送ベルト511の目標温度を相対的に高い温度に設定する。
シート材Pの種類が板紙の場合、シート材Pの厚さも厚めになるため、シート材Pの内部で伝熱する時間が長くなる。そこで、シート材Pがコート紙で、厚さが薄い場合に比べて、搬送ベルト511の目標温度を相対的に高い温度に設定する。
つまり、条件Aは、比較的、シート材Pを温めにくい条件であるため、制御上の搬送ベルト511の目標温度を予め高め(この例では121℃)に設定している。
一方、条件Bの場合は、搬送ベルト511の搬送線速が低速、シート材Pの種類がコート紙、厚さが薄いという条件である。
搬送ベルト511の搬送線速が遅いと、従動ローラ513の回転速度が下がるため、従動ローラ513と搬送ベルト511、搬送ベルト511とシート材Pのそれぞれの接触時間が長くなり、熱が伝わりやすくなる。そこで、搬送ベルト511の搬送線速が高速の場合に比べて、搬送ベルト511の目標温度を相対的に低い温度に設定する。
シート材Pの種類がコート紙で、厚さが薄い場合は、シート材Pの内部で伝熱する時間が短くなる。そのため、シート材Pの種類が板紙の場合に比べて、搬送ベルト511の目標温度を相対的に低い温度に設定する。
つまり、条件Bは、比較的、シート材Pを温めやすい条件であるため、制御上の搬送ベルト511の目標温度を予め低め(これの例では76℃)に設定する。
このような設定を行うことで、印刷条件が異なる場合でも、シート材Pの温度をほぼ70℃に保持することができる。
なお、ここでのシート材Pの目標温度とは、液体が付与される面側の温度を指し、紫外線照射手段521で乾燥中のシート材Pの温度をほぼ70℃(これに限るものではない)に保持することを意図している。
次に、搬送ベルトの異なる例について図13ないし図15を参照して説明する。図13ないし図15は搬送ベルトの第1例ないし第3例の斜視説明図である。
搬送ベルト511は、その表面に複数の貫通孔(吸引孔)が分散して開口した通気構造を有する。また、搬送ベルト511の内側には吸引チャンバ514が配置され、吸引チャンバ514を吸引することでシート材Pは搬送ベルト511に吸着される。
図13に示す第1例の搬送ベルト511は、平ベルトに吸引孔を分散開口したものである。図14に示す第2例の搬送ベルト511は、ガラス繊維などの線状部材515が網目状に配置されたメッシュベルトである。
図15に示す第3例の搬送ベルト511は、複数の吸引穴と、ガラス繊維の平織ベルト部からなり、この平織ベルト部でシート材を支持する。
搬送ベルト511は、その他、例えば、多孔質状部材で構成することもできる。また、吸引孔(開口)は、円形に限られず、ハニカム形状などであってもよい。
次に、搬送部材としての搬送ベルトの熱特性について図16及び図17を参照して説明する。図16及び図17は同説明に供する説明図である。
平織りベルトを「ベルトA」とし、メッシュベルトを「ベルトB」として、各ベルトへの伝熱時の温度を測定した結果を図16に示している。この結果からベルトAは、ベルトBに比べて伝熱により温度上昇しやすいことが分かる。
同じく、平織りベルトを「ベルトA」とし、メッシュベルトを「ベルトB」として、各ベルトへの放熱時の温度を測定した結果を図17に示している。この結果からベルトAは、ベルトBに比べて放熱しにくいことが分かる。
以上から、平織ベルト(ベルトA)は、伝熱しやすく放熱しにくい特性を有していることが分かる。伝熱しやすいということは、短時間で搬送ベルト511の目標温度へ到達することを意味しており、温度制御の高速化や低消費電力化に繋がる。一方、放熱しにくいということは、保温性が良く、余計な温度制御が不要となり、結果的に温度制御の高速化や低消費電力化につながる。したがって、搬送部材としては平織ベルトが好ましい。
これに対し、メッシュベルトは、線状部材が網目状に織られており、従動ローラ513との接触によって伝熱する箇所が線であり、また、全体の表面積が平織ベルトに比べて多い構造である。そのため、メッシュベルトは、接触面積が少ないため温めにくく、表面積が多いため放熱しやすいベルトである。
一方、平織ベルトは網目状の織り方であるが、平織ベルトはメッシュベルトに比べて網目がない代わりに、吸引孔が所要の間隔で開口している。これにより、平織ベルトは、従動ローラ513と面で接触し、面で放熱するため、メッシュベルトよりは、温めやすく放熱しにくい。
次に、本発明の第6実施形態について図18及び図19を参照して説明する。図18は同実施形態における加熱制御に係る部分の説明に供するブロック図、図19はテーブルの一例の説明に供する説明図である。
乾燥制御手段901は、第1加熱手段502の加熱制御、第2加熱手段550の加熱制御を行う。
操作手段902は、印刷モード、処理液塗布の有無や使用するシート材Pの条件を入力する。
処理液塗布設定手段904は、前処理部20による処理液の塗布(塗布の有無)を設定する。本実施形態では、処理液塗布設定手段904で設定された処理液の塗布の有無に関する情報がシート材Pに関する情報として乾燥制御手段901に与えられる。
記憶手段903には、図19に示すようなテーブルが記憶されている。テーブルは、シート材Pに対する処理液の塗布の有無と、シート材Pの種別と、坪量又は厚みの情報と、第1加熱手段502の出力(Duty)や、搬送ベルト511(図19では「伝熱手段」と表記する。)の目標温度に関する情報をテーブル化したものである。また、記憶手段903には、シート材Pの種別(コート紙、普通紙、板紙など)、坪量(又は厚み)が対応づけられたテーブルも記憶されている。
次に、乾燥制御手段による制御の一例について図20のフロー図を参照して説明する。
まず、印刷モードが高速であるか否かを判別する(ステップS1、以下、単に「S1」というように表記する。)。つまり、印刷モードが変わると、印刷モードが高速であるときと低速であるときとで搬送速度が変化し、従動ローラ513と搬送ベルト511、搬送ベルト511とシート材Pの伝熱効果に影響する。具体的には、高速の場合は、搬送速度が速く、部材の接触時間が短いため、搬送ベルト511の目標温度を上げる。
ここで、印刷モードが高速であるときには、先塗り有無(処理液塗布の有無)を判別する(S2)。処理液と塗布する場合と塗布しない場合とでは、インクの付着量が異なることがある。具体的には、処理液を塗布した場合は、液滴(ドット)の広がりが抑制されて滲みを防止する分、目標の画像濃度を出すために、処理液を塗布しない場合よりも多くのインクを付着させる必要があるので、第1加熱手段502に必要な出力を上げる必要がある。
そして、先塗り有りのときには、シート材Pの種類(紙種)設定を判断する(S3)。つまり、シート材Pの種類(紙種)によって、画像部のインク乾燥効率が変わるため、加熱手段の出力を変更する必要がある。また、紙種によってシート材Pの内部の伝熱効率が変わるため、紙種に応じて搬送ベルト511の目標温度を変更する必要がある。
次いで、シート材Pの坪量(厚み)設定を判断する(S4)。つまり、シート材Pの坪量(厚み)によって、画像部のインク乾燥効率が変わるため、第1加熱手段502の出力を変更する必要がある。また、坪量(厚み)によって、シート材Pの内部の伝熱効率が変わるため、坪量(厚み)に応じて搬送ベルト511の目標温度を変更する必要がある。
その後、ステップS1〜S4の判別判断結果に基づいて、テーブルを参照して、第1加熱手段502の出力(Duty)をA%、搬送ベルト511(図20では「伝熱手段」と表記する。)の目標温度をB℃に設定して、制御を行う。
これに対して、ステップS2の判別結果において、先塗り無しのときには、シート材Pの種類(紙種)設定を判断する(S6)。次いで、シート材Pの坪量(厚み)設定を判断する(S7)。
その後、ステップS1、S2、S6、S7の判別判断結果に基づいて、テーブルを参照して、第1加熱手段502の出力(Duty)をC%、搬送ベルト511の目標温度をD℃に設定して、制御を行う。
また、ステップS1の判別結果において、印刷モードが低速であるときには、先塗り有無(処理液塗布の有無)を判別する(S9)。
そして、先塗り有りのときには、シート材Pの種類(紙種)設定を判断する(S10)。次いで、シート材Pの坪量(厚み)設定を判断する(S11)。
その後、ステップS1、S9〜S11の判別判断結果に基づいて、テーブルを参照して、第1加熱手段502の出力(Duty)をE%、搬送ベルト511の目標温度をF℃に設定して、制御を行う。
これに対して、ステップS9の判別結果において、先塗り無しのときには、シート材Pの種類(紙種)設定を判断する(S13)。次いで、シート材Pの坪量(厚み)設定を判断する(S14)。
その後、ステップS1、S9、S6、S13、S14の判別判断結果に基づいて、テーブルを参照して、第1加熱手段502の出力(Duty)をG%、搬送ベルト511の目標温度をH℃に設定して、制御を行う。
ここで、第1加熱手段502の出力(Duty)A、C、E、G%、伝熱手段950の目標温度B、D、F、Hは、前述した図19に示すテーブルに従った出力及び目標温度となる。なお、図19のテーブルは一例であって、これに限定されるものではない。
本実施形態では、前記実施形態で説明したように、搬送ベルト511の温度を目標温度に制御することで、印刷条件によらず、シート材Pの温度がほぼ70℃に揃うように出力及び目標温度を設定している。これにより、一定の品質(乾燥性としわ)を確保した印刷物の出力が可能となる。
次に、本発明の第7実施形態に係る加熱装置ついて図21を参照して説明する。図21は同加熱装置の側面説明図である。
本実施形態では、従動ローラ513の外側に発熱体551を配置している。
例えば、配線の都合やレイアウトの都合で、従動ローラ513の内部に発熱体551を設置できない場合もある。このような場合に本実施形態を適用することで、従動ローラ513を加熱し、接触する搬送部材(搬送ベルト511)を加熱することができる。
次に、本発明の第8実施形態に係る加熱装置ついて図22を参照して説明する。図22は同加熱装置の側面説明図である。
本実施形態では、前記第7実施形態において、発熱体551を挟んで、従動ローラ513と対向する位置に反射部材としての反射板552を配置している。
これにより、発熱体551からの輻射熱を、反射板552で、従動ローラ513側に反射することで、漏れなく、効率よく従動ローラ513を加熱することができる。また、反射板552を配置することで、吸引チャンバ514側、搬送ベルト511側への輻射熱を遮蔽することができ、これらの部品の高寿命にもつながる。
反射板552としては、金属板を使用している。材質は、例えばアルミなどであるがこれに限るものではない。また、スチールにアルミ蒸着を施したものを使用してもよい。また、反射率を上げるためにアルミ表面にアルマイト処理などを施してあってもよいし、表面を鏡面加工したものを用いてもよい。
次に、本発明の第9実施形態に係る加熱装置ついて図23を参照して説明する。図23は同加熱装置の側面説明図である。
本実施形態では、搬送部材である搬送ベルト511の内側に第2加熱手段550を構成する複数の発熱体551を配置し、搬送ベルト511を内側から直接加熱するようにしている。ここで、搬送ベルト511の搬送方向に移動する部分を往路部分511a、搬送方向と逆方向に移動する部分を復路部分511bとしたとき、往路部分511a及び復路部分511bのいずれでも加熱するようにしている。ただし、往路部分511a及び復路部分511bのいずれか一方で加熱することもできる。
例えば、配線の都合やレイアウトの都合で、従動ローラ513の内部、外側に発熱体551を設置できない場合もある。このような場合に本実施形態を適用することで、搬送部材(搬送ベルト511)を加熱することができる。
次に、本発明の第10実施形態に係る加熱装置ついて図24を参照して説明する。図24は同加熱装置の側面説明図である。
本実施形態では、前記第9実施形態において、発熱体551を挟んで、搬送ベルト511の裏面側と対向する位置に反射部材としての反射板552を配置している。
これにより、発熱体551からの輻射熱を、反射板552で、搬送ベルト511側に反射することで、漏れなく、効率よく搬送ベルト511を加熱することができる。また、反射板552を配置することで、吸引チャンバ514側への輻射熱を遮蔽することができ、これらの部品の高寿命にもつながる。
次に、本発明の第11実施形態に係る加熱装置ついて図25を参照して説明する。図25は同加熱装置の側面説明図である。
本実施形態では、搬送ベルトの復路部分511bの外側に第2加熱手段550を構成する複数の発熱体551を配置し、搬送ベルト511を外側から直接加熱するようにしている。また、発熱体551を挟んで、搬送ベルトの復路部分511bの外側と対向する位置に反射部材としての反射板552を配置している。
これにより、発熱体551からの輻射熱を、反射板552で、搬送ベルト511側に反射することで、漏れなく、効率よく搬送ベルト511を加熱することができる。また、反射板552を配置することで、吸引チャンバ514側への輻射熱を遮蔽することができ、これらの部品の高寿命にもつながる。また、外側に発熱体551を配置することで、搬送ベルトの高さ方向の大きさを小さくでき、搬送ベルトの周長さを短くできる。
なお、搬送ベルト511の往路部分511aの内側から加熱する発熱体551及び反射板552を省略する構成としてもよい。また、搬送ベルト511の復路部分511bの外側の反射板552を省略する構成としてもよい。
次に、本発明の第12実施形態に係る加熱装置について図26を参照して説明する。図26は同加熱装置の側面説明図である。
本実施形態では、加熱装置500の加熱手段502は、赤外線照射手段531と、紫外線照射手段521を備えている。赤外線照射手段531は、シート材搬送方向において、紫外線照射手段521の上流側に配置されている。
赤外線照射手段531は、近赤外線(NIR)ヒータ532を備えている。NIRヒータ532は、近赤外領域(0.78μm〜1.5μm程度)にピーク波長を持つ赤外線を照射する。紫外線照射手段521は、搬送機構部501で搬送されるシート材Pに対して紫外線を照射して加熱する。
シート材Pにしわが発生しづらい近赤外線ヒータ532を搬送方向上流に配置したことで、紫外線照射手段521に侵入する前に、シート材Pの温度を上げることができる。これにより、搬送方向下流側にある紫外線照射手段521で、インクの乾燥を促進させることができる。
次に、本発明の第13実施形態に係る加熱装置について図27を参照して説明する。図27は同加熱装置の側面説明図である。
本実施形態では、加熱装置500の加熱手段502は、赤外線照射手段531と、温風吹き出し手段541を備えている。赤外線照射手段531は、シート材搬送方向において、温風吹き出し手段541の上流側に配置されている。
赤外線照射手段531は、近赤外線(NIR)ヒータ532を備えている。NIRヒータ532は、近赤外領域(0.78μm〜1.5μm程度)にピーク波長を持つ赤外線を照射する。温風吹き出し手段541は、外気を吸気するファン542と、流路部材543と、吹き出し口(ノズル部)544と、赤外線ヒータ545とを含む。
赤外線照射手段531と温風吹き出し手段541は、ともに、シート材Pへのしわが発生しにくい。
温風吹き出し手段541に侵入する前に、近赤外線ヒータ532でシート材の温度を上げることで、インクの乾燥を促進させることができる。また、例えば、UV吸収波長のないホワイトインクなどに対して、より効果を得ることができる。
次に、本発明の第14実施形態に係る加熱装置について図28を参照して説明する。図28は同加熱装置の側面説明図である。
本実施形態では、加熱装置500の加熱手段502は、温風吹き出し手段541と、紫外線照射手段521を備えている。温風吹き出し手段541は、シート材搬送方向において、紫外線照射手段521の上流側に配置されている。
温風吹き出し手段541は、外気を吸気するファン542と、流路部材543と、吹き出し口(ノズル部)544と、赤外線ヒータ545とを含む。紫外線照射手段521は、搬送機構部501で搬送されるシート材Pに対して紫外線を照射して加熱する。
シート材Pにしわが発生しづらい温風吹き出し手段541を搬送方向上流に配置したことで、紫外線照射手段521に侵入する前にシート材の温度を上げることができる。これにより、搬送方向下流側にある紫外線照射手段521で、インクの乾燥を促進させることができる。
次に、本発明の第15実施形態に係る加熱装置について図29を参照して説明する。図29は同加熱装置の側面説明図である。
本実施形態では、加熱装置500の加熱手段502は、温風吹き出し手段541と、赤外線照射手段531を備えている。温風吹き出し手段541は、シート材搬送方向において、赤外線照射手段531の上流側に配置されている。
温風吹き出し手段541は、外気を吸気するファン542と、流路部材543と、吹き出し口(ノズル部)544と、赤外線ヒータ545とを含む。赤外線照射手段531は、近赤外線(NIR)ヒータ532を備えている。NIRヒータ532は、近赤外領域(0.78μm〜1.5μm程度)にピーク波長を持つ赤外線を照射する。
赤外線照射手段531と温風吹き出し手段541は、ともにシート材へのしわが発生しにくい。
近赤外線ヒータ532に侵入する前に、温風吹き出し手段541でシート材Pの温度を上げることで、インクの乾燥を促進させることができる。また、例えば、UV吸収波長のないホワイトインクなどに対して、より効果を得ることができる。
次に、本発明の第16実施形態に係る加熱装置について図30を参照して説明する。図30は同加熱装置の側面説明図である。
本実施形態では、加熱装置500の加熱手段502は、赤外線照射手段571と、紫外線照射手段521を備えている。赤外線照射手段571は、シート材搬送方向において、紫外線照射手段521の上流側に配置されている。
赤外線照射手段571は、赤外線ヒータを備えている。赤外線ヒータは、近赤外領域を除く赤外領域(1.5μm〜1000μm程度)にピーク波長を持つ赤外光を照射する。紫外線照射手段521は、搬送機構部501で搬送されるシート材Pに対して紫外線を照射して加熱する。
赤外線照射手段571は、シート材Pがしわにならない程度にシートを加熱する。したがって、赤外線ヒータを搬送方向上流に配置したことで、紫外線照射手段521に侵入する前に、シート材Pの温度を上げることができる。これにより、搬送方向下流側にある紫外線照射手段521で、インクの乾燥を促進させることができる。
また、比較的熱容量が大きく、厚さがあるシート材Pの場合、薄いシート材Pに比べて赤外線照射手段571による加熱でしわになりにくい傾向がある。そのため、シート材Pの厚みによって赤外線照射手段571で加熱する時間や出力を制御してもよい。
次に、本発明の第17実施形態に係る加熱装置について図31を参照して説明する。図31は同加熱装置の側面説明図である。
本実施形態では、加熱装置500の加熱手段502は、赤外線照射手段571と、赤外線照射手段531を備えている。赤外線照射手段571は、シート材搬送方向において、赤外線照射手段531の上流側に配置されている。
赤外線照射手段571は、赤外線ヒータを備えている。赤外線ヒータは、近赤外領域を除く赤外領域(1.5μm〜1000μm程度)にピーク波長を持つ赤外光を照射する。赤外線照射手段531は、近赤外線(NIR)ヒータ532を備えている。NIRヒータ532は、近赤外領域(0.78μm〜1.5μm程度)にピーク波長を持つ赤外光を照射する。
赤外線照射手段571は、シート材Pがしわにならない程度にシートを加熱する。したがって、赤外線ヒータを搬送方向上流に配置したことで、NIRヒータ532に侵入する前に、シート材Pの温度を上げることができる。これにより、搬送方向下流側にある赤外線照射手段531で、インクの乾燥を促進させることができる。
また、比較的熱容量が大きく、厚さがあるシート材Pの場合、薄いシート材Pに比べて赤外線照射手段571による加熱でしわになりにくい傾向がある。そのため、シート材Pの厚みによって赤外線照射手段571で加熱する時間や出力を制御してもよい。
次に、本発明の第18実施形態に係る加熱装置について図32を参照して説明する。図32は同加熱装置の側面説明図である。
ホン実施形態では、加熱装置500の加熱手段502は、赤外線照射手段571と、温風吹き出し手段541を備えている。赤外線照射手段571は、シート材搬送方向において、温風吹き出し手段541の上流側に配置されている。
赤外線照射手段571は、赤外線ヒータを備えている。赤外線ヒータは、近赤外領域を除く赤外領域(1.5μm〜1000μm程度)にピーク波長を持つ赤外光を照射する。温風吹き出し手段541は、外気を吸気するファン542と、流路部材543と、吹き出し口(ノズル部)544と、赤外線ヒータ545とを含む。
赤外線照射手段571は、シート材Pがしわにならない程度にシートを加熱する。したがって、赤外線ヒータを搬送方向上流に配置したことで、温風吹き出し手段541に侵入する前に、シート材Pの温度を上げることができる。これにより、搬送方向下流側にある温風吹き出し手段541で、インクの乾燥を促進させることができる。
また、比較的熱容量が大きく、厚さがあるシート材Pの場合、薄いシート材Pに比べて赤外線照射手段571による加熱でしわになりにくい傾向がある。そのため、シート材Pの厚みによって赤外線照射手段571で加熱する時間や出力を制御してもよい。
次に、本発明の第19実施形態に係る加熱装置について図33を参照して説明する。図33は同加熱装置の側面説明図である。
本実施形態は、シート材Pを搬送する搬送手段が前記各実施形態の搬送機構部501と異なる。加熱手段502については、紫外線照射手段521を備える例で説明しているが、前記各実施形態で説明した加熱手段502を適用することができる。
本実施形態では、搬送手段としての搬送機構部501は、駆動ローラ512と従動ローラ513にチェーン600が掛け回され、チェーン600に固定された挟持部(グリッパ)601が周回移動する。挟持部601は、シート材Pの先端を挟み、シート材を搬送する。
搬送ガイド602は、搬送されるシート材Pの下面を支えるガイドであり、蓄熱が可能な部材で構成されている。搬送ガイド602は、発熱体551により加熱されることで、搬送ガイド602と接触するシート材Pに熱を伝える。
搬送ガイド602と発熱体551は、第2加熱手段として機能する。
このように、シート材Pが搬送ガイド602からの伝熱によって温度が上昇している状態で液体(インク)内の顔料の発熱が生じることで、効率的にインクを加熱することができる。
次に、本発明の第20実施形態に係る加熱装置について図34を参照して説明する。図34は同加熱装置の側面説明図である。
本実施形態は、シート材Pを搬送する搬送手段が前記各実施形態の搬送機構部501と異なる。加熱手段502については、紫外線照射手段521を備える例で説明しているが、前記各実施形態で説明した加熱手段502を適用することができる。
本実施形態では、搬送手段としての搬送機構部501は、円筒状の搬送ドラム700と、挟持部601を備える。挟持部601はシート材Pの先端を挟み、搬送ドラム700の回転によりシート材Pを搬送する。
搬送ドラム700の表面は、搬送されるシート材Pの下面を支えるガイドであり、蓄熱が可能な部材で構成されている。搬送ドラム700は、発熱体551により加熱されることで、搬送ドラム700の表面と接触するシート材Pに熱を伝える。
搬送ドラム700と発熱体551は、第2加熱手段として機能する。
このように、シート材Pが搬送ドラム700の表面からの伝熱によって温度が上昇している状態で液体(インク)内の顔料の発熱が生じることで、効率的にインクを加熱することができる。
本願において、吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、水性顔料インクは、上述した形態に限られず、紫外線重合開始剤及び紫外線重合性化合物を含んでいてもよい。この場合、紫外線重合開始剤や紫外線重合性化合物の含有量が、第1加熱手段で光が照射されても、重合反応による硬化は生じない又はほぼ生じない程度とすることが好ましい。より具体的には、紫外線重合開始剤がインクの成分構成中に0.1質量%未満、又は、紫外線重合性化合物がインクの成分構成中に5質量%未満とすることができる。これにより、コストを抑制し、良好な安全性を有する印刷物を得ることができる。
なお、紫外線重合性化合物は、モノマーでもよいし、オリゴマー等であってもよい。例えばメタアクリル酸等が挙げられる。
液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては、他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
なお、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
1 印刷装置
10 搬入部
20 前処理部
30 印刷部
50 乾燥部
60 反転機構部
70 搬出部
500 加熱装置
501 搬送機構部
502 紫外線照射部
503 ハウジング
511 搬送ベルト
513 従動ローラ
514 吸引チャンバ
521 紫外線照射手段
522 照射面
550 第2加熱手段
551 発熱体
552 反射板
571 赤外線照射手段
700 搬送ドラム
801 加熱制御手段
901 乾燥制御手段

Claims (14)

  1. 液体が付与されたシート材を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段で搬送されている前記シート材を加熱する第1加熱手段と、
    シート材の搬送面に対して前記第1加熱手段と反対側に配置され、前記シート材を搬送する前記搬送手段の搬送部材を加熱する第2加熱手段と、を備えている
    ことを特徴とする加熱装置。
  2. 液体が付与されたシート材を搬送する搬送手段と、
    液体が付与され前記搬送手段で搬送されている前記シート材に紫外線又は近赤外光を照射する照射手段と、
    シート材の搬送面に対して前記照射手段と反対側に配置され、前記シート材を搬送する前記搬送手段の搬送部材を加熱する加熱手段と、を備えている
    ことを特徴とする加熱装置。
  3. 前記搬送手段は、無端状の前記搬送部材と、前記搬送部材を掛け回したローラとを含み、
    前記第2加熱手段は、前記ローラ内に配置されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱装置。
  4. 前記搬送手段は、無端状の前記搬送部材と、前記搬送部材を掛け回したローラとを含み、
    前記第2加熱手段は、前記ローラの外側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱装置。
  5. 前記第2加熱手段は、発熱手段と、反射部材とを含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の加熱装置。
  6. 前記搬送手段は、無端状の前記搬送部材を含み、
    前記第2加熱手段は、前記搬送部材の裏面側から前記搬送部材を加熱する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱装置。
  7. 前記第2加熱手段は、前記搬送部材の往路部分及び復路部分で、前記搬送部材を加熱する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱装置。
  8. 前記第2加熱手段は、発熱手段と、反射部材とを含む
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の加熱装置。
  9. 前記シート材の温度が100℃を超えない温度に制御する手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の加熱装置。
  10. 前記シート材の厚さ、前記シート材の種類、及び、前記シート材の線速に応じて前記第2加熱手段の加熱温度を制御する手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の加熱装置。
  11. 前記第1加熱手段は、前記シート材に付与された前記液体を加熱する紫外線照射手段である
    ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の加熱装置。
  12. 液体が付与されたシート材を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段で搬送されている前記シート材を乾燥する第1加熱手段と、
    前記シート材を搬送する前記搬送手段の搬送部材を加熱する第2加熱手段と、を備えている
    ことを特徴とする乾燥装置。
  13. シート材に液体を付与する液体付与手段と、
    前記シート材を加熱する請求項1ないし11のいずれかに記載の加熱装置、又は、前記シート材を乾燥する請求項12に記載の乾燥装置と、を備えている
    ことを特徴とする液体を吐出する装置。
  14. シート材に液体を付与する液体付与手段と、
    前記シート材を加熱する請求項1ないし11のいずれかに記載の加熱装置、又は、前記シート材を乾燥する請求項12に記載の乾燥装置と、を備えている
    ことを特徴とする印刷装置。
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