JP2001318453A - 画像担持体乾燥装置 - Google Patents

画像担持体乾燥装置

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JP2001318453A
JP2001318453A JP2000138156A JP2000138156A JP2001318453A JP 2001318453 A JP2001318453 A JP 2001318453A JP 2000138156 A JP2000138156 A JP 2000138156A JP 2000138156 A JP2000138156 A JP 2000138156A JP 2001318453 A JP2001318453 A JP 2001318453A
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JP
Japan
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mesh belt
belt
image carrier
drying device
drying
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JP2000138156A
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English (en)
Inventor
Nobuo Matsumoto
伸雄 松本
Naoki Kusuki
直毅 楠木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥むらの抑止と耐久性向上とを両立させ
る。 【解決手段】 ベルトコンベアをメッシュベルト15か
ら構成する。メッシュベルト15のたて糸22の径を1
mm以上2mm以下とし、たて糸22に直交するよこ糸23
の径を0.1mm以上0.5mm以下とし、且つメッシュベ
ルト15の開口率を0〜50%とする。メッシュベルト
15の強度を上げつつ、印画紙と各糸22,23との接
触部分の面積を小さくすることができる。印画紙におけ
るベルト接触部分と非接触部分との乾燥状態の差が小さ
くなり、乾燥むらの発生が抑えられる。耐久性に優れ且
つ乾燥むらの発生が抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印画紙などの感光
材料やインクジェット記録紙などの、画像形成過程で液
体に接触する画像担持体を乾燥する画像担持体乾燥装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】写真現像所で使用されるプリンタプロセ
サ等の自動現像機では、処理液で現像処理した印画紙を
乾燥させるための乾燥部が設けられている。この乾燥部
において、ニップローラや千鳥配列ローラなどにより感
光乳剤面に接触した搬送を行うと、接触による損傷、ロ
ーラの押し跡、光沢ムラなどが発生することがある。特
に半乾きの状態での接触搬送を行った場合にこの現象は
顕著になる。
【0003】これに対して、吸着ファンによる吸着搬送
や、エンドレスベルト上の印画紙に乾燥風を吹き付けて
ベルトに密着させて搬送する方法が実施されている。特
に、本出願人は、搬送ベルト上の感光材料に対して送風
ケースから送風するとともに、搬送ベルトの裏側に配置
した吸引ケースにより搬送ベルトに感光材料を吸引させ
て、確実な搬送が行えるようにした感光材料乾燥装置を
提案している(特開平9−43826号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、搬送ベルトとし
てメッシュベルトを用いて、このメッシュベルトで搬送
される感光材料に対して熱風を吹きつけて乾燥すること
も行われている。特に、特開平10−48804号公報
では、メッシュベルトを構成するたて糸とよこ糸との直
径をある範囲に規定することにより、印画紙との接触部
分を小さくして、乾燥むらをなくす提案がされている。
しかしながら、単に各糸の直径を小さくするだけでは印
画紙との接触面積を小さくすることができるものの、強
度が不足して耐久性が低下するという問題がある。
【0005】本発明は上記課題を解決するものであり、
メッシュベルトの強度向上と乾燥むらの抑止とを両立さ
せて、耐久性に優れ且つ乾燥むらの発生が抑えられるよ
うにした画像担持体乾燥装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の画像担持体乾燥装置では、メッシュ
ベルトのベルト送り方向に平行なたて糸の径を1mm以上
2mm以下とし、たて糸に直交するよこ糸の径を0.1mm
以上0.5mm以下とし、且つメッシュベルトの開口率を
0〜50%としている。なお、前記たて糸またはよこ糸
からなるメッシュベルト強度部材にメッシュベルト強度
部材よりも大きな摩擦係数を有する物質を塗布加工また
は含浸加工して前記メッシュベルトを構成することが好
ましい。さらに、前記メッシュベルト強度部材よりも大
きな摩擦係数を有する物質はシリコンゴムであることが
好ましい。また、ベルトコンベアを入口に対し出口を高
くして斜めに配置し、このベルトコンベアの上方に送風
ケースを配置することが好ましい。さらに、メッシュベ
ルトに送り方向に平行にガイド部材を形成することが好
ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】図1はプリンタプロセサを示す概
略図である。プリンタ装置3で画像が焼付露光されたカ
ットシートタイプのカラー印画紙4は、感光材料処理機
5に送られる。感光材料処理機5は、現像処理装置6と
スクイズ装置7と本発明の感光材料乾燥装置8とから構
成されている。現像処理装置6は、発色現像槽、漂白定
着槽、水洗槽を備えており、これら各槽を印画紙4が通
過することで現像処理される。なお、図中の二点鎖線は
各槽の印画紙通路を示している。スクイズ装置7は、ス
クイズローラ7aによって、水洗槽6aを通過した印画
紙4の表面に付着した水を絞り出す。
【0008】感光材料乾燥装置8は、スクイズ装置7か
ら送り出されたカットシートタイプの印画紙4を乾燥
し、トレイ9に排出する。この乾燥装置8は、プリンタ
プロセサのコンパクト化の要請から、印画紙4を斜め上
方に搬送するように構成されている。
【0009】図2に示すように、感光材料乾燥装置8
は、エンドレスのメッシュベルト15と、送風ケース1
6と、ヒーターユニット17と、送風機18と、送風ダ
クト19と、吸引ケース20と、吸引ダクト21とから
構成されている。
【0010】図3に示すように、メッシュベルト15
は、直径D1が1.05mmのポリエステルのたて糸22
と、直径D2が0.3mmのポリエステルのよこ糸23と
を組み合わせて織って構成されている。たて糸22はメ
ッシュベルト15として形成されたときに、印画紙4の
送り方向に平行に配置される。たて糸のピッチP1は
2.1mmであり、よこ糸のピッチP2は0.8mmであ
る。これにより、メッシュベルト15の開口率(隣接す
るたて糸22とよこ糸23との中心線で囲まれた単位面
積SAに対する、各糸との間に形成される単位開口面積
SBの比率((SB/SA)×100)は30%にされ
ている。そして、印画紙4との間に滑りが発生しないよ
うにシリコンゴムが、たて糸22、よこ糸23からなる
メッシュベルト強度部材に塗布してあり、印画紙4とメ
ッシュベルト15と間の摩擦係数が0.3以上になるよ
うに設定されている。
【0011】図4に示すように、メッシュベルト15の
裏面でその両側にはウレタン製の突条24が溶着されて
いる。この突条24は、厚みが2mmで幅が4mmにされて
いる。これにより、メッシュベルト15の両側縁が補強
される。
【0012】図2に示すように、メッシュベルト15は
ベルトローラ25,26に掛け巡らされている。ベルト
ローラ25,26は、吸引ケース20内の上下端部近く
に配置されている。図4に示すように、上側ベルトロー
ラ25の両端部近くにはガイド溝25aが円周方向に形
成されており、このガイド溝25aには、前記突条24
が入り込む。これにより、メッシュベルト15の横ずれ
が抑えられる。なお、下側ベルトローラ26にも同様に
ガイド溝が形成されている。上側ベルトローラ25には
モータ27が連結されている。モータ27は、メッシュ
ベルト15を時計方向に回転し、印画紙4を斜め下から
斜め上に搬送する。
【0013】図2に示すように、送風ケース16は、メ
ッシュベルト15の搬送面に近接させて且つこれに対面
するように配置されている。図5に示すように、送風ケ
ース16は、薄型箱状のケース本体30と、送風板31
とから構成されており、これらは合成樹脂成形品とされ
ている。
【0014】送風板31には、印画紙4の搬送方向(矢
印A方向)に直交する方向に一列に配置した5個又は6
個のスリット32,33が形成されている。これら各ス
リット32,33は印画紙4の搬送方向に所定のピッチ
で形成される。そして、各スリット32,33の端部
は、印画紙4の搬送方向で隣り合うスリット32,33
の端部同士が同じ位置になることのないように、千鳥状
にずらして配置してある。このため、隣接する一方のラ
インは長いスリット32が5個になり、他方のラインは
長いスリット32が4個と、長いスリット32に対して
約半分の長さの短いスリット33が2個となる。これに
より、各スリット32,33からの乾燥風が印画紙4の
乳剤面にほぼ均一に吹き出され、乾燥ムラの発生が抑え
られる。また、送風板31において、印画紙4の入り口
側及び出口側部分は中央部に比べて各スリットラインの
配置ピッチが狭くしてあり、両端部における吹き出し量
の低下を抑えている。
【0015】図6は、スリット32,33の印画紙搬送
方向に平行な断面形状を示すものである。各スリット3
2,33の印画紙搬送方向の下流側の縁部は、斜めに形
成されており、これにより、傾斜ガイド面34,35が
構成される。したがって、印画紙4が乾燥中にカール
し、このカールした印画紙4の角部がスリット32,3
3内部に入り込むおそれがある場合でも、傾斜ガイド面
34,35で角部が案内される。そして、この角部がス
リット32,33外に出るので、角部がスリット32,
33に係止することがない。これによって、カールによ
る印画紙4の詰まりや、角部が折れ曲がってしまう耳折
れなどの発生が抑えられる。
【0016】図7及び図8に示すように、送風室30a
は、送風ダクト19の接続口36と反対側の端部の底が
斜めに上げられており、傾斜底部37にされている。ま
た、この傾斜底部37に連続するように、送風板31と
平行に平行底部38が形成されている。したがって、こ
れら平行底部38,傾斜底部37に沿って乾燥風が効率
良く案内される。
【0017】送風室30a内には、2枚の整流板40,
41が送風板31と平行に入れてある。この整流板4
0,41により乾燥風が整流されて、送風板31の中央
部付近での乾燥風の吹き出し量の低下が抑えられる。整
流板40,41は、その両端部40a,41aが斜め上
方に曲げられており、これにより、送風ダクト19から
の乾燥風がそれぞれの部位に案内される。
【0018】底部37,38の中央部分は中抜きされて
いる。この中抜き部分42により、ケース本体30の成
形トン数の減少化が図られるとともに、薄型箱状のケー
ス本体30の成形時のヒケによる成形歪みなどの発生が
抑えられる。中抜き部分42には、金属薄板43が覆う
ように取り付けてある。
【0019】ケース本体30の上部には、上側押さえロ
ーラ45が回転自在に取り付けられている。押さえロー
ラ45は、図9に示すように、メッシュベルト15の上
側ベルトローラ25に押しつけられることにより、図1
に示すように、印画紙4をメッシュベルト15とで挟持
して、乾燥装置8からトレイ9に印画紙4を送り出す。
送風板31の上端縁部と押さえローラ45との間には、
ガイド板46が取り付けられている。このガイド板46
は、押さえローラ45とメッシュベルト15とのニップ
部に印画紙4を案内する。
【0020】また、下側ベルトローラ26にも押さえロ
ーラ47が配置されている。この押さえローラ47とメ
ッシュベルト15とのニップにより印画紙4はスクイズ
装置11から乾燥装置8に送り込まれる。
【0021】図5に示すように、送風ケース16の右下
側には、ダクト連結口36が形成されており、これに送
風ダクト19が連結される。送風ダクト19内には、ヒ
ーターユニット17が取り外し自在に組み込まれてい
る。ヒーターユニット17は、1対の保持板51,52
間に多数のコイル状ヒータ53を並べて構成されてい
る。そして、図9及び図10に示すように、送風機18
からの空気が通過することで、この空気を高温の乾燥風
にする。
【0022】送風機18の空気吸入口側には、吸引ダク
ト21を介して、吸引ケース20(図9参照)が連結さ
れている。吸引ダクト21には吸引口55が形成されて
いる。したがって、送風ケース16から吹きだした空気
は、メッシュベルト15の開口や両側部から吸引され、
送風機18に取り込まれて循環される。
【0023】図1に示すように、感光材料処理機5の現
像処理装置6、スクイズ装置7、感光材料乾燥装置8に
おける各感光材料搬送速度V1,V2,V3は、以下の
ように設定されている。スクイズ装置7における感光材
料搬送速度V2は、現像処理装置6の感光材料搬送速度
V1よりも1%増速される。また、感光材料乾燥装置8
における感光材料搬送速度V3は、スクイズ装置7にお
ける感光材料搬送速度V2よりも1%増速される。な
お、増速率は、0.3〜2.0%であればよく、より好
ましくは、0.7〜1.6%である。また、現像処理装
置6の各処理槽における搬送速度V1を本実施形態では
同じにしたが、これら各処理槽における処理速度V1も
徐々に増速させてもよい。
【0024】次に、本実施形態の作用を説明する。図1
に示すように、現像処理装置6で処理された印画紙4
は、スクイズ装置7のスクイズローラ7aによって付着
した水分が絞り出されて、感光材料乾燥装置8に送られ
る。感光材料乾燥装置8では、下側押さえローラ47と
メッシュベルト15とのニップ部で印画紙4が挟持さ
れ、メッシュベルト15上に送られる。印画紙4は、乳
剤面が上側として搬送される。各装置6,7,8におけ
る印画紙4の搬送速度V1,V2,V3は、1%の割合
で次第に増速されるため、各装置6,7,8の間での印
画紙4の受け渡しの際に、印画紙4にたるみが発生する
ことがない。また、印画紙4の蛇行の発生が抑えられる
ため、乾燥装置8内で印画紙4が詰まることが防止され
る。
【0025】図2に示すように、送風機18から送り出
された空気はヒータユニット17で加熱されて、送風ケ
ース16に送られる。そして、図8に示すように、送風
ケース16内の整流板40,41などで乾燥風が案内さ
れ、送風板31の各スリット32,33から乾燥風がほ
ぼ均一に吹き出される。この乾燥風により、メッシュベ
ルト15上の印画紙4はメッシュベルト15側に押しつ
けられる。したがって、図2に示すように、メッシュベ
ルト15の回転により、印画紙4は送風ケース16との
間を送られて、この間に印画紙4の乾燥が行われる。し
かも、メッシュベルト15上の印画紙4は、吸引ダクト
21により吸引されるので、印画紙4は確実にメッシュ
ベルト15に押しつけられ、印画紙4が確実に搬送され
る。
【0026】このように送風ケース16からの送風と、
吸引ケース20からの吸着により、印画紙4はメッシュ
ベルト15上に確実に押しつけられるので、印画紙4に
乾燥によってカールが発生しても、このカールが押さえ
られる。また、何らかの原因で強いカールが発生して、
このカールにより印画紙4の角部がスリット32,33
内に入ろうとしても、スリット32,33の傾斜ガイド
面34,35によりこの角部が外部に出るように案内さ
れる。したがって、印画紙4の詰まりや、耳折れなどの
発生が確実に防止される。
【0027】図5に示すように、各スリット32,33
の長さは、印画紙4の幅方向長さよりも短くされ、しか
もこれらは分断された短いスリット32,33となって
いるので、印画紙4が送風ケース16内に入り込んでし
まうことが防止される。しかも、隣り合うライン上の各
スリット32,33の端部が同じ位置になることのない
ように、ずらされているので、印画紙4への乾燥風の吹
き出しのムラが抑えられ、乾燥ムラが無くなる。
【0028】乾燥された印画紙4は、ガイド板46によ
りメッシュベルト15と押さえローラ45とのニップ部
に案内されるため、印画紙4の先端角部が押さえローラ
45で折られることがなくなり、耳折れの発生が抑えら
れる。
【0029】なお、メッシュベルト15の糸の太さは上
記実施形態の数値に限定されることなく、例えばたて糸
22の直径は1.0mm以上2.0mm以下であればよい。
また、よこ糸23の直径は0.1mm以上0.5mm以下で
あればよい。また、たて糸22とよこ糸23とのそれぞ
れのピッチは、開口率が0〜50%内に入るように適宜
変更してよい。この開口率はより好ましくは15〜40
%がよい。
【0030】たて糸22の直径を1.0mm〜2.0mmに
することで、乾燥むらの抑止効果と耐久性との両立を図
ることができる。すなわち、たて糸22の直径を1.0
mm未満にすると強度が不足して耐久性が低下する。ま
た、たて糸22が2.0mmを超えると、印画紙4との接
触部分が大きくなる。接触部分が大きくなると、この接
触部分による熱伝導によって、印画紙4には他の非接触
部分との間で乾燥状態に差が生じる。この乾燥状態の差
によって乾燥むらが発生する。
【0031】したがって、たて糸22の直径を1.0mm
以上2.0mm以下にすることで、強度を保持しつつ、乾
燥むらの発生が抑えられる。また、各糸22,23特に
直径が大きいたて糸22による印画紙4との接触部分
は、糸22のピッチP1に関係し、ピッチP1が小さく
なると、糸22と印画紙4との接触面積が増える。この
ため、糸22のピッチP1を小さくすることにより、糸
22と印画紙4との接触面積が大きくなり且つ接触部分
の密度も増加するため、接触部分と非接触部分とに起因
する乾燥速度差に起因するむらが微小化して、目立たな
くなる。なお、この乾燥むらは乾燥直後における一時的
なものであり、経時変化によりこの乾燥むらは次第に解
消される。
【0032】よこ糸23を0.1mm以上0.5mm以下と
することで、たて糸22と同様にして、乾燥むらの抑止
効果と耐久性向上との両立を図ることができる。
【0033】なお、糸22,23の材質や、摩擦係数を
上げるためのコーティング剤は上記のものに限定されな
い。例えば糸22,23としては、PET(ポリエチレ
ンテレフタレート)、PEEK(ポリエーテルエーテル
ケトン)を用いることができる。また、シリコンゴムな
どを糸に塗布する代わりに、含浸させてもよい。さら
に、各糸22,23は単糸又はより糸のいずれを用いて
もよい。なお、たて糸22をより糸から構成すること
で、ベルトの柔軟性が得られる。また、よこ糸23を単
糸から構成することで、こしが強くなりベルトの平坦性
が得られる。
【0034】上記実施形態では、突条24をメッシュベ
ルト15の裏面で、その両端部に形成したが、これは中
央部やその他の部位であってもよい。また、突条24の
個数も1個又は複数個でよい。なお、突条24はメッシ
ュベルト15の両端に設けることで、各糸22,23で
形成される開口を塞ぐことがないので、他の部位に設け
る場合に比べて乾燥効率を上げることができる。また、
突条24によりメッシュベルト15の両側部分を補強す
ることができる。
【0035】突条24の形状やサイズ、材質等はメッシ
ュベルト15の仕様に合わせて適宜変更してよい。例え
ば、矩形状の断面形状に代えて、半円形状や半楕円形
状、三角形状などの断面形状を有する突条を用いてよ
い。また、突条24を連続させる代わりに短く分断した
多数個の突条を用いてもよい。
【0036】メッシュベルト15は、出口を入口よりも
高くして斜めに配置する代わりに、水平や垂直方向に配
置してもよい。また、送風ケース16の各スリット3
2,33を、印画紙4の搬送方向に直交する方向に平行
に形成したが、これは搬送方向に交差するものであれば
よく、搬送方向との交差角度は90度に限定されること
なく、適宜変更してよい。
【0037】なお、上記実施形態では、感光材料乾燥装
置を例にとって説明したが、本発明は必ずしも感光材料
乾燥装置に限定されるものではなく、たとえばインクジ
ェット方式により記録されたインクジェット記録用紙を
乾燥する際に本発明を実施してよい。図11は、インク
ジェット記録装置の一例を示すもので、このインクジェ
ット記録装置は、給紙部60、インクジェット記録部6
1、乾燥装置62とから構成されている。
【0038】給紙部60は、ロール状に巻き取られたイ
ンクジェット記録紙63を給紙ローラ64、搬送ローラ
対65,66により引き出して、カッタ67により所定
の長さに切断する。切断されたカットシート状記録紙7
0は、インクジェット記録部61に送られる。インクジ
ェット記録部61では、搬送ローラ対71により記録紙
70を送りながら、プラテンローラ72により記録紙7
0を支持し、この送りに同期させてインクジェットヘッ
ド73を駆動する。インクジェットヘッド73には、主
走査方向(記録紙70の幅方向)に多数のノズルが並べ
て設けられている。そして、各色のノズルに設けたピエ
ゾ素子が画像データに応じて駆動されることで、記録紙
70には各色のインクが吐出され、インクジェット記録
が行われる。インクジェット記録された記録紙70はベ
ルトコンベア74及びガイド部材75により乾燥装置6
2に送られる。乾燥装置62は、上記実施形態における
乾燥装置8とほぼ同様に構成されているが、押さえロー
ラ47は省略されており、インクジェット記録面に押さ
えローラ47が接触することがないようにされている。
乾燥された記録紙70は、トレイ76に排出される。
【0039】なお、上記実施形態における乾燥装置8,
62は、斜め上方に印画紙4または記録紙70を送るよ
うに、傾斜させて配置して、装置をコンパクトにまとめ
ているが、これらの乾燥装置8,62は、水平や斜め下
方に向けて配置したものであってもよい。
【0040】上記実施形態では、印画紙4またはインク
ジェット記録紙70の乾燥装置として実施したが、この
他に、画像形成過程において液体に接触し、この液体を
乾燥させるものであれば、その他の画像担持体に対し本
発明を実施してもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、メッシュベルトのベル
ト送り方向に平行なたて糸の径を1mm以上2mm以下と
し、たて糸に直交するよこ糸の径を0.1mm以上0.5
mm以下とし、且つメッシュベルトの開口率を0〜50%
としたから、メッシュベルトの強度向上と乾燥むらの抑
止とを両立させることができ、耐久性に優れ且つ乾燥む
らの発生が抑えられる乾燥装置が得られる。
【0042】メッシュベルトに滑り止め加工を施すこと
により、画像担持体のスリップが少なく、確実な搬送が
行える。したがって、斜め上方に進むようにベルトコン
ベアを配置しても、画像担持体がずれ落ちることがな
く、装置をコンパクトにまとめることができる。また、
ベルトコンベアの上方に送風ケースを配置して、乾燥風
を下方に向かって吹きつけることにより、画像担持体の
自重も利用して画像担持体をベルトコンベアに押しつけ
ることができ、効率のよい画像担持体の搬送を行うこと
ができる。更に、メッシュベルトに送り方向に平行にガ
イド部材を形成することにより、ベルトの横ずれを抑え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像担持体乾燥装置を実施した感光材
料処理機の概略図である。
【図2】感光材料乾燥装置の全体を示す概略図である。
【図3】メッシュベルトを拡大して示す平面図である。
【図4】メッシュベルトの取付状態を示す断面図であ
る。
【図5】感光材料乾燥装置の正面図である。
【図6】送風ケースのスリットの断面形状を示す図5に
おけるVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】ケース本体を示す正面図である。
【図8】送風ケース内の整流板の配置を示す図7におけ
るVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】感光材料乾燥装置の右側面図である。
【図10】感光材料乾燥装置の左側面図である。
【図11】本発明の画像担持体乾燥装置を実施したイン
クジェット記録装置を示す概略図である。
【符号の説明】 3 プリンタ装置 4 印画紙 5 感光材料処理機 6 現像処理装置 8 感光材料乾燥装置 15 メッシュベルト 16 送風ケース 17 ヒーターユニット 18 送風機 19 送風ダクト 20 吸引ケース 21 吸引ダクト 22 たて糸 23 よこ糸 24 突条 30 ケース本体 31 送風板 32,33 スリット 45,47 押さえローラ 60 給紙部 61 インクジェット記録部 62 乾燥装置 67 カッタ 70 カットシート状記録紙 73 インクジェットヘッド 74 ベルトコンベア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッシュベルトを有するベルトコンベア
    と、このベルトコンベアに向けて吹き出し口から乾燥風
    を吹き出してベルトコンベアに画像担持体を押しつける
    送風ケースとを有し、画像担持体を搬送しながら乾燥さ
    せる画像担持体乾燥装置において、 前記メッシュベルトのベルト送り方向に平行なたて糸の
    径を1mm以上2mm以下とし、たて糸に直交するよこ糸の
    径を0.1mm以上0.5mm以下とし、且つメッシュベル
    トの開口率を0〜50%としたことを特徴とする画像担
    持体乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記メッシュベルトは、前記たて糸また
    はよこ糸からなるメッシュベルト強度部材にメッシュベ
    ルト強度部材よりも大きな摩擦係数を有する物質を塗布
    加工または含浸加工してなることを特徴とする請求項1
    記載の画像担持体乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記メッシュベルト強度部材よりも大き
    な摩擦係数を有する物質がシリコンゴムであることを特
    徴とする請求項2記載の画像担持体乾燥装置。
  4. 【請求項4】 前記ベルトコンベアを入口に対し出口を
    高くして斜めに配置し、このベルトコンベアの上方に前
    記送風ケースを配置したことを特徴とする請求項1ない
    し3いずれか1つ記載の画像担持体乾燥装置。
  5. 【請求項5】 前記メッシュベルトに送り方向に平行に
    ガイド部材を形成したことを特徴とする請求項4記載の
    画像担持体乾燥装置。
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