JP3773157B2 - 感光材料乾燥装置 - Google Patents

感光材料乾燥装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3773157B2
JP3773157B2 JP33104998A JP33104998A JP3773157B2 JP 3773157 B2 JP3773157 B2 JP 3773157B2 JP 33104998 A JP33104998 A JP 33104998A JP 33104998 A JP33104998 A JP 33104998A JP 3773157 B2 JP3773157 B2 JP 3773157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive material
belt
mesh belt
photographic paper
belt conveyor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33104998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000155404A (ja
Inventor
直毅 楠木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP33104998A priority Critical patent/JP3773157B2/ja
Publication of JP2000155404A publication Critical patent/JP2000155404A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3773157B2 publication Critical patent/JP3773157B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印画紙などの感光材料を乾燥する感光材料乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
写真現像所で使用されるプリンタプロセサ等の自動現像機では、処理液で現像処理した印画紙を乾燥させるための乾燥部が設けられている。この乾燥部において、ニップローラや千鳥配列ローラなどにより感光乳剤面に接触した搬送を行うと、接触による損傷、ローラの押し跡、光沢ムラなどが発生することがある。特に半乾きの状態での接触搬送を行った場合にこの現象は顕著になる。
【0003】
これに対して、吸着ファンによる吸着搬送や、エンドレスベルト上の印画紙に乾燥風を吹き付けてベルトに密着させて搬送する方法が実施されている。特に、本出願人は、搬送ベルト上の感光材料に対して送風ケースから送風するとともに、搬送ベルトの裏側に配置した吸引ケースにより搬送ベルトに感光材料を吸引させて、確実な搬送が行えるようにした感光材料乾燥装置を提案している(特開平9−43826号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
また、搬送ベルトとしてメッシュベルトを用いて、このメッシュベルトで搬送される感光材料に対して熱風を吹きつけて乾燥することも行われている。特に、特開平10−48804号公報では、メッシュベルトを構成するたて糸とよこ糸との直径をある範囲に規定することにより、印画紙との接触部分を小さくして、乾燥むらをなくす提案がされている。しかしながら、単に各糸の直径を小さくするだけでは印画紙との接触面積を小さくすることができるものの、強度が不足して耐久性が低下するという問題がある。
【0005】
本発明は上記課題を解決するものであり、メッシュベルトの強度向上と乾燥むらの抑止とを両立させて、耐久性に優れ且つ乾燥むらの発生が抑えられるようにした感光材料乾燥装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の感光材料乾燥装置では、メッシュベルトを有するベルトコンベアと、このベルトコンベアに向けて吹き出し口から乾燥風を吹き出してベルトコンベアに感光材料を押しつける送風ケースとを有し、感光材料を搬送しながら乾燥させる感光材料乾燥装置において、前記メッシュベルトのベルト送り方向に平行なたて糸の径を1mm以上2mm以下とし、たて糸に直交するよこ糸の径を0.1mm以上0.5mm以下とし、且つメッシュベルトの開口率を15〜40%とし、前記メッシュベルトにシリコンゴムを塗布又は含浸して滑り止め加工を施し、前記ベルトコンベアを入口に対し出口を高くして斜めに配置し、このベルトコンベアの上方でベルトコンベア面に沿って前記送風ケースを配置することを特徴とする。また、本発明は、前記吹き出し口を、感光材料の搬送方向に交差する方向に長く形成した複数のスリットから構成し、前記スリットを感光材料の搬送方向に離間して配置し、前記スリットの感光材料搬送方向の下流側の縁部を斜めに切り欠いて傾斜ガイド面にすることを特徴とする。また、本発明は、前記スリットの長さを前記感光材料の幅よりも小さくし、且つ前記スリットの前記交差方向での端部を、前記搬送方向で隣接するスリットの端部に対し、交差方向にずらして配置することを特徴とする。また、本発明は、前記ベルトの感光材料出口側に、ベルトとの間で感光材料を挟持して搬送する押さえローラと、この押さえローラのニップ部に感光材料を案内するガイド板とを設けることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1はプリンタプロセサを示す概略図である。プリンタ装置3で画像が焼付露光されたカットシートタイプのカラー印画紙4は、感光材料処理機5に送られる。感光材料処理機5は、現像処理装置6とスクイズ装置7と本発明の感光材料乾燥装置8とから構成されている。現像処理装置6は、発色現像槽、漂白定着槽、水洗槽を備えており、これら各槽を印画紙4が通過することで現像処理される。なお、図中の二点鎖線は各槽の印画紙通路を示している。スクイズ装置7は、スクイズローラ7aによって、水洗槽6aを通過した印画紙4の表面に付着した水を絞り出す。
【0008】
感光材料乾燥装置8は、スクイズ装置7から送り出されたカットシートタイプの印画紙4を乾燥し、トレイ9に排出する。この乾燥装置8は、プリンタプロセサのコンパクト化の要請から、印画紙4を斜め上方に搬送するように構成されている。
【0009】
図2に示すように、感光材料乾燥装置8は、エンドレスのメッシュベルト15と、送風ケース16と、ヒーターユニット17と、送風機18と、送風ダクト19と、吸引ケース20と、吸引ダクト21とから構成されている。
【0010】
図3に示すように、メッシュベルト15は、直径D1が1.05mmのポリエステルのたて糸22と、直径D2が0.3mmのポリエステルのよこ糸23とを組み合わせて織って構成されている。たて糸22はメッシュベルト15として形成されたときに、印画紙4の送り方向に平行に配置される。たて糸のピッチP1は2.1mmであり、よこ糸のピッチP2は0.8mmである。これにより、メッシュベルト15の開口率(隣接するたて糸22とよこ糸23との中心線で囲まれた単位面積SAに対する、各糸との間に形成される単位開口面積SBの比率((SB/SA)×100)は30%にされている。そして、印画紙4との間に滑りが発生しないようにシリコンゴムが塗布してあり、摩擦係数が0.3以上になるように設定されている。
【0011】
図4に示すように、メッシュベルト15の裏面でその両側にはウレタン製の突条24が溶着されている。この突条24は、厚みが2mmで幅が4mmにされている。これにより、メッシュベルト15の両側縁が補強される。
【0012】
図2に示すように、メッシュベルト15はベルトローラ25,26に掛け巡らされている。ベルトローラ25,26は、吸引ケース20内の上下端部近くに配置されている。図4に示すように、上側ベルトローラ25の両端部近くにはガイド溝25aが円周方向に形成されており、このガイド溝25aには、前記突条24が入り込む。これにより、メッシュベルト15の横ずれが抑えられる。なお、下側ベルトローラ26にも同様にガイド溝が形成されている。上側ベルトローラ25にはモータ27が連結されている。モータ27は、メッシュベルト15を時計方向に回転し、印画紙4を斜め下から斜め上に搬送する。
【0013】
送風ケース16は、メッシュベルト15の搬送面に近接させて且つこれに対面するように配置されている。図5に示すように、送風ケース16は、薄型箱状のケース本体30と、送風板31とから構成されており、これらは合成樹脂成形品とされている。
【0014】
送風板31には、印画紙4の搬送方向(矢印A方向)に直交する方向に一列に配置した5個又は6個のスリット32,33が形成されている。これら各スリット32,33は印画紙4の搬送方向に所定のピッチで形成される。そして、各スリット32,33の端部は、印画紙4の搬送方向で隣り合うスリット32,33の端部同士が同じ位置になることのないように、千鳥状にずらして配置してある。このため、隣接する一方のラインは長いスリット32が5個になり、他方のラインは長いスリット32が4個と、長いスリット32に対して約半分の長さの短いスリット33が2個となる。これにより、各スリット32,33からの乾燥風が印画紙4の乳剤面にほぼ均一に吹き出され、乾燥ムラの発生が抑えられる。また、送風板31において、印画紙4の入り口側及び出口側部分は中央部に比べて各スリットラインの配置ピッチが狭くしてあり、両端部における吹き出し量の低下を抑えている。
【0015】
図6は、スリット32,33の印画紙搬送方向に平行な断面形状を示すものである。各スリット32,33の印画紙搬送方向の下流側の縁部は、斜めに形成されており、これにより、傾斜ガイド面34,35が構成される。したがって、印画紙4が乾燥中にカールし、このカールした印画紙4の角部がスリット32,33内部に入り込むおそれがある場合でも、傾斜ガイド面34,35で角部が案内される。そして、この角部がスリット32,33外に出るので、角部がスリット32,33に係止することがない。これによって、カールによる印画紙4の詰まりや、角部が折れ曲がってしまう耳折れなどの発生が抑えられる。
【0016】
図7及び図8に示すように、送風室30aは、送風ダクト19の接続口36と反対側の端部の底が斜めに上げられており、傾斜底部37にされている。また、この傾斜底部37に連続するように、送風板31と平行に平行底部38が形成されている。したがって、これら平行底部38,傾斜底部37に沿って乾燥風が効率良く案内される。
【0017】
送風室30a内には、2枚の整流板40,41が送風板31と平行に入れてある。この整流板40,41により乾燥風が整流されて、送風板31の中央部付近での乾燥風の吹き出し量の低下が抑えられる。整流板40,41は、その両端部40a,41aが斜め上方に曲げられており、これにより、送風ダクト19からの乾燥風がそれぞれの部位に案内される。
【0018】
底部37,38の中央部分は中抜きされている。この中抜き部分42により、ケース本体30の成形トン数の減少化が図られるとともに、薄型箱状のケース本体30の成形時のヒケによる成形歪みなどの発生が抑えられる。中抜き部分42には、金属薄板43が覆うように取り付けてある。
【0019】
ケース本体30の上部には、上側押さえローラ45が回転自在に取り付けられている。押さえローラ45は、図9に示すように、メッシュベルト15の上側ベルトローラ25に押しつけられることにより、図1に示すように、印画紙4をメッシュベルト15とで挟持して、乾燥装置8からトレイ9に印画紙4を送り出す。送風板31の上端縁部と押さえローラ45との間には、ガイド板46が取り付けられている。このガイド板46は、押さえローラ45とメッシュベルト15とのニップ部に印画紙4を案内する。
【0020】
また、下側ベルトローラ26にも押さえローラ47が配置されている。この押さえローラ47とメッシュベルト15とのニップにより印画紙4はスクイズ装置11から乾燥装置8に送り込まれる。
【0021】
図5に示すように、送風ケース16の右下側には、ダクト連結口36が形成されており、これに送風ダクト19が連結される。送風ダクト19内には、ヒーターユニット17が取り外し自在に組み込まれている。ヒーターユニット17は、1対の保持板51,52間に多数のコイル状ヒータ53を並べて構成されている。そして、図9及び図10に示すように、送風機18からの空気が通過することで、この空気を高温の乾燥風にする。
【0022】
送風機18の空気吸入口側には、吸引ダクト21を介して、吸引ケース20(図9参照)が連結されている。吸引ダクト21には吸引口55が形成されている。したがって、送風ケース16から吹きだした空気は、メッシュベルト15の開口や両側部から吸引され、送風機18に取り込まれて循環される。
【0023】
図1に示すように、感光材料処理機5の現像処理装置6、スクイズ装置7、感光材料乾燥装置8における各感光材料搬送速度V1,V2,V3は、以下のように設定されている。スクイズ装置7における感光材料搬送速度V2は、現像処理装置6の感光材料搬送速度V1よりも1%増速される。また、感光材料乾燥装置8における感光材料搬送速度V3は、スクイズ装置7における感光材料搬送速度V2よりも1%増速される。なお、増速率は、0.3〜2.0%であればよく、より好ましくは、0.7〜1.6%である。また、現像処理装置6の各処理槽における搬送速度V1を本実施形態では同じにしたが、これら各処理槽における処理速度V1も徐々に増速させてもよい。
【0024】
次に、本実施形態の作用を説明する。図1に示すように、現像処理装置6で処理された印画紙4は、スクイズ装置7のスクイズローラ7aによって付着した水分が絞り出されて、感光材料乾燥装置8に送られる。感光材料乾燥装置8では、下側押さえローラ47とメッシュベルト15とのニップ部で印画紙4が挟持され、メッシュベルト15上に送られる。印画紙4は、乳剤面が上側として搬送される。各装置6,7,8における印画紙4の搬送速度V1,V2,V3は、1%の割合で次第に増速されるため、各装置6,7,8の間での印画紙4の受け渡しの際に、印画紙4にたるみが発生することがない。また、印画紙4の蛇行の発生が抑えられるため、乾燥装置8内で印画紙4が詰まることが防止される。
【0025】
図2に示すように、送風機18から送り出された空気はヒータユニット17で加熱されて、送風ケース16に送られる。そして、図8に示すように、送風ケース16内の整流板40,41などで乾燥風が案内され、送風板31の各スリット32,33から乾燥風がほぼ均一に吹き出される。この乾燥風により、メッシュベルト15上の印画紙4はメッシュベルト15側に押しつけられる。したがって、図2に示すように、メッシュベルト15の回転により、印画紙4は送風ケース16との間を送られて、この間に印画紙4の乾燥が行われる。しかも、メッシュベルト15上の印画紙4は、吸引ダクト21により吸引されるので、印画紙4は確実にメッシュベルト15に押しつけられ、印画紙4が確実に搬送される。
【0026】
このように送風ケース16からの送風と、吸引ケース20からの吸着により、印画紙4はメッシュベルト15上に確実に押しつけられるので、印画紙4に乾燥によってカールが発生しても、このカールが押さえられる。また、何らかの原因で強いカールが発生して、このカールにより印画紙4の角部がスリット32,33内に入ろうとしても、スリット32,33の傾斜ガイド面34,35によりこの角部が外部に出るように案内される。したがって、印画紙4の詰まりや、耳折れなどの発生が確実に防止される。
【0027】
図5に示すように、各スリット32,33の長さは、印画紙4の幅方向長さよりも短くされ、しかもこれらは分断された短いスリット32,33となっているので、印画紙4が送風ケース16内に入り込んでしまうことが防止される。しかも、隣り合うライン上の各スリット32,33の端部が同じ位置になることのないように、ずらされているので、印画紙4への乾燥風の吹き出しのムラが抑えられ、乾燥ムラが無くなる。
【0028】
乾燥された印画紙4は、ガイド板46によりメッシュベルト15と押さえローラ45とのニップ部に案内されるため、印画紙4の先端角部が押さえローラ45で折られることがなくなり、耳折れの発生が抑えられる。
【0029】
なお、メッシュベルト15の糸の太さは上記実施形態の数値に限定されることなく、例えばたて糸22の直径は1.0mm以上2.0mm以下であればよい。また、よこ糸23の直径は0.1mm以上0.5mm以下であればよい。また、たて糸22とよこ糸23とのそれぞれのピッチは、開口率が0〜50%内に入るように適宜変更してよい。この開口率はより好ましくは15〜40%がよい。
【0030】
たて糸22の直径を1.0mm〜2.0mmにすることで、乾燥むらの抑止効果と耐久性との両立を図ることができる。すなわち、たて糸22の直径を1.0mm未満にすると強度が不足して耐久性が低下する。また、たて糸22が2.0mmを超えると、印画紙4との接触部分が大きくなる。接触部分が大きくなると、この接触部分による熱伝導によって、印画紙4には他の非接触部分との間で乾燥状態に差が生じる。この乾燥状態の差によって乾燥むらが発生する。
【0031】
したがって、たて糸22の直径を1.0mm以上2.0mm以下にすることで、強度を保持しつつ、乾燥むらの発生が抑えられる。また、各糸22,23特に直径が大きいたて糸22による印画紙4との接触部分は、糸22のピッチP1に関係し、ピッチP1が小さくなると、糸22と印画紙4との接触面積が増える。このため、糸22のピッチP1を小さくすることにより、糸22と印画紙4との接触面積が大きくなり且つ接触部分の密度も増加するため、接触部分と非接触部分とに起因する乾燥速度差に起因するむらが微小化して、目立たなくなる。なお、この乾燥むらは乾燥直後における一時的なものであり、経時変化によりこの乾燥むらは次第に解消される。
【0032】
よこ糸23を0.1mm以上0.5mm以下とすることで、たて糸22と同様にして、乾燥むらの抑止効果と耐久性向上との両立を図ることができる。
【0033】
なお、糸22,23の材質や、摩擦係数を上げるためのコーティング剤は上記のものに限定されない。例えば糸22,23としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を用いることができる。また、シリコンゴムなどを糸に塗布する代わりに、含浸させてもよい。さらに、各糸22,23は単糸又はより糸のいずれを用いてもよい。なお、たて糸22をより糸から構成することで、ベルトの柔軟性が得られる。また、よこ糸23を単糸から構成することで、こしが強くなりベルトの平坦性が得られる。
【0034】
上記実施形態では、突条24をメッシュベルト15の裏面で、その両端部に形成したが、これは中央部やその他の部位であってもよい。また、突条24の個数も1個又は複数個でよい。なお、突条24はメッシュベルト15の両端に設けることで、各糸22,23で形成される開口を塞ぐことがないので、他の部位に設ける場合に比べて乾燥効率を上げることができる。また、突条24によりメッシュベルト15の両側部分を補強することができる。
【0035】
突条24の形状やサイズ、材質等はメッシュベルト15の仕様に合わせて適宜変更してよい。例えば、矩形状の断面形状に代えて、半円形状や半楕円形状、三角形状などの断面形状を有する突条を用いてよい。また、突条24を連続させる代わりに短く分断した多数個の突条を用いてもよい。
【0036】
メッシュベルト15は、出口を入口よりも高くして斜めに配置する代わりに、水平や垂直方向に配置してもよい。また、送風ケース16の各スリット32,33を、印画紙4の搬送方向に直交する方向に平行に形成したが、これは搬送方向に交差するものであればよく、搬送方向との交差角度は90度に限定されることなく、適宜変更してよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、メッシュベルトのベルト送り方向に平行なたて糸の径を1mm以上2mm以下とし、たて糸に直交するよこ糸の径を0.1mm以上0.5mm以下とし、且つメッシュベルトの開口率を15〜40%としたから、メッシュベルトの強度向上と乾燥むらの抑止とを両立させることができ、耐久性に優れ且つ乾燥むらの発生が抑えられる乾燥装置が得られる。
【0038】
メッシュベルトに滑り止め加工を施すことにより、感光材料のスリップが少なく、確実な搬送が行える。したがって、斜め上方に進むようにベルトコンベアを配置しても、感光材料がずれ落ちることがなく、装置をコンパクトにまとめることができる。また、ベルトコンベアの上方に送風ケースを配置して、乾燥風を下方に向かって吹きつけることにより、感光材料の自重も利用して感光材料をベルトコンベアに押しつけることができ、効率のよい感光材料の搬送を行うことができる。更に、メッシュベルトに送り方向に平行にガイド部材を形成することにより、ベルトの横ずれを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光材料処理機の概略図である。
【図2】本発明の感光材料乾燥装置の全体を示す概略図である。
【図3】メッシュベルトを拡大して示す平面図である。
【図4】メッシュベルトの取付状態を示す断面図である。
【図5】感光材料乾燥装置の正面図である。
【図6】送風ケースのスリットの断面形状を示す図5におけるVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】ケース本体を示す正面図である。
【図8】送風ケース内の整流板の配置を示す図7におけるVIII−VIII線に沿う断面図である。
【図9】感光材料乾燥装置の右側面図である。
【図10】感光材料乾燥装置の左側面図である。
【符号の説明】
3 プリンタ装置
4 印画紙
5 感光材料処理機
6 現像処理装置
8 感光材料乾燥装置
15 メッシュベルト
16 送風ケース
17 ヒーターユニット
18 送風機
19 送風ダクト
20 吸引ケース
21 吸引ダクト
22 たて糸
23 よこ糸
24 突条
30 ケース本体
31 送風板
32,33 スリット
45,47 押さえローラ

Claims (4)

  1. メッシュベルトを有するベルトコンベアと、このベルトコンベアに向けて吹き出し口から乾燥風を吹き出してベルトコンベアに感光材料を押しつける送風ケースとを有し、感光材料を搬送しながら乾燥させる感光材料乾燥装置において、
    前記メッシュベルトのベルト送り方向に平行なたて糸の径を1mm以上2mm以下とし、たて糸に直交するよこ糸の径を0.1mm以上0.5mm以下とし、且つメッシュベルトの開口率を15〜40%とし、
    前記メッシュベルトにシリコンゴムを塗布又は含浸して滑り止め加工を施し、
    前記ベルトコンベアを入口に対し出口を高くして斜めに配置し、このベルトコンベアの上方でベルトコンベア面に沿って前記送風ケースを配置することを特徴とする感光材料乾燥装置。
  2. 前記吹き出し口を、感光材料の搬送方向に交差する方向に長く形成した複数のスリットから構成し、前記スリットを感光材料の搬送方向に離間して配置し、
    前記スリットの感光材料搬送方向の下流側の縁部を斜めに切り欠いて傾斜ガイド面にすることを特徴とする請求項1記載の感光材料乾燥装置。
  3. 前記スリットの長さを前記感光材料の幅よりも小さくし、且つ前記スリットの前記交差方向での端部を、前記搬送方向で隣接するスリットの端部に対し、交差方向にずらして配置することを特徴とする請求項2記載の感光材料乾燥装置。
  4. 前記ベルトの感光材料出口側に、ベルトとの間で感光材料を挟持して搬送する押さえローラと、この押さえローラのニップ部に感光材料を案内するガイド板とを設けることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の感光材料乾燥装置。
JP33104998A 1998-11-20 1998-11-20 感光材料乾燥装置 Expired - Fee Related JP3773157B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33104998A JP3773157B2 (ja) 1998-11-20 1998-11-20 感光材料乾燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33104998A JP3773157B2 (ja) 1998-11-20 1998-11-20 感光材料乾燥装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000155404A JP2000155404A (ja) 2000-06-06
JP3773157B2 true JP3773157B2 (ja) 2006-05-10

Family

ID=18239283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33104998A Expired - Fee Related JP3773157B2 (ja) 1998-11-20 1998-11-20 感光材料乾燥装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3773157B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109990592A (zh) * 2019-04-02 2019-07-09 卢俊超 隧道式连续烘纸设备

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002040622A (ja) * 2000-07-24 2002-02-06 Kagawa Matsushita Kotobuki Electronics Industries Ltd ヒータユニット及び乾燥装置
JP2007033912A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Noritsu Koki Co Ltd 写真処理装置
JP2007033913A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Noritsu Koki Co Ltd 写真処理装置
EP2684821B1 (en) 2011-03-05 2015-09-02 Sanwa Techno Co., Ltd High-speed conveyor belt comprising woven fabric and apparatus employing same
JP5628999B2 (ja) 2011-04-01 2014-11-19 三和テクノ株式会社 搬送ベルトおよびその装置
CN104781165B (zh) 2012-09-28 2016-10-19 三和技术株式会社 由织带构成的输送带和传动带及使用该输送带的输送装置
CN109974441B (zh) * 2019-04-02 2020-09-11 卢俊超 锁紧机构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109990592A (zh) * 2019-04-02 2019-07-09 卢俊超 隧道式连续烘纸设备
CN109990592B (zh) * 2019-04-02 2020-08-21 卢俊超 隧道式连续烘纸设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000155404A (ja) 2000-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7073274B2 (en) Drying device
JP3773157B2 (ja) 感光材料乾燥装置
US20110048263A1 (en) Sheet transfer system and duplex printer using same
JP2001318453A (ja) 画像担持体乾燥装置
US5931457A (en) Conveyer belt and sheet-material conveying mechanism using the belt
US6058621A (en) Apparatus and method for drying photosensitive material using radiant heat and air flow passages
JPH0567023B2 (ja)
US6183146B1 (en) Drier device for photosensitive material
JP2002287317A (ja) 乾燥装置
EP3842248B1 (en) Heating device, liquid applying apparatus, image forming apparatus, post-processing apparatus, and conveying device
JP2000003019A (ja) 感光材料乾燥装置及び感光材料処理機
JP3624621B2 (ja) 写真感光材料の搬送装置
JP2003215776A (ja) 乾燥装置
US5815763A (en) Conveying apparatus for photosensitive material
JP2000066360A (ja) 感光材料乾燥装置
JP2728866B2 (ja) 海苔の加熱装置
JP2005173497A (ja) 記録媒体の乾燥装置
US6092303A (en) Apparatus and method for drying photosensitive material using radiant section and an air flow section
JP2000003020A (ja) 感光材料乾燥装置
JP2004272252A (ja) 電子写真方式画像形成装置の用紙ガイド及び電子写真方式画像形成装置
JP2823836B2 (ja) 海苔の加熱装置
JPH0943809A (ja) 写真感光材料処理装置
US5311233A (en) Photosensitive material drying device
JPH11193163A (ja) 画像形成装置
JP2006242988A (ja) 感光材料乾燥装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees