JP2004299884A - シート排出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート排出装置25は仕分け部36、送出部37からなる。仕分け部36では、2列の通常搬送路44に沿って千鳥配置でシート16が搬送される。通常搬送路44の出口付近には、搬送ローラ対51、押さえ部52、高速送出ローラ53が設けられている。押さえ部52は、回動ガイド板75と、従動ローラ76とからなる。第3搬送ローラ対51によって、シート16が斜め上方に搬送されると、シート16が回動ガイド板75を退避位置に回動させ、シート16が第3搬送ローラ対から離れると、回動ガイド板75は付勢位置に復帰してシート16を高速送出ローラ53に押さえ付ける。高速送出ローラ53に押さえ付けられたシート16は、無端ベルト90へ送り出される。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタプロセサなどの自動現像機をはじめとする画像記録装置について、搬送路に沿って搬送されるシートを送り出すシート排出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
写真現像所で使用されるプリンタプロセサでは、長尺の帯状に形成された感光記録紙をロール状に巻き取った記録紙ロールが使用されており、この記録紙ロールから引き出された感光記録紙が切り離されて記録紙シートとなり、画像が露光され、現像処理を行う現像部、及び乾燥処理を行う乾燥部へと送られる。
【0003】
画像を露光する露光処理と比較して、現像部での現像処理は、発色現像、漂白定着、水洗及び安定などの処理液や水の入った複数の処理槽内を通過するというプロセスで行われるため、シート1枚にかかる処理時間が長い。そこで、現像部で現像処理を行う前に、露光済みの複数の記録紙シートを複数列の搬送路上へ千鳥状となるように分配してから現像部へ送る。このように記録紙シートを複数列に分配して現像処理を行うので、同じ現像処理時間でも処理能力の向上を図ることができる。そして現像処理後の記録紙シートは、複数列で搬送されたまま、乾燥部へ搬送され、乾燥処理が施される。乾燥部では、ヒータで温められた空気を送風機によって吹き付けて、記録紙シートを乾燥させる。
【0004】
一方、上述のように複数列で搬送し、現像処理及び乾燥処理を終えた記録紙シートは、露光部で露光処理が行われた順番通りになるように、複数列から単列に整列し、ソータに集積されなければならない。そこで、例えば、特許文献1〜3では、複数列で搬送されていた記録紙シートを単列に整列して送り出すシートの搬送装置が記載されている。
【0005】
特許文献1〜4に記載されているようなシートの搬送装置の構成では、複数列の搬送路に沿って複数枚の記録紙シートを複数列で搬送する搬送路部と、この搬送路部の出口付近に配置され、搬送路上を搬送されてきた各記録紙シートを高速で送り出す高速送出手段と、この高速送出手段から送り出された各記録紙シートを、高速送出手段の高速送り出し方向と直交する方向に沿って移動中の無端ベルトで受け止め、この無端ベルトで下流側へ搬送することにより記録紙シートを整列して送り出す送出部とからなるものが示されている。
【0006】
このようなシートの搬送装置で、高速送出手段によって無端ベルトへ記録紙シートを高速で送り出すときには、記録紙シートの後方部は、複数列の搬送路に沿って記録紙シートを搬送する搬送ローラに把持された状態であり、この搬送ローラによる搬送速度と、高速送出手段による送り出し速度の差とを解消しなければ、無端ベルトへの高速送り出しを行うことができない。そこで、上記特許文献1、2に記載されたシートの搬送装置では、複数列の搬送路に沿って配置された搬送ローラとこの搬送ローラを軸支する軸棒との間にワンウェイクラッチを設けており、無端ベルトへの高速送り出しが行われるときには、このワンウェイクラッチの作用により搬送ローラが空転して、記録紙シートは搬送ローラからスムーズに離れて送り出される。
【0007】
【特許文献1】
特許第3286598号公報(第1頁〜2頁)
【特許文献2】
特許第2812143号公報(第1頁〜2頁)
【特許文献3】
特開2000−3018号公報(第2頁〜4頁)
【特許文献4】
特公昭60−23343号公報(第1頁)
【特許文献5】
特許第2765652号公報(第2頁〜4頁)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなシート搬送装置で、無端ベルトへの送り出し速度と、搬送ローラによる搬送速度との差を吸収するために、搬送ローラに内蔵されたワンウェイクラッチを空転させる構造とすると、使用する記録紙シートの長さに合わせてワンウェイクラッチの数を増やさなければならず、コストダウンの妨げとなる。また、シートを複数列搬送するとき、千鳥状に配置したときには、それぞれの搬送路でシートの搬送方向の位置が異なっているので、各搬送路毎にワンウェイクラッチが作動するように構成しなければならず、さらにコストが上昇することになる。さらにまた、ワンウェイクラッチ自体もローラ軸が曲げモーメントを受けると破損しやすく、これを防止するために、 ローラ軸の撓みが無視できる程度まで直径を太くしたローラ軸を使用したり、ローラ軸両端のラジアル荷重を支持する軸受を設ける必要があるなど、さらにコストが掛かることになる。
【0009】
あるいは、特許文献3では、高速送出手段を構成する高速送出ローラ対の一方のローラを駆動ローラとし、他方のローラを駆動ローラに対して滑りを生じるフリーローラとすることで、速度差を吸収しているが、この場合、記録紙シートの送り出しを行う毎にフリーローラと記録紙シートとの間で滑りが生じて、記録紙シートに付着している付着物、例えば、乳剤の乾燥によって記録紙シートに反りが発生するのを抑えるための塗布物や、現像処理に使用した処理液の組成物などが、フリーローラに付着して汚れてしまうため、ローラの清掃やメンテナンスに手間が掛かってしまう。さらにこの場合、記録紙シートとの滑りによってフリーローラの表面が磨耗し、無端ベルトへの送り出しのときに、安定した把持力で記録紙シートを把持できないというおそれもある。また、フリーローラと記録紙シートとの間で滑りが生じるときに、記録紙シートに擦り傷などの破損が生じる懸念もあり、画像形成面に傷を付けてしまうと品質を著しく低下させてしまう。さらにまた、ワンウェイクラッチの他に特許文献4に示すようなソレノイド及び一対のクラッチ板からなるクラッチ機構や、特許文献5に示すようなトルクリミッタ機構を用いることも考えられるが、部品点数が多く、やはりコストダウンの妨げとなる。
【0010】
本発明は上記問題点を考慮してなされたものであり、ワンウェイクラッチなど、搬送路での搬送速度と、高速送出手段による送り出し速度を吸収するための部品を設けることなく、高速送出手段でスムーズに記録紙シートを送り出して記録紙シートを排出することが可能であり、かつ記録紙シートに擦り傷などの破損が発生することを防ぎ、また、ローラのメンテナンス性を向上させたシート排出装置を簡略な構成で且つローコストに提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のシート排出装置は、シートを搬送するシート搬送手段と、このシート搬送手段によるシート搬送速度を超えた送り出し速度で前記シート搬送手段からのシートを送出する送出手段とを有するシート排出装置において、前記シート搬送手段から送り出されるシートの送出路から離れた位置に前記送出手段を設けるとともに、前記シート搬送手段からシート後端が送り出されたシートを前記送出手段へ向けて付勢する付勢手段を有している。
【0012】
なお、前記付勢手段を、前記送出手段の上方で退避した退避位置と、送出手段に前記シートを押し付ける付勢位置との間で変位する付勢部材から構成していることが好ましい。また、前記付勢部材は可動ガイドと、この可動ガイドに取り付けられ、前記シートを送出手段に接触させる押さえローラとを有していることがさらに好ましい。さらにまた、前記送出手段は、前記付勢手段とともに前記シートを挟み込んで送り出す駆動ローラであり、この駆動ローラを、周面において軸方向の中央部が曲面状に凹んでいる凹ローラから構成することが好ましい。
【0013】
また、前記シート搬送手段を、シートを挟んで搬送する搬送ローラ対から構成し、前記搬送ローラ対の一方のローラを周面において軸方向の中央部が膨らんだ凸ローラとし、他方のローラを前記凸ローラに対応する凹ローラとし、前記シートを樋状にカールさせて搬送することも非常に効果的であり、この構成によって、シートを高速送り出しするとき以外は前記送出手段に接触させないことが可能となる。
【0014】
なお、前記シートは前記搬送路に沿って複数列で搬送されており、前記送出手段の下流側に位置し、前記送出手段によって送り出された前記シートを受け止め、かつ前記送出手段の送り出し方向と直交する方向に沿って移動することにより前記シートを単列に整列する無端ベルトを備えている。この構成により、前記シートの集積を容易に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に本発明を実施したプリンタプロセサの内部構成の概略を示す。プリンタプロセサ2は、プリンタ部3とプロセサ部4とからなる。プリンタ部3は、マガジン5,6、カッタ7、裏印字部8、露光部9、及び振り分け部10から構成されている。マガジン5,6には、幅の異なるカラー印画紙(以下、単にペーパーという)11,12がロール状に巻取り収納されている。給紙ローラ13の回転によって、マガジン5からペーパー11が引き出され、カッタ7によりプリントサイズに応じて切断され、図2に示すように、例えばLサイズ(幅89mm×搬送長さ127mm)のカットシート状ペーパー(以下、単に小サイズシートという。)15と、例えば2Lサイズ(幅127mm×搬送長さ178mm)のシート(以下、単に中サイズシートという。)16にされる。同様にして、給紙ローラ14の回転によって、マガジン6からペーパー12が引き出され、カッタ7によりプリントサイズに応じて切断され、例えばA4サイズ(幅210mm×搬送長さ297mm)のシート(以下、単に大サイズシートという)17にされる。現像処理を効率良く行うためには、通常は各注文毎に同一サイズで一連のプリント処理が行われる。したがって、プリントサイズが切り換わるのは、大部分は各オーダー毎の切り換わりで行われる。また、中には1件のオーダー中でプリントサイズが混在したものも含まれるが、この場合には1件のオーダー中で同一サイズ毎に連続的にまとめられるようにプリント処理が行われる。
【0016】
裏印字部8では、ペーパー11,12の裏面にコマ番号や補正データなどの必要情報が印字される。露光部9には、周知のレーザープリンタが内蔵されており、内部の画像メモリに記憶された画像データ、または画像読取装置からデータ転送された画像データに基づいて、シート15〜17に画像が記録される。
【0017】
図2に示すように、振り分け部10では、シート15〜17をそのサイズに応じて単列または複数列に整列するように振り分ける。この振り分けられた状態で、後に説明する現像部18、乾燥部19へ各シート15〜17は送られる。
【0018】
図2(A)に示すように、小サイズシート15の場合には、振り分け部10によって、第1〜第3の搬送路21〜23へ小サイズシート15が千鳥配置で振り分けられる。すなわち、第1搬送路21に最初の小サイズシート15aが振り分けられ、次に第2搬送路22に次の小サイズシート15bが振り分けられ、更に第3搬送路23に次の小サイズシート15cが振り分けられ、以下順次、第1〜第3搬送路21〜23に小サイズシート15d〜15fが振り分けられる。各小サイズシート15a〜15fは順番に振り分け部10に送られるため、先の小サイズシート15aに対して、例えば小サイズシート15の半分の長さ分のずれをもって、次の小サイズシート15bが千鳥配置で並べられる。
【0019】
図2(B)に示すように、中サイズシート16の場合には、振り分け部10によって、第1搬送路21と第2搬送路22とに跨がる列と、第3搬送路23と第2搬送部22とに跨がる列との2列で同じように千鳥配置で振り分けられる。
【0020】
図2(C)に示すように、大サイズシート17の場合には、振り分け部10によって振り分けは行われずに、第1〜第3搬送路21〜23に跨がるように、1列で送られる。
【0021】
なお、本実施形態においては、シート15〜17の大・中・小のサイズの分け方としては、幅が89mmで搬送方向の長さが82.5mm以上、254mm以内のものを小サイズシート15とし、幅が89mmを越え、152mm以内で搬送方向の長さが82.5mm以上、254mm以内のものを中サイズシート16とし、幅が152mmを超えるもの、又は長さが254mmを超えるものを大サイズシート17としているが、これに限定されない。また、特殊なプリントサイズ、例えば、露光管理維持用テストプリントや、ペーパー接合部(スプライス部)などは、大サイズシート17と同じ扱いとする。また、搬送路21〜23上には、各シート15〜17だけではなく、マガジン5,6をセットした後に最初に送られるペーパー先端部は製品としてのプリントには用いることができないため、この先端部を切り離した損紙も大サイズのシート17と同じ扱いで搬送される。
【0022】
振り分け部10によって、複数列、又は単列に振り分けて送り出された各シート15〜17は、振り分けられた配列パターンを維持した状態で、下流の現像部18、及び乾燥部19へと搬送されていく。
【0023】
図1に示すように、プロセサ部4は、現像部18、乾燥部19、シート排出装置25、及びソータ部26(図3参照)から構成される。現像部18には、シート15〜17の搬送方向上流側(図中左側)から順に、現像槽28と、漂白定着槽29と、第1水洗槽30、第2水洗槽31、第3水洗槽32、および第4水洗槽33からなる水洗槽34とが設けられている。現像槽28には、現像液が、漂白定着槽29には漂白定着液が、また、水洗槽34には洗浄水が所定量貯蔵されている。シート15〜17は、現像槽28、漂白定着槽29、及び水洗槽30〜33にそれぞれ設けられた搬送ラックの駆動力を受けて各槽28〜33内を搬送され、現像処理が行われる。なお、水洗槽30〜33は、液中スクイズ部を用いて、水平方向に液中搬送しているが、これに代えて、現像槽28、漂白定着槽29の様に各槽間に液外スクイズ部を設けた搬送ラックを用いて搬送してもよい。
【0024】
乾燥部19は各処理槽28,29,34の上方に配置されており、搬送ベルトと送風ダクトとから構成されている。送風ダクトは搬送ベルトに向けてヒータで熱せられた乾燥風を吹き出して、各シートを搬送ベルト側に押し付ける。この状態で送風ダクト上を通過することで、各シートは乾燥される。乾燥されたシートは、シート排出装置25に向けて送られる。
【0025】
図3及び図4に示すように、シート排出装置25は、仕分け部36と送出部37とで構成されている。なお、このシート排出装置25は、システムコントローラ38によって制御されている。仕分け部36は、側板41,42などからなる本体基部43の内部に通常搬送路44と、特殊搬送路45とが設けられている(図5参照)。なお、図3及び図4においては、図面の煩雑化を避けるため、本体基部43の上面を覆う天板などを省略している。
【0026】
本体基部43は、詳しくは図5に示すように、その下面には、乾燥部19側から搬送路21〜23上を送られてきたシート15〜17を受け入れる入口46が、上方部には小サイズシート15又は中サイズシート16を排出する出口47が、この出口47よりも1段下の位置には、大サイズシート17を排出する出口48が設けられている。
【0027】
通常搬送路44には、入口46から出口47までの間に、第1〜第3搬送ローラ対49〜51、押さえ部52、高速送出ローラ53が配置されている。この通常搬送路44は、入り口46から上方へ向かって鉛直方向に立ち上がり、出口47の付近では水平方向へ延びるように設定されており、シート15、又は16は出口47から送出部37へと水平方向に送り出される。
【0028】
第1〜第3搬送ローラ対49〜51は、通常搬送路44に沿って鉛直方向から徐々に屈曲するように並んで配置されており、第3搬送ローラ対51の位置では、水平方向に対して傾斜する方向にシート15、又は16を搬送する。これによって、第3搬送ローラ対51の位置では、シート15、又は16の送り出される送出路に対して、高速送出ローラ53が離れた位置に設けられることになる。この入り口46及び第1〜第3搬送ローラ対49〜51の間には、それぞれ上流側から送り出されたシート15、又は16の先端が下流側の各搬送ローラ対49〜51へ良好に挟み込まれるよう滑らかに移動するための搬送ガイド54が配設されている。
【0029】
第1、第2搬送ローラ対49、50は、駆動ローラ56及びニップローラ57からそれぞれ構成されている。駆動ローラ56及びニップローラ57は、金属製の駆動軸56a及び従動軸57aに装着され、その両端近傍部分がそれぞれ各側板41、42に軸支されている。この駆動ローラ56は、円柱状に形成されたゴム製のものであり、ニップローラ57は、駆動ローラ56とほぼ同形状に形成された合成樹脂製である。
【0030】
カール形成用搬送ローラ対としての第3搬送ローラ対51は、詳しくは、図6に示すように、一対の凸ローラ59及び凹ローラ60からなる。凸ローラ59は通常搬送路44の上方に位置しており、金属製の従動軸59aに装着されている。この凸ローラ59は、シート15又は16と接触する外周面の中央部から突出するように凸部59bが形成されている。なお、この凸ローラ59はニップローラとしても機能し、凹ローラ60は駆動ローラとして機能する。
【0031】
そして凹ローラ60は、凸ローラ59と対面するように通常搬送路44の下方に位置しており、金属製の駆動軸60aに装着されている。この凹ローラ60は、凸ローラ59の凸部59bの位置に合わせて中央部が凹むように凹部60bが形成されている。後述するように、この第3搬送ローラ対51でシート15、又は16を挟持しながら搬送することによって、凸部59b及び凹部60bに合わせた樋状にカールさせることができる。なお、この通常搬送路44上を搬送されているとき、シート15、又は16は、感光層を上に向けて搬送されている。よって、このときのシート15、又は16は、感光層を構成する乳剤の乾燥により、感光層が収縮しているので、第3搬送ローラ対51によって挟持、搬送することで、容易にカールすることが可能となっている。
【0032】
第1〜第3搬送ローラ対49〜51の駆動軸56a,60aの端部は、一方の側板41から突出し、その端部には、タイミングプーリ63が固着されている。そして、これらのタイミングプーリ63と、駆動軸64と一体に設けられたピニオンとに対し、タイミングベルト66が巻き掛けられ、この駆動軸64を駆動源としてのモータ67との間でピンクラッチで接続して駆動軸64に回転駆動力を伝達することにより、タイミングベルト66を介して連動された各駆動ローラ56、60を同時に回動するよう構成されている。
【0033】
そして、各駆動ローラ56,60と対になって組み合わされるニップローラ57,59は、個々に空転可能な状態に装着されている。これらニップローラ57,59は、その外周面部分をそれぞれ各駆動ローラ56,60に転接させるよう配置されている。このように各駆動ローラ56、60と、各ニップローラ57,59とが一対に組み合わされることにより、各駆動ローラ56、60が回動されるとこれに転接するニップローラ57,59が回動され、これら駆動ローラ56、60とニップローラ57,59との間に、シート15、又は16が挟み込まれて搬送されるよう構成されている。
【0034】
通常搬送路44の出口47付近に配置された高速送出ローラ53は、金属製の軸棒70に等間隔で複数の太径のゴム製ローラ71を嵌着して構成されており、その軸棒70の両端近傍部分が、それぞれ各側板41、42に軸支されている。そして、高速送出ローラ53は、その端部が一方の側板41から突出し、ピニオン72が固着されている。ピニオン72には、大径の増速用ギヤ73が噛合されている。この増速用ギヤ73は、モータ67との間でピンクラッチ、変速装置等により回転数を変更可能に接続され回転駆動される。このため、増速用ギヤ73は各駆動ローラ56、60と同じ回転数で回動されることになるが、増速用ギヤ73からピニオン72へ回転数が増速されて伝達されるので、高速送出ローラ53は、各駆動ローラ56、60より早い回転数で回転することになる。また、この高速送出ローラ53と、凹ローラ60との間には、水平方向に延びる送出ガイド板74が配置されている。
【0035】
なお、高速送出ローラ53を構成するゴム製ローラ71は、図7に示すように、シート15、又は16と接触する外周面71aの中央部が、上述した第3搬送ローラ対51により形成されたシート15、又は16のカールに合わせた曲面の凹部に形成されている。
【0036】
付勢手段としての押さえ部52は、高速送出ローラ53の上方に位置しており、可動ガイド板75、及びこの可動ガイド板75の先端部に軸支された押さえローラ76とから構成される。この押さえローラ76は、金属製の軸棒76aに太径のゴム製ローラ76bを固着して構成されており、軸棒76aが可動ガイド板75の先端部に回動自在に取り付けられている。
【0037】
可動ガイド板75は、第3搬送ローラ対51を構成する従動軸59aに軸支され、従動軸59から高速送出ローラ53の上方に向かって延びる板状に形成されており、押さえローラ76がシート15、又は16を高速送出ローラ53側へ押さえ付ける付勢位置(図5の実線で示す位置)と、高速送出ローラ53から離れる退避位置(2点鎖線で示す位置)との間で回動自在となっている。この可動ガイド板75が付勢位置にあるとき、シート15、又は16を高速送出ローラ53に向かって付勢する。これによって、シート15、又は16は、送出ガイド板74と、可動ガイド板75との間に挟まれるとともに、高速送出ローラ53からの回転駆動を受けて、出口47から水平方向に高速で送り出される。
【0038】
また、特殊搬送路45は、入口46から、通常搬送路44の途中に配置された搬送路切換部78より分岐して、出口48に向かって水平に延びるように設定されている。この特殊搬送路45には、搬送路切換部78から出口48までの間に、第1,2搬送ローラ対79,80が設けられている。第1,第2搬送ローラ対79,80は、特殊搬送路45に沿って水平に並ぶように配置されている。この搬送ローラ対79,80は上述した搬送ローラ対49,50と同様の構成であり、搬送ローラ対79,80を構成する駆動ローラの一端側にタイミングプーリ81が固着されており、このタイミングプーリ81と駆動軸82に設けられたピニオンとに対し、タイミングプーリ84が巻き掛けられ、この駆動軸82を上述の駆動軸64と同様にモータ67と接続して駆動軸82に回転駆動力を伝達することにより、各駆動ローラを同時に回動するように構成されている。
【0039】
仕分け部36の通常搬送路44と特殊搬送路45とを切り換える搬送路切換部78は、切り換えガイド部材85をソレノイド86により駆動するように構成されている。この切り換えガイド部材85は、通常搬送路44側に導く第1ガイド面85aと、特殊搬送路45側へ導く第2ガイド面85bとが形成されている。
【0040】
乾燥部19で乾燥されたシート15、又は16が仕分け部36に入口46から送り込まれると、小、中サイズのシート15、又は16は通常搬送路44へ、大サイズのシート17は特殊搬送路45へと搬送するように仕分けが行われる。また、仕分け部36によって仕分けが行われ、特殊搬送路45を通過して出口48から送り出された大サイズシート17はプロセッサ部12に固定された集積トレイ126上へ排出される。
【0041】
仕分け部36によって仕分けが行われ、出口47から高速送出ローラ53によって送り出されたシート15、又は16は送出部37に送り出される。送出部37は出口47に隣接して設けられており、受取側ベルト部87と、送出側ベルト部88とを一体的に組み合わせて搬送中にシート15、又は16の裏、表を反転させるよう構成されている。
【0042】
この受取側ベルト部87は、仕分け部36の通常搬送路44の搬送方向に直交する方向へシート15を搬送するよう1枚の幅広な無端ベルト90を第1、第2回動軸92、94の間に巻き掛けて構成されている。第1回動軸92は、比較的細い従動軸であって、送出部37の矢印B方向へシート15、又は16を送り出す出口側の端部にその両端部を回動自由に軸着され配置されている。また、第2回動軸94は、比較的太い駆動軸として構成されており、送出部37の出口側と反対側の折り返し端部に配置されている。
【0043】
この第2回動軸94は、その両端部をそれぞれ送出部37の図示されていないフレームに軸支され、フレーム95を貫通して外部に突出する一方の端部に、駆動源となる駆動モータ(図示せず)が接続されている。この駆動モータとしては、パルスモータが使用され、システムコントローラ38によって回転速度が制御されている。これによって、上述のように第1、第2回動軸92、94間に巻き掛けられる無端ベルト90は、第2回動軸94を回転駆動することにより動力が伝達されて、第1、第2回動軸92、94の間を周回するように無端ベルト90が移動する。
【0044】
駆動モータ96として使用されるパルスモータは、例えば、相励磁方式を切り替え可能とし、1パルス当たり0.9度のパルス送り量を持つタイプのものを使用している。
【0045】
送出側ベルト部88は、薄肉で幅狭の平ベルトを複数列(本実施形態では4列)配置して、搬送経路が構成されている。このような搬送経路を4本のベルト102、104、106、108を用いて構成するため、受取側ベルト部87の第2回動軸94の斜右上方に入口側ローラ部材110が配置されるとともに、第2回動軸94の斜左下方に中間ローラ部材112が配置され、送出部37の出口側端部(図中右端側)に受取側ベルト部87の第1回動軸92の下方に出口側ローラ部材114が配置されている。
【0046】
入口側ローラ部材110は、フレームに支持された軸棒118の周りに4本の平ベルト102、104、106、108の各々に対応した各位置にそれぞれクラウンローラが嵌め込まれ、一体的に回動するように固定して構成されている。また、中間ローラ112及び出口側ローラ部材114も同様に、フレームに支持された軸棒120、及び122に平ベルト102、104、106、108に対応するクラウンローラが嵌め込まれ、一体的に固定して構成されている。
【0047】
3本の入口側ローラ部材110、中間ローラ部材112、出口側ローラ部材114に、平ベルト102、104、106、108が巻き掛けられ、各平ベルト102、104、106、108が無端ベルト90の外周面上に圧接するように中心角が約180度に渡って巻回され、さらにこれより出口側ローラ部材114に巻き掛けられ折り返され、中間ローラ部材112に巻き掛けられてから入口側ローラ部材110に巻き掛けられるという経路により全体で無端状に巻き掛けられて、シート15、又は16の搬送路が形成されている。
【0048】
シート15、又は16が出口47から送出部37へと順次送り出されたとき、受取側ベルト部87の無端ベルト90が常時周回するよう移動中であるので、出口47から送り出され、無端ベルト90上に載せられたシート15、又は16は、直ちに搬送方向下流側へ移送される。このようにして仕分け部36から送り出されるシート15、又は16は、順次無端ベルト90によって下流側に送り出され、1列に並んで矢印C方向へ移動する。そして、折り返し端部の第2回動軸94側で、この無端ベルト90とこの無端ベルト90と平ベルト102、104、106、108との間に挟み込まれた状態とされ、第2回動軸94の外周の上側から下側へ回り込むように反転する。そして、第2回動軸94の外周に沿って半周回ることにより、平ベルト102、104、106、108上に載せられた状態となり矢印B方向へ搬送され、第1回動軸92と出口側ローラ部材114の間からソータ部26のトレイ124に向かって送り出される。
【0049】
送出部37から送り出されたシート15、又は16を集積するためのソータ部26は、複数のトレイ124を無限軌道状の搬送手段に装着され、送出部37から下方へ順次送られ、その最下端部でターンして再び出口側ローラ部材114の近傍へ送られるよう構成されている。そして、第1回動軸92と出口側ローラ部材114の間からなる出口の直下にあるトレイ124に1オーダー分のシート15、又は16が載せられると、1オーダー毎に発せられるソート信号に基づき、このトレイ124を下へ一段移動し、このトレイ124の上に空のトレイ124をセットして次に送り出されるシート15、又は16を受けるように構成されている。また、トレイ124の上に載置されているシート15、又は16は、これを載せたトレイ124が送出部37の出口直下の最下位置に移動する間にオペレータが適宜取り出す。
【0050】
上記構成の作用について、以下に説明する。なお、以下の説明では、中サイズシート16を例にとって代表的に説明し、他の小サイズシート15、大サイズシート17を分けて説明する必要がある場合には、これらシート15,17を用いて説明する。
【0051】
プリンタプロセサ2の電源をオンにし、オペレータがペーパー11,12に記録を行う画像データやプリントサイズ、枚数などの画像記録情報を入力し、プリントスタートボタンをオンにすると、ペーパー11,12への画像の記録を開始する。そして、マガジン5,6から感光ペーパー11,12が引き出されてカッタ7によりプリントサイズのシート16に切断された後、裏印字部8、及び露光部9へと順に搬送され、画像形成面の裏面への印字、及び画像データに基づく画像形成面への画像の露光記録が行われる。裏印字及び画像の記録が行われたシート16は振り分け部10へと搬送される。
【0052】
振り分け部10へと送り込まれたシート16は、上述したように予め設定されている振り分けパターンに基づいて2列の千鳥状に振り分けられて配列され、この状態のまま、現像部18、及び乾燥部19へと送り込まれる。
【0053】
現像部18、及び乾燥部19を通過して現像処理及び乾燥処理が順に施されたシート16はシート排出装置25に送られる。シート排出装置25では、上述したように、通常搬送路44を通過して出口47からシート16が送り出され、無端ベルト90へ送り出される。このシート16が通常搬送路44から無端ベルト90へ送り出されるときのプロセスを図8を用いて説明する。
【0054】
図8(A)に示すように、第1〜第3搬送ローラ対49〜51、及び搬送ガイド54によって搬送されてきたシート16は、屈曲しながら搬送され、第3搬送ローラ対51の位置では水平方向に対して角度αで傾斜するように斜め上方に向かって搬送される。このとき、第3搬送ローラ対51によって挟持されながら搬送されることによってシート16は樋状にカールされる。そして、この樋状にカールされたまま搬送されることによってシート16は搬送方向に対して高い剛性を持つことができるので、図8(B)に示すように、先端部16aで可動ガイド板75を押圧することが可能であり、付勢位置から退避位置へと回動させることができる。
【0055】
可動ガイド板75を回動させたシート16は、第3搬送ローラ対51による挟持されながらの搬送で、回動ガイド75を押圧しつつ、角度αで傾斜しながらさらに上方へと向かっていくと、図8(C)に示すように、シート16の末端部16bが第3搬送ローラ対51に到達し、これ以後、シート16は第3搬送ローラ対51から離れる。
【0056】
第3搬送ローラ対51から離れたシート16は、挟持されながら搬送されていたときの力から開放されるので、可動ガイド板75への押圧を解除する。そして、シート16からの押圧が解除された可動ガイド板75は、図8(D)に示すように、付勢位置に復帰する。可動ガイド板75が付勢位置に復帰することによって、押さえローラ76がシート16を高速送出ローラ53に向かって付勢し、高速送出ローラ53からの回転駆動を受けて、シート16が出口47から無端ベルト90へ水平方向に高速で送り出される。このとき、高速送出ローラ53を構成するゴム製ローラ71の外周面71aがシート16のカールに合わせた凹面となっているので、シート16を確実に受け止め易く、さらに送り出しのときにシート16の蛇行を防ぐことができる。その後、他方の列を搬送されてきたシート16が先に送り出されたシート16に対して一定の時間間隔を置いて送り出され、以降は、千鳥状に配列されたときの順番どおりに、出口47から無端ベルト90へと送り出されていく。そして無端ベルト90と平ベルト102、104、106、108によって搬送されることで、ソータ部26のトレイ124に順次集積されることにより、シート16は単列に整列されるに至る。
【0057】
このように、第1〜第3ローラ搬送ローラ対49〜51によって搬送されてきたシート16を押さえ部52で高速送出ローラ53側へ押さえ付けて、無端ベルト90への送り出しを行っているので、シート15、又は16の搬送方向におけるシート長さよりも、搬送ローラ対51と高速送出ローラ53とを近接して配置する場合に、搬送ローラ対49〜51と、高速送出ローラ53との間に生じる速度を吸収するためのワンウェイクラッチなどを必要とせず、コストダウンを図ることが可能である。また、ローラとシートとの間で滑りを生じさせることもないので、ローラの磨耗や汚れを防ぐことができる。これにより、安定した把持力でシート16を送り出すことが可能とするとともに、メンテナンス性の向上が可能となる。
【0058】
また、第3搬送ローラ対51によってシート16を斜め上方に搬送し、可動ガイド板75を退避位置に回動することによって、シート16の末端部16bが搬送ローラ対51を離れるまで、シート16が高速送出ローラ53に接触しないので、搬送ローラ対51による搬送速度と、高速送出ローラ53による送り出し速度との速度差による滑りなどの影響がなく、安定して送り出しを行うことができる。
【0059】
なお、上記実施形態では、搬送ローラ対や、高速送出ローラについては、軸棒にローラ部材が固着したものを例に上げているが本発明はこれに限るものではなく、軸棒に対してローラ部材をスライド自在としてもよく、さらにこの場合、シートの紙幅や、搬送列の数に応じて調整可能とするとよい。
【0060】
上記実施形態では、マガジンから感光材料を引き出した直後にカッタ7を用いて、所定のプリントサイズになるように感光材料を切断したが、このカッタの配置位置は、振り分け部10よりも感光材料送り方向の上流側であればよく、特に限定されない。また、カッタ7は感光材料の幅方向で切断して、その送り長さを変えることでプリントサイズを変更し、感光材料の幅方向でのサイズ変更は幅の異なるマガジンをセットしておき、これを選択的に用いることで行っているが、この他に感光材料を送り方向で切断するスリッタを設け、感光材料の幅を変更してもよい。また、用いるマガジンは、2個に限らず3個以上であってもよい。
【0061】
上記実施形態では、感光材料を現像処理する処理装置に本発明を実施したが、この他に多列搬送でシートを搬送する各種搬送路に本発明を実施してもよい。例えば、インクジェットプリンタにおいて、プリント後の記録シートを多列搬送して乾燥後、排出する場合に、本発明を実施しても良い。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシート排出装置では、シート搬送手段から送り出されるシートの送出路から離れた位置に送出手段を設けるとともに、シート搬送手段からシート後端が送り出されたシートを送出手段へ向けて付勢する付勢手段を有しているので、搬送手段による搬送速度と、送出手段による送り出し速度との速度差を吸収するためのワンウェイクラッチなどの部品を必要とせず、コストダウンを図ることが可能であり、かつ安定した把持力でシートを送り出すことができる。
【0063】
また、請求項2記載のシート排出装置では、付勢手段を、送出手段の上方で退避した退避位置と、送出手段に前記シートを押し付ける付勢位置との間で変位する付勢部材から構成しているので、前記シート搬送手段からシート末端部が離れるまで、送出手段にシートが接触することがないので、さらに安定した把持力で、スムーズにシートを送り出すことができる。
【0064】
さらにまた、請求項3記載のシート排出装置のように、前記付勢部材は可動ガイドと、この可動ガイドに取り付けられ、前記シートを送出手段に接触させる押さえローラとを有していると、より確実にシートを把持し、且つシートの送り出し時に傷の発生を防止しながら、送り出すことができる。
【0065】
なお、請求項4記載のシート排出装置では、前記送出手段は、前記付勢手段とともに前記シートを挟み込んで送り出す駆動ローラであり、この駆動ローラを、周面において軸方向の中央部が曲面状に凹んでいる凹ローラから構成しているので、前記付勢手段が付勢位置に復帰したときにシートを確実に受け止めることが可能であり、さらに送り出しのときにシートの蛇行を防ぐことができる。
【0066】
なお、請求項5記載のシート排出装置では、前記シート搬送手段を、シートを挟んで搬送する搬送ローラ対から構成し、前記搬送ローラ対の一方のローラを周面において軸方向の中央部が膨らんだ凸ローラとし、他方のローラを前記凸ローラに対応する凹ローラとし、前記シートを樋状にカールさせて搬送しているので、シートの剛性を高めることが可能となり、これによって、前記付勢手段を退避位置へと容易に移動させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したプリンタプロセサの構成を示す概略図である。
【図2】振り分け機構によるシートの振り分けの状態を示す説明図である。
【図3】シート排出装置の出口側周辺の構成を示す斜視図である。
【図4】図3とは別の方向からシート排出装置を見た斜視図である。
【図5】シート排出装置の構成を示す概略図である。
【図6】カール形成用搬送ローラ対の構成を示す平面図である。
【図7】高速送出ローラの構成を示す平面図である。
【図8】シートの送り出しを行うときの動作の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 プリンタプロセサ
10 振り分け部
11,12 ペーパー
15,16,17 シート
25 シート排出装置
38 システムコントローラ
49,50,51,79,80 搬送ローラ対
53 高速送出ローラ
90 無端ベルト
Claims (6)
- シートを搬送するシート搬送手段と、このシート搬送手段によるシート搬送速度を超えた送り出し速度で前記シート搬送手段からのシートを送出する送出手段とを有するシート排出装置において、
前記シート搬送手段から送り出されるシートの送出路から離れた位置に前記送出手段を設けるとともに、前記シート搬送手段からシート後端が送り出されたシートを前記送出手段へ向けて付勢する付勢手段を有することを特徴とするシート排出装置。 - 前記付勢手段を、前記送出手段の上方で退避した退避位置と、送出手段に前記シートを押し付ける付勢位置との間で変位する付勢部材から構成することを特徴とする請求項1記載のシート排出装置。
- 前記付勢部材は可動ガイドと、この可動ガイドに取り付けられ、前記シートを送出手段に接触させる押さえローラとを有することを特徴とする請求項2記載のシート排出装置。
- 前記送出手段は、前記付勢手段とともに前記シートを挟み込んで送り出す駆動ローラであり、この駆動ローラを、周面において軸方向の中央部が曲面状に凹んでいる凹ローラから構成することを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載のシート排出装置。
- 前記シート搬送手段を、シートを挟んで搬送する搬送ローラ対から構成し、前記搬送ローラ対の一方のローラを周面において軸方向の中央部が膨らんだ凸ローラとし、他方のローラを前記凸ローラに対応する凹ローラとし、前記シートを樋状にカールさせて搬送することを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つ記載のシート排出装置。
- 前記シートは前記搬送路に沿って複数列で搬送されており、前記送出手段の下流側に位置し、前記送出手段によって送り出された前記シートを受け止め、かつ前記送出手段の送り出し方向と直交する方向に沿って移動することにより前記シートを単列に整列する無端ベルトを備えたことを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載のシート排出装置。
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