JP2016107423A - 前処理液塗布乾燥装置、それを有する印刷システム、及び印刷装置 - Google Patents

前処理液塗布乾燥装置、それを有する印刷システム、及び印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】乾燥時に、記録媒体及び前処理液から発生する気化蒸気による影響を軽減して、効率よく乾燥を実施する前処理液塗布乾燥装置を提供する。【解決手段】搬送手段によって搬送される記録媒体12に前処理液を塗布する塗布装置と、前処理液が塗布された記録媒体を乾燥する加熱乾燥装置と、を有する前処理液塗布乾燥装置であって、加熱乾燥装置は、回転方向における所定の位置で、搬送中の記録媒体12を接触しながら加熱して、前処理液を蒸発させる複数の加熱ローラ4a,5a,6aと、加熱ローラの表面から微小間隔を空けて近接し、回転方向における、記録媒体12との接触位置とは異なる位置に配置され、加熱ローラの表面の温度を夫々検知する複数の温度検知手段42a,52a,62aと、温度検知手段の表面へ付着する、蒸発した前処理液を含む液滴が、記録媒体12へ転移することを防ぐ液滴転移防止手段14と、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、前処理液塗布乾燥装置、それを有する印刷システム、及び印刷装置に関する。
インクジェット方式の画像記録方式は、低騒音、低ランニングコストに加えて、カラー化が容易といった利点から急速に普及してきている。しかし、専用紙以外のメディアに記録すると、滲み、濃度、色調や裏写り等といった初期品質問題に加え、耐水性、耐候性といった画像の堅牢性に関わる問題を抱えていた為、これらの問題を解決する様々な提案がなされていた。
それらの解決手段として、記録媒体である用紙にインク液滴が付着する直前にインクを凝集させる機能を有する前処理液を塗布し画質改善を図る方法がある。そして、この前処理液は塗布後に事前乾燥が必要であり、この方法として、前処理液乾燥技術が既に知られている。
前処理液乾燥技術において、連帳紙対応高速機では乾燥時間短縮のため、記録媒体に熱ダメージが生じない範囲で加熱ローラを高温に保ちつつ、必要以上に加熱ローラ温度が上がり過ぎないように暴走抑制手段が必要である。そこで、サーモスタッドに代表される温度検知手段を加熱ローラ表面から至近距離であって、僅かな間隔を空けて配置し、装置稼働中の加熱ローラ温度を監視しながら前処理液が塗布された記録媒体を加熱ローラに巻き付けて乾燥させながら搬送する技術が知られている(特許文献1等)。
しかし、今までの前処理装置における乾燥機構では、加熱ローラによる加熱で記録媒体から揮発した前処理液の水分が温度検知手段の表面に付着して滞留し、記録媒体に付着してしまう問題があった。
また、別の乾燥装置として、用紙に塗布された前処理液の乾燥時の熱により発生する用紙の水蒸気と、前処理液に含まれる組成分から揮発した蒸気との混合気が装置内の金属部に結露するのを防止するため、装置背面に設けた排気ダクトにより外部に排気して装置内に停留しないように対応することが一般に知られている(特許文献2)。
これらの蒸気化した混合気は形成された気流の流れが到達する比較的容易な箇所、たとえば気流に接する平面的な箇所、単純形状の箇所においては気流の流れが届きやすいので排気流が流れて結露防止が図れているが、形状が急激に変化する箇所、形状が入りこんでいる箇所では、気流の流れが届かなかったり、気流が乱れたりして排気効果は低下している。特に、加熱ローラに僅かな隙間で対向する高温度検知用センサ検出面は、気流の流れが届きにくく、加熱ローラの熱影響を常時受けているので結露しやすい環境にある。
上述のようにセンサ検出面が結露すると、印刷頁数に比例して結露した液滴が蓄積されるのでセンサにおける検出面液が液溜まり状になる。このように液溜まりになった場合、印刷中は、センサ検出面の液滴は加熱ローラ回転による回転気流の影響を受けるので加熱ローラ上に付着することは少ない(図19(a),19(b)参照)。
しかし、印刷一時中断中は、表面張力作用、あるいは重力によりセンサ検出面に留まった液滴が加熱ローラ側に転移する(図20(a),図20(b)参照)。加熱ローラに転移した液滴は液溜まり状態で転移するので印刷再スタート時は、加熱ローラの液滴転移部が用紙面に当たるので、このとき加熱ローラから用紙側への液滴転写が起こる。これにより、記録媒体の画像形成面に揮発水分が付着し、インク滴下時の画像形成品質が低下し、記録媒体に波打ち等の変形が生じて印刷出力物の品質が低下するおそれがあった。
そこで、本発明は、乾燥時に、記録媒体及び前処理液から発生する気化蒸気による影響を軽減して、効率よく乾燥が実施できる、前処理液塗布乾燥装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様において、前処理液塗布乾燥装置は、連続する記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体に前処理液を塗布する塗布装置と、前記前処理液が塗布された前記記録媒体を乾燥する加熱乾燥装置と、を有する。前記加熱乾燥装置は、回転方向における所定の位置で、搬送中の前記記録媒体を接触しながら加熱して、前記前処理液を蒸発させる複数の加熱ローラと、前記加熱ローラの表面から微小間隔を空けて近接し、前記回転方向における、前記記録媒体との接触位置とは異なる位置に配置され、前記加熱ローラの表面の温度を夫々検知する複数の温度検知手段と、前記温度検知手段の少なくとも前記加熱ローラに対向する表面へ付着する、前記蒸発した前処理液を含む液滴が、前記記録媒体へ転移することを防ぐ液滴転移防止手段と、を有する。
本発明の一態様では、前処理液塗布乾燥装置において、乾燥時に、前処理液から発生する気化蒸気による影響を軽減して、効率よく乾燥が実施できる。
本発明の第1〜第3実施形態に係る前処理液塗布乾燥装置を含む印刷システムの全体構成を説明する図である。 図1の印刷システムに含まれる前処理液塗布乾燥装置の概略構成図である。 図2の前処理液塗布乾燥装置に含まれる、本発明の第1実施形態に係る加熱乾燥装置付近の概略構成図である。 図3の加熱乾燥装置で、記録媒体の装填のために表面乾燥ユニットと裏面乾燥ユニットとに開放した概略図である。 図3に示した加熱装置を有する印刷システム全体の制御ブロック図である。 図3の加熱乾燥装置における裏面側の加熱ローラと温度検知手段と清掃部材との位置関係を示す図である。 図3の加熱乾燥装置における表面側の加熱ローラと温度検知手段と清掃部材との位置関係を示す図である。 図3の加熱乾燥装置における表面側の加熱ローラ付近の詳細図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る、表面側の加熱ローラと温度検知手段と清掃部材との位置関係を示す図である。 図2の前処理液塗布乾燥装置に含まれる、本発明の第2実施形態及び第3実施形態に係る加熱乾燥装置付近の概略構成図である。 図10の加熱乾燥装置において、裏面側の加熱ローラと温度検知手段とベースフレームとの、加熱ローラの長手方向に直角の方向から見た斜視図である。 (a)は図10の加熱乾燥装置に含まれる、第2実施形態に係る表面側の加熱ローラ付近の詳細図であって、(b)は裏面側の加熱ローラ付近の詳細図である。 (a)は図10の加熱乾燥装置に含まれる、第2実施形態の変形例に係る表面側の加熱ローラ付近の詳細図であって、(b)は裏面側の加熱ローラ付近の詳細図である。 図9の加熱乾燥装置に含まれる、第3実施形態に係る、裏面側の温度検知手段とホルダとの拡大側面図(a)と、拡大上面図(b)である。 図9の加熱乾燥装置において、第3実施形態の変形例に係る、裏面側の加熱ローラと、ベースフレームに設置された温度検知手段、ホルダ、及びフレーム内受け皿を、加熱ローラの長手方向に直角の方向から見た図である。 本発明の第4実施形態に係るインクジェットプリンタについて、その全体構成を説明する図である。 本発明の第5実施形態及び第6実施形態に係るインクジェットプリンタについて、その全体構成を説明する図である。 図16及び図17に示した加熱装置を有する印刷装置全体の制御ブロック図である。 従来例の加熱乾燥装置における、記録媒体搬送時の、(a)は表面側の加熱ローラと温度検知手段付近の液滴の説明図と、(b)は裏面側の加熱ローラと温度検知手段付近の液滴の説明図である。 従来例の加熱乾燥装置における、記録媒体搬送停止時の、(a)は表面側の加熱ローラと温度検知手段付近の液滴の説明図と、(b)は裏面側の加熱ローラと温度検知手段付近の液滴の説明図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
(印刷システムの全体構成)
図1に、本発明の第1実施形態に係る、印刷システム100の概略構成を例示する。図1に示す様に、印刷システム100は、給紙装置110、前処理液塗布乾燥装置120、第1インクジェットプリンタ130、反転装置140、第2インクジェットプリンタ150、後乾燥装置160、及び後処理装置170を有する。第1インクジェットプリンタ130、第2インクジェットプリンタ150はインクを吐出して印刷を行う記録装置である。
図1において、給紙装置110から繰り出された例えば長尺状の連続紙などからなる連続する記録媒体10は、まず、前処理液塗布乾燥装置120に送り込まれる。
前処理液塗布乾燥装置120では、次の工程における片面または両面にインクジェット方式による画像記録に先立って、前処理として、吐出されるインクの滲みや裏写りを抑えるために、記録媒体10の表裏の片方または両面に抑制剤などの前処理液が塗布される。さらに、前処理塗布乾燥装置120において、記録媒体10は前処理液の乾燥が行われつつ、搬送される。
前処理液の塗布・乾燥処理が行われた記録媒体10は、次に第1インクジェットプリンタ130に送られて、ヘッド部131が記録媒体10の表側にインク滴を吐出して所望の画像が形成される。その後、ドライヤーなどの一部乾燥機能を備えた反転装置140により記録媒体10の表裏が反転される。引き続き、記録媒体10は第2インクジェットプリンタ150に送られ、ヘッド部151が記録媒体10の裏側にインク滴を吐出して所望の画像が形成される。
そして、記録媒体10の両面に印刷が施された後、ドライヤーによる熱風主体での後乾燥が後乾燥装置160において実施される。その後、後処理装置170に送られて所定の後処理、巻取りが行われる。
本実施形態に係る印刷システム100の各構成要素は制御システムと動作可能に接続されており、印刷動作に係る信号等が入力されている。
次に、図2を参照して、前処理液塗布乾燥装置120について説明する。図2は前処理液塗布乾燥装置120の概略構成図であり、塗布乾燥搬送時の状態を示している。
図2で示された前処理液塗布乾燥装置120は前処理液を記録媒体10に塗布する前処理液塗布装置30を有している。記録媒体10の前処理液を乾燥させるために加熱乾燥ユニット(加熱乾燥装置)1は前処理液塗布装置30の記録媒体搬送方向の下流に設けられている。さらに、前処理液塗布乾燥装置120は、先に述べた前処理液塗布装置30と加熱乾燥装置1の他にエアループユニット20、前処理液供給ユニット40、及びダンサー装置80を有する。
前処理液塗布乾燥装置120内の各装置、ユニットの動作は、制御手段123,125,70によって制御されている(図5参照)。なお、制御手段は、前処理液塗布乾燥装置120内のどこに配置されてもよく、また制御手段を制御システムと一緒に前処理液塗布乾燥装置120の外で構成されてもよく、信号などにより各装置、ユニットを制御してもよい。
図2において、ローラの端部に軸受けを有し、回転自在のガイドローラ21,24等が前処理液塗布乾燥装置120内に多数本設置されており、記録媒体10の搬送路121を形成している。
FIローラ22はモータなどの駆動源で回転駆動し、ばねの引張力でFIニップローラ23が押し付けられて、張力が与えられている。記録媒体10は、FIローラ22とFIニップローラ23との間で弾性的に狭持されており、前記駆動源によりFIローラ22を回転することで前処理液塗布ユニット33,34の内部に前段に設けられた給紙装置110から記録媒体10を引き込むことができる。
また、FIローラ22とFIニップローラ23から送り出された記録媒体10は若干弛ませてエアループALを形成しており、このエアループAL内の弛み量を光学センサで監視し、弛み量が一定になるようにFIローラ22が駆動制御される。
エアループALを経た記録媒体10は、パスシャフト25とエッジガイド26との間を通り、且つ、記録媒体10の搬送方向(矢印T方向)と直交する方向に2本配置されたパスシャフト25をSの字状に通る。このパスシャフト25に一対のエッジガイド26が支持されており、エッジガイド26の間隔は記録媒体10の幅方向と同寸に支持されている。
そのため、パスシャフト25とエッジガイド26の働きにより、記録媒体10の幅方向の走行位置が規制され、安定した走行が可能となる。なおエッジガイド26は、パスシャフト25に例えば、ねじ等の固定手段によって固定されており、使用する記録媒体10の幅寸法に応じてエッジガイド26の位置が調整可能になっている。パスシャフト25とエッジガイド26との間を通過した記録媒体10は、固定状態にあるテンションシャフトにより走行安定化のための張力が付加される。
テンションシャフトを通過した記録媒体10は、前処理液塗布装置30に入り、モータなどの駆動源で回転駆動するインフィードローラ31とフィードニップローラ32の間を通る。フィードニップローラ32は、インフィードローラ31の軸方向に沿って複数個配置されており、各フィードニップローラ32は、ばねによりインフィードローラ31側に押し付けられている。
インフィードローラ31とフィードニップローラ32との間を通過した記録媒体10は、裏面側に前処理液を塗布する裏面塗布装置ユニット33ならびに表面側に前処理液を塗布する表面塗布ユニット34を順次通過することにより、両面に前処理液が塗布される。
表面塗布ユニット34を通過した記録媒体10は、モータなどの駆動源で回転駆動するアウトフィードローラ35とフィードニップローラ36との間を通る。
その後、記録媒体10は、加熱乾燥装置1内を通った後、モータなどの駆動源で回転駆動するフィードローラ68とフィードニップローラ69との間を通る。その後、記録媒体10は、回転自在なダンサーローラ85,86、並びに両ダンサーローラ85と86との間に配置されたガイドローラ81にわたってWの字状に巻き掛けられている。
ダンサーローラ85,86はそれぞれローラ端部に設けた軸受けを介して可動フレーム84に回転自在に取り付けられて、ダンサーユニット87を構成している。なお、可動フレーム84にはおもり83が取り付けられている。このダンサーユニット87は重力方向Aに沿って移動可能になっており、ダンサーユニット87の位置を検出するダンサーユニット位置検出手段が設けられて、この位置検出手段の出力に応じて前記フィードローラ69の駆動源を駆動制御している。この構成により、ダンサーユニット87の位置が調整できる構成にしており、装置間の記録媒体10のバッファー量を確保している。
記録媒体10が排出ローラ82を通った後に、後段の第1インクジェットプリンタ130に搬送される。
このような構成により、前処理液塗布乾燥装置120において、前処理液塗布装置30は、インクのにじみ防止や浸透補助等、画質向上のための前処理液を、記録媒体10に塗布する。その後、加熱乾燥装置1において前処理液を蒸発させ、高低差のある段差の中で記録媒体10を搬送するダンサー装置80にて冷却された後に、後段の第1インクジェットプリンタ130に搬送される。
図2において、フィードローラ31,35,69等は前処理液塗布乾燥装置120の搬送手段として機能する。
図3は本発明の第1実施形態に係る加熱乾燥装置1の概略構成図である。前工程の塗布ユニット33にて裏面12、又は表面11、又は裏表の両面に前処理液を塗布された記録媒体10は、搬送ローラ35,36にガイドされ加熱乾燥装置1内に搬入される。加熱乾燥装置1内に搬入された記録媒体10は、加熱ローラ4a〜6bにより加熱されて記録媒体10に塗布された前処理液の乾燥が実施される。
加熱乾燥装置1は、前処理液を塗布した記録媒体10を乾燥する。加熱乾燥装置1は、上部の表面乾燥ユニット1A及び下部の裏面乾燥ユニット1Bを備える。表面乾燥ユニット1Aと裏面乾燥ユニット1Bとは、接離動作可能な構成である。
図4は加熱乾燥装置1を表面乾燥ユニット1Aと裏面乾燥ユニット1Bとに上下に開放したものである。表面乾燥ユニット1Aと裏面乾燥ユニット1Bとは前処理液乾燥時には図3に示すように閉じた状態にしてあり、非印刷時の用紙架け替え、又はメンテナンス時に、図4に示すように上下方向に所定量だけ開閉可能に構成してある。また、このように接離可能にすることで、記録媒体10を装填する時はこのように図4のように開放した状態で記録媒体10を通すだけでよい。
上部の表面乾燥ユニット1Aは、記録媒体10の表面11の乾燥を行う表面乾燥加熱ローラ4b,5b,6b、加熱ローラの温度を測定する温度センサ42b,52b,62b、及び蒸気などの排出を行う複数の表面蒸気排気ダクト8を有する。裏面乾燥ユニット1Bは、記録媒体10の裏面12の乾燥を行う複数の裏面乾燥加熱ローラ4a,5a,6a、加熱ローラの温度を測定する温度センサ42a,52a,62a、及び蒸気などの排出を行う複数の裏面蒸気排気ダクト9を有する。また、記録媒体10の排出を補助するアイドラローラ7が、加熱乾燥装置1内に設置されている。
加熱ローラ4a〜6bは、装置と制御の簡素化のため従動するものとし、加熱用のヒーター41a〜61b(ヒータランプ)、温度均一化のためのヒートパイプを内蔵している。なお、各加熱ローラ4a〜6bの表面は、フッ素樹脂等、非粘着性の膜でコーティングされる。このコーティングによって、ローラ表面へのインク等の付着を抑制し、ローラ表面の付着物による記録媒体10への熱伝導効率の低下を抑制することができる。
加熱乾燥装置1において、加熱ローラ4a〜6bは、千鳥状に配列されており、前処理液が塗布された記録媒体を加熱ローラに巻き付けて一定温度を保つよう温度制御手段71〜76によって制御された加熱ローラで前処理液の乾燥を行う。
加熱乾燥装置1において、排気ダクト8及び9は、導入された排気の気流により外部への排気を可能にしている。
加熱乾燥装置1において、前処理液塗布乾燥装置120の制御装置70が、加熱制御処理を実行し、サーミスタ2の検知結果に基づいて、夫々の加熱ローラ4a〜6bのその中に設置された各ヒーター41の加熱量(温度)を制御している。ここで、制御装置70は、各加熱ローラから記録媒体10に供給される熱量は、搬送速度、記録媒体10の種別(用紙種別)、前処理液の塗布量(例えば、両面への塗布、片面への塗布等の塗布パターン)等に基づいて、各設定温度を変更する。
図5に、第1実施形態〜第3実施形態に係る印刷システム100の制御ブロック図を示す。図5に示すように、乾燥ユニット1の制御装置70は印刷システム100の制御システム450に含まれている。乾燥ユニット1の制御装置70は、それぞれのローラ4a〜6bに対応する加熱制御手段71〜76、CPU77、メモリ78等を有している。また、図には示していないが、制御装置70は、さらに、加熱システムを実行するプログラムを記憶させるためのRAM、ROMや、センサ等の電装品の入出力を制御するI/O、印刷制御部からのデータを受け取るI/Fを有している。
夫々の加熱制御手段71〜76は、加熱ローラ4a〜6b内にあるハロゲンランプからなるヒーター41a〜61bに接続されており、ヒーター41a〜61bへ印加電圧を調整する例えばヒーター駆動回路等を有している。
また、加熱制御手段71〜76は加熱ローラ4a〜6bの温度を監視する温度センサ42a〜62bとも接続され、温度センサ42a〜62bで検出した加熱ローラ4a〜6bの温度結果に基づいて加熱ローラ4a〜6bの表面温度が所定の温度範囲に入るように制御している。
なお、本発明の実施形態において、加熱ローラの温度制御手段71〜76や加熱手段であるヒーター41a〜61bが故障してローラ温度が上昇し続ける暴走状態に陥った場合に備えて、温度センサ42a〜62bは、温度を制御できるサーモスタッドで構成される。温度センサは、1つの加熱ローラに対して、複数配置されてもよい。いずれかの温度センサ42a〜62bが一定温度以上に達すると、加熱ローラ4a〜6bの加熱動作がストップして記録媒体10に熱によるダメージが生じることを防ぐことができる。
また、加熱制御手段71〜76は、温度センサ42a〜62bの状態を維持するため、風を送る、例えば送風ファンからなる送風手段43a〜63bとも接続されてもよい(図15参照)。
前処理塗布乾燥装置120の制御部として、乾燥ユニットである加熱乾燥装置1の制御装置70、前処理塗布ユニット33,34の塗布制御部123、搬送に係る搬送制御部125が含まれている。さらに、制御システム450は、前処理塗布乾燥装置120が含まれる印刷システム100全体を制御する、制御を行う印刷制御部90等を有している。
前処理塗布乾燥装置120において、塗布制御部22は、前処理塗布乾燥装置120において、表面塗布ユニット34、裏面塗布ユニット33に接続し、塗布ユニット33,34を制御している。搬送制御部125は、前処理塗布乾燥装置120の各搬送ローラ63,64、ダンサーユニット80、エアループユニット20等に接続し、搬送を制御している。
さらに、本制御システム450は、前処理塗布乾燥装置120が含まれる印刷システム100に接続され、印刷システム100全体を制御する印刷制御部90等を有している。印刷制御部90は、操作パネル91、PCやサーバー92(PC等とする)、給紙装置110、第1のインクジェットプリンタ130、第2のインクジェットプリンタ150、後乾燥装置160、及び巻取装置170と複数のデータ線等で接続している。
印刷制御部90は、インク乾燥を含む画像形成動作の総合的な制御を司っている。加熱乾燥装置1の制御装置70は、内部に加熱制御手段71〜76、CPU77、メモリ78等を有している。接続した塗布制御部123、搬送制御部125、印刷制御部90等から得た情報を元に、CPU77が、加熱制御手段71〜76を制御している。
制御装置70は、温度センサ42a〜62bの検出した各加熱ローラ4a〜6bの温度、並びに、排出用搬送ローラ64及び/又は供給用搬送ローラ35の回転速度等の作動状態に基づいて、各加熱ローラ4a〜6bの温度を制御する。
本実施形態では、塗布された前処理液を乾燥するため、表面塗布ユニット34及び裏面塗布ユニット33の塗布状態に応じて、加熱制御手段71〜76はヒーター41a〜61bを制御する。
このように構成された加熱乾燥装置1において、記録媒体10の前処理液乾燥時は、記録媒体10は、加熱ローラ4a〜6bにより加熱され続けるため、記録媒体10内部に含まれる水分と、記録媒体10に塗布した前処理液の揮発成分が蒸発し続けることになる。
加熱乾燥装置1内部には金属部材が構成されており前記蒸気が停留するとこの金属表面に結露して、充電部や用紙に付着して装置エラー、印刷品質の障害の原因となりうる。これらの問題解消のため、排気ダクト8及び9が配設して外部への排気を可能にしている。
しかし、排気ダクト8及び9からの排気の気流は、気流に接する箇所、及び直線的な形状部には有効であるが、凹み部、隙間が狭い領域については気流が届きにくいので排気困難な状態にある。特に加熱ローラ4a〜6bにそれぞれ所望の僅かな隙間で対向して配設された、温度上昇防止用手段の温度センサ42a〜62bの検出面については蒸気による結露が起き易い状況にある。
本実施形態においても、引例と同様に、加熱の温度検知手段の検出感度を良好に保つため、加熱ローラと温度センサとの間の隙間は僅かな隙間に設定している。温度センサは、記録媒体と加熱ローラに囲まれた領域に位置している。温度センサが加熱ローラの下方にある場合は、前処理液の揮発水分が、加熱ローラから温度センサの検出面Aへ落下して付着する(図19(b))。また、温度センサが加熱ローラの上方にある場合は、記録媒体から蒸発した水蒸気と前処理液の揮発成分から気化し蒸発した混合気が温度センサの検出面Bに結露して付着する(図19(a))。
結露した液は印刷時間経過に伴い温度センサの検出面A,Bに液溜まり状になるが、印刷中はセンサ検出面A,Bが加熱ローラによる回転気流の影響を受けているので温度センサの検出面から加熱ローラへの転移は起こり難い状態にある。
しかし、印刷停止時は加熱ローラによる回転流が消滅するので、温度センサが加熱ローラの下方にある場合は、加熱ローラとセンサの検出面との間に表面張力作用が起こり、隙間を塞ぐ形で液体が留まり、検出面Aから加熱ローラに液滴の転移が起こる(図20(b)参照)。
または、温度センサが加熱ローラの上方にある場合は、印刷停止時は加熱ローラによる回転流が消滅すると、温度センサにかかる重力により、隙間を塞ぐ形で液体が留まり、検出面Bから加熱ローラに液滴の転移が起こる(図20(a)参照)。
このように温度センサから加熱ローラへの液滴の転移が起こると、再印刷時、加熱ローラが回転し、液滴転移部は記録媒体の乾燥している側の面に接触し、加熱ローラから記録媒体の画像形成面への液滴転移が起こる。
このような記録媒体の画像形成面に液滴が転移すると、その転移箇所が、前処理液が部分的に多くなるため、後工程であるインク滴下時の画像形成品質が低下し、記録媒体に波打ち等の変形が生じて印刷出力物の品質が低下するおそれがある。
このような記録媒体への液滴転移を防止するため、本実施形態においては、加熱ローラへの液滴転移後にローラ面を清掃する清掃部材を備えている。
図6は、加熱乾燥装置1における裏面側の加熱ローラ4a,5a,6aと温度センサ42a,52a,62aと清掃部材14との位置関係を示す図であり、図7は、表面側の加熱ローラ4b,5b,6bと温度センサ42b,52b,62bと清掃部材13との位置関係を示す図である。
図6において、裏面側の加熱ローラ4a,5a,6aの回転方向をR1とする。清掃部材14は、回転方向R1において、温度センサ42a,52a,62aの下流であって、加熱ローラ4a,5a,6aと記録媒体10が接触を開始する接触開始位置Cの上流に配置されている。
この構成により、一時停止時に、液滴が温度センサ42a,52a,62aから、加熱ローラ4a,5a,6aの表面へ転移してしまった場合に、再印刷時に方向R1に加熱ローラが回転を開始した際、加熱ローラ4a,5a,6aに付着した液滴が、温度センサ42a,52a,62aよりも下流で、清掃部材14によって清掃される。
従って、液滴が付着した加熱ローラ4a,5a,6aが記録媒体10の裏面12に接触する前に、接触開始位置よりも上流にある清掃部材14によって、事前に清掃されるため、記録媒体への液滴転移を防止できる。なお、清掃部材14は、常時高温の加熱ローラ4a,5a,6aの熱の影響を受けているので清掃により蓄積した液は加熱ローラ4a,5a,6aの表面上で乾燥される。
図7において、表面側の加熱ローラ4b,5b,6bの回転方向をR2とする。清掃部材13は、回転方向R2において、温度センサ42b,52b,62bの下流であって、加熱ローラ4b,5b,6bと記録媒体10が接触を開始する接触開始位置Dの上流に配置されている。
この構成により、一時停止時に、液滴が温度センサ42b,52b,62bから、加熱ローラ4b,5b,6bの表面へ転移してしまった場合に、再印刷時に方向R2に加熱ローラが回転を開始した際、加熱ローラ4b,5b,6bに付着した液滴が、温度センサ42b,52b,62bよりも下流で、清掃部材13によって清掃される。
従って、液滴が付着した加熱ローラ4b,5b,6bが記録媒体10の表面11に接触する前に、接触開始位置よりも上流にある清掃部材13によって、事前に清掃されるため、記録媒体への液滴転移を防止できる。なお、清掃部材13は、常時高温の加熱ローラ4b,5b,6bの熱の影響を受けているので清掃により蓄積した液は加熱ローラ4b,5b,6bの表面上で乾燥される。
ここで、清掃部材13,14は、加熱ローラ4a〜6bの表面に転移した液滴と接触し、吸湿することで液滴を除去するので、高吸湿性のフェルト状の板状部材で形成される
図8は、加熱乾燥装置1における表面側の加熱ローラ付近の詳細図である。清掃部材13はホルダ139によって支持され、上下方向に移動可能に構成されてもよい。
清掃部材13,14は、特に印刷停止後からの復帰の際に活用される。よって、印刷時は清掃部材13を加熱ローラ4b,5b,6bから退避(離間)させ、非印刷時に清掃部材13を加熱ローラ4b,5b,6bに接触させるように設置してもよい。裏面側においても、同様に構成してもよい。
図9は、本発明の第1実施形態の変形例に係る、表面側の加熱ローラと温度検知手段と清掃部材との位置関係を示す図である。図9において、2つの清掃部材13,13Aが設けられている。印刷停止後、メンテナンスや紙詰まりの場合など、加熱ローラが印刷時と反対側(R3方向)に回転することがある。
このように印刷時と反対側に回転する場合でも対処できるように、清掃部材13Aは、反対回転の方向R3に対して、温度センサ42b,52b,62bの下流であって、加熱ローラ4b,5b,6bと記録媒体が接触する接触開始位置D1の上流に配置されている。即ち、回転方向R2において、清掃部材13Aは、温度センサ42b,52b,62bの上流であって、加熱ローラ4b,5b,6bと記録媒体が接触する接触位置(D〜D1)の下流に配置されている。
このように、清掃部材13,13Aを、回転方向R2に対して、温度センサ42b,52b,62bに対して、下流側、上流側の両方に配置することで、印刷停止時に加熱ローラが逆回転した場合であっても、事前に清掃されるため、記録媒体への液滴転移を防止できる。なお、表面側においても、同様に構成できる。
このように、本実施形態において、液滴転移防止手段として、清掃部材13,14を備えることにより、加熱ローラへの液滴転移後、記録媒体が接触する前に、加熱ローラを事前に清掃するため、記録媒体への液滴転移を防止できる。
従って、記録媒体及び前処理液から発生する気化蒸気による影響を軽減して前処理液の塗布、乾燥を行うことができる。さらに、次工程のインクジェットプリンタでの印刷品質を確保可能にする前処理液乾燥装置を、簡単、安価な方法により提供することができる。
図10に図2の前処理液塗布乾燥装置に含まれる、本発明の第2実施形態及び第3実施形態に係る加熱乾燥装置1α付近の概略構成図を示す。図3との加熱乾燥装置1との違いは、排気ダクト8,9のベースフレーム89,99に沿って、温度センサ42a〜62bが設置され、清掃手段13,14は備えない点が異なる。その他の加熱ローラ4a〜6bの構成は図3と同一である。
図11は、図10の加熱乾燥装置1αにおいて、裏面側の加熱ローラ4a,5a,6aと温度センサ42a,52a,62aとベースフレーム99との、加熱ローラ4a,5a,6aの長手方向に直角の方向から見た斜視図である。
図11に示すように、裏面側の各加熱ローラ4a,5a,6a近傍には、長手方向に沿って、サーモスタッドからなる温度センサ42a,52a,62aがベースフレーム99上に、複数配置されている。例えば、装置稼動中の加熱ローラ4a〜6bの表面温度検知精度を高めるべく、加熱ローラ4a〜6bと温度センサ42a〜62bとの間のギャップは1mm程度と狭くなっている。表面側も同様に、各加熱ローラ4b,5b,6b近傍に、サーモスタッドからなる温度センサ42b,52b,62bがベースフレーム89に沿って複数配置されている。
図12(a)は図9の加熱乾燥装置1αに含まれる、第2実施形態に係る表面側の加熱ローラ4b,5b,6b付近の詳細図であって、図12(b)は第2実施形態に係る裏面側の加熱ローラ4a,5a,6a付近の詳細図である。
本実施形態において、記録媒体への液滴転移を防止するため、加熱ローラへの液滴転移を予防する、温度センサの検出面における液滴を受け止める受け台を備えている。
図12(a)において、受け台17が温度センサ42b,52b,62bの位置より下方に、傾斜するように配置される。よって、温度センサ42b,52b,62bに付着した液滴を、液滴の表面張力により受け台17に溜め、重力により受け止める。
図12(b)において、受け台18が温度センサ42a,52a,62aの位置より下方に、傾斜するように配置される。よって、温度センサ42a,52a,62aに付着した液滴を、液滴の表面張力により受け台18に溜め、重力により受け止める。
ここで、受け台からの加熱ローラへの液滴の転移を防ぐため、受け台は、金属、プラスチックなどの結露が形成されづらい部材(防露素材)で形成されると好ましい。
従って、温度センサ42a〜62bの表面にある液滴を受け台17,18へ移行させるため、液滴を加熱ローラへ転移させずに、受け台に留め、記録媒体への液滴転移を防止できる。
図13(a)は図9の加熱乾燥装置に含まれる、第2実施形態の変形例に係る表面側の加熱ローラ付近の詳細図であって、図13(b)は裏面側の加熱ローラ付近の詳細図である。
図13(a)及び13(b)において、吸湿部材2,3は、温度センサ42a〜62bに接触して配置されており、受け台17,18は、吸湿部材2,3を介して、温度センサ42a〜62bに付着した液滴を留めている。
この構成では、受け台17,18は、吸湿部材2,3を支持し、金属、プラスチックなどの結露が形成されづらい部材(防露素材)で形成される。
本変形例において、受け台と温度センサとの間に吸湿部材を設けることで、温度センサ表面に付着した液滴が速やかに吸湿部材へ吸収されるので、さらに、液滴を回収しやすくなり、温度センサから加熱ローラへの液滴の転移を効果的に防ぐことができる。
本実施形態において、液滴転移防止部材として、受け台を備えることにより、温度センサの表面にある液滴を受け台へ移行させるため、液滴のローラへの転移を防止することで、ローラから記録媒体への液滴転移を防止できる。従って、記録媒体の前処理液乾燥を、印刷用紙及び前処理液から蒸発する蒸気による影響を軽減して、効率よく乾燥を行なうことができる。さらに、次工程のインクジェットプリンタでの印刷品質を確保すること、顧客満足度の高いイメージを与えるようなインクジェットの前処理液乾燥装置を、簡単、安価な方法により提供することができる。
図14は、加熱乾燥装置に含まれる、第3実施形態に係る、裏面側の温度検知手段とホルダとの拡大側面図(a)と、拡大上面図(b)である。
本実施形態において、記録媒体への液滴転移を防止するため、温度センサの検出面における液滴を撥水させる撥水膜を備えている。
図14からわかるように、本実施形態において、サーモスタッドからなる温度センサ42a,52a,62aの表面全体にはシリコンベースやフッ素ベースの撥水処理が施されている。即ち、温度センサ42a,52a,62aの表面は、撥水することで温度センサ42a,52a,62aの表面(検出面)への液滴の付着を防止する撥水膜Fで覆われている。よって、前処理液乾燥時の前処理液の揮発水分がサーモスタッドからなる温度センサ42a,52a,62a表面に滞留し難い構成となっている。表面側も同様に、温度センサ42b,52b,62bの表面(検出面)は、液滴の付着を防止する撥水膜Fで覆われている。 サーモスタッドからなる温度センサ42a,52a,62aについて、撥水処理を行うことで、記録媒体に塗布された前処理液の乾燥動作で生じた揮発水分が加熱ローラ4a,5a,6aと温度センサ42a,52a,62aとの間の隙間を塞ぐ形で滞留し難くなり、滞留した揮発水分が加熱ローラ4a,5a,6aを介して記録媒体10の表面11に付着することを防止できる。
図15は、図9の加熱乾燥装置において、第3実施形態の変形例に係る、裏面側の加熱ローラと、ベースフレームに設置された温度検知手段、ホルダ、及びフレーム内受け皿を、加熱ローラの長手方向に直角の方向から見た図である。本変形例は、主に、温度センサが加熱ローラに下側にある場合(裏面側の加熱ユニット1B)に、適用する。
図15において、図14に示した構成に加え、装置稼働中において一定時間間隔でサーモスタッドからなる温度センサ42a,52a,62a周辺にファン等の送風手段43a〜63b(図6参照)によって気流を吹き付けている。
これにより、サーモスタッドからなる温度センサ42a,52a,62aの周りに凝集した前処理液の揮発水分の流出を促すことで更なる温度センサ42a,52a,62aの周りの揮発水分滞留防止効果が見込まれる。
また、本変形例において、サーモスタッドからなる温度センサ42a,52a,62aが取り付けられているホルダ16には図14に示すように取り付け面に穴が設けられている。そのため、撥水効果によって温度センサ42a,52a,62a表面から流出した揮発水分は重力により、この穴を通って図15に示すベースフレーム99内へ導かれる。
さらに、ベースフレーム99内にはフレーム内受け皿(収容部)98を設けている。この構成により、温度センサ42a,52a,62aから流出した揮発水分が装置内やベースフレーム内の底部に設けられた電装部品等に付着することを防止することができる。
フレーム内受け皿98は、受け止めた揮発水分を一定方向へ集めるべく、何れかの方向へ傾斜する形で取り付けられている。受け皿の傾斜方向については、電装部品等の配置状況に応じて任意とする。
本実施形態において、液滴転移防止手段として、温度センサに撥水膜を設けることで、前処理液の水分が付着したまま留まることを防止することで、ローラから記録媒体への液滴転移を防止できる。よって搬送記録媒体の画像形成面に水分が付着してインク滴下による画像形成プロセスでの画像形成品質低下や記録媒体変形による印刷出力物の品質低下を防止する。
本変形例において、温度センサの検出面に形成された撥水膜で液滴を撥水させ、送風により液滴を移動させ、温度センサの設置部よりも下方にある重力によりフレーム内受け皿98へと移動させて、液滴を回収したが、液滴の回収方法はこれに限れない。
本実施形態の別の例として、温度センサの検出面における液滴を撥水させる撥水膜を備えている場合、液滴の収容として、例えば、図12で示すように受け台17,18を設置してもよい。さらに、受け台17,18と温度センサ42a〜62bとの検出面との間に図13で示すように、吸湿部材2,3を備えてもよい。
なお、このように温度センサの検出面に撥水膜を形成し、図12(又は図13)に示す受け皿を設けている場合においても、送風手段43a〜63b(図6参照)によって温度センサへ気流を吹き付けてもよい。気流を吹き付ける場合、温度検出面において、受け台17,18は、気流吹付方向下流にあると好ましい。この構成により、撥水された液滴は気流により温度センサの検出面を気流下流側へ移動することで、受け皿へ回収される。
(印刷装置)
ここで、図16に加熱乾燥機能を有する第4実施形態の印刷装置を示す。
本実施形態に係る記録媒体の加熱乾燥装置200はインク乾燥装置であり、その装置を有する印刷装置1000について説明する。図15に加熱乾燥装置200を有する印刷装置1000全体の概略構成図を示す。なお、以下では、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図16に示すように、本実施形態の印刷装置1000において、加熱乾燥装置200の上流に記録装置400と給紙装置300と搬送部800とが配置され、インク乾燥装置である加熱乾燥装置200の下流には、後処理装置600が配置されている。なお、後処理装置600として、印刷後の記録媒体10を巻き取る巻取装置や折りたたむ折機を設置できる。
記録装置(記録装置部)400は画像形成部となるヘッド部401を有しており、ヘッド部401Aは記録媒体10にインク等の液体を吐出し付着させることで、記録媒体10に画像を形成する。
加熱乾燥装置(加熱乾燥装置部)200は、第1実施形態と同様に、記録媒体10の搬送方向Tの上流から、加熱ローラ4a,4b,5a,5b,6a,6b、排気ダクト8,9、及び排出ローラ(アイドラローラ)7を有する。
また、第1実施形態と同様に、加熱乾燥装置200は、加熱ローラ4a〜6bの温度を検知する温度センサ42a〜62bを備えている。
また、加熱乾燥装置200において、制御装置700による加熱制御処理が実行され、夫々の加熱ローラ4a〜6bの各ヒーターの加熱量(温度)を制御している。
なお、第1〜第3実施形態では、前処理液を蒸発させたが、第4〜第6実施形態では、伊インクを蒸発させる点で異なる。
このように構成された加熱乾燥装置200においても、記録媒体10のインク乾燥時は、記録媒体10は、加熱ローラ4a〜6bにより加熱され続けるため、記録媒体10内部に含まれる水分と、記録媒体10に塗布したインクの揮発成分が蒸発し続けることになる。
加熱乾燥装置200内部には金属部材が構成されており前記蒸気が停留するとこの金属表面に結露して、充電部や用紙に付着して装置エラー、印刷品質の障害の原因となりうる。これらの問題解消のため、排気ダクト8及び9が配設して外部への排気を可能にしている。
しかし、排気ダクト8及び9からの排気の気流は、気流に接する箇所、及び直線的な形状部には有効であるが、凹み部、隙間が狭い領域については気流が届きにくいので排気困難な状態にある。特に加熱ローラ4a〜6bにそれぞれ所望の僅かな隙間で対向して配設された、温度上昇防止用手段の温度センサ42a〜62bの検出面については蒸気による結露が起き易い状況にある。
第4実施形態では、図6〜9に示す第1実施形態と同様に、このような記録媒体への液滴転移を防止するため、加熱ローラへの液滴転移後にローラ面を清掃する清掃部材13,14を備えている。清掃部材14は、回転方向R1において、温度センサ42a,52a,62aの下流であって、加熱ローラ4a,5a,6aと記録媒体10が接触し始める接触開始位置の上流に設けられている。清掃部材13は、回転方向R2において、温度センサ42b,52b,62bの下流であって、加熱ローラ4b,5b,6bと記録媒体10が接触し始める接触開始位置の上流に配置されている。
従って、加熱ローラへの、インクの揮発成分かと記録媒体から蒸発した液滴転移後、記録媒体が接触する前に、加熱ローラを事前に清掃するため、記録媒体への液滴転移を防止できる。よって、記録媒体の前処理液乾燥を、印刷用紙及び前処理液から蒸発する蒸気による影響を軽減して、効率よく乾燥を行うことができる。
図17は、本発明の第5実施形態及び第6実施形態に係る加熱乾燥装置201を含むインクジェットプリンタについて、その全体構成を説明する図である。
図16との加熱乾燥装置200との違いは、排気ダクト8,9のベースフレーム89,99に沿って、温度センサ42a〜62bが設置され、清掃手段13,14は備えない点が異なる。その他の加熱ローラ4a〜6bの構成は図16と同一である。
第5実施形態において、図11〜13に示す第2実施形態と同様に、記録媒体への液滴転移を防止するため、加熱ローラへの液滴転移を予防する、温度センサの検出面における液滴を受け止める受け台を備えている。
受け台17が温度センサ42b,52b,62bの位置より下方に、傾斜するように配置されることで、温度センサ42b,52b,62bに付着した液滴を、液滴の表面張力により受け台17に溜め、重力により受け止める。また、受け台18が温度センサ42a,52a,62aの位置より下方に、傾斜するように配置されることで、温度センサ42a,52a,62aに付着した液滴を、液滴の重力により受け台18に溜め、重力により受け止める。
従って、温度センサの表面にある液滴を受け台へ移行させるため、インクの揮発成分(溶剤)と記録媒体から蒸発した液滴のローラへの転移を防止することで、ローラから記録媒体への液滴転移を防止できる。よって、記録媒体の前処理液乾燥を、印刷用紙及び前処理液から蒸発する蒸気による影響を軽減して、効率よく乾燥を行うことができる。
本実施形態において、図11,14,15に示す第3実施形態と同様に、記録媒体への液滴転移を防止するため、温度センサの検出面における液滴を撥水させる撥水膜を備えている。
温度センサ42a,52a,62aの表面は、撥水することで温度センサ42a,52a,62aの表面(検出面)への液滴の付着を防止する撥水膜Fで覆われている。
従って、撥水膜により、インクの揮発成分が温度センサの検出面に付着したまま留まることを防止することで、ローラから記録媒体への液滴転移を防止できる。
図17に、加熱装置を有する印刷装置全体の制御ブロック図を示す。図17に示すように、加熱乾燥装置200の制御装置70はシステム(印刷装置)100の制御システム500に含まれている。
加熱乾燥装置200の制御装置700は、上述と同様に、夫々の加熱ローラ4a〜6bに対応する加熱制御手段71〜76、CPU77、メモリ78等を有している。また、図示はしていないが、制御装置70は、さらに加熱を実行するプログラムを記憶させるRAM、ROMや、センサ等の電装品の入出力を制御するI/O(入出力部)、印刷制御部900からのデータを受け取るI/F(インターフェイス部)等を有している。
夫々の加熱制御手段71〜76は、加熱ローラ4a〜6b内にあるハロゲンランプからなるヒーター41a〜61bに接続されており、ヒーター41a〜61bへ印加電圧を調整する例えばヒーター駆動回路等を有している。ヒーター駆動回路で生成する印加電圧を調整する際、印加する電圧値自体を変えてもよいし、所定の電圧を周期的に印加してその周期内の電圧印加DUTY比を変化させてもよい。
また、加熱制御手段71〜76は温度センサ42a〜62bとも接続され、温度センサ42a〜62bで検出した加熱ローラ4a〜6bの温度結果に基づいて、加熱ローラ4a〜6bの表面温度が所定の温度範囲に入るように制御している。
本システム100の制御システム500は、加熱乾燥装置200の制御装置70の他に、記録装置400等を制御する印刷制御部900、画像形成制御部930、搬送制御部940を有している。
また、印刷制御部900は、操作パネル910、パソコン(サーバー等も含む)920、給紙装置300及び後処理装置(巻取装置)600等と複数のデータ線や制御線で接続し、インク乾燥を含む画像形成動作の総合的な制御を司っている。印刷制御部90は、例えばホスト装置から供給される印刷ジョブデータに従ってRIP処理(ラスターイメージプロセッサ)を行い、印刷画像データである色ごとのビットマップデータを作成する。それと共に、印刷制御部90は、当該印刷ジョブデータやホスト装置の情報などに基づき、印刷動作を制御するための制御情報を作成する。なお、印刷制御部900を記録装置400の中に設けてもよい。
記録装置400において、印刷制御部900に接続された画像形成制御部930は、画像形成ユニット401を制御している。また、搬送制御部940は、搬送ユニット402や加熱乾燥装置200の近傍に配置された搬送ローラ500,501,502,503に接続し、搬送を制御している。
加熱乾燥装置200の制御装置700において、接続した印刷制御部90から得た情報を元に、CPU77が夫々の加熱制御手段71〜86を制御している。
本実施形態では、制御装置700は、温度センサ42a〜62bにより検出された加熱ローラ4a〜6bの温度を監視し、各加熱ローラ4a〜6bに設けられた各ヒーター41a〜61bを制御する。このとき制御装置700は、記録媒体10のインクが付着された面(表面、裏面、或いは両面)が乾燥するよう、各加熱ローラ4a〜6bに設けられた各ヒーター41a〜61bを制御する。
温度センサ42a〜62bは、1つの加熱ローラに対して、複数配置されてもよい。いずれかのサーモスタッドである加熱センサ42a〜62bが一定温度以上に達すると、加熱ローラの加熱動作が停止して記録媒体10に熱によるダメージが生じることを防ぐ。
また、加熱制御手段71〜76は、温度センサ42a〜62bの状態を維持するため、風を送る、例えば送風ファンからなる送風手段43a〜63bとも接続されてもよい(図15参照)。ここで、送風手段43a,53a,63aは、装置稼働中において一定時間間隔でサーモスタッドからなる温度センサ42a,52a,62a周辺へ気流を吹き付けている。
これにより、サーモスタッドからなる温度センサ42a,52a,62aの周りに凝集した前処理液の揮発水分の流出を促すことで更なる温度センサ42a,52a,62aの周りの揮発水分滞留防止効果が見込まれる。
また、送風により移動した液滴を回収するため、図15に示すように、フレーム内受け皿98や、図12に示した、温度センサに近接する受け台17,18を備えてもよい。さらに、受け台17,18と温度センサ42a〜62bとの検出面との間に吸湿部材2,3を備えてもよい。
このように制御を実施することで、加熱ローラの温度制御手段71〜76や加熱手段であるヒーター41a〜61bが故障してローラ温度が上昇し続ける暴走状態に陥った場合に備えて、温度センサ42a〜62bは、温度を制御できる。
このように構成し、制御することで、温度センサ(温度検知手段)の少なくとも加熱ローラに対向する表面へ付着する、蒸発したインクを含む液滴を抑止することができる。従って、温度センサの表面にある、インクの揮発成分かと記録媒体から蒸発した液滴のローラへの転移を防止することで、簡単に、インクの溶剤が付着したまま留まることを防止できる。従って、搬送記録媒体の画像形成面に水分が付着してインク滴下による画像形成プロセス後の画像形成品質低下や記録媒体変形による印刷出力物の品質低下を防止する。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
1,1α 加熱乾燥装置(乾燥装置)
1A 表面加熱ユニット(第1乾燥ユニット)
1B 裏面加熱ユニット(第2乾燥ユニット)
4a,5a,6a 加熱ローラ
4b,5b,6b 加熱ローラ
41a,51a,61a 加熱手段(裏面加熱手段)
41b,51b,61b 加熱手段(表面加熱手段)
42a,52a,62a 温度センサ(サーミスタ、温度検知手段)
42b,52b,62b 温度センサ(サーミスタ、温度検知手段)
43a,53a,63a 送風手段(裏面送風手段)
43b,53b,63b 送風手段(表面送風手段)
8 排気ダクト(表面側排気ダクト)
9 排気ダクト(裏面側排気ダクト)
10 記録媒体
11 表面(記録媒体)
12 裏面(記録媒体)
13 清掃部材(表面側、液滴転移防止部材)
14 清掃部材(裏面側、液滴転移防止部材)
15 支持部材(表面側)
16 支持部材(裏面側)
17 受け台(表面側、液滴転移防止部材)
18 受け台(裏面側、液滴転移防止部材)
2 吸湿部材(表面側、液滴転移防止部材)
3 吸湿部材(裏面側、液滴転移防止部材)
70 制御装置
89 ベースフレーム(表面側)
99 ベースフレーム(裏面側)
98 フレーム内受け皿(フレーム内収容部、裏面側、液滴転移防止部材)
35,61 搬送手段(搬送ローラ)
100 印刷システム
120 前処理液塗布乾燥装置
130 第1インクジェットプリンタ(記録装置)
150 第2インクジェットプリンタ(記録装置)
1000 印刷装置
200,201 加熱乾燥装置(加熱乾燥装置部)
400 記録装置(記録装置部)
500 搬送部
600 後処理装置(巻取装置)
700 制御装置
F 撥水膜 (液滴転移防止部材)
特開2014−159130号公報 特許第5010544号公報

Claims (14)

  1. 連続する記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体に前処理液を塗布する塗布装置と、
    前記前処理液が塗布された前記記録媒体を乾燥する加熱乾燥装置と、を有する前処理液塗布乾燥装置であって、
    前記加熱乾燥装置は、
    回転方向における所定の位置で、搬送中の前記記録媒体を接触しながら加熱して、前記前処理液を蒸発させる複数の加熱ローラと、
    前記加熱ローラの表面から微小間隔を空けて近接し、前記回転方向における、前記記録媒体との接触位置とは異なる位置に配置され、前記加熱ローラの表面の温度を夫々検知する複数の温度検知手段と、
    前記温度検知手段の少なくとも前記加熱ローラに対向する表面へ付着する、前記蒸発した前処理液を含む液滴が、前記記録媒体へ転移することを防ぐ液滴転移防止手段と、
    を有する、
    前処理液塗布乾燥装置。
  2. 前記液滴転移防止手段は、前記温度検知手段を清掃する清掃部材を含む、
    請求項1記載の前処理液塗布乾燥装置。
  3. 前記清掃部材は、前記温度検知手段の近傍であって、加熱時の前記温度検知手段の前記加熱ローラの前記回転方向の下流側であって、前記記録媒体と接触し始める接触開始位置の上流に配置されている、
    請求項2記載の前処理液塗布乾燥装置。
  4. 前記加熱乾燥装置は、前記温度検知手段の近傍であって、加熱時の前記温度検知手段の前記回転方向の上流側であって、前記記録媒体と接触し始める接触開始位置の下流に配置されている第2の清掃部材をさらに備える、
    請求項2又は3記載の前処理液塗布乾燥装置。
  5. 前記清掃部材は、印刷時は前記加熱ローラから退避し、印刷停止時は前記加熱ローラに接触するように、移動可能である、
    請求項2から4のいずれか一項記載の前処理液塗布乾燥装置。
  6. 前記清掃部材は、吸湿性の高いフェルト状に形成される、
    請求項2から4のいずれか一項記載の前処理液塗布乾燥装置。
  7. 前記液滴転移防止手段は、前記温度検知手段の前記表面を覆い、撥水することで前記温度検知手段の前記表面への前記液滴の付着を防止する撥水膜を含む、
    請求項1記載の前処理液塗布乾燥装置。
  8. 前記加熱乾燥装置は、気流を発生させ、該気流を前記温度検知手段の近傍へ導く送風手段を備える、
    請求項7記載の前処理液塗布乾燥装置。
  9. 前記温度検知手段は、蒸気の排出を行う排気ダクトのフレームに設けられており、前記液滴転移防止手段、前記温度検知手段の前記表面から撥水され下方へ移動した液滴を回収する、前記フレーム内の収容部をさらに含む、
    請求項7又は8記載の前処理液塗布乾燥装置。
  10. 前記液滴転移防止手段は、前記温度検知手段に付着した前記液滴を回収する受け台を含む、
    請求項1、7又は8のいずれか一項記載の前処理液塗布乾燥装置。
  11. 前記受け台は、前記温度検知手段の位置より下方に、傾斜するように配置される、
    請求項10記載の前処理液塗布乾燥装置。
  12. 前記液滴転移防止手段は、
    前記温度検知手段に接触して配置される吸湿部材、をさらに含み、
    前記受け台は前記吸湿部材を支持し、防露素材で形成される、
    請求項10又は11記載の前処理液塗布乾燥装置。
  13. 請求項1から12項のいずれか一項記載の前処理液塗布乾燥装置と、
    前記前処理液塗布乾燥装置の前記記録媒体の搬送方向の下流に配置され、前記前処理液塗布乾燥装置によって前記前処理液が塗布され乾燥された後の前記記録媒体にインクを吐出し付着させる記録装置と、を有する
    印刷システム。
  14. 記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記記録媒体にインクを吐出し付着させる記録装置部と、
    前記インクが付着した前記記録媒体を乾燥する加熱乾燥装置部と、を有する印刷装置であって、
    前記加熱乾燥装置部は、
    回転方向における所定の位置で、搬送中の前記記録媒体を接触しながら加熱して、前記インクの溶剤を蒸発させる複数の加熱ローラと、
    前記加熱ローラの表面から微小間隔を空けて近接し、前記回転方向における、前記記録媒体との接触位置とは異なる位置に配置され、前記加熱ローラの表面の温度を夫々検知する複数の温度検知手段と、
    前記温度検知手段の少なくとも前記加熱ローラに対向する表面へ付着する、前記蒸発した前処理液を含む液滴が、前記記録媒体へ転移することを防ぐ液滴転移防止手段と、を備える、
    印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114289528A (zh) * 2021-11-24 2022-04-08 新兴铸管股份有限公司 高线风冷辊道
US11691439B2 (en) 2021-02-04 2023-07-04 Ricoh Company, Ltd. Dryer, printer, and blower

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