JP6094736B2 - 車両の内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、衝突物の進入に対し燃料系の的確な保護が可能な車両の内燃機関に関する。
車両の内燃機関として、燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射弁と、吸気通路内に燃料を噴射するポート噴射弁とを備えた内燃機関が知られている。応答性や燃費、出力の向上等、目的に応じて筒内噴射弁とポート噴射弁とが切り換えられ、運転状態が最適に制御されるようになっている。
燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射弁には、カムシャフトにより駆動される高圧燃料ポンプにより高圧の燃料が供給される。このため、カムシャフトにはポンプカムが設けられ、内燃機関のシリンダヘッド部に高圧燃料ポンプが配置され、カムシャフトの回転に同期するポンプカムにより高圧燃料ポンプが駆動されるようになっている(例えば、特許文献1)。
一方、燃料を使用する内燃機関が搭載された車両では、衝突を想定した場合に、燃料系の損傷を最小限に抑える必要がある。例えば、上述した高圧燃料ポンプを備えた車両がトラック等の大型車両の後部に追突した場合、アンダーバー等(衝突物)が進入し、衝突物や自車両のフードのストライカやラッチ等の部品によりシリンダヘッド部の高圧燃料ポンプや配管が破損する虞があり、破損を最小限に抑えるために保護部材を設けているのが現状であった。
特開2000−220549号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、保護部材等を設けることなく、衝突物が進入した場合であっても、燃料系の損傷を最小限に抑えることができる車両の内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の車両の内燃機関は、車両の内燃機関であって、前記内燃機関に供給する燃料を加圧する高圧燃料ポンプと、前記内燃機関に取り入れる空気を過給する過給機と、前記過給された空気を冷却するインタークーラとを備え、前記高圧燃料ポンプは前記内燃機関のシリンダヘッド部の上部に設けられ、前記インタークーラは前記高圧燃料ポンプの前記車両の前側に設けられ、前記インタークーラの上端部は前記高圧燃料ポンプの上端より上方に配置されて、前記車両の前方から見た前記車両の上下方向の範囲で前記高圧燃料ポンプを覆うことを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、シリンダヘッド部の上部に設けられる高圧燃料ポンプは、車両の前方から見た機関本体の面内でインタークーラにより覆われ、衝突物が進入した場合であっても、衝突物や自車両の部品は高圧燃料ポンプを覆うインタークーラに当接する。このため、保護部材等を設けることなく、高圧燃料ポンプや配管等の燃料系の破損を最小限に抑制することができる。
そして、請求項2に係る本発明の車両の内燃機関は、請求項1に記載の車両の内燃機関において、前記内燃機関には、前記高圧燃料ポンプからの燃料を前記内燃機関本体の燃焼室に直接噴射する筒内噴射弁に送る高圧燃料供給経路が備えられ、前記インタークーラは、前記車両の前方から見た前記内燃機関本体の面内で前記高圧燃料供給経路と前記高圧燃料ポンプとを覆うことを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、高圧燃料ポンプからの燃料を筒内噴射弁に送るための高圧燃料供給経路を含む高圧の燃料系の破損を最小限に抑制することができる。
また、請求項3に係る本発明の車両の内燃機関は、請求項1もしくは請求項2に記載の車両の内燃機関において、前記インタークーラは、熱交換部を有し、前記熱交換部の下方に対し前記熱交換部の上方が前記車両の後側に位置するよう傾斜して配されることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、熱交換部を有するインタークーラは、上方が車両の後側に傾けられて配されているため、例えば、トラック等の大型車両の後部に追突した場合、アンダーバーや自車両の部品が進入し、進入に伴い傾斜した熱交換部がアンダーバーや自車両の部品に当接して移動し、機関本体が下側に移動する。これにより、衝突物や自車両の部品が進入してきても、高圧燃料ポンプや配管に当接することがない。
歩行者保護(特に頭部に対する衝撃緩和)の観点から、インタークーラの上端はフードラインに対して所定の寸法分低く位置させる必要がある。熱交換部を有するインタークーラは、上方が車両の後側に傾けられて配されているため、フードラインに対して上端の位置を低くしやすくなる。
また、請求項4に係る本発明の車両の内燃機関は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両の内燃機関において、前記内燃機関は前記車両の幅方向にクランクシャフトが配置され、前記内燃機関の前方に前記内燃機関へ空気を分配するインテークマニホールドが配置され、前記インタークーラは前記インテークマニホールドに締結されることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、インタークーラがインテークマニホールドに締結されているため、インタークーラがアンダーバーや自車両の部品に当接した際、インタークーラは機関本体の吸気マニホールドに支えられることで姿勢(特に、傾斜状態)が保持される。例えば、吸気マニホールドに、インタークーラの姿勢(傾斜状態)を保持する突起等を設けることが好ましい。インタークーラは、インテークマニホールドに対して直接、または、ブラケットを介して締結される。
また、請求項5に係る本発明の車両の内燃機関は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両の内燃機関において、前記内燃機関の全長方向における前記インタークーラの端部は、前記内燃機関の全長方向の機関端部に対し内側に配置されることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、インタークーラの端部が内燃機関の全長方向の機関端部の内側に配置されるため、内燃機関の組立て品のコンパクト化と、燃料系の保護とを両立させることができる。
また、請求項6に係る本発明の車両の内燃機関は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両の内燃機関において、前記車両は前記内燃機関の前方にフードラッチを有し、前記インタークーラは前記フードラッチに対し車両前面視で重なるように配置されることを特徴とする。
請求項6に係る本発明では、フードラッチに係合するフードストライカが衝突物と共に進入した場合であっても、フードストライカ(及びフードラッチ)がインタークーラに当接し、燃料系の高圧燃料ポンプや配管等が保護される。
本発明の車両の内燃機関は、保護部材等を設けることなく、衝突物が進入した場合であっても燃料系の損傷を最小限に抑えることが可能になる。
本発明の一実施例に係る内燃機関を説明する車両の概念図である。 本発明の一実施例に係る車両の内燃機関の概略系統図である。 本発明の一実施例に係る車両の内燃機関の外観図である。 本発明の一実施例に係る車両の内燃機関の外観図である。 燃料噴射弁の燃料供給経路を表す内燃機関の外観図である。 車両の側部側から見た内燃機関の正面図である。 車両の前側から見た内燃機関の側面図である。 衝突時の状況説明図である。
図1、図2に基づいて本発明の一実施例に係る内燃機関の全体構成を説明する。
図1には本発明の一実施例に係る内燃機関を説明する車両の概念、図2には本発明の一実施例に係る車両の内燃機関の概略系統を示してある。
図1に基づいて内燃機関の搭載状況を説明する。
図に示すように、車両1の前方のエンジンルームには、内燃機関(エンジン)2が搭載され、エンジン2には、シリンダブロック3及びシリンダヘッド4を含む機関本体(エンジン本体)5が備えられている。エンジン2(エンジン本体5)はクランクシャフト6が車両1の幅方向に延びて配置されている。
エンジン2(エンジン本体5)の車両1の前側には、吸気系(吸気マニホールド、インタークーラ24、燃料供給系等)が備えられ、エンジン2(エンジン本体5)の車両1の後側には、排気系(排気管、過給機、ウエイストゲート弁、排気浄化触媒等)が備えられている。
車両1の前側におけるエンジン本体5のシリンダヘッド4の上部(シリンダヘッドカバーの上部)には高圧燃料ポンプ11が取り付けられ、高圧燃料ポンプ11はカムシャフトに設けられたポンプカムにより駆動される。エンジン2には、エンジン本体5の各気筒の燃焼室に燃料を直接噴射する筒内噴射弁が気筒毎に備えられ、高圧燃料供給経路を介して高圧燃料ポンプ11からの燃料が筒内噴射弁に供給される。
また、車両1のエンジン2には、エンジン本体5の各気筒の吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁が吸気通路毎に備えられ、低圧燃料供給経路を介して図示しない燃料タンクに設けられた低圧燃料ポンプからの燃料がポート噴射弁に供給される。
尚、本発明を適用するエンジンとしては、クランクシャフト6が車両1の幅方向に延びて配置されるエンジン2(エンジン本体5)に限らず、クランクシャフト6が車両1の前後方向に延びて配置されるエンジンを適用することも可能である。また、エンジン2(エンジン本体5)の車両1の前側に吸気系を設けたエンジン2に限らず、車両1の後側に吸気系を設けたエンジンを適用することも可能である。
図2に基づいてエンジン2の系統(構成)の概略を説明する。
図に示すように、エンジン2のシリンダヘッド4には気筒毎に吸気ポート7が形成され、各吸気ポート7の燃焼室12側には吸気バルブ8がそれぞれ設けられている。吸気バルブ8はエンジン回転に応じて回転するカムシャフト51のカムに倣って開閉動作され、各吸気ポート7と燃焼室12との連通・遮断を行う。
各吸気ポート7には吸気マニホールド9(インテークマニホールド)の一端がそれぞれ接続され、各吸気ポート7に吸気マニホールド9が連通している。シリンダヘッド4(または吸気マニホールド9)にはポート噴射弁13が取り付けられ、低圧燃料ポンプの駆動によりポート噴射弁13に燃料が送られる。
また、エンジン2のシリンダヘッド4には気筒毎に排気ポート16がそれぞれ設けられ、各排気ポート16の燃焼室12側には排気バルブ10がそれぞれ設けられている。排気バルブ10はエンジン回転に応じて回転するカムシャフトのカムに倣って開閉動作され、各排気ポート16と燃焼室12との連通・遮断を行う。
エンジン2のシリンダヘッド4には排気マニホールド17が設けられ、各排気ポート16には排気マニホールド17の一端が接続されている。排気マニホールド17の他端が集合管とされてシリンダヘッド4から外に開口している。尚、排気マニホールドを内蔵したシリンダヘッドを用いることもある。
一方、シリンダヘッド4には燃焼室12に臨む筒内噴射弁18が取り付けられ、高圧燃料ポンプ11の駆動により筒内噴射弁18に燃料が送られる。高圧燃料ポンプ11はシリンダヘッド4の上部に設けられ、高圧燃料ポンプ11は、エンジン回転に応じて回転するカムシャフト51のポンプカム50により駆動される。
上述したエンジン2は、運転状態に応じて、低圧燃料ポンプの駆動によるポート噴射弁13からの燃料噴射と、高圧燃料ポンプ11の駆動による筒内噴射弁18から燃料噴射とが適宜選択されて制御される。
ターボチャージャ23のコンプレッサ23bの下流側における吸気マニホールド9には吸気管21が接続され、シリンダヘッド4から外に開口する排気マニホールド17の他端には排気管22が接続されている。尚、排気マニホールド17の他端には、ターボチャージャ23の排気導入管が直接接続されることもある。
吸気管21及び排気管22の途中部には過給機としてターボチャージャ23が設けられ、ターボチャージャ23は排気管22側にタービン23aが備えられ、タービンに連結されたコンプレッサ23bが吸気管21側に備えられている。エンジン2の排気ガスが排気管22からターボチャージャ23に送られると、排気ガスの流れによりタービン23aが回転し、タービン23aの回転に伴ってコンプレッサ23bが回転して吸気管21内の吸気が過給される。
ターボチャージャ23のコンプレッサ23bの下流側の吸気管21にはインタークーラ24が配され、ターボチャージャ23で過給された吸気は、インタークーラ24で冷却されてスロットル弁25を介して燃焼室12に送られる。ターボチャージャ23の下流側の排気管22には、排気浄化触媒26が備えられている。
排気管22のターボチャージャ23の上流側と下流側との間にはウエイストゲート弁(WG弁)27が設けられ、WG弁27は、電動アクチュエータ(電動モータ)27aの駆動(回転駆動)により開閉動作する。電動モータ27aの駆動によるWG弁27の開閉によりタービン23aに送られる排気の量が調整されて過給圧が調整される。
図3から図7に基づいてエンジン2の構造を具体的に説明する。
図3には車両1の前方側(前側から見た状態)のエンジン2の外観、図4には車両1の後方側(後側から見た状態)のエンジン2の外観、図5には燃料噴射弁の燃料供給経路を表すエンジン2の外観、図6には車両1の前進方向に向かって右側からエンジン2を見た正面視(エンジン2の前後方向としては前側から見た状態:図中右側が車両1の前後方向の前方側)、図7には車両1の前側から見たエンジン2の側面視を示してある。
尚、図5は図3においてインタークーラ24及び吸気マニホールドを外した状態の外観図である。
図3、図4に示すように、車両1の後方側(図4で示されている側)におけるエンジン本体5にはターボチャージャ23が取り付けられている。例えば、ターボチャージャ23のコンプレッサ側のケースがブラケット等を介してシリンダヘッド4に取り付けられている。また、車両1の前方側(図3で示されている側)におけるエンジン本体5の吸気マニホールド9にはブラケット53(図4、図6参照)を介してインタークーラ24が取り付けられている。尚、エンジン本体5の吸気マニホールド9に直接インタークーラ24が取り付けられることもある。
ターボチャージャ23のタービンの入口側は、シリンダヘッド4から外に開口する排気マニホールド17(図2参照)の他端(排気集合部)に接続され、タービンの出口側には、排気浄化触媒26を備えた排気管22が接続されている。
ターボチャージャ23のコンプレッサの入口側は、図示しない外気導入系に接続されて外気が導入され、コンプレッサの出口側には、インタークーラ24の上流側の吸気管21aが接続されている。
吸気管21aは、車両1の前側から見た状態で(図3の状態で)、車幅方向の右側でコンプレッサに接続され、左側手前に向かって延びてインタークーラ24の入口側に接続されている。車両1の後側から見た状態では(図4の状態では)、車幅方向の左側でコンプレッサに接続され、右側前方に向かって延びてインタークーラ24の入口側に接続されている。
図3に示すように、インタークーラ24の出口側(図中右側)にはインタークーラ24の下流側の吸気管21bが接続され、吸気管21bはスロットル弁25(スロットルボデー)を介して吸気マニホールド9(図2参照)に接続されている。
図4に示すように、車両1の後方側におけるエンジン本体5のターボチャージャ23のコンプレッサの下部には、電動モータ27aの回転駆動により開閉するWG弁27が設けられている。WG弁27は、ターボチャージャ23に対し、車両の前方側(図中手前側)にずれて配され、ターボチャージャ23のコンプレッサに対して図中左側(車両1の前進方向左側)にずれて配置されている。
また、WG弁27は、排気浄化触媒26に対し排気マニホールド17(図2参照)の他端(排気集合部)の位置を挟んで図中左側(車両1の前進方向左側)に位置している。
図示しない燃料タンクに設けられた低圧燃料ポンプの駆動により、燃料が低圧デリバリー32から各吸気ポート7のポート噴射弁13に送られる(低圧燃料供給経路)。
シリンダヘッド4の上部(シリンダヘッドカバー)には、高圧燃料ポンプ11が上向きに設けられ、駆動用のプランジャが下側に付勢されている。高圧燃料ポンプ11はカムシャフト51(図2参照)の回転により駆動され、ポンプカム50(図2参照)によりプランジャが付勢力に抗して上側に駆動される。高圧燃料ポンプ11が駆動されることにより燃料供給路が開き、燃料が高圧デリバリー33から各筒内噴射弁18に送られる(高圧燃料供給経路)。
主に図3、図6に示すように、インタークーラ24は、熱交換部34を有し、熱交換部34の下方端34a(下方)に対し熱交換部34の上方端34b(上方)が車両1の後側(図6中左側)に位置して配されている。つまり、インタークーラ24は車両1の後側に傾斜した状態で配置されている。
歩行者保護(特に頭部に対する衝撃緩和)の観点から、インタークーラ24の上端(上方端34b)はフード60のラインに対して所定の寸法分低く位置させる必要がある。熱交換部34を有するインタークーラ24は、上方端34bが車両の後側に傾けられて配されているため、フード60のラインに対して上方端34bの位置を低くし、所定の寸法分低く位置させて歩行者保護に対応した構成とすることができる。
さらに好ましくは、インタークーラ24の傾斜は、フード60のラインの傾斜よりも大きく設定するのが良い。それにより、車両前方よりエンジンルームに入る冷気がインタークーラ24を通過する面積を増加させつつ、高圧燃料系の保護と歩行者に対する保護を両立することができる。
図6に示すように、エンジンルームの前側(フロントエンドクロスメンバ)にはフードラッチ61が設けられ、フード60の先端にはフードラッチ61に係合されるフードストライカ62が固定されている。フードラッチ61(フードストライカ62)の位置は、傾斜して配置されたインタークーラ24の上方端34b及び下方端34aの間の高さに位置している。
主に図3、図6、図7に示すように、低圧デリバリー32、吸気ポート7、ポート噴射弁13及び低圧燃料配管の一部は、車両1の高さ方向において、インタークーラ24の範囲に配置されている。また、高圧燃料ポンプ11、高圧デリバリー33、筒内噴射弁18及び高圧燃料配管30は、車両1の高さ方向において、インタークーラ24の範囲に配置されている。
つまり、低圧デリバリー32、吸気ポート7、ポート噴射弁13、低圧燃料配管の一部(低圧燃料供給経路)、及び、高圧燃料ポンプ11、高圧デリバリー33、筒内噴射弁18及び高圧燃料配管30(高圧燃料供給経路)は、車両1の前方から見たエンジン本体5の面内(車両1の上下方向の範囲)で、インタークーラ24に覆われている。
また、インタークーラ24は、エンジン2の前側のフードラッチ61、フードストライカ62に対し、車両1の前方から見た車両前面視で重なるように配置される。このため、フードラッチ61や、フードラッチ61に係合する硬くて小さなフードストライカ62が衝突物と共に進入した場合であっても、フードラッチ61やフードストライカ62がインタークーラ24に当接し、燃料系の高圧燃料ポンプ11や配管等が保護される。
このため、車両1の前側から衝突物が進入した場合、衝突物や自車両の部品であるフードストライカ62はインタークーラ24に当接し、高圧燃料ポンプ11をはじめとした燃料系(高圧燃料供給経路)に衝突物やフードラッチ61、フードストライカ62が当接することがない。従って、衝突物が進入しても、専用の保護部材を設けることなく高圧燃料ポンプ11等の燃料系の破損を最小限に抑制することが可能になる。
インタークーラ24がアンダーバー等に押され、フード60やフードラッチ62と当接した際、インタークーラ24はブラケット53を介してエンジン本体5の吸気マニホールド9に支えられることで傾斜状態が保持される。例えば、吸気マニホールド9に、インタークーラ24の熱交換部34の傾斜状態を保持する突起等を設けることが可能である。
図7に示すように、エンジン2の全長方向(クランクシャフトの軸方向)におけるインタークーラ24の端部21Sは、エンジン2の全長方向のエンジン端部2Sに対し内側に配置されている。このため、エンジン2の組立て品のコンパクト化を図ることができ、エンジン2のコンパクト化と燃料系の保護とを両立させることができる。
図8に基づいて上述したエンジン2を搭載した車両1が大型車両に追突した場合の状況を説明する。
図8には衝突時の状況説明を示してあり、図8(a)は衝突物であるアンダーバーの下に車両1のエンジンルームがもぐり込み、アンダーバー及びフードラッチ61、フードストライカ62がエンジン2に当接した状態、図8(b)は更にアンダーバー及びフードラッチ61、フードストライカ62ががエンジン2側に進入した状態である。
図8の状態は、車両1前進方向に向かって右側からエンジン2を見たエンジン2の正面視であり、図中右側が車両1の前後方向の前方側となっている。
図8(a)に示すように、前方に停車中の大型トラック等に車両1が衝突した場合、車両1の前進に伴い、大型トラック等のアンダーバー41(衝突物)が車両1の前側からエンジンルームに進入する。つまり、車両1のバンパーよりも高い位置の大型トラック等のアンダーバー41がエンジンルームに進入する。
同時に、フード60(図6参照)が潰されてアンダーバー41と共にフードラッチ61及びフードラッチ61に係合したフードストライカ62がエンジンルームに進入する。
車両1の前側から進入したアンダーバー41及びフードラッチ61、フードストライカ62はインタークーラ24の熱交換部34の下方端34aに当接する。インタークーラ24の熱交換部34の下方端34aにアンダーバー41及びフードストライカ62(フードラッチ61)が当接し、更に、車両1が前進すると、アンダーバー41により熱交換部34の下方端34aが押され、吸気マニホールド9(吸気マニホールド9に設けられた突起9a)に当接するまで、インタークーラ24を図中時計回り方向に回動させる。
図8(b)に示すように、インタークーラ24の熱交換部34の下方端34aが吸気マニホールド9に当接した状態で、アンダーバー41及びフードストライカ62(フードラッチ61)が更に進入すると、吸気マニホールド9によりインタークーラ24の回動が阻止された状態で、アンダーバー41及びフードラッチ61、フードストライカ62がインタークーラ24の熱交換部34に沿って図中左側上方に相対的に移動する。
即ち、車両1の前進に伴い、エンジン2を右側下方に移動させて車両1の下にもぐり込ませ、アンダーバー41及びフードラッチ61、フードストライカ62からエンジン本体5を退避させる。
このため、車両1の前方からのアンダーバー41の進入に対し、インタークーラ24の熱交換部34によりアンダーバー41及びフードラッチ61、フードストライカ62がエンジン本体5に対し相対的に上方に案内され、保護部材を設けなくても、アンダーバー41及びフードラッチ61、フードストライカ62が高圧燃料ポンプ11をはじめとした燃料系(特に、高圧燃料供給経路)に当接することがない。
従って、停車中の大型トラック等に車両1が衝突した場合であっても、高圧燃料ポンプ11をはじめとした燃料系が破損して燃料漏れが生じることがない。
上述した車両1のエンジン2は、保護部材等の専用の部材を設けることなく、大型車両のアンダーバー41が進入した場合であっても、高圧燃料ポンプ11をはじめとした燃料系(高圧燃料供給経路)の損傷を最小限に抑えることが可能になる。
本発明は、衝突物の進入に対し燃料系の的確な保護が可能な車両の内燃機関の産業分野で利用することができる。
1 車両
2 内燃機関(エンジン)
3 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
5 機関本体(エンジン本体)
7 吸気ポート
8 吸気バルブ
9 吸気マニホールド
10 排気バルブ
11 高圧燃料ポンプ
12 燃焼室
13 ポート噴射弁
16 排気ポート
17 排気マニホールド
18 筒内噴射弁
21 吸気管
22 排気管
23 ターボチャージャ
24 インタークーラ
25 スロットル弁
26 排気浄化触媒
27 ウエイストゲート弁(WG弁)
30 高圧燃料配管
32 低圧デリバリー
33 高圧デリバリー
34 熱交換部
41 アンダーバー
50 ポンプカム
51 カムシャフト
53 ブラケット
60 フード
61 フードラッチ
62 フードストライカ

Claims (6)

  1. 車両の内燃機関であって、
    前記内燃機関に供給する燃料を加圧する高圧燃料ポンプと、
    前記内燃機関に取り入れる空気を過給する過給機と、
    前記過給された空気を冷却するインタークーラとを備え、
    前記高圧燃料ポンプは前記内燃機関のシリンダヘッド部の上部に設けられ、
    前記インタークーラは前記高圧燃料ポンプの前記車両の前側に設けられ、
    前記インタークーラの上端部は前記高圧燃料ポンプの上端より上方に配置されて、前記車両の前方から見た前記車両の上下方向の範囲で前記高圧燃料ポンプを覆う
    ことを特徴とする車両の内燃機関。
  2. 請求項1に記載の車両の内燃機関において、
    前記内燃機関には、
    前記高圧燃料ポンプからの燃料を前記内燃機関本体の燃焼室に直接噴射する筒内噴射弁に送る高圧燃料供給経路が備えられ、
    前記インタークーラは、
    前記車両の前方から見た前記内燃機関本体の面内で前記高圧燃料供給経路と前記高圧燃料ポンプとを覆う
    ことを特徴とする車両の内燃機関。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載の車両の内燃機関において、
    前記インタークーラは、
    熱交換部を有し、前記熱交換部の下方に対し前記熱交換部の上方が前記車両の後側に位置するよう傾斜して配される
    ことを特徴とする車両の内燃機関。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両の内燃機関において、
    前記内燃機関は前記車両の幅方向にクランクシャフトが配置され、
    前記内燃機関の前方に前記内燃機関へ空気を分配するインテークマニホールドが配置され、
    前記インタークーラは前記インテークマニホールドに対してブラケットを介して締結される
    ことを特徴とする車両の内燃機関。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両の内燃機関において、
    前記内燃機関の全長方向における前記インタークーラの端部は、前記内燃機関の全長方向の機関端部に対し内側に配置される
    ことを特徴とする車両の内燃機関。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車両の内燃機関において、
    前記車両は前記内燃機関の前方にフードラッチを有し、
    前記インタークーラは前記フードラッチに対し車両前面視で重なるように配置される ことを特徴とする車両の内燃機関。
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