JP2000220549A - 縦置式内燃機関のポンプ駆動機構 - Google Patents

縦置式内燃機関のポンプ駆動機構

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JP2000220549A
JP2000220549A JP11021432A JP2143299A JP2000220549A JP 2000220549 A JP2000220549 A JP 2000220549A JP 11021432 A JP11021432 A JP 11021432A JP 2143299 A JP2143299 A JP 2143299A JP 2000220549 A JP2000220549 A JP 2000220549A
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pump
internal combustion
combustion engine
cylinder head
head cover
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Hideshi Hashizume
秀史 橋爪
Masakatsu Takahashi
政克 高橋
Minoru Iwamuro
稔 岩室
Yoshiki Takagi
禎規 高木
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/006Camshaft or pushrod housings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/18DOHC [Double overhead camshaft]
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F2001/244Arrangement of valve stems in cylinder heads
    • F02F2001/245Arrangement of valve stems in cylinder heads the valve stems being orientated at an angle with the cylinder axis

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧燃料ポンプなどのポンプを縦置式内燃機
関に組み付けても、内燃機関の車両搭載性が悪化しない
ポンプ駆動機構の実現。 【解決手段】 排気カムシャフト28の内で最後尾の第
6気筒とこれに隣接する第5気筒にそれぞれ設けられて
いるジャーナル軸受け間に存在するシャフト領域を利用
してポンプカム52を取り付けている。このため排気カ
ムシャフト28の後端を延長したり新たにジャーナル軸
受けを設けたりすることもなく、高圧燃料ポンプ50側
から受ける圧力に耐えてポンプカム52を支持すること
ができる。更に、エンジンルームの後方に行くほど高く
なるエンジンフードの高さに適合させて高圧燃料ポンプ
50をシリンダヘッドカバー48に配置できる。このこ
とから車両搭載性の悪化が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦置式内燃機関の
上部に備えられたポンプを、吸気バルブあるいは排気バ
ルブの一方または両方を開閉駆動するバルブカムを有す
るカムシャフトに設けられたポンプカムにて駆動するポ
ンプ駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、筒内直噴式内燃機関において
は、燃料噴射弁に高圧の燃料を供給するために、カムシ
ャフトにより駆動される高圧燃料ポンプを備えている
(特開平10−176508号公報)。この高圧燃料ポ
ンプの駆動カムは、通常、カムシャフトの一端を延長し
その延長部分に設けられている。そして高圧燃料ポンプ
はシリンダヘッドカバーの内で、駆動カムに対応した位
置に取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、内燃機関のク
ランクシャフトが車両の前後方向に一致するように縦に
置かれた縦置式内燃機関に上述した構成を採用すると、
カムシャフトの後端を延長しなくてはならない。そして
このカムシャフトの後端の延長に伴ってシリンダヘッド
の後端にジャーナル軸受けを追加する必要性が出てく
る。したがって内燃機関の車両搭載性が悪化するという
問題が生じてしまう。
【0004】本発明は、高圧燃料ポンプなどのポンプを
縦置式内燃機関に組み付けても、内燃機関の車両搭載性
が悪化しないポンプ駆動機構の実現を目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の縦置式内
燃機関のポンプ駆動機構は、縦置式内燃機関の上部に備
えられたポンプを、吸気バルブあるいは排気バルブの一
方または両方を開閉駆動するバルブカムを有するカムシ
ャフトに設けられたポンプカムにて駆動するポンプ駆動
機構であって、前記ポンプカムは前記縦置式内燃機関の
後方にて隣接する2つの気筒に対応してそれぞれ設けら
れたジャーナル軸受け間に位置するように設けられ、前
記ポンプは前記ポンプカムの位置に対応した縦置式内燃
機関の上部位置に配置されていることを特徴とする。
【0006】このように、ポンプカムのためにカムシャ
フトを延長するのではなく、カムシャフトの内でも、隣
接する気筒にそれぞれ設けられているジャーナル軸受け
間に存在する領域を利用してポンプカムを取り付けてい
る。このため、カムシャフトの後端を延長したり、新た
にジャーナル軸受けを設けたりすることもなく、ポンプ
から受ける圧力に耐えてポンプカムを支持することがで
きる。したがって、車両搭載性が悪化することはない。
【0007】また、隣接する気筒としては、縦置式内燃
機関の後方に存在するものが選択されている。自動車な
どの車両においては通常、エンジンルームの後方に行く
ほど、エンジンフードの高さは高くされている。このた
め、後方の気筒のジャーナル軸受け間に配置されたポン
プカムに対応し、ポンプを縦置式内燃機関の上部位置に
配置することで、車両搭載性の悪化を更に抑制すること
ができる。
【0008】請求項2記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構は、請求項1記載の構成に対して、前記ポンプ
は、前記縦置式内燃機関のシリンダヘッドカバーにおい
て前記ポンプカムの位置に対応した位置に取り付けられ
ていることを特徴とする。
【0009】ポンプの取付位置の具体例としては、縦置
式内燃機関のシリンダヘッドカバーが挙げられる。この
構成によっても請求項1の作用効果が生じる。請求項3
記載の縦置式内燃機関のポンプ駆動機構は、請求項2記
載の構成に対して、前記シリンダヘッドカバーは、前記
ポンプの取付部位の存在する第1の部分と、該第1の部
分以外の第2の部分とが別体に形成されていることを特
徴とする。
【0010】駆動によりポンプに生じる振動は、取り付
けられているシリンダヘッドカバーが一体であった場合
には、シリンダヘッドカバー全体を振動させてシリンダ
ヘッドカバー全体から騒音が放射される。しかし、シリ
ンダヘッドカバーが分割されて、ポンプの取付部位の存
在する第1の部分と、この第1の部分以外の第2の部分
とが別体に形成されていると、ポンプにて直接振動され
るのはシリンダヘッドカバーの第1の部分のみである。
【0011】このため、請求項2の作用効果に加えて、
放射音源が小さくなるのでポンプに起因した騒音を抑制
することができる。請求項4記載の縦置式内燃機関のポ
ンプ駆動機構は、請求項3記載の構成に対して、前記第
1の部分には、前記縦置式内燃機関の後方にて隣接する
前記2つの気筒に対応する部分を含めていることを特徴
とする。
【0012】シリンダヘッドカバーの第1の部分の具体
例としては、例えば、縦置式内燃機関の後方にて隣接す
る前述した2つの気筒に対応する領域を含めた大きさの
ものを挙げることができる。このことにより、請求項3
の作用効果に加えて、必要十分な大きさでかつポンプに
対する強固な支持ができる第1の部分が得られるととも
に、十分な騒音の抑制効果をも生じさせることができ
る。
【0013】請求項5記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構は、請求項3または4記載の構成に対して、前記
第1の部分と前記第2の部分とは、弾性ガスケットを介
して接続されていることを特徴とする。
【0014】更に、シリンダヘッドカバーの第1の部分
と第2の部分との間は、弾性ガスケットを介して接続さ
れている。このため、ポンプの振動を第1の部分から第
2の部分への伝達を抑制して、シリンダヘッドの上部に
生じるオイルミストなどを外部に漏らさないように密閉
することができる。また第1の部分に弾性ガスケットが
接触することにより第1の部分に対する防振作用も生じ
る。したがって、請求項3または4の作用効果に加え
て、シリンダヘッドカバーの密閉構造を維持しつつ、十
分に騒音発生を抑制することができる。
【0015】請求項6記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構は、請求項3〜5のいずれか記載の構成に対し
て、前記第1の部分および前記第2の部分の少なくとも
一方は、開ループ状のガスケット溝を有し、該ガスケッ
ト溝内に、両末端がそれぞれ他の部分よりも締め代が大
きくされた開ループ状の弾性ガスケットを配置している
ことを特徴とする。
【0016】シリンダヘッドカバーの分割に伴って、第
1の部分あるいは第2の部分のいずれかに用いられるガ
スケットシールを開ループ状にする場合、開ループ状の
ガスケット溝の端部に配置する弾性ガスケットの両末端
は、同弾性ガスケットの他の部分よりも締め代を大きく
することが好ましい。
【0017】このように開ループ状の弾性ガスケットの
両末端の締め代を大きくすることにより、請求項3〜5
のいずれかの作用効果に加えて、他の部分と同じ締め代
の場合に生じやすい開ループ状のガスケット溝の端部で
の弾性ガスケットのずれ等によるシール性の悪化を抑制
することができる。
【0018】請求項7記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構は、請求項3〜5のいずれか記載の構成に対し
て、前記第1の部分および前記第2の部分の少なくとも
一方は、開ループ状のガスケット溝を有し、該ガスケッ
ト溝内に、両末端がそれぞれ他の部分よりも締め代の割
合が大きくされた開ループ状の弾性ガスケットを配置し
ていることを特徴とする。
【0019】請求項6に示したごとく締め代そのものを
大きくする代わりに、締め代の割合を大きくしてもよ
い。このように開ループ状の弾性ガスケットの両末端の
締め代の割合を大きくすることにより、請求項3〜5の
いずれかの作用効果に加えて、他の部分と同じ締め代割
合である場合に生じやすい開ループ状のガスケット溝の
端部でのシール性の悪化を抑制することができる。
【0020】請求項8記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構は、請求項6または7記載の構成に対して、前記
開ループ状のガスケット溝の端部近傍に1つまたは複数
の分岐溝を設け、該分岐溝に対応させて、前記開ループ
状の弾性ガスケットの端部近傍にも分岐部を設けたこと
を特徴とする。
【0021】このように、開ループ状のガスケット溝の
端部近傍に1つまたは複数の分岐溝を設けて、同様に分
岐した開ループ状の弾性ガスケットの分岐部を配置する
ことで、開ループ状のガスケット溝の端部での弾性ガス
ケットのずれを、一層確実に防止することができる。こ
のため請求項6または7記載の作用効果に加えて、シー
ル性の悪化を一層確実に抑制することができる。
【0022】請求項9記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構は、請求項2記載の構成に対して、前記シリンダ
ヘッドカバーは、前記ポンプの取付部位の存在する第1
の部分と、該第1の部分以外の第2の部分との間にスリ
ットが形成されていることを特徴とする。
【0023】請求項3にて述べたごとく、駆動によりポ
ンプに生じる振動は、取り付けられているシリンダヘッ
ドカバーが完全に一体であった場合には、シリンダヘッ
ドカバー全体を振動させてシリンダヘッドカバー全体か
ら騒音が放射される。しかし、本請求項のごとくシリン
ダヘッドカバーがスリットにより部分的に分割されて、
ポンプの取付部位の存在する第1の部分と、この第1の
部分以外の第2の部分とが分けられると、ポンプにて振
動されるシリンダヘッドカバーの第1の部分から第2の
部分への振動伝達は抑制される。このため、請求項2の
作用効果に加えて、放射音源が小さくなるのでポンプに
起因した騒音を抑制することができる。
【0024】しかも、第1の部分と第2の部分とは一体
に形成されているので、部品点数を増加させることがな
い。したがって、シリンダヘッドカバーの組立作業が容
易となり製造コストを低減できる。
【0025】請求項10記載の縦置式内燃機関のポンプ
駆動機構は、請求項9記載の構成に対して、前記第1の
部分には、前記縦置式内燃機関の後方にて隣接する前記
2つの気筒に対応する部分を含めていることを特徴とす
る。
【0026】シリンダヘッドカバーの第1の部分の具体
例としては、例えば、縦置式内燃機関の後方にて隣接す
る前述した2つの気筒に対応する領域を含めた大きさの
ものを挙げることができる。このことにより、請求項9
の作用効果に加えて、必要十分な大きさでかつポンプに
対する強固な支持ができる第1の部分が得られるととも
に、十分な騒音の抑制効果をも生じさせることができ
る。
【0027】請求項11記載の縦置式内燃機関のポンプ
駆動機構は、請求項9または10記載の構成に対して、
前記スリットには、振動減衰材を嵌合することで前記シ
リンダヘッドカバー内を密閉していることを特徴とす
る。
【0028】更に、シリンダヘッドカバーの第1の部分
と第2の部分との間のスリットに振動減衰材を嵌合して
いる。このため、請求項9または10の作用効果に加え
て、ポンプによる第1の部分の振動を直ちに吸収して減
衰させ第2の部分への振動伝達抑制を一層効果的なもの
とすることができる。これとともに、更にシリンダヘッ
ドの上部に生じるオイルミストなどを外部に漏らさない
ように密閉することができる。
【0029】請求項12記載の縦置式内燃機関のポンプ
駆動機構は、請求項1〜11のいずれか記載の構成に対
して、前記ポンプは高圧燃料ポンプであることを特徴と
する。ポンプの具体例としては高圧燃料ポンプが挙げら
れ、このような高圧燃料ポンプを搭載した縦置式内燃機
関において請求項1〜11のいずれかの作用効果を生じ
させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、自動車
を駆動するために自動車車両に搭載されている縦置式ガ
ソリンエンジン(以下、「エンジン」と称する)2の高
圧燃料ポンプ駆動機構の概略構成を表す斜視図である。
ここで図示矢印のFが車両前方を表し、Rが車両後方を
表す。
【0031】エンジン2はシリンダブロック4と、この
シリンダブロック4の上側に固定されたシリンダヘッド
6とを有している。エンジン2は、シリンダブロック4
内に直列に配置された複数のシリンダ8を備えており、
このシリンダ8の内部にはピストン10が往復動可能に
設けられている。ピストン10はコンロッド12を介し
てクランクシャフト14に連結されている。なお、本実
施の形態では、6つのシリンダ8を備えた直列6気筒エ
ンジン2を例示しているが、図面では便宜上、その内の
1つのシリンダ8のみを示し、他は図示省略している。
【0032】シリンダ8の内周壁とピストン10および
シリンダヘッド6により囲まれた空間により燃焼室16
が形成されている。シリンダヘッド6には、各シリンダ
8に対応して点火プラグ(図示略)が設けられている。
各点火プラグは、各シリンダ8に設けられたイグナイタ
ー内蔵イグニッションコイル(図示略)に接続されてお
り、このイグニッションコイルから点火タイミングに応
じて直接二次電流を供給されている。
【0033】エンジン2は4バルブエンジンであるの
で、シリンダヘッド6には各シリンダ8に対応して一対
の吸気バルブ18と一対の排気バルブ20とが設けられ
ている。これら各バルブ18,20によって燃焼室16
に通じる吸気ポートおよび排気ポート(いずれも図示
略)が開閉される。また、シリンダヘッド6には、図2
の燃料供給経路説明図に示すごとく燃料リザーバ22が
取り付けられている。この燃料リザーバ22には6つの
シリンダ8に対応して6つの燃料噴射弁24が接続され
ており、これら各燃料噴射弁24により燃料リザーバ2
2内の燃料が、エンジン2の運転状態に応じたタイミン
グおよび量にて各燃焼室16内に直接噴射される。
【0034】シリンダヘッド6には平行に配置された吸
気カムシャフト26および排気カムシャフト28が回転
可能に支持されている。これら各カムシャフト26,2
8には、その軸方向に間隔を置いて一対のバルブカム3
0,32が複数組(本実施の形態では6組)形成されて
いる。各バルブカム30,32には吸気バルブ18およ
び排気バルブ20のバルブリフタ18a,20aが当接
されている。このことにより、吸気カムシャフト26お
よび排気カムシャフト28の回転に応じて吸気バルブ1
8および排気バルブ20が吸気ポートおよび排気ポート
を開閉する。
【0035】各カムシャフト26,28の先端にはカム
プーリ34,36が、クランクシャフト14の先端には
クランクプーリ38がそれぞれ一体に取り付けられてい
る。これらカムプーリ34,36およびクランクプーリ
38間にはタイミングベルト40が掛け渡されている。
クランクシャフト14の回転力はクランクプーリ38、
タイミングベルト40およびカムプーリ34,36を介
して各カムシャフト26,28に伝達される。尚、エン
ジン2の一連の行程(吸入、圧縮、燃焼・爆発、排気行
程)において、クランクシャフト14は2回転(720
°CA)し、各カムシャフト26,28はそれぞれ1回
転する。
【0036】また、クランクシャフト14の近傍にはク
ランク角センサ42が配設されている。クランク角セン
サ42は、クランクシャフト14の回転に応じてパルス
状のクランク角度信号を発生する。クランク角センサ4
2はエンジン2に対する電子制御装置(以下、「EC
U」と称する)44に接続されており、クランク角度信
号をECU44に出力する。また吸気カムシャフト26
の回転位相からクランクシャフト14の基準位置を検出
する気筒判別センサ(カム角センサとも言う)46が吸
気カムシャフト26に対向して配設されている。この気
筒判別センサ46から基準位置信号がECU44に入力
される。ECU44は気筒判別センサ46からの基準位
置信号の発生後に、クランク角センサ42からのクラン
ク角度信号の発生数を計測することで、クランクシャフ
ト14の回転角度(クランク角θ)を検出している。
【0037】なおECU44は、双方向バスにより接続
された、RAM(ランダムアクセスメモリ)、各種制御
プログラム等が記憶されたROM(リードオンリメモ
リ)、各種演算を実行するCPU(中央処理装置)等
(いずれも図示略)によりマイクロコンピュータとして
構成されている。
【0038】シリンダヘッド6の上部構成を覆うシリン
ダヘッドカバー48には燃料リザーバ22に高圧の燃料
を圧送するための高圧燃料ポンプ50が取り付けられて
いる。排気カムシャフト28には楕円形状を有したポン
プカム52が形成されており、このポンプカム52のカ
ム面には高圧燃料ポンプ50のタペット50eが当接さ
れている。
【0039】図2に示したごとく、高圧燃料ポンプ50
は燃料を高圧に加圧するためのものであり、シリンダ5
0bと、このシリンダ50b内で往復動するプランジャ
50cと、シリンダ50bの内周壁面およびプランジャ
50cの上端面により区画形成された加圧室50dとを
備えている。
【0040】プランジャ50cの下端に取り付けられた
タペット50eは、スプリング(図示略)の付勢力によ
りエンジン2の排気カムシャフト28に設けられたポン
プカム52に圧接されている。排気カムシャフト28の
回転に伴ってポンプカム52が回転することで、排気カ
ムシャフト28の1回転につきプランジャ50cがシリ
ンダ50b内を2回往復動し加圧室50d内の容積が周
期的に変化する。
【0041】加圧室50dは、流入通路54によって燃
料タンク56に接続されている。この流入通路54には
低圧フィードポンプ58が設けられており、この低圧フ
ィードポンプ58により燃料タンク56内の燃料は吸入
され、流入通路54側へ吐出される。吐出された燃料は
流入通路54を通じて、プランジャ50cの下動の際に
加圧室50d内に導入される。また、この流入通路54
には逆止弁60(図1では省略)が設けられている。こ
の逆止弁60は流入通路54内において低圧フィードポ
ンプ58から加圧室50dへ向かう燃料の流通のみを許
容し逆流を防止している。
【0042】流入通路54において低圧フィードポンプ
58と逆止弁60との間の部分(以下、この部分を「吐
出側流入通路62」という)はリリーフ通路64(図1
では省略)により燃料タンク56に接続されている。リ
リーフ通路64の途中にはリリーフ弁66(図1では省
略)が設けられており、リリーフ弁66は吐出側流入通
路62内の燃料圧力が規定値以上になった場合に開弁す
る。このリリーフ弁66の開弁により、吐出側流入通路
62内の燃料はリリーフ通路64を通じて燃料タンク5
6に戻される。その結果、低圧フィードポンプ58から
加圧室50dに移送される燃料の圧力が略一定に維持さ
れる。
【0043】加圧室50dは、供給通路68によりエン
ジン2に設けられた燃料リザーバ22に接続されてい
る。この燃料リザーバ22は燃料を高圧の状態に保持す
る機能を果たしている。前述したごとく、エンジン2に
は6つの燃料噴射弁24が設けられ、燃料リザーバ22
にそれぞれ接続されており、燃料リザーバ22内の高圧
燃料が分配供給されている。また、供給通路68には加
圧室50dから燃料リザーバ22に向かう燃料の流通の
みを許容する逆止弁70(図1では省略)が設けられて
おり、この逆止弁70によって燃料リザーバ22から加
圧室50dへの燃料の逆流が防止されている。
【0044】また、燃料リザーバ22は、途中にリリー
フ弁72(図1では省略)が設けられたリリーフ通路7
4により燃料タンク56に接続されている。燃料リザー
バ22の燃料圧力が規定値以上にまで上昇したときにリ
リーフ弁72が開弁することにより、燃料リザーバ22
内の燃料がリリーフ通路74を通じて燃料タンク56に
戻される。これにより、燃料リザーバ22内の燃料圧力
が過大になることが防止される。
【0045】燃料噴射弁24はエンジン2のECU44
からの信号に基づいて開閉動作することにより、エンジ
ン2の各燃焼室16に対して燃料を噴射供給する。燃料
リザーバ22には燃圧センサ76が取り付けられてい
る。燃圧センサ76は燃料リザーバ22内の燃料圧力を
検出して、その圧力に応じた信号をECU44に対して
出力する。
【0046】加圧室50dは、この加圧室50dに接続
される部分が供給通路68と共通になったスピル通路7
8,80により、高圧燃料ポンプ50に一体に組み込ま
れている電磁スピル弁50aを介して燃料タンク56に
接続されている。この電磁スピル弁50aは常開式の電
磁弁であり、その開閉状態がECU44により通電制御
される。電磁スピル弁50aよりも下流側のスピル通路
80には、燃料タンク56から電磁スピル弁50a側へ
の燃料の逆流を防止するとともに、スピル通路80内の
燃料圧力が規定圧力以上となった際に開弁する圧力調整
弁82(図1では省略)が設けられている。
【0047】排気カムシャフト28におけるポンプカム
52の取付位置を図3(A)に示す。図3(A)は排気
カムシャフト28の後半部分を示している。また、図3
(B)は、シリンダヘッド6の後半部分を示している
が、特に、第4気筒領域6a、第5気筒領域6bおよび
第6気筒領域6cにおける排気バルブ20の取付位置周
辺を、排気バルブ20やバルブリフタ20aを排除した
状態で示している。
【0048】排気カムシャフト28は、気筒毎に設けら
れた各2つのバルブカム32の間のジャーナル28a,
28b,28cにて、各気筒毎に2つのバルブリフタホ
ール84の間に設けられたジャーナル軸受け86に支持
される。なお、ジャーナル28a,28b,28cの上
からは、カムシャフトベアリングキャップ(図示してい
ない)がボルト孔86aを利用してボルトにて固定され
る。このことによりエンジン2の回転に応じて、バルブ
リフタホール84内に配置したバルブリフタ20aをバ
ルブカム32が押圧し排気バルブ20の開閉駆動が可能
となる。
【0049】ポンプカム52は最後尾の第6気筒に属す
るバルブカム32とその次の第5気筒に属するバルブカ
ム32との中間位置にて排気カムシャフト28に設けら
れている。したがって、ポンプカム52は、その両側が
第5気筒領域6bのジャーナル軸受け86と第6気筒領
域6cのジャーナル軸受け86とにより支持されている
ことになる。
【0050】高圧燃料ポンプ50はエンジン2の回転に
対して次のように機能する。すなわち、ポンプカム52
の回転によりタペット50eを介してプランジャ50c
が押し上げられると、プランジャ50cにより加圧室5
0dが圧縮される燃料圧送行程が行われる。この燃料圧
送行程においてECU44からの指令により電磁スピル
弁50aに閉弁信号(具体的にはコイル励磁電流)が出
力される。この閉弁信号出力タイミングは燃料圧送行程
で必要な燃料量が燃料リザーバ22に圧送されるように
設定されている。この閉弁信号により電磁スピル弁50
aは閉じられる。したがって、燃料リザーバ22内の燃
料圧力は加圧室50dの圧縮に応じて燃料が圧送されて
上昇する。
【0051】そして、ポンプカム52の回転によるタペ
ット50eの押し上げが終了すると燃料圧送行程が終了
し燃料吸入行程に入る。この燃料吸入行程に入ったタイ
ミングで、ECU44は電磁スピル弁50aへの閉弁信
号の出力を停止する。このことにより、電磁スピル弁5
0aは開く。したがって、次の燃料圧送行程の初期にお
いては、供給通路68側からの燃料はスピル通路78,
80側へ排出されるので、高圧燃料ポンプ50から燃料
リザーバ22への燃料圧送はなされない。そして、前述
したごとく適切なタイミングで電磁スピル弁50aが閉
じられると加圧室50dの圧縮に応じて燃料が燃料リザ
ーバ22に圧送される。
【0052】以後、このような処理が繰り返されること
により、高圧燃料ポンプ50から燃料リザーバ22へ適
切な燃料圧送が行われる。そして、ECU44は燃料リ
ザーバ22内に蓄積された規定圧力の高圧燃料を用い
て、エンジン2の運転状態に応じた適切なタイミングお
よび期間にて燃料噴射弁24を開弁させることで、各燃
焼室16内の燃焼状態を好適に制御している。
【0053】以上説明した本実施の形態1によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).本実施の形態1では、ポンプカム52を配置す
るために排気カムシャフト28を延長するのではなく、
排気カムシャフト28の内で隣接する気筒にそれぞれ設
けられているジャーナル軸受け86間に存在するシャフ
ト領域を利用してポンプカム52を取り付けている。こ
のため、排気カムシャフト28の後端を延長したり、新
たにジャーナル軸受けを設けたりすることもなく、高圧
燃料ポンプ50側から受ける圧力に耐えてポンプカム5
2を支持することができる。したがって車両搭載性が悪
化することはない。
【0054】(ロ).中間にポンプカム52を配置する
ために、最後尾の第6気筒とこれに隣接する第5気筒の
間のシャフト領域が選択されている。自動車車両では通
常、エンジンルームの後方に行くほど、エンジンフード
の高さは高くされている。このため後方の気筒のジャー
ナル軸受け86間に配置されたポンプカム52に対応し
て、高圧燃料ポンプ50をエンジン2の上部位置(ここ
ではシリンダヘッドカバー48)に配置することで車両
搭載性の悪化が更に抑制される。
【0055】(ハ).吸気系をシリンダヘッドカバー4
8の上方に配置する設計の場合、通常、前後方向におけ
るシリンダヘッドカバー48の中央上方に配置する構成
となる。しかし、高圧燃料ポンプ50は第6気筒と第5
気筒との間に配置されるので、吸気系配置の障碍となら
ず、エンジン2の設計の自由度を高く維持できる。
【0056】[実施の形態2]本実施の形態2が前記実
施の形態1と異なる点は、前記実施の形態1のシリンダ
ヘッドカバー48が一体物であったのに対して、図4,
5以下に示すごとく本実施の形態2のシリンダヘッドカ
バー148は分割された2つの部分からなる点である。
ここで図4はシリンダヘッドカバー148の平面図、図
5は底面図を表している。他の構成は実施の形態1と同
じであるので、実施の形態1にて使用した符号にて説明
する。
【0057】シリンダヘッドカバー148は、2つの部
分150,152に別体に形成され、シリンダヘッド6
への組み付け時に組み合わされたものである。したがっ
て、図6〜10に示す第1の部分150と図11〜14
に示す第2の部分152とに分解可能である。この内、
第1の部分150は第5気筒と第6気筒との2気筒分の
領域にわたり、第2の部分152は第1気筒〜第4気筒
の4気筒分の領域にわたっている。
【0058】ここで、図6は第1の部分150の平面
図、図7は底面図、図8は左側面図、図9は図6におけ
るA−A断面図、図10は図6におけるB−B断面図で
ある。なお図8〜図10においては第1の部分150内
部のリブ等は省略して示されている。
【0059】第1の部分150の上面150aには、第
5気筒と第6気筒との間に高圧燃料ポンプ50の取付座
154(ポンプの取付部位に相当する)が形成されてい
る。この取付座154に雌ネジ部154aを利用して高
圧燃料ポンプ50がボルト付けされる。この取付座15
4の挿通孔154bからタペット50eを挿入すること
で、排気カムシャフト28の第5気筒と第6気筒の排気
バルブカム32間に設けられたポンプカム52に対して
タペット50eの先端を接触させることができる。な
お、図10にはポンプカム52のカムノーズの軌跡を二
点鎖線で示している。
【0060】これ以外に第1の部分150には、中央部
分に2つの気筒に対応してダイレクトイグニッションシ
ステムのイグニッションコイルの取付座156が2つ形
成されている。この取付座156の中心にはイグニッシ
ョンコイルの一部をシリンダヘッド6側に挿通するため
の貫通孔156aが設けられている。また、取付座15
6の近傍にはイグニッションコイルの回転位置を決定し
て固定するためのネジ孔部156bが形成されている。
更に高圧燃料ポンプ50の取付座154とは反対側には
気筒判別センサ46の取付座158が設けられており、
内部の吸気カムシャフト26に対してセンサ部を挿入す
る貫通孔158aを備えている。また、ボルト挿通部1
60が第1の部分150の周縁部に5つおよび中央部分
に1つ設けられ、その中心のボルト挿通孔160aには
シリンダヘッド6側と一体化するための結合ボルトが挿
通される。
【0061】更に第1の部分150には、第2の部分1
52との接続側(車両前方F側)は開放状態にあるが、
その開放口の周縁には庇のように突き出たアーチ状接続
部161が形成されている。
【0062】次に、図11は第2の部分152の平面
図、図12は底面図、図13は右側面図、図14は図1
1におけるC−C断面図である。なお図14においては
第2の部分152内部のリブ等は省略して示されてい
る。
【0063】第2の部分152の上面152aには、前
端側の角部にオイル注入部162が設けられ、その中心
にオイル注入口162aが形成されている。また中央部
分に4つの気筒に対応してダイレクトイグニッションシ
ステムのイグニッションコイルの取付座164が4つ形
成されている。この取付座164の中心にはイグニッシ
ョンコイルの一部をシリンダヘッド6側に挿通するため
の貫通孔164aが設けられている。また、取付座16
4の近傍にはイグニッションコイルの回転位置を決定し
て固定するためのネジ孔部164bが形成されている。
【0064】イグニッションコイルの取付座164の配
列の両側に、ブローバイガスをインテークマニホールド
の負圧を利用して吸気系に戻すホジティブクランクケー
スベンチレーション(PCV)用のパイプ取付部166
が形成されている。この中心孔166aにブローバイガ
ス環流用のパイプが取り付けられる。また第2の部分1
52の周縁部には6つのボルト挿通部168が設けら
れ、そのボルト挿通孔168aにシリンダヘッド6側と
一体化するための結合ボルトが挿通される。この他、イ
グニッションコイルのワイヤーや各種センサのワイヤー
ハーネスを固定するため、あるいはカムキャップ(図示
略)側との接続のため等にネジ孔部170が形成されて
いる。
【0065】第2の部分152は、車両前方F側はタイ
ミングプーリおよびタイミングベルト側であり、カムキ
ャップ側に接続するための開放口が形成されている。第
2の部分152の車両後方R側もアーチ状の開放口15
2bを形成している。この開放口152bにより、第1
の部分150側のアーチ状接続部161を受け入れるこ
とにより、図4,5に示したごとく第1の部分150と
第2の部分152とが接続されて、1つのシリンダヘッ
ドカバー148として機能する。
【0066】第1の部分150は、シリンダヘッド6に
対しては、アーチ状接続部161を除いてその周縁部端
面150cにて接触するが、この周縁部端面150cに
はガスケット溝200が形成されている。このガスケッ
ト溝200は、アーチ状接続部161に接する部分を両
端部200aとして開ループ状に形成されている。ま
た、その端部200aの近傍には分岐溝200bが形成
されている。
【0067】第2の部分152は、シリンダヘッド6に
対しては、前後側を除いて周縁部端面152c,152
dにて接触する。またカムキャップ側には、アーチ状の
前方端縁部下面152eにて接触し、第1の部分150
のアーチ状接続部161にはアーチ状の後方端縁部下面
152fにて接触する。そして、これら周縁部端面15
2c,152d、前方端縁部下面152eおよび後方端
縁部下面152fに連続的に形成された閉ループ状のガ
スケット溝202が設けられている。
【0068】第1の部分150の開ループ状のガスケッ
ト溝200には、図15の平面図に示すゴム製の弾性ガ
スケット210が配置される。このゴム製の弾性ガスケ
ット210はガスケット溝200に収納するために、全
体形状はガスケット溝200とほぼ同形状なしている。
すなわち開ループ状をなし、両端部210aの近傍には
分岐部210bが形成されている。
【0069】第2の部分152の閉ループ状のガスケッ
ト溝202には、図16の平面図および図17の右側面
図に示すゴム製の弾性ガスケット212が配置される。
このゴム製の弾性ガスケット212はガスケット溝20
2に収納するために、全体形状はガスケット溝202と
ほぼ同形状なしている。すなわち閉ループ状をなし、そ
の前方部212aおよび後方部212bが、前方端縁部
下面152eおよび後方端縁部下面152fの形状に適
合させて、側部212c,212dに対して上方にアー
チ状に形成されている。
【0070】これら弾性ガスケット210,212はほ
とんどの部分が、図18(A)に示したごとくの断面形
状をなし、ガスケット溝200,202の底面に接触す
る部分に1本の突条214が形成され、シリンダヘッド
6側に接触する部分に2本の突条216が形成されてい
る。また、適宜間隔をおいて、図18(B)の断面図に
示すような側方突起218が形成され、弾性ガスケット
210,212をガスケット溝200,202内に配置
した場合の正確な姿勢に仮止めすることを容易にしてい
る。なお、弾性ガスケット210の分岐部210bにつ
いては図18(C)の断面図に示すごとく、突条21
4,216および側方突起218は形成されていない。
また、開ループ状の弾性ガスケット210の両端部21
0aの先端は、図18(D)に示したごとく、突条21
4と突条216とが回り込むように連続形成され、両突
条214,216は接続している。なお、図15〜17
においては、突条214,216および側方突起218
は省略して示してある。
【0071】これら弾性ガスケット210,212をそ
れぞれ第1の部分150および第2の部分152のガス
ケット溝200,202内に配置して、第1の部分15
0と第2の部分152とを組み合わせ、シリンダヘッド
6にボルト付けする。この時の第1の部分150と第2
の部分152との接続状態を図19の部分縦断面図(内
部のリブ等は図示省略)および図20の部分底面図に示
す。ここでは、第2の部分152の後方端縁部下面15
2fと第1の部分150のアーチ状接続部161の上面
とは、弾性ガスケット212の後方部212bを介して
密着されている。このことにより第1の部分150と第
2の部分152とは十分な気密状態に組み合わされる。
【0072】また、シリンダヘッド6に対しては、第1
の部分150は弾性ガスケット210を介して気密状態
に密着し、第2の部分152は弾性ガスケット212の
側部212c,212dを介して気密状態に密着する。
第2の部分152の前方側は、弾性ガスケット212の
前方部212aを介してカムキャップ側に気密状態に密
着する。
【0073】なお、図20に示すごとく、第1の部分1
50と第2の部分152との接続部分では、弾性ガスケ
ット210と弾性ガスケット212とは接触していな
い。また、第1の部分150のアーチ状接続部161の
両側端面161aは直接シリンダヘッド6に接触する。
したがって、このままでは、十分な気密性が得られない
おそれがある。
【0074】このため、アーチ状接続部161の両側端
面161aにはクロスのハッチングで示すごとく液体ガ
スケット220を塗布して、シリンダヘッド6に接触さ
せている。この液体ガスケット220は硬化して弾性体
となる。図示したごとく、第1の部分150側の弾性ガ
スケット210の両端部210aは、第1の部分150
のアーチ状接続部161に接触し、また第2の部分15
2側の弾性ガスケット212も第1の部分150のアー
チ状接続部161に接触する。このため、両弾性ガスケ
ット210,212が液体ガスケット220に接触する
ことになり、全ガスケット210,212,220が接
続して完全な気密シールが完成する。
【0075】以上説明した本実施の形態2によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).前記実施の形態1の(イ)〜(ハ)の効果を生
じる。 (ロ).シリンダヘッドカバー148は、高圧燃料ポン
プ50の取付座154が存在する第1の部分150と、
それ以外の第2の部分152とが別体に形成されてい
る。高圧燃料ポンプ50の駆動の際に生じる振動は、取
り付けられているシリンダヘッドカバー148が従来の
ごとく一体であった場合にはシリンダヘッドカバー14
8全体を振動させてシリンダヘッドカバー148全体か
ら騒音が放射されてしまう。しかし、本実施の形態2の
シリンダヘッドカバー148では、高圧燃料ポンプ50
の取付座154の存在する第1の部分150が分割され
て他の部分とは別体に形成されている。したがって高圧
燃料ポンプ50の駆動により直接振動されるのはシリン
ダヘッドカバー148の第1の部分150のみとなる。
このため、放射音源が小さくなるので高圧燃料ポンプ5
0に起因した騒音を抑制することができる。
【0076】(ハ).高圧燃料ポンプ50の取付座15
4が設けられて分割されているシリンダヘッドカバー1
48の第1の部分150は、最後尾の隣接する2つの気
筒用のシリンダヘッドカバーであり、前後方向での中間
の気筒や1気筒用のシリンダヘッドカバーではない。こ
のため、高圧燃料ポンプ50に対する強固な支持ができ
るとともに、必要以上に大きくないので十分な騒音の抑
制効果をも生じさせることができる。
【0077】(ニ).シリンダヘッドカバー148の第
1の部分150と第2の部分152との間は、弾性ガス
ケット212を介して気密状態に接続されている。この
ため、高圧燃料ポンプ50の振動が第1の部分150か
ら第2の部分152へ伝達することを抑制できると共
に、シリンダヘッド6の上部に生じるオイルミストなど
を外部に漏らさないように密閉することができる。また
第1の部分150に弾性ガスケット212が接触してい
ることにより第1の部分150に対する防振効果も存在
する。したがって、シリンダヘッドカバー148の密閉
構造を維持しつつ、十分に騒音発生を抑制することがで
きる。
【0078】(ホ).第1の部分150の開ループ状の
ガスケット溝200の端部200a近傍に分岐溝200
bを設け、この分岐溝200bに対応させて、開ループ
状の弾性ガスケット210の端部近傍にも分岐部210
bを設けている。
【0079】このことで、開ループ状のガスケット溝2
00の端部200aでの弾性ガスケット210のずれを
一層確実に防止することができ、シール性の悪化を一層
確実に抑制することができる。
【0080】そして、このことから派生して、液体ガス
ケット220の適用をアーチ状接続部161の両側端面
161aに限っても十分なシール性が得られることにな
り、シリンダヘッドカバー148がシリンダヘッド6か
ら取り外し易く、かつ再取り付けし易くなる。したがっ
て、エンジン2のメンテナンス時における作業性が向上
する。
【0081】[実施の形態3]本実施の形態3では、前
記実施の形態2にて説明したシリンダヘッドカバー14
8の第1の部分150に用いられた開ループ状の弾性ガ
スケット210の端部210aとは異なる端部構造の開
ループ状の弾性ガスケットが用いられている。他の構成
は実施の形態2と同じであるので、実施の形態2にて使
用した符号にて説明する。
【0082】本実施の形態3の開ループ状の弾性ガスケ
ット230の端部230aの構造は、図21(A)に示
すごとく、ガスケット溝200の深さ方向の幅H1が他
の部分の幅H0よりも大きい。この場合は、端部230
aにおける締め代(H1−H2)や締め代の割合[(H
1−H2)/H2]は他の部分の締め代(H0−H2)
や締め代の割合[(H0−H2)/H2]よりも大きく
なる。
【0083】また、弾性ガスケット230の端部230
aにおいては、ガスケット溝200の深さ方向の両角部
230b,230cに丸味が設けられ、弾性ガスケット
230の先端面230dは湾曲状に突出している。
【0084】以上説明した本実施の形態3によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).前記実施の形態2の(イ)〜(ホ)の効果を生
じる。 (ロ).弾性ガスケット230の端部230aの幅H1
は他の部分の幅H0よりも大きい。このため、図21
(B)に示すごとく、弾性ガスケット230がガスケッ
ト溝200内に収納されてシリンダヘッド6に組み付け
られた場合には、弾性ガスケット230の端部230a
は弾性ガスケット230の他の部分に比較して大きな圧
縮力を受ける。
【0085】このように開ループ状の弾性ガスケット2
30の両端部230aの締め代あるいは締め代の割合を
大きくすることにより、他の部分と同じ締め代あるいは
同じ締め代の割合にした場合に生じやすい端部230a
のシール性の悪化を抑制することができる。
【0086】(ハ).ガスケット溝200の深さ方向の
両角部230b,230cに丸味が形成されている。こ
の内、特にガスケット溝200より外側に配置される角
部230bに丸味が形成されていることにより、図21
(B)に示したごとく、組立作業時に、アーチ状接続部
161の両側端面161aとシリンダヘッド6との間
に、角部230bが挟まれるのを防止できる。このため
弾性ガスケット230の角部が挟まることによるシール
性の低下を防止できる。
【0087】(ニ).また、ガスケット溝200の端部
200aには、底面200cとほぼ直交して交叉する端
面200dとの間に角部200eが形成されている。こ
の角部200eでは弾性ガスケットの角部が折れ曲がり
やすい。しかし、本実施の形態3の弾性ガスケット23
0では、特にガスケット溝200の内側に配置される角
部230cに丸味が形成されている。この丸味があるた
め、組立作業時に内側の角部230cが折れ曲がったり
することなく弾性ガスケット230をガスケット溝20
0内に収納することができる。このため、弾性ガスケッ
ト230の角部の折れ曲がりによるシール性の低下を防
止できる。
【0088】(ホ).弾性ガスケット230の先端面2
30dは湾曲してガスケット溝200の端面200d側
へ突出している。このことにより、図21(B)に示す
ごとく組み立てる際に、端部230aがシリンダヘッド
6側から圧力を受けて、ガスケット溝200の深さ方向
に圧縮されても、先端面230dが基端側へ引っ込んで
先端に凹部を形成することがない。このため、先端面2
30dはガスケット溝200の端面200dに対する十
分な当接状態を維持でき、弾性ガスケット230におけ
るシール性の低下を防止できる。
【0089】[実施の形態4]本実施の形態4では、開
ループ状の弾性ガスケットの端部の構造が、前記実施の
形態3の弾性ガスケット230の端部230aとは異な
る。更に、ガスケット溝の端部の形状も異なる。他の構
成は実施の形態3と同じであるので実施の形態3にて使
用した符号にて説明する。
【0090】本実施の形態4における開ループ状のガス
ケット溝234の端部234aは、図22(A)に示す
ごとく、ガスケット溝234の底面234cが次第に浅
くなることで終了している。そして開ループ状の弾性ガ
スケット236の端部236aの形状は、ガスケット溝
234の端部234a形状に適合した形状である。
【0091】更に弾性ガスケット236の端部236a
は、ガスケット溝234の深さ方向の幅がガスケット溝
234の端部234aの深さよりも大きい状態で先細り
形状にされている。このことにより、端部236aにお
ける締め代や締め代の割合は他の部分の締め代や締め代
の割合よりも大きくされている。
【0092】また、先細り形状の端部236aにおいて
は、先端部236bに丸味が設けられている。以上説明
した本実施の形態4によれば、以下の効果が得られる。
【0093】(イ).前記実施の形態3の(イ)および
(ロ)の効果が生じる。 (ロ).図22(B)に示すごとく、ガスケット溝23
4に収納された状態で、弾性ガスケット236の先端部
236bはガスケット溝234の端部234aから飛び
出しているが、この先端部236bには丸味が形成され
ている。このことにより、組立作業時に、アーチ状接続
部161の両側端面161aとシリンダヘッド6との間
に先端部236bが挟まれるのを防止できる。したがっ
て弾性ガスケット236の先端部236bが挟まれるこ
とによるシール性の低下を防止できる。
【0094】[実施の形態5]図23(A)に実施の形
態5のシリンダヘッドカバー248の斜視図、図23
(B)に正面図を示す。なお、図23は要部以外は簡略
化されている。
【0095】本実施の形態5のシリンダヘッドカバー2
48が実施の形態2と異なる点は、シリンダヘッドカバ
ー248が車両後方側の第1の部分250と車両前方側
の第2の部分252とに完全に分離して形成されている
のではなく、スリット253を間にして一体に形成され
ている点である。高圧燃料ポンプ350は実施の形態2
と同様に第1の部分250上に取り付けられている。
【0096】スリット253は、閉ループ状のガスケッ
ト溝の一部が形成されている底面300側を残して、シ
リンダヘッドカバー248に対して上部側から垂直に形
成されている。このスリット253には、図24(A)
の斜視図、図24(B)の正面図および図24(C)の
X−X断面図に示すごとく、ゴム製の振動減衰材360
が嵌合されている。このことによりスリット253は完
全に閉塞されている。
【0097】シリンダヘッドカバー248の前方端縁部
248aの下面には、前記実施の形態1の第2の部分と
同様にガスケット溝が形成され、底面300のガスケッ
ト溝と連続して、閉ループ状の一連のガスケット溝を形
成している。このガスケット溝に閉ループ状の弾性ガス
ケットを配置してシリンダヘッドに取り付けることによ
り、シリンダヘッドカバー248内は密閉される。
【0098】以上説明した本実施の形態5によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).前記実施の形態1の(イ)〜(ハ)の効果を生
じる。 (ロ).シリンダヘッドカバー248は、高圧燃料ポン
プ350の取付部位の存在する第1の部分250と、第
2の部分252との間にスリット253が形成されてい
る。実施の形態2にて述べたごとく、駆動により高圧燃
料ポンプ350に生じる振動は、取り付けられているシ
リンダヘッドカバー248が完全に一体であった場合に
は、シリンダヘッドカバー248全体を振動させてシリ
ンダヘッドカバー248全体から騒音が放射される。し
かし、本実施の形態5ではシリンダヘッドカバー248
がスリット253により部分的に分割されて、高圧燃料
ポンプ350の取付部位の存在する第1の部分250
と、第2の部分252とが分けられている。このため、
高圧燃料ポンプ350にて振動されるシリンダヘッドカ
バー248の第1の部分250から第2の部分252へ
の振動伝達は抑制される。したがって放射音源が小さく
なり、高圧燃料ポンプ350に起因した騒音を抑制する
ことができる。
【0099】しかも、第1の部分250と第2の部分2
52とは一体に形成されているので、シリンダヘッドカ
バー248自身についても、更に弾性ガスケットについ
ても部品点数を増加させることがない。なお、ゴム製の
振動減衰材360は必要となるが複雑な形状の弾性ガス
ケットよりも製造、管理あるいは取付作業は容易であ
る。したがって製造コストを低減することができる。
【0100】(ハ).高圧燃料ポンプ350が設けられ
るシリンダヘッドカバー248の第1の部分250は、
最後尾の隣接する2つの気筒用である。このように、シ
リンダヘッドカバー248の第1の部分250は前後方
向での中間の気筒用や1気筒用のシリンダヘッドカバー
ではない。このため、スリット253が存在しても第1
の部分250は高圧燃料ポンプ350に対する強固な支
持ができるとともに、必要以上に大きくないので十分な
騒音の抑制効果をも生じさせることができる。
【0101】(ニ).シリンダヘッドカバー248の第
1の部分250と第2の部分252との間のスリット2
53は、ゴム製の振動減衰材360にて気密状態に閉塞
されている。このように第1の部分250に振動減衰材
360が接触しているため、高圧燃料ポンプ350によ
る第1の部分250の振動を直ちに吸収して減衰させ第
2の部分252への振動伝達抑制を一層効果的なものと
することができる。これとともに、シリンダヘッドの上
部に生じるオイルミストなどを外部に漏らさないように
密閉することができる。
【0102】[実施の形態6]図25(A)の平面図に
示すごとく本実施の形態6のシリンダヘッドカバー44
8は、2本のスリット453,455により各2気筒分
の3つの領域に底面側の一部を除いて分かれている。す
なわち、シリンダヘッドカバー448は第1の部分45
0、第2の部分452および第3の部分454から構成
されている。そして、各スリット453,455には、
図25(B)に示すごとくそれぞれゴム製の振動減衰材
460,462が嵌合されて完全に閉塞されている。
【0103】高圧燃料ポンプ550は実施の形態5の場
合と同様に第1の部分450に取り付けられている。以
上説明した本実施の形態6によれば、以下の効果が得ら
れる。
【0104】(イ).前記実施の形態5の(イ)、
(ハ)および(ニ)の効果を生じる。 (ロ).前記実施の形態5の(ロ)に述べた作用によ
り、高圧燃料ポンプ550にて振動されるシリンダヘッ
ドカバー448の第1の部分450から第2の部分45
2への振動伝達は抑制される。このため、放射音源が小
さくなるので高圧燃料ポンプ550に起因した騒音を抑
制することができる。更に、第2の部分452から第3
の部分454への振動伝達も、もう一つのスリット45
5に取り付けられたゴム製の振動減衰材462に吸収さ
れ減衰されて抑制される。このため、放射音源が更に小
さくなるので高圧燃料ポンプ550に起因した騒音を一
層効果的に抑制することができる。
【0105】しかも、第1の部分450、第2の部分4
52および第3の部分454は一体に形成されているの
で、シリンダヘッドカバー448自身についても、更に
弾性ガスケットについても部品点数を増加させることが
ない。なお、ゴム製の振動減衰材460,462は必要
となるが、2つの振動減衰材460,462は同形状で
あると共に複雑な形状の弾性ガスケットよりも製造、管
理あるいは取付作業は容易である。したがって製造コス
トを低減することができる。
【0106】[実施の形態7]図26(A)の平面図に
示すごとく本実施の形態7のシリンダヘッドカバー64
8は、実施の形態5の場合と同様に1本のスリット65
3により第1の部分650と第2の部分652とに底面
側の一部を除いて分かれている。そして、スリット65
3からは、第2の部分652のイグニッションコイルの
取付座654の両側に、車両前方Fに向かって幅広のス
リット655,656が延びている。
【0107】このスリット653,655,656は、
図26(B)に示すごとく振動減衰材660で充填さ
れ、シリンダヘッドカバー648内部が密閉される。な
お、ここで用いられる振動減衰材660は、例えばゴム
弾性体、合成樹脂、アルミニウムあるいはアルミニウム
合金などの金属が挙げられる。ゴム弾性体や合成樹脂の
場合は、例えばペースト状シール材としてスリット65
3,655,656に注入し硬化することにより取り付
けられる。アルミニウムあるいはアルミニウム合金など
の金属の場合はスリット653,655,656に鋳込
まれることにより取り付けられる。
【0108】高圧燃料ポンプ750は実施の形態5の場
合と同様に第1の部分650に取り付けられている。以
上説明した本実施の形態7によれば、以下の効果が得ら
れる。
【0109】(イ).前記実施の形態5の(イ)、
(ハ)および(ニ)の効果を生じる。 (ロ).前記実施の形態5の(ロ)に述べた作用によ
り、高圧燃料ポンプ750にて振動されるシリンダヘッ
ドカバー648の第1の部分650から第2の部分65
2への振動伝達は抑制される。このため、放射音源が小
さくなるので高圧燃料ポンプ750に起因した騒音を抑
制することができる。更に、スリット655,656が
第2の部分652内に深く入り、このスリット655,
656内に振動減衰材660が充填されているため、第
2の部分652に伝わった振動も十分に吸収され減衰さ
れる。このため高圧燃料ポンプ750に起因した騒音を
一層効果的に抑制することができる。
【0110】[実施の形態8]図27(A)の平面図に
示すごとく本実施の形態8のシリンダヘッドカバー84
8は、1本のスリット853により底面側の一部を除い
て、第1の部分850と第2の部分852とに分かれて
いる。また、第2の部分852には気筒毎に領域を分け
るように3つの小スリット854,855,856が設
けられている。
【0111】そして、スリット853および小スリット
854〜856には、図27(B)に示すごとくそれぞ
れゴム製の振動減衰材860,861,862,863
が嵌合されて完全に閉塞されている。
【0112】高圧燃料ポンプ950は実施の形態5の場
合と同様に第1の部分850に取り付けられている。以
上説明した本実施の形態8によれば、以下の効果が得ら
れる。
【0113】(イ).前記実施の形態5の(イ)、
(ハ)および(ニ)の効果を生じる。 (ロ).前記実施の形態5の(ロ)に述べた作用によ
り、高圧燃料ポンプ950にて振動されるシリンダヘッ
ドカバー848の第1の部分850から第2の部分85
2への振動伝達は抑制される。このため、放射音源が小
さくなるので高圧燃料ポンプ950に起因した騒音を抑
制することができる。更に、第2の部分852の振動
は、気筒間に設けられた3つの小スリット854〜85
6に取り付けられたゴム製の振動減衰材861〜863
に吸収され減衰されて抑制される。このため、高圧燃料
ポンプ950に起因した騒音を一層効果的に抑制するこ
とができる。
【0114】しかも、第1の部分850と第2の部分8
52とは一体に形成されているので、シリンダヘッドカ
バー848自身についても、更に弾性ガスケットについ
ても部品点数を増加させることがない。なお、ゴム製の
振動減衰材861〜863は必要であるが、3つの振動
減衰材861〜863は同形状であると共に複雑な形状
の弾性ガスケットよりも製造、管理あるいは取付作業は
容易である。したがって製造コストを低減することがで
きる。
【0115】[その他の実施の形態] ・前記各実施の形態においては、ガソリンエンジンの例
を示したが、ディーゼルエンジンにおいても本発明は適
用できる。
【0116】・前記各実施の形態においては、排気カム
シャフトにポンプカムを設けたが吸気カムシャフト側の
第6気筒と第5気筒との間に配置するようにしてもよ
い。このポンプカムの位置に対応して高圧燃料ポンプは
吸気カムシャフト側でシリンダヘッドカバーに取り付け
られる。
【0117】・前記実施の形態2〜4とは逆に、高圧燃
料ポンプが取り付けられるシリンダヘッドカバーの第1
の部分側に閉ループ状のガスケット溝と閉ループ状の弾
性ガスケットとを適用し、第2の部分側に開ループ状の
ガスケット溝と開ループ状の弾性ガスケットとを適用し
てもよい。
【0118】・前記各実施の形態においては、振動源と
して高圧燃料ポンプを挙げたが、これ以外にエアポンプ
などを挙げることができる。 ・前記各実施の形態においては、6気筒の内燃機関の例
を示したが、3気筒以上、例えば4気筒であっても良
い。4気筒の内燃機関の場合は、第3気筒と第4気筒と
の間にポンプカムと高圧燃料ポンプとが取り付けられ
る。
【0119】・前記実施の形態2〜4では、開ループ状
のガスケット溝200および開ループ状の弾性ガスケッ
ト210の分岐は1つであったが、2つ以上分岐してい
てもよい。
【0120】・前記実施の形態5〜8におけるスリット
は振動減衰材にて閉塞していたが、特に振動減衰効果が
無くてもよく、第1の部分から第2の部分へ、あるいは
第2の部分から第3の部分へと振動を伝達しにくい材料
で閉塞すればよい。例えば、単なるゴムシートや柔軟な
プラスチックシート等が挙げられる。
【0121】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明の実施の形態には、特許請求の範囲に記載
した技術的事項以外に次のような各種の技術的事項の実
施形態を有するものであることを付記しておく。
【0122】(1) 前記第1の部分および前記第2の
部分の一方は、他方に対向する領域とシリンダヘッドに
対向する領域とを含む領域に閉ループ状のガスケット溝
を有して該ガスケット溝内に閉ループ状の弾性ガスケッ
トを配置し、前記第1の部分および前記第2の部分の他
方は、シリンダヘッドに対向する領域に開ループ状のガ
スケット溝を有して該ガスケット溝内に両末端がそれぞ
れ他の部分よりも締め代が大きくされた開ループ状の弾
性ガスケットを配置していることを特徴とする請求項3
〜5のいずれか記載の縦置式内燃機関のポンプ駆動機
構。
【0123】(2) 前記第1の部分および前記第2の
部分の一方は、他方に対向する領域とシリンダヘッドに
対向する領域とを含む領域に閉ループ状のガスケット溝
を有して該ガスケット溝内に閉ループ状の弾性ガスケッ
トを配置し、前記第1の部分および前記第2の部分の他
方は、シリンダヘッドに対向する領域に開ループ状のガ
スケット溝を有して該ガスケット溝内に両末端がそれぞ
れ他の部分よりも締め代の割合が大きくされた開ループ
状の弾性ガスケットを配置していることを特徴とする請
求項3〜5のいずれか記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構。
【0124】(3) 前記開ループ状のガスケット溝の
端部は、前記閉ループ状のガスケット溝近傍に配置さ
れ、前記開ループ状のガスケット溝の端部から前記閉ル
ープ状のガスケット溝までは液体ガスケットにてシール
されていることを特徴とする(1)または(2)記載の
縦置式内燃機関のポンプ駆動機構。
【0125】(4) 前記開ループ状のガスケット溝の
端部は、該ガスケット溝の底面とほぼ直交する端面にて
終了しているとともに、前記開ループ状の弾性ガスケッ
トの先端部は、前記ガスケット溝の深さ方向の幅が弾性
ガスケットの他の部分の幅よりも大きくかつ前記ガスケ
ット溝の深さ方向の両角部に丸味が設けられ、該弾性ガ
スケットの先端面は突出していることを特徴とする請求
項6,7,8,(1),(2)または(3)記載の縦置
式内燃機関のポンプ駆動機構。
【0126】(5) 前記開ループ状のガスケット溝の
端部は、該ガスケット溝の底面が次第に浅くなることで
終了しているとともに、前記開ループ状の弾性ガスケッ
トの先端形状は前記ガスケット溝の深さ方向の幅が前記
ガスケット溝の端部の深さよりも大きい状態で先細り形
状にされていることを特徴とする請求項6,7,8,
(1),(2)または(3)記載の縦置式内燃機関のポ
ンプ駆動機構。
【0127】(6) 前記開ループ状のガスケット溝の
端部近傍に1つまたは複数の分岐溝を設け、該分岐溝に
対応させて、前記開ループ状の弾性ガスケットの端部近
傍にも分岐部を設けたことを特徴とする請求項(1)〜
(5)のいずれか記載の縦置式内燃機関のポンプ駆動機
構。
【0128】(7) 前記ポンプは、高圧燃料ポンプで
あることを特徴とする請求項(1)〜(6)のいずれか
記載の縦置式内燃機関のポンプ駆動機構。
【0129】
【発明の効果】請求項1記載の縦置式内燃機関のポンプ
駆動機構においては、ポンプカムのためにカムシャフト
を延長するのではなく、カムシャフトの内でも、隣接す
る気筒にそれぞれ設けられているジャーナル軸受け間に
存在する領域を利用してポンプカムを取り付けている。
このため、カムシャフトの後端を延長したり、新たにジ
ャーナル軸受けを設けたりすることもなく、ポンプから
受ける圧力に耐えてポンプカムを支持することができ
る。したがって、車両搭載性が悪化することはない。ま
た、隣接する気筒としては、縦置式内燃機関の後方に存
在するものが選択されている。自動車などの車両におい
ては通常、エンジンルームの後方に行くほど、エンジン
フードの高さは高くされている。このため、後方の気筒
のジャーナル軸受け間に配置されたポンプカムに対応
し、ポンプを縦置式内燃機関の上部位置に配置すること
で、車両搭載性の悪化を更に抑制することができる。
【0130】請求項2記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構においては、請求項1記載の構成に対して、前記
ポンプは、前記縦置式内燃機関のシリンダヘッドカバー
において前記ポンプカムの位置に対応した位置に取り付
けられている。この構成によっても請求項1の作用効果
が生じる。
【0131】請求項3記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構においては、請求項2記載の構成に対して、前記
シリンダヘッドカバーは、前記ポンプの取付部位の存在
する第1の部分と、該第1の部分以外の第2の部分とが
別体に形成されている。
【0132】駆動によりポンプに生じる振動は、取り付
けられているシリンダヘッドカバーが一体であった場合
には、シリンダヘッドカバー全体を振動させてシリンダ
ヘッドカバー全体から騒音が放射される。しかし、シリ
ンダヘッドカバーが分割されて、ポンプの取付部位の存
在する第1の部分と、この第1の部分以外の第2の部分
とが別体に形成されていると、ポンプにて直接振動され
るのはシリンダヘッドカバーの第1の部分のみである。
このため、請求項2の効果に加えて、放射音源が小さく
なるのでポンプに起因した騒音を抑制することができ
る。
【0133】請求項4記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構においては、請求項3記載の構成に対して、前記
第1の部分には、前記縦置式内燃機関の後方にて隣接す
る前記2つの気筒に対応する部分を含めている。
【0134】このことにより、請求項3の効果に加え
て、必要十分な大きさでかつポンプに対する強固な支持
ができる第1の部分が得られるとともに、十分な騒音の
抑制効果をも生じさせることができる。
【0135】請求項5記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構においては、請求項3または4記載の構成に対し
て、前記第1の部分と前記第2の部分とは、弾性ガスケ
ットを介して接続されている。
【0136】このため、ポンプの振動を第1の部分から
第2の部分への伝達を抑制して、シリンダヘッドの上部
に生じるオイルミストなどを外部に漏らさないように密
閉することができる。また第1の部分に弾性ガスケット
が接触することにより第1の部分に対する防振作用も生
じる。したがって、請求項3または4の効果に加えて、
シリンダヘッドカバーの密閉構造を維持しつつ、十分に
騒音発生を抑制することができる。
【0137】請求項6記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構においては、請求項3〜5のいずれか記載の構成
に対して、前記第1の部分および前記第2の部分の少な
くとも一方は、開ループ状のガスケット溝を有し、該ガ
スケット溝内に、両末端がそれぞれ他の部分よりも締め
代が大きくされた開ループ状の弾性ガスケットを配置し
ている。
【0138】このように開ループ状の弾性ガスケットの
両末端の締め代を大きくすることにより、請求項3〜5
のいずれかの効果に加えて、他の部分と同じ締め代の場
合に生じやすい開ループ状のガスケット溝の端部での弾
性ガスケットのずれ等によるシール性の悪化を抑制する
ことができる。
【0139】請求項7記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構においては、請求項3〜5のいずれか記載の構成
に対して、前記第1の部分および前記第2の部分の少な
くとも一方は、開ループ状のガスケット溝を有し、該ガ
スケット溝内に、両末端がそれぞれ他の部分よりも締め
代の割合が大きくされた開ループ状の弾性ガスケットを
配置している。
【0140】このように開ループ状の弾性ガスケットの
両末端の締め代の割合を大きくすることにより、請求項
3〜5のいずれかの効果に加えて、他の部分と同じ締め
代割合である場合に生じやすい開ループ状のガスケット
溝の端部での弾性ガスケットのずれ等によるシール性の
悪化を抑制することができる。
【0141】請求項8記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構においては、請求項6または7記載の構成に対し
て、前記開ループ状のガスケット溝の端部近傍に1つま
たは複数の分岐溝を設け、該分岐溝に対応させて、前記
開ループ状の弾性ガスケットの端部近傍にも分岐部を設
けている。
【0142】このように、開ループ状のガスケット溝の
端部近傍に1つまたは複数の分岐溝を設けて、同様に分
岐した開ループ状の弾性ガスケットの分岐部を配置する
ことで、開ループ状のガスケット溝の端部での弾性ガス
ケットのずれを、一層確実に防止することができる。こ
のため請求項6または7記載の効果に加えて、シール性
の悪化を一層確実に抑制することができる。
【0143】請求項9記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
動機構においては、請求項2記載の構成に対して、前記
シリンダヘッドカバーは、前記ポンプの取付部位の存在
する第1の部分と、該第1の部分以外の第2の部分との
間にスリットが形成されている。
【0144】請求項3にて述べたごとく、駆動によりポ
ンプに生じる振動は、取り付けられているシリンダヘッ
ドカバーが完全に一体であった場合には、シリンダヘッ
ドカバー全体を振動させてシリンダヘッドカバー全体か
ら騒音が放射される。しかし、本請求項のごとくシリン
ダヘッドカバーがスリットにより部分的に分割されて、
ポンプの取付部位の存在する第1の部分と、この第1の
部分以外の第2の部分とが分けられると、ポンプにて振
動されるシリンダヘッドカバーの第1の部分から第2の
部分への振動伝達は抑制される。このため、請求項2の
効果に加えて、放射音源が小さくなるのでポンプに起因
した騒音を抑制することができる。しかも、第1の部分
と第2の部分とは一体に形成されているので、部品点数
を増加させることがない。したがって、シリンダヘッド
カバーの組立作業が容易となり製造コストを低減でき
る。
【0145】請求項10記載の縦置式内燃機関のポンプ
駆動機構においては、請求項9記載の構成に対して、前
記第1の部分には、前記縦置式内燃機関の後方にて隣接
する前記2つの気筒に対応する部分を含めている。
【0146】このことにより、請求項9の効果に加え
て、必要十分な大きさでかつポンプに対する強固な支持
ができる第1の部分が得られるとともに、十分な騒音の
抑制効果をも生じさせることができる。
【0147】請求項11記載の縦置式内燃機関のポンプ
駆動機構においては、請求項9または10記載の構成に
対して、前記スリットには、振動減衰材を嵌合すること
で前記シリンダヘッドカバー内を密閉している。
【0148】このため、請求項9または10の効果に加
えて、ポンプによる第1の部分の振動を直ちに減衰させ
第2の部分への振動伝達抑制を一層効果的なものとする
ことができる。これとともに、更にシリンダヘッドの上
部に生じるオイルミストなどを外部に漏らさないように
密閉することができる。
【0149】請求項12記載の縦置式内燃機関のポンプ
駆動機構においては、請求項1〜11のいずれか記載の
構成に対して、前記ポンプとしては高圧燃料ポンプを挙
げている。このような高圧燃料ポンプを搭載した縦置式
内燃機関において請求項1〜11のいずれかの効果を生
じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1としての自動車車両に搭載され
ている縦置式ガソリンエンジンの高圧燃料ポンプ駆動機
構の概略構成を表す斜視図。
【図2】 実施の形態1における燃料供給経路の説明
図。
【図3】 実施の形態1における排気カムシャフトに対
するポンプカムの取付位置の説明図。
【図4】 実施の形態2におけるシリンダヘッドカバー
の平面図。
【図5】 実施の形態2におけるシリンダヘッドカバー
の底面図。
【図6】 実施の形態2におけるシリンダヘッドカバー
の第1の部分の平面図。
【図7】 実施の形態2におけるシリンダヘッドカバー
の第1の部分の底面図。
【図8】 実施の形態2におけるシリンダヘッドカバー
の第1の部分の左側面図。
【図9】 実施の形態2におけるシリンダヘッドカバー
の第1の部分の図6におけるA−A断面図。
【図10】 実施の形態2におけるシリンダヘッドカバ
ーの第1の部分の図6におけるB−B断面図。
【図11】 実施の形態2におけるシリンダヘッドカバ
ーの第2の部分の平面図。
【図12】 実施の形態2におけるシリンダヘッドカバ
ーの第2の部分の底面図。
【図13】 実施の形態2におけるシリンダヘッドカバ
ーの第2の部分の右側面図。
【図14】 実施の形態2におけるシリンダヘッドカバ
ーの第2の部分の図11におけるC−C断面図。
【図15】 実施の形態2における第1の部分に用いら
れる開ループ状の弾性ガスケットの平面図。
【図16】 実施の形態2における第2の部分に用いら
れる閉ループ状の弾性ガスケットの平面図。
【図17】 実施の形態2における第2の部分に用いら
れる閉ループ状の弾性ガスケットの右側面図。
【図18】 実施の形態2における弾性ガスケットの断
面形状および端部形状の説明図。
【図19】 実施の形態2における第1の部分と第2の
部分との接続部分の縦断面図。
【図20】 実施の形態2における第1の部分と第2の
部分との接続部分の底面図。
【図21】 実施の形態3における開ループ状弾性ガス
ケット端部の形状説明図。
【図22】 実施の形態4における開ループ状弾性ガス
ケット端部の形状説明図。
【図23】 実施の形態5におけるシリンダヘッドカバ
ーの形状説明図。
【図24】 実施の形態5におけるシリンダヘッドカバ
ーの形状説明図。
【図25】 実施の形態6におけるシリンダヘッドカバ
ーの形状説明図。
【図26】 実施の形態7におけるシリンダヘッドカバ
ーの形状説明図。
【図27】 実施の形態8におけるシリンダヘッドカバ
ーの形状説明図。
【符号の説明】
2…縦置式ガソリンエンジン、4…シリンダブロック、
6…シリンダヘッド、6a…第4気筒領域、6b…第5
気筒領域、6c…第6気筒領域、8…シリンダ、10…
ピストン、12…コンロッド、14…クランクシャフ
ト、16…燃焼室、18…吸気バルブ、18a…バルブ
リフタ、20…排気バルブ、20a…バルブリフタ、2
2…燃料リザーバ、24…燃料噴射弁、26…吸気カム
シャフト、28…排気カムシャフト、28a,28b,
28c…ジャーナル、30,32…バルブカム、34,
36…カムプーリ、38…クランクプーリ、40…タイ
ミングベルト、42…クランク角センサ、44…電子制
御装置(ECU)、46…気筒判別センサ(カム角セン
サ)、48…シリンダヘッドカバー、50…高圧燃料ポ
ンプ、50a…電磁スピル弁、50b…シリンダ、50
c…プランジャ、50d…加圧室、50e…タペット、
52…ポンプカム、54…流入通路、56…燃料タン
ク、58…低圧フィードポンプ、60…逆止弁、62…
吐出側流入通路、64…リリーフ通路、66…リリーフ
弁、68…供給通路、70…逆止弁、72…リリーフ
弁、74…リリーフ通路、76…燃圧センサ、78,8
0…スピル通路、82…圧力調整弁、84…バルブリフ
タホール、86…ジャーナル軸受け、86a…ボルト
孔、148…シリンダヘッドカバー、150…第1の部
分、150a…上面、150c…周縁部端面、152…
第2の部分、152a…上面、152b…開放口、15
2c,152d…周縁部端面、152e… 前方端縁部
下面、152f…後方端縁部下面、154…高圧燃料ポ
ンプの取付座、154a…雌ネジ部、154b…挿通
孔、156…イグニッションコイルの取付座、156a
…貫通孔、156b…ネジ孔部、158…気筒判別セン
サの取付座、158a…貫通孔、160…ボルト挿通
部、160a…中心のボルト挿通孔、161…アーチ状
接続部、161a…側端面、162…オイル注入部、1
62a…オイル注入口、164…イグニッションコイル
の取付座、164a…貫通孔、164b…ネジ孔部、1
66…ホジティブクランクケースベンチレーション(P
CV)用のパイプ取付部、166a…中心孔、168…
ボルト挿通部、168a…ボルト挿通孔、170…ネジ
孔部、200…開ループ状のガスケット溝、200a…
端部、200b…分岐溝、200c…底面、200d…
端面、200e…角部、202…閉ループ状のガスケッ
ト溝、210…弾性ガスケット、210a…端部、21
0b…分岐部、212…弾性ガスケット、212a…
前方部、212b…後方部、212c,212d…側
部、214,216…突条、218…側方突起、220
…液体ガスケット、230…開ループ状の弾性ガスケッ
ト、230a…端部、230b,230c…角部、23
0d…先端面、234…開ループ状のガスケット溝、2
34a…端部、234c…底面、236…開ループ状の
弾性ガスケット、236a…端部、236b…先端部、
248…シリンダヘッドカバー、248a…前方端縁
部、250…第1の部分、252…第2の部分、253
…スリット、300…底面、350…高圧燃料ポンプ、
360…振動減衰材、448…シリンダヘッドカバー、
450…第1の部分、452…第2の部分、453…ス
リット、454…第3の部分、455…スリット、46
0,462…振動減衰材、550…高圧燃料ポンプ、6
48…シリンダヘッドカバー、650…第1の部分、6
52…第2の部分、653…スリット、654…イグニ
ッションコイルの取付座、655,656…スリット、
660…振動減衰材、750…高圧燃料ポンプ、848
…シリンダヘッドカバー、850…第1の部分、852
…第2の部分、853…スリット、854,855,8
56…小スリット、860,861,862,863…
振動減衰材、950…高圧燃料ポンプ、F…車両前方、
R…車両後方。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩室 稔 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 高木 禎規 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦置式内燃機関の上部に備えられたポン
    プを、吸気バルブあるいは排気バルブの一方または両方
    を開閉駆動するバルブカムを有するカムシャフトに設け
    られたポンプカムにて駆動するポンプ駆動機構であっ
    て、 前記ポンプカムは前記縦置式内燃機関の後方にて隣接す
    る2つの気筒に対応してそれぞれ設けられたジャーナル
    軸受け間に位置するように設けられ、前記ポンプは前記
    ポンプカムの位置に対応した縦置式内燃機関の上部位置
    に配置されていることを特徴とする縦置式内燃機関のポ
    ンプ駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記ポンプは、前記縦置式内燃機関のシ
    リンダヘッドカバーにおいて前記ポンプカムの位置に対
    応した位置に取り付けられていることを特徴とする請求
    項1記載の縦置式内燃機関のポンプ駆動機構。
  3. 【請求項3】 前記シリンダヘッドカバーは、前記ポン
    プの取付部位の存在する第1の部分と、該第1の部分以
    外の第2の部分とが別体に形成されていることを特徴と
    する請求項2記載の縦置式内燃機関のポンプ駆動機構。
  4. 【請求項4】 前記第1の部分には、前記縦置式内燃機
    関の後方にて隣接する前記2つの気筒に対応する部分を
    含めていることを特徴とする請求項3記載の縦置式内燃
    機関のポンプ駆動機構。
  5. 【請求項5】 前記第1の部分と前記第2の部分とは、
    弾性ガスケットを介して接続されていることを特徴とす
    る請求項3または4記載の縦置式内燃機関のポンプ駆動
    機構。
  6. 【請求項6】 前記第1の部分および前記第2の部分の
    少なくとも一方は、開ループ状のガスケット溝を有し、
    該ガスケット溝内に、両末端がそれぞれ他の部分よりも
    締め代が大きくされた開ループ状の弾性ガスケットを配
    置していることを特徴とする請求項3〜5のいずれか記
    載の縦置式内燃機関のポンプ駆動機構。
  7. 【請求項7】 前記第1の部分および前記第2の部分の
    少なくとも一方は、開ループ状のガスケット溝を有し、
    該ガスケット溝内に、両末端がそれぞれ他の部分よりも
    締め代の割合が大きくされた開ループ状の弾性ガスケッ
    トを配置していることを特徴とする請求項3〜5のいず
    れか記載の縦置式内燃機関のポンプ駆動機構。
  8. 【請求項8】 前記開ループ状のガスケット溝の端部近
    傍に1つまたは複数の分岐溝を設け、該分岐溝に対応さ
    せて、前記開ループ状の弾性ガスケットの端部近傍にも
    分岐部を設けたことを特徴とする請求項6または7記載
    の縦置式内燃機関のポンプ駆動機構。
  9. 【請求項9】 前記シリンダヘッドカバーは、前記ポン
    プの取付部位の存在する第1の部分と、該第1の部分以
    外の第2の部分との間にスリットが形成されていること
    を特徴とする請求項2記載の縦置式内燃機関のポンプ駆
    動機構。
  10. 【請求項10】 前記第1の部分には、前記縦置式内燃
    機関の後方にて隣接する前記2つの気筒に対応する部分
    を含めていることを特徴とする請求項9記載の縦置式内
    燃機関のポンプ駆動機構。
  11. 【請求項11】 前記スリットには、振動減衰材を嵌合
    することで前記シリンダヘッドカバー内を密閉している
    ことを特徴とする請求項9または10記載の縦置式内燃
    機関のポンプ駆動機構。
  12. 【請求項12】 前記ポンプは、高圧燃料ポンプである
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか記載の縦置
    式内燃機関のポンプ駆動機構。
JP11021432A 1999-01-29 1999-01-29 縦置式内燃機関のポンプ駆動機構 Pending JP2000220549A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012215168A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Honda Motor Co Ltd 水冷式v型エンジン
CN103912365A (zh) * 2012-12-28 2014-07-09 三菱自动车工业株式会社 用于车辆的内燃机

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