JP2015075005A - 内燃機関 - Google Patents

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礼俊 松永
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Abstract

【課題】過給機を備えた内燃機関であっても、性能を低下させることなく小型化を図る。
【解決手段】排気通路20が取り付け用フランジ面36に対して斜め方向に横断して排気出口につながり、排気通路20の通路中心Aが、タービン23aのスクロール40の入り口中心円弧Sに略接線でつながるように形成され、シリンダヘッド4の上方側にターボチャージャ23が配されていても、排気ガスの経路が急激に上側に曲げられず、圧力損失が抑制されて応答性の低下が抑えられる。
【選択図】図8

Description

本発明は、過給機が備えられた内燃機関に関する。
車両の内燃機関として、排気ガスによりタービンを駆動して吸入空気を過給する過給機を備えた車両が知られている。過給機を備えることにより、出力性能を大幅に向上させることができる。過給機を備えた内燃機関では、気筒数に応じた複数の排気管、及び、一つの排気出口を有する排気集合管がシリンダヘッドに形成された技術が知られている(例えば、特許文献1)。
一方、車両の内燃機関として、燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射弁と、吸気通路内に燃料を噴射するポート噴射弁とを備えた内燃機関が知られている。応答性や燃費、出力の向上等、目的に応じて筒内噴射弁とポート噴射弁の運転状態が最適に制御されるようになっている。
過給機や複数の燃料供給系統を備えた内燃機関は多数の部品から構成されているため、機能を最大限に活かすように、各構成部品の大きさの設計や配置の設計等が種々工夫されている。近年、車両の小型化が図られるようになり、内燃機関の収納スペースの制約も厳しくなっている。そして、内燃機関は多くの機能が求められるようになってきているため、構成部品が増加する傾向にある。このため、性能を低下させることなく、多くの構成部品を有する内燃機関の更なる小型化が求められているのが現状である。
特開2011−530666号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、過給機を備えた内燃機関であっても、性能を低下させることなく小型化を図ることができる内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の内燃機関は、複数の気筒を有する内燃機関において、前記内燃機関本体のシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドに形成される複数の排気管と、前記排気管が集合する排気集合部と、排気出口の周囲に設けられる取り付け用フランジ面と、前記取り付け用フランジ面に取り付けられるタービンを有する過給機と、前記排気出口と前記タービンのスクロールをつなぐ排気通路とを備え、前記排気通路は、前記取り付け用フランジ面に対して斜め方向に横断するように形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、排気出口の管路を斜め上方に向けたため、排気通路が取り付け用フランジ面に対して斜め方向に横断して排気出口につながっており、排気出口の経路を水平方向に延ばさず過給器のタービンに接続させることで、排気バルブからタービン入り口までの距離を短く設定でき、内燃機関を小型化しつつタービンおよび排気管の熱容量によって損失する熱損失を抑制することができる。これにより、触媒ライトオフ性能(触媒が活性化するまでの時間が短いほど良い)が向上する。
また、シリンダヘッド内の排気通路から排気タービン入り口までがスムーズに接続されるため、排気の流れに乱れが生じず、圧力損失が抑制され、また、距離が短くなることによって排気通路の体積が少なくなるため、ターボラグの縮小ができる。更に、ターボ内の排気通路が短くできることで、ターボ本体の高温時の強度が高い高価な材料の重量も低減でき、軽量化と低コスト化ができる。
そして、請求項2に係る本発明の内燃機関は、前記排気集合部の少なくとも一部は、前記シリンダヘッドの内部に形成されたこと特徴とする。
請求項2に係る本発明では、内燃機関を小型化しつつタービンおよび排気管の熱容量が低減でき、排気エネルギーの損失をさらに低減できる。
また、請求項3に係る本発明の内燃機関は、請求項2に記載の内燃機関において、前記排気通路は、前記タービンの前記スクロールの入り口中心円弧に略接線でつながるように形成されたことを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、シリンダヘッド内の排気出口近傍の排気通路からタービンのスクロールの間に曲げ配管がなく、内燃機関の排気を圧力損失を発生させることなくタービンのスクロールに供給できるとともに、排気通路が傾斜して配置され内燃機関の幅方向(車両前後方向)長さを短くでき、小型化できるとともに、排気バルブからタービン入り口までを略一直線で結ぶことにより、排気ガスの経路が急激に上側に曲げられることがなく、排気管の曲がりによる排気圧力損失の発生を抑制できる。
また、請求項4に係る本発明の内燃機関は、請求項2に記載の内燃機関において、前記排気通路は、前記シリンダヘッドの排気出口近傍から前記タービンの前記スクロールの入り口中心円弧に連続する曲線でつながるように形成されたことを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、シリンダヘッド内の排気出口近傍の排気通路からタービンのスクロールまでが連続した曲線なので、内燃機関の排気を圧力損失を発生させることなくタービンのスクロールに供給できるとともに、排気通路が傾斜して配置され内燃機関の幅方向(車両前後方向)長さを短くでき、小型化できるとともに、排気ガスの経路が急激に曲げられることがなく、排気管の曲がりによる排気圧力損失の発生を抑制できる。
また、請求項5に係る本発明の内燃機関は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の内燃機関において、前記排気通路は、フランジを介して前記取り付け用フランジ面に接続され、前記排気通路の外壁には、前記外壁に沿って前記フランジに接続するリブが形成されていることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、排気通路の外壁とフランジとの間に亘りリブが形成されているので、排気通路を支える部材が必要なく、また、リブが放熱部材として機能し、かつ、シリンダヘッド内の冷却水に熱を伝えることで、タービン入り口の排気温度を低下させることができる。また、ターボ本体の温度低下も可能となり、熱による部材強度の低下が避けられ、軽量化や安価な材料採用が可能となる。
本発明の内燃機関は、過給機を備えた内燃機関であっても、性能を低下させることなく小型化を図ることが可能になる。
本発明の一実施例に係る内燃機関を説明する車両の概念図である。 本発明の一実施例に係る車両の内燃機関の概略系統図である。 本発明の一実施例に係る車両の内燃機関の外観図である。 本発明の一実施例に係る車両の内燃機関の外観図である。 燃料噴射弁の燃料供給経路を表す内燃機関の外観図である。 過給機の取付き状況を表す車両の内燃機関の外観図である。 車両の幅方向の側面側から見た内燃機関の要部の正面図である。 図7の断面図である。 他の実施例の断面図である。
図1、図2に基づいて本発明の一実施例に係る内燃機関の全体構成を説明する。
図1には本発明の一実施例に係る内燃機関を説明する車両の概念、図2には本発明の一実施例に係る車両の内燃機関の概略系統を示してある。
図1に基づいて内燃機関の搭載状況を説明する。
図に示すように、車両1の前方のエンジンルームには、内燃機関(エンジン)2が搭載され、エンジン2には、シリンダブロック3及びシリンダヘッド4を含む機関本体(エンジン本体)5が備えられている。エンジン2(エンジン本体5)はクランクシャフト6が車両1の幅方向に延びて配置されている。
エンジン2(エンジン本体5)の車両1の前側には、吸気系(吸気マニホールド、インタークーラ24、燃料供給系等)が備えられ、エンジン2(エンジン本体5)の車両1の後側には、排気系(排気管、過給機、ウエイストゲート弁、排気浄化触媒等)が備えられている。
車両1の前側におけるエンジン本体5のシリンダヘッド4の上部(シリンダヘッドカバーの上部)には高圧燃料ポンプ11が取り付けられ、高圧燃料ポンプ11はカムシャフトに設けられたポンプカムにより駆動される。エンジン2には、エンジン本体5の各気筒の燃焼室に燃料を直接噴射する筒内噴射弁が気筒毎に備えられ、高圧燃料供給経路を介して高圧燃料ポンプ11からの燃料が筒内噴射弁に供給される。
エンジン2には、エンジン本体5の各気筒の吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁が吸気通路毎に備えられ、燃料タンク内の低圧燃料ポンプの駆動により低圧燃料供給経路を介して燃料がポート噴射弁に供給される。
図2に基づいてエンジン2の系統(構成)の概略を説明する。
図に示すように、エンジン2のシリンダヘッド4には気筒毎に吸気ポート7が形成され、各吸気ポート7の燃焼室12側には吸気バルブ8がそれぞれ設けられている。吸気バルブ8はエンジン回転に応じて回転するカムシャフトのカムに倣って開閉動作され、各吸気ポート7と燃焼室12との連通・遮断を行う。
各吸気ポート7には吸気マニホールド9の一端がそれぞれ接続され、各吸気ポート7に吸気マニホールド9が連通している。シリンダヘッド4(または吸気マニホールド9)にはポート噴射弁13が取り付けられ、低圧燃料ポンプの駆動によりポート噴射弁13に燃料が送られる。
また、エンジン2のシリンダヘッド4には気筒毎に排気ポート16がそれぞれ設けられ、各排気ポート16の燃焼室12側には排気バルブ10がそれぞれ設けられている。排気バルブ10はエンジン回転に応じて回転するカムシャフトのカムに倣って開閉動作され、各排気ポート16と燃焼室12との連通・遮断を行う。
エンジン2のシリンダヘッド4には、排気ポート16と一体となる排気マニホールド17が形成され、排気ポート16及び排気マニホールド17がシリンダヘッド4の内部に収容されて排気集合管が構成されている。排気マニホールド17の他端が排気出口とされ、シリンダヘッド4から取り付け用フランジ面36(後述する図6から図8参照)を介して外に開口している。
尚、後述する図8に示すように、シリンダヘッド4の集合部および排気ポート16、排気マニホールド17および取り付け用フランジ面36の周囲にはシリンダヘッド4を冷却する冷却水が流通する冷却水通路61、62、63が配置されている。
一方、シリンダヘッド4には燃焼室12に臨む筒内噴射弁18が取り付けられ、高圧燃料ポンプ11の駆動により筒内噴射弁18に燃料が送られる。
上述したエンジン2は、運転状態に応じて、低圧燃料ポンプの駆動によるポート噴射弁13からの燃料噴射と、高圧燃料ポンプ11の駆動による筒内噴射弁18から燃料噴射とが適宜制御される。
吸気マニホールド9には吸気管21が接続され、シリンダヘッド4から外に開口する排気マニホールド17の排気出口には、過給機としてターボチャージャ23のタービン23aの排気通路20が接続されている。具体的には後述するが、排気通路20は、排気マニホールド17の排気出口の取り付け用フランジ面に対し斜め方向に横断するように形成されている。即ち、ターボチャージャ23は、排気マニホールド17の排気出口(シリンダヘッド4から臨む排気開口)の上方に配されている。
ターボチャージャ23のタービン23aにはコンプレッサ23bが連結され、ターボチャージャ23のコンプレッサ23bには吸気管21が接続されている。エンジン2の排気ガスが排気通路20からターボチャージャ23に送られると、排気ガスの流れによりタービン23aが回転し、タービン23aの回転に伴ってコンプレッサ23bが回転して吸気管21内の吸気が過給される。
ターボチャージャ23のコンプレッサ23bの下流側の吸気管21にはインタークーラ24が配され、ターボチャージャ23で過給された吸気は、インタークーラ24で冷却されてスロットル弁25を介して燃焼室12に送られる。ターボチャージャ23のタービン23aの出口には排気管22が接続され、排気管22には排気浄化触媒26が備えられている。
ターボチャージャ23のタービン23aの上流側の排気通路20と下流側の排気管22との間にはウエイストゲート弁(WG弁)27が設けられ、電動アクチュエータ27aの駆動によるWG弁27の開閉によりターボチャージャ23のタービン23aに送られる排気の量が調整されて過給圧が調整される。
図3から図5に基づいてエンジン2の構造を具体的に説明する。
図3には車両1の前方側(車両前側から見た状態)のエンジン2の外観、図4には車両1の後方側(車両後側から見た状態)のエンジン2の外観、図5には燃料噴射弁の燃料供給経路を表すエンジン2の外観を示してある。尚、図5は図3においてインタークーラ24及び吸気マニホールド9を外した状態の外観図である。
図3、図4に示すように、車両1の後方側(図4で示されている側)におけるエンジン本体5にはターボチャージャ23が取り付けられている。また、車両1の前方側(図3で示されている側)におけるエンジン本体5の吸気マニホールド9にはインタークーラ24が取り付けられている。
ターボチャージャ23のタービン23aの入口側は、シリンダヘッド4から外に開口する排気マニホールド17(図2参照)の排気出口に排気通路20(図2参照)を介して接続され、タービン23aの出口側には、排気浄化触媒26を備えた排気管22が接続されている。ターボチャージャ23のコンプレッサ23bの入口側は、図示しない外気導入系に接続されて外気が導入され、コンプレッサ23bの出口側には、インタークーラ24の上流側の吸気管21aが接続されている。
吸気管21aは、車両1の前側から見た状態で(図3の状態で)、車幅方向の右側でコンプレッサ23bに接続され、左側手前に向かって延びてインタークーラ24の入口側に接続されている。車両1の後側から見た状態では(図4の状態では)、車幅方向の左側でコンプレッサに接続され、右側前方に向かって延びてインタークーラ24の入口側に接続されている。
図3に示すように、インタークーラ24の出口側(図中右側)にはインタークーラ24の下流側の吸気管21b(図4参照)が接続され、吸気管21bはスロットル弁25(スロットルボデー)を介して吸気マニホールド9(図2参照)に接続されている。
図4に示すように、車両1の後方側におけるエンジン本体5のターボチャージャ23のコンプレッサ23bの下部には、WG弁27の電動アクチュエータ27aが設けられている。WG弁27の電動アクチュエータ27aは、ターボチャージャ23に対し、車両の後方側(図中手前側)にずれて配され、ターボチャージャ23のコンプレッサ23bに対して図中左側(車両1の前進方向左側)にずれて配されている。
また、WG弁27の電動アクチュエータ27aは、排気浄化触媒26に対し排気マニホールド17(図2参照)の排気出口(排気集合部)の位置を挟んで図中左側(車両1の前進方向左側)に位置している。
図5に示すように、低圧燃料ポンプの駆動により燃料が供給される低圧デリバリー32が備えられ、低圧デリバリー32から各吸気ポート7のポート噴射弁13に送られる(低圧燃料供給経路)。
シリンダヘッド4の上部には、高圧燃料ポンプ11が上向きに設けられ、駆動用のプランジャが下側に付勢されている。高圧燃料ポンプ11はカムシャフトの回転により駆動され、ポンプカムによりプランジャが付勢力に抗して上側に駆動される。高圧燃料ポンプ11が駆動されることにより燃料供給路が開き、燃料が高圧デリバリー33から各筒内噴射弁18に送られる(高圧燃料供給経路)。
図6から図8に基づいてターボチャージャ23の取付き状況を説明する。
図6には車両の後方側のエンジン2の要部を現す外観を示してあり、図4に対応してターボチャージャ23に関係する部位を主に示してある。図7には車両1の前進方向に向かって右側からエンジン2を見た要部の正面視(エンジン2の前後方向としては前側から見た状態:図中右側が車両1の前後方向の前方側)を示してある。
また、図8には、排気マニホールド17の排気出口、及び、ターボチャージャ23(排気通路20の部位:排気出口に接続する端部)の形状を説明するために図7を断面にした状態を示してある。
図6、図7に示すように、シリンダヘッド4には、複数の排気ポート16及び排気マニホールド17が一体となった排気集合管が形成され、シリンダヘッド4から外に臨む排気集合管の出口の周囲は取り付け用フランジ面36とされている。取り付け用フランジ面36には排気通路20が接続されている。
ターボチャージャ23の排気通路20は、タービン23aのスクロールと排気マニホールド17をつなぐ通路となっている。排気通路20は、取り付け用フランジ面36に対し、斜め方向に横断するように形成されている。
つまり、ターボチャージャ23は、排気集合管の排気出口(シリンダヘッド4から臨む排気開口)の上方に配され、ターボチャージャ23の本体の一部(排気通路20)がそのまま排気集合管(排気マニホールド17)に接続された状態の構造となり、小型化を図ることができ、熱容量を減らすことができる。
上述したエンジン2は、排気集合管(複数の排気ポート16及び排気マニホールド17)がシリンダヘッド4の内部に一体的に形成され、排気集合管の排気出口の上方(エンジン本体5の上方側)にターボチャージャ23が配されているので、スペースを有効に利用してエンジン2の小型化を図ることができる。しかも、エンジン2の各気筒と排気浄化装置との距離を短くし、排気浄化装置までの熱容量を減らすことでエンジン2の暖機運転時に早期に排気浄化装置を活性化させることができる。
尚、排気集合部は、必ずしも全てがシリンダヘッド4の内部に内臓されている必要は無く、排気集合部の一部がシリンダヘッド4の外側で集合する形状であってもよい。
図8に基づいて排気集合管(排気マニホールド17)及びターボチャージャ23(排気通路20)を具体的に説明する。
図に示すように、排気集合管の排気出口35の周囲の取り付け用フランジ面36にはターボチャージャ23の排気通路20のフランジ37が接続されている。ターボチャージャ23のタービン23aの動翼Wの回転軸周りには渦巻き形状のスクロール40が形成され、動翼Wの周方向の端面部から排気ガスが供給される。ターボチャージャ23の排気通路20は、通路中心A(一点鎖線)がタービン23aのスクロール40の入り口中心円弧S(点線)に略接線でつながるように形成されている。
具体的には、排気ポート16から排気マニホールド17の通路が斜め上方に向かってつながっている。排気マニホールド17の他端である排気出口35にターボチャージャ23の排気通路20が接続され、斜め上方に延びる、排気マニホールド17の通路(斜め上方に延びる通路)の排気出口35の中心が、排気通路20の通路中心A(一点鎖線)と一致している。そして、排気通路20の通路中心Aが斜め上方に延びてスクロール40の入り口中心円弧Sに略接線でつながるようになっている。
このため、ターボチャージャ23のタービン23aは、タービン23aの回転方向の進入角度に対し、排気ガスの流れの中心が最適な状態でタービン翼(動翼W)に進入するように設計されている。つまり、タービン23aのスクロール40と排気集合管の間に曲げ部がない。
これにより、排気通路20が傾斜して配置され内燃機関の幅方向長さを短くでき、内燃機関を小型化できるとともに、内燃機関の排気の圧力が曲がり部により損失することなくタービン23aのスクロール40に供給でき、排気集合部から出た排気がエネルギー損失を発生させることなく、タービンに対し効率的に排気エネルギーを供給する。
排気エネルギーをタービンに対し効率的に供給できると次のような効果が得られる。
まず、第一に過給レスポンスの低下が抑制される。排気エネルギーが損失すると、タービンを回転させる仕事が失われタービン回転数が上昇し難くなる。タービン回転数が上昇しないとタービン翼と同軸上に配置されたコンプレッサ翼の回転速度が上昇せず、コンプレッサで吸入空気を圧縮する仕事量が減る。即ち、過給圧が上昇しがたくなる。このような状況は吸入空気量が少なく、排気エネルギー量が少ない低回転・低負荷で顕著に発生する。
つまり、低回転・低負荷での過給レスポンスが低下し、内燃機関の応答性が悪化する。即ち、ドライバーがアクセルを踏み込んだ際に内燃機関が出力を発生させるまでの時間が長くなり、車両としてのドライバビリティーが悪化する。
第二に排気エネルギーが損失すると触媒に供給される排気エネルギーが減少し、触媒ライトオフ性能が悪化するが、これを抑制でき、さらには触媒昇温モード中の燃料供給量を減らすことに繋がる。即ち、触媒昇温モード時においては点火時期を遅角させて、燃焼タイミングを通常よりも後工程にし、より多くの排気エネルギーが触媒に供給されるように制御している。
このような場合は、通常の点火タイミングよりも燃焼は不安定となりやすく、燃焼を安定させるために内燃機関の回転数を上昇させたり、あるいは燃料噴射量を多くしたりすることで、燃焼を維持する。この触媒昇温時間が長ければ長いほど燃料消費量が多くなり、燃費が悪化する。つまり、排気エネルギー損失を抑えることで、触媒昇温時間が減少し、燃料消費の悪化を抑制できる。
第三に曲げ部によって排気圧損が生じることによる、排気圧力の上昇を防止でき、気筒内に排気が逆流する現象である内部EGRの増加を抑えることができることである。これにより、内部EGRによって、筒内の吸気温度が上昇し、ノックが発生しやすくなる現象を抑制し、燃焼効率を維持することができる。
特に、高回転・高負荷領域では吸入空気量が多く排気圧力が高まる。このような状況で排気圧力が上昇すると内部EGRの増大によりノックが早期に発生し、点火時期を適切な時期に設定できず内燃機関の性能低下の原因となる。
一方、タービン23aのスクロール40の入り口中心円弧Sに、通路中心Aが略接線でつながるように形成された排気通路20は、外壁に沿ってフランジ37に接続するリブ45が形成されている。
排気通路20には、フランジ37に接続するリブ45が形成されているので、排気通路20を支えるための部材を設けることなく、排気通路20をシリンダヘッド4に支持し、排気通路に使われる部品を最小限にして、熱容量を減らすともに、排気通路の外壁の表面積を増加させて放熱部材として機能させる。
即ち、リブ部で排気通路を保持する役割と排気通路を保持する役割を持たせることで、排気系全体として熱容量を低減しつつ、効率的に放熱できるよう表面積を増大させ、高温になった際に、排気系の熱をリブ45で放熱することができる。
これにより、内燃機関が高負荷で運転する際に、排気系部品の熱害保護のため、燃料冷却により排気ガス温度を低下させる制御があるが、この制御の機会を減らし、燃料消費を抑制することができる。しかも、シリンダヘッド4の冷却水通路の近傍にリブ45が配されることになるため、熱が伝わり難く放熱に有利になるので、さらに燃料冷却の機会を少なくすることができる。
尚、コンプレッサ23b側にブラケット等を設けてエンジン本体5に取り付けるようにしてもよいし、リブを複数設けて、ターボチャージャに対する支持力を向上するとともに、放熱部の面積が増加するようにしても良い。
尚、排気集合管の排気出口35の出口部の径に対し、排気通路20の一端の径を大きくすることが好ましい。排気通路20は、排気集合管の取り付き用フランジ面36に対して、位置を合わせてロックピン等を用いてシリンダヘッド4に接合される。この時に、万一、位置がずれた場合でも、排気通路20の一端の径が大きくされていれば、排気出口35を流通する排気ガスの流れに影響を及ぼすことが少ない。
上述した車両1のエンジン2は、排気集合管がシリンダヘッド4の内部に一体的に形成され、排気集合管の排気出口35の上方側にターボチャージャ23が配されているので、エンジン2の小型化を図ることができる。
そして、排気出口35の管路が斜め上方に向けられ、排気通路20の一端に排気出口35がつながれているので、エンジン2の上方側にターボチャージャ23が配されていても、排気ガスの経路が急激に上側に曲げられることがなく、圧力損失を抑制して応答性の低下を抑えることができる。
このため、ターボチャージャ23を備えたエンジン2であっても、性能を低下させることなく小型化を図ることが可能になる。
上述した実施例では、排気マニホールド17の排気出口(シリンダヘッド4から臨む排気開口)の上方にターボチャージャ23を配し、排気マニホールド17の排気出口の取り付け用フランジ面に対し斜め方向に排気通路20が横断するように形成された構成を例に挙げて説明したが、ターボチャージャを排気マニホールド17の排気出口(シリンダヘッド4から臨む排気開口)の下側に配することも可能である。
図9に基づいてターボチャージャを排気マニホールド17の排気出口の下側に配した例を説明する。
図9には、排気マニホールド17の排気出口の下側にターボチャージャを配した状態の断面を示してある。図8に示した部材と同一部材には同一符号を付してある。
ターボチャージャ51は、排気マニホールド17の排気出口(シリンダヘッド4から臨む排気開口)の下方に配されている。排気集合管の排気出口35の周囲の取り付け用フランジ面36にはターボチャージャ51の排気通路52のフランジ53が接続されている。ターボチャージャ51の排気通路52は、排気マニホールド17の排気出口の取り付け用フランジ面に対し斜め方向に排気通路が横断するように形成されている。
排気マニホールド17の排気出口の下側に配されたターボチャージャ51のタービン51aには動翼Wが備えられ、動翼Wの回転軸周りには渦巻き形状のスクロール55が形成され、動翼Wの周方向の端面部から排気ガスが供給される。ターボチャージャ51の排気通路52は、通路中心A(一点鎖線)がタービン51aのスクロール55の入り口中心円弧S(点線)に略接線でつながるように形成されている。
このため、タービン51aのスクロール55と排気集合管の間に曲げ配管がなく、内燃機関の排気圧力を損失することなくタービン51aのスクロール55に供給できるとともに、排気通路52が傾斜して配置され内燃機関の幅方向(車両前後方向)長さを短くでき、小型化が可能になる。
これにより、シリンダヘッド4の下方側にターボチャージャ51が配されていても、排気出口の経路を水平方向に延ばして下に向ける必要がないため、排気ガスの経路が急激に曲げられることがなく、排気ガスの流れの圧力損失を抑制してターボチャージャ51の応答性の低下を抑えることができる。
一方、タービン51aの外壁にはフランジ37に接続するリブ56が形成されている。リブ56が形成されているので、タービン51aを支えるための部材を設けることなく、タービン51aをシリンダヘッド4に支持することができる。
また、図8に示した実施例と同様に、リブ56は放熱部材として機能するので、高温になる排気系の熱をリブ56で放熱することができる。しかも、シリンダヘッド4の冷却水通路61の近傍にリブ56が配されることになるため、高温時は冷却水からからの冷却効果が得られ放熱に有利になる。更に、ターボ本体の温度低下も可能となり,熱による部材強度の低下が避けられ,軽量化や安価な材料採用が可能となる。
そして、排気集合管の排気出口35の下方側にターボチャージャ51が配されているので、エンジンの小型化を図ることができる。そして、排気出口35の管路が斜め上方に向けられ、排気通路52の一端に排気出口35がつながれているので、エンジンの下方側にターボチャージャ51が配されていても、排気ガスの経路が急激に上側に曲げられることがなく、圧力損失を抑制して応答性の低下を抑えることができる。
本発明は、過給機が備えられた内燃機関の産業分野で利用することができる。
1 車両
2 内燃機関(エンジン)
3 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
5 機関本体(エンジン本体)
7 吸気ポート
8 吸気バルブ
9 吸気マニホールド
10 排気バルブ
11 高圧燃料ポンプ
12 燃焼室
13 ポート噴射弁
16 排気ポート
17 排気マニホールド
18 筒内噴射弁
20、52 排気通路
21 吸気管
22 排気管
23、51 ターボチャージャ
24 インタークーラ
25 スロットル弁
27 ウエイストゲート弁(WG弁)
30 高圧燃料配管
32 低圧デリバリー
33 高圧デリバリー
35 排気出口
36 取り付け用フランジ面
37、53 フランジ
40、55 スクロール
45、56 リブ
61、62、63 冷却水通路

Claims (5)

  1. 複数の気筒を有する内燃機関において、
    前記内燃機関本体のシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドに形成される複数の排気管と、
    前記排気管が集合する排気集合部と、
    排気出口の周囲に設けられる取り付け用フランジ面と、
    前記取り付け用フランジ面に取り付けられるタービンを有する過給機と、
    前記排気出口と前記タービンのスクロールをつなぐ排気通路とを備え、
    前記排気通路は、
    前記取り付け用フランジ面に対して斜め方向に横断するように形成されている
    ことを特徴とする内燃機関。
  2. 請求項1に記載の内燃機関において、
    前記排気集合部の少なくとも一部は、前記シリンダヘッドの内部に形成される
    ことを特徴とする内燃機関。
  3. 請求項2に記載の内燃機関において、
    前記排気通路は、
    前記タービンの前記スクロールの入り口中心円弧に略接線でつながるように形成された
    ことを特徴とする内燃機関。
  4. 請求項2に記載の内燃機関において、
    前記排気通路は、前記シリンダヘッドの排気出口近傍から前記タービンの前記スクロールの入り口中心円弧に連続する曲線でつながるように形成された
    ことを特徴とする内燃機関。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の内燃機関において、
    前記排気通路は、フランジを介して前記取り付け用フランジ面に接続され、
    前記排気通路の外壁には、前記外壁に沿って前記フランジに接続するリブが形成されている
    ことを特徴とする内燃機関。
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