JP6081965B2 - シートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、概して、乗員の腰部の両側及び肩部の両側を拘束可能な4点式シートベルト装置、具体的には、乗員の腰部の両側及び肩部の片側を拘束可能な3点式シートベルト装置に適用されるアディショナルシートベルト機構であって、乗員の肩部の他の片側を拘束可能なアディショナルシートベルト機構を備えるシートベルト装置に関する。
例えば特許文献1の図1には、4点式シートベルト装置10が開示され、その4点式シートベルト装置10は、乗員の右肩を拘束可能な第1のショルダベルト12(ウェビング)を巻取り可能な第1のベルト巻取り装置20と、乗員の左肩を拘束可能な第2のショルダベルト13(ウェビング)を巻取り可能な第2のベルト巻取り装置21と、を備えている。ここで、第1のショルダベルト12及び第2のショルダベルト13は、それぞれ、ショルダアンカ24及びショルダアンカ27を介して、第1のベルト巻取り装置20及び第2のベルト巻取り装置21に接続されている。なお、特許文献1のショルダアンカ24の形状は、第1のショルダベルト12のジャミングを抑制するために、例えば特許文献2の図2(b)のスルーアンカ130Aの形状(例えば転向部200Bを有する挿通孔200)を採用してもよい。
しかしながら、特許文献1の4点式シートベルト装置10では、2つの巻取り装置が必要になってしまう。従って、特許文献1の4点式シートベルト装置10の製造コストは、増加してしまう。
特開2009−280028号公報 特開2011−79339号公報
本発明の1つの目的は、製造コストを低減可能なシートベルト装置を提供することである。本発明の他の目的は、以下に例示する態様及び最良の実施形態、並びに添付の図面を参照することによって、当業者に明らかになるであろう。
以下に、本発明の概要を容易に理解するために、本発明に従う態様を例示する。
第1の態様において、シートベルト装置は、
第1のウェビングを介して乗員の腰部の両側及び肩部の片側を拘束可能な3点式シートベルト装置と、
前記乗員の前記肩部の他の片側を拘束可能なアディショナルシートベルト機構と、
を備え、
前記アディショナルシートベルト機構は、
前記乗員の前記肩部の前記他の片側を拘束可能な第2のウェビングと、
前記第2のウェビングの一端を車体に連結させる連結部と、
前記第2のウェビングを折り返して保持可能な保持部と、
前記第2のウェビングの他端をまっすぐな状態で引っ張るように、前記第2のウェビングに張力を付与可能な付与部と、
を有し、
前記保持部は、前記第2のウェビングが貫通する孔を有し、前記孔は、平面視において、前記第2のウェビングの幅よりも長い横長の直線部と、前記直線部の少なくとも一端に隣接して前記第2のウェビングの横方向の移動を許容する横長の湾曲部と、を含み、
前記孔の前記直線部の高さは、平面視において、前記直線部の中央部で最大値を有し、且つ前記直線部の端部で最小値を有し、
前記直線部の前記高さの前記最大値は、前記第2のウェビングの厚さの3倍以下であり、
前記孔の前記湾曲部の高さの最大値は、前記直線部の前記高さの前記最小値以下である。
第1の態様では、3点式シートベルト装置に適用されるアディショナルシートベルト機構は、第2のウェビングの他端をまっすぐな状態で引っ張るように、第2のウェビングに張力を付与可能な付与部を有している。言い換えれば、第1の態様では、アディショナルシートベルト機構の付与部は、第2のウェビングを巻取り状態で引っ張る巻取り装置を採用する必要がない。従って、3点式シートベルト装置及びアディショナルシートベルト機構を備えるシートベルト装置(4点式シートベルト装置)の製造コストは、低減される。
ところで、アディショナルシートベルト機構の付与部が巻取り装置を採用しない状況であっても、自動車等の車両が障害物と衝突する時に、アディショナルシートベルト機構は、乗員の肩部を拘束することが好ましい。第1の態様では、アディショナルシートベルト機構の保持部は、第2のウェビングが貫通する孔を有し、その孔は、横長の直線部と、横長の湾曲部と、を含んでいる。車両が衝突状態である時に、第2のウェビングは、乗員の例えば左肩の移動に基づき直線部から湾曲部に移動する。直線部の高さは、平面視において、中央部で最大値を有し、且つ端部で最小値を有するので、直線部の中央部での摩擦は、直線部の端部での摩擦よりも小さく設定されている。従って、第2のウェビングが直線部から湾曲部に移動する時に、直線部の中央部での移動速度が直線部の端部での移動速度よりも大きく、直線部の端部で第2のウェビングの皺が発生し易くなる。特に、車両の衝突が大きい時に、このような皺は、第2のウェビングのジャミングを誘発してしまう。車両が衝突状態である時に、第2のウェビングのジャミングは、第2のウェビングの引き出しを抑制し、従って、乗員の例えば左肩の移動を抑制することができる。
なお、一般に、或いは、車両が非衝突状態である時に、第2のウェビングのジャミングは、好ましくなく、アディショナルシートベルト機構の保持部の孔は、第2のウェビングの横方向の移動を許容する湾曲部を有している。言い換えれば、第1の態様では、アディショナルシートベルト機構の保持部の孔の湾曲部は、車両の衝突が小さい時に発生する第2のウェビングのジャミングを抑制する一方、アディショナルシートベルト機構の保持部の孔の直線部は、車両の衝突が大きい時に発生する第2のウェビングのジャミングを誘発することができる。
加えて、第1の態様では、第2のウェビングが貫通する孔の直線部の高さの最大値は、第2のウェビングの厚さの3倍以下であり、これにより、第2のウェビングの表面又は平面が反転する又は折れることを防止することができる。また、第1の態様では、孔の湾曲部の高さの最大値は、直線部の高さの最小値以下であり、これにより、湾曲部は、車両の衝突が大きい時に発生する第2のウェビングのジャミングを誘発し続けることができる。
第1の態様に従属する第2の態様において、前記第2のウェビングは、前記第2のウェビングの前記他端の側に、伸縮可能な伸縮部を含んでもよく、
前記付与部は、前記第2のウェビングの前記他端を前記車体に固定する固定部であり、前記伸縮部で前記張力を生成してもよい。
第2の態様では、伸縮可能な伸縮部を含む第2のウェビングの他端が車体に固定されるだけで、アディショナルシートベルト機構の付与部(固定部)は、伸縮部で張力を生成することができる。このように、アディショナルシートベルト機構の付与部(固定部)は、簡易な構造で形成される。また、簡易な構造で形成される付与部(固定部)の重量は、第2のウェビングを巻取り状態で引っ張る巻取り装置の重量よりも、低減される。
第1の態様に従属する第3の態様において、前記付与部は、前記第2のウェビングの前記他端に連結される重りであり、前記重りの重力で前記張力を生成してもよい。
第3の態様では、第2のウェビングの他端が重りに連結されるだけで、アディショナルシートベルト機構の付与部(重り)は、重りの重力で張力を生成することができる。このように、アディショナルシートベルト機構の付与部(重り)は、簡易な構造で形成される。
当業者は、例示した本発明に従う態様が、本発明の精神を逸脱することなく、さらに変更され得ることを容易に理解できるであろう。
図1(A)は、3点式シートベルト装置の構成例を示し、図1(B)は、本発明に従うアディショナルシートベルト機構の構成例を示す。 図2(A)は、図1(B)の保持部の正面図を示し、図2(B)は、図1(B)のウェビングの断面図を示す。 図3(A)は、図1(A)の3点式シートベルト装置と図1(B)のアディショナルシートベルト機構とを備えるシートベルト装置が適用された後部座席の正面図を示し、図3(B)は、図1(B)のアディショナルシートベルト機構の第1の変形例が適用された後部座席の正面図を示す。 図3(B)の後部座席の側面図を示す。 図1(B)のアディショナルシートベルト機構の第2の変形例が適用された後部座席の側面図を示す。 図6(A)は、図1(B)のアディショナルシートベルト機構の第3の変形例が適用された小型車両の座席の正面図を示し、図6(B)は、図1(B)のアディショナルシートベルト機構が適用された小型車両の座席の正面図を示す。
以下に説明する最良の実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられている。従って、当業者は、本発明が、以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1(A)は、3点式シートベルト装置の構成例を示し、図1(B)は、本発明に従うアディショナルシートベルト機構の構成例を示す。なお、図1(B)のアディショナルシートベルト機構は、例えば図1(A)の3点式シートベルト装置等の従来の3点式シートベルト装置と一緒に用いられる(図3(A)参照)。即ち、当業者が本発明を容易に理解するために、本発明に従うシートベルト装置10(4点式シートベルト装置)は、図1(A)及び図1(B)に示されている。
シートベルト装置10は、第1のウェビング13を介して乗員11の腰部の両側及び肩部の片側(例えば右肩)を拘束可能な3点式シートベルト装置(図1(A)参照)と、第2のウェビング113を介して乗員11の肩部の他の片側(例えば左肩)を拘束可能なアディショナルシートベルト機構(図1(B)参照)と、を備えている。図1(A)に示されるように、例えば自動車等の車両に設けられる3点式シートベルト装置は、例えば同乗者等の乗員11の身体を例えば後部座席等の座席12に拘束する第1のウェビング13を巻き取り可能な巻取り装置16(リトラクタ)を備える。第1のウェビング13は、例えば、乗員11の上体又は肩部を拘束する第1の部分13aと、乗員11の腰部を拘束する第2の部分13bと、を有している。
図1(A)において、例えば、第1のウェビング13の一端は、例えばアンカープレート等の連結部14(第1の連結部)により車室下部の車体(フロアボディ)の部分(第1の部分)に連結されている。また、例えば、第1のウェビング13の他端は、例えばスルーアンカ等の保持部15(第1の保持部)を介して巻取り装置16内のウェビングベルトリール(図示せず)に連結されている。保持部15又は例えばスルーアンカは、乗員11の例えば右肩後方の車体(サイドパネル又は例えばCピラー)の部分(第2の部分)に設けられ、且つ第1のウェビング13を折り返して保持可能である。また、巻取り装置16は、車体(サイドパネル)の部分(第3の部分)に設けられている。
図1(A)の第1のウェビング13にはタングプレート17が取付けられ、第1のウェビング13は、タングプレート17を介して、バックル18に着脱自在である。バックル18は、車体(フロアボディ又は例えば座席12の底部)の部分(第4の部分)に設けられている。
なお、バックル18には、タングプレート17とバックル18との連結を検出するバックルスイッチ(図示せず)が設けられてもよく、巻取り装置16は、例えばシートベルトECU(electronic control unit)と呼ばれる制御部(図示せず)によって制御されてもよい。バックルスイッチがオン状態になると、巻取り装置16は、第1のウェビング13が乗員11に装着された時に生じる第1のウェビング13の弛みを取り去ることができる。また、センサ(図示せず)がプリクラッシュ、衝突等の車両の異常を検出してもよく、巻取り装置16は、第1のウェビング13に強い張力を付与してもよい。このように、巻取り装置16は、様々なタイミングで第1のウェビング13の他端を巻取り状態で引っ張ることができる。
図1(B)に示されるように、シートベルト装置10のアディショナルシートベルト機構は、第2のウェビング113の一端を車体(フロアボディ又は例えば座席12の底部)の部分(第5の部分)に連結させる例えばアンカープレート等の連結部114(第2の連結部)を備えている。また、例えば、第2のウェビング113の他端は、例えばスルーアンカ(Dリング)等の保持部115(第2の保持部)を介して例えばアンカーブラケット等の固定部116に連結されている。保持部115又は例えばDリングは、乗員11の例えば左肩後方の車体(パーセルシェルフ130)の部分(第6の部分)に設けられ、且つ第2のウェビング113を折り返して保持可能である。但し、保持部115は、保持部115を支持する支持部120を介して、車体(パーセルシェルフ130)の部分(第6の部分)に連結されている。また、固定部116又は例えばアンカーブラケットは、第2のウェビング113の他端を車体に固定するように、車体(フロアボディ又は例えばリアフロア)の部分(第7の部分)に設けられている。
図1(B)の第2のウェビング113は、伸縮不可能な非伸縮部113aと、伸縮可能な伸縮部113bと、を有している。非伸縮部113aは、第2のウェビング113の一端の側に設けられ、伸縮部113bは、第2のウェビング113の他端の側に設けられている。固定部116は、非伸縮部113aで第2のウェビング113に張力を生成することができ、第2のウェビング13が乗員11に装着された時に生じる第2のウェビング113の弛みを取り去ることができる。なお、固定部116は、第2のウェビング113の他端をまっすぐな状態で引っ張るように、第2のウェビング113に張力を付与可能な付与部と呼ぶことができる。
このように、図1(B)において、シートベルト装置10のアディショナルシートベルト機構は、第2のウェビング113の他端をまっすぐな状態で引っ張る固定部116又は付与部を有しているので、第2のウェビング113を巻取り状態で引っ張る巻取り装置(第2のリトラクタ)を採用する必要がない。従って、図1(A)の3点式シートベルト装置及び図1(B)のアディショナルシートベルト機構を備えるシートベルト装置10(4点式シートベルト装置)の製造コストは、低減される。
特に、図1(B)のアディショナルシートベルト機構では、伸縮可能な伸縮部113bを含む第2のウェビング113の他端が車体に固定されるだけで、アディショナルシートベルト機構の固定部116(付与部)は、伸縮部113bで張力を生成することができる。このように、アディショナルシートベルト機構の固定部116は、簡易な構造で形成される。また、簡易な構造で形成される固定部116の重量は、第2のウェビング113を巻取り状態で引っ張る巻取り装置(第2のリトラクタ)の重量よりも、低減される。
図1(B)において、保持部115又は例えばDリングは、車体(パーセルシェルフ130)に設けられているが、他の位置に配置されてもよい。但し、例えば鋼材で構成される車体(パーセルシェルフ130を含む)は、一般に、高い剛性を有しているので、第2のウェビング113を介して乗員11をより一層適切に拘束可能な保持部115又は例えばDリングは、車体に設けられることが好ましい。同様に、支持部120も、高い剛性を有することが好ましく、例えば鋼材で構成される。図1(B)のパーセルシェルフ130は、例えば第1のクロスメンバ130a及び第2のクロスメンバ130bを有し、これにより、パーセルシェルフ130の剛性は、より一層高く設定されている。なお、第1のクロスメンバ130aの両端は、例えば左右のホイールハウス(図示せず)に連結され、第1のクロスメンバ130a及び第2のクロスメンバ130bは、それぞれ、座席12側及びトランクリッド131側に配置されている。パーセルシェルフ130は、トランクルームと車室とを仕切ることができ、また、パーセルシェルフ130には、一般に、例えばスピーカ(図示せず)を設けることができる。
図2(A)は、図1(B)の保持部115の正面図を示し、図2(B)は、図1(B)の第2のウェビング113の断面図を示す。図2(A)に示されるように、保持部115は、二点鎖線で示されている第2のウェビング113が貫通する孔を有し、その孔は、平面視において、第2のウェビング113の幅W(図2(B)参照)よりも長い横長の直線部(第1の孔部)と、直線部の両端に隣接して第2のウェビング113の横方向の移動を許容する例えば2つの横長の湾曲部(第2の孔部)と、を含んでいる。
図2(A)において、孔の直線部の高さは、平面視において、直線部の中央部で最大値D1を有し、且つ直線部の端部で最小値D2を有している。図2(A)に示されるように、孔の直線部は、ほぼ直線状であり、具体的には、長方形状ではなく、例えば逆三角形状である。逆三角形状の直線部は、左右対象の形状である例えば2つの副孔部115a,115bで構成され、例えば3つの辺115i,115j,115kを有している。このように、直線部の中央部での摩擦は、直線部の端部での摩擦よりも小さく設定されている。
なお、例えば特許文献2の図2(b)のスルーアンカ130Aは、長方形状の直線部200Aを有し、特許文献2の直線部200Aの中央部での摩擦は、直線部200Aの端部での摩擦と等しく設定されている。
本発明に従うアディショナルシートベルト機構の保持部の孔において、直線部の中央部での摩擦は、高さの差(=D2−D1)に応じて、直線部の端部での摩擦よりも小さく設定されている(図2(A)参照)。従って、第2のウェビング113が直線部から2つの湾曲部の一方に移動する時に、直線部の中央部での移動速度が直線部の端部での移動速度よりも大きく、直線部の端部で第2のウェビング113の皺が発生し易くなる。特に、車両の衝突が大きい時に、このような皺は、第2のウェビング113のジャミングを誘発してしまう。車両が衝突状態である時に、第2のウェビング113のジャミングは、第2のウェビング113の引き出しを抑制し、従って、乗員11の例えば左肩の移動を抑制することができる。
なお、一般に、或いは、車両が非衝突状態である時に、第2のウェビング113のジャミングは、好ましくなく、本発明に従うアディショナルシートベルト機構の保持部115の孔は、第2のウェビングの横方向の移動を許容する例えば2つの湾曲部を有している。言い換えれば、本発明に従うアディショナルシートベルト機構の保持部115の孔の各湾曲部は、車両が非衝突状態である時又は車両の衝突が小さい時に発生する第2のウェビング113のジャミングを抑制する一方、アディショナルシートベルト機構の保持部115の孔の直線部は、車両の衝突が大きい時に発生する第2のウェビング113のジャミングを誘発することができる。
図2(A)において、第2のウェビング113が貫通する孔の直線部の高さの最大値D1は、第2のウェビング113の厚さT(図2(B)参照)の3倍以下であり、これにより、第2のウェビング113の表面又は平面が反転する又は折れることを防止することができる。また、図2(A)において、孔の各湾曲部の高さの最大値D2は、直線部の高さの最小値D2と等しく、これにより、湾曲部は、車両の衝突が大きい時に発生する第2のウェビング113のジャミングを誘発し続けることができる。
なお、図2(A)の孔の各湾曲部は、具体的には、ほぼU字状又はJ字状である。2つの湾曲部は、左右対象の形状である例えば3つの副孔部115c,115e,115g及び3つの副孔部115d,115f,115hで構成されている。図2(A)において、孔の各湾曲部の高さは、一定であり、孔の各湾曲部の高さの最大値D2は、孔の各湾曲部の高さの最小値と等しい。しかしながら、孔の各湾曲部の高さは、直線部の端部(例えば副孔部115b)と隣接する隣接副孔部(例えば副孔部115d)で最大値D2を有し、且つ直線部の端部(例えば副孔部115b)から最も離れた端副孔部(例えば副孔部115hの端又は孔の終部)で最小値(<D2)を有してもよい。即ち、図2(A)において、各湾曲部の摩擦は、同じ高さ(=D2)に応じて一定であるが、端副孔部(例えば副孔部115hの端)での摩擦は、高さの差に応じて、隣接副孔部(例えば副孔部115d)での摩擦よりも大きく設定されてもよい。
本発明に従うアディショナルシートベルト機構の保持部115の孔は、第2のウェビング113によって貫通されているので、直線部の高さの最小値D2及び各湾曲部の高さの最小値(D2)は、第2のウェビング113の厚さTよりも大きく、例えば、厚さTの1.5倍から2倍までの範囲に設定される。図2(A)において、保持部115の孔は、2つの湾曲部を有しているが、例えば3つの副孔部115d,115f,115hで構成される1つの湾曲部だけを有してもよい。また、孔の直線部の少なくとも一端に隣接する湾曲部は、隣接副孔部(例えば副孔部115d)だけを有してもよく、或いは、隣接副孔部(例えば副孔部115d)及び円弧副孔部(例えば副孔部115f)だけを有してもよい。
図2(A)の例えばボルト等の固定部材121は、保持部115を例えば図1(B)に示される例えばアンカープレート等の支持部120に固定することができ、これにより、保持部115は、例えば固定部材121の中心を基準として回転自在に支持される。図2(A)の保持部115の孔では、直線部の高さは、最大値D1から最小値D2まで徐々に減少している。また、孔は、2つの湾曲部を有し、各湾曲部の高さは、一定であり、且つ、端副孔部(例えば副孔部115h)を有している。保持部115の孔が図2(A)で示される好ましい形状を有する時に、第2のウェビング113は、横方向に滑り易く、湾曲部の端副孔部に巻き込まれ易い。言い換えれば、車両の衝突が大きく、第2のウェビング113が湾曲部の端副孔部まで移動する時に、ほぼU字状又はJ字状である湾曲部は、誘発された第2のウェビングのジャミングを持続し、従って、乗員11の例えば左肩の移動をより一層確実に抑制することができる。
図3(A)は、図1(A)の3点式シートベルト装置と図1(B)のアディショナルシートベルト機構とを備えるシートベルト装置10が適用された後部座席の正面図を示し、図3(B)は、図1(B)のアディショナルシートベルト機構の第1の変形例が適用された後部座席の正面図を示す。図4は、図3(B)の後部座席の側面図を示す。図3(A)の乗員11は、例えば左肩を第2のウェビング113と座席12との隙間(図1(B)参照)に入れ、これにより、第2のウェビング113は、乗員11の上体を拘束することができる。なお、図1(B)の連結部114は、乗員11又は座席12の左側に配置されているが、乗員11又は座席12の右側に配置されてもよい(図4参照)。このような配置、即ち、図1(B)のアディショナルシートベルト機構の第1の変形例において、図3(B)の第1のウェビング13及び第2のウェビング113'は、いわゆるX型ショルダベルトを形成することができる。なお、図3(B)の乗員11は、例えば右肩及び頭部を第2のウェビング113と座席12との隙間に入れ、これにより、第2のウェビング113は、乗員11の上体を拘束することができる。
図5は、図1(B)のアディショナルシートベルト機構の第2の変形例が適用された後部座席の側面図を示す。図5に示されるように、第2のウェビング113の他端には、重り116'が連結されている。また、図5において、第2のウェビング113は、伸縮不可能な非伸縮部113a及び非伸縮部113bを有し、伸縮可能な伸縮部を有していない。重り116'は、例えば、第2のウェビング113に接続される接続部116a'と、重り本体116b'と、を有している。このように、アディショナルシートベルト機構の重り116'は、簡易な構造で形成される。
図5において、重り本体116b'は、車体(フロアボディ又は例えばリアフロア)の部分(第7の部分)に設けたガイド部材140によって、所定の方向(例えば上下方向)にのみ移動可能である。重り本体116b'の移動方向が制限されることにより、重り116'又は付与部は、重り116'の重力で第2のウェビング113に張力をより一層適切に生成することができ、第2のウェビング13が乗員11に装着された時に生じる第2のウェビング113の弛みをより一層適切に取り去ることができる。
図6(A)は、図1(B)のアディショナルシートベルト機構の第3の変形例が適用された小型車両の座席の正面図を示し、図6(B)は、図1(B)のアディショナルシートベルト機構が適用された小型車両の座席の正面図を示す。図6(A)の座席12は、典型的には、例えば1人乗りの小型車両の運転席等である。図6(A)において、3点式シートベルト装置と一緒に用いられるアディショナルシートベルト機構(第3の変形例)の保持部115又は例えばDリングは、保持部15又は例えばスルーアンカと同様に、車体(サイドパネル又はピラー)に直接に連結されている。図6(A)の固定部116は、巻取り装置16と同様に、車体(サイドパネル)に連結されている。
もちろん、例えば小型車両の座席12において、アディショナルシートベルト機構の保持部115は、支持部120を介して、車体に連結されてもよい(図6(B)参照)。さらに、図6(A)又は図6(B)の座席12は、例えば2〜3人乗りの小型車両の前部座席であってもよい。同様に、図1(B)のアディショナルシートベルト機構は、図1(B)のセダン型車両の前部座席(運転席を含む)に適用されてもよい。
本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されず、また、当業者は、上述の例示的な実施形態を特許請求の範囲に含まれる範囲まで、容易に変更することができるであろう。
10・・・シートベルト装置、11・・・乗員、12・・・座席、13・・・第1のウェビング、13a・・・第1の部分、13b・・・第2の部分、14・・・連結部、15・・・保持部、16・・・巻取り装置、17・・・タングプレート、18・・・バックル、113,113'・・・第2のウェビング、113a・・・非伸縮部、113b・・・伸縮部又は非伸縮部、114・・・連結部、115・・・保持部、115a,115b,115c,115d,115e,115f,115g,115h・・・副孔部(直線部及び湾曲部)、115i,115j,115k・・・辺、116・・・固定部、116'・・・重り、116a'・・・接続部、116b'・・・重り本体、120・・・支持部、121・・・固定部材、130・・・パーセルシェルフ、130a・・・第1のクロスメンバ、130b・・・第2のクロスメンバ。

Claims (3)

  1. 第1のウェビングを介して乗員の腰部の両側及び肩部の片側を拘束可能な3点式シートベルト装置と、
    前記乗員の前記肩部の他の片側を拘束可能なアディショナルシートベルト機構と、
    を備え、
    前記アディショナルシートベルト機構は、
    前記乗員の前記肩部の前記他の片側を拘束可能な第2のウェビングと、
    前記第2のウェビングの一端を車体に連結させる連結部と、
    前記第2のウェビングを折り返して保持可能な保持部と、
    前記第2のウェビングの他端をまっすぐな状態で引っ張るように、前記第2のウェビングに張力を付与可能な付与部と、
    を有し、
    前記保持部は、前記第2のウェビングが貫通する孔を有し、前記孔は、平面視において、前記第2のウェビングの幅よりも長い横長の直線部と、前記直線部の少なくとも一端に隣接して前記第2のウェビングの横方向の移動を許容する横長の湾曲部と、を含み、
    前記孔の前記直線部の高さは、平面視において、前記直線部の中央部で最大値を有し、且つ前記直線部の端部で最小値を有し、
    前記直線部の前記高さの前記最大値は、前記第2のウェビングの厚さの3倍以下であり、
    前記孔の前記湾曲部の高さの最大値は、前記直線部の前記高さの前記最小値以下であることを特徴とするシートベルト装置。
  2. 前記第2のウェビングは、前記第2のウェビングの前記他端の側に、伸縮可能な伸縮部を含み、
    前記付与部は、前記第2のウェビングの前記他端を前記車体に固定する固定部であり、前記伸縮部で前記張力を生成することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 前記付与部は、前記第2のウェビングの前記他端に連結される重りであり、前記重りの重力で前記張力を生成することを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
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