JP2003019944A - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置

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JP2003019944A
JP2003019944A JP2001208102A JP2001208102A JP2003019944A JP 2003019944 A JP2003019944 A JP 2003019944A JP 2001208102 A JP2001208102 A JP 2001208102A JP 2001208102 A JP2001208102 A JP 2001208102A JP 2003019944 A JP2003019944 A JP 2003019944A
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webbing
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seat belt
sliding contact
central portion
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Yuichi Takimizu
雄一 瀧水
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NSK Autoliv Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェビングの巻取り性や引出し性を低下させ
ることなく、ジャミング現象を確実に防止できるシート
ベルト装置を提供する。 【解決手段】 シートベルト装置は、乗員の身体をシー
トに拘束するウェビングWと、ウェビングWを挿通され
てその内面の一部がウェビングとの摺接面14aとなる
長孔状のウェビング挿通孔16を有するウェビングガイ
ド10とを備えている。ウェビングガイド10の摺接面
14aを提供する部分の実質的な厚み寸法が、ウェビン
グ挿通孔16の長手方向中央部付近に相当する中央部に
て、該中央部の両側より小さくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のシート
に着座した乗員の身体を拘束するシートベルト装置に関
し、詳しくは、ウェビングガイドのウェビング挿通孔内
においてウェビングが横滑りして片寄る所謂ジャミング
現象を防止するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シートベルト装置として、連続ウ
ェビングを用いた三点式シートベルト装置がある。図7
に示すように、三点式シートベルト装置110におい
て、ウェビングWは、一端をリトラクタ112に引出し
可能に巻回されている。ウェビングWの他端は、乗員1
19の肩近傍に位置するようにセンターピラー113に
揺動可能に取り付けられたスルーアンカ115に挿通さ
れ、スルータング116に挿通され、センターピラー1
13の下部に固定されたアンカープレート114に係止
されている。スルータング116をシート117近傍に
配設されたバックル118に係合することで、ウェビン
グWにより乗員119をシート117に拘束できる。こ
のときウェビングWは、シート117の一方側(図では
奥側)でリトラクタ112からセンターピラー113に
沿って上方に案内され、スルーアンカ115で折り返さ
れ、真直ぐ下方には案内されずに車両前方側(図では左
側)かつシート117の他方側(図では手前側)へと案
内された状態になる。
【0003】シートベルト装置110には、ウェビング
Wを案内するためのウェビングガイドとして、上記スル
ーアンカ115及びスルータング116の他にも、種々
のものが設けられている。これらウェビングガイドには
それぞれ、長孔状のウェビング挿通孔が設けられてい
る。ウェビングWは、ウェビング挿通孔に挿通されて摺
接案内される。
【0004】スルーアンカ115においては、ウェビン
グWの良好な巻取り性やウェビングW引出し時の良好な
操作感を確保するために、ウェビングWとの摺接面にお
ける摩擦抵抗を可能な限り低く抑える必要がある。
【0005】スルーアンカには、所定形状の金属板にウ
ェビング挿通孔やボルト嵌挿孔をプレス加工により形成
してなるものがある。このタイプのスルーアンカでは、
ウェビングとの摺接面が金属面となるため、ウェビング
に対する摩擦抵抗が低い。しかし、ウェビング挿通孔内
においてウェビングが横滑りして片寄る所謂ジャミング
現象が発生する場合がある。
【0006】特開昭62−238146号公報には、イ
ンサート金具に被覆樹脂がモールド成形され、その被覆
樹脂の、ウェビング挿通孔の下側に相当する箇所に、樹
脂製のブリッジが設けられたスルーアンカが開示されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記公報のように、従
来種々の工夫がなされているが、ウェビング挿通孔内に
おけるウェビングの横滑り力が非常に大きくなった際に
も、ジャミング現象発生を確実に防止できるような改善
が求められている。本発明は、上記事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、ウェビングの巻取り性や
引出し性を低下させることなく、ジャミング現象を確実
に防止できるシートベルト装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、乗
員の身体をシートに拘束するウェビングと、該ウェビン
グを挿通されてその内面の一部がウェビングとの摺接面
となる長孔状のウェビング挿通孔を有するウェビングガ
イドとを備えたシートベルト装置において、前記ウェビ
ングガイドの前記摺接面を提供する部分の実質的な厚み
寸法が、前記ウェビング挿通孔の長手方向中央部付近に
相当する中央部にて、該中央部の両側より小さくなって
いることを特徴とするシートベルト装置によって達成さ
れる。前記ウェビングガイドが、インサート金具と、該
インサート金具に設けられた被覆樹脂と、該被覆樹脂に
被せられて前記摺接面を提供する金属カバーとを有して
いることが好ましい。また、前記被覆樹脂の表面が、前
記中央部にて該中央部の両側より凹んでおり、前記中央
部における前記被覆樹脂の表面と前記金属カバーの前記
摺接面の裏面とが、初期状態では離間していることが好
ましい。また、前記金属カバーの摺接面に、凹凸が設け
られていることが好ましい。
【0009】ここでいう「厚み寸法」とは、ウェビング
挿通孔の貫通方向に沿った寸法を意味する。そして、
「実質的な厚み寸法」とは、ウェビングに強い力が作用
してウェビングガイドの摺接面が初期形状から変形した
(凹んだ)状態におけるその摺接面を提供する部分の厚
み寸法、という意味を含む。一方、ウェビングに強い力
が作用してもウェビングガイドの摺接面が初期形状から
変形しない場合、その摺接面を提供する部分の初期形状
における厚み寸法が「実質的な厚み寸法」となる。
【0010】以上のようなシートベルト装置によれば、
衝突等の車両緊急時にウェビングに強い張力が作用する
と、ウェビングの幅方向中央部が、ウェビングガイドの
摺接面を提供する部分の、厚み寸法が小さい中央部内に
入り込んだ状態となる。すなわち、ウェビングが、ウェ
ビングガイドの摺接面にならって凹状に湾曲される(又
は折り曲げられる)。この状態では、ウェビングの横滑
りに対する抵抗力が極めて大きくなる。こうして、ジャ
ミング現象の発生を顕著に防止できる。また、被覆樹脂
上に金属カバーを設けて、ウェビングガイドの摺接面を
金属面とすれば、ウェビングとの摩擦抵抗が低くなるた
め、ウェビングの巻取り性や引出し性がより良好にな
り、耐久性も高くなる。また、ウェビングガイドを境と
したウェビングの一方側(リトラクタ側)と他方側(乗
員側)とにおける張力の不均衡が小さくなるため、ウェ
ビングガイドを揺動させようとするモーメントが小さく
なって、ジャミング現象が生じ難くなる。さらに、ウェ
ビングガイドの機械的強度を高くでき、車両緊急時にウ
ェビングガイドに作用する高荷重に十分に耐えることが
できる。また、初期状態において被覆樹脂の表面と金属
カバーの裏面とが離間した構成とすることで、ウェビン
グに強い力が作用する時以外(平常時)には確実にウェ
ビングを平坦に保つことができるため、ウェビングの巻
取り性や引出し性がより良好になる。なお、初期状態と
は、ウェビングに強い力が作用して金属カバーの摺接面
が変形する以前の状態を意味する。また、金属カバーに
凹凸を設けることで、ウェビングの横滑りに対する抵抗
力を向上でき、ジャミング現象の発生を顕著に防止でき
る。凹凸の形態に制限はないが、ウェビングの幅より幅
細の溝等を例示できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図1(A)は本発明の第1実施形態
のシートベルト装置に係るスルーアンカを示す平面図で
ある。図1(A)に示すように、スルーアンカ10は、
1枚の金属板を所定形状に加工してなるインサート金具
11の所定箇所に、被覆樹脂13をモールド成形により
一体化して構成されている。なお、この図で示されるス
ルーアンカ10の裏面(紙面に対して奥側の面)は、ス
ルーアンカ10が自動車に取り付けられた際にセンター
ピラー等の車体(取付壁)に相対する。図示しないリト
ラクタから引き出されたウェビングWは、スルーアンカ
10の裏面に沿ってウェビング挿通孔16に導かれ、ウ
ェビング挿通孔16を通過し、スルーアンカ10の表面
に沿って乗員側へと導かれる。
【0012】インサート金具11は、ここでは平面視三
角形状に形成されており、一つの角部近傍(図では上
側)には、嵌挿孔12が設けられている。この嵌挿孔1
2にボルト等を嵌挿することで、スルーアンカ10をセ
ンターピラー等に揺動自在に取り付けることができる。
インサート金具11の、嵌挿孔12が設けられた角部と
は反対側(図では下側)の辺近傍に、その辺に沿って延
びる長孔が形成されており、その長孔の周縁部に被覆樹
脂13が一体成形されている。被覆樹脂13の所定箇所
には、金属カバー14が巻き付けられている。被覆樹脂
13表面と金属カバー14表面とによって、長孔状のウ
ェビング挿通孔16が区画されている。
【0013】インサート金具11の材質としては、例え
ば炭素鋼鋼材(JIS SC材)が挙げられる。また、
インサート金具11は、所定の荷重に耐えられるよう
に、熱処理が施されてもよい。被覆樹脂13の材質とし
ては、機械的強度の高い、ポリアミド6等のポリアミド
系樹脂、ポリアセタール及びポリプロピレンあるいはそ
れらの樹脂に強化剤を入れた樹脂等が挙げられる。
【0014】金属カバー14は、ウェビング挿通孔16
側に凸となるように略半円筒状(断面視略逆U字状)に
湾曲されている。金属カバー14は、被覆樹脂13の、
ウェビング挿通孔16の下側の長辺を提供する部分(被
覆樹脂13の金属被着部)15に被せられ、固着されて
いる。金属カバー14の略半円筒状の湾曲表面が、ウェ
ビングWとの摺接面14aとなる。すなわち、金属カバ
ー14の摺接面14aのまわりに、ウェビングWが所定
のラップ角度(50〜60°)をもって摺接する。被覆
樹脂13の金属被着部15も、ウェビング挿通孔16側
に凸となるような湾曲表面を有している。金属被着部1
5の湾曲表面の頂部は、金属カバー14の頂部の裏面を
支持している。金属被着部15の湾曲表面の、頂部を境
とした一方側(リトラクタ側)の部分と他方側(乗員
側)の部分とは、後述するような凹形状になっている。
【0015】金属カバー14は、所定の荷重に耐え得る
ステンレス、鉄系材、アルミ合金、又はチタン合金等か
らなる。金属カバー14が鋼板の場合、その厚さを0.
2mm以上0.6mm以下とすることができる。こうす
ることで、所定の剛性を確保でき、平常時に金属カバー
14が変形するのを確実に防止できる。また、車両緊急
時には、後述するように金属カバー14を被覆樹脂13
の金属被着部15の表面凹形状にならった形状に確実に
変形させることができる。金属カバー14は、ウェビン
グWとの摺接面14aが、ダル仕上げ等によって梨地状
に加工されて、その表面にクロムメッキが施されてもよ
い。
【0016】図1(A)におけるB−B断面図(ウェビ
ング挿通孔16の長手方向に平行な線により金属被着部
15を切った断面図)を、図1(B)に示す。図1
(B)に示すように、被覆樹脂の金属被着部15は、ウ
ェビングWの幅方向中央部付近(図1(A)に示したウ
ェビング挿通孔16の長手方向中央部付近)に相当する
中央部15aにて、中央部15aの両側の部分15bよ
り、厚み寸法(図では上下方向寸法)が小さくなってい
る。すなわち、金属被着部15の湾曲表面の、頂部を境
とした一方側(リトラクタ側。図では上側。)の部分と
他方側(乗員側。図では下側。)の部分とは、凹形状に
なっている。一方、金属カバー14の摺接面14a及び
裏面は、凹形状になっていない。金属カバー14の裏面
と、金属被着部15の中央部15aの表面との間に、空
間Sが形成されている。
【0017】本実施形態の作用を説明する。図1(B)
に示す初期状態においては、略円筒面状の金属カバー1
4によって支持されて、ウェビングWは平坦である。車
両緊急時等に、ウェビングWに強い張力が作用すると、
図1(B)に示したウェビングWが、金属カバー14を
押圧する。そしてウェビングWは、金属カバー14を、
金属被着部15の表面凹形状にならった形状に変形させ
る。変形後のスルーアンカ10の様子を図2に示す。図
2(B)に示すように、金属カバー14の裏面が、金属
被着部15の中央部15aの表面に密着し、金属カバー
14の摺接面14aの、頂部を境とした一方側(図では
上側)の部分と他方側(図では下側)の部分とが、凹形
状になる。そして、ウェビングWの幅方向中央部が、摺
接面14aの凹部内に入り込む。すなわち、ウェビング
Wの断面形状が凹形状になる。この時のスルーアンカ1
0の厚み寸法(図2(B)では上下方向寸法)が、スル
ーアンカ10の実質的な厚み寸法となる。スルーアンカ
10の厚み寸法は、中央部からその両側へ向かうにつれ
て徐々に大きくなっている。
【0018】以上のようなスルーアンカ10によれば、
ウェビングWに強い張力が作用した際に、スルーアンカ
10の摺接面14aの、頂部を境とした一方側と他方側
とで、ウェビングWが凹形状に変形するため、ウェビン
グWの横滑りに対する抵抗力が極めて大きくなる。した
がって、ジャミング現象の発生が顕著に防止される。ま
た、平常時にはウェビングWを平坦に保つことができる
ため、ウェビングWの巻取り性及び引出し性が良好であ
る。
【0019】図3は本発明の第2実施形態に係るスルー
アンカ20を示す平面図である。なお、既に第1実施形
態において説明した部材等と同様な構成・作用を有する
部材等については、図中に同一符号又は相当符号を付す
ことにより、説明を簡略化或いは省略する。本実施形態
でも、第1実施形態と同様に、被覆樹脂23の金属被着
部25の、ウェビング挿通孔16の長手方向中央部付近
に相当する中央部は、該中央部の両側の部分より、厚み
寸法が小さくなっている。すなわち、金属被着部25の
湾曲表面の、頂部を境とした一方側(リトラクタ側)の
部分と他方側(乗員側)の部分とは、凹形状になってい
る。そして、本実施形態では、金属被着部25の湾曲表
面の頂部も、凹形状になっている。すなわち、ウェビン
グ挿通孔16の、実質的な隙間寸法(図3では上下方向
寸法)が、ウェビング挿通孔16の長手方向中央部付近
で大きくなっている。
【0020】本実施形態の作用を説明する。図3に示す
初期状態においては、略円筒面状の金属カバー14によ
って支持されて、ウェビングWは平坦である。車両緊急
時等に、ウェビングWに強い張力が作用すると、ウェビ
ングWが金属カバー14を押圧して、金属カバー14
を、金属被着部25の表面凹形状にならった形状に変形
させる。変形後のスルーアンカ20の様子を図4に示
す。図4に示すように、金属カバー14の摺接面14a
の頂部が、金属被着部25の頂部の形状にならった凹形
状になる。さらに、第1実施形態と同様に、金属カバー
14の摺接面14aの、頂部を境とした一方側(リトラ
クタ側。図では奥側。)の部分と他方側(乗員側。図で
は手前側。)の部分とが、凹形状になる。
【0021】以上のようなスルーアンカ20によれば、
ウェビングWに強い張力が作用した際に、スルーアンカ
10の摺接面14aの、頂部と、頂部を境とした一方側
と他方側とで、ウェビングWが凹形状に変形するため、
ウェビングWの横滑りに対する抵抗力が極めて大きくな
る。したがって、ジャミング現象の発生が顕著に防止さ
れる。また、平常時にはウェビングWを平坦に保つこと
ができるため、ウェビングWの巻取り性及び引出し性が
良好である。
【0022】図5は本発明の第3実施形態に係るスルー
アンカ30を示す平面図である。本実施形態でも、第1
実施形態と同様に、被覆樹脂13の金属被着部15の、
ウェビング挿通孔16の長手方向中央部付近に相当する
中央部は、該中央部の両側の部分より、厚み寸法が小さ
くなっている。そして、本実施形態では、金属被着部1
5に被せられた金属カバー34の摺接面34aに、複数
の溝34bが設けられている。複数の溝34bは、ウェ
ビングWの幅より幅細で、ウェビングWの摺動方向(図
5における上下方向)に沿って延びている。複数の溝3
4bは、ウェビングWの幅方向に間隔をあけて設けられ
ており、これら溝34bによって、摺接面34aに凹凸
が形成されている。複数の溝34bは、摺接面34aの
頂部付近のみに設けられてもよいし、摺接面34aの頂
部を境とした一方側(リトラクタ側。図では奥側。)の
部分と他方側(乗員側。図では手前側。)の部分とに跨
って設けられてもよい。摺接面34aの頂部で、溝34
bが途切れていてもよい。更に、溝の延びる方向は、図
5において斜め方向とされていてもよい。
【0023】以上のようなスルーアンカ30によれば、
摺接面34aに設けられた複数の溝34bによって、ウ
ェビングWの横滑りに対する抵抗力が極めて大きくなる
ため、ジャミング現象の発生が防止される。
【0024】図6は本発明の第4実施形態に係るスルー
アンカ40を示す要部断面図である。本実施形態でも、
被覆樹脂の、ウェビング挿通孔の下側の長辺を提供する
部分(下部)45の、ウェビングWの幅方向中央部付近
に相当する中央部45aは、中央部45aの両側の部分
45bより厚み寸法(図6では上下方向寸法)が小さく
なっている。そして、本実施形態においては、被覆樹脂
の下部45に金属カバーが設けられておらず、被覆樹脂
の下部45の表面が摺接面44aになっている。本実施
形態では、図6に示す初期状態から、ウェビングWに強
い張力が作用しても、摺接面44aが変形しない。した
がって、被覆樹脂の下部45の初期形状における厚み寸
法が「実質的な厚み寸法」となる。
【0025】なお、本発明は前述した実施形態及び実施
例に限定されるものではなく、適宜な変形、改良等が可
能である。例えば、スルーアンカに限らず、取付壁に揺
動可能に取り付けられるいかなるウェビングガイドにも
本発明を適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ウェビングの巻取り性や引出し性を低下させることな
く、ジャミング現象を確実に防止できるシートベルト装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるシートベルト装置
のスルーアンカを示す正面図及び断面図である。
【図2】第1実施形態の作用を説明する図である。
【図3】本発明の第2実施形態であるシートベルト装置
のスルーアンカを示す正面図である。
【図4】第2実施形態の作用を説明する図である。
【図5】本発明の第3実施形態であるシートベルト装置
のスルーアンカを示す正面図である。
【図6】本発明の第4実施形態であるシートベルト装置
のスルーアンカを示す要部断面図である。
【図7】三点式シートベルト装置によって乗員を拘束し
た状態を説明する図である。
【符号の説明】
10,20,30,40 スルーアンカ(ウェビン
グガイド) 11 インサート金具 12 嵌挿孔 13,23 被覆樹脂 14,34 金属カバー 14a,34a,44a 摺接面 15,25 金属被着部(被覆樹脂の
下部) 16 ウェビング挿通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員の身体をシートに拘束するウェビン
    グと、該ウェビングを挿通されてその内面の一部がウェ
    ビングとの摺接面となる長孔状のウェビング挿通孔を有
    するウェビングガイドとを備えたシートベルト装置にお
    いて、 前記ウェビングガイドの前記摺接面を提供する部分の実
    質的な厚み寸法が、前記ウェビング挿通孔の長手方向中
    央部付近に相当する中央部にて、該中央部の両側より小
    さくなっていることを特徴とするシートベルト装置。
  2. 【請求項2】 前記ウェビングガイドが、インサート金
    具と、該インサート金具に設けられた被覆樹脂と、該被
    覆樹脂に被せられて前記摺接面を提供する金属カバーと
    を有している請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 【請求項3】 前記被覆樹脂の表面が、前記中央部にて
    該中央部の両側より凹んでおり、前記中央部における前
    記被覆樹脂の表面と前記金属カバーの前記摺接面の裏面
    とが、初期状態では離間している請求項2に記載のシー
    トベルト装置。
  4. 【請求項4】 前記金属カバーの摺接面に、凹凸が設け
    られている請求項2又は3に記載のシートベルト装置。
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