JP6311574B2 - 車両用乗員拘束装置 - Google Patents

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本発明は、3点式シートベルトを有する車両用乗員拘束装置に関する。
特許文献1,2は、従来の3点式シートベルトを有する車両用乗員拘束装置を開示している。特許文献1は、衝突時または衝突予知時に、ショルダベルトアンカを上方へ移動させる装置を開示している。また、特許文献2は、車両緊急予知時にショルダベルトアンカをモータによって車両後方へ移動させる装置を開示している。特許文献1,2の装置によれば、前面衝突時(車両緊急時)に、乗員の車両前方への前傾、移動を抑制することができる。
しかし、従来装置には、つぎの問題点がある。
ショルダベルトのベルトパスを車幅方向内側へ変更する変更量(効果)が小さい。このため、前面衝突時にショルダベルトによる拘束力で乗員の肋骨が大きく変形(胸たわみ)する可能性がある。よって、胸たわみを低減する観点から改善の余地がある。
特開2010−179726号公報 特開2007−261429号公報
本発明の目的は、従来に比べて胸たわみを低減できる車両用乗員拘束装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 本発明の車両用乗員拘束装置では、ショルダベルトとラップベルトを備える3点式シートベルトと、前記ショルダベルトの上端部を支持するショルダベルトアンカと、を有している。前記ショルダベルトアンカが、前面衝突時に車幅方向内側に移動するよう構成されている
記ショルダベルトアンカは、該ショルダベルトアンカが配設される部材に取付けられるアンカボルトと、該アンカボルトに取付けられており前記シートベルトが挿通されるスリップリングと、を備えており、前記アンカボルトの搭載軸が車幅方向から車両前方側に傾けられている。前面衝突時に前記アンカボルトが車幅方向内側に移動する。
) 本発明の乗員拘束装置では、ショルダベルトとラップベルトを備える3点式シートベルトと、シートバックの肩口に配設され前記ショルダベルトの中間部が挿通されるベルトガイドと、を有している。前記ベルトガイドが、前面衝突時に車幅方向内側に移動するよう構成されている。
上記(1)の車両用乗員拘束装置によれば、つぎの効果を得ることができる。
ショルダベルトの上端部を支持するショルダベルトアンカが、前面衝突時に車幅方向内側に移動するよう構成されている。このため、ショルダベルトのベルトパスを耐性値の低い肋軟骨からずらすことができる。したがって、前面衝突時にショルダベルトによる拘束力で生じる胸たわみを、従来に比べて低減できる。
また、つぎの効果を得ることができる。
前面衝突時にショルダベルトアンカのアンカボルトが車幅方向内側に移動するため、比較的簡単な構成にて、上記(1)で得られる効果を得ることができる。
上記()の車両用乗員拘束装置によれば、つぎの効果を得ることができる。
ショルダベルトの中間部が挿通されるベルトガイドが、前面衝突時に車幅方向内側に移動するよう構成されている。このため、ショルダベルトのベルトパスを耐性値の低い肋軟骨からずらすことができる。したがって、前面衝突時にショルダベルトによる拘束力で生じる胸たわみを、従来に比べて低減できる。
本発明実施例1の車両用乗員拘束装置における、シートベルトの全体図である。 本発明実施例1の車両用乗員拘束装置における、ショルダベルトアンカが車幅方向内側に移動する前と後の状態(黒矢印の前後、以下同じ。)を示す模式正面図である。 本発明実施例1の車両用乗員拘束装置における、ショルダアンカの模式平面図である。 本発明実施例1の車両用乗員拘束装置における、ショルダベルトアンカが車幅方向内側に移動する前と後の状態を示す模式作動図である。 本発明実施例1の車両用乗員拘束装置における、アンカボルトの部分拡大模式断面図である。 本発明実施例2の車両用乗員拘束装置における、ショルダアンカの模式平面図である。 本発明実施例2の車両用乗員拘束装置における、ショルダベルトアンカが車幅方向内側に移動する前と後の状態を示す模式作動図である。 本発明実施例2の車両用乗員拘束装置における、アンカボルトの部分拡大側面図である。 本発明実施例3の車両用乗員拘束装置における、ショルダベルトアンカが車幅方向内側に移動する前と後の状態を示す模式作動図である。 本発明実施例4の車両用乗員拘束装置における、シートベルトの全体図である。 本発明実施例4の車両用乗員拘束装置における、ベルトガイドの斜視図である。 本発明実施例4の車両用乗員拘束装置における、ベルトガイドが車幅方向内側に移動する前と後の状態を示す模式正面図である。 本発明実施例4の車両用乗員拘束装置における、ベルトガイドが車幅方向内側に移動する前と後の状態を示す模式作動図である。 本発明実施例5の車両用乗員拘束装置における、ベルトガイドが車幅方向内側に移動する前と後の状態を示す模式作動図である。
以下に、本発明実施例の車両用乗員拘束装置を、図面を参照して、説明する。図1〜図5は、本発明実施例1の装置を示し、図6〜図8は、本発明実施例2の装置を示しており、図9は、本発明実施例3の装置を示す。また、図10〜図13は、本発明実施例4の装置を示し、図14は、本発明実施例5の装置を示す。本発明全実施例にわたって共通する部分には、本発明全実施例にわたって同じ符号を付してある。なお、図中、UPは上方を示し、FRは車両前方を示し、INは車幅方向内側(車両内側)を示す。
〔実施例1〕(図1〜図5)
(基本構成)
本発明実施例1の車両用乗員拘束装置10は、図2に示すように、3点式シートベルト20を有する。シートベルト20は、1本のウエビングで構成されており、ベルト装着時に乗員Pの胸前に位置するショルダベルト部21と、ベルト装着時に乗員Pの腰前に位置するラップベルト部22と、を備える。ショルダベルト21は、バックル23に接続されるタングプレート24から、車幅方向外側(車両外側)かつ上方にショルダベルトアンカ25まで延びる部分である。ショルダベルト21の上端部は、ショルダベルトアンカ25によって支持されている。なお、シートベルト20は、図1に示すように、ショルダベルトアンカ25まで延びた後、ショルダベルトアンカ25で方向を変換して下方に延び、下方に延びる部分の下端でリトラクタ26に接続される。ラップベルト部22は、タングプレート24から車幅方向外側に延び、車幅方向外側端でラップアウタアンカ27に固定されている。
ショルダベルトアンカ25は、車両のピラー(BピラーまたはCピラー)30に配設されていてもよく、車両用シート40のシートバック41に配設されていてもよい。なお、以下、本発明実施例及び図示例では、ショルダベルトアンカ25が車両のピラー30に配設される場合を例にとって説明する。
リトラクタ26には、図示略のプリテンショナとフォースリミッタが設けられている。プリテンショナが設けられているため、衝突を感知した際に自動的にリトラクタ26でシートベルト20を巻き取ることで、シートベルト20による乗員Pの拘束開始を早めることができる。また、フォースリミッタが設けられているため、衝突によりシートベルト20に所定の張力以上の張力がかかった際にそれ以上の張力がシートベルト20に発生しないように、シートベルト20の拘束を緩めることで、シートベルト20から乗員Pにかかる負荷を低減できる。
以上の基本構成は、本発明全実施例に適用される。
(特徴構成A)
本発明実施例1では、図2に示すように、ショルダベルトアンカ25が、車両の前面衝突時に車幅方向内側に移動するよう構成されている。ショルダベルトアンカ25の車幅方向内側への移動は、たとえば、衝突発生後30ms後までに完了する。
ショルダベルトアンカ25は、図3に示すように、ショルダベルトアンカ25が配設される部材、すなわちピラー30に取付けられるアンカボルト25aと、アンカボルト25aに取付けられておりシートベルト20が挿通されるスリップリング25bと、を備えている。そして、前面衝突時には、アンカボルト25aが車幅方向内側に移動するようになっている。
以上の特徴構成Aは、本発明実施例2,3にも適用される。
(特徴構成B)
さらに本発明実施例1では、図3に示すように、アンカボルト25aの搭載軸が車幅方向から車両前方側に傾けられている。すなわち、アンカボルト25aは、軸芯(中心線)CLが車両前後方向と直交する方向(車幅方向)Wから、車両前側に90度未満の角度θだけ傾けられた状態で、ピラー30に取付けられている。これは、前面衝突時の車両前方への慣性力によりショルダベルトアンカ25が車幅方向内側に移動する(飛び出す)ようにするためである。このため、図4に示すように、ショルダベルトアンカ25は、車両の前面衝突時に自身の慣性力で車幅方向内側に移動する。
なお、アンカボルト25aには、衝突が生じていない通常時にショルダベルトアンカ25が車幅方向内側に移動することを防止するために、ストッパ25cが設けられている。ストッパ25cは、車両の前面衝突時に破損することでストッパ解除されていてもよく、図5に示すように、バネ25dに接続されてバネ25dが弾性変形することでストッパ解除されていてもよい。なお、バネ式にすることで、ショルダベルトアンカ25の慣性力と、ストッパ解除荷重の調整が容易になる。
つぎに、本発明実施例1の作用、効果を説明する。
車両の前面衝突時、シートベルトによる拘束力で、肋骨が大きく変形(胸たわみ)することがある。胸たわみは、図2に示すように、剛性の低い胸部中央P1で変形が大きくなり易い。ここで、本発明実施例1では、ショルダベルトアンカ25が、前面衝突時に車幅方向内側に移動するよう構成されている。このため、ショルダベルトアンカ25が上方または車両後方に移動する場合に比べてショルダベルト21のベルトパスが車幅方向内側に変更する(ずれる)量は大きく、ショルダベルト21のベルトパスを耐性値の低い肋軟骨(胸部中央P1)からずらすことができる。したがって、前面衝突時にショルダベルト21による拘束力で生じる胸たわみを、従来に比べて低減できる。
前面衝突時にショルダベルトアンカ25は車幅方向内側に移動する。このため、(i)ショルダベルト21は人体耐性値の比較的高い乗員の鎖骨にかかり続ける。また、(ii)ショルダベルト25と乗員Pとの接触面積は略不変である。したがって、ショルダベルトアンカ25が車幅方向内側に移動した場合であっても、シートベルト20による乗員拘束性能を維持できる。
前面衝突時にショルダベルトアンカ25が車幅方向内側に移動するため、タングプレート24が前面衝突時に車幅方向内側に移動する場合と異なり、ラップベルト22のベルトパスは不変(略不変を含む)である。よって、ラップベルト22による乗員拘束力に影響を及ぼすことを抑制できる。また、タングプレート24を大型化させて、タングプレート24を移動させることなくタングプレート24内でショルダベルト21のベルトパスを変更する場合と異なり、タングプレート24の大型化、構造の複雑化を抑制できる。
衝突時のような強い減速Gがかかった場合のみ作動するため、衝突が生じていない通常時には、ショルダベルト21のベルトパスが乗員Pの首から離れた位置にあり、通常時における使用性は良好のままである。
ショルダベルトアンカ25はアンカボルト25aを備えており、前面衝突時には、アンカボルト25aが車幅方向内側に移動するように構成されているため、比較的簡単な構成で、ショルダベルトアンカ25を車幅方向内側に移動させることができる。
以上の本発明実施例1の作用、効果は、本発明実施例2,3にも適用される。
本発明実施例1では、さらにつぎの作用、効果を得ることができる。
図3に示すように、アンカボルト25aの搭載軸が車幅方向から車両前方側に傾けられているため、前面衝突時に車両前方への慣性力がショルダベルトアンカ25に働いた際、この慣性力によりショルダベルトアンカ25を車幅方向内側に移動させることができる。
また、図4に示すように、ショルダベルトアンカ25は、車両の前面衝突時に自身の慣性力で車幅方向内側に移動するため、ショルダベルトアンカ25を車幅方向内側に移動させるために付勢バネ等を要する場合に比べて、部品点数を削減できコスト上有利である。
〔実施例2〕(図6〜図8)
本発明実施例2が構成において本発明実施例1と異なる点は、以下の点である。
本発明実施例2では、図6に示すように、アンカボルト25aの搭載軸が車幅方向と同じ向きとされている。すなわち、アンカボルト25aは、軸芯(中心線)CLが車両前後方向と直交する方向(車幅方向)Wに向けてピラー30に取付けられている。ただし、アンカボルト25aの搭載軸は、車幅方向から車両前後方向に傾けられていてもよい。アンカボルト25aは、圧縮された付勢バネ25eにより付勢されている。ショルダベルトアンカ25は、車両の前面衝突時にバネ25eの付勢力により車幅方向内側に移動する。
なお、図7に示すように、アンカボルト25aには、衝突が生じていない通常時にショルダベルトアンカ25が車幅方向内側に移動することを防止するために、ストッパ25fが設けられている。ストッパ25fは、たとえば、図8に示されるピストン・シリンダ構造となっている。前面衝突時に衝突を検知して、ピストン25f1がマイクロガスジェネレータ等の作用によりシリンダ25f2奥側に瞬時に移動することで、ストッパ25fがシリンダ25f2奥側に移動してストッパ解除される。
本発明実施例2では、つぎの特有な効果を得ることができる。
本発明実施例2では、アンカボルト25aが付勢バネ25eにより付勢されている。このため、アンカボルト25aの搭載軸を車幅方向と同じ向きにすることもでき、アンカボルト25aの搭載角度の自由度が高くなる。
〔実施例3〕(図9)
本発明実施例3が構成において本発明実施例1と異なる点は、以下の点である。
本発明実施例3では、図9に示すように、アンカボルト25aの搭載軸が車幅方向と同じ向きとされている。すなわち、アンカボルト25aは、軸芯(中心線)CLが車両前後方向と直交する方向(車幅方向)Wに向けてピラー30に取付けられている。ただし、アンカボルト25aの搭載軸は、車幅方向から車両前後方向に傾けられていてもよい。アンカボルト25aには、インフレータ(マイクロガスジェネレータ)25gが取付けられている。アンカボルト25aは、車両の前面衝突時にインフレータ25gの作用により車幅方向内側に移動する。
本発明実施例3では、つぎの特有な効果を得ることができる。
本発明実施例3では、ショルダベルトアンカ25が、インフレータ25gの作用により車幅方向内側に移動する。このため、ショルダベルトアンカ25を瞬時に車両幅方向内側に移動させることができる。また、アンカボルト25aの搭載軸を車幅方向と同じ向きにすることもでき、アンカボルト25aの搭載角度の自由度が高くなる。
また、衝突が生じていない通常時には、インフレータ25gを作用させないことで、ショルダベルトアンカ25の移動を抑制できる。このため、ショルダベルトアンカ25の移動を抑制するためのストッパは不要である。
〔実施例4〕(図10〜図13)
本発明実施例4では、図10に示すように、乗員拘束装置10が、車両用シート40のシートバック41の肩口に配設されるベルトガイド50を有する。ベルトガイド50は、ショルダベルト21の延び方向中間部が挿通される。そして、ベルトガイド50が、前面衝突時に車幅方向内側に移動するよう構成されている。ベルトガイド50の車幅方向内側への移動は、たとえば、衝突発生後30ms後までに完了する。ベルトガイド50は、図11に示すように、シートバック41に固定されるスライドレール51に沿って車幅方向に移動可能である。
本発明実施例4の以上の構成は、本発明実施例5にも適用される。
さらに本発明実施例4では、ベルトガイド50は、図13に示すように、ベルトガイド付勢バネ52により、スライドレール51に対して車幅方向内側に付勢されている。ベルトガイド50は、車両の前面衝突時にバネ52の付勢力により車幅方向内側に移動する。
なお、ベルトガイド50には、衝突が生じていない通常時にベルトガイド50が車幅方向内側に移動することを防止するために、ストッパ53が設けられている。ストッパ53は、たとえばピストン・シリンダ構造(図8に示される構造と同様の構造)等になっており、前面衝突時に衝突を検知してストッパ53が移動してストッパ解除される。
本発明実施例4では、つぎの作用、効果を得ることができる。
車両の前面衝突時、シートベルトによる拘束力で、肋骨が大きく変形(胸たわみ)することがある。胸たわみは、図2に示すように、剛性の低い胸部中央P1で変形が大きくなり易い。ここで、本発明実施例4では、ベルトガイド50が、前面衝突時に車幅方向内側に移動するよう構成されている。このため、ショルダベルト21のベルトパスが車幅方向内側に変更する(ずれる)量は大きく、ショルダベルト21のベルトパスを耐性値の低い肋軟骨(胸部中央P1)からずらすことができる。したがって、前面衝突時にショルダベルト21による拘束力で生じる胸たわみを、従来に比べて低減できる。
前面衝突時にベルトガイド50は車幅方向内側に移動する。このため、(i)ショルダベルト21は人体耐性値の比較的高い乗員の鎖骨にかかり続ける。また、(ii)ショルダベルト25と乗員Pとの接触面積は略不変である。したがって、ショルダベルトアンカ25が車幅方向内側に移動した場合であっても、シートベルト20による乗員拘束性能を維持できる。
前面衝突時にベルトガイド50が車幅方向内側に移動するため、タングプレート24が前面衝突時に車幅方向内側に移動する場合と異なり、ラップベルト22のベルトパスは不変(略不変を含む)である。よって、ラップベルト22による乗員拘束力に影響を及ぼすことを抑制できる。また、タングプレート24を大型化させて、タングプレート24を移動させることなくタングプレート24内でショルダベルト21のベルトパスを変更する場合と異なり、タングプレート24の大型化、構造の複雑化を抑制できる。
衝突時のような強い減速Gがかかった場合のみ作動するため、衝突が生じていない通常時には、ショルダベルト21のベルトパスが乗員Pの首から離れた位置にあり、通常時における使用性は良好のままである。
ベルトガイド50が車幅方向内側に移動するため、ショルダベルトアンカ25、リトラクタ26の配置位置によらずに、ショルダベルト21のベルトパスを変更できる。
以上の本発明実施例4の作用、効果は、本発明実施例5にも適用される。
〔実施例5〕(図14)
本発明実施例5が構成において本発明実施例4と異なる点は、以下の点である。
本発明実施例5では、図14に示すように、ベルトガイド50にインフレータ(マイクロガスジェネレータ)54が取付けられている。ベルトガイド50は、車両の前面衝突時にインフレータ54の作用により車幅方向内側に移動する。
本発明実施例5では、つぎの特有な効果を得ることができる。
ベルトガイド50が、インフレータ54の作用により車幅方向内側に移動する。このため、ベルトガイド50を瞬時に車幅方向内側に移動させることができる。また、衝突が生じていない通常時には、インフレータ54を作用させないことで、ベルトガイド50の移動を抑制できる。このため、ベルトガイド50の移動を抑制するためのストッパは不要である。
10 車両用乗員拘束装置
20 3点式シートベルト
21 ショルダベルト部
22 ラップベルト部
23 バックル
24 タングプレート
25 ショルダベルトアンカ
25a アンカボルト
25b スリップリング
25c、25f ストッパ
25d、25e バネ
25g インフレータ(マイクロガスジェネレータ)
26 リトラクタ
27 ラップアウタアンカ
30 ピラー
40 シート
41 シートバック
50 ベルトガイド
51 スライドレール
52 ベルトガイド付勢バネ
53 ストッパ
54 インフレータ(マイクロガスジェネレータ)
P 乗員
P1 胸部中央









Claims (2)

  1. ショルダベルトとラップベルトを備える3点式シートベルトと、前記ショルダベルトの上端部を支持するショルダベルトアンカと、を有しており、
    前記ショルダベルトアンカが、前面衝突時に車幅方向内側に移動するよう構成されている、車両用乗員拘束装置であって、
    前記ショルダベルトアンカは、該ショルダベルトアンカが配設される部材に取付けられるアンカボルトと、該アンカボルトに取付けられており前記シートベルトが挿通されるスリップリングと、を備えており、前記アンカボルトの搭載軸が車幅方向から車両前方側に傾けられており、
    前面衝突時に前記アンカボルトが車幅方向内側に移動する、車両用乗員拘束装置。
  2. ショルダベルトとラップベルトを備える3点式シートベルトと、シートバックの肩口に配設され前記ショルダベルトの中間部が挿通されるベルトガイドと、を有しており、
    前記ベルトガイドが、前面衝突時に車幅方向内側に移動するよう構成されている、車両用乗員拘束装置。
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