JP6079510B2 - 基板処理システム、基板処理方法及び記憶媒体 - Google Patents

基板処理システム、基板処理方法及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、複数の塗布、現像装置を利用して基板を処理する技術に関する。
半導体製造工程の一つであるフォトレジスト工程においては、基板である半導体ウエハ(以下、ウエハという)の表面にレジストを塗布し、このレジストを所定のパターンで露光した後に現像してレジストパターンを形成している。このような処理は、レジストの塗布、現像を行う塗布、現像装置に、露光装置を接続したシステムを用いて行われる。
このように、塗布、現像装置と露光装置は、互いに連携して一連の処理を分担していることから、一方側の装置にてトラブルが発生すると、他方側の装置が通常通り稼働可能な場合であってもその稼働率を落とさざるを得ない。
例えば特許文献1には、隣り合って配置されると共に、各々、露光装置に接続され、レジスト塗布や現像を行う2台の基板処理装置(塗布、現像装置に相当する)に対し、露光装置との接続部を成すインターフェース部間を基板搬送コンベアで接続した構成が記載されている。この基板搬送コンベアを用いると、一方側の基板処理装置や露光装置にてトラブルが発生したとき、他の基板処理装置や露光装置にてレジスト塗布や現像処理、露光処理を代行することが可能となり、トラブルの発生していない装置の稼働率を高く維持できる可能性がある。
ここで塗布、現像装置内には、既述のレジストの塗布処理や現像処理に加え、これらの処理に付随する多種類の処理を実行するための処理モジュールが数多く搭載されている。このため、塗布、現像装置内で処理されるウエハは、複雑な搬送経路を通って各処理モジュールに搬入され、正しい順番で各種の処理が実行される必要がある。この点に関し引用文献1には、基板搬送コンベアを介して2台の基板処理装置を接続したとき、これらの基板処理装置間に跨って配置された数多くの処理モジュールに、正確な順番でウエハを搬送する技術は開示されていない。
また引用文献2には、OHT(Overhead Hoist Transport)などの自動基板搬送ラインに沿ってレジスト塗布処理装置(1台)、露光後ベーク処理装置に接続された露光処理装置(2台)、現像処理装置(1台)を並べ、装置間の統括制御を行うコンピュータシステム(MES;Manufacturing Execution System)を用いて、OHTの負荷を把握しながら各装置への基板の搬送を制御する基板処理システムが記載されている。しかしながら、引用文献2に記載の例においても、本来は共通の塗布、現像装置内で実行される処理を複数の塗布、現像装置にて分担した場合に各処理モジュールに正確にウエハを搬送する技術の開示はない。
特開2006−24643号公報:段落0050、図1 特許4584872号公報:段落0048、図1
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、複数の塗布、現像装置が各々単独で基板を搬送し、処理する動作と、これら複数の塗布、現像装置間で共通の基板を搬送し、処理する動作とを実行することが可能な基板処理システム、基板処理方法及びこの方法を記憶した記憶媒体を提供することにある。
本発明の基板処理システムは、基板が複数枚収納されたキャリアが搬入されるキャリアブロックと、キャリアブロック内のキャリアから取り出された基板に対してレジスト膜を含む塗布膜を形成する共に、露光処理後の基板に対して現像処理を行う処理ブロックと、露光装置に接続され、処理ブロックと露光装置との間で基板の受け渡しを行うインターフェイスブロックと、を各々備えた第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置と、
前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置に夫々設けられ、塗布、現像装置内の各基板の搬送経路である搬送スケジュールを作成すると共に前記搬送スケジュールに基づいて、第1の塗布、現像装置内の基板の搬送制御を行う第1の制御部及び第2の塗布、現像装置内の基板の搬送制御を行う第2の制御部と、
前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置の間で基板を枚葉搬送するための装置間搬送機構と、を備え、
前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のうちの一方の処理ブロックと、前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のうちの他方に接続された露光装置と、を用いて処理される基板である被変則処理基板を収納したキャリアが前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のいずれかのキャリアブロックに搬入されたときに、前記第1の制御部及び第2の制御部の一方の制御部により、前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置の間に跨った前記基板の搬送経路全体である総合搬送スケジュールを作成し、前記総合搬送スケジュールのうち他方の制御部が属する塗布、現像装置内の搬送スケジュールに相当する部分搬送スケジュールが一方の制御部から他方の制御部に送信されるように構成されていることを特徴とする。
本発明において、総合搬送スケジュールを作成するタイミングである、被変則処理基板を収納したキャリアがキャリアブロックに搬入されたとき」とは、例えば次のような場合も一例として含まれる。即ちこの一例では、第1の塗布、現像装置内で基板の処理が行われているときに当該第1の塗布、現像装置に接続された露光装置に不具合が生じ、既に第1の塗布、現像装置内のキャリアブロックのキャリアから払い出された基板が当該キャリアに一旦回収されたときに総合搬送スケジュールが作成される。この場合、キャリア内に一旦回収された基板は、第1の塗布、現像装置内の処理ブロックを使用して基板の処理を行い、次いで第2の塗布、現像装置に接続された露光装置を使用して露光が行われることになり、変則処理基板となる。
前記基板処理システムは、下記の構成を備えていてもよい。
(a)前記装置間搬送機構により、前記他方の制御部が属する塗布、現像装置に被変則処理基板が搬入されたときに、当該他方の制御部が前記部分搬送スケジュールに基づいて当該基板の搬送制御を行うように構成されていること。
(b)前記総合搬送スケジュールを作成する前記一方の制御部は、前記被変則処理基板を収納したキャリアが搬入されたキャリアブロックが属する塗布現像装置の制御部であること。
(c)前記被変則処理基板は、一連の処理が終了した後、当該被変則処理基板を収納したキャリアが搬入されたキャリアブロック内のキャリアに戻ること。または、前記被変則処理基板は、一連の処理が終了した後、前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のうち、当該被変則処理基板を収納したキャリアが搬入されなかった方の塗布、現像装置のキャリアに戻ること。
(d)前記被変則処理基板に対して行われる変則処理は、前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のうちの他方の処理ブロックに不具合が生じている状態にて、一方の処理ブロックと、他方の塗布、現像装置に接続された露光装置と、を用いる処理であること。
(e)前記装置間搬送機構は、前記第1の塗布、現像装置のインターフェイスブロックと、第2の前記第1の塗布、現像装置のインターフェイスブロックとの間で被変則処理基板を搬送するように設けられていること。
(f)前記インターフェイスブロック間で基板の搬送を行う装置間搬送機構を第1の装置間搬送機構としたとき、前記第1の塗布、現像装置のキャリアブロックと、第2の前記第1の塗布、現像装置のキャリアブロックとの間で被変則処理基板を枚葉搬送する第2の装置間搬送機構が設けられていること。
(g)前記装置間搬送機構は、被変則処理基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部を第1の塗布、現像装置側の基板の受け渡し位置と、第2の第1の塗布、現像装置側の基板の受け渡し位置との間で移動させる移動機構とを備えること。
(h)前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置は、各塗布、現像装置内の空間の圧力を外部の圧力よりも高い圧力に調節する圧力調整部と、前記装置間搬送機構により基板が搬送される空間と、各塗布、現像装置内の空間とを区画する区画壁と、被変則処理基板を搬入出するために前記区画壁に設けられた開口部を開閉するシャッタと、を備えること。
本発明は、装置間搬送機構を介して第1、第2の塗布、現像装置を跨って搬送され、処理が行われる被変則処理基板に対しては、一方側の塗布、現像装置にて基板の搬送経路である総合搬送スケジュールを作成し、他方側の塗布、現像装置へ向けて当該他方側の塗布、現像装置が担当する搬送経路に係る部分搬送スケジュールを送信する。この場合、他方側の塗布、現像装置は、独自に作成する搬送スケジュールに替えて、前記部分搬送スケジュールに基づいて基板の搬送を制御するので、装置の枠を超えて搬送、処理が行われる基板に対しても、処理や搬送先の抜けや重複を避けて正確な搬送制御を行うことができる。
実施の形態に係る塗布、現像システムの外観斜視図である。 前記塗布、現像システムに設けられている塗布、現像装置の横断平面図である。 前記塗布、現像装置の外観斜視図である。 前記塗布、現像装置の縦断側面図である。 インターフェイスブロックの縦断正面図である。 装置間搬送機構の構成例を示す斜視図である。 装置間搬送部の第1の拡大縦断面図である。 装置間搬送部の第2の拡大縦断面図である。 前記塗布、現像システムの電気的構成を示すブロック図である。 各機の搬送スケジュールの一例を示す説明図である。 総合搬送スケジュールの一例を示す説明図である。 A機側の塗布、現像装置の動作を示すフロー図である。 B機側の塗布、現像装置の動作を示すフロー図である。 前記各機の搬送スケジュールに基づくウエハの搬送経路を示す模式図である。 前記総合搬送スケジュールに基づくウエハの搬送経路を示す模式図である。 2つの露光装置に並行してウエハを搬送する場合の搬送経路を示す模式図である。 総合搬送スケジュールに基づくウエハの搬送経路の他の例を示す模式図である。 第2の実施形態に係る塗布、現像システムの外観斜視図である。 前記第2の塗布、現像システム内のウエハの搬送経路を示す第1の模式図である。 前記第2の塗布、現像システム内のウエハの搬送経路を示す第2の模式図である。
初めに、本発明が適用される塗布、現像システム(基板処理システム)の構成について図1〜図9を参照しながら説明する。図1に示すように、本例の塗布、現像システムは、2台の塗布、現像装置1a、1b(第1の塗布、現像装置、第2の塗布、現像装置)が装置間搬送モジュール5を介して接続された構成となっており、各塗布、現像装置1a、1bはさらに露光装置D4に接続されている。以下、一方側の塗布、現像装置1aを「A機」、他方側の塗布、現像装置1bを「B機」と呼ぶことがある。
本例の塗布、現像システムにおいて、塗布、現像装置1a、1bはほぼ共通の構成を備えているので、手前側(後述のキャリアブロックD1側)から見て装置間搬送モジュール5の左手に配置されている塗布、現像装置1aを例に挙げてその構成について説明する。
塗布、現像装置1aは、キャリアブロックD1と、処理ブロックD2と、インターフェイスブロックD3と、が直線状に接続されている。インターフェイスブロックD3にはさらに露光装置D4が接続されている。以下、ブロックD1〜D3の配列方向を前後方向、キャリアブロックD1が配置されている一端側を手前側として説明を行う。
キャリアブロックD1は、同一ロットのウエハWを複数枚収容したFOUP(Front Opening Unified Pod)などからなるキャリアCと、塗布、現像装置1aとの間でウエハWを搬入出する役割を有する。図2に示すようにキャリアブロックD1は、キャリアCの載置台21と、キャリアCの蓋の開閉を行う開閉部22と、キャリアCからウエハWを取り出して搬送するための搬送アーム23とを備えている。
図3、図4に示すように、処理ブロックD2には、ウエハWに液処理を行う第1〜第6の単位ブロックB1〜B6が下から順に積層されている。説明の便宜上ウエハWに下層側の反射防止膜を形成する処理を「BCT」、ウエハWにレジスト膜を形成する処理を「COT」、露光後のウエハWにレジストパターンを形成するための処理を「DEV」と夫々表現する場合がある。本例では、下からBCT層B1、B2、COT層B3、B4、DEV層B5、B6が2層ずつ積み上げられている。同種の単位ブロックにおいては、互いに並行してウエハWの搬送及び処理が行われる。
これらの単位ブロックを代表して、図2にはCOT層B3、B4を例示してある。COT層B3、B4には、キャリアブロックD1からインターフェイスブロックD3へ向かう方向に伸びるように搬送領域31が設けられ、搬送領域31の一方側(例えば手前側から見て左手)の側方に複数の棚ユニットUが前後方向に並んで配置されている。また、前記搬送領域31の他方側(例えば手前側から見て右手)の側方には回転するウエハWの表面に各種薬液を供給して液処理を行う液処理モジュールであるレジスト膜形成モジュールCOTや保護膜形成モジュールITCが前後方向に並べて設けられている。
レジスト膜形成モジュールCOTは、ウエハWにレジストを供給してレジスト膜を形成する。保護膜形成モジュールITCは、レジスト膜上に所定の処理液を供給し、当該レジスト膜を保護する保護膜を形成する。また各棚ユニットUは、不図示の加熱モジューを備えており、前記搬送領域31には、ウエハWの搬送機構である搬送アームF3、F4が設けられている。
他の単位ブロックB1、B2、B5及びB6は、ウエハWに供給する薬液が異なることを除き、単位ブロックB3、B4とほぼ同様に構成される。単位ブロックB1、B2は、液処理モジュールとして、レジスト膜形成モジュールCOTや保護膜形成モジュールITCの代わりに反射防止膜形成モジュールを備え、単位ブロックB5、B6は、現像モジュールを備える。図4では各単位ブロックB1〜B6の搬送アームはF1〜F6と示している。
処理ブロックD2における前方側には、各単位ブロックB1〜B6に跨って上下方向に伸びるタワーT1と、タワーT1に設けられた複数のモジュール間でのウエハWの受け渡しを行うための昇降自在な受け渡しアーム32とが設けられている。タワーT1には、複数のモジュールが上下方向に互いに積層されて設けられており、これらのモジュールのうち、各単位ブロックB1〜B6の高さに対応して設けられている受け渡しモジュールTRSは、単位ブロックB1〜B6内の搬送アームF1〜F6との間でウエハWの受け渡しを行う際に用いられる。
タワーT1に設けられているモジュールの具体例を挙げると、単位ブロックB1〜B6との間でのウエハWを受け渡す際に用いられる既述の受け渡しモジュールTRS、ウエハWの温度調整を行う温調モジュールCPL、複数枚のウエハWを一時的に保管するバッファモジュールBU、ウエハWの表面を疎水化する疎水化処理モジュールADHなどがある。説明を簡単にするため、前記疎水化処理モジュールADH、温調モジュールCPL、バッファモジュールBUについての図示は省略してある。また、後述の処理動作の説明でもこれらのモジュールの作用に関する説明は省略する。
図4、図5に示すようにインターフェイスブロックD3は、単位ブロックB1〜B6に跨って上下方向に伸びるタワーT2、T3、T4を備えている。インターフェイスブロックD3には、タワーT2とタワーT3との間でウエハWの受け渡しを行うための昇降自在なインターフェイスアーム41と、タワーT2とタワーT4との間でウエハWの受け渡しを行うための昇降自在なインターフェイスアーム42と、タワーT2と露光装置D4との間でウエハWの受け渡しを行うためのインターフェイスアーム43とが設けられている。
タワーT2は、受け渡しモジュールTRS、露光処理前の複数枚のウエハWを格納して滞留させるバッファモジュールBU、露光処理後の複数枚のウエハWを格納するバッファモジュールBU、及びウエハWの温度調整を行う温調モジュールCPLなどが互いに積層されて構成されているが、タワーT1の場合と同様に、バッファモジュールBU及び温調モジュールCPLの図示は省略する。
また、手前側から見てタワーT2の右手に配置されているタワーT3には、露光処理後のウエハWの洗浄処理を行う複数台の露光後洗浄モジュールPIRが上下方向に積層されて配置されている。一方、タワーT2の左手に配置されているタワーT4には露光装置D4に搬入される前のウエハWの裏面洗浄を行う複数台の裏面洗浄モジュールBSTが上下方向に積層されて配置されている。
以上、塗布、現像装置1a(A機1a)の構成について説明したが、塗布、現像装置1b(B機1b)は、後述の装置間搬送モジュール5との接続位置が異なる点を除いて図2〜図5に示したA機1aとほぼ同様に構成されている。
また本実施の形態においては、塗布、現像装置1a、1b内の搬送経路上でウエハWが載置される場所をモジュールと呼んでいる。
このように、各塗布、現像装置1a、1b内には多種、多数のモジュールが収容され、ウエハWはこれらのモジュール間を搬送されつつ処理が行われる。また、本例の塗布、現像システムは、装置間搬送モジュール5を介して塗布、現像装置1a(A機1a)と塗布、現像装置1b(B機1b)との間でのウエハWの受け渡しを行い、相手側のインターフェイスブロックD3に接続された露光装置D4を利用してウエハWの処理を行うこともできる。
図1などに示すように本例の装置間搬送モジュール5は、A機1a及びB機1bのインターフェイスブロックD3同士を接続するように設けられ、A機1aのタワーT3の上部位置と、B機1bのタワーT4の上部位置との間でウエハWの搬送を行う。図6に示すように装置間搬送モジュール5は、2台の装置間搬送機構50a、50bを上下に積層した構成となっており、例えば上段側の装置間搬送機構50aはA機1aからB機1bへ向けてのウエハWの搬送を実行し、下段側の装置間搬送機構50bはB機1bからA機1aへ向けてのウエハWの搬送を実行する。
各装置間搬送機構50a、50bは、A機1aのインターフェイスアーム41との間でウエハWの受け渡しを行う受け渡しアーム51aと、B機1bのインターフェイスアーム42との間でウエハWの受け渡しを行う受け渡しアーム51bと、これら受け渡しアーム51a、51bの間でウエハWの搬送を実行する基板保持部であるスライダ503と、このスライダ503を水平方向に移動自在に支持すると共に、自らも受け渡しアーム51a、51b間で移動するアーム部502と、これらアーム部502及びスライダ503を駆動する基体部501と、を備えた枚葉搬送式の搬送機構となっている。
受け渡しアーム51aは、A機1a側のタワーT3の上部に設けられ、受け渡しアーム51bは、B機1b側のタワーT4の上部に設けられている。受け渡しアーム51a、51bは、平行に伸びる2辺の長さが異なるU字型をした板材の上面にウエハWを支持する3本の支持ピン511を設けた構造となっており、昇降機構512により受け渡しアーム51a、51bを昇降させることによってスライダ503やインターフェイスアーム41、42との間でのウエハWの受け渡しを行う。受け渡しアーム51a、51bは、U字の開口部分をスライダ503の走行路側へ向けて水平に配置されており、ウエハWの受け渡しの際には、U字の板材で囲まれた領域の内側にスライダ503が進入する。
スライダ503は長方形の板材の上面に、ウエハWを支持する3本の支持ピン504を設けた構造となっており、その下面側はアーム部502内に設けられた不図示の駆動機構に接続されている。
アーム部502は扁平なT字型の筐体内にスライダ503の駆動機構を設けて構成され、T字の縦棒の基端部が基体部501に保持された状態で水平に配置されている。これにより、アーム部502は、T字の横棒の上面に沿ってスライダ503を水平方向に移動させることができる。
基体部501は、扁平な筐体内に、アーム部502を水平方向に移動させるための駆動機構を設けて構成されている。これにより、アーム部502上でスライダ503を移動させつつアーム部502を移動させて、2段ストロークでウエハWの搬送を行う。アーム部502や基体部501は、スライダ503を移動させる移動機構に相当する。
また、図5に示すように装置間搬送機構50a、50bは筐体52内に格納され、外部から区画された空間内でウエハWの搬送を行う(図示の便宜上、図5には装置間搬送機構50a、50bの受け渡しアーム51aのみを示してある)。
ここで図5に模式的に示すように塗布、現像装置1a、1bの天井部には、圧力調整部であるファンフィルターユニット(FFU)44が配置され、各塗布、現像装置1a、1bの内部の空間の圧力が外部の圧力よりも高くなるように圧力調整を行い、外部からのパーティクルなどの進入を防いでいる。
一方、これら塗布、現像装置1b、1aの一方側でトラブルが発生したことにより、他方側の塗布、現像装置1a、1bにてウエハWの処理を代行する場合などには、トラブルの発生した塗布、現像装置1b、1aにて、FFU44による圧力調整が正常に行われていない場合もあり得る。このような場合に、装置間搬送モジュール5を介して2つの塗布、現像装置1a、1b内の空間が接続されてしまうと、トラブルが発生していない塗布、現像装置1a、1b内の空間の圧力が変動してパーティクルなどが進入してしまうおそれもある。
そこで本例の装置間搬送モジュール5には、各塗布、現像装置1a、1bのインターフェイスブロックD3内の空間と装置間搬送モジュール5の筐体52内の空間とを区画する区画壁53が設けられている(図5)。
図7、図8に塗布、現像装置1a(A機1a)のインターフェイスブロックDと装置間搬送モジュール5との接続部を拡大して示す。これらの図に示すように、区画壁53にはインターフェイスアーム43と受け渡しアーム51aとの間のウエハWの受け渡しが行われる上下2箇所の高さ位置に、装置間搬送モジュール5内にインターフェイスアーム43を進入させるための開口部531が設けられている。これらの開口部531は、シャッタ54によって開閉される。
シャッタ54は、装置間搬送モジュール5の内側に配置されており、区画壁53に対向する面には、上下2箇所に、下方側から上方側へ向けて区画壁53の配置方向へ次第に突出するように形成されたテーパー面を備えた蓋部541が設けられている。一方、各開口部531の周囲には、蓋部541のテーパー面を当接させることができるように、上方側から下方側へ向けてシャッタ54の配置方向へ次第に突出するように形成されたテーパー面を備えた面受け部55が設けられている。
各面受け部55には、開口部551が設けられており、蓋部541と面受け部55とのテーパー面同士を当接させて開口部551を気密に塞ぐことができる。これにより、インターフェイスブロックD3と装置間搬送モジュール5との空間が区画され、塗布、現像装置1aと装置間搬送モジュール5との間での気流の進入が抑えられる(図8)。
一方、シャッタ54には、上下に配置された蓋部541の中間の高さ位置に開口部542が設けられており、ウエハWの受け渡し時にはこの開口部542を上段側の開口部531の高さ位置まで上昇させ、互いに連通した下開口部531、551、541を介してインターフェイスアーム43を進入させる(図7)。また、シャッタ54の高さ寸法は、シャッタ54を上昇させたとき、その下端部が下段側の開口部531、551よりも上方側に位置するように設定されている。この結果、シャッタ54を上方側に移動させると、下段側の開口部531も開放された状態となる(図7)。
以上に説明した区画壁53やシャッタ54は、塗布、現像装置1b(B機1b)側のインターフェイスブロックD3と装置間搬送モジュール5との接続部にも設けられており、A機1a側とは独立して開口部531を開閉することができる。この結果、A機1a、B機1bの一方側のインターフェイスブロックD3でウエハWの受け渡しをしている期間中は、他方側のシャッタ54を閉じておくことが可能となる。これにより、双方のインターフェイスブロックD3同士が連通することを避け、トラブルが発生していない塗布、現像装置1a、1b内の圧力変動を抑えることができる。
さらに図7、図8を用いてインターフェイスアーム43と受け渡しアーム51a、スライダ503との間でのウエハWの受け渡し方について説明しておく。インターフェイスアーム43から受け渡しアーム51aへウエハWを受け渡す際、受け渡しアーム51aは下方側に降下した状態で退避している(図7の上段側のインターフェイスアーム43、受け渡しアーム51a参照)。そして、装置間搬送モジュール5の筐体52内にインターフェイスアーム43が進入し、受け渡しアーム51aの上方側に到達したら、受け渡しアーム51aを上昇させて、インターフェイスアーム43から受け渡しアーム51aにウエハWを受け渡す。しかる後、インターフェイスアーム43を後退させて装置間搬送モジュール5から退出させる(図7の下段側の受け渡しアーム51a参照)。受け渡しアーム51aからインターフェイスアーム43へのウエハWの受け渡しは、これらの動作と反対の順序でインターフェイスアーム43及び受け渡しアーム51aを移動させることにより実行される。また、B機1b側におけるインターフェイスアーム42と受け渡しアーム51bとの間のウエハWの受け渡しについても上述の例と同様である。
次いで、受け渡しアーム51aからスライダ503へのウエハWの受け渡しについて述べると、ウエハWを支持した状態で上方側の位置で待機している受け渡しアーム51aの内側へ向けてスライダ503が進入する(図8の上段側の受け渡しアーム51a及びスライダ503参照)。そして、スライダ503が受け渡しアーム51aに支持されたウエハWの下方側に到達したら、受け渡しアーム51aを降下させて、受け渡しアーム51aからスライダ503へウエハWを受け渡す。しかる後、スライダ503を受け渡しアーム51b側へ向けて移動させる(図8の下段側の受け渡しアーム51a及びスライダ503参照)。スライダ503から受け渡しアーム51aへのウエハWの受け渡しは、これらの動作と反対の順序で受け渡しアーム51a及びスライダ503を移動させることにより実行される。また、B機1b側におけるスライダ503と受け渡しアーム51bとの間のウエハWの受け渡しについても上述の例と同様である。
以上に説明した構成を備えた塗布、現像システムにおいて、図9に示すように各塗布、現像装置1a、1bは制御部6(第1の制御部、第2の制御部)とメモリ7とを有するコンピュータを備えている。制御部6はCPU(Central Processing Unit)61とプログラム格納部62とからなり、プログラム格納部62には各塗布、現像装置1a、1bの作用、即ち、キャリアCからウエハWを取り出し、搬送経路に沿ってウエハWを搬送しながら、各単位ブロックB1〜B6にて処理を実行し、処理後のウエハWをキャリアCに格納するまでの動作に係わる制御についてのステップ(命令)群が組まれたプログラムが記録されている。このプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカードなどの記憶媒体に格納され、そこからコンピュータにインストールされる。なお図9においては、プログラム格納部62と後述のメモリ7とは別々の記憶媒体として記載しているが、これらを共通の記憶媒体により構成してもよい。
これらの動作を実行するためのプログラムに加え、各プログラム格納部62には、キャリアC内の各ウエハWの搬送先及び搬送順序(即ち、各ウエハWの搬送経路)を時系列に並べた搬送スケジュールを作成するスケジューラプログラム621と、搬送スケジュールに基づいて各搬送機構(搬送アーム23、受け渡しアーム32、搬送アームF1〜F6、インターフェイスアーム41〜43)を動作させ、搬送スケジュールにより設定された搬送経路に沿ってウエハWを搬送するための搬送制御プログラム622とが格納されている。
ウエハWの搬送スケジュールを作成するためのデータとして、メモリ3には搬送レシピ72、処理レシピ71が記憶されている。搬送レシピ72はキャリアCから搬出されたウエハWが塗布、現像装置1a、1b及び露光装置D4で処理されて元のキャリアCに搬入されるまでの搬送経路を設定するための情報が設定されている。同種のモジュールが複数台設けられている場合には、各モジュールを識別して搬送先を選択し、搬送スケジュールを作成することができる。
処理レシピ71には、各処理モジュールにて実行される処理の内容(例えば液処理モジュールの場合には、ウエハWの回転速度や薬液の供給時間など、加熱モジュールや温調モジュールCPLの場合には、温度設定値や温調時間など)に関する情報が設定されている。処理レシピ71は、キャリアC内のウエハWに設定されている情報に応じて、複数種類の中から選択することができる。
一方、工場内を搬送され、各処理装置にて処理が実行されるキャリアC内のウエハWには、予め塗布、現像装置1a、1b、露光装置D4にて実行される処理の内容が設定されている。この処理内容を管理する情報として、キャリアC内のウエハWには、コントロールジョブ(CJ)及びプロセスジョブ(PJ)が設定されている。CJは、各ウエハWに対して設定されるPJのグループ単位であり、本例ではロット毎に設定される。PJは、各ウエハWに対して実施される処理レシピを特定する情報などが設定される。
例えば各キャリアCはウエハWを水平姿勢で保持する25段のスロットを上下方向に積み重ねた構成となっているとする。CJには、各CJの個別番号であるIDと、当該IDを持つCJが設定されるキャリアCを特定する情報が含まれる。
各CJには、複数のPJを設定することが可能であり、PJには、各PJの個別番号であるIDと、当該IDを持つPJが設定されるウエハWを特定する情報(例えば図10、図11に示した搬送スケジュール73、73a、73bの「A01、A02、…」の符号に相当する)や実施される処理レシピ71を特定する情報が含まれる。各PJが実施されるウエハWは、キャリアCのスロットの位置によって特定される。
これらのCJやPJに係る情報は、各キャリアCやその内部に格納されたウエハWに対して個別に設定されており、各制御部6は、通信部8を介して工場内の装置を管理するホストコンピュータ80と通信を行い、これらの情報を取得する。
スケジューラプログラム621により作動する制御部6は、PJに設定されている情報に基づいて当該ウエハWに実行される処理レシピ71を選択し、この処理レシピ71に設定されている処理を実行可能な処理モジュールを選択する。そして、これらの処理モジュールを含み、各処理モジュールに搬入されるまでにウエハWが通過する受け渡しモジュールTRSやバッファモジュールBUなどを含んだ搬送レシピ72選択し、この搬送レシピ72に基づいて各ウエハWの搬送経路を決定する。
こうしてロット内のウエハWに対して搬送経路を決定し、各ウエハWの搬送先及び搬送順序を時系列に沿って並べると、図10に概要を示すように当該ロットに係る搬送スケジュール73が作成される。同図中、左右方向の列は搬送先のモジュールを表し、上下方向の行は各搬送ステップにおけるウエハWの搬送先を表しており、これらの搬送ステップは時系列に沿って、搬送スケジュール73の上から下方向へ向けて進行する。
搬送制御プログラム622により作動する制御部6は、この搬送スケジュール73に基づいて各搬送機構を動作させ、各搬送ステップにおいてウエハWに設定されている搬送元と搬送先の情報に基づいてウエハWを搬送する。
装置間搬送モジュール5を利用しない通常の動作において、塗布、現像装置1a、1bは各々独自に作成した搬送スケジュール73に基づいて、各塗布、現像装置1a、1b及びこれに接続された露光装置D4内で独立してウエハWを搬送し、処理を実行する。
これに対して、本例の塗布、現像装置1a、1bは、装置間搬送モジュール5を利用して双方の塗布、現像装置1a、1bに跨って搬送され、これらの装置1a、1bで分担して処理が実行されるウエハW(被変則処理基板)に対しては、一方側の塗布、現像装置1a、1bにて搬送スケジュール(総合搬送スケジュール)を作成し、他方側の塗布、現像装置1b、1aは、この搬送スケジュールの一部(部分搬送スケジュール)に基づいて稼働する機能を備えている。
処理の分担の一例として、B1b機側の処理ブロックD2に不具合が生じていることにより、A機1aのキャリアブロックD1に載置されたキャリアC内のウエハWに対し、処理ブロックD2(BCT層B1、B2、COT層B3、B4、DEV層B5、B6)内の処理はA機1a側で実行し、インターフェイスブロックD3内の処理や露光処理はB機1b側で実行する場合について説明する。
この場合において、例えばCJに当該ロットのウエハWは、A機1aとB機1bとで分担して処理を実行すること(被変則処理基板であること)を示す情報が設定されている。この情報が設定されている場合、A機1aの制御部6は、ウエハWの搬送先として、A機1a、B機1bの双方のモジュールや装置間搬送モジュール5を含む総合搬送スケジュールを作成する。
具体例を挙げると、A機1aのメモリ7には、B機1bのモジュールを搬送先として含む搬送レシピ72が記憶されている。制御部6はCJから取得したA機1aとB機1bとで分担して処理を実行する旨の情報、及び各ウエハWのPJに設定されている処理レシピを特定する情報に基づいて、当該ウエハWに実施される処理を実行可能な処理モジュールを搬送経路上に含む搬送レシピ72を選択する。
こうしてロット内のウエハWに対して搬送経路を決定し、各ウエハWの搬送先及び搬送順序を時系列に沿って並べると、図11に概要を示す総合搬送スケジュールが作成される。この総合搬送スケジュールにおいては、搬送先のモジュールとして装置間搬送モジュール5(搬送スケジュール73a、73b中に「SHUA(上段側の装置間搬送機構50a)、SHUB(下段側の装置間搬送機構50b)」と記載)が追加されると共に、A機1a側の搬送スケジュール73aと、B機1bの搬送スケジュール73b(部分搬送スケジュール)とが識別可能となっている。
さらにA機1aの制御部6は、この総合搬送スケジュールのうち、B機1b側のモジュールで実行される搬送スケジュール73bをB機1bに向けて送信する。B機1bは、この搬送スケジュール73bの他、処理対象のウエハWに設定されている処理レシピ71を選択する情報を取得し、自己が作成する搬送スケジュール73に替えて、A機1aから取得した搬送スケジュール73bに基づいてウエハWの処理を実行する。
以上に説明した構成を備える塗布、現像システムの作用について説明する。初めに、各塗布、現像装置1a、1bにおいて、装置間搬送モジュール5を使用しない通常の運転におけるウエハWの処理の概要について説明しておく。
ウエハWは、キャリアCからロット毎に1枚ずつ搬出され、搬送アーム23により、処理ブロックD2におけるタワーT1の受け渡しモジュールTRS0に搬送される。受け渡しモジュールTRS0のウエハWは、受け渡しアーム32により、受け渡しモジュールTRS1、TRS2を介してBCT層B1、B2に振り分けられる。
BCT層B1、B2内に搬入されたウエハWは、反射防止膜形成モジュール→加熱モジュール→TRS1(TRS2)の順に搬送されつつ処理が行われ、続いて受け渡しアーム32により、各々受け渡しモジュールTRS3、TRS4を介してCOT層B3、B4に振り分けられる。
COT層B3、B4内に搬入されたウエハWは、レジスト膜形成モジュール→加熱モジュール→保護膜形成モジュールITC→加熱モジュール→タワーT2の受け渡しモジュールTRSの順に搬送されつつ処理が行われる。
タワーT2の受け渡しモジュールTRSに搬入されたウエハWは、不図示のバッファモジュールSBUに搬入された後、インターフェイスアーム42によってタワーT4の裏面洗浄モジュールBSTに搬入され裏面洗浄が行われる。裏面洗浄後のウエハWは、各インターフェイスアーム42、41、43によりタワーT2の温調モジュールCPL(不図示)を介して露光装置D4へ搬入される。
露光後のウエハWは、インターフェイスアーム43、41によりタワーT2の受け渡しモジュールTRS→タワーT3の露光後洗浄モジュールPIRに搬入され、洗浄が行われた後、タワーT2の受け渡しモジュールTRS5、TRS6を介してDEV層B5、B6に振り分けられる。
DEV層B5、B6に搬入されたウエハWは、加熱モジュール→現像モジュール→加熱モジュール→タワーT1の受け渡しモジュールTRSの順に搬送されつつ処理が行われ、搬送アーム23を介してキャリアCに戻される。
次に、これらの動作を実行する塗布、現像装置1a、1bを備えた塗布、現像システムにおいて、通常のウエハWに対するA機1a、B機1bで独立の処理と、被変則処理基板のウエハWに対してA機1a、B機1bで分担して実行する処理とを切り替える動作について説明する。ここでは、図10の総合搬送スケジュールの作成に係る説明の際に想定した処理の例(B機1a側の処理ブロックD2で不具合が生じていることにより、A機1a側の処理ブロックD2にてBCT、COT、DEVを実施、B機1b側のインターフェイスブロックD3、露光装置D4にて露光処理等を実施)について説明する。この場合において、図12はA機1a側の動作の流れを示しており、図13はB機1b側の動作の流れを示している。
A機1a側の動作につき、A機1aのキャリアブロックD1にキャリアCが搬入されると(図12のスタート)、ウエハWの処理に係る情報をホストコンピュータ80から取得する(ステップS101)。取得した情報(例えばキャリアC内のロットに設定されているCJ)にB機1bを使用する旨の情報が設定されていない場合には(ステップS102;NO)、A機1aは処理対象のウエハWを自機で処理するための搬送スケジュール73(図10)を作成し(ステップS103)、この搬送スケジュール73に基づいて既述の搬送経路に沿ってウエハWを搬送しながら、処理を実行する(ステップS104)。そして、キャリアC内のすべてのウエハWの処理を終えたら動作を終了する(エンド)。
一方、ウエハWの処理に係る情報にB機1bを使用する旨の設定がされている場合には(ステップS102;YES)、自機及びB機1bにて分担してウエハWの処理を行うための総合搬送スケジュール(図11)を作成し(ステップS105)、B機1bが実行する部分搬送スケジュール73bを送信する(ステップS106)。そして、A機1aは、自機分の搬送スケジュール73aに基づいてウエハWを搬送し、自機が担当する処理のみを実行し(ステップS107)、キャリアC内のすべてのウエハWの処理を終えたら動作を終了する(エンド)。
このA機1aの動作と並行して実行されるB機1bの動作について、B機1bのキャリアブロックD1にキャリアCが搬入されると(図13のスタート)、ウエハWの処理に係る情報をホストコンピュータ80から取得する(ステップS201)。処理の情報を取得できたら(ステップS202;YES)、B機1bは処理対象のウエハWを自機で処理するための搬送スケジュール73(図10)を作成し(ステップS203)、この搬送スケジュール73に基づいて既述の搬送経路に沿ってウエハWを搬送しながら、処理を実行する(ステップS204)。そして、キャリアC内のすべてのウエハWの処理を終えたら動作を終了する(エンド)。
一方、キャリアブロックD1にキャリアCが載置されないなどの理由でウエハWの処理に係る情報を取得していない場合は(ステップS202;NO)、A機1aから部分搬送スケジュール73bを受信したか否かを確認する(ステップS205)。部分搬送スケジュール73bを受信した場合には(ステップS205;YES)、B機1bは、ウエハWがA機1a側からB機1b側に搬送されたとき、受信した部分搬送スケジュール73bに基づいてウエハWを搬送し、自機が担当する処理を実行する(ステップS206)。そして、A機1aから搬送されたすべてのウエハWの処理を終えたら動作を終了する(エンド)。一方、部分搬送スケジュール73bを受信しない場合(ステップS205;NO)は、B機1bはウエハWの処理を行わない(エンド)。
これらの動作により、A機1a、B機1bが独立して稼働する場合には、図14に模式的に示すようにA機1a及びB機1bにて並行してウエハWの搬送、処理が行われる。
一方、A機1a、B機1bにて分担してウエハWの処理を行う場合には、図15に示すようにA機1aの処理ブロックD2で反射防止膜やレジスト膜が形成されたウエハWが、装置間搬送モジュール5を介してB機1bのインターフェイスブロックD3に搬送され、裏面洗浄、露光装置D4での露光処理、露光後洗浄が行われた後、再びA機1aに搬送される。そして、A機1aの処理ブロックD2にて現像処理が行われ、元のキャリアCに収容される。
本実施の形態に係る塗布、現像システムによれば以下の効果がある。装置間搬送モジュール5を介してA機1a、B機1bを跨って搬送され、処理が行われるウエハW(被変則処理基板)に対しては、一方側の(上述の例ではA機1a)にて共通の総合搬送スケジュール(搬送スケジュール73a、73b)を作成し、他方側(上述の例ではB機1b)へ向けて当該他方側が担当する搬送経路に係る部分搬送スケジュール73bを送信する。この場合、他方側のB機1bは、独自に作成する搬送スケジュール73に替えて、前記部分搬送スケジュール73bに基づいてウエハWの搬送を制御するので、装置1a、1bの枠を超えて搬送、処理が行われるウエハWに対しても、処理や搬送先の抜けや重複を避けて正確な搬送制御を行うことができる。
A機1aとB機1bとで処理を分担する場合には、A機1aは、B機1bに接続された露光装置D4にて露光処理を行うためのウエハWの処理に加えて、自機に接続された露光装置D4にて露光処理を行うためのウエハWの処理を並行して実行してもよい(図16)。一般に塗布、現像装置1a、1bは、露光装置D4と比べて単位時間あたりの処理可能枚数が多いので、双方の露光装置D4にて露光処理されるウエハWの処理を並行して行うこともできる。例えば図4に示した塗布、現像装置1aにおいて、単位ブロックB1、B3、B5にてA機1a側で露光処理されるウエハWの処理を実行し、単位ブロックB2、B4、B6にてB機1b側で露光処理されるウエハWの処理を実行する場合などが考えられる。
また、A機1aのキャリアブロックD1に載置されたキャリアCから取り出されたウエハWをB機1bのキャリアブロックD1のキャリアCに戻してもよい。図17の例は、A機1a側の処理ブロックD2でBCT層B1、B2、COT層B3、B4の処理を分担し、B機1a側の処理ブロックD2でDEV層B5、B6の処理を分担すると共に、B機1aに接続された露光装置D4にて露光処理を行う例を示している。処理を終えたウエハWが搬入されるキャリアCは、A機1a側にてウエハWが取り出され、空になったキャリアCをB機1b側に移載してもよい。また、A機1a側にてウエハWが取り出されたキャリアCとは異なるキャリアCをB機1b側に用意してもよい。
図18は、A機1a、B機1bのインターフェイスブロックD3間でウエハWを搬送する装置間搬送モジュール5a(第1の装置間搬送機構)に加えて、A機1a、B機1bのキャリアブロックD1間でウエハWを枚葉搬送する装置間搬送モジュール5b(第2の装置間搬送機構)が設けられた塗布、現像システムの例を示している。装置間搬送モジュール5bは例えば、搬送アーム23が設けられている空間同士を接続するように設けられる。
装置間搬送モジュール5bにより、A機1aのキャリアブロックD1に載置されたキャリアCとB機1b側の処理ブロックとの間でウエハWの受け渡しを行うことができる。
例えば図19は、A機1a側のキャリアブロックD1に載置されたキャリアCからウエハWを取り出し、装置間搬送モジュール5bを介してB機1bに搬送後、B機1b側のBCT層B1、B2、COT層B3、B4にて処理を行う例を示している。この場合、ウエハWは、B機1bに接続された露光装置D4にて露光処理が行われ、装置間搬送モジュール5aを介してA機1aに搬送された後、A機1a側のDEV層B5、B6にて処理されキャリアCへと戻る。
また図20は、A機1a側のキャリアブロックD1に載置されたキャリアCからウエハWを取り出し、そのままA機1a側のBCT層B1、B2、COT層B3、B4にて処理後、装置間搬送モジュール5aを介してB機1bのインナーフェイスブロックD3に搬送する例を示している。この場合、ウエハWは、B機1b側の露光装置D4にて露光処理され、B機1b側のDEV層B5、B6にて処理された後、装置間搬送モジュール5bを介してA機1a側のキャリアCへと戻る。
上述の例のように、処理ブロックD2における処理をA機1aとB機1bとで分担する場合には、図19、図20に示した2種類の分担のパターンが考えられる。この場合は、例えばA機1a、B機1bの双方で分担して処理を実行する旨の情報に加えて、これらのうちいずれのパターンを選択するかについての情報を、CJの情報としてホストコンピュータ80から取得してもよい。
以上に説明した各実施の形態においては、他方側の処理の一部を受け持つ塗布、現像装置1a、1b(図15の例ではキャリアブロックD1にキャリアCが載置されているA機1a側)にて、総合搬送スケジュール(搬送スケジュール73a、73b)を作成する場合について説明した。但し、総合搬送スケジュール73a、73bを作成するのは、この例に限られるものではなく、例えば自機の処理の一部を分担してもらう側(例えばトラブルが発生機)の塗布、現像装置1b、1a(同図の例ではB機1b側)にて総合搬送スケジュールを作成してもよい。
また、ウエハWの搬送経路についても図15、図16、図19、図20に例示したパターンに限らず、種々のパターンを採用してもよい。
例えば2つの装置間搬送モジュール5a、5bを備える図20の例において、塗布、現像装置1bにキャリアCを搬入→装置間搬送モジュール5bを介してA機1aにウエハWを搬送→A機1aのBCT層B1、B2、COT層B3、B4にて処理→装置間搬送モジュール5aを介してB機1bに搬送、B機1bに接続された露光装置D4にて露光処理→装置間搬送モジュール5aを介してA機1aに搬送→A機1aのDEV層B5、B6にて処理→装置間搬送モジュール5bを介してB機1bにウエハWを搬送しキャリアCに戻す、という搬送経路などが考えられる。例えば、ホストコンピュータ80を介さず、B機1bが自己の処理ブロックD2などの稼働可否を監視し、キャリアブロックD1に載置されたキャリアC内のウエハWの処理が行えないと判断したとき、随時、B機1bからA機1aに処理の分担を依頼する場合などにこの搬送経路を採用することが考えられる。
さらに本発明は、露光装置D4側でトラブルが発生した場合にも適用可能である。A機1a、B機1bに接続された露光装置D4の設定が共通であり、A機1a、B機1bにて共通の処理が行われている場合において、A機1aに接続された露光装置D4にてトラブルが発生した場合などに、図15に示すように、処理途中のウエハWの搬送先をB機1b側の露光装置D4に変更して処理を継続してもよい。
また、搬送スケジュール73、73a、73bの構成は、各ウエハWが搬送される実際の搬送経路を定めるものであれば、図10、図11に例示したものに限られない。例えば、キャリアCがキャリアブロックD1に載置された際に全てのウエハWの搬送経路を定める搬送スケジュール73、73a、73bを作成する場合に替えて、キャリアCから1枚ずつウエハWを取り出す直前に、塗布、現像装置1a、1b内のモジュールの使用状況を確認してから各ウエハWに対する搬送スケジュールを作成してもよい。
さらに本発明を適用可能な塗布、現像システムは、3台以上の塗布、現像装置1a〜1cを備えていてもよい。例えばA機1aとB機1bのインターフェイスブロックD3同士が装置間搬送モジュール5aによって接続され、さらにB機1bとC機1cのインターフェイスブロックD3同士が装置間搬送モジュール5cによって接続されているとき、A機1aの処理ブロックD2で各処理を行い、C機1cに接続された露光装置D4にて露光処理を行い、再びA機1aの処理ブロックD2にて処理を行う場合を考える。この場合には、ウエハWは、B機1bのインターフェイスブロックD3を通過するが、B機1bは装置間搬送機構の一部を構成し、A機1a及びC機1cが第1、第2の塗布、現像装置に相当すると考えることができる。
また、ウエハWを枚葉毎に搬送する装置間搬送機構50a、50bは、スライダ503にウエハWを1枚ずつ載置して搬送を行う構成を採用する場合に限られない。例えばウエハWを保持するウエハ保持部を互いに間隔を開けて上下方向に複数個配置し、これらのウエハ保持部を共通の移動機構に接続して複数枚のウエハWを同時に搬送してもよい。この例においても各ウエハ保持部にウエハWが枚葉毎に保持されて搬送される点において、枚葉搬送を実行する装置間搬送機構に相当する。
W ウエハ
1a 塗布、現像装置(A機)
1b 塗布、現像装置(B機)
23 搬送機構
32 受け渡しアーム
41、42、43
インターフェイスアーム
5、5a、5b
装置間搬送モジュール
50a、50b
装置間搬送機構
53 区画壁
531 開口部
54 シャッタ
541 蓋部
61 CPU
73、73a、73b
搬送スケジュール
8 通信部

Claims (16)

  1. 基板が複数枚収納されたキャリアが搬入されるキャリアブロックと、キャリアブロック内のキャリアから取り出された基板に対してレジスト膜を含む塗布膜を形成する共に、露光処理後の基板に対して現像処理を行う処理ブロックと、露光装置に接続され、処理ブロックと露光装置との間で基板の受け渡しを行うインターフェイスブロックと、を各々備えた第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置と、
    前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置に夫々設けられ、塗布、現像装置内の各基板の搬送経路である搬送スケジュールを作成すると共に前記搬送スケジュールに基づいて、第1の塗布、現像装置内の基板の搬送制御を行う第1の制御部及び第2の塗布、現像装置内の基板の搬送制御を行う第2の制御部と、
    前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置の間で基板を枚葉搬送するための装置間搬送機構と、を備え、
    前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のうちの一方の処理ブロックと、前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のうちの他方に接続された露光装置と、を用いて処理される基板である被変則処理基板を収納したキャリアが前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のいずれかのキャリアブロックに搬入されたときに、前記第1の制御部及び第2の制御部の一方の制御部により、前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置の間に跨った前記基板の搬送経路全体である総合搬送スケジュールを作成し、前記総合搬送スケジュールのうち他方の制御部が属する塗布、現像装置内の搬送スケジュールに相当する部分搬送スケジュールが一方の制御部から他方の制御部に送信されるように構成されていることを特徴とする基板処理システム。
  2. 前記装置間搬送機構により、前記他方の制御部が属する塗布、現像装置に被変則処理基板が搬入されたときに、当該他方の制御部が前記部分搬送スケジュールに基づいて当該基板の搬送制御を行うように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の基板処理システム。
  3. 前記総合搬送スケジュールを作成する前記一方の制御部は、前記被変則処理基板を収納したキャリアが搬入されたキャリアブロックが属する塗布現像装置の制御部であることを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理システム。
  4. 前記被変則処理基板は、一連の処理が終了した後、当該被変則処理基板を収納したキャリアが搬入されたキャリアブロック内のキャリアに戻ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の基板処理システム。
  5. 前記被変則処理基板は、一連の処理が終了した後、前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のうち、当該被変則処理基板を収納したキャリアが搬入されなかった方の塗布、現像装置のキャリアに戻ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の基板処理システム。
  6. 前記被変則処理基板に対して行われる変則処理は、前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のうちの他方の処理ブロックに不具合が生じている状態にて、一方の処理ブロックと、他方の塗布、現像装置に接続された露光装置と、を用いる処理であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の基板処理システム。
  7. 前記装置間搬送機構は、前記第1の塗布、現像装置のインターフェイスブロックと、第2の前記第1の塗布、現像装置のインターフェイスブロックとの間で被変則処理基板を搬送するように設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載の基板処理システム。
  8. 前記インターフェイスブロック間で基板の搬送を行う装置間搬送機構を第1の装置間搬送機構としたとき、前記第1の塗布、現像装置のキャリアブロックと、第2の前記第1の塗布、現像装置のキャリアブロックとの間で被変則処理基板を枚葉搬送する第2の装置間搬送機構が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の基板処理システム。
  9. 前記装置間搬送機構は、被変則処理基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部を第1の塗布、現像装置側の基板の受け渡し位置と、第2の第1の塗布、現像装置側の基板の受け渡し位置との間で移動させる移動機構とを備えることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一つに記載の基板処理システム。
  10. 前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置は、各塗布、現像装置内の空間の圧力を外部の圧力よりも高い圧力に調節する圧力調整部と、前記装置間搬送機構により基板が搬送される空間と、各塗布、現像装置内の空間とを区画する区画壁と、被変則処理基板を搬入出するために前記区画壁に設けられた開口部を開閉するシャッタと、を備えることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一つに記載の基板処理システム。
  11. 基板が複数枚収納されたキャリアが搬入されるキャリアブロックと、キャリアブロック内のキャリアから取り出された基板に対してレジスト膜を含む塗布膜を形成する共に、露光処理後の基板に対して現像処理を行う処理ブロックと、露光装置に接続され、処理ブロックと露光装置との間で基板の受け渡しを行うインターフェイスブロックと、を各々備えた第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置と、
    前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置に夫々設けられ、塗布、現像装置内の各基板の搬送経路である搬送スケジュールを作成すると共に前記搬送スケジュールに基づいて、第1の塗布、現像装置内の基板の搬送制御を行う第1の制御部及び第2の塗布、現像装置内の基板の搬送制御を行う第2の制御部と、
    前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置の間で基板を枚葉搬送するための装置間搬送機構と、を用い、
    前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のうちの一方の処理ブロックと、前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のうちの他方に接続された露光装置と、を用いて処理される基板である被変則処理基板を収納したキャリアが前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のいずれかのキャリアブロックに搬入されたときに、前記第1の制御部及び第2の制御部の一方の制御部により、前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置の間に跨った前記基板の搬送経路全体である総合搬送スケジュールを作成する工程と、
    前記総合搬送スケジュールのうち他方の制御部が属する塗布、現像装置内の搬送スケジュールに相当する部分搬送スケジュールが一方の制御部から他方の制御部に送信する工程と、を含むことを特徴とする基板処理方法。
  12. 前記総合搬送スケジュールを作成する工程を実行する前記一方の制御部は、前記被変則処理基板を収納したキャリアが搬入されたキャリアブロックが属する塗布現像装置の制御部であることを特徴とする請求項11に記載の基板処理方法。
  13. 前記被変則処理基板は、一連の処理が終了した後、当該被変則処理基板を収納したキャリアが搬入されたキャリアブロック内のキャリアに戻ることを特徴とする請求項11または12に記載の基板処理方法。
  14. 前記被変則処理基板は、一連の処理が終了した後、前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のうち、当該被変則処理基板を収納したキャリアが搬入されなかった方の塗布、現像装置のキャリアに戻ることを特徴とする請求項11または12に記載の基板処理方法。
  15. 前記被変則処理基板に対して行われる変則処理は、前記第1の塗布、現像装置及び第2の塗布、現像装置のうちの他方の処理ブロックに不具合が生じている状態にて、一方の処理ブロックと、他方の塗布、現像装置に接続された露光装置と、を用いる処理であることを特徴とする請求項11ないし14のいずれか一つに記載の基板処理方法。
  16. 基板の処理を行う基板処理システムに用いられるコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、前記プログラムは請求項11ないし15のいずれか一つに記載された基板処理方法を実行するためにステップが組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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