JP2010123871A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理室内部の雰囲気が外部に漏洩することを確実に防止することができるとともに、処理室内のメンテナンスを外部から容易に行うことができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】塗布処理室21は、縦フレームFaを含むフレームにより形成された開口部21zを有する。フレームには開口部21zを開閉可能にメンテナンス用扉Dが設けられる。開口部21zを取り囲むように、フレームに溝付きトリム501が設けられる。溝付きトリム501は、開口部21zがメンテナンス用扉Dにより閉塞された状態でメンテナンス用扉Dに接触することによりメンテナンス用扉Dに対向する溝501gを有する。開口部21zがメンテナンス用扉Dにより閉塞された状態で、溝付きトリム501の溝501gとメンテナンス用扉Dとにより形成された空間の雰囲気が吸引ユニットにより吸引される。溝501gの内側の空間が外部に対して陰圧に保たれる。
【選択図】図10

Description

本発明は、基板に種々の処理を行う基板処理装置に関する。
半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等の各種基板に種々の処理を行うために、基板処理装置が用いられている。
例えば、特許文献1に記載された基板処理装置は、複数の処理ブロックを備えている。各処理ブロックには、複数の熱処理部、複数の薬液処理部および搬送機構が設けられている。各処理ブロック内においては、搬送機構により基板が熱処理部および薬液処理部に搬送される。そして、熱処理部および薬液処理部において基板に所定の処理が行われる。
特開2003−324139号公報
ところで、上記のような基板処理装置においては、薬液処理部のメンテナンスを定期的に行う必要がある。薬液処理部のメンテナンスに要する時間および労力を減らすためには、基板処理装置の外部から薬液処理部のメンテナンスを行うことが好ましい。基板処理装置の外部から薬液処理部のメンテナンスを行うための構成としては、例えば、基板処理装置の側面部に開閉可能な扉を設けることが考えられる。この場合、その扉を開くことにより、基板処理装置の外部から薬液処理部のメンテナンスを行うことが可能になる。
しかしながら、基板処理装置の側面部に開閉可能な扉を設けた場合、その扉から薬液処理部内の薬液成分が基板処理装置外に漏洩するおそれがある。それにより、基板処理装置の周辺雰囲気の汚染および他の装置における基板の処理不良を招くおそれがある。
本発明の目的は、処理室内部の雰囲気が外部に漏洩することを確実に防止することができるとともに、処理室内のメンテナンスを外部から容易に行うことができる基板処理装置を提供することである。
(1)本発明に係る基板処理装置は、基板に所定の処理を行う基板処理装置であって、フレームにより形成された開口部を有し、基板に所定の処理を行う処理室と、開口部を開閉可能にフレームに設けられる扉と、開口部を取り囲むようにフレームに設けられ、開口部が扉により閉塞された状態で扉に接触することにより処理室の内部と外部との雰囲気を遮断するとともに少なくとも一部に扉に対向する凹部を有する封止部材と、開口部が扉により閉塞された状態で封止部材の凹部と扉とにより形成された空間を外部に対して陰圧に保つための第1の圧力調整部とを備えるものである。
この基板処理装置においては、処理室により基板に所定の処理が行われる。処理室はフレームにより形成された開口部を有し、フレームには開口部を開閉可能な扉が設けられる。これにより、作業者は、扉を開くことにより処理室内部のメンテナンスを容易に行うことができる。
フレームには、開口部を取り囲むように封止部材が設けられる。処理室の開口部が扉により閉塞されることにより、封止部材と扉とが接触する。これにより、処理室の内部と外部との雰囲気が遮断される。
ここで、封止部材の少なくとも一部には、処理室の開口部が扉により閉塞された状態で扉に対向する凹部が形成されている。処理室の開口部が扉により閉塞された状態においては、封止部材の凹部と扉とにより空間が形成される。封止部材の凹部と扉とにより形成された空間の雰囲気が、第1の圧力調整部により外部に対して陰圧に保たれる。
この場合、封止部材と扉との間に強い吸引力が作用する。これにより、フレーム側の封止部材と扉とが気密に接触する。すなわち、フレーム側の封止部材と扉との接触部に間隙が発生することが確実に防止される。それにより、処理室内部の雰囲気が、フレームと扉との間から外部に漏洩することが確実に防止される。その結果、基板処理装置の周辺雰囲気の汚染および他の装置における基板の処理不良の発生が十分かつ確実に防止される。
(2)基板処理装置は、処理室の内部が外部に対して陽圧となるように、処理室内の圧力状態を調整する第2の圧力調整部をさらに備えてもよい。
この場合、第2の圧力調整部により、処理室内部が外部に対して陽圧となるように調整される。これにより、処理室の開口部が扉により閉塞されている状態で、処理室内部に外部から塵埃が侵入することが確実に防止される。したがって、処理室内部における基板の汚染および処理不良の発生が十分に防止される。
このように、処理室の内部が陽圧となるように調整される場合でも、処理室の開口部が扉により閉塞されている状態においてはフレーム側の封止部材と扉との接触部に間隙が発生することが確実に防止されているので、処理室内部の雰囲気がフレームと扉との間から外部に漏洩することが確実に防止される。
(3)封止部材は、フレームに接合される第1の面と、開口部が扉により閉塞された状態で扉に接触する第2の面とを有し、凹部は、封止部材の第2の面に形成された溝であってもよい。
この場合、封止部材の第1の面がフレームに接合される。また、開口部が扉により閉塞された状態においては、封止部材の第2の面が扉に接触する。これにより、第2の面に形成された溝と扉とにより空間が形成される。
このように、封止部材の第2の面に溝を形成するだけで、開口部が扉により閉塞されることにより、封止部材の凹部と扉とにより極めて容易に空間が形成される。したがって、基板処理装置の構成が単純化し、製造が容易となる。
(4)フレームは中空構造による内部空間を有し、フレームおよび封止部材には、封止部材の凹部の内側の空間がフレームの内部空間と連通するように連通路が設けられ、第1の圧力調整部は、開口部が扉により閉塞された状態でフレームの内部空間の雰囲気を吸引するための吸引装置を含んでもよい。
この場合、フレームの内部空間の雰囲気が吸引装置により吸引される。これにより、開口部が扉により閉塞された状態においては、フレームの内部空間の雰囲気が吸引されることにより、封止部材の凹部と扉とにより形成された空間内の雰囲気がフレームおよび封止部材に設けられた連通路を通してフレームの内部空間に吸引される。
それにより、単純な構成で、封止部材の凹部と扉とにより形成された空間の雰囲気を外部に対して陰圧に保つことが可能となる。
(5)フレームは中空構造による内部空間を有し、フレームおよび封止部材には、封止部材の凹部の内側の空間がフレームの内部空間と連通するように連通路が設けられ、第1の圧力調整部は、開口部が扉により閉塞された状態でフレームの内部空間の雰囲気を吸引するために用いられる管路を含んでもよい。
この場合、フレームの内部空間の雰囲気を管路を通して吸引することができる。これにより、開口部が扉により閉塞された状態においては、フレームの内部空間の雰囲気が吸引されることにより、封止部材の凹部と扉とにより形成された空間内の雰囲気がフレームおよび封止部材に設けられた連通路を通してフレームの内部空間に吸引される。
それにより、単純な構成で、封止部材の凹部と扉とにより形成された空間の雰囲気を外部に対して陰圧に保つことが可能となる。
(6)基板処理装置は、扉を封止部材に磁力により吸引する磁力発生部材をさらに備えてもよい。
この場合、開口部が扉により閉塞された状態で、磁力発生部材の磁力により、扉が封止部材に吸引される。これにより、開口部が扉により閉塞された状態においては、封止部材と扉との間に磁気的な吸引力が作用する。そのため、フレーム側の封止部材と扉とがより気密に接触する。すなわち、フレーム側の封止部材と扉との接触部に間隙が発生することがより確実に防止される。それにより、処理室内部の雰囲気が、フレームと扉との間から外部に漏洩することがより確実に防止される。その結果、基板処理装置の周辺雰囲気の汚染および他の装置における基板の処理不良の発生がより十分かつ確実に防止される。
(7)処理室は、基板に薬液処理を行う薬液処理ユニットを備えてもよい。
この場合、処理室の内部では薬液処理ユニットにより基板に薬液処理が行われる。これにより、開口部が扉により閉塞された状態においては、薬液処理ユニットにより用いられる薬液の成分を含む雰囲気が、フレームと扉との間から外部に漏洩することが確実に防止される。それにより、基板処理装置の周辺雰囲気の汚染および他の装置における基板の処理不良の発生が十分かつ確実に防止される。
特に、処理室の内部が陽圧に調整される場合においても、フレームと扉との間から外部に漏洩することが確実に防止される。
(8)薬液処理ユニットは、基板にレジスト膜用の処理液または反射防止膜用の処理液を塗布する塗布処理ユニット、または基板に現像液を供給する現像処理ユニットであってもよい。
この場合、処理室の内部では、塗布処理ユニットによりレジスト膜用の処理液または反射防止膜用の処理液が基板に塗布される。または、現像処理ユニットにより現像液が基板に供給される。
これにより、開口部が扉により閉塞された状態においては、レジスト膜用の処理液、反射防止膜用の処理液または現像液の成分を含む雰囲気が、フレームと扉との間から外部に漏洩することが確実に防止される。
本発明によれば、処理室内の雰囲気が外部に漏洩することを確実に防止することができるとともに、処理室内部のメンテナンスを外部から容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態に係る基板処理装置について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、基板とは、半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等をいう。
さらに、以下の説明において、薬液には、レジスト膜用の処理液(レジスト液)、反射防止膜用の処理液および現像液等が含まれる。
(1)基板処理装置の構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。
図1および図2以降の所定の図には、位置関係を明確にするために互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を示す矢印を付している。X方向およびY方向は水平面内で互いに直交し、Z方向は鉛直方向に相当する。なお、各方向において矢印が向かう方向を+方向、その反対の方向を−方向とする。
図1に示すように、基板処理装置100は、インデクサブロック11、塗布ブロック12、現像ブロック13およびインターフェイスブロック14を備える。インターフェイスブロック14に隣接するように露光装置15が設けられる。露光装置15においては、基板に露光処理が行われる。
図1に示すように、インデクサブロック11は、複数のキャリア載置部111および搬送部112を含む。各キャリア載置部111には、複数の基板Wを多段に収納するキャリア113が載置される。本実施の形態においては、キャリア113としてFOUP(front opening unified pod)を採用しているが、これに限定されず、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッドまたは収納基板Wを外気に曝すOC(open cassette)等を用いてもよい。
搬送部112には、制御部114および搬送機構115が設けられる。制御部114は、基板処理装置100の種々の構成要素を制御する。搬送機構115は、基板Wを保持するためのハンド116を有する。搬送機構115は、ハンド116により基板Wを保持しつつその基板Wを搬送する。搬送機構115は、ハンド116により基板Wを保持しつつその基板Wを搬送する。搬送機構115は、ハンド116により基板Wを保持しつつその基板Wを搬送する。また、後述の図5に示すように、搬送部112には、キャリア113と搬送機構115との間で基板Wを受け渡すための開口117が形成される。
図1に示すように、塗布ブロック12は、塗布処理部121、搬送部122および熱処理部123を含む。塗布処理部121および熱処理部123は、搬送部122を挟んで対向するように設けられる。搬送部122とインデクサブロック11との間には、基板Wが載置される基板載置部PASS1および後述する基板載置部PASS2〜PASS4(図5参照)が設けられる。搬送部122には、基板Wを搬送する搬送機構127および後述する搬送機構128(図5参照)が設けられる。
現像ブロック13は、現像処理部131、搬送部132および熱処理部133を含む。現像処理部131および熱処理部133は、搬送部132を挟んで対向するように設けられる。搬送部132と搬送部122との間には、基板Wが載置される基板載置部PASS5および後述する基板載置部PASS6〜PASS8(図5参照)が設けられる。搬送部132には、基板Wを搬送する搬送機構137および後述する搬送機構138(図5参照)が設けられる。
図1に示すように、インターフェイスブロック14には、搬送機構141,142が設けられる。搬送機構141は、基板Wを保持するためのハンド143を有する。搬送機構141は、ハンド143により基板Wを保持しつつその基板Wを搬送する。また、搬送機構142は、基板Wを保持するためのハンド144を有する。搬送機構142は、ハンド144により基板Wを保持しつつその基板Wを搬送する。
搬送機構141と搬送機構142との間には、基板Wを冷却する機能(例えば、クーリングプレート)を備えた基板載置部PASS−CP、後述する基板載置部PASS13(図5)および後述する複数のバッファBF(図5)が設けられる。基板載置部PASS−CPにおいては、基板Wが露光処理に適した温度に冷却される。現像ブロック13内において、熱処理部133とインターフェイスブロック14との間にはパッキン145が設けられる。
ここで、以下の説明においては、必要に応じて基板Wに薬液を供給する塗布処理部121および現像処理部131を薬液処理部と総称する。
図1に示すように、本実施の形態に係る基板処理装置100の側面部には、作業者が薬液処理部121,131のメンテナンスを行うためのメンテナンス用扉Dが設けられている。ここで、メンテナンスとは、保守、点検、修理、部品交換、整備および洗浄等を含む。
これらのメンテナンス用扉Dは、それぞれ薬液処理部121,131のフレームFに取り付けられている。薬液処理部121,131のメンテナンス用扉DおよびフレームFの詳細は後述する。
(2)塗布処理部および現像処理部の構成
図2は、図1の塗布処理部121および現像処理部131を+Y方向側から見た図である。また、図3は、図1の塗布処理部121、搬送部122および熱処理部123を−X方向側から見た図である。
図2および図3に示すように、塗布処理部121には、塗布処理室21,22,23,24が階層的に設けられる。各塗布処理室21〜24には、塗布処理ユニット129が設けられる。また、図2に示すように、現像処理部131には、現像処理室31,32,33,34が階層的に設けられる。各現像処理室31〜34には、現像処理ユニット139が設けられる。
各塗布処理ユニット129は、基板Wを保持するスピンチャック25およびスピンチャック25の周囲を覆うように設けられるカップ27を備える。本実施の形態においては、スピンチャック25およびカップ27は、各塗布処理ユニット129に2つずつ設けられる。スピンチャック25は、図示しない駆動装置(例えば、電動モータ)により回転駆動される。
また、図1に示すように、各塗布処理ユニット129は、処理液を吐出する複数のノズル28およびそのノズル28を搬送するノズル搬送機構29を備える。
塗布処理ユニット129においては、複数のノズル28のうちのいずれかのノズル28がノズル搬送機構29により基板Wの上方に移動される。そして、そのノズル28から処理液が吐出されることにより、基板W上に処理液が塗布される。なお、ノズル28から基板Wに処理液が供給される際には、図示しない駆動装置によりスピンチャック25が回転される。それにより、基板Wが回転される。
図2に戻り、本実施の形態においては、塗布処理室21および塗布処理室23の塗布処理ユニット129において、反射防止膜用の処理液がノズル28から基板Wに供給される。また、塗布処理室22および塗布処理室24の塗布処理ユニット129において、レジスト膜用の処理液がノズル28から基板Wに供給される。
また、図2に示すように、現像処理ユニット139は、塗布処理ユニット129と同様に、スピンチャック35およびカップ37を備える。さらに、図1に示すように、現像処理ユニット139は、現像液を吐出する2つのスリットノズル38およびそのスリットノズル38をX方向に移動させる移動機構39を備える。
現像処理ユニット139においては、まず、一方のスリットノズル38がX方向に移動しつつ各基板Wに現像液を供給する。その後、他方のスリットノズル38が移動しつつ各基板Wに現像液を供給する。なお、スリットノズル38から基板Wに現像液が供給される際には、図示しない駆動装置によりスピンチャック35(図2)が回転される。それにより、基板Wが回転される。また、本実施の形態においては、2つのスリットノズル38から互いに異なる現像液が吐出される。それにより、各基板Wに2種類の現像液を供給することができる。
さらに、図2に示すように、各塗布処理室21〜24において、塗布処理ユニット129の上方には陽圧調整ユニット41が設けられる。陽圧調整ユニット41は、各塗布処理室21〜24内部の圧力を検出する圧力センサを備える。
陽圧調整ユニット41は、圧力センサにより検出された圧力に基づいて、各塗布処理室21〜24の内部が基板処理装置100の外部に対して陽圧となるように調整する。
また、各現像処理室31〜34において、現像処理ユニット129の上方にも陽圧調整ユニット41が設けられる。これらの陽圧調整ユニット41は、各現像処理室31〜34内部の圧力を検出する圧力センサを備える。
陽圧調整ユニット41は、圧力センサにより検出された圧力に基づいて、各現像処理室31〜34の内部が基板処理装置100の外部に対して陽圧となるように調整する。
なお、陽圧調整ユニット41は、例えば清浄化された空気を下方に供給するためのファンフィルタユニット、または工場内の用力設備から供給される気体を各塗布処理室21〜24および現像処理室31〜34内部に供給する気体供給ユニットにより構成される。
図1および図2に示すように、塗布処理部121において現像処理部131に隣接するように流体ボックス部50が設けられる。同様に、現像処理部131においてインターフェイスブロック14に隣接するように流体ボックス部60が設けられる。流体ボックス部50および流体ボックス部60内には、塗布処理ユニット129および現像処理ユニット139への薬液の供給ならびに塗布処理ユニット129および現像処理ユニット139からの排液および排気等に関する導管、継ぎ手、バルブ、流量計、レギュレータ、ポンプ、温度調節器等の流体関連機器が収納される。また、本実施の形態においては、図2に示すように、流体ボックス部50,60内に吸引ユニット402が設けられる。吸引ユニット402の詳細は後述する。
(3)熱処理部の構成
図4は、図1の熱処理部123,133を−Y方向側から見た図である。
図3および図4に示すように、熱処理部123は、上方に設けられる上段熱処理部301および下方に設けられる下段熱処理部302を有する。図4に示すように、上段熱処理部301および下段熱処理部302には、複数の冷却ユニットCP、複数の熱処理ユニットPHPおよび複数の密着強化処理ユニットAHLが設けられる。冷却ユニットCPにおいては、基板Wの冷却処理が行われる。熱処理ユニットPHPにおいては、基板Wの加熱処理および冷却処理が行われる。密着強化処理ユニットAHLにおいては、基板Wと反射防止膜との密着性を向上させるための処理が行われる。なお、密着強化処理ユニットAHLにおいては、基板WにHMDS(ヘキサメチルジシラサン)等の密着強化剤が塗布される。
熱処理部133は、上方に設けられる上段熱処理部303および下方に設けられる下段熱処理部304を有する。上段熱処理部303および下段熱処理部304には、複数の冷却ユニットCP、複数の加熱ユニットHP、複数の熱処理ユニットPHPおよびエッジ露光部EEWが設けられる。エッジ露光部EEWにおいては、基板Wの周縁部の露光処理が行われる。
また、上段熱処理部303においてインターフェイスブロック14に隣接するように基板載置部PASS9,PASS10が設けられ、下段熱処理部304においてインターフェイスブロック14に隣接するように基板載置部PASS11,PASS12が設けられる。
本実施の形態においては、基板載置部PASS9および基板載置部PASS11には、現像ブロック13からインターフェイスブロック14へ搬送される基板Wが載置され、基板載置部PASS10および基板載置部PASS12には、インターフェイスブロック14から現像ブロック13へ搬送される基板Wが載置される。
図3に示すように、各熱処理ユニットPHPは、加熱処理部101および冷却処理部102を有する。また、各冷却ユニットCPは、冷却処理部102を有する。加熱処理部101は、例えば、加熱プレートを有し、その加熱プレート上に載置された基板Wを加熱する。冷却処理部102は、例えば、冷却プレートを有し、その冷却プレート上に載置された基板Wを冷却する。
(4)搬送部の構成
(a)概略構成
図5は、図1の搬送部122,132の構成を説明するための図である。なお、図5は、搬送部122,132を−Y方向側から見た図である。
図5に示すように、搬送部122は、上段搬送室125および下段搬送室126を有する。また、搬送部132は、上段搬送室135および下段搬送室136を有する。
上段搬送室125には搬送機構127が設けられ、下段搬送室126には搬送機構128が設けられる。また、上段搬送室135には搬送機構137が設けられ、下段搬送室136には搬送機構138が設けられる。
図3に示すように、塗布処理室21,22と上段熱処理部301とは上段搬送室125を挟んで対向するように設けられ、塗布処理室23,24と下段熱処理部302とは下段搬送室126を挟んで対向するように設けられる。同様に、現像処理室31,32(図2)と上段熱処理部303(図4)とは上段搬送室135(図5)を挟んで対向するように設けられ、現像処理室33,34(図2)と下段熱処理部304(図4)とは下段搬送室136(図5)を挟んで対向するように設けられる。
図5に示すように、搬送部112と上段搬送室125との間には、基板載置部PASS1,PASS2が設けられ、搬送部112と下段搬送室126との間には、基板載置部PASS3,PASS4が設けられる。また、上段搬送室125と上段搬送室135との間には、基板載置部PASS5,PASS6が設けられ、下段搬送室126と下段搬送室136との間には、基板載置部PASS7,PASS8が設けられる。
本実施の形態においては、基板載置部PASS1および基板載置部PASS3には、インデクサブロック11から塗布ブロック12へ搬送される基板Wが載置され、基板載置部PASS2および基板載置部PASS4には、塗布ブロック12からインデクサブロック11へ搬送される基板Wが載置される。
また、基板載置部PASS5および基板載置部PASS7には、塗布ブロック12から現像ブロック13へ搬送される基板Wが載置され、基板載置部PASS6および基板載置部PASS8には、現像ブロック13から塗布ブロック12へ搬送される基板Wが載置される。
(b)搬送機構の構成
次に、搬送機構127について説明する。図6は、搬送機構127を示す斜視図である。
図5および図6に示すように、搬送機構127は、長尺状のガイドレール311,312を備える。図5に示すように、ガイドレール311は、上段搬送室125内において上下方向に延びるように搬送部112側に固定される。ガイドレール312は、上段搬送室125内において上下方向に延びるように上段搬送室135側に固定される。
図5および図6に示すように、ガイドレール311とガイドレール312との間には、長尺状のガイドレール313が設けられる。ガイドレール313は、上下動可能にガイドレール311,312に取り付けられる。ガイドレール313に移動部材314が取り付けられる。移動部材314は、ガイドレール313の長手方向に移動可能に設けられる。
移動部材314の上面には、長尺状の回転部材315が回転可能に設けられる。回転部材315には、基板Wを保持するためのハンドH1およびハンドH2が取り付けられる。ハンドH1,H2は、回転部材315の長手方向に移動可能に設けられる。
上記のような構成により、搬送機構127は、上段搬送室125内においてX方向およびZ方向に自在に移動することができる。また、ハンドH1,H2を用いて塗布処理室21,22(図2)、基板載置部PASS1,PASS2,PASS5,PASS6(図5)および上段熱処理部301(図4)に対して基板Wの受け渡しを行うことができる。
なお、図5に示すように、搬送機構128,137,138は搬送機構127と同様の構成を有する。
(5)インターフェイスブロックの構成
図7は、インターフェイスブロック14の内部構成を示す図である。なお、図7は、インターフェイスブロック14を+X方向側から見た図である。
図7に示すように、インターフェイスブロック14の略中央部に2つのバッファBF、基板載置部PASS13および基板載置部PASS−CPが階層的に設けられる。また、基板載置部PASS−CPの−Y方向側に搬送機構141が設けられ、基板載置部PASS−CPの+Y方向側に搬送機構142が設けられる。
本実施の形態においては、基板載置部PASS−CPに露光処理前の基板Wが載置され、基板載置部PASS13に露光処理後の基板Wが載置される。
(6)基板処理装置の各構成要素の動作
以下、本実施の形態に係る基板処理装置100の各構成要素の動作について説明する。
(6−1)インデクサブロック11の動作
以下、図1および図5を主に用いてインデクサブロック11の動作を説明する。
本実施の形態に係る基板処理装置100においては、まず、インデクサブロック11のキャリア載置部111に、未処理の基板Wが収容されたキャリア113が載置される。搬送機構115は、そのキャリア113から1枚の基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS1に搬送する。その後、搬送機構115はキャリア113から他の1枚の未処理の基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS3(図5)に搬送する。
なお、基板載置部PASS2に処理済みの基板Wが載置されている場合には、搬送機構115は、基板載置部PASS1に未処理の基板Wを搬送した後、基板載置部PASS2からその処理済みの基板Wを取り出す。そして、搬送機構115は、その処理済みの基板Wをキャリア113に搬送する。同様に、基板載置部PASS4に処理済みの基板Wが載置されている場合には、搬送機構115は、基板載置部PASS3に未処理の基板Wを搬送した後、基板載置部PASS4からその処理済みの基板Wを取り出す。そして、搬送機構115は、その処理済み基板Wをキャリア113へ搬送するとともにキャリア113に収容する。
(6−2)塗布ブロック12の動作
以下、図1、図2、図4および図5を主に用いて塗布ブロック12の動作について説明する。なお、以下においては、簡便のため、搬送機構127のX方向およびZ方向の移動の説明は省略する。
搬送機構115(図5)により基板載置部PASS1(図5)に載置された基板Wは、搬送機構127(図5)のハンドH1により取り出される。また、搬送機構127は、ハンドH2に保持されている基板Wを基板載置部PASS2に載置する。なお、ハンドH2から基板載置部PASS2に載置される基板Wは、現像処理後の基板Wである。
次に、搬送機構127は、ハンドH2により上段熱処理部301(図4)の所定の冷却ユニットCP(図4)から冷却処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH1に保持されている未処理の基板Wをその冷却ユニットCPに搬入する。冷却ユニットCPにおいては、反射防止膜形成に適した温度に基板Wが冷却される。
次に、搬送機構127は、ハンドH1により塗布処理室21(図2)のスピンチャック25(図2)上から反射防止膜形成後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH2に保持されている冷却処理後の基板Wをそのスピンチャック25上に載置する。塗布処理室21においては、塗布処理ユニット129(図2)により、基板W上に反射防止膜が形成される。
次に、搬送機構127は、ハンドH2により上段熱処理部301の所定の熱処理ユニットPHPから熱処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH1に保持されている反射防止膜形成後の基板Wをその熱処理ユニットPHP(図4)に搬入する。熱処理ユニットPHPにおいては、加熱処理部101(図3)および冷却処理部102(図3)により基板Wの加熱処理および冷却処理が連続的に行われる。
次に、搬送機構127は、ハンドH1により上段熱処理部301(図4)の所定の冷却ユニットCP(図4)から冷却処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH2に保持されている熱処理後の基板Wをその冷却ユニットCPに搬入する。冷却ユニットCPにおいては、レジスト膜形成処理に適した温度に基板Wが冷却される。
次に、搬送機構127は、ハンドH2により塗布処理室22(図2)のスピンチャック25(図2)からレジスト膜形成後の基板Wを取り出す。また、搬送機構127は、ハンドH1に保持されている冷却処理後の基板Wをそのスピンチャック25上に載置する。塗布処理室22においては、塗布処理ユニット129(図2)により、基板W上にレジスト膜が形成される。
次に、搬送機構127は、ハンドH2に保持されているレジスト膜形成後の基板Wを基板載置部PASS5(図5)に載置するとともに、そのハンドH2により基板載置部PASS6(図5)から現像処理後の基板Wを取り出す。その後、搬送機構127は、基板載置部PASS6から取り出した現像処理後の基板Wを基板載置部PASS2(図5)に搬送する。
搬送機構127が上記の処理を繰り返すことにより、塗布ブロック12内において複数の基板Wに所定の処理が連続的に行われる。
搬送機構128は、搬送機構127と同様の動作により、基板載置部PASS3,PASS4,PASS7,PASS8(図5)、塗布処理室23,24(図2)および下段熱処理部302(図4)に対して基板Wの搬入および搬出を行う。
このように、本実施の形態においては、搬送機構127によって搬送される基板Wは、塗布処理室21,22および上段熱処理部301において処理され、搬送機構128によって搬送される基板Wは、塗布処理室23,24および下段熱処理部302において処理される。この場合、複数の基板Wの処理を上方の処理部(塗布処理室21,22および上段熱処理部301)および下方の処理部(塗布処理室23,24および下段熱処理部302)において同時に処理することができる。それにより、搬送機構127,128による基板Wの搬送速度を速くすることなく、塗布ブロック12のスループットを向上させることができる。また、搬送機構127,128が上下に設けられているので、基板処理装置100のフットプリントが増加することを防止することができる。
(6−3)現像ブロック13の動作
以下、図1、図2、図4および図5を主に用いて現像ブロック13の動作について説明する。なお、以下においては、簡便のため、搬送機構137のX方向およびZ方向の移動の説明は省略する。
搬送機構127により基板載置部PASS5(図5)に載置された基板Wは、搬送機構137(図5)のハンドH1により取り出される。また、搬送機構137は、ハンドH2に保持されている基板Wを基板載置部PASS6に載置する。なお、ハンドH2から基板載置部PASS6に載置される基板Wは、現像ブロック13における処理が終了した基板Wである。
次に、搬送機構137は、ハンドH2により上段熱処理部303(図4)のエッジ露光部EEWからエッジ露光処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH1に保持されているレジスト膜形成後の基板Wをエッジ露光部EEWに搬入する。エッジ露光部EEWにおいては、基板Wの周縁部の露光処理が行われる。
次に、搬送機構137は、ハンドH2に保持されているエッジ露光処理後の基板Wを基板載置部PASS9(図4)に載置するとともに、そのハンドH2により基板載置部PASS10(図4)から露光処理後の基板Wを取り出す。なお、基板載置部PASS10から取り出される基板Wは、露光装置15における露光処理が終了した基板Wである。
次に、搬送機構137は、ハンドH1により上段熱処理部303(図4)の所定の冷却ユニットCP(図4)から冷却処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH2に保持されている露光処理後の基板Wをその冷却ユニットCPに搬入する。
次に、搬送機構137は、ハンドH2により現像処理室31(図2)または現像処理室32(図2)のスピンチャック35(図2)から現像処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH1に保持されている冷却処理後の基板Wをそのスピンチャック25上に載置する。現像処理室31,32においては、現像処理ユニット139により基板Wの現像処理が行われる。
次に、搬送機構137は、ハンドH1により上段熱処理部303(図4)の所定の加熱ユニットHPから加熱処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH2に保持されている現像処理後の基板Wを加熱ユニットHPに搬入する。加熱ユニットHPにおいては、基板Wの加熱処理が行われる。
次に、搬送機構137は、ハンドH2により上段熱処理部303(図4)の所定の冷却ユニットCPから冷却処理後の基板Wを取り出す。また、搬送機構137は、ハンドH1に保持されている基板Wをその冷却ユニットCPに搬入する。その後、搬送機構137は、冷却ユニットCPから取り出した基板Wを基板W基板載置部PASS6(図5)に搬送する。
搬送機構137が上記の処理を繰り返すことにより、現像ブロック13内において複数の基板Wに所定の処理が連続的に行われる。
搬送機構138は、搬送機構137と同様の動作により、基板載置部PASS7,PASS8(図5)、基板載置部PASS11,PASS12(図4)、塗布処理室33,34(図2)および下段熱処理部304(図4)に対して基板Wの搬入および搬出を行う。
このように、本実施の形態においては、搬送機構137によって搬送される基板Wは、現像処理室31,32および上段熱処理部303において処理され、搬送機構138によって搬送される基板Wは、現像処理室33,34および下段熱処理部304において処理される。この場合、複数の基板Wの処理を上方の処理部(現像処理室31,32および上段熱処理部303)および下方の処理部(現像処理室33,34および下段熱処理部304)において同時に処理することができる。それにより、搬送機構137,138による基板Wの搬送速度を速くすることなく、現像ブロック13のスループットを向上させることができる。また、搬送機構137,138が上下に設けられているので、基板処理装置100のフットプリントが増加することを防止することができる。
(6−4)インターフェイスブロック14の動作
以下、図7を主に用いてインターフェイスブロック14の動作について説明する。
まず、搬送機構141の動作について説明する。搬送機構137(図5)により基板載置部PASS9に載置された露光処理前(エッジ露光後)の基板Wは、搬送機構141により取り出され、基板載置部PASS−CPに搬送される。基板載置部PASS−CPにおいては、露光装置15(図1)における露光処理に適した温度に基板Wが冷却される。
その後、搬送機構141は、基板載置部PASS13に載置されている露光処理後の基板Wを取り出し、その基板Wを現像ブロック13(図5)の上段熱処理部303の所定の熱処理ユニットPHPに搬送する。熱処理ユニットPHPにおいては、露光処理後の基板Wに熱処理が行われる。
次に、搬送機構141は、上段熱処理部303の他の熱処理ユニットPHPから熱処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS10に載置する。基板載置部PASS10に載置された基板Wは、上述したように、現像ブロック13(図5)の搬送機構137(図5)により取り出される。これにより、露光処理後の基板Wのインターフェイスブロック14から現像ブロック13への受け渡しが完了する。
次に、搬送機構141は、搬送機構138(図5)により基板載置部PASS11に載置された露光処理前(エッジ露光後)の基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS−CPに搬送する。その後、搬送機構141は、基板載置部PASS13に載置されている露光処理後の基板Wを取り出し、その基板Wを現像ブロック13(図5)の下段熱処理部304の所定の熱処理ユニットPHPに搬送する。
次に、搬送機構141は、下段熱処理部304の他の熱処理ユニットPHPから熱処理済みの基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS12に載置する。基板載置部PASS12に載置された基板Wは、現像ブロック13(図5)の搬送機構138(図5)により取り出される。これにより、露光処理後の基板Wのインターフェイスブロック14から現像ブロック13への受け渡しが完了する。
搬送機構141は、上記の動作を繰り返す。それにより、インターフェイスブロック14と上段熱処理部303との間での基板Wの受け渡しおよびインターフェイスブロック14と下段熱処理部304との間での基板Wの受け渡しが交互に行われる。
ここで、本実施の形態においては、キャリア113(図5)に収容されている基板Wは、搬送機構115(図5)により基板載置部PASS1,PASS3(図2)に交互に搬送される。また、塗布処理室21,22(図2)および上段熱処理部301(図4)における基板Wの処理速度と、塗布処理室23,24(図2)および下段熱処理部302(図4)における基板Wの処理速度とは略等しい。また、搬送機構127(図5)の動作速度と搬送機構128(図5)の動作速度とは略等しい。また、現像処理室31,32(図2)および上段熱処理部303(図4)における基板Wの処理速度と、現像処理室33,34(図2)および下段熱処理部304(図4)における基板Wの処理速度とは略等しい。また、搬送機構137(図5)の動作速度と搬送機構138(図5)の動作速度とは略等しい。
したがって、上記のように上段熱処理部303および下段熱処理部304から基板載置部PASS−CPに基板Wが交互に搬送されることにより、キャリア113から基板処理装置100に搬入される基板Wの順序と、現像ブロック13(図5)から基板載置部PASS−CPに搬送される基板Wの順序とが一致する。この場合、基板処理装置100における各基板Wの処理履歴の管理が容易になる。
なお、バッファBFは、基板載置部PASS9,PASS11から基板載置部PASS−CPへ基板Wを交互に搬送することができない場合に用いられる。具体的には、例えば、塗布処理室21,22(図2)の塗布処理ユニット129(図2)に不具合が発生することにより基板載置部PASS9への基板Wの搬送が停止されている場合にバッファBFが用いられる。この場合、搬送機構141は、基板載置部PASS9に基板Wが搬送されるまで、基板載置部PASS11に載置された基板WをバッファBFに搬送する。そして、基板載置部PASS9への基板Wの搬送が再開された場合には、搬送機構141は、基板載置部PASS9から基板載置部PASS−CPへの基板Wの搬送およびバッファBFから基板載置部PASS−CPへの基板Wの搬送を交互に行う。それにより、キャリア113から基板処理装置100に搬入される基板Wの順序と、現像ブロック13から基板載置部PASS−CPに搬送される基板Wの順序とを一致させることができる。なお、基板載置部PASS11への基板Wの搬送が停止されている場合には、搬送機構141は、基板載置部PASS11への基板Wの搬送が再開されるまで、基板載置部PASS9に載置された基板WをバッファBFに搬送する。
次に、搬送機構142の動作について説明する。
搬送機構141により基板載置部PASS−CPに載置された基板Wは、所定の温度に冷却された後、搬送機構142により取り出される。搬送機構142は、その基板Wを露光装置15(図1)に搬入する。
次に、搬送機構142は、露光装置15から露光処理後の基板Wを搬出し、その基板Wを基板載置部PASS13に載置する。基板載置部PASS13に載置された基板Wは、上述したように、搬送機構141により熱処理ユニットPHPへ搬送される。
搬送機構142は上記の処理を繰り返す。ここで、上述したように搬送機構141によって基板載置部PASS−CPに載置される基板Wの順序は、キャリア113(図5)から基板処理装置100に搬入される基板Wの順序に等しい。それにより、キャリア113から基板処理装置100に搬入される基板Wの順序と、搬送機構142により露光装置15に搬入される基板Wの順序とを一致させることができる。それにより、露光装置15における各基板Wの処理履歴の管理が容易になる。また、一のキャリア113から基板処理装置100に搬入された複数の基板W間において、露光処理の状態にばらつきが生じることを防止することができる。
(7)メンテナンス用扉Dおよびその周辺部材の構成
上述のように、基板処理装置100の側面部には、作業者が薬液処理部121,131のメンテナンスを行うためのメンテナンス用扉Dが設けられている。以下では、薬液処理部として、塗布処理部121に設けられるメンテナンス用扉Dおよびその周辺部材の構成について説明する。なお、以下の説明においては、塗布処理部121の+Y方向側の面を塗布処理部121の正面とする。
図8は、塗布処理部121に設けられるメンテナンス用扉Dおよびその周辺部材の構造を説明するための図である。図8においては、塗布処理部121を構成するフレームFの外観斜視図が示されている。
図8に示すように、塗布処理部121のフレームFは、正面側で上下方向に延びる2本の縦フレームFaと、正面側で2本の縦フレームFaの上端および下端をつなぐように水平方向に延びる2本の横フレームFbとを含む。さらに、塗布処理部121のフレームFは、正面側で塗布処理室21,22,23,24を仕切るように水平方向に延びる4つの仕切りフレームF1〜F4を含む。
塗布処理部121の正面側においては、作業者が外部から塗布処理室21,22,23,24内部のメンテナンスを行うことができるように開口部21z,22z,23z,24zが形成されている。
図8に示すように、塗布処理室21の開口部21zは、2本の縦フレームFa、上側の横フレームFbおよび仕切りフレームF1により形成される。塗布処理室22の開口部22zは、2本の縦フレームFaおよび2本の仕切りフレームF1,F2により形成される。塗布処理室23の開口部23zは、2本の縦フレームFaおよび2本の仕切りフレームF2,F3により形成される。塗布処理室24の開口部24zは、2本の縦フレームFaおよび2本の仕切りフレームF3,F4により形成される。
上記の各フレームFa,Fb,F1〜F4は、中空構造を有する。本実施の形態において、各フレームFa,Fb,F1〜F4は、断面が矩形に形成された角パイプにより構成されている。各フレームFa,Fb,F1〜F4は、互いの内部空間が連通するように接続されている。
一方の縦フレームFaの下部には、吸気管401の一端が接続されている。吸気管401の他端は、塗布処理部121の下部に設けられる吸引ユニット402に接続されている。
吸引ユニット402は、吸気管401を介して上記の各フレームFa,Fb,F1〜F4の内部空間の雰囲気を吸引し、流通管403を通して外部に排出する。これにより、フレームFa,Fb,F1〜F4の内部空間は、外部よりも陰圧となるように調整される。
図8に太い破線で示すように、フレームFには、各開口部21z〜24zを開閉可能な複数のメンテナンス用扉Dが取り付けられている。
図9は、図8の一部拡大正面図である。図9においては、開口部21zを形成する2本の縦フレームFa、1本の横フレームFb、仕切りフレームF1およびメンテナンス用扉Dが示されている。
図9に示すように、メンテナンス用扉Dは、複数の蝶番giを介して横フレームFbに取り付けられる。これにより、図8に太い点線の矢印で示すように、メンテナンス用扉Dは、横フレームFbを中心として回動可能に支持される。なお、メンテナンス用扉Dには、図示しない取っ手が設けられる。作業者は、取っ手をつかんでメンテナンス用扉Dを回動させることにより、開口部21zを開閉することができる。
メンテナンス用扉Dは、開口部21zよりも大きく形成されている。これにより、開口部21zが閉じた状態においては、メンテナンス用扉Dの周縁部と各フレームFa,Fb,F1の一部領域とが重なり合う。この一部領域には、各フレームFa,Fb,F1の長手方向に沿うように複数の貫通孔vが所定の間隔で並ぶように形成されている。以下の説明では、互いに隣接する貫通孔vの間隔を孔間隔と呼ぶ。
図10はメンテナンス用扉Dおよびその周辺部材の横断面形状を示す図9のQ−Q線断面図である。図11は図9の縦フレームFaに取り付けられる部材およびメンテナンス用扉Dの一部を構成する部材の組み立て図である。
図10においては、開口部21zが閉じられた状態におけるメンテナンス用扉Dおよび縦フレームFaの詳細構造が示されている。
図10および図11(a)に示すように、複数の貫通孔vが形成された縦フレームFaには溝付きトリム501が取り付けられる。溝付きトリム501は、略矩形の断面を有する棒状部材である。
溝付きトリム501においては、長手方向に沿う一つの側面501bが縦フレームFaへの取り付け面となる。側面501bと反対側の側面501fには、長手方向に延びる溝501gが形成されている。溝501gの底面gbには、複数の貫通孔501hが上記の孔間隔と同じ間隔で並ぶように形成されている。
図11(a)に矢印で示すように、溝付きトリム501が縦フレームFaに取り付けられる際には、溝付きトリム501は、各貫通孔501hの中心と縦フレームFaの各貫通孔vの中心とが一致するように位置決めされる。
これにより、図10に示すように、溝付きトリム501が縦フレームFaに取り付けられた状態では、縦フレームFaの内部空間と溝付きトリム501の溝501gの内側の空間とが貫通孔vおよび貫通孔501hを通して連通する。
図10に示すように、メンテナンス用扉Dは内板D1、外板D2、磁石ケース601、磁石602およびパッキンシート603を備える。メンテナンス用扉Dにおいては、内板D1の外縁と外板D2の外縁とが接合されている。
開口部21zが閉じられた状態で縦フレームFaに対向する内板D1の部分には、凹状部600が形成されている。
図10および図11(b)に示すように、内板D1の凹状部600の底面600bに磁石ケース601が取り付けられる。磁石ケース601の内部には、複数の磁石602が取り付けられる。また、磁石ケース601の外側には、磁石ケース601を挟んで複数の磁石602と対向するように帯状のパッキンシート603が接着される。
図10に示すように、開口部21zが閉じられた状態においては、内板D1に磁石ケース601を介して取り付けられたパッキンシート603が、溝付きトリム501の側面501fに当接する。
ここで、本実施の形態に係る基板処理装置100においては、上述のように、フレームFa,Fb,F1〜F4の内部雰囲気が図8の吸引ユニット402により吸引される。
この場合、フレームFa,Fb,F1〜F4の内部空間が外部に対して陰圧となる。これにより、開口部21zが閉じられた状態においては、図10の太線の矢印で示すように、溝付きトリム501の溝501gの内側の空間の雰囲気が複数の貫通孔501hおよび複数の貫通孔vを通してフレームFa,Fb,F1〜F4の内部空間に吸引される。
そのため、パッキンシート603により覆われる溝付きトリム501の溝501gの内側の空間が外部に対して陰圧となり、溝付きトリム501とパッキンシート603との間に強い吸引力が働く。
上述のように、塗布処理室21の内部空間は、外部から塵埃等が進入することを防止するために、陽圧調整ユニット41(図2)により外部に対して陽圧となるように調整される。そのため、塗布処理室21内の薬液成分を含む雰囲気が外部に漏洩することを確実に防止することが好ましい。
そこで、本実施の形態に係る基板処理装置100においては、上述のように、溝付きトリム501が磁性材料により形成されている。これにより、開口部21zが閉じられた状態においては、溝付きトリム501と磁石602との間に磁気的な吸引力が働く。それにより、開口部21zの閉塞状態が、溝付きトリム501と磁石602との間に働く磁気的な吸引力により保持される。
これらより、本実施の形態に係る基板処理装置100においては、開口部21zが閉じられた状態で、フレームF側の溝付きトリム501とメンテナンス用扉Dの一部を構成するパッキンシート603との接触部に、溝付きトリム501の内側の雰囲気を吸引することによる吸引力および磁石602による磁力的な吸引力が作用する。
それにより、フレームF側の溝付きトリム501とメンテナンス用扉Dのパッキンシート603とが気密に接触する。すなわち、フレームF側の溝付きトリム501とメンテナンス用扉Dのパッキンシート603との接触部に間隙が発生することが防止される。その結果、塗布処理室21内の薬液成分を含む雰囲気が、フレームFとメンテナンス用扉Dとの間から外部に漏れ出ることが確実に防止される。
上記では、塗布処理室21の開口部21zを開閉するメンテナンス用扉Dおよびその周辺部材の構成について説明したが、塗布処理室22〜24の開口部22z〜24zを開閉するメンテナンス用扉Dおよびその周辺部材の構成も上記と同様である。
したがって、塗布処理室22〜24の内部空間の薬液および雰囲気についても、上記と同様に、フレームFとメンテナンス用扉Dとの間から外部に漏れ出ることが確実に防止される。その結果、基板処理装置100の周辺雰囲気の汚染および他の装置における基板Wの処理不良の発生が十分かつ確実に防止される。
さらに、本実施の形態に係る基板処理装置100においては、現像処理部131にも上記と同様の構成が設けられている。これにより、現像処理部131から薬液成分を含む雰囲気が漏洩することが確実に防止される。その結果、基板処理装置100の周辺雰囲気の汚染および他の装置における基板Wの処理不良の発生が十分かつ確実に防止される。
(8)効果
この基板処理装置100においては、塗布処理室21〜24および現像処理室31〜34により基板Wに所定の処理が行われる。これらの処理室21〜24,31〜34は、フレームFにより形成された開口部21z〜24zを有する。フレームFには開口部21z〜24zを開閉可能なメンテナンス用扉Dが設けられる。これにより、作業者は、メンテナンス用扉Dを開くことにより処理室21〜24,31〜34内部のメンテナンスを容易に行うことができる。
フレームFには、開口部21z〜24zを取り囲むように溝付きトリム501が設けられる。処理室21〜24,31〜34の開口部21z〜24zがメンテナンス用扉Dにより閉塞されることにより、溝付きトリム501とメンテナンス用扉Dとが接触する。これにより、処理室21〜24,31〜34の内部と外部との雰囲気が遮断される。
ここで、溝付きトリム501の少なくとも一部には、処理室21〜24,31〜34の開口部21z〜24zがメンテナンス用扉Dにより閉塞された状態でメンテナンス用扉Dに対向する溝501gが形成されている。
処理室21〜24,31〜34の開口部21z〜24zがメンテナンス用扉Dにより閉塞された状態においては、溝付きトリム501の溝501gとメンテナンス用扉Dとにより空間が形成される。溝付きトリム501の溝501gとメンテナンス用扉Dとにより形成された空間の雰囲気が、吸気管401、吸引ユニット402、流通管403およびフレームFにより外部に対して陰圧に保たれる。
この場合、溝付きトリム501とメンテナンス用扉Dとの間に強い吸引力が作用する。これにより、フレームF側の溝付きトリム501とメンテナンス用扉Dとが気密に接触する。すなわち、フレームF側の溝付きトリム501とメンテナンス用扉Dとの接触部に間隙が発生することが確実に防止される。
それにより、処理室21〜24,31〜34内部の雰囲気が、フレームFとメンテナンス用扉Dとの間から外部に漏洩することが確実に防止される。その結果、基板処理装置100の周辺雰囲気の汚染および他の装置における基板Wの処理不良の発生が十分かつ確実に防止される。
(9)変形例
上記の実施の形態では、流体ボックス部50,60内に設けられた吸引ユニット402がフレームF内の雰囲気を吸引するが、吸引ユニット402を設ける代わりに、図8の吸気管401を工場の排気用力設備に接続してもよい。この場合、フレームF内の雰囲気が工場の排気用力設備により吸引される。
薬液処理部121,131の各処理室21〜24,31〜34の開口部を形成するフレームFは、中空構造を有するものであればよく、断面が矩形状の角パイプに限られない。例えば、円形状、楕円形状、三角形状、八角形状等の他の断面形状を有する中空のパイプをフレームFとして用いてもよい。
上述のように、メンテナンス用扉Dは、作業者が外部から薬液処理部121,131の各処理室21〜24,31〜34内部のメンテナンスを行うために設けられている。
そこで、作業者による薬液処理部121,131のメンテナンスをさらに容易にするために、薬液処理部121,131は以下の構成を有してもよい。以下では、塗布処理部121の構成について説明する。
図12は、図1の塗布処理部121の他の構成例を示す模式図である。図12においては、図1の塗布処理部121、搬送部122および熱処理部123を−X方向側から見た図が示されている。
図12に示すように、本例の塗布処理部121においては、各塗布処理室21〜24内で塗布処理ユニット129がユニット移動機構UMにより支持される。
ここで、ユニット移動機構UMは、Y方向に移動可能に塗布処理室21内に設けられる。これにより、作業者は、塗布処理室21内の塗布処理ユニット129のメンテナンスを行う際に、矢印J1で示すようにメンテナンス用扉Dを開き、矢印J2で示すようにユニット移動機構UMを開口部21zから引き出すことができる。
それにより、作業者は、塗布処理ユニット129を容易に外部に引き出すことができるので、塗布処理ユニット129を構成するスピンチャック25(図1)、カップ27(図2)および駆動装置(図示せず)のメンテナンスが容易となる。
上記構成を現像処理部131にも適用することにより、現像処理ユニット139のメンテナンスも容易となる。
(10)請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態では、塗布処理室21〜24および現像処理室31〜34が処理室の例であり、メンテナンス用扉Dが扉の例であり、溝501gが凹部の例であり、溝付きトリム501が封止部材の例である。
また、吸気管401、吸引ユニット402、流通管403、フレームF,縦フレームFa,横フレームFb、仕切りフレームF1〜F4が第1の圧力調整部の例であり、陽圧調整ユニット41が第2の圧力調整部の例であり、側面501bが第1の面の例であり、側面501fが第2の面の例である。
さらに、溝501gが溝の例であり、貫通孔v,501hが連通路の例であり、吸気管401および吸引ユニット402が吸引装置の例であり、吸気管401が管路の例であり、磁石602が磁力発生部材の例である。
また、塗布処理ユニット129および現像処理ユニット139が薬液処理ユニットの例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
本発明は、種々の基板処理システムに利用することができる。
本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。 図1の塗布処理部および現像処理部を+Y方向側から見た図である。 図1の塗布処理部、搬送部および熱処理部を−X方向側から見た図である。 図1の熱処理部を−Y方向側から見た図である。 図1の搬送部の構成を説明するための図である。 搬送機構を示す斜視図である。 インターフェイスブロックの内部構成を示す図である。 塗布処理部に設けられるメンテナンス用扉およびその周辺部材の構造を説明するための図である。 図8の一部拡大正面図である。 メンテナンス用扉およびその周辺部材の横断面形状を示す図9のQ−Q線断面図である。 図9の縦フレームに取り付けられる部材およびメンテナンス用扉の一部を構成する部材の組み立て図である。 図1の塗布処理部の他の構成例を示す模式図である。
符号の説明
12 塗布ブロック
13 現像ブロック
21〜24 塗布処理室
21z〜24z 開口部
31〜34 現像処理室
41 陽圧調整ユニット
100 基板処理装置
121 塗布処理部
129 塗布処理ユニット
131 現像処理部
139 現像処理ユニット
401 吸気管
402 吸引ユニット
403 流通管
501 溝付きトリム
501b,501f 側面
501g 溝
602 磁石
D メンテナンス用扉
F フレーム
F1〜F4 仕切りフレーム
Fa 縦フレーム
Fb 横フレーム
v,501h 貫通孔
W 基板

Claims (8)

  1. 基板に所定の処理を行う基板処理装置であって、
    フレームにより形成された開口部を有し、基板に所定の処理を行う処理室と、
    前記開口部を開閉可能に前記フレームに設けられる扉と、
    前記開口部を取り囲むように前記フレームに設けられ、前記開口部が前記扉により閉塞された状態で前記扉に接触することにより前記処理室の内部と外部との雰囲気を遮断するとともに少なくとも一部に前記扉に対向する凹部を有する封止部材と、
    前記開口部が前記扉により閉塞された状態で前記封止部材の凹部と前記扉とにより形成された空間を外部に対して陰圧に保つための第1の圧力調整部とを備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記処理室の内部が外部に対して陽圧となるように、前記処理室内の圧力状態を調整する第2の圧力調整部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記封止部材は、
    前記フレームに接合される第1の面と、
    前記開口部が前記扉により閉塞された状態で前記扉に接触する第2の面とを有し、
    前記凹部は、前記封止部材の前記第2の面に形成された溝であることを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  4. 前記フレームは中空構造による内部空間を有し、
    前記フレームおよび前記封止部材には、前記封止部材の前記凹部の内側の空間が前記フレームの内部空間と連通するように連通路が設けられ、
    前記第1の圧力調整部は、前記開口部が前記扉により閉塞された状態で前記フレームの内部空間の雰囲気を吸引するための吸引装置を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 前記フレームは中空構造による内部空間を有し、
    前記フレームおよび前記封止部材には、前記封止部材の前記凹部の内側の空間が前記フレームの内部空間と連通するように連通路が設けられ、
    前記第1の圧力調整部は、前記開口部が前記扉により閉塞された状態で前記フレームの内部空間の雰囲気を吸引するために用いられる管路を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 前記扉を前記封止部材に磁力により吸引する磁力発生部材をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 前記処理室は、基板に薬液処理を行う薬液処理ユニットを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の基板処理装置。
  8. 前記薬液処理ユニットは、基板にレジスト膜用の処理液または反射防止膜用の処理液を塗布する塗布処理ユニット、または基板に現像液を供給する現像処理ユニットであることを特徴とする請求項7記載の基板処理装置。
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