JP6079223B2 - 発光装置用パッケージ成形体 - Google Patents

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Description

本発明は、発光装置用のパッケージ成形体に関する。
従来の発光装置では、パッケージのダイパッド部のサイズと発光素子チップ(発光部品)のサイズとを合わせるとともに、ダイパッド部に余剰の半田を逃がすための突出部を設けることが知られている(例えば、特許文献1〜2)。ダイパッド部のサイズとチップのサイズとを合わせることにより、チップをダイパッド部にセルフアライメントさせることができる。また、突出部を設けることにより、ワイヤボンディングエリアへの半田の侵入を抑制し、半田が厚すぎることによるチップの傾きを抑制する。このように、特許文献1〜2の発光装置は、発光素子チップを精度良くパッケージに実装することができる。
また、発光部品での発熱を、リードを介して実装基板に効率よく排出するために、リードの裏面をパッケージの裏面に露出させたパッケージが知られている(特許文献3)。
特開2009−76524号公報 特開2003−264267号公報 特開2008−251937号公報
しかし、特許文献1〜2の発光装置は、発光素子チップのサイズとダイパッド部のサイズとを合わせる必要があるため、サイズの異なるチップを同一の寸法形状のパッケージに実装することができない。そのため、チップのサイズが変更される度に、そのチップの寸法に合ったパッケージを新たに作製する必要がある。
また、安価に製造できるフレームインサート型樹脂パッケージに、特許文献1〜2の発光装置に使用される電極形状を適用すると、リードと成形樹脂との境界が増大する。樹脂パッケージの表面を封止樹脂で封止すると、リードと成形樹脂との境界を通って、樹脂パッケージの裏面まで、封止樹脂が漏れ出るおそれがある。樹脂パッケージの裏面にアウターリードが設けられている場合、アウターリード部が封止樹脂で汚染されて、半田の濡れ性が悪くなる。封止樹脂の漏れ出しは、特許文献3のように、リードの裏面をパッケージの裏面に露出させたパッケージでは、より顕著になる。
そこで、本発明の第1の目的は、サイズの異なる発光部品を、所定位置に精度よく実装することのできるパッケージ成形体を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、発光部品をセルフアライメントして実装でき、発光部品を封止する封止樹脂の裏面への漏出を抑制できるパッケージ成形体を提供することである。
本発明の第1のパッケージ成形体は、第1の目的を達成するためのものであり、発光部品を収納するための凹部を有する樹脂成形体と、該樹脂成形体の凹部の底面において互いに離間して露出した第1リードおよび第2リードとを有するパッケージ成形体であって、前記第1リードの露出面は、発光部品の載置領域を第1の方向に挟んで互いに対向する第1縁部および第2縁部を有し、第1縁部に1つの第1切欠き部を備え、かつ、第2縁部に複数の第2切欠き部を備え、発光部品の載置領域の前記第1の方向の寸法は、第1切欠き部と第2切欠き部との間の距離以上で、第1縁部と第2縁部との間の距離未満である。
本明細書の「発光部品の載置領域」とは、第1リードの露出面上において、発光部品を載置すべきものとして予め規定された領域のことを指す。載置領域の寸法形状は、実際に載置される発光部品と同じ寸法形状である。また、載置領域の位置は、パッケージ成形体の設計上の観点と、載置される発光部品の寸法形状とから決定される。
本明細書の「切欠き部」とは、第1リードの露出面上において縁部を凸凹にするために設けられた部分である。切欠き部は、第1リードの露出面から裏面まで貫通するように設けられてもよく、又は第1リードの露出面に設けられ裏面には貫通しない、いわゆる「凹部」として設けられてもよい。
本発明の第1のパッケージ成形体によれば、発光部品の載置領域の第1の方向の寸法を、第1切欠き部と第2切欠き部との間の距離以上で、第1縁部と第2縁部との間の距離未満にすることにより、発光部品の長さ方向の位置を載置位置に精度よくセルフアライメントして実装することができる。
また、本発明の第1のパッケージ成形体によれば、複数の第2切欠き部を載置領域に応じて適宜設定可能であるので、発光部品の第2の方向(第1の方向と直交する方向)の位置も、載置領域にセルフアライメントして実装することができる。
本明細書において「セルフアライメント」とは、発光部品を第1リードの露出面上に半田を介して置いた時に発光部品の位置が載置領域からずれていても、リフロー中に半田の表面張力により発光部品が載置位置に(自動的に)再位置決めされることである。
本発明の第2のパッケージ成形体も、第1の目的を達成するためのものであり、発光部品を収納するための凹部を有する樹脂成形体と、該樹脂成形体の凹部の底面において互いに離間して露出した第1リードおよび第2リードとを有するパッケージ成形体であって、前記第1リードの露出面は、第1の方向において、互いに対向する1つの第1切欠き部と複数の第2切欠き部とを備え、前記第1の方向に直交する第2の方向において、互いに対向する第3切欠き部と第4切欠き部とを備え、前記第1の方向において、前記複数の第2切欠き部は、前記第1切欠き部と第2リードとの間に配置されている。
「第1の方向において、互いに対向する1つの第1切欠き部と複数の第2切欠き部」とは、1つの第1の切欠き部と、複数の第2切欠き部の全体とが、第1の方向において対向することを意味するものである。したがって、必ずしも、第1の方向に伸びる直線上に、第1の切欠き部と第2切欠き部とが共に形成されているわけではない。
本発明の第2のパッケージ成形体では、第1リードの露出面に第1切欠き部〜第4切欠き部が形成され、第1切欠き部と第2切欠き部とが第1の方向において対向し、第3切欠き部と第4切欠き部とが第2の方向において対向している。よって、第1リードの露出面に発光部品を実装すると、第1の方向における発光部品の位置は、第1切欠き部および第2切欠き部によってセルフアラインメントされ、第2の方向における発光部品の位置は、第3切欠き部および第4切欠き部によってセルフアラインメントされる。
したがって、本発明の第2のパッケージ成形体では、第1リードの露出面において、第1切欠き部〜第4切欠き部によって囲まれている範囲内に、発光部品をセルフアラインメントして実装することができる。
本発明の第3のパッケージ成形体は、第2の目的を達成するためのものであり、発光部品を収納するための凹部を有する樹脂成形体と、該樹脂成形体の凹部の底面および該樹脂成形体の裏面において互いに離間して露出した第1リードおよび第2リードとを有するパッケージ成形体であって、前記凹部の底面で露出する前記第1リードの露出面は、前記発光部品の載置領域を第1の方向に挟んで互いに対向する第1縁部と第2縁部とを有し、前記第1縁部に前記樹脂成形体が充填された第1切欠き部を備え、前記第1縁部に前記樹脂成形体の凹部の内側面が接し、前記樹脂成形体の凹部は、該内側面から突出した突出部を有し、該突出部により、前記第1切欠き部が、前記第1切欠き部の頂部を除いて部分的に覆われており、前記発光部品の載置領域の前記第1の方向の寸法は、前記第1切欠き部の頂部と前記第2縁部との間の距離以上で、前記突出部と前記第2縁部との間の距離未満である。
ここで、「樹脂成形体の裏面」とは、樹脂成形体の凹部が形成されている面と反対側の面である。
本発明の第3のパッケージ成形体によれば、発光部品の載置領域の第1の方向の寸法を、第1切欠き部の頂部と第2縁部との間の距離以上で、突出部と第2縁部との間の距離未満にすることにより、発光部品の第1の方向の位置を載置位置に精度よくセルフアライメントして実装することができる。
そして、本発明の第3のパッケージ成形体によれば、樹脂成形体の凹部の内側面から、凹部内に向かって突出する突出部が、第1切欠き部を部分的に覆うことにより、第1切欠き部の周縁からパッケージ成形体の裏面に封止樹脂が漏出するのを効果的に抑制することができる。なお、突出部は第1切欠き部の頂部を覆っていないので、第1切欠き部による発光部品のセルフアライメントの効果を阻害するおそれもない。
本発明の第1のパッケージ成形体は、第1切欠き部と複数の第2切欠き部とによって、発光部品を精度よくセルフアライメントして実装することができる。そして、かかるセルフアライメント効果は、発光部品の第2の方向の寸法にかかわらず得られるものであるので、本発明のパッケージ成形体は、サイズの異なる発光部品を、載置領域に精度よく実装することができる。
本発明の第2のパッケージ成形体は、第1切欠き部〜第4切欠き部によって、発光部品を、第1の方向および第2の方向のいずれにおいても、セルフアライメントして実装することができる。
本発明の第3のパッケージ成形体は、第1切欠き部によって、発光部品をセルフアライメントして実装することができ、さらに突出部によって、発光部品を封止する封止樹脂の裏面への漏出を抑制することができる。
図1は、第1の実施の形態に係る発光装置の斜視図である。 図2は、図1の発光装置を封止樹脂で封止する前の状態を示す斜視図である。 図3は、図2に示した封止前の発光装置の正面図である。 図4は、図1に示した発光装置の断面図である。 図5は、図2に示した発光装置に載置された発光部品の斜視図である。 図6は、図2に示した発光装置に使用されているパッケージ成形体の正面図である。 図7は、図6に示したパッケージ成形体に発光部品を載置した状態を説明するための正面図である。 図8は、別の発光装置に使用されているパッケージ成形体の正面図である。 図9は、図8に示したパッケージ成形体に発光部品を載置した状態を説明するための正面図である。 図10(a)はパッケージ成形体の正面図、図10(b)及び(c)はパッケージ成形体の断面図である。 図11(a)はパッケージ成形体の背面図、図11(b)及び(c)はパッケージ成形体の断面図である。 図12(a)は、図10に示したパッケージ成形体に使用されている第1及び第2リードの正面図、図12(b)は、第1及び第2リードの背面図である。 図13(a)は、図12に示した第1リードの正面図、図13(b)及び(c)は、第1リードの断面図である。 図14(a)は、別のパッケージ成形体に使用される第1及び第2リードの正面図、図14(b)は、第1及び第2リードの背面図、図14(c)は、図14(a)のA−A’線での断面図、図14(d)は、図14(a)のB−B’線での断面図である。 図15は、図14に示した第1及び第2リードを備えたパッケージ成形体の正面図である。 図16は、図14に示した第1及び第2リードを備えたパッケージ成形体の背面図である。 図17は、パッケージ成形体の製造工程を説明するフローチャートである。 図18は、リードフレームに固定された状態のパッケージ成形体を示す正面図である。 図19は、発光部品の製造工程を説明するフローチャートである。 図20(a)はサブマウントの正面図であり、図20(b)は複数のサブマウントを備えたフレームの正面図である。 図21(a)〜(e)は、本実施の形態に係る発光装置の正面図である。 図22は、発光装置の製造工程を説明するフローチャートである。 図23は、図21(a)に示す発光装置に使用されているパッケージ成形体に、半田ペーストを塗布した状態を示す正面図である。 図24は、図21(c)に示す発光装置に使用されているパッケージ成形体に、半田ペーストを塗布した状態を示す正面図である。 図25は、図21(e)に示す発光装置に使用されているパッケージ成形体に、半田ペーストを塗布した状態を示す正面図である。 図26は、第2の実施の形態に係るパッケージ成形体の正面図である。 図27(a)は、図26に示したパッケージ成形体に使用されている第1及び第2リードの正面図、図27(b)は、第1及び第2リードの背面図である。 図28は、図26に示したパッケージ成形体を用いた発光装置を封止樹脂で封止する前の状態を示す正面図である。 図29(a)は、本発明の実施例に係る第1の発光装置、図29(b)は、比較例に係る発光装置、図29(c)は、本発明の実施例に係る第2の発光装置である。 図29(a)〜(c)の発光装置を用いたセルフアライメントの実験結果を示すグラフである。
<実施の形態1>
本実施の形態は、本発明の第1の目的を達成することのできるパッケージ成形体およびそれを用いた発光装置に関する。
すなわち、本実施の形態では、サイズの異なる発光部品を、所定位置に精度よく実装することのできるパッケージ成形体およびそれを用いた発光装置を開示する。
図1〜4に示すように、本実施形態の発光装置50は、パッケージ成形体10と、発光部品40と、封止樹脂52と、波長変換部材51を含んでいる。
パッケージ成形体10は、発光部品40を収納するための凹部12を有する樹脂成形体11と、該樹脂成形体11の凹部12の底面121において互いに離間して露出した第1リード20および第2リード30とを有している。凹部12内にて発光部品40は、第1リード20の露出面21に載置され、第2リード30の露出面31とボンディングワイヤBWにより電気的に接続されている。
本明細書において「発光部品」とは、発光素子を含む部品のことを指しており、発光素子(例えばLED)自体や、発光素子とサブマウントとを含む部品などを含む。本実施の形態の発光部品40は、発光素子42と、発光素子42を保護するためのツェナーダイオード43と、それらを載置するサブマウント41とを含んでいるが(図4、図5)、本発明はこれに限定されない。
また、本実施形態の「発光部品」は、サブマウント41上に金属配線を施し、その金属配線上にAu等のバンプを介して発光素子42をフェイスダウン実装させているが、サブマウント41上に発光素子42をフェイスアップ実装して発光素子に直接ボンディングワイヤを接続することもできる。発光素子42が載置されたサブマウント41をリード上に載置することで、発光素子42からの熱をサブマウント41が効率よく放熱しながら、リードによって外部電極である回路基板に接続することができる。なお、サブマウント41には、AlN、Al、SiC、ガラスエポキシ基板等を用いることができるが、AlNは熱伝導率が高く好ましい。
図6に示すように、本実施の形態のパッケージ成形体10では、第1リード20の露出面21は、発光部品40の載置領域60を第1の方向(本明細書では「y方向」又は「長さ方向」と称する)に挟んで互いに対向する第1縁部23および第2縁部25を有している。
本明細書において「発光部品40の載置領域60」とは、第1リード20の露出面21上において、発光部品40を載置するために予め規定された領域である。パッケージ成形体10を設計する場合には、発光部品40の発光特性(指向性)や、樹脂成形体11の凹部12に設置される他の部品等を考慮して、載置領域60が設定される。載置領域60の寸法形状は、載置される発光部品の寸法形状とほぼ等しい。
また、本明細書において、第1リード20の「第1縁部23」、「第2縁部25」とは、第1リード20の露出面21を囲む縁部のうち、y方向と交差する方向に伸びる縁部を指している。なお、本実施の形態では、パッケージ成形体10の樹脂成形体11は第1縁部23から凹部12内に向かって突出した突出部13を有しているため、第1縁部23は凹凸した線になる。一方、第2縁部25は、第2切欠き部26を除けば、x方向と平行な直線になる。なお、第1縁部23、第2縁部25はこれに限定されず、例えば、x方向に対して傾斜した縁部や、曲線状の縁部であってもよい。
第1リード20は、第1縁部23に1つの第1切欠き部24を備え、かつ、第2縁部25に複数の第2切欠き部26を備えている。第1切欠き部24、第2切欠き部26には樹脂成形体11が満たされている。発光部品40を載置する際に半田ペーストの形態で供給して使用するが、半田は、溶融状態では、樹脂成形体11に対して濡れ性が低く、第1リード20に対しては濡れ性が高い。よって、リフローにより半田を溶融すると、溶融した半田は、第1リード20の露出面21に集まる。そして、溶融した半田の上に乗っている発光部品40は、半田の表面張力の影響を受けて移動する(セルフアライメント)。発光部品40の長さ方向(y方向)のセルフアライメントは、第1縁部23側の第1切欠き部24と、第2縁部25の第2切欠き部26とによって制御される。概念的には、溶融した半田の表面が最小となるべく、発光部品40の第1の辺401と第2の辺402との間の中心線が、第1縁部23の第1切欠き部24と第2縁部25の第2切欠き部26との間の中心線に一致するように、発光部品40がセルフアライメントされる。
より詳細には、本発明では、発光部品40の長さ40L(載置領域60の長さ60Lと一致)は、第1切欠き部24と第2切欠き部26との間の距離601L以上で、第1縁部23と第2縁部25との間の距離602L未満にされている。そのため、第1切欠き部24の頂部24tと発光部品40の第1の辺401とが面一になるか、又は頂部24tが発光部品40の下側に位置するようになる。同様に、第2切欠き部26の頂部26tと発光部品40の第2の辺402とが面一になるか、又は頂部26tが発光部品40の下側に位置するようになる。上述したように、溶融した半田は、表面が最小となるように変形する。したがって、発光部品40の第1の辺401には、当該第1の辺401と第1切欠き部24の頂部24tとの距離が短くなるように応力がかかり、発光部品40の第2の辺402には、当該第2の辺402と第2切欠き部26の頂部26tとの距離が短くなるように応力がかかる。その結果、発光部品40は、2つの辺401、402が溶融半田から受ける応力がバランスする位置(載置領域60)にセルフアライメントされる(図7)。
このセルフアライメント効果は、サブマウントを含む発光部品40だけでなく、発光素子のみから成る発光部品40であっても、同様の効果を奏する。
上述の理由により、載置領域60の長さ60Lを、第1切欠き部24と第2切欠き部26との間の距離601L以上で、第1縁部23と第2縁部25との間の距離602L未満にすることにより、発光部品40の長さ方向(y方向)の位置を載置位置60に精度よくセルフアライメントして実装させることができる。
なお、載置領域60の「長さ60L」とは、載置領域60のy方向の寸法のことを指す。
「第1切欠き部24と第2切欠き部26との間の距離601L」とは、複数の第2切欠き部26の頂部26tによって規定される線から、第1切欠き部24の頂部24tまでの距離を指す。
また、「第1縁部23と第2縁部25との間の距離602L」とは、図6のように、突出部13が存在する場合、最大距離602Lは、突出部13の先端13t(第1縁部23のうち、第2縁部25に最も近い部分)から第2縁部25までの距離である。
さらに、第1リード20の露出面21は、発光部品40の載置領域60を、第1の方向に直交する第2の方向(本明細書では「x方向」又は「幅方向」と称する)に挟んで互いに対向する第3縁部27および第4縁部28を更に有している。第3縁部27および第4縁部28は、第1縁部23および第2縁部25と交差する方向に伸びる縁部である。図6〜図7では、第3縁部27および第4縁部28は、第1縁部23および第2縁部25とほぼ直交しているが、これに限定されず、第1縁部23および第2縁部25に対して傾斜してもよい。また、第3縁部27および第4縁部28は、第3切欠き部271、第4切欠き部281を除けば、y方向と平行な直線にされているが、これに限定されず、例えば、y方向に対して傾斜した縁部や、曲線状の縁部であってもよい。
本実施の形態では、第3縁部27に1つ又は複数の第3切欠き部271を備え、かつ、第4縁部28に1つ又は複数の第4切欠き部281を備えることができる(図6ではそれぞれ1つを示す)。発光部品40の載置領域60の幅60Wは、第3切欠き部271と第4切欠き部281との間の距離以上で、第3縁部27と第4縁部28との間の距離未満であるのが好ましい。
ここで「第3切欠き部271と第4切欠き部281との間の距離」とは、第3切欠き部271の頂部271tから、第4切欠き部281の頂部281tまでの距離を指す。第3切欠き部271が複数ある場合には、第4縁部28に最も近い第頂部271tを有する3切欠き部271を基準とする。同様に、第4切欠き部281が複数ある場合には、第3縁部27に最も近い頂部281tを有する第4切欠き部281を基準とする。また、第3切欠き部27、第4切欠き部28には樹脂成形体11が満たされている。
第3切欠き部271および第4切欠き部281は、上述の第1切欠き部24および第2切欠き部26と同様に、発光部品40のセルフアライメントに寄与する。概念的には、溶融した半田の表面が最小となるべく、発光部品40の第3の辺403と第4の辺404との間の中心線が、第3縁部27の第3切欠き部271と第4縁部28の第4切欠き部281との間の中心線に一致するように、発光部品40がセルフアライメントされる。
発光部品40の幅40W(載置領域60の幅60Wと一致)は、第3切欠き部271と第4切欠き部281との間の距離以上で、第3縁部27と第4縁部28との間の距離未満にされている。そのため、第3切欠き部271の頂部271tと発光部品40の第3の辺403とが面一になるか、又は頂部271tが発光部品40の下側に位置するようになる。同様に、第4切欠き部281の頂部281tと発光部品40の第4の辺404とが面一になるか、又は頂部281tが発光部品40の下側に位置するようになる。上述したように、溶融した半田は、表面張力が最小となるように変形する。したがって、発光部品40の第3の辺403には、当該第3の辺403と第3切欠き部271の頂部271tとの距離が短くなるように応力がかかる、発光部品40の第4の辺404には、当該第4の辺404と第4切欠き部281の頂部281tとの距離が短くなるように応力がかかる。その結果、発光部品40は、両辺403、404が溶融半田から受ける応力がバランスする位置(載置領域60)にセルフアライメントされる(図7)。
上述の理由により、載置領域60の幅60Wを、第3切欠き部271と第4切欠き部281との間の距離以上で、第3縁部27と第4縁部28との間の距離未満にすることにより、発光部品40の幅方向(x方向)の位置を載置位置60に精度よくセルフアライメントして実装させることができる。
本実施形態では、第1リード20に第3切欠き部271および第4切欠き部281を設けている。しかしながら、載置領域60の幅60Wを頻繁に変更する場合(つまり、幅40Wの異なる発光部品40に対応させる場合)には、幅40Wが最小の発光部品40に合わせて第3切欠き部271および第4切欠き部281を形成することもできる。これにより、最小幅の発光部品40では、発光部品40の第3、第4の辺に対して第3切欠き部271、第4切欠き部281が最適位置になり、より幅40Wの広い発光部品40では、第3切欠き部271の頂部271t、第4切欠き部281の頂部281tが発光部品40の下側に位置するため、いずれの発光部品40でもセルフアライメント効果を得ることができる。ただし、第3切欠き部271、第4切欠き部281から露出する樹脂成形体11は、溶融した半田を弾くため、発光部品40の下側に位置する第3切欠き部271、第4切欠き部281の面積が広い場合には、発光部品40と第1リード20との接合強度が低下する。そのような場合には、第3切欠き部271および第4切欠き部281を形成しなくてもよい。
本実施形態における半田とは、Au-Snペーストの他、Sn-Agペースト、Sn-Ag-Cuペースト、Sn-Ag-Cu-Biペースト、Sn-Ag-Cu-Bi-Inペースト、Sn-Ag-Bi-Inペースト、Sn-Bi-Agペースト、Sn-Biペースト、Sn-Cuペースト、Sn-Cu-Niペースト、Sn-Sbペースト等を用いることができる。
封止樹脂52は、発光部品40を収容した樹脂成形体11の凹部12を封止するものであり、発光部品40を外部環境から保護している。封止樹脂52は単一層から形成することもできるが、複数層(例えば、アンダーフィル521とオーバーコート522の2層)から構成することもできる。封止樹脂の材料としては、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂またはこれらを1つ以上含む樹脂を用いることができる。また、封止樹脂52には、酸化チタン、二酸化ケイ素、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、アルミナ、窒化アルミニウムなどの光散乱粒子を分散させてもよい。
波長変換部材51は、発光部品40の発光素子42からの発光の波長を変換する材料(蛍光体等)を含有するガラスや樹脂から形成された部材であり、本実施の形態では、発光素子42の上面に固定されている。例えば白色光を発する発光装置50では、青色光を発光する発光素子42と、青色光を吸収して黄色光を発する波長変換部材51(例えば、ガラスにYAGを分散させたYAGガラス)とを組み合わせることができる。
図8は、発光素子42を1つ含む発光部品40の載置領域60(61)を示している。載置領域61の長さ61L(y方向の寸法)は、図6に示した載置領域60の長さ60Lと同様に、距離601L以上で距離602L未満にされている。一方、載置領域61の幅61Wは、図6に示した載置領域60の幅60Wに比べて、約1/5にされている。これは、複数の発光素子42を発光部品40の幅方向(x方向)に沿って直線状に並べるために、発光素子42の個数に合わせた幅のサブマウント41を使用しているためである(図7、図9)。
図8のように、複数の第2切欠き部26のうちの2つ(26b、26d)が、載置領域61の角部に位置しているのが好ましい。載置領域61に発光部品40を載置したときに、第2切欠き部26bは、発光部品40の左下の角部に影響を与える。すなわち、第2切欠き部26bによって、発光部品40の第2の辺402のy方向のセルフアライメントと、第3の辺403のx方向におけるセルフアライメントとを行うことができる。
同様に、第2切欠き部26dは、発光部品40の右下の角部に影響を与える。すなわち、第2切欠き部26dによって、発光部品40の第2の辺402のy方向のセルフアライメントと、第4の辺404のx方向におけるセルフアライメントとを行うことができる。
このように、第2切欠き部26の2つ(26b、26d)が、載置領域61の角部に位置することにより、発光部品40をy方向のみならず、x方向についてもセルフアライメントすることができる。ただし、より厳密なセルフアライメントを必要とする場合には、第3縁部27および第4縁部28に、第3切欠き部271、第4切欠き部281を設けることが望ましい。
また、第2切欠き部26の2つを載置領域61の角部に位置させることにより、発光部品40が回転するのを抑制する効果もある。
また、以下の理由により、第1切欠き部24の幅24Wは、0.2〜1.2mmであるのが好ましく、0.6〜0.9mmがより好ましい。
図6のように、第1リード20の露出面21のうち、第1リード20の第1縁部23と載置領域60との間から露出した部分は、半田を貯留する「第1貯留領域」として機能する。例えば、第1リード20と発光部品40との間に介在する余剰な半田を、第1貯留領域に排出できるので、第1リード20と発光部品40との間に適量の半田を残すことができる。その結果、半田の厚みを均一にでき、発光部品40を水平に載置することができる。
第1貯留領域は、第1切欠き部24によって幅方向に2分されているため、第1切欠き部24の幅24Wが広くなると、第1貯留領域は狭くなり、貯留できる半田量は減少する。そこで、第1切欠き部24の幅24Wを1.2mm以下にすると、貯留領域の面積を確保できるため、第1リード20と発光部品40との間から余剰な半田を十分に排出することができる。その結果、発光部品40を水平に載置することができる。
一方、第1切欠き部24は、第1縁部23側における発光部品40のセルフアライメントに寄与する。また、第1切欠き部24の幅24Wが狭くなると、セルフアライメント効果は低減する。そこで、第1切欠き部24の幅24Wを0.2mm以上にすると、セルフアライメントの効果が高くなるので好ましい。
以上のように、第1切欠き部24の幅24Wを0.2〜1.2mmにすると、発光部品40を水平に載置できる効果を向上することができ、さらに、発光部品40のセルフアライメントの効果を向上することができる。
第1切欠き部24の幅24Wは、発光部品40の載置領域60の幅60Wより狭いことが好ましい。第1切欠き部24の幅24Wを載置領域60の幅60Wより狭くすると、載置領域60における発光部品40の第1の辺401に対応する辺が、半田を貯留する「第1貯留領域」と接触する。よって、第1リード20と、第1リード20の載置領域60に載置された発光部品40との間の余剰な半田は、載置領域60における発光部品40の第1の辺401に対応する辺を通って、第1貯留領域にスムーズに排出される。
より好ましくは、第1切欠き部24の幅24Wが、発光部品40の幅40Wの55%以下、特に好ましくは30%以下であると、第1貯留領域と発光部品40が載置される載置領域60との接触部分が増加するので、発光部品40と第1リード1との間から、余剰な半田をよりスムーズに排出することができる。
また、以下の理由から、第2切欠き部26の幅26Wは、0.2〜0.9mmであるのが好ましく、0.2〜0.5mmがより好ましい。
第1リード20の露出面21のうち第1リード20の第2縁部25と載置領域60との間から露出した部分は、半田を貯留する「第2貯留領域」として機能する。幅26Wを0.9mm以下にすることにより、第2貯留領域の面積が広くなるので、第1リード20と発光部品40との間から排出される余剰な半田が、第1リード20と第2リード30との間に満たされた樹脂成形体11を越えて、第2リード30にあふれ出すのを抑制することができる。これにより、第2リード30の露出面31に半田が付着するのを抑制して、第2リード30とボンディングワイヤBW(図7)との接続不良を低減できる。また、余剰な半田によって第1リード20と第2リード30とが短絡することも抑制できる。なお、第1縁部24側にある第1貯留領域に比べて、第2貯留領域は狭いため、多くの半田は第1貯留領域に排出される。
また、発光部品40を半田ペーストの上に載置すると、半田ペーストが第1リード20からはみ出して、第1リード20と第2リード30との間に満たされた樹脂成形体11の表面に達することがある。その後にリフローすることにより、溶融した半田は、樹脂成形体11に対する濡れ性が低いため、第1リード20の露出面21に自然に集まる。しかし、時として、溶融した半田が樹脂成形体11の上に留まって、半田ボールSBを形成することがある(図23〜図25)。半田ボールSBは、発光装置の製造工程中に第2リード30上に移動して、第2リード30の露出面31に付着すると、第2リード30とボンディングワイヤBWの接続不良を起こすことがある。ここで、第2切欠き部26の幅26Wを0.9mm以下にすると、樹脂成形体11上で溶融した半田が第1リード20に引き寄せられやすくなり、半田ボールSBの形成を抑制することができる。かかる作用効果は、本実施形態のように、第1リード20の露出面21の第2縁部25が、第2リード30の露出面31の縁部と対向している場合に特に好ましい。
一方、第2切欠き部26は、第2縁部25側における発光部品40のセルフアライメントに寄与する。また、第2切欠き部26の幅26Wが狭くなると、セルフアライメント効果は低減する。そこで、第2切欠き部26の幅26Wを0.2mm以上にすると、セルフアライメントの効果が高くなるので好ましい。
以上のように、第2切欠き部26の幅26Wを0.2〜0.9mmにすると、第2リード30の露出面31の汚染を抑制でき、第1リード20と第2リード30との短絡を抑制でき、さらに、発光部品40のセルフアライメントの効果を向上することができる。
なお、第1リード20の露出面21の第1縁部23を第2リード30の露出面31の縁部と対向させたパッケージ成形体10も本願の範囲に含まれる。しかしながら、第1リード20の露出面21の第2縁部25を、第2リード30の露出面31の縁部と対向させると、第1リード20と第2リード30との間から露出した樹脂成形体11の表面に、半田ボールSBが形成されるのを抑制する効果が得られる点で有利である。
再び図7を参照すると、第1切欠き部24が形成される領域の幅24AWは、第2切欠き部26が形成される領域の幅26AWより狭いのが好ましい。
ここで「第2切欠き部26が形成される領域の幅26AW」とは、第2縁部25において複数の第2切欠き部26が形成されている領域全体の幅である。図7を例にすると、「領域の幅26AW」は、5つの第2切欠き部26a〜26eが形成されている領域全体の幅である。
「第1切欠き部24が形成される領域の幅24AW」とは、第1縁部23において第1切欠き部24が形成されている領域全体の幅である。本願では、第1切欠き部24は1つしか形成されないので、領域の幅24AWは、第1切欠き部24の幅24Wに一致する。
複数の第2切欠き部26は、幅40W(x方向の寸法)の異なる発光部品40に対してセルフアライメントの効果を発揮するために、第1リード20の第2縁部25の全体に分散させて形成するのが好ましく、そのうち2つの第2切欠き部26が幅40Wの異なる発光部品40の角部に位置することがより好ましい。すなわち、領域の幅26AWは、広くするのが好ましい。
一方、第1切欠き部24は、半田を貯留する「第1貯留領域」の面積を広く確保するために、第1切欠き部24の幅24Wは狭いほうが好ましい。すなわち、領域の幅24AW(幅24Wと一致)は、狭くするのが好ましい。
このように、第1切欠き部24が形成される領域の幅24AWは、第2切欠き部26が形成される領域の幅26AWより狭くすると、様々な幅40Wの発光部品40に対してセルフアライメントの効果が得られ、また第1リード20と発光部品40との間の余剰な半田を排出する第1貯留領域の面積を広く維持することができる。
図10〜図11に示すように、第1リード20と第2リード30は、パッケージ成形体10の裏面14から露出しているのが好ましい。これにより、発光部品40での発熱を、第1リード20及び第2リード30を通して凹部12の外に効率よく放出することができる。しかし、第1リード20、第2リード30が裏面14に露出すると、凹部12に封止樹脂52を充填する際に、第1リード20と樹脂成形体11との境界面、および第2リード30と樹脂成形体11との境界面をつたって、パッケージ成形体10の裏面14に封止樹脂52が漏れ出すおそれがある。
また、第1リード20に切欠き部24、26、271、281が形成されることにより、第1リード20の縁部23、25、27、28の長さが長くなる。特に、複数の第2切欠き部26が形成された第2縁部25の長さは大幅に長くなる。そのため、第2縁部25と樹脂成形体11との境界面が増加する。境界面はパッケージ成形体10の裏面14に封止樹脂52が漏れ出し得る経路となるため、境界面の増加により、封止樹脂52が漏れ出しやすくなる。
そこで、第1リード20の裏面22は、パッケージ成形体10の裏面14から露出させつつ、第2切欠き部26は露出させないようにして、第2切欠き部26による境界面の増加を抑制するのが好ましい。第2切欠き部26と樹脂成形体11との境界面の増加を抑えることができるので、封止樹脂52の漏れ出しを抑制することができる。
第2切欠き部26をパッケージ成形体10の裏面14から露出させないために、例えば、図12に示すような第1リード20または図14に示すような第1リード20’を用いることができる。
まず、図12に示す第1リード20について説明する。
図12(b)に示す第1リード20では、第1リード20の裏面22側において、第2縁部25から第2切欠き部26までの間に段差221を設けている。パッケージ成形体10を成形する際に、この段差221は樹脂成形体11で満たされる(図11(b))。よって、パッケージ成形体10の裏面14を観察すると、第1リード20の裏面22の大部分は露出するが(裏面露出面22a)、第2切欠き部26は露出しない(図11(a))。図11(a)〜(b)からわかるように、パッケージ成形体10の裏面14側では、第2縁部25よりもy方向に位置する段差221の縁部221aが、第1リード20と樹脂成形体11との境界線になる。
図12(b)に示すように、第1リード20の第2切欠き部26は、第1リード20の裏面露出面22aよりも、第2リード30側(-y方向)に位置している。これは、リード20の裏面22に段差221を設けたために、裏面22の一部が露出しなくなったためである。よって、第1リード20の裏面露出面22aの面積は、段差を設けたことによって狭くなる。
図12のような第1リードは、ワイヤボンディングに有利である。
第1リード20と第2リード30とを配置したとき、第1リード20のうち第2縁部25が、(段差221の縁部221よりも)第2リード30と近くなる。よって、第1リード20と第2リード30との短絡を防止するためには、第1リード20の第2縁部25と第2リード30とを離間させる必要がある。
ところで、第1リード20の第2縁部25と第2リード30との離間距離が広くなると、発光部品40を載置する載置領域60(図6参照)と第2リード30との間の距離が遠くなる。よって、発光部品40と第2リード30との間を接続するのに必要となるボンディングワイヤBWの長さが長くなる。
本実施の形態では、第2縁部25と第2リード30とが接触しない範囲で、それらを近づけることができるので、使用されるボンディングワイヤBWの長さを抑えることができる。
また、第2縁部25を第2リード30側に近づけることにより、第2縁部25が-y方向に移動するので、第1リード20の露出面21のy方向の寸法を大きくすることができる。つまり、第1縁部23と第2縁部25との距離602L(図6参照)が長くなるので、載置領域60のy方向の長さ60Lを長くすることができる。よって、パッケージ成形体10および凹部12の外形寸法を変更することなく、載置可能な発光部品40のy方向の最大寸法を大きくすることができる。
次に、図14に示す第1リード20’について説明する。
図14に図示した第1リード20’では、第1リード20’の裏面22’側において、第2切欠き部26および第2縁部25から第2リード30(-y方向)に向かって延びる延伸部29が設けられている。第1リード20’の裏面22’側から観察すると、第2切欠き部26および第2縁部25は、延伸部29によって覆われている(図14(b)。よって、第1リード20’を用いてパッケージ成形体10を形成したときに、パッケージ成形体10の裏面14から第1リード20’の裏面22’を露出させても、第2切欠き部26が露出することはない(図16)。
図14(a)および図16に示すように、パッケージ成形体10’の裏面14’側では、第2縁部25よりも第2リード30’側(-y方向)に位置する延伸部29の縁部29aが、第1リード20’と樹脂成形体11との境界線になる。よって、第1リード20’の裏面露出面22’の面積は、延伸部29を設けたことによって広くなる。
ここで、裏面露出面22’aは、発光部品40からの熱を放出するための放熱面として機能するので、裏面露出面22’aが広いほど放熱性は向上する。したがって、図14に示す第1リード20’を用いると、放熱性に優れたパッケージ成形体10’が得られる。
図14(c)〜(d)に示すように、延伸部29の厚さは、第1リード20’の厚さより薄くされている。そのため、第1リード20’の露出面21’側において、第2切欠き部26および第2縁部25と、延伸部29の表面29cとの間には、段差211’が生じる。パッケージ成形体10を成形する際に、この段差211’は樹脂成形体11で満たされる。よって、パッケージ成形体10’の凹部12の底面121を観察すると、延伸部29は露出せず、第2切欠き部26および第2縁部25と樹脂成形体11との間に、凹凸状の境界線が生じる(図15)。よって、図15のパッケージ成形体10’も、図10に示すパッケージ成形体10と同様に、第2切欠き部26による発光部品40のセルフアラインメントの効果を有している。
図14のように第1リード20’と第2リード30’とを配置したとき、第1リード20の延伸部29の縁部29aが、第2リード30と最も近くなる。そのため、第1リード20の第2縁部25と第2リード30とを近づけようとすると、延伸部29が第2リード30に接触してしまう。そのため、図14の第1リード20’では、(図12の第1リード20と比べると)第2縁部25と第2リード30との離間距離を広くする必要がある。よって、ワイヤボンドにおけるボンディングワイヤBWの使用量を減らす観点からすると、図15のパッケージ成形体10’よりも、図10のパッケージ成形体10のほうが有利である。
なお、図14の第1リード20’では、その裏面22’側において、第2切欠き部26が延伸部29で覆われているだけでなく、第1切欠き部24、第3切欠き部271および第4切欠き部281も裏面被覆部で覆われている。
第1切欠き部24は、第1リード20’の裏面22’側で裏面被覆部249によって覆われている。そのため、第1リード20’の裏面22’側から第1切欠き部24’を見ることはできない。
裏面被覆部249の厚さは、第1リード20’の厚さよりも薄くされている。そのため、第1リード20’の露出面21’側において、裏面被覆部249の表面と露出面21’との間に段差が生じる。この段差は、パッケージ成形体10’を成形する際に樹脂成形体11で満たされるので、第1切欠き部24と樹脂成形体11との間に凹状の境界線が生じる(図15)。よって、図15のパッケージ成形体10’も、図10に示すパッケージ成形体10と同様に、第1切欠き部24による発光部品40のセルフアラインメントの効果を有している。
同様に、第3切欠き部271、第4切欠き部281も、第1リード20’の裏面22’側で裏面被覆部279、289によって覆われている。そのため、第1リード20’の裏面22’側から第3切欠き部271、第4切欠き部281を見ることはできない。
裏面被覆部279、289の厚さは、第1リード20’の厚さよりも薄くされている。そのため、第1リード20’の露出面21’側において、裏面被覆部279、289の表面と露出面21’との間に段差が生じる。この段差は、パッケージ成形体10’を成形する際に樹脂成形体11で満たされるので、第3切欠き部271と樹脂成形体11との間に凹状の境界線が生じ、第4切欠き部281と樹脂成形体11との間にも凹状の境界線が生じる(図15)。よって、図15のパッケージ成形体10’も、図10に示すパッケージ成形体10と同様に、第3切欠き部271および第4切欠き部281による発光部品40のセルフアラインメントの効果を有している。
ところで、図14に示す第2リード30’は、図12の第2リード30(分離した2つの部材から構成されている)とは異なり、1つの部材から構成されている。図12の第2リード30と図14の第2リード30’とを比較すると、図14の第2リード30’は、図12の2つの第2リード30を接続部35により接続して一体にして一つの部材としていると見なすことができる。接続部35は第2リード30’の裏面32’側に配置されており、接続部25の厚さは第2リード30’の厚さよりも薄くされている。そのため、第2リード30’の露出面31’側において、接続部35の表面と露出面31’との間に段差が生じる。この段差は、パッケージ成形体10’を成形する際に樹脂成形体11で満たされる。よって、パッケージ成形体10’の凹部12の底面121を観察すると、接続部35は露出せず、あたかも第2リード30’が2つの部材から構成されているかのように見える(図15)。しかし、パッケージ成形体10’の裏面14’を観察すると(図16)、第2リード30’が一体であることがわかる。
図14の第2リード30’は、接続部35により一体にされているので、第2リード30’の強度を高くすることができる。また、接続部35の表面を樹脂成形体11で覆うことにより、第2リード30’と樹脂成形体11との接着強度を高めることができる。
なお、図14の第1リードでは、第1切欠き部24、第3切欠き部271および第4切欠き部281を裏面被覆部249、279、289で覆っているが、裏面被覆部を設けなくてもよく、または一部の切欠き部において裏面被覆部を設けることもできる。
また、図12の第1リード20と、図14の第2リード30’とを組み合わせてパッケージ成形体を形成することもできる。同様に、図14の第1リード20’と、図12の第2リード30とを組み合わせてパッケージ成形体を形成することもできる。
図12に示すように、封止樹脂52の漏れ出しを抑制するために、第1リード20の裏面22側の周縁部と、第2リード30の裏面32側の周縁部に、段差221、321を設けている。これにより、封止樹脂52の漏出経路(リードと樹脂成形体11との境界面)を長くして、封止樹脂52を漏れ出しにくくしている。しかしながら、第1切欠き部24によって第1リード20の強度が低下しているため、第1切欠き部24の周縁全体に段差221を設けると、第1リード20の強度がさらに低下する問題がある。そこで、第1切欠き部24については頂部24tおよびその近傍に段差221を設けることで、第1リード20の強度低下に影響を少なくすることができる。そのため、第1切欠き部24の周縁は、頂部24およびその近傍を除いて、封止樹脂42の漏出経路が短い。つまり、第1切欠き部24の周縁を通って、パッケージ成形体10の裏面14に封止樹脂42が漏出し得る。
そこで、本実施の形態では、樹脂成形体11の凹部12の内側面122から、凹部12内に向かって突出する突出部13を設け、突出部13は第1切欠き部24を、頂部24tを除いて部分的に覆っている(図6)。突出部13によって、第1切欠き部24の周縁を凹部12内から封止するので、第1切欠き部24の周縁からの封止樹脂52の漏出を効果的に抑制することができる。また、第1切欠き部24の頂部24tは突出部13によって覆われていないので、第1切欠き部24による発光部品40のセルフアライメントの効果を阻害するおそれもない。
また、突出部13を設けることにより、樹脂成形体11の内側面122(特に、第1リード20側)の強度を向上することもできる。発光装置50の製造工程の最終段階で、第1リード20をリードフレームから切断するが、このときに第1リード20が撓んで、樹脂成形体11に応力がかかる。突出部13を設けることにより、樹脂成形体11の強度が向上するため、応力に耐えることができ、第1リードと樹脂成形体との剥離抑制、樹脂成形体の割れ抑制の効果が得られる。
上述の突出部13から露出している第1切欠き部24の頂部24tには、封止樹脂52の漏出抑制のために、第1リード20の裏面22側に段差221を設けておくのが望ましい(図12(b)、図13)。なお、本明細書において「段差」とは、図13(b)のような階段状の段差であってもよく、また図13(c)のように曲面状の段差であってもよい。
次に、本実施形態のパッケージ成形体10、発光部品40、および発光装置50の製造工程を順次説明する。
<パッケージ成形体10の製造>
図17を参照しながら、パッケージ成形体10の製造工程を説明する。
金属板をパンチングして、対向配置された第1リード20と第2リード30との対を複数備えたリードフレームLFを形成する(S10)。その後、必要に応じて、第1リード20の段差221と、第2リード30の段差321とを形成する。段差221、321を形成する場合には、特に限定されないが、ドライエッチング、ウェットエッチング、切削加工、型押加工等で形成することができる。また、段差221、321は、例えば、図13(b)のような階段状の段差および図13(c)のような曲面状の段差など、様々な断面形状にすることができる。
次に、各リード対と対応する位置に、樹脂成形体11に対応する形状の空隙を有しているモールド用の金型で、リードフレームLFを挟持する(S11)。そして、金型の空隙に、樹脂成形体11用の樹脂材料を注入する(S12)。樹脂材料が硬化したら、金型を外すと(S13)、図18に示すように、リードフレームLFに固定された状態のパッケージ成形体10が得られる(S14)。
<発光部品40の製造>
図19〜図20を参照しながら、発光部品40の製造工程を説明する。
まず図20(b)に示すように、サブマウント41が個片化される前の基板SFを形成する(S20)。図20(a)は、図20(b)の基板を1つの発光部品に相当するサブマウント41に個片化されたものであり、サブマウント41には1つのツェナーダイオード43と、5つの発光素子42とを実装するための金属配線が設けられている。各サブマウント41上に、ツェナーダイオード43実装用のバンプを形成し、ツェナーダイオード(ZD)43をフリップチップ実装する(S21)。次に、各サブマウント41上に、発光素子42(例えばLED)実装用のバンプを形成し、発光素子42をフリップチップ実装する(S22)。最後に、サブマウントフレームSFをダイシングして、各サブマウント41に分割することにより(S23)、発光部品40が得られる(S24)。図20の例では、5つの発光素子42がx方向に一列に配列された発光部品40が得られる(図5)。
なお、サブマウント41の形状は、載置する発光素子42の個数に合わせて適宜変更するのが好ましい。例えば、図21のように、1つの発光素子42を含んだ発光部品40では、発光素子42×1つに合わせた幅のサブマウント411使用する。同様に、2つの発光素子42には、発光素子42×2つに合わせた幅のサブマウント412、3つの発光素子42には、発光素子42×3つに合わせた幅のサブマウント413、4つの発光素子42には、発光素子42×4つに合わせた幅のサブマウント414、4つの発光素子42には、発光素子42×4つに合わせた幅のサブマウント415をそれぞれ使用する。
<発光装置50の製造>
図22を参照しながら、発光装置50の製造工程を説明する。
上記で製造したパッケージ成形体10の第1リード20に、半田ペーストSPを塗布する(S30)。載置する発光部品40の幅に合わせて、半田ペーストSPの量を調節する。例えば、図23は、発光素子42を1つ備えた発光部品40での半田ペーストSPの塗布例、図24は、発光素子42を3つ備えた発光部品40での半田ペーストSPの塗布例、そして図25は、発光素子42を5つ備えた発光部品40での半田ペーストSPの塗布例である。その後、第1リード20の露出面21に半田ペーストSPを介して発光部品40を載置する(S31)。この結果、半田ペーストSPが発光部品40で押圧されることにより広がって、半田ペーストSPは、樹脂成形体11の凹部12の底面121のうち、少なくとも、第1リード20の露出面21、第1リード20の第1縁部23に備えられた1つの第1切欠き部24を満たす樹脂表面領域、および第1リード20の第2縁部25に備えられた複数の第2切欠き部26を満たす樹脂表面領域に配置される。半田ペーストが配置される領域SP2を、図23〜図25に示す。その後、半田ペーストSPをリフロー(加熱)により溶解させ、その後に固化させる(S32)。これにより、樹脂表面に広がっていた半田ペーストは、溶融半田となって第1リード20の表面に集まり、また発光部品40は載置領域60にセルフアライメントされる。半田ペーストの固化により、発光部品40は載置領域60に載置される。
その後、パッケージ成形体10の第2リード30とサブマウント41とをボンディングワイヤBWでワイヤボンドして、発光部品40を第2リード30の露出面31に電気的に接続する(S33)。発光部品40の発光素子42上に、波長変換ガラス51を樹脂で固定する(S34)。そして、凹部12に第1封止樹脂(アンダーフィル)521をポッティングした後に硬化し(S35)、次いで、凹部12にさらに第2封止樹脂(オーバーフィル)522をポッティングした後に硬化する(S36)ことにより、封止樹脂52を形成する。
図18に示すリードフレームLFのタイバーをX−X線に沿って切断して、個々の発光装置50に分離する(S37)。
本実施の形態のパッケージ成形体10、10’は、第1切欠き部24と複数の第2切欠き部26とによって、発光部品40を精度よくセルフアライメントして実装することができる。そして、かかるセルフアライメント効果は、発光部品40のx方向の寸法にかかわらず得られるものであるので、本発明のパッケージ成形体10、10’は、サイズの異なる発光部品を、載置領域に精度よく実装することができる。
<実施の形態2>
本実施の形態は、本発明の第2の目的を達成することのできるパッケージ成形体およびそれを用いた発光装置に関する。
すなわち、本実施の形態では、発光部品をセルフアライメントして実装でき、発光部品を封止する封止樹脂の裏面への漏出を抑制できるパッケージ成形体およびそれを用いた発光装置を開示する。
図26〜28に示す本実施の形態のパッケージ成形体2010では、パッケージ成形体2010の樹脂成形体11が、第1縁部23から凹部12内に向かって突出した突出部13を必須構成としている。また、第1リード2020は、パッケージ成形体2010の裏面から必ず露出する。そして、第1リード2020の第2縁部25には第2切欠き部を設けていない。これらの点で、本実施の形態は実施の形態1と異なる。その他の点については、実施の形態1と同様である。
図26に示すように、本実施の形態のパッケージ成形体2010では、第1リード2020の露出面21は、発光部品40の載置領域2060を第1の方向(y方向)に挟んで互いに対向する第1縁部23および第2縁部25を有している。
第1リード2020は、第1縁部23に1つの第1切欠き部24を備えている。この図では、第1切欠き部24は1つであるが、複数形成することもできる。第1切欠き部24には樹脂成形体11が満たされている。
図28のように、パッケージ成形体2010に発光部品40を載置する際には、半田は半田ペーストの形態で使用される。リフローにより半田を溶融すると、溶融した半田の上に乗っている発光部品40は、半田の表面張力の影響を受けてセルフアライメントされる。発光部品40の長さ方向(y方向)のセルフアライメントは、第1縁部23側の第1切欠き部24と、第2縁部25とによって制御される。概念的には、溶融した半田の表面が最小となるべく、発光部品40の第1の辺401と第2の辺402との間の中心線が、第1縁部23の第1切欠き部24と第2縁部25との間の中心線に一致するように、発光部品40がセルフアライメントされる。
より詳細には、本発明では、発光部品40の長さ40L(載置領域2060の長さ60Lと一致)は、第1切欠き部24の頂部24tと第2縁部25との間の距離603L以上で、第1縁部23と第2縁部25との間の距離604L未満にされている。そのため、第1切欠き部24の頂部24tと発光部品40の第1の辺401とが面一になるか、又は頂部24tが発光部品40の下側に位置するようになる。同様に、第2縁部25と発光部品40の第2の辺402とが面一になるか、又は第2縁部25が発光部品40の下側に位置するようになる。上述したように、溶融した半田は、表面が最小となるように変形する。したがって、発光部品40の第1の辺401には、当該第1の辺401と第1切欠き部24の頂部24tとの距離が短くなるように応力がかかり、発光部品40の第2の辺402には、当該第2の辺402と第2縁部25との距離が短くなるように応力がかかる。その結果、発光部品40は、2つの辺401、402が溶融半田から受ける応力がバランスする位置(載置領域2060)にセルフアライメントされる(図28)。
このセルフアライメント効果は、サブマウントを含む発光部品40だけでなく、発光素子のみから成る発光部品40であっても、同様の効果を奏する。
上述の理由により、載置領域2060の長さ60Lを、第1切欠き部24と第2縁部25との間の距離603L以上で、第1縁部23と第2縁部25との間の距離604L未満にすることにより、発光部品40の長さ方向(y方向)の位置を載置位置2060に精度よくセルフアライメントして実装させることができる。
「第1切欠き部24と第2縁部25との間の距離603L」とは、第1切欠き部24の頂部24tから、第2縁部25までの距離を指す。
また、「第1縁部23と第2縁部25との間の距離604L」とは、突出部13の先端13t(第1縁部23のうち、第2縁部25に最も近い部分)から第2縁部25までの距離である。
本実施の形態では、樹脂成形体11の凹部12の内側面122から、凹部12内に向かって突出する突出部13を必ず設ける。突出部13は、第1切欠き部24を、頂部24tを除いて部分的に覆っている(図26)。突出部13によって、第1切欠き部24の周縁を凹部12内から封止するので、第1切欠き部24の周縁からの封止樹脂52の漏出を効果的に抑制することができる。また、第1切欠き部24の頂部24tは突出部13によって覆われていないので、第1切欠き部24による発光部品40のセルフアライメントの効果を阻害するおそれもない。
また、突出部13を設けることにより、樹脂成形体11の内側面122(特に、第1リード20側)の強度を向上することもできる。発光装置2050の製造工程の最終段階で、第1リード2020をリードフレームから切断するが、このときに第1リード2020が撓んで、樹脂成形体11に応力がかかる。突出部13を設けることにより、樹脂成形体11の強度が向上するため、応力に耐えることができ、第1リードと樹脂成形体との剥離抑制、樹脂成形体の割れ抑制の効果が得られる。
本実施の形態のパッケージ成形体2010では、第1リード2020の第2縁部25に第2切欠き部を設けていないので、第2切欠き部による発光部品40のセルフアラインメントの効果は得られない。その一方、本実施形態の第1リード2020では、第2縁部25の長さは、複数の第2切欠き部26が形成された第2縁部25(例えば図10)の長さに比べて短くなる。よって、第2縁部と樹脂成形体11との境界面が減少するので、実施の形態1に比べると封止樹脂52がパッケージ成形体10の裏面14に漏れ出す可能性が低くなる。
本実施の形態のパッケージ成形体2010は、第1切欠き部24によって、発光部品40をセルフアライメントして実装することができ、さらに突出部13によって、発光部品40を封止する封止樹脂52がパッケージ成形体2010の裏面に漏出するのを抑制することができる。
本発明の実施例として2種類の発光装置50と、比較用の発光装置500とを各々16個作成して、セルフアライメントの効果を検証した。
図29(a)は、本発明の実施例に係る発光装置50であり、5つの発光素子42を含む発光部品40が載置されている。発光部品40は、長さ40L=2.3mm、幅40W=5.8mmのものを使用した。パッケージ成形体10は、第1切欠き部24、複数の第2切欠き部26、第3切欠き部27および第4切欠き部28が形成されている。パッケージ成形体10の載置領域60(図6)は、載置領域60の長さ(第1切欠き部24と複数の第2切欠き部26との間の距離)60L=2.3mm、載置領域60の幅(第3切欠き部27と第4切欠き部28との間の距離)60W=5.8mmであった。
図29(b)は、比較用の発光装置500であり、5つの発光素子42を含む発光部品40が載置されている。発光部品40は、長さ40L=2.3mm、幅40W=5.8mmのものを使用した。パッケージ成形体100は、図29(a)とほぼ同じ寸法形状であるが、第1切欠き部24、第2切欠き部26、第3切欠き部27、および第4切欠き部28を形成していない。
図29(c)は、本発明の実施例に係る発光装置50’であり、1つの発光素子42を含む発光部品40が載置されている。発光部品40は、長さ40L=2.3mm、幅40W=1.2mmのものを使用した。パッケージ成形体10は、第1切欠き部24、複数の第2切欠き部26、第3切欠き部27および第4切欠き部28が形成されている。パッケージ成形体10の載置領域60(図6)は、載置領域60の長さ(第1切欠き部24と第2切欠き部26との間の距離)60L=2.3mm、載置領域60の幅(第3切欠き部27と第4切欠き部28との間の距離)60W=1.2mmであった。
セルフアライメントの検証試験は、以下の手順で行った。
(1)第1リード20上にAuSnペーストを塗布
(2)AuSnペーストの上に発光部品40を載置
(3)載置領域60に対する発光部品40のずれを測定(リフロー前)
(4)リフローの実施
(5)載置領域60に対する発光部品40のずれを測定(リフロー後)
(6)リフロー前後の発光部品40のずれ(x方向、y方向)をグラフにプロット
プロットしたグラフを図30(a)〜(c)に示す。
本発明の実施例である図29(a)の発光装置50の結果(図30(a))から、リフロー前(△印)よりも、リフロー後(●印)のほうが、x方向、y方向ともずれが小さくなっていることがわかる。一方、図29(b)の比較用の発光装置500の結果(図30(b))から、リフロー前(△印)よりも、リフロー後(●印)のほうが、x方向、y方向ともずれが大きくなっていることがわかる。このことから、図29(a)に示す実施例の発光装置50では、パッケージ成形体10の第1リード20に形成した第1〜第4切欠き24、26、27、28による発光部品40のセルフアライメント効果が確認された。
また、図29(c)の発光装置50’の結果(図30(c))も、図30(a)の結果と同様に、リフロー前(△印)よりも、リフロー後(●印)のほうが、x方向、y方向ともずれが小さくなっていることがわかる。このことから、第1〜第4切欠き部24、26、27、28による発光部品40のセルフアライメント効果は、発光部品40の幅40W(x方向の寸法)が異なっても、同様に有効であることがわかった。
そして、本発明の実施例である図29(a)の発光装置50および図29(c)の発光装置50’では、リフロー後のずれが、x方向、y方向とも0.03mm以下(30μm以下)であり、セルフアライメントにより非常に精度よく発光部品40を載置できることがわかった。

Claims (13)

  1. 発光部品を収納するための凹部を有する樹脂成形体と、該樹脂成形体の凹部の底面において互いに離間して露出した第1リードおよび第2リードとを有するパッケージ成形体であって、
    前記第1リードの露出面は、前記発光部品の載置領域を第1の方向に挟んで互いに対向する第1縁部および第2縁部を有し、前記第1縁部に1つの第1切欠き部を備え、かつ、前記第2縁部に複数の第2切欠き部を備え、前記発光部品の載置領域の前記第1の方向の寸法は、前記第1切欠き部と前記第2切欠き部との間の距離以上で、前記第1縁部と前記第2縁部との間の距離未満であるパッケージ成形体。
  2. 前記第1リードの露出面の前記第2縁部が、前記第2リードと対向している、請求項1に記載のパッケージ成形体。
  3. 前記第1リードの露出面は、前記発光部品の載置領域の前記第1の方向に直交する第2の方向に挟んで互いに対向する第3縁部および第4縁部を有し、前記第3縁部に第3切欠き部を備え、かつ、前記第4縁部に第4切欠き部を備え、前記発光部品の載置領域の前記第2の方向の寸法は、前記第3切欠き部と前記第4切欠き部との間の距離以上で、前記第3縁部と前記第4縁部との間の距離未満である、請求項1または2に記載のパッケージ成形体。
  4. 前記複数の第2切欠き部のうち2つが、前記発光部品の載置領域の角部に位置する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパッケージ成形体。
  5. 前記第2切欠き部は、前記パッケージ成形体の裏面から露出しないことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のパッケージ成形体。
  6. 前記第1リードは前記パッケージ成形体の裏面から露出し、前記第2切欠き部は、前記第1リードの裏面露出面よりも第2リード側に位置することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のパッケージ成形体。
  7. 前記第1縁部に前記樹脂成形体の凹部の内側面が接し、前記樹脂成形体の凹部は、該内側面から突出した突出部を有し、該突出部により、前記第1切欠き部が、前記第1切欠き部の頂部を除いて部分的に覆われてなる請求項1〜6のいずれか1項に記載のパッケージ成形体。
  8. 前記第1切欠き部の前記頂部が、前記パッケージ成形体の裏面側に段差を有している、請求項7に記載のパッケージ成形体。
  9. 前記第1切欠き部の幅が0.2〜1.2mmである、請求項1〜8のいずれか1項に記載のパッケージ成形体。
  10. 前記第1切欠き部の幅は、前記発光部品の載置領域の幅より狭い、請求項1〜9のいずれか1項に記載のパッケージ成形体。
  11. 前記第2切欠き部の幅が0.2〜0.9mmである、請求項1〜10のいずれか1項に記載のパッケージ成形体。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のパッケージ成形体と、
    前記載置領域に載置され、前記第2リードの露出面と半田により電気的に接続された発光部品と、
    該発光部品を収容した該樹脂成形体の凹部を封止する封止樹脂と
    を含む発光装置。
  13. 請求項12に記載の発光装置の製造方法であって、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載のパッケージ成形体を準備し、
    前記第1リードの露出面に半田ペーストを介して発光部品を載置して、前記半田ペーストを前記樹脂成形体の凹部の底面のうち、少なくとも、前記第1リードの露出面、前記第1リードの前記第1縁部に備えられた1つの前記第1切欠き部を満たす前記樹脂成形体の表面領域、および前記第1リードの前記第2縁部に備えられた複数の前記第2切欠き部を満たす前記樹脂成形体の表面領域に配置し、
    前記半田ペーストを溶融させ、その後に固化させ、
    前記発光部品を前記第2リードの露出面に電気的に接続し、
    前記発光部品を収容した前記樹脂成形体の凹部を封止樹脂で封止する
    ことを含む、発光装置の製造方法。
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