JP7057490B2 - 発光装置 - Google Patents
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Description
特許文献2には、発光素子がダイボンド材を介して実装部に接合される発光装置が開示されている。
さらに以下は、本発明の技術思想を具体化するための発光装置を例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、以下の説明では、特定の方向または位置を示す用語(例えば、「上」、「下」およびそれらの用語を含む別の用語)を用いる場合がある。それらの用語は、参照した図面における相対的な方向または位置をわかり易さのために用いているに過ぎない。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、理解を容易にする等のために誇張している場合がある。
図1Aは実施形態1に係る発光装置100の模式的上面図であり、図1Bは発光装置100の模式的下面図であり、図1Cは図1A中の1C-1C線における模式的端面図である。図1Aにおいて、ハッチングを施した部分は、凹部2の底面に位置するリード部5を示す。また、図1Aでは、封止部材40は省略して図示している。発光装置100は、リード部5を含む樹脂パッケージ10と、下面に金属部材1aを有する発光素子1と、リード部5と金属部材1aとの間に位置する接合部材7とを備える。実施形態1に係る発光装置100では、金属部材1aは発光素子1の第1電極101および第2電極102である。
樹脂パッケージ10の下面80bは、実装基板に実装する実装面として機能する。樹脂パッケージ10の下面80bにおいて、第1リード51および第2リード52は樹脂部30から露出している。
第2実装部52aは、第5辺525、第6辺526、第7辺527および第8辺528を有する。第5辺525は凹部2の第1内辺21と対向する位置にあり、第6辺526は凹部2の第2内辺22と対向する位置にあり、第7辺527および第8辺528はそれぞれ第5辺525と第6辺526と接続している。第2幅狭部52bは、第2実装部52aの第7辺527の一部と接続している。換言すると、第2幅狭部52bは、第2実装部52aの第7辺527の全てと接続していない。また、第8辺528は、上面視において、複数の凹み部530を有する。凹み部530は、上面視において、第8辺528から第7辺527側に凹んでいる。第2実装部52aの1つ以上の凹み部530は、発光素子1の1つ以上の窪み部8に対応し、凹み部530と窪み部8とは対向して配置される。
樹脂パッケージ10は、発光素子を配置するための基台である。樹脂パッケージ10は、樹脂部30と、第1リード51および第2リード52とを備える。樹脂パッケージ10は、凹部2を有する。樹脂パッケージ10の上面視における外形形状は、例えば、3.0mm×1.4mm、2.5mm×2.5mm、3.0mm×3.0mm、4.5mm×4.5mmの四角形である。なお、樹脂パッケージ10の外形形状は、上面視において、四角形に限られず、他の多角形や楕円形等の形状であってもよい。また、凹部2の深さは、例えば、樹脂パッケージ10の高さに対して、0.5~0.7倍である。例えば、樹脂パッケージ10の高さが0.6mmである場合、凹部2の深さは0.4mmである。樹脂パッケージ10は、図1Aで示すように、例えば角部近傍にリードの極性を示すアノードマークまたはカソードマークMを備えることができる。図1Aで示すアノードマークまたはカソードマークMは、樹脂パッケージ10の上面80aにある樹脂部30の一部が上面80a側から下面80b側に窪んだ部分である。
樹脂部30は、母材となる樹脂材料として、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができる。具体的には、エポキシ樹脂組成物、シリコーン樹脂組成物、シリコーン変性エポキシ樹脂などの変性エポキシ樹脂組成物、エポキシ変性シリコーン樹脂などの変性シリコーン樹脂組成物、変成シリコーン樹脂組成物、不飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂組成物、変性ポリイミド樹脂組成物等の硬化体、ポリフタルアミド(PPA)、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ABS樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、PBT樹脂等の樹脂を用いることができる。特に、樹脂部30の樹脂材料として、耐熱性および耐光性に優れたエポキシ樹脂組成物やシリコーン樹脂組成物の熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。
第1リード51および第2リード52は、導電性を有し、発光素子に給電するための電極として機能する。第1リード51および第2リード52は、母材として、例えば、銅、アルミニウム、金、銀、鉄、ニッケル、又はこれらの合金、燐青銅、鉄入り銅などの金属を用いることができる。これらは単層であってもよいし、積層構造(例えば、クラッド材)であってもよい。特に、母材には安価で放熱性が高い銅を用いることが好ましい。また、第1リード51および第2リード52は、母材の表面に金属層を有していてもよい。金属層は、例えば、銀、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、ロジウム、金、銅、又はこれらの合金などを含む。なお、金属層は、第1リード51および第2リード52の全面に設けられていてもよいし、部分的に設けられていてもよい。また、金属層は、リードの上面に形成される領域と、リードの下面に形成される領域とで異なる層にすることができる。例えば、リードの上面に形成される金属層は、ニッケルおよび銀の金属層を含む複数層からなる金属層であり、リードの下面に形成される金属層は、ニッケルの金属層を含まない金属層である。また、例えば、リードの上面に形成される銀等の金属層は、リードの下面に形成される銀等の金属層よりも薄くすることができる。
実装部5aは、接合部材7を介して発光素子1が載置される部分である。実装部5aの平面形状は、発光素子1の金属部材の平面形状と略同じ形状を有する。なお、ここでの略同じ形状とは、直線/曲線の程度の差、角の丸み等が許容されることを意味し、実装部5aの平面形状の寸法は、発光素子1の金属部材の平面形状の寸法の±10%程度の変動が許容されることを意味する。金属部材1aの平面形状と実装部5aの平面形状とを略同じ形状にすることで、接合部材7を介して発光素子1を実装部5aに実装した時に、発光素子1にセルフアライメントが効果的に働き、発光素子1の実装精度を向上させることができる。また、図3Aで示す実装部5aは、2つの部分(第1実装部51aおよび第2実装部52a)を有するが、本実施形態の発光装置はこれに限られない。実装部5aは、後述する第2実施形態のように1つの部分であってもよく、また3つ以上の部分を有していてもよい。
発光素子は、発光装置100の光源として機能する。発光素子には、発光ダイオード素子などを用いることができ、可視域の発光が可能な窒化物半導体(InxAlyGa1-x-yN、0≦x、0≦y、x+y≦1)を好適に用いることができる。図1Aで示す発光装置100は、1つの発光素子を備えているが、本実施形態の発光装置はこれに限られない。発光装置100は、少なくとも1つの発光素子を備えていればよく、発光素子の個数は目的や用途に応じて変更可能である。
接合部材7は、発光素子1の金属部材1aとリード部5の実装部5aとを接合する部材である。図1Cで示す接合部材7は、発光素子1の第1電極101と第1リード51の上面との間と、第2電極102と第2リード52の上面との間に位置する。接合部材7としては、例えば、発光素子1とリード部5とを電気的に導通させることができる材料や、発光素子1が発する熱を効率よく放熱することができる放熱性の高い材料が好適に用いられる。接合部材7は、例えば錫-ビスマス系、錫-銅系、錫-銀系、金-錫系などの半田、銀、金、パラジウムなどの導電性ペースト、バンプ、異方性導電材、低融点金属などのろう材等を用いることができる。接合部材7として、共晶合金を用いることが好ましく、金と錫を主成分とする合金を用いることが特に好ましい。
発光装置100は、発光素子を被覆する封止部材40を備える。封止部材40は、発光素子等を外力や埃、水分などから保護することができる。封止部材40は、発光素子から出射される光の60%以上を透過するもの、さらに90%以上を透過するものが好ましい。封止部材40の母材としては、樹脂部30で用いられる樹脂材料を用いることができる。母材となる樹脂材料として、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができ、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂またはこれらを1つ以上含む樹脂を用いることができる。封止部材は単一層から形成することもでき、また、複数層から構成することもできる。また、封止部材40には、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムなどの光散乱粒子を分散させることができる。
図6Aは第2実施形態に係る発光装置200の模式的上面図であり、図6Bは図6A中の6B-6B線における模式的断面図であり、図6Cは樹脂パッケージ10の模式的上面図である。図6Aおよび図6Cにおいて、ハッチングを施した部分は、凹部2の底面に位置するリード部5を示す。図6Aでは、凹部2の内部が分かりやすいように封止部材40を省略して図示している。発光装置200は、金属部材1aが発光素子1の基板9bの下面に位置している点で、第1実施形態に係る発光装置100と主に異なる。従って、発光装置200について、発光素子1を中心に説明する。
200 発光装置
10 樹脂パッケージ
1 発光素子
1a 金属部材
101 第1電極
102 第2電極
2 凹部
3 溝部
21 第1内辺
22 第2内辺
23 第3内辺
24 第4内辺
30 樹脂部
40 封止部材
5 リード部
511 第1辺
512 第2辺
513 第3辺
514 第4辺
525 第5辺
526 第6辺
527 第7辺
528 第8辺
530 凹み部
51 第1リード
52 第2リード
5a 実装部
51a 第1実装部
52a 第2実装部
5b 一対の幅狭部
51b 第1幅狭部
52b 第2幅狭部
51c 幅狭部
52c 幅狭部
51d 幅狭部
52d 幅狭部
7 接合部材
8 窪み部
80a 上面
80b 下面
81 第1外側面
82 第2外側面
83 第3外側面
84 第4外側面
9a 半導体積層体
9b 基板
M アノードマークまたはカソードマーク
X 凹部の底面の外縁
Y 樹脂パッケージの外側面の位置
W ワイヤ接続領域
Claims (9)
- 樹脂部と、第1リードおよび第2リードを含むリード部とを有し、前記リード部の上面の一部が前記樹脂部から露出した底面を有する凹部を備える樹脂パッケージと、
下面に金属部材を備える発光素子と、を備える発光装置であって、
前記凹部の底面は、上面視において、第1内辺と、前記第1内辺と反対側に位置する第2内辺と、前記第1内辺と前記第2内辺とに接続する第3内辺と、前記第3内辺と反対側に位置する第4内辺とを有し、
前記凹部の底面に位置する前記リード部の上面は、平面視において、前記発光素子の前記金属部材の形状と略同じ形状を有する実装部と、平面視において前記実装部を挟んで対向して配置され、前記実装部の縁部の一部と接続する一対の幅狭部と、を備え、
前記凹部の底面において、前記発光素子は、前記金属部材が接合部材を介して前記リード部の前記実装部と対向して配置され、
前記凹部の底面において、前記リード部は上面に溝部を有し、前記溝部内に前記樹脂部の一部が配置し、前記リード部は前記実装部および前記幅狭部のみが前記樹脂部から露出し、
前記溝部は、上面視において、前記第1内辺と重なる位置にある部分と、前記第2内辺と重なる位置にある部分と、前記第3内辺または前記第4内辺と重なる位置にある部分と、を有する発光装置。 - 前記幅狭部は、前記凹部の底面の外縁に達する、請求項1に記載の発光装置。
- 前記幅狭部は、前記凹部の底面の外縁と離間する、請求項1に記載の発光装置。
- 前記一対の幅狭部は、線対称に配置されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の発光装置。
- 前記幅狭部は、上面視において、前記実装部の縁部から前記凹部の底面の外縁に向かって幅が狭くなる、請求項1~4のいずれか1項に記載の発光装置。
- 前記発光装置は、複数の発光素子を備え、
前記複数の発光素子は、青色光を出射する発光素子と緑色光を出射する発光素子とを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の発光装置。 - 前記金属部材は一対の電極であり、
前記発光素子はフリップチップ実装される、請求項1~6のいずれか1項に記載の発光装置。 - 前記発光素子は、下面側から順に、基板と、前記基板上に配置された発光層を含む半導体積層体と、を有し、
前記金属部材は、前記基板の下面に位置する、請求項1~7のいずれか1項に記載の発光装置。 - 前記発光素子は、第1電極と前記第1電極と隣り合う第2電極を有し、
前記第2電極は、前記第1電極から前記第2電極に向かう方向で内側に窪む少なくとも1つの窪み部を外形に有し、
前記実装部は、第1実装部と前記第1実装部と隣り合う第2実装部を有し、
前記第2実装部は、前記第1実装部から前記第2実装部に向かう方向で内側に窪む少なくとも1つの凹み部を外形に有し、
前記発光素子は、前記第1電極と前記第1実装部が対向し、かつ、前記第2電極と前記第2実装部が対向して前記リード部上に配置される、請求項1~8のいずれか1項に記載の発光装置。
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