JP6053226B2 - フィルタセグメントをマルチセグメントフィルタ製造装置に供給する装置のドラムコンベアの清掃システムおよびドラムコンベアの清掃方法 - Google Patents

Description

本出願の対象は、たばこ産業で使用される、フィルタセグメントをマルチセグメントフィルタ製造装置に供給する装置のドラムコンベアの清掃システムおよびドラムコンベアの清掃方法である。

マルチセグメントフィルタ製造機械では、多数の供給装置から、複数の異なるフィルタセグメントを供給する必要がある。完全な円柱形状をしたフィルタセグメントは、例えば、アセチルセルロースもしくは他のフィルタ材料、またはたばこ産業で使用される管状体からなり、多数のセグメントの長さのロッドを切断することにより形成される。通常、ロッドは複数の円形刃を用いることによりドラムコンベア上で切断される。この種のドラムコンベアは、特許文献１〜特許文献８により知られている。ロッドを正確に切断するために、円形刃の刃先は、切断済ロッドを搬送するための各チャネルの下部表面の下に沈み込むよう構成される。刃先のそのような配置を可能にするために、チャネルの表面を多数の領域に分割しかつこれら表面の下に沈み込んでいる周溝がドラム上に形成される。最新技術において知られる解決策では、搬送ドラムは複数のディスクを備え、隣り合うディスク同士の間に周溝が形成される。各ディスクはその境界において接触していない。ロッドを搬送するために、ディスクに形成された各凹部は組み合わされてロッド用のチャネルを形成する。

英国特許第８７６７３２号明細書 英国特許第９１５２０３号明細書 英国特許第９７１４９１号明細書 英国特許第９７１４９２号明細書 英国特許第１５７８７３７号明細書 英国特許第１５７８７３８号明細書 欧州特許第１７６７１０７号明細書 国際公開２００９／０７４５４０号パンフレット

ロッド切断ユニットの動作中、ダストと材料粒子の両方によりチャネルの表面は汚れてしまう。溝内に汚れが蓄積すると上記ユニットの動作に障害が生じる可能性がある。ゆえに、これらの溝の清掃を可能にする解決策が必要とされている。しかしながら、上記文献ではどのようなドラム清掃方法も明らかにされていない。

本発明の対象は、たばこ産業におけるフィルタセグメント供給装置のドラムコンベア用の清掃システムである。搬送ドラムが複数のディスクを備え、該ディスクの周面には凹部が形成されており、各ディスクの凹部は互いに関連して配置され、それにより、フィルタロッドを受入れるためのチャネルが共に形成されている。その受入れチャネルでは、前記フィルタロッドが切断時に搬送され、隣り合うディスクの境界同士が互いに接触していないことにより各ディスクにより周溝が形成される。清掃システムは以下の特徴を有する。各ディスクはごみ排出路を有し、周溝はそのごみ排出路と連結されており、清掃システムはディスク内にごみ排出路と連結されているごみ受入れ吸込チャネルを備える。

本発明によるシステムは、周溝の壁からごみを引き剥がすための、該周溝に挿入された清掃手段を備えることに特徴付けられる。

本発明によるシステムは以下の特徴を有する。清掃手段は可動式に設計され、溝壁に強力に付着したごみ片に遭遇した場合、その向きをそらされる。

本発明によるシステムは、清掃手段位置センサと、清掃手段の向きがそらされたという信号が該位置センサから送られた場合、清掃システムが設置されているユニットの電源を切るよう構成された制御システムと、を備えることを特徴とする。

本発明は、たばこ産業におけるフィルタセグメント供給装置のドラムコンベア用の清掃方法も対象とする。搬送ドラムは複数のディスクを備え、該ディスクの周面には凹部が形成されており、各ディスクの凹部は互いに関連して配置され、それにより、フィルタロッドを受入れるためのチャネルを共に形成している。その受入れチャネルでは、前記フィルタロッドが切断時に搬送され、隣り合うディスクの境界同士が互いに接触していないことにより各ディスクにより周溝が形成される。

本発明による方法は以下の特徴を有する。ロッド切断中に生じるごみは、吸引により周溝へ排出され、次に、該ごみは吸引によりディスク内に作られた通路へ排出され、次いで、該ごみは吸引によりごみ受入れチャネルへ排出される。

本発明による方法は以下の特徴を有する。周溝の壁に付着したごみは、該周溝に挿入された可動式清掃手段により機械的に除去される。

本発明による方法は以下の特徴を有する。可動式清掃手段の位置は制御され、清掃手段の向きがそらさたという信号が位置センサから送られた場合、清掃システムが設置されているユニットの電源が切られる。

この清掃システムを用いると、ドラムに生じたダストおよび切断されたフィルタロッドの材料粒子の清掃を非常に効果的に行うことができる。それらダストおよび材料粒子は、ドラムの溝表面から引き剥がれたときおよび引き剥がされた直後に回収されるからである。ドラムに複数のチャネルを配置することにより、動作中、ムラのないドラム清掃を行うことができる。

動作中のフィルタセグメント供給装置の部分図である。 動作停止後のフィルタセグメント供給装置の部分図である。 図１のＡ−Ａ線における、ロッド受入れチャネルとごみ排出チャネルの断面図である。 図２のＢ−Ｂ線における、ロッド受入れチャネルとごみ排出チャネルの断面図である。

本発明の目的は、図面に示す好ましい実施形態中に提示した。図１は、フィルタセグメント供給装置の部分図である。装置の動作中、フィルタセグメントとして切断されるフィルタロッド１が、ホッパー２内に蓄積されている。ホッパー２の下には、複数のディスク４を備える回転可能な搬送ドラム３が配置され、各ディスク４はその周面に形成された凹部５を有する。各凹部５は互いに関連して配置されることによりフィルタロッド１を受けるチャネル６を共に形成する。搬送ドラム３は、搬送ドラム３上でフィルタロッド１が搬送されている間、円形刃８を備えた切断ヘッド７と協働する。円形刃８はフィルタロッド１をセグメントに切断するために用いられる。円形刃８は、その刃先がディスク４同士の境界の間に形成される周溝９に沈み込むように、搬送ドラム３と関連させて配置される（図３参照）。センサ１１によりその位置を制御される清掃手段１０もこれらの溝に挿入されている。単純化するために、ドラムの駆動システムおよび切断ヘッドは示さなかった。

図３は、図１のＡ−Ａ線における、搬送ドラム３上の受入れチャンネル６の断面図である。隣り合うよう配置されて搬送ドラム３を形成する各ディスク４は、それぞれの外周部分が近接し合っているが接触し合ってはいない。このようにして周溝９は形成される。各ディスク４は、ディスク４間の境界領域に発生するごみを排出する複数のごみ排出路１２を有し、それらごみ排出路は周溝９を跨ぐように配置される。加えて、連続配置されているディスク４で発生するごみを排出する各ごみ排出路１２は、互いに関連して位置することにより、ごみ排出チャネル１３を形成する。搬送ドラム３には、多数のごみ排出チャネル１３が形成され、搬送ドラム３が回転する間、ごみは、アーチ形状の吸込路１４から受入れ吸込チャネル１５まで連続的に通過する。そして、吸込路１４の長さに応じて所定の角度で、排出路１６を介してごみを排出する連続する各チャネル１３は、ごみ受入れチャネル１５と連結されている。図３には清掃手段１０が示されており、その機能は、周溝９の壁に付着する可能性のあるごみ片を除去することである。一実施形態では、可動式の清掃手段１０は、その向きを変えることができ、回転軸１７の回りを回転することができるように設計されている。

フィルタセグメント供給ユニットの動作中、重力によりホッパー２から供給されたフィルタロッド１は、搬送ドラム３のチャネル６に載せられる。搬送ドラム３は、矢印で示した方向に回転することにより、フィルタロッド１を搬送して切断ヘッド７の円形刃８の動作領域を通過させる。フィルタロッド１は次々とセグメントへと切断される。図面では、１’によりセグメントに切断されたフィルタを表し、その切断済みフィルタは次の工程に送り込むことができる。フィルタロッド１の切断中、ロッドのフィルタ材料からダストが生じ、加えて、この材料の粒子は剥がれ落ちる可能性がある。円形刃８の真向かいに配置された周溝９は、複数のごみ排出チャネル１３と連結されている。装置の動作中、連続配置された排出チャネル１３とその排出路１６は、吸込路１４へ移動し、さらに、ごみ受入れ吸込みチャネル１５へ移動する。チャネル１３とチャネル１５が互いに連結されるとき、排出チャネル１３からのごみは、吸引により、受入れチャネル１５へ送られ、そしてそのごみは、さらに、例えばダストフィルタといったごみ入れ容器（図示せず）へ送られる。本発明が開示する清掃システムにより、フィルタロッドを切断する過程で生じるごみを搬送ドラム３から効果的に排出すること可能になる。装置の動作中、ごみ片が周溝９の壁に付着することもある。このごみ片を除去するために、周溝９に挿入された可動式清掃手段１０が用いられる。清掃手段１０により引き剥がされたフィルタ材料の粒子も吸引により除去され、ごみ受入れチャネル１５に送られることになる。しかしながら、周溝９内に、清掃手段では除去できないようなごみ片が発生した場合、可動式清掃手段は、図２に示したように、その向きをそらされかまたはそうでなければ移動させられる。そのような事態は、フィルタやフィルタロッドを包む紙に含まれる、壁への付着を引き起こす物質または接着剤により汚される可能性のある粒子と特に関係する。清掃手段１０の位置の変化はセンサ１１により検出される。センサ１１は、供給ユニットまたは装置全体の電源を切るために、制御システムに信号を送ることになる。

図４は、図２のＢ−Ｂ線における、清掃手段１０が挿入されていない状態のフィルタロッド１受入れチャネル６の断面図である。切断中に生じるダストと材料粒子の両方が、排出チャネル１３の排出路１６の方向へ移動するとき、受入れチャネル１５の吸込路１４に達する前に、Ｘ点等に生じる受入れチャネル１５内部の圧力とＹ点等に生じる受入チャネル６内部の圧力との圧力差にさらされる。この圧力差により、図に太線で示した気流が生じる。この気流は、清掃手段１０により周溝９からごみを除去している間およびごみを除去した直後に生じ、これにより清掃システムの高効率な動作が確保される。

Claims (7)

1. たばこ産業におけるフィルタセグメント供給装置のドラムコンベアの清掃システムであって、
   搬送ドラム（３）は複数のディスク（４）を備え、
   該ディスク（４）の周面には凹部（５）が形成されており、
   前記各ディスク（４）の前記凹部は、フィルタロッド（１）を受け入れるためのチャネル（６）を共に形成するように、互いに相対的に配置され、
   前記チャネル（６）では、前記フィルタロッド（１）が切断時に搬送され、
   隣り合う前記ディスク（４）の外周部分同士が互いに接触していないことにより、該隣り合うディスク（４）により周溝（９）が形成され、
   前記ディスク（４）は、ごみ排出路（１２）を有し、
   前記周溝（９）は、前記ごみ排出路（１２）と連結されており、
   前記清掃システムは、前記ディスク（４）内で前記ごみ排出路（１２）と連結された、ごみ受入れ吸込チャネル（１５）を備えたことを特徴とする、ドラムコンベアの清掃システム。
2. 前記周溝（９）の壁からごみを引き剥がすための、前記周溝（９）に挿入された清掃手段（１０）を備えることを特徴とする、請求項１に記載のドラムコンベアの清掃システム。
3. 前記清掃手段（１０）は可動式であり、前記周溝（９）の壁に強力に付着したごみ片に遭遇した場合、その向きをそらされることを特徴とする、請求項２に記載のドラムコンベアの清掃システム。
4. 前記清掃手段（１０）の位置を検出する位置センサ（１１）と、
   前記清掃手段（１０）が脇に寄せられたという信号が前記位置センサ（１１）から出力された場合、前記清掃システムが設置されているユニットの電源を切るよう構成された制御システムと、
   を備えることを特徴とする、請求項３に記載のドラムコンベアの清掃システム。
5. たばこ産業におけるフィルタセグメント供給装置のドラムコンベアの清掃方法であって、
   搬送ドラム（３）は複数のディスク（４）を備え、
   該ディスク（４）の周面には凹部（５）が形成されており、
   前記各ディスク（４）の前記凹部は、フィルタロッド（１）を受け入れるためのチャネル（６）を共に形成するように、互いに相対的に配置され、
   前記チャネル（６）では、前記フィルタロッド（１）が切断時に搬送され、
   隣り合う前記ディスク（４）の外周部分同士が互いに接触していないことにより、該隣り合うディスク（４）により周溝（９）が形成され、
   前記方法は、
   前記フィルタロッド（１）の切断中に生じるごみが、吸引により前記周溝（９）へ排出される第１ステップと、
   前記第１ステップの後に、前記ごみが、吸引により前記ディスク（４）内に作られた排出路（１２）へ排出される第２ステップと、
   前記第２ステップの後に、前記ごみが、吸引によりごみ受入れチャネル（１５）へ排出される第３ステップと、
   を含む、ドラムコンベアの清掃方法。
6. 前記周溝（９）の壁に付着したごみは、前記周溝（９）に挿入される可動式清掃手段（１０）により機械的に除去されることを特徴とする、請求項５に記載のドラムコンベアの清掃方法。
7. 前記可動式清掃手段（１０）の位置は制御され、
   前記清掃手段（１０）が遠方へ移動したという信号が位置センサ（１１）から出力された場合、清掃システムが設置されているユニットの電源が切られることを特徴とする、請求項６に記載のドラムコンベアの清掃方法。

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