JP5818671B2 - 選別搬送装置 - Google Patents

Description

本発明は、選別搬送装置に関し、より詳しくは、被搬送物を大きさにより選別しながら搬送する選別搬送装置に関する。

この種の選別搬送装置として、例えば特許文献１に開示されたものが提案されている。特許文献１に開示の選別搬送装置１００は、図１２に示すように、短冊状のスリット孔１０２を有する第１の搬送路１０１と、複数の丸孔部１０４を有する第２の搬送路１０３とを備えており、フィーダの振動により第１の搬送路１０１から第２の搬送路１０３に向けて、カプセルや錠剤などの被搬送物が搬送される。スリット孔１０２および丸孔部１０４においては、正常な大きさよりも大きさが小さい被搬送物（以下、「不良品」という。）が落下して除去され、第１の搬送路１０１および第２の搬送路１０３を通過した正常な大きさの被搬送物（以下、「良品」という。）だけが、搬送方向下流側の外観検査部などに供給される。

特開平９−３８５７８号公報

上記した特許文献１に開示の選別搬送装置１００では、例えば、良品よりも大きさが僅かに小さい被搬送物がスリット孔１０２や丸孔部１０４から落下せずにスリット孔１０２や丸孔部１０４に詰まるおそれがある。スリット孔１０２や丸孔部１０４に被搬送物が詰まると、後続の被搬送物の搬送を妨害するばかりか、スリット孔１０２や丸孔部１０４で除去されるべき不良品が詰まった被搬送物の上に乗り上がって、スリット孔１０２や丸孔部１０４を通過してしまうおそれがある。よって、精度よく被搬送物を選別することが困難であるという問題がある。また、詰まりを解消するためには、わざわざ装置を一旦停止させて人手で詰まった被搬送物を取り除く必要があるため、手間がかかり、被搬送物の選別の効率が低下するという問題もある。

本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、被搬送物の詰まりを自動的に取り除くことができる選別搬送装置を提供することを目的とする。

本発明の前記目的は、被搬送物を大きさにより選別しながら搬送する選別搬送装置であって、被搬送物を選別可能なスリットを有し、前記スリットで被搬送物を選別しつつ回転搬送する回転選別手段と、前記回転選別手段の前記スリットに被搬送物を搬送する第１の搬送手段と、前記回転選別手段の前記スリットから選別後の被搬送物を受け取って搬送する第２の搬送手段とを備え、前記スリットには、前記回転選別手段による搬送方向の第２の搬送手段よりも下流側に、前記スリットに詰まった被搬送物を取り除くためのスクレーパが配置されている選別搬送装置によって達成される。

本発明の好ましい実施態様においては、前記回転選別手段は、水平軸と、前記水平軸に所定間隔をあけて取り付けられた複数の回転ディスクと、前記各回転ディスクを前記水平軸を中心に回転駆動させる回転駆動装置とを備え、隣り合う前記回転ディスクの間に前記スリットが設けられ、前記スクレーパは、その先端部が前記回転ディスクの内方に向けて前記水平軸の下方近傍まで延びていることを特徴としている。

本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記回転ディスクは、隣り合う前記回転ディスクとの間に設けられたスペーサによって、前記スリットの幅を自在に設定可能とされていることを特徴としている。

本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記第２の搬送手段には、前記第２の搬送手段に向けて低くなるように傾斜する傾斜面を有し、前記回転選別手段により搬送される被搬送物を前記傾斜面上を滑らせて前記第２の搬送手段に案内するガイド部材が設けられていることを特徴としている。

本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記第１の搬送手段および前記第２の搬送手段は、前記スリットに対応するように設けられた被搬送物を収容可能な搬送溝を有する搬送板と、前記搬送板に振動を付与して前記搬送溝内の被搬送物を搬送する振動フィーダとを備えることを特徴としている。

本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記第１の搬送手段および前記第２の搬送手段の前記搬送溝は、上流側から下流側に向けて低くなるように傾斜していることを特徴としている。

本発明の選別搬送装置によれば、スリットに詰まった被搬送物を自動的に取り除くことができるので、被搬送物を精度よく選別することができるとともに、被搬送物の選別の効率を低下させることもない。

本発明の一実施形態に係る選別搬送装置の側面図である。 図１に示す選別搬送装置の平面図である。 図２に示す選別搬送装置のＡ−Ａ線から見た正面図である。 回転選別手段の要部平面図である。 回転ディスクの正面図である。 他の実施形態の回転ディスクの正面図である。 他の実施形態の回転ディスクの正面図である。 他の実施形態の回転ディスクの正面図である。 回転選別手段による回転搬送中の被搬送物の動作を示す概略図である。 第２の搬送手段の搬送溝の断面図である。 本発明の他の実施形態に係る選別搬送装置の概略図である。 従来例の選別搬送装置の平面図である。

以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。図１および図２は本発明の一実施形態に係る選別搬送装置１の外観構成を、図３は図２のＡ−Ａ線から見た選別搬送装置１の構成を、それぞれ示している。なお、図２および図３においては、回転選別手段２の回転ディスク２０（または第２の搬送手段４の搬送溝４１）は、第１の搬送手段３の一部の搬送溝３１に対してのみ設けられているが、全ての搬送溝３１に対して設けられているのが好ましい。

本実施形態の選別搬送装置１は、被搬送物をその大きさにより良品と不良品の選別を行いながら搬送するためのものであり、被搬送物を選別しつつ回転搬送する回転選別手段２と、回転選別手段２に被搬送物を搬送する第１の搬送手段３と、回転選別手段２から選別後の被搬送物を受け取って搬送する第２の搬送手段４とを備えている。第１の搬送手段３には、ホッパー（図示せず）に投入された被搬送物が供給されるように構成されている。被搬送物としては、特に限定されるものではなく、錠剤、小型部品、野菜・果実類などに適用可能であり、円形錠や楕円錠などの異形錠、カプセル錠などに好ましく適用可能である。

回転選別手段２、第１の搬送手段３および第２の搬送手段４は、ベース１１上に設けられ、ベース１１の下部には振動フィーダ５が連結されている。振動フィーダ５は公知の直進フィーダであり、第１の搬送手段３および第２の搬送手段４は、振動フィーダ５から付与される振動によって、図１の矢印Ｘ方向に被搬送物を搬送する。

第１の搬送手段３は、ベース１１上に、基台１２を介して第２の搬送手段４よりも上方に設けられている。この第１の搬送手段３は、搬送板３０の平坦な表面に複数の凹状の搬送溝３１が設けられた構成のものであり、各搬送溝３１にホッパー（図示せず）から供給された被搬送物が次々に収容されて、被搬送物は搬送方向下流側の回転選別手段２に向けて整列搬送される。各搬送溝３１は、直線状に延び、搬送方向に直交する方向に沿って平行に並列配置されており、かつ、後述する回転選別手段２の各回転ディスク２０の間に形成されるスリット２１と対向するように配置されている。各搬送溝３１は、振動フィーダ５から付与される振動により被搬送物が円滑に搬送されるよう、搬送方向上流側から下流側に向けて低くなるように傾斜している。

各搬送溝３１の先端部には、図１および図４に示すように、搬送方向下流側に向けて延びる受け渡し部材３２が設けられている。各受け渡し部材３２は、プレート３０の下面に取り付けられており、平坦な上面が各搬送溝３１の底面と連続しているとともに、先端部が回転選別手段２の各スリット２１に挿入されている。各搬送溝３１により搬送される被搬送物は、受け渡し部材３２を介して、回転選別手段２の各スリット２１にスムーズに受け渡される。

回転選別手段２は、図１〜図３に示すように、水平軸２２と、水平軸２２に所定間隔をあけて取り付けられた複数の回転ディスク２０とを備えている。水平軸２２は、その両端が、ベース１１上に設けられた左右一対の軸受１３に回転自在に支持されている。水平軸２２の一方の端部は、回転駆動装置２３に連結されており、各回転ディスク２０を水平軸２２を中心に図１の矢印Ｙ方向に回転駆動させる。なお、各軸受１３は、必ずしもベース１１上に設ける必要はなく、ベース１１以外の場所に設けてもよい。

各回転ディスク２０は、本実施形態では、全て同形状の円板状のものであり、搬送方向に直交する方向に沿って平行に並列配置されている。また、各回転ディスク２０は、第１の搬送手段３の各搬送溝３１の底面よりも上方に適切に突出するような径を有している。回転選別手段２は、被搬送物を回転搬送させながら、正常な大きさの被搬送物（良品）よりも大きさが小さい被搬送物（不良品）を落下させることができるスリット２１を、隣り合う回転ディスク２０の間にそれぞれ有している。なお、各回転ディスク２０は、必ずしも第１の搬送手段３の各搬送溝３１の底面よりも上方に突出している必要はない。搬送される被搬送物の形状に応じて、第１の搬送手段３の各搬送溝３１の底面と略同じ高さまたは下方に位置するような径を有するように形成することもできる。

各回転ディスク２０は、図５に示すように、一方（図示例では左側）の側壁２４が鉛直方向に沿って形成されているのに対して、他方（図示例では右側）の側壁２５が、鉛直面２５ａと、鉛直面２５ａの周縁に形成された外方に向けて外側に拡がる傾斜面２５ｂとを有するように形成されている。これにより、隣り合う回転ディスク２０の間に形成されるスリット２１は、幅狭部２１Ａと幅広部２１Ｂとを備えている。なお、図６に示すように、回転ディスク２０の一方（図示例では左側）の側壁２４についても、鉛直面２４ａと、鉛直面２４ａの周縁に形成された外方に向けて外側に拡がる傾斜面２４ｂとを有するように形成してもよい。また、図７および図８に示すように、回転ディスク２０の一方（図示例では左側）または他方（図示例では右側）の側壁２４，２５に形成される傾斜面２４ｂ，２５ｂは、鉛直面２５ａ，２５ｂに対して垂直な水平面２４ｃ、２５ｃであっても構わない。この図６〜図８の実施態様の各回転ディスク２０によっても、隣り合う回転ディスク２０の間に形成されるスリット２１は、幅狭部２１Ａと幅広部２１Ｂとを備える。

スリット２１の幅狭部２１Ａの幅ｄ１、つまり、隣り合う回転ディスク２０の一方の側壁２４と他方の側壁２５の鉛直面２５ａとの間の幅ｄ１は、所定の基準、つまり、正常な大きさの被搬送物（良品）Ｍの幅Ｄ１よりも小さく設定されている。これにより、第１の搬送手段３の各搬送溝３１から回転選別手段２の各スリット２１に搬送される被搬送物は、各回転ディスク２０の回転によって回転搬送される際に、その幅Ｄが幅狭部２１Ａの幅ｄ１よりも小さければ、不良品Ｍ１であり、図５の矢印ｐで示されるように、スリット２１の幅狭部２１Ａから落下する。回転搬送手段２の下方には回収経路１４が設けられており、回転搬送手段２の各スリット２１から落下した被搬送物（不良品）Ｍ１は、回収経路１４を通って不良品回収ボックス８に回収される（図１を参照）。一方、幅Ｄが幅狭部２１Ａの幅ｄ１よりも大きい被搬送物Ｍ２は、スリット２１の幅狭部２１Ａから落下することなく、スリット２１の幅広部２１Ｂにおいて、各回転ディスク２０の一方の側壁２５の傾斜面２５ｂ上で支持されながら、第２の搬送手段４に向けて回転搬送される。

本実施形態では、各回転ディスク２０の間に、中空孔を有する円筒状のスペーサ２６が配備されており、スペーサ２６の幅（厚み）ｌの分だけ、スリット２１の幅狭部２１Ａの幅ｄ１が変化する。このように、本実施形態では、スペーサ２６の幅（厚み）ｌに応じてスリット２１の幅狭部２１Ａの幅ｄ１を自在に設定することができるので、スペーサ２６を適宜幅（厚み）の異なる他のものに変えることで、スリット２１により選別する被搬送物の大きさを自在に変更できる。なお、スペーサ２６としては、一定幅（厚み）を有するものだけではなく、その幅（厚み）ｌをネジなどで適宜調整できるものを使用することもできる。この実施態様であれば、スリット２１の幅狭部２１Ａの幅ｄ１を変更する際に、わざわざスペーサ２６を取り替える必要がないので、利便性が向上する。

ここで、良品よりも大きさが僅かに小さい被搬送物が回転搬送される場合には、図９の符号Ｍ３で示されている被搬送物のように、スリット２１の幅狭部２１Ａから落下せず幅狭部２１Ａに詰まるおそれがある。本実施形態では、このスリット２１の幅狭部２１Ａに詰まった被搬送物Ｍ３を自動的に取り除くためのスクレーパ６が、各回転ディスク２０間のスリット２１に設けられている。

スクレーパ６は、図１および図９に示すように、例えば棒状または板状などの細長状のものであって、基端部がベース１１に固定されているとともに、先端部が回転ディスク２０の内方に向けて水平軸２２の下方近傍まで延びている。各スクレーパ６は、回転選別手段２による搬送方向の第２の搬送手段４よりも下流側に配置されており、各スリット２１の幅狭部２１Ａから落下せずに幅広部２１Ｂで支持されて回転搬送されている選別後の被搬送物Ｍ２は、後述するガイド部材７を介して第２の搬送手段４に搬送されるので、各スクレーパ６に導かれることがない。一方で、スリット２１の幅狭部２１Ａに詰まった被搬送物Ｍ３は、各回転ディスク２０の回転により、図９の矢印ｑで示されるように、スクレーパ６に導かれ、スクレーパ６によりスリット２１の幅狭部２１Ａから自動的に取り除かれる。スリット２１の幅狭部２１Ａから取り除かれた被搬送物は、上記した各スリット２１の幅狭部２１Ａより落下した被搬送物（不良品）Ｍ１と同様、回収経路１４を通って不良品回収ボックス８に回収される。このように、本実施形態では、各スリット２１に被搬送物が詰まったとしても、これを自動的に取り除くことができるため、わざわざ装置を一旦停止させて人手で詰まった被搬送物を取り除くなどの必要がない。

第２の搬送手段４は、図１および図２に示すように、搬送板４０の平坦な表面に複数の凹状の搬送溝４１が設けられた構成のものである。各搬送溝４１は、回転選別手段２の各スリット２１と対向するように配置されており、この搬送溝４１に、回転選別手段２の各スリット２１により回転搬送された選別後の被搬送物が次々に収容されて、被搬送物は搬送方向下流側に向けて整列搬送される。各搬送溝４１は、直線状に延び、搬送方向に直交する方向に沿って平行に並列配置されている。各搬送溝４１は、振動フィーダ５から付与される振動により、被搬送物が円滑に搬送されるよう搬送方向上流側から下流側に向けて低くなるように傾斜している。

各搬送溝４１の基端部には、ガイド部材７が設けられている。ガイド部材７は、搬送方向上流側が回転選別手段２の各スリット２１に挿入されている一方、搬送方向下流側が各搬送溝４１内に挿入されている。各ガイド部材７の上面は、第２の搬送手段４に向けて低くなるように傾斜する傾斜面７１となっており、回転選別手段２の各スリット２１により回転搬送された選別後の被搬送物は、各ガイド部材７の傾斜面７１上を滑り落ちて、第２の搬送手段４の各搬送溝４１に案内される。

また、各搬送溝４１の基端部には、仕切り部材７２が設けられている。仕切り部材７２は、プレート４０の上面に取り付けられており、左右両端部がプレート４０に固定されている。仕切り部材７２の回転選別手段２側の表面には、平行に並列配置された複数の平板状の仕切り７３が設けられている。各仕切り７３は、回転選別手段２の各回転ディスク２０と対向するように配置されているとともに、各仕切り７３の間にガイド部材７が一体に設けられている。被搬送物は、回転選別手段２の各スリット２１から各ガイド部材７の傾斜面７１上を滑り落ちる際、各仕切り７３により各ガイド部材７の傾斜面７１上を左右にずれ落ちることなく真っ直ぐ滑り落ちるように促されるので、第２の搬送手段４の各搬送溝４１にスムーズに受け渡される。

第２の搬送手段４の各搬送溝４１は、図１０に示すように、搬送方向左側（図示例では右側）の側壁４２が鉛直方向に沿って形成されている一方、搬送方向右側（図示例では左側）の側壁４３が鉛直面４３ａと上方に向けて外側に拡がる傾斜面４３ｂとを有している。また、各搬送溝４１の下流側の所定箇所の底面には、回収孔４４が形成されており、回収孔４４の下方には、良品回収ボックス９が設けられている（図１を参照）。各搬送溝４１において、一方の側壁４２と他方の側壁４３の鉛直面４３ａとの間の幅（回収孔４４の幅）ｄ２は、所定の基準、つまり、正常な大きさの被搬送物（良品）Ｍの幅Ｄ１よりも僅かに大きく設定されている。搬送される被搬送物が回収孔４４を通過する際に、その幅Ｄが回収孔４４の幅ｄ２よりも小さければ、正常な大きさの被搬送物Ｍであり、矢印ｒで示されるように、回収孔４４から落下して、良品として良品回収ボックス９に回収される。一方、幅Ｄが回収孔４４の幅ｄ２よりも大きい不良品の被搬送物Ｍ４は、回収孔４４から落下することなく、各搬送溝４１の傾斜面４３ｂ上を摺動しながら振動フィーダ５の振動により搬送方向下流側へ搬送され、不良品回収ボックス１０に回収される。

次に、上記構成を備える選別搬送装置１の作動を説明する。ホッパー（図示せず）に投入された被搬送物は、第１の搬送板３の各搬送溝３１に次々と供給され、振動フィーダ５から付与される振動により、図１の矢印Ｘ方向に整列搬送される。その後、受け渡し部材３２を介して、回転選別手段２の各スリット２１に供給されて図１の矢印Ｙ方向に回転搬送される。回転選別手段２の各スリット２１による搬送中において、大きさ（幅）が所定の基準に満たない被搬送物Ｍ１は、各スリット２１の幅狭部２１Ａから落下して、不良品回収ボックス８に回収される。各スリット２１の幅狭部２１Ａから落下しなかった被搬送物Ｍ２は、ガイド部材７を介して、第２の搬送手段４の各搬送溝４１に次々と供給され、振動フィーダ５から付与される振動により、図１の矢印Ｘ方向に整列搬送される。第２の搬送手段４の各搬送溝４１には、正常な大きさの被搬送物（良品）Ｍよりも少し大きな大きさ（幅）を有する回収孔４４が形成されており、回転選別手段２により選別された後の被搬送物Ｍ２のうち、正常な大きさの被搬送物（良品）Ｍは回収孔４４から落下して、良品回収ボックス９に回収される。回収孔４４から落下しない被搬送物Ｍ４は、大きさ（幅）が所定の基準を超えるものとして、不良品回収ボックス１０に回収される。

回転選別手段２の各スリット２１による選別・搬送中に、被搬送物が各スリット２１（幅狭部２１Ａ）に挟まって詰まったとしても、各スリット２１には、スクレーパ６が配備されており、各スリット２１（幅狭部２１Ａ）に詰まった被搬送物は、回転搬送に伴ってスクレーパ６に導かれるので、スクレーパ６によって自動的にスリット２１（幅狭部２１Ａ）から取り除かれる。よって、後続の被搬送物の搬送が詰まった被搬送物Ｍ３により妨害されることがないうえ、スリット２１（幅狭部２１Ａ）により除去されるべき被搬送物（不良品）Ｍ１が、詰まった被搬送物Ｍ３の上に乗り上がってスリット２１から除去されずにそのまま良品として通過することもない。さらに、詰まりを解消するために、わざわざ装置を一旦停止させて人手で詰まった被搬送物を取り除く必要がないので、被搬送物の選別の効率を低下させることもない。

以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、第１の搬送手段３の各搬送溝３１および第２の搬送手段４の各搬送溝４１は、搬送方向下流側に向けて低くなるように傾斜しているが、水平であってもよい。

また、上記実施形態では、第２の搬送手段４の各搬送溝４１に回収孔４４が設けられており、この回収孔４４により正常な大きさの被搬送物（良品）Ｍを回収する一方で、大きさが良品Ｍよりも大きい被搬送物（不良品）Ｍ４を除去しているが、この回収孔４４に代えて、図１１の概略図に示すように、上記回転選別手段２と同様の構成の回転選別手段２をさらに第２の搬送手段４の搬送方向下流側に設けてもよい。そして、回転選別手段２の各回転ディスク２０間の各スリット（図示せず）により、第２の搬送手段４の各搬送溝４１によって搬送される被搬送物Ｍ２の中から、上記した大きさが良品Ｍよりも小さい被搬送物Ｍ１と同じように、良品（正常な大きさの被搬送物）Ｍだけを選別して回収し、大きさが良品Ｍよりも大きい被搬送物（不良品）Ｍ４を下流側に回転搬送して除去するようにしてもよい。このように、回転選別手段２を２つ組み合わせて、良品と不良品の選別を行うことで、被搬送物の詰まりを確実に防止することができる。

１ 選別搬送装置
２ 回転選別手段
３ 第１の搬送手段
４ 第２の搬送手段
５ 振動フィーダ
６ スクレーパ
７ ガイド部材
２０ 回転ディスク
２１ スリット
２２ 水平軸
２３ 回転駆動装置
２６ スペーサ
３０ 搬送板
３１ 搬送溝
４０ 搬送板
４１ 搬送溝
７１ 傾斜面

Claims (5)

1. 被搬送物を大きさにより選別しながら搬送する選別搬送装置であって、
   被搬送物を選別可能なスリットを有し、前記スリットで被搬送物を選別しつつ回転搬送する回転選別手段と、
   前記スリットに対応するように設けられた被搬送物を収容可能な搬送溝を有する搬送板を備え、前記回転選別手段の前記スリットに被搬送物を搬送する第１の搬送手段と、
   前記スリットに対応するように設けられた搬送溝を有する搬送板を備え、前記搬送溝で前記回転選別手段の前記スリットから受け取った被搬送物をさらに選別して搬送する第２の搬送手段とを備え、
   前記回転選別手段は、水平軸と、前記水平軸に所定間隔をあけて取り付けられた複数の回転ディスクと、前記各回転ディスクを前記水平軸を中心に回転駆動させる回転駆動装置とを備え、隣り合う前記回転ディスクの間に前記スリットが設けられ、
   前記スリットには、前記回転選別手段による搬送方向の前記第２の搬送手段よりも下流側に、前記スリットに詰まった被搬送物を取り除くためのスクレーパが配置され、
   前記第２の搬送手段には、前記第２の搬送手段に向けて低くなるように傾斜する傾斜面を有し、前記回転選別手段により搬送される被搬送物を前記傾斜面上を滑らせて前記第２の搬送手段に案内するガイド部材が設けられており、
   前記第２の搬送手段の搬送溝の基端部には、前記回転選別手段の前記各回転ディスクと対向するように仕切り部材が配置されており、前記仕切り部材は前記ガイド部材に一体に設けられている選別搬送装置。
2. 前記スクレーパは、その先端部が前記回転ディスクの内方に向けて前記水平軸の下方近傍まで延びている請求項１に記載の選別搬送装置。
3. 前記回転ディスクは、隣り合う前記回転ディスクとの間に設けられたスペーサによって、前記スリットの幅を自在に設定可能とされている請求項２に記載の選別搬送装置。
4. 前記第１の搬送手段および前記第２の搬送手段は、前記搬送板に振動を付与して前記搬送溝内の被搬送物を搬送する振動フィーダとを備える請求項１〜３のいずれかに記載の選別搬送装置。
5. 前記第１の搬送手段および前記第２の搬送手段の前記搬送溝は、搬送方向下流側に向けて低くなるように傾斜している請求項１〜４のいずれかに記載の選別搬送装置。

Images