JP6040522B2 - 印刷装置、印刷方法およびそのプログラム - Google Patents
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Description
適用例1の印刷装置は、
印刷媒体上にドットを形成して印刷を行なう印刷装置であって、
画素毎のドット形成の有無を表すドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成を、少なくとも第1,第2の画素グループに分けて行ない、前記第1,第2の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことで画像を印刷する印刷部を備え、
前記印刷部は、解像度N(Nは180以上の自然数)dpi(dot per inch)で、多色のドットによるカラー印刷を行なう印刷ヘッドを備え、
前記第1の画素グループと前記第2の画素グループとの相対位置が異なる複数の状態のそれぞれで印刷を行なったとき、
(A)印刷される画像がイエロー(RGB値で、R=G=255、B=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、b*の変化として、値2以下、
(B)印刷される画像が、マゼンタ(RGB値で、R=B=255、G=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、L*の変化として、値0.5以下またはa*の変化として値0.5以下、および
(C)印刷される画像が、シアン(RGB値で、G=B=255、R=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、L*の変化として、値0.5以下
のうちの少なくともいずれか一つが満たされること
を要旨とする。
(あ)前記第1の画素グループに属する一のドットの形成位置と、前記第2の画素グループに属し、前記一のドットに対応し該一のドットに隣接すべきドットの形成位置までのドット間距離の差が、2/720インチ〜5/720インチである場合や、
(い)前記複数の状態の一つが、前記第1および第2の画素グループにそれぞれ属するドットの形成位置が基準位置である状態であり、前記複数の状態の他の一つが、前記第1および第2の画素グループにそれぞれ属するドットの形成位置の差が、前記基準位置から2/720インチ〜5/720インチの状態である場合などがあり得る。
こうした場合でも、画像の明るさや色味の変動は、上記範囲に抑制される。
上記印刷装置において、
前記印刷ヘッドは、印刷媒体の幅方向に、印刷解像度に対応したピッチで配列されたドット形成要素を備え、
前記印刷部は、前記印刷ヘッドの前記幅方向に交差する方向に前記印刷媒体を搬送しながら、前記印刷ヘッドを用いて画像を形成し、
前記第1の画素グループは、前記印刷ヘッドの前記印刷媒体の搬送方向における所定の位置に配列されたドット形成要素により形成されるドットを含み、前記第2の画素グループは、前記印刷ヘッドの前記印刷媒体の搬送方向において前記所定の位置とは異なる位置に配列されたドット形成要素により形成されるドットを含むものとしても良い。
また、上記印刷装置において、
前記印刷ヘッドは、印刷媒体の幅方向である主走査方向に相対的に移動可能であり、前記印刷媒体に対してインクを吐出する複数のノズルを主走査方向とは交叉する方向に配列してなるノズル列を、前記主走査方向に離間して複数備え、
前記印刷部は、前記主走査と、該走査方向に交差する方向への前記印刷媒体の相対的な移動である副走査とを繰り返して画像を形成し、
前記第1,第2の画素グループは、以下の(イ)(ロ)(ハ)のいずれか一つの関係を有するものとしても良い。
(イ)前記第1の画素グループが前記印刷ヘッドの前記主走査方向往動時に形成されるドットを含み、前記第2の画素グループが前記印刷ヘッドの前記主走査方向復動時に形成されるドットを含む。(シリアル+双方向)
(ロ)前記複数のノズル列のうち互いに異なるノズル列によりドットが形成される画素のグループである。(シリアルプリンター+ノズル列間)
(ハ)前記第1の画素グループは、前記印刷ヘッドの前記一の主走査において形成されるドットを含み、前記第2の画素グループは、前記印刷ヘッドの前記一の主走査とは異なる主走査において形成されるドットを含む。(シリアルプリンター+マルチスパス)
上記いずれかの印刷装置において、
前記複数の状態の一つは、前記ドット間距離が大きくなって、前記第1,第2の画素グループの間に生じるドットの重なりの変動が収束した状態であり、該状態を含む複数の状態のそれぞれで印刷を行なったとき、
(a)前記印刷される画像が、イエロー(RGB値で、R=G=255、B=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷される画像の前記色差が、前記b*において値1以下、
(b)前記印刷される画像が、マゼンタ(RGB値で、R=B=255、G=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷される画像の前記色差が、前記L*において値0.3以下、または前記a*において値0.3以下、および
(c)前記印刷される画像が、シアン(RGB値で、G=B=255、R=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷される画像の前記色差が、前記L*において、値0.3以下、
のうちの少なくともいずれか一つが満たされるものとしても良い。
上記いずれかの印刷装置において、
前記印刷部は、前記画素に対応して形成される前記ドットとして、一つの画素に大きさの異なる2種類以上のドットを形成可能なヘッドを備えるものとしても良い。
上記いずれかの印刷装置において、
前記印刷ヘッドは、多色のドットによるカラー印刷に代えて、色相が同一の単色印刷を行なう印刷ヘッドを用いても良い。
単色印刷を行なう印刷装置でも、CIEL*a*b*色空間での変化を抑制することができ、画像の明るさの変化を抑制することができる。
上記いずれか記載の印刷装置において、
前記共通領域において形成される前記ドットの分布は、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を有するものとしても良い。
かかるドットの分布は、いわゆるドット分散型の配置であり、ドット形成位置のずれに起因する明度や色相の相違を十分に抑制しつつ、ドットの分散性の優れた高画質の画像を形成することが可能となる。
上記いずれか記載の印刷装置において、前記ノイズ特性を、ブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性としても良い。こうした特性を用いれば、人の目に視認されやすい低周波の変動を抑制でき、高画質の画像を形成することが可能となる。
上記の印刷装置において、前記共通領域において形成される前記ドットの分布を、ドット集中型の分布としても良い。ドット集中型の場合でも、第1,第2の画素グループ間においてドットが形成される位置のずれが、2/720インチ〜5/720インチの範囲の任意の距離までの範囲で、前記印刷部により形成される画像のL*a*b*色空間での変化が、予め定めた範囲内となるように設定されているから、第1,第2の画素グループ間においてドットの形成位置にずれが生じても、画像の明るさや色味の変化を抑制することができる。
[10]
例えば印刷方法の適用例は、
印刷媒体上に多色のドットを形成して、解像度N(Nは180以上の自然数)dpiで、カラー印刷を行なう方法であって、
画素毎のドット形成の有無を表すドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成を、少なくとも第1,第2の画素グループに分けて行ない、前記第1,第2の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことで画像を印刷する工程を備え、
前記印刷する工程によって、前記第1の画素グループと前記第2の画素グループとの相対位置が異なる複数の状態のそれぞれで印刷を行なったとき、
(A)印刷される画像がイエロー(RGB値で、R=G=255、B=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、b*の変化として、値2以下、
(B)印刷される画像が、マゼンタ(RGB値で、R=B=255、G=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、L*の変化として、値0.5以下またはa*の変化として値0.5以下、および
(C)印刷される画像が、シアン(RGB値で、G=B=255、R=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、L*の変化として、値0.5以下
のうちの少なくともいずれか一つが満たされること
を要旨とする。
あるいはプログラムの適用例は、
コンピューターに実行されて、印刷媒体上に多色のドットを形成して、解像度N(Nは180以上の自然数)dpiで、カラー印刷を行なわせるプログラムであって、
画素毎のドット形成の有無を表すドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成を、少なくとも第1,第2の画素グループに分けて行ない、前記第1,第2の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことで画像を印刷する機能を備え、
前記印刷する機能により、前記第1の画素グループと前記第2の画素グループとの相対位置が異なる複数の状態のそれぞれで印刷を行なったとき、
(A)印刷される画像がイエロー(RGB値で、R=G=255、B=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、b*の変化として、値2以下、
(B)印刷される画像が、マゼンタ(RGB値で、R=B=255、G=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、L*の変化として、値0.5以下またはa*の変化として値0.5以下、および
(C)印刷される画像が、シアン(RGB値で、G=B=255、R=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、L*の変化として、値0.5以下
のうちの少なくともいずれか一つが満たされる
を要旨とする。
本発明の第1実施例について説明する。
A−1.装置構成:
図1は、本発明の第1実施例としてのプリンター20の概略構成図である。プリンター20は、双方向印刷を行なうシリアル式インクジェットプリンターであり、図示するように、プリンター20は、紙送りモーター74によって印刷用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモーター70によってキャリッジ80をプラテン75の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ80に搭載された印刷ヘッド90を駆動してインクの吐出およびドット形成を行なう機構と、これらの紙送りモーター74,キャリッジモーター70,印刷ヘッド90および操作パネル99との信号のやり取りを司る制御ユニット30とから構成されている。
プリンター20における印刷処理について説明する。図4は、プリンター20における印刷処理の流れを示すフローチャートである。ここでの印刷処理は、ユーザーが操作パネル99等を用いて、メモリカードMCに記憶された所定の画像の印刷指示操作を行なうことで開始される。印刷処理を開始すると、CPU40は、まず、メモリカードスロット98を介してメモリカードMCから印刷対象であるRGB形式の画像データORGを読み込んで入力する(ステップS110)。
以上の点を踏まえて、第1実施例におけるハーフトーン処理の特徴について説明する。第1実施例では、図4のステップS130として示したハーフトーン処理において、第1の画素グループに属する画素と第2の画素グループに属する画素の階調値を、EEPROM60に記憶したディザマスク62と比較することにより、それぞれの画素位置にドットを形成するか形成しないかを決定している。決定されたドットのオン・オフを示すデータを、ドットデータと呼ぶ。
(A)印刷される画像が、イエロー(RGB値で、R=G=255、B=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、CIEL*a*b*色空間におけるb*の変化が値2以下の範囲となる。
(B)印刷される画像が、マゼンタ(RGB値で、R=B=255、G=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、CIEL*a*b*色空間におけるL*の変化が値0.5以下またはa*の変化が値0.5以下の範囲となる。
(C)印刷される画像が、シアン(RGB値で、G=B=255、R=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、CIEL*a*b*色空間におけるL*の変化が値0.5以下の範囲となる。
上記構成を備えた第1実施例のプリンター20では、画像データORGを受け取って、制御ユニット30により図4に示した処理を行なうことで、印刷用紙Pに画像を印刷する。このとき、画像を構成する各画素の階調値は、ディザマスク62を用いたディザ法によりハーフトーン処理されて、ドットの分布に変換される。ディザマスク62はもともとは分散性を優先して、ブルーノイズマスクを典型とする分散型ディザマスクとされているので、ハーフトーン処理されてドットの分布により表現された画像の画質は粒状感が低く、かつ画像の再現性の高いものとなっている。
本実施例では、往復動により形成されるドットの形成位置のずれが生じた場合に、被覆率の変動をCIEL*a*b*色空間における変化を所定の範囲に抑制している。こうした被覆率の変動の抑制は、本実施例では、ペアドットの発生確率を制御することにより実現した。以下、こうしたペアドットの発生確率の制御の原理について説明し、その後、かかるペアドットの発生確率を制御したディザマスクの生成方法について説明する。
ドット集中型のドット配置において、往復動でのドット形成位置がずれた場合に生じる被覆率の変動については、既に図28を用いて説明した。ドット集中型の場合には、ドット形成位置がずれるに従って、被覆率は一般に増加する傾向を示すのに対して、ドット分散型のディザマスクを用いた場合には、ドット形成位置がずれるに従って、被覆率は低下する傾向を示す。このため、ドット分散型のディザマスクの典型であるブルーノイズマスクを用いた場合には、往動と復動でのそれぞれでのドット形成位置同士にずれが生じると、一般に画像の明度は高くなり、時に色味に変化が生じる。これに対して、第1実施例では、往復動におけるドットの形成位置が2/720インチ〜5/720インチの範囲の任意の距離だけずれた場合の往動時に形成されるドットと復動時に形成されるドットとの重なり方の変動が、形成される画像のCIEL*a*b*色空間での変化が予め定めた範囲内となるように抑制されている。なお、ドット形成位置のずれは、これ以外に、ノズル毎に生じるものも存在する。例えば、ノズルのヘッドにおける形成位置のずれなどによるもの、印刷媒体の延びなどによるインク滴の弾着位置のずれなどによるもの等がある。
K=0.8×k2
としている。したがって、ドットの形成位置にずれがない場合のドットの分布の分散性の低下を抑制することができる。この係数は、ペアドットの発生確率を調整するものであり、係数が0.8であれば、ベアドットの発生率が80%に抑制されると言うことを意味している。もとより、係数は、例えば0.6〜1.4程度の範囲であれば、適宜設定することができる。係数を0.8〜1.2の範囲とすれば、ドット形成位置のずれに対するペアドットの発生確率の変動を好適に抑制することができ、係数を値1.0に近づけるほど、ベアドットの発生確率の変動の抑制という観点からは望ましいものとなる。また、低階調度の領域でのドットの分散性を優先する場合などであれば、係数を値0.8以下、例えば0.6〜0.8の程度に調整することもできる。
上述した第1実施例で用いたディザマスクは、以下の手法により生成した。図14は、第1実施例で用いたディザマスクの生成方法の一例を示すフローチャートである。この実施例では、ブルーノイズマスクを用意し、このブルーノイズマスクから、ペア画素に共にドットが形成される確率をK2 に近づけたディザマスクを生成する。生成されるディザマスクを、以下「ペア画素制御マスク」と呼ぶ。また、作成中のディザマスクは、「作業用マスク」と呼ぶものとする。
k=0.00392156(=1/255)
であり、ペアドットの発生確率は、
k2 =0.0000154
となる。したがって、ランダムにドットが形成されると仮定した場合に64×64の画素においてペア画素が存在すると予測される値(以下、予測値という)Hは、
H=k2 ×4096=0.063≒0
である。この計算を、予め、階調値1〜127/255の範囲で繰り返し、ペアドットの理論上の予測値H[1:127]を求め、これに係数0.8をかけたものを、各階調値Sにおけるペアドットの目標値m[1:127]として求めておく。なお、本実施例では、目標値m(S)に±20%の幅を持たせ、これを目標範囲M(S)と呼ぶものとする。
(A)閾値を入れ替えたことにより、右および下隣接ペアドット数RPD[p:q],UPD[p:q]が、k2 に近づいていれば、改善したと判断する。
(B)閾値を入れ替えたことにより、右および下隣接ペアドット数UPD[p:q],[p:q]のいずれか一方がk2 に近づき他方が変化していないとき、改善と判断する。
(C)階調範囲[p:q]の一部で改善、一部で悪化している場合は、この階調範囲の各階調値において生じるペアドットの数とその階調値での予測値との差の総和が小さくなっていれば改善と判断する。
4096C2 通り
存在することになる。階調値1ないし127/255の範囲に限っても、
2048C2 通り
存在することになる。したがって、閾値の入れ替えの組合わせは相当数に上り、すべての場合を尽くすには相当の時間を要するものの、順次行なえば、ペアドット特性を改善する入れ替えが見い出される(ステップS250、「YES」)。
(A)印刷される画像が、イエロー(RGB値で、R=G=255、B=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、b*の変化が値2以下の範囲である。
(B)印刷される画像が、マゼンタ(RGB値で、R=B=255、G=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、L*の変化が値0.5以下の範囲またはa*の変化が値0.5以下の範囲である。
(C)印刷される画像が、シアン(RGB値で、G=B=255、R=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、L*の変化が値0.5以下の範囲である。
なお、これらの条件のすべてが満たされる必要はなく、少なくともいずれか一つが満たされればよい。
こうして、画像のむらの発生を抑制可能なディザマスクが提供される。なお、図14に従って作られたディザマスクが上記の条件を満たさない場合には、被覆率の目標値、具体的には、k2 に乗じる係数の値(上記例では0.8)を変更して、所望の特性が得られるまで、図14の処理を繰り返せばよい。
(1)閾値を、小さい側または大きい側のいずれか一方から順次マトリックスに配置する。
(2)既に、ある位置に配置された閾値に対して、次の閾値を配置する際、粒状性指数などの評価値を用いて、次の閾値の配置位置とその場合の評価値とを対応付ける。その上で、評価の高い順次に、次の閾値の配置位置の候補を特定する。
(3)上記の候補を評価の高い側から順に取り出し、その場合のペアドットの数をカウントする。ペアドットの数が必要数(例えば図15に示した数)となる候補を見つけたら、その位置に次の閾値を配置する。
(4)上記の(1)〜(3)を、閾値が尽きるまで繰り返す。
こうしたルールを用いて、一から閾値の配置を決定し、ペア画素制御マスクを生成するものとしても良い。
以上説明した第1実施例の変形例について説明する。第1実施例では、往動と復動では、ドットの形成位置が、主走査、副走査両方向について互い違いになるものとし、ペア画素を構成する隣接画素の位置は、図10(A)に示すように、主走査方向右側、副走査方向とか下側の2画素としたが、隣接画素をこの2つに限らず、更に、副走査方向下側にラスターにおける左右の隣接画素を含めるものとしても良い。着目画素OJの位置を(0,0)としたとき、隣接画素として、(1,0)、(0,1)の位置の画素のみならず、(−2,1)、(2,1)の位置の画素も隣接画素とみなし、ペアドットを計4組カウントするのである。これを図10(B)に示した。もとより、更にこの範囲を広げて、図10(C)の8画素まで拡大することも考えられる。ペア画素の範囲を広ければ、一般にドットの形成位置のずれ方が変化しても、これに対する濃度むらの発生を抑制することができる。なお、隣接画素の範囲は、印刷におけるドットの形成位置のずれが生じやすい方向については広く取ることが望ましい。図10(B)に示したように、主走査方向に広く隣接画素を設定すれば、主走査方向のずれに起因する濃度の抑制に効果的である。
D−1.ディザマスク:
次に、本発明の第2実施例について説明する。第2実施例としてのプリンター20のハードウェアは、第1実施例と同一である(図1参照)。また、プリンター20における印刷制御処理(図4)は、ハーフトーン処理において用いるディザマスクが異なっている点を除いて同一である。第2実施例でも、ハーフトーン処理は、いわゆるディザ法によって行なう。
(1)両者の共通点:
・共に、ディザマスクの大きさは、64×64である。
・共に、分散性を優先した分散型ディザマスクである。
・往動および復動でのドットの形成位置にずれが生じた場合、CIEL*a*b*色空間での変化が、共に以下の条件(A)〜(C)を満たしている。
(A)印刷される画像が、イエロー(RGB値で、R=G=255、B=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、b*の変化が値2以下の範囲である。
(B)印刷される画像が、マゼンタ(RGB値で、R=B=255、G=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、L*の変化が値0.5以下の範囲またはa*の変化が値0.5以下の範囲である。
(C)印刷される画像が、シアン(RGB値で、G=B=255、R=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、L*の変化が値0.5以下の範囲である。
(2)両者の相違点:
・一旦、ドットの分散性に優れた仮のディザマスク61(不図示)を生成してから、その仮のディザマスク61をずらすことで、ディザマスク62を生成している。なお、第1実施例における64×64のディザマスクの閾値が、印刷ヘッド90の往動と復動により形成されるドットの分布の分散性のみを考慮して作られていたのに対して、第2実施例における仮のディザマスク61は、印刷ヘッド90の往動時に形成されるドットが属する第1の画素グループおよび印刷ヘッド90の復動時に形成されるドットが属する第2の画素グループについて、それぞれドットの分散性を考慮して作られている。
上述した仮のディザマスク61および実際に使用されるディザマスク62の生成方法について説明する。仮のディザマスク61,実際に使用されるディザマスク62は、そのサイズ(閾値の数)に対応する格納要素を有している。本実施例では、仮のディザマスク61とディザマスク62のサイズは同一である。格納要素とは、仮のディザマスク61および実際に使用されるディザマスク62を構成する閾値を格納する要素である。これらの格納要素の全てに1つずつ閾値を格納することで、仮のディザマスク61および実際に使用されるディザマスク62は生成される。仮のディザマスク61は、ディザマスク62の生成過程の途中段階で生成されるディザマスクである。以下に説明する生成方法は、メインフレーム等のCPUによって、仮のディザマスク61および実際に使用されるディザマスク62を生成する処理である。なお、以下に説明する工程の一部または全部をユーザーが手計算等によって行なっても差し支えない。なお、仮のディザマスク61は、ディザマスク62の生成に用いられるものであり、プリンター20のEEPROM60に記憶される必要はない。仮のディザマスク61は、通常は、ディザマスク62を生成する装置(コンピューター)内のメモリに記憶されている。
E=a×E1+b×E2+c×E3・・・(3)
かかる構成のプリンター20は、高周波側にピークを持つノイズ特性を有するように設定された仮のディザマスク61の閾値配置に対して、往動画素グループと復動画素グループのうちの一部のグループに対応する閾値を所定の方向に所定画素分だけずらしたディザマスク62によって生成されたドットデータに応じて印刷を行なう。このため、画素グループ間のドットの位置ずれが生じた場合でも、第1実施例同様、画像のCIEL*a*b*色空間での変化が所定の範囲内となるように、位置ずれの方向や量に応じたドットの被覆率の変動を抑制することができる。その結果、共通領域の印刷画像に濃度ムラが生じて印刷画質が低下することを抑制することができる。しかも、ディザマスク62の基礎となる仮のディザマスク61の閾値配置は、空間周波数領域において、高周波側にピークを持つノイズ特性を有しており、印刷される画像は、少なくとも共通領域において、いわゆるブルーノイズ特性に近い特性を示すことになり、所定程度の粒状性を確保することができる。
(1)階調値:80/255
(2)インターレース処理:たすき掛けのドット配置
(3)ドットサイズ:ドットの直径は画素間サイズの2倍
(4)位置ずれ量:下記の通り
上述の実施形態の変形例について説明する。
E−1.変形例1:
第2実施例においては、上記ステップS331においては、印刷画像の画素群を、往動ドットからなる画素グループと、復動ドットからなる画素グループとに区分して、仮のディザマスク61の閾値配置に対して、いずれか一方の画素グループに対応する閾値を所定の方向に所定画素分だけずらしてディザマスク62を生成する構成について示した。ただし、区分する画素グループは、上述の例に限定されるものではなく、印刷条件が異なる画素グループであればよい。
第2実施例においては、全ての印刷階調の範囲において、評価値Eを算出して、仮のディザマスク61の閾値配置を決定したが、一部の印刷階調の範囲において、評価値Eに基づいて閾値配置を決定してもよい。例えば、ドットの分散性が大きな問題とならない高階調印刷領域では、別の手法で仮のディザマスク61の閾値配置を設定してもよい。
第2実施例においては、仮のディザマスク61およびディザマスク62をEEPROM60に予め記憶しておく構成としたが、かかる構成に限られるものではない。例えば、EEPROM60には、仮のディザマスク61およびディザマスク62のいずれか一方を予め記憶しておいてもよい。この場合、CPU40は、ディザマスク生成部としても機能して、仮のディザマスク61およびディザマスク62のいずれか一方から、他方を生成する構成としてもよい。もとより、ハーフトーン処理において、印刷媒体の種類に応じて、ディザマスクを選択することは必須ではなく、プリンター20が、ディザマスク62のみを記憶しておき、印刷媒体の種類に関係なく、ディザマスク62を固定的に用いてもよいし、仮のディザマスク61とは別のディザマスクとディザマスク62とを切り替えて用いてもよい。
ハーフトーン処理において、ディザマスクを主走査方向に複数回繰り返し適用する際に、ディザマスクの適用位置を副走査方向に所定量ずらして適用することがある。かかる場合の閾値ずらし処理について説明する。閾値ずらし処理を施したディザマスク62の閾値配置例を図20に示す。この例では、図示するように、ディザマスク62を主走査方向に複数回繰り返し適用する際に、ディザマスクの適用位置を副走査方向に1画素ずつずらして適用するケースを示している。
第2実施例においては、ドットの分散の程度を示す評価値Eqとして、粒状性指数を用いたが、評価値Eqは、ドット配置の分散の程度を評価できるものであればよい。例えば、評価値Eqは、RMS粒状度を用いてもよい。RMS粒状度は公知の技術であるため(例えば、特開2007−174272号公報)、詳しい説明は省略するが、ドット密度値に対して、ローパスフィルターを用いてローパスフィルター処理を行なうとともに、ローパスフィルター処理がなされた密度値の標準偏差を算出するものである。あるいは、画素位置からの距離に反比例する重み値のフィルターなど、適当なローパスフィルター処理後のドット密度を評価値Eqとしてもよい。
上述の実施形態においては、本発明の印刷装置を、シリアル式プリンターとして実現した例について示したが、本発明は、ドットの形成を、印刷条件が異なる複数の画素グループに分けて行なうとともに、当該複数の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なって、印刷画像を出力する印刷装置に広く適用することができる。異なる印刷条件とは、ドットを形成するタイミング、位置、印刷ヘッドやノズルの違いとすることができる。
上述した実施形態においては、プリンター20が単独で印刷を行なう構成としたが、プリンターとコンピューター(端末としてのコンピューター、プリントサーバーとしてのコンピューターなど)とが接続された印刷システム(広義の印刷装置)において印刷処理を行なう場合には、図2に示した印刷処理の一部を、コンピューターが行なってもよい。例えば、RIP(Raster Image Processor)によってハーフトーン処理されたドットデータを、プリンター20において印刷してもよい。
30…制御ユニット
40…CPU
42…ハーフトーン処理部
43…印刷部
51…ROM
52…RAM
60…EEPROM
61…仮のディザマスク
62…ディザマスク
70…キャリッジモーター
71…駆動ベルト
72…プーリ
73…摺動軸
74…紙送りモーター
75…プラテン
80…キャリッジ
82〜87…インクカートリッジ
90…印刷ヘッド
98…メモリカードスロット
99…操作パネル
P…印刷用紙
MC…メモリカード
Claims (9)
- 印刷媒体上にドットを形成して印刷を行なう印刷装置であって、
画素毎のドット形成の有無を表すドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成を、少なくとも第1,第2の画素グループに分けて行ない、前記第1,第2の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことで画像を印刷する印刷部を備え、
前記印刷部は、解像度N(Nは180以上の自然数)dpi(dot per inch)で、多色のドットによるカラー印刷を行なう印刷ヘッドを備え、
前記第1の画素グループと前記第2の画素グループとの相対位置が異なる複数の状態であって、前記第1の画素グループに属する一のドットの形成位置と、前記第2の画素グループに属し、前記一のドットに対応し該一のドットに隣接すべきドットの形成位置とのドット間距離の差が、2/720インチ〜5/720インチである複数の状態のそれぞれで印刷を行なったとき、
(A)印刷される画像がイエロー(RGB値で、R=G=255、B=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、b*の変化として、値2以下、
(B)印刷される画像が、マゼンタ(RGB値で、R=B=255、G=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、L*の変化として、値0.5以下またはa*の変化として値0.5以下、および
(C)印刷される画像が、シアン(RGB値で、G=B=255、R=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、L*の変化として、値0.5以下
のうちの少なくともいずれか一つが満たされる
印刷装置。 - 請求項1記載の印刷装置であって、
前記印刷ヘッドは、印刷媒体の幅方向に、印刷解像度に対応したピッチで配列されたドット形成要素を備え、
前記印刷部は、前記印刷ヘッドの前記幅方向に交差する方向に前記印刷媒体を搬送しながら、前記印刷ヘッドを用いて画像を形成し、
前記第1の画素グループは、前記印刷ヘッドの前記印刷媒体の搬送方向における所定の位置に配列されたドット形成要素により形成されるドットを含み、前記第2の画素グループは、前記印刷ヘッドの前記印刷媒体の搬送方向において前記所定の位置とは異なる位置に配列されたドット形成要素により形成されるドットを含む
印刷装置。 - 請求項1記載の印刷装置であって、
前記印刷ヘッドは、印刷媒体の幅方向である主走査方向に相対的に移動可能であり、前記印刷媒体に対してインクを吐出する複数のノズルを主走査方向とは交叉する方向に配列してなるノズル列を、前記主走査方向に離間して複数備え、
前記印刷部は、前記主走査と、該主走査方向に交差する方向への前記印刷媒体の相対的な移動である副走査とを繰り返して画像を形成し、
前記第1,第2の画素グループは、以下の(イ)(ロ)(ハ)のいずれか一つの関係を有する印刷装置。
(イ)前記第1の画素グループが前記印刷ヘッドの前記主走査方向往動時に形成されるドットを含み、前記第2の画素グループが前記印刷ヘッドの前記主走査方向復動時に形成されるドットを含む。
(ロ)前記複数のノズル列のうち互いに異なるノズル列によりドットが形成される画素のグループである。
(ハ)前記第1の画素グループは、前記印刷ヘッドの一の主走査において形成されるドットを含み、前記第2の画素グループは、前記印刷ヘッドの前記一の主走査とは異なる主走査において形成されるドットを含む。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記印刷ヘッドは、前記画素に対応して形成される前記ドットとして、一つの画素に大きさの異なる2種類以上のドットのいずれか1種以上を形成可能である
印刷装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記印刷ヘッドは、多色のドットによるカラー印刷に代えて、色相が同一の単色印刷を行なう印刷ヘッドである
印刷装置。 - 前記共通領域において形成される前記ドットの分布は、空間周波数領域において、所定の空間周波数以下の低周波領域より高周波側にピークを持つノイズ特性を有する請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置。
- 前記共通領域において形成される前記ドットの分布は、ドット集中型の分布を有する請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置。
- 印刷媒体上に多色のドットを形成して、解像度N(Nは180以上の自然数)dpiで、カラー印刷を行なう方法であって、
画素毎のドット形成の有無を表すドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成を、少なくとも第1,第2の画素グループに分けて行ない、前記第1,第2の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことで画像を印刷する工程を備え、
前記印刷する工程によって、前記第1の画素グループと前記第2の画素グループとの相対位置が異なる複数の状態であって、前記第1の画素グループに属する一のドットの形成位置と、前記第2の画素グループに属し、前記一のドットに対応し該一のドットに隣接すべきドットの形成位置とのドット間距離の差が、2/720インチ〜5/720インチである複数の状態のそれぞれで印刷を行なったとき、
(A)印刷される画像がイエロー(RGB値で、R=G=255、B=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、b*の変化として、値2以下、
(B)印刷される画像が、マゼンタ(RGB値で、R=B=255、G=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、L*の変化として、値0.5以下またはa*の変化として値0.5以下、および
(C)印刷される画像が、シアン(RGB値で、G=B=255、R=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、L*の変化として、値0.5以下
のうちの少なくともいずれか一つが満たされる
印刷方法。 - コンピューターに実行されて、印刷媒体上に多色のドットを形成して、解像度N(Nは180以上の自然数)dpiで、カラー印刷を行なわせるプログラムであって、
画素毎のドット形成の有無を表すドットデータに応じて前記印刷媒体上にドットを形成する際、前記ドットの形成を、少なくとも第1,第2の画素グループに分けて行ない、前記第1,第2の画素グループによるドットの形成の少なくとも一部を共通領域で行なうことで画像を印刷する機能を備え、
前記印刷する機能により、前記第1の画素グループと前記第2の画素グループとの相対位置が異なる複数の状態であって、前記第1の画素グループに属する一のドットの形成位置と、前記第2の画素グループに属し、前記一のドットに対応し該一のドットに隣接すべきドットの形成位置とのドット間距離の差が、2/720インチ〜5/720インチである複数の状態のそれぞれで印刷を行なったとき、
(A)前記印刷される画像がイエロー(RGB値で、R=G=255、B=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、b*の変化として、値2以下、
(B)前記印刷される画像が、マゼンタ(RGB値で、R=B=255、G=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、L*の変化として、値0.5以下またはa*の変化として値0.5以下、および
(C)前記印刷される画像が、シアン(RGB値で、G=B=255、R=0〜64、但し、RGB値は8ビット換算)である場合に、前記異なる複数の状態のそれぞれにおいて印刷された画像のCIEL*a*b*色空間における色差が、L*の変化として、値0.5以下
のうちの少なくともいずれか一つが満たされる
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