以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態による装置監視システムの構成図の一例である。図1に示すように、装置監視システムは、ストアコントローラ100(上位装置)と、登録機能を有するS台(Sは1以上の整数)の登録装置(レジ)200と、精算機能を有するT台(Tは1以上の整数)の精算装置(精算機)300と、U台(Uは1以上の整数)の監視装置400とを有する。
ストアコントローラ100と、登録装置200と、精算装置300と、監視装置400とは、互いに、LAN110を介して接続されている。LAN接続の形態は、有線であってもよいし、無線であってもよい。なお、図1に示した全部の装置(ストアコントローラ100、登録装置200、精算装置300、監視装置400)によるシステム、又は、図1に示した一部の装置(例えば、ストアコントローラ100、登録装置200、精算装置300)によるシステムは、POSシステムとも称されるものである。
ストアコントローラ100は、店舗全体を管理(制御)するコンピュータ(例えば、サーバ)である。ストアコントローラ100は、種々の情報を記憶する。例えば、ストアコントローラ100は、各商品の商品識別情報(例えばJANコード)、商品名、販売価格などの商品情報を格納(保持)する商品マスタを記憶する。ストアコントローラ100は、外部(例えば本部)から受信した最新の商品マスタを、他の装置(登録装置200、精算装置300、監視装置400)に送信する。
また、ストアコントローラ100は、各取引の取引情報(取引データとも称する)をログファイルとして記憶する。取引情報は、登録装置200における登録処理(商品登録処理とも称する)に関係する情報、精算装置300における精算処理に関係する情報を含む。
登録処理に関係する情報は、例えば、各取引を識別する取引識別情報、登録処理を実行した登録装置200を識別する装置識別情報(登録装置番号とも称する)、各商品を識別する商品識別情報(商品コードとも称する)、買上商品(お客が購入する商品)の買上数量、買上金額(買上商品の金額)、登録処理が完了した登録完了日時、登録処理時の撮像画像(例えば、動画)の記憶アドレスを含む。登録完了日時は、例えば、登録装置200においてお会計券(後述)を発行した発券日時、又は、登録装置200において精算装置300を指定した装置指定日時などである。
また、ストアコントローラ100は、登録処理に関係する情報として、装置指定情報(登録装置200における精算装置300の指定に関する情報)、合計数量(一取引の全買上商品の数量)、合計金額(一取引の全買上商品の金額)などを記憶してもよい。装置指定情報は、例えば、登録装置200によって精算装置300が指定されたか否かを示す情報(装置指定フラグ)、又は、登録装置200によって指定された精算装置300を識別する装置識別情報などである。
なお、取引識別情報の発行(採番)の規則は特に限定しない。例えば、夫々の登録装置200において重複しない値の取引識別情報を発行する態様としてもよいし、店舗全体として重複しない値の取引識別情報を発行する態様としてもよい。夫々の登録装置200において重複しない値の取引識別情報を発行する態様の場合、例えば、各登録装置200の装置識別情報(登録装置番号)と取引識別情報とから店舗全体として各取引を特定すればよい。また、店舗全体として重複しない値の取引識別情報を発行する態様の場合、例えば、ストアコントローラ100が、全登録装置200における取引識別情報の発行を制御すればよい。なお、以下の説明においては、店舗全体として重複しない値の取引識別情報を発行するものとして説明する。
精算処理に関係する情報は、例えば、精算処理を実行した(若しくは実行するべき)精算装置300を識別する装置識別情報(精算装置番号とも称する)、精算処理を開始した精算開始日時、精算処理が完了した精算完了日時、精算レシート番号、精算処理時の撮像画像(例えば、動画)の記憶アドレスを含む。精算開始日時は、例えば、精算装置300においてお会計券を読み取った読取日時、又は、精算装置300において精算処理の開始操作があった開始操作日時などである。精算完了日時は、精算装置300において精算レシートを発行した発券日時などである。
登録装置200は、買上商品について、店員(オペレータ)が商品登録(登録処理)を行うための装置である。登録装置200の詳細は後述する。精算装置300は、お客自らが精算(精算処理)を行うための装置である。精算装置300の詳細は後述する。
監視装置400は、監視対象装置(主に、登録装置200、精算装置300)の状態(正常、異常)を監視するための装置であって、監視対象装置毎に、監視対象事象(エラーとも称する)が発生したか否かを監視する。具体的には、監視装置400は、監視対象装置毎、且つ、監視対象事象の種別(監視種別)毎に、監視情報を管理(制御及び記憶)し、当該監視情報を用いて、各監視対象装置に発生した監視対象事象を報知する。監視対象事象は、時間超過未精算取引(監視種別1、監視種別2)である。なお、監視装置400の詳細は後述する。なお、監視種別1と監視種別2とは監視対象装置が異なる。
なお、未精算取引とは、精算処理が完了していない取引である。時間超過未精算取引とは、所定時間内に精算処理が完了していない取引である。即ち、時間超過未精算取引とは、未精算取引のうち所定時間を経過しているものである。本実施形態では、登録処理が完了した取引であって精算処理が完了していない取引を未精算取引という。また、登録処理が完了した取引であって所定時間内に精算処理が完了していない未精算取引を時間超過未精算取引という。また、未精算取引に対し、精算が完了した取引を精算済取引という。
図2は、登録装置200の機能ブロック図の一例である。図2に示すように、登録装置200は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、スキャナ部204と、店員用表示部205と、客用表示部206と、操作部207と、通信部208と、ブザー209と、印刷部210と、ハードディスク211と、撮像部(カメラ)212とを備える。各構成要素は、互いにバスを介して接続されており相互に通信可能である。なお、スキャナ部204、撮像部212は、登録装置200と一体ではなく、登録装置200に着脱可能な別体(外付)であってもよい。
CPU201は、中央処理装置であり、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、登録装置200の動作を制御する。例えば、CPU201は、スキャナ部204から、商品に付されているバーコードの読取情報を取得した場合、商品マスタに基づく情報(商品名、販売価格等)を店員用表示部205等に表示させる。また、CPU201は、登録処理が完了した場合、取引情報(登録処理に関係する情報)を、通信部208を介して、ストアコントローラ100に送信する。
また、CPU201は、店員用表示部205から供給された情報に応じた処理を実行する。例えば、CPU201は、店員用表示部205から精算装置300の装置識別情報(精算装置番号)が供給された場合には、通信部208を介して、当該装置識別情報(精算装置番号)をストアコントローラ100に送信する。同様に、CPU201は、操作部207から供給された情報に応じた処理を実行する。
ROM202は、上記プログラムを記憶している読み出し専用メモリである。RAM203は、種々の情報を記憶する随時読み出し書き込みメモリである。スキャナ部204は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る。スキャナ部204は、読取情報をCPU201へ供給する。
店員用表示部205は、店員への表示機能、店員からの入力受付機能を有する。例えば、店員用表示部205は、液晶タッチパネルであってもよい。店員用表示部205は、CPU201の制御に従って種々の情報を表示する。例えば、店員用表示部205は、商品マスタに基づく情報(商品名、販売価格等)を表示する。また、店員用表示部205は、撮像画像を表示してもよい。また、店員用表示部205は、種々のボタンや画面を表示し、ボタンや画面を介して入力を受け付ける。例えば、店員用表示部205は、装置指定画面(又は装置指定ボタン)を表示し、装置指定画面(装置指定ボタン)を介して、精算処理を実行する精算装置300を指定する入力(精算装置指定入力)を受け付ける。精算装置指定入力があった場合には、指定された精算装置300の装置識別情報(精算装置番号)がCPU201に供給される。
客用表示部206は、お客への表示機能を有する。例えば、客用表示部206は、商品マスタに基づく情報(商品名、販売価格等)を表示する。客用表示部206は、お客からの入力受付機能を有していてもよい。即ち、客用表示部206は、種々のボタンや画面を表示し、ボタンや画面を介して入力を受け付けるようにしてもよい。例えば、客用表示部206は、表示内容(例えば、年齢、金額)を確認する確認ボタンを表示し、確認ボタンを介して確認の入力(確認入力)を受け付ける。確認入力があった場合には、確認の入力があった旨を通知する情報がCPU201に供給される。
操作部207は、登録装置200を動作させる各種のボタン(キー)から構成される。夫々のボタンが操作(押下等)された場合には、夫々のボタンに対応する情報(操作情報)がCPU201に供給される。
通信部208は、CPU201の制御に従って、LAN110を介して、他の装置(ストアコントローラ100、他の登録装置200、精算装置300、監視装置400)と通信する。例えば、通信部208は、取引情報(登録処理に関係する情報)をストアコントローラ100に送信する。また例えば、通信部208は、撮像画像を送受信する。ブザー209は、CPU201の制御に従って、ブザー音を発生させる。
印刷部210は、CPU201の制御に従って、お会計券を発行(発券)する。お会計券とは、精算装置300において精算処理に用いられる媒体である。具体的には、登録処理において生成された取引情報(取引識別情報、合計金額等)、換言すれば、精算装置300の精算処理に必要となる情報を2次元コード化し、所定の用紙に印刷したものである。2次元コード化は、印刷部210又はCPU201が実行すればよい。なお、2次元コードの一例は、QR(Quick Response)コード(登録商標)である。また、2次元コード化する情報は、取引識別情報のみであってもよい。
ハードディスク211は、CPU201の制御に従って、種々の情報を記憶する。例えば、ハードディスク211は、撮像部212によって撮像された撮像画像を取引識別情報に対応付けて記憶する。ハードディスク211に記憶された撮像画像は、CPU201の制御によって、読み出され、店員用表示部205や通信部208に出力される。なお、ROM202に代えて、ハードディスク211が、上記プログラムを記憶してもよい。
撮像部212は、CPU201の制御に従って、商品登録中のお客を撮像して撮像画像を生成する。つまり、店員がお客の買上商品について商品登録を行っている最中に、撮像部212は、当該商品登録の完了を待っている当該お客や当該商品登録を行っている店員を被写体とする撮像画像、即ち、当該お客の容姿、服装、買上商品などが確認できる撮像画像を生成する。なお、撮像部212は、お会計券の発行後、数秒間は撮像を継続してもよい。
図3は、撮像部212の設置位置、撮像方向、撮像画像を説明するための説明図である。図3(a)は、カウンタ台22に設置された登録装置200の斜視図である。図3(a)において、矢印Aはお客の移動方向(会計導線)を表し、ドット表示領域Bはお客の標準的な立ち位置を表している。撮像部212による図3(b)は、撮像画像の一例である。
撮像部212は、図3(b)に示すように撮像画像からお客の容姿や服装や買上商品などが確認できるように設置位置、撮像方向が決められ、配置されている。例えば、図3(a)に示すようにカウンタ台22の近傍にポール(柱)を設置し当該ポールの上部に、撮像部212を配置してもよい。なお、撮像部212と登録装置200の本体とはケーブルによって接続され、該ケーブルにより画像が撮像部212から本体に送信されるようにしてもよいし、撮像部212と本体とは無線接続され、無線通信により画像が撮像部212から本体に送信されるようにしてもよい。
図4は、精算装置300の機能ブロック図の一例である。図4に示すように、精算装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、スキャナ部304と、表示部305と、操作部307と、通信部308と、ブザー309と、印刷部310と、ハードディスク311と、撮像部(カメラ)312と、入出金部320と、サインポール部321とを備える。各構成要素は、互いにバスを介して接続されており相互に通信可能である。なお、スキャナ部304、撮像部312、サインポール部321は、精算装置300と一体ではなく、精算装置300に着脱可能な別体(外付)であってもよい。
CPU301は、中央処理装置であり、ROM302に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、精算装置300の動作を制御する。例えば、CPU301は、スキャナ部304から、お会計券に印刷されている2次元コードの読取情報を取得した場合、買上明細(合計金額等)として表示部305に表示させる。なお、CPU301は、2次元コードの読取情報として取引識別情報のみを取得した場合には、通信部308を介して、当該取引識別情報によって識別される取引情報をストアコントローラ100から受信し、買上明細として表示部305に表示させる。また、CPU301は、精算処理が完了した場合、取引情報(精算処理に関係する情報)を、通信部308を介して、ストアコントローラ100に送信する。
また、CPU301は、操作部307から供給された操作信号に応じた処理を実行する。例えば、CPU301は、操作部307から店員呼出ボタンに対応する操作信号が供給された場合には、通信部308を介して、店員呼出情報を監視装置400に送信する。また例えば、CPU301は、操作部307から解除ボタンに対応する操作信号が供給された場合には、通信部308を介して、解除情報を監視装置400に送信する。なお、CPU301は、店員呼出ボタンに対応する操作信号が供給された場合に、店員呼出情報の送信に加え、サインポール部321に発光指示情報を供給してもよい。解除ボタンに対応する操作信号が供給された場合も同様である。また、CPU301は、監視装置400に代えてストアコントローラ100に店員呼出情報及び解除情報を送信してもよい。同様に、CPU301は、表示部305から供給された情報に応じた処理を実行する。
また、CPU301は、入出金部320から供給された投入硬貨情報と投入紙幣情報に基づいて投入総額を算出する。また、CPU301は、現在迄の投入総額を表示部305に表示させる。また、CPU301は、合計金額と現在迄の投入総額の差額を算出し、表示部305に表示させてもよい。また、CPU301は、入出金部320に硬貨の排出(放出)を指示する硬貨排出指示情報又は紙幣の排出を指示する紙幣排出指示情報を供給する。
また、CPU301は、入出金部320の釣銭枚数を監視する。例えば、CPU301は、現在の金種毎の残枚数(格納枚数)と、予め設定した金種毎の基準枚数とを比較し、基準枚数未満であるときは、通信部308を介して、釣銭ニアエンド情報を監視装置400に送信する。また、CPU301は、釣銭補充によって釣銭ニアエンドが解消したときは、通信部308を介して、釣銭ニアエンド解消情報を監視装置400に送信する。なお、CPU301は、基準枚数未満であるときは、釣銭ニアエンド情報の送信に加え、サインポール部321に発光指示情報を供給してもよい。釣銭ニアエンドが解消したときも同様である。また、CPU301は、監視装置400に代えてストアコントローラ100に釣銭ニアエンド情報及び釣銭ニアエンド解消情報を送信してもよい。
ROM302は、CPU301によって実行されるプログラムを記憶している読み出し専用メモリである。RAM303は、種々の情報を記憶する随時読み出し書き込みメモリである。スキャナ部304は、登録装置200において発行されたお会計券に印刷されている2次元コードを光学的に読み取る。スキャナ部304は、読取情報をCPU301へ供給する。
表示部305は、表示機能、入力受付機能を有する。例えば、表示部305は、液晶タッチパネルであってもよい。表示部305は、CPU301の制御に従って種々の情報を表示する。例えば、表示部305は、買上明細を表示する。また、表示部306は、種々のボタンや画面を表示し、ボタンや画面を介して入力を受け付ける。入力があった場合には、入力情報がCPU301に供給される。
操作部307は、精算装置300を動作させる各種のボタン(キー)から構成される。夫々のボタンが操作(押下等)された場合には、夫々のボタンに対応する操作情報がCPU301に供給される。例えば、上記ボタンには、店員呼出ボタン、解除ボタンなどが含まれる。
通信部308は、CPU301の制御に従って、LAN110を介して、他の装置(ストアコントローラ100、登録装置200、他の精算装置300、監視装置400)と通信する。例えば、通信部308は、CPU301の制御に従って取引情報(精算処理に関係する情報)をストアコントローラ100に送信する。また例えば、通信部308は、CPU301の制御に従って撮像画像を送受信する。ブザー部309は、CPU301の制御に従って、ブザー音を発生させる。印刷部310は、CPU301の制御に従って、お客が持ち帰る精算レシート(明細レシート)を印刷し、印刷部出力口310a(図5参照)から発行する。
ハードディスク311は、CPU301の制御に従って、種々の情報を記憶する。例えば、ハードディスク311は、撮像部312によって撮像された撮像画像を取引識別情報に対応付けて記憶する。ハードディスク311に記憶された撮像画像は、CPU301の制御によって、読み出され、通信部308や表示部305に出力される。なお、ROM302に代えて、ハードディスク311が、上記プログラムを記憶してもよい。
撮像部312は、CPU301の制御に従って、精算中のお客を撮像して撮像画像を生成する。つまり、お客が自身の買上商品について精算を行っている最中に、撮像部312は、当該精算(入出金操作)を行っている当該お客を被写体とする撮像画像、特に、入金(投入)紙幣の有無、金種、出金紙幣の有無、金種などが確認できる撮像画像を生成する。なお、精算装置300は、精算処理の開始タイミング(精算開始日時)、又は、当該精算装置300の指定タイミング(装置指定日時)、又は、指定タイミングを基準とするタイミング(指定タイミングから数秒後)から撮像を開始してもよい。また、精算装置300は、精算処理の完了タイミング(精算完了日時)、又は、完了タイミングを基準とするタイミング(精算レシートの発行から数秒後)に撮像を終了してもよい。
入出金部320は、計数部(非図示)と、硬貨入金口320aと、硬貨出金口320bと、紙幣入出金口320cとを有する。入出金部320は、硬貨入金口320aに硬貨が投入された場合、投入硬貨情報を生成し、CPU301へ供給する。入出金部320は、紙幣入出金口320cに紙幣が投入された場合、投入紙幣情報を生成し、CPU301へ供給する。なお、入出金部320は、硬貨の金種毎の計数結果(投入枚数)を示した投入硬貨情報を生成する。投入紙幣情報についても同様である。また、入出金部320は、CPU301から供給された硬貨排出指示情報に基づいて硬貨出金口320bから硬貨(釣銭)を排出し、CPU301から供給された紙幣排出指示情報に基づいて紙幣入出金口320cから紙幣(釣札)を排出する。
サインポール部321は、CPU301から供給された発光指示情報に基づいて先端の発光部を点灯(点滅)、消灯させる。
図5は、撮像部312の設置位置、撮像方向、撮像画像を説明するための説明図である。図5(a)は、精算装置300の斜視図である。図5(a)において、矢印Aはお客の移動方向(会計導線)を表し、ドット表示領域Bはお客の標準的な立ち位置を表している。図5(b)は、撮像部312による撮像画像の一例である。
撮像部312は、図5(b)に示すように撮像画像からお客による入出金の操作(特に入金紙幣、出力紙幣)などが確認できるように設置位置、撮像方向が決められ、配置されている。例えば、図5(a)に示すように表示部305の上部に撮像部312を配置してもよい。あるいは、サインポール部321に撮像部312を配置してもよい。なお、撮像部312と精算装置300の本体とはケーブルによって接続され、該ケーブルにより画像が撮像部312から本体に送信されるようにしてもよいし、撮像部312と本体とは無線接続され、無線通信により画像が撮像部312から本体に送信されるようにしてもよい。
図6は、本発明の一実施形態による装置監視システムにおいて記憶される情報の一例、及び、表示される情報の一例である。図6(a)は、ある時刻T1において、ストアコントローラ100に記憶される取引情報の一例である。
図6(a)によれば、ストアコントローラ100は、時刻T1において、お会計券番号「999999」の取引情報(図中「A」)と、お会計券番号「123456」の取引情報(図中「B」)と、お会計券番号「333333」の取引情報(図中「C」)とを記憶している。なお、お会計券番号は、取引識別情報に相当する。
図6(a)の各取引情報の項目うち、お会計券番号、登録装置番号、商品コード、買上数量、買上金額、発券日時(又は装置指定日時)、装置指定フラグ、及び、登録処理時の撮像画像の記憶アドレスは、登録装置200から受信する情報(登録処理において生成される情報)に基づいて記憶されるものである。図6(a)の各取引情報の項目うち、精算開始日時、精算完了日時、精算レシート番号、精算処理時の撮像画像の記憶アドレスは、精算装置300から受信する情報(精算処理において生成される情報)に基づいて記憶されるものである。図6(a)の各取引情報の項目うち、精算装置番号は、登録装置200から受信する情報、又は、精算装置300から受信する情報に基づいて記憶されるものである。
例えば、ある登録装置200において精算装置300が指定されずに、お会計券が発行された場合には、当該登録装置200は、お会計券番号、登録装置番号、商品コード、買上数量、買上金額、発券日時、及び、登録処理時の撮像画像の記憶アドレスをストアコントローラ100に送信する。そして、ストアコントローラ100は、登録完了日時として発券日時を記憶するとともに、お会計券番号、登録装置番号、商品コード、買上数量、買上金額、及び、登録処理時の撮像画像の記憶アドレスを記憶する。なお、登録処理時の撮像画像の記憶アドレスは、各登録装置200内におけるアドレスであってもよいし、登録装置200のアドレスを含むものであってもよい。
一方、ある登録装置200において精算装置300が指定され、お会計券が発行された場合には、当該登録装置200は、お会計券番号、登録装置番号、商品コード、買上数量、買上金額、装置指定日時(又は発券日時)、登録処理時の撮像画像の記憶アドレス、及び、指定された精算装置300の精算装置番号をストアコントローラ100に送信する。そして、ストアコントローラ100は、登録完了日時として装置指定日時(又は発券日時)を記憶するとともに、お会計券番号、登録装置番号、商品コード、買上数量、買上金額、登録処理時の撮像画像の記憶アドレス、及び、精算装置番号を記憶する。更に、装置指定フラグを値「1(指定有)」とする。なお、装置指定フラグの初期値は「0(指定無)」である。
また、ある精算装置300においてお会計券が読み取られた場合(又は精算処理の開始操作があった場合)には、当該精算装置300は、精算装置番号、読取日時(又は開始操作日時)をストアコントローラ100に送信する。そして、ストアコントローラ100は、精算開始日時として読取日時(又は開始操作日時)を記憶するとともに、精算装置番号を記憶する。なお、ストアコントローラ100は、当該タイミングにおいて、当該精算装置300の精算装置番号を既に記憶している場合(即ち、当該精算装置300が指定されている場合)には、当該タイミングにおいて取得した精算装置番号によって既に記憶している精算装置番号に対して上書してもよいし、既に記憶している精算装置番号とは別個に当該タイミングにおいて取得した精算装置番号を記憶してもよい。
また、ある精算装置300において精算処理が完了した場合には、当該精算装置300は、精算完了日時、精算レシート番号、及び、精算処理時の撮像画像の記憶アドレスをストアコントローラ100に送信する。そして、ストアコントローラ100は、精算完了日時、精算レシート番号、及び、精算処理時の撮像画像の記憶アドレスを記憶する。なお、精算処理時の撮像画像の記憶アドレスは、各精算装置300内におけるアドレスであってもよいし、精算装置300のアドレスを含むものであってもよい。
上述のストアコントローラ100に記憶されている各取引の取引情報は、販売データなどとして利用されるほか、各取引の状態の判断にも利用される。例えば、図6(a)の取引情報「A」には精算完了日時や精算レシート番号が記憶されているため、取引情報「A」の取引は精算済取引である。また例えば取引情報「B」には精算完了日時や精算レシート番号が記憶されていないため、取引情報「B」の取引は未精算取引である(取引情報「C」の取引も同様)。更に、所定時間に関する起算日時(例えば、登録完了日時、精算開始日時)と現在日時とから、取引情報「B」の未精算取引(取引情報「C」の未精算取引も同様)が、時間超過未精算取引(監視種別1又は監視種別2に該当する取引)であるか否かも判断可能である。即ち、ストアコントローラ100に記憶されている各取引の取引情報によって、時間超過未精算取引を特定することができる。
図6(b)は、図6(a)の取引情報に基づいて、監視装置400において表示される取引一覧画面の一例である。図6(b)において、各取引の合計金額は、各取引の買上金額に基づいて算出されている。また、登録処理時の撮像画像のアイコン(精算処理時の撮像画像のアイコンも同様)は、撮像画像が再生可能である旨を表している。アイコンは、各撮像画像のキャプチャ画像であってもよい。なお、破線にて示した取引情報「C」の精算処理時のアイコンは、ライブ画像(スルー画)が再生可能である旨を表している。アイコンの操作(押下等)によって、夫々の撮像画像(ライブ画像を含む)が再生される。
また、取引一覧画面上のボタン「切替」は、全取引(精算済取引及び未精算取引)と時間超過未精算取引との切替表示ボタンである。即ち、監視装置400は、ボタン「切替」が押下される毎に、全取引の一覧と時間超過未精算取引の一覧とを切替表示する。また、全取引の一覧と、時間超過未精算取引を含む未精算取引の一覧と、時間超過未精算取引の一覧とを切替表示してもよい。また、全取引の一覧や未精算取引(時間超過未精算取引を含む)の一覧において、時間超過未精算取引が一見して認識できるように、時間超過未精算取引の取引情報と、時間超過未精算取引以外の取引情報とを区別して表示してもよい(例えば、時間超過未精算取引の取引情報の行(レコード)を着色してもよいし、時間超過未精算取引の取引情報の行にマークを付してもよい。以上により、時間超過未精算取引に関係する登録装置200や精算装置300を一見して把握することができる。
図7は、本発明の一実施形態による装置監視システムの動作を説明するためのフローチャートである。具体的には、図7(a)は、時間超過未精算取引に関する監視情報である監視種別1の値を制御する動作を表したフローチャートである。図7(b)は、時間超過未精算取引に関する監視情報である監視種別2の値を制御する動作を表したフローチャートである。なお、図7(a)、図7(b)の各フローチャートは常時(一定時間毎)開始される。例えば、図7(a)のフローチャート、図7(b)のフローチャートの順に順次開始されてもよい。図8は、本発明の一実施形態による装置監視システムにおいて記憶される情報を説明するための説明図である。具体的には、図8は、ある時刻T2において、監視装置400に記憶される監視情報(監視対象装置毎、監視種別毎の値)の一例である。なお、時刻T2は時刻T1とは無関係である。また、サービスカウンターには精算処理可能な装置(精算機能を有する装置)が設置されているものとする。
(図7(a)のフローチャート)
ステップS30:監視装置400は、ストアコントローラ100に記憶されている取引情報にアクセスし、精算装置指定有の未精算取引(即ち、装置指定フラグ「1」、精算完了日時及び精算レシート番号が未記憶の取引)であって、登録完了日時(装置指定日時又は発券日時)から所定時間を経過した取引の取引数N1を、装置指定された精算装置300毎(即ち、精算装置番号毎)にカウントする。換言すれば、監視装置400は、登録完了日時(装置指定日時又は発券日時)から所定時間を経過した精算装置指定有の時間超過未精算取引であって、精算装置の指定によって精算装置300を特定可能な時間超過未精算取引を特定し、特定された取引の数(取引数N1)を、装置指定された精算装置300毎にカウントする。なお、監視装置400に代えてストアコントローラ100が、精算装置300毎の取引数N1をカウントし、監視装置400に送信してもよい。
ステップS31:監視装置400は、ストアコントローラ100に記憶されている取引情報にアクセスし、精算装置指定無の未精算取引(即ち、装置指定フラグ「0」、精算完了日時及び精算レシート番号が未記憶の取引)であって、精算開始日時(読取日時又は開始操作日時)から所定時間を経過した取引の取引数N2を、精算処理を開始した精算装置300毎(即ち、精算装置番号毎)にカウントする。換言すれば、監視装置400は、精算開始日時(読取日時又は開始操作日時)から所定時間を経過した精算装置指定無の時間超過未精算取引であって、精算処理の開始によって精算装置300を特定可能な時間超過未精算取引を特定し、特定された取引の数(取引数N2)を、精算処理を開始した精算装置300毎にカウントする。なお、監視装置400に代えてストアコントローラ100が、精算装置300毎の取引数N2をカウントし、監視装置400に送信してもよい。
ステップS32:監視装置400は、精算装置300毎にN=N1+N2を算出し、夫々の精算装置300の監視種別1の値を「N」とする。例えば、精算機2(装置識別情報「100002」の精算装置300)の「N」の値が「1」であるときは、図8に示すように、装置識別情報「100002」に対応付けられている監視種別1の値を「1」にする。同様に、精算機8(装置識別情報「100008」の精算装置300)の「N」の値が「1」であるときや、サービスカウンター(装置識別情報「900001」)の「N」の値が「1」であるときは、図8に示すように、夫々の装置識別情報に対応付けられている監視種別1の値を「1」にする。なお、「N」の値が「0」の精算機については、監視種別1の値を「0(初期値)」にする。そして、本フローチャートは終了する。
(図7(b)のフローチャート)
ステップS41:監視装置400は、ストアコントローラ100に記憶されている取引情報にアクセスし、精算装置指定無の未精算取引(即ち、装置指定フラグ「0」、精算完了日時及び精算レシート番号が未記憶の取引)であって、精算開始日時(読取日時、又は、開始操作日時)が未記憶、かつ、登録完了日時(発券日時)から所定時間を経過した取引の取引数Mを、お会計券を発行した登録装置200毎(即ち、登録装置番号毎)にカウントする。換言すれば、監視装置400は、登録完了日時(発券日時)から所定時間を経過した精算装置指定無の時間超過未精算取引であって、精算装置指定無、且つ、精算開始前であるため精算装置300を特定不能な時間超過未精算取引を特定し、特定された取引の数(取引数M)を、登録処理した登録装置200毎にカウントする。なお、監視装置400に代えてストアコントローラ100が、登録装置200毎の取引数Mをカウントし、監視装置400に送信してもよい。
ステップS42:監視装置400は、夫々の登録装置200の監視種別2の値を「M」とする。例えば、レジ2(装置識別情報「000002」の登録装置200)の「M」の値が「2」であるときは、図8に示すように、装置識別情報「000002」に対応付けられている監視種別2の値を「2」にする。同様に、レジ5(装置識別情報「000005」の登録装置200)の「M」の値が「1」であるときは、図8に示すように、装置識別情報「000005」に対応付けられている監視種別2の値を「1」にする。なお、「M」の値が「0」のレジについては、監視種別2の値を「0(初期値)」にする。そして、本フローチャートは終了する。
図9は、本発明の一実施形態による装置監視システムの動作を説明するためのフローチャートである。具体的には、図9(a)及び図9(b)は、装置画像(後述)の表示態様を制御する動作を表したフローチャートである。なお、図9(a)のフローチャートにおける監視対象装置は、精算装置300、サービスカウンターである。図9(b)のフローチャートにおける監視対象装置は、登録装置200である。なお、図9(a)、図9(b)の各フローチャートは常時(一定時間毎)開始される。例えば、図9(a)のフローチャート、図9(b)のフローチャートの順に順次開始されてもよい。また、監視装置400は、監視対象装置(装置識別情報)を順次切り替え、監視対象装置(精算装置300、サービスカウンター)毎に、図9(a)のフローチャートを開始するものとする。図9(b)のフローチャートについても同様である。
ステップS190:監視装置400は、ある監視対象装置(精算装置300の1つ、又は、サービスカウンター)の監視種別1の値(当該監視対象装置の装置識別情報に対応付けたれている監視種別1の値(N))が「1」以上であるか否かを判断する。即ち、監視装置400は、当該監視対象装置が監視種別1の時間超過未精算取引に関係するか否かを判断する。当該監視対象装置の監視種別1の値が「1」以上である場合にはステップS191に進む。監視種別1の値が「1」以上でない場合にはステップS201に進む。
ステップS191:監視装置400は、当該監視対象装置の装置画像の色を第1の警告色(緑色)に決定する。
ステップS192:ステップS191に続いて、監視装置400は、当該監視対象装置の監視種別1の値(N)が「2」以上であるか否かを判断する。監視種別1の値が「2」以上である場合にはステップS193に進む。監視種別1の値が「2」以上でない場合には本フローチャートは終了する。
ステップS193:監視装置400は、エラー表示数を「N」とする。そして本フローチャートは終了する。なお、Nは、ステップS192において比較した監視種別1の値である。
ステップS201:監視装置400は、当該監視対象装置の装置画像の色を初期色(灰色)に決定する。そして本フローチャートは終了する。
ステップS300:監視装置400は、ある監視対象装置(登録装置200の1つ)の監視種別2の値(当該監視対象装置の装置識別情報に対応付けたれている監視種別2の値(M))が「1」以上であるか否かを判断する。即ち、監視装置400は、当該監視対象装置が監視種別2の時間超過未精算取引に関係するか否かを判断する。監視種別2の値が「1」以上である場合にはステップS301に進む。監視種別2の値が「1」以上でない場合にはステップS311に進む。
ステップS301:監視装置400は、当該監視対象装置の装置画像の色を第2の警告色(青色)に決定する。
ステップS302:ステップS301に続いて、監視装置400は、当該監視対象装置の監視種別2の値(M)が「2」以上であるか否かを判断する。監視種別2の値が「2」以上である場合にはステップS303に進む。監視種別2の値が「2」以上でない場合には本フローチャートは終了する。
ステップS303:監視装置400は、エラー表示数を「M」とする。そして本フローチャートは終了する。なお、Mは、ステップS302において比較した監視種別2の値である。
ステップS311:監視装置400は、当該監視対象装置の装置画像の色を初期色(灰色)に決定する。そして本フローチャートは終了する。
図10は、本発明の一実施形態による装置監視システムが表示する情報の一例である。具体的には、図10(a)は、図8の監視情報に基づいて、監視装置400において表示される店内監視画面の一例である。図10(b)〜図10(d)は、装置画像の表示態様の別例である。
図10(a)に示すように、店内監視画面には、レイアウト領域と一覧表示領域が存在する。レイアウト領域には、フロア画像と装置画像とが表示される。フロア画像は、実際の店内のフロアの形状等に応じた画像である。装置画像は、「装置を示す情報」の一例であって、実際のフロア内における配置位置に応じてフロア画像内の各領域に表示する画像である。図10(a)に示す例においては、7台の登録装置200の夫々の装置画像(レジ1の装置画像(符号R1)、レジ2の装置画像(符号R2)、…、レジ7の装置画像(符号R7))が表示されている。また、11台の精算装置300の夫々の装置画像(精算機1の装置画像(符号A1)、精算機2の装置画像(符号A2)、…、レジ11の装置画像(符号A11))が表示されている。また、精算処理可能な1台のサービスカウンターの装置画像(符号SC)が表示されている。
なお、図10(a)において、無地の装置画像(レジ1、3、4、6、7の装置画像であるR1、R3、R4、R6、R7)、精算機1、3〜7、9〜11の装置画像であるA1、A3〜A7、A9〜A11)は、灰色で表示されているものとする。右下がり斜線の装置画像(レジ2、5の装置画像であるR2、R5)は、青色で表示されているものとする。右上がり斜線の装置画像(精算機2、8、サービスカウンターの装置画像であるA2、A8、SC)は、緑色で表示されているものとする。図10(b)〜図10(d)についても同様である。
夫々の装置画像の表示態様は、夫々の装置の状態(正常、異常)を表している。つまり、監視装置400は、各装置の状態に応じて装置画像の表示態様を変化させるように制御している。即ち、各装置の状態を装置画像の表示態様を変化させて報知している。
(レイアウト領域/精算装置300及びサービスカウンターの装置画像)
図10(a)の例では、精算機1、3〜7、9〜11の装置画像は正常である旨を報知する灰色(初期色)にて表示しているのに対し、精算機2、8、サービスカウンターの装置画像については緑色(第1の警告色)に変化させて表示している。
つまり、監視装置400は、図8に示した状態の監視情報を記憶している場合、図9(a)のフローチャートによって、例えば、精算機2、精算機8、サービスカウンターについては、監視種別1の値が「1」であるため、ステップS191において、装置画像の色を緑色(第1の警告色)に決定し、装置画像を灰色(初期色)から緑色(第1の警告色)に変化させている。
(レイアウト領域/登録装置200の装置画像)
図10(a)の例では、レジ1、3、4、6、7の装置画像は正常である旨を報知する灰色(初期色)にて表示しているのに対し、レジ2、レジ5の装置画像については青色(第2の警告色)に変化させて表示している。
つまり、監視装置400は、図8に示した状態の監視情報を記憶している場合、図9(b)のフローチャートによって、例えば、レジ2については、監視種別2の値が「2」であるため、ステップS301において、装置画像の色を青色(第2の警告色)に決定し、尚且つ、ステップS303において、エラー表示数を「2」に決定し、装置画像を灰色(初期色)から数字「2」を含んだ青色(第2の警告色)に変化させている。レジ5については、監視種別2の値が「1」であるため、ステップS301において、装置画像の色を青色(第2の警告色)に決定し、装置画像を灰色(初期色)から青色(第2の警告色)に変化させている。
なお、図10(a)においてはレジ2の装置画像に示すようにエラー数を表示する場合にエラー数を含む装置画像を表示しているが、図10(b)に示すように、装置画像の近傍にエラー数を表示してもよい。なお、図10(b)は、図10(a)のレジ2の装置画像(監視種別2の値が「2」であるときの装置画像等)の別例である。なお、図10(c)及び図10(d)については後述する。
(一覧表示領域)
図10(a)の例では、店内監視画面に2つの一覧表示領域を設けている。即ち、監視種別1及び監視種別2に関する一覧情報を表示する領域(左側の一覧表示領域)と、他のエラー情報(例えば、店員呼出、釣銭ニアエンド)に関する一覧情報を表示する領域(右側の一覧表示領域)とを別々の領域として設けている。各一覧表示領域においては、発生時刻を含むエラー一覧を表示する。
また、一覧表示領域の各情報は、監視種別に対応する色で表示している。例えば、図10(a)の例では、左側の一覧表示領域において、監視種別1に対応する緑色(第1の警告色)又は監視種別2に対応する青色(第2の警告色)で、一覧表示された夫々の情報(時刻等の表示欄)を表示している。
なお、図10(a)に示した監視種別1及び監視種別2に関する一覧表示領域においては、直近の発生エラーが最上部になるように各エラーを時系列に表示しているが、直近の発生エラーが最下部になるように各エラーを時系列に表示してもよい。他のエラー情報に関する一覧情報を表示する領域においては、直近(最新)の発生エラーが最下部になるように各エラーを時系列に表示しているが、直近の発生エラーが最上部になるように各エラーを時系列に表示してもよい。また、全てのエラー情報を纏めて一覧表示する1つの一覧表示領域を店内監視画面に設けてもよいし、個々(監視種別1、監視種別2、店員呼出、釣銭ニアエンド毎)のエラー情報を一覧表示する4つの一覧表示領域を店内監視画面に設けてもよい。
なお、他のエラー情報が生じた旨を装置画像において表示してもよい。例えば、図10(a)の一覧表示領域によれば、精算機1、2には夫々に店員呼出(店員コール)があるため、図10(c)及び図10(d)に示すように、夫々の装置画像に文言「店員呼出」を追加してもよいし、夫々の装置画像の近傍に文言「店員呼出」を表示してもよい。釣銭ニアエンドの場合も同様である。
図11は、本発明の一実施形態による装置監視システムが表示する情報の一例である。具体的には、監視装置400において表示される画像再生画面の一例である。監視装置400は、店内監視画面のレイアウト領域において、所定の操作がなされた場合には、撮像画像を表示(再生)する。具体的には、監視装置400は、レイアウト領域において装置画像がタッチされた場合には、店内監視画面に代えて画像再生画面を表示し、画像再生画面の再生領域において、タッチされた装置画像に対応する装置において撮像された撮像画像、又は、タッチされた装置画像に対応する装置に関係する取引の撮像画像を再生(ストリーミング再生、ダウンロード再生等)する。タッチされた装置画像に対応する装置に関係する取引の撮像画像には、タッチされた装置画像に対応する装置において撮像された撮像画像のみならず、タッチされた装置画像に対応する装置以外の装置において撮像された撮像画像も含まれる。
(エラーが存在していない精算装置300の撮像画像が操作された場合)
エラーが存在していない精算装置300(例えば、図10(a)における精算機1、精算機3〜精算機7、精算機9〜精算機11)の装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、当該精算装置300において直近に精算処理された精算済取引の登録処理時の撮像画像を再生する。
例えば、精算機3の装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、図11(a)に示すように、当該精算機3において直近に精算処理された精算済取引の登録処理時の撮像画像を再生する。具体的には、監視装置400は、精算機3の装置画像がタッチされた場合には、当該精算機3による直近に精算処理した取引の登録処理時の撮像画像の記憶アドレスをストアコントーラ100に要求する。ストアコントーラ100は、自身が記憶している取引情報において当該記憶アドレスを探索し、監視装置400に応答する。監視装置400は、ストアコントーラ100から当該記憶アドレスを受信し、当該記憶アドレスに記憶されている撮像画像をレジから受信して再生する。なお、画像再生画面の左側の「レジNO」及び「精算機NO」は、当該取引(再生領域にて再生されている撮像画像に関係する取引)に関係する装置を表示する。例えば、図11(a)において、「精算機NO.精算機3」は、再生領域にて登録処理時の様子が再生されている取引を精算処理した精算装置300(精算機3)を表している。また、「レジNO.レジ1」は、再生領域にて登録処理時の様子が再生されている取引を登録処理した登録装置200(例えばレジ1)、換言すれば、当該精算機3において直近に精算処理された精算済取引を登録処理した登録装置(例えばレジ1)を表している。
なお、監視装置400は、エラーが存在していない精算装置300の装置画像がタッチされた場合に、当該精算装置300において直近に精算処理された精算済取引の登録処理時の撮像画像に代えて、当該精算装置300において直近に精算処理された精算済取引の精算処理時の撮像画像を再生してもよい。例えば、精算機3の装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、当該精算機3において直近に精算処理された精算済取引の精算処理時の撮像画像(即ち、当該精算機3が直近に撮像した精算済取引の撮像画像)の記憶アドレスをストアコントーラ100に要求し、ストアコントーラ100から受信した記憶アドレスに記憶されている撮像画像を精算機3から受信して再生してもよい。
また、監視装置400は、エラーが存在していない精算装置300の装置画像がタッチされた場合に、当該精算装置300における未精算取引(即ち、時間超過未精算取引に該当しない未精算取引)の精算処理時の撮像画像(ライブ画像)を再生してもよい。例えば、精算機3の装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、当該未精算取引を精算している(又は、精算する予定の)精算機3に直接アクセスし、精算機3にて撮像中のライブ画像を再生してもよい。
なお、監視装置400は、エラーが存在していない精算装置300の装置画像がタッチされた場合に、登録処理時の撮像画像を再生させるか、精算処理時の撮像画像(ライブ画像を含む)を再生させるかを選択させるようにしてもよい。具体的には、図11(a)に示すように、画像再生画面にボタン「登録」とボタン「会計」とを配置し、登録処理時の撮像画像を再生させるか、精算処理時の撮像画像(ライブ画像を含む)を再生させるかを選択させるようにしてもよい。例えば、精算機3の装置画像がタッチされた場合に、監視装置400は、店内監視画面から、ボタン「登録」とボタン「会計」とを配置した画像再生画面に表示を切り替え(切り替え時には撮像画像は未再生)、その後、ボタン「登録」がタッチされた場合には登録処理時の撮像画像を再生し、ボタン「会計」がタッチされた場合には精算処理時の撮像画像を再生するようにしてもよい。あるいは、精算機3の装置画像がタッチされた場合に、監視装置400は、店内監視画面からボタン「登録」とボタン「会計」とを配置した画像再生画面に表示を切り替えるとともに登録処理時の撮像画像を再生し、ボタン「会計」がタッチされた場合には精算処理時の撮像画像を再生するようにしてもよいし、店内監視画面からボタン「登録」とボタン「会計」とを配置した画像再生画面に表示を切り替えるとともに精算処理時の撮像画像を再生し、ボタン「登録」がタッチされた場合には登録処理時の撮像画像を再生するようにしてもよい。
(エラーが存在していない登録装置200の撮像画像が操作された場合)
エラーが存在していない登録装置200(例えば、図10(a)におけるレジ1、レジ3、レジ4、レジ6、レジ7)の装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、当該登録装置200において直近に登録処理された精算済取引の登録処理時の撮像画像を再生する。
例えば、レジ1の装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、当該レジ1において直近に登録処理された精算済取引の登録処理時の撮像画像を再生する。具体的には、レジ1の装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、当該レジ1において直近に登録処理された精算済取引の登録処理時の撮像画像(即ち、当該レジ1が直近に撮像した精算済取引の撮像画像)の記憶アドレスをストアコントーラ100に要求し、ストアコントーラ100から受信した当該記憶アドレスに記憶されている撮像画像をレジ1から受信して再生する。
なお、監視装置400は、エラーが存在していない登録装置200の装置画像がタッチされた場合に、当該登録装置200において直近に登録処理された精算済取引の登録処理時の撮像画像に代えて、当該登録装置200において直近に登録処理された精算済取引の精算処理時の撮像画像を再生してもよい。例えば、レジ1の装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、当該レジ1において直近に登録処理された精算済取引の精算処理時の撮像画像の記憶アドレスをストアコントーラ100に要求し、ストアコントーラ100から受信した当該記憶アドレスに記憶されている撮像画像を精算機から受信して再生してもよい。
また、監視装置400は、エラーが存在していない登録装置200の装置画像がタッチされた場合に、当該登録装置200において直近に登録処理された未精算取引(即ち、時間超過未精算取引に該当しない未精算取引)の精算処理時の撮像画像(ライブ画像)を再生してもよい。例えば、レジ1の装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、当該レジ1において直近に登録処理された未精算取引を精算している(又は、精算する予定の)精算機の装置識別番号(精算装置番号)をストアコントーラ100に要求する。ストアコントーラ100は、自身が記憶している取引情報において当該装置識別番号を探索し、監視装置400に応答する。監視装置400は、ストアコントーラ100から受信した装置識別番号の精算機に直接アクセスし、当該精算機にて撮像中のライブ画像を再生してもよい。
なお、監視装置400は、エラーが存在していない登録装置200の装置画像がタッチされた場合に、エラーが存在していない精算装置300の装置画像がタッチされた場合と同様、登録処理時の撮像画像を再生させるか、精算処理時の撮像画像(ライブ画像を含む)を再生させるかを選択させるようにしてもよい。
(エラーが存在している精算装置300の撮像画像が操作された場合)
エラーが存在している精算装置300(例えば、図10(a)における精算機2、精算機8、サービスカウンター)の装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、当該精算装置300における当該エラーの取引の登録処理時の撮像画像、又は、当該精算装置300において撮像された撮像画像(ライブ画像を含む)を再生する。
例えば、監視種別1(時間超過未精算取引)のエラーが存在している精算機8(精算機2、サービスカウンターも同様)の装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、図11(b)に示すように、当該精算機8における時間超過未精算取引の登録処理時の撮像画像を再生する。具体的には、精算機8の装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、当該精算機8における時間超過未精算取引の登録処理時の撮像画像の記憶アドレスをストアコントーラ100に要求する。ストアコントーラ100は、自身が記憶している取引情報において当該記憶アドレスを探索し、監視装置400に応答する。監視装置400は、ストアコントーラ100から当該記憶アドレスを受信し、当該記憶アドレスに記憶されている撮像画像をレジから受信して再生する。上述の如く、画像再生画面の左側の「レジNO」及び「精算機NO」は、当該取引(再生領域にて再生されている撮像画像に関係する取引)に関係する装置を表示するが、図11(b)の場合には、再生領域にて登録処理時の様子が再生されている取引は、未精算取引(時間超過未精算取引)であるため、「精算機NO.−」となっている。また、「レジNO.レジ2」は、再生領域にて登録処理時の様子が再生されている取引を登録処理した登録装置200(例えばレジ2)、換言すれば、当該時間超過未精算取引を登録処理した登録装置(例えばレジ2)を表している。なお、図11(b)においては、画像再生画面にボタン「会計」を配置していないが、必要に応じてボタン「会計」を配置してもよい。
なお、監視種別1(時間超過未精算取引)のエラーが存在している精算装置300の装置画像がタッチされた場合に、当該精算装置300における時間超過未精算取引の登録処理時の撮像画像に代えて、当該精算装置300における時間超過未精算取引の精算処理時の撮像画像(ライブ画像)を再生してもよい。
(エラーが存在している登録装置200の撮像画像が操作された場合)
エラーが存在している登録装置200(例えば、図10(a)におけるレジ2、レジ5)の装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、当該登録装置200における当該エラーの取引の登録処理時の撮像画像を再生する。
例えば、監視種別2(時間超過未精算取引)のエラーが存在しているレジ2(レジ5も同様)の装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、当該レジ2における時間超過未精算取引の登録処理時の撮像画像を再生する。
なお、監視種別2(時間超過未精算取引)のエラーが複数存在している登録装置200(例えば、レジ5)の装置画像がタッチされた場合には、当該登録装置200には時間超過未精算取引のエラーが複数(レジ5の場合は2取引)存在するため、監視装置400は、何れの時間超過未精算取引の登録処理時の撮像画像を再生させるか選択させるようにしてもよい。例えば、レジ5の装置画像がタッチされた場合に、監視装置400は、当該レジ5における時間超過未精算取引の取引識別情報(お会計券番号)等を画像再生画面に選択可能に表示し、その後、取引識別情報等によって選択された時間超過未精算取引の登録処理時の撮像画像を再生するようにしてもよい。あるいは、レジ5の装置画像がタッチされた場合に、監視装置400は、時間超過未精算取引の取引識別情報等を画像再生画面に選択可能に表示するとともに、予め何れかの時間超過未精算取引(例えば、登録完了日時からの経過時間が長い方の時間超過未精算取引)の登録処理時の撮像画像を再生しておき、選択に応じて他の撮像画像に切り替えるようにしてもよい。
なお、店内監視画面のレイアウト領域の装置画像がタッチされた場合に撮像画像を再生する例について説明したが、店内監視画面の一覧表示領域において指定されたエラーに関係する撮像画像を再生してもよい。
例えば、図10(a)の一覧表示領域によれば、精算機1(精算機2も同様)には店員呼出(店員コール)があるため、当該エラー情報がタッチされた場合には、監視装置400は、当該精算機1にて撮像中の撮像画像(ライブ画像)を再生してもよい。また、精算機9は釣銭ニアエンドであるため、当該エラー情報がタッチされた場合には、監視装置400は、当該精算機9にて撮像中の撮像画像(ライブ画像)を再生してもよい。
続いて、装置画像の色の変化について具体例を用いて説明する。なお、ある時刻T3には、店内の何れの登録装置200にも何れの精算装置300にもエラーが存在していないものとする。つまり、時刻T3において、監視装置400に記憶される監視情報(監視対象装置毎、監視種別毎の値)は0(初期値)が設定され、店内監視画面の各装置画像は灰色(初期色)にて表示されているものとする。なお、時刻T3は時刻T1、時刻T2とは無関係である。
(具体例1)
例えば、時刻T3以降の時刻T4において、ある登録装置200において登録処理が完了した取引(ある精算装置300を指定した取引)について、登録完了日時(装置指定日時又は発券日時)から所定時間内に精算処理が完了しなかった場合は、監視装置400は、当該指定された精算装置300の監視種別1の値を「1」にする(図7のステップS32)。続いて、監視装置400は、当該精算装置300の監視種別1の値が「0」となっているため、当該精算装置300の装置画像の色を緑色(第1の警告色)に決定し(図9のステップS191)、当該精算装置300の装置画像の色を灰色(初期色)から緑色(第1の警告色)に変化させる。よって、時間超過未精算取引が発生している旨、及び、時間超過未精算取引に関する装置が店内の何処に配置されているかを一見して把握することができる。なお、緑色(第1の警告色)の当該装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、例えば、当該時間超過未精算取引の登録処理時の撮像画像を再生する。
時刻T4以降、当該精算装置300において精算処理が完了した場合、ストアコントローラ100には精算完了日時や精算レシート番号が記憶される。従って、監視装置400は、当該精算装置300の監視種別1の値を「0」にする(図7のステップS32)。続いて、監視装置400は、当該精算装置300の監視種別1が値が「0」となっているため、当該精算装置300の装置画像の色を灰色(初期色)に決定し(図9のステップS201)、当該精算装置300の装置画像の色を緑色(第1の警告色)から灰色(初期色)に変化させる(戻す)。
(具体例2)
また例えば、時刻T3以降の時刻T4において、ある登録装置200において登録処理が完了した取引(ある精算装置300を指定しない取引)について、登録完了日時(発券日時)から所定時間内に精算処理が開始されなかった場合は、監視装置400は、当該登録装置200の監視種別2の値を「1」にする(図7のステップS42)。続いて、監視装置400は、当該登録装置200の監視種別2の値が「1」となっているため、当該登録装置200の装置画像の色を青色(第2の警告色)に決定し(図9のステップS301)、当該登録装置200の装置画像の色を灰色(初期色)から青色(第2の警告色)に変化させる。よって、時間超過未精算取引が発生している旨、及び、時間超過未精算取引に関する装置が店内の何処に配置されているかを一見して把握することができる。なお、青色(第2の警告色)の当該装置画像がタッチされた場合には、監視装置400は、例えば、当該時間超過未精算取引の登録処理時(当該装置画像の登録装置200にて撮像された撮像画像)の撮像画像を再生する。
時刻T4以降の時刻T5において、ある精算装置300において精算処理が開始された場合、ストアコントローラ100には精算開始日時(読取日時、開始操作日時)が記憶される。従って、監視装置400は、当該登録装置200の監視種別2の値を「0」にする(図7のステップS42)。続いて、監視装置400は、当該登録装置200の監視種別2の値が「0」となっているため、当該登録装置200の装置画像の色を灰色(初期色)に決定し(図9のステップS311)、当該登録装置200の装置画像の色を青色(第2の警告色)から灰色(初期色)に変化させる(戻す)。
なお、時刻T5以降において、精算処理が開始された精算装置300において、精算開始日時から所定時間内に精算処理が完了しなかった場合は、監視装置400は、当該精算装置300の監視種別1の値を「1」にする(図7のステップS32)。続いて、監視装置400は、当該精算装置300の監視種別1の値が「1」となっているため、当該精算装置300の装置画像の色を緑色(第1の警告色)に決定し(図9のステップS191)、当該精算装置300の装置画像の色を灰色(初期色)から緑色(第1の警告色)に変化させる。
なお、精算装置指定無の未精算取引について、精算開始日時(読取日時、開始操作日時)から所定時間以内に精算処理が完了しなかった場合に時間超過未精算取引としているが(図7のステップS31)、登録完了日時(発券日時)から所定時間以内に精算処理が完了しなかった場合に時間超過未精算取引としてもよい。
精算装置指定無の未精算取引について精算開始日時(読取日時、開始操作日時)から所定時間以内に精算処理が完了しなかった場合に時間超過未精算取引とする態様では、ある登録装置200において登録処理が完了した取引(精算装置指定無の取引)であって登録完了日時(発券日時)から所定時間内に精算処理が開始されなかった取引(時間超過未精算取引)について、ある精算装置300において精算処理が開始された場合には、上述の如く、当該登録装置200の装置画像は青色(第2の警告色)から灰色(初期色)に変化するが、当該精算装置300の装置画像を灰色(初期色)のままである(但し、登録完了日時を起算日時とした所定時間と、精算開始日時を起算日時とした所定時間とが異なる場合であって、精算処理が開始された時点において、精算開始日時から既に所定時間を経過していた場合には、当該登録装置200の装置画像が青色(第2の警告色)から灰色(初期色)に変化したときに、当該精算装置300の装置画像は灰色(初期色)から緑色(第1の警告色)に変化する)。一方、精算装置指定無の未精算取引について登録完了日時(発券日時)から所定時間以内に精算処理が完了しなかった場合に時間超過未精算取引とする態様では、上記場合に、当該登録装置200の装置画像は青色(第2の警告色)から灰色(初期色)に変化し、且つ、当該精算装置300の装置画像を灰色(初期色)から緑色(第1の警告色)に変化する。
以上、装置監視システムによれば、精算済となって然るべきであるのに未だ未精算である蓋然性の高い取引に関連する装置を一見して把握することができる。具体的には、図6(b)に示した取引一覧画面における登録装置番号や精算装置番号によって、また、図10に図10(a)に示した店内監視画面のレイアウト領域に表示された装置画像の表示態様によって、時間超過未精算取引に関係する装置を一見して把握することができる。
上記説明においては、第1の警告色を緑色、第2の警告色を青色としているが、夫々の警告色として他の色を用いてもよい。また、上記説明においては、エラーの発生状況を装置画像の色によって報知しているが、色以外の表示態様によってエラーの発生状況を報知してもよい。例えば、装置画像の模様によってエラーの発生状況を報知してもよい。また例えば、装置画像の点滅の有無や点滅の態様(例えば、点滅速度、点滅パターン)によってエラーの発生状況を報知してもよい。
上記説明においては、店内監視画面の一覧表示領域において、店員呼出、釣銭ニアエンドに関する情報を表示しているが、一覧表示領域において表示する情報を上記に限定されない。例えば、釣銭ニアフルに関する情報を一覧表示領域において表示してもよい。
上記説明においては、所定時間を経過している未精算取引を時間超過未精算取引としているが、所定時間を経過した程度に応じて複数の種類の時間超過未精算取引を設定してもよい。例えば、2種類の時間超過未精算取引を設定する場合には、第1所定時間を経過した未精算取引を第1時間超過未精算取引とし、第1所定時間よりも長い第2所定時間を経過した未精算取引を第2時間超過未精算取引としてもよい。また、所定時間を経過した程度の異なる複数の種類の時間超過未精算取引を設定する場合には、夫々の時間超過未精算取引に対して異なる監視種別を設定するなどして、夫々の時間超過未精算取引に応じて装置画像の表示態様(色、模様等)を異ならせてもよい。例えば、第1時間超過未精算取引と第2時間超過未精算取引とを設定する場合には、第1時間超過未精算取引に関係する登録装置の装置画像を水色(薄い青色)にて表示し、第2時間超過未精算取引に関係する装置画像200の色を紺色(濃い青色)としてもよい。
なお、「装置画像」は「装置を示す情報」の一例であると説明したが、「装置画像」は、図10に示すような画像でなくても、マークなどであってもよい。例えば、四角1(四角形内に1としたもの。以下、同様)をレジ1とし、四角2をレジ2とし、丸1(円形内に1としたもの。以下、同様)を精算機1とし、丸2を精算機2、…としてもよい。また、「装置画像」は、いわゆるオブジェクト(アイコンやサムネイルのようなもの)としてフロア画像に配置されるものであってもよいし、フロア画像における他と区別される領域(例えば色分けなどされることによって他と区別される領域)を装置画像と称してもよい。また、「装置を示す情報」は、画像やマークに限定されず、文字や記号などであってもよい。例えば、レジ1の配置位置に対応したフロア画像の領域に文言「レジ1」と表示し、精算機1の配置位置に対応したフロア画像の領域に文言「精算機1」と表示してもよい。なお、「装置を示す情報」として、文言「レジ1」や文言「精算機1」を用いる場合には、各装置の状態に応じて、上記文字の表示態様(文字の色、文字の大きさ、文字の太さ、斜体や下線やアンダーラインなどの文字に対する装飾、文字の点滅など)を変化させるようにすればよい。
上記説明では、時間超過未精算取引であるか否かを判断(特定)する所定時間として、登録完了日時(装置指定日時又は発券日時)を起算日時とする所定時間と、精算開始日時(読取日時、開始操作日時)を起算日時とする所定時間とが存在するが、夫々の所定時間は、異なる時間としてもよい。また、装置指定日時を登録完了日時とする場合の所定時間と発券日時を登録完了日時とする場合の所定時間とを異なる時間としてもよい。同様に、読取日時を精算開始日時とする場合の所定時間と、開始操作日時を精算開始日時とする場合の所定時間とを異なる時間としてもよい。
上記説明においては、図11に示すように、画像再生画面は1つの再生領域(登録処理時、又は、精算処理時の撮像画像を再生する共通の再生領域)を有しているが、2つの再生領域(登録処理時の撮像画像を再生する専用の再生領域、精算処理時の撮像画像を再生する専用の再生領域)を有していてもよく、また、夫々の再生画像において、登録処理時の撮像画像と精算処理時の撮像画像とを同時に再生してもよい。
上記説明においては、図11に示すように、画像再生画面の左側に「レジNO」及び「精算機NO」を表示したが、表示箇所は、左側でなくてもよい。また、画像再生画面(例えば「レジNO」の下)に、当該取引を登録処理した店員を識別する店員識別情報を表示してもよい。例えば、店員が登録装置200において操作を開始する前に、店員識別情報を示したバーコード(例えば名札などに印刷されたバーコード)をスキャナ部204にて読み取って記憶するとともに、各登録処理において取引識別情報に対応付けて店員識別情報を記憶することによって、登録処理時(又は精算処理時)の様子が再生されている取引を登録処理した店員を識別する店員識別情報を表示してもよい。
上記説明においては、精算処理に必要となる情報を2次元コード化して印刷媒体に印刷してお会計券としたが、精算処理に必要となる情報を記憶した読み書き可能なカードをお会計券としてもよい。
上記説明においては、登録装置200は、お会計券を介して精算装置300に、精算処理に必要となる情報を提供したが、LAN110を介して精算装置300に、精算処理に必要となる情報を提供してもよい。例えば、登録装置200は、精算装置300が指定された場合に、当該登録装置200から当該精算装置300に直接、精算処理に必要となる情報の一部(お会計券番号に代えて採番される取引識別情報)又は全部を送信してもよい。なお、精算装置300は、精算処理に必要となる情報の一部を登録装置200から受信した場合には、他の精算処理に必要となる情報をストアコントローラ100から受信すればよい。
上記説明においては、精算装置300の撮像部312は、図5(b)に示すように、お客による入出金の操作にフォーカスした撮像画像を生成しているが、お客による入出金の操作に加え、お客の容姿や服装なども確認できる撮像画像を生成するようにしてもよい。
上記説明においては、取引(顧客)毎に撮像し、取引毎の撮像画像を記憶する態様としたが、複数の取引を通して撮像するとともに取引毎の撮像位置(開始位置、終了位置)を記憶する態様としてもよい。上述の如く複数の取引を通して撮像する態様においては、所望の取引の撮像位置から撮像画像を再生する。なお、動画像に代えて静止画を撮像してもよい。例えば、1取引において1枚以上の静止画を撮像し、当該1枚以上の静止画を取引識別情報に対応付けて記憶してもよい。
上記説明においては、各登録装置200において撮像された撮像画像は、夫々の登録装置200に記憶されるが、代表する1つの登録装置200に纏めて記憶してもよいし、他の装置(ストアコントローラ100、監視装置400、精算装置300)に送信し、他の装置にて記憶してもよい。また、各精算装置300において撮像された撮像画像についても同様である。
上記説明においては、登録装置200は、1つの撮像部212を備えているが、2以上の撮像部212を備えていてもよい。つまり、夫々の登録装置200は、撮像範囲や撮像角度の異なる複数台のカメラにて同時に撮像してもよい。例えば、登録装置200は、お客の容姿、服装などを確認するための撮像画像を生成するカメラと、買上商品などを確認するためのカメラとで同時に撮像してもよい。精算装置300についても同様である。なお、複数台のカメラにて同時に撮像した場合には、ある取引の撮像画像を再生する際に、何れかのカメラ(若しくは何れかのカメラによって撮像された撮像画像)を指定できるようにしてもよい。
上記説明においては、登録装置200は1つの撮像部212を備えているが、登録装置200が撮像部212を備えずに、撮像部212による撮像画像と同様の撮像画像を生成可能な撮像部(カメラ)を登録装置200とは別に設置してもよい。例えば、店舗の天井、壁、柱、棚等に1又は複数の撮像部を設置し、撮像部212による撮像画像と同様の撮像画像を生成するようにしてもよい。なお、1つの登録装置200に対し、天井等に設置した撮像部を1つずつ割当ててもよいし、複数の登録装置200に対し、複数の撮像部を割当ててもよい。同様に、精算装置300が撮像部312を備えずに、撮像部312による撮像画像と同様の撮像画像を生成可能な撮像部を登録装置200とは別に設置してもよい。天井等に設置した1以上の撮像部を制御する方法としては、例えば、登録装置200や精算装置300が、取引毎のタイミング情報(撮像開始、撮像終了、開始位置、終了位置を指示する情報)を、カメラ制御装置(例えば、ストアコントローラ100であってもよいし、別の装置であってもよい)に送信し、カメラ制御装置は、上記タイミング情報に従って、天井等に設置した1以上の撮像部を制御してもよい。なお、カメラ制御装置が天井等に設置した1以上の撮像部を制御する場合には、カメラ制御装置が撮像画像を記憶するようにしてもよい。
上記説明においては、登録装置200が精算装置300を指定する場合と指定しない場合の両方が存在(混在)する態様を例にしているが、登録装置200が精算装置300を常に指定する態様であってもよいし、登録装置200が精算装置300を常に指定しない態様であってもよい。なお、指定する場合と指定しない場合の両方が存在する態様でないときは、指定の有無の判断は不要となるため、ストアコントローラ100は、装置指定フラグを記憶しなくてもよい。
上記説明においては、登録処理と精算処理とを別々の装置(登録装置200、精算装置300)にて実行したが、登録処理と精算処理とを同一の装置(以下、登録精算装置と称する)にて実行してもよい。登録精算装置における時間超過未精算取引を把握するために、他と場、登録精算装置は、ある取引の登録処理が完了した段階(例えば、買上商品を全て登録した後に締めキー等の所定キーの押下があった段階)で、当該取引における登録処理に関係する情報をストアコントーラ100に送信し、当該取引の精算処理が完了した段階(例えば、精算レシートを発行した段階)で、当該取引における精算処理に関係する情報をストアコントーラ100に送信すればよい。なお、店員が登録精算装置を使用して登録処理と精算処置とを行う態様と、お客自らが登録精算装置を使用して登録処理と精算処理とを行う態様とが考えられるが(若しくは、店員用の登録精算装置とお客用の登録精算装置とが存在する場合が考えられるが)、監視対象となるのは、主に、お客自らが使用する態様における登録精算装置(若しくは、お客用の登録精算装置)である。
上記説明では、本実施形態における定義である旨の限定を加えつつも、登録処理が完了した取引であって精算処理が完了していない取引を未精算取引とし、登録処理が完了した取引であって所定時間内に精算処理が完了していない未精算取引を時間超過未精算取引とするとしていたが、登録処理と精算処理とを登録精算装置が実行する態様の場合には、登録処理が開始された取引であって精算処理が完了していない取引を未精算取引とし、登録処理が開始された取引であって所定時間内に精算処理が完了していない未精算取引を時間超過未精算取引としてもよい。登録処理が開始された取引であって所定時間内に精算処理が完了していない時間超過未精算取引を把握するために、例えば、登録精算装置は、ある取引の登録処理が開始された段階(例えば、1つ目の買上商品が登録された段階)で、当該取引における登録処理に関係する情報(既取得可能な情報のみであってもよい)をストアコントーラ100に送信すればよい。
上記実施形態においては、監視装置400が、時間超過未精算取引を特定(図7(c)及び図7(d)参照)し、また、取引一覧画面(図6(b)参照)や店内監視画面(図10(a)参照)にて時間超過未精算取引について登録処理を実行した登録装置200や時間超過未精算取引について精算処理を完了させる精算装置300を特定可能に報知する例を説明したが、他の装置が実行してもよい。
例えば、監視装置400に加えてストアコントローラ100が取引一覧画面や店内監視画面を表示してもよい(監視装置400及びストアコントローラ100の両装置にて取引一覧画面や店内監視画面を表示してもよい)。なお、監視装置400及びストアコントローラ100の両装置にて取引一覧画面や店内監視画面を表示する態様の場合、監視装置400に代えてストアコントローラ100が、時間超過未精算取引を特定してもよいし、監視情報(図8参照)を記憶してもよい。
また、監視装置400に代えてストアコントローラ100が取引一覧画面や店内監視画面を表示してもよい(ストアコントローラ100にて取引一覧画面や店内監視画面を表示してもよい)。即ち、監視装置400は、時間超過未精算取引の特定と、監視情報(図8参照)を記憶するが、取引一覧画面や店内監視画面はストアコントローラ100が表示し、監視装置400は取引一覧画面や店内監視画面を表示しなくてもよい。
また、登録装置200が、取引一覧画面や店内監視画面を表示してもよい。例えば、監視装置400(又はストアコントローラ100)が時間超過未精算取引を特定し、監視装置400(又はストアコントローラ100)が監視情報を記憶し、監視装置400(及び/又はストアコントローラ100)に加えて、又は、代えて、登録装置200が、取引一覧画面や店内監視画面を表示してもよい。なお、店内の全部の登録装置200にて取引一覧画面や店内監視画面を表示してもよいし、予め定めた特定の登録装置200において取引一覧画面や店内監視画面を表示してもよい。同様に、精算装置300が、取引一覧画面や店内監視画面を表示してもよいし、登録精算装置を設置する場合には登録精算装置が、取引一覧画面や店内監視画面を表示してもよい。
また、監視装置400を設置しなくてもよい。監視装置400を設置しない態様の場合、例えば、ストアコントローラ100が、時間超過未精算取引を特定し、監視情報を記憶すればよい。なお、ストアコントローラ100が時間超過未精算取引を特定し、監視情報を記憶する場合には、ストアコントローラ100、登録装置200(全部、又は、一部)、精算装置300(全部、又は、一部)、登録精算装置を設置する場合には登録精算装置(全部、又は、一部)うち、少なくとも1つの装置において取引一覧画面や店内監視画面を表示すればよい。
また、監視装置400を設置しない態様において、ある代表の登録装置200(予め定めた1つの登録装置200)が、時間超過未精算取引を特定し、監視情報を記憶してもよい。なお、ある代表の登録装置200が時間超過未精算取引を特定し、監視情報を記憶する場合には、ストアコントローラ100、登録装置200(全部、又は、一部、又は、代表)、精算装置300(全部、又は、一部)、登録精算装置を設置する場合には登録精算装置(全部、又は、一部)うち、少なくとも1つの装置において取引一覧画面や店内監視画面を表示すればよい。或いは、監視装置400を設置しない態様において、同様に、ある代表の精算装置300が、時間超過未精算取引を特定し、監視情報を記憶してもよいし、登録精算装置を設置する場合にはある代表の登録精算装置が、取引一覧画面や店内監視画面を表示してもよい。
なお、店内監視画面等を表示可能な装置において、店員識別情報を示したバーコードをスキャナ部204にて読み取らせるなどして、特定の店員の操作の場合に限って店内監視画面等の表示を許可してもよい。或いは、特定の店員の操作の場合に限って撮像画像の再生を許可してもよい。
なお、店内監視画面(図10)のメインメニューから、各装置における取引情報、金種毎の釣銭高(格納枚数)を確認する画面に切り替えることができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上記実施形態で示した装置監視システムに関し、以下の付記を開示する。
(付記項1)
買上商品の登録処理と精算処理とを実行するシステムを監視する装置監視システムにおいて、前記登録処理が開始された取引であって所定時間内に前記精算処理が未だ完了していない時間超過未精算取引を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記時間超過未精算取引について、前記登録処理を実行した装置、又は、前記精算処理を完了させる装置を特定可能に報知する報知手段とを備え、前記特定手段は、前記登録処理において生成される情報、又は、前記精算処理において生成される情報に基づいて前記時間超過未精算取引として特定することを特徴とする装置監視システム。
上記構成によれば、特定手段によって、時間超過未精算取引が特定され、報知手段によって、時間超過未精算取引について、登録処理を実行した装置、又は、精算処理を完了させる装置が特定可能に報知されるため、精算済となって然るべきであるのに未だ未精算である蓋然性の高い取引に関連する装置(当該取引を実行した装置、当該取引を実行している装置、当該取引を実行するべき装置)を一見して把握することができる。
(付記項2)
前記装置監視システムは、少なくとも、前記登録処理を実行する登録装置と、顧客の操作によって前記精算処理を実行する精算装置とを備え、前記登録装置は、買上商品を登録する登録手段と、前記登録手段によって買上商品の登録が完了した取引毎に、当該取引にて登録された買上商品の情報を読み出し可能な媒体を出力する媒体出力手段とを有し、前記精算装置は、前記媒体出力手段によって出力された前記媒体を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた前記媒体から読み出した買上商品の情報に基づいて精算する精算手段とを有し、前記特定手段は、前記精算処理において生成される情報として前記媒体の読取時に生成される情報を用いて、前記媒体出力手段によって前記媒体が出力された取引であって所定時間内に前記媒体が読み取られていない取引を前記時間超過未精算取引として特定し、前記報知手段は、前記時間超過未精算取引について前記登録処理を実行した前記登録装置を特定可能に報知することを特徴とする付記項1記載の装置監視システム。
上記構成によれば、特定手段によって、登録装置から媒体(お会計券)が出力された取引であって所定時間内に精算装置にて当該媒体が読み取られていない取引が時間超過未精算取引として特定され、報知手段によって、当該時間超過未精算取引について登録処理を実行した登録装置(当該媒体を出力した登録装置)が特定可能に報知されるため、精算済となって然るべきであるのに未だ未精算である蓋然性の高い取引に関連する装置(時間超過未精算取引について登録処理を実行した登録装置)を一見して把握することができる。
(付記項3)
前記装置監視システムは、少なくとも、前記登録処理を実行する登録装置と、顧客の操作によって前記精算処理を実行する精算装置とを備え、前記登録装置は、買上商品を登録する登録手段と、前記登録手段によって買上商品の登録が完了した取引毎に、当該取引にて登録された買上商品の情報を読み出し可能な媒体を出力する媒体出力手段とを有し、前記精算装置は、前記媒体出力手段によって出力された前記媒体を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた前記媒体から読み出した買上商品の情報に基づいて精算する精算手段とを有し、前記特定手段は、前記精算処理において生成される情報として前記精算の完了時に生成される情報を用いて、前記読取手段によって前記媒体が読み取られた取引であって所定時間内に精算が完了していない取引を前記時間超過未精算取引として特定し、前記報知手段は、前記時間超過未精算取引について前記精算処理を完了させる、前記媒体を読み取った前記精算装置を特定可能に報知することを特徴とする付記項1記載の装置監視システム。
上記構成によれば、特定手段によって、登録装置から出力された媒体(お会計券)が精算装置において読み取られた取引であって所定時間内に精算が完了していない取引が時間超過未精算取引として特定され、報知手段によって、当該時間超過未精算取引について精算処理を完了させる精算装置(当該媒体を読み取った精算装置)が特定可能に報知されるため、精算済となって然るべきであるのに未だ未精算である蓋然性の高い取引に関連する装置(時間超過未精算取引について精算処理を実行するべき精算装置)を一見して把握することができる。
(付記項4)
前記装置監視システムは、少なくとも、前記登録処理を実行する登録装置と、顧客の操作によって前記精算処理を実行する精算装置とを備え、前記登録装置は、買上商品を登録する登録手段と、前記登録手段によって買上商品の登録が完了した取引毎に、前記精算処理を完了させる前記精算装置を指定する指定手段と、を有し、前記精算装置は、前記前記登録手段によって登録された買上商品の情報に基づいて精算する精算手段とを有し、前記特定手段は、前記精算処理において生成される情報として前記精算の完了時に生成される情報を用いて、前記指定手段によって前記精算装置が指定された取引であって所定時間内に精算が完了していない取引を前記時間超過未精算取引として特定し、前記報知手段は、前記時間超過未精算取引について前記精算処理を完了させる、前記指定された前記精算装置を特定可能に報知することを特徴とする付記項1記載の装置監視システム。
上記構成によれば、特定手段によって、登録装置によって精算装置が指定された取引であって所定時間内に精算が完了していない取引が時間超過未精算取引として特定され、報知手段によって、当該時間超過未精算取引について精算処理を完了させる精算装置(登録装置によって指定された精算装置)が特定可能に報知されるため、精算済となって然るべきであるのに未だ未精算である蓋然性の高い取引に関連する装置(時間超過未精算取引について精算処理を実行するべき精算装置)を一見して把握することができる。
(付記項5)
前記特定手段は、前記登録処理において生成される情報として前記登録処理の完了時に生成される情報を用いて、前記登録処理が完了した前記時間超過未精算取引を特定することを特徴とする付記項1記載の装置監視システム。
上記構成によれば、特定手段によって、登録処理が完了した時間超過未精算取引が特定されるため、精算済となって然るべきであるのに未だ未精算である蓋然性の高い取引に関連する装置(当該取引を実行した装置、当該取引を実行している装置、当該取引を実行するべき装置)を一見して把握することができる。
(付記項6)
店内フロアのフロア画像を表示するとともに、少なくとも、夫々の前記登録装置の配置位置に対応した前記フロア画像の各領域に夫々の前記登録装置の装置を示す情報を表示する表示手段を更に備え、前記報知手段は、前記時間超過未精算取引について前記登録処理を実行した前記登録装置の前記装置を示す情報を他の前記装置を示す情報と区別可能に表示することを特徴とする付記項2記載の装置監視システム。
上記構成によれば、表示手段によって、夫々の登録装置の配置位置に対応したフロア画像の各領域に夫々の登録装置の装置を示す情報(例えば、装置画像)が表示され、報知手段によって、時間超過未精算取引について登録処理を実行した登録装置の装置を示す情報が、他の装置を示す情報と区別可能に表示(異なる表示態様によって表示)されるため、精算済となって然るべきであるのに未だ未精算である蓋然性の高い取引に関連する装置(時間超過未精算取引について登録処理を実行した登録装置)の店内の配置位置を一見して把握することができる。
(付記項7)
前記登録装置における登録処理時の様子を撮像する撮像手段と、前記報知手段によって報知された前記登録装置における前記時間超過未精算取引の登録処理時の撮像画像を再生する再生手段とを更に備えることを特徴とする付記項2又は付記項6記載の装置監視システム。
上記構成によれば、精算済となって然るべきであるのに未だ未精算である蓋然性の高い取引に関連する装置(時間超過未精算取引について登録処理を実行した登録装置)の登録処理時の撮像画像を確認することができる。
(付記項8)
前記登録装置における登録処理時の様子を撮像する撮像手段と、前記表示手段によって表示された前記装置を示す情報によって前記登録装置を指定する指定手段と、他の前記装置を示す情報と区別可能に表示された前記装置を示す情報が指定された場合、当該指定された前記装置を示す情報に対応する前記登録装置における前記時間超過未精算取引の登録処理時の撮像画像を再生する再生手段とを更に備えることを特徴とする付記項6記載の装置監視システム。
上記構成によれば、フロア画像内の装置を示す情報(例えば、装置画像)によって登録装置を指定することによって、当該登録装置における時間超過未精算取引の登録処理時の撮像画像を再生することができるため、簡便に、精算済となって然るべきであるのに未だ未精算である蓋然性の高い取引に関連する装置(時間超過未精算取引について登録処理を実行した登録装置)の登録処理時の撮像画像を確認することができる。
(付記項9)
店内フロアのフロア画像を表示するとともに、少なくとも、夫々の前記精算装置の配置位置に対応した前記フロア画像の各領域に夫々の前記精算装置の装置を示す情報を表示する表示手段を更に備え、前記報知手段は、前記時間超過未精算取引について前記精算処理を完了させる前記精算装置の前記装置を示す情報を他の前記装置を示す情報と区別可能に表示することを特徴とする付記項3又は付記項4記載の装置監視システム。
上記構成によれば、表示手段によって、夫々の精算装置の配置位置に対応したフロア画像の各領域に夫々の精算装置の装置を示す情報(例えば、装置画像)が表示され、報知手段によって、時間超過未精算取引について精算処理を完了させる精算装置の装置を示す情報が、他の装置を示す情報と区別可能に表示(異なる表示態様によって表示)されるため、精算済となって然るべきであるのに未だ未精算である蓋然性の高い取引に関連する装置(時間超過未精算取引について精算処理を実行するべき精算装置)の店内の配置位置を一見して把握することができる。
(付記項10)
前記登録装置における登録処理時の様子を撮像する撮像手段と、前記報知手段によって報知された前記精算装置において完了させる前記時間超過未精算取引の登録処理時の撮像画像を再生する再生手段と、を更に備えることを特徴とする付記項3、付記項4、又は、付記項9の何れかに記載の装置監視システム。
上記構成によれば、精算済となって然るべきであるのに未だ未精算である蓋然性の高い取引に関連する装置(時間超過未精算取引について登録処理を実行した登録装置)の登録処理時の撮像画像を確認することができる。
(付記項11)
前記登録装置における登録処理時の様子を撮像する撮像手段と、前記表示手段によって表示された前記装置を示す情報によって前記精算装置を指定する指定手段と、他の前記装置を示す情報と区別可能に表示された前記装置を示す情報が指定された場合、当該指定された前記装置を示す情報に対応する前記精算装置において完了させる前記時間超過未精算取引の登録処理時の撮像画像を再生する再生手段とを更に備えることを特徴とする付記項9記載の装置監視システム。
上記構成によれば、フロア画像内の装置を示す情報(例えば、装置画像)によって精算装置を指定することによって、当該精算装置における時間超過未精算取引の登録処理時の撮像画像を再生することができるため、簡便に、精算済となって然るべきであるのに未だ未精算である蓋然性の高い取引に関連する装置(時間超過未精算取引について登録処理を実行した登録装置)の登録処理時の撮像画像を確認することができる。
(付記項12)
買上商品の登録処理と精算処理とを実行するシステムを監視する監視装置において、前記登録処理が開始された取引であって所定時間内に前記精算処理が未だ完了していない時間超過未精算取引を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記時間超過未精算取引について、前記登録処理を実行した装置、又は、前記精算処理を完了させる装置を特定可能に報知する報知手段とを備え、前記特定手段は、前記登録処理において生成される情報、又は、前記精算処理において生成される情報に基づいて前記時間超過未精算取引として特定することを特徴とする。
上記構成によれば、付記項1と同様の効果を得ることができる。なお、監視装置400が時間超過未精算取引を特定し、店内監視画面等を表示(即ち、時間超過未精算取引について登録処理を実行した登録装置200や時間超過未精算取引について精算処理を完了させる精算装置300を特定可能に報知)する態様の場合には、監視装置400が当該付記項12の監視装置に該当する。ストアコントローラ100が時間超過未精算取引を特定し、店内監視画面等を表示する態様の場合には、ストアコントローラ100が当該付記項12の監視装置に該当する。登録装置200が時間超過未精算取引を特定し、店内監視画面等を表示する態様の場合には、登録装置200が当該付記項12の監視装置に該当する。精算装置300が時間超過未精算取引を特定し、店内監視画面等を表示する態様の場合には、精算装置300が当該付記項12の監視装置に該当する。登録精算装置が時間超過未精算取引を特定し、店内監視画面等を表示する態様の場合には、登録精算装置が当該付記項12の監視装置に該当する。
なお、本発明の装置監視システムの各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明の装置監視システムの各処理に係る上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。