JP6024289B2 - 投射型表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等の反射型表示素子を備える投射型表示装置に関する。
デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等の反射型表示素子を備える投射型表示装置では、色分解合成プリズムと内部全反射プリズム(TIRプリズム)とを組み合わせたプリズムユニットが使用される。
光照射手段からの照明光は、TIRプリズムを介して色分解合成プリズムに入射する。色分解合成プリズムは、照明光を青色光、赤色光、及び緑色光に分解して個々の反射型表示素子に入射させる。また、反射型表示素子で反射された光は、色分解合成プリズムで合成された後にTIRプリズムを介して投影光学系に投影光として出射されるか、または、投影光学系から外れるように色分解合成プリズムから非投影光として出射される。
このような、構成を有する投射型表示装置は、特開2008−292547号公報(特許文献1)、特開2008−112009号公報(特許文献2)、および、特開2008−250122号公報(特許文献3)に開示されている。
特開2008−292547号公報 特開2008−112009号公報 特開2008−250122号公報
幅広い色再現性を達成するためには、単色性の優れたRGBのレーザー光源を用いるとともに、水色光(シアン:波長480nm〜520nm)の光源を加えた4色(赤色光、緑色光、青色光、水色光)により、画像を形成することが必要である。
しかしながら反射型表示素子(DMD)とダイクロイックコートとを有する色分解合成プリズムを用いた投射型表示装置においては、照明光の色分解と投影光の色合成を同一のプリズムで行うために、照明光と投影光でダイクロイックコートへの入射角度が異なることによるコート特性シフトの発生、入射角度自体が大きくなることで偏光によるコート特性の差が発生する課題があった。
したがって、本発明は上記課題を解決することにあり、幅広い色再現性を達成することを可能とする投射型表示装置を提供することにある。
この発明に基づいた投射型表示装置においては、620nm以上の波長を有する第1光、470nm以下の波長を有する第2光、470nmを越え620nm未満の波長を有し、それぞれ異なる波長を有する第3光および第4光を有する照明光を照射する光照射手段と、第1反射型表示素子、第2反射型表示素子、および第3反射型表示素子と、上記光照射手段から照射された上記照明光を色分解し、色分解されたそれぞれの光を上記第1反射型表示素子、上記第2反射型表示素子、および上記第3反射型表示素子に出射するとともに、上記第1反射型表示素子、上記第2反射型表示素子、および上記第3反射型表示素子が反射したそれぞれの上記光を合成して、投影光を形成する色分解合成プリズムと、上記光照射手段と上記色分解合成プリズムとの間に配置され、上記光照射手段から照射された上記照明光を上記色分解合成プリズムに導くとともに、上記色分解合成プリズムで合成された上記投影光を投影光学系に出射する内部全反射プリズムと、上記光照射手段の上記照明光の照射タイミングに同期して、上記第1反射型表示素子、上記第2反射型表示素子、および上記第3反射型表示素子の動作制御を行なう同期制御手段とを備える。
上記色分解合成プリズムは、上記照明光から上記第1光を色分解して反射し、上記第1光を上記第1反射型表示素子に向けて入射させる第1ダイクロイックコート面を有する第1プリズムと、上記照明光から上記第2光を色分解して反射し、上記第2光を上記第2反射型表示素子に向けて入射させる第2ダイクロイックコート面を有する第2プリズムと、上記第3光および上記第4光を通過させ、上記第3光および上記第4光を上記第3反射型表示素子に向けて入射させる第3プリズムとを有する。上記色分解合成プリズムを平面視した場合に、上記第1ダイクロイックコート面の上記照明光の主光線に対する傾きが、上記第2ダイクロイックコート面の上記照明光の上記主光線に対する傾きよりも大きく設けられるとともに、上記第1プリズムは、全反射面を有し、上記全反射面は、上記照明光の上記主光線に直交するように設けられ、上記色分解合成プリズムを側面視した場合には、上記第3反射型表示素子への上記照明光の上記主光線は、上記投影光の主光線に対して傾斜して入射している。
上記同期制御手段は、上記第3反射型表示素子に入射する上記第3光および上記第4光を時分割で発光させる発光制御手段を含み、上記第3光および上記第4光の発光に同期して上記第3反射型表示素子の動作を制御する。
他の形態においては、上記光照射手段は、上記第1光として波長が620nm〜660nmの赤色光を照射し、上記第2光として波長が430nm〜470nmの青色光を照射し、上記第3光として、波長が520nm〜560nmの緑色光を照射し、上記第4光として波長が480nm〜520nmの水色光を照射する。
他の形態においては、上記発光制御手段は、上記緑色光と上記水色光とを時分割発光させる。
上記発光制御手段は、上記水色光の発光時間が、上記緑色光の発光時間よりも長くなるように制御する。
本発明によれば、幅広い色再現性を達成することを可能とする投射型表示装置を提供することを可能とする。
実施の形態における投射型表示装置に用いられるプリズムユニットの平面図である。 実施の形態における投射型表示装置に用いられるプリズムユニットの正面図である。 実施の形態における投射型表示装置に用いられるプリズムユニットの斜視図である。 実施の形態における投射型表示装置の機能ブロック図である。 実施の形態における投射型表示装置に用いられるプリズムユニットの詳細平面図である。 実施の形態における投射型表示装置に用いられるプリズムユニットの詳細側面図である。 第1ダイクロイックコート面および第2ダイクロイックコート面への主光線の水平方向傾きと鉛直方向傾きを示す図である。 第1ダイクロイックコート面および第2ダイクロイックコート面への照明光および投影光に対するコート特性を示す第1の図である。 第1ダイクロイックコート面および第2ダイクロイックコート面への照明光および投影光に対するコート特性を示す第2の図である。 赤色光、青色光、および緑色光の3色で30000ルーメンの白色照明光を得た場合と、赤色光、青色光、緑色光、および水色光の4色で30000ルーメンの白色照明光を得た場合の、各色のルーメンを対比した図である。 色再現性範囲を示す図である。 本実施の形態における同期制御手段および発光制御手段における時分割制御を示す図である。 本実施の形態における他の同期制御手段および発光制御手段における時分割制御を示す図である。
本発明に基づいた実施の形態における投射型表示装置について、以下、図を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
(実施の形態1)
まず、図1から図3を参照して本実施の形態における投射型表示装置に用いられるプリズムユニット100の基本的構成について説明する。図1は、プリズムユニット100の平面図、図2は、プリズムユニットの正面図、図3は、プリズムユニットの斜視図である。なお、本明細書においては、説明の便宜上、図1から図3において、紙面に平行な平面を水平方向とし、紙面に垂直な方向を鉛直方向として説明する。
(プリズムユニット100)
このプリズムユニット100は、照明光ILを、第1反射型表示素子14、第2反射型表示素子15、および第3反射型表示素子16に導くための、内部全反射プリズム(TIRプリズム)7および色分解合成プリズム8を有する。本実施の形態におけるプリズムユニット100は5ピースプリズムユニットである。
色分解合成プリズム8は、3個のプリズムブロック(第1プリズム81、第2プリズム82、および第3プリズム83)を有し、TIRプリズム7は、2個のプリズムブロック(第4プリズム7Aおよび第5プリズム7B)を有している。
TIRプリズム7は、略三角柱状の第4プリズム7Aと略三角柱状の第5プリズム7Bを有している。各プリズムの斜面間にはエアギャップ層が設けられている。TIRプリズム7によって、第1反射型表示素子14、第2反射型表示素子15、および第3反射型表示素子16に対する入力光と出力光との分離が行われる。第4プリズム7Aは、後述する光照射手段300の反射ミラー370から出射された照明光を、全反射面71で全反射させ、プリズム端面72から色分解合成プリズム8に向けて出射する。
色分解合成プリズム8は、TIRプリズム7に隣接して(図1において上側)配置されており、略三角柱状の第1プリズム81、略三角柱状の第2プリズム82、および略台形柱状の第3プリズム83が組み合わされている。
第1プリズム81は、TIRプリズム7のプリズム端面72に対向する全反射面811、第2プリズム82に対向する第1ダイクロイックコート面812、および、第1反射型表示素子14が対向するプリズム端面813を有する。
第2プリズム82は、第1ダイクロイックコート面812に対向する全反射面821、第3プリズム83に対向する第2ダイクロイックコート面822、および、第2反射型表示素子15が対向するプリズム端面823を有する。
第3プリズム83は、第2ダイクロイックコート面822に対向するプリズム端面831と、第3反射型表示素子16に対向するプリズム端面832とを有する。
第1プリズム81の全反射面811および第2プリズム82の全反射面821のうち第1プリズム81の全反射面811と、TIRプリズム7のプリズム端面72との間にはエアギャップ層AGが設けられている。
第1反射型表示素子14、第2反射型表示素子15、および第3反射型表示素子16は、それぞれが1画素に対応する多数のマイクロミラー(図示せず)を備える。個々のマイクロミラーの傾斜角度ないし姿勢は2つの状態に切換可能である。2つの状態のうちの一方の状態(オン状態)のマイクロミラーは、TIRプリズム7を介して、後述する投影光学系200に向かう投影光となるように照明光を反射する。他方の状態(オフ状態)のマイクロミラーは、TIRプリズム7から外れた方向に向かう非投影光となるように照明光を反射する。
(投射型表示装置1)
図4を参照して、上記プリズムユニット100を備える投射型表示装置1について説明する。なお、図4は、本実施の形態における投射型表示装置1の機能ブロック図である。
本実施の形態における投射型表示装置1は、上記プリズムユニット100に照明光を照射する光照射手段300と、上記プリズムユニット100から出射される投影光を被投影対象物(スクリーン等)に投影するための投影光学系200と、光照射手段300の照明光の照射タイミングに同期して、第1反射型表示素子14、第2反射型表示素子15、および第3反射型表示素子16の制御を行なう同期制御手段380とを備えている。
さらに、同期制御手段380は、第3反射型表示素子16に入射する第3光および第4光を時分割で発光させる発光制御手段390を含み、第3光および第4光の発光に同期して第3反射型表示素子16の動作を制御する。
(光照射手段300)
本実施の形態における光照射手段300は、620nm以上の波長を有する第1光、470nm以下の波長を有する第2光、470nmを越え620nm未満の波長を有し、それぞれ異なる波長を有する第3光および第4光を有する照明光を照射する。
具体的には、第1光として波長が620nm〜660nmの赤色光を照射する赤色レーザー光照射装置301、第2光として波長が430nm〜470nmの青色光を照射する青色レーザー光照射装置302、第3光として波長が520nm〜560nmの緑色光を照射する緑色レーザー光照射装置303、および、第4光として波長が480nm〜520nmの水色光を照射する水色レーザー光照射装置304を有する。
本実施の形態では、赤色レーザー光照射装置301は、主波長が640nmの赤色レーザー光を照射し、青色レーザー光照射装置302は、主波長が450nmの青色レーザー光を照射し、緑色レーザー光照射装置303は、主波長が532nmの緑色レーザー光を照射し、水色レーザー光照射装置304は、主波長が500nmの水色レーザー光を照射する。
波長が532nmの緑色レーザー光と波長が500nmの水色レーザー光とは、偏光ビームスプリッタ310で合成され、波長が640nmの赤色レーザー光と波長が450nmの青色レーザー光とは、それぞれダイクロイックフィルター320により合成され、4色のレーザー光が合成された照明光が形成される。
4色のレーザー光が合成された照明光は、集光レンズ330、ファイバー340およびロッドインテグレータ350を通過し、所定の矩形に成形される。その後、所定の矩形に成形された照明光は、リレー光学系360を順次通過し、反射ミラー370により反射された照明光が、TIRプリズム7に出射される。なお、照明光は、ファイバー340を通過した後は無偏光となる。
次に、図5および図6を参照して、TIRプリズム7に出射された照明光について説明する。図5は、プリズムユニット100の詳細平面図であり、図6は、プリズムユニット100の詳細側面図である。
プリズムユニット100において、第1プリズム81の第1ダイクロイックコート面812には、640nm付近を主波長とする光を分離する第1ダイクロイックコート812Cが成膜され、第2プリズム82の第2ダイクロイックコート面822には、450nm付近を主波長とする光を分離する第2ダイクロイックコート822Cが成膜されている。
一般的にダイクロイックコートへの光の入射角度が大きくなると偏光によるコート特性の差が大きくなるため、偏光に関係なく主波長の近いレーザー光を分離合成するためには、ダイクロイックコートの角度依存性が小さくなるように、屈折率の高い薄膜材料の組合せで層数を多く重ねる必要がある。
本実施の形態では、最も主波長の近い緑色レーザー光(第3光:532nm)および水色レーザー光(第4光:500nm)を、同一の第3反射型表示素子16に入射させ、その次に主波長の近い青色レーザー光(第2光:450nm)と水色レーザー光(第4光:500nm)との分離合成においては、第2ダイクロイックコート面822への主光線の入射角度が小さくなるように配置することで、第2ダイクロイックコート822Cの膜厚(層数)を不必要に増やすことなく効率的に4つのレーザー光を分離合成することを可能としている。
具体的には、第1ダイクロイックコート面および第2ダイクロイックコート面への主光線の水平方向傾きが、平面視における第1プリズム81の全反射面811を基準とした場合の、第1ダイクロイックコート面812の傾きは28.5度(大きい角度)であり、第2ダイクロイックコート面822の傾きは、11.25度(小さい角度)である。
第1プリズム81の全反射面811から入光した照明光は、第1ダイクロイックコート面812において、波長が640nmの赤色レーザー光のみが反射する。光赤色レーザー光は、さらに全反射面811で全反射し、第1反射型表示素子14に出射される。
赤色レーザー光が分離され、第1ダイクロイックコート面812を通過した照明光は、第2プリズム82の全反射面821から入光し、第2ダイクロイックコート面822において、波長が450nmの青色レーザー光のみが反射する。青色レーザー光は、全反射面821で全反射し、第2反射型表示素子15に出射される。
赤色レーザー光および青色レーザー光が分離され第2ダイクロイックコート面822を通過した照明光は、第3プリズム83の内部を通過し、第3反射型表示素子16に出射される。
ここで、図7を参照して、第1ダイクロイックコート面および第2ダイクロイックコート面への主光線の水平方向傾きと鉛直方向傾きについて説明する。上記したように、平面視における第1プリズム81の全反射面811を基準とした場合の、第1ダイクロイックコート面812の傾きは28.5度であり、第2ダイクロイックコート面822の傾きは、11.25度である。
次に、プリズムユニット100を側面(図6)から見た場合、第3反射型表示素子16に照明光は投影光軸(HL)より鉛直方向に26度傾いた角度で入射しており、プリズムの屈折率が1.5168(BK7)であるとすると、プリズムユニット100内では投影光軸(HL)より鉛直方向に16.8度傾くことになる。
このことから、照明光ILの主光線および投影光HLの主光線がプリズムユニット100の内部から第1ダイクロイックコート面812および第2ダイクロイックコート面822ダイクロイックコート面へ実際に入射する角度は、水平方向と鉛直方向の合成角度により、図7に示すように第1ダイクロイックコート面812への最大入射角度は、32.7°、第2ダイクロイックコート面822への最大入射角度は20.1°となる。
よって、照明光の最大入射角度が大きくなる第1ダイクロイックコート面812でスペクトルの間隔が広く、分離が容易な620nm以上の光を分離し、その次に分離が容易な470nm以下の光を第2ダイクロイックコート面で分離するとよい。
ここで、図8および図9を参照して、第1ダイクロイックコート面812および第2ダイクロイックコート面822への照明光および投影光に対するコート特性について説明する。図8および図9は、第1ダイクロイックコート面および第2ダイクロイックコート面への照明光および投影光に対するコート特性を示す第1および第2の図である。
照明光から赤と青を分離し、また、合成する場合には、ダイクロイックコート面へ照明光と投影光とは分離している必要がある。赤色の照明光と投影光、および青色の照明光と投影光の4本の光において、本実施の形態では、ダイクロイックコート面への入射角度が大きい(28.5度)第1ダイクロイックコート面812で赤色を分離し、ダイクロイックコート面への入射角度が小さい(11.25度)第2ダイクロイックコート面822で、青色を分離している。これは、図8に示すように、青色の照明光と投影光とのコート特性シフトの間隔が狭いため、ダイクロイックコート面への入射角度が小さい第2ダイクロイックコート面822で分離合成した方が良いからである。
逆に、図9に示すように、ダイクロイックコート面への入射角度が大きい(28.5度)第1ダイクロイックコート面812で青色を分離し、ダイクロイックコート面への入射角度が小さい(11.25度)第2ダイクロイックコート面822で、赤色を分離しようとした場合には、青色の照明光と投影光とコート特性シフトの間隔が広がり、分離合成性能が低下する。
このように、照明光の最大入射角度が大きくなる第1ダイクロイックコート面812でスペクトルの間隔が広く、分離が容易な620nm以上の光である赤色光(第1光)を分離し、その次に分離が容易な470nm以下の光である青色光(第2光)を第2ダイクロイックコート面822で分離するとよい。
そこで、本実施の形態においては、上述したように、第1ダイクロイックコート面812において、波長が640nmの赤色レーザー光のみを反射させて、第1反射型表示素子14に出射し、第2ダイクロイックコート面822において、波長が450nmの青色レーザー光のみを反射させて、第2反射型表示素子15に出射している。
また、図10および図11を参照して、赤色光、青色光、および緑色光の3色に、水色光を用いた場合の効果について説明する。図10は、赤色光、青色光、および緑色光の3色で30000ルーメンの白色照明光を得た場合と、赤色光、青色光、緑色光、および水色光の4色で30000ルーメンの白色照明光を得た場合の、各色のルーメンを対比した図、図11は、色再現性範囲を示す図である。
図10を参照して、赤色光、青色光、および緑色光の3色で30000ルーメンの白色照明光を得る場合と、赤色光、青色光、緑色光、および水色光の4色で30000ルーメンの白色照明光を得る場合とを比較すると、5383ルーメンの水色光を加えることで、赤色光、青色光、および緑色光の各ルーメンを低下させることができる。特に、スペックル(粗い面にレーザー光をあてた時に現れる斑点模様)が目立つ緑色光のルーメンを22951ルーメンから、73.3%の16822ルーメンに低下させることができるため、スペックルの影響を効果的に低下させることができる。
また、図11を参照して、赤色光、青色光、および緑色光の3色により得られる色再現性範囲に比べ、水色光を加えることで、図中のハッチングで示した領域に対して、色再現性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態における投射型表示装置1においては、同期制御手段380を備え、この同期制御手段380は、発光制御手段390を含んでいる。以下、図12および図13を参照して、この同期制御手段380および発光制御手段390について説明する。なお、図12は、本実施の形態における時分割制御を示す図であり、図13は、本実施の形態における他の時分割制御を示す図である。
図12を参照して、発光制御手段390により、第3反射型表示素子16に入射した緑色レーザー光(第3光:532nm)と水色レーザー光光(第4光:500nm)を時分割発光させ、同期制御手段380により光照射手段300による照明光のタイミングと、第1反射型表示素子14、第2反射型表示素子15、および第3反射型表示素子16の動作を同期させている。
図12に示すように、白色光を得る場合には、第1反射型表示素子14は、赤色レーザー光を投影光となるように反射させ、第2反射型表示素子15は、青色レーザー光を投影光となるように反射させる。また、第3反射型表示素子16は、緑色レーザー光と水色レーザー光とを時分割発光させる。これにより、赤色レーザー光、青色レーザー光、緑色レーザー光、および水色レーザー光の4色を用いた白色レーザー光を得ることができる。
また、緑色レーザー光のみを得る場合には、第1反射型表示素子14および第2反射型表示素子15は、TIRプリズム7から外れた方向に向かう非投影光となるように照明光を反射し(オフ状態)、第3反射型表示素子16は、緑色レーザー光のみを時分割発光させる。
水色レーザー光のみを得る場合には、第1反射型表示素子14および第2反射型表示素子15は、TIRプリズム7から外れた方向に向かう非投影光となるように照明光を反射し(オフ状態)、第3反射型表示素子16は、水色レーザー光のみを時分割発光させる。黄色レーザー光を得る場合には、第1反射型表示素子14は、赤色光を投影光となるように反射させ、第3反射型表示素子16は、緑色レーザー光のみを時分割発光させる。
このようにして、第3反射型表示素子16に入射した緑色レーザー光と水色レーザー光を時分割発光させ、同期制御手段380により光照射手段300による照明光のタイミングと、第1反射型表示素子14、第2反射型表示素子15、および第3反射型表示素子16の動作を同期させることで、色再現性範囲を拡大させることができる。
なお、第1反射型表示素子14、第2反射型表示素子15、および第3反射型表示素子16の駆動時間は、約5000Hz程度である。反射型表示素子のマイクロミラーを、1秒間に最大で5000回の割合でオン状態とオフ状態とを切り替えることで、反射する光により、被投影対象物(スクリーン等)に画像を作成する。
図13に同期制御手段380および発光制御手段390を用いた他の時分割制御について説明する。図12に示した、第3反射型表示素子16の時分割制御においては、緑色レーザー光(532nm)と水色レーザー光(500nm)との発光時間は同じであった。一方、図13に示す時分割制御においては、水色レーザー光に比べて比視感度の高い緑色レーザー光の発光時間を短くし、水色レーザー光の発光時間を長くしている。
これにより、緑色レーザー光よりもレーザー光源出力の低い水色レーザー光のレーザー光源出力を調整することが可能となる。
以上、本実施の形態における投射型表示装置1によれば、スペクトルが近くダイクロイックコートでは分離が最も困難である緑色レーザー光と水色レーザー光とを分離せずに同一の反射型表示素子に入射させ時分割制御により、緑色レーザー光と水色レーザー光との個別反射および合成反射を可能としている。
また、赤色レーザー光、青色レーザー光、緑色レーザー光、および水色レーザー光の4色を用いた照明光のダイクロイックコート面におけるレーザー光の分解合成においては、ダイクロイックコート面への入射角度が大きく設けられた第1プリズム81により赤色レーザー光を分離し、第1プリズム81よりもダイクロイックコート面への入射角度が小さく設けられた第2プリズム82により分離が困難な青色レーザー光と水色レーザー光とにおいて、青色レーザー光の分離を行なっている。
これにより、投射型表示装置1においては、既存のプリズムユニットを大きく変更することなく、赤色レーザー光、青色レーザー光、緑色レーザー光、および水色レーザー光の4色のレーザー光を分離合成して、幅広い色再現性の達成を可能とする。
なお、上記実施の形態においては、レーザー光を照射する光照射手段300について説明しているが、光源はレーザー光に限定されない。光源として、たとえば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ等を用いることも可能である。また、用いる光源の種類によっては、カラーホイール等による色分離手段が必要になる場合がある。
また、上記投射型表示装置1においては、4色の光の分離合成について説明しているが、5色以上の光の分離合成において本発明の構成を適用することが可能である。たとえば、1つの反射型表示素子を用いて3色以上の光の時分割合成を行なう方法、複数の反射型表示素子を用いて、それぞれ2以上の光の時分割合成を行なう方法を採用することも可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 投射型表示装置、71,811,821 全反射面、72,813,823,831,832 プリズム端面、81 第1プリズム、82 第2プリズム、83 第3プリズム、100 プリズムユニット、200 投影光学系、300 光照射手段、301 赤色レーザー光照射装置、302 青色レーザー光照射装置、303 緑色レーザー光照射装置、304 水色レーザー光照射装置、310 偏光ビームスプリッタ、320 ダイクロイックフィルター、330 集光レンズ、340 ファイバー、350 ロッドインテグレータ、360 リレー光学系、370 反射ミラー、380 同期制御手段、390 発光制御手段、812 第1ダイクロイックコート面、812C 第1ダイクロイックコート、822 第2ダイクロイックコート面、822C 第2ダイクロイックコート。

Claims (4)

  1. 620nm以上の波長を有する第1光、470nm以下の波長を有する第2光、470nmを越え620nm未満の波長を有し、それぞれ異なる波長を有する第3光および第4光を有する照明光を照射する光照射手段と、
    第1反射型表示素子、第2反射型表示素子、および第3反射型表示素子と、
    前記光照射手段から照射された前記照明光を色分解し、色分解されたそれぞれの光を前記第1反射型表示素子、前記第2反射型表示素子、および前記第3反射型表示素子に出射するとともに、前記第1反射型表示素子、前記第2反射型表示素子、および前記第3反射型表示素子が反射したそれぞれの前記光を合成して、投影光を形成する色分解合成プリズムと、
    前記光照射手段と前記色分解合成プリズムとの間に配置され、前記光照射手段から照射された前記照明光を前記色分解合成プリズムに導くとともに、前記色分解合成プリズムで合成された前記投影光を投影光学系に出射する内部全反射プリズムと、
    前記光照射手段の前記照明光の照射タイミングに同期して、前記第1反射型表示素子、前記第2反射型表示素子、および前記第3反射型表示素子の動作制御を行なう同期制御手段と、を備え、
    前記色分解合成プリズムは、
    前記照明光から前記第1光を色分解して反射し、前記第1光を前記第1反射型表示素子に向けて入射させる第1ダイクロイックコート面を有する第1プリズムと、
    前記照明光から前記第2光を色分解して反射し、前記第2光を前記第2反射型表示素子に向けて入射させる第2ダイクロイックコート面を有する第2プリズムと、
    前記第3光および前記第4光を通過させ、前記第3光および前記第4光を前記第3反射型表示素子に向けて入射させる第3プリズムと、を有し、
    前記色分解合成プリズムを平面視した場合に、前記第1ダイクロイックコート面の前記照明光の主光線に対する傾きが、前記第2ダイクロイックコート面の前記照明光の前記主光線に対する傾きよりも大きく設けられるとともに、前記第1プリズムは、全反射面を有し、前記全反射面は、前記照明光の前記主光線に直交するように設けられ、
    前記色分解合成プリズムを側面視した場合には、前記第3反射型表示素子への前記照明光の前記主光線は、前記投影光の主光線に対して傾斜して入射し、
    前記同期制御手段は、
    前記第3反射型表示素子に入射する前記第3光および前記第4光を時分割で発光させる発光制御手段を含み、前記第3光および前記第4光の発光に同期して前記第3反射型表示素子の動作を制御する、投射型表示装置。
  2. 前記光照射手段は、前記第1光として波長が620nm〜660nmの赤色光を照射し、前記第2光として波長が430nm〜470nmの青色光を照射し、前記第3光として、波長が520nm〜560nmの緑色光を照射し、前記第4光として波長が480nm〜520nmの水色光を照射する、請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 前記発光制御手段は、前記緑色光と前記水色光とを時分割発光させる、請求項2に記載の投射型表示装置。
  4. 前記発光制御手段は、前記水色光の発光時間が、前記緑色光の発光時間よりも長くなるように制御する、請求項3に記載の投射型表示装置。
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