JP2010091973A - 投影装置用照明光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】etendue を増大させることなく、偏光変換効率を向上させることにより光の利用効率を向上させるとともに、装置の小型化およびコストダウンを図ることができる投影装置用照明光学系を提供する。
【解決手段】本発明の投影装置用照明光学系は、リフレクタ10付きランプ11から成る光源12と、光源12からの光線を入射される四角柱形状のロッドインテグレータ13と、ロッドインテグレータ13の入射端側に配置される湾曲ミラー14と、ロッドインテグレータ13の射出端面に対し透過軸をほぼ45度傾けて配置され、前記光線の第1の偏光成分であるP偏光成分を透過し該第1の偏光成分と直交する第2の偏光成分であるS偏光成分を反射する偏光分離素子15と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、偏光を用いて投影装置を照明する投影装置用照明光学系に関するものである。
偏光を用いて投影装置を照明する照明光学系では、光源の持つetendue を増大させることなく偏光変換を行うことが当該照明光学系の効率を高める上で極めて重要である。その理由は、etendue が増大すると、それに対応して照明光学系を大きな光束あるいは大きな開口数に対応させる必要が生じるため、装置を大型化するか、あるいは、光源からの光束の一部を切り捨てることになるからである。したがって、光源の面積を増大させることなく偏光変換を行う技術を確立することが重要である。
偏光を用いて投影装置を照明する照明光学系の従来例としては、例えば偏光変換素子としてPS変換プリズムを用いて偏光変換を行うように構成した照明光学系がある。この照明光学系では、光源からのランダム偏光をPS変換プリズムの内部でP偏光成分およびS偏光成分に分離し、何れか一方の偏光成分の光路に1/2λ板を配置することにより偏光方向を揃えている。この照明光学系における偏光変換素子であるPS変換プリズムの射出面は入射面の面積のほぼ倍の面積を有しているため、このPS変換プリズムを用いた場合にはetendue をほぼ2倍に増大させてしまう。
このようなetendue 増大の問題を回避するために、P偏光成分およびS偏光成分の内の不要な偏光成分(偏光変換素子を透過しない方の偏光成分)を光源側に戻し、その戻す過程で偏光方向を変換して再度偏光変換素子に入射させることにより、前記不要な偏光成分を再利用する技術(例えば、特許文献1,特許文献2参照)が提案されている。
特許文献1に記載された従来技術(以下、従来例1という)は、図8に示すように、反射手段102付き光源101の前方に第1の偏光面103aおよび第2の偏光面103bを有するプリポーラライザ103を配置し、反射手段102から出射して第1の偏光面103aおよび第2の偏光面103bで反射された第2の偏光成分SPa1およびSPb1を光源側に戻すように構成されている。この従来例1は、第2の偏光成分が反射を繰り返す内に第2の偏光成分を第1の偏光成分に変換して第1および第2の偏光面から透過(出射)させるように構成されており、また、偏光変換効率を高めるために反射手段102付き光源101およびプリポーラライザ103間の光路中に1/4λ板106を設ける構成も開示されている。
特許文献2に記載された従来技術(以下、従来例2という)は、図9に示すように、反射手段202付き光源201の前方に、進行方向に進む光の一部を反射する第1の反射鏡204と、第1の反射鏡204で反射した逆進方向の光の一部を反射する第2の反射鏡203とを配置して第1の反射鏡204および第2の反射鏡203で光キャビティC1を構成し、第1の反射鏡204の中央部分の開孔に柱状光学素子(ロッドインテグレータ)205を配置し、柱状光学素子205の射出端に1/4λ板206および反射型偏光分離器(ワイヤーグリッド)207を配置し、第2の反射鏡203の中央部に進行方向に進む光が通過するための窓を設け、反射手段202から出射して反射型偏光分離器207で反射された偏光成分を光源側に戻すように構成されている。
特開平6−317799号公報 特開2004−212759号公報
上記従来例1は、1/4λ板を必ずしも必要としない照明光学系を提案しているが、1/4λ板を設けない構成の場合、「第2の偏光成分SPaを第1の偏光成分SPbに変換するメカニズム」を明らかにしておらず、仮に、プリポーラライザ103を透過しない第2の偏光成分SPaを単純に光源側に戻して乱反射を起こさせているだけであれば、偏光変換効率が十分ではなく、光利用効率的に問題がある。
また、上記従来例2は、ワイヤーグリッド型の反射型偏光分離器と1/4λ板との組み合わせを用いているため、1/4λ板による光透過率の低下およびコストアップを招いてしまう。
本発明は、etendue を増大させることなく、偏光変換効率を向上させることにより光の利用効率を向上させるとともに、装置の小型化およびコストダウンを図ることができる投影装置用照明光学系を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の第1発明は、リフレクタ付きランプから成る光源と、該光源からの光線を入射される四角柱形状のロッドインテグレータと、該ロッドインテグレータの射出端面に対し透過軸をほぼ45度傾けて配置され、前記光線の第1の偏光成分を透過し該第1の偏光成分と直交する第2の偏光成分を反射する偏光分離素子と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の第2発明は、前記ロッドインテグレータの入射端側に、前記偏光分離素子で反射された前記光線の第2の偏光成分が前記光源のリフレクタで反射されて前記ロッドインテグレータへの出射光となる際に、該出射光の内の前記ロッドインテグレータに導かれない出射光を前記リフレクタ側に反射させる湾曲ミラーを設けて成ることを特徴とする。
請求項3に記載の第3発明は、前記ロッドインテグレータは内面をミラー面とした中空パイプであることを特徴とする。
請求項4に記載の第4発明は、前記ロッドインテグレータは全反射を利用して導光する光学部材であることを特徴とする。
請求項5に記載の第5発明は、前記偏光分離素子はワイヤーグリッドから成ることを特徴とする。
請求項6に記載の第6発明は、前記偏光分離素子は偏光ビームスプリッタアレイから成ることを特徴とする。
第1発明によれば、リフレクタ付きランプから成る光源と、該光源からの光線を入射される四角柱形状のロッドインテグレータと、該ロッドインテグレータの射出端面に対し透過軸をほぼ45度傾けて配置され、前記光線の第1の偏光成分を透過し該第1の偏光成分と直交する第2の偏光成分を反射する偏光分離素子とを備えるように投影装置用照明光学系を構成したので、偏光分離素子で反射された第2の偏光成分は、前記ロッドインテグレータの射出端面に対しほぼ45度の傾斜角を持った状態で前記ロッドインテグレータの内部で反射を繰り返しながら進行する際に位相が変化するため結果的にその成分の一部が第1の偏光成分に変換され、前記リフレクタ付きランプから成る光源で反射されて再びロッドインテグレータに入射し、前記偏光分離素子を透過した第1の偏光成分は、前記ロッドインテグレータの射出端面に対しほぼ45度の傾斜角を持った状態で出射するので、前記偏光分離素子の出射方向に1/4λ板を設ける必要はない。したがって、etendue を増大させることなく、偏光変換効率を向上させることにより光の利用効率を向上させるとともに、装置の小型化およびコストダウンを図ることができる投影装置用照明光学系を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の投影装置用照明光学系の構成を模式的に示す図である。この投影装置用照明光学系は、リフレクタ10付きランプ11から成る光源12と、光源12からの光線を入射される四角柱形状の柱状光学素子(ロッドインテグレータ)13と、ロッドインテグレータ13の入射端側に配置される湾曲ミラー14と、ロッドインテグレータ13の射出端面に配置される偏光分離素子15と、偏光分離素子15の出射側に配置されるカラーセレクト(登録商標)16およびコリメータレンズ17と、コリメータレンズ17の出射側に配置される全反射プリズムであるTIR(Total Internal Reflection )プリズム18と、ダイクロイックプリズム19と、2枚の反射型の空間光変調素子20,21と、偏光素子22と、投影レンズ23とを具備して成る。上記において、コリメータレンズ17と、TIRプリズム18と、ダイクロイックプリズム19と、2枚の反射型の空間光変調素子20,21と、偏光素子22と、投影レンズ23とは、2板式の空間光変調部を構成している。
上記光源12は、カラー画像を投影する場合に対応しており、例えばランプ11として高圧水銀ランプやキセノンランプ等の白色光を出射する公知のランプを用いた白色光源を好適に用いることができる。
上記ロッドインテグレータ13としては、図2に示す内面をミラー面13aとした中空パイプ(例えば中空アルミニウムパイプ)、あるいは、図3に示す全反射を利用して導光する光学部材(例えば屈折率1.6のガラスから成るガラスロッド)を好適に用いることができる。
上記湾曲ミラー14は、ロッドインテグレータ13の入射端側に設けられており、偏光分離素子15で反射された前記光線の第2の偏光成分が光源12のリフレクタ10で反射されてロッドインテグレータ13への出射光となる際に、該出射光の内のロッドインテグレータ13に導かれない出射光をリフレクタ10側に反射させるような湾曲ミラーであり、その中央部には、ロッドインテグレータ13に対し光線が入射/出射するための開口14aが形成されている。
上記偏光分離素子15は、第1の偏光成分(ここではP偏光成分)を透過させるとともに第1の偏光成分と直交する第2の偏光成分(ここではS偏光成分)を反射するものである。上記偏光分離素子15としては、図4(a),(b)に示すワイヤーグリッドから成る偏光分離素子、あるいは、図5に示す偏光ビームスプリッタアレイを好適に用いることができる。図4(b)は、偏光分離素子15をロッドインテグレータ13の射出端面から見た図であり、この偏光分離素子15は、その透過軸方向がロッドインテグレータ13の射出端面の側壁に対しほぼ45度傾くように、ロッドインテグレータ13の射出端面に配置されている。また、図5の偏光ビームスプリッタアレイでは、第1の偏向成分を透過させるとともに第1の偏光成分と直交する第2の偏光成分を反射する。傾斜面は偏光分離膜であり、入射光のうちS偏光成分が反射され、さらに隣に配置された偏光分離膜で再び反射され光源方向に戻る様子が図示されている。
上記カラーセレクト(登録商標)16は、積層した複数枚の位相差板によって構成される波長選択性素子であり、入射光の偏光方向を特定波長域のみ90度回転させる(例えばPS変換する)ことによりP偏光成分からS偏光成分に変換して出力することができる。上記カラーセレクト(登録商標)16は、円板を2分割した一方の半円部分が例えば入射するP偏光の内、光の3原色(R,G,B)のR(赤)光およびB(青)光を透過するとともにG(緑)光を回転させてS偏光に変換し、他方の半円部分が例えば例えば入射するP偏光の内、光の3原色(R,G,B)のR(赤)光およびG(緑)光を透過するとともにB(青)光を回転させてS偏光に変換するように構成されている。
上記TIRプリズム18は、2つの三角柱状のプリズムである第1プリズム24および第2プリズム25を有し、第1プリズム24の光学面24aと、第2プリズム25の光学面25aとをエアギャップ26を介して平行に対向させて、第1プリズム24および第2プリズム25が配置されている。
本実施形態の投影装置用照明光学系において、リフレクタ10付きランプ11から成る光源12から出射した無偏光の光線(白色光)は、湾曲ミラー14の開口14aを経て四角柱形状のロッドインテグレータ13の入射端から入射した後、ロッドインテグレータ13の内部を反射しながら進行して、ロッドインテグレータ13の射出端面に対し透過軸をほぼ45度傾けて配置された偏光分離素子15に入射する。偏光分離素子15に入射した無偏光の光線のP偏光成分(第1の偏光成分)は、偏光分離素子15を透過して均一な明るさのP偏光の直線偏光となってカラーセレクト(登録商標)16に入射し、偏光分離素子15に入射した光線のS偏光成分(第2の偏光成分)は、偏光分離素子15で反射される。
偏光分離素子15で反射された前記光線のS偏光成分(S偏光の直線偏光)は、ロッドインテグレータ13の側壁面に対し45度の傾きを持った直線偏光であり、図2および図3に矢印で示すようにロッドインテグレータ13の内部を反射しながら光源12側に進行し、その間に反射光のP偏光、S偏光の間の位相が変化するので、ロッドインテグレータ13の内部を光線が反射しながら進行することにより、結果的にPS変換が行われる。
ロッドインテグレータ13の内部を反射しながら進行してロッドインテグレータ13の入射端および湾曲ミラー14の開口14aを経てリフレクタ10に戻った光線は、リフレクタ10で反射してロッドインテグレータ13への出射光となり、湾曲ミラー14の開口14aを経てロッドインテグレータ13に入射する。その際、ロッドインテグレータ13の入射端側には湾曲ミラー14が設けられているため、前記出射光の内のロッドインテグレータ13に導かれない出射光はこの湾曲ミラー14によってリフレクタ10側に反射し、リフレクタ10に戻った光線は、リフレクタ10でさらに反射してロッドインテグレータ13への出射光となるので、光の利用効率が向上する。
入射光の直線偏光の方向を波長選択的に90度回転して出力する波長選択性偏光素子から成るカラーセレクト(登録商標)16に入射したP偏光の直線偏光は、カラーセレクト(登録商標)16の一方の半円部分が光路上に位置したときにR光およびB光のみがP偏光のまま透過しG光はS偏光に変換され、他方の半円部分が光路上に位置したときにR光およびG光のみがP偏光のまま透過しB光はS偏光に変換されて、上記2板式の空間光変調部に入射する。
カラーセレクト(登録商標)16を透過した白色光は、コリメータレンズ17により平行光に変換されてTIRプリズム18に入射し、ここで全反射してダイクロイックプリズム19に入射する。
ここで、ダイクロイックプリズム19を、例えば、R光は反射し、G光およびB光は透過するように構成すると、ダイクロイックプリズム19で反射されて出射するR光は空間光変調素子20に入射し、ダイクロイックプリズム19を透過して出射されるG光およびB光は空間光変調素子21に入射する。
上記空間光変調素子20,21として、例えば、変調光を入射方向とは異なる方向に反射させるTexas Instruments 社の登録商標であるDMD(Digital Micromirror Device)を用い、空間光変調素子20によりR光を変調し、空間光変調素子21によりG光またはB光を変調して、それぞれの変調光をダイクロイックプリズム19に入射させる。
ダイクロイックプリズム19に入射したR光の変調光とG光またはB光の変調光は、該ダイクロイックプリズム19で合成され、その合成された変調光は、TIRプリズム18を透過して偏光素子22に入射する。
上記偏光素子22は、所定の偏光(ここではP偏光)を透過させるように構成されており、この偏光素子22を透過する変調光は、投影光として、投影レンズ23により、例えば偏光スクリーンよりなるスクリーン27に投影される。
本実施形態では、カラー画像の投影に対応する光源12からの白色光をカラーセレクト(登録商標)16に入射してB光あるいはG光の偏光方向を変換し、その照明光の偏光方向の変換に同期して、対応する色の画像信号をDMDである空間光変調素子20,21に供給して、カラー画像を投影表示するように構成しているが、光源12を、例えば、R,G,Bの3色LEDや3色レーザを用いて構成し、各色を順次発光して、その発光に同期して、対応する色の画像信号をDMDである空間光変調素子20,21に供給して、カラー画像を投影表示したり、あるいは、DMDである空間光変調素子20,21に白色光の照明光を照射するとともに、DMDである空間光変調素子20,21の前方(入出射面)に画素単位にRGBの色フィルタを設けて、同時にカラー画像を投影表示したりしてもよい。
次に、本実施形態の投影装置用照明光学系の作用、効果を図6(a),(b)および図7(a),(b)に基づいて説明する。
図6(a)は第1実施形態の投影装置用照明光学系において偏光分離素子として図2に示す内面をミラー面とした中空アルミニウムパイプを用いる場合の反射光の位相の変化特性を示すグラフであり、図6(b)は図6(a)における入射角および反射面の位置関係を説明するための図である。図6(a)において、横軸は光線の入射角を示し、縦軸は反射光の位相変化(radian)を示す。また、図6(a)において、実線は、P偏光に対する複素振幅反射率(フレネル係数)r の位相特性を示し、点線はS偏光に対する複素振幅反射率(フレネル係数)r の位相特性を示す。図6(a)において、入射角70度における反射光の位相変化は、P偏光およびS偏光間で0.7(radian)程度あり、これは、およそ40度の位相変化に相当する。
ロッドインテグレータ13の内部では複数回の反射が起こるので、光線がロッドインテグレータ13の内部を反射しながら進行することによって当該光線の偏光方向が効率良く変換される。
図7(a)は第1実施形態の投影装置用照明光学系において偏光分離素子として図3に示す全反射を利用して導光する屈折率1.6のガラスから成るガラスロッドを用いる場合の反射光の位相の変化特性を示すグラフであり、図7(b)は図7(a)における入射角および反射面の位置関係を説明するための図である。図7(a)において、横軸は光線の入射角を示し、縦軸は反射光の位相変化(radian)を示す。また、図7(a)において、実線は、P偏光に対する複素振幅反射率(フレネル係数)r の位相特性を示し、点線はS偏光に対する複素振幅反射率(フレネル係数)r の位相特性を示す。
図7(a)において、屈折率1.6のガラスの内面反射により位相変化が生じる際には、反射光の位相変化は、全反射領域で大きな位相の違いを示しており、光線がロッドインテグレータ13の内部を全反射しながら進行することによって当該光線の偏光状態の変換が効率良く行われる。
本実施形態の投影装置用照明光学系によれば、リフレクタ10付きランプ11から成る光源12と光源12からの光線を入射される、図2または図3に示す四角柱形状のロッドインテグレータ13と、ロッドインテグレータ13の射出端面に対し透過軸をほぼ45度傾けて配置され、前記光線の第1の偏光成分であるP偏光成分を透過し該第1の偏光成分と直交する第2の偏光成分であるS偏光成分を反射する、図4(a),(b)または図5に示す偏光分離素子15とを備えるように投影装置用照明光学系を構成したので、偏光分離素子15で反射されたS偏光成分は、ロッドインテグレータ13の射出端面に対しほぼ45度の傾斜角を持った状態でロッドインテグレータ13の内部で反射を繰り返しながら進行する際に位相が変化するため結果的にP偏光成分に変換され、リフレクタ10付きランプ11から成る光源12で反射されて再びロッドインテグレータ13に入射し、偏光分離素子15を透過したP偏光成分は、ロッドインテグレータ13の射出端面に対しほぼ45度の傾斜角を持った状態で出射するので、偏光分離素子15の出射方向に1/4λ板を設ける必要はない。したがって、etendue を増大させることなく、偏光変換効率を向上させることにより光の利用効率を向上させるとともに、装置の小型化およびコストダウンを図ることができる投影装置用照明光学系を提供することができる。
また、本実施形態の投影装置用照明光学系によれば、ロッドインテグレータ13の射出端面に対し透過軸をほぼ45度傾けて偏光分離素子15を配置しているため、ロッドインテグレータから出射する光の偏光方向がロッドインテグレータの辺に平行になっている場合には必要になる1/2λ板が不要であるため、装置の小型化およびコストダウンを図ることができる投影装置用照明光学系となる。
なお、本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上記本発明の第1実施形態では、反射型の空間光変調素子としてDMDを用いたが、LCOSを用いて投影装置を構成することもできる。さらに、投影装置は、1枚の空間光変調素子を用いる単板式に限らず、2枚の空間光変調素子を用いる2板式あるいは3枚の空間光変調素子を用いる3板式で構成することもできる。
本発明の第1実施形態の投影装置用照明光学系の構成を模式的に示す図である。 第1実施形態の投影装置用照明光学系に用いるロッドインテグレータの一例を示す断面図である。 第1実施形態の投影装置用照明光学系に用いるロッドインテグレータの他の例を示す断面図である。 (a)は第1実施形態の投影装置用照明光学系に用いるワイヤーグリッドから成る偏光分離素子を示す図であり、(b)は偏光分離素子をロッドインテグレータの射出端面から見た図である。 第1実施形態の投影装置用照明光学系に用いる偏光ビームスプリッタアレイから成る偏光分離素子を示す図である。 (a)は第1実施形態の投影装置用照明光学系において偏光分離素子として図2に示す内面をミラー面とした中空アルミニウムパイプを用いる場合の反射光の位相の変化特性を示すグラフであり、(b)は(a)における入射角および反射面の位置関係を説明するための図である。 (a)は第1実施形態の投影装置用照明光学系において偏光分離素子として図3に示す全反射を利用して導光する屈折率1.6のガラスから成るガラスロッドを用いる場合の反射光の位相の変化特性を示すグラフであり、(b)は(a)における入射角および反射面の位置関係を説明するための図である。 従来の投影装置用照明光学系の一例を示す図である。 従来の投影装置用照明光学系の他の例を示す図である。
符号の説明
10 リフレクタ
11 ランプ
12 光源
13 柱状光学素子(ロッドインテグレータ)
14 湾曲ミラー
14a 開口
15 偏光分離素子
16 カラーセレクト(登録商標)
17 コリメータレンズ
18 TIRプリズム
19 ダイクロイックプリズム
20,21 反射型の空間光変調素子
22 偏光素子
23 投影レンズ
24 第1プリズム
25 第2プリズム
26 エアギャップ
27 スクリーン

Claims (6)

  1. リフレクタ付きランプから成る光源と、該光源からの光線を入射される四角柱形状のロッドインテグレータと、該ロッドインテグレータの射出端面に対し透過軸をほぼ45度傾けて配置され、前記光線の第1の偏光成分を透過し該第1の偏光成分と直交する第2の偏光成分を反射する偏光分離素子と、を備えることを特徴とする投影装置用照明光学系。
  2. 前記ロッドインテグレータの入射端側に、前記偏光分離素子で反射された前記光線の第2の偏光成分が前記光源のリフレクタで反射されて前記ロッドインテグレータへの出射光となる際に、該出射光の内の前記ロッドインテグレータに導かれない出射光を前記リフレクタ側に反射させる湾曲ミラーを設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の投影装置用照明光学系。
  3. 前記ロッドインテグレータは内面をミラー面とした中空パイプであることを特徴とする請求項1または2に記載の投影装置用照明光学系。
  4. 前記ロッドインテグレータは全反射を利用して導光する光学部材であることを特徴とする請求項1または2に記載の投影装置用照明光学系。
  5. 前記偏光分離素子はワイヤーグリッドから成ることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の投影装置用照明光学系。
  6. 前記偏光分離素子は偏光ビームスプリッタアレイから成ることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の投影装置用照明光学系。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017102460A (ja) * 2012-09-28 2017-06-08 深▲ちぇん▼市繹立鋭光科技開発有限公司 光源システム及び関連する投影システム

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