JP2006317568A - 照明装置及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することが可能な照明装置、及び、明るく明るさムラが低減された画像を表示することが可能な画像表示装置を提供すること。
【解決手段】光を供給する光源部であるLED11〜14と、LED11〜14からの光束の強度分布を略均一にする均一化部20と、均一化部20からの光を特定の振動方向の偏光光に変換する偏光変換部である偏光変換素子35と、偏光変換素子35からの光を重畳させて被照射面Iに入射させる重畳光学系40と、を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】光を供給する光源部であるLED11〜14と、LED11〜14からの光束の強度分布を略均一にする均一化部20と、均一化部20からの光を特定の振動方向の偏光光に変換する偏光変換部である偏光変換素子35と、偏光変換素子35からの光を重畳させて被照射面Iに入射させる重畳光学系40と、を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、照明装置及び画像表示装置、特に、液晶型空間光変調装置と組み合わせて用いられる照明装置の技術に関する。
画像表示装置であるプロジェクタの照明装置には、照度比を向上させるための構成として、光源からの光を略均一にするフライアイインテグレータやロッドインテグレータが用いられる。このうちロッドインテグレータは、光を内面で反射させながら伝播することにより、光源からの光を出射面で重畳させる。光源からの光を均一化して空間光変調装置へ入射させることにより、明るさムラが低減された画像を表示することが可能となる。また、光源からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置としては、例えば、液晶型空間光変調装置が用いられる。液晶型空間光変調装置は、入射光の偏光状態を変換することで変調を行う。光源からの光を液晶型空間光変調装置で変調可能な特定の振動方向の偏光光に変換することで、明るい投写像を得ることが可能になる。光源からの光を特定の振動方向の偏光光に変換するための構成と、ロッドインテグレータとを組み合わせて用いる技術としては、例えば、特許文献1に提案されるものがある。
特許文献1に提案される技術では、光源からの光は、偏光ビームスプリッタを用いて特定の振動方向の偏光光に変換された後ロッドインテグレータで均一化される。光源からの光は、ロッドインテグレータにおいて反射を繰り返すことにより、例えば、直線偏光から楕円偏光へ変化することが考えられる。このため、偏光ビームスプリッタにより光源からの光を特定の振動方向の偏光光に変換したとしても、ロッドインテグレータにおいて光の偏光状態が変化してしまう場合がある。ロッドインテグレータにて光の偏光状態が変化することとなると、光源からの光を高い効率で利用することが困難となることから、照明効率やコントラストが低下してしまう。
また、特許文献1には、レンズアレイと重畳レンズとを備える重畳光学系を用いて、レンズアレイと重畳レンズとの間に偏光変換部を設ける構成が提案されている(特許文献1、図14参照)。偏光変換部は、入射光のうち特定の振動方向以外の他の振動方向の偏光光を分岐させた後、特定の振動方向の偏光光に変換する。レンズアレイを通過した光は、偏光変換部にて分岐された後、重畳レンズを介してライトバルブへ入射するため、偏光変換部で分岐されたそれぞれの光の光路長が異なることになる。光路長が互いに異なる光同士は、ライトバルブ上において異なる形状の照明領域を形成するために、照明領域間に光量が少ない部分が生じてしまう。従って、レンズアレイと重畳レンズとの間に偏光変換部を設ける構成では、照明光に明るさムラが生じ、さらに明るさも低下してしまう。このように、従来の技術では、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することが困難であるという問題がある。本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することが可能な照明装置、及び、その照明装置を用いることで、明るく明るさムラが低減された画像を表示することが可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、光を供給する光源部と、光源部からの光束の強度分布を略均一にする均一化部と、均一化部からの光を特定の振動方向の偏光光に変換する偏光変換部と、偏光変換部からの光を重畳させて被照射面に入射させる重畳光学系と、を有することを特徴とする照明装置を提供することができる。
光源部からの光は、均一化部で強度分布が均一化された後、偏光変換部に入射する。偏光変換部に入射した光は、特定の振動方向の偏光光に変換された後、重畳光学系に入射する。重畳光学系に入射した光は、被照射面に重畳して照射する。均一化部及び重畳光学系により、被照射面における光束の強度分布を十分に均一化することができる。また、偏光変換部を用いることにより、特定の振動方向の偏光光を効率良く供給することができる。均一化部にロッドインテグレータを用いる場合、ロッドインテグレータでは、反射を繰り返すことにより、光の偏光状態が変化してしまう場合がある。本発明の照明装置は、均一化部で均一化された光を、偏光変換部にて偏光変換する。このことにより、偏光変換部からの光の偏光状態が変化してしまう事態を低減し、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することが可能となる。
また、本発明においてレンズアレイと重畳レンズとを備える重畳光学系を用いる場合、偏光変換部で分岐された光をレンズアレイに入射させる構成となる。本発明は、偏光変換部にて分岐された光を重畳光学系を介して空間光変調装置の上に重ね合わせる構成であるため、空間光変調装置の上において略同一の形状の照明領域を形成することが可能である。このため、従来の構成と比較して、光量が少ない部分を生じさせず、明るく明るさムラが少ない照明光を得ることができる。これにより、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することが可能な照明装置を得られる。
また、本発明の好ましい態様によれば、重畳光学系は、レンズアレイと、重畳レンズとを備えることが望ましい。レンズアレイは、偏光変換部の出射面の像を重畳レンズ上に形成する。重畳レンズは、レンズアレイの各レンズの像を被照射面に形成する。これにより、偏光変換部からの光を重畳させて被照射面に入射させることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、1つの均一化部へ光を入射させる複数の光源部が設けられることが望ましい。これにより、複数の光源部を用いる構成とし、容易に明るい照明光を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、均一化部は、ロッドインテグレータを備えることが望ましい。ロッドインテグレータは、光を内面で反射させながら伝播することにより、光源からの光を出射面で重畳させる。これにより、光源部からの光束の強度分布を略均一にすることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光軸に対して略直交する方向に並列させて設けられた複数のロッドインテグレータを有し、偏光変換部は、光源部からの光を第1の振動方向の偏光光に変換して出射する偏光変換素子を、ロッドインテグレータに対応して配置することが望ましい。これにより、複数の光源部を用いる構成とし、容易に明るい照明光を得ることができる。
さらに、本発明によれば、上記の照明装置と、照明装置からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、を有することを特徴とする画像表示装置を提供することができる。上記の照明装置を用いることにより、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することができる。これにより、明るく明るさムラが低減された画像を表示することが可能な画像表示装置を得られる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る照明装置10の上面構成を示す。照明装置10は、固体光源である発光ダイオード素子(以下、「LED」という。)11、12、13、14を有する。LED11〜14は、主にチップの表面から光を供給する面発光型の光源部である。LED11は、光軸AX方向であるZ軸方向へ光を供給する。LED12は、Z軸に直交するX軸方向へ光を供給する。LED11からの光及びLED12からの光が入射する位置には、均一化部20が設けられている。均一化部20は、光源部であるLED11、12からの光束の強度分布を略均一にする。LED11と均一化部20との間の光路、LED12と均一化部20との間の光路には、それぞれ集光レンズLNが設けられている。集光レンズLNは、LED11、12からの光を収束させて均一化部20へ入射させる。なお、集光レンズLNに代えて、他の構成、例えば、コリメータレンズやリフレクタを用いることとしても良い。
図2は、照明装置10の側面構成を示す。均一化部20は、2つのロッドインテグレータ21、22を有する。ロッドインテグレータ21、22は、Y軸方向に重ね合わせて配置されている。ロッドインテグレータ21、22は、透明な硝子部材からなる。図3の斜視構成に示すように、ロッドインテグレータ21は、直方体形状を有する。LED11からの光が入射するロッドインテグレータ21の入射面S1は、XY平面である。
これに対して、ロッドインテグレータ22は、ロッドインテグレータ21と同様の直方体形状を斜面S2で切断した形状を有する。LED12からの光は、ロッドインテグレータ22のYZ平面から入射した後、斜面S2で反射することにより、Z軸方向へ伝播する。ロッドインテグレータ21、22の入射面には、LED11、12からの光の反射を防止する反射防止膜を設けることが望ましい。反射防止膜を設けることにより、LED11、12からの光を、それぞれロッドインテグレータ21、22へ効率良く入射させることが可能となる。なお、図3では、均一化部20の構成及び作用の説明のために、集光レンズLNの図示を省略している。
このようにして、ロッドインテグレータ21、22に入射した光は、硝子部材と空気との界面において全反射を繰り返しながらロッドインテグレータ21、22の内部をそれぞれZ軸方向へ伝播する。ロッドインテグレータ21、22は、光を内面で反射させながら伝播することにより、それぞれLED11、12からの光を出射面で重畳させる。これにより、均一化部20は、LED11、12からの光束の強度分布を略均一にする。
なお、LED11、12の位置やロッドインテグレータ21、22の形状は、LED11、12からの光をそれぞれロッドインテグレータ21、22の内部をZ軸方向へ伝播させることが可能であれば良く、図示するものに限られない。また、1つのロッドインテグレータに1つのLEDからの光を伝播させる構成に限らず、1つのロッドインテグレータに複数のLEDからの光を伝播させる構成としても良い。
図1に戻って、LED13からの光及びLED14からの光が入射する位置にも、均一化部20が設けられている。照明装置10は、光軸AXに対して略直交する方向であるX軸方向に並列させて設けられた2つの均一化部20を有する。また、照明装置10は、2つのうちの一方の均一化部20へ光を入射させる2つのLED11、12と、他方の均一化部20へ光を入射させる2つのLED13、14を有する。
なお、LED13、14からの光が均一化部20から出射するまでの振る舞いは、LED11、12からの光の場合と同様である。均一化部20の出射側には、偏光変換素子アレイ30が設けられている。偏光変換素子アレイ30は、偏光変換素子35を有する。偏光変換素子35は、均一化部20からの光を特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光に変換する偏光変換部である。
図4は、偏光変換素子アレイ30の上面構成を示す。偏光変換素子35は、偏光分離膜31、反射膜32、λ/2位相板33を有する。偏光変換素子35は、ロッドインテグレータ21、22に対応するように配置されている。ロッドインテグレータ21、22から偏光変換素子35へ入射する光は、特定の振動方向の偏光光であるp偏光光と、特定の振動方向に対して略直交する振動方向の偏光光であるs偏光光とを含む、偏光状態がランダムな光である。偏光変換素子35の偏光分離膜31に入射した光のうちp偏光光は、偏光分離膜31を透過して、偏光変換素子35から出射する。
偏光分離膜31に入射した光のうちs偏光光は、偏光分離膜31で反射して光路を折り曲げられた後、反射膜32の方向へ進行する。反射膜32に入射したs偏光光は、反射膜32での反射により光路が折り曲げられた後、出射方向であるZ軸方向へ進行する。λ/2位相板33は、反射膜32で反射した光が入射する位置に設けられている。λ/2位相板33に入射したs偏光光は、p偏光光に変換されて、λ/2位相板33から出射する。このように、偏光変換素子35は、均一化部20からの光からs偏光光を分岐させた後、p偏光光に変換する。なお、ロッドインテグレータ21、22と同様に、偏光変換素子35の入射面にも反射防止膜を設けることが望ましい。
図5は、均一化部20と偏光変換素子アレイ30との関係について説明するものである。X軸方向に並列された2つの均一化部20は、それぞれY軸方向に2つのロッドインテグレータ21、22を配列している。偏光変換素子アレイ30は、X軸方向、及びY軸方向に2つずつ配列された4つのロッドインテグレータ21、22、21、22に対応させて、4つの偏光変換素子35を配列している。偏光変換素子35の入射面S3とロッドインテグレータ21、22の出射面とは、例えば、インデックスマッチングオイル等の屈折率整合液によって接合されている。これにより、偏光変換素子35とロッドインテグレータ21、22との間に空気が入り込むことによって生じる反射損失を低減し、ロッドインテグレータ21、22からの光を効率良く偏光変換素子35へ入射させることができる。
図1に戻って、偏光変換素子35で偏光変換された光は、重畳光学系40に入射する。重畳光学系40は、偏光変換部である偏光変換素子35からの光を重畳させて被照射面Iに入射させる。重畳光学系40は、第1のレンズアレイ42、第2のレンズアレイ44、及び重畳レンズ45を有する。第1のレンズアレイ42は、偏光変換素子35の出射面に対応して設けられたレンズ素子41を有する。レンズ素子41は、偏光変換素子35から出射する光を、第2のレンズアレイ44の各レンズ素子43に入射させる。第1のレンズアレイ42は、偏光変換素子35からの光を第2のレンズアレイ44に効率良く入射させるために設けられている。
第2のレンズアレイ44の各レンズ素子43は、偏光変換素子35の出射面の像を重畳レンズ45上に形成する。重畳レンズ45は、各レンズ素子43からの光を被照射面Iに重畳して入射させる。各偏光変換素子35からの光を被照射面I上に重畳させることにより、照明装置10は、均一な光を供給することができる。重畳光学系40を用いることにより、偏光変換素子35における偏光変換によって照度分布にムラを生じる場合であっても、均一な光量分布の光を被照射面Iに供給することが可能となる。なお、偏光変換素子35からの光を効率良く第2のレンズアレイ44へ入射させることが可能であれば、第1のレンズアレイ42を省略しても良い。
偏光変換素子35の出射面と被照射面Iとは、互いに共役関係にある。各LED11〜14からの光を効率良く被照射面Iに入射させるためには、各偏光変換素子35の出射面の形状と、被照射面Iの形状とが互いに略相似であることが望ましい。かかる構成により、LED11〜14からの光を効率良く供給することが可能となる。また、偏光変換素子35の出射面のみならず、偏光変換素子35の入射面、及びロッドインテグレータ21、22の出射面についても、被照射面Iの形状と略相似である形状としても良い。
照明装置10は、均一化部20及び重畳光学系40を用いることにより、被照射面Iにおける光束の強度分布を十分に均一化することができる。また、偏光変換素子35を用いることにより、特定の振動方向の偏光光を効率良く供給することができる。ロッドインテグレータ21、22では、反射を繰り返すことにより、光の偏光状態が変化してしまう場合がある。照明装置10は、均一化部20で均一化された光を、偏光変換素子35にて偏光変換する。このことにより、偏光変換素子35からの光の偏光状態が変化してしまう事態を低減し、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することが可能となる。これにより、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することができるという効果を奏する。
なお、従来、レンズアレイと重畳レンズとを備える重畳光学系を用いて、レンズアレイと重畳レンズとの間に偏光変換部を設ける構成が提案されている(例えば、特許文献1、図14参照)。この場合、レンズアレイを通過した光は、偏光変換部にて分岐された後、重畳レンズを介してライトバルブ上へ入射するため、偏光変換部で分岐されたそれぞれの光の光路長が異なることになる。光路長が互いに異なる光同士は、ライトバルブ上において異なる形状の照明領域を形成するために、照明領域間に光量が少ない部分が生じてしまう。従って、レンズアレイと重畳レンズとの間に偏光変換部を設ける構成では、照明光に明るさムラが生じ、さらに明るさも低下してしまう。
これに対して、本実施例の照明装置10は、偏光変換素子35にて分岐された光を第1のレンズアレイ42と第2のレンズアレイ44と重畳レンズ45を介して被照射面Iの上に重ね合わせるため、被照射面Iの上において略同一の形状の照明領域を形成することが可能である。このため、従来の構成と比較して、光量が少ない部分を生じさせず、明るく明るさムラが少ない照明光を得ることができる。
なお、照明装置10は、1つの均一化部20に対して2つのLEDを設ける構成に限られない。1つの均一化部20に対して1つ以上のLEDを設ける構成であれば良い。また、均一化部20に設けるロッドインテグレータの個数も、LEDの個数に応じて適宜設定することが可能である。照明装置10は、X軸方向に2つの均一化部20を並列させる構成に限られない。均一化部20は、1つ以上を設ける構成であれば良い。また、複数の均一化部20を、XY方向に配列することとしても良い。偏光変換素子アレイ30は、ロッドインテグレータの配列に対応して、偏光変換素子35の位置及び個数を適宜設定することが可能である。このようにして複数のLEDを配置することで、容易に明るい照明光を得ることができる。
なお、均一化部20は、透明部材からなるロッドインテグレータ21、22を用いる構成に限られない。例えば、図6の斜視構成に示すように、中空構造を有するロッドインテグレータ60を用いることとしても良い。ロッドインテグレータ60の内面には、高反射性部材、例えばアルミニウム等の金属部材で構成された反射面61が設けられている。ロッドインテグレータ60に入射した光は、反射面61において反射を繰り返しながらロッドインテグレータ60の内部を進行する。中空構造を有するロッドインテグレータ60を用いる場合、偏光変換素子35の入射面に反射防止膜を設けることが望ましい。これにより、ロッドインテグレータ60からの光を偏光変換素子35へ効率良く入射させることが可能となる。さらに、均一化部は、透明部材と反射面とを組み合わせたロッドインテグレータを用いることとしても良い。
さらに、均一化部20には、図7の斜視構成に示すように、テーパ形状を有するロッドインテグレータ70を用いても良い。ロッドインテグレータ70は、本実施例のロッドインテグレータ21、22と同様に、透明部材から構成されている。また、ロッドインテグレータ70は、出射側端面S5が入射側端面S4より大きく、出射側へ向かって漸次大きくなるようなテーパ形状を有する。かかる形状のロッドインテグレータ70を用いると、透明部材と空気との界面において光が全反射する際に、光軸に対する角度が小さくなるように光線角度を変換することができる。
例えば、プロジェクタは、各空間光変調装置で変調可能な光の角度範囲、及び投写光学系で取り込むことが可能な光の角度範囲に限りがあることから、小さい光線角度の光が多いほど効率良く光を利用できるといえる。従って、照明装置10をプロジェクタに用いる場合、ロッドインテグレータ70により小さい光線角度の光を増加させることにより、高い光利用効率で明るい画像を得ることが可能となる。また、テーパ形状のロッドインテグレータ70を用いる場合、例えば、入射側端面S4をLEDのチップと略同一の正方形とし、出射側端面S5を被照射面Iと略相似である形状とすることも可能である。これにより、LEDからの光を効率良く被照射面Iに入射させることができる。
図8は、本発明の実施例2に係る画像表示装置であるプロジェクタ100の概略構成を示す。プロジェクタ100は、画像信号に応じた光をスクリーンに投写し、スクリーンに対してプロジェクタ100と同じ側から投写像を観察する、いわゆるフロント型プロジェクタである。プロジェクタ100は、赤色光(以下、「R光」という。)を供給するR光用照明装置10Rと、緑色光(以下、「G光」という。)を供給するG光用照明装置10Gと、青色光(以下、「B光」という。)を供給するB光用照明装置10Bと、を有する。各照明装置10R、10G、10Bは、上記実施例1の照明装置10と同様の構成を有する。本実施例においては、上記実施例1と重複する説明は省略する。
R光用照明装置10Rは、R光用LED81Rを有する。R光用LED81Rは、R光を供給する。R光用照明装置10Rは、R光用LED81RからのR光を、特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光に変換して、照明対象である液晶型空間光変調装置80Rに供給する。液晶型空間光変調装置80Rは、R光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。液晶型空間光変調装置80Rに入射したp偏光光は、変調によりs偏光光に変換される。液晶型空間光変調装置80Rでs偏光光に変換されたR光は、クロスダイクロイックプリズム82に入射する。
G光用照明装置10Gは、G光用LED81Gを有する。G光用LED81Gは、G光を供給する。G光用照明装置10Gは、G光用LED81GからのG光を、特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光に変換して、照明対象である液晶型空間光変調装置80Gに供給する。液晶型空間光変調装置80Gは、G光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。液晶型空間光変調装置80Gに入射したp偏光光は、変調によりs偏光光に変換される。液晶型空間光変調装置80Gでs偏光光に変換されたG光は、R光が入射する面とは異なる面からクロスダイクロイックプリズム82に入射する。
B光用照明装置10Bは、B光用LED81Bを有する。B光用LED81Bは、B光を供給する。B光用照明装置10Bは、B光用LED81BからのB光を、特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光に変換して、照明対象である液晶型空間光変調装置80Bに供給する。液晶型空間光変調装置80Bは、B光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。液晶型空間光変調装置80Bに入射したp偏光光は、変調によりs偏光光に変換される。液晶型空間光変調装置80Bでs偏光光に変換されたB光は、R光が入射する面及びG光が入射する面とは異なる面からクロスダイクロイックプリズム82に入射する。
色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム82は、2つのダイクロイック膜82a、82bを有する。ダイクロイック膜82a、82bは、X字型に直交して配置される。ダイクロイック膜82aは、R光を反射し、G光を透過する。ダイクロイック膜82bは、B光を反射し、G光を透過する。このように、クロスダイクロイックプリズム82は、液晶型空間光変調装置80R、80G、80Bでそれぞれ変調されたR光、G光及びB光を合成する。投写光学系84は、クロスダイクロイックプリズム82で合成された光をスクリーン86に投写する。
ダイクロイック膜82a、82bは、通常、s偏光光の反射特性に優れる。このため、ダイクロイック膜82a、82bでそれぞれ反射させるべきR光及びB光は、s偏光光となってクロスダイクロイックプリズム82に入射することが望ましい。また、ダイクロイック膜82a、82bを透過させるべきG光は、p偏光光となってクロスダイクロイックプリズム82に入射することが望ましい。s偏光光に変換されたG光をクロスダイクロイックプリズム82に入射させるために、例えば、液晶型空間光変調装置80Gとクロスダイクロイックプリズム82との間にλ/2位相板を設けることとしても良い。
各色光用照明装置10R、10G、10Bを用いることにより、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することができる。これにより、明るく明るさムラが低減された画像を表示することができる。なお、上記実施例では光源部としてLEDを用いることとしているが、これに限られない。LEDに代えて、例えばEL素子や半導体レーザ等の他の固体光源を用いても良い。光源部としては固体光源に限らず、超高圧水銀ランプ等のランプを用いても良い。また、プロジェクタ100に用いる空間光変調装置は、透過型の液晶表示装置に限らず、反射型の液晶表示装置を用いても良い。さらに、照明装置を設ける画像表示装置はプロジェクタに限らず、例えば空間光変調装置で変調された光を直視するディスプレイであっても良い。
以上のように、本発明に係る照明装置は、画像表示装置であるプロジェクタに用いる場合に有用であり、特に、特定の振動方向の偏光光を変調するプロジェクタに適している。
10 照明装置、11、12、13、14 LED、20 均一化部、21、22 ロッドインテグレータ、30 偏光変換素子アレイ、35 偏光変換素子、40 重畳光学系、41 レンズ素子、42 第1のレンズアレイ、43 レンズ素子、44 第2のレンズアレイ、45 重畳レンズ、AX 光軸、I 被照射面、LN 集光レンズ、S1 入射面、S2 斜面、31 偏光分離膜、32 反射膜、33 λ/2位相板、S3 入射面、60 ロッドインテグレータ、61 反射面、70 ロッドインテグレータ、S4 入射側端面、S5 出射側端面、100 プロジェクタ、10R R光用照明装置、10G G光用照明装置、10B B光用照明装置、80R、80G、80B 液晶型空間光変調装置、81R R光用LED、81G G光用LED、81B B光用LED、82 クロスダイクロイックプリズム、82a、82b ダイクロイック膜、84 投写光学系、86 スクリーン
Claims (6)
- 光を供給する光源部と、
前記光源部からの光束の強度分布を略均一にする均一化部と、
前記均一化部からの光を特定の振動方向の偏光光に変換する偏光変換部と、
前記偏光変換部からの光を重畳させて被照射面に入射させる重畳光学系と、を有することを特徴とする照明装置。 - 前記重畳光学系は、レンズアレイと、重畳レンズとを備えることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 1つの前記均一化部へ光を入射させる複数の前記光源部が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
- 前記均一化部は、ロッドインテグレータを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の照明装置。
- 光軸に対して略直交する方向に並列させて設けられた複数の前記ロッドインテグレータを有し、
前記偏光変換部は、前記ロッドインテグレータに対応して配置されることを特徴とする請求項4に記載の照明装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の照明装置と、
前記照明装置からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、を有することを特徴とする画像表示装置。
Priority Applications (1)
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JP2005138096A JP2006317568A (ja) | 2005-05-11 | 2005-05-11 | 照明装置及び画像表示装置 |
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JP2005138096A JP2006317568A (ja) | 2005-05-11 | 2005-05-11 | 照明装置及び画像表示装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008164801A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Canon Inc | 照明装置及びそれを有する画像投射装置 |
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2005
- 2005-05-11 JP JP2005138096A patent/JP2006317568A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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