JP2005301063A - カラーホイール、照明装置およびプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】小型かつ安価に多原色を生成し、映像観察者の違和感や疲労感を軽減し、更にカラーホイール上の境界部を利用し光利用効率を低下させずかつ表示色の彩度を向上させること。
【解決手段】白色の光71を発生する光源部12と、光源部12からロッドインテグレータ20を介して入射される白色の光71のうち、4色以上の多原色における1つの色の光を透過しかつ他の色の光を反射する複数の半透過膜が形成されており、複数の半透過膜が、多原色に対応させてxy色度図における隣り合う色の順番で配置されたカラーホイール40と、カラーホイール40から出力された各色の光束71R〜71Pを画像データにより変調するライトバルブ52と、ライトバルブ52からの表示光74をスクリーン58に投射する投射レンズ53とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】白色の光71を発生する光源部12と、光源部12からロッドインテグレータ20を介して入射される白色の光71のうち、4色以上の多原色における1つの色の光を透過しかつ他の色の光を反射する複数の半透過膜が形成されており、複数の半透過膜が、多原色に対応させてxy色度図における隣り合う色の順番で配置されたカラーホイール40と、カラーホイール40から出力された各色の光束71R〜71Pを画像データにより変調するライトバルブ52と、ライトバルブ52からの表示光74をスクリーン58に投射する投射レンズ53とを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、カラーホイール、照明装置およびプロジェクタに関するものであり、特に、小型かつ安価に多原色を生成することができ、映像観察者の違和感や疲労感を軽減することができるカラーホイール、照明装置およびプロジェクタに関するものである。
従来より、1つの光源からの光を時分割して変調する光学系を備えた単板式のプロジェクタは、回転式のカラーフィルタであって、白色光を選択的に透過または吸収させてRGB(赤緑青)3原色に時分割するカラーホイール(カラーフィルタ)と、光の強度分布を均一にするインテグレータとを備えており、図12に示したようにRGBに時分割された色の光束をマイクロミラーデバイスなどのライトバルブで色変調し、スクリーンに投射してカラー画像を合成している。
ここで、図13に示したxy色度図において、上述した従来の色順次型単板変調式のプロジェクタ(RGB3原色)で色再現の範囲は、色順次光線を生成するカラーフィルタに施された透過特性である波長透過特性を頂点とした色度特性となる。すなわち、色域は、三角形の破線で示したA1である。これに対して、人間の眼が知覚できる色域は、色域A1よりも広いA2である。このように、従来のプロジェクタでは、人間の眼が知覚できる色域A2の一部である色域A1しか表示できないため、彩度が高い色を再現することが不可能である。
そこで、近時では、RGB3原色と、このRGB3原色と異なる他の3原色など(以下、他3原色という)とからなる多原色(例えば6原色)を用いて、自然色に忠実な色再現を行うための多原色プロジェクタが提案されている(非特許文献1および2参照)。なお、本願の明細書及び特許請求の範囲では、カラーホイールに用いる色を原色というものとする。
多原色プロジェクタは、RGB3原色を生成するための第1のカラーフィルタを搭載した第1のプロジェクタと、他3原色を生成するための第2のカラーフィルタを搭載した第2のプロジェクタとから構成されている。
この多原色プロジェクタでは、第1のプロジェクタおよび第2のプロジェクタのそれぞれから同一のスクリーンに6原色(RGB3原色+他3原色)を投射することで、xy色度図の色域を多角形とし、人間の眼が知覚できる色域A2に近づけ、彩度が高い色を再現している。
「マルチスペクトル撮影と多原色表示の概念」 http://www.akasaka.tao.go.jp/index-j.html
多原色プロジェクタの提案 SID 2003 10.2 Wide Gamut,High Brightness Multiple Primaries Single Panel Projection Displays
ところで、従来の多原色プロジェクタにおいては、第1のプロジェクタおよび第2のプロジェクタから構成されているため、大かがりな装置構成になるとともにコストが高くつき、しかも、独立した2台のプロジェクタのセットアップに高い技術を要するという問題点があった。従って、従来の多原色プロジェクタは、一般ユーザに手が届きにくい存在となっていた。
また、従来の単板式のプロジェクタにおいては、図12に示したようにRGBの3原色がスクリーン上に繰り返し順次表示され見かけ上1色の表示とされるが、映像観察者によっては、RGBの3原色をそれぞれ感知するというカラーブレイクアップ現象が生じることにより、違和感や疲労感を与えるという問題もあった。また、従来では、多原色にカラーフィルタを分割することで、色純度を優先した場合カラーホイール上の境界部分での投影ができなくなり、結果、時間開口率を低下させ輝度を低下させてしまうという問題もあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小型かつ安価に多原色を生成することができ、映像観察者の違和感や疲労感を軽減することができ、更にカラーホイール上の境界部を利用し光利用効率を低下させずかつ表示色の彩度を向上させることができるカラーホイール、照明装置およびプロジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、入射される白色の光のうち、白を除く4色以上の多原色における1つの色の光を透過しかつ他の色の光を反射する複数の半透過膜が形成されており、前記複数の半透過膜が、前記多原色に対応させてxy色度図における隣り合う色の順番で配置されていること、を特徴とする。この発明によれば、小型かつ安価に多原色を生成し、表示色は、色度図の隣り合う色順に表示されることから、映像観察者の違和感や疲労感の原因となるカラーブレイクアップ現象を軽減することができ、色彩度を向上させつつ、光利用効率の低下を防止することができる。
また、本発明は、上記発明において、半透過膜同士が隣り合う隣接部分は、各半透過膜の端が重畳されていることを特徴とする。この発明によれば、隣接部分で各半透膜を透過した2つの色の光が合成され、中間色の光が生成されるため、更にカラーブレイクアップ現象を軽減することができ、映像観察者の違和感や疲労感を軽減し、色彩度を向上させつつ、光利用効率の低下を防止することができる。
また、本発明は、上記発明において、半透過膜同士が隣り合う隣接部分には、反射機能膜(例えば、金属反射膜や多層反射膜)が形成されていることを特徴とする。この発明によれば、例えば、SCR方式(非特許文献 SID 2000 40.2/Dewald Sequential Color Recapture and Dynamic Filtering : A Method of Scrolling Color 参照 )では、境界部分の光線をリキャプチャ光線として活用することにより、光利用効率の向上に寄与する。
また、本発明は、前記白色の光を発生する光源と、上記発明のカラーホイールと、を備えたことを特徴とする。この発明によれば、小型かつ安価に多原色を生成することができ、映像観察者の違和感や疲労感を軽減することができる照明装置を得ることができる。
また、本発明は、上記発明の照明装置と、前記カラーホイールから出力された各色の光束を画像データにより変調するライトバルブと、前記ライトバルブからの光を投射するレンズと、を備えたことを特徴とする。この発明によれば、小型かつ安価に多原色を生成することができ、映像観察者の違和感や疲労感を軽減することができるプロジェクタを得ることができる。
以下に、本発明にかかるカラーホイール、照明装置およびプロジェクタの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明に係る照明装置10を用いたプロジェクタ1の概略構成を示す側面図である。同図に示したプロジェクタ1は、カラーリキャプチャ方式の照明装置10と、照明装置10から色分離されて出力された各色の光束71R(赤色)、光束71O(オレンジ色)、光束71Y(黄色)、光束71YG(黄緑色)、光束71G(緑色)、光束71LB(水色)、光束71B(青色)および光束71P(紫色)を伝達するリレーレンズ51と、このリレーレンズ51からの光束71R〜71Pを画像データにより変調する反射型ミラーデバイスであるDMD(テキサツインスツルメント社登録商標)や、反射型液晶光変調装置、透過型液晶光変調デバイスなどのライトバルブ52と、このライトバルブ52から出力される表示光74をスクリーン58に投射してカラー画像を形成する投射レンズ53とを備えている。
また、照明装置10は、キセノンランプなどから白色の光71を発生する光源部12と、中空で反射性の内周面24と光線をリキャプチャさせる反射面21を備えた角柱状のインテグレータとなるロッドインテグレータ20と、白色の光71を時分割するカラーホイール40とを備えており、これらが順番に配置されている。このカラーホイール40は、インテグレータ20(図1参照)の出射側の開口23に対面するように適度なギャップをおいて配置されており、モータMにより回転駆動される。
図2は、図1に示したカラーホイール40の構成を示す正面図であって、ロッドインテグレータ20側から見た図である。図5は、図2に示したA−A’線視断面図である。図5に示したように、カラーホイール40は、円盤状のガラス基板91が支持部材として採用されており、その裏面側、すなわちライトバルブ52(図1参照)に面する側に、ARコート(反射防止膜)92が施されている。
一方、図2に示したカラーホイール40の表面側、すなわち、インテグレータ20の出射側の開口23に面する側には、周方向に8分割されるように、薄膜のダイクロイック膜41R、41O、41Y、41YG、41G、41LB、41Bおよび41P(半透過膜)がコーティングされている。これらのダイクロイック膜41R、41O、41Y、41YG、41G、41LB、41Bおよび41Pは、図3に示したように一部が重なるようなスペクトル(波長−透過率特性)を有している。
すなわち、ダイクロイック膜41Rは、R(赤色)の光を透過し、他の色の光を反射する特性を有している。ダイクロイック膜41Oは、O(オレンジ色)の光を透過し、他の色の光を反射する特性を有している。ダイクロイック膜41Yは、Y(黄色)の光を透過し、他の色の光を反射する特性を有している。ダイクロイック膜41YGは、YG(黄緑色)の光を透過し、他の色の光を反射する特性を有している。ダイクロイック膜41Gは、G(緑色)の光を透過し、他の色の光を反射する特性を有している。ダイクロイック膜41LBは、LB(水色)の光を透過し、他の色の光を反射する特性を有している。ダイクロイック膜41Bは、B(青色)の光を透過し、他の色の光を反射する特性を有している。ダイクロイック膜41Pは、P(紫色)の光を透過し、他の色の光を反射する特性を有している。
このため、カラーホイール40の周方向の適当な位置に面するようにインテグレータ20を配置し、カラーホイール40を回転させることにより、インテグレータ20の出射側の開口23に位置するダイクロイック膜、言い換えれば色の順番が、図4に示したように時間で入れ替わる。また、図2に示したカラーホイール40におけるダイクロイック膜41R、41O、41Y、41YG、41G、41LB、41Bおよび41Pの配置は、図13に示したxy色度図で隣接する色の順番(R(赤色)、O(オレンジ色)、Y(黄色)、YG(黄緑色)、G(緑色)、LB(水色)、B(青色)、P(紫色))とされている。カラーホイールの境界部を用いない場合においても、スクリーンに投影される画像色は、図13に示したxy色度図で隣接する色の順番であり、観察者から見て徐々に投影される色が変化する。従って、一実施例では、視覚疲労の原因となるカラーブレイクアップ現象を軽減することができることとなる。
また、図2に示したカラーホイール40において、隣接部分41RO、41OY、41Y・YG、41YG・G、41G・LB、41LB・B、41BPおよび41PRは、隣接する異なる色のダイクロイック膜の端部が重なり合うように形成されている。具体的には、隣接部分41ROでは、図5に示したように、ダイクロイック膜41Rの端部とダイクロイック膜41Oの端部とが重ねられている。従って、図5に示したように隣接部分41ROが開口23に位置した場合、隣接部分41ROでは、図3に示したようにR(赤色)の光とO(オレンジ色)の光とが透過するためR(赤色)とO(オレンジ色)との中間色の光が生成される。
隣接部分41OYでは、ダイクロイック膜41Oの端部とダイクロイック膜41Yの端部とが重ねられている。従って、隣接部分41OYでは、図3に示したように、O(オレンジ色)の光とY(黄色)の光とが透過するため、O(オレンジ色)とY(黄色)との中間色の光が生成される。隣接部分41Y・YGでは、ダイクロイック膜41Yの端部とダイクロイック膜41YGの端部とが重ねられている。従って、隣接部分41Y・YGでは、図3に示したように、Y(黄色)の光とYG(黄緑色)の光とが透過するため、Y(黄色)とYG(黄緑色)との中間色の光が生成される。
隣接部分41YG・Gでは、ダイクロイック膜41YGの端部とダイクロイック膜41Gの端部とが重ねられている。従って、隣接部分41YG・Gでは、図3に示したように、YG(黄緑色)の光とG(緑色)の光とが透過するため、YG(黄緑色)とG(緑色)との中間色の光が生成される。隣接部分41G・LBでは、ダイクロイック膜41Gの端部とダイクロイック膜41LBの端部とが重ねられている。従って、隣接部分41G・LBでは、図3に示したように、G(緑色)の光とLB(水色)の光とが透過するため、G(緑色)とLB(水色)との中間色の光が生成される。
隣接部分41LB・Bでは、ダイクロイック膜41LBの端部とダイクロイック膜41Bの端部とが重ねられている。従って、隣接部分41LB・Bでは、図3に示したように、LB(水色)の光とB(青色)の光とが透過するため、LB(水色)とB(青色)との中間色の光が生成される。隣接部分41BPでは、ダイクロイック膜41Bの端部とダイクロイック膜41Pの端部とが重ねられている。従って、隣接部分41BPでは、図3に示したように、B(青色)の光とP(紫色)の光とが透過するため、B(青色)とP(紫色)との中間色の光が生成される。隣接部分41PRでは、ダイクロイック膜41Pの端部とダイクロイック膜41Rの端部とが重ねられている。
上記構成において、モータMによりカラーホイール40が回転駆動された状態で、照明装置10の光源部12から白色の光71が照射されると、光71は、ロッドインテグレータ20で、ライトバルブ52の形状に合わせて強度分布が均一化され、カラーホイール40から時間および空間的に色分割された状態で出力される。すなわち、カラーホイール40からは、光束71R(赤色)、光束71O(オレンジ色)、光束71Y(黄色)、光束71YG(黄緑色)、光束71G(緑色)、光束71LB(水色)、光束71B(青色)および光束71P(紫色)が時間的および空間的に分離されて出力される。なお、図6に示したように、開口23が隣接部分41ROや、他の隣接部分に位置した場合には、カラーホイール40からは、前述したように中間色の光が出力される。
光束71R(赤色)、光束71O(オレンジ色)、光束71Y(黄色)、光束71YG(黄緑色)、光束71G(緑色)、光束71LB(水色)、光束71B(青色)および光束71P(紫色)は、順次(図4参照)、リレーレンズ51を介してライトバルブ52に導かれた後、各色に対応する画像データにより変調され、投射レンズ53を介して表示光74としてスクリーン58に投射される。これにより、スクリーン58では、彩度が高いカラー画像が得られる。
図7〜図10は、図2に示したカラーホイール40の製造プロセスを説明する図である。先ず、図7に示したように、ガラス基板91の表面に、赤色のダイクロイック膜41Rが蒸着により薄膜状に多層膜コーティングされ、その上に、レジスト層99がパターニングされる。次に、図8に示したように、CHF3またはフッ素系ガスをエッチャントとして、RIE(Reactive Ion Etching 反応性イオンエッチング)加工され赤色のダイクロイック膜41Rがパターニングされる。
つぎに、図9では、ガラス基板91の表面で、赤色のダイクロイック膜41Rの隣にオレンジ色のダイクロイック膜41Oが形成される。この際には、既存の赤色のダイクロイック膜41Rの隣(本図では右側で、後に紫色のダイクロイック膜41P(図2参照)を形成する領域)と、赤色のダイクロイック膜41Rの表面を覆うように犠牲層98を設ける。なお、犠牲層98は、赤色のダイクロイック膜41Rの同図左端に形成されない。次に、犠牲層98の上には、オレンジ色のダイクロイック膜41Oがコーティングされる。したがって、赤色のダイクロイック膜41Rの上に、一部に犠牲層98を挟んで、オレンジ色のダイクロイック膜41Oが重ねられた状態とされる。
その後、図10に示したように、CHF3またはO2をエッチャントとして、RIE加工され、オレンジ色のダイクロイック膜41Oが加工される。この際に、隣接部分41ROは、赤色のダイクロイック膜41Rの端の部分に、オレンジ色のダイクロイック膜41Oが乗るように重なって形成され、隙間があくことはない。同様に、赤色のダイクロイック膜41Rの隣(本図では右側)に、紫色のダイクロイック膜41Pが形成される。
なお、一実施例においては、図11に示したように、本例のカラーホイール40で、例えば、各々のダイクロイック膜41Oおよびダイクロイック膜41Rに対応する隣接部分41RO(図10参照)を互いに重ねるのではなく、この隣接部分41ROに直接、アルミニウムなどの反射膜43を設けて、隣接部分41ROの反射率を上げるように構成してもよい。反射膜43は、金属反射膜や多層反射膜等であり、アルミ合金、AlNd等、Ag、Ag合金などを用いることができる。さらに、一実施例では、隣接部分41ROに反射膜として、SiO2とTaなど屈折率の異なる材料を多層に積層し、多層膜を形成し、螺旋状(アルキメデススパイラル型)カラーホイールを形成できる。なお、アルキメデススパイラル型カラーホイールの用途については後述する。
また、一実施例においては、カラーホイール40(図2参照)として、周方向に分割するように、ダイクロイック膜41R〜41Pを形成した構成例について説明したが、これに代えて、ダイクロイック膜41R〜41Pを螺旋状(アルキメデススパイラル)に形成する構成例としてもよい。また、一実施例においては、図2に示したように、カラーホイール40に周方向に等角で分割したダイクロイック膜41R〜41Pを形成した構成例について説明したが、分割角度を任意とする構成例としてもよい。
以上説明したように、一実施例によれば、図2に示した構成のカラーホイール40を採用したことにより、小型かつ安価に多原色を生成することができる。また、一実施例によれば、カラーホイール40における隣接部分(例えば、隣接部分41RO)で各半透膜を透過した2つの色(赤色およびオレンジ色)の光が合成され、中間色の光が生成されるため、カラーブレイクアップ現象を更に軽減することができ、色順次表示される映像が徐々に同系色で変化することから映像観察者の違和感や疲労感を軽減することができる。
次に、アルキメデススパイラル型カラーホイールの、境界部に反射機能膜を形成した形態について、図1を参照しつつ説明する。アルキメデススパイラル型カラーホイールの境界部に反射膜を設けた際、境界部に光源で発せられた光71は、ロッドインテグレータ20を通過し、図示しない、アルキメデススパイラル型カラーホイールの境界部に入射する。そして、境界部の反射機能膜で反射された光は、光源部12の方向に進み、リキャプチャさせる反射面21で反射し、再びリレーレンズ51の方向に進む。
さらに、リレーレンズ51の方向に進む上記光は、アルキメデススパイラル型カラーホイールの境界部でない個所に入射し、ダイクロイック膜で形成された高彩色の光線として前方に配置されたリレーレンズ51に入射した後、DMDで構成されたライトバルブ52(空間光変調素子)上に結像する。これにより、上記光線は、高彩度の色情報を持った光線として、ライトバルブ52で変調され、前方に配置された投射レンズ53を経て、スクリーン57に投射される。この結果、高彩度でありながら高光利用効率を確保したプロジェクタを実現できる。
以上のように、本発明にかかるカラーホイール、照明装置およびプロジェクタは、多原色を小型かつ安価に生成する場合に有用である。
10 照明装置、12 光源部、20 ロッドインテグレータ、40 カラーホイール、41R、41O、41Y、41YG、41G、41LB、41B、41P ダイクロイック膜、51 リレーレンズ、53 投射レンズ、58 スクリーン
Claims (5)
- 入射される白色の光のうち、白を除く4色以上の多原色における1つの色の光を透過しかつ他の色の光を反射する複数の半透過膜が形成されており、前記複数の半透過膜が、前記多原色に対応させてxy色度図における隣り合う色の順番で配置されていること、
を特徴とするカラーホイール。 - 半透過膜同士が隣り合う隣接部分は、各半透過膜の端が重畳されていることを特徴とする請求項1に記載のカラーホイール。
- 半透過膜同士が隣り合う隣接部分には、反射機能膜が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカラーホイール。
- 前記白色の光を発生する光源と、
請求項1〜3のいずれか一つに記載のカラーホイールと、
を備えたことを特徴とする照明装置。 - 請求項4に記載の照明装置と、
前記カラーホイールから出力された各色の光束を画像データにより変調するライトバルブと、
前記ライトバルブからの光を投射するレンズと、
を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070703 |