JP2019191372A - 波長変換素子、光源装置および画像投射装置。 - Google Patents

波長変換素子、光源装置および画像投射装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で色純度や輝度が良好な複数の色光を発する波長変換素子を提供する。【解決手段】波長変換素子14は、光源11からの入射光を、該入射光の波長域とは異なる第1の波長域の光であって、第1の波長に第1のピーク強度を有する第1の光に変換する第1の波長変換部51と、入射光を該入射光の波長域とは異なる第2の波長域の光であって、第2の波長に第2のピーク強度を有する第2の光に変換する第2の波長変換部52とを有する。第1の波長w1と第2の波長w2とが、505nm<w1<w2<585nmなる条件を満足する。第1の波長域のうち第1の光が第1のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域と第2の波長域のうち第2の光が第2のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域とが互いに異なる。【選択図】図3

Description

本発明は、画像投射装置(プロジェクタ)等に好適な光源装置に用いられる波長変換素子に関する。
プロジェクタには、特許文献1にて開示されているように、光源からの励起光を蛍光体に照射して蛍光光を発生させ、該蛍光光と励起光のうち蛍光変換(波長変換)されなかった非変換光との合成光を用いて画像を投射表示するものがある。また、特許文献2には、紫外光を励起光として用い、赤色(R)光、緑色(G)光および青色(B)光をそれぞれ蛍光光として順次発する複数の蛍光体層が周方向に配置されたカラーホイールが開示されている。
特開2012−137744号公報 特開2004−341105号公報
しかしながら、特許文献2にて開示されたカラーホイールを用いる場合には、合成光である投射光の色域をコントロールするためにカラーフィルタの出し入れが必要になる。すなわち、R光、G光およびB光のいずれかの波長域の一部をそれぞれに対して用意したカラーフィルタによりカットすることで投射光の色域をコントロールすることが可能である。しかし、1台のプロジェクタに、R光、G光およびB光のそれぞれに対応するカラーフィルタを出し入れする機構を設けることは困難である。
また、このカラーホイールを用いて波長分割方式で3D表示を行うには、鑑賞者が用いる3D鑑賞用メガネの分光特性に応じた2種類のカラーフィルタを右眼用と左眼用の2台のプロジェクタに別々に設けたり、1台のプロジェクタに切替え可能に設けたりする必要がある。さらに、波長分割方式での3D表示を行う場合には、RGBの各色域を2分割する必要があるため、表示される画像の明るさが暗くなる。
本発明は、簡易な構成でありながらも色純度や輝度が良好な複数の色光を発することが可能な波長変換素子およびこれを用いた光源装置や画像投射装置を提供する。
本発明の一側面としての波長変換素子は、光源からの入射光を、該入射光の波長域とは異なる第1の波長域の光であって、第1の波長に第1のピーク強度を有する第1の光に変換する第1の波長変換部と、入射光を該入射光の波長域とは異なる第2の波長域の光であって、第2の波長に第2のピーク強度を有する第2の光に変換する第2の波長変換部とを有する。第1の波長w1と第2の波長w2とが、505nm<w1<w2<585nmなる条件を満足し、かつ第1の波長域のうち第1の光が第1のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域と第2の波長域のうち第2の光が第2のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域とが互いに異なることを特徴とする。
なお、光源と上記波長変換素子とを有する光源装置、さらには該光源装置を用いた画像投射装置も、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、簡易な構成でありながらも色純度や輝度が良好な複数の色光を発することが可能な波長変換素子およびこれを用いた光源装置や画像投射装置を実現することができる。
本発明の実施例1であるプロジェクタの構成を示す図。 実施例1における光分離素子の構成を示す図。 実施例1における波長変換素子の構成を示す図。 実施例1における波長変換素子から射出される光のスペクトルを示す図。 実施例1におけるプロジェクタからの投射光の色域を示すxy座標図。 本発明の実施例2であるプロジェクタの光源装置の構成を示す図。 実施例2における波長変換素子の構成を示す図。 実施例2における波長変換素子から射出される光のスペクトルを示す図。 本発明の実施例3であるプロジェクタの構成を示す図。 実施例3における波長変換素子の構成を示す図。 本発明の実施例4であるプロジェクタの構成を示す図。 実施例4における波長変換素の構成を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1である画像投射装置としてのプロジェクタの光学系の構成を示している。プロジェクタは、光源装置としての光源ユニット1、照明光学系2、色分解合成系3および投射光学系としての投射レンズ4を有する。
光源ユニット1は、LDユニット11、光分離素子12、コリメータレンズ13および波長変換素子14を有する。LDユニット11は、複数の青色レーザダイオード(LD)を含む。
図2は、光分離素子12の構成を示す。光分離素子12は、LDユニット11から出射した第1の青光(ピーク強度波長はw0)を反射して他の色光を透過するA領域31と、該A領域31を囲むように設けられて可視光を透過するB領域32とを有する。LDユニット11からの第1の青光は、光分離素子12のA領域31で反射され、コリメータレンズ13により集光されて波長変換素子14に励起光(入射光)として照射される。
図3(a)は、本実施例における波長変換素子14の構成を示す。波長変換素子14は、その中心43回りで図1に示したモータMにより回転駆動される。波長変換素子14は、円板状に形成されて光反射性を有する反射基板40と、該反射基板40上に配置された2つの第1の領域41および2つの第2の第2の領域42とを有する。
本実施例では、反射基板40上における周方向4等分の領域に第1の領域41と第2の領域42が交互に配置されている。波長変換素子14が回転することで、励起光は、第1の領域41と第2の領域42に交互に照射される。
図3(b)は、反射基板40(波長変換素子14)の半径方向から見た第1の領域41の断面を示す。第1の領域41は、LDユニット11からの励起光が入射する側(以下、光入射側という)から順に積層された第3の量子ドット層(第3の波長変換部)53、第1の量子ドット層(第1の波長変換部)51および拡散層(拡散部)56を有する。図3(c)は、反射基板40の半径方向から見た第2の領域42の断面を示す。第2の領域42は、光入射側から順に積層された第4の量子ドット層(第4の波長変換部)54、第2の量子ドット層(第2の波長変換部)52および第5の量子ドット層(第5の波長変換部)55を有する。
第1〜第5の量子ドット層51〜55はそれぞれ、励起光(入射光)である第1の青光を該第1の青光とは波長域が異なる光に波長変換する複数の量子ドットまたは量子ロッドを含む。また、第1〜第5の量子ドット層51〜55に含まれる量子ドットまたは量子ロッドは、第1の青光を互いに異なる波長域の光に変換する。以下の説明では、各量子ドット層に含まれる量子ドットまたは量子ロッドが波長を変換することを、該量子ドット層が波長を変換するという。
第1の量子ドット層51は、第1の青光を第1の波長域の光としての第1の緑光(第1の波長w1で第1のピーク強度を有する第1の光)に変換する。第2の量子ドット層52は、第1の青光を第2の波長域の光としての第2の緑光(第2の波長w2で第2のピーク強度を有する第2の光)に変換する。第3の量子ドット層53は、第1の青光を第3の波長域の光としての第1の赤光(第3の波長w3で第3のピーク強度を有する第3の光)に変換する。
第4の量子ドット層54は、第1の青光を第4の波長域の光としての第2の赤光(第4の波長w4で第4のピーク強度を有する第4の光)に変換する。第5の量子ドット層55は、第1の青光を第5の波長域の光としての第2の青光(第5の波長w5で第5のピーク強度を有する第5の光)に変換する。
拡散層56は、第1の領域41に入射して第3および第1の量子ドット層53,51で波長変換されなかった励起光である非変換光(第1の青光)を拡散させる。反射基板40は、第1および第2の領域41,42において光入射側とは反対側に進む光を光入射側に戻すように反射する。
励起光が第1の領域41に照射されているときは、第1の緑光、第1の赤光および第1の青光(非変換光)が波長変換素子14から出射する。第1の緑光、第1の赤光および第1の青光をまとめてスペクトルAという。
一方、励起光が第2の領域42に照射されているときは、第2の緑光、第2の赤光および第2の青光が波長変換素子14から出射する。第2の緑光、第2の赤光および第2の青光をまとめてスペクトルBという。
図4は、波長変換素子14から出射する光のスペクトルを示す。実線は、第1の領域41から出射する第1の緑光(w1)、第1の赤光(w3)および第1の青光(w0)からなるスペクトルAを示す。破線は、第2の領域42から出射する第2の緑光(w2)、第2の赤光(w4)および第2の青光(w5)からなるスペクトルBを示す。図4に示す各色光のピーク強度波長w1〜W5を数値例1として示す。
(数値例1)
w0=455nm
w1=525nm
w2=565nm
w3=610nm
w4=650nm
w5=480nm
波長変換素子14から出射した複数の色光からなる白色光は、図1および図2に示した光分離素子12のうちA領域31およびB領域32を透過して照明光学系2に入射する。非変換光である第1の青光のうち一部はA領域31で反射されるが、その量はわずかであるので、照明光の色と光量はほとんど変化しない。
照明光学系2は、第1のフライアイレンズ15、第2のフライアイレンズ16および偏光変換素子17を有する。第1のフライアイレンズ15に入射した照明光は、複数の光束に分割されるとともに集光されて第2のフライアイレンズ16を通過して複数の光源像を形成する。光源像が形成される位置の近傍に偏光変換素子17が設けられている。偏光変換素子17に入射した無偏光光としての照明光は、該偏光変換素子17によって所定の偏光方向を有する直線偏光(ここではS偏光とする)に変換されて色分解合成系3に入射する。
色分解合成系3に入射した照明光のうち青光(第1および第2の青光)は、クロスダイクロイックミラー18によって第1のミラー19の方向に反射される。また、緑光(第1および第2の緑光)と赤光(第1および第2の赤光)は、クロスダイクロイックミラー18によって第2のミラー21の方向に反射される。
第1のミラー19で反射された青光として複数の光束は、第1のコンデンサーレンズ20で集光されるとともに、第1のPBS(偏光ビームスプリッタ)24Bで反射されて第1の反射型液晶パネル25B上にて重ね合わせられる。第1のPBS24Bは、S偏光を反射してP偏光を透過する特性を有する。
第1の反射型液晶パネル25Bは、入射した青光(S偏光)をプロジェクタに入力された映像信号に応じて変調する。第1の反射型液晶パネル25Bにより変調された青光(変調光としてのP偏光)は、第1のPBS24Bを透過して、クロスダイクロプリズム26により反射されて投射レンズ4に導かれる。
一方、第2のミラー21で反射された緑光と赤光は、第1のコンデンサーレンズ22により集光される。そして、緑光はダイクロイックミラー23で反射され、赤光はダイクロイックミラー23を透過する。ダイクロイックミラー23で反射された緑光として複数の光束は、第2のPBS24Gで反射され、上述した第1のコンデンサーレンズ22の集光作用によって第2の反射型液晶パネル25G上にて重ね合わせられる。
第2のPBS24Gも、S偏光を反射してP偏光を透過する特性を有する。第2の反射型液晶パネル25Gは、入射した緑光(S偏光)を上記映像信号に応じて変調する。第2の反射型液晶パネル25Gにより変調された青光(変調光としてのP偏光)は、第2のPBS24Gを透過し、クロスダイクロプリズム26を透過して投射レンズ4に導かれる。
さらにダイクロイックミラー23を透過した赤光としての複数の光束は、第3のPBS24Rで反射され、上述した第1のコンデンサーレンズ22の集光作用によって第3の反射型液晶パネル25R上にて重ね合わせられる。第3のPBS24Rも、S偏光を反射してP偏光を透過する特性を有する。第3の反射型液晶パネル25Rは、入射した赤光(S偏光)を上記映像信号に応じて変調する。第3の反射型液晶パネル25Rにより変調された赤光(変調光としてのP偏光)は、第3のPBS24Rを透過し、クロスダイクロプリズム26で反射されて投射レンズ4に導かれる。
クロスダイクロプリズム26での透過および反射により合成された緑、青および赤光は、投射光(合成光)として投射レンズ4から不図示のスクリーン等の被投射面に投射される。これにより、投射画像が表示される。
以上のように構成されたプロジェクタにおいて、第1〜第3の反射型液晶パネル25B,25G,25Rにより光を変調する周期(つまりは投射画像の切替え周期)を120Hzとする。この場合に、120Hzで第1〜第3の反射型液晶パネル25B,25G,25Rに入射する光としてのスペクトルA,Bを切り替えれば、投射画像とこれを形成するスペクトルとを同期させることが可能である。
本実施例の波長変換素子14には周方向に4等分された第1および第2の領域41,42が配置されているので、波長変換素子14を毎秒30回転させることで、120HzでスペクトルAとスペクトルBが出射される。
このような構成のプロジェクタとともに、鑑賞者が掛ける色分離メガネの右眼フィルタにスペクトルAを透過してスペクトルBを反射する特性を与え、左眼フィルタにスペクトルBを透過してスペクトルAを反射する特性を与える。そして、波長変換素子14からスペクトルAが出射しているときは右眼用投射画像を表示し、スペクトルBが出射しているときは右眼用投射画像に対して視差を有する左眼用投射画像を表示する。これにより、本実施例のプロジェクタは、これ1台で波長分割方式の3D表示を実現することができる。
なお、色分離メガネの右眼フィルタと左眼フィルタが有する特性は上記と逆であってもよく、その場合は、波長変換素子14からスペクトルAが出射しているときは左眼用投射画像を表示し、スペクトルBが出射しているときは右眼用投射画像を表示する。
また、3D表示を行わない場合は、波長変換素子14からのスペクトルの切替え周期と各反射型液晶パネルでの変調周期とを同期させる必要がないため、120Hz以上の高速でスペクトルAとスペクトルBを切り替えてもよい。高速でスペクトルを切り替えることで、人間の目にはスペクトルAとスペクトルBとを平均化したスペクトルとして認識される。このため、スペクトルAとスペクトルBとを平均化したスペクトルで所望の画質が達成できるようにプロジェクタを設計することが望ましい。
また、本実施例の波長変換素子14は、第1の領域41に第1の量子ドット層51、第3の量子ドット層53および拡散層56を積層し、第2の領域42に第2の量子ドット層52、第4の量子ドット層54および第5の量子ドット層55を積層した構成を有する。
しかし、第1の領域41に、第1および第3の量子ドット層のそれぞれに用いられる量子ドットまたは量子ロッドと拡散層に用いられる光拡散材とを混合した1つの混合層を設けてもよい。同様に、第2の領域42に、第2の量子ドット層、第4の量子ドット層および第5の量子ドット層に用いられる量子ドットまたは量子ロッドを混合した1つの混合層を設けてもよい。
また、本実施例の波長変換素子14には、第1および第2の領域41,42が周方向に計4つ設けられているが、計2つ以上の第1および第2の領域が設けられていればよい。
また、本実施例の波長変換素子14は、反射基板40を有する反射型波長変換素子である。しかし、反射基板に代えて光透過性を有する透過基板を用いた透過型波長変換素子であってもよい。この場合、透過基板としては、光透過率が高くて熱伝導率の高い材料、例えばサファイアが望ましい。
また、本実施例における色分解合成系3は、光変調素子として反射型液晶パネルを用いるが、透過型液晶パネルやデジタルマイクロミラーデバイスを用いてもよい。
以下、本実施例において満足することが望ましい条件について説明する。各色光のピーク強度波長は、以下の条件を満足することが望ましい。
505nm<w1<w2<585nm
585nm<w3<w4<670nm
410nm<w0<w5<505nm
望ましい画質の投射画像を表示するためにはR,GおよびBの三原色光が必要である。このため、上記条件を逸脱すると、スペクトルAまたはスペクトルBにより投射画像が表示されているときの画質が問題なる。
さらに、
510nm<w1<540nm<w2<580nm
590nm<w3<630nm<w4<670nm
430nm<w0<470nm<w5<500nm
を満足することがより望ましい。
本実施例では、スペクトルAとスペクトルBとが重なり合わないように設定している。ただし、第1の緑光の波長域(第1の波長域)のうち該第1の緑光が第1のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域と第2の緑光の波長域(第2の波長域)のうち該第2の緑光が第2のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域とが互いに異なる(重ならない)ことが望ましい。
また、第1の赤光の波長域(第3の波長域)のうち該第1の赤光が第3のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域と第2の赤光の波長域(第4の波長域)のうち該第2の赤光が第4のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域とが互いに異なる(重ならない)ことが望ましい。
さらに、第2の青光の波長域(第5の波長域)のうち該第2の青光が第5のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域と第1の青光の波長域のうち第1の青光がそのピーク強度の30%以上の強度を有する波長域とが互いに異なる(重ならない)ことが望ましい。
これらの条件を逸脱すると、波長分割方式の3D表示において観察者の右眼に左眼用投射画像を形成するスペクトルBの光が混入し、左眼に右眼用投射画像を形成するスペクトルAの光が混入する。すなわち、クロストークが生じ、立体感が損なわれる。
さらに望ましくは、第1から第5の波長域の光がそれらのピーク強度の10%以上の強度を有する波長域と、励起光(入射光)がピーク強度の10%以上の強度を有する波長域とが互いに異なることが望ましい。
3D表示を行っている場合に、励起光が第1の領域41と第2の領域42との境界部に照射されているとき、スペクトルAとスペクトルBとが混在したスペクトルが投射される。このため、観察者の右眼に左眼用投射画像を形成するスペクトルBの光が混入するか、左眼に右眼用投射画像を形成するスペクトルAの光が混入して、クロストークが生じ、立体感が損なわれる。
したがって、励起光が第1の領域41と第2の領域42との境界部に照射される時間においては、光源の電源をOFF(光源ユニットからの発光を停止)することが望ましい。または、液晶パネルが高速駆動可能である場合は、該液晶パネルを黒表示にしてもよい。
光源の電源のONとOFFを制御することで、照明光(つまりは投射光)の色域を変えることも可能である。図5は、励起光を第2の領域42に照射する時間を変えた場合の投射光(言い換えれば、プロジェクタからの投影画像が再現できる色の範囲)の色域を示す。
色域1は、第1の領域41と第2の領域42のそれぞれへの励起光の照射時間を100%とした場合の色域を示す。色域2は、第1の領域41への照射時間を100%とし、第2の領域42への照射時間を50%とした場合の色域を示す。色域3は、第1の領域41への照射時間を100%とし、第2の領域42に励起光を照射しない場合の色域を示す。
このように第2の領域42への励起光の照明時間を制御することで、投射画像に応じて投射光の色域を変えることができる。同様に、第1の領域41への励起光の照射時間を変えても投射光の色域を変えることができる。
図6は、本発明の実施例2であるプロジェクタに用いられる光学装置101の構成を示す。光源装置101は、LDユニット111、光分離素子112、コリメータレンズ113および波長変換素子114を有する。LDユニット111は、複数の紫外光LDを含む光分離素子112は、LDユニット111から出射した紫外光を反射して可視光を透過する特性を有する。
LDユニット111から出射した近紫外光(波長w0でピーク強度を有する)は、光分離素子112により反射され、コリメータレンズ113により集光されて波長変換素子114に励起光として照射される。
図7(a)は、本実施例における波長変換素子114の構成を示す。波長変換素子114は、その中心143回りで図6に示したモータMにより回転駆動される。波長変換素子114は、円板状に形成されて光反射性を有する反射基板140と、該反射基板140上に配置された2つの第1の領域141および2つの第2の領域142とを有する。本実施例では、反射基板140上における周方向4等分の領域に第1の領域141と第2の領域142が交互に配置されている。波長変換素子114が回転することで、励起光は、第1の領域141と第2の領域142に交互に照射される。
図7(b)は、反射基板140(波長変換素子114)の半径方向から見た第1の領域141の断面を示す。第1の領域141は、光入射側から順に積層された第3の量子ドット層(第3の波長変換部)153、第1の量子ドット層(第1の波長変換部)151および第5の量子ドット層(第5の波長変換部)155を有する。図7(c)は、反射基板140の半径方向から見た第2の領域142の断面を示す。第2の領域142は、光入射側から順に積層された第4の量子ドット層(第4の波長変換部)154、第2の量子ドット層(第2の波長変換部)152および第6の量子ドット層(第6の波長変換部)156を有する。
第1〜第6の量子ドット層151〜156はそれぞれ、励起光(入射光)である近紫外光をこれとは波長域が異なる光に波長変換する複数の量子ドットまたは量子ロッドを含む。また、第1〜第6の量子ドット層151〜156(に含まれる量子ドットまたは量子ロッド)は、近紫外光をそれぞれ異なる波長域の光に変換する。
第1の量子ドット層151は、近紫外光を第1の波長域の光としての第1の緑光(第1の波長w1で第1のピーク強度を有する第1の光)に変換する。第2の量子ドット層152は、近紫外光を第2の波長域の光としての第2の緑光(第2の波長w2で第2のピーク強度を有する第2の光)に変換する。第3の量子ドット層153は、近紫外光を第3の波長域の光としての第1の赤光(第3の波長w3で第3のピーク強度を有する第3の光)に変換する。
第4の量子ドット層154は、近紫外光を第4の波長域の光としての第2の赤光(第4の波長w4で第4のピーク強度を有する第4の光)に変換する。第5の量子ドット層155は、近紫外光を第5の波長域の光としての第1の青光(第5の波長w5で第5のピーク強度を有する第5の光)に変換する。第6の量子ドット層156は、近紫外光を第5の波長域の光としての第2の青光(第6の波長w6で第6のピーク強度を有する第6の光)に変換する。
反射基板140は、第1および第2の領域141,142において光入射側とは反対側に進む光を光入射側に戻すように反射する。
励起光が第1の領域141に照射されているときは、第1の緑光、第1の赤光および第1の青光が波長変換素子114から出射する。第1の緑光、第1の赤光および第1の青光をまとめてスペクトルAという。
一方、励起光が第2の領域142に照射されているときは、第2の緑光、第2の赤光および第2の青光が波長変換素子114から出射する。第2の緑光、第2の赤光および第2の青光をまとめてスペクトルBという。
図8は、波長変換素子114から出射する光のスペクトルを示す。実線は、第1の領域141から出射する第1の緑光(w1)、第1の赤光(w3)および第1の青光(w5)からなるスペクトルAを示す。破線は、第2の領域142から出射する第2の緑光(w2)、第2の赤光(w4)および第2の青光(w6)からなるスペクトルBを示す。図8に示す各色光のピーク強度波長w0〜w6を数値例2として示す。
(数値例2)
w0=400nm
w1=525nm
w2=565nm
w3=610nm
w4=650nm
w5=445nm
w6=480nm
図9は、本発明の実施例3であるプロジェクタの光学系の構成を示している。プロジェクタは、光源ユニット201、照明光学系202および投射光学系としての投射レンズ204を有する。
光源ユニット201は、LDユニット211、光分離素子212、コリメータレンズ213および波長変換素子214を有する。LDユニット211は、複数の紫外光LDを含む。光分離素子212は、紫外光を反射して可視光を透過する特性を有する。
LDユニット211から出射した近紫外光(波長w0でピーク強度を有する)は、光分離素子212により反射され、コリメータレンズ213により集光されて波長変換素子214に励起光として照射される。
図10は、本実施例における波長変換素子214の構成を示す。波長変換素子214は、その中心247回りで図9に示したモータMにより回転駆動される。波長変換素子214は、円板状に形成されて光反射性を有する反射基板240を有する。また、反射基板240上に周方向に不等分配置された第1の量子ドット層(第1の波長変換部)241、第2の量子ドット層(第2の波長変換部)242、第3の量子ドット層(第3の波長変換部)243、第4の量子ドット層(第4の波長変換部)244、第5の量子ドット層(第5の波長変換部)245および第6の量子ドット層(第6の波長変換部)246を有する。第1〜第6の量子ドット層241〜246がそれぞれ、第1〜第6の領域に相当する。
波長変換素子214が回転することで、励起光は、第1〜第6の量子ドット層241〜246に順次(循環的に)照射される。
第1〜第6の量子ドット層241〜246はそれぞれ、励起光(入射光)である近紫外光をこれとは波長域が異なる光に波長変換する複数の量子ドットまたは量子ロッドを含む。また、第1〜第6の量子ドット層241〜246(に含まれる量子ドットまたは量子ロッド)は、近紫外光をそれぞれ異なる波長域の光に変換する。
第1の量子ドット層241は、近紫外光を第1の波長域の光としての第1の緑光(第1の波長w1で第1のピーク強度を有する第1の光)に変換する。第2の量子ドット層242は、近紫外光を第2の波長域の光としての第2の緑光(第2の波長w2で第2のピーク強度を有する第2の光)に変換する。第3の量子ドット層243は、近紫外光を第3の波長域の光としての第1の赤光(第3の波長w3で第3のピーク強度を有する第3の光)に変換する。
第4の量子ドット層244は、近紫外光を第4の波長域の光としての第2の赤光(第4の波長w4で第4のピーク強度を有する第4の光)に変換する。第5の量子ドット層245は、近紫外光を第5の波長域の光としての第1の青光(第5の波長w5で第5のピーク強度を有する第5の光)に変換する。第6の量子ドット層246は、近紫外光を第5の波長域の光としての第2の青光(第6の波長w6で第6のピーク強度を有する第6の光)に変換する。
反射基板240は、第1〜第6の量子ドット層241〜246において光入射側とは反対側に進む光を光入射側に戻すように反射する。
励起光が第1の量子ドット層241に照射されているときは第1の緑光が波長変換素子214から出射し、励起光が第2の量子ドット層242に照射されているときは第2の緑光が波長変換素子214から出射する。励起光が第3の量子ドット層243に照射されているときは第1の赤光が波長変換素子214から出射し、励起光が第4の量子ドット層244に照射されているときは第2の赤光が波長変換素子214から出射する。励起光が第5の量子ドット層245に照射されているときは第1の青光が波長変換素子214から出射し、励起光が第6の量子ドット層246に照射されているときは第2の青が波長変換素子214から出射する。
波長変換素子214から出射した光は、コリメータレンズ213で平行化され、光分離素子212を透過して照明光学系202に入射する。照明光学系202に入射した光は、集光レンズ221によってロッドインテグレータ222の入射面に向けて集光され、ロッドインテグレータ222の内部で全反射されながらその出射面から出射する。ロッドインテグレータ222から出射した光は、第1レンズ223および第2レンズ224を通過し、デジタルマイクロミラーデバイス225の変調面に入射する。第1および第2レンズ223,224は、ロッドインテグレータ222の出射面とデジタルマイクロミラーデバイス225の変調面とを共役な関係とする。デジタルマイクロミラーデバイス225により変調された光は、投射レンズ204により被投射面に投射される。
本実施例のプロジェクタは、デジタルマイクロミラーデバイス225に入射する緑光、赤光および青光を高速で切り替えてカラー画像を投射する時分割方式のプロジェクタである。プロジェクタに入力される映像信号の色は赤(R)、緑(G)および青(B)の3原色である。このため、励起光が第1および第2の量子ドット層241,242に照射されている時間にG画像を投射させ、励起光が第3および第4の量子ドット層243,244に照射されている時間にR画像を投射させる。さらに、励起光が第5および第6の量子ドット層245,246に照射されている時間にB画像を投射させる。
3D表示を行う場合は、例えば励起光が第1の量子ドット層241に照射されている時間は右眼画像として第1の緑光によるG画像を表示させ、励起光が第2の量子ドット層242に照射されている時間は左眼画像として第2の緑光によるG画像を表示させる。また、励起光が第3の量子ドット層243に照射されている時間は右眼画像として第1の赤光によるR画像を表示させ、励起光が第4の量子ドット層244に照射されている時間は左眼画像として第2の赤光によるR画像を表示させる。さらに励起光が第5の量子ドット層245に照射されている時間は右眼画像として第1の青光によるB画像を表示させ、励起光が第6の量子ドット層246に照射されている時間は左眼画像として第2の青光によるB画像を表示させる。これにより、1台のプロジェクタで波長分割方式の3D表示を行うことができる。
本実施例では励起光として近紫外光を用いたが、実施例1のように青色光を用いてもよい。この場合、第5の領域に第5の量子ドット層245に代えて拡散層を設け、光分離素子212に代えて図2に示した光分離素子12を用いる。
図11は、本発明の実施例4であるプロジェクタの光学系の構成を示している。プロジェクタは、光源ユニット301、照明光学系302、色分離合成系303および投射光学系としての投射レンズ304を有する。
光源ユニット301は、LDユニット311、光分離素子312、コリメータレンズ313および波長変換素子314を有する。LDユニット311は、複数の紫外光LDを含む。光分離素子212は、紫外光を反射して可視光を透過する特性を有する。
LDユニット311から出射した近紫外光(波長w0でピーク強度を有する)は、光分離素子312により反射され、コリメータレンズ313により集光されて波長変換素子314に励起光として照射される。
図12(a)は、本実施例における波長変換素子314の構成を示す。波長変換素子314は、その中心345回りで図11に示したモータMにより回転駆動される。波長変換素子314は、円板状に形成されて光反射性を有する反射基板340を有する。また、反射基板340上に周方向に不等分配置された第1の領域341、第2の領域342、第3の領域343および第4の領域344を有する。
図12(b)は、反射基板340(波長変換素子314)の半径方向から見た第1の領域341の断面を示す。第1の領域341は、光入射側から順に積層された第3の量子ドット層153および第1の量子ドット層351を有する。図12(c)は、反射基板340の半径方向から見た第2の領域342の断面を示す。第2の領域342は、光入射側から順に積層された第4の量子ドット層354および第2の量子ドット層352を有する。第3の領域343は第5の量子ドット層355を有し、第4の領域344は第6の量子ドット層356を有する。
第1〜第6の量子ドット層351〜356はそれぞれ、励起光(入射光)である近紫外光をこれとは波長域が異なる光に波長変換する複数の量子ドットまたは量子ロッドを含む。また、第1〜第6の量子ドット層351〜356(に含まれる量子ドットまたは量子ロッド)は、近紫外光をそれぞれ異なる波長域の光に変換する。
第1の量子ドット層351は、近紫外光を第1の波長域の光としての第1の緑光(第1の波長w1で第1のピーク強度を有する第1の光)に変換する。第2の量子ドット層352は、近紫外光を第2の波長域の光としての第2の緑光(第2の波長w2で第2のピーク強度を有する第2の光)に変換する。第3の量子ドット層353は、近紫外光を第3の波長域の光としての第1の赤光(第3の波長w3で第3のピーク強度を有する第3の光)に変換する。第4の量子ドット層354は、近紫外光を第4の波長域の光としての第2の赤光(第4の波長w4で第4のピーク強度を有する第4の光)に変換する。第5の量子ドット層355は、近紫外光を第5の波長域の光としての第1の青光(第5の波長w5で第5のピーク強度を有する第5の光)に変換する。第6の量子ドット層356は、近紫外光を第5の波長域の光としての第2の青光(第6の波長w6で第6のピーク強度を有する第6の光)に変換する。
反射基板340は、第1から第4の領域341〜344において光入射側とは反対側に進む光を光入射側に戻すように反射する。
励起光が第1の領域341に照射されているときは第1の緑光および第1の赤光が波長変換素子314から出射し、励起光が第2の領域342に照射されているときは第2の緑光および第2の赤光が波長変換素子314から出射する。励起光が第3の領域343に照射されているときは第1の青光が波長変換素子314から出射し、励起光が第4の領域344に照射されているときは第2の青光が波長変換素子314から出射する。
波長変換素子314から出射した光は、コリメータレンズ313で平行化され、光分離素子312を透過して照明光学系302に入射する。照明光学系302に入射した光は、集光レンズ321によってロッドインテグレータ322の入射面に向けて集光され、ロッドインテグレータ322の内部で全反射されながらその出射面から出射する。ロッドインテグレータ322から出射した光は、第1レンズ323および第2レンズ324を通過して、色分離合成系303に入射する。第1および第2レンズ323,324は、ロッドインテグレータ322の出射面と後述する各デジタルマイクロミラーデバイスの変調面とを共役な関係とする。
色分離合成系303に入射した光のうち赤光と青光はダイクロイックミラー331で反射され、緑光は透過する。透過した緑光は、第1のTIRプリズム332Gで全反射され、第1のデジタルマイクロミラーデバイス333Gに入射する。第1のデジタルマイクロミラーデバイス333Gで変調された光は、ダイクロプリズム334で反射されて投射レンズ304により被投射面に投射される。
一方、ダイクロイックミラー331で反射された赤光と青光は、第2のTIRプリズム332RBで全反射され、第2のデジタルマイクロミラーデバイス333RBに入射する。第2のデジタルマイクロミラーデバイス333RBで変調された光は、ダイクロプリズム334を透過して投射レンズ304により被投射面に投射される。
本実施例のプロジェクタでは、励起光が第1の領域341および第2の領域342に照射されている時間において、第1のデジタルマイクロミラーデバイス333Gを介してG画像を表示させ、第2のデジタルマイクロミラーデバイス333RBを介してR画像を表示させる。また、励起光が第3の領域343および第4の領域344に照射されている時間において、第1のデジタルマイクロミラーデバイス333Gを介して黒画像を表示させ、第2のデジタルマイクロミラーデバイス333RBを介してB画像を表示させる。
本実施例では励起光として近紫外光を用いたが、実施例1のように青色光を用いてもよい。この場合、第3の領域343に第5の量子ドット層355に代えて拡散層を設け、光分離素子312に代えて図2に示した光分離素子12を用いる。
以上説明した各実施例によれば、簡易な構成でありながらも色純度や輝度が良好な複数の色光を発することが可能な波長変換素子を実現することができ、高画質の画像を投射可能なプロジェクタを実現することができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
11, 111, 211, 311 LDユニット
14, 140, 240, 340 波長変換素子
51 第1の量子ドット層(第1の波長変換部)
52 第2の量子ドット層(第2の波長変換部)
53 第3の量子ドット層(第3の波長変換部)
54 第4の量子ドット層(第4の波長変換部)
55 第5の量子ドット層(第5の波長変換部)
56 拡散層

Claims (15)

  1. 光源からの入射光を、該入射光の波長域とは異なる第1の波長域の光であって、第1の波長に第1のピーク強度を有する第1の光に変換する第1の波長変換部と、
    前記入射光を該入射光の波長域とは異なる第2の波長域の光であって、第2の波長に第2のピーク強度を有する第2の光に変換する第2の波長変換部とを有し、
    前記第1の波長w1と前記第2の波長w2とが、
    505nm<w1<w2< 585nm
    なる条件を満足し、かつ前記第1の波長域のうち前記第1の光が前記第1のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域と前記第2の波長域のうち前記第2の光が前記第2のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域とが互いに異なることを特徴とする波長変換素子。
  2. 前記入射光を該入射光の波長域とは異なる第3の波長域の光であって、第3の波長に第3のピーク強度を有する第3の光に変換する第3の波長変換部と、
    前記入射光を該入射光の波長域とは異なる第4の波長域の光であって、第4の波長に第4のピーク強度を有する第4の光に変換する第4の波長変換部とを有し、
    前記第3の波長w3と前記第4の波長w4とが、
    585nm<w3<w4<670nm
    なる条件を満足し、かつ前記第3の波長域のうち前記第3の光が前記第3のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域と前記第4の波長域のうち前記第4の光が前記第4のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域とが互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の波長変換素子。
  3. 前記入射光を該入射光の波長域とは異なる第5の波長域の光であって、第5の波長に第5のピーク強度を有する第5の光に変換する第5の波長変換部と、
    前記入射光を拡散する拡散部とを有し、
    前記入射光がピーク強度を有する波長をw0とするとき、
    410nm<w0<w5<505nm
    なる条件を満足し、かつ前記第5の波長域のうち前記第5の光が前記第5のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域と前記入射光の波長域のうち該入射光が前記ピーク強度の30%以上の強度を有する波長域とが互いに異なることを特徴とする請求項2に記載の波長変換素子。
  4. 前記波長変換素子のうち第1の領域に前記第1の波長変換部および前記第3の波長変換部が積層または混合されて設けられ、第2の領域に前記第2の波長変換部および前記第4の波長変換部が積層または混合されて設けられていることを特徴とする請求項3に記載の波長変換素子。
  5. 前記第1の領域に前記第1の波長変換部、前記第3の波長変換部および前記拡散部が積層または混合されて設けられ、前記第2の領域に前記第2の波長変換部、前記第4の波長変換部および前記第5の波長変換部が積層または混合されて設けられていることを特徴とする請求項4に記載の波長変換素子。
  6. 前記波長変換素子のうち第3の領域に前記拡散部が設けられ、第4の領域に前記第5の波長変換部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の波長変換素子。
  7. 前記波長変換素子のうち第1の領域に前記第1の波長変換部が設けられ、第2の領域に前記第2の波長変換部が設けられ、第3の領域に前記第3の波長変換部が設けられ、第4の領域に前記第4の波長変換部が設けられ、第5の領域に前記拡散部が設けられ、第6の領域に前記第5の波長変換部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の波長変換素子。
  8. 前記入射光を該入射光の波長域とは異なる第5の波長域の光であって、第5の波長に第5のピーク強度を有する第5の光に変換する第5の波長変換部と、
    前記入射光を該入射光の波長域とは異なる第6の波長域の光であって、第6の波長に第6のピーク強度を有する第6の光に変換する第6の波長変換部とを有し、
    前記第5の波長w5と前記第6の波長w6とが、
    410nm<w5<w6<505nm
    を満足し、かつ前記第5の波長域のうち前記第5の光が前記第5のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域と前記第6の波長域のうち前記第6の光が前記第6のピーク強度の30%以上の強度を有する波長域とが互いに異なることを特徴とする請求項2に記載の波長変換素子。
  9. 前記波長変換素子のうち第1の領域に前記第1の波長変換部および前記第3の波長変換部が積層または混合されて設けられ、第2の領域に前記第2の波長変換部および前記第4の波長変換部が積層または混合されて設けられていることを特徴とする請求項8に記載の波長変換素子。
  10. 前記第1の領域に前記第1の波長変換部、前記第3の波長変換部および前記第5の波長変換部が積層または混合されて設けられ、前記第2の領域に前記第2の波長変換部、前記第4の波長変換部および前記第6の波長変換部が積層または混合されて設けられていることを特徴とする請求項9に記載の波長変換素子。
  11. 前記波長変換素子のうち第3の領域に前記5の波長変換部が設けられ、第4の領域に前記第6の波長変換部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の波長変換素子。
  12. 前記第1の領域に前記第1の波長変換部が設けられ、前記第2の領域に前記第2の波長変換部が設けられ、前記第3の領域に前記第3の波長変換部が設けられ、前記第4の領域に前記第4の波長変換部が設けられ、
    前記波長変換素子のうち第5の領域に前記第5の波長変換部が設けられ、第6の領域に前記第6の波長変換部が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の波長変換素子。
  13. 前記波長変換部は、量子ドットおよび量子ロッドのうち少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の波長変換素子。
  14. 光源と、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の波長変換素子とを有することを特徴とする光源装置。
  15. 請求項14に記載の光源装置と、
    該光源装置からの光を変調する光変調素子とを有し、
    前記光変調素子からの変調光を被投射面に投射することで画像を表示することを特徴とする画像投射装置。
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