JP6007228B2 - 屋内建築物用の段鼻構造 - Google Patents

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Description

本発明は、屋内建築物用の段鼻構造に係り、2液性のウレタン樹脂から形成したウレタン樹脂製段鼻は、断面波形の凹凸部を、踏板との境界線部に段差のない状態で形成するとともに、ショアA硬度を55〜100とし、動摩擦係数を0.5〜0.7とした、境界線部の清掃のし易い衝撃吸収性に優れた段鼻構造に関する技術である。
従来、屋内建築物に使用される階段の踏板の段鼻部に形成される表面と前面とからなる断面L字状の段鼻は、各種構造のものが知られている。
例えば、段鼻部の上面に配置される凹凸状の滑り止め部を設けた踏込板と、その踏込板の前端から下方に延び段鼻部前端面に垂直に配置される前面カバー板とを有するカバー本体を形成し、前記踏込板の下面後部に突設した第1係合片と、前記前面カバー板の裏面下端に突設した第2係合片とにより、段鼻部の上面後部に形成された係合凹部と、段鼻部の下面前端とに前記カバー本体の弾性力に基づき挟持させることにより、前記カバー本体を段鼻部に取り付けるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、踏板の前面を被覆する垂直部と前端部上面を被覆する水平部とを有する略L字形断面形状の基材とその外面の化粧材とからなる段鼻部材における基材の後端には、内面側に微細突起部を有する垂下片が形成され、外面側に弾性片が固着され、基材の垂直部の下端は折り曲げられて係止片が形成され、段鼻部材を踏板にスライドさせて、垂下片が踏板に形成した溝部に嵌合され前記係止片とで取り付けるようにしている(例えば、特許文献2参照)。
そして、特許文献2に記載された段鼻部材の踏板への取り付けは、前記微細突起部が溝部に嵌合したときに溝部の内面に係合して、垂下片を外れにくいものとするとともに、階段歩行中に段鼻部材がずれたり外れたりすることを防止するため、必要に応じて接着剤や両面テープを用いるようにしている。
また、特許文献2に記載された段鼻部材の踏板への取り付けは、弾性片が踏板の溝部側面に圧接されて、踏板と段鼻部材との間の接合部に形成される隙間を閉塞するため、隙間に塵埃が侵入することを防止するようにしている。
さらに、床シート材を、その一端部を段鼻材の凹溝に差し込むとともに、段鼻材と床シート材を必要十分な強度を有する接着剤を選択して貼り付けるようにしており、接合剤として、階段下地の出隅と段鼻材の曲折部とはシーリング材、階段下地の蹴上げと段鼻材の垂直部とはテープ状の粘着剤をそれぞれ選択して床シート材の裏全面を階段下地に貼り付けることで、段鼻材と床シート材と階段下地とはより強固に接合されるようにしている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−227366号公報(段落0015、0016、図1参照) 特開2002−276112号公報(段落0021、0026,0033、0038、図4参照) 特開2007−262710号公報(段落0024、図3参照)
特許文献1に記載された段鼻部に取り付けるカバー本体は、第1係合片と、2係合片とにより、カバー本体の弾性力に基づき挟持させることにより、段鼻部に取り付けるようにしており、接着剤、両面テープ、ビス等の手間のかかる固着部材を用いずに、段鼻カバーを自身の弾性力を利用して段鼻部に挟み込むだけで簡単に装着することができる利点がある。
しかしながら、段鼻カバーの段鼻部への取り付けを自身の弾性力により挟み込むだけであるから、第1係合片と係合凹部との境界部に隙間ができて、隙間に塵埃が入りやすく、清掃もやり難いという課題があった。
特許文献2に記載された段鼻部材の踏板への取り付けは、微細突起部により溝部の内面に係合して、垂下片を外れにくいものとするとともに、弾性片が踏板の溝部側面に圧接されて、踏板と段鼻部材との間の接合部に形成される隙間を閉塞して、隙間に塵埃が侵入することを防止するようにしている。
しかしながら、弾性片を踏板の溝部側面に圧接したとしても、溝部側面の全体を均一に圧接して隙間を完全に閉塞することはでき難いという課題があった。
また、特許文献2に記載された段鼻部材の踏板への取り付けは、必要に応じて接着剤や両面テープを用いて階段歩行中に段鼻部材がずれたり外れたりすることを防止するようにしているが、段鼻部材を踏板にスライドさせながら、接着剤や両面テープで固定しなければならず、取り付け作業が煩雑となるという課題もあった。
特許文献3に記載された段鼻材の階段下地への取り付けは、接着剤を選択して貼り付けるようにしているが、段鼻材の後端に形成した凹溝と凹溝に差し込まれた床シート材の一端とに隙間ができ、隙間に塵埃が入りやすく、清掃もやり難いという課題があった。
また、特許文献3に記載された段鼻材の階段下地への取り付けは、接着剤を使用しているために、水拭きしたときに隙間から水が入り接着剤の接着力が低下して段鼻材が剥がれやすくなるという課題もあった。
本発明は、このような従来の構成が有していた課題を解決しようとするものであり、2液性のウレタン樹脂から形成したウレタン樹脂製段鼻は、断面波形の凹凸部を、踏板との境界線部に段差のない状態で形成するとともに、ショアA硬度を55〜100とし、動摩擦係数を0.5〜0.7とした、境界線部の清掃のし易い衝撃吸収性に優れた段鼻構造とすることを目的としている。
請求項1に係る本発明の屋内建築物用の段鼻構造は、屋内建築物に使用される階段の踏板の段鼻部に形成された表面と前面とからなる断面L字状の段鼻構造において、
前記踏板の段鼻部の表面に厚みを小さくした段部を形成し、
前記段部と前面部とに、2液性のウレタン樹脂から形成したウレタン樹脂製段鼻を密着させ、
前記ウレタン樹脂製段鼻は、前記踏板の長手方向に凹状の窪み部と凸状の山形部とからなる断面波形の凹凸部を、前記踏板との境界線部に段差のない状態で形成するとともに、ショアA硬度を55〜100とし、動摩擦係数を0.5〜0.7としたものである。
請求項2に係る本発明の屋内建築物用の段鼻構造は、請求項1に係る本発明の構成に加え、前記ウレタン樹脂製段鼻は、前記踏板の側縁部における側桁の固定部から100mm以内において、前記断面波形の凹凸部を滑らかな傾斜で前記踏板の表面に一体化したものである。
請求項3に係る本発明の屋内建築物用の段鼻構造は、請求項1に係る本発明の構成に加え、前記ウレタン樹脂製段鼻は、前記踏板の側縁部における側桁の固定部から10mm以内〜100mm以内には形成せずに、前記凹状の窪み部を前記ウレタン樹脂製段鼻を形成していない前記踏板の表面よりも窪んだ形状とするとともに滑らかな傾斜で前記踏板の表面に一体化したものである。
請求項4に係る本発明の屋内建築物用の段鼻構造は、請求項1に係る本発明の構成に加え、前記踏板の側縁部に表面と側縁と裏面とからなる断面コ字状の保護部材を形成するとともに、前記保護部材は前記ウレタン樹脂製段鼻と同一のショアA硬度及び動摩擦係数のウレタン樹脂製であり、前記ウレタン樹脂製段鼻と一体に形成したものである。
請求項5に係る本発明の屋内建築物用の段鼻構造は、請求項1〜4のいずれかに係る本発明の構成に加え、前記ウレタン樹脂製段鼻は、ショアA硬度を55〜80とし、動摩擦係数を0.55〜0.7としたものである。
請求項1に係る本発明の屋内建築物用の段鼻構造は、段部と前面部とに、2液性のウレタン樹脂から形成したウレタン樹脂製段鼻を密着させ、ウレタン樹脂製段鼻は、踏板の長手方向に凹状の窪み部と凸状の山形部とからなる断面波形の凹凸部を、踏板との境界線部に段差のない状態で形成するとともに、ショアA硬度を55〜100とし、動摩擦係数を0.5〜0.7としたから、踏板との境界線部に隙間がなく、塵埃が入ることがなく、清掃が容易であり、かつ、滑り止め効果が大きく、転んだ場合でも衝撃吸収により安全性が向上するのである。
請求項2に係る本発明の屋内建築物用の段鼻構造は、請求項1に係る本発明の効果に加え、ウレタン樹脂製段鼻は、踏板の側縁部における側桁の固定部から100mm以内において、断面波形の凹凸部を滑らかな傾斜で踏板の表面に一体化したから、踏板の側縁部近傍に凹凸部がなくなり、踏板の側縁部近傍の清掃を簡単に行うことができるのである。
請求項3に係る本発明の屋内建築物用の段鼻構造は、請求項1に係る本発明の効果に加え、ウレタン樹脂製段鼻は、踏板の側縁部における側桁の固定部から10mm以内〜100mm以内には形成せずに、凹状の窪み部をウレタン樹脂製段鼻を形成していない踏板の表面よりも窪んだ形状とするとともに滑らかな傾斜で踏板の表面に一体化したから、踏板の側縁部近傍にウレタン樹脂製段鼻が形成されておらず、踏板の側縁部近傍の清掃を簡単に行うことができるのである。
請求項4に係る本発明の屋内建築物用の段鼻構造は、請求項1に係る本発明の効果に加え、踏板の側縁部に表面と側縁と裏面とからなる断面コ字状の保護部材を形成するとともに、保護部材はウレタン樹脂製段鼻と同一のショアA硬度及び動摩擦係数のウレタン樹脂製であり、ウレタン樹脂製段鼻と一体に形成したから、例えば、オープン型階段におけるさらし踏板の端部に保護部材を形成した場合、安全性を向上でき、また、例えば、踏板における側桁との固定部に保護部材を形成した場合、歩行時の騒音を軽減することができるのである。
請求項5に係る本発明の屋内建築物用の段鼻構造は、請求項1〜4のいずれかに係る本発明の効果に加えウレタン樹脂製段鼻は、ショアA硬度を55〜80とし、動摩擦係数を0.55〜0.7としたから、滑り止め効果及び衝撃吸収による安全性を一層向上させることができるのである。
本発明の第一の実施の形態に係る段鼻構造を備えた踏板の斜視図である。 図1の段鼻構造部分の部分断面拡大図で、境界線部に段差のない状態を示し、境界線部の凹凸部における位置が、(a)は山形部の頂上、(b)は窪み部の最底及び(c)は凹凸の中間である。 本発明の第二の実施の形態に係る段鼻構造を備えた踏板の部分平面図である。 図3のA−A線断面図である。 本発明の第三の実施の形態に係る段鼻構造を備えた踏板の部分平面図である。 図5のB−B線断面図である。 本発明の第四の実施の形態に係る段鼻構造及び保護部材を備えた踏板の部分平面図である。 図7のC−C線拡大断面図である。 本発明の第五の実施の形態に係る段鼻構造及び保護部材を備えた踏板の部分平面図である。 図9のD−D線拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る段鼻構造を備えた踏板の使用例を示す階段の説明図であり、(a)は手前の側桁を省略した上方側の正面図及び(b)は全体の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を添付した図面により詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の第一の実施の形態に係る図面、図3及び図4は本発明の第二の実施の形態に係る図面、図5及び図6は本発明の第三の実施の形態に係る図面、図7及び図8は本発明の第四の実施の形態に係る図面、図9及び図10は本発明の第五の実施の形態に係る図面、図11は本発明の実施の形態に係る段鼻構造を備えた踏板の使用例を説明する図面である。
本発明の第一の実施の形態に係る段鼻構造を備えた踏板について、図1、図2及び図11に基づき説明する。
まず、本発明の実施の形態に係る段鼻構造を備えた踏板の使用例を示す階段について、図11に基づいて説明する。
階段1は、屋内建築物用であり、上方側に一対の側桁11の間に固定した踏板2aとけこみ板12とを備え、中間に3枚の回り踏板2bと踊り場踏板2cとを備えており、下方側に桁板13と側桁11とこれら桁板13・側桁11の間に固定したさらし踏板2dとを備えている。
そして、階段1における踏板2a、回り踏板2b、踊り場踏板2c及びさらし踏板2dは、厚さ20mm〜35mmの木質の集成材により形成しており、それぞれの段鼻部21に本発明の実施の形態に係る段鼻構造を形成するのである。
3は、図1及び図2に示すように、屋内建築物に使用される階段1の踏板2aの段鼻部21に形成された表面と前面とからなる断面L字状の段鼻構造であり、表面と前面との幅をそれぞれ30mmとしている。
屋内建築物用の段鼻構造3は、幼児用施設、老健施設、一般住宅などの屋内建築物に使用される階段1の踏板2aの段鼻部21に形成され、踏板2aの段鼻部21の表面に厚みを小さくした段部21aを形成するとともに、段部21aと前面部21bとに、2液性のウレタン樹脂から形成したウレタン樹脂製段鼻31を断面L字状に密着させて一体に成形している。
ウレタン樹脂製段鼻31は、踏板2aの長手方向に0.5mmの凹状の窪み部32aと0.5mmの凸状の山形部32bとからなる断面波形の1mmの凹凸部32を、踏板2aの表面22との境界線部33に段差のない状態で形成するとともに、ショアA硬度を55〜100とし、動摩擦係数を0.5〜0.7としたものである
ここで、断面L字状のウレタン樹脂製段鼻31は、凹凸部32の最大厚み及び前面34の厚みを5mmとし、幼児用施設、老健施設などの特に安全性が要求される階段1の踏板2aでは、ショアA硬度を55〜80、より好ましくは55〜70とし、動摩擦係数を0.55〜0.7、より好ましくは0.6〜0.7とするのである。
そして、ショアA硬度を55〜80、より好ましくは55〜70とし、動摩擦係数を0.55〜0.7、より好ましくは0.6〜0.7とするのは、階段1の踏板2aで滑りにくく、かつ、ウレタン樹脂製段鼻31を柔らかくして身体をぶつけたときの衝撃を緩和するようにするためである。
また、ウレタン樹脂製段鼻31の凹凸部32を、踏板2aの表面22との境界線部33に段差のない状態で形成したのは、階段1の踏板2aで躓かないようにするとともに、塵埃が付きにくく、清掃を容易にするためであり、その態様には図2(a)〜(c)に示す3種がある。
境界線部33の凹凸部32における位置は、図2(a)では山形部32bの頂上としており、図2(b)では窪み部32aの最低としており、図2(c)では、山形部32bの頂上と窪み部32aの最低とからなる凹凸の中間としている。
図2(a)に示す境界線部33の態様が最も躓きにくく、図2(b)に示す境界線部33の態様が最も滑りにくく、図2(c)に示す境界線部33の態様が躓きにくさ及び滑りにくさについて図2(a)と図2(b)の態様の中間となっている。
ウレタン樹脂製段鼻31は、この第一の実施の形態では、図1に示すように踏板2aの長手方向の幅の全長に亘って形成したが、屋内建築物用の階段1の踏板2aの長手方向の幅は75cm、80cm、85cm、90cmが多く使用されており、ウレタン樹脂製段鼻31を中央部分の60cmから70cmに形成して、例えば後記する図3に示すように、端部及び側桁11への差込み支持部には必ずしも形成しなくてもよい。
また、踏板2aの段鼻部21の段部21aと前面部21bとに、2液性のウレタン樹脂から形成したウレタン樹脂製段鼻31を断面L字状に密着させて一体に成形することにより、境界線部33の密着強度が大きく、隙間が生じないため塵埃が付きにくく、かつ、清掃が容易であり、水拭きをしても水分が隙間に入って密着性が低下するおそれがないのである。
2液性のウレタン樹脂から形成したウレタン樹脂製段鼻31を踏板2aの段鼻部21に一体に成形する方法は、図示を省略するが、踏板2aを裏面が上側となるように、成形用上金型と成形用下金型とに分割した金型内に支持するのである。
そして、ウレタン樹脂製段鼻31が成形できるように金型内に空所を形成し、クランプで上下金型を固定して、注入機から樹脂注入口に2液性ウレタン樹脂を注入し、排気口から金型内の空所の空気を排気し、注入した樹脂が硬化すると、ウレタン樹脂製段鼻31が踏板2aの段鼻部21に密着して一体成形されるのである。
クランプを緩めて上下金型を取外せば、ウレタン樹脂製段鼻31が一体成形された踏板2aを形成することができるのである。
次に、本発明の第二の実施の形態に係る段鼻構造を備えた踏板について、図3、図4及び図11に基づき説明する。
第二の実施の形態は、第一の実施の形態と、踏板の側縁部における側桁近傍のウレタン樹脂製段鼻の構成が相違している。
以下、第一の実施の形態と同様な構成については、説明を省略ないし簡略にして説明する。
図3及び図4において、踏板2aの側縁部における側桁11近傍のウレタン製樹脂製段鼻31は、側桁11の固定部23から内側に5mmの位置まで形成されるとともに、図4に示すように、断面波形の凹凸部32を滑らかな傾斜35で踏板2aの表面22に一体化している。
例えば、階段1の幅が750mmで、踏板2aの側桁11との差込み支持部が各15mmで、踏板2aの全幅が780mmの場合、ウレタン樹脂製段鼻31は側桁11の両固定部23から内側に5mmの位置まで形成せずに、740mmに亘って形成するとともに、ウレタン樹脂製段鼻31の各端部の30mmを滑らかな傾斜35として、中央の680mmを通常の凹凸部32とするのである。
この第二の実施の形態におけるウレタン樹脂製段鼻31と踏板2aとの段差のない境界線部33は、図2(c)と同様に、凹凸部32の凹凸の中間としている。
また、ウレタン樹脂製段鼻31と踏板2aとの段差のない境界線部33は、図2(a)又は図2(b)と同様でもよく、図2(a)と同様な場合、窪み部32aを滑らかな傾斜35とし、図2(b)の場合、山形部32bを滑らかな傾斜35とするのである。
なお、図3に示すように、ウレタン樹脂製段鼻31の傾斜35の内方端部を平面視で円弧部36として、踏板2aの段部21aの切削加工を簡単にできるようにしている。
そして、ウレタン樹脂製段鼻31は、踏板2aの側縁部における側桁11の固定部23から5mmにおいて、断面波形の凹凸部32を滑らかな傾斜で踏板2aの表面22に一体化したから、踏板2aの側縁部近傍に凹凸部32がなくなり、踏板2aの側縁部近傍の清掃を簡単に行うことができるのである。
なお、この第二の実施の形態では、踏板2aの側縁部近傍の5mmに凹凸部32をなくしたが、凹凸部32をなくす範囲としては、踏板2aの側縁部における側桁11の固定部23から100mm以内であればよい。
また、この第二の実施の形態に係る段鼻構造3を備えた踏板2aは、例えば、図11の階段1における上方側に示すように、両端が側桁11となっている場合に使用するのである。
次に、本発明の第三の実施の形態に係る段鼻構造を備えた踏板について、図5、図6及び図11に基づき説明する。
第三の実施の形態は、第二の実施の形態と、踏板の側縁部における側桁近傍のウレタン樹脂製段鼻の構成が一部相違している。
以下、第一の実施の形態と同様な構成については、説明を省略ないし簡略にして説明する。
図5及び図6において、踏板2aの側縁部における側桁11近傍のウレタン樹脂製段鼻31は、側桁11の固定部23から内側に30mmの位置まで形成されるとともに、図6に示すように、断面波形の凹凸部32における凹状の窪み部32aを滑らかな傾斜35で踏板2aの表面22に一体化している。
例えば、階段1の幅が750mmで、踏板2aの側桁11との差込み支持部が各15mmで、踏板2aの全幅が780mmの場合、ウレタン樹脂製段鼻31は側桁11の両固定部23から内側に30mmの位置まで形成せずに、690mmに亘って形成するとともに、ウレタン樹脂製段鼻31の各端部の30mmにおける凹状の窪み部32aを滑らかな傾斜35として、中央の630mmを通常の凹凸部32とするのである。
この第三の実施の形態におけるウレタン樹脂製段鼻31と踏板2aとの段差のない境界線部33は、図2(c)と同様に、凹凸部32の凹凸の中間としている。
また、ウレタン樹脂製段鼻31と踏板2aとの段差のない境界線部33は、図2(a)と同様でもよく、図2(a)と同様な場合、窪み部32aを滑らかな傾斜35とするのである。
なお、図5に示すように、ウレタン樹脂製段鼻31の傾斜35の内方端部を、図3と同様に、平面視で円弧部36として、踏板2aの段部21aの切削加工を簡単にできるようにしている。
そして、ウレタン樹脂製段鼻31は、踏板2aの側縁部における側桁11の固定部23から30mmにおいて形成せず、かつ、断面波形の凹凸部32における凹状の窪み部32aを滑らかな傾斜35で踏板2aの表面22に一体化したから、踏板2aの側縁部近傍に窪み部32aがなくなり、踏板2aの側縁部近傍の清掃を簡単に行うことができるのである。
なお、この第三の実施の形態では、ウレタン樹脂製段鼻31を形成していない範囲として、踏板2aの側縁部近傍の30mmとしたが、踏板2aの側縁部における側桁11の固定部23から10mm以内〜100mm以内としてもよい。
この第三の実施の形態では、断面波形の凹凸部32における凹状の窪み部32aを滑らかな傾斜部35で踏板2aの表面22に一体化したが、凸状の山形部32bについても滑らかな傾斜で踏板2aの表面22に一体化してもよい。
また、この第三の実施の形態に係る段鼻構造3を備えた踏板2aは、例えば、図11の階段1における上方側に示すように、両端が側桁11となっている場合に使用するのである。
次に、本発明の第四の実施の形態に係る段鼻構造を備えた踏板について、図7、図8及び図11に基づき説明する。
第四の実施の形態は、第一の実施の形態に、さらに、踏板の側縁部及び後縁部に保護部材を形成した構成が第一の実施の形態と相違している。
以下、第一の実施の形態と同様な構成については、説明を省略ないし簡略にして説明する。
図7及び図8において、さらし踏板2dの側縁部24(図8参照)及び後縁部に表面4aと側縁4bと裏面4cとからなる断面コ字状の保護部材4を形成するとともに、保護部材4は前記ウレタン樹脂製段鼻31と同一のショアA硬度及び動摩擦係数のウレタン樹脂製であり、ウレタン樹脂製段鼻31と一体に形成したものである。
なお、保護部材4の表面とさらし踏板2dの表面とが面一となり、保護部材4の裏面とさらし踏板2dの裏面とが面一となるようにさらし踏板2dの厚みを薄くして段部を形成している。
ウレタン樹脂製の保護部材4をウレタン樹脂製段鼻31と一体に形成するには、ウレタン樹脂製段鼻31を形成する金型内の空所と保護部材4を形成する空所とを連通させて形成するのである。
この第四の実施の形態では、オープン型階段におけるさらし踏板2dの側縁部24及び後縁部等の縁部にウレタン樹脂製の保護部材4を形成しているから、身体を縁部にぶつけた場合、衝撃を緩和でき安全性を向上できるのである。
なお、この第四の実施の形態に係る段鼻構造3を備えたさらし踏板2dは、例えば、図11の下方側の半オープン型階段1に使用する場合、さらし踏板1dは一方が桁板13に他方が側桁11に固定されており、側桁11に固定されているさらし踏板2dの側縁部には保護部材を形成しなくてもよい。
次に、本発明の第五の実施の形態に係る段鼻構造を備えた踏板について、図9、図10及び図11に基づき説明する。
第五の実施の形態は、第一の実施の形態に、さらに、踏板の側縁部に保護部材を形成した構成が第一の実施の形態と相違している。
以下、第一の実施の形態と同様な構成については、説明を省略ないし簡略にして説明する。
図9及び図10において、踏板2aにおける側桁11への差込み支持部となる側縁部24(図10参照)に表面4aと側縁4bと裏面4cとからなる断面コ字状の保護部材4を形成するとともに、保護部材4は前記ウレタン樹脂製段鼻31と同一のショアA硬度及び動摩擦係数のウレタン樹脂製であり、ウレタン樹脂製段鼻31と一体に形成したものである。
ウレタン樹脂製の保護部材4をウレタン樹脂製段鼻31と一体に形成するには、ウレタン樹脂製段鼻31を形成する金型内の空所と保護部材4を形成する空所とを連通させて形成するのである。
この第五の実施の形態では、踏板2aにおける側桁11への差込み支持部となる側縁部24にウレタン樹脂製の保護部材4を形成しているから、側桁11と側縁部24とにがたつきが生じたとしてもがたつきを緩衝して歩行時の騒音を軽減することができるのである。
そして、この第五の実施の形態に係る段鼻構造3及び保護部材4を備えた踏板2aは、例えば、図11の階段1における上方側及び下方側の側桁11に差し込む場合に使用するのである。
以上の第一〜第五の実施の形態では、踏板として木質の集成材としたが、木製無垢材、合成樹脂製材など、屋内建築物用の階段に用いられる各種踏板の材質でもよく、木質の集成材、木製無垢材、合成樹脂製材のウレタン樹脂製段鼻を除く踏み面に合成樹脂シートを貼り付けた踏板としてもよい。
また、以上の第一〜第五の実施の形態では、各構成部材の寸法を一例として示したが、本発明の技術的思想に沿って適宜変更することができることはもちろんである。
1 階段
2a 踏板
2d さらし踏板
21 段鼻部
21a 段部
21b 前面部
22 表面
23 固定部
24 側縁部
3 段鼻構造
31 ウレタン樹脂製段鼻
32 凹凸部
32a 窪み部
32b 山形部
33 境界線部
34 前面
35 傾斜
4 保護部材
4a 表面
4b 側縁
4c 裏面

Claims (5)

  1. 屋内建築物に使用される階段の踏板の段鼻部に形成された表面と前面とからなる断面L字状の段鼻構造において、
    前記踏板の段鼻部の表面に厚みを小さくした段部を形成し、
    前記段部と前面部とに、2液性のウレタン樹脂から形成したウレタン樹脂製段鼻を密着させ、
    前記ウレタン樹脂製段鼻は、前記踏板の長手方向に凹状の窪み部と凸状の山形部とからなる断面波形の凹凸部を、前記踏板との境界線部に段差のない状態で形成するとともに、ショアA硬度を55〜100とし、動摩擦係数を0.5〜0.7としたことを特徴とする屋内建築物用の段鼻構造。
  2. 前記ウレタン樹脂製段鼻は、前記踏板の側縁部における側桁の固定部から100mm以内において、前記断面波形の凹凸部を滑らかな傾斜で前記踏板の表面に一体化したことを特徴とする請求項1に記載の屋内建築物用の段鼻構造。
  3. 前記ウレタン樹脂製段鼻は、前記踏板の側縁部における側桁の固定部から10mm以内〜100mm以内には形成せずに、前記凹状の窪み部を前記ウレタン樹脂製段鼻を形成していない前記踏板の表面よりも窪んだ形状とするとともに滑らかな傾斜で前記踏板の表面に一体化したことを特徴とする請求項1に記載の屋内建築物用の段鼻構造。
  4. 前記踏板の側縁部に表面と側縁と裏面とからなる断面コ字状の保護部材を形成するとともに、前記保護部材は前記ウレタン樹脂製段鼻と同一のショアA硬度及び動摩擦係数のウレタン樹脂製であり、前記ウレタン樹脂製段鼻と一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載の屋内建築物用の段鼻構造。
  5. 前記ウレタン樹脂製段鼻は、ショアA硬度を55〜80とし、動摩擦係数を0.55〜0.7としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の屋内建築物用の段鼻構造。
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